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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-14
(45)【発行日】2025-01-22
(54)【発明の名称】商品販売データ処理装置、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/01 20060101AFI20250115BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20250115BHJP
【FI】
G07G1/01 301E
G07G1/12 301D
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020170704
(22)【出願日】2020-10-08
(65)【公開番号】P2022062587
(43)【公開日】2022-04-20
【審査請求日】2023-10-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】沖 裕之
【審査官】山本 裕太
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-134455(JP,A)
【文献】特開2020-016966(JP,A)
【文献】特開2020-101857(JP,A)
【文献】特開2014-136376(JP,A)
【文献】特開2020-027584(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/01
G07G 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を登録する登録手段と、
操作者の操作を受け付ける操作受付手段と、
表示手段と
を備え、
前記表示手段は、
前記操作受付手段によって商品に適用可能な複数の項目のうち商品に適用させる1以上の項目の夫々について宣言する1以上の宣言操作を受け付けた後に前記登録手段によって一の商品が登録された場合、当該一の商品について1以上の宣言操作に応じた1以上の操作ボタンを操作可能に表示し、
前記操作受付手段は、
前記表示手段によって前記操作ボタンが操作可能に表示されているときに、数値を入力する操作に続いて、前記操作ボタンの操作を受け付けた場合、該数値を該操作ボタンに対応する入力項目の値として受け付ける
ことを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項2】
商品販売データ処理装置をコンピュータとして機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
商品を登録する登録手段、
操作者の操作を受け付ける操作受付手段、
表示手段
として機能させ、
前記表示手段は、
前記操作受付手段によって商品に適用可能な複数の項目のうち商品に適用させる1以上の項目の夫々について宣言する1以上の宣言操作を受け付けた後に前記登録手段によって一の商品が登録された場合、当該一の商品について1以上の宣言操作に応じた1以上の操作ボタンを操作可能に表示し、
前記操作受付手段は、
前記表示手段によって前記操作ボタンが操作可能に表示されているときに、数値を入力する操作に続いて、前記操作ボタンの操作を受け付けた場合、該数値を該操作ボタンに対応する入力項目の値として受け付ける
ことを特徴とするプログラム。
【請求項3】
商品を登録する登録手段と、
操作者の操作を受け付ける操作受付手段と、
表示手段と
を備え、
前記表示手段は、
前記操作受付手段によって数値を入力する操作を受け付けた場合、商品に適用可能な複数の項目の夫々に対応する複数の操作ボタンであって該数値の桁数に応じた操作ボタンを操作可能に表示し、
前記操作受付手段は、
数値を入力する操作に続いて、前記表示手段によって操作可能に表示されている操作ボタンの操作の受け付けた後に、前記登録手段によって一の商品が登録された場合、該数値を当該一の商品に関する該操作ボタンに対応する入力項目の値として受け付ける
ことを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項4】
商品販売データ処理装置をコンピュータとして機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
商品を登録する登録手段、
操作者の操作を受け付ける操作受付手段、
表示手段
として機能させ、
前記表示手段は、
前記操作受付手段によって数値を入力する操作を受け付けた場合、商品に適用可能な複数の項目の夫々に対応する複数の操作ボタンであって該数値の桁数に応じた操作ボタンを操作可能に表示し、
前記操作受付手段は、
数値を入力する操作に続いて、前記表示手段によって操作可能に表示されている操作ボタンの操作の受け付けた後に、前記登録手段によって一の商品が登録された場合、該数値を当該一の商品に関する該操作ボタンに対応する入力項目の値として受け付ける
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品販売データ処理装置、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、スーパーマーケット等で用いられるPOSレジスタ等の商品登録装置における作業は多様化しており、画面上の操作キーの数も非常に多くなっている。これに対し、画面上において、複数のキー群を異なる色で表示させる技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-178443号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、画面が未だ複雑であるなど、操作性において改善の余地がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、操作性を向上させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、商品を登録する商品販売データ処理装置であって、操作者の宣言操作を受け付ける操作受付手段と、前記操作受付手段が受け付けた宣言操作に応じた操作ボタンを操作可能に表示する表示手段とを備え、前記操作受付手段は、数値を入力する操作に続いて、前記表示手段によって表示された操作ボタンの操作を受け付けた場合、該数値を該操作ボタンに対応する入力項目の値として受け付けること特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態に係るPOS端末の外観例を示す斜視図である。
図2】第1実施形態に係るPOS端末の構成例を示す図である。
図3】第1実施形態に係るPOS端末の表示例である。
図4】第1実施形態に係るPOS端末の表示例である。
図5】第1実施形態に係るPOS端末の表示例である。
図6】第1実施形態に係るPOS端末の表示例である。
図7】第1実施形態に係るPOS端末の表示例である。
図8】第1実施形態に係るPOS端末の表示例である。
図9】第1実施形態に係るPOS端末の表示例である。
図10】第1実施形態に係るPOS端末の表示例である。
図11】第1実施形態に係るPOS端末の表示例である。
図12】第2実施形態に係るPOS端末の表示例である。
図13】第2実施形態に係るPOS端末の表示例である。
図14】第2実施形態に係るPOS端末の表示例である。
図15】第2実施形態に係るPOS端末の表示例である。
図16】第2実施形態に係るPOS端末の表示例である。
図17】第2実施形態に係るPOS端末の表示例である。
図18】第2実施形態に係るPOS端末の表示例である。
図19】第2実施形態に係るPOS端末の表示例である。
図20】第2実施形態に係るPOS端末の表示例である。
図21】第2実施形態に係るPOS端末の動作例を示すフローチャートである。
図22】置数入力値とボタンの操作の有効/無効の関係を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1実施形態)
図1図11を用いて第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態(第2実施形態も同様)に係るPOS端末20の外観例を示す斜視図である。図2は、第1実施形態(第2実施形態も同様)に係るPOS端末20の構成例を示す図である。図1及び図2において、同一部分には同一符号を付している。
【0009】
POS端末20(商品販売データ処理装置)は、買上商品の商品登録を行う商品登録処理と、登録された商品の精算(会計)を行う精算処理(決済処理又は会計処理とも称する)とを実行可能である。
【0010】
図1を参照しつつ、図2に示したPOS端末20の構成例を説明する。POS端末20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、スキャナ部204と、店員用表示部205と、客用表示部206と、ハードディスク207と、キー操作部208と、カード決済部209と、印刷部210と、音声出力部211と、通信部212と、ドロア213とを備える。これらは、バス215を介して相互に通信可能である。
【0011】
CPU201は、中央演算処理装置であり、ROM202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、POS端末20の動作を制御する。
ROM202は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
【0012】
RAM203は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM203は、外部から取得した情報(例えば、ストアコントローラ(非図示)から取得した商品マスタ等)や、処理において生成した情報(例えば、登録処理において生成した登録情報、精算処理において生成した精算情報等)を記憶する。なお、以下の説明において、登録情報と精算情報のいずれか一方又は両方を取引情報と称する場合がある。
【0013】
スキャナ部204は、例えば、商品に付されているバーコードや、2次元コードを光学的に読み取る。
店員用表示部205は、店員用のタッチディスプレイであり、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。
客用表示部206は、客用のタッチディスプレイであり、客に種々の情報を表示するとともに、客から種々の入力を受け付ける。
【0014】
なお、スキャナ部204は、商品を登録する際に用いられるが、他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、店員用表示部205に、個々の商品に対応するボタンが表示されている場合、店員は、該ボタンを操作(押下)し、商品を登録することができる。
【0015】
ハードディスク207は、種々の情報を記憶する。ハードディスク207は、例えば、ROM202に代えて、CPU201が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、RAM203に代えて、外部から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶してもよい。
【0016】
キー操作部208は、各種のキー(ボタン)から構成され、店員から種々の入力を受け付ける。
カード決済部209は、各種カード(クレジットカード、交通系カード等)の情報を読み取って非現金の決済を実行する。カード決済部209は、例えばカード認識部(読取部)や表示部や操作部を備えてよいが、少なくとも、カード認識部を備えるものであればよい。なお、当該カード認識部は、ポイント付与やポイント利用に際し、ポイントカードの読み取りも可能である。
【0017】
印刷部210は、媒体を排出する印刷部であり、例えば、レシート等の種々の媒体を印刷、発行する。
音声出力部211は、音声を出力する。例えば、音声出力部211は、音声ガイダンス等を出力する。
通信部212は、他の装置(他のPOS端末20、非図示のストアコントローラ)との間において情報を送受信する。
【0018】
ドロア213は、顧客から受け取った貨幣を収納する収納部であり、店員用表示部205やキー操作部208の操作に応じて収納部からの貨幣の取り出しや収納部への貨幣の収納が可能になる。なお、POS端末20は、ドロア213に代えて加えて、自動釣銭釣札機を備えていてもよい。
【0019】
(POS端末の操作性)
POS端末20は、操作者である店員にとって、より分かり易く、店員がより簡便に操作ができるように、店員用表示部205への画面を工夫している。これにより、レジの操作に慣れていない店員(新人等)であっても、簡単に操作が可能となる。また、操作に慣れていない店員に対する操作説明等の教育も不要になる(又は、教育に係る時間を削減することができる)。
【0020】
図3は、第1実施形態(第2実施形態も同様)に係るPOS端末20の表示例である。図4図11は、第1実施形態に係るPOS端末20の表示例である。図4図11では、具体例として、ある顧客の取引として、10%割引のアスパラを2袋購入し、商品券(50円)を3枚使用して精算する場面を示している。
【0021】
図3は、1品目の商品の登録前の場面における登録画面の表示内容を示している。図3において、画面右下の小計ボタンBT10は、登録処理の終了(当該取引における全部の買上商品の登録の終了)を指示するためのボタンである。小計ボタンBT10は、商品の登録後に有効となるため、1品目の商品の登録前である図5の場面では、小計ボタンBT10の操作は無効である。従って、図3の場面では、小計ボタンBT10は、操作が無効である旨の表示態様(グレーダウン等。図面上は破線枠。他図の他のボタンも同様)で表示されている。
【0022】
図4図8も同様)は、登録画面の一部(図3の破線P部分)の表示内容を示している。図4(A)は、図3の場面から店員が商品割引を宣言(例えば、キー操作部208に配置されている商品割引宣言キーを操作)した場面における表示内容を示している。図4(A)の符号SGZ01は、商品割引宣言済である旨を報知する商品割引宣言済情報である。
【0023】
図4(B)は、図4(A)の場面から店員が個数を宣言(例えば、キー操作部208に配置されている個数キーを操作)した場面における表示内容を示している。図4(B)の符号SGZ02は、個数宣言済である旨を報知する個数宣言済情報である。
【0024】
なお、本例の流れとは異なるが、仮に、図4(A)の場面から店員が商品値引を宣言(例えば、キー操作部208に配置されている商品値引宣言キーを操作)した場合には、商品値引宣言済である旨を報知する商品値引宣言済情報が表示される。また、図4(A)の場面から店員が商品売変(売価変更)を宣言(例えば、キー操作部208に配置されている商品売変宣言キーを操作)した場合には、商品売変宣言済である旨を報知する商品売変宣言済情報が表示される。
【0025】
図5は、図4(B)の場面から店員がアスパラを登録(本例では、画面右側のプリセットボタンの操作)した場面おける登録画面の表示内容を示している。つまり、商品割引や個数の宣言後にアスパラが登録された場合、POS端末20は、図5に示すように、登録画面の前面に小画面SG01を表示する。
【0026】
小画面SG01には、置数入力値を表示する置数入力値表示領域HR01、操作情報を表示する操作情報表示領域HR02が設けられている。また、小画面SG01には、各種ボタン(値引ボタンBT21、割引ボタンBT22、個数ボタンBT23、売変(売価変更)ボタンBT24、入力ボタンBT30、確定ボタンBT31、中止ボタンBT32)が配置されている。また、小画面SG01には、値引ボタンBT21(割引ボタンBT22、個数ボタンBT23、売変ボタンBT24も同様)に対応する表示領域が設けられている。
【0027】
なお、値引ボタンBT21、割引ボタンBT22、個数ボタンBT23、売変ボタンBT24は、宣言に対応(関連)するボタンである。具体的には、値引ボタンBT21は、商品値引宣言に対応するボタンである。割引ボタンBT22は、商品割引宣言に対応するボタンである。個数ボタンBT23は、個数宣言に対応するボタンである。売変ボタンBT24は、商品売変宣言に対応するボタンである。
【0028】
図5に示した例では、操作情報表示領域HR02に「アスパラ ¥100内」が表示されている。また、図5に示した例では、宣言に対応するボタン(値引ボタンBT21、割引ボタンBT22、個数ボタンBT23、売変ボタンBT24)のうち、なされた宣言に対応するボタン(割引ボタンBT22、個数ボタンBT23)については操作が有効である旨の表示態様(図面上は実線枠)で表示され、なされなかった宣言に対応するボタン(値引ボタンBT21、売変ボタンBT24)については操作が無効である旨の表示態様で表示されている。つまり、POS端末20は、アスパラの登録前に、店員による商品値引宣言がなかったため、商品値引宣言に対応する値引ボタンBT21を操作が無効である旨の表示態様で表示し、店員による商品割引宣言があったため、商品割引宣言に対応する割引ボタンBT22を操作が有効である旨の表示態様で表示し、店員による個数宣言があったため、個数宣言に対応する個数ボタンBT23を操作が有効である旨の表示態様で表示し、店員による商品売変宣言がなかったため、商品売変宣言に対応する値引ボタンBT21を操作が無効である旨の表示態様で表示する。
【0029】
なお、中止ボタンBT32は、操作(例えば直前の操作)を無効にする(取り消す)ためのボタン、又は、小画面SG01の処理を中止(小画面を消去等)するためのボタンである。なお、中止ボタンBT32に代えて、操作を無効にするためのボタンと、小画面SG01の処理を中止するためのボタンとを別々にも配置してもよい。図9に示した小画面SG02の中止ボタンBT62、図12に示した小画面SG03の中止ボタンBT132、図19に示した小画面SG04の中止ボタンBT162についても同様である。
【0030】
図6は、図5の場面から店員が小画面SG01に対する操作をし終えた場面おける登録画面の表示内容を示している。具体的には、図5の場面から店員が図7に示したように操作した場合、POS端末20は、図6に示したように登録画面を表示する。
【0031】
図7(A)は、図5の場面から店員が数字「10」を置数入力(キー操作部208に配置されている数字キー「1」を操作し、続いて数字キー「0」を操作)した場面における小画面SG01の表示内容を示している。図7(A)では、置数入力値表示領域HR01に、店員が置数入力した数字「10」が表示されている。
【0032】
図7(B)は、図7(A)の場面から店員が割引ボタンBT22を操作した場面における小画面SG01の表示内容を示している。図7(B)では、割引ボタンBT22に対応する表示領域に「10」が表示されている。
【0033】
図7(C)は、図7(B)の場面から店員が入力ボタンBT30を操作した場面における小画面SG01の表示内容を示している。図7(C)では、操作情報表示領域HR02に「割引 10」が追加表示されている。
【0034】
図7(D)は、図7(C)の場面から店員が数字「2」を置数入力(キー操作部208に配置されている数字キー「2」を操作)した場面における小画面SG01の表示内容を示している。図7(D)では、置数入力値表示領域HR01に、店員が置数入力した数字「2」が表示されている。
【0035】
図7(E)は、図7(D)の場面から店員が個数ボタンBT23を操作した場面における小画面SG01の表示内容を示している。図7(D)では、個数ボタンBT23に対応する表示領域に「2」が表示されている。
【0036】
図7(F)は、図7(E)の場面から店員が入力ボタンBT30を操作した場面における小画面SG01の表示内容を示している。図7(F)では、操作情報表示領域HR02に「個数 2」が追加表示されている。そして、上述した図6は、図7(F)の場面から店員が確定ボタンBT31を操作した場面における登録画面の表示内容を示している。つまり、図7(F)の場面から店員が確定ボタンBT31を操作した場合、POS端末20は、小画面SG01を消去するとともに、小画面SG01の操作情報表示領域HR02に表示していた情報を登録画面に反映させる。図7(G)については後述する。
【0037】
なお、図4は、商品割引宣言、個数宣言の順に宣言した例であるが、個数宣言、商品割引宣言の順に宣言してもよい。つまり、商品を特定する操作(商品のバーコードのスキャン、商品のプリセットボタンの操作)前に複数の宣言を行う場合、宣言の順序は任意であってもよい。
【0038】
また、図7は、割引ボタンBT22、個数ボタンBT23の順に操作した例であるが、個数ボタンBT23、割引ボタンBT22の順に操作してもよい。つまり、小画面SG01において複数のボタン(宣言に対応するボタン)を操作する場合、操作の順序は任意であってもよい。例えば、図7の例は、置数入力「10」→割引ボタンBT22→入力ボタンBT30→置数入力「2」→個数ボタンBT23→入力ボタンBT30→確定ボタンBT31としているが、置数入力「2」→個数ボタンBT23→入力ボタンBT30→置数入力「10」→割引ボタンBT22→入力ボタンBT30→確定ボタンBT31としてもよい。
【0039】
図4図7は、10%割引のアスパラを2袋登録する例であるが、他の商品を、値引きして登録する場合や、割引きして登録する場合や、売変して登録する場合や、2以上登録する場合も同様である。例えば、商品A(税込484円)を399円に売価変更して登録する場合、店員は商品売変を宣言(キー操作部208に配置されている商品売変宣言キーを操作)し、続いて当該商品Aを特定(商品Aのバーコードをスキャン、商品Aのプリセットボタンを操作)し、特定後に表示される小画面SG01に従って操作(置数入力「399」→売変ボタンBT24→入力ボタンBT30→確定ボタンBT31)を行えばよい。また例えば、商品Bを3個登録する場合、店員は個数を宣言(キー操作部208に配置されている個数宣言キーを操作)し、続いて当該商品Bを特定し、特定後に表示される小画面SG01に従って操作(置数入力「3」→個数ボタンBT23→入力ボタンBT30→確定ボタンBT31)を行えばよい。
【0040】
(小画面SG01を表示しない場合)
図4図7は、10%割引のアスパラを2袋登録する例であるが、商品を、値引きも割引きも売変もせずに、かつ、1つ登録する場合には、店員は、商品の特定前に宣言(商品値引宣言、商品割引宣言、個数宣言、商品売変宣言)を行わない。この場合、POS端末20は、小画面SG01を表示しない。つまり、POS端末20は、商品の特定前に宣言がなかった場合には、商品の特定後に小画面SG01を表示せずに、単に商品を登録(値引無、割引無、売変無、1個登録)する。
【0041】
図8(A)は、図6の場面から店員が個数を宣言(キー操作部208に配置されている個数キーを操作)した場面における表示内容を示している。図8(A)では、個数宣言済情報SGZ02が表示されている。
【0042】
図8(B)は、図8(A)の場面から店員が商品券を宣言(例えば、キー操作部208に配置されている商品券キーを操作)した場面における表示内容を示している。図8(B)の符号SGZ05は、商品券宣言済である旨を報知する商品券宣言済情報である。
【0043】
なお、本例の流れとは異なるが、仮に、図6の場面から店員が小計値引を宣言(例えば、キー操作部208に配置されている小計値引宣言キーを操作)した場合には、小計値引宣言済である旨を報知する小計値引宣言済情報が表示される。また、図6の場面から店員が小計割引を宣言(例えば、キー操作部208に配置されている小計割引宣言キーを操作)した場合には、小計割引宣言済である旨を報知する小計割引宣言済情報が表示される。
【0044】
図9は、図8(B)の場面から店員が小計ボタンBT10を操作した場面おける小計画面の表示内容を示している。つまり、個数や商品券の宣言後に小計ボタンBT10が操作された場合、POS端末20は、図9に示すように、小計画面の前面に小画面SG02を表示する。
【0045】
小画面SG02には、置数入力値を表示する置数入力値表示領域HR41、操作情報を表示する操作情報表示領域HR42が設けられている。また、小画面SG02には、各種ボタン(値引ボタンBT51、割引ボタンBT52、個数ボタンBT53、商品券ボタンBT55、入力ボタンBT60、確定ボタンBT61、中止ボタンBT62)が配置されている。また、小画面SG02には、値引ボタンBT51(割引ボタンBT52、個数ボタンBT53、商品券ボタンBT55も同様)に対応する表示領域が設けられている。
【0046】
なお、値引ボタンBT51、割引ボタンBT52、個数ボタンBT53、商品券ボタンBT55は、宣言に対応(関連)するボタンである。具体的には、値引ボタンBT51は、小計値引宣言に対応するボタンである。割引ボタンBT52は、小計割引宣言に対応するボタンである。個数ボタンBT53は、小画面SG01の個数ボタンBT23と同様、個数宣言に対応するボタンである。商品券ボタンBT55は、商品券宣言に対応するボタンである。
【0047】
図9に示した例では、宣言に対応するボタン(値引ボタンBT51、割引ボタンBT52、個数ボタンBT53、商品券ボタンBT55)のうち、なされた宣言に対応するボタン(個数ボタンBT53、商品券ボタンBT55)については操作が有効である旨の表示態様で表示され、なされなかった宣言に対応するボタン(値引ボタンBT51、割引ボタンBT52)については操作が無効である旨の表示態様で表示されている。つまり、POS端末20は、小計ボタンBT10の操作前に、店員による小計値引宣言がなかったため、小計値引宣言に対応する値引ボタンBT51を操作が無効である旨の表示態様で表示し、店員による小計割引宣言がなかったため、小計割引宣言に対応する割引ボタンBT52を操作が無効である旨の表示態様で表示し、店員による個数宣言があったため、個数宣言に対応する個数ボタンBT53を操作が有効である旨の表示態様で表示し、店員による商品券宣言があったため、商品券宣言に対応する商品券ボタンBT55を操作が有効である旨の表示態様で表示する。
【0048】
図10(A)は、図9の場面から店員が数字「3」を置数入力(キー操作部208に配置されている数字キー「3」を操作)した場面における小画面SG02の表示内容を示している。図10(B)は、図10(A)の場面から店員が個数ボタンBT53を操作した場面における小画面SG02の表示内容を示している。図10(B)では、個数ボタンBT53に対応する表示領域に「3」が表示されている。図10(C)は、図10(B)の場面から店員が入力ボタンBT60を操作した場面における小画面SG02の表示内容を示している。図10(C)では、操作情報表示領域HR42に「個数 3」が表示されている。
【0049】
図10(D)は、図10(C)の場面から店員が数字「50」を置数入力(キー操作部208に配置されている数字キー「5」を操作し、続いて数字キー「0」を操作)した場面における小画面SG02の表示内容を示している。図10(E)は、図10(D)の場面から店員が商品券ボタンBT55を操作した場面における小画面SG02の表示内容を示している。図10(E)では、商品券ボタンBT55に対応する表示領域に「50」が表示されている。図10(F)は、図10(E)の場面から店員が入力ボタンBT60を操作した場面における小画面SG02の表示内容を示している。図10(F)では、操作情報表示領域HR42に「商品券 50」が追加表示されている。
【0050】
図11は、図10(F)の場面から店員が確定ボタンBT61を操作した場面における小計画面の表示内容を示している。つまり、図10(F)の場面から店員が確定ボタンBT61を操作した場合、POS端末20は、小画面SG02を消去するとともに、小画面SG02の操作情報表示領域HR42に表示していた情報を小計画面に反映させる。
【0051】
図11の場面から、例えば、店員が顧客から貨幣(預り金)を受け取って該貨幣の金額を置数入力し、会計(現計)キーBT11を操作する。これにより、POS端末20は、釣り銭が必要な場合には釣り銭を排出し、レシートを印刷、発行し、当該顧客の取引が完了する。
【0052】
なお、図8は、個数宣言、商品券宣言の順に宣言した例であるが、商品券宣言、個数宣言の順に宣言してもよい。つまり、小計ボタンBT10の操作前に複数の宣言を行う場合、宣言の順序は任意であってもよい。また、図10は、個数ボタンBT53、商品券ボタンBT55の順に操作した例であるが、商品券ボタンBT55、個数ボタンBT53の順に操作してもよい。つまり、小画面SG02において複数のボタン(宣言に対応するボタン)を操作する場合、操作の順序は任意であってもよい。例えば、図10の例は、置数入力「3」→個数ボタンBT53→入力ボタンBT60→置数入力「50」→商品券ボタンBT55→入力ボタンBT60→確定ボタンBT61としているが、置数入力「50」→商品券ボタンBT55→入力ボタンBT60→置数入力「3」→個数ボタンBT53→入力ボタンBT60→確定ボタンBT61としてもよい。
【0053】
図8図11は、商品券(50円)を3枚使用して精算する例であるが、値引きして精算する場合や、割引きして精算する場合も同様である。例えば、小計額(税込500円)から20円を値引く場合、店員は小計値引を宣言(キー操作部208に配置されている小計値引宣言キーを操作)し、続いて小計ボタンBT10を操作し、小計ボタンBT10の操作後に表示される小画面SG02に従って操作(値引ボタンBT51→入力ボタンBT30→確定ボタンBT31)を行えばよい。また例えば、小計額(税込500円)を5%割り引く場合、店員は小計割引を宣言(キー操作部208に配置されている小計割引宣言キーを操作)し、続いて小計ボタンBT10を操作し、小計ボタンBT10の操作後に表示される小画面SG02に従って操作(割引ボタンBT52→入力ボタンBT30→確定ボタンBT31)を行えばよい。
【0054】
なお、図8図11は、商品券(50円)を3枚使用して精算する例であるが、商品券を1枚使用する場合には、商品券の枚数の置数入力は省略してもよい。つまり、図8図10では、個数宣言→商品券宣言→小計ボタンBT10→置数入力「3」→個数ボタンBT53→入力ボタンBT60→置数入力「3」→商品券ボタンBT55→入力ボタンBT60→確定ボタンBT61としているが、商品券宣言→小計ボタンBT10→置数入力「50」→商品券ボタンBT55→入力ボタンBT60→確定ボタンBT61としてもよい。
【0055】
(小画面SG02を表示しない場合)
図8図11は、商品券(50円)を3枚使用して精算する例であるが、値引きも割引きもせずに、かつ、商品券も使用せずに精算する場合には、店員は、小計ボタンBT10の操作前に宣言(小計値引宣言、小計割引宣言、個数宣言、商品券宣言)を行わない。この場合、POS端末20は、小画面SG02を表示しない。つまり、POS端末20は、小計ボタンBT10の操作前に宣言がなかった場合には、小計ボタンBT10の操作後に小画面SG02を表示せずに、単に小計画面を表示する。
【0056】
(第2実施形態)
続いて、図12図22を用いて第2実施形態について説明する。図12図20は、第2実施形態に係るPOS端末20の表示例である。なお、図12図20では、具体例として、ある顧客の取引として、10%割引のアスパラを2袋と、50円値引きのリボンを2.5メートルと、缶ビールを4本とを購入し、商品券(100円)を3枚使用して精算する場面を示している。
【0057】
図12は、図3の場面から店員が数字「10」を置数入力した場面における表示内容を示している。つまり、登録しようとする商品(本例では、1品目のアスパラ)の登録前に置数入力があった場合、POS端末20は、図12に示すように、登録画面の前面に小画面SG03を表示する。
【0058】
小画面SG03には、置数入力値を表示する置数入力値表示領域HR101、操作情報を表示する操作情報表示領域HR102が設けられている。また、小画面SG02には、各種ボタン(値引ボタンBT121、割引ボタンBT122、個数ボタンBT123、売変ボタンBT124、入力ボタンBT130、確定ボタンBT131、中止ボタンBT132)が配置されている。また、小画面SG03には、値引ボタンBT121(割引ボタンBT122、個数ボタンBT123、売変ボタンBT124も同様)に対応する表示領域が設けられている。
【0059】
なお、第1実施形態の小画面SG01(図5)の値引ボタンBT21は商品値引宣言に対応するボタン、割引ボタンBT22は商品割引宣言に対応するボタン、個数ボタンBT23は個数宣言に対応するボタン、売変ボタンBT24は商品売変宣言に対応するボタンであったが、第2実施形態の小画面SG03(図12)の値引ボタンBT121(割引ボタンBT122、個数ボタンBT123、売変ボタンBT124も同様)は宣言に対応するボタンではない。つまり、第2実施形態では、小画面SG03の値引ボタンBT121を操作が有効である旨の表示態様で表示するか否かと、商品値引宣言キーの操作があったか否かとは無関係である。小画面SG03の割引ボタンBT122、個数ボタンBT123、売変ボタンBT124についても同様である。上記に関連し、第2実施形態では、キー操作部208に商品値引宣言キー、商品割引宣言キー、個数キー、商品売変宣言キーを配置してもよいし配置していなくてもよい。
【0060】
図13(A)は、図12の場面から店員が割引ボタンBT122を操作した場面における小画面SG03の表示内容を示している。図13(A)では、割引ボタンBT122に対応する表示領域に「10」が表示されている。図13(B)は、図13(A)の場面から店員が入力ボタンBT130を操作した場面における小画面SG03の表示内容を示している。図13(B)では、操作情報表示領域HR102に「割引 10」が表示されている。
【0061】
図13(C)は、図13(B)の場面から店員が数字「2」を置数入力した場面における小画面SG03の表示内容を示している。図13(D)は、図13(C)の場面から店員が個数ボタンBT123を操作した場面における小画面SG03の表示内容を示している。図13(D)では、個数ボタンBT123に対応する表示領域に「2」が表示されている。図13(E)は、図13(D)の場面から店員が入力ボタンBT130を操作した場面における小画面SG03の表示内容を示している。図13(E)では、操作情報表示領域HR102に「個数 2」が追加表示されている。図13(F)は、図13(E)の場面から店員がアスパラを登録した場面における小画面SG03の表示内容を示している。図13(E)では、操作情報表示領域HR102に、アスパラ2袋(夫々10%の割引)に関する情報が表示されている。
【0062】
図14は、図13(F)の場面から店員が確定ボタンBT131を操作した場面における登録画面の表示内容を示している。つまり、図13(F)の場面から店員が確定ボタンBT131を操作した場合、POS端末20は、小画面SG03を消去するとともに、小画面SG03の操作情報表示領域HR102に表示していた情報を登録画面に反映させる。
【0063】
図15は、図14の場面から店員が数字「2.5」を置数入力(キー操作部208に配置されている数字キー「2」を操作し、続いてキー操作部208に配置されている小数点キー「.」を操作し、続いてキー操作部208に配置されている数字キー「5」を操作)した場面における表示内容を示している。つまり、登録しようとする商品(本例では、2品目のリボン)の登録前に置数入力があった場合、POS端末20は、図12に示すように、登録画面の前面に小画面SG03を表示する。
【0064】
図16(A)は、図15の場面から店員が個数ボタンBT123を操作した場面における小画面SG03の表示内容を示している。図15(A)では、個数ボタンBT123に対応する表示領域に「2.5」が表示されている。図16(B)は、図16(A)の場面から店員が入力ボタンBT130を操作した場面における小画面SG03の表示内容を示している。図16(B)では、操作情報表示領域HR102に「個数 2.5」が表示されている。
【0065】
図16(C)は、図16(B)の場面から店員が数字「50」を置数入力した場面における小画面SG03の表示内容を示している。図16(D)は、図16(C)の場面から店員が値引ボタンBT121を操作した場面における小画面SG03の表示内容を示している。図16(D)では、値引ボタンBT121に対応する表示領域に「50」が表示されている。図16(E)は、図16(D)の場面から店員が入力ボタンBT130を操作した場面における小画面SG03の表示内容を示している。図16(E)では、操作情報表示領域HR102に「値引 -50」が追加表示されている。図16(F)は、図16(E)の場面から店員がリボンを登録した場面における小画面SG03の表示内容を示している。図16(E)では、操作情報表示領域HR102に、リボン2.5メートル(値引き50円)に関する情報が表示されている。
【0066】
図16(G)は、図16(F)の場面から店員が数字「4」を置数入力(キー操作部208に配置されている数字キー「4」を操作)した場面における小画面SG03の表示内容を示している。図16(H)は、図16(G)の場面から店員が個数ボタンBT123を操作し、更に、入力ボタンBT130を操作し、更に、缶ビールを登録した場面における小画面SG03の表示内容を示している。図16(H)では、操作情報表示領域HR102に、缶ビール4本に関する情報が追加表示されている。
【0067】
図15図16に示すように、POS端末20は、一の小画面SG03において2つ(リボン、缶ビール)の商品を登録可能である。本例では、後述するように、図16(H)から店員が確定ボタンBT131を操作する例を説明するが、確定ボタンBT131の操作前に置数入力することにより、一の小画面SG03において、3つ以上の商品(値引きや割引きや売変がある商品、又は、複数登録する商品)について同様に登録可能である。
【0068】
(小画面SG03を表示しない場合)
図12図17は、10%割引のアスパラを2袋、50円値引きのリボンを2.5メートル、缶ビールを4本登録する例であるが、商品を、値引きも割引きも売変もせずに、かつ、1つ登録する場合には、店員は、商品の特定前に置数入力を行わない。この場合、POS端末20は、小画面SG03を表示しない。つまり、POS端末20は、商品の特定前に置数入力がなかった場合には、商品の特定後に小画面SG03を表示せずに、単に当該商品を登録(値引無、割引無、売変無、1個登録)する。
【0069】
図17は、図16(H)の場面から店員が確定ボタンBT131を操作した場面における登録画面の表示内容を示している。つまり、図16(H)の場面から店員が確定ボタンBT131を操作した場合、POS端末20は、小画面SG03を消去するとともに、小画面SG03の操作情報表示領域HR102に表示していた情報を登録画面に反映させる。
【0070】
なお、図12図13(F)は、割引ボタンBT122、個数ボタンBT123の順に操作した例であるが、割引ボタンBT122、個数ボタンBT123の順に操作してもよい。また、図15図16(F)は、リボンについて、個数ボタンBT123、値引ボタンBT121の順に操作した例であるが、値引ボタンBT121、個数ボタンBT123の順に操作してもよい。つまり、小画面SG03において複数のボタン(値引ボタンBT121、割引ボタンBT122、個数ボタンBT123、売変ボタンBT124のうちの2以上のボタン)を操作する場合、操作の順序は任意であってもよい。図12図13(F)は、割引ボタンBT122や個数ボタンBT123の操作後にアスパラを登録した例であるが、アスパラの登録後に割引ボタンBT122や個数ボタンBT123を操作してもよい。また、図15図16(F)は、個数ボタンBT123や値引ボタンBT121の操作後にリボンを登録した例であるが、リボンの登録後に個数ボタンBT123や値引ボタンBT121を操作してもよい。つまり、小画面SG03において商品の登録のタイミングは、任意であってもよい。一例として、図12図13(F)では、図13(E)の場面においてアスパラを登録しているが、図12図13(F)の何れかの場面においてアスパラを登録してもよい。なお、図13(G)については後述する。
【0071】
図18は、図17の場面から店員が小計ボタンBT10を操作した場面おける小計画面の表示内容を示している。
【0072】
図19は、図18の場面から店員が数字「3」を置数入力(キー操作部208に配置されている数字キー「3」を操作)した場面における表示内容を示している。つまり、小計画面において置数入力があった場合、POS端末20は、図19に示すように、小計画面の前面に小画面SG04を表示する。
【0073】
小画面SG04には、置数入力値を表示する置数入力値表示領域HR141、操作情報を表示する操作情報表示領域HR142が設けられている。また、小画面SG04には、各種ボタン(値引ボタンBT151、割引ボタンBT152、個数ボタンBT153、商品券ボタンBT155、会計(現計)ボタンBT156、入力ボタンBT160、確定ボタンBT161、中止ボタンBT162)が配置されている。また、小画面SG04には、値引ボタンBT151(割引ボタンBT152、個数ボタンBT153、商品券ボタンBT155、会計ボタンBT156も同様)に対応する表示領域が設けられている。
【0074】
なお、第1実施形態の小画面SG02(図9)の値引ボタンBT51は小計値引宣言に対応するボタン、割引ボタンBT52は小計割引宣言に対応するボタン、個数ボタンBT53は個数宣言に対応するボタン、商品券ボタンBT55は商品券宣言に対応するボタンであったが、第2実施形態の小画面SG04(図19)の値引ボタンBT151(割引ボタンBT152、個数ボタンBT153、商品券ボタンBT155、会計ボタンBT156も同様)は宣言に対応するボタンではない。つまり、第2実施形態では、小画面SG04の値引ボタンBT151を操作が有効である旨の表示態様で表示するか否かと、小計値引宣言キーの操作があったか否かとは無関係である。小画面SG04の割引ボタンBT152、個数ボタンBT153、商品券ボタンBT155、会計ボタンBT156についても同様である。上記に関連し、第2実施形態では、キー操作部208に小計値引宣言キー、小計割引宣言キー、個数キー、商品券キー、会計(現計)キーを配置してもよいし配置していなくてもよい。
【0075】
図20は、図19の場面から店員が個数ボタンBT153を操作し、更に、入力ボタンBT160を操作し、更に、数字「100」を置数入力(キー操作部208に配置されている数字キー「1」を操作し、続いて数字キー「0」を操作し、続いて数字キー「0」を操作)し、更に、商品券ボタンBT155を操作し、更に、入力ボタンBT160を操作し、更に、確定ボタンBT161を操作した場面における小計画面の表示内容を示している。
【0076】
なお、図18から図20への遷移は、図18→置数入力「3」→個数ボタンBT153→入力ボタンBT160→置数入力「100」→商品券ボタンBT155→入力ボタンBT160→確定ボタンBT161→図20であるが、図18→置数入力「100」→商品券ボタンBT155→入力ボタンBT160→置数入力「3」→個数ボタンBT153→入力ボタンBT160→確定ボタンBT161→図20としてもよい。つまり、小画面SG04において複数のボタン(値引ボタンBT151、割引ボタンBT152、個数ボタンBT153、商品券ボタンBT155、会計ボタンBT156のうちの2以上のボタン)を操作する場合、操作の順序は任意であってもよい。
【0077】
図20の場面から、例えば、店員が顧客から貨幣(預り金)を受け取って該貨幣の金額を置数入力すると、POS端末20は、小画面SG04を表示する。続いて、店員は、小画面SG04において、会計ボタンBT156を操作し、更に、入力ボタンBT160を操作し、更に、確定ボタンBT161を操作する(なお、会計ボタンBT156の後の操作、つまり、入力ボタンBT160や確定ボタンBT161の操作は省略してもよい)。これにより、POS端末20は、釣り銭が必要な場合には釣り銭を排出し、レシートを印刷、発行し、当該顧客の取引が完了する。
【0078】
図21は、第2実施形態に係るPOS端末20の動作例を示すフローチャートである。図21のフローチャートは、商品登録時の一場面(登録画面上に小画面SG03を表示し、表示した小画面を消去する迄の場面)における処理の流れを示している。なお、図21のフローチャートは、置数入力があった場合に開始され、図21のフローチャートの開始時において登録画面上に小画面SG03は表示されていないものとする。
【0079】
ステップS1:POS端末20は、小画面SG03を表示していない場合、各項目(値引、割引、個数、売変)に対応する複数の項目ボタン(値引ボタンBT121、割引ボタンBT122、個数ボタンBT123、売変ボタンBT124)を配置した小画面SG03を登録画面上に表示する。つまり、ステップS1の実行が1回目の場合には登録画面上に小画面SG03は表示されていないため、上記複数のボタンを配置した小画面SG03を登録画面上に表示する。一方、ステップS1の実行が2回目以降の場合には登録画面上に小画面SG03が既に表示されているため、当該表示を維持する。続いてステップS2に進む。
【0080】
ステップS2:POS端末20は、小画面SG03上の夫々の項目ボタンを置数入力値の桁数に応じて操作可能な表示態様又は操作不可能な表示態様で表示する。詳細は、図22にて説明する。続いてステップS3に進む。
【0081】
ステップS3:POS端末20は、操作された項目ボタンに対応する表示領域に置数入力値を表示する。例えば、置数入力値が「10」であって、操作された項目ボタンが割引ボタンBT122であれば、割引ボタンBT122に対応する表示領域に「10」を表示する(図13(A))。また、置数入力値が「2」であって、操作された項目ボタンが個数ボタンBT123であれば、個数ボタンBT123に対応する表示領域に「2」を表示する(図13(D))。続いてステップS4に進む。
【0082】
ステップS4:POS端末20は、入力ボタンBT130の操作に応じて、操作された項目ボタンの項目と置数入力値とを対応付けて操作情報として記憶し、小画面SG03に表示する。例えば、置数入力値が「10」であって、操作された項目ボタンが割引ボタンBT122であれば、操作情報として「割引、10」をRAM203に記憶し、操作情報として「割引 10」を操作情報表示領域HR102に表示する(図13(B))。また、置数入力値が「2」であって、操作された項目ボタンが個数ボタンBT123であれば、操作情報として「個数、2」をRAM203に記憶し、操作情報として「個数 2」を操作情報表示領域HR102に表示する。続いてステップS4に進む。
【0083】
ステップS5:POS端末20は、置数入力があったか否かを判断する。置数入力があった場合(ステップS5:YES)、ステップS1に戻る。置数入力がなかった場合(ステップS5:NO)、ステップS6に進む。
【0084】
ステップS6:POS端末20は、商品を特定する操作(商品のバーコードのスキャン、商品のプリセットボタンの操作)があったか否かを判断する。商品を特定する操作があった場合(ステップS6:YES)、ステップS7に進む。商品を特定する操作がなかった場合(ステップS6:NO)、ステップS5に戻る。
【0085】
ステップS7:POS端末20は、当該商品に関する情報と操作情報とを対応付けて記憶し、小画面SG03に表示する。例えば、特定された商品がアスパラであれば、当該商品に関する情報(商品名、価格等)と操作情報(割引、10」「個数、2」)とを対応付けてRAM203に記憶し、図13(F)に示したように、操作情報表示領域HR102に表示する。続いてステップS8に進む。
【0086】
ステップS8:POS端末20は、置数入力があったか否かを判断する。置数入力があった場合(ステップS8:YES)、ステップS1に戻る。置数入力がなかった場合(ステップS8:NO)、ステップS9に進む。
【0087】
ステップS9:POS端末20は、確定ボタンBT131の操作があったか否かを判断する。確定ボタンBT131の操作があった場合(ステップS9:YES)、ステップS10に進む。確定ボタンBT131の操作がなかった場合(ステップS9:NO)、ステップS8に戻る。
【0088】
ステップS10:POS端末20は、小画面SG03上の情報(操作情報表示領域HR102に表示している情報、RAM203に記憶している情報)を登録画面に反映させ、小画面SG03を消去する。そして本フローチャートは終了する。
【0089】
図22は、置数入力値と、各ボタンの操作の有効/無効(可能/不可能)の関係について説明する説明図である。具体的には、図22(A)~図22(D)は、置数入力値と、小画面SG03における値引ボタンBT121、割引ボタンBT122、個数ボタンBT123、売変ボタンBT124の夫々の操作の有効/無効の関係について説明する説明図である。図22(E)~図22(H)は、置数入力値と、小画面SG04における値引ボタンBT151、割引ボタンBT152、個数ボタンBT153、商品券ボタンBT155、会計ボタンBT156の夫々の操作の有効/無効の関係について説明する説明図である。
【0090】
(小画面SG03)
置数入力値が1桁の整数である場合、POS端末20は、図22(A)に示すように、上記4つのボタン(値引ボタンBT121、割引ボタンBT122、個数ボタンBT123、売変ボタンBT124)のうち、値引ボタンBT121、割引ボタンBT122、個数ボタンBT123の操作を有効とし、売変ボタンBT124の操作を無効とする。置数入力値が2桁の整数である場合、POS端末20は、図22(B)に示すように、上記4つのボタンの全部の操作を有効とし、売変ボタンBT124の操作を無効とする。置数入力値が3桁の整数である場合(置数入力値が4桁以上の整数の場合も同様)、POS端末20は、図22(C)に示すように、上記4つのボタンのうち、値引ボタンBT121、売変ボタンBT124の操作を有効とし、割引ボタンBT122、個数ボタンBT123の操作を無効とする。置数入力値が小数である場合、POS端末20は、図22(D)に示すように、上記4つのボタンのうち、個数ボタンBT123の操作を有効とし、値引ボタンBT121、割引ボタンBT122、売変ボタンBT124の操作を無効とする。
【0091】
(小画面SG04)
置数入力値が1桁の整数である場合、POS端末20は、図22(E)に示すように、上記5つのボタン(値引ボタンBT151、割引ボタンBT152、個数ボタンBT153、商品券ボタンBT155、会計ボタンBT156)のうち、値引ボタンBT151、割引ボタンBT152、個数ボタンBT153、会計ボタンBT156の操作を有効とし、商品券ボタンBT155の操作を無効とする。以下、図22(F)は、置数入力値が2桁の整数である場合の上記5つのボタンの操作の有効/無効を示している。図22(G)は、置数入力値が3桁の整数である場合(置数入力値が4桁以上の整数の場合も同様)の上記5つのボタンの操作の有効/無効を示している。図22(H)は、置数入力値が小数である場合の上記5つのボタンの操作の有効/無効を示している。
【0092】
図22によれば、整数の桁数の増加(数字キーの操作)、整数の桁数の減少(数字キーの操作のキャンセル等)、整数から小数への変化(小数点キーの操作)、小数から整数の変化(小数点キーの操作のキャンセル等)に応じて、ボタンの有効/無効が変化する。例えば、小画面SG03の上記4つのボタン(値引ボタンBT121、割引ボタンBT122、個数ボタンBT123、売変ボタンBT124)の場合、POS端末20は、1つ目の操作として数字キー「3」の操作があった場合には図22(A)の如く各ボタンを有効/無効とし、更に2つ目の操作として数字キー「3」の操作があった場合には図22(B)の如く各ボタンを有効/無効とし、更に3つ目の操作として数字キー「3」の操作があった場合には図22(C)の如く各ボタンを有効/無効とし、更に4つ目の操作として置数入力値の1桁分をキャンセルする操作(例えば、キー操作部208に配置されている削除キー「D」の操作)があった場合には再び図22(B)の如く各ボタンを有効/無効にする。小画面SG04における上記5つのボタン(値引ボタンBT151、割引ボタンBT152、個数ボタンBT153、商品券ボタンBT155、会計ボタンBT156)も同様である。
【0093】
なお、小画面SG03(小画面SG04も同様)において、各ボタンに対応する領域には入力可能な数字の範囲を報知する情報を表示(例えば、薄い色で表示)してもよい。例えば、図22(A)において、値引ボタンBT121に対応する表示領域には「1桁~3桁」や「1~999」と表示(灰色や水色の文字で表示。他の表示領域も同様)し、割引ボタンBT122に対応する表示領域(個数ボタンBT123に対応する表示領域も同様)には「1桁、2桁」や「1~99」と表示し、売変ボタンBT124に対応する表示領域には「2桁、3桁」や「10~999」と表示してもよい。
【0094】
以上、本発明の実施形態(第1実施形態、第2実施形態)について説明したが、機器の構成、データの構成、処理の流れ、表示及び出力の態様などは、例えば下記変形例のように、適宜変更が可能である。また、下記の変形例は適宜組み合わされてよい。
【0095】
(1)例えば、第2実施形態では、置数入力値の桁数等(桁数、整数、小数)に応じてボタンの有効/無効としているが、図22に示した有効/無効は一例である。下記(a)~(e)は他の例(一部)である。なお、置数入力値の桁数等毎のボタンの有効/無効について、設定によって変更できるようにしてもよい。
(a)9円未満への売価変更は想定外であるとして置数入力値が整数1桁である場合には売変ボタンBT124の操作を無効としているが(図22(A))、有効としてもよい。
(b)100~999個の買上や、100~999の購入単位(メートル等)は想定外であるとして置数入力値が整数3桁である場合には個数ボタンBT123の操作を無効としているが(図22(C))、有効としてもよい。
(c)個々の商品に対する端数の割引(12.3%引き等)は想定外であるとして置数入力値が小数である場合には割引ボタンBT121の操作を無効としているが(図22(D))、有効としてもよい。
(d)10円未満の合計金額も想定内であるとして置数入力値が整数1桁である場合には会計ボタンBT156の操作を有効としているが(図22(E))、無効としてもよい。
(e)10~99枚の商品券の利用等は想定外であるとして置数入力値が整数2桁である場合には個数ボタンBT153の操作を無効としているが(図22(F))、有効としてもよい。
【0096】
(2)第1実施形態では、POS端末20は、小画面SG01において、ボタンの操作に基づいて該ボタンに対応する表示領域に置数入力値を表示(入力)する例を説明した。図7の例で言えば、POS端末20は、割引ボタンBT22の操作に基づいて割引ボタンBT22に対応する表示領域に置数入力値「10」を表示し(図7(A)、図7(B))、個数ボタンBT23の操作に基づいて個数ボタンBT23に対応する表示領域に置数入力値「2」を表示する(図7(D)、図7(E))。これに代えて、POS端末20は、表示領域への操作(直接的な操作)に基づいて該表示領域に置数入力値を表示(入力)してもよい。図7の例で言えば、図7(A)の場面から割引ボタンBT22に対応する表示領域がタッチされることにより、図7(B)に示したように該表示領域に置数入力値「10」を表示し、図7(D)の場面から個数ボタンBT23に対応する表示領域がタッチされることにより、図7(E)に示したように該表示領域に置数入力値「2」を表示してもよい。表示領域への直接的な操作を行う態様の場合、各種ボタンは単なる表示であってもよい(例えば、割引ボタンBT21ではなく、「割引」との単なる表示であってもよい。図7(G)参照)。第1実施形態の小画面SG02、第2実施形態の小画面SG03、第2実施形態の小画面SG04についても同様である。
【0097】
(3)第1実施形態では、POS端末20は、小画面SG01において、各ボタンに対応する表示領域に表示した置数入力値を、入力ボタンBT30の操作に基づいて消去する例を説明した。図7の例で言えば、POS端末20は、割引ボタンBT22に対応する表示領域に表示した置数入力値「10」を、入力ボタンBT30の操作に基づいて消去し(図7(A)~図7(C))、個数ボタンBT23に対応する表示領域に表示した置数入力値「2」を、入力ボタンBT30の操作に基づいて消去する(図7(D)~図7(F))。これに代えて、POS端末20は、各ボタンに対応する表示領域に表示した置数入力値を、入力ボタンBT30の操作に基づいて消去せずに表示したままとしてもよい。図7の例で言えば、図7(B)にて表示した置数入力値「10」を図7(C)~図7(F)においても表示し、図7(E)にて表示した置数入力値「2」を図7(F)においても表示してもよい。第1実施形態の小画面SG02、第2実施形態の小画面SG03、第2実施形態の小画面SG04についても同様である。
【0098】
(4)第1実施形態では、各種の宣言(商品値引宣言、商品割引宣言、個数宣言、商品売変宣言、小計値引宣言、小計割引宣言、商品券宣言)のうち、商品値引宣言、商品割引宣言、個数宣言、商品売変宣言は、個々の商品の特定(商品のバーコードのスキャン、商品のプリセットボタンの操作)前に行われると説明し、小計値引宣言、小計割引宣言、個数宣言、商品券宣言は小計ボタンBT10の操作前に行われると説明した。つまり、個数宣言に関しては、個々の商品の特定前と小計ボタンBT10の操作前とに共通するものであるとして説明した。換言すれば、個数宣言の後には個々の商品を特定する場合も小計ボタンBT10も操作する場合もあり、個数宣言の後に個々の商品が特定された場合には商品の個数を置数入力し、個数宣言の後に小計ボタンBT10が操作された場合には商品券の枚数等を置数入力した。これに(1つの共通する個数宣言)に代えて、個々の商品の個数を宣言する商品個数宣言と、商品券の枚数を宣言する商品券枚数宣言とを別々に設ける(キー操作部208に商品個数キー、商品券枚数キーとを別々に配置する)ようにしてもよい。
【0099】
(5)(4)に関連し、第1実施形態では、商品値引宣言と小計値引宣言とを別々に設けているが、商品値引宣言と小計値引宣言とを包含した1つの値引宣言を設ける(キー操作部208に共通の値引宣言キーを配置する)ようにしてもよい。つまり、値引宣言の後には個々の商品を特定する場合も小計ボタンBT10も操作する場合もあり、値引宣言の後に個々の商品が特定された場合には商品の値引金額を置数入力し、値引宣言の後に小計ボタンBT10が操作された場合には合計金額の値引金額を置数入力するようにしてもよい。同様に、商品割引宣言と小計割引宣言とを別々に設けているが、商品割引宣言と小計割引宣言とを包含した1つの割引宣言を設ける(キー操作部208に共通の割引宣言キーを配置する)ようにしてもよい。
【0100】
(6)第1実施形態では、キー操作部208に配置されている各種の宣言キーを介して各種の宣言(商品値引宣言等)が行われる例を説明したが、各種の宣言キーの夫々に相当する各種の宣言ボタンを登録画面に配置(例えば、登録画面の下部に常に操作可能に並べて配置)し、各種の宣言ボタンを介して各種の宣言が行われるようにしてもよい。第1実施形態(第2実施形態も同様)では、キー操作部208に配置されている数字キーや小数点キーを介して数字や小数点の入力が行われる例を説明したが、画面を介して数字や小数点の入力が行われるようにしてもよい。例えば、数字ボタンや小数点ボタンを登録画面や小計画面に直接的に配置してもよいし、数字ボタンや小数点ボタンを配置した小画面を表示させるためのボタンを登録画面や小計画面に配置してもよい。
【0101】
(7)第1実施形態(第2実施形態も同様)では、POS端末20は、操作が無効(不可能)なボタンについては、操作が無効である旨の表示態様(図面上は破線枠)で表示する例を説明した。これに代えて、POS端末20は、操作が無効(不可能)なボタンについては、非表示としてもよい。例えば、図5に示した例でいえば、小画面SG01において、値引ボタンBT21、売変ボタンBT24、入力ボタンBT30、確定ボタンBT31を非表示としてもよい。また、図9に示した例でいえば、小画面SG02において、値引ボタンBT51、割引ボタンBT52、入力ボタンBT60、確定ボタンBT61を非表示としてもよい。また、図22(A)に示した例で言えば、小画面SG03において、売変ボタンBT124、入力ボタンBT130、確定ボタンBT131を非表示とし、図22(E)に示した例で言えば、小画面SG04において、商品券ボタンBT155、入力ボタンBT160、確定ボタンBT161を非表示としてもよい。
【0102】
(8)第1実施形態では、登録画面の表示中に小計ボタンBT10の操作があった場合に(具体的には、個数や商品券の宣言がなされた状態において小計ボタンBT10の操作があった場合)、小計画面上に小画面SG02を表示する例を説明したが、小計画面の表示中に小画面SG02を表示してもよい。例えば、小計画面の表示中におけるキー操作(例えば、キー操作部208に配置されている各種の宣言キーの操作)に基づいて小計画面の前面に小画面SG02(キー操作に応じて1以上のボタンを操作有効(可能)に配置した小画面SG02)を表示してもよい。
【0103】
(9)第1実施形態では、宣言後に表示される小画面SG01(小画面SG02も同様)においては、宣言に対応するボタンの操作を有効(即ち置数入力の対象)とし、他のボタンについては操作を無効としているが、小画面SG01(小画面SG02も同様)の表示後において、操作が無効なボタンについて操作を有効にしてもよい。例えば、図5の小画面SG01において、数字の置数入力前においては割引ボタンBT21の操作を受け付け可能とし、数字の置数入力前に割引ボタンBT21の操作があった場合には、数字の置数入力後における割引ボタンBT21の操作を有効化してもよい。また、図5の小画面SG01において、特定の操作(例えば長押し操作)については割引ボタンBT21の操作を受け付け可能とし、特定の操作があった場合には、数字の置数入力後における割引ボタンBT21の操作を有効化してもよい。売変ボタンBT24についても同様である。つまり、宣言をし忘れた場合であっても、小画面SG01(小画面SG02も同様)における、し忘れた宣言に対応するボタンの操作を有効化できるようにしてもよい。
【0104】
(10)第1実施形態では、商品を登録する際に小画面SG01を表示する例について説明したが、商品の登録後においても小画面SG01を表示してもよい。つまり、登録済に商品について小画面を表示してもよい。例えば、図6の登録画面において、アスパラの表示領域をタッチした場合に、図7(G)に示したような小画面SG11を表示してもよい。例えば、当該商品(アスパラ)について、割引10%を割引15%に変更する場合、小画面SG11の割引の表示領域を操作(タッチ)し、数字「10」を変更可能とし(変更箇所を指定し)、数字「15」を置数入力する。割引無(0%)に変更する場合には、数字「0」を置数入力してもよいし、数字「15」を消去してもよい(空欄にしてもよい)。数字「3」が入力されている個数や、数字が入力されていない値引、売変についても同様である。第2実施形態についても同様である。例えば、図14の登録画面において、アスパラの表示領域をタッチした場合に、図13(G)に示したような小画面SG13を表示し、当該商品(アスパラ)について、図7(G)の小画面SG11と同様、割引等の変更を受け付けるようにしてもよい。
【0105】
(11)小画面SG01(小画面SG02、SG03、SG04も同様)に表示されるボタンは、一例であって、他のボタンであってもよい。例えば、会員番号を入力するものや重量を入力するもの、小計画面においてはチャージ金額を入力するものであってもよい。
【0106】
(12)第1実施形態(第2実施形態も同様)では、店員が操作する場面について説明したが、顧客が操作する場面にも適用してもよい。つまり、POS端末20は、店員の操作に基づいて商品登録(商品登録処理)と、精算(精算処理)とを実行するが、POS端末20に代えて、例えば、顧客の操作に基づいて商品登録と精算とを実行するフルセルフのPOS端末においても、小画面を表示してもよい。例えば、顧客が操作している場合に、第1実施形態の小画面SG01を表示してもよい。但し、顧客が操作している場合に表示する小画面SG01には、値引ボタンBT21、割引ボタンBT22、売変ボタンBT24を配置しない(常に非表示とする)ようにしてもよい。また、顧客が操作している場合に表示する小画面SG01には店員呼出ボタンを配置してもよい。また、顧客が操作している場合に、第2実施形態の小画面SG03を表示してもよい。但し、顧客が操作している場合に表示する小画面SG03には、値引ボタンBT121、割引ボタンBT122、売変ボタンBT124を配置しない(常に非表示とする)ようにしてもよい。また、顧客が操作している場合に表示する小画面SG03には店員呼出ボタンを配置してもよい。また、顧客が操作している場合に、第2実施形態の小画面SG04を表示してもよい。但し、顧客が操作している場合に表示する小画面SG04には、値引ボタンBT151、割引ボタンBT152、個数ボタンBT153、商品券ボタンBT155を配置しない(常に非表示とする)ようにしてもよい。また、顧客が操作している場合に表示する小画面SG04には店員呼出ボタンを配置してもよい。
つまり、顧客が操作している場合は、店員が操作している場合に操作可能に一覧表示するボタンの組み合わせとは異なる組み合わせのボタンを表示する。
【0107】
(13)POS端末20における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の全部又は一部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。例えば、POS端末20の処理として、図21のフローチャートを用いて説明した処理のうちの少なくとも一部について、POS端末20に代えて、取引管理装置(非図示)やストアコントローラ(非図示)やクラウドサーバ(非図示)が実行してもよい。上記に関連し、POS端末20は、入出力のインターフェースに特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。例えば、POS端末20は、各種の入力(顧客の操作、カメラ等のデバイスによる検出)を受け付け、入力情報(操作情報、画像情報等)を外部の装置に送信し、当該入力情報に基づく外部の装置の処理結果(更新画面情報、デバイスの制御情報等)を受信し、各種の出力(表示部への表示、デバイスの制御)を行ってもよい。
【0108】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、商品販売データ処理装置に関する。
[背景技術]
現在、スーパーマーケット等で用いられるPOSレジスタ等の商品登録装置における作業は多様化しており、画面上の操作キーの数も非常に多くなっている。これに対し、画面上において、複数のキー群を異なる色で表示させる技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2004-178443号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、画面が未だ複雑であるなど、操作性において改善の余地がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、操作性を向上させる技術を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
(A1)本実施形態の一態様は、商品を登録する商品販売データ処理装置であって、操作者の宣言操作を受け付ける操作受付手段と、前記操作受付手段が受け付けた宣言操作(例えば、商品値引宣言、商品割引宣言、個数宣言、商品売変宣言、小計値引宣言、小計割引宣言、商品券宣言)に応じた操作ボタンを操作可能に表示する表示手段とを備え、前記操作受付手段は、数値を入力する操作に続いて、前記表示手段によって表示された操作ボタンの操作を受け付けた場合、該数値を該操作ボタンに対応する入力項目の値として受け付ける(図7図9)こと特徴とする商品販売データ処理装置である。
上記商品販売データ処理装置によれば、操作性が向上する。
(A2)前記操作受付手段は、一の商品の特定前に当該商品に関する宣言操作(例えば、商品値引宣言、商品割引宣言、個数宣言、商品売変宣言)を受け付け、前記表示手段は、一の商品の特定後、前記操作受付手段が当該商品の特定前に受け付けた当該商品に関する宣言操作に応じた操作ボタンを操作可能に表示すること特徴とする(A1)に記載の商品販売データ処理装置である。
上記商品販売データ処理装置によれば、操作性が向上する。
(A3)前記操作受付手段は、全部の商品の登録完了前に精算に関する宣言操作(例えば、小計値引宣言、小計割引宣言、個数宣言、商品券宣言等)を受け付け、前記表示手段は、全部の商品の登録完了後、前記操作受付手段が全部の商品の登録完了前に受け付けた精算に関する宣言操作に応じた操作ボタンを操作可能に表示すること特徴とする(A1)又は(A2)に記載の商品販売データ処理装置。
上記商品販売データ処理装置によれば、操作性が向上する。
(B1)本実施形態の一態様は、商品を登録する商品販売データ処理装置であって、操作者の操作を受け付ける操作受付手段と、前記操作受付手段が一の操作を受け付けた場合、該操作に応じた複数の操作ボタンを操作可能に一覧表示する表示手段と、を備えること特徴とする商品販売データ処理装置である。
上記商品販売データ処理装置によれば、操作性が向上する。
(B2)前記表示手段は、前記操作受付手段が数値を入力する操作を受け付けた場合、該数値の桁数に応じた候補となる複数の入力項目の夫々に対応する複数の操作ボタンを操作可能に一覧表示すること特徴とする(B1)に記載の商品販売データ処理装置である。
上記商品販売データ処理装置によれば、操作性が向上する。
(B3)前記操作受付手段は、数値を入力する操作に続いて、前記表示手段によって操作可能に一覧表示された複数の操作ボタンのうちの1つを選択する操作を受け付けた場合、前記数値を該操作ボタンに対応する入力項目の値として受け付けること特徴とする(B2)に記載の商品販売データ処理装置である。
上記商品販売データ処理装置によれば、操作性が向上する。
(B4)前記操作受付手段は、商品の登録を完了させる商品登録完了操作を受け付け可能であり、前記表示手段は、前記商品登録完了操作(小計ボタンBT10の操作)の受付後は、前記商品登録完了操作の受付前に操作可能に一覧表示する前記操作ボタンの組み合わせとは異なる組み合わせの前記操作ボタンを操作可能に一覧表示(図22)すること特徴とする(B1)乃至(B3)の何れかに記載の商品販売データ処理装置である。
また、前記表示手段は、前記操作受付手段が受け付けた数値の桁数と、前記商品登録完了操作の有無と、に応じて複数の操作ボタンを操作可能に一覧表示してもよい。
上記商品販売データ処理装置によれば、操作性が向上する。
(B5)前記表示手段は、顧客が操作している場合は、店員が操作している場合に操作可能に一覧表示する前記操作ボタンの組み合わせとは異なる組み合わせの前記操作ボタンを操作可能に一覧表示すること特徴とする(B1)乃至(B4)の何れかに記載の商品販売データ処理装置である。
また、前記表示手段は、前記操作受付手段が受け付けた数値の桁数と、顧客が操作しているか店員が操作しているか、に応じて複数の操作ボタンを操作可能に一覧表示してもよい。
上記商品販売データ処理装置によれば、操作性が向上する。
【0109】
なお、以上に説明したPOS端末20等の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述のPOS端末20等の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0110】
20 POS端末、201 CPU、202 ROM、203 RAM、204 スキャナ部、205 店員用表示部、206 客用表示部、207 ハードディスク、208 キー操作部、209 カード決済部、210 印刷部、211 音声出力部、212 通信部、213 ドロア
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