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特許7619598トイレ用ドア開閉操作ユニット、ドア開閉操作ユニット、トイレ用自動ドアシステム、自動ドアシステム、及び操作案内方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-14
(45)【発行日】2025-01-22
(54)【発明の名称】トイレ用ドア開閉操作ユニット、ドア開閉操作ユニット、トイレ用自動ドアシステム、自動ドアシステム、及び操作案内方法
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/73 20150101AFI20250115BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20250115BHJP
   H01H 36/00 20060101ALI20250115BHJP
   H01H 9/16 20060101ALI20250115BHJP
【FI】
E05F15/73
E05B49/00 M
E05B49/00 L
H01H36/00 P
H01H9/16 A
H01H9/16 G
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020182815
(22)【出願日】2020-10-30
(65)【公開番号】P2022073053
(43)【公開日】2022-05-17
【審査請求日】2023-10-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000199201
【氏名又は名称】千蔵工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】大西 順也
【審査官】鈴木 智之
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-072177(JP,A)
【文献】特開2017-075510(JP,A)
【文献】特開2007-327268(JP,A)
【文献】特開2019-100095(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0253516(US,A1)
【文献】特開2017-198503(JP,A)
【文献】特開2015-147482(JP,A)
【文献】特開2019-105046(JP,A)
【文献】特開2005-127084(JP,A)
【文献】特開2013-060799(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 15/00-15/79
E05B 1/00-85/28
H01H 9/16
H01H 36/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開き用の非接触操作部と、閉じ用の非接触操作部と、音発生部とを有するとともに、
前記開き用及び閉じ用の各非接触操作部はそれぞれ点灯部を有し、
前記開き用及び閉じ用の各非接触操作部のうち、操作を受付ける状態にある前記非接触操作部の前記点灯部を点灯または点滅させ、操作を受付けない状態にある前記非接触操作部の前記点灯部を消灯させ、
前記開き用及び閉じ用の各非接触操作部のうち、操作を受付ける状態にある前記非接触操作部が非接触操作を検出すると、点灯または点滅している前記点灯部の点灯状態を変化させるとともに、前記音発生部から所定の音を発生させて、開閉のための非接触操作が検出されたことを報知する
ことを特徴とするトイレ用ドア開閉操作ユニット。
【請求項2】
操作を受付ける状態にあるときの前記開き用の非接触操作部の前記点灯部の第1の点灯色と、操作を受付ける状態にあるときの前記閉じ用の非接触操作部の前記点灯部の第2の点灯色は異なる
ことを特徴とする請求項1に記載のトイレ用ドア開閉操作ユニット。
【請求項3】
操作を受付ける状態にある前記開き用又は閉じ用の非接触操作部が非接触操作を検出すると、前記開き用又は閉じ用の非接触操作部のそれぞれの点灯部の点灯色が、前記第1、第2の点灯色とは異なる第3の点灯色に変化する
ことを特徴とする請求項2に記載のトイレ用ドア開閉操作ユニット。
【請求項4】
操作を受付ける状態にある前記非接触操作部の前記点灯部を点灯又は点滅の一方とし、前記非接触操作部が非接触操作を検出すると、前記非接触操作部の前記点灯部を点灯又は点滅の他方とする
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のトイレ用ドア開閉操作ユニット。
【請求項5】
前記開き用の非接触操作部が非接触操作を検出したとき前記音発生部から発生させる音と、前記閉じ用の非接触操作部が非接触操作を検出したとき前記音発生部から発生させる音が異なる
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のトイレ用ドア開閉操作ユニット。
【請求項6】
操作を受付けない状態において前記非接触操作部への電源供給を停止する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のトイレ用ドア開閉操作ユニット。
【請求項7】
前記開き用の非接触操作部と、前記閉じ用の非接触操作部の間に配設された状態表示部を更に含み、
トイレの外側に設置された場合、前記トイレが使用中のときは使用中であることを示す前記状態表示部を点灯させるとともに、操作を受付けない状態にある前記非接触操作部が非接触操作を検出すると、前記状態表示部を所定の時間点滅させる
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のトイレ用ドア開閉操作ユニット。
【請求項8】
前記音発生部から非接触操作を促す操作案内の音声メッセージと、ドア開閉時に注意を促す注意喚起の音声メッセージを発声させる
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のトイレ用ドア開閉操作ユニット。
【請求項9】
トイレの出入口に配したドアと、前記トイレの室外と室内とにそれぞれ配置されて前記ドアの開閉を操作する2つのドア開閉操作ユニットと、前記2つのドア開閉操作ユニットからの開信号及び閉信号に基づいて駆動装置を制御してドアを開閉させると共に前記ドアの開閉に対応して施錠または解錠させる駆動用コントローラとを備え、
前記ドア開閉操作ユニットは、開き用の非接触操作部と、閉じ用の非接触操作部と、音発生部とを有するとともに、
前記開き用及び閉じ用の各非接触操作部はそれぞれ点灯部を有し、
前記開き用及び閉じ用の各非接触操作部のうち、操作を受付ける状態にある前記非接触操作部の前記点灯部を点灯または点滅させ、操作を受付けない状態にある前記非接触操作部の前記点灯部を消灯させ、
前記開き用及び閉じ用の各非接触操作部のうち、操作を受付ける状態にある前記非接触操作部が非接触操作を検出すると、点灯または点滅している前記点灯部の点灯状態を変化させるとともに、前記音発生部から所定の音を発生させて、開閉のための非接触操作が検出されたことを報知する
ことを特徴とするトイレ用自動ドアシステム。
【請求項10】
開き用の非接触操作部と、閉じ用の非接触操作部と、音発生部とを有し、前記開き用及び閉じ用の各非接触操作部がそれぞれ点灯部を有するトイレ用ドア開閉操作ユニットにおける操作案内方法であって、
前記開き用及び閉じ用の各非接触操作部のうち、操作を受付ける状態にある前記非接触操作部の前記点灯部を点灯または点滅させ、操作を受付けない状態にある前記非接触操作部の前記点灯部を消灯させ、
前記開き用及び閉じ用の各非接触操作部のうち、操作を受付ける状態にある前記非接触操作部が非接触操作を検出すると、点灯または点滅している前記点灯部の点灯状態を変化させるとともに、前記音発生部から所定の音を発生させて、開閉のための非接触操作が検出されたことを報知する
ことを特徴とする操作案内方法。
【請求項11】
開き用と閉じ用を兼ねる1つの非接触操作部と、音発生部とを有するとともに、
前記非接触操作部は開き用と閉じ用の各点灯部を有し、
開き用と閉じ用の非接触操作のうち、前記非接触操作部が受付ける状態にある操作に対応する前記点灯部を点灯または点滅させ、開き用と閉じ用の非接触操作のうち、受付けない状態にある操作に対応する前記点灯部を消灯させ、
開き用と閉じ用の非接触操作のうち、前記非接触操作部が受付け可能な非接触操作を検出すると、点灯または点滅している前記点灯部の点灯状態を変化させるとともに、前記音発生部から所定の音を発生させて、開閉のための非接触操作が検出されたことを報知する
ことを特徴とするトイレ用ドア開閉操作ユニット。
【請求項12】
前記非接触操作部に隣接し、前記トイレが使用中か否かを示す状態表示部を含む
ことを特徴とする請求項11に記載のトイレ用ドア開閉操作ユニット。
【請求項13】
トイレの出入口に配したドアと、前記トイレの室外と室内とにそれぞれ配置されて前記ドアの開閉を操作する2つのドア開閉操作ユニットと、前記2つのドア開閉操作ユニットからの開信号及び閉信号に基づいて駆動装置を制御してドアを開閉させると共に前記ドアの開閉に対応して施錠または解錠させる駆動用コントローラとを備え、
前記ドア開閉操作ユニットは、開き用と閉じ用を兼ねる1つの非接触操作部と、音発生部とを有するとともに、
前記非接触操作部は開き用と閉じ用の各点灯部を有し、
開き用と閉じ用の非接触操作のうち、前記非接触操作部が受付ける状態にある操作に対応する前記点灯部を点灯または点滅させ、開き用と閉じ用の非接触操作のうち、受付けない状態にある操作に対応する前記点灯部を消灯させ、
開き用と閉じ用の非接触操作のうち、前記非接触操作部が受付け可能な非接触操作を検出すると、点灯または点滅している前記点灯部の点灯状態を変化させるとともに、前記音発生部から所定の音を発生させて、開閉のための非接触操作が検出されたことを報知する
ことを特徴とするトイレ用自動ドアシステム。
【請求項14】
開き用と閉じ用を兼ねる1つの非接触操作部と、音発生部とを有し、前記非接触操作部が開き用と閉じ用の各点灯部を有するトイレ用ドア開閉操作ユニットにおける操作案内方法であって、
開き用と閉じ用の非接触操作のうち、前記非接触操作部が受付ける状態にある操作に対応する前記点灯部を点灯または点滅させ、開き用と閉じ用の非接触操作のうち、受付けない状態にある操作に対応する前記点灯部を消灯させ、
開き用と閉じ用の非接触操作のうち、前記非接触操作部が受付け可能な非接触操作を検出すると、点灯または点滅している前記点灯部の点灯状態を変化させるとともに、前記音発生部から所定の音を発生させて、開閉のための非接触操作が検出されたことを報知する
ことを特徴とする操作案内方法。
【請求項15】
開き用と閉じ用を兼ねる1つの非接触操作部と、点灯部と、音発生部とを有し、
前記非接触操作部が開閉どちらかの操作を受付ける状態では前記点灯部を点灯または点滅させ、開閉どちらの操作も受付けない状態では前記点灯部を消灯させ、
開き用と閉じ用の非接触操作のうち、前記非接触操作部が受付け可能な非接触操作を検出すると、点灯または点滅している前記点灯部の点灯状態を変化させるとともに、前記音発生部から所定の音を発生させて、開閉のための非接触操作が検出されたことを報知する
ことを特徴とするトイレ用ドア開閉操作ユニット。
【請求項16】
前記非接触操作部に隣接し、前記トイレが使用中か否かを示す状態表示部を含むことを特徴とする請求項15に記載のトイレ用ドア開閉操作ユニット。
【請求項17】
トイレの出入口に配したドアと、前記トイレの室外と室内とにそれぞれ配置されて前記ドアの開閉を操作する2つのドア開閉操作ユニットと、前記2つのドア開閉操作ユニットからの開信号及び閉信号に基づいて駆動装置を制御してドアを開閉させると共に前記ドアの開閉に対応して施錠または解錠させる駆動用コントローラとを備え、
前記ドア開閉操作ユニットは、開き用と閉じ用を兼ねる1つの非接触操作部と、点灯部と、音発生部とを有し、
前記非接触操作部が開閉どちらかの操作を受付ける状態では前記点灯部を点灯または点滅させ、開閉どちらの操作も受付けない状態では前記点灯部を消灯させ、
開き用と閉じ用の非接触操作のうち、前記非接触操作部が受付け可能な非接触操作を検出すると、点灯または点滅している前記点灯部の点灯状態を変化させるとともに、前記音発生部から所定の音を発生させて、開閉のための非接触操作が検出されたことを報知する
ことを特徴とするトイレ用自動ドアシステム。
【請求項18】
開き用と閉じ用を兼ねる1つの非接触操作部と、点灯部と、音発生部とを有するトイレ用ドア開閉操作ユニットにおける操作案内方法であって、
前記非接触操作部が開閉どちらかの操作を受付ける状態では前記点灯部を点灯または点滅させ、開閉どちらの操作も受付けない状態では前記点灯部を消灯させ、
開き用と閉じ用の非接触操作のうち、前記非接触操作部が受付け可能な非接触操作を検出すると、点灯または点滅している前記点灯部の点灯状態を変化させるとともに、前記音発生部から所定の音を発生させて、開閉のための非接触操作が検出されたことを報知する
ことを特徴とする操作案内方法。
【請求項19】
開閉操作のための非接触操作部と、点灯部と、音発生部とを有するとともに、
前記非接触操作部が開閉どちらかの操作を受付ける状態では前記点灯部を点灯または点滅させ、開閉どちらの操作も受付けない状態では前記点灯部を消灯させ、
開き用と閉じ用の非接触操作のうち、前記非接触操作部が受付け可能な非接触操作を検出すると、点灯または点滅している前記点灯部の点灯状態を変化させるとともに、前記音発生部から所定の音を発生させて、開閉のための非接触操作が検出されたことを報知する
ことを特徴とするドア開閉操作ユニット。
【請求項20】
開閉操作のための非接触操作部と、点灯部と、音発生部とを有するドア開閉操作ユニットにおける操作案内方法であって、
前記非接触操作部が開閉どちらかの操作を受付ける状態では前記点灯部を点灯または点滅させ、開閉どちらの操作も受付けない状態では前記点灯部を消灯させ、
開き用と閉じ用の非接触操作のうち、前記非接触操作部が受付け可能な非接触操作を検出すると、点灯または点滅している前記点灯部の点灯状態を変化させるとともに、前記音発生部から所定の音を発生させて、開閉のための非接触操作が検出されたことを報知する
ことを特徴とする操作案内方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレ用ドア開閉操作ユニット、ドア開閉操作ユニット、トイレ用自動ドアシステム、自動ドアシステム、及び操作案内方法に関する。
【背景技術】
【0002】
トイレ用ドア開閉スイッチおよびトイレ用自動ドアシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
詳細には、特許文献1には、押しボタンの表面に触知記号が形成されており、視覚障害者が指で触知記号を触ることで、押しボタンが開き用か閉じ用かを容易に識別できる多機能トイレ用ドア開閉スイッチが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-100095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のトイレ用ドア開閉スイッチは、衛生的な観点から指でボタンを触ること自体を避けたいとの要求に応えるものではなかった。
詳細には、従来の多機能トイレ用ドア開閉操作部には全て押しボタンスイッチが用いられ、衛生的な観点ではせいぜい押しボタンスイッチ等の表面に抗菌塗装を施すにとどまっていた。衛生面を追求すれば、押しボタンスイッチの代わりに、非接触センサ(スイッチ)を用いるという選択肢があるが、非接触センサには操作したという感触が分かりにくいという欠点がある。
更に多機能トイレ用ドア操作部は、トイレの使用状況等により、操作を受付ける状態にあるボタンと操作を受付けない状態にあるボタンがあるため、例えば非接触操作部に手を近づけてもドアが動かないとき、そもそも操作を受付けない状態なのか、手の近づけ方が足りないなど操作の仕方が悪くて受付けなかったのか、操作を受付けた後ドアが実際に動くまでに時間がかかるだけなのかの区別がつかず、使用者を不安にさせてしまうという問題があり、実際に非接触センサが多機能トイレの操作部に採用されたことは無かった。
本発明は上記のような従来事情や最近の新型コロナウィルスの感染状況等を鑑み、非接触センサ等の非接触操作部を備え、使用者が安心して使用できるようなトイレ用ドア開閉操作ユニット、ドア開閉操作ユニット、トイレ用自動ドアシステム、自動ドアシステム、及び操作案内方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のトイレ用ドア開閉操作ユニットは、開き用の非接触操作部と、閉じ用の非接触操作部と、音発生部とを有するとともに、前記開き用及び閉じ用の各非接触操作部はそれぞれ点灯部を有し、前記開き用及び閉じ用の各非接触操作部のうち、操作を受付ける状態にある前記非接触操作部の前記点灯部を点灯または点滅させ、操作を受付けない状態にある前記非接触操作部の前記点灯部を消灯させ、前記開き用及び閉じ用の各非接触操作部のうち、操作を受付ける状態にある前記非接触操作部が非接触操作を検出すると、点灯または点滅している前記点灯部の点灯状態を変化させるとともに、前記音発生部から所定の音を発生させて、開閉のための非接触操作が検出されたことを報知することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、衛生的な観点から非接触操作を採用して使用者に対する安全性、利便性を高め、かつ容易に安心して使用できるトイレ用ドア開閉操作ユニット、ドア開閉操作ユニット、トイレ用自動ドアシステム、自動ドアシステム、及び操作案内方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施形態に係る自動ドアシステムを備えたトイレの概要平面図である。
図2】本発明の実施形態に係るトイレ用自動ドアシステムの概要を示すブロック図である。
図3】本発明の実施形態に係るトイレ用ドア開閉操作ユニット(トイレ用ドア開閉スイッチ)の要部を示す正面図である。
図4】実施例1のトイレ用自動ドアシステムの動作を説明するための図である。(a)は実施例1のトイレ用自動ドアシステムの動作の一例を示すフローチャートである。(b)は変形例を説明するための図である。
図5】実施例1のトイレ用自動ドアシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
図6】実施例1のトイレ用自動ドアシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
図7】実施例2のトイレ用ドア開閉操作ユニット(トイレ用ドア開閉スイッチ)の一例を説明するための図である。(a)、(b)は室外操作部の一例を示す図、(c)、(d)は室内操作部の一例を示す図である。
図8】実施例2のトイレ用自動ドアシステムの動作を説明するための図である。(a)はトイレ用自動ドアシステムの動作の一例を示すフローチャートである。(b)は変形例を説明するための図である。
図9】実施例3のトイレ用ドア開閉操作ユニット(トイレ用ドア開閉スイッチ)の一例を説明するための図である。(a)、(b)は室外操作部の一例を示す図、(c)、(d)は室内操作部の一例を示す図である。
図10】実施例3のトイレ用自動ドアシステムの動作を説明するための図である。(a)はトイレ用自動ドアシステムの動作の一例を示すフローチャートである。(b)は変形例を説明するための図である。
図11】実施例4のドア開閉操作ユニット(ドア開閉スイッチ)の一例を説明するための図である。
図12】実施例4のドア開閉スイッチを採用した建物内の事務室の一例を示す図である。
図13】実施例4のトイレ用自動ドアシステムの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明のトイレ用自動ドアシステムの実施形態の概要を図1及び図2により説明する。
(実施例1)
トイレ21は、その開口部21aに引き戸式のドア22が開閉自在に配置され、その開口部21aの上部の無目内に図示省略したモータ、モータのホール素子の出力やエンコーダ等によりドアの位置を検出するドア位置検出部、タイミングベルト等の動力伝達機構を備えた駆動装置23と、その駆動装置23の駆動動作を適宜の出力信号により駆動させる駆動用コントローラ24が配設されている。駆動用コントローラ24には、電気錠コントローラ26を介して電気錠25が接続され、ドア22の開閉動作に対応して適時に施錠または解錠するようにしている。
なお、トイレ21内には便器21bや洗面台21cが設置されるとともに便器21bの近傍には緊急呼出スイッチ34を設けており、その他に図示しないが室内灯や換気扇などが適宜に装備されるものである。詳細説明は省略するが、ドアの開閉操作に連動させて、室内灯の点灯、消灯や、換気扇の運転、停止を制御することで、利用者の利便性を向上させるとともに、省エネルギーを実現している。
【0009】
また、トイレ21の室外側にトイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1とも呼ぶ)が配設され、室内側にトイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部2とも呼ぶ)が配設されている。トイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)とトイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部2)とは略同様の外観を有し、トイレ用ドア開閉スイッチと総称され、それぞれ開き用非接触操作部3、閉じ用非接触操作部4及び状態表示部を備えている。なお、室外操作部1と室内操作部2とでは、状態表示部に表示される内容が異なるため、必要に応じて室外操作部の状態表示部を5A、室内操作部の状態表示部を5Bと呼ぶものとする。
【0010】
トイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)およびトイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部2)は、それらの動作を制御する操作案内コントローラ27を介し前記駆動用コントローラ24に接続してドア22の開閉動作に連係するようにしている。すなわち、ドア22は、トイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)とトイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部2)の開き用非接触操作部3、閉じ用非接触操作部4の非接触操作により開信号又は閉信号が発信されたときに、前記駆動用コントローラ24により駆動装置23を制御してドア22が開閉動作するようにしている。
【0011】
両非接触操作部3、4の内部には、開き用と閉じ用の非接触操作検知部(非接触センサ)6a、6bが配設されている。
【0012】
開き用と閉じ用の非接触操作検知部(非接触センサ)6a、6bとしては、詳細には、例えば近赤外線距離限定反射方式、マイクロウェーブ方式(マイクロ波ドップラーレーダー)、レーザ光TOF(Time of Flight)測距方式等の非接触型操作スイッチ等を採用することができる。
例えばレーザ光TOF測距方式は、放射された光子が反射するまでの時間に基づいて距離を測定するものであり、対象物の表面特性に影響されない正確な測距を行うことができる。
【0013】
また、トイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)およびトイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部2)は、それぞれに点灯部、音発生部等を備える。操作案内コントローラ27は、トイレの使用状況、操作を受付ける状態、操作を受付けない状態、非接触操作の検出等に応じて、点灯部を点灯、点滅、点灯色を変更、消灯したり、音発生部から所定の音を発生させる制御を行う。
詳細には、操作案内コントローラ27は、例えば、操作を受付ける状態にある非接触操作部の点灯部を点灯又は点滅させ、操作を受付けない状態にある非接触操作部の点灯部を消灯させる。
また、操作案内コントローラ27は、操作を受付ける状態にある非接触操作部が非接触操作を検出すると、点灯部の点灯状態を変化させるとともに、音発生部から所定の音を発生させる制御を行う。
つまり、トイレの使用状況等により、操作を受付ける状態(操作受付け可能な状態)にある非接触操作部と、操作を受付けない状態にある非接触操作部とがある。
操作案内コントローラ27は、操作を受付けない状態(操作受付け不可な状態)の非接触操作部ではこの非接触操作部に対応する点灯部を消灯するように制御を行うので、その非接触操作部が操作を受付けない状態であることを利用者に報知することができる。
また、操作案内コントローラ27は、操作を受付ける状態(操作受付け可能な状態)の非接触操作部ではこの非接触操作部に対応する点灯部を点灯又は点滅するように制御を行うので、その非接触操作部が操作を受付ける状態であることを利用者に報知することができる。
また、操作案内コントローラ27は、操作を受付ける状態にある非接触操作部が非接触操作を検出すると、この非接触操作部に対応する点灯部の点灯状態を変化させるとともに、音発生部から所定の音を発生させる制御を行うことで、その非接触操作部への非接触操作が検出されたことを利用者に報知することができる。
なお、非接触操作を検出したときの点灯部の点灯モード変更(点灯状態を変化させる)の例としては、点灯部の点灯色を変更する、連続点灯から点滅に変更する、点滅から連続点灯に変更する、連続点灯から点滅に変更すると同時に点灯色も変更する等を挙げることができる。また、例えば点灯部にR(赤色光)G(緑色光)B(青色光)の発光部を用いて、開き用点灯部の点灯色を青色、閉じ用点灯部の点灯色を赤色とし、非接触操作を検知すると開き用点灯部も閉じ用点灯部も緑色に変更することで、可能な非接触操作が開操作か閉操作かを直感的に認識しやすくなるとともに、非接触操作が受付けられたことを示す点灯モードの変化(この場合は点灯色の変化)を利用者が認識しやすくなる。なお色の選定はこれに限定されず、任意の色に変更してもよいが、少なくとも非接触操作が検出されたことを、各点灯部の点灯モード変更により利用者の多くが認識できるようにするとよい。
以上のように、非接触操作部が操作を受付ける状態にあるか否か、操作を受付け可能な非接触操作部に対して非接触操作を検出したか否かを、利用者に確実に報知することができるトイレ用ドア開閉操作ユニットを提供することができる。
また非接触操作を検知したとき、点灯部の点灯モード変更と同時に検知音を発生させるとさらによい。
また、操作者は、視覚と聴覚の両方から、非接触操作が検知されたことを直感的に知ることができるので、快適に安心して操作できる。
また、視覚障害者は検知音で、聴覚障害者は点灯モード変更で、非接触操作が検知されたことを確認できる。
なおトイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)及びトイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部2)は、図1のように各非接触操作部を横型配置としてもよいし、図2のように縦型配置としてもよい。
【0014】
音声案内装置28は、図2に示すようにスピーカ29と、所望の案内メッセージを予め録音しファイル(音声データ)として登録しておく記憶部(ROM)30と、その記憶部30から所定のメッセージを適宜に選択してスピーカ29へ出力させる音声コントローラ31とにより構成される。音声コントローラ31は、開き用非接触操作部3、閉じ用非接触操作部4に対応する点灯部の点灯状態を制御する操作案内コントローラ27に接続し、トイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)およびトイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部2)の各非接触操作部の操作等に連携してスピーカ29から利用者に案内メッセージを発声させる。
【0015】
また、トイレ21の室外には、トイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)の内部もしくは周辺に利用者を非接触で検出する室外用近接センサ32を配設し、その近接センサ32を、操作案内コントローラ27を介して前記音声コントローラ31に接続する。それにより、トイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)に近づいた利用者が近接センサ32に検出されたとき、音声コントローラ31が所定の音声メッセージをスピーカ29から発声させる。
室外用近接センサ32は静電容量型のセンサ等でもよいが、通常の自動ドアに使用され検出エリアを細分化して通行者の位置を検出できる起動用の光学センサを使用してもよい。これにより通行者がドア22に近づいたときと、トイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)に近づいたときを区別できるので、より最適な音声メッセージを発声させることができる。
またトイレ21の室内にも、トイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部2)の内部もしくは周辺に、利用者を非接触で検出する室内用近接センサ33を配置してもよい。これによりトイレ内の利用者にも、より最適なタイミングで音声メッセージを発声させることができる。
【0016】
スピーカは、図1のようにトイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)、トイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部2)の内部もしくは近傍にスピーカ29A、29Bを1つずつ配設してもよいが、トイレ21の開口部21a上部の無目内にスピーカを1つ取り付けて案内メッセージが便房の内外にそれぞれ聞き取れるようにしてもよい。
また記憶部30は、ドア22の開閉状態、トイレドア開閉スイッチ(室外操作部1、室内操作部2)の非接触操作部の操作状況、案内目的などに応じた案内メッセージが多言語で種別音声ごとに予め録音しファイルとして登録されたものである。
【0017】
案内メッセージは状況別に複数言語で記憶部30に登録され、音声コントローラ31は操作案内コントローラ27と連携してドア22の開閉状態、トイレドア開閉スイッチ(室外操作部1、室内操作部2)の非接触操作部や緊急呼出スイッチ34の操作状況、近接センサ32、33の検出状況等に応じた案内メッセージを記憶部30の中から選択し、選択した案内メッセージをスピーカ(29A、29B)より発声させる。
【0018】
次に本発明のトイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)を例に図3により説明する。トイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部2)も同様の構造であり、両者を総称する場合はトイレ用ドア開閉スイッチと呼ぶ。
図3(a)において室外状態表示部5Aを間にして、開き用非接触操作部3と閉じ用非接触操作部4が配設されている。また薄型の枠部がトイレ室内用ドア開閉スイッチの外周に全体を囲むように配設され、枠部に沿って上下に両非接触操作部3、4が配設されている。
【0019】
開き用非接触操作部3の中央付近には開き用操作表示部8aが形成されており、閉じ用非接触操作部4の中央付近には閉じ用操作表示部8bが形成されている。開き用と閉じ用を識別するための開き用操作表示部8a、閉じ用操作表示部8bの記号はこれに限定されるものではなく、例えばシャフトのある矢印全体を2つ組合せてもよいし、エレベータのドア開閉スイッチに一般的に用いられる2つの二等辺三角形等を組合せた記号等でもよい。
【0020】
開き用非接触操作部3、閉じ用非接触操作部4には、比較的大きな円形状の点灯部が形成されている。
開き用点灯部7aは、開き用非接触操作部3の開き用操作表示部8aを囲むように開き用操作表示部8aの周囲に形成されている。
閉じ用点灯部7bは、閉じ用非接触操作部4の閉じ用操作表示部8bを囲むように閉じ用操作表示部8bの周囲に形成されている。
【0021】
なお図3では両点灯部7a、7bは円周状に形成されているが、これには限定されず、楕円状、長円状、角丸四角形など、非接触操作部3、4や操作表示部8a、8bの形状等に合わせて形成してもよい。
【0022】
開き用と閉じ用の両非接触操作部3、4は、室内外のトイレ用ドア開閉スイッチ1、2の上下にそれぞれ設けられている。点灯部は円周状に形成され、例えば非接触操作を受付ける状態のときに開き用点灯部の点灯色が青色、閉じ用の点灯部の点灯色が赤色に規定されている。また非接触操作を検出した時に、例えば点灯色が緑色に変化するように制御される。
開き用と閉じ用の非接触操作部3、4に設けられた円周状の点灯部7a、7bの内側の表面に印刷された開閉を示すアローヘッド(矢尻)状の記号8a、8b(操作表示部)の印刷色を点灯部7a、7bの点灯色と類似するように合わせてもよい。例えば非接触操作を受付ける場合の点灯部7aの点灯色が青色の場合、「開」を示す記号の印刷色も青色もしくは青系の色とすることで、青く光っている点灯部7aを有する非接触操作部3に手を近づけるとドアが開くことが利用者にとってイメージしやすくなり、使いやすくなる。同様に非接触操作を受付ける場合の点灯部7bが赤色の場合、「閉」を示す記号の印刷色も赤色もしくは赤系の色とすることで、赤く光っている点灯部7bを有する非接触操作部4に手を近づけるとドアが閉じることが利用者にとってイメージしやすくなり、使いやすくなる。
また円周状の開き用と閉じ用点灯部7a、7bは、非接触操作部3、4の内部に配設された図示省略したLED等を点灯(発光)させ、そのLED等からの光を透過して点灯させている。非接触操作部3,4の表面部分は光を透過する点灯部と、光を透過しない非点灯部から構成されているが、その実現方法は限定されない。例えば全体を透光性の樹脂で構成し、非点灯部のみ光を通さない塗装や印刷などを施してもよいし、非点灯部を非透光性樹脂で形成し、点灯部に透光性の樹脂を装着してもよい。
【0023】
なお、アローヘッド(矢尻)状の記号8a、8b(操作表示部)を印刷等で形成せず、円周状の点灯部と同様に内部のLED等からの光を透過させるように構成し、点灯部としてもよい。
このように開き用非接触操作部3と閉じ用非接触操作部4に形状が異なる点灯部を設け、状況に応じて操作可能な非接触操作部の点灯部のみを点灯させれば、目視で直感的に開き用と閉じ用とを容易に識別可能な点灯部の形状が高コントラストで表示されるので、ロービジョン者(社会的弱視者)でも更に容易に操作が可能となる。
【0024】
次に図3により、トイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)とトイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部2)の状態表示部について説明する。図3(a)、3(b)はトイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)の表示を説明する図である。図3(a)はトイレが使用中でドアが閉まっている状態を示している。室外状態表示部5Aには使用中の文字が点灯してトイレが使用中であることを示し、このとき開き用と閉じ用の非接触操作部3、4は操作できないので、両非接触操作部3、4上の点灯部7a、7bは共に消灯状態である。図3(b)はトイレのドアは閉まっているが、空室で使用可能な状態を示している。このとき開き用非接触操作部3は操作してドアを開けることができるので開き用非接触操作部3上の点灯部7aは点灯する一方、閉じ用非接触操作部4は操作できないので閉じ用非接触操作部4上の閉じ用点灯部7bは消灯状態である。このように本発明のトイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)では、トイレが利用可能な空室時には状態表示部5Aの使用中の文字を消灯とさせ、利用者は点灯している開き用非接触操作部3を操作してドアを開け、トイレを利用することができる。
【0025】
図3(c)、3(d)はトイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部2)の表示を説明する図である。図3(c)はドア22の電気錠25が施錠中の状態であり、状態表示部5Bには施錠中の文字が点灯してドア22が施錠中であることを示し、このとき開き用非接触操作部3は操作して電気錠25を解錠するとともにドア22を開けることができるので、開き用非接触操作部3上の点灯部7aは点灯する一方、閉じ用非接触操作部4は操作できないので閉じ用非接触操作部4上の閉じ用点灯部7bは消灯状態である。図3(d)はトイレの利用者がトイレ内に入りドアを閉める前の状態を示している。ドアが開いた状態なので、状態表示部5Bの施錠中の文字は消灯してトイレが未施錠であることを示している。この時、開き用非接触操作部3は操作してドアを開けることができない(既にドアは開いている)ので、開き用非接触操作部3上の点灯部7aは消灯している。一方、閉じ用非接触操作部4は操作することによりドアを閉めて施錠することができる状態なので、閉じ用非接触操作部4上の閉じ用点灯部7bは点灯している。このように本発明のトイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部2)では、ドアを閉める前は閉じ用非接触操作部4上の閉じ用点灯部7bが点灯するので、利用者は迷うことなく点灯している閉じ用非接触操作部4を操作してドアを閉めて施錠することができ、施錠されると室内状態表示部5Bに施錠中の文字が点灯するので、利用者は安心してトイレを利用することができる。
【0026】
次に図4~6のフローチャートを用いて、トイレ用自動ドアシステムの動作と音声案内方法について説明する。
初期状態では、ドアが閉じている状態である。以下、操作案内コントローラ27の制御を説明する。また、駆動用コントローラ24は、適宜ドア22の駆動装置23の制御や、電気錠コントローラ26による電気錠25の駆動を制御する。
図4(a)において、まずトイレ21が使用中か否かを判断し(STEP1)、トイレ21が使用中の場合に、操作案内コントローラ27は、室外操作部1の開き用点灯部7aを消灯し、室外操作部1の室外閉じ用点灯部7bを消灯し、室内操作部2の室内閉じ用点灯部7bを消灯し、室内操作部2の開き用点灯部7aを点灯し、室外操作部1の室外状態表示部5Aで「使用中」の文字を点灯し、室内操作部2の室内状態表示部5Bで「施錠中」の文字を点灯する(STEP2)。つまり、点灯部が消灯している非接触操作部は操作を受付けず、点灯部が点灯している非接触操作部のみ操作を受付ける。例えば、STEP2ではトイレの使用中は室外の開き用非接触操作部と閉じ用非接触操作部は、操作を受付けない。
そして、トイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)の近傍に利用者が近付いて室外用近接センサ32がONしたか否かを判断し(STEP3A)、近接センサがONした場合には、トイレが使用中であることを利用者に伝える案内メッセージとして、例えば音声(1)「トイレは使用中です。」を発声する(STEP4)。トイレ用の自動ドアシステムでは、例えば視覚障害者にとって開き用非接触操作部3を探して操作する前にトイレが使用中であることを報知することができ、負担を大幅に軽減することができる。
なお、上記の例ではトイレが使用中のときに室外用近接センサ32により利用者の接近を検出したときに音声メッセージを発声するようにしたが、室外用近接センサ32によらず、トイレが使用中のときトイレが使用中であることを知らせる音声メッセージを所定の時間間隔で繰返し発声するようにしてもよい。または図4(b)に示すように、トイレが使用中のとき、室外操作部1の開き用非接触操作検知部6aにより非接触操作を検知した場合に(STEP3B)、トイレが使用中であることを知らせる音声メッセージを発声させてもよい(STEP4)。また、STEP4において、操作案内コントローラ27は、音声メッセージを発声させることに加えて、室外操作部1の室外状態表示部5Aで「使用中」の表示を所定の時間点滅表示させる制御を行ってもよい。これによりトイレが使用中であることが視覚的にも強調されるので、利用者が聴覚障害者で音声メッセージが聞き取れなかった場合でも、トイレが使用中であることを理解しやすくなる。またトイレ室外用ドア開閉スイッチの近傍をトイレ利用者以外の通行人が通過するようなところでは、室外用近接センサ32が利用者を検出した後、所定の時間検知が継続したときに、トイレが使用中であることを知らせる音声メッセージを発声するようにしてもよい。これにより本当にトイレを利用したい人にだけ、トイレが使用中であることを知らせることができるので、余計な発声を抑制することができる。
【0027】
またSTEP1においてトイレ21が使用中か否かを判断した結果、トイレ21が空室の場合、室外操作部1の開き用点灯部7aを点灯し、室外操作部1の閉じ用点灯部7bを消灯させる(STEP5)。
STEP5において、室外操作部1の点灯部7aが点灯している開き用非接触操作部3は操作を受付けるが、点灯部7bが消灯している閉じ用の非接触操作部4は操作を受付けない。このため、利用者による誤操作自体が発生しにくくなると共に、仮に利用者が誤操作で点灯部7bが消灯している閉じ用の非接触操作部4に手を近づけても、操作を受付けないため、問題が発生することはない。
なお、STEP5では、ドアは閉じているので、室内操作部2は開き用点灯部7aを点灯し、閉じ用点灯部7bを消灯させてもよいし、トイレは使用中ではなく、トイレ内に人はいないので、開き用、閉じ用の両点灯部をともに消灯させて省エネルギー化してもよい。
そして、トイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)の近傍に利用者が近付いて室外用近接センサ32がONしたか否かを判断し(STEP6)、近接センサ32がONした場合は、室外操作部1の開き用非接触操作部3の操作を促す案内メッセージとして、例えば音声(2)「上側の光っているボタンに手を近づけるとドアが開きます。」を発声する(STEP7)。本発明のトイレ用自動ドアシステムにおいて、上記音声(2)の例では操作すべきボタンの特徴(光っている)や位置や方向(上側)を知らせることができるため、ロービジョン者を含む視覚障害者の負担を軽減することができる。
なお非接触操作部の内部に配設される非接触センサの種類としては、例えば、人の手の動き(非接触センサと手の間の距離の変化)を検出する方式、手の位置(非接触センサと手の間の距離)を検出する方式等がある。
手の動きを検出する方式の非接触センサを採用する場合、手の動きをイメージしやすい表現、例えば「上側の光っているボタンに手を近づけるとドアが開きます」のように発声(発音)させたり、手の位置を検出する方式の場合、手の静止位置をイメージしやすい表現、例えば「上側の光っているボタンに手をかざすとドアが開きます」のように発声(発音)させる等、非接触センサの特徴に合わせた操作案内の音声メッセージを選択することが好ましい。
なお、室外用近接センサ32を設けずに、STEP7の「光っているボタンに手を近づけるとドアが開きます。」の操作案内のメッセージ(音声(2))を所定の間隔をあけて繰り返し発声させてもよい。開き用非接触操作部3の操作を促す案内メッセージである音声(2)が発声され(STEP7)、室外操作部1の開き用非接触操作検知部6aにより非接触操作が検知されてONになると(STEP8)、室外操作部1の開き用点灯部7aの点灯モードを変更し(点灯色を変える、点滅させる、点滅間隔を変化させる、もしくはそれらの組合せ等)、室外非接触操作検知音発生部9Aにより検知音を発生させる(STEP9)。
なお、STEP7で操作案内のメッセージ(音声(2))を発声後、STEP8で所定の時間が経過しても、室外操作部1の開き用非接触操作検知部6aにより非接触操作が検知できない場合は、操作方法が使用者に理解されていない可能性があるため、再度操作案内のメッセージを発声させる。
そして、注意喚起の案内メッセージとして、音声案内装置28により、例えば音声(3)「ドアが開きます。ご注意下さい。」を発声し(STEP10)、ドア22が開動する(STEP11)。
【0028】
図5において、ドアが開動した(STEP11)後、トイレの中に移動するように促す案内メッセージとして、例えば音声(4)「ドアが開きました。右前方のドアから中にお入り下さい。」を発声する(STEP12)。本発明のトイレ用自動ドアシステムは、音声(4)の例では開いたドア22の位置や方向を知らせることができるため、視覚障害者の負担を軽減することができる。
そして、STEP13において、操作案内コントローラ27は、室内操作部2の開き用点灯部7aを消灯状態で、室内操作部2の閉じ用点灯部7bを点灯し、室外操作部1の開き用点灯部7aを消灯し、室外操作部1の閉じ用点灯部7bを点灯する(STEP13)。
その後利用者がトイレ内に移動し、トイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部2)の近傍まで到達して室内用近接センサ33がONしたか否かを判断し(STEP14)、近接センサ33がONした場合は、室内操作部2の閉じ用非接触操作部4の操作を促す案内メッセージとして、例えば音声(5)「下側の光っているボタンに手を近づけるとドアが閉まります。」もしくは「下側の光っているボタンに手をかざすとドアが閉まります。」を音声案内装置28により発声する(STEP15)。これらの案内メッセージによれば、音声(2)と同様に、視覚障害者やロービジョン者の負担を軽減することができる。
そして、室内操作部2の閉じ用非接触操作部4が非接触操作を検出すると(STEP16)、操作案内コントローラ27は、室内操作部2の閉じ用点灯部7bの点灯モードを変更するとともに室内非接触操作検知音発生部9Bにより検知音を発生させる(STEP17)。
なお、STEP15で操作案内のメッセージ(音声(5))を発声後、STEP16で所定の時間が経過しても、室内操作部2の閉じ用非接触操作部4が非接触操作を検知しない場合は、操作方法が使用者に理解されていない可能性があるため、STEP15に戻って再度操作案内のメッセージを発声させる。
そして、音声案内装置28が、注意喚起の案内メッセージとして例えば音声(6)「ドアが閉まります。ご注意下さい。」を発声してから(STEP18)、駆動用コントローラ24が駆動装置23によりドア22を閉動し(STEP19)、ドア22の閉動作が完了すると電気錠25が施錠され、ドア22が施錠されたことを知らせる案内メッセージとして、例えば音声(7)「ドアは施錠されました。」を音声案内装置28により発声させる(STEP20)。
そして操作案内コントローラ27は、室内操作部2の閉じ用点灯部7bを消灯し、室内操作部2の開き用点灯部7aを点灯し、室外操作部1の開き用点灯部7aを消灯状態で、室外操作部1の閉じ用点灯部7bを消灯する制御を行い、室内操作部2の室内状態表示部5Bで「施錠中」の文字を点灯させ、室外操作部1の室外状態表示部5Aで「使用中」の文字を点灯させて(STEP21)、トイレは使用中となる(STEP22)。
なお室内用近接センサ33は省略することもできる。その場合、STEP13から所定の時間、詳細にはドアが開いてから使用者が室内操作部2に移動するまでの時間(例えば5~10秒程度)経過後に、操作案内の音声(5)を発声させてもよい。
【0029】
次に、図6に示すように、トイレが使用中において(STEP22)、トイレ使用が終了して利用者がトイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部2)の近傍に近付いて室内用近接センサ33がONしたか否かを判断し(STEP23)、近接センサ33がONした場合、例えば音声(2)「上側の光っているボタンに手を近づけるとドアが開きます。」又は「上側の光っているボタンに手をかざすとドアが開きます。」を音声案内装置28が発声する(STEP24)。
なお室内用近接センサ33を設置する代わりに、トイレの便器21bの洗浄動作やトイレの洗面台の21cの利用に関連した信号等を受信後、所定の時間経過後に非接触操作を促す操作案内の音声(2)を発声させてもよい。また室内用近接センサ33等によらず、非接触操作を促す操作案内の音声(2)を所定の時間間隔で繰り返し発声させてもよい。
トイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部2)の開き用非接触操作部3により非接触操作が検出されると(STEP25)、操作案内コントローラ27は、室内操作部2の開き用点灯部7aの点灯モードを変更し、室内操作部2の室内非接触操作検知音発生部9Bにより検知音を発生させる(STEP26)。そして、注意喚起の案内メッセージとして例えば音声(3)「ドアが開きます。ご注意下さい。」を音声案内装置28により発声してから(STEP27)、ドア22が開動する(STEP28)。
【0030】
ドア22が開動した(STEP28)後、トイレの外に移動するように促す案内メッセージとして、例えば音声(8)「ドアが開きました。右手のドアから外に出て、ドアを閉めて下さい。」を音声案内装置28により発声する(STEP29)。トイレ用自動ドアシステムにおいて、上記音声(8)の例では開いたドア22の位置や方向を知らせることができるため、視覚障害者の負担を軽減することができる。
【0031】
そして、操作案内コントローラ27は、室内操作部2の開き用点灯部7aを消灯し、室内操作部2の閉じ用点灯部7bを点灯し、室外操作部1の開き用点灯部7aを消灯状態のまま、室外操作部1の閉じ用点灯部7bを点灯する(STEP30)。STEP30の後、所定の時間待機して(STEP31)、利用者がトイレの外に出たくらいのタイミングで、例えば音声(5)「下側の光っているボタンに手を近づけるとドアが閉まります。」、もしくは「下側の光っているボタンに手をかざすとドアが閉まります。」などの、利用者にトイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)の閉じ用非接触操作部4の操作を促す案内メッセージを音声案内装置28により発声する(STEP32)。この案内メッセージは室外用近接センサ32が外に出た利用者を検出したときに発声してもよいが、外に出た利用者がドアを閉めることを忘れてトイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)に近付かない場合もあるため、図6に示す音声(8)を発声後所定時間待機後に図6に示す音声(5)を発声する方が好ましい。なお音声(5)に代えて「下側の光っているボタンに手を近づけてドアを閉めて下さい。」や「下側の光っているボタンに手をかざしてドアを閉めて下さい。」のような、より強く操作を促す案内メッセージを音声案内装置28により発声させてもよい。
【0032】
そして、操作案内コントローラ27は、室外操作部1の閉じ用非接触操作検知部6aにより非接触操作を検知したか否かを判別し(STEP33)、検知しない場合はSTEP32の処理に進み、非接触操作を検知した場合には、操作案内コントローラ27は、室外操作部1の閉じ用点灯部7bの点灯モードを変更し、室外非接触操作検知音発生部9Aにより検知音を発生させ(STEP34)、注意喚起の案内メッセージとして例えば音声(6)「ドアが閉まります。ご注意下さい。」を音声案内装置28により発声してから(STEP35)、ドア22が閉動し(STEP36)、室外操作部1の閉じ用点灯部7bを消灯し、室外操作部1の開き用点灯部7aを点灯し、室内操作部2の開き用点灯部7aを消灯した状態のまま、室内操作部2の閉じ用点灯部を消灯させる制御を行う(STEP37)。トイレ21は空室となる(STEP38)。
【0033】
以上の説明において音声案内装置は1つの言語で案内メッセージを発生するものとして説明したが、これには限定されず、2ヶ国語以上の複数言語の案内メッセージを順次発声させてもよい。また案内メッセージの種類により発声する言語の数を変えてもよい。また案内メッセージの種類により、案内メッセージの繰返しの回数や、繰返しの際の時間間隔を変えてもよい。
【0034】
以上、説明したように、本発明の実施例1に係るトイレ用ドア開閉操作ユニット(ドア開閉スイッチ(室外操作部1、室内操作部2))は、開き用の非接触操作部(開き用非接触操作部3)と、閉じ用の非接触操作部(閉じ用非接触操作部4)と、音発生部(室外非接触操作検知音発生部9A、室内非接触操作検知音発生部9B)とを有するとともに、前記開き用及び閉じ用の各非接触操作部(開き用非接触操作部3、閉じ用非接触操作部4)はそれぞれ点灯部(開き用点灯部7a、閉じ用点灯部7b)を有し、開き用及び閉じ用の各非接触操作部のうち、操作を受付ける状態にある非接触操作部の点灯部を点灯または点滅させ、操作を受付けない状態にある非接触操作部の点灯部を消灯させ、操作を受付ける状態にある非接触操作部が非接触操作を検出すると、点灯部の点灯状態を変化させるとともに、音発生部から所定の音を発生させて、非接触操作が検出されたことを報知する。
詳細には、操作案内コントローラ27により、開き用及び閉じ用の各非接触操作部のうち、操作を受付ける状態にある非接触操作部の点灯部を点灯または点滅させ、操作を受付けない状態にある非接触操作部の点灯部を消灯させ、操作を受付ける状態にある非接触操作部が非接触操作を検出すると、点灯部の点灯状態を変化させるとともに、音発生部から所定の音を発生させて、非接触操作が検出されたことを報知する。
すなわち、衛生的な観点から非接触操作を採用して使用者に対する安全性、利便性を高め、かつ容易に安心して使用できるトイレ用ドア開閉操作ユニットを提供することができる。
また、操作を受付けない非接触操作部の点灯部を消灯させることで、使用者にとって分かり易い操作を実現することができる。また、さらに、トイレや開閉操作ユニットの状況に応じて、音声発生部による操作案内のメッセージと合わせて、使用者に報知することができる。特に「ボタンに手を近づける」「ボタンに手をかざす」等の音声によって、トイレ用ドア開閉操作ユニットが非接触操作により操作できることを利用者に報知すると同時に、「上側の」「光っている」等の音声によって非接触操作が可能なボタン(非接触操作部)の位置や状態を利用者に報知して、当該非接触操作を促す音声案内のメッセージを併用することで、より利用者が容易に使用できるトイレ用ドア開閉操作ユニットを提供できる。
つまり、非接触操作部により非接触操作を検知すると、視覚と聴覚でその検知を報知することができ、非接触操作でできたことが誰にもすぐにわかる、トイレ用ドア開閉操作ユニットを提供することができる。非接触操作を促す案内メッセージと組合わせると、さらによい。
【0035】
また、本発明の実施例1に係るトイレ用ドア開閉操作ユニット(ドア開閉スイッチ(室外操作部1、室内操作部2))では、操作を受付ける状態にあるときの開き用の非接触操作部(開き用非接触操作部3)の点灯部(開き用点灯部7a)の第1の点灯色と、操作を受付ける状態にあるときの閉じ用の非接触操作部(閉じ用非接触操作部4)の点灯部(閉じ用点灯部7b)の第2の点灯色は異なる。
例えば操作受付け状態で開き用点灯部7aは青色等の規定色、閉じ用点灯部7bは赤色等の規定色に点灯させることで、開閉の判別を容易とし、直感的な操作を実現することができる。
また、開き用操作表示部8aを青色、閉じ用操作表示部8bを赤色に印刷等で表示する等、操作表示部の色と点灯部の点灯色を同じ色に合わせる、もしくは同系色とすることで、更に開閉の判別を容易とすることができる。
または、非接触操作部の点灯部以外の大部分を白色とし、開き用と閉じ用操作表示部を黒色としてもよく、もしくは非接触操作部の点灯部以外の大部分を黒色とし、操作表示部を白色としてもよい。このように操作表示部と周辺部分とのコントラストを大きくすることで、視覚障害者にとって操作表示部を見やすくできるという効果がある。
操作表示部は点灯させてもよい。これにより操作表示部はさらに見やすくなり、視覚障害者にとっても開閉の判別がより容易となる。
【0036】
また、本発明の実施例1に係るトイレ用ドア開閉操作ユニット(ドア開閉スイッチ(室外操作部1、室内操作部2))は、操作を受付ける状態にある開き用又は閉じ用の非接触操作部が非接触操作を検出すると、開き用又は閉じ用の非接触操作部のそれぞれの点灯部の点灯色が、第1、第2の点灯色とは異なる第3の点灯色に変化する。
詳細には、操作案内コントローラ27により、操作を受付ける状態にある開き用又は閉じ用の非接触操作部が非接触操作を検出すると、開き用又は閉じ用の非接触操作部のそれぞれの点灯部の点灯色を、第1、第2の点灯色とは異なる第3の点灯色に変化させる。点灯色の変化は、点灯状態の変化の一例である。
すなわち、例えば、非接触操作の検出前の開き用青色、閉じ用赤色から検出時に共に緑に変化させてもよい。このように、3原色(RGB)を利用すると、色の変化を認識しやすい。
【0037】
また、本発明の実施例1に係るトイレ用ドア開閉操作ユニット(ドア開閉スイッチ(室外操作部1、室内操作部2))は、操作を受付ける状態にある非接触操作部(3又は4)の点灯部(7a又は7b)を(連続)点灯させ、非接触操作部(3又は4)が非接触操作を検出すると、非接触操作部(3又は4)の点灯部(7a又は7b)を点滅させる。詳細には、操作案内コントローラ27は、操作を受付ける状態にある非接触操作部(3又は4)の点灯部(7a又は7b)を(連続)点灯させ、非接触操作部(3又は4)が非接触操作を検出すると、非接触操作部(3又は4)の点灯部(7a又は7b)を点滅させる制御を行う。
開き用と閉じ用の点灯部(7a、7b)は同時に点灯しないので、点灯色は同じとし、非接触操作を検出時に、(連続)点灯と点滅を切り替えてもよい。逆に非接触操作を受付ける状態で点滅させ、非接触操作を検出したら(連続)点灯にしてもよい。また、点灯状態の変化としては、点灯色の変化と点灯と点滅の切り替えの併用等であってもよい。
【0038】
また、実施例1において、トイレ用ドア開閉操作ユニット(ドア開閉スイッチ(室外操作部1、室内操作部2))では、開き用の非接触操作部3が非接触操作を検出したとき室外非接触操作検知音発生部9Aから発生させる音と、閉じ用の非接触操作部4が非接触操作を検出したとき室内非接触操作検知音発生部9Bから発生させる音が異なる。
詳細には、操作案内コントローラ27は、開き用の非接触操作部3が非接触操作を検出したとき室外非接触操作検知音発生部9Aから発生させる音と、閉じ用の非接触操作部4が非接触操作を検出したとき室内非接触操作検知音発生部9Bから発生させる音が異なるように制御する。
具体的には、複数の短音から構成されている点では同じだが、リズムやメロディー等の音のパターンを構成する要素、例えばそれぞれの音の高さ(周波数)、長さ、順序、音色等が開き用と閉じ用とで異なるようにするとよい。
音の高さ(周波数)、長さ、順序、音色等の異なる複数の短音から構成され、リズムやメロディー等の音のパターンの違いにより、開き用と閉じ用の非接触操作の検知音の違いを利用者が短期間で区別できるように両者の違いが分かりやすいパターンにするとよい。
特に閉じ用の非接触操作を検出したときは、閉じるドアに衝突しないように注意が必要なので、注意を喚起するような音のパターンとするとよい。高齢者にも聞き取りやすくするために、主に3kHz以下の複数の短音から構成すると更によい。
なお非接触操作検知音発生部から発生する音は全体で2秒以下の長さとすることが好ましい。これ以上長いと非接触操作を検知したことを報知している音と理解しづらくなることがある。
また、所定の音を発生させた後、音声案内で注意換気のメッセージ、例えば、「ドアが閉まります。ご注意ください」などを音声案内装置28により発声させると更に分かり易い。
【0039】
本発明の実施例1に係るトイレ用ドア開閉操作ユニット(ドア開閉スイッチ(室外操作部1、室内操作部2))は、操作を受付けない状態において非接触操作部(3、4)への電源供給を停止する。詳細には、操作案内コントローラ27は、室外操作部1の非接触操作部3が操作を受付けない状態において、非接触操作部3への電源供給を停止する制御を行う。また、詳細には、操作案内コントローラ27は、室内操作部2の非接触操作部4が操作を受付けない状態において、非接触操作部4への電源供給を停止する制御を行う。
すなわち、操作を受付けない非接触操作部は点灯部も点灯させないので、電源供給を止めることができ、大幅な省エネルギー化を実現することができる。
【0040】
本発明の実施例1に係るトイレ用ドア開閉操作ユニット(ドア開閉スイッチ(室外操作部1、室内操作部2))は、開き用の非接触操作部3と、閉じ用の非接触操作部4の間に配設された状態表示部を更に含み、トイレの外側に設置された場合、トイレが使用中のときは使用中であることを示す状態表示部を点灯させるとともに、操作を受付けない状態にある非接触操作部が非接触操作を検出すると、状態表示部を所定の時間点滅させる。詳細には、操作案内コントローラ27は、トイレの外側に室外操作部1が設置された場合、トイレが使用中のときは使用中であることを示す状態表示部を点灯させるとともに、操作を受付けない状態にある非接触操作部が非接触操作を検出すると、状態表示部を所定の時間点滅させる制御を行う。
すなわち、室外操作部が操作を受付けない状態であることを、トイレの外側の者に確実に報知することができる。
詳細には、音声案内で「使用中です」と報知したり、操作を受付けないことを想起させる所定のパターンのブザー音等を音発声部から発声させてもよいが、聴覚障害者にも分かりやすくするために、非接触操作を受付ない操作部で非接触操作を検出可能にして、非接触操作を検出した場合に、「使用中」等のメッセージを点滅等強調して報知することで、視覚的にもトイレが使用中であることを、トイレの外側の者に確実に報知することができる。
【0041】
また、本発明の実施例1に係るトイレ用ドア開閉操作ユニット(ドア開閉スイッチ(室外操作部1、室内操作部2))は、音発生部から非接触操作を促す操作案内の音声メッセージと、ドア開閉時に注意を促す注意喚起の音声メッセージを発声させる。詳細には、操作案内コントローラ27は、音発生部から非接触操作を促す操作案内の音声メッセージと、ドア開閉時に注意を促す注意喚起の音声メッセージを発声させる。
【0042】
また、本発明の実施例1のトイレ用自動ドアシステムは、トイレの出入口に配したドア22と、トイレの室外と室内とにそれぞれ配置されてドア22の開閉を操作する2つのドア開閉操作ユニット(室外操作部1、室内操作部2)と、2つのドア開閉操作ユニットからの開信号及び閉信号に基づいて駆動装置23を制御してドアを開閉させると共にドア22の開閉に対応して施錠または解錠させる駆動用コントローラ24等を備える。好ましくは、トイレ用自動ドアシステムは、操作案内コントローラ27を有する。
ドア開閉操作ユニット(室外操作部1、室内操作部2)は、開き用の非接触操作部3と、閉じ用の非接触操作部4と、音発生部(室外非接触操作検知音発生部9A、室内非接触操作検知音発生部9B)とを有する。開き用及び閉じ用の各非接触操作部3、4はそれぞれ点灯部(開き用点灯部7a、閉じ用点灯部7b)を有する。
操作案内コントローラ27は、開き用及び閉じ用の各非接触操作部3、4のうち、操作を受付ける状態にある非接触操作部の点灯部を点灯または点滅させ、操作を受付けない状態にある非接触操作部の点灯部を消灯させる。操作を受付ける状態にある非接触操作部3、4が非接触操作を検出すると、点灯部の点灯状態を変化させるとともに、音発生部から所定の音を発生させて、非接触操作が検出されたことを報知する。
すなわち、衛生的な観点から非接触操作を採用して使用者に対応する安全性、利便性を高め、容易に、安心して使用できるトイレ用自動ドアシステムを提供することができる。
【0043】
また、本発明の実施例1のトイレ用ドア開閉操作ユニット(室外操作部1、室内操作部2)における操作案内方法では、トイレ用ドア開閉操作ユニットが開き用の非接触操作部3と、閉じ用の非接触操作部4と、音発生部(室外非接触操作検知音発生部9A、室内非接触操作検知音発生部9B)とを有し、開き用及び閉じ用の各非接触操作部(3、4)がそれぞれ点灯部(開き用点灯部7a、閉じ用点灯部7b)を有する。
実施例1の操作案内方法では、操作案内コントローラ27が、開き用及び閉じ用の各非接触操作部(3、4)のうち、操作を受付ける状態にある非接触操作部の点灯部を点灯または点滅させ、操作を受付けない状態にある非接触操作部の点灯部を消灯させる。また、操作案内コントローラ27が、操作を受付ける状態にある非接触操作部が非接触操作を検出すると、点灯部の点灯状態を変化させるとともに、音発生部から所定の音を発生させて、非接触操作が検出されたことを報知する。
すなわち、衛生的な観点から非接触操作を採用して使用者に対応する安全性、利便性を高め、容易に、安心して使用できるトイレ用ドア開閉操作ユニットの操作案内方法を提供することができる。
【0044】
(実施例2)
次に、本発明の実施例2に係るトイレ用ドア開閉スイッチ(室外操作部11、室内操作部12)を採用したトイレ用自動ドアシステムを図7、8を参照しながら説明する。
図7(a)、7(b)に示すように、室外操作部11は、開閉用非接触操作部13、開き用点灯部14(兼開き用操作表示部)、閉じ用点灯部15(兼閉じ用操作表示部)、室外状態表示部16A、非接触操作検知音発生部18等を有する。
図7(c)、7(d)に示すように、室内操作部12は、開閉用非接触操作部13、開き用点灯部14(兼開き用操作表示部)、閉じ用点灯部15(兼閉じ用操作表示部)、室内状態表示部16B、非接触操作検知音発生部18等を有する。
実施例2と実施例1との相違部分について、図3(実施例1)に相当する図7(実施例2)を例に説明する。
【0045】
詳細には、実施例1の室外操作部1の開き用と閉じ用の2つの非接触検知部が、実施例2の室外操作部11では、開閉兼用の1つの非接触操作検知部(開閉用非接触操作部13)になっている。
【0046】
図7に示す実施例2では、室外操作部11の開き用点灯部14が開き用操作表示部を兼ねている。室外操作部11の閉じ用点灯部15が閉じ用操作表示部を兼ねている。
また室内操作部12の開き用点灯部14が開き用操作表示部を兼ねている。室内操作部12の閉じ用点灯部15が閉じ用操作表示部を兼ねている。
【0047】
実施例2の室外操作部11の室外状態表示部16Aは、実施例1の室外操作部1の室外状態表示部5Aに対応する。
実施例2の室内操作部12の室内状態表示部16Bは、実施例1の室内操作部2の室内状態表示部5Bに対応する。
【0048】
実施例2の室外操作部11の開閉用非接触操作検知部17は、実施例1の開き用と閉じ用非接触操作検知部6a、6bの両方に対応する。
実施例2の室内操作部12の開閉用非接触操作検知部17は、実施例1の開き用と閉じ用非接触操作検知部6a、6bの両方に対応する。
【0049】
実施例2の室外操作部11の非接触操作検知音発生部18は、実施例1の室外非接触操作検知音発生部9Aに対応する。
実施例2の室内操作部12の非接触操作検知音発生部18は、実施例1の室内非接触操作検知音発生部9Bに対応する。
【0050】
次に図7により、トイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部1)とトイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部2)の状態表示部について説明する。図7(a)、7(b)はトイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部11)の表示を説明する図である。図7(a)はトイレが使用中の状態であり、室外状態表示部16Aには使用中の文字が点灯(発光)してトイレが使用中であることを示し、このとき開閉用非接触操作部13は操作できないので、開閉用非接触操作部13の開き用点灯部14、閉じ用点灯部15は共に消灯(非発光)状態である。
図7(b)はトイレが空室で使用可能な状態であり、室外状態表示部16Aには、使用中の文字が消灯して空室であることを示し、このとき開閉用非接触操作部13は、操作してドアを開けることができるので開き用点灯部14(兼開き用操作表示部)は点灯する一方、閉じ用点灯部15(兼閉じ用操作表示部)は消灯状態である。つまり、実施例2のトイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部11)では、トイレが利用可能な空室時には室外状態表示部16Aの「使用中」の文字を消灯(非発光)とし、利用者は開閉用非接触操作部13を操作してドアを開け、トイレを利用することができる。
【0051】
図7(c)、7(d)はトイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部12)の表示を説明する図である。図7(c)はドア22の電気錠25が施錠中の状態であり、室内状態表示部16Bには施錠中の文字が点灯(発光)してドア22が施錠中であることを示し、このとき開閉用非接触操作部13は操作して電気錠25を解錠するとともにドア22を開けることができるので、開き用点灯部14(兼開き用操作表示部)は点灯する一方、閉じ用点灯部15(兼閉じ用操作表示部)は消灯状態である。
図7(d)はトイレの利用者がトイレ内に入りドアを閉める前の状態を示している。ドアが開いて未施錠の状態のため、室内状態表示部16Bの施錠中の文字が消灯してトイレが未施錠であることを示している。このとき室内操作部12の開閉用非接触操作部13は操作してドアを開けることができないので、開き用点灯部14(兼開き用操作表示部)は消灯している。一方、閉じ用点灯部15(兼閉じ用操作表示部)は操作してドアを閉めて施錠することができる状態であり、閉じ用点灯部15(兼閉じ用操作表示部)は点灯している。
このように本発明のトイレ室内用ドア開閉スイッチ(室内操作部12)では、ドアを閉める前は開閉用非接触操作部13の閉じ用点灯部15が点灯するので、利用者は迷うことなく点灯している開閉用非接触操作部13を操作してドアを閉めて施錠することができる。施錠されると室内状態表示部16Bに施錠中の文字が点灯するので、利用者は安心してトイレを利用することができる。また、施錠されると施錠確認の音声「ドアは施錠されました。」も発声されるので、視覚障害者やロービジョン者も安心してトイレを利用することができる。
【0052】
図8(a)、8(b)は、本発明の実施例2に係るトイレ用自動ドアシステムの動作の一例を示す図である。
実施例2のうち実施例1との相違部分を説明し、実施例1と同じ構成や動作については詳細説明を省略する。
具体的には、図4に示した実施例1のSTEP3BとSTEP8の「室外操作部1の開き用非接触操作検知部6aにより非接触操作を検知したか否か」が、図8に示す実施例2のSTEP43BとSTEP48の「室外操作部11の開閉用非接触操作部13により非接触操作を検知したか否か」としたものである。
また、図8に示す実施例2における、STEP41、42、43A、44~47、49~51は、図4に示す実施例1における、STEP1、2、3A、4~7、9~11と略同じ動作である。
【0053】
図8(a)において、まずトイレ21が使用中か否かを判断し(STEP41)、トイレ21が使用中の場合に、操作案内コントローラ27は、室外操作部11の開き用点灯部14を消灯し、室外操作部11の室外閉じ用点灯部15を消灯し、室内操作部12の室内閉じ用点灯部15を消灯し、室内操作部12の開き用点灯部14を点灯し、室外操作部11の室外状態表示部16Aで「使用中」の文字を点灯し、室内操作部12の室内状態表示部16Bで「施錠中」の文字を点灯する(STEP42)。
そして、トイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部11)の近傍に利用者が近付いて室外用近接センサ32がONしたか否かを判断し(STEP43A)、近接センサがONした場合には、トイレが使用中であることを利用者に伝える案内メッセージとして、例えば音声(1)「トイレは使用中です。」を発声する(STEP44)。
なお、上記の例ではトイレが使用中のときに室外用近接センサ32により利用者の接近を検出したときに音声メッセージを発声するようにしたが、室外用近接センサ32によらず、図8(b)に示すように、室外操作部11の開閉用非接触操作検知部17により非接触操作を検知した場合に(STEP43B)、トイレが使用中のときトイレが使用中であることを知らせる音声メッセージ(1)を発声させてもよい(STEP44)。
また室外用近接センサ32を配設せず、またトイレが使用中のときは室外操作部11の開閉用非接触操作検知部17も非接触操作を検知しない状態として、トイレが使用中のときはトイレが使用中であることを利用者に伝える案内メッセージを所定の時間間隔で繰返し発声するようにしてもよい。
また、STEP44において、操作案内コントローラ27は、室外操作部11の室外状態表示部16Aで「使用中」の表示を所定の時間点滅表示させる制御を行ってもよい。
【0054】
またSTEP41においてトイレ21が使用中か否かを判断した結果、トイレ21が空室の場合、室外操作部11の開き用点灯部14を点灯し、室外操作部11の閉じ用点灯部15を消灯させる(STEP45)。
STEP45において、室外操作部11の開閉用非接触操作検知部17は、開き用の非接触操作を受付け可能である。
なお、STEP45では、ドアは閉じているので、操作案内コントローラ27は、室内操作部12の開き用点灯部14を点灯し、閉じ用点灯部15を消灯させてもよいし、トイレは使用中ではなく、トイレ内に人はいないので、開き用点灯部14及び閉じ用点灯部15をともに消灯させて省エネルギー化してもよい。
そして、室外用近接センサ32により、トイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部11)の近傍に利用者が近付いたことを検出したか否かを判断し(STEP46)、近接センサ32が利用者の接近を検出した場合(ON)、室外操作部11の開閉用非接触操作部13の操作を促す操作案内のメッセージとして、非接触センサの検出方式に応じて、例えば音声(2)「上側の光っているボタンに手を近づけるとドアが開きます。」、または音声(2)「上側の光るボタンに手をかざすとドアが開きます。」を音声案内装置28により発声する(STEP47)。なお、室外用近接センサ32を設けずに、STEP47の「光っているボタンに手を近づけるとドアが開きます。」の操作案内のメッセージ(音声(2))を音声案内装置28により所定の間隔をあけて繰り返し発声させてもよい。
また、STEP47で操作案内のメッセージ(音声(2))を発声後、STEP48で所定の時間が経過しても、室外操作部11の開閉用非接触操作検知部17により非接触操作が検知できない場合は、操作方法が使用者に理解されていない可能性があるため、再度操作案内のメッセージを発声させる。
そして、室外操作部11の開閉用非接触操作検知部17により非接触操作が検知されてONになると(STEP48)、室外操作部11の開き用点灯部14の点灯モードを変更し(点灯色を変える、点滅させる、点滅間隔を変化させる、もしくはそれらの組合せ等)、非接触操作検知音発生部18により検知音を発生させる(STEP49)。
そして、音声案内装置28により、注意喚起の案内メッセージとして、例えば音声(3)「ドアが開きます。ご注意下さい。」を発声し(STEP50)、ドア22が開動する(STEP51)。STEP51以降の動作の説明を省略する。
【0055】
以上、説明したように、本発明の実施例2に係るトイレ用ドア開閉操作ユニット(室外操作部11、室内操作部12)は、開き用と閉じ用を兼ねる1つの非接触操作部(開閉用非接触操作部13)と、音発生部(非接触操作検知音発生部18)等を有するとともに、非接触操作部(開閉用非接触操作部13)は開き用と閉じ用の各点灯部(14、15)を有する。非接触操作部(開閉用非接触操作部13)が受付ける状態にある操作に対応する点灯部を点灯または点滅させ、受付けない状態にある操作に対応する点灯部を消灯させ、非接触操作部(開閉用非接触操作部13)が受付け可能な非接触操作を検出すると、点灯部の点灯状態を変化させるとともに、音発生部(非接触操作検知音発生部18)から所定の音を発生させて、非接触操作が検出されたことを報知する。
詳細には、操作案内コントローラ27は、非接触操作部(開閉用非接触操作部13)が受付ける状態にある操作に対応する点灯部を点灯または点滅させ、受付けない状態にある操作に対応する点灯部を消灯させ、非接触操作部(開閉用非接触操作部13)が受付け可能な非接触操作を検出すると、点灯部の点灯状態を変化させるとともに、音発生部(非接触操作検知音発生部18)から所定の音を発生させて、非接触操作が検出されたことを報知する。
【0056】
すなわち、実施例2では、トイレ用ドア開閉操作ユニットとしての室外操作部11または室内操作部12は、1つの非接触操作部(開閉用非接触操作部13)を備えるので、ドア開閉操作ユニットの小型化と低コストを実現することができる。
また、ドア開閉操作ユニットは、ドア閉時は開操作、ドア開時は閉操作しかできないので、操作部は1つでも実現することができる。ドア開時に操作したら閉動作を行う。ドア閉時に操作したら開動作を行う。ただし操作部を1つにすると従来の開ボタン閉ボタンに慣れている人にとっては操作方法が分かりにくくなることに加え、非接触センサは押しボタンと違って手の近付け方によっては操作を検出しにくいことがあり、操作を検出できないのか、元々操作を受付けないのかの区別ができないという問題があった。本発明はこれらを解決することができる。
【0057】
また、本発明の実施例2に係るトイレ用ドア開閉操作ユニット(室外操作部11または室内操作部12)は、非接触操作部(開閉用非接触操作部13)に隣接する状態表示部としての室外状態表示部5A又は室内状態表示部5Bを有する。
【0058】
また、本発明の実施例2に係るトイレ用自動ドアシステムは、トイレの出入口に配したドア22と、トイレの室外と室内とにそれぞれ配置されてドア22の開閉を操作する2つのドア開閉操作ユニット(室外操作部11、室内操作部12)と、2つのドア開閉操作ユニットからの開信号及び閉信号に基づいて駆動装置23を制御してドアを開閉させると共にドアの開閉に対応して施錠または解錠させる駆動用コントローラ24等を備える。
ドア開閉操作ユニット(室外操作部11、室内操作部12)は、開き用と閉じ用を兼ねる1つの非接触操作部(開閉用非接触操作部13)と、音発生部(非接触操作検知音発生部18)とを有する。非接触操作部(開閉用非接触操作部13)は、開き用と閉じ用の各点灯部(開き用点灯部14、閉じ用点灯部15)を有する。
操作案内コントローラ27は、非接触操作部(開閉用非接触操作部13)が受付ける状態にある操作に対応する点灯部を点灯または点滅させ、受付けない状態にある操作に対応する点灯部を消灯させ、非接触操作部が受付け可能な非接触操作を検出すると、点灯部の点灯状態を変化させるとともに、音発生部から所定の音を発生させて、非接触操作が検出されたことを報知する。
【0059】
また、本発明の実施例2の操作案内方法は、開き用と閉じ用を兼ねる1つの非接触操作部(開閉用非接触操作部13)と、音発生部(非接触操作検知音発生部18)とを有し、非接触操作部(開閉用非接触操作部13)が開き用と閉じ用の各点灯部を有するトイレ用ドア開閉操作ユニット(室外操作部11、室内操作部12)における操作案内方法であって、非接触操作部(開閉用非接触操作部13)が受付ける状態にある操作に対応する点灯部(開き用点灯部14、閉じ用点灯部15)を点灯または点滅させ、受付けない状態にある操作に対応する点灯部を消灯させる。非接触操作部(開閉用非接触操作部13)が受付け可能な非接触操作を検出すると、点灯部(開き用点灯部14,閉じ用点灯部15)の点灯状態を変化させるとともに、音発生部から所定の音を発生させて、非接触操作が検出されたことを報知する。
すなわち、簡単な操作で容易に、トイレ用ドア開閉操作ユニット(室外操作部11、室内操作部12)における操作案内方法を提供することができる。
【0060】
(実施例3)
次に、本発明の実施例3に係るトイレ用ドア開閉操作ユニット(トイレ用ドア開閉スイッチ(室外操作部121、室内操作部122))を採用したトイレ用自動ドアシステムを図9、10を参照しながら説明する。
実施例3の室外操作部121は、開閉用非接触操作部123、開閉用点灯部124、室外状態表示部126A、開閉用非接触操作検知部127、非接触操作検知音発生部128等を有する。
実施例3の室内操作部122は、開閉用非接触操作部123、開閉用点灯部124、室内状態表示部126B、開閉用非接触操作検知部127、非接触操作検知音発生部128等を有する。
詳細には、実施例2の室外操作部11の開き用点灯部14と閉じ用点灯部15が、実施例3の室外操作部121では、1つの開閉用点灯部124に対応する。
実施例2の室内操作部12の開き用点灯部14と閉じ用点灯部15が、実施例3の室内操作部122では、1つの開閉用点灯部124に対応する。
実施例2で開き用と閉じ用の2つの点灯部のどちらかが点灯することは、実施例3では、1つの開閉用点灯部124を点灯させることに対応する。
実施例2で開き用と閉じ用の2つの点灯部が共に消灯することは、実施例3では、1つの開閉用点灯部124を消灯させることに対応する。
【0061】
施例3において、実施例2との異なる部分のみを説明し、実施例2と同じ構成の部分については詳細説明を省略する。
開閉用点灯部124は円周状に形成され、その内側に手を模した図形が印刷等により表示されている。
開閉用点灯部124は、開操作可能なとき、例えば青等の規定色に点灯し、開閉用点灯部124は、閉操作可能なとき、例えば赤等の規定色に点灯する。なお、開閉用点灯部124の点灯色は開閉共通で一色のみでもよい。
【0062】
た、開閉用非接触操作部123の位置は、図9に示すように、室外状態表示部126A(または室内状態表示部126B)よりも上の位置であってもよいし下の位置であってもよいし(縦置きタイプ)、それぞれを左右方向に配置した横置きタイプであってもよい。
【0063】
10(a)、10(b)は、本発明の実施例3に係るトイレ用自動ドアシステムの動作の一例を示す図である。
図10に示す実施例3のSTEP62の「室外点灯部消灯」「室内点灯部点灯」は、図8に示した実施例2のSTEP42に対応し、実施例3のSTEP65の「室外点灯部点灯」は、実施例2のSTEP45に対応し、実施例3のSTEP69の「室外点灯部点灯モード変更」は、実施例2のSTEP49に対応する。
また、図10に示す実施例3における、STEP61、63A、64、66~68、70~71は、図8に示す実施例2における、STEP41、43A、44、46~48、50~51と略同じ動作である。
【0064】
図10(a)において、まずトイレ21が使用中か否かを判断し(STEP61)、トイレ21が使用中の場合に、操作案内コントローラ27は、室外操作部121の開閉用点灯部124を消灯し、室内操作部122の開閉用点灯部124を点灯し、室外操作部121の室外状態表示部26Aで「使用中」の文字を点灯し、室内操作部122の室内状態表示部126で「施錠中」の文字を点灯する(STEP62)。
そして、トイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部121)の近傍に利用者が近付いて室外用近接センサ32がONしたか否かを判断し(STEP63A)、近接センサ32がONした場合には、トイレが使用中であることを利用者に伝える案内メッセージとして、例えば音声(1)「トイレは使用中です。」を音声案内装置28により発声させてもよい(STEP64)。
なお、上記の例ではトイレが使用中のときに室外用近接センサ32により利用者の接近を検出したときに音声メッセージを発声するようにしたが、室外用近接センサ32によらず、図10(b)に示すように、室外操作部121の開閉用点灯部124が消灯して開閉操作を受付けない状態にある開閉用非接触操作検知部127が非接触操作を検知した場合に(STEP63B)、トイレが使用中のときトイレが使用中であることを知らせる音声メッセージ(1)を発声するようにしてもよい(STEP64)。また室外用近接センサ32を設けずに、トイレが使用中のときトイレが使用中であることを知らせる音声案内メッセージ(1)を所定の時間間隔で繰り返し発声するようにしてもよい。
また、STEP64において、操作案内コントローラ27は、室外操作部121の室外状態表示部126Aで「使用中」の表示を所定の時間点滅表示させる制御を行ってもよい。
【0065】
またSTEP61においてトイレ21が使用中か否かを判断した結果、トイレ21が空室の場合、操作案内コントローラ27は、室外操作部121の開閉用点灯部124を点灯させる(STEP65)。STEP65において、室外操作部121の開閉用非接触操作検知部127は、開き用の非接触操作を受付け可能である。
なお、STEP65では、ドアは閉じておりトイレは使用中でないので、操作案内コントローラ27は、室内操作部122の、開閉用点灯部124を消灯させて省エネルギー化する。
そして、操作案内コントローラ27は、室外用近接センサ32により、トイレ室外用ドア開閉スイッチ(室外操作部121)の近傍に利用者が近付いたことを検出したか否かを判断し、近接センサ32が利用者の接近を検出した場合(STEP66)、室外操作部121の開閉用非接触操作部123の非接触操作を促す案内メッセージとして、開閉用非接触操作検知部127に使用される非接触センサの検出方式に応じて、例えば音声(2)「上側の光っているボタンに手を近づけるとドアが開きます。」又は「上側の光っているボタンに手をかざすとドアが開きます。」を音声案内装置28により発声する(STEP67)。なお、室外用近接センサ32を設けずに、STEP67の「光っているボタンに手を近づけるとドアが開きます。」等の操作案内のメッセージを音声案内装置28により所定の間隔をあけて繰り返し発声させてもよい。
なお、STEP67で操作案内のメッセージ(音声(2))を発声後、STEP68で所定の時間が経過しても、室外操作部121の開閉用非接触操作検知部127により非接触操作が検知できない場合は、操作方法が使用者に理解されていない可能性があるため、再度操作案内のメッセージを発声させる。
そして、室外操作部121の開閉用非接触操作検知部127により非接触操作が検知されてONになると(STEP68)、室外操作部121の開閉用点灯部124の点灯モードを変更し(点灯色を変える、点滅させる、点滅間隔を変化させる、もしくはそれらの組合せ等)、非接触操作検知音発生部128により検知音を発生させる(STEP69)。
そして、音声案内装置28により、注意喚起の案内メッセージとして、例えば音声(3)「ドアが開きます。ご注意下さい。」を発声し(STEP70)、ドア22が開動する(STEP71)。STEP71以降の動作の説明を省略する。
【0066】
また、本発明の実施例3に係るトイレ用ドア開閉操作ユニット(室外操作部121、室内操作部122)は、開き用と閉じ用を兼ねる1つの非接触操作部(開閉用非接触操作部123)と、点灯部(開閉用点灯部124)と、音発生部(非接触操作検知音発生部128)等を有する。操作案内コントローラ27は、非接触操作部が開閉どちらかの操作を受付ける状態では前記点灯部を点灯または点滅させ、開閉どちらの操作も受付けない状態では点灯部を消灯させ、非接触操作部が受付け可能な非接触操作を検出すると、点灯部の点灯状態を変化させるとともに、音発生部から所定の音を発生させて、非接触操作が検出されたことを報知する。
すなわち、実施例3では、室外操作部121または室内操作部122では、非接触操作部(開閉用非接触操作部123)が1つであることに加えて、1つの点灯部(開閉用点灯部124)を有するので、更なる低コストを実現することができる。
また、操作案内コントローラ27は、非接触操作部(開閉用非接触操作部123)により、開操作を受付けるときと、閉操作を受付けるときとで、開閉用点灯部124の点灯色を変更してもよい。開又は閉操作を受付ける時の点灯色に、開又は閉操作に対応する記号や文字の色を合せると更に分かり易い。例えばOPENの文字を青色、CLOSEの文字を赤色とし、点灯部の色を開操作受付時は青、閉操作受付時は赤としてもよい。非接触操作を検出時に点灯色を緑に変化させてもよい。このOPENやCLOSEの文字は、非接触操作表示部の一種である。
【0067】
また、本発明の実施例3に係るトイレ用ドア開閉操作ユニット(室外操作部121、室内操作部122)は、非接触操作部(開閉用非接触操作部123)に隣接する状態表示部(室外状態表示部126A、室内状態表示部126B)を有する。
【0068】
また、本発明の実施例3に係るトイレ用自動ドアシステムは、トイレの出入口に配したドア22と、トイレの室外と室内とにそれぞれ配置されてドア22の開閉を操作する2つのドア開閉操作ユニット(室外操作部121、室内操作部122)と、2つのドア開閉操作ユニットからの開信号及び閉信号に基づいて駆動装置23を制御してドア22を開閉させると共にドア22の開閉に対応して施錠または解錠させる駆動用コントローラ24等を備える。
ドア開閉操作ユニットは、開き用と閉じ用を兼ねる1つの非接触操作部(開閉用非接触操作部123)と、点灯部(開閉用点灯部124)と、音発生部(非接触操作検知音発生部128)とを有する。
操作案内コントローラ27は、非接触操作部(開閉用非接触操作部123)が開閉どちらかの操作を受付ける状態では点灯部(開閉用点灯部124)を点灯または点滅させ、開閉どちらの操作も受付けない状態では点灯部(開閉用点灯部124)を消灯させ、非接触操作部が受付け可能な非接触操作を検出すると、点灯部の点灯状態を変化させるとともに、音発生部から所定の音を発生させて、非接触操作が検出されたことを報知する。
すなわち、簡単な構造で、非接触操作の検出等を報知するトイレ用自動ドアシステムを提供することができる。
【0069】
また、本発明の実施例3に係る操作案内方法は、開き用と閉じ用を兼ねる1つの非接触操作部(開閉用非接触操作部123)と、点灯部(開閉用点灯部124)と、音発生部(非接触操作検知音発生部128)とを有するトイレ用ドア開閉操作ユニットにおける操作案内方法であって、非接触操作部が開閉どちらかの操作を受付ける状態では前記点灯部を点灯または点滅させ、開閉どちらの操作も受付けない状態では前記点灯部を消灯させ、前記非接触操作部が受付け可能な非接触操作を検出すると、前記点灯部の点灯状態を変化させるとともに、前記音発生部から所定の音を発生させて、非接触操作が検出されたことを報知する。
【0070】
(実施例4)
次に、本発明の実施例4に係るドア開閉操作ユニット131(ドア開閉操作部)を採用した自動ドアシステムを図11、12、13を参照しながら説明する。
図11に示すように、ドア開閉操作ユニット131(ドア開閉操作部)は、開閉用非接触操作部133、開閉用点灯部134、開閉用非接触操作検知部137、非接触操作検知音発生部138等を有する。
実施例4のドア開閉操作ユニット131では、トイレ専用ではないので、実施例3の状態表示部(使用中、施錠中表示部)がない。
また、実施例4では、図2に示す操作案内コントローラ27、駆動用コントローラ24、駆動装置23、ドア22の代わりに自動ドア40、電気錠コントローラ26、電気錠25等を有するが、室外用近接センサ32、室内用近接センサ33、音声案内装置28、緊急呼出スイッチ34等は設けなくてよい。
【0071】
実施例4は、図12に示すように、多機能トイレではなく、例えば建物内の事務室39等の入口の自動ドア40を開けるために、事務室39の外側にドア開閉操作ユニット131が設置されている。
操作案内コントローラ27は、自由に入室可能な場合、ドア開閉操作ユニット131の非接触操作により入室を可能とし、事務室が一時的に不在となる場合などに入室できないように、ドア開閉操作ユニット131の非接触操作を無効とする。
また、ドア開閉操作ユニット131は、図12に示す例では、ドアを開けるためだけに用いられ、ドア開閉操作ユニット131により非接触操作が検知された場合に、自動ドア40が開状態となり、人が入り口を通過した後、自動でドアが閉じる。
【0072】
詳細には、STEP81において、操作案内コントローラ27は、例えば、事務室内の状況や室内センサ(不図示)、入室を許可又は無効とする設定操作部(不図示)による入室設定情報(不図示)等に基づいて、事務室39内に入室可能か否かを判断し、入室不可の場合に開閉用点灯部134を消灯し(STEP82)、入室可能な場合に、開閉用点灯部134を点灯させる制御を行う(STEP83)。
つまり、使用者は、開閉用非接触操作部133の開閉用点灯部134の点灯又は消灯を見て、ドア開閉操作ユニット131の非接触操作により事務室39に入室可能か否かを判断する。点灯しているときは非接触操作により入室が可能である。
その後、開閉用非接触操作部133に手を近づけたこと(非接触操作)が検出されると(STEP84)、操作案内コントローラ27は、開閉用点灯部134の点灯モードを変更するとともに、所定の音を非接触操作検知音発生部138により発声して、使用者に非接触操作の検知を報知し(STEP85)、その後ドアを開動し(STEP86)、使用者が事務室に入った後、自動的にドアが閉動するように制御を行い(STEP87)、ドアが閉じる(STEP88)。
【0073】
以上、説明したように、本発明の実施例4に係るドア開閉操作ユニット131は、開閉操作のための非接触操作部(開閉用非接触操作部133)と、点灯部(開閉用点灯部134)と、音発生部(非接触操作検知音発生部)等を有する。操作案内コントローラ27は、非接触操作部が開閉どちらかの操作を受付ける状態では前記点灯部を点灯または点滅させ、開閉どちらの操作も受付けない状態では前記点灯部を消灯させ、非接触操作部が受付け可能な非接触操作を検出すると、前記点灯部の点灯状態を変化させるとともに、前記音発生部から所定の音を発生させて、非接触操作が検出されたことを報知する。
すなわち、簡単な構成で、ドア開閉に関する非接触操作を行うことができるドア開閉操作ユニット131を提供することができる。
なお、ドア開閉操作ユニット131は、ドアの開操作のみを受付け、ドアが開いた後は、ドアが自動で閉じる自動ドアに適用してもよい。
【0074】
また、本発明の実施例4に係る操作案内方法は、開閉操作のための非接触操作部(開閉用非接触操作部133)と、点灯部(開閉用点灯部134)と、音発生部(非接触操作検知音発生部)とを有するドア開閉操作ユニットにおける操作案内方法であって、非接触操作部が開閉どちらかの操作を受付ける状態では前記点灯部を点灯または点滅させ、開閉どちらの操作も受付けない状態では前記点灯部を消灯させ、前記非接触操作部が受付け可能な非接触操作を検出すると、前記点灯部の点灯状態を変化させるとともに、前記音発生部から所定の音を発生させて、非接触操作が検出されたことを報知する。
【符号の説明】
【0075】
1 :室外操作部(トイレ室外用ドア開閉スイッチ)
2 :室内操作部(トイレ室内用ドア開閉スイッチ)
3 :開き用非接触操作部
4 :閉じ用非接触操作部
5A:室外状態表示部
5B:室内状態表示部
7a:開き用点灯部
7b:閉じ用点灯部
9A:室外非接触操作検知音発生部
9B:室内非接触操作検知音発生部
11:室外操作部(トイレ室外用ドア開閉スイッチ)
12:室内操作部(トイレ室内用ドア開閉スイッチ)
13:開閉用非接触操作部
14:開き用点灯部 兼 操作表示部
15:閉じ用点灯部 兼 操作表示部
16A:室外状態表示部
16B:室内状態表示部

18:非接触操作検知音発生部
21:トイレ
22:ドア
23:駆動装置
24:駆動用コントローラ
25:電気錠
26:電気錠コントローラ
27:操作案内コントローラ
28:音声案内装置
29A、29B:スピーカ
30:記憶部
121:室外操作部(トイレ室外用ドア開閉スイッチ)
122:室内操作部(トイレ室内用ドア開閉スイッチ)
123:開閉用非接触操作部
124:開閉用点灯部
128:非接触操作検知音発生部
131:ドア開閉操作ユニット
133:開閉用非接触操作部
134:開閉用点灯部
138:非接触操作検知音発生部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13