(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-14
(45)【発行日】2025-01-22
(54)【発明の名称】階段構造および段板固定金物
(51)【国際特許分類】
E04F 11/022 20060101AFI20250115BHJP
【FI】
E04F11/022
(21)【出願番号】P 2022062593
(22)【出願日】2022-04-04
【審査請求日】2023-10-11
(31)【優先権主張番号】P 2021065029
(32)【優先日】2021-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】303015468
【氏名又は名称】カツデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108947
【氏名又は名称】涌井 謙一
(74)【代理人】
【識別番号】100117086
【氏名又は名称】山本 典弘
(74)【代理人】
【識別番号】100124383
【氏名又は名称】鈴木 一永
(74)【代理人】
【識別番号】100173392
【氏名又は名称】工藤 貴宏
(74)【代理人】
【識別番号】100189290
【氏名又は名称】三井 直人
(72)【発明者】
【氏名】早川 英哲
【審査官】眞壁 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-040700(JP,A)
【文献】米国特許第03964222(US,A)
【文献】実開昭58-108055(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 11/00-11/17
E04G 1/36
E04G 7/26
E04G 13/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁などの略垂直支持部材に段板の木口面を固定して、かつ段板を階段状に配置して階段とし、以下のように構成することを特徴とした階段構造。
(1)前記段板の一つを対象段板とし、前記対象段板の直上に位置する上方段板とし、
(2)段板固定金物の一端部を前記略垂直支持部材に固定し、前記段板固定金物の中間部を前記対象段板に固定し、
(3)前記段板固定金物の他端部を前記上方段板に固定した。
【請求項2】
壁などの略垂直支持部材に段板の木口面を固定して、かつ段板を階段状に配置して階段とし、以下のように構成することを特徴とした階段構造。
(1)前記段板は、対象段板と前記対象段板の直下に位置する下方段板と、前記対象段板の直上に位置する上方段板とし、
(2)一の段板固定金物の下端部を前記略垂直支持部材に固定し、前記一の段板固定金物の中間部を前記対象段板に固定し、前記一の段板固定金物の上端部を前記上方段板に固定した。
(3)前記一の段板固定金物の下方に位置する他の段板固定金物の下端部を前記略垂直支持部材に固定し、前記他の段板固定金物の中間部を前記下方段板に固定し、前記他の段板固定金物の上端部を前記対象段板に固定した。
【請求項3】
壁などの垂直支持部材に段板の固定木口面を固定して、かつ段板を階段状に配置して階段とし、以下のように構成することを特徴とした階段構造。
(1)前記段板は略水平の踏み面と、
前記踏み面の対応他側の下面と、
前記略垂直部材に固定する固定木口面と、
前記固定木口面の他側の自由端木口面と、
段鼻面と、前記段鼻面の対向他側の蹴込面とを備える構造とし、
(2)上下に位置する前記段板で、上段に位置する段板の前記段鼻面と下方に位置する段板の前記蹴込面
との間に、段板固定金物が配置され、
(3)前記段板の前記
蹴込面又は前記段鼻面の周辺部で、前記段板の幅方向の中間位置に一の段板固定金物の中間部が固定され、
(4)前記段板で前記一の段板固定金物の前記自由端木口寄りに、他の段板固定金物が配置され、
(5)前記段板の下面で、前記段鼻面の周辺部に、前記他の段板固定金物の上端部が固定され、
(6)前記一の段板固定金物の下端および前記他の段板固定金物の下端は、それぞれ、前記略垂直支持部材に固定された。
【請求項4】
以下のように構成した請求項1記載の階段構造。
(1)段板固定金物の中間部と各段板との固定は、階段上昇方向で、各段板の進行方向前側の端面に固定し
(2)前記段板固定金物の上端部または他端部と各段板との固定は、各段板の下面に固定した。
【請求項5】
略垂直支持部材に対して段板を階段状に固定する金物であって、前記段板は対象段板とその対象階段の上方に位置する上方段板
からなり、以下のように構成したことを特徴とする階段用の段板固定金物。
(1)固定金物基材の中間部に対象段板に固定するための中間固定手段を備え、前記固定金物基材の一端に前記略垂直支持部材に固定するための下端固定手段を備え、前記固定金物基材の他端に上方段板を固定するための上端固定手段を備えた。
【請求項6】
以下のように構成したことを特徴とする請求項5に記載の階段用の段板固定金物。
(1)固定金物基材を斜めに配置した板状とし、中間部にビスを通す貫通孔を設けて中間固定手段とし、
(2)前記固定金物基材の一端部を垂直に屈曲して下固定板としてビスを通す貫通孔を設けて下端固定手段とし、
(3)前記固定金物基材の他端部を垂直に屈曲して上固定
板としてビスを通す貫通孔を設けて上端固定手段とし、
(4)前記下固定板と前記上固定板とを直角に形成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁などの垂直取り付け面に段々に配置した段板を取り付けて構成する階段構造であって、主に片持ち状の階段構造、およびこの階段構造に使用する段板固定金物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、階段の段板を壁などの垂直支持面に固定する場合には、1つの段板を1つの金物で固定していた(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の階段構造では、段板を壁面に固定するためには1つの金物で固定していために、金物の構造が堅固で大形となっていた。これは、直進階段に限らず、平面視であって中間高さで角度を変える屈折階段や、いわゆる廻り階段でも同様の問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
しかし、この発明は、各段板を2つの段板固定金物で固定したので、前記問題点を解決した。
【0006】
即ちこの発明の階段構造は、壁などの略垂直支持部材に段板の木口面を固定して、かつ段板を階段状に配置して階段とし、以下のように構成することを特徴とした階段構造である。
(1)前記段板の一つを対象段板とし、前記対象段板の直上に位置する上方段板とし、
(2)段板固定金物の一端部を前記略垂直支持部材に固定し、前記段板固定金物の中間部を前記対象段板に固定し、
(3)前記段板固定金物の他端部を前記上方段板に固定した。
【0007】
また、この発明の他の階段構造は、壁などの略垂直支持部材に段板の木口面を固定して、かつ段板を階段状に配置して階段とし、以下のように構成することを特徴とした階段構造である。
(1)前記段板は、対象段板と前記対象段板の直下に位置する下方段板と、前記対象段板の直上に位置する上方段板とし、
(2)一の段板固定金物の下端部を前記略垂直支持部材に固定し、前記一の段板固定金物の中間部を前記対象段板に固定し、前記一の段板固定金物の上端部を前記上方段板に固定した。
(3)前記一の段板固定金物の下方に位置する他の段板固定金物の下端部を前記略垂直支持部材に固定し、前記他の段板固定金物の中間部を前記下方段板に固定し、前記他の段板固定金物の上端部を前記対象段板に固定した。
【0008】
また、この発明の他の階段構造は、壁などの垂直支持部材に段板の固定木口面を固定して、かつ段板を階段状に配置して階段とし、以下のように構成することを特徴とした階段構造である。
(1)前記段板は略水平の踏み面と、
前記踏み面の対応他側の下面と、
前記略垂直部材に固定する固定木口面と、
前記固定木口面の他側の自由端木口面と、
段鼻面と、前記段鼻面の対向他側の蹴込面とを備える構造とし、
(2)上下に位置する前記段板で、上段に位置する段板の前記段鼻面と下方に位置する段板の前記蹴込面との間に、段板固定金物が配置され、
(3)前記段板の前記蹴込面又は前記段鼻面の周辺部で、前記段板の幅方向の中間位置に一の段板固定金物の中間部が固定され、
(4)前記段板で前記一の段板固定金物の前記自由端木口寄りに、他の段板固定金物が配置され、
(5)前記段板の下面で、前記段鼻面の周辺部に、前記他の段板固定金物の上端部が固定され、
(6)前記一の段板固定金物の下端および前記他の段板固定金物の下端は、それぞれ、前記略垂直支持部材に固定された。
【0009】
また、前記階段構造において、以下のように構成した階段構造である。
(1)段板固定金物の中間部と各段板との固定は、階段上昇方向で、各段板の進行方向前側の端面に固定し
(2)前記段板固定金物の上端部または他端部と各段板との固定は、各段板の下面に固定した。
【0010】
また、この発明の段板固定金物は、略垂直支持部材に対して段板を階段状に固定する金物であって、前記段板は対象段板とその対象階段の上方に位置する上方段板からなり、以下のように構成したことを特徴とする階段用の段板固定金物である。
(1)固定金物基材の中間部に対象段板に固定するための中間固定手段を備え、前記固定金物基材の一端に前記略垂直支持部材に固定するための下端固定手段を備え、前記固定金物基材の他端に上方段板を固定するための上端固定手段を備えた。
【0011】
また、前記段板固定金物において、以下のように構成したことを特徴とする階段用の段板固定金物である。
(1)固定金物基材を斜めに配置した板状とし、中間部にビスを通す貫通孔を設けて中間固定手段とし、
(2)前記固定金物基材の一端部を垂直に屈曲して下固定板としてビスを通す貫通孔を設けて下端固定手段とし、
(3)前記固定金物基材の他端部を垂直に屈曲して上固定板としてビスを通す貫通孔を設けて上端固定手段とし、
(4)前記下固定板と前記上固定板とを直角に形成した。
【0012】
また、前記における階段状とは、直進する階段(直進階段)、直進する階段の中間位置で平面視L字状やコ字状などに折り曲がる屈折階段、あるいは直進する部分が無いいわゆる廻り階段も含む。
また、前記における略垂直部材とは、垂直以外に多少傾斜し、あるいは平面視で多少屈曲して形成されている場合も含まれる。
また、前記における略垂直部材は、一般には建物の略垂直の壁を指すが、ある程度幅(高さ)が大きなものであれば、側桁(ささら桁)とすることもできる。
また、廻り階段では、中心の支柱や、あるいは廻り階段の周囲に配置される筒状(円筒や各筒)のパネルや壁その他の部材とする場合もある。要は、段板固定金物の一端部を固定して、片持ち状の階段を略垂直部材で支持できれば、略垂直部材の構造は問わない。
【0013】
したがって、前記における直進階段では平面視で長方形の段板が並び、屈折部分を有する階段では、屈折部分で、平面視で従来と同様に三角形、ひし形、台形状、五角形状などの形状の段板が並ぶ構造となる。また、廻り階段では、従来と同様に長方形の段板に代わり、三角形状や台形状の段板が並ぶことになる。そして、上下に位置する段板の間に、段板固定金物が配置される構造となる。
【0014】
また、言い換えれば、以下のようになる。踏み面21、下面22(踏み面の対応他側)、壁面に固定する木口面23、自由端の木口面24、段鼻面25、段鼻面25の対向他側の蹴込面26とした段板20とする。この場合、上下に位置する段板20で、上段に位置する段板20の段鼻面25と下方に位置する段板20の蹴込面26と通常同一幅になる。段板20で、段鼻面25と蹴込面26とを平行にした場合、踏み面21は長方形となり、このような段板のみを使用すれば、直進の階段となる(
図13(a)、
図2~
図5)。
【0015】
一方、段鼻面25と蹴込面26とを角度をもって形成した場合には、木口面23と木口面24の形状が異なり、踏み面21は三角形やひし形、台形などになる。このような段板20、20を使用した場合には、屈折部分を構成できる(
図13(b)、
図10)。また、段鼻面25と蹴込面26とを角度をもって形成した段板20のみを使用すれば、廻り階段を構成できる(
図13(b)、
図11、
図12)。
【0016】
いずれの場合でも、上段に位置する段板20の段鼻面25と下方に位置する段板20の蹴込面26との間に段板固定金物が配置される。なお、段板20は木製に限らず、材質は任意である。
【発明の効果】
【0017】
この発明は、1つの段板を異なる位置で2つの段板固定金物で固定したので1つの段板を支持する1つの段板固定金物の負担を軽減して、段板固定金物の構造を簡略化することができる。したがって、木造の段板を採用した場合には、段板固定金物を目立たなくして、段板の特徴を最大にいかした構造の階段構造を構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】この発明の第一の実施形態で、(a)(b)はこの発明の階段構造の正面側の概念図である。
【
図2】この発明の第一の実施形態の階段構造で、(a)は斜め上方から見た斜視図、(b)は斜め下方から見た斜視図、を表す。
【
図3】この発明の第一の実施形態の階段構造で、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は底面図、を表す。
【
図4】この発明の第一の実施形態の階段構造で、(a)は右側面図、(b)は背面図、を表す。
【
図5】この発明の第一の実施形態で他の階段構造で、(a)は正面図、(b)は右側面図、を表す。
【
図6】この発明の第一の実施形態の階段用金物で、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は底面図、を表す。
【
図7】この発明の第一の実施形態で、(a)~(d)は、他の階段用金物で、概略に記載した右側面図を表す。
【
図8】この発明の第一の実施形態で、(a)~(d)は、同じく、この発明の他の階段用金物を概略的に記載した右側面図を表す。
【
図9】この発明の第一の実施形態で(a)~(d)は、同じく、この発明の他の階段用金物を概略的に記載した右側面図を表す。
【
図10】この発明の第二の実施形態の屈折部分を有する階段で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図を表す。
【
図11】この発明の第三の実施形態の廻り階段で、(a)は壁を省略した平面図、(b)はA-A断面図、(c)は壁を省略した正面図、(d)は同じく右側面図、(e)は壁を省略した底面図、をそれぞれ表す。
【
図12】この発明の第三の実施形態の屈折部分を有する階段で、正面側の底面側からの斜視図を表す。
【
図13】この発明の概要を説明する斜視図で(a)は直進部分、(b)は屈折部分を表す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[A]第一の実施形態(直進の階段)
【0020】
図面に基づき、この発明の実施形態で直進階段の場合を説明する。
【0021】
1.段板固定金物15の構成
【0022】
(1) 鋼製(または、同等な金属材料など)で、帯状(長方形)の固定金物基材1の1つの面3が垂直になるように斜めに配置し、上端部5を水平の折り曲げ線5aで折り曲げて、水平の上固定板11を形成し、上固定板11に複数のビス孔11a、11aを設ける。また、下端部7を垂直の折り曲げ線7aで折り曲げて、垂直の下固定板13を形成し、下固定板13に複数のビス孔13a、13aを設ける。また、固定金物基材1の中間部6に中間部ビス孔12を設ける。また、水平の折り曲げ線5aと垂直折り曲げ線7aとの間を板状本体部3とする。この場合、板状本体部3は細長い平行四辺形となる(
図6)。
【0023】
(2) 以上のようにして、段板固定金物15を構成する(
図6)。また以上のように構成したので、段板固定金物15は、板状本体部3と上固定板11とは直角に形成され、板状本体部3と下固定板13とも直角に形成され、さらに、上固定板11と下固定板13とも直角に形成されている。
【0024】
(3) 前記において、ビス孔11a、12、13などを設けたが、本実施形態では、木製の段板20にビスで固定するめにビス孔としたが、釘孔、ボルト孔など踏板に固定する手段により適宜変更する(図示していない)。
要は、後述するように、対象階段20Aに段板固定金物15の中間部6を固定でき、直上の上方段板20Bに段板固定金物15の上端部5を固定でき、階段を取り付ける壁面35に段板固定金物15の下端部7を固定できれば、その具体的な構造は問わない。
【0025】
2.使用する段板20
【0026】
この実施形態に使用する段板20は、木製で、平面視・横長長方形で(すなわち踏み面21と下面22が横長長方形)、踏み面21、下面22(踏み面の対応他側)、壁面に固定する木口面23、自由端の木口面24、段鼻面25、段鼻面25の対向他側の蹴込面26とする。
図1で、階段を矢示42方向に登る際に、蹴込面26が進行方向前側に位置し、段鼻面25が進行方向後ろ側に位置する(
図1(a)(b)、
図6(a)(c))。なお、段板20は木製に限らず、材質は任意である。
【0027】
床面31から上階の床面33まで階段状に配置して、各踏み板20の木口面23を壁面35に固定する。壁面35への固定構造は任意であり、例えば、
図6では、木口面23と下面22の木口23側に当接する断面L字状の壁面固定部材37を壁面35に固定する(
図6(b)(c))。また、段板20の任意の1つを対象段板20Aとして、対象段板20Aの直上の段板20を上方段板20Bとして、直下の段板20を下方段板20Cとする。
【0028】
3.階段構造40を適用する位置
【0029】
階段構造40を形成する位置には、基準階の床面31、上階の床面33、基準階の床面31と上階の床面33との間に壁面35が形成されている(
図2、
図5)。
【0030】
4.階段構造40の概要
【0031】
(1) 段板20の任意の1つを対象段板20Aとして、対象段板20Aの直上の段板20を上方段板20Bとして、直下の段板20を下方段板20Cとする。
【0032】
(2) まず、
図1に基づき概略の構造を説明すると、
図1(a)のように、対象段板20Aの蹴込面26に、段板固定金物15の中間部6を当接して、段板固定金物20Aの下端部7を壁面35に当接し、段板固定金物15の上端部5を上方段板20Bの下面に当接する。そして、対象段板20Aの蹴込面26と段板固定金物15の中間部6を固定し、段板固定金物20Aの下端部7を壁面35に固定し、段板固定金物15の上端部5を上方段板20Bの下面22に固定する。このようにして、2つの対象段板20A、上方段板20Bを一つの段板固定金物15で壁面35に固定することができる(
図1(a))。この場
合、対象段板20Aの下面22を任意の固定金物18(
図1(a)で鎖線図示)が壁面35側の木口面23に入り壁面35に固定することもできる。
【0033】
(3) さらに、
図1(b)の構造について説明する。前記
図1(a)の場合と同様に、対象段板20Aの蹴込面26に固定した段板固定金物15を段板固定金物15Aとし、対象段板20Aの蹴込面26に段板固定金物15Aの中間部
6を当接して固定する。段板固定金物15Aの下端部7を壁面35に当接して固定し、段板固定金物15Aの上端部5を、上方段板20Bの下面22に当接して固定する。下方段板20Cの蹴込面26に、他の段板固定金物15Cの中間部6を当接して固定し、段板固定金物15Cの下端部7を壁面35に当接して固定する。また、段板固定金物15Cの上端部5を対象段板20Aの下面22に当接して固定する。
また、上方段板20Bの上方の段板を上々方段板20Dとして、同様に、上方段板20Bの蹴込面26を他の段板固定金物15Bの中間部6に当接して固定し、段板固定金物15Bの下端部7を壁面35に当接して固定し、段板固定金物15Bの上端部5を上々方段板20Dの下面22に当接して固定する。
【0034】
(4) このようにして、総ての段板20は、その蹴込面26を、下端部7を壁面35に固定した段板固定金物15の中間部6に固定される。また総ての段板20はその下面22が、下端部7を壁面35に固定した他の段板固定金物15の上端部5に固定される(
図1(b))。
また、この場合、対象段板20Aの蹴込面26にその中間部6を固定した段板固定金物15Aの下端部7は、壁面35に固定されるが、上下方向位置で下端部7は、下方段板20Cの踏み面21よりも上方に位置する(
図1(b))。
【0035】
(5) よって、すべての段板20に少なくとも2つの段板固定金物15、15が固定され、また、すべての段板固定金物15に少なくとも2つの段板20、20が固定されることになる。また、このような状態で、すべての段板固定金物15、15は、壁面35に固定される。
【0036】
5.階段構造40の詳細
【0037】
(1) 前記
図1(b)に記載した構造の詳細に実施形態を説明する(
図2~
図5)。
【0038】
(2) 対象段板20Aは、その蹴込面26で、やや壁面35寄りの位置(対象段板20Aの階段幅方向で)に、壁面35にその下端部7が固定された段板固定金物15の中間部6が当接する。また、対象段板20Aの下面22の中間付近(段板20Aの階段幅方向で)他の段板固定金物15の上端部5が当接する。
ここで、段板固定金物15、15の下端部7では、下固定板13が壁面35に密着して、下固定板13のビス孔13a、13aからビス38、38を打ち込み、段板固定金物15、15の下端部7を壁面35に固定する(
図6(a)(b)(c))。
また、対象段板20Aでは、蹴込面26に段板固定金物15の中間部6が密着して、段板固定金物15の中間ビス孔12からビス38を打ち込み、対象段板20Aでは、蹴込面26に段板固定金物15の中間部6を固定する(
図6(a)(b)(c))。
また、対象段板20Aでは、下面22に他の段板固定金物15の上端部5の上固定板11が密着して、段板固定金物15の上固定板11のビス孔11a、11aからビス38、38を打ち込み、対象段板20Aの下面22に段板固定金物15の上端部5を固定する(
図6(a)(b)(c))。
以上のようにして、1つの対象段板20Aで、上下に位置する2つの段板固定金物15、15により、対象段板20Aが壁面35に支持固定される(
図2~
図4)。
【0039】
(3) このようにして、対象階段20Aと同様に、総ての段板20が、2つの段板固定金物15、15により壁面35に固定される(
図2)。
また、この際、最下段の段板20は、蹴込面26は段板固定金物15で固定されるが、下面22は、単独の固定金物16で床面31に固定される(
図3)。なお、
図3では、金物16は段板固定金物15の板状本体部3の上側半分を適用した形状としたが、見えにくい位置であるので、形状は任意である。
また、最上段の段板20では、蹴込面26が段板固定金物15に固定されないため、必要に応じて、アングル材(L字金具)など任意の金具で、段板20の蹴込面26や下面22と、上階の床の床懐34(あるいは壁面35など)とを連結して固定する(図示していない。
図2、
図5参照)。
【0040】
(4) 以上のようにして、階段構造40を構成する(
図2~
図4)。このように構成した階段構造40では、平面視で、総ての段板固定金物15、15が、対象段板20Aの蹴込面26と上方段板20Bの段鼻面25付近に位置する。
したがって、段板20の下面22や、蹴込面26側から見た場合に(
図2(b)、
図3(b)、
図4(a))、段板固定金物15が整然と露出して、段板20と一体で視覚的に安定した構造を示し、歩行者を安心させる効果がある。
【0041】
(5) なお、通常の片持ち階段と同様に、階段構造40で、段板20の木口面24側(壁面35に固定しなかった側)に、手すり44を取り付けることもできる(
図5)。この場合、
図5では、最下段の段板20付近より下方で手すり44を省略したが、床面31まで手すり44を配置することもできる(図示していない)。
【0042】
(6) 前記階段構造40において、各段板20は壁面35に固定したが、いわゆるささら桁(側桁)で高さ方向の長さが長い構造のものに固定することもできる(図示していない)。また、前記階段構造40において、各段板20の木口24側(壁面35の反対側)は自由端として、片持ち構造の階段構造としたが、各段板20の木口24側にも壁面35や側桁を設けることもできる(図示していない)。この場合には、各段板20の木口24側で、壁面35や側桁との固定構造を簡略化できる。
【0043】
6.段板固定金物15の他の実施形態
【0044】
(1) 前記実施形態において、固定金物基材1(板状本体部3)は板状で、細長い平行四辺形で形成されるが、上に凸に屈曲した細長い平行四辺形で形成し(
図7(a))、あるいは下に凸に屈曲した細長い平行四辺形で形成することもできる(
図7(b))。また、固定金物基材1(板状本体部3)はジグザク状(稲妻状)に形成することもできる(
図7(c))。また、固定金物基材1(板状本体部3)は、2つの腕を備えたL字状とすることもできる(
図7(d))。この場合には、上端部5と中間部6とが一つの腕に形成したが(
図7(d))、中間部6と下端部7とを一つの腕、あるいは中間部6を角部に配置することもできる(図示していない)。また、この場合、各腕は壁面35と並行または直角としたが(
図7(d))、斜めに配置することもできる(図示していない)。
【0045】
(2) また、前記実施形態において、固定金物基材1を1つの細長い帯の板状としたが、2本または複数本の板状の(板状本体部3は細長い平行四辺形になる)固定金物基材1、1から段板固定金物15を構成するここともできる(
図8(b)。また、固定金物基材1をパイプから構成することもできる(
図8(b))。また、同様に他の型鋼(断面L字状、溝状など)から構成することもできる(図示していない)。
【0046】
(3) また、前記実施形態において、段板固定金物15は、その上端部5を段板20の下面22で階段幅方向の中間位置、その中間部6を段板20の蹴込面26の階段幅方向で壁面35寄りに配置で固定できるような形状で形成したが、他の形状とすることもできる。例えば、段板固定金物15は、その上端部5を段板20の下面22で階段幅方向木口24側に固定し、その中間部6を、階段幅方向の中間位置に配置される形状で構成することもできる(
図8(c))。
【0047】
(4) また、前記実施形態において、段板固定金物15は、板状の固定金物基材1の上端部5を折曲線5aで、下端部7を折曲線7aで折り曲げて、上固定板11、下固定板13を形成したので、上固定板11、下固定板13は、固定金物基材1の幅程度の大きさとなるが、板状本体部3に他の部材を溶接などで連設して上固定板11、下固定板13とすることもできる。例えば、段板固定金物15の上端部5から壁面35までの形状の上固定板11、段板固定金物15の下端部7から上端部を固定した段板20の下面22までの形状の下固定板13を形成することもできる(
図8(d))。この場合、上固定板11の壁面35側の端と下固定板13の段板20の下面22側の端を連結することもできる(
図8(d))。
【0048】
(5) また、前記実施形態において、段板固定金物15は、対象段板20Aの蹴込面26と上方段板20Bの下面22に当接固定して、かつ壁面35に当接固定できればその形状は任意である。例えば、平板状の固定金物基材1(
図6)を含むように、段板固定金物15の固定金物基材1(板状本体部3)を、直角を挟む2辺46、46と斜辺46aとからなる直角三角形状となるように構成することもできる(
図9(a))。この場合には、直角三角形状の直角を挟む2辺46、46が上方段板20Bの下面22と壁面35に密着する(
図9(a))。
【0049】
(6) また、段板固定金物15の固定金物基材1(板状本体部3)を直角三角形状で斜辺46aを直角に近づくように凹ませる曲線として構成することもできる(
図9(b))。
また、段板固定金物15の固定金物基材1(板状本体部3)を直角三角形状で斜辺46aを直角から離れるように凸に膨らませる曲線として構成することもできる(
図9(c))。
また、段板固定金物15の固定金物基材1(板状本体部3)を直角三角形状で、中央に開口47を形成した形状として構成することもできる(
図9(d))
なお、これらの場合には、上固定片11は、下固定片12は
図8(d)のような構造が望ましい。すなわち、上固定片11は、下固定片12は、直角三角形の直角を挟む2辺46、46の全長に形成される(図示していない)。
【0050】
[B]第二の実施形態(屈折階段)
【0051】
の実施形態は、平面視で、直進階段の中間部で、進行方向を90°L字状に屈折した階段構造40について説明する。
【0052】
1.段板固定金物15の構成
【0053】
(1) 段板固定金物15は、第一の実施形態と同様の構造で、対象段板20A、上方段板20B、壁面35の位置関係などで形状は変更されるが、上方段板20Bに固定する上端部5、対象段板20Aに固定する中間部6、壁面35に固定する下端部7を備える(
図1、
図6)。
【0054】
(2) 上端部5に水平の上固定板11を形成し、上固定板11に複数のビス孔11a、11aを設ける。また、下端部7に垂直の下固定板13を形成し、下固定板13に複数のビス孔13a、13aを設ける。中間部6に中間部ビス孔12を設ける(
図1、
図6)。
【0055】
2.屈折部分を含む階段構造40・段板20の概要
【0056】
(1) 階段構造40を設定する壁面35a、35bが直角に交わるように配置されている(
図10(a))。
【0057】
(2) 階段は、床面31から、壁面35に取り付ける下側直進部40a・1段~3段(3枚)、下側直進部40aから90°屈折する屈折部分40b・4段~7段(3枚)、屈折部分40bに連続し、壁面35aに固定される上側直進部40c・7段から13段(7枚)となる。
【0058】
(3) したがって、下側直進部40a 上側直進部40cの構造は、前記第一の実施形態と同じで、段板20は平面視で横長長方形となる。
屈折部分40bでは、3枚の段板で90°進行方向を変えるので、内周側(自由端側の木口面)を中心として、中心から角度30°の三角形の段板X(4段目)、角度30°の変形ひし形の段板Y(5段目)、中心から角度30°の三角形の段板20Z(4段目)としてある(
図10(a))。
よって、下側直進部40aの横長長方形の段板20から屈折部分40bの段板20Xに至り、屈折部分40bの段板20Zから上側直進部40cの横長長方形の段板20に至る構造である。
【0059】
3.屈折部分40bで使用する段板20
【0060】
(1) 直進部分(下側直進部40a、上側直進部40c)は、前記第一の実施形態と同じ、平面視・横長長方形(踏み面21、下面22が横長長方形)で、踏み面21、下面22(踏み面の対応他側)、壁面に固定する木口面23、自由端の木口面24、段鼻面25、段鼻面25の対向他側の蹴込面26を備える。
【0061】
(2) 前記第一の実施形態と同様に、下側直進部40a・1段~3段(3枚)では、木口面23が、壁面固定部材37で、壁面35に固定される。また、上側直進部40c・7段~13段(7枚)では、壁面固定部材37で木口面23が、壁面35aに固定される。
【0062】
(3) 屈折部分40bでは、4段目の段板20Xは、平面視略三角形(直角三角形。踏み面21、下面22が略三角形)で、木口面23は壁面固定部材37で壁面35に固定され、自由端の木口面24は極めて小さな面となっている。また、段鼻面25は、下側直進部40aの段板20(3段目)の蹴込面26と同じ幅となっている。
【0063】
(4) また、6段面の段板20Zは、段板20Xを反転させた平面視略三角形(直角三角形。踏み面21、下面22が略三角形)で、木口面23は壁面固定部材37で壁面35aに固定され、自由端の木口面24は極めて小さな面となっている。また、蹴込面26は、上側直進部分の段板20(7段目)の踏面25と同じ幅となっている。
【0064】
(5) また、5段目の段板20Yは、平面視・変形ひし形(踏み面21、下面22が変形ひし形)で、木口面23は直角に交わった2面からなり(踏み面21、下面22に、平面視で直角がある)、一方の面が壁面固定部材37で壁面35に固定され、他方の面が壁面固定部材37で壁面35aに固定される。自由端の木口面24は極めて小さな面となっている。また段鼻面25は、段板20Xの蹴込面26と、蹴込面26は段板20Zの段鼻面25と、それぞれ同一に形成されている。
また、段板20X~20Zでは、自由端の木口面24は極めて小さな面であり、段鼻面25と蹴込面26とが交わるような構造となっている。
【0065】
4、屈折階段での階段構造40
【0066】
(1) 階段構造40では、第一の実施形態と同様であり、下側直進部分、上側直進部分、屈折部分を問わず、段板20、20X、20Y、20Zを段板固定金物15で、壁面35、35aに固定する。前記第一の実施形態と同様に、対象段板20A、その直上の上方段板20B、直下の下方段板20Cとする。
すなわち、対象段板20Aの段鼻面25で木口面23側(壁面35、35a側)寄りの位置に、段板固定金物15の中間部6を当て、ビス孔12、12からビスを打ち、対象段板20Aと段板固定金物15とを固定する。同様に、段板固定金物15の上端部5を上方段板20Bの下面22で、中央付近に当て、上端部のビス孔11a、11aからビスを打ち、上方段板20Bと段板固定金物15とを固定する。さらに、段板固定金物15の下端部を壁面35、35aに当て、ビス孔13a、13aからビスを打ち、段板固定金物15を壁面35、35aに固定する(
図1、
図6)。
【0067】
(2) 同様に、対象段板20Aの直下の下方段板20Bでは、対象段板20Bの段鼻面25で木口面23側(壁面35、35a側)寄りの位置で、段板固定金物15の中間部6を固定する。同様に、段板固定金物15の上端部5を、対象段板20Aの下面22の中央付近で固定する。同様に、段板固定金物15の下端部7を壁面35、35aに固定する。
すなわち、段板20、20X、20Y、20Zのいずれも、上下に隣接する位置で、上方階段20B、対象段板20A、下方段板20Bとなって、すべての段板20、20X、20Y、20Zが、段板固定金物15、15で壁面25、35aに固定する(
図1、
図6)。
また、最下段の段板20の下面22は、第一の実施形態と同様に、単独の固定金物16で床面31に固定する。
【0068】
(3) 以上のようにして階段構造40が構成される(
図9(a)(b(c))。
【0069】
5.他の実施形態
【0070】
(1) 前記において、段板固定金物15の構成は、前記第一の実施形態と同様である。
【0071】
(2)また前記において、屈折部分の段板20X~20Zは、90°屈折する場合に、3枚を使用したが、2枚、あるいは4枚以上などその構成は任意ある(図示していない)。
【0072】
(3) また前記において、3段で形成した屈折部分の中間の段の段板20Yは、直角に交わった壁35a、35bの両方に接続される構造でひし形状のとしたので、階段を簡略化できるが、他の平面形状とすることもできる(図示していない)。
【0073】
[C]第三の実施形態(廻り階段)
【0074】
この実施形態は、廻り階段の実施形態について説明する。この実施形態では、第三の実施形態の屈折部分によりすべてが構成され、直進部分が無い実施形態である、
【0075】
1.段板固定金物15の構成
【0076】
(1) 前記第二の実施形態の屈曲部分に使用した構造と同様である。すなわち、段板固定金物15は、上方段板20Bに固定する上端部5、対象段板20Aに固定する中間部6、壁面35に固定する下端部7を備える。
上端部5に水平の上固定板11を形成し、上固定板11に複数のビス孔11a、11aを設ける。また、下端部7に垂直の下固定板13を形成し、下固定板13に複数のビス孔13a、13aを設ける。中間部6に中間部ビス孔12を設ける。
【0077】
(2) ここでは、使用する段板固定金物は第二の実施形態で、屈折部分で段板20X、20Y、20Zに対して使用した構造と同一である。
【0078】
2.屈折階段の階段構造40・段板20の概要
【0079】
(1) この階段構造40では、360°旋回して、上方階に至る構造で、階段構造40を設定する壁面35c、35cは断面正方形の筒状であり、正面部分に開口が形成されている。
【0080】
(2) 段板20は、12枚で、360°旋回するので、平面視で各段板30の段鼻面25と蹴込面26の成す角は30°で形成され壁面35cに沿って形成されるので、配置される位置により異なる。要は、上下に位置する段板20、20で、上段に位置する段板20の段鼻面25と下方に位置する段板20の蹴込面26と通常同一幅に形成されていればよい。
【0081】
(3) この実施形態では、前記第二の実施形態で使用した段板20X、20Y、20Zを一組にして、これを4組使用した。
【0082】
(4) 前記第二の実施形態の屈折部分と同様に、段板20X、20Y、20Zの木口面23を壁面35c、35cに壁面固定金物37を介して固定し、さらに、段板固定金物15、15で段板20X、20Y、20Zを固定するとともに、段板固定金物15、15を壁面35c、35cに固定する。
なお、最下段の段板20Xの下面22は、第一の実施形態と同様に、単独の固定金物16で床面31に固定する。
【0083】
(5) 以上のようにして、階段構造40が構築される(
図11~
図12)
【0084】
5.他の実施形態
【0085】
(1) 前記実施形態において、段板固定金物15の構成は、前記第一の実施形態と同様である。
【0086】
(2) また、前記実施形態において、旋回の遠心方向(木口23側)に壁面35c、35cを形成したが、緩やかな旋回であれば、求心方向(木口24側に壁面を形成することもできる(図示していない)。
【0087】
(3) また、前記実施形態において、各段板段板20X、20Y、20Zは片持ち構造で、壁面35c、35cに固定されるが、さらに、各段板段板20X、20Y、20Zの中心側に床面31から支柱を設けて、その支柱に各段板段板20X、20Y、20Zの木口面24を係止あるいは固定することもできる(図示していない)。また、必要な外径を備えた支柱を使用すれば、支柱を壁面として、木口面24、段板固定金物15を支柱に固定することもできる(図示していない)。
【符号の説明】
【0088】
1 固定金物基材
2 固定金物基材の面
3 固定金物基材の板状本体部
5 固定金物基材の上端部
6 固定金物基材の中間部
7 固定金物基材の下端部
11 上固定板
11a 上固定板のビス孔
12 中間ビス孔
13 下固定板
13a 下固定板のビス孔
15、15A、15B、15a、15b 段板固定金物
16 固定金物(最下段の段板固定用)
18 固定金物(
図1(a)用)
20、20X、20Y、20Z 段板
20A 対象段板
20B 上方段板
20C 下方段板
20D 上々方段板
21 段板の踏み面
22 段板の下面
23 段板の壁面側の木口面
24 段板の自由端側の木口面
25 段板の段鼻面
26 段板の蹴込面
31 床面
33 上階の床面
35、35a、35b、35c 壁面(垂直支持面)
37 壁面固定部材
40 階段構造
44 手すり
46 段板固定金物の辺(
図9)
46a 段板固定金物の斜辺(
図9)
47 段板固定金物の開口(
図9(d))