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特許7619948レーザビームの焦点の位置を制御すること
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-14
(45)【発行日】2025-01-22
(54)【発明の名称】レーザビームの焦点の位置を制御すること
(51)【国際特許分類】
   A61F 9/008 20060101AFI20250115BHJP
【FI】
A61F9/008 120E
A61F9/008 120Z
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021537069
(86)(22)【出願日】2019-11-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-09
(86)【国際出願番号】 IB2019059801
(87)【国際公開番号】W WO2020148580
(87)【国際公開日】2020-07-23
【審査請求日】2022-11-04
(31)【優先権主張番号】62/794,005
(32)【優先日】2019-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】319008904
【氏名又は名称】アルコン インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】マティーアス フェーゼル
【審査官】松山 雛子
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106994557(CN,A)
【文献】特開2002-307184(JP,A)
【文献】特表2015-522321(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0273830(US,A1)
【文献】特開2005-092175(JP,A)
【文献】特開2002-032895(JP,A)
【文献】特開2016-057529(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 9/008
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼科処置を実行するために構成され、目標物に向けられたレーザビームの焦点の位置を制御するシステムであって、
前記レーザビームの前記焦点を制御するように構成されるビームエキスパンダであって、
xyz座標系のz軸に沿って前記焦点のz位置を制御するように調整され得る面曲率を有するミラーであって、前記z軸が前記レーザビームによって定義され、前記ミラーは、反射面を有する膜と、前記膜に対向して配置され、前記膜と電極板との間に電圧を印加するための複数の電極を備える前記電極板とを含む、前記ミラー、及び
前記レーザビームを前記ミラーの方へ向け、
前記ミラーから反射された前記レーザビームを受信するように構成される1つ又は複数のエキスパンダ光学デバイスを含む、ビームエキスパンダと、
前記ビームエキスパンダから前記レーザビームを受信し、
前記レーザビームを操作して前記z軸によって定義されるxy平面において前記焦点のxy位置を制御するように構成される、スキャナと、
前記スキャナから前記レーザビームを受信し、
前記レーザビームを前記目標物の方へ向けるように構成される、対物レンズと、
深度命令を受信し、
前記深度命令に従って前記ミラーの前記面曲率を制御するために1つ又は複数の作動パラメータを設定するように構成される、コンピュータと、
を備える、システム。
【請求項2】
前記エキスパンダ光学デバイスが、
第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信し、
前記第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを波長板の方へ向け、
第2の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信し、
前記第2の直線偏光を伴う前記レーザビームを通過させるように構成される、偏光子を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記波長板が、
前記偏光子から前記第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信し、
前記レーザビームを前記ミラーの方へ向け、
前記ミラーから反射された前記レーザビームを受信し、
前記ミラーから反射された前記レーザビームを前記第1の直線偏光に対して回転された前記第2の直線偏光に変換するように構成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1の直線偏光と前記第2の直線偏光との間の差が90度である、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記波長板が、
前記偏光子から前記第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信し、
前記レーザビームを前記第1の直線偏光から円偏光に変換し、
前記レーザビームを前記ミラーの方へ向け、
前記ミラーから反射された前記レーザビームを受信し、
前記ミラーから反射された前記レーザビームを前記円偏光から前記第2の直線偏光に変換するように構成される、1/4波長板を含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
前記波長板が、
前記偏光子から前記第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信し、
前記第1の直線偏光を45度回転し、
前記レーザビームを前記ミラーの方へ向け、
前記ミラーから反射された前記レーザビームを受信し、
前記ミラーから反射された前記レーザビームの前記第1の直線偏光を45度回転して前記第2の直線偏光にするように構成される、半波長板を含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項7】
前記エキスパンダ光学デバイスが、
前記レーザビームをコリメートし、
前記レーザビームを前記スキャナの方へ向けるように構成される、コリメータを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記深度命令が、前記焦点についての前記z位置を指定する、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記深度命令が、前記焦点の現在の前記z位置から増加又は減少させる命令である、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
眼科処置を実行するために使用されるコンピュータが、目標物に向けられたレーザビームの焦点の位置を制御する方法であって、
前記コンピュータが、深度命令を受信することと、
前記コンピュータが、前記深度命令に従ってミラーの面曲率を制御するために1つ又は複数の作動パラメータを設定することであって、1つ又は複数の前記作動パラメータは、電極板の複数の電極と反射面を含む膜との間に電圧を印加するように作動する、設定することと、
前記ミラー及び1つ又は複数のエキスパンダ光学デバイスを含むビームエキスパンダが、前記レーザビームを受信することであって、前記ミラーが、xyz座標系のz軸に沿って前記焦点のz位置を制御するように調整され得る面曲率を有し、前記z軸が前記レーザビームによって定義される、受信することと、
前記1つ又は複数のエキスパンダ光学デバイスが、前記レーザビームを前記ミラーの方へ向けることと、
前記ミラーが、前記焦点の前記z位置を制御するために前記面曲率で前記レーザビームを反射することと、
前記1つ又は複数のエキスパンダ光学デバイスが、前記ミラーから反射された前記レーザビームを受信することと、
スキャナが、前記ビームエキスパンダから前記レーザビームを受信することと、
前記スキャナが、前記レーザビームを操作して前記z軸によって定義されるxy平面において前記焦点のxy位置を制御することと、
対物レンズが、前記スキャナから前記レーザビームを受信することと、
前記対物レンズが、前記レーザビームを前記目標物の方へ向けること、
を含む、方法。
【請求項11】
前記1つ又は複数のエキスパンダ光学デバイスが、偏光子を含み、
前記1つ又は複数のエキスパンダ光学デバイスが、前記レーザビームを前記ミラーの方へ向けることが、
前記偏光子が、第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信することと、
前記第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを波長板の方へ向けること、をさらに含み、
前記1つ又は複数のエキスパンダ光学デバイスが、前記ミラーから反射された前記レーザビームを受信することが、
第2の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信することと、
前記第2の直線偏光を伴う前記レーザビームを通過させること、
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記波長板が、前記偏光子から前記第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信することと、
前記波長板が、前記レーザビームを前記ミラーの方へ向けることと、
前記波長板が、前記ミラーから反射された前記レーザビームを受信することと、
前記波長板が、前記ミラーから反射された前記レーザビームを前記第1の直線偏光に対して回転された前記第2の直線偏光に変換すること、
をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記波長板が、1/4波長板を含み、
前記波長板が、前記偏光子から前記第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信することが、
前記レーザビームを前記第1の直線偏光から円偏光に変換することをさらに含み、
前記波長板が、前記ミラーから反射された前記レーザビームを前記第1の直線偏光に対して回転された前記第2の直線偏光に変換することが、
前記ミラーから反射された前記レーザビームを前記円偏光から前記第2の直線偏光に変換することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記波長板が、半波長板を含み、
前記波長板が、前記偏光子から前記第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信することが、
前記第1の直線偏光を45度回転することをさらに含み、
前記波長板が、前記ミラーから反射された前記レーザビームを前記第1の直線偏光に対して回転された前記第2の直線偏光に変換することが、
前記ミラーから反射された前記レーザビームの前記第1の直線偏光を45度回転して前記第2の直線偏光にすることをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、レーザシステムに関し、より詳細には、レーザビームの焦点の位置を制御するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
眼科レーザ手術では、精密な切断を行うことが重要である。例えば、レーザ角膜切削形成術(LASIK)のフラップは、典型的には、フラップを引き戻すことによって生じる外傷を避けるためにボーマン層の十分近くで生成されるが、層を破ることを避けるためにボーマン層から十分遠くに生成され、したがって、フラップは、約80マイクロメートル(μm)~500μm、例えば約120μmの深さに切断される。別の例として、小切開レンチクル抽出(SMILE)処置において除去されるレンチクルは、角膜に屈折矯正をもたらすことを意図した曲率を残し、したがって、レンチクルは、精密に切断されなければならない。したがって、一貫した高品質の結果を可能にするために、レーザビームの焦点は、数マイクロメートルの精度の範囲内で制御可能でなければならない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
ある実施形態において、レーザビームの焦点の位置を制御するシステムは、ビームエキスパンダ、スキャナ、対物レンズ、及びコンピュータを含む。ビームエキスパンダは、レーザビームの焦点を制御し、ミラー及びエキスパンダ光学デバイスを含む。ミラーは、焦点のz位置を制御するように調整され得る面曲率を有する。エキスパンダ光学デバイスは、レーザビームをミラーの方へ向け、ミラーから反射されたレーザビームを受信する。スキャナは、ビームエキスパンダからレーザビームを受信し、レーザビームを操作して焦点のxy位置を制御する。対物レンズは、スキャナからレーザビームを受信し、ビームを目標物の方へ向ける。コンピュータは、深度命令を受信し、深度命令に従ってミラーの面曲率を制御するために作動パラメータを設定する。
【0004】
ある実施形態において、目標物に向けられたレーザビームの焦点の位置を制御する方法は、コンピュータにおいて深度命令を受信することを含み、コンピュータは、深度命令に従ってミラーの面曲率を制御するために作動パラメータを設定する。ビームエキスパンダは、ミラー及びエキスパンダ光学デバイスを含み、レーザビームを受信する。ミラーは、焦点のz位置を制御するように調整され得る面曲率を有する。エキスパンダ光学デバイスは、レーザビームをミラーの方へ向け、ミラーは、焦点のz位置を制御する面曲率を有するレーザビームを反射する。エキスパンダ光学デバイスは、ミラーから反射されたレーザビームを受信する。スキャナは、ビームエキスパンダからレーザビームを受信し、レーザビームを操作して焦点のxy位置を制御する。対物レンズは、スキャナからレーザビームを受信し、ビームを目標物の方へ向ける。
【0005】
システム及び方法の実施形態は、任意の適当な組み合わせで以下の特徴のうちのいずれかの1つ、2つ、又はそれ以上を含み得る。
【0006】
・偏光子は、第1の直線偏光を伴うレーザビームを受信し、第1の直線偏光を伴うレーザビームを波長板の方へ向け、第2の直線偏光を伴うレーザビームを受信し、第2の直線偏光を伴うレーザビームを通過させるように構成される。
【0007】
・波長板は、偏光子から第1の直線偏光を伴うレーザビームを受信し、レーザビームをミラーの方へ向け、ミラーから反射されたレーザビームを受信し、ミラーから反射されたレーザビームを第1の直線偏光に対して回転された第2の直線偏光に変換するように構成される。
【0008】
・第1の偏光と第2の偏光との間の差は、90度である。
【0009】
・波長板は、偏光子から第1の直線偏光を伴うレーザビームを受信し、レーザビームを第1の直線偏光から円偏光に変換し、レーザビームをミラーの方へ向け、ミラーから反射されたレーザビームを受信し、ミラーから反射されたレーザビームを円偏光から第2の直線偏光に変換するように構成される、1/4波長板を含む。
【0010】
・波長板は、偏光子から第1の直線偏光を伴うレーザビームを受信し、第1の直線偏光を45度回転し、レーザビームをミラーの方へ向け、ミラーから反射されたレーザビームを受信し、ミラーから反射されたレーザビームの偏光を45回転して第2の直線偏光にするように構成される、半波長板を含む。
【0011】
・コリメータは、レーザビームをコリメートし、レーザビームをスキャナの方へ向けるように構成される。
【0012】
・深度命令は、焦点についてのz位置を指定する。
【0013】
・深度命令は、焦点の現在のz位置から増加又は減少させる命令である。
【0014】
本開示の実施形態は、添付図面を参照して例として極めて詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、目標物に向けられたレーザビームの焦点の位置を制御し得る、レーザシステムの実施形態を示す。
図2A-B】ミラーの実施形態を示し、図2A及び図2Bは、ミラーの断面図を示す。
図2C】ミラーの実施形態を示し、図2Cは、ミラーの電極板の例を示す。
図3図3は、図1のシステムによって実行され得る、目標物に向けられたレーザビームの焦点の位置を制御する方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
ここで、説明及び図面を参照すると、開示される装置、システム、及び方法の例としての実施形態が、詳細に示される。当業者には明らかであるように、開示される実施形態は、例示であり、全ての可能な実施形態を網羅するものではない。
【0017】
図1は、目標物24に向けられたレーザビームの焦点の位置を制御し得る、レーザシステム10の実施形態を示す。レーザシステム10は、レーザビームを拡大するビームエキスパンダ20を含む。ビームエキスパンダ20は、ミラー22の電極に電圧を印加することによって変更され得る面曲率を有するミラー22を有する。曲率を変更することによって、レーザビームの焦点のz位置が変更され、それによって目標物24の中のレーザビームの深度が変更される。
【0018】
例示した実施形態では、レーザシステム10は、図示されるように連結された、レーザ26及びビームエキスパンダ20を含む。ビームエキスパンダ20は、ミラー22及び光学デバイス30を含み、光学デバイス30は、図示されるように連結された、偏光子32、波長板34、及びコリメータ36を含む。レーザシステム10は、また、図示されるように連結された、スキャナ40、対物レンズ42、制御電子回路44、及びコンピュータ46を含む。レーザシステム10は、目の一部(例えば、人間若しくは動物の目の角膜)、又はその部分を模したテスト材料(例えば、ポリ(メチルメタクリル酸)(PMMA))に対して眼科処置を実行するために使用され得る。
【0019】
レーザシステム10を用いて使用され得る方法の例によれば、コンピュータ46は、深度命令を受信し、深度命令に従ってミラーの面曲率を制御するために制御電子回路44についての1つ又は複数の作動パラメータを設定する。レーザ26は、レーザビームを生成し、レーザビームは、直線偏光され得る。ビームエキスパンダ20の偏光子32は、直線偏光されたレーザビームを受信し、反射する。波長板34は、レーザビームを受信し、レーザビームを直線偏光から円偏光に変換する。ミラー22は、レーザビームを受信し、深度命令に従って制御される面曲率でレーザビームを反射する。波長板34は、反射されたレーザビームを受信し、ミラーから反射されたレーザビームを円偏光から直線偏光に変換する。その場合に、この直線偏光は、レーザビームが以前受信されたときに直線偏光に対して回転される。偏光子32は、回転された直線偏光を伴うレーザビームを通過させる。コリメータ36は、レーザビームをコリメートし、スキャナ40の方へ向ける。スキャナ40は、レーザビームを操作して、焦点のxy位置を制御する。対物レンズ42は、レーザビームを目標物24の方へ向ける。
【0020】
実施形態の説明を補助するために、レーザシステムのxyz座標系が記載されている。ビームが目標物に接近するときのレーザビームの方向が、z軸を定義する。z軸は、同様に、xy平面を定義する。「z位置」は、z軸の点を指し、xy位置は、xy平面の点を指す。xy平面上のx軸及びy軸の配置は、任意の適当なやり方で選択され得る。例えば、目標物24が、患者の目である場合、x軸又はy軸が、患者の垂直軸に平行であってもよい。z軸の原点は、任意の適当なやり方で選択され得る。例えば、目標物24が目である場合、原点は、目の前面であってもよく、それは、患者の境界面と接触してもしなくてもよい。
【0021】
実施形態の説明を補助するために、光学デバイスが説明される。光学デバイスは、光を制御(例えば、反射、屈折、フィルタ、透過(若しくは通過)、及び/又は偏光)するデバイスである。デバイスは、設計通りに光を制御する任意の適当な材料、例えば、ガラス、水晶、金属、又は半導体でできていてもよい。光学デバイスの例は、レンズ、ミラー、プリズム、光学フィルタ、導波管、波長板、エキスパンダ、コリメータ、スプリッタ、格子、及び偏光子を含む。
【0022】
システム10の例としてのコンポーネントは、以下の通りであってもよい。レーザ24は、励起された原子又は分子からの光子の誘導放出によってコヒーレント単色光の強力ビームを生成するデバイスである。レーザビームは、任意の適当な波長、例えば、赤外線(IR)又は紫外線(UV)範囲の波長を有し得る。レーザビームのパルスは、任意の適当な範囲、例えば、ナノ秒、ピコ秒、フェムト秒、又はアト秒範囲のパルス幅を有し得る。
【0023】
ビームエキスパンダ20は、レーザビームの直径を拡大し、レーザビームの焦点を制御する、1つ又は複数の光学デバイスである。例示した実施形態では、ビームエキスパンダ20は、ミラー22及び光学デバイス30を含む。ミラー22は、光、例えばレーザビームを反射する光学デバイスである。例示した実施形態では、ミラー22は、レーザビームの焦点のz位置を制御するように調整され得る面曲率を有する。ミラー22は、任意の適当なディフォーマブルミラー、例えば、Revibro Opticsのディフォーマブルミラーであってもよい。ミラー22は、図2A及び図2Bを参照してより詳細に説明される。
【0024】
エキスパンダ光学デバイス30は、レーザビームをミラー22の方へ向け、ミラー22から反射されたレーザビームを受信する光学デバイスである。例示した実施形態では、光学デバイス30は、偏光子32、波長板34、及びコリメータ36を含む。偏光子32は、特定の偏光の光を透過すると同時に、他の偏光の光をブロックする光学フィルタである。それは、未定義の、又は混在する偏光の光を、単一偏光状態(直線、円、又は楕円)を有する光に変換し得る。例示した実施形態では、偏光子32は、第1の直線偏光を伴うレーザビームを波長板34の方へ反射し、第2の直線偏光を伴うレーザビームを透過する。第1の偏光と第2の偏光との間の関係は、偏光子32がビームをミラー22によって反射されるように(例えば、波長板34を通して)ミラー22の方へ向け、次いで(例えば、波長板34を通して)反射されたビームを通過させ得るように、選択され得る。例示した実施形態では、波長板34は、光ビームの直線偏光を90度変更し、したがって、第1の偏光と第2の偏光との差は、90度である。
【0025】
波長板34は、それを通って進む光の偏光状態を変更する光学デバイスである。波長板34は、任意の適当な波長板、例えば、直線偏光された光を円偏光された光に、若しくはその逆に変換する1/4波長板、又は、直線偏光された光を45度回転する半波長板であってもよい。例示した実施形態では、波長板34は、第1の直線偏光を伴うレーザビームを偏光子32から受信し、レーザビームを第1の直線偏光から円偏光に変換し、レーザビームをミラー22の方へ向ける1/4波長板である。波長板34は、次いで、ミラー22から反射されたレーザビームを受信し、ミラーから反射されたレーザビームを円偏光から、第1の直線偏光に対して回転された第2の直線偏光に変換する。例示した実施形態では、波長板34は、光ビームの元の直線偏光を90度変更する。
【0026】
別の実施形態では、波長板34は、第1の直線偏光を伴うレーザビームを偏光子32から受信し、レーザビームの偏光を45度回転させ、レーザビームをミラー22の方へ向ける、半波長板である。波長板34は、次いで、ミラー22から反射されたレーザビームを受信し、レーザビームの偏光を45度回転させて、第1の直線偏光に対して回転された第2の直線偏光にする。実施形態では、波長板34は、光ビームの元の直線偏光を90度変更する。
【0027】
コリメータ36は、光線又は放射線の実質的に平行又はほぼ平行なビームを作り出す光学デバイスである。ミラー22によって反射された後、ビームは、強い発散を示す。したがって、コリメータ36は、レーザビームをコリメートし、レーザビームをスキャナ40に向ける。
【0028】
レーザシステム10は、また、スキャナ40、対物レンズ42、制御電子回路44、及びコンピュータ46を含む。レーザビームスキャナ40は、焦点のxy位置を制御するためにレーザビームの方向を制御する1つ又は複数の光学デバイスである。レーザビームを横方向に偏向させるために、スキャナ40は、相互に垂直な軸に対してチルトする、1対のガルバノメトリック駆動型スキャナミラーを有し得る。例示した実施形態では、スキャナ40は、ビームエキスパンダ20からレーザビームを受信し、レーザビームを操作して焦点のxy位置を制御する。対物レンズ42は、スキャナ40からレーザビームを受信し、ビームを目標物24に向ける。
【0029】
コンピュータ46は、深度命令を受信し、深度命令に従ってミラー22の面曲率を制御するために制御電子回路44の1つ又は複数の作動パラメータを調整する。深度命令は、レーザビームの所望のz位置を記述し、目標物24内への焦点の深度を含む。命令は、ソフトウェアプログラムのユーザ入力又はコマンドに基づき得る。例えば、ユーザは、目標物24上又は目標物24内への焦点の特定の深度を入力してもよく、命令は、その深度を反映してもよい。別の例として、ソフトウェアプログラムは、指定されたパターンに従って、目標物24上又は中に光破壊を生成するために焦点のz位置(及びおそらくxy位置)を変えるようにコンピュータ46に指示し得る。別の例として、ソフトウェアプログラムは、範囲内で特定の効果(例えば、最高反射率)を検出するために範囲内で焦点を変えてもよい。
【0030】
中央電子回路44は、コンピュータ46から命令を受信し、命令に従ってミラー22の曲率を変更するためにミラー22に電圧を印加する。ある実施形態では、中央電子回路44は、低電圧(例えば、0~10V)信号を受信し、ミラー22を動作させるための高電圧信号(例えば、0~400V)を提供する、電気増幅器を含む。収差を制御するために、増幅器は、ゾーンごとに低電圧信号で複数のゾーンを制御してもよい。
【0031】
図2A~2Cは、ミラー22の実施形態を示す。図2A及び図2Bは、ミラー22の断面図を示す。ミラー22は、任意の適当な直径、例えば、2~4mmを有し得る。ミラー22の焦点距離は、任意の適当な範囲、例えば、65mm~無限遠にわたって変更され得る。
【0032】
ミラー22は、図示されるように連結された、ハウジング50、電極板52、膜54、及びコネクタ56を含む。ハウジング50は、ミラー22のコンポーネントに対する構造的支持を提供し、任意の適当な硬い材料からできていてもよい。膜54は、ポリマーなどの可撓性材料を含み得る。膜54は、反射面57を有し、反射面57は、システム10において、レーザビームを反射する面である。反射面57は、任意の適当な直径、例えば、3~5mmを有してもよく、金属、例えば、アルミニウム、金、又は銀であってもよい。コネクタ56は、膜54と電極板52との間に電圧を印加するために用いられ、任意の適当な導電性材料であってもよい。
【0033】
図2Cは、電極板52の例を示す。電極板52は、活性化したときに、反射面57の曲率を制御する電極58(58a~58e)を含む。電極板52は、任意の適当な数の、任意の適当な形状の電極58を有し得る。例では、5つの電極58が、5つの同心円を形成する。しかしながら、電極板52は、任意の適当な形状、例えば、円、楕円、又は四角の、より多くの、又は少ない電極58を有してもよい。
【0034】
図2Bは、電圧が膜54と電極板52との間に印加され、面57の曲率が静電駆動に応答して変化するときを示す。コンピュータ46は、ミラー22の面曲率を制御するために制御電子回路44の作動パラメータを制御する命令を送信する。作動パラメータは、特定の電圧を特定の電極58に印加するように動作し得る。例えば、電極58aのためのパラメータの値は、電極58aに印加する特定の電圧を指定し得る。任意の適当な電圧が印加され得る。この実施形態では、電圧は、0~400Vの範囲内にあってもよい。
【0035】
例示した例では、コンピュータ46は、膜54を板52の方へ引き付ける第1の電圧を電極58aに、及び板52から膜54をはね返す第2の電圧を電極58bに、印加するように制御電子回路44に命令する。他の例では、コンピュータ46は、凹形状を有する面57をもたらすために膜54を板52の方へ引き付ける電圧を電極58a~58eに印加するように、制御電子回路44に命令する。偏向は、中央でより大きくなり得る。したがって、電極58eに対する電圧は、電極58a~58dに対する電圧よりも大きくてもよく、電極58dに対する電圧は、電極58a~58cに対する電圧よりも大きくてもよい、などとなる。
【0036】
焦点の特定のz位置をもたらす面曲率のための作動パラメータは、任意の適当なやり方で判断され得る。例えば、レーザビームが材料内のz位置に対応する曲率を判断するためにテスト材料に印加されるときに、曲率が変更され得る。曲率は、対物レンズ42曲率に焦点を近付けるために減少されてもよく、及び/又は対物レンズ42から離れて焦点を移動するために増加されてもよい。対応するz位置をもたらす作動パラメータ値が、コンピュータ46により使用するために記録される。
【0037】
図3は、図1のシステム10によって実行され得る、目標物24に向けられたレーザビームの焦点の位置を制御する方法を示す。方法は、ステップ108において開始し、そこで、コンピュータ46が、深度命令を受信し、深度命令に従ってミラーの面曲率を制御するために作動パラメータを設定する。ステップ110において、ビームエキスパンダ20が、第1の直線偏光を伴うレーザビームをレーザ26から受信する。ビームエキスパンダ20は、ミラー22及びエキスパンダ光学デバイス30を含み、エキスパンダ光学デバイス30は、偏光子32及び波長板34を含む。ステップ112において、偏光子32が、第1の直線偏光を伴うレーザビームを波長板34の方へ反射する。
【0038】
ステップ114において、波長板34が、レーザビームをミラー22の方へ向ける。波長板34が1/4波長板である場合、波長板34は、レーザビームを第1の直線偏光から円偏光へ変換する。波長板34が半波長板である場合、波長板34は、第1の直線偏光を45度回転させる。
【0039】
ミラー22は、所定のz位置にレーザビームの焦点をもたらすために、ステップ116においてレーザビームを反射するように制御される面曲率を有する。ミラー22は、図2A~2Cを参照して説明されるように動作する。ミラー22は、ビームを波長板34の方へ反射する。
【0040】
ステップ118において、波長板34が、レーザビームを第1の直線偏光に対して回転された第2の直線偏光に変換する。波長板34が1/4波長板である場合、波長板34は、ミラー22から反射されたレーザビームを円偏光から第2の直線偏光に変換する。波長板34が半波長板である場合、波長板34は、ミラー22から反射されたレーザビームの偏光を45度回転させて第2の直線偏光にする。
【0041】
ステップ120において、第2の直線偏光を伴うレーザビームが、偏光子32を通過する。ステップ122において、スキャナ40が、レーザビームを操作して、焦点のxy位置を制御する。ステップ124において、対物レンズ42が、ビームを目標物24の方へ向ける。方法は終了する。
【0042】
本明細書で開示されたシステム及び装置のコンポーネント(例えば、コンピュータ)は、インタフェース、ロジック、及び/又はメモリを含んでもよく、そのいずれかが、ハードウェア及び/又はソフトウェアを含んでもよい。インタフェースは、コンポーネントへの入力を受信し、コンポーネントから出力を提供し、並びに/又は入力及び/若しくは出力を処理し得る。ロジックは、コンポーネントの動作を実行し、例えば、命令を実行して入力から出力を生成し得る。ロジックは、1つ若しくは複数のコンピュータ、又は1つ若しくは複数のマイクロプロセッサ(例えば、コンピュータ内に存在するチップ)などのプロセッサであってもよい。ロジックは、コンピュータプログラム又はソフトウェアなどの、コンピュータによって実行され得る、メモリ内の符号化されたコンピュータ実行可能命令であってもよい。メモリは、情報を記憶してもよく、1つ又は複数の有形、非一時的、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能記憶媒体を含んでもよい。メモリの例は、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は読み出し専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオディスク(DVD))、及びネットワークストレージ(例えば、サーバ又はデータベース)を含む。
【0043】
本開示は、ある実施形態に関して説明されているが、実施形態の修正(代用、追加、改変、又は省略など)は、当業者には明らかである。したがって、修正は、本発明の範囲から逸脱することなく実施形態に対して行われ得る。例えば、修正は、本明細書で開示されたシステム及び装置に対して行われてもよい。システム及び装置のコンポーネントは、統合され、又は分離されてもよく、システム及び装置の動作は、より多くの、より少ない、又は他のコンポーネントによって実行されてもよい。別の例として、修正は、本明細書で開示された方法に対して行われてもよい。方法は、より多くの、より少ない、又は他のステップを含んでもよく、ステップは、任意の適当な順序で実行されてもよい。
態様(1)によれば、目標物に向けられたレーザビームの焦点の位置を制御するシステムであって、
前記レーザビームの前記焦点を制御するように構成されるビームエキスパンダであって、
xyz座標系のz軸に沿って前記焦点のz位置を制御するように調整され得る面曲率を有するミラーであって、前記z軸が前記レーザビームによって定義される前記ミラー、及び
前記レーザビームを前記ミラーの方へ向け、
前記ミラーから反射された前記レーザビームを受信するように構成される1つ又は複数のエキスパンダ光学デバイスを含む、ビームエキスパンダと、
前記ビームエキスパンダから前記レーザビームを受信し、
前記レーザビームを操作して前記z軸によって定義されるxy平面において前記焦点のxy位置を制御するように構成される、スキャナと、
前記スキャナから前記レーザビームを受信し、
前記ビームを前記目標物の方へ向けるように構成される、対物レンズと、
深度命令を受信し、
前記深度命令に従って前記ミラーの前記面曲率を制御するために1つ又は複数の作動パラメータを設定するように構成される、コンピュータと、
を備える、システムである。
態様(2)によれば、前記エキスパンダ光学デバイスが、
第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信し、
前記第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを波長板の方へ向け、
第2の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信し、
前記第2の直線偏光を伴う前記レーザビームを通過させるように構成される、偏光子を含む。
態様(3)によれば、前記波長板が、
前記偏光子から前記第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信し、
前記レーザビームを前記ミラーの方へ向け、
前記ミラーから反射された前記レーザビームを受信し、
前記ミラーから反射された前記レーザビームを前記第1の直線偏光に対して回転された前記第2の直線偏光に変換するように構成される。
態様(4)によれば、前記第1の偏光と前記第2の偏光との間の差が90度である。
態様(5)によれば、前記波長板が、
前記偏光子から前記第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信し、
前記レーザビームを前記第1の直線偏光から円偏光に変換し、
前記レーザビームを前記ミラーの方へ向け、
前記ミラーから反射された前記レーザビームを受信し、
前記ミラーから反射された前記レーザビームを前記円偏光から前記第2の直線偏光に変換するように構成される、1/4波長板を含む。
態様(6)によれば、前記波長板が、
前記偏光子から前記第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信し、
前記第1の直線偏光を45度回転し、
前記レーザビームを前記ミラーの方へ向け、
前記ミラーから反射された前記レーザビームを受信し、
前記ミラーから反射された前記レーザビームの前記偏光を45度回転して前記第2の直線偏光にするように構成される、半波長板を含む。
態様(7)によれば、前記エキスパンダ光学デバイスが、
前記レーザビームをコリメートし、
前記レーザビームを前記スキャナの方へ向けるように構成される。
態様(8)によれば、深度命令が、前記焦点についての前記z位置を指定する。
態様(9)によれば、深度命令が、前記焦点の現在の前記z位置から増加又は減少させる命令である。
態様(10)によれば、目標物に向けられたレーザビームの焦点の位置を制御する方法であって、
コンピュータにおいて、深度命令を受信することと、
前記深度命令に従ってミラーの面曲率を制御するために1つ又は複数の作動パラメータを設定することと、
前記ミラー及び1つ又は複数のエキスパンダ光学デバイスを含むビームエキスパンダにおいて、前記レーザビームを受信することであって、前記ミラーが、xyz座標系のz軸に沿って前記焦点のz位置を制御するように調整され得る面曲率を有し、前記z軸が前記レーザビームによって定義される、受信することと、
前記1つ又は複数のエキスパンダ光学デバイスによって、前記レーザビームを前記ミラーの方へ向けることと、
前記ミラーによって、前記焦点の前記z位置を制御するために前記面曲率で前記レーザビームを反射することと、
前記1つ又は複数のエキスパンダ光学デバイスにおいて、前記ミラーから反射された前記レーザビームを受信することと、
スキャナにおいて、前記ビームエキスパンダから前記レーザビームを受信することと、
前記レーザビームを操作して前記z軸によって定義されるxy平面において前記焦点のxy位置を制御することと、
対物レンズにおいて、前記スキャナから前記レーザビームを受信することと、
前記ビームを前記目標物の方へ向けることと、
を含む、方法である。
態様(11)によれば、前記1つ又は複数のエキスパンダ光学デバイスが、偏光子を含み、
前記1つ又は複数のエキスパンダ光学デバイスによって、前記レーザビームを前記ミラーの方へ向けることが、
前記偏光子において、第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信することと、
前記第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを波長板の方へ向けることと、をさらに含み、
前記1つ又は複数のエキスパンダ光学デバイスにおいて、前記ミラーから反射された前記レーザビームを受信することが、
第2の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信することと、
前記第2の直線偏光を伴う前記レーザビームを通過させることと、
をさらに含む。
態様(12)によれば、前記波長板において、前記偏光子から前記第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信することと、
前記レーザビームを前記ミラーの方へ向けることと、
前記波長板において、前記ミラーから反射された前記レーザビームを受信することと、
前記ミラーから反射された前記レーザビームを前記第1の直線偏光に対して回転された前記第2の直線偏光に変換することと、
をさらに含む。
態様(13)によれば、前記波長板が、1/4波長板を含み、
前記波長板において、前記偏光子から前記第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信することが、
前記レーザビームを前記第1の直線偏光から円偏光に変換することをさらに含み、
前記波長板によって、前記ミラーから反射された前記レーザビームを前記第1の直線偏光に対して回転された前記第2の直線偏光に変換することが、
前記ミラーから反射された前記レーザビームを前記円偏光から前記第2の直線偏光に変換することをさらに含む。
態様(14)によれば、前記波長板が、半波長板を含み、
前記波長板において、前記偏光子から前記第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを受信することが、
前記第1の直線偏光を45度回転することをさらに含み、
前記波長板によって、前記ミラーから反射された前記レーザビームを前記第1の直線偏光に対して回転された前記第2の直線偏光に変換することが、
前記ミラーから反射された前記レーザビームの前記偏光を45度回転して前記第2の直線偏光にすることをさらに含む。
図1
図2A
図2B
図2C
図3