(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-14
(45)【発行日】2025-01-22
(54)【発明の名称】付加製造装置および付加製造装置の動作方法
(51)【国際特許分類】
B29C 64/124 20170101AFI20250115BHJP
B29C 64/336 20170101ALI20250115BHJP
B29C 64/236 20170101ALI20250115BHJP
B29C 64/232 20170101ALI20250115BHJP
【FI】
B29C64/124
B29C64/336
B29C64/236
B29C64/232
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023046570
(22)【出願日】2023-03-23
【審査請求日】2023-07-10
(32)【優先日】2022-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シー ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム ジョセフ スティール
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー デイヴィッド バーンヒル
(72)【発明者】
【氏名】メレディス エリッサ デュベルマン
(72)【発明者】
【氏名】トレント ウィリアム ミューレンカンプ
(72)【発明者】
【氏名】メアリー キャスリン トンプソン
【審査官】田村 佳孝
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-100143(JP,A)
【文献】特開平09-277384(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 64/124
B29C 64/336
B29C 64/236
B29C 64/232
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1レジンおよび第2レジンを支持するように構成されたレジン支持体と、
窓を含む支持プレートと、
第1レジンまたは第2レジンの1つまたは複数の硬化層を保持して、前記支持プレートの反対側に配置されたコンポーネントを形成するように構成されたステージと、
前記ステージから前記レジン支持体の反対側に配置され、前記窓を通してパターン化画像に放射エネルギを生成し投影するように動作可能な放射エネルギデバイスと、
前記ステージをZ軸方向及びY軸方向に移動させるアクチュエータアセンブリと、
前記ステージと、前記放射エネルギデバイスと、前記支持プレートとに動作可能に結合されたフレームであって、取付プレートにさらに結合された前記フレームと、
第1スライドアセンブリと、
を含み、
前記フレームと、前記ステージと、前記放射エネルギデバイスと、前記支持プレートとは、前記第1スライドアセンブリに沿って前記取付プレートに対して移動可能である、
付加製造装置。
【請求項2】
前記第1レジンは、前記第2レジンからY軸方向に横方向にオフセットされている、
請求項1に記載の付加製造装置。
【請求項3】
前記第1レジンと前記第2レジンとの間に、ギャップが形成されている、
請求項1または請求項2に記載の付加製造装置。
【請求項4】
前記レジン支持体は、
前記第1レジンが堆積される第1レジン支持体と、
前記第2レジンが堆積される第2レジン支持体と、
を含む、請求項
2に記載の付加製造装置。
【請求項5】
前記アクチュエータアセンブリは、前記放射エネルギデバイスを、前記レジン支持体に対し、前記Y軸方向に沿って移動させるようにさらに構成されている、
請求項1または請求項2に記載の付加製造装置。
【請求項6】
前記第1レジンおよび前記第2レジンを前記レジン支持体に堆積させるように構成されたマテリアル堆積手段であって、前記第1レジンを保持するための第1リザーバと、前記第2レジンを保持するための第2リザーバとを含むマテリアル堆積手段、
をさらに含む、請求項1または請求項2に記載の付加製造装置。
【請求項7】
前記アクチュエータアセンブリのアクチュエータは、前記フレームおよび前記取付プレートに動作可能に結合され、
前記アクチュエータは、前記第1スライドアセンブリに沿って前記フレームを第1位置と第2位置との間で移動させるように構成されている、
請求項
1に記載の付加製造装置。
【請求項8】
前記放射エネルギデバイスおよび前記フレームと動作可能に結合された第2スライドアセンブリ、
をさらに含み、
前記放射エネルギデバイスが、前記第2スライドアセンブリに沿って前記フレームに対して移動可能である、
請求項7に記載の付加製造装置。
【請求項9】
前記フレームおよび前記放射エネルギデバイスに動作可能に結合された第3アクチュエータ、
をさらに含み、
前記第3アクチュエータは、前記第2スライドアセンブリに沿って、前記放射エネルギデバイスを第1位置と第2位置との間で移動させるように構成されている、
請求項
8に記載の付加製造装置。
【請求項10】
前記ステージと、前記放射エネルギデバイスと、前記アクチュエータアセンブリとに動作可能に結合されたフレーム、
をさらに含み、
前記フレームと、前記ステージと、前記放射エネルギデバイスとは、第1スライドアセンブリに沿って前記支持プレートに対して移動可能である、
請求項1または請求項2に記載の付加製造装置。
【請求項11】
レジン支持体に第1レジンおよび第2レジンの層を堆積し、
作業面が前記第1レジンに接触するように第1硬化位置にステージを配置し、
フレームが前記ステージと、放射エネルギデバイスと、アクチュエータアセンブリとに動作可能に結合され、
前記ステージが前記第1硬化位置にある間に前記第1レジンの部分を硬化させ、
第2硬化位置に前記ステージを配置し、
前記第2硬化位置は、前記第1硬化位置からY軸方向にオフセットされ、
前記フレームと、前記ステージと、前記放射エネルギデバイスとは、第1スライドアセンブリに沿って指示プレートに対して移動可能であり、
前記ステージが前記第2硬化位置にある間に前記第2レジンの部分を硬化させる、
付加製造装置の動作方法。
【請求項12】
前記ステージが前記第1硬化位置にある間に前記第1レジンの前記部分を硬化させることは、コンポーネントの第1層を形成し、
前記ステージが前記第2硬化位置にある間に前記第2レジンの前記部分を硬化させることは、前記コンポーネントの第2層を形成する、
請求項
11に記載の付加製造装置の動作方法。
【請求項13】
前記ステージが前記第1硬化位置にある間に前記第1レジンの前記部分を硬化させることは、コンポーネントの層の第1部分を形成し、
前記ステージが前記第2硬化位置にある間に前記第2レジンの前記部分を硬化させることは、前記コンポーネントの前記層の第2部分を形成する、
請求項
11または請求項
12に記載の付加製造装置の動作方法。
【請求項14】
放射エネルギデバイスを第1投影位置に配置し、
前記放射エネルギデバイスが前記第1投影位置にある間に、前記第1レジンの前記部分を硬化させる、
請求項
11または請求項
12に記載の付加製造装置の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概して付加製造装置に関し、より詳細には、付加製造装置の様々なコンポーネントの位置を変更するためのアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
付加製造は、コンポーネントを形成するためにマテリアルが層ごとにビルドされる方法である。ステレオリソグラフィ(SLA)は、放射エネルギ硬化性フォトポリマー「レジン」の槽と、レーザなどの硬化エネルギ源とを使用する付加製造法の一種である。同様に、デジタルライトプロセッシング(DLP)3次元(3D)印刷は、一度に1つの層をビルドするために2次元イメージプロジェクタを使用する。各層について、エネルギ源は、部品の断面の放射線画像をレジンの表面上に描くかまたはフラッシュする。放射線への曝露はレジン中のパターンを硬化し、固化させ、それを以前に硬化された層に接合する。
【0003】
いくつかの例では、付加製造が「テープキャスティング」ステップによって達成されてもよい。このプロセスでは、レジンが供給リールからビルドゾーンに送り出される、テープまたはホイルなどの可撓性の放射線透過性レジン支持体上に堆積される。放射エネルギは、放射エネルギデバイスから生成され、窓を通って方向付けられて、ビルドゾーン内のステージによって支持されるコンポーネントにレジンを硬化させる。第1層の硬化が完了すると、ステージとレジン支持体とが互いに分離される。次いで、レジン支持体を前進させ、新たなレジンをビルドゾーンに供給する。次に、硬化レジンの第1層は、新たなレジン上に配置され、エネルギデバイスを通して硬化されて、コンポーネントの追加の層を形成する。コンポーネントが完了するまで、後続の層が前の各層に追加される。テープキャスティングプロセスは、様々なコンポーネントを形成するために使用され得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一態様は、第1レジンおよび第2レジンを支持するように構成されたレジン支持体と、窓を含む支持プレートと、第1レジンまたは第2レジンの1つまたは複数の硬化層を保持して、前記支持プレートの反対側に配置されたコンポーネントを形成するように構成されたステージと、前記ステージから前記レジン支持体の反対側に配置され、前記窓を通してパターン化画像に放射エネルギを生成し投影するように動作可能な放射エネルギデバイスと、前記ステージをZ軸方向及びY軸方向に移動させるアクチュエータアセンブリと、を含む付加製造装置である。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1A】
図1Aは、本発明の様々な態様による付加製造装置の概略側面図である。
【
図1B】
図1Bは、本発明の様々な態様による付加製造装置の概略側面図である。
【
図2】
図2は、本発明の様々な態様による付加製造装置の正面斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明の様々な態様による付加製造装置の側面斜視図である。
【
図4】
図4は、本発明の様々な態様による付加製造装置の側面斜視図である。
【
図5】
図5は、本発明の様々な態様による付加製造装置の動作を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図7】
図7は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図8】
図8は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図9】
図9は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図10】
図10は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図11】
図11は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図12】
図12は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図13】
図13は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図14】
図14は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図15】
図15は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図16】
図16は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図17】
図17は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図18】
図18は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図19】
図19は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図20】
図20は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図21】
図21は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図22】
図22は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図23】
図23は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図24】
図24は、本発明の様々な態様による動作中の付加製造装置の概略図を示す。
【
図25】
図25は、本発明の様々な態様による付加製造装置の側面斜視図である。
【
図26】
図26は、本発明の様々な態様による付加製造装置のフレームの側面斜視図である。
【
図27】
図27は、本発明の様々な態様による付加製造装置のフレームの背面斜視図である。
【
図28】
図28は、本発明の様々な態様による付加製造装置のプリントヘッドの側面斜視図である。
【
図29】
図29は、本発明の様々な態様による、
図25の線XXIX-XXIXに沿った付加製造装置のプリントヘッドの断面図である。
【
図30】
図30は、本発明の様々な態様による付加製造装置の第1スライドアセンブリの平面図である。
【
図31】
図31は、本発明の様々な態様による付加製造装置の第2スライドアセンブリの平面図である。
【
図32】
図32は、本発明の様々な態様による、第1位置にあるステージと、第1投射位置にある放射エネルギデバイスとを有する付加製造装置の側面斜視図である。
【
図33】
図33は、本発明の様々な態様による、第1位置にあるステージと、第2投射位置にある放射エネルギデバイスとを有する付加製造装置の側面斜視図である。
【
図34】
図34は、本発明の様々な態様による、第2位置にあるステージと、第3投射位置にある放射エネルギデバイスとを有する付加製造装置の側面斜視図である。
【
図35】
図35は、本発明の様々な態様による、第2位置にあるステージと、第4投射位置にある放射エネルギデバイスとを有する付加製造装置の側面斜視図である。
【
図36】
図36は、本発明の様々な態様による付加製造装置の側面斜視図である。
【
図37】
図37は、本発明の様々な態様による付加製造装置の動作を示す図である。
【
図38】
図38は、本発明の様々な態様による付加製造装置のための例示的なコンピュータシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
当業者を対象とする、その最良の形態を含む本開示の完全かつ可能な開示が、添付の発明を参照する本明細書に記載される。
【0007】
本明細書および図面における参照符号の繰り返しの使用は、本開示の同様のまたは類似の特徴または要素を表すことが意図される。
【0008】
ここで、本発明の現在の実施形態を詳細に参照し、その1つまたは複数の例を添付の図面に示す。詳細な説明では、図面中の特徴を参照するために、数字および文字の表示を使用する。図面および説明における同様または類似の表示は、本発明の同様または類似の部分を指すために使用されている。
【0009】
本明細書で使用される場合、用語「第1」、「第2」、および「第3」は、1つのコンポーネントを別のコンポーネントから区別するために互換的に使用され得、個々のコンポーネントの場所または重要性を示すことを意図しない。用語「結合された」、「固定された」、「取り付けられた」などは、本明細書で別段の指定がない限り、直接結合、固定、または取り付け、ならびに1つまたは複数の中間コンポーネントまたは特徴を介した間接結合、固定、または取り付けの両方を指す。「上流」および「下流」という用語は、製造装置に沿ったレジン支持体の移動に対する相対方向を指す。例えば、「上流」は、そこからレジン支持体が移動する方向を指し、「下流」は、そこへレジン支持体が移動する方向を指す。「選択的に」という用語はコンポーネントの手動および/または自動制御に基づいて、様々な状態(例えば、オン状態およびオフ状態)で動作するコンポーネントの能力を指す。
【0010】
単数形「1つの」などは文脈が明らかに別段の指示をしない限り、複数の参照を含む。
【0011】
本明細書および特許請求の範囲の全体にわたって本明細書で使用される近似言語は、それが関連する基本機能の変化をもたらすことなく許容可能に変化し得る任意の定量的表現を修正するために適用される。したがって、「約」、「およそ」、「一般に」、および「実質的に」などの用語によって修飾された値は、指定された正確な値に限定されるべきではない。少なくともいくつかの事例では、近似言語が値を測定するための機器の精度、またはコンポーネントおよび/もしくはシステムをビルドもしくは製造するための方法もしくは装置の精度に対応し得る。例えば、近似言語は、10パーセントのマージン内にあることを指し得る。
【0012】
さらに、本出願の技術は、例示的な実施形態に関連して説明される。「例示的」という用語は本明細書では「例、事例、または例示としての役割を果たす」ことを意味するために使用され、「例示的」として本明細書で説明される任意の実施形態は必ずしも他の実施形態よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。さらに、特に明記しない限り、本明細書に記載のすべての実施形態は、例示的であると考えられるべきである。
【0013】
本明細書および特許請求の範囲の全体にわたって、範囲の限定は組み合わされ、交換され、そのような範囲は文脈または言語が別段の指示をしない限り、その中に含まれるすべての部分範囲を含み、特定される。例えば、本明細書に開示されるすべての範囲は終点を含み、終点は、互いに独立して組み合わせ可能である。
【0014】
本明細書で使用される場合、「および/または」という語は、2つ以上の項目の一覧で使用される場合、列挙された項目のうちの任意の1つが単独で使用され得ること、または列挙された項目のうちの2つ以上の任意の組合せが使用され得ることを意味する。例えば、組成物またはアセンブリがコンポーネントA、Bおよび/またはCを含むと記載されている場合、組成物またはアセンブリは、A単独、B単独、C単独、AおよびBの組み合わせ、AおよびCの組み合わせ、BおよびCの組み合わせ、またはA、BおよびCの組み合わせを含むことができる。
【0015】
本発明は一般に、様々な製造ステップを実施する付加製造装置を対象とし、その結果、マテリアルの連続する層が互いに「ビルドアップ」され、層ごとに、3次元コンポーネントに提供される。連続する層は一般に、一緒に硬化して、様々な一体型サブコンポーネントを有し得るモノリシックコンポーネントを形成する。本明細書では付加製造テクノロジーが物体を一点ずつ、層ごとにビルドすることによって複雑な物体の製造を可能にするものとして発明されるが、発明される付加製造装置およびテクノロジーの変形が考えられ、本主題の範囲内である。
【0016】
付加製造装置は、支持プレートと、支持プレートによって支持された窓と、窓に対して移動可能な台とを含むことができる。付加製造機は供給リールまたは一対の供給リールからX軸方向に繰り出されるレジン支持体(例えば、箔、テープ、バット、プレート等)上に所望の厚みを有する層として堆積される第1レジンおよび第2レジンをさらに含むことができる。様々な例において、第1レジンは、Y軸方向において第2レジンから横方向にオフセットされてもよい。
【0017】
ステージはステージの表面または処理中の部品の表面のうちの1つによって画定されるワーク表面がワーク表面がレジンにちょうど接触するか、またはレジン支持体とステージとの間でそれを圧縮し、層厚を画定するように位置決めされるように、レジン上に下降する。放射エネルギは、レジン支持体を通してレジンを硬化させるために使用される。第1層の硬化が完了すると、ステージを後退させ、硬化したマテリアルをステージと共に取り出す。次いで、レジン支持体を前進させて、新たな清浄部分を露出させ、次の新たなサイクルで堆積させる追加のレジンを準備する。
【0018】
いくつかの例では、付加製造装置がステージをZ軸方向に移動させるように構成された第1アクチュエータと、ステージをY軸方向に移動させるように構成された第2アクチュエータとを含むアクチュエータアセンブリをさらに含む。Y軸方向へのステージの移動は、コンポーネントの層が第1レジンおよび/または第2レジンから選択的に形成されることを可能にし得る。したがって、コンポーネントは、1つまたは複数のレジンから形成され得る。
【0019】
図1Aおよび1Bは少なくとも1つの硬化レジンRの1つまたは複数の層を通して作製されたコンポーネント12を形成するための1つのタイプの適切な装置10の例を概略的に示す。装置10が支持プレート14、窓16、窓16に対して移動可能なステージ18、および放射エネルギデバイス20のうちの1つまたは複数を含むことができ、これらは組み合わせて、任意の数(例えば、1つまたは複数)の付加製造されたコンポーネント12を形成するために使用され得る。
【0020】
図1Aの図示の例では、装置10が第1ローラ22Aを含むことができる供給モジュール22と、それとの間に延在するレジン支持体26と間隔を置いて配置された第2ローラ24Aを含むことができる巻き取りモジュール24とを含む。レジン支持体26の一部は、支持プレート14によって下方から支持することができる。適切な機械的支持体(フレーム、ブラケットなど)および/または位置合わせ装置が、ローラ22A、24Aおよび支持プレート14のために設けられてもよい。第1ローラ22Aおよび/または第2ローラ24Aは所望の張力および速度が駆動システム28を介してレジン支持体26内に維持されるように、レジン支持体26の速度および方向を制御するように構成することができる。限定ではなく例として、駆動システム28は、第1ローラ22Aおよび/または第2ローラ24Aに関連する個々のモータとして構成することができる。さらに、モータ、アクチュエータ、フィードバックセンサ、および/または制御装置などの様々なコンポーネントが位置合わせされたローラ22A、24Aの間に張力をかけられたレジン支持体26を維持し、レジン支持体26を第1ローラ22Aから第2ローラ24Aに巻き取るように、ローラ22A、24Aを駆動するために提供され得る。
【0021】
様々な実施形態では、窓16は透明であり、支持プレート14によって動作可能に支持され得る。さらに、窓16および支持プレート14は1つまたは複数の窓16が支持プレート14内に一体化されるように、一体的に形成することができる。同様に、レジン支持体26も透明であるか、または透明な部分を含む。本明細書で使用するとき、用語「透明」及び「放射線透過性」は、選択された波長の放射エネルギの少なくとも一部を通過させるマテリアルを指す。例えば、窓16およびレジン支持体26を通過する放射エネルギは、紫外線スペクトル、赤外線スペクトル、可視スペクトル、または任意の他の実用的な放射エネルギであり得る。透明マテリアルの非限定的な例としては、ポリマー、ガラス、およびサファイアまたは石英などの結晶性鉱物が挙げられる。
【0022】
レジン支持体26は供給モジュール22と巻き取りモジュール24との間に延在し、平面として示されているが、(支持プレート14の形状に応じて)弓形であってもよい「ビルド面」30を画定する。いくつかの例では、ビルド面30がレジン支持体26によって画定され、ステージ18からレジン支持体26の反対側で窓16を伴ってステージ18に面するように配置されてもよい。便宜上、ビルド面30は装置10のX-Y平面に平行に配向されると考えることができ、X-Y平面に垂直な方向をZ軸方向(X、Y、およびZは、3つの相互に垂直な方向である)として示す。本明細書で使用される場合、X軸は、レジン支持体26の長さに沿った機械方向を指す。本明細書で使用される場合、Y軸はレジン支持体26の幅を横断し、マシン方向にほぼ垂直な横断方向を指す。本明細書で使用するとき、Z軸は、窓16に対するステージ18の移動方向として定義することができるステージ方向を指す。
【0023】
ビルド面30は「非粘着性」、すなわち、硬化レジンRの接着に対して耐性であるように構成され得る。非粘着性特性は、レジン支持体26の化学的性質、その表面仕上げ、および/または塗布されたコーティングなどの変数の組み合わせによって具現化され得る。例えば、永久的または半永久的な非粘着性コーティングを適用することができる。好適なコーティングの1つの非限定的な例は、ポリテトラフルオロエチレン(「PTFE」)である。いくつかの例では、ビルド面30の全部または一部が非粘着特性を有する制御された粗さまたは表面テクスチャ(例えば、突起、ディンプル、溝、隆起部など)を組み込んでもよい。追加的に又は代替的に、レジン支持体26は、全体的に又は部分的に酸素透過性マテリアルから作製されてもよい。
【0024】
参照の目的のために、レジン支持体26および窓16または支持プレート14によって画定される透明部分の位置を直接囲む平面的または立体的領域は、32とラベル付けされた「ビルドゾーン」として定義され得る。
【0025】
いくつかの例では、マテリアル堆積手段34をレジン支持体26に沿って配置することができる。マテリアル堆積手段34は、レジン支持体26上にレジンRの層を塗布するように動作可能な任意のデバイスまたはデバイスの組み合わせであってもよい。マテリアル堆積手段34は任意選択で、レジン支持体26上のレジンRの高さを画定するため、および/またはレジン支持体26上のレジンRを平らにするために、装置または装置の組み合わせを含んでもよい。好適なマテリアル堆積手段の非限定的な例としては、シュート、ローラ、ホッパー、ポンプ、スプレーノズル、スプレーバー、またはプリントヘッド(例えば、インクジェット)が挙げられる。いくつかの例では、ドクターブレードを使用して、レジン支持体26がマテリアル堆積手段34を通過するときにレジン支持体26に塗布されるレジンRの厚さを制御することができる。
【0026】
図1Bの図示の例では、レジン支持体26がビルドを使用可能なレジンRから汚染し得る破片を隔離するように構成されたバット36の形態であってもよい。バット36がフロア38および周壁40を含んでもよい。周壁40は、フロア38から延在する。フロア38の内面および周壁40は、レジンRを受け入れるためのレセプタクル42を画定する。
【0027】
駆動システム28(
図1A)は、ビルドゾーン32と、ビルドゾーン32の少なくとも部分的に外側の位置との間で、X方向に平行にステージ18に対してバット36を移動させるために設けられてもよい。しかしながら、他の実施形態では、レジン支持体26が本開示の範囲から逸脱することなく、静止していてもよいことが理解される。
【0028】
いくつかの例では、レジン支持体26がレジンRの層をレジン支持体26に導入するように動作可能なマテリアル堆積手段34からレジンRを受け入れるように配置されてもよい。マテリアル堆積手段34は任意選択的に、レジン内の高さを画定し、および/またはレジンRを平らにするための装置または装置の組み合わせを含むことができる。好適なマテリアル堆積手段の非限定的な例としては、シュート、ホッパー、ポンプ、スプレーノズル、スプレーバー、またはプリントヘッド(例えば、インクジェット)が挙げられる。
【0029】
図1Aおよび
図1Bに戻って参照すると、レジンRは、硬化状態でフィラー(使用される場合)を互いに接着または結合することができる任意の放射エネルギ硬化性マテリアルを含む。本明細書で使用するとき、用語「放射エネルギ硬化性」は、特定の周波数及びエネルギレベルの放射エネルギの印加に応答して凝固又は部分的に凝固する任意のマテリアルを指す。例えば、レジンRは重合反応を誘発し、レジンRを流体(または粉末)状態から固体状態に変化させるように機能する光開始剤化合物を含有するフォトポリマーレジンを含むことができる。あるいは、レジンRが放射エネルギの印加によって蒸発させることができる溶媒を含有するマテリアルを含むことができる。未硬化レジンRはペースト又はスラリーを含む固体(例えば、粒状)又は流体の形態で提供されてもよい。
【0030】
さらに、レジンRは、ビルドプロセス中に「スランプ」または流出しない比較的高い粘度のレジンを有することができる。レジンRの組成は、特定の用途に適するように所望に選択することができる。異なる組成物の混合物を使用することができる。レジンRは、焼結プロセスなどのさらなる処理中にガスを排出するかまたは燃焼する能力を有するように選択されてもよい。
【0031】
追加的に又は代替的に、レジンRは、粘度低減可能な組成物であるように選択されてもよい。これらの組成物は剪断応力が加えられたとき、または加熱されたとき、粘度を低下させる。例えば、レジンRはレジンRに加えられる応力の量が増加するにつれて、レジンRが低減された粘度を示すように、剪断減粘性であるように選択されてもよい。追加的または代替的に、レジンRは、レジンRが加熱されるにつれて粘度が低下するように選択されてもよい。
【0032】
レジンRは、フィラーを含有していてもよい。フィラーは、レジンRと予め混合され、次いで、マテリアル堆積手段34に装填されてもよい。あるいは、フィラーが装置10上のレジンRと混合されてもよい。フィラーは従来、「非常に小さなマテリアル」として定義されている粒子を含む。フィラーは選択されたレジンRと化学的および物理的に適合性である任意のマテリアルを含むことができる。粒子が規則的または不規則な形状であってもよく、サイズが均一または不均一であってもよく、可変アスペクト比を有する可能性がある。例えば、粒子は、粉末、小球体もしくは顆粒の形態をとってもよく、または小棒もしくは繊維のような形状であってもよい。
【0033】
フィラーの組成(その化学的性質および微細構造を含む)は、特定の用途に適するように所望に選択することができる。例えば、フィラーは、金属、セラミック、ポリマー、および/または有機であってもよい。潜在的なフィラーの他の例としては、ダイヤモンド、シリコン、およびグラファイトが挙げられる。異なる組成物の混合物を使用することができる。いくつかの例ではフィラー組成物がその電気的または電磁的特性のために選択されてもよく、例えば、フィラー組成物は具体的には電気絶縁体、誘電マテリアル、導電体、および/または磁性体であってもよい。
【0034】
フィラーは「可融性」であってもよく、これは十分なエネルギの適用時に塊に固化することができることを意味する。例えば、溶融性はポリマー、セラミック、ガラス、および金属を含むがこれらに限定されない、多くの利用可能な粉末の特徴である。レジンRに対するフィラーの割合は、特定の用途に適するように選択することができる。一般に、複合マテリアルが流動し、平滑化することができ、硬化状態でフィラーの粒子を一緒に保持するのに十分なレジンRが存在する限り、任意の量のフィラーを使用することができる。
【0035】
ステージ18は平面44を画定する構造であり、ビルド面30またはX-Y平面に平行に配向することができる。様々な装置が、窓16に対してステージ18を移動させるために提供され得る。例えば、
図1Aおよび
図1Bに示されるように、動きは、静止支持体48と結合され得るアクチュエータアセンブリ46を通して提供され得る。いくつかの実施形態では、アクチュエータアセンブリ46がステージ18と静止支持体48との間に第1アクチュエータ50を含むことができ、これにより、ステージ18を第1鉛直方向(例えば、Z軸方向に沿って)に動かすことができる。アクチュエータアセンブリ46は追加的に又は代替的に、X軸方向及び/又はY軸方向の動きを可能にする、ステージ18と第1アクチュエータ50及び/又は静止支持体48との間の第2アクチュエータ52を含んでもよい。アクチュエータアセンブリ46は追加的に又は代替的に、ステージ18と第2アクチュエータ52及び/又はステージ18との間に、X軸方向及び/又はY軸方向の動きを可能にする第3アクチュエータ54を含むことができる。アクチュエータアセンブリ46は、ボールねじ電気アクチュエータ、リニア電気アクチュエータ、空気圧シリンダ、液圧シリンダ、デルタドライブ、ベルトシステム、または他の任意の実行可能な装置など、任意の向きにステージ18を移動させることが可能な任意の装置を含むことができる。他の例では、レジン支持体が追加的にまたは代替的に、Y軸方向(または任意の他の方向)に並進し得ることが理解されよう。
【0036】
放射エネルギデバイス20はビルドプロセス中にレジンRを硬化させるために、適切なパターンで、適切なエネルギレベルおよび他の動作特性で、レジンRで放射エネルギを生成し、投射するように動作可能な任意の装置または装置の組み合わせとして構成されてもよい。例えば、
図1Aおよび
図1Bに示すように、放射エネルギデバイス20はプロジェクタ56を含むことができ、これは一般に、適切なエネルギレベルの放射エネルギパターン化画像およびレジンRを硬化させるための他の動作特性を生成するように動作可能な任意の装置を指すことができる。本明細書で使用されるように、「パターン化画像」という用語は1つまたは複数の個々のピクセルのアレイを含む放射エネルギの投影を指す。パターン化画像装置の非限定的な例には、DLPプロジェクタまたは別のデジタルマイクロミラー装置、LEDの2次元アレイ、レーザの2次元アレイ、および/または光学的にアドレス指定された光バルブが含まれる。図示の例では、プロジェクタ56がUVランプなどの放射エネルギ源58と、放射エネルギ源58からの放射源ビーム62を受け取り、レジンRの表面上に投影されるパターン化画像64を生成するように動作可能な画像形成装置60と、任意選択で、1つまたは複数のレンズなどの集束光学系66とを含む。
【0037】
画像形成装置60は1つまたは複数のミラー、プリズム、および/またはレンズを含むことができ、適切なアクチュエータを備え、放射エネルギ源58からのソースビーム62がレジンRの表面と一致するX-Y平面内でピクセル化された画像64に変換され得るように配置される。図示の例では、画像形成装置60がデジタルマイクロミラーデバイスであり得る。
【0038】
プロジェクタ56は、画像形成装置60またはプロジェクタ56の他の部分を、ビルド面30上のパターン化画像64の位置をラスタ化またはシフトする効果で選択的に移動させるように構成されたアクチュエータ、ミラーなどの追加のコンポーネントを組み込むことができる。換言すれば、パターン化画像64は、公称位置又は開始位置から離れるように移動されてもよい。
【0039】
他のタイプの放射エネルギデバイス20に加えて、放射エネルギデバイス20は本明細書で使用される「走査ビーム装置」を含むことができ、好適なエネルギレベルの放射エネルギビームを生成し、レジンRを硬化させ、所望のパターンでレジンRの表面上でビームを走査するように動作可能な任意のデバイスを一般に指す。例えば、走査ビーム装置は、放射エネルギ源58及びビームステアリング装置を含むことができる。放射エネルギ源58は、レジンRを硬化させるために適切な出力のビームおよび他の動作特性を生成するように動作可能な任意のデバイスを含むことができる。適切な放射エネルギ源58の非限定的な例としてはレーザまたは電子ビームガンが挙げられる。
【0040】
いくつかの例では、装置10が支持プレート14に沿った所定の位置にレジン支持体26を保持するように構成することができるマテリアル保持アセンブリ68を含むことができる。いくつかの例では、マテリアル保持アセンブリ68がレジン支持体26のレジンRに対向する面に力を発生させることによってレジン支持体26と選択的に相互作用するように構成されたそれぞれの空気作動ゾーン70を有する1つ以上の空気作動ゾーン70を含むことができる。
【0041】
1つ以上の空気作動ゾーン70は、レジン支持体26のレジンRとは反対側の第1表面、またはレジン支持体26の第2側に負圧を加えて、レジン支持体26に吸引または真空を生じさせることができる。負圧は、レジン支持体26を支持プレート14に沿った所望の位置に保持することができる。1つまたは複数の空気作動ゾーン70はまた、レジン支持体26に押圧力を生成するために、レジン支持体26のレジンRと反対側の第1表面、またはレジン支持体26の第2側に正圧を印加してもよい。正圧は装置10のコンポーネント、例えば、窓16、マテリアル保持アセンブリ68などからレジン支持体26を解放することができる。本明細書で使用される場合、「負」圧は流体が1つまたは複数の空気作動ゾーン70内に引き込まれ得るように、1つまたは複数の空気作動ゾーン70に近接する周囲圧力未満である任意の圧力である。逆に、「正」圧は流体が1つまたは複数の空気作動ゾーン70から排出され得るように、1つまたは複数の空気作動ゾーン70に近接する周囲圧力よりも大きい任意の圧力である。さらに、「中立」圧力は、1つまたは複数の空気作動ゾーン70に近接する周囲圧力に概ね等しい任意の圧力である。
【0042】
いくつかの実施形態では、空気作動ゾーン70が様々なホースおよび1つまたは複数のポートを介して空気圧アセンブリ72と流体的に結合されてもよい。空気圧アセンブリ72は1つまたは複数の空気作動ゾーン70を通して、空気またはプロセスガス(例えば、窒素またはアルゴン)などの流体を真空/吸引および/または押し出すことができる任意の装置を含むことができる。例えば、空気圧アセンブリ72は、圧縮機及び/又は送風機を含む加圧流体源を含むことができる。空気圧アセンブリ72は追加的に又は代替的に、ベンチュリバキュームポンプなどの、気圧を変更することができる任意のアセンブリを含むことができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のバルブおよび/またはスイッチが空気圧アセンブリ72および1つまたは複数の空気作動ゾーン70に結合され得る。1つまたは複数のバルブおよび/またはスイッチは、1つまたは複数の空気作動ゾーン70の各々への圧力を調整するように構成される。
【0043】
いくつかの実施形態では、空気作動ゾーン70がレジン支持体26と相互作用するための任意のサイズおよび形状の1つまたは複数の開口74を含む。例えば、開口74は、支持プレート14の一部など、付加製造装置10の任意のコンポーネントによって画定される、任意の個数および組合せの孔、スリット、または他の幾何学的形状とすることができる。これに加えて、またはこれに代えて、開口74は多孔質材から形成された支持プレート14の一部によって、または支持プレート14の第1側から支持プレート14の第2側に流動体を移動させて、レジン支持体26と相互作用させることができる他の任意のアセンブリによって、画定することができる。
【0044】
いくつかの例では、空気作動ゾーン70がプレナム76によって画定されてもよい。プレナム76は、任意のサイズであってもよく、任意の残りのプレナム76の形状と同様であってもよく、または形状から変化してもよい。いくつかの例では、ガスケットがプレナム76の縁の周りに配置されてもよい。加えて、または代替的に、マテリアル保持アセンブリ68は、支持プレート14に沿ってレジン支持体26を圧縮的に維持する1つ以上のクランプを含むことができる。
【0045】
図1A及び
図1Bを更に参照すると、粘度変更アセンブリ78は、支持プレート14内に一体化され、及び/又は他の方法でレジン支持体26と動作可能に結合されてもよい。粘度変更アセンブリ78はレジンRに剪断応力を加えて、レジンRの粘度を変更する(例えば、低減する)ように構成されてもよい。加えて、または代替として、粘度変更アセンブリ78はレジンRを加熱してレジンRの粘度を変更するように構成されてもよい。実施形態ではレジンRを加熱してレジンRの粘度を変更するために、提供される熱は、ポリマーに架橋を生じさせることなくレジンRの粘度を変更するのに充分な所定の範囲内であってもよいことが理解される。
【0046】
いくつかの実施形態では、粘度変更アセンブリ78が支持プレート14の一部を機械的に振動させて、レジンRに剪断応力を生成するように構成されてもよい。例えば、粘度変更アセンブリ78は支持プレート14と動作可能に結合される運動デバイス80(例えば、トランスデューサ)を含んでもよい。運動デバイス80は支持プレート14の少なくとも一部または装置10の任意の他のモジュールを振動させ、次いでレジンRに移すように構成され得る。加えて、および/または代替的に、運動デバイス80は電気エネルギを、レジンRに移される超音波機械圧力波に変換するように構成され得る。例えば、運動デバイス80は、圧電トランスデューサを利用するものなどの超音波振動デバイスの形態であり得る。他の実施形態では、粘度変更アセンブリ78がトランスデューサに加えて、またはトランスデューサの代わりに、単独で、または1つまたは他のものと併せて、流体、音響、モータ(例えば、オフセットカム)、往復動ピストン、または任意の他の運動デバイス80を含むことができる。
【0047】
運動デバイス80は、コンピューティングシステム84と動作可能に結合され得る。コンピューティングシステム84は運動デバイス80に電気インパルスを供給する信号発生器を含むことができ、その電圧は、異なる周波数で、異なる波形で変化させることができる。信号は例えば、純粋な正弦波であってもよく、または1つまたは複数の他の周波数で変調されてもよい。あるいは、信号がステップ状またはスパイク状のパルスであってもよい。いくつかの実施形態では、信号発生器が20~80kHzの間の信号を送信する。例えば、信号は約60kHzである。信号発生器は例えば、一定の周波数で一定の振幅信号を送信してもよく、またはこれらのパラメータの一方または両方を交互に送信してもよい。電力レベルは、最大電力のパーセンテージとして選択することができる。
【0048】
他の実施形態では、粘度変更アセンブリ78が本発明の範囲から逸脱することなく、他の構成によってレジンRに剪断応力を生じさせるように構成されてもよい。例えば、粘度変更アセンブリ78は、レジン支持体26及び/又はレジン支持体26上のレジンRに剪断応力を伝えることができる任意の他のユニットに近接して物理的に接することができる探針として構成することができる。追加的に又は代替的に、粘度変更アセンブリ78は、レジン支持体26及び/又はレジン支持体26上のレジンRに剪断応力を与えることができる装置10の任意の他のモジュールと動作可能に結合することができる超音波又は振動プレートとして構成することができる。
【0049】
図1Aおよび
図1Bをさらに参照すると、様々な実施形態では、窓16と支持プレート14との間にガスケット82を配置して、窓16および支持プレート14のそれぞれの移動を互いに隔離することができる。支持プレート14から窓16の動きを隔離することによって、粘度変更アセンブリ78の動作によって引き起こされる装置10の劣化問題を緩和することができる。様々な例では、ガスケット82が天然ゴムおよびシリコンを含有するマテリアルを含むがこれらに限定されない多種多様な弾性エラストマーのいずれかなどの動き減衰マテリアルから形成されてもよい。
【0050】
本明細書で提供されるように、いくつかの例では、粘度変更アセンブリ78が追加的にまたは代替的に、レジンRの粘度を変更するために熱を生成することができる。例えば、使用温度に達するまでにレジンRを長い加熱周期に曝すことを回避するために、誘電体またはマイクロ波加熱などの高速加熱処理を使用することができる。
【0051】
図1A及び
図1Bのコンピューティングシステム84は装置10の動作を制御するために実装され得るハードウェア及びソフトウェアの一般化された表現であり、ステージ18、駆動システム28、放射エネルギデバイス20、アクチュエータアセンブリ46、マテリアル保持アセンブリ68、粘度変更アセンブリ78、運動デバイス80、アクチュエータ、及び本明細書に記載される装置10の様々な部分の一部又は全てを含む。コンピューティングシステム84は例えば、プログラマブルロジックコントローラ(「PLC」)またはマイクロコンピュータなどの1つまたは複数の装置において具現化される1つまたは複数のプロセッサ上で実行されるソフトウェアによって具現化され得る。そのようなプロセッサは例えば、有線接続または無線接続を介して、プロセスセンサおよび動作コンポーネントに結合され得る。1つまたは複数の同じプロセッサを使用して、統計分析のために、およびフィードバック制御のために、センサデータを取り出して分析することができる。装置10の多数の態様は、閉ループ制御を受けることができる。
【0052】
任意選択で、装置10のコンポーネントはガスポート88を使用して遮蔽または不活性ガス(例えば、「プロセスガス」)雰囲気を提供するために使用され得るハウジング86によって囲まれ得る。任意選択的に、ハウジング86内の圧力は、大気圧よりも高いか、または大気圧よりも低い所望のレベルに維持され得る。任意選択的に、ハウジング86は、温度および/または湿度を制御することができる。任意選択で、時間間隔、温度、湿度、および/または化学種濃度などの要因に基づいて、ハウジング86の換気を制御することができる。いくつかの実施形態では、ハウジング86を大気圧とは異なる圧力に維持することができる。
【0053】
図2~
図4を参照すると、本発明の例示的な実施形態によるアクチュエータアセンブリ46を含む付加製造装置10の様々な斜視図が提供されている。例示的な装置10は、ベース構造90と、ベース構造90から延びる静止支持体48とを含むことができる。図示の実施形態では、アクチュエータアセンブリ46が静止支持体48と動作可能に結合され、ステージ18の位置を変更するように構成される。しかしながら、アクチュエータアセンブリ46は、本発明の範囲から逸脱することなく、任意の他のコンポーネントと動作可能に結合され得ることが理解されよう。
【0054】
図示のように、アクチュエータアセンブリ46は、静止支持体48に動作可能に結合された第1アクチュエータ50を含む。第2アクチュエータ52は、第1アクチュエータ50と動作可能に結合され、それに沿って移動可能であり得る。加えて、第3アクチュエータ54は、第2アクチュエータ52と動作可能に結合され、それと移動可能であり得る。ステージ18は、第3アクチュエータ54と動作可能に結合され、それに沿って移動可能であり得る。様々な実施形態において、第1アクチュエータ50を用いてステージ18をZ軸方向に移動させると、第2アクチュエータ52、第3アクチュエータ54、及びステージ18は、第1アクチュエータ50に沿って移動する。第2アクチュエータ52を用いてステージ18をX軸方向に移動させると、第3アクチュエータ54およびステージ18は、第2アクチュエータ52に沿って移動する。ステージ18がY軸方向に移動すると、ステージ18は、第3アクチュエータ54に沿って移動する。
図2において、第1アクチュエータ50がZ方向に並進するように図示され、第2アクチュエータ52がX軸方向に並進するように図示され、第3アクチュエータ54がY方向に並進するように図示されているが、各アクチュエータは本開示の範囲から逸脱することなく、任意の他のアクチュエータおよび/またはステージ18に結合され、それとともに移動可能であり得ることが理解されよう。「第1アクチュエータ」、「第2アクチュエータ」、および「第3アクチュエータ」という用語は、明確にするために本明細書で使用されることを理解されたい。付加製造装置は、本発明の範囲から逸脱することなく、任意の1つまたは複数のアクチュエータを含むことができることが理解されよう。
【0055】
図2~
図4をさらに参照すると、レジン支持体26は、その上に第1および第2マテリアルを保持するように構成されてもよい。例えば、第1マテリアルは第1レジンR1であってもよく、第2マテリアルは第2レジンR2であってもよい。図示のように、第1レジンR1は、Y軸方向において第2レジンR2に近接して配置されていてもよい。したがって、いくつかの例では、第1レジンR1が、レジン支持体26が窓16を横切って並進移動されるときに、窓16の第1部分の上に配置されてもよい。同様に、第2レジンR2は、レジン支持体26が窓16を横切って並進するにつれて第1セグメントからオフセットされた窓16の第2セグメントの上に配置されてもよい。
【0056】
図2~
図4に示すものなどの様々な実施形態では、レジン支持体26が、第1レジンR1がその上に堆積されるように構成された第1レジン支持体26Aと、第2レジンR2がその上に堆積されるように構成された第2レジン支持体26Bとの形態であってもよい。第1レジン支持体26Aおよび第2レジン支持体26Bの各々は、供給モジュール22(
図1A)および巻き取りモジュール24(
図1A)と動作可能に結合され得る。いくつかの事例では、第1レジン支持体26Aおよび第2レジン支持体26Bの各々が供給モジュール22内の共通の第1ローラ22Aおよび/または巻き取りモジュール24内の共通の第2ローラ24Aと動作可能に結合され得る。このような場合、第1レジン支持体26Aの並進移動長さは、第2レジン支持体26Bの並進移動長さと略等しくてもよい。しかしながら、各レジン支持体26A、26Bが互いに独立してX方向に並進され得るように、第1レジン支持体26Aは、供給モジュール22内の異なるローラと、第2レジン支持体26Bからの巻き取りモジュール24と動作可能に結合され得ることが理解されよう。
【0057】
図2~
図4をさらに参照すると、マテリアル堆積手段34は、第1レジンR1を保持するように構成された第1リザーバ92と、第2レジンR2を保持するように構成された第2リザーバ94とを含むことができる。図示のように、第1リザーバ92は第1レジンR1を保持するように構成されてもよく、第2リザーバ94は第2レジンR2を保持するように構成されてもよい。
【0058】
いくつかの例では、マテリアル堆積手段34が第1リザーバ92と流体的に結合された第1容器96をさらに含むことができる。第1コンジット98は、第1容器96から延在して、第1レジンR1を第1容器96から第1リザーバ92に導く。同様に、マテリアル堆積手段34はまた、第2リザーバ94と流体的に結合された第2容器100を含むことができる。第2コンジット102は、第2容器100から延びて、第2容器100から第2リザーバ94に第2レジンR2を導く。
【0059】
様々な実施形態では、マテリアル堆積手段34が第1ボリュームセンサ104および/または第2ボリュームセンサ106をさらに含むことができる。第1ボリュームセンサ104は、第1リザーバ92内の第1レジンR1のボリュームに関連するシグナルをコンピューティングシステムに提供するように構成することができる。コンピューティングシステムは第1容器96から第1リザーバ92への第1レジンR1の流れを許容または制限する第1レギュレータ108を制御するための制御信号を生成するために、所定のアルゴリズムを使用して監視信号を受信し、そのような信号を処理するように構成される。同様に、第2ボリュームセンサ106は、第2リザーバ94内の第2レジンR2のボリュームに関連するシグナルをコンピューティングシステムに提供するように構成することができる。コンピューティングシステムは監視信号を受信し、所定のアルゴリズムを使用してそのような信号を処理して、第2レギュレータ110を制御するための制御信号を生成するように構成され、第2レジンR2の第2容器100から第1リザーバ92への流れを許容または制限することができる。このようにして、第1レジンR1のボリュームおよび第2レジンR2のボリュームの閉ループ制御を達成することができる。第1ボリュームセンサ104および第2ボリュームセンサ106はそれぞれ、1つまたは複数の撮像センサまたは任意の他の視覚ベースのデバイスとして具現化され得る。第1ボリュームセンサ104および第2ボリュームセンサ106は追加的におよび/または代替的に、超音波センサ、レーダセンサ、LIDARセンサなど(これらに限定されない)任意の他の実行可能な近接センサとして構成され得る。
【0060】
図2~
図4をさらに参照すると、第1厚さアセンブリ112を使用して、第1レジンR1がレジン支持体26上に堆積されるときに、レジン支持体26に適用されるレジンRの厚さを制御することができる。第2厚さアセンブリ114は第2レジンR2がレジン支持体26上に堆積されるときに、レジン支持体26に適用される第2レジンR2の厚さを制御するために使用され得る。図示の実施形態では第1レジンR1の厚さはドクターブレードの使用によって画定されてもよく、第2レジンR2の厚さはドクターブレードの使用によって画定されてもよい。様々な実施形態では他のマテリアル堆積手段を、第1および第2ドクターブレードと別々に、または組み合わせて使用することができ、例えば、これらに限定されないが、グラビアロール、計量ロール、堰ベースのカスケード、ダイカスト、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0061】
いくつかの実施形態では、第1厚さアセンブリ112および第2厚さアセンブリ114とともに、一般的な厚さアセンブリが追加的にまたは代替的に使用され得る。例えば、第1レジンR1及び第2レジンR2のそれぞれには、一般的なマテリアル堆積装置を用いることができる。いくつかの例では、第1レジンR1および第2レジンR2の最初に堆積された層の厚さの総合的な制御として機能するように、一般的なマテリアル堆積手段を構成することができる。次に、第1厚さアセンブリ112は第1レジンR1の厚さをさらに画定し得、第2厚さアセンブリ114は第2レジンR2の厚さをさらに画定し得る。
【0062】
さらに
図2~
図4を参照すると、放射エネルギデバイス20は、ベース構造90内に配置され得る。オプションとして、放射エネルギデバイス20は、ブラケット118を介して画像移動装置116と結合されてもよい。運動デバイス80は、窓16に対してパターン化画像64の位置をラスタ化またはシフトする効果を伴って、放射エネルギデバイス20または放射エネルギデバイス20の別の部分を選択的に移動させるように構成されたアクチュエータ、ミラーなどを含むことができる。換言すれば、パターン化画像64は、公称位置又は開始位置から離れるように移動されてもよい。これは、例えば、単一の放射エネルギデバイス20がより大きなビルドゾーンをカバーすることを可能にする。このタイプの画像投影は、本明細書では「タイル状画像」と呼ばれることがある。
【0063】
追加または代替として、装置10は、ビルドゾーン32と動作可能に結合された複数の放射エネルギデバイス20を含むことができる。複数の放射エネルギデバイス20の各々は、窓16及び/又は支持プレート14の下方で並進するように構成されても、されなくてもよい。さらに、複数の放射エネルギデバイス20の各々はレジンR上に縫い合わされた画像を形成するために、追加の放射エネルギデバイスの画像64と少なくとも部分的に重複する画像64を生成し得る。様々な実施形態において、複数の放射エネルギデバイス20の各々からの画像64は重複が単一ピクセル、1ピクセル未満(たとえば、1ピクセルの半分)、または2つ以上のピクセルである程度の重複を有し得る。さらに、いくつかの実施形態では、光学系66が1つまたは複数の放射エネルギデバイス20と光学的に結合され得る。そのような場合、1つ以上の放射エネルギデバイス20および/または光学系66のうちの少なくとも1つは、Y軸に沿って並進することができ、および/またはそうでなければ運動デバイス80を通って移動して、レジン支持体26の様々な部分上にパターン化画像64を生成することができる。
【0064】
さらに、いくつかの実施形態では、装置10がステージ18、レジン支持体26、および/または放射エネルギデバイス20の位置に関する情報を検出するように構成された1つまたは複数のセンサ120を含むことができる。例えば、1つまたは複数のセンサ120はステージ18および/またはレジン支持体26がアクチュエータアセンブリ46によって移動されるたびに、ステージ18および/またはレジン支持体26の位置を検証することができる。同様に、1つまたは複数のセンサ120は放射エネルギデバイス20が運動デバイス80によって並進されるたびに、放射エネルギデバイス20の位置を検証することができる。様々な実施形態では、1つまたは複数のセンサ120がステージ18および/またはレジン支持体26の位置、または放射エネルギデバイス20の位置を示す情報を提供するように構成された装置の任意の組合せであり得る。たとえば、1つまたは複数のセンサ120は、ジャイロスコープ、加速度計、近接センサ、画像センサ、および/または任意の他の実行可能なセンサを含み得る。
【0065】
動作中、放射エネルギデバイス20及び/又は動きアセンブリは、発熱することができる。したがって、1つまたは複数の通気孔および/またはファン122をベース構造90内に配置して、ベース構造90から熱を除去することができる。1つまたは複数のファン122は、加熱された空気をベース構造90からベース構造90に近接する領域に引き込むことができる任意の流体運動デバイス80として構成され得る。
【0066】
図5を参照すると、付加製造装置10を動作させるための方法200が、本発明の様々な態様に従って提供される。方法200の様々なステップが、
図5~
図24に概略的に示されている。方法200は、付加製造装置10または他の任意の好適な付加製造装置10を動作させるために使用することができる。例示的な方法200は、本主題の例示的な態様を説明するためにのみ本明細書で論じられ、限定することを意図しないことを諒解されたい。
図5内のステップのいずれも、本開示の範囲から逸脱することなく省略され得る。
【0067】
ここで
図5および
図6を参照すると、方法200は、ステップ202において、第1未硬化レジンおよび第2未硬化レジンの層をレジン支持体26上に堆積させることを含むことができる。様々な実施形態において、第1レジンR1は、レジン支持体26上の第2レジンR2からY方向に横方向にオフセットされていてもよい。さらに、横方向にオフセットされた第1および第2レジンR1、R2の間にギャップ124が画定されてもよい。
【0068】
また、レジン支持体26は、第1レジンR1が積層された第1レジン支持体26Aと、第2レジンR2が積層された第2レジン支持体26Bとの形態であってもよい。第1レジン支持体26Aおよび第2レジン支持体26Bの各々は、供給モジュール22および巻取りモジュール24と動作可能に結合され得る。逆に、第1レジンR1および第2レジンR2は、通常のレジン支持体26上に堆積されてもよい。
【0069】
第1レジンR1及び/又は第2レジンR2がレジン支持体26上に堆積される間、及び/又は第1レジンR1及び/又は第2レジンR2がレジン支持体26上に堆積された後、レジン支持体26は、X軸方向にビルドゾーン32に並進されてもよい。
【0070】
図5及び
図7に示すように、ステップ204において、該方法200は、ステージ18の作業面及び/又はステージ18によって保持されたコンポーネント12が第1レジンR1に接触するようにステージ18を移動させることによって、ステージ18を第1硬化位置に配置することを含むことができる。ステージ18が第1硬化位置に移動すると、ステージ18及び/又はステージ18に保持されたコンポーネント12の作業面が第1レジンR1に接触する。
【0071】
図5及び
図8に示すように、ステップ206において、方法200は放射エネルギデバイス20からの放射エネルギを窓16及びレジン支持体26を通して印加することによって、ステージ18が窓16に対して第1硬化位置にある間に、第1レジンR1の一部を硬化させることを含むことができる。本明細書で提供されるように、放射エネルギは、窓16の少なくとも一部を透過する第1パターン化画像64の形態であってもよい。硬化された第1レジンR1の一部は、ステージ18によって保持されるコンポーネント12の層を形成する。
図8の実施形態では、パターン化画像64が第1レジンR1のY軸方向の幅と略等しい。しかし、第1部分は、Y軸方向に任意の幅(可変または一定)であってもよい。
【0072】
図5及び
図9に示すように、ステップ208において、該方法200は、アクチュエータアセンブリ46を介してステージ18の位置を変更することによって、コンポーネント12をレジン支持体26から分離することを含むことができる。ステージ18は、X軸方向、Y軸方向、及び/又はZ軸方向に移動してもよいことが理解されるのであろう。
【0073】
図5および
図10に示すように、ステップ210において、該方法200はステージ18によって保持されたコンポーネント12の作業面が第2レジンR2に接触するように、ステージ18を移動させることによって、ステージ18を第2硬化位置に配置するステップを含むことができる。ステージ18が第2硬化位置に移動すると、ステージ18に保持されたコンポーネント12の作用面が第2レジンR2に接触する。
【0074】
図5および
図11に示すように、ステップ212において、該方法200は放射エネルギデバイス20からの放射エネルギを窓16およびレジン支持体26を通して印加することによって、ステージ18が窓16に対して第2硬化位置にある間に、第2レジンR2の一部を硬化させることを含むことができる。本明細書で提供されるように、放射エネルギは、窓16の少なくとも一部を透過するパターン化画像64の形成であってもよい。硬化された第2レジンR2の一部は、ステージ18によって保持されるコンポーネント12の層を形成する。
図11の実施形態では、パターン化画像64が第2レジンR2のY軸方向の幅と略等しい。しかし、第2部分は、Y軸方向に任意の幅(可変または一定)であってもよい。
【0075】
図5及び
図12に示すように、ステップ214において、該方法200は、アクチュエータアセンブリ46を介してステージ18の位置を変更することによって、コンポーネント12をレジン支持体26から分離することを含むことができる。ステージ18は、X軸方向、Y軸方向、及び/又はZ軸方向に移動してもよいことが理解されるのであろう。
【0076】
図5および
図13に示されるように、ステップ216において、コンポーネント12がレジン支持体26から分離された後、該方法200は新しい第1レジンR1および第2レジンR2が窓16とステージ18との間に配置されるように、レジン支持体26を並進させるステップを含むことができる。しかしながら、様々な実施形態において、いずれかのレジンの一部分が硬化された後、それぞれのレジンを支持するレジン支持体26が並進され得ることが理解されるであろう。追加的または代替的に、レジン支持体26は、形成される次の層が新しいレジンを必要とするときはいつでも、移動され得る。例えば、第1レジンR1が第1層を形成し、第2レジンR2が第2層を形成する場合、レジン支持体26は、第2層の後に移動されてもよい。第1レジンR1が第1層および第2層を形成する場合、第2レジンR2が第1層と第2層との間で使用されないままであっても、レジン支持体26は第1層と第2層との間で移動され得る。
【0077】
レジン支持体26が平行移動される間、ステージ18およびステージ18に取り付けられたコンポーネント12は、形成される次の層に基づいて移動することができる。例えば、図示の実施形態では、第3層がその中に第1レジンR1を含む。このように、ステージ18は、第1レジンR1の上方の位置までY軸方向に移動することができる。
【0078】
図5および
図14に示すように、ステップ218において、該方法200はステージ18によって保持されたコンポーネント12の作業面が第1レジンR1と接触するように、ステージ18を移動させることによって、ステージ18を第3硬化位置に配置するステップを含むことができる。ステージ18が第3硬化位置に移動すると、ステージ18に保持されたコンポーネント12の作用面が第1レジンR1に接触する。
【0079】
図5および
図15に示すように、ステップ220において、該方法200は放射エネルギデバイス20からの放射エネルギを窓16およびレジン支持体26を通して印加することによって、ステージ18が窓16に対して第3硬化位置にある間に、第1レジンR1の一部を硬化させることを含むことができる。本明細書で提供されるように、放射エネルギは、窓16の少なくとも一部を透過するパターン化画像64の形態であってもよい。硬化された第1レジンR1の一部は、ステージ18によって保持されるコンポーネント12の層を形成する。
図15の実施形態では、パターン化画像64が第1レジンR1のY軸方向の幅よりも小さい。しかし、硬化部分は、Y軸方向に任意の幅(可変または一定)であってもよい。
【0080】
図5、
図16、および
図17に示すように、ステップ222において、該方法200は、アクチュエータアセンブリ46を通るステージ18の位置を変更することによって、コンポーネント12をレジン支持体26から分離することを含むことができる。ステージ18は、X軸方向、Y軸方向、及び/又はZ軸方向に移動してもよいことが理解されるのであろう。
【0081】
図5および
図18に示すように、ステップ224において、該方法200はステージ18によって保持されたコンポーネント12の作業面が第2レジンR2と接触するように、ステージ18を移動させることによって、ステージ18を第4硬化位置に配置するステップを含むことができる。ステージ18が第4硬化位置に移動すると、ステージ18に保持されたコンポーネント12の作用面が第2レジンR2に接触する。
【0082】
図5および
図19に示すように、ステップ226において、方法200は放射エネルギデバイス20からの放射エネルギを窓16およびレジン支持体26を通して印加することによって、ステージ18が窓16に対して第4硬化位置にある間に、第2レジンR2の一部を硬化させることを含むことができる。本明細書で提供されるように、放射エネルギは、窓16の少なくとも一部を透過するパターン化画像64の形成であってもよい。硬化された第2レジンR2の一部は、ステージ18によって保持されるコンポーネント12の層を形成する。
図19の実施形態では、パターン化画像64が第2レジンR2のY軸方向の幅よりも小さい。しかし、硬化部は、Y軸方向に任意の幅(可変または一定)であってもよい。
【0083】
図5及び
図20に示すように、ステップ230において、該方法200は、アクチュエータアセンブリ46を介してステージ18の位置を変更することによって、コンポーネント12をレジン支持体26から分離することを含むことができる。ステージ18は、X軸方向、Y軸方向、及び/又はZ軸方向に移動してもよいことが理解されるのであろう。
【0084】
図5および
図21に示されるように、ステップ232において、コンポーネント12がレジン支持体26から分離された後、該方法200は新しい第1レジンR1および第2レジンR2がビルドゾーン32内に配置されるように、レジン支持体26を並進させることを含むことができる。
【0085】
図5および
図22に示すように、ステップ234において、方法200はステージ18をX軸方向、Y軸方向、および/またはZ軸方向に移動させることによってステージ18を第5硬化位置に配置し、ステージ18が第1レジンR1および第2レジンR2の両方に接触することによってコンポーネント12の作用面が保持されるようにすることを含むことができる。ステージ18が第5硬化位置に移動すると、ステージ18に保持されたコンポーネント12の作用面が第1レジンR1と第2レジンR2とに接触する。
【0086】
図5および
図23に示すように、ステップ236において、方法200は第1レジンR1の一部分および第2レジンR2を硬化することを含み得るが、一方、ステップ18は窓16およびレジン支持体26を介して放射エネルギデバイス20から放射エネルギを印加することによって、窓16に対して第5硬化位置にある。本明細書で提供されるように、放射エネルギは、窓16の少なくとも一部を透過するパターン化画像64の形成であってもよい。
【0087】
図5及び
図24に示すように、ステップ238において、該方法200は、アクチュエータアセンブリ46を介してステージ18の位置を変更することによって、コンポーネント12をレジン支持体26から分離することを含むことができる。ステージ18およびレジン支持体26は、任意の数の(1つまたは複数の)硬化位置に移動して、コンポーネント設計に基づいてコンポーネント12の各層を形成することができることが理解されよう。
【0088】
ここで
図25~
図34を参照すると、本発明の様々な態様による付加製造装置10の様々な図が示されている。付加製造装置のいくつかのコンポーネントのみが、明確にするために
図25~
図34に示されているが、付加製造装置は本発明に記載されている任意の機能を含むことができることが理解されよう。さらに、付加製造装置は、
図5~
図24で説明した方法200、および/または
図36で説明した方法400などの任意の他の方法を実行し得ることが理解されよう。
【0089】
図25~
図34に示す実施形態では、付加製造装置がフレーム126と、付加製造装置の様々なコンポーネントを互いに対して動かすことができるように構成されたアクチュエータアセンブリ46とを含むことができる。いくつかの例では、フレーム126がフレーム構造128を含むことができ、付加製造装置の様々なコンポーネントと動作可能に結合され、かつ/または動作可能に支持することができる。図示のように、フレーム126は、ビルドプレート130、支持プレート14、および/またはベースプレート132を支持することができる。
【0090】
ビルドプレート130は、第1アクチュエータ50を支持することができる。いくつかの実施形態では、第1アクチュエータ50が第1垂直方向(例えば、Z軸方向に沿った)におけるステージ18の移動を可能にすることができる。第1アクチュエータ50はZ軸方向にステージ18を移動させることが可能な任意の装置、例えば、ボールねじ電気アクチュエータ、リニア電気アクチュエータ、空気圧シリンダ、油圧シリンダ、デルタ駆動装置、ベルトシステム、または任意の他の実行可能な装置を含むことができる。
【0091】
プリントヘッド134は、第1アクチュエータ50と動作可能に結合され得る。そのような例では、プリントヘッド134が第1アクチュエータ50の作動を通して、または、そうでなければ、並進するように構成され得る。プリントヘッド134はさらに、ステージ18と動作可能に結合されてもよい。いくつかの例ではプリントヘッド134がクランプ136、および/またはステージ18をプリントヘッド134上に保持するための任意の他の機構を含んでもよい。
【0092】
フレーム126はさらに、支持プレート14と動作可能に結合されてもよい。様々な実施形態において、窓16は、支持プレート14によって動作可能に支持され得る。さらに、窓16および支持プレート14は1つまたは複数の窓16が支持プレート14内に一体化されるように、一体的に形成することができる。
【0093】
図25~
図34をさらに参照すると、ベースプレート132は、フレーム構造128の底部に固定され得る。第1スライドアセンブリ138は、ベースプレート132と動作可能に結合され得る。第1スライドアセンブリ138は、付加製造装置内のほぼ静止位置内に保持され得る取付プレート140に対するベースプレート132の動きを案内するように構成され得る。しかしながら、取付プレート140は移動可能であってもよいことが理解されるのであろう。
【0094】
図25~
図34に示される実施形態では、1つまたは複数のガイド142がベースプレート132と動作可能に結合され得る。ガイド142は、取付プレート140と動作可能に結合されたトラック144に沿って移動することができる。以下に詳述するように、第1スライドアセンブリ138はフレーム126、ひいては、ステージ18が第1レジンR1および/または第2レジンR2上に下降され得るように、ステージ18がトラック144に沿ってY軸方向に並進することを可能にし得る。本明細書で提供されるように、第1レジンR1は、ギャップ124によって第2レジンR2から分離され得る。したがって、ステージ18を様々なレジンに移動させて、コンポーネント12の様々な部分を形成することができる。他の実施形態ではトラック144がベースプレート132と動作可能に結合されてもよく、ガイド142は本開示の範囲から逸脱することなく、取付プレート140と動作可能に結合されてもよいことが理解される。加えて、第1スライドアセンブリ138は、本明細書に提供される教示から逸脱することなく、取付プレート140に対するベースプレート132の動きを可能にする任意のコンポーネントを含み得ることが理解されよう。
【0095】
様々な実施形態では、第2アクチュエータ52がベースプレート132および取付プレート140と動作可能に結合され得る。第2アクチュエータ52は、取付プレート140に対してベースプレート132をY軸方向に移動させるように構成されてもよい。第2アクチュエータ52は、ボールねじ電気アクチュエータ、リニア電気アクチュエータ、空気圧シリンダ、油圧シリンダ、デルタドライブ、ベルトシステム、または任意の他の実行可能なデバイスなど、任意の実行可能なデバイスを含み得る。
【0096】
さらに
図25~
図34を参照すると、様々な実施形態では、放射エネルギデバイス20がフレーム126と動作可能に結合され、Z方向においてステージ18から窓の反対側に配置され得る。図示の実施形態では、放射エネルギデバイス20が一対のプロジェクタ56を含むことができる。しかし、放射エネルギデバイス20はビルドプロセス中にレジンRを硬化させるために、適切なパターンで、適切なエネルギレベルおよび他の動作特性で、レジンRで放射エネルギを生成し、投射するように動作可能な任意の装置または装置の組み合わせとして構成され得ることが理解されよう。
【0097】
いくつかの実施形態では、放射エネルギデバイス20がキャリアプレート146と動作可能に結合され得る。いくつかの例では、放射エネルギデバイス20がキャリアプレート146に対して放射エネルギデバイス20を保持するためにキャリアプレート146に結合された1つまたは複数のキャリアレール148を含み得る。
【0098】
いくつかの実施形態では、放射エネルギデバイス20がフレーム126に移動可能に結合され得る。例えば、第2スライドアセンブリ150が、キャリアプレート146とベースプレート132との間に配置されてもよい。第2スライドアセンブリ150は、ベースプレート132に対するキャリアプレート146の動きを案内するように構成されてもよい。したがって、いくつかの実施形態ではステージ18および放射エネルギデバイス20が第1スライドアセンブリ138の例によって取付プレートに対して互いに連動して移動し、放射エネルギデバイス20は第2スライドアセンブリ150の例によってステージ18に対して移動することができる。
【0099】
図25~
図34に示される実施形態では、1つまたは複数のガイド152がキャリアプレート146と動作可能に結合され得る。ガイド152は、ベースプレート132と動作可能に結合されたレール154に沿って移動することができる。以下に詳述するように、第2スライドアセンブリ150は放射エネルギデバイス20が第2スライドアセンブリ150に沿ってY軸方向に並進することを可能にし、放射エネルギデバイス20をレジン支持体26の様々な部位と位置合わせすることができる。他の実施形態ではレール154がキャリアプレート146と動作可能に結合されてもよく、ガイド152は本開示の範囲から逸脱することなく、ベースプレート132と動作可能に結合されてもよいことが理解される。さらに、第2スライドアセンブリ150は、本発明の範囲から逸脱することなく、フレーム126または取付プレート140などの他の任意のコンポーネントと動作可能に結合されてもよいことが理解されよう。
【0100】
様々な実施形態では、第3アクチュエータ54がキャリアプレート146およびベースプレート132と動作可能に結合され得る。第3アクチュエータ54は、キャリアプレート146をベースプレート132に対してY軸方向に移動させるように構成されてもよい。第3アクチュエータ54は、ボールねじ電気アクチュエータ、リニア電気アクチュエータ、空気圧シリンダ、油圧シリンダ、デルタドライブ、ベルトシステム、または任意の他の実行可能なデバイスなど、任意の実行可能なデバイスを含み得る。
【0101】
図25に示されるように、カバー156は、フレーム126と動作可能に結合され、放射エネルギデバイス20のレンズと支持プレート14との間の領域を遮蔽するように構成され得る。様々な実施形態では、シールドが様々なスペクトル内の光および/またはすべての光がそれを通過するのを防止するように構成され得る。
【0102】
図28および
図29をさらに参照すると、プリントヘッド134は、プリントヘッド取付プレート158と、プリントヘッド取付プレート158から延びる1つまたは複数のプリントヘッドアーム160と、取付アセンブリ162とを含むことができる。プリントヘッド134は、ステージ18を選択的に保持するように構成することができる。
【0103】
図29に示されるものなどのいくつかの実施形態では、ステージ18がビルド面30またはX-Y平面に平行に配向されることが可能で平面44を画定する構造である。ステージ18は、プリントヘッド134と相互作用するように構成された1つまたは複数のステージレール164をさらに含むことができる。1つまたは複数の基準166もまた、ステージ18上に配置され、かつ/またはそれと一体的に形成され得る。いくつかの事例では、ステージ18が1つまたは複数のハンドル168をさらに含み得る。
【0104】
図28および
図29に戻って参照すると、取付アセンブリ162のクランプ136は、プリントヘッド134に対してステージ18を選択的に保持することができる。加えて、取付アセンブリ162は、アンカプレート170およびクランププレート172をさらに含むことができる。動作中、アンカプレート170はクランプ136がロック解除位置およびロック位置の両方にあるとき、共通位置を維持することができる。クランププレート172は、クランプアーム174と動作可能に結合され得る。クランププレート172およびクランプアーム174はクランプ136がロック解除位置からロック位置に、およびその逆に移動するときに、互いに連動して移動することができる。
【0105】
クランプアーム174は、ステージ18の1つ以上のレール154内に配置されるように構成された1つ以上の突起176を含むことができる。いくつかの例では、1つまたは複数の突起176が突起176に対してステージ18を配置するのを補助するためのノッチ178を画定してもよい。ステージ18の1つまたは複数のレール154内の1つまたは複数の突起176によって、ステージ18の1つまたは複数の基準166は、取付アセンブリ162内のロケータ180と整列することができる。様々な実施形態では、クランプ136がロック位置に移動すると、ロケータ180の底部とクランプアーム174の上部との間の距離がZ軸方向に増加する。増大した間隔は、ステージ18のレール154および1つ以上の基準166に膨張力を生じさせ、それによって、ステージ18をプリントヘッド134に対して所定の位置に保持する。
【0106】
さらに
図30および
図31を参照すると、本明細書で提供されるように、取付プレート140は、そこに動作可能に結合された一対のトラック144を有し得る。複数のガイド142は、ベースプレート132に結合され、第1スライドアセンブリ138に沿って移動するように構成され得る。図示のように、第2アクチュエータ52は、ベースプレート132および取付プレート140と動作可能に結合されて、ベースプレート132を取付プレート140に対して移動させることができる。いくつかの事例では、第2アクチュエータ52がベースプレート132を第1位置と第2位置との間で移動させるように構成され得る。
【0107】
第1位置において、ステージ18は、第1アクチュエータ50(
図25)によって、第1レジンR1の少なくとも一部の上の位置まで下げられてもよい。第1位置にあるとき、ガイド142は、第1ペアストッパ182に接触することができる。第2位置では、第1アクチュエータ50(
図25)によって、第2レジンR2の少なくとも一部の上の位置まで、ステージ18を下降させることができる。第2位置にあるとき、ガイド142は、第2ペアストッパ184に接触することができる。当然のことながら、第1スライドアセンブリ138は、本発明の範囲から逸脱することなく、単一の第1ストッパ及び/又は単一の第2ストッパを含むことができる。
【0108】
様々な実施形態では、第1ペアストッパ182および第2ペアストッパ184の各々が調整可能であってもよい。例えば、第1ペアストッパ182および第2ペアストッパ184は細いねじ山(例えば、100ねじ山/インチ(TPI))の形成であり得、エンドストッパ182、184のそれぞれの対の正確な位置決めを可能にする、調整可能なエンドストッパである。いくつかの実施形態では、1つ以上のガイド142がエンドストッパ182、184と係合するように構成された硬化スタンドオフ186を含んでもよい。スタンドオフ186は取り外し可能かつ交換可能であることができ、それによって、使用中のスタンドオフ186が使用から、および/または任意の他の理由で、疲弊すると、容易な交換を可能にする。
【0109】
図31をさらに参照すると、本明細書で提供されるように、第2スライドアセンブリ150は、ベースプレート132に動作可能に結合された一対のレール154を含むことができる。第2スライドアセンブリ150はまた、キャリアプレート146に結合された1つまたは複数のガイド152を含むことができる。ガイド152は、一対のレール154に沿って移動するように構成されてもよい。図示のように、第3アクチュエータ54は、ベースプレート132およびキャリアプレート146と動作可能に結合され、キャリアプレート146をベースプレート132に対して移動させることができる。いくつかの事例では、第3アクチュエータ54がキャリアプレート146を第1位置と第2位置との間で移動させるように構成され得る。
【0110】
第1位置では、放射エネルギデバイス20が窓16および/またはベースプレート132に対して第1位置に配置され得る。第1位置にあるとき、ガイド152は、第1ストッパ188に接触することができる。第2位置では、放射エネルギデバイス20がY軸方向に第1位置からオフセットされた窓16および/またはベースプレート132に対して第2位置に配置され得る。第2位置にあるとき、ガイド152は、第2ストッパ190に接触することができる。
【0111】
図31の図示の実施形態では、第1ストッパ188がベースプレート132に動作可能に結合され得る。第2ストッパ190は、ベースプレート132のフランジ192と動作可能に結合され得る。様々な実施形態では、第1エンドストッパおよび第2エンドストッパのそれぞれは調整可能であってもよい。例えば、第1エンドストッパおよび第2エンドストッパは第1エンドストッパおよび第2エンドストッパのそれぞれの正確な位置決めを可能にする、細いねじ山付き(例えば、100TPI)調整可能なエンドストッパの形態であり得る。いくつかの実施形態では、第1スタンドオフ186がキャリアプレート146によって支持され、第1エンドストッパと整列するように構成され得る。第2スタンドオフ186は、キャリアプレート146の反対側の端部および/または第2スライドアセンブリ150のガイド152と動作可能に結合され得る。第1スタンドオフ186および第2スタンドオフ186の各々は取り外し可能かつ交換可能であり得、それによって、使用中のスタンドオフ186が使用から、および/または任意の他の理由のために疲弊すると、容易な交換を可能にする。
【0112】
ここで
図32~
図34を参照すると、アクチュエータアセンブリ46を有する付加製造装置の様々な斜視図が、本発明の様々な態様に従って提供される。本明細書で提供されるように、付加製造装置は、レジン支持体26上に第1レジンR1および第2レジンR2を堆積させるように構成され得る。第1レジンR1は、レジン支持体26上の第2レジンR2からY方向に横方向にオフセットされていてもよい。さらに、横方向にオフセットされた第1および第2レジンR1、R2の間にギャップ124が画定されてもよい。
【0113】
アクチュエータアセンブリ46は、ステージ18をZ軸方向に沿って複数の位置に移動させる第1アクチュエータ50を備えてもよい。アクチュエータアセンブリ46はまた、第1スライドアセンブリ138と関連付けられ得る第2アクチュエータ52を含み得る。第1スライドアセンブリ138は、取付プレート140に対してステージ18を移動させるように構成されてもよい。加えて、アクチュエータアセンブリ46は、第2スライドアセンブリ150に関連付けられ得る第3アクチュエータ54を含み得る。第2スライドアセンブリ150は、フレーム126および/または窓16に対して放射エネルギデバイス20を移動させるように構成され得る。
【0114】
動作中、レジン支持体26は、ほぼ一貫した位置に維持され得る。逆に、ステージ18および/または放射エネルギデバイス20は第1レジンR1(または第1レジンR1の様々な部分)および/または第2レジンR2(または第2レジンR2の様々な部分)が選択的に硬化され得るように、レジン支持体26に対して移動可能であり得る。
【0115】
例えば、
図32に示すように、第1スライドアセンブリ138は、取付プレート140に対して第1位置に配置されてもよい。第1位置では、第1スライドアセンブリ138のガイド142が第1ペアストッパ182に接してもよく、および/または近接してもよい。第1位置において、ステージ18は、第1レジンR1とY軸方向に略並んでいてもよい。
【0116】
また、
図32に示されるように、第2スライドアセンブリ150は、第1位置にあり得る。第1位置では、第2スライドアセンブリ150のガイド152が第2スライドアセンブリ150の第1ストッパ188に接してもよく、および/または近接してもよい。第1位置では、放射エネルギデバイス20が窓16に対して第1位置にあり得る。したがって、放射エネルギデバイス20は、第1レジンR1の第1部分に向けられてもよい。
【0117】
図33に示すように、第1スライドアセンブリ138が第1位置にある間、第2スライドアセンブリ150は第2位置にあってもよい。第2位置では、第2スライドアセンブリ150のガイド152が第2スライドアセンブリ150の第2ストッパ190に接してもよく、および/または近接してもよい。第2位置では、放射エネルギデバイス20が窓16に対して第2位置にあってもよい。したがって、放射エネルギデバイス20は、第1レジンR1の第2部分に向けられてもよい。
【0118】
図34に示すように、第1スライドアセンブリ138は、取付プレート140に対して第2位置に配置することもできる。第2位置では、第1スライドアセンブリ138のガイド142が第2ペアストッパ184に接してもよく、および/または近接してもよい。第2位置において、ステージ18は、第2レジンR2とY軸方向に略並んでいてもよい。
【0119】
また、
図34に示されるように、第2スライドアセンブリ150は、第1位置にあり得る。第1位置では、第2スライドアセンブリ150のガイド152が第2スライドアセンブリ150の第1ストッパ188に接してもよく、および/または近接してもよい。第1位置では、放射エネルギデバイス20が窓16に対して第3位置にあり得る。したがって、放射エネルギデバイス20は、第2レジンR2の第1部分に向けられてもよい。
【0120】
図35に示すように、第1スライドアセンブリ138が第2位置にある間、第2スライドアセンブリ150は第2位置にあってもよい。第2位置では、第2スライドアセンブリ150のガイド152が第2スライドアセンブリ150の第2ストッパ190に接してもよく、および/または近接してもよい。第2位置では、放射エネルギデバイス20が窓16に対して第4位置にあり得る。したがって、放射エネルギデバイス20は、第2レジンR2の第2部分に向けられてもよい。
【0121】
動作中、スライドアセンブリの各々は第1および第2レジンR1、R2の一方または両方から形成されたコンポーネント12を形成するために、任意の順序で操作され得る。いくつかの例では、放射エネルギデバイス20がビルドステップ中に第1レジンR1および/または第2レジンR2を硬化させるために、好適なエネルギレベルおよび他の動作特徴を有する、好適なパターンでレジンRに放射エネルギを生成および投影するように動作可能な任意の装置または装置の組合せとして構成されてもよい。加えて、放射エネルギデバイス20は、窓16及び/又は支持プレート14の下で並進するように構成されてもされなくてもよい。例えば、
図31~
図34に示すように、放射エネルギデバイス20は、第1プロジェクタ56及び第2プロジェクタ56を含むことができる。第1プロジェクタ56および第2プロジェクタ56の各々は、追加の放射エネルギデバイスの画像64と少なくとも部分的に重なる画像64を生成して、第1レジンR1および/または第2レジンR2上にスティッチ画像64を形成することができる。様々な実施形態では複数の放射エネルギデバイス20の各々からの画像64がある程度の重なりを有することができ、その重なりは単一ピクセル、1ピクセル未満(例えば、1/2ピクセル)、または2つ以上のピクセルである。追加的または代替的に、放射エネルギデバイス20は放射エネルギデバイス20が運動デバイス80に沿って並進移動されるときに、連続するパターン化画像64が放射エネルギデバイス20から放出される走査プロセスを実行することが可能であり得る。したがって、いくつかの実施形態では第1プロジェクタ56からの画像64と、第2プロジェクタ56からの画像64とは静的に、または機械的に、ともに縫い合わされ得る。追加的に又は代替的に、第3アクチュエータ54が第1プロジェクタ56の位置を変更するとき、第1プロジェクタ56からの複数の画像64を互いに縫い合わせることができる。同様に、第2プロジェクタ56からの複数の画像64は第3アクチュエータ54が第2プロジェクタ56の位置を変更するとき、互いに縫い合わされてもよい。
【0122】
さらに、いくつかの実施形態では、装置10がプリントヘッド、フレーム126、および/または放射エネルギデバイス20の位置に関する情報を検出するように構成された1つまたは複数のセンサ194を含むことができる。例えば、1つ以上のセンサ194はステージ18が移動されるたびに、ステージ18の位置を検証することができる。追加または代替として、1つまたは複数のセンサ194はフレーム126が変換されるたびに、フレーム126の位置を検証することができる。追加または代替として、1つまたは複数のセンサ194は放射エネルギデバイス20が運動デバイス80によって並進されるたびに、放射エネルギデバイス20の位置を検証することができる。様々な実施形態では、1つまたは複数のセンサ194がプリントヘッド、フレーム126、および/または放射エネルギデバイス20の位置を示す情報を提供するように構成された装置の任意の組合せであり得る。たとえば、1つまたは複数のセンサ194は、ジャイロスコープ、加速度計、近接センサ、画像センサ、および/または任意の他の実行可能なセンサを含み得る。
【0123】
ここで
図36を参照すると、本発明の様々な態様による付加製造装置の斜視図が提供されている。本明細書で提供されるように、付加製造装置は、レジン支持体26上に第1レジンR1および第2レジンR2を堆積させるように構成され得る。第1レジンR1は、レジン支持体26上の第2レジンR2からY方向に横方向にオフセットされていてもよい。さらに、横方向にオフセットされた第1および第2レジンR1、R2の間にギャップが画定されてもよい。
【0124】
図示のように、様々な実施形態では、フレーム126が支持プレート14および窓16に対して移動可能であってもよい。したがって、いくつかの例では、レジン支持体26と支持プレート14および窓16との間のY軸方向の相対動きがほとんどないか、全くないことがある。
【0125】
いくつかの実施形態では、開口部196が支持プレート14に対するフレーム126の移動に適応するように、支持プレート14とフレーム126との間に画定されてもよい。開口部196はフレーム126が第1位置から第2位置に移動されるとき、ビルドプレート130の移動の長さに少なくとも等しいY軸方向の長さを有する可能性がある。
【0126】
図37を参照すると、付加製造装置10を動作させるための装置400が提供されている。方法400は、付加製造装置10または他の任意の好適な付加製造装置10を動作させるために使用することができる。例示的な方法400は、本主題の例示的な態様を説明するためにのみ本明細書で論じられ、限定することを意図しないことを諒解されたい。
図36のステップのいずれも、本開示の範囲から逸脱することなく省略され得る。
【0127】
402において、方法400は、第1未硬化レジンおよび第2未硬化レジンの層をレジン支持体上に堆積させることを含むことができる。様々な実施形態において、第1レジンは、レジン支持体上の第2レジンR2からY方向に横方向にオフセットされていてもよい。さらに、横方向にオフセットされた第1および第2レジンR1、R2の間にギャップが画定されてもよい。
【0128】
また、前記レジン支持体は、前記第1レジンが堆積された第1レジン支持体と、前記第2レジンが堆積された第2レジン支持体との形態であってもよい。第1レジン支持体および第2レジン支持体の各々は、供給モジュールおよび巻き取りモジュールと動作可能に結合され得る。逆に、第1レジンおよび第2レジンは、共通のレジン支持体上に堆積されてもよい。
【0129】
404において、方法400は第1レジンおよび/または第2レジンがレジン支持体上に堆積されている間、および/またはレジン支持体上への第1レジンおよび/または第2レジンの堆積後に、レジン支持体をX軸方向にビルドゾーンに移動させることを含むことができる。本明細書で提供されるように、レジン支持体は、駆動アセンブリによって移動されてもよい。
【0130】
406において、方法400は、ステージの作業面および/またはステージによって保持されたコンポーネントが第1レジンに接触するようにステージを移動させることによって、ステージを第1硬化位置に配置することを含むことができる。本明細書で提供されるように、付加製造装置はフレームを含む。フレームは、フレーム構造、ビルドプレート、支持プレート、および/またはベースプレートを含むことができる。
【0131】
ビルドプレートは、第1アクチュエータを支持してもよい。いくつかの実施形態では、第1アクチュエータが第1垂直方向(例えば、Z軸方向に沿った)におけるステージの移動を可能にすることができる。プリントヘッドは、第1アクチュエータに動作可能に結合され得る。このような例では、プリントヘッドがアクチュエータによってZ軸方向に並進するか、さもなければ移動されるように構成され得る。プリントヘッドはさらに、ステージと動作可能に結合されてもよい。
【0132】
ベースプレートは、フレーム構造の底部に固定されてもよい。第1スライドアセンブリは、ベースプレートに動作可能に結合され得る。前記第1スライドアセンブリは、前記ベースプレートの前記取付プレートに対するY軸方向の動きを案内することができる。取付プレートは、付加製造装置内のほぼ静止した位置内に保持することができる。様々な実施形態では、第2アクチュエータがベースプレートおよび取付プレートと動作可能に結合され得る。第2アクチュエータは、ベースプレートを取付プレートに対してY軸方向に移動させるように構成されていてもよい。
【0133】
408において、方法400は、放射エネルギデバイスを第1投影位置に位置決めすることを含むことができる。様々な実施形態では、放射エネルギデバイスがフレームと動作可能に結合され、Z方向においてステージから窓の反対側に配置され得る。いくつかの実施形態では、放射エネルギデバイスがフレームに移動可能に結合され得る。例えば、第2スライドアセンブリが、キャリアプレートとベースプレートとの間に配置されてもよい。第2スライドアセンブリは、ベースプレートに対するキャリアプレートの動きを案内することができる。したがって、いくつかの実施形態ではステージおよび放射エネルギデバイスが第1スライドアセンブリの例によって、取付プレートに対して互いに連動して移動することができ、放射エネルギデバイスは第2スライドアセンブリの例によって、ステージに対して移動することができる。
【0134】
410において、方法400は、ステージが第1硬化位置にある間に第1レジンの一部分を硬化させることと、支持プレートおよびレジン支持体の窓を通して放射エネルギデバイスから放射エネルギを印加することによって第1投影位置に放射エネルギデバイスを硬化させることとを含むことができる。本明細書で提供されるように、放射エネルギは、窓の少なくとも一部分を透過するパターン化画像の形成であってもよい。
【0135】
412において、方法400は、放射エネルギデバイスを第2投影位置に位置決めすることを含むことができる。第2投影位置は、第1硬化位置からY軸方向にオフセットされている。様々な実施形態において、放射エネルギデバイスは、第2スライドアセンブリに沿って並進することによって、第1投影位置から第2投影位置に移動される。第3アクチュエータは、フレームのベースプレートと、放射エネルギデバイスと動作可能に結合されたキャリアプレートとに動作可能に結合され、放射エネルギデバイスをステージおよび/またはレジン支持体に対して移動させることができる。
【0136】
414において、方法400は、ステージが第1硬化位置にある間に第1レジンの一部分を硬化させることと、支持プレートおよびレジン支持体の窓を通して放射エネルギデバイスから放射エネルギを印加することによって第2投影位置に放射エネルギデバイスを硬化させることとを含むことができる。本明細書で提供されるように、放射エネルギは、窓の少なくとも一部を透過するパターン化画像の形成であってもよい。
【0137】
416において、方法400は、ステージの作業表面および/またはステージによって保持されたコンポーネントが第1レジンおよび/または第2レジンに接触するようにステージを移動させることによって、ステージを第2硬化位置に配置することを含むことができる。第2硬化位置は、第1硬化位置からY軸方向にオフセットされている。
【0138】
418において、方法400は、放射エネルギデバイスを第1投影位置に位置決めすることを含むことができる。次に、420において、方法400は、ステージが第2硬化位置にある間に第2レジンの一部分を硬化させることと、支持プレートおよびレジン支持体の窓を通して放射エネルギデバイスから放射エネルギを印加することによって、第1投影位置において放射エネルギデバイスを硬化させることとを含むことができる。本明細書で提供されるように、放射エネルギは、窓の少なくとも一部を透過するパターン化画像の形成であってもよい。
【0139】
422において、方法400は、放射エネルギデバイスを第2投影位置に位置決めすることを含むことができる。第2投影位置は、第1硬化位置からY軸方向にオフセットされている。様々な実施形態において、放射エネルギデバイスは、第2スライドアセンブリに沿って並進することによって、第1投影位置から第2投影位置に移動される。
【0140】
424において、方法400は、ステージが第2硬化位置にある間に第2レジンの一部分を硬化させることと、支持プレートおよびレジン支持体の窓を通して放射エネルギデバイスから放射エネルギを印加することによって第2投影位置に放射エネルギデバイスを硬化させることとを含むことができる。
【0141】
図38は、本開示の例示的な実施形態によるコンピューティングシステム84の特定のコンポーネントを示す。コンピューティングシステム84は、本明細書で説明する方法200、400を実装するために使用され得る1つまたは複数のコンピューティングデバイス84Aを含むことができる。コンピューティングデバイス84Aは、1つまたは複数のプロセッサ84Bと、1つまたは複数のメモリデバイス84Cとを含むことができる。1つまたは複数のプロセッサ84Bはマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、論理デバイス、1つまたは複数の中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)(たとえば、効率的に画像をレンダリングするための専用)、他の特殊計算を実行する処理ユニットなど、任意の適切な処理デバイスを含むことができる。メモリデバイス84Cは、RAM、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリデバイス、磁気ディスクなど、および/またはそれらの組合せなど、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含み得る。
【0142】
メモリデバイス84Cは1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含むことができ、1つまたは複数のプロセッサ84Bによって実行され得る命令84Dを含む、1つまたは複数のプロセッサ84Bによってアクセス可能な情報を記憶することができる。命令84Dは、本明細書で説明する付加製造装置10における動作を実行するなど、上述した方法200、400の1つまたは複数のステップを含むことができる。メモリデバイス84Cは、1つまたは複数のソフトウエアアプリケーションを実行するための、ユーザインターフェースを表示するための、ユーザ入力を受信するための、ユーザ入力を処理するための、命令84Dを記憶することができる。いくつかの実装形態では、命令84Dが1つまたは複数のプロセッサ84Bに、たとえば、本明細書で説明する方法200、400の1つまたは複数の部分などの動作を実行させるために、1つまたは複数のプロセッサ84Bによって実行され得る。命令84Dは、任意の適切なプログラミング言語で書かれたソフトウェアであってもよく、またはハードウェアで実装されてもよい。加えて、および/または代替的に、命令84Dは、プロセッサ84B上の論理的および/または仮想的に別個のスレッドで実行され得る。
【0143】
1つまたは複数のメモリデバイス84Cはまた、1つまたは複数のプロセッサ84Bによって取り出され、操作され、作成され、または記憶され得るデータ84Eを記憶することができる。データ84Eはたとえば、本明細書で説明する方法200、400の実行を容易にするためのデータを含むことができる。データ84Eは、1つまたは複数のデータベースに記憶することができる。1つまたは複数のデータベースは高帯域幅LANまたはWANによってコンピューティングシステム84に接続することができ、またはネットワークを介してコンピューティングシステム84に接続することもできる。1つ以上のデータベースは、複数の位置に配置されるように分割できる。いくつかの実装形態では、データ84Eは別のデバイスから受信され得る。
【0144】
また、コンピューティングデバイス84Aは、コンピュータ84または付加製造装置10の1つまたは複数の別のコンポーネントと通信するために使用される通信部またはインターフェース84Fを含むことができる。通信インターフェース84Fはたとえば、送信機、受信機、ポート、コントローラ、アンテナ、または他の適切なコンポーネントを含む、1つまたは複数のネットワークとインターフェースするための任意の適切なコンポーネントを含むことができる。
【0145】
付加製造装置は、本主題の態様を説明するためにのみ本明細書に記載されることを理解されたい。他の例示的な実施形態では、付加製造装置が任意の他の好適な構成を有することができ、任意の他の好適な付加製造技法を使用することができる。さらに、本明細書に記載の付加製造装置および方法200、400は、任意の好適なマテリアルを使用してコンポーネントを形成するために使用することができる。例えば、マテリアルは、プラスチック、金属、コンクリート、セラミック、ポリマー、エポキシ、フォトポリマーレジン、またはスラリー、レジン、または任意の適切な堅さ、粘度、またはマテリアル特性を有する任意の他の適切な形態のシートマテリアルの層に具現化され得る任意の他の適切なマテリアルであり得る。例えば、本主題の様々な実施形態によれば、本明細書に記載される付加製造されたコンポーネントは純金属、ニッケル合金、クロム合金、チタン、チタン合金、マグネシウム、マグネシウム合金、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、鉄合金、ステンレス鋼、およびニッケルまたはコバルト系超合金(例えば、Special Metals Corporationから入手可能なInconel(登録商標)の名称で入手可能なもの)を含むが、これらに限定されないマテリアルで、部分的、全体的、または、組み合わせで形成され得る。これらのマテリアルは本明細書に記載の付加製造方法での使用に適したマテリアルの実例であり、一般に「添加マテリアル」と呼ぶことができる。
【0146】
本発明の態様は以下の節の主題によって提供され、それらは、論理または節および/または関連する図および説明の文脈に基づいて別段の指示がない限り、すべての適切な組合せを網羅することが意図される。
【0147】
(付記1)
第1レジンおよび第2レジンを支持するように構成されたレジン支持体と、
窓を含む支持プレートと、
第1レジンまたは第2レジンの1つまたは複数の硬化層を保持して、前記支持プレートの反対側に配置されたコンポーネントを形成するように構成されたステージと、
前記ステージから前記レジン支持体の反対側に配置され、前記窓を通してパターン化画像に放射エネルギを生成し投影するように動作可能な放射エネルギデバイスと、
前記ステージをZ軸方向及びY軸方向に移動させるアクチュエータアセンブリと、
を含む付加製造装置。
【0148】
(付記2)
前記第1レジンは、前記第2レジンからY軸方向に横方向にオフセットされている、
1つまたは複数の上記付記に記載の付加製造装置。
【0149】
(付記3)
前記第1レジンと前記第2レジンとの間に、ギャップが形成されている、
1つまたは複数の上記付記に記載の付加製造装置。
【0150】
(付記4)
前記レジン支持体は、
前記第1レジンが堆積される第1レジン支持体と、
前記第2レジンが堆積される第2レジン支持体と、
を含む、1つまたは複数の上記付記に記載の付加製造装置。
【0151】
(付記5)
前記アクチュエータアセンブリは、前記放射エネルギデバイスを、前記レジン支持体に対し、前記Y軸方向に沿って移動させるようにさらに構成されている、
1つまたは複数の上記付記に記載の付加製造装置。
【0152】
(付記6)
前記第1レジンおよび前記第2レジンを前記レジン支持体に堆積させるように構成されたマテリアル堆積手段であって、前記第1レジンを保持するための第1リザーバと、前記第2レジンを保持するための第2リザーバとを含むマテリアル堆積手段、
をさらに含む、1つまたは複数の上記付記に記載の付加製造装置。
【0153】
(付記7)
前記ステージと、前記放射エネルギデバイスと、前記支持プレートとに動作可能に結合されたフレームであって、取付プレートにさらに結合された前記フレームと、
第1スライドアセンブリと、
をさらに含み、
前記フレームと、前記ステージと、前記放射エネルギデバイスと、前記支持プレートとは、前記第1スライドアセンブリに沿って前記取付プレートに対して移動可能である、
1つまたは複数の上記付記に記載の付加製造装置。
【0154】
(付記8)
前記アクチュエータアセンブリのアクチュエータは、前記フレームおよび前記取付プレートに動作可能に結合され、
前記アクチュエータは、前記第1スライドアセンブリに沿って前記フレームを第1位置と第2位置との間で移動させるように構成されている、
1つまたは複数の上記付記に記載の付加製造装置。
【0155】
(付記9)
前記放射エネルギデバイスおよび前記フレームと動作可能に結合された第2スライドアセンブリ、
をさらに含み、
前記放射エネルギデバイスが、前記第2スライドアセンブリに沿って前記フレームに対して移動可能である、
1つまたは複数の上記付記に記載の付加製造装置。
【0156】
(付記10)
前記フレームおよび前記放射エネルギデバイスに動作可能に結合された第3アクチュエータ、
をさらに含み、
前記第3アクチュエータは、前記第2スライドアセンブリに沿って、前記放射エネルギデバイスを第1位置と第2位置との間で移動させるように構成されている、
1つまたは複数の上記付記に記載の付加製造装置。
【0157】
(付記11)
前記ステージと、前記放射エネルギデバイスと、前記アクチュエータアセンブリとに動作可能に結合されたフレーム、
をさらに含み、
前記フレームと、前記ステージと、前記放射エネルギデバイスとは、第1スライドアセンブリに沿って前記支持プレートに対して移動可能である、
1つまたは複数の上記付記に記載の付加製造装置。
【0158】
(付記12)
レジン支持体に第1レジンおよび第2レジンの層を堆積し、
前記レジン支持体をX軸方向に並進させ、
作業面が前記第1レジンに接触するように第1硬化位置にステージを配置し、
前記ステージが前記第1硬化位置にある間に前記第1レジンの部分を硬化させ、
第2硬化位置に前記ステージを配置し、
前記第2硬化位置は、前記第1硬化位置からY軸方向にオフセットされ、
前記ステージが前記第2硬化位置にある間に前記第2レジンの部分を硬化させる、
付加製造装置の動作方法。
【0159】
(付記13)
前記ステージが前記第1硬化位置にある間に前記第1レジンの前記部分を硬化させることは、コンポーネントの第1層を形成し、
前記ステージが前記第2硬化位置にある間に前記第2レジンの前記部分を硬化させることは、前記コンポーネントの第2層を形成する、
1つまたは複数の上記付記に記載の付加製造装置の動作方法。
【0160】
(付記14)
前記ステージが前記第1硬化位置にある間に前記第1レジンの前記部分を硬化させることは、コンポーネントの層の第1部分を形成し、
前記ステージが前記第2硬化位置にある間に前記第2レジンの前記部分を硬化させることは、前記コンポーネントの前記層の第2部分を形成する、
1つまたは複数の上記付記に記載の付加製造装置の動作方法。
【0161】
(付記15)
放射エネルギデバイスを第1投影位置に配置し、
前記放射エネルギデバイスが前記第1投影位置にある間に、前記第1レジンの前記部分を硬化させる、
1つまたは複数の上記付記の付加製造装置の動作方法。
【0162】
(付記16)
前記放射エネルギデバイスを第2投影位置に位置決めし、
前記第2投影位置が前記第1投影位置からY軸方向にオフセットされ、
前記放射エネルギデバイスが前記第2投影位置にある間に前記第1レジンの前記部分を硬化させる、
1つまたは複数の上記付記に記載の付加製造装置の動作方法。
【0163】
(付記17)
フレーム構造を含むフレームであって、前記フレーム構造は、各々が結合されたビルドプレート、支持プレート、ベースプレートを有し、前記支持プレートは、窓を含む、前記フレームと、
前記ビルドプレートに動作可能に結合された第1アクチュエータと、
前記第1アクチュエータに動作可能に結合されたプリントヘッドであって、前記第1アクチュエータは、Z軸に対して前記プリントヘッドを移動させるように構成されている、前記プリントヘッドと、
前記プリントヘッドに動作可能に結合されたステージと、
前記フレームに動作可能に結合され、前記Z軸方向において前記ステージから前記窓の反対側に配置された放射エネルギデバイスと、
前記フレームの前記ベースプレート及び取付プレートに動作可能に結合された第1スライドアセンブリであって、Y軸方向において前記取付プレートに対する前記フレームの動きを案内するように構成されている、前記第1スライドアセンブリと、
を含む、付加製造装置。
【0164】
(付記18)
前記第1スライドアセンブリは、前記取付プレートと動作可能に結合されたトラックと、前記ベースプレートと動作可能に結合された1つまたは複数のガイドと、を含み、
前記1つまたは複数のガイドは、前記トラックに沿ってスライド可能である、
1つまたは複数の上記付記に記載の付加製造装置。
【0165】
(付記19)
前記放射エネルギデバイスと前記フレーム構造との間に配置された第2スライドアセンブリ、
をさらに含み、
前記第2スライドアセンブリは、前記窓に対する前記放射エネルギデバイスの動きを案内するように構成されている、
1つまたは複数の上記付記に記載の付加製造装置。
【0166】
(付記20)
前記第2スライドアセンブリは、前記フレーム構造と動作可能に結合されたレールと、1つまたは複数のガイドと、を含み、
1つまたは複数の前記ガイドは前記レールに沿ってスライド可能である、
1つまたは複数の上記付記に記載の付加製造装置。
【0167】
本明細書は最良の形態を含む本発明を開示するための実施例を使用し、また、任意のデバイスまたはシステムを作製および使用すること、ならびに任意の組み込まれた方法を実施することを含む、任意の当業者が本発明を実施することを可能にする。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者に想起される他の例を含むことができる。そのような他の例は、それらが特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を含む場合、またはそれらが特許請求の範囲の文言と実質的に異ならない同等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることが意図される。