(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-14
(45)【発行日】2025-01-22
(54)【発明の名称】飲料を調製するためのカプセル
(51)【国際特許分類】
A47J 31/06 20060101AFI20250115BHJP
A47J 31/36 20060101ALI20250115BHJP
B65D 85/804 20060101ALI20250115BHJP
【FI】
A47J31/06 323
A47J31/36 122
B65D85/804 100
(21)【出願番号】P 2023502580
(86)(22)【出願日】2021-07-13
(86)【国際出願番号】 IB2021056294
(87)【国際公開番号】W WO2022013739
(87)【国際公開日】2022-01-20
【審査請求日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】102020000017071
(32)【優先日】2020-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】507015435
【氏名又は名称】サクミ コオペラティヴァ メッカニチ イモラ ソシエタ コオペラティヴァ
【住所又は居所原語表記】Via Selice Provinciale,17/A,I-40026 IMOLA(Bologna),Italy
(74)【代理人】
【識別番号】100159905
【氏名又は名称】宮垣 丈晴
(74)【代理人】
【識別番号】100142882
【氏名又は名称】合路 裕介
(74)【代理人】
【氏名又は名称】吉田 新吾
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】ファルゾーニ,アレッサンドロ
(72)【発明者】
【氏名】スパドーニ,クリスチャン
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-262405(JP,A)
【文献】特開2016-027892(JP,A)
【文献】特表2007-504889(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0269933(US,A1)
【文献】国際公開第2015/082982(WO,A1)
【文献】特表2014-531235(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/06
A47J 31/36
B65D 85/804
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料を作るための装置における飲料の調製用の、本体を備えるカプセルであって、前記本体は、
底壁と、
前記底壁に接続された第1の環状縁部と第2の環状縁部との間で長手方向軸の周りに延在する側壁であって、当該側壁は前記長手方向軸に向けられた内面と、前記内面と反対側の外面とを有する側壁と、
前記長手方向軸から離れるように前記側壁の前記第2の環状縁部から延在する環状フランジと、を含み、
前記側壁の前記外面は、前記フランジの近位にある第1の部分と、前記フランジから遠位にある第2の部分とを含み、
前記第2の環状縁部は、40mm以上の直径を有し、前記カプセルは、前記長手方向軸に沿って35mm以上の長さを有し、
前記本体は、前記長手方向軸の周りに配置され且つ前記側壁の前記外面の前記第1の部分から突出する複数の突起を含み、前記複数の突起は、前記側壁の局所的な肥厚を生み出し、
前記フランジの前面と前記フランジの後面は、平行で且つ前記本体の前記側壁の厚みに等しい量だけ離間している、カプセル。
【請求項2】
前記複数の突起は、前記長手方向軸を通る平面に含まれるそれぞれの軸に沿って延びる、請求項1に記載のカプセル。
【請求項3】
前記複数の突起は、前記長手方向軸の周りに角度的に等間隔に配置されている、請求項2に記載のカプセル。
【請求項4】
前記複数の突起は少なくとも3つの突起を含む、請求項3に記載のカプセル。
【請求項5】
前記環状フランジは、前記底壁に向けられた後面と、前記後面の反対側の前面とを有し、前記本体は、前記長手方向軸の周りに配置され且つ前記環状フランジの前記後面から突出する複数の隆起を含み、前記複数の隆起は、
当該隆起が設けられた前記環状フランジの
前記後面の部分に局所的な肥厚を生み出す、請求項1から4のいずれか一項に記載のカプセル。
【請求項6】
前記複数の隆起はそれぞれの半径方向軸に沿って延び、前記それぞれの半径方向軸は前記長手方向軸から半径方向に延びる、請求項5に記載のカプセル。
【請求項7】
前記複数の隆起の各隆起は、前記複数の突起の対応する突起に接合されている、請求項5または6に記載のカプセル。
【請求項8】
半径方向軸に沿って延びる前記複数の隆起の各隆起は、前記長手方向軸を通る平面に含まれるそれぞれの軸に沿って延びる前記複数の突起の前記対応する突起と、各隆起が前記対応する突起に接合された点を頂点として、40°から55°の間の角度をなす、請求項7に記載のカプセル。
【請求項9】
前記環状フランジに接合された蓋であって、前記本体と共に前記カプセルの内側の内部空間を画定する蓋と、
前記内部空間に配置されたフィルタ要素であって、前記内部空間を収容空間と収集空間とに分割し、前記収容空間が前記蓋によって部分的に画定され、前記収集空間が前記底壁によって部分的に画定されている、フィルタ要素と、
前記収容空間に収容され且つ前記飲料を作るために使用される物質と、をさらに備える請求項1から8のいずれか一項に記載のカプセル。
【請求項10】
前記カプセルの前記側壁は、前記フランジから遠位にある円錐台形部分と、前記フランジの近位にある円筒形部分とを有する、請求項1から9のいずれか一項に記載のカプセル。
【請求項11】
各隆起は、前記環状フランジの
前記後面の半径方向の展開に等しい半径方向の展開を有する、請求項1から
10のいずれか一項に記載のカプセル。
【請求項12】
飲料を作るための装置における飲料の調製用のカプセルを製造するための方法であって、前記カプセルの本体を形成するステップを含み、前記ステップにおいて、
底壁と、
前記底壁に接続された第1の環状縁部と第2の環状縁部との間で長手方向軸の周りに延びる側壁であって、前記長手方向軸に面する内面と、前記内面の反対側の外面とを有する側壁と、
前記長手方向軸から離れるように前記側壁の前記第2の環状縁部から延在する環状フランジと、が形成され、
前記側壁の前記外面は、前記フランジの近位にある第1の部分と、前記フランジから遠位にある第2の部分とを含み、
前記第2の環状縁部は、40mm以上の直径を有し、前記カプセルは、前記長手方向軸に沿って35mm以上の長さを有し、
前記形成するステップは、前記長手方向軸の周りに配置され且つ前記側壁の前記外面の前記第1の部分から突出する複数の突起も形成し、これにより、前記複数の突起は、前記側壁の局所的な肥厚を生み出し、
前記フランジの前面と前記フランジの後面は、平行で且つ前記本体の前記側壁の厚みに等しい量だけ離間している、方法。
【請求項13】
前記形成するステップは、熱可塑性材料の装填物から圧縮成形によって実行され、前記複数の突起は、圧縮成形中に前記本体の前記側壁と一体的に形成される、請求項
12に記載の方法。
【請求項14】
前記形成するステップは、前記長手方向軸の周りに配置され且つ前記環状フランジの後面から突出する複数の隆起も形成し、前記後面は、前記底壁に向けられており、圧縮成形中に前記複数の隆起は前記環状フランジと一体的に形成される、請求項
13に記載の方法。
【請求項15】
飲料を作るための装置における飲料の調製用のカプセルを製造するための金型であって、前記金型は、開構成と、成形キャビティを画定する閉構成との間で移動可能であり、
底部凹部と、
前記底部凹部に接続された第1の環状端部と第2の環状端部との間で長手方向軸の周りに延在する側部凹部であって、前記長手方向軸に面する内壁と、前記内壁の反対側の外壁とを有する側部凹部と、
前記第2の環状端部に接続され且つ前記長手方向軸から離れるように前記第2の環状端部から延在するフランジ凹部と、を含み、
前記側部凹部の前記外壁が前記フランジ凹部の近位にある第1の部分と、前記フランジ凹部から遠位にある第2の部分とを含み、
前記第2の環状端部は、40mm以上の直径を有し、前記成形キャビティは、前記長手方向軸に沿って35mm以上の長さを有し、
前記側部凹部は、前記側部凹部の前記外壁の前記第1の部分において前記長手方向軸の周りに配置された複数のくぼみを含み、
前記フランジ凹部の前面と前記フランジ凹部の後面は、平行で且つ前記側部凹部の厚みに等しい量だけ離間している、金型。
【請求項16】
前記フランジ凹部は、前記底部凹部に面する後壁と、前記後壁の反対側の前壁とを有し、前記フランジ凹部は、前記フランジ凹部の前記後壁において前記長手方向軸の周りに配置された複数の凹面を含む、請求項
15に記載の金型。
【請求項17】
前記長手方向軸に沿って互いに対して移動可能な上部ユニットおよび下部ユニットを備え、前記金型の前記開構成では、前記上部ユニットおよび前記下部ユニットは離間しており、前記金型の前記閉構成では、前記上部ユニットおよび前記下部ユニットは互いに接近して前記成形キャビティを画定する、請求項
15または
16に記載の金型。
【請求項18】
前記カプセルは、生体適合性材料で作られる、請求項1に記載のカプセル。
【請求項19】
前記カプセルは、35%の再生可能な含有量を有する家庭用堆肥化可能化合物で作られる、請求項1に記載のカプセル。
【請求項20】
前記カプセルは、天然繊維から得られる成形可能な材料で作られる、請求項1に記載のカプセル。
【請求項21】
前記カプセルは、生分解性または生体適合性の合成ポリマー材料で作られる、請求項1に記載のカプセル。
【請求項22】
前記カプセルは、150°から200°の範囲の融点を持つ材料で作られる、請求項1に記載のカプセル。
【請求項23】
前記カプセルは、異相共重合体で作られる、請求項1に記載のカプセル。
【請求項24】
前記カプセルは、ポリプロピレン共重合体で作られる、請求項
23に記載のカプセル。
【請求項25】
前記共重合体は核形成される、請求項
23に記載のカプセル。
【請求項26】
前記カプセルは、ホモ重合体で作られる、請求項1に記載のカプセル。
【請求項27】
前記共重合体は帯電防止ホモ重合体である、請求項
23に記載のカプセル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料を作るための装置における飲料の調製用のカプセルに関する。本発明はまた、カプセルを製造するための方法およびカプセルを製造するための金型に関する。
【背景技術】
【0002】
本開示は、浸出による飲料の製造の分野に係り、この分野では、例えばコーヒーのような浸出材料を含むカプセルの使用が知られている。カプセルは、カップまたは本体と蓋とを備え、飲料を抽出するためにお湯または蒸気がカプセルに供給される特定の飲料製造機械に配置されるように設計されている。
【0003】
より具体的には、本開示は、アメリカンコーヒーなどの飲料の浸出による製造の分野に係る。この分野で用いられるカプセルは、ネスプレッソのようなコーヒーマシンで用いられるカプセルよりも大きく、典型的には、カプセルは、内部空間を第1の部分と第2の部分に分けるフィルタ要素を備え、第1の部分は、飲料の製造用の物質(例えば、コーヒー)を含む。飲料製造機械は、第1の部分にお湯を供給し、第1の部分に含まれる物質が浸出して飲料を生成し、当該飲料はフィルタ要素を介して第2の部分に移行し、最後に、機械は第2の部分から飲料を抽出する。
【0004】
この種のカプセルは、例えば、以下の特許文献に記載されている。すなわち、US2002/0020659、US9232871B2、US2018160845A1、US2018118450A1、US2017042362A1に記載されている。
【0005】
従来技術のカプセルに伴う1つの問題は、カプセル本体が形成された後、内部空間に浸出物質が充填される前に、カプセルの製造プロセスが複数のカプセルを積み重ねることを伴う場合に、カプセル同士がくっ付き易く、それらを互いに分離することが困難になることである。この問題を克服するために、この種の従来技術のカプセルは、その側壁に、円筒形のアンダーフランジ形状であって、側壁の(円錐台形状を有する)残りの部分よりも幅広のアンダーフランジ形状を備える場合があり、これにより、2つのカプセルが互いに積み重ねられる場合に、フランジの間隔が維持され、必要な場合にカプセルを分離することが容易になる。しかしながら、多くの場合で、アンダーフランジ形状はカプセル同士のくっ付きを防止するのにあまり効果的ではなく、さらにアンダーフランジ形状により側壁が厚くなるので、カプセルが重くなり、結果的に高価になる。
【0006】
飲料を作るための製品の収容用のカプセルの他の解決策は、特許文献WO2013038382、WO2013164669、WO2015170385、WO2015056238に記載されている。
【発明の概要】
【0007】
本開示は、従来技術の上述の欠点を克服するために、飲料を作るための装置における飲料を調製するためのカプセル、カプセルを製造するための方法およびカプセルを製造するための金型を提供することを目的とする。
【0008】
この目的は、添付の特許請求の範囲で特徴付けられるカプセル、方法および金型によって完全に達成される。
【0009】
より具体的には、本開示は、飲料を作るための装置における飲料を調製するためのカプセルに関する。
【0010】
カプセルは、本体(またはカップ)を備える。本体は、好ましくは熱可塑性材料(例えば、ポリマー、複合材料または生体適合性材料など)で作られている。
【0011】
本体は底壁を備える。本体は側壁を備える。側壁は、第1の環状縁部と第2の環状縁部との間で長手方向軸の周りに延在する。第1の環状縁部は底壁に接続されている。したがって、側壁は、底壁と第2の環状縁部との間に延在する。側壁は、長手方向軸に面する内面と、内面の反対側の外面とを有する。
【0012】
本体はまた、環状フランジを備える。環状フランジは、側壁の第2の環状縁部に接続されている。環状フランジは、長手方向軸から離れるように側壁の第2の環状縁部から延びる。側壁の外面は、フランジの近位にある第1の部分と、フランジから遠位にある第2の部分とを含む。第2の部分は、好ましくは円錐台形状であることに留意されたい。第1の部分は、円筒形状または円錐台形状であり得る。一実施形態では、第1の部分は、第2の部分と比較して長手方向軸に対して異なる傾斜を有する。より具体的には、第1の部分は、第2の部分よりも長手方向軸に対して急傾斜していない。好ましくは、第1の部分は、長手方向軸から離れるように第2の部分から半径方向に突出する。
【0013】
フランジは、好ましくは平坦な形状を有することに留意されたい。さらに、フランジの平坦な形状は、半径方向平面、すなわち長手方向軸に垂直な平面と一致する平面を規定する。言い換えれば、フランジは、半径方向、すなわち、カプセルの長手方向軸に対して垂直に向けられた平面に(全体的に)沿って配置される。平坦であることに加えて、フランジの前面は好ましくは滑らかである。
【0014】
カプセル本体の側壁は厚みを有し、フランジの厚みは、カプセル本体の側壁の厚みと同一または実質的に同一である。したがって、フランジの前面とフランジの後面は、(平行で且つ)その厚さに等しい量だけ離間している。そのため、フランジは薄く、フランジの半径方向の展開はその厚みよりもはるかに大きい。
【0015】
その内部で、カプセルは空間を規定する。例示的な実施形態では、カプセル内部の空間は空であり、すなわち、仕切りも区画もない。
【0016】
第2の環状縁部の直径は、35mm以上である。より具体的には、第2の環状縁部の直径は、40mm以上である。好ましくは、第2の環状縁部の直径は、45mm以上である。さらにより好ましくは、第2の環状縁部の直径は、50mm以上(例えば、51mm)である。
【0017】
カプセルの長さ(すなわち、カプセル本体の長さ、またはカプセル本体の側壁の長さ)は、長手方向軸に沿って30mm以上である。より具体的には、カプセルの長さ(すなわち、カプセル本体の長さ、またはカプセル本体の側壁の長さ)は、長手方向軸に沿って35mm以上である。好ましくは、カプセルの長さ(すなわち、カプセル本体の長さ、またはカプセル本体の側壁の長さ)は、長手方向軸に沿って40mm以上(例えば45mm)である。カプセルまたはその側壁の長さとは、第1および第2の環状縁部の間の距離を意味する。
【0018】
好ましくは、本体は複数の突起を含む。複数の突起は長手方向軸の周りに配置されている。複数の突起は側壁の外面の第1の部分から突出する。したがって、複数の突起は、環状フランジに隣接する位置で、側壁の外面に配置されている。複数の突起は、側壁の局所的な肥厚を生み出す。突起の機能は、(充填および蓋の取り付け前に)カプセル本体が互いに積み重ねられる場合に、カプセル本体同士がくっ付くことを防止することであり、このようにして、突起により、その後にそれらの積み重ねを解くこと(unstack)が容易になる。さらに、側壁を局所的に厚くするだけで、これらの突起はカプセルに大きな重量を加えず、したがってカプセルは軽量のままであり、したがって経済的である。
【0019】
好ましくは、複数の突起は、長手方向軸を通る平面に含まれるそれぞれの軸に沿って延在する。したがって、これらの突起はリブを規定する。平面は、長手方向軸から半径方向に延在する。一実施形態では、これらの軸は長手方向軸に平行である。一実施形態では、これらの軸は、長手方向軸に平行な成分と、長手方向軸に対して半径方向の成分とを有する。長手方向軸に平行な成分は、半径方向の成分よりも大きい。複数の突起が、長手方向軸を通る平面に含まれる軸、または長手方向軸に実質的に平行な軸に沿って延びるという事実は、積み重ねを解くことを容易にする。積み重ねを解く最中に、1つのカプセルが、長手方向軸、したがって複数の突起の軸に沿った移動によって別のカプセルから引き上げられるからである。
【0020】
他の実施形態では、複数の突起は、異なる形状を有してもよいことに留意されたい。例えば、複数の突起は、長手方向軸に対して接線方向の成分を持つ軸にも沿って延びてもよいし、また、小さなエンボスの形であってもよいし、あるいは半球の形であってもよい。
【0021】
好ましくは、複数の突起は、長手方向軸の周りに角度的に等間隔に配置されている。
【0022】
好ましくは、複数の突起は、少なくとも3つの突起を含む。さらにより好ましくは、複数の突起は、少なくとも5つの突起、または少なくとも7つの突起、または少なくとも10個の突起、または少なくとも15個の突起を含む。
【0023】
環状フランジは、底壁に向けられた後面と、後面の反対側の前面とを有することに留意されたい。
【0024】
好ましくは、カプセル本体は、長手方向軸の周りに配置され且つ環状フランジの後面から突出する複数の隆起を含む。複数の隆起は、環状フランジの局所的な肥厚を生み出す。複数の隆起は、積み重ねられたカプセル同士の積み重ねを解くことを容易にするだけでなく、環状フランジを強化する機能も有する。複数の隆起のおかげで、環状フランジをより薄く形成することができ、カプセルを軽量化して材料の削減が可能になる。
【0025】
好ましくは、複数の隆起は、それぞれの半径方向軸に沿って延在する。これらの半径方向軸は、長手方向軸から半径方向に延びる平面に含まれる。より具体的には、これらの半径方向軸は、長手方向軸から半径方向に沿って延びる。したがって、複数の隆起は半径方向のリブを規定する。
【0026】
他の実施形態では、複数の隆起は他の形状を有し得ることに留意されたい。例えば、それらは半球または平行六面体の形状であり得る。
【0027】
好ましくは、複数の突起の数は、複数の隆起の数と等しい。好ましくは、複数の隆起の各隆起は、複数の突起の対応する突起に接合されている。したがって、各隆起は、フランジの後面上の対応する突起の展開を構成する。
【0028】
環状フランジは、側壁の第2の環状縁部から環状フランジを取り囲むさらなる環状縁部まで延在する。好ましくは、各隆起は、対応する突起の端に接合された第1の端部から、さらなる環状縁部に配置された第2の端部まで延在する。したがって、各隆起は、環状フランジの下面の半径方向の展開に等しい半径方向の展開を有する。
【0029】
複数の隆起の各隆起は、複数の突起の対応する突起と40°から60°の間、好ましくは40°から55°の間、または45°から55°の間の角度をなす。
【0030】
カプセルは、少なくとも飲料製造機械に配置される準備ができているその最終的な構成では、蓋も含むことに留意されたい。蓋は環状フランジに接合されている。より具体的には、蓋は環状フランジの前面に接合されている。
【0031】
蓋は、本体とともに、カプセル内の内部空間を画定する、または当該内部空間を囲む。カプセルはまた、好ましくは、内部空間に配置されたフィルタ要素を備える。フィルタ要素は、例えば、紙などのセルロース材料で作られ得る。カプセルはまた、飲料を作るための物質を備える。飲料を作るための物質は、フィルタ要素によって少なくとも部分的に画定された空間に少なくとも封入される。より具体的には、フィルタ要素は、内部空間を収容空間と収集空間とに分割し、飲料を作るための物質は収容空間に収容される。
【0032】
例示的な実施形態では、カプセルは、生体適合性材料で作られる。例示的な実施形態では、カプセルは、好ましくは、例えばセルロースである天然繊維から得られる成形可能な材料で作られる。あるいは、材料は生分解性/適合性の合成ポリマー材料である。
【0033】
一実施形態では、材料はBIOMIND CCB07H5、すなわち、35%の再生可能な含有量を有する家庭用堆肥化可能化合物であり、好ましくは生分解性で短寿命の製品に推奨される。
【0034】
【0035】
使用可能な他の製品は、150°から200°の範囲の融点を持つ。次の表に示される特性を有する生分解性樹脂も使用可能である。
【0036】
別の生体適合性材料は、INZEA F58 AL30(登録商標)、すなわち、生分解性材料から部分的に作られた熱可塑性材料である。INZEA F58 AL30(登録商標)は、射出成形用途に適している。これは、従来のポリオレフィン装置で処理可能である。この材料は次の特性を持つ。
【0037】
以下にリストされているのはその他の材料であり、各々の材料の後にそれぞれの技術的特性を示す表が続く。
【0038】
インジオ(Ingeo)(登録商標)バイオポリマー 2500HP テクニカル データ シート
【0039】
インジオ(Ingeo)(登録商標)バイオポリマー 3001D
【0040】
インジオ(Ingeo)(登録商標)バイオポリマー 3100HP テクニカル データ シート
【0041】
インジオ(Ingeo)(登録商標)バイオポリマー 3251D
【0042】
例示的な実施形態では、材料は異相共重合体である。このような材料の例はBJ356MOであり、以下のデータシートがある。
【0043】
一実施形態では、材料はポリプロピレン共重合体である。このような材料の例はBJ368MOであり、以下のデータシートがある。
【0044】
カプセルを製造するために使用できる材料の上記列挙した例および関連するデータシートに関して、各例について、プラスチックを構成する材料は、表に示されたパラメータの少なくとも1つについて、表自体に示された値を有するべきであることに留意すべきである(より具体的には、各表について、材料は、表のパラメータの任意の組み合わせまたは選択について、表自体に示されたそれぞれの値を有するべきである)。
【0045】
一実施形態では、共重合体は核形成され得る。また、共重合体は、異相であり且つポリプロピレンであってもよい。一実施形態では、共重合体はホモ重合体であってもよい。一実施形態では、共重合体は帯電防止ホモ重合体であってもよい。
【0046】
例示的な実施形態では、材料は高透明なポリプロピレンランダム共重合体である。
【0047】
天然繊維から得られる材料は、粉末、固体またはペーストであってもよい。例えば、天然繊維から得られる材料は、圧縮される粉末を含み、またはそれは、ボール、フィルムまたは前処理された製品の形態であってもよい。前処理された製品は、平板状、凹面状または円盤状をしていてもよい。
【0048】
内部空間は必ずしも充填される必要はなく、空のままでもよいことが規定される。好ましくは、収容空間は、蓋によって(およびフィルタ要素によって)部分的に画定され、収集空間は、底壁によって(およびフィルタ要素によって)部分的に画定される。したがって、カプセルが飲料製造機械に挿入される場合に、機械は物質が配置された収容空間にお湯を供給する。飲料は浸出によって作られ、フィルタ要素を通過して収容空間から収集空間に入る。その後、機械は収集空間から飲料を抽出する。より具体的には、機械は蓋に第1の穴を開け、そこからお湯を収容空間に供給し、底壁に第2の穴を開けて、そこから作られた飲料が抽出される。
【0049】
一実施形態では、飲料を作るための物質はコーヒー顆粒を含む。別の実施形態では、飲料を作るための物質はコーヒー粉末を含む。別の実施形態では、飲料を作るための物質はカモミールまたは茶を含む。
【0050】
本開示はまた、飲料を作るための装置における飲料の調製用のカプセルを製造するための方法を提供する。この方法は、カプセルの本体を形成するステップを含む。カプセル、より具体的にはカプセル本体は、本開示の1つまたは複数の態様に従って作製される。形成するステップでは、カプセル本体の底壁、側壁および環状フランジが形成される。側壁は、底壁に接続された第1の環状縁部と第2の環状縁部との間で長手方向軸の周りに延在する。側壁は、長手方向軸に面する内面と、内面の反対側の外面とを有する。環状フランジは、長手方向軸から離れるように側壁の第2の環状縁部から延びる。側壁の外面は、フランジの近位にある第1の部分と、フランジから遠位にある第2の部分とを含む。カプセル本体を形成するステップでは、長手方向軸の周りに配置され且つ側壁の外面の第1の部分から突出する複数の突起も形成される。したがって、複数の突起は、環状フランジに隣接する側壁の外面の領域に形成される。複数の突起は、側壁の局所的な肥厚を生み出す。
【0051】
好ましくは、形成するステップにおいて、長手方向軸の周りに配置され且つ環状フランジの後面から突出する複数の隆起も形成され、後面は底壁に向けられている。
【0052】
一実施形態では、形成するステップは、圧縮成形によって行われる。したがって、カプセル本体は、熱可塑性材料の装填物(charge)から形成される。この実施形態では、複数の突起は、カプセル本体の側壁と一体的に圧縮成形によって形成される。複数の隆起は、環状フランジ(およびカプセル本体)と一体的に圧縮成形によって形成される。
【0053】
この実施形態では、形成するステップは、本開示の1つまたは複数の態様に従って作製された金型によって実行される。より具体的には、相互に移動可能な下部ユニットと上部ユニットとを含む金型によって実行される。したがって、形成するステップは、熱可塑性材料の装填物を準備することと、金型の下部ユニットに装填物を配置することと、上部ユニットおよび下部ユニットを、それらが成形キャビティであって、カプセル本体が装填物から形成される成形キャビティを画定するまで、互いに向かって移動させることにより金型を閉じることと、を含む。形成するステップはまた、カプセル本体を冷却することを含み得る。
【0054】
この方法はまた、上部ユニットと下部ユニットとを互いに離れるように移動させることによって金型を開くステップと、形成されたカプセルを金型から取り出すステップとを含む。
【0055】
一実施形態では、形成するステップは射出成形によって行われる。この実施形態では、複数の突起は、カプセル本体の側壁と一体的に射出成形によって形成される。複数の隆起は、環状フランジ(およびカプセル本体)と一体的に射出成形によって形成される。
【0056】
この方法はまた、フィルタ要素を準備してフィルタ要素をカプセル本体の内側の内部空間に挿入するステップを含んでもよい。この方法はまた、飲料を作るための物質を内部空間に供給するステップを含んでもよい。より具体的には、物質は、フィルタ要素によって部分的に画定された内部空間内の部分(収容空間とも呼ばれる)に供給される。この方法はまた、蓋を環状フランジの前面に接合して内部空間を閉鎖するステップを含んでもよい。蓋を接合するステップの後、物質が配置された収容空間は、蓋とフィルタ要素との間で囲まれる。
【0057】
本開示はまた、飲料を作るための装置における飲料の調製用のカプセルを製造するための金型を提供する。金型は、開構成と成形キャビティを規定する閉構成との間で移動可能である。成形キャビティは、本開示の1つまたは複数の態様によるカプセルを形成するように成形されている。より具体的には、成形キャビティは、底部凹部、側部凹部およびフランジ凹部を含む。側部凹部は、底部凹部に接続された第1の環状端部と第2の環状端部との間で長手方向軸の周りに延在する。側部凹部は、長手方向軸に面する内壁と、内壁の反対側の外面とを有する。フランジ凹部は、第2の環状端部に接続されており、第2の環状端部から、長手方向軸から離れるように延びる。側部凹部の外壁は、フランジ凹部の近位にある第1の部分と、フランジ凹部から遠位にある第2の部分とを含む。好ましくは、第2の部分は円錐台形状である。第1の部分は、円筒形または円錐台形である。
【0058】
カプセルが金型から取り出される前に、金型の長手方向軸は、金型で形成されたカプセルの長手方向軸と一致する。
【0059】
好ましくは、第2の環状端部(具体的には、その外縁)は、35mm(または40mm、または45mm、または50mm)以上の直径を有する。成形キャビティ(すなわち、側部凹部)は、長手方向軸に沿って35mm(または30mm、または40mm、または45mm)以上の長さを有する。
【0060】
好ましくは、側部凹部は、側部凹部の外壁の第1の部分において長手方向軸の周りに配置された複数の凹部(またはくぼみ)を含む。したがって、複数のくぼみは、フランジ凹部に隣接する外壁の領域に形成される。複数のくぼみは、側面凹部を局所的に広げる。好ましくは、複数のくぼみは、長手方向軸を通るそれぞれの平面に含まれる軸に沿って延びる。したがって、くぼみは溝を規定する。
【0061】
フランジ凹部は、底部凹部に面する後壁と、後壁の反対側の前壁とを有することに留意されたい。好ましくは、フランジ凹部は、フランジ凹部の後壁において長手方向軸の周りに配置された複数の凹面を含む。複数の凹面は、フランジ凹部を局所的に広げる。好ましくは、複数の凹面は、長手方向軸から放射状に配置されたそれぞれの半径方向軸に沿って延びる。したがって、凹面はまた溝を規定する。
【0062】
好ましくは、凹面の数はくぼみの数と等しい。各凹面は、対応するそれぞれのくぼみに等しく、したがって、その展開を構成する。好ましくは、各凹面は、それぞれのくぼみと40°から55°の間の角度をなす。
【0063】
好ましくは、金型は、長手方向軸に沿って互いに対して移動可能な上部ユニットおよび下部ユニットを備える。好ましくは、金型の長手方向軸は重力と平行である。金型の開構成では、上部ユニットと下部ユニットは離間しており、金型の閉構成では、上部ユニットと下部ユニットは互いに接近して成形キャビティを画定する。
【図面の簡単な説明】
【0064】
これらおよび他の特徴は、添付の図面に非限定的な例として示される好ましい実施形態の以下の説明からより明らかになるであろう。
【
図1】本開示の1つまたは複数の態様に従って製造されたカプセル本体の斜視図を示す。
【
図2】
図1のカプセル本体をさらなる斜視図で示す。
【
図5】
図1に示された本体、フィルタ、物質および蓋を含む、本開示のカプセルを示す。
【
図6】
図1のカプセル本体を製造するための金型を開構成で示す。
【発明を実施するための形態】
【0065】
添付の図面を参照すると、数字1はカプセルを示す。カプセル1は、本体100を備える。本体100は、底壁101、側壁102および環状フランジ103を含む。側壁102は、第1の環状縁部102Aと第2の環状縁部102Bとの間で長手方向軸Aの周りに延在する。第1および第2の環状縁部102Aおよび102Bは、長手方向軸Aを取り囲む。第1の環状縁部102Aは、底壁101に接続されている。第2の環状縁部102Bは、環状フランジ103に接続されている。
【0066】
側壁102は、長手方向軸Aに面する内面と、内面の反対側の外面とを有する。側壁102、またはその外面は、第1の部分1021および第2の部分1022を備える。第1の部分1021は環状フランジ103の近位にあり、第2の部分1022は環状フランジ103から遠位にある。より具体的には、第1の部分1021は環状フランジ103に接続されており、第2の部分1021は底壁101に接続されている。したがって、第1の部分1021は、側壁の第1の環状縁部102Aと、第1の部分1021と第2の部分1022とを接合する接続縁部との間で、長手方向軸Aの周りに延在する。第2の部分1022は、第1の部分1021と第2の部分とを接合する接続縁部と、第2の環状縁部102Bとの間で長手方向軸Aの周りに延在する。第1の部分1021は、実質的に円筒形状を有する。したがって、第1の部分1021と第2の部分1022とを接合する接続縁部は、第2の環状縁部102Bと同一の直径D1を有する。第2の部分1022は円錐台形状である。したがって、第1の部分1021と第2の部分1022とを接合する接続縁部は、第1の環状縁部102Aの直径よりも大きい直径を有する。したがって、第2の環状縁部102Bは、第1の環状縁部102Aの直径よりも大きい直径D1を有する。第2の環状縁部102Bの直径D1は、好ましくは40mm以上である。
【0067】
側壁102の、すなわちカプセル本体100の長さL1は、長手方向軸に沿って35mm以上である。長さL1は、底壁101と第2の環状縁部102Bとの間の最大距離を規定する。
【0068】
本体100は、複数の突起104を備える。複数の突起104は、側壁102の外面の第1の部分1021から突出する。複数の突起104は、細長い形状であり、長手方向軸Aと平行に(または実質的に平行に)延在する。複数の突起104は、長手方向軸Aの周りに等間隔に配置されている。複数の突起104は、第1の部分1021上で、第1の部分1021と第2の部分1022とを接合する接続縁部から、第2の環状縁部102Bまで(すなわち、環状フランジ103まで)延びる。したがって、各突起104は、第1の部分1021と第2の部分1022とを接合する接続縁部上に位置付けられる第1の端部から、環状フランジ103と接触する第2の端部まで延在する。
【0069】
本体100は、複数の隆起105を備える。複数の隆起105は、環状フランジ103の後面から突出し、環状フランジ103の後面は、側壁102に、すなわち底壁101に面している。複数の隆起105は、長手方向軸Aから放射状に延びるそれぞれの半径方向に沿って延びる細長い形状を有する。複数の隆起105は、長手方向軸Aの周りに角度的に等間隔に配置されている。各隆起105は、対応する突起104に接合されている。より具体的には、各隆起105は、対応する突起104の第2の端部に接合される第1の端部と、環状フランジ103の外縁に位置する第2の端部との間に延在する。
【0070】
カプセル1は、蓋14を備える。蓋14は、環状フランジ103の前面に接合されている。したがって、複数の隆起105は、蓋14が取り付けられる面とは反対側の面で、環状フランジ103から突出する。
【0071】
蓋14および本体100は、カプセル1の内側の内部空間を画定する。
【0072】
カプセル1はまた、フィルタ要素11を備える。フィルタ要素11は、カプセル1の内側の内部空間に配置される。好ましくは、フィルタ要素11はカップ形状であり、側壁と底壁とを含む。フィルタ要素11の側壁も長手方向軸Aの周りに延在する。フィルタ要素11の側壁は、側壁102(または側壁102の第2の部分1022)と平行または実質的に平行である。フィルタ要素11の底壁は、フィルタ要素11の側壁に(フィルタ要素11の下部環状端部で)接続されている。好ましくは、フィルタ要素11の底壁は、カプセル本体100の底壁101と平行である。好ましくは、フィルタ要素11の上部環状端部は、側壁102の第2の環状縁部102Bの近位にある領域でカプセル本体100に接合される(例えば、接着される)。フィルタ要素11の底壁は、カプセル本体100の底壁101から離間している。したがって、フィルタ要素11は、カプセル1の内部空間内に、蓋14とフィルタ要素11の底壁との間に含まれる収容空間12と、フィルタ要素11の底壁とカプセルの底壁101との間に含まれる収集空間13とを規定する。飲料を作るための物質(例えば、コーヒー顆粒)は、収容空間12内に配置される。収集空間13は空気で満たされている。
【0073】
カプセル1が飲料製造機械に挿入される場合、注入器4が蓋14に穴を開けて、収容空間12にお湯を供給する。飲料は浸出によって生成され、フィルタ要素11を通って収集空間13に抽出される。次いで、機械は底壁101に穴を開けて、作られた飲料を分配する。
【0074】
本開示はまた、金型2に関する。金型2は、カプセル1の本体100を形成するように成形されている。金型2は、(形成される本体100の長手方向軸Aと一致する)長手方向軸Aに沿って互いに対して移動可能な上部ユニット21および下部ユニット22を備える。上部ユニット21および下部ユニット22は、金型2の開構成を規定する離間位置と、金型2の閉構成を規定する近接位置との間で互いに対して移動可能である。開構成では、金型2は、熱可塑性材料の装填物3を受け入れるように構成されている。好ましくは、装填物3は下部ユニット22上に置かれる。閉構成では、上部ユニット21および下部ユニット22は、カプセル1の本体100が装填物3から圧縮成形によって形成される成形キャビティ200を画定する。
【0075】
成形キャビティ200は、カプセル1の本体100の底壁101を形成するように構成された底部凹部201を含む。
【0076】
成形キャビティ200はまた、底部凹部201に接続された(すなわち、連通した)側部凹部202を含む。側部凹部202は、カプセル1の本体100の側壁102を形成するように構成されている。より具体的には、側部凹部202は、第1の環状端部202Aと第2の環状端部202Bとの間で長手方向軸Aの周りに延在する。第1の環状端部202Aは、底部凹部に接続されている。成形キャビティ200はまた、長手方向軸から離れるように第2の環状端部202Bから延在するフランジ凹部203を含む。したがって、フランジ凹部203は、第2の環状端部202Bで側部凹部202に接続されている(すなわち連通している)。側部凹部203は、カプセル1の本体100の環状フランジ103を形成するように構成されている。
【0077】
成形キャビティ200はまた、フランジ凹部203に近接する側部凹部202の部分において長手方向軸Aの周りに配置された複数のくぼみ204を含む。より具体的には、複数のくぼみ204は、長手方向軸に面する内壁とは反対側の側部凹部202の外壁における凹部である。くぼみ204は、突起104を形成するように構成されている。
【0078】
成形キャビティ200はまた、フランジ凹部203の後壁に形成され且つ隆起105を形成するように構成された複数の凹面(図示せず)を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0079】
【文献】US2002/0020659
【文献】US9232871B2
【文献】US2018160845A1
【文献】US2018118450A1
【文献】US2017042362A1
【文献】WO2013038382
【文献】WO2013164669
【文献】WO2015170385
【文献】WO2015056238