(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-14
(45)【発行日】2025-01-22
(54)【発明の名称】プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報の取得方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G06F 16/28 20190101AFI20250115BHJP
【FI】
G06F16/28
(21)【出願番号】P 2023518800
(86)(22)【出願日】2021-10-12
(86)【国際出願番号】 CN2021123280
(87)【国際公開番号】W WO2022078326
(87)【国際公開日】2022-04-21
【審査請求日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】202011093261.4
(32)【優先日】2020-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517156872
【氏名又は名称】北京京東尚科信息技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Jingdong Shangke Information Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】8th floor of building No. 76, Zhichun Road,Haidian District, Beijing 100086 China
(73)【特許権者】
【識別番号】517241916
【氏名又は名称】北京京東世紀貿易有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING JINGDONG CENTURY TRADING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 201, 2/F, Block C, No.18, Kechuang 11th Street, Beijing Economic and Technological Development Zone, Beijing 100176, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】沈 伯▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】王 大泳
(72)【発明者】
【氏名】白 石
【審査官】齊藤 貴孝
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-149160(JP,A)
【文献】特開2006-072856(JP,A)
【文献】特表2016-539427(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0358434(US,A1)
【文献】特表2013-534019(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107479964(CN,A)
【文献】特表2016-519824(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0168861(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0089064(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第102681899(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得し、電子機器によるプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報の取得方法であって、
プライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントのシステム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報を取得して分析することと、
取得された前記モジュール又はコンポーネントのシステム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報によりプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットを生成し、かつ前記プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットに対して全体性チェックを行うことと、
前記全体性チェックに合格すれば、前記プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットを記憶し、か
つプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子のバージョン情報を決定することと、を含む
プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報の取得方法。
【請求項2】
前記プライベートクラウドコンテナ
クラスタ遺伝子情報セットの全部又は一部のプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子を可視化して表示することをさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記プライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントのシステム階層情報を取得して分析することは、
プライベートクラウドサーバクラスタの基礎システム遺伝子情報を取得して分析し、かつチェックしてチェック情報を生成することと、
前記プライベートクラウドサーバクラスタの基礎依存遺伝子情報を取得して分析し、かつチェックしてチェック情報を生成することと、
前記プライベートクラウドサーバクラスタの製品ライン静的サービスツリー遺伝子情報を取得して分析し、かつチェックしてチェック情報を生成することと、
取得された全ての情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、チェックに合格すれば、前記モジュール又はコンポーネントのバージョン情報を生成することと、を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記プライベートクラウドサーバクラスタの基礎システム遺伝子情報を取得して分析し、かつチェックしてチェック情報を生成することは、
帯域外管理システム及び帯域内管理システムにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査して物理サーバクラスタの遺伝子情報を取得し、かつ前記物理サーバクラスタの遺伝子情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成することと、
クラウドプラットフォーム運営維持管理システムにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査してオペレーティングシステム及びネットワークトポロジー情報を取得し、かつ前記オペレーティングシステム及びネットワークトポロジー情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成することと、
クラウドプラットフォーム運営維持管理システムにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査してクラスタコンポーネント情報を取得し、かつ前記クラスタコンポーネント情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成することと、を含む
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記プライベートクラウドサーバクラスタの基礎依存遺伝子情報を取得して分析し、かつチェックしてチェック情報を生成することは、
クラウドプラットフォーム運営維持管理システムにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査してプライベートクラウドプラットフォーム製品ラインの依存コンポーネント情報を取得し、かつ前記依存コンポーネント情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成することを含む
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記プライベートクラウドサーバクラスタの製品ライン静的サービスツリー遺伝子情報を取得して分析し、かつチェックを行ってチェック情報を生成することは、
プライベートクラウド管理プラットフォーム及びクラスタ管理モジュールにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査してプライベートクラウドプラットフォームのIaaS製品コンポーネント情報を取得し、かつ前記IaaS製品コンポーネント情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成することと、
プライベートクラウド管理プラットフォーム及びクラスタ管理モジュールにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査してプライベートクラウドプラットフォームのPaaS製品コンポーネント情報を取得し、かつ前記PaaS製品コンポーネント情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成することと、
プライベートクラウド管理プラットフォーム及びクラスタ管理モジュールにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査してプライベートクラウドプラットフォームのSaaS製品コンポーネント情報を取得し、かつ前記SaaS製品コンポーネント情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成することと、を含む
請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記プライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントの関連関係情報を取得して分析することは、
プライベートクラウドプラットフォーム製品ライン静的サービスツリーのIaaS製品ライン、PaaS製品ラインおよびSaaS製品ラインを走査し、前記IaaS製品ライン、PaaS製品ラインおよびSaaS製品ラインのすべてのプライベートクラウド製品を取得することと、
前記プライベートクラウド製品を分析することにより、前記プライベートクラウド製品に対応するアプリケーショングループを決定することと、
前記アプリケーショングループの、ミラーパッケージ又はプログラムパッケージである作成ユニットを決定し、かつ前記作成ユニットに基づいて対応するコンテナの機器割り当て情報及び編成情報を決定することと、を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記プライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントの依存関係情報を取得して分析することは、
プライベートクラウドプラットフォーム製品ライン静的サービスツリーのIaaS製品ライン、PaaS製品ラインおよびSaaS製品ラインを走査し、前記IaaS製品ライン、PaaS製品ラインおよびSaaS製品ラインのすべてのプライベートクラウド製品を取得することと、
プログラムコードに含まれる引用語句、配置ファイルの引用語句、データ読み書きの依存コンポーネント情報に基づいて、各プライベートクラウド製品関連サービスのアプリケーションプログラムに依存する下層機能モジュール情報と、前記アプリケーションプログラムと依存関係がある製品の機能モジュール情報を決定し、依存関係を取得することと、
各前記モジュール又はコンポーネントに対して対応する依存モジュール又は依存コンポーネントのセットを生成することと、
前記依存関係に基づいて、前記モジュール又はコンポーネントの依存階層を分析することと、を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記システム階層情報を記憶することは、
前記システム階層情報を、基礎システム遺伝子情報、基礎依存遺伝子情報及び製品ライン静的サービスツリー遺伝子情報の順序に従って第一のデータベースに順次記憶することと、
ツリーデータ構造に基づいて前記関連関係情報を第二のデータベースに記憶することと、
依存関係情報を第三のデータベースに記憶することと、を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記プライベートクラウドコンテナ
クラスタ遺伝子情報セットの全部又は一部のプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子を可視化して表示することは、
基礎システム遺伝子情報、基礎依存遺伝子情報及び製品ライン静的サービスツリー遺伝子情報の順序に従ってプライベートクラウドサーバクラスタのシステム階層情報を表示し、モジュール又はコンポーネントの名称、機能、技術指標、基本状態情報を含むことと、
ツリー構造を採用して関連関係情報のサービスディレクトリツリーを表示し、かつ前記モジュール又はコンポーネントのPod情報、コンテナ情報、アプリケーショングループ情報を表示することと、
依存階層構造により、プライベートクラウドプラットフォームにおける全ての依存階層における各コンポーネントの名称、状態、及び前記モジュール又はコンポーネントに依存するモジュール及びコンポーネントを表示し、かつ前記モジュール又はコンポーネントにサポートされたモジュール又はコンポーネントを表示することと、を含む
請求項2に記載の方法。
【請求項11】
プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する装置であって、
プライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントのシステム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報を取得して分析する情報取得及び分析モジュールと、
取得された前記モジュール又はコンポーネントのシステム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報によりプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットを生成し、かつ前記プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットに対して全体性チェックを行うチェックモジュールと、
前記システム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報を、前記プライベートクラウドサーバクラスタのプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子として記憶し、かつ前記プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子のバージョン情報を決定する記憶及びバージョン管理モジュールと、を含む
プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報の取得装置。
【請求項12】
前記プライベートクラウドコンテナ
クラスタ遺伝子情報セットの全部又は一部のプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子を可視化して表示する表示モジュールをさらに含む
請求項11に記載の装置。
【請求項13】
一つ又は複数のプロセッサと、
一つ又は複数のプログラムを記憶する記憶装置と、を含み、
前記一つ又は複数のプログラムが前記一つ又は複数のプロセッサにより実行される場合、前記一つ又は複数のプロセッサに請求項1-10のいずれか一項に記載のプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報の取得方法を実行させる
電子機器。
【請求項14】
実行可能な命令が記憶され、該命令がプロセッサにより実行される時、プロセッサに請求項1-10のいずれか一項に記載のプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報の取得方法を実行させる
コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年10月13日に提出された中国特許出願No.202011093261.4の優先権を要求し、その内容は併せてここを参考する。
本開示は、コンピュータの技術分野に関し、より具体的には、プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プライベートクラウドは、一般的に階層管理アーキテクチャを採用し、下層は物理サーバクラスタをサポートし、ユーザにクラウドコンピューティングサービス等を提供する。一般的にコンテナクラスタ技術を用いてプライベートクラウドプラットフォームにおける各製品ラインが提供するアプリケーションサービスプログラムを組織し管理する。現在、プライベートクラウドコンテナクラスタに対する情報抽出は、主に異なる構造クラスタ間のアプリケーション遷移を解決するためのものであり、抽出されたクラスタコンテナ配置情報を分析し、展示することができないなどである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これに鑑みて、本開示は、コンテナクラスタ及びそれに含まれるサービスアプリケーションの全体性情報を全面的に記述して迅速で、正確に抽出することができる方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一態様は、プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報の取得方法を提供し、
プライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントのシステム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報を取得して分析することと、
取得された前記モジュール又はコンポーネントのシステム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報によりプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットを生成し、かつ前記プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットに対して全体性チェックを行うことと、
前記全体性チェックに合格すれば、前記プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットを記憶し、かつ前記プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子のバージョン情報を決定することと、を含む。
【0005】
本開示の実施例によれば、前記方法は、前記プライベートクラウドコンテナ遺伝子情報セットの全部又は一部のプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子を可視化して表示することをさらに含む。
【0006】
本開示の実施例によれば、前記プライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントのシステム階層情報を取得して分析することは、
プライベートクラウドサーバクラスタの基礎システム遺伝子情報を取得して分析し、かつチェックしてチェック情報を生成することと、
前記プライベートクラウドサーバクラスタの基礎依存遺伝子情報を取得して分析し、かつチェックしてチェック情報を生成することと、
前記プライベートクラウドサーバクラスタの製品ライン静的サービスツリー遺伝子情報を取得して分析し、かつチェックしてチェック情報を生成することと、
取得された全ての情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、チェックに合格すれば、前記モジュール又はコンポーネントのバージョン情報を生成することと、を含む。
【0007】
本開示の実施例によれば、前記プライベートクラウドサーバクラスタの基礎システム遺伝子情報を取得して分析し、かつチェックしてチェック情報を生成することは、
帯域外管理システム及び帯域内管理システムにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査して物理サーバクラスタの遺伝子情報を取得し、かつ前記物理サーバクラスタの遺伝子情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成することと、
クラウドプラットフォーム運営維持管理システムにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査してオペレーティングシステム及びネットワークトポロジー情報を取得し、かつ前記オペレーティングシステム及びネットワークトポロジー情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成することと、
クラウドプラットフォーム運営維持管理システムにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査してクラスタコンポーネント情報を取得し、かつ前記クラスタコンポーネント情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成することと、を含む。
【0008】
本開示の実施例によれば、前記プライベートクラウドサーバクラスタの基礎依存遺伝子情報を取得して分析し、かつチェックしてチェック情報を生成することは、
クラウドプラットフォーム運営維持管理システムにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査してプライベートクラウドプラットフォーム製品ラインの依存コンポーネント情報を取得し、かつ前記依存コンポーネント情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成することを含む。
【0009】
本開示の実施例によれば、前記プライベートクラウドサーバクラスタの製品ライン静的サービスツリー遺伝子情報を取得して分析し、かつチェックを行ってチェック情報を生成することは、
プライベートクラウド管理プラットフォーム及びクラスタ管理モジュールにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査してプライベートクラウドプラットフォームのIaaS製品コンポーネント情報を取得し、かつ前記IaaS製品コンポーネント情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成することと、
プライベートクラウド管理プラットフォーム及びクラスタ管理モジュールにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査してプライベートクラウドプラットフォームのPaaS製品コンポーネント情報を取得し、かつ前記PaaS製品コンポーネント情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成することと、
プライベートクラウド管理プラットフォーム及びクラスタ管理モジュールにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査してプライベートクラウドプラットフォームのSaaS製品コンポーネント情報を取得し、かつ前記SaaS製品コンポーネント情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成することと、を含む。
【0010】
本開示の実施例によれば、前記プライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントの関連関係情報を取得して分析することは、
プライベートクラウドプラットフォーム製品ライン静的サービスツリーのIaaS製品ライン、PaaS製品ラインおよびSaaS製品ラインを走査し、前記IaaS製品ライン、PaaS製品ラインおよびSaaS製品ラインのすべてのプライベートクラウド製品を取得することと、
前記プライベートクラウド製品を分析することにより、前記プライベートクラウド製品に対応するアプリケーショングループを決定することと、
前記アプリケーショングループの、ミラーパッケージ又はプログラムパッケージである作成ユニットを決定し、かつ前記作成ユニットに基づいて対応するコンテナの機器割り当て情報及び編成情報を決定することと、を含む。
【0011】
本開示の実施例によれば、前記プライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントの依存関係情報を取得して分析することは、
プライベートクラウドプラットフォーム製品ライン静的サービスツリーのIaaS製品ライン、PaaS製品ラインおよびSaaS製品ラインを走査し、前記IaaS製品ライン、PaaS製品ラインおよびSaaS製品ラインのすべてのプライベートクラウド製品を取得することと、
プログラムコードに含まれる引用語句、配置ファイルの引用語句、データ読み書きの依存コンポーネント情報に基づいて、各プライベートクラウド製品関連サービスのアプリケーションプログラムに依存する下層機能モジュール情報と、前記アプリケーションプログラムと依存関係がある製品の機能モジュール情報を決定し、依存関係を取得することと、
各前記モジュール又はコンポーネントに対して対応する依存モジュール又は依存コンポーネントのセットを生成することと、
前記依存関係に基づいて、前記モジュール又はコンポーネントの依存階層を分析することと、を含む。
【0012】
本開示の実施例によれば、前記システム階層情報を記憶することは、
前記システム階層情報を、基礎システム遺伝子情報、基礎依存遺伝子情報及び製品ライン静的サービスツリー遺伝子情報の順序に従って第一のデータベースに順次記憶することと、
ツリーデータ構造に基づいて前記関連関係情報を第二のデータベースに記憶することと、
依存関係情報を第三のデータベースに記憶することと、を含む。
【0013】
本開示の実施例によれば、前記プライベートクラウドコンテナ遺伝子情報セットの全部又は一部のプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子を可視化して表示することは、
基礎システム遺伝子情報、基礎依存遺伝子情報及び製品ライン静的サービスツリー遺伝子情報の順序に従ってプライベートクラウドサーバクラスタのシステム階層情報を表示し、モジュール又はコンポーネントの名称、機能、技術指標、基本状態情報を含むことと、
ツリー構造を採用して関連関係情報のサービスディレクトリツリーを表示し、かつ前記モジュール又はコンポーネントのPod情報、コンテナ情報、アプリケーショングループ情報を表示することと、
依存階層構造により、プライベートクラウドプラットフォームにおける全ての依存階層における各コンポーネントの名称、状態、及び前記モジュール又はコンポーネントに依存するモジュール及びコンポーネントを表示し、かつ前記モジュール又はコンポーネントにサポートされたモジュール又はコンポーネントを表示することと、を含む。
【0014】
本開示の別の態様によれば、プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する装置を提供する。前記装置は、
プライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントのシステム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報を取得して分析する情報取得及び分析モジュールと、
取得された前記モジュール又はコンポーネントのシステム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報によりプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットを生成し、かつ前記プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットに対して全体性チェックを行うチェックモジュールと、
前記システム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報を、前記プライベートクラウドサーバクラスタのプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子として記憶し、かつ前記プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子のバージョン情報を決定する記憶及びバージョン管理モジュールと、を含む。
【0015】
本開示の実施例によれば、前記装置は、前記プライベートクラウドコンテナ遺伝子情報セットの全部又は一部のプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子を可視化して表示する表示モジュールをさらに含む。
【0016】
本開示の別の態様によれば、電子機器を提供する。前記電子機器は、一つ又は複数のプロセッサと、
一つ又は複数のプログラムを記憶する記憶装置と、を含み、
前記一つ又は複数のプログラムが前記一つ又は複数のプロセッサにより実行される場合、前記一つ又は複数のプロセッサに前記のプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報の取得方法を実行させる。
【0017】
本開示の別の態様によれば、実行可能な命令が記憶され、該命令がプロセッサにより実行される時、プロセッサに前記のプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報の取得方法を実行させるコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0018】
本開示の実施例によれば、少なくとも部分的にプライベートクラウドコンテナクラスタ環境で、どのように自動化の方法により、コンテナクラスタ及びそれに含まれるサービスアプリケーションを全面的に記述する全体情報を迅速で、正確に抽出するという問題を効果的に解決することができ、後続のクラスタ遺伝子情報に基づくクラスタ生成及び管理に基礎根拠を提供する技術的効果であり、そして、プライベートクラウド配置過程において、標準プライベートクラウドクラスタ構成および配列解決手段に存在する可能性がある不正確という問題を解決することに役立ち、さらに自動化クラスタ全体の配列の正確性及び効率を向上させることに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0019】
以下の図面を参照して本開示の実施例に対する説明により、本開示の上記及び他の目的、特徴及び利点はより明らかになる。
【
図1a】
図1aは、本開示の実施例に係るプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する方法及び装置を適用可能な例示的なシステムアーキテクチャを概略的に示す。
【
図1b】
図1bは、本開示の実施例に係るプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する方法及び装置の実現フローを概略的に示す。
【
図1c】
図1cは、本開示の実施例のプライベートクラウドクラスタシステム階層遺伝子情報の構造ブロック図である。
【
図2】
図2は、本開示の実施例に係るプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する方法のフローチャートを概略的に示す。
【
図3】
図3は、本開示の実施例に係るプライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントの三つの次元のクラスタ遺伝子情報を取得して分析する方法のフローチャートを概略的に示す。
【
図4】
図4は、本開示の実施例に係るプライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントのシステム階層情報を取得して分析する方法のフローチャートを概略的に示す。
【
図5a】
図5aは、本開示の実施例に係るプライベートクラウド製品ラインの概略図を概略的に示す。
【
図5b】
図5bは、本開示の実施例に係るプライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントの関連関係情報を取得して分析する方法のフローチャートを概略的に示す。
【
図6】
図6は、本開示の実施例に係るプライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントの依存関係情報を取得して分析する方法のフローチャートを概略的に示す。
【
図7】
図7は、本開示の別の実施例に係るプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する方法のフローチャートを概略的に示す。
【
図8】
図8は、本開示の実施例に係るプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する装置のブロック図を概略的に示す。
【
図9】
図9は、本開示の実施例に係る電子機器のブロック図を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本開示の実施例を説明する。しかし、理解すべきこととして、これらの説明は例示的なものだけであり、本開示の範囲を限定するものではない。以下の詳細な説明において、説明を容易にするために、多くの具体的な詳細を説明して本開示の実施例に対する全面的な理解を提供する。しかしながら、明らかに、一つ又は複数の実施例は、これらの具体的な詳細がない場合に実施されてもよい。また、以下の説明において、公知構造及び技術の説明を省略することにより、本開示の概念を不必要に混同することを回避する。
【0021】
ここで使用される用語は、具体的な実施例を説明するためだけであり、本開示を限定することを意図するものではない。ここで使用される「含む」、「包含」等の用語は、前記特徴、ステップ、操作及び/又は部品の存在を示すが、一つ又は複数の他の特徴、ステップ、操作又は部品の存在又は追加を排除するものではない。
【0022】
ここで使用される全ての用語(技術及び科学的用語を含む)は、特に定義されない限り、当業者が一般的に理解する意味を有する。注意すべきこととして、ここで使用される用語は、本明細書の文脈と一致する意味を有すると解釈すべきであり、理想化又は頑固的な方式で解釈されるべきではない。
【0023】
「A、B及びCなどのうちの少なくとも一つ」と類似する表現を用いる場合、一般的には当業者が一般的に理解するように解釈すべきである(例えば、「A、B及びCのうちの少なくとも一つを有するシステム」は、Aを単独で有し、Bを単独で有し、Cを単独で有し、AとBを有し、AとCを有し、BとCを有し、及び/又はA、B、Cを有するシステムなどを含むが、これらに限らない。
【0024】
本開示の実施例は、プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する方法を提供する。前記方法は、プライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントのシステム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報を取得して分析することと、取得された前記モジュール又はコンポーネントのシステム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報によりプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットを生成し、かつ前記プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットに対して全体性チェックを行うことと、前記全体性チェックが合格すれば、前記プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットを記憶し、かつ前記プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子のバージョン情報を決定することと、を含む。
【0025】
プライベートクラウドクラスタが、バージョンをシールするたびにクラスタ内の全てのコンテナを一括してパッキングしてバージョンをシールする必要があるため、クラスタ内の多くの情報が硬化する。本開示は、クラスタコンテナ遺伝子情報抽出技術に基づいて、プライベートクラウドクラスタのコンテナ情報に対する取得を自動的に実現し、取得された情報が正確で効果的であることを保証する。
【0026】
図1aは、本開示の実施例に係るプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する方法及び装置を適用可能な例示的なシステムアーキテクチャを概略的に示す。注意すべきものとして、当業者が本開示の技術的内容を理解するように、
図1aは、本開示の実施例を適用可能なシステムアーキテクチャの例示に過ぎず、本開示の実施例が他の機器、システム、環境又はシーンに用いることができないことを意味するものではない。
【0027】
図1aに示すように、該実施例に係るシステムアーキテクチャ100は、クラスタ遺伝子情報データベース101、標準プライベートクラウドプラットフォームサーバクラスタ102、端末機器103及びネットワーク104を含むことができる。ネットワーク104は、クラスタ遺伝子情報データベース101、標準プライベートクラウドプラットフォームサーバクラスタ102、端末機器103の間に通信リンクの媒体を提供するために用いられる。ネットワーク104は、例えば有線、無線通信リンク又は光ファイバーケーブルなどの様々な接続タイプを含むことができる。
【0028】
ここで、クラスタ遺伝子情報データベース101は、標準プライベートクラウドプラットフォームサーバクラスタ102から取得したクラスタ遺伝子情報を記憶するために用いられ、標準プライベートクラウドプラットフォームは長時間の研究開発及び品質検証を経て、機能、性能、安定性、拡張可能性、安全性等の各技術指標が技術標準要求を達成できることを確保するプライベートクラウドプラットフォーム環境と指す。クラスタ遺伝子は、クラスタにおける各コンポーネントの数、配置、構成、データ、関連関係、依存関係等のキー情報を完全に表すことができる構造化情報であり、それにより、同じ又は類似するクラスタの自動化作成及びコンポーネント配置を実現することができる。クラスタ遺伝子情報データベース101は、標準プライベートクラウドプラットフォームサーバクラスタ102に関連するデータベースサーバであってもよく、又は、他の実施例において、クラスタ遺伝子情報データベース101は、標準プライベートクラウドプラットフォームサーバクラスタ102内のサーバとして構成されてもよい。
【0029】
端末機器103は、ユーザ操作に応答してネットワーク104を介してクラスタ遺伝子情報データベース101に要求情報を送信することにより、クラスタ遺伝子情報データベース101の応答により視聴又は閲覧を必要とするプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得することができる。一実施例において、端末機器103は例えば処理機能を有しかつクライアントアプリケーションがインストールされた様々な電子機器であってもよい。ここで、電子機器は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップ型携帯コンピュータ、デスクトップコンピュータ等を含むがそれらに限定されない。インストールされたクライアントアプリケーションは、ネットワーク通信類アプリケーション、ウェブページ閲覧類アプリケーション、オンライン支払いプラットフォーム等を含むがそれらに限定されない。クラスタ遺伝子情報データベース101に送信される要求情報は、例えばクライアントアプリケーションにより提供されるインターフェイスを介して送信されてもよい。
【0030】
クラスタ遺伝子情報データベース101、標準プライベートクラウドプラットフォームサーバクラスタ102はネットワーク104により接続され、クラスタ遺伝子情報データベース101はネットワーク104を介して標準プライベートクラウドプラットフォームサーバクラスタ102のデータ情報を取得することができ、それにより、取得されたデータを、例えば標準プライベートクラウドプラットフォームの再構築を実現するために用いる。例示的には、プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する前記システムはK8S技術に基づくものであり、K8Sクラスタにおけるコンテナの特徴に基づいて、クラスタ遺伝子情報の有効率を向上させることができ、それにより抽出されたクラスタ遺伝子情報をクラスタの遺伝子複製及びアップグレード更新に応用させることができる。
【0031】
説明すべきものとして、本開示の実施例が提供するプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報の取得方法は、一般的に、クラスタ遺伝子情報データベース101により実行することができる。それに応じて、本開示の実施例が提供するプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する装置は、一般的に、クラスタ遺伝子情報データベース101に設置されることができる。本開示の実施例が提供するプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する方法は、クラスタ遺伝子情報データベース101とは異なりかつクラスタ遺伝子情報データベース101と通信可能なサーバ又はサーバクラスタによって実行されてもよい。それに応じて、本開示の実施例が提供するプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する装置は、クラスタ遺伝子情報データベース101と異なりかつクラスタ遺伝子情報データベース101と通信可能なサーバ又はサーバクラスタに設置されてもよい。
【0032】
理解すべきこととして、
図1aにおけるデータベース、サーバ、端末機器及びネットワークの数は単に例示的である。実現の需要に応じて、任意の数のサーバ及びネットワークを有することができる。
【0033】
図1bは、本開示の実施例に係るプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報の取得方法及び装置の実現フローを概略的に示す。本開示の実施例によれば、標準プライベートクラウドプラットフォーム
サーバクラスタ102から取得したクラスタ遺伝子情報を、クラスタ遺伝子データベース101に記憶し、かつ端末機器103に表示する。
【0034】
本実施例において、クラスタ遺伝子データベース101に基づいて標準プライベートクラウドプラットフォームから全面的に採集して収集されたクラスタ遺伝子情報を記憶する。ここで、クラスタ遺伝子情報は、三つの次元の情報を含み、第一の次元は、プライベートクラウドクラスタを形成する8つの階層情報、即ち、システム階層遺伝子情報であり、離散化、完全カバーのモジュールコンポーネントセットを実現し、該システム階層遺伝子情報により、モジュール、コンポーネントの構成分析及び情報収集を実現する。第二の次元は、クラスタの製品ラインの各モジュール又はコンポーネントの関連関係セット、すなわち関連遺伝子情報である。第三の次元は、クラスタの製品ラインの各モジュール又はコンポーネントの依存関係集合、すなわち依存関係遺伝子情報である。
【0035】
以上の三つの次元に基づいて、完全なプライベートクラウドクラスタ遺伝子情報セットを形成する。このプライベートクラウドクラスタ遺伝子情報セットを利用し、標準プライベートクラウドプラットフォームサーバクラスタ102にIaaS、PaaS、SaaSプラットフォーム及びコンテナクラスタを構築し、標準プライベートクラウドプラットフォームの再構築を実現する。ここで、IaaSは、仮想化コンピューティングリソース、仮想化ネットワークリソース、仮想化ストレージリソース等の基礎クラウドリソースを含むクラウドプラットフォームサービス層である。PaaSは、データベース、ミドルウェア、開発コンポーネント、ビッグデータコンポーネント等のプラットフォーム層クラウドリソースを提供するクラウドプラットフォームサービス層である。SaaSは、特定の業務をサポートするソフトウェアリソースを提供するクラウドプラットフォームサービス層である。
【0036】
図1cは、本開示の実施例のプライベートクラウドクラスタシステム階層遺伝子情報の構造ブロック図である。
【0037】
図1cに示すように、プライベートクラウドクラスタシステムは、底から上へ8つのクラスタ遺伝子情報階層に分けられる。ここで、第1層~第3層は、基礎システム遺伝子情報である。具体的には、第1層のクラスタ遺伝子情報は、帯域外管理システム及び帯域内管理システムにより、物理サーバクラスタの遺伝子情報を自動的に走査して収集された情報であり、例えば、サーバ数、サーバ仕様、サーバ構成、サーバタイプ(管理ノード、計算ノード、記憶ノード等)である。第2層のクラスタ遺伝子情報は、クラウドプラットフォーム運営維持管理システムにより、サービスサーバを自動的に走査するオペレーティングシステム、ネットワークトポロジー等の情報である。第3層のクラスタ遺伝子情報は、クラウドプラットフォーム運営維持管理システムにより、走査して収集されたクラスタコンポーネント情報であり、例えば、Kubernetes、zookeeper等のクラスタコンポーネントである。
【0038】
第4層は、基礎依存遺伝子情報であり、クラウドプラットフォーム運営維持管理システムにより、プライベートクラウドプラットフォーム上の各製品ラインが依存するコンポーネントを走査して収集した情報であり、例えば、ログシステム、監視システム、セキュリティ保護システム、DNSサービス等である。
【0039】
第5層~第7層は、製品ライン静的サービスツリー遺伝子情報である。具体的には、第5層のクラスタ遺伝子情報は、プライベートクラウド管理プラットフォーム及びKubernetesクラスタ管理モジュールにより、プライベートクラウドプラットフォーム上のIaaS製品コンポーネント情報を走査し、製品コンポーネントをサポートするK8Sサービス、Pod、API、コンテナ、アプリケーション、グループ、コンテナミラー等を含む。第6層のクラスタ遺伝子情報は、プライベートクラウド管理プラットフォーム及びKubernetesクラスタ管理モジュールにより、プライベートクラウドプラットフォーム上のPaaS製品コンポーネント情報を走査し、製品コンポーネントをサポートする仮想マシン、K8Sサービス、Pod、API、コンテナ、アプリケーション、グループ、コンテナミラー等を含む。第7層のクラスタ遺伝子情報は、プライベートクラウド管理プラットフォーム及びKubernetesクラスタ管理モジュールにより、プライベートクラウドプラットフォーム上のSaaS製品コンポーネント情報を走査し、製品コンポーネントをサポートする仮想マシン、仮想ストレージ、仮想ネットワーク、PaaSサービス、K8Sサービス、Pod、API、コンテナ、アプリケーション、グループ、コンテナミラー等を含む。
【0040】
第8層のクラスタ遺伝子情報は、収集された全ての情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、かつ対応するチェック情報及びモジュール又はコンポーネントのバージョン情報を生成することである。例示的には、バージョンの自動生成ルールに基づいてバージョン情報を決定し、例えば小バージョンのバージョン情報の自己増等であり、又は手動でバージョン情報を決定し、クラスタの各モジュールコンポーネント遺伝子情報のバージョン情報を生成する。
【0041】
本開示の実施例のプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得するシステムにより、プライベートクラウドクラスタのコンテナ情報に対する自動取得を実現し、かつ情報取得の正確性及び有効性を保証する。
【0042】
図2は、本開示の実施例に係るプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する方法のフローチャートを概略的に示す。
【0043】
図2に示すように、該方法は、システム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報の三つの次元からコンテナクラスタ
遺伝子情報を抽出し、チェックして記憶することを含み、具体的には操作S210~S230を含む。
【0044】
操作S210において、プライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントのシステム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報を取得して分析する。
【0045】
操作S220において、取得された前記モジュール又はコンポーネントのシステム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報により、プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットを生成し、かつ前記プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットに対して全体性チェックを行う。
【0046】
操作S230において、前記全体性チェックに合格すれば、前記プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットを記憶し、かつ前記プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子のバージョン情報を決定する。
【0047】
以下に具体的な実施例を合わせて
図2に示す方法をさらに説明する。
【0048】
図3は、本開示の実施例に係るプライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントの三つの次元のクラスタ遺伝子情報を取得して分析する方法のフローチャートを概略的に示す。
【0049】
図3に示すように、操作S210は、操作S211~S213を含む。まず、操作S211で、プライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントのシステム階層情報を取得して分析し、標準プライベートクラウドプラットフォームにおける複数の階層上の各製品ライン、システム、モジュール、サービス、アプリケーション、グループ、インスタンス等の様々なモジュール及びコンポーネントの詳細情報を分析して収集し、各モジュール及びコンポーネントに対してこれらのシステム階層情報を表現して再構築することができる自動システム生成モジュールを作成する。ここで、システム階層情報は、基礎システム遺伝子情報、基礎
依存遺伝子情報及び製品ライン静的サービスツリー遺伝子情報を含む。
【0050】
図4は、本開示の実施例に係るプライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントのシステム階層情報を取得して分析する方法のフローチャートを概略的に示す。
【0051】
図4に示すように、操作S211は、操作S2111~S2114を含む。
【0052】
操作S2111において、プライベートクラウドサーバクラスタの基礎システム遺伝子情報を取得して分析し、チェックしてチェック情報を生成する。具体的には、以下の操作を含む。
【0053】
帯域外管理システム及び帯域内管理システムにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査して物理サーバクラスタの遺伝子情報を取得し、かつ前記物理サーバクラスタの遺伝子情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成する。ここで、物理サーバクラスタの遺伝子情報は、例えばサーバ数、サーバ仕様、サーバ構成、サーバタイプ、管理ノード、計算ノード、記憶ノードなどを含む。
【0054】
クラウドプラットフォーム運営維持管理システムにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査してオペレーティングシステム及びネットワークトポロジー情報を取得し、かつ前記オペレーティングシステム及びネットワークトポロジー情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成する。
【0055】
クラウドプラットフォーム運営維持管理システムにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査してクラスタコンポーネント情報を取得し、かつ前記クラスタコンポーネント情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成する。ここで、クラスタコンポーネント情報は、Kubernetes、zookeeper等のクラスタコンポーネントの情報を含む。
【0056】
操作S2112において、前記プライベートクラウドサーバクラスタの基礎依存遺伝子情報を取得して分析し、かつチェックしてチェック情報を生成する。
【0057】
具体的には、操作S2112において、クラウドプラットフォーム運営維持管理システムにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査してプライベートクラウドプラットフォーム製品ラインの依存コンポーネント情報を取得し、かつ前記依存コンポーネント情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成する。ここで、依存コンポーネント情報は、例えばログシステム、監視システム、セキュリティ保護システム、DNSサービス等を含む。
【0058】
操作S2113において、前記プライベートクラウドサーバクラスタの製品ライン静的サービスツリー遺伝子情報を取得して分析し、かつチェックしてチェック情報を生成する。具体的には、以下の操作を含む。
【0059】
プライベートクラウド管理プラットフォーム及びクラスタ管理モジュールにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査してプライベートクラウドプラットフォームのIaaS製品コンポーネント情報を取得し、製品コンポーネントをサポートするK8Sサービス、Pod、API、コンテナ、アプリケーション、グループ、コンテナミラー等を含み、かつ前記IaaS製品コンポーネント情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成する、
プライベートクラウド管理プラットフォーム及びクラスタ管理モジュールにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査してプライベートクラウドプラットフォームのPaaS製品コンポーネント情報を取得し、製品コンポーネントをサポートする仮想マシン、K8Sサービス、Pod、API、コンテナ、アプリケーション、グループ、コンテナミラー等を含む。かつ前記PaaS製品コンポーネント情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成する、
プライベートクラウド管理プラットフォーム及びクラスタ管理モジュールにより、前記プライベートクラウドサーバクラスタを走査してプライベートクラウドプラットフォームのSaaS製品コンポーネント情報を取得し、製品コンポーネントをサポートする仮想マシン、仮想ストレージ、仮想ネットワーク、PaaSサービス、K8Sサービス、Pod、API、コンテナ、アプリケーション、グループ、コンテナミラー等を含む。かつ前記SaaS製品コンポーネント情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、対応するチェック情報を生成する。
【0060】
操作S2114において、取得された全ての情報に対して一致性及び完全性のチェックを行い、チェックに合格すれば、前記モジュール又はコンポーネントのバージョン情報を生成する。ここで、モジュール又はコンポーネントのバージョン情報の生成は、例えば小バージョンのバージョン情報が自己増加し、又は手動でバージョン情報を決定するというバージョンの自動生成ルールに基づき、クラスタの各モジュールコンポーネント遺伝子情報のバージョン情報を生成することができる。
【0061】
操作S210において、第一の次元のシステム階層情報を取得した後、さらにプライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントの関連関係情報と依存関係情報を取得する必要がある。
【0062】
ここで、操作S212において、関連関係情報を取得する。各モジュール及びコンポーネントの特徴に対して、各モジュール及びコンポーネントの標準プライベートクラウドプラットフォームにおけるツリー構成構造における配置情報を分析し、かつ製品ライン、システム、モジュール、サービス、アプリケーション、グループ、インスタンス等の階層構築情報表示方法に基づいて、拡張可能なモジュールに対して、拡張方式及び表示方法を決定する。例えばネットワークノードが増加し、IP、ポート割り当てメカニズム等を決定する。
【0063】
図5aは、本開示の実施例に係るプライベートクラウド製品ラインの概略図を概略的に示す。
図5aに示すように、プライベートクラウドプラットフォームはIaaS製品ライン、PaaS製品ライン及びSaaS製品ラインを含み、各製品ラインは、複数の製品を含み、各製品は、複数のアプリケーショングループに分けられ、ここでアプリケーショングループはミラーパッケージ又はプログラムパッケージにより構築することができる。
【0064】
図5bは、本開示の実施例に係るプライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントの関連関係情報を取得して分析する方法のフローチャートを概略的に示す。
【0065】
図5bに示すように、前記操作S212は、IaaS、PaaS、SaaS階層の順序に従ってサービスツリー上の各プライベートクラウド製品ラインを走査し、前記方法は以下の操作を含む。
【0066】
プライベートクラウドプラットフォーム製品ライン静的サービスツリーの各プライベートクラウド製品ラインを走査し、前記プライベートクラウド製品ラインの全てのプライベートクラウド製品を取得する。
【0067】
前記プライベートクラウド製品を分析することにより、前記プライベートクラウド製品に対応するアプリケーショングループを決定する。
【0068】
前記アプリケーショングループの作成ユニットを決定し、かつ前記作成ユニットに基づいて対応するコンテナの機器割り当て情報及び編成情報を決定し、ここで、前記作成ユニットはミラーパッケージ又はプログラムパッケージであり、機器割り当て情報は、SN番号及び機械室、機械フレーム、サーバ位置等を含む。全ての分析が完了した後、次のプライベートクラウド製品ラインを走査することに戻す。
【0069】
操作S213において、依存関係情報を取得する。標準プライベートクラウド構築プロセスにおける各モジュール、コンポーネントの機能依存関係を分析し、依存されたモジュール、コンポーネントの、クラスタ遺伝子を構築する時の情報が、シリアライズする時にそれに依存するモジュールの前に配列することを確保し、これにより、将来のインスタンス生成が効果的である。依存関係が複雑である場合、手動で技術標準に基づいて遺伝子配列の順位を調整することを許可する。
【0070】
具体的には、前記操作S213においてIaaS、PaaS、SaaSサービスツリーに対して、重要なモジュール、コンポーネントの依存関係を分析し、依存チェーンの順序を決定する。前記方法は以下の操作を含む。
【0071】
プライベートクラウドプラットフォーム製品ライン静的サービスツリーのプライベートクラウド製品ラインを走査し、前記プライベートクラウド製品ラインの全てのプライベートクラウド製品を取得し、
プログラムコードに含まれる引用語句、設定ファイルの引用語句、データ読み書きの依存コンポーネント等の情報に基づいて、各プライベートクラウド製品関連サービスのアプリケーションプログラムに依存する下層機能モジュール情報と前記アプリケーションプログラムと依存関係がある製品の機能モジュール情報を決定し、依存関係を取得する。
【0072】
各前記モジュール又はコンポーネントに対して対応する依存モジュール又は依存コンポーネントのセットを生成し、及びクラウドプラットフォームの全てのモジュール及びコンポーネントの依存階層を分析した。
図6は、本開示の実施例に係るプライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントの依存関係情報を取得して分析する方法のフローチャートを概略的に示す。
図6に示すように、前の層のモジュール、コンポーネントは、次の層のモジュール、コンポーネントに依存し、かつ同じ層のモジュールとコンポーネントとの間に互いに依存関係がない。
【0073】
操作S220において、取得された前記モジュール又はコンポーネントのシステム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報によりプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットを生成する。具体的には、プライベートクラウドプラットフォームコンポーネントのシステム階層情報分析、関連関係分析及び依存関係分析に基づいて、三つの次元のクラスタ遺伝子情報システムを構築する。
1、第一の次元システム階層情報によりプライベートクラウドアルバムの8つの階層、離散化、完全カバレッジのモジュールコンポーネントセットを生成する。
2、第二の次元関連関係情報によりクラスタの基礎コンポーネントの上の製品ラインの各モジュールとコンポーネントとの関連関係セットを生成する。
3、第三の次元依存関係情報によりクラスタの集積コンポーネントの上の製品ラインの各モジュールとコンポーネントの依存関係セットを生成する。
【0074】
以上の三つの次元に基づいて、完全なプライベートクラウドクラスタ遺伝子情報セットを形成し、かつ前記プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットに対して全体性チェックを行う。全体性チェックとは、システムの全体レベルの各次元のクラスタ遺伝子情報に有効性を検証することである。例えば、依存関係が正確であるか否か、モジュール、コンポーネント情報が一致、完全であるか否かを判断する。
【0075】
操作S230において、前記全体性チェックに合格すれば、三つの次元のプライベートクラウドに対してコンテナクラスタの遺伝子情報セットに基づいて、三つのデータベースユニットを採用して記憶する。第一のデータベースユニットにおいて、順に第1層から底8層までの全てのシステム階層情報を記憶する。第二のデータベースユニットにおいて、ツリー構造、例えば深さ優先又は広さ優先のデータ構造に基づいて、第二の次元のクラスタ遺伝子情報を記憶し、完全な製品ラインの各モジュールとコンポーネントの関連関係セット情報を記憶する。第三のデータベースユニットにおいて、全てのコンポーネントを依存関係に基づいて記憶する。
【0076】
抽出されたクラスタ遺伝子情報を永続的に記憶するとともに、標準プライベートクラウドの遺伝子バージョンを管理する必要があり、各有効な標準プライベートクラウドがいずれも永続的に記憶されたクラスタ遺伝子情報バージョンを有し、バージョン情報が更新される場合、バージョンに標識を付ける。ここで、前記クラスタ遺伝子情報のバージョン情報はさらに各モジュール又はコンポーネントがそれぞれ有するモジュール又はコンポーネントバージョン情報を有する。
【0077】
本開示の実施例は、自動化の方法により、効果的にコンテナクラスタ及びそれに含まれるサービスアプリケーションを全面的に説明できる全体情報を迅速で、正確に抽出し、三つの次元によりコンテナクラスタ遺伝子情報を表現する方法は、システム階層次元、モジュール関連次元、モジュール依存次元を含み、コンテナクラスタの全体像をより正確に表現することができ、遺伝子に基づいてクラスタのコピーを行うことに役立つ。
【0078】
また、プライベートクラウドにパケット配置及び鏡像配置という二種類の配置方式が存在することに対して、本開示の実施例が提供するクラスタコンテナ遺伝子検出に基づく情報抽出技術は該二種類の配置方式に対して統一的に処理することができる。
【0079】
図7は、本開示のさらに他の実施例に係るプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する方法のフローチャートを概略的に示す。
【0080】
図7に示すように、上記実施例と異なり、プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する前記方法の操作S230の後に、操作S240をさらに含む。
【0081】
操作S240において、前記プライベートクラウドコンテナ遺伝子情報セットの全部又は一部のプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子を可視化して表示する。
【0082】
具体的には、クラスタ遺伝子情報の三つの次元に基づいて、クラスタ遺伝子情報に対する表示も三つの次元に分けられる。
【0083】
システム階層情報の8つの階層に応じて、クラスタの各モジュール及びコンポーネントの名称、機能、技術指標、基本状態などの情報を全面的に表示する。
【0084】
ツリー構造により関連関係のサービスディレクトリツリーを表示し、かつ各コンポーネントにPod情報、コンテナ情報、アプリケーショングループ情報を表示する。
【0085】
依存階層構造により、プライベートクラウドプラットフォームにおける全ての依存階層における各コンポーネントの名称、状態、及びあるモジュール及びコンポーネントに対してそれに依存するモジュール及びコンポーネントを表示し、かつそれがどのモジュール及びコンポーネントにサポートを提供するかを表示する。
【0086】
本開示の実施例は、自動化の方法により、効果的にコンテナクラスタ及びそれに含まれるサービスアプリケーションを全面的に説明できる全体情報を迅速で、正確に抽出し、かつ抽出された遺伝子情報を効果的に表示することができ、後続のクラスタ遺伝子情報に基づくクラスタ生成及び管理に基礎根拠を提供する。
【0087】
図8は、本開示の実施例に係るプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する装置のブロック図を概略的に示す。
【0088】
図面に示すように、プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報を取得する装置800は、情報取得及び分析モジュール810、チェックモジュール820、記憶及びバージョン管理モジュール830、及び表示モジュール840を含む。
【0089】
ここで、情報取得及び分析モジュール810は、プライベートクラウドサーバクラスタのモジュール又はコンポーネントのシステム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報を取得して分析する。
【0090】
チェックモジュール820は、取得された前記モジュール又はコンポーネントのシステム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報によりプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットを生成し、かつ前記プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子情報セットに対して全体性チェックを行う。
【0091】
記憶及びバージョン管理モジュール830は、前記システム階層情報、関連関係情報及び依存関係情報を前記プライベートクラウドサーバクラスタのプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子として記憶し、かつ前記プライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子のバージョン情報を決定する。
【0092】
いくつかの実施例において、前記装置は、前記プライベートクラウドコンテナ遺伝子情報セットの全部又は一部のプライベートクラウドコンテナクラスタ遺伝子を可視化して表示する表示モジュール840をさらに含む。
【0093】
本開示の実施例に係るモジュール、ユニットのうちの任意の複数、又はそのうちの任意の複数の少なくとも一部の機能は、一つのモジュールにおいて実現されてもよい。本開示の実施例に係るモジュール、ユニットのうちのいずれか一つ又は複数を複数のモジュールに分割して実現することができる。本開示の実施例に係るモジュール、ユニットのうちのいずれか一つ又は複数は、少なくとも部分的にハードウェア回路、例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)、オンチップシステム、基板上のシステム、パッケージ上のシステム、専用集積回路(ASIC)として実現されてもよく、又は回路に集積又はパッケージングされた任意の他の合理的な方式のハードウェア又はファームウェアとして実現されてもよく、又はソフトウェア、ハードウェア及びファームウェアの三つの実現方式のうちのいずれか一種又はそのうちの任意のいくつかの適切な組み合わせで実現されてもよい。又は、本開示の実施例に係るモジュール、ユニットのうちの一つ又は複数は少なくとも部分的にコンピュータプログラムモジュールとして実現され、該コンピュータプログラムモジュールが実行される場合、対応する機能を実行することができる。
【0094】
例えば、情報取得及び分析モジュール810、チェックモジュール820、記憶及びバージョン管理モジュール830、及び表示モジュール840のうちの任意の複数は一つのモジュールに統合されて実現されてもよく、又はそのうちのいずれか一つのモジュールは複数のモジュールに分割されてもよい。又は、これらのモジュールのうちの一つ又は複数のモジュールの少なくとも一部の機能は、他のモジュールの少なくとも一部の機能と結合されてもよく、かつ一つのモジュールにおいて実現されてもよい。本開示の実施例によれば、情報取得及び分析モジュール810、チェックモジュール820、記憶及びバージョン管理モジュール830及び表示モジュール840のうちの少なくとも一つは少なくとも部分的にハードウェア回路、例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)、オンチップシステム、基板上のシステム、パッケージ上のシステム、専用集積回路(ASIC)として実現されてもよく、又は回路に集積又はパッケージングされた任意の他の合理的な方式等のハードウェア又はファームウェアとして実現されてもよく、又はソフトウェア、ハードウェア及びファームウェアの三つの実現方式のうちのいずれか一種又はそのうちの任意のいくつかの適切な組み合わせで実現されてもよい。又は、情報取得及び分析モジュール810、チェックモジュール820、記憶及びバージョン管理モジュール830、及び表示モジュール840のうちの少なくとも一つは少なくとも部分的にコンピュータプログラムモジュールとして実現されてもよく、該コンピュータプログラムモジュールが実行される場合、対応する機能を実行することができる。
【0095】
図9は、本開示の実施例に係る電子機器のブロック図を模式的に示す。
図9に示す電子機器は一例に過ぎず、本開示の実施例の機能及び使用範囲にいかなる制限を与えない。
【0096】
図9に示すように、電子機器900は、プロセッサ910、コンピュータ可読記憶媒体920を含む。この電子機器900は、本開示の実施例に係る方法を実行することができる。
【0097】
具体的には、プロセッサ910は例えば汎用マイクロプロセッサ、命令セットプロセッサ及び/又は関連チップグループ及び/又は専用マイクロプロセッサ(例えば、専用集積回路(ASIC))などを含むことができる。プロセッサ910は、キャッシュ用途のためのボードメモリをさらに含むことができる。プロセッサ910は、本開示の実施例に係る方法の流れによる異なる動作を実行するための単一の処理ユニットであってもよいし、複数の処理ユニットであってもよい。
【0098】
コンピュータ可読記憶媒体920は、例えば不揮発性のコンピュータ可読記憶媒体であってもよく、具体的な例示は、例えば磁気テープ又はハードディスク(HDD)という磁気記憶装置と、例えば光ディスク(CD-ROM)という光記憶装置と、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)又はフラッシュメモリというメモリなどを含むが、それらに限定されない。
【0099】
コンピュータ可読記憶媒体920は、コンピュータプログラム921を含み、該コンピュータプログラム921は、コード/コンピュータ実行可能命令を含むことができ、それはプロセッサ910により実行される時にプロセッサ910に本開示の実施例に係る方法又はその任意の変形を実行させる。
【0100】
コンピュータプログラム921は、例えば、コンピュータプログラムモジュールを含むコンピュータプログラムコードを有するように構成されてもよい。例えば、例示的な実施例において、コンピュータプログラム921中のコードは、例えば921A、モジュール921B、……という一つ以上のプログラムモジュールを含むことができる。注意すべきこととして、モジュールの分割方式及び個数が一定ではなく、当業者は、実際の状況に応じて適切なプログラムモジュール又はプログラムモジュールの組み合わせを使用することができ、これらのプログラムモジュールの組み合わせがプロセッサ910により実行される場合、プロセッサ910は本開示の実施例に係る方法又はその任意の変形を実行することができる。
【0101】
本開示の実施例によれば、情報取得及び分析モジュール810、チェックモジュール820、記憶及びバージョン管理モジュール830、及び表示モジュール840のうちの少なくとも一つは、
図9を参照して説明されたコンピュータプログラムモジュールとして実現することができ、それはプロセッサ910により実行される時、上記対応する操作を実現することができる。
【0102】
本開示は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、該コンピュータ可読記憶媒体は、上記実施例に記載の機器/装置/システムに含まれるものであってもよく、該機器/装置/システムに組み込まれておらず、単独で存在してもよい。上記コンピュータ可読記憶媒体は、一つ又は複数のプログラムを担持し、上記一つ又は複数のプログラムが実行される時、本開示の実施例に係る方法を実現する。
【0103】
図面のフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施例に係るシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なシステムアーキテクチャ、機能及び操作を示す。この点において、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、一つのモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができ、上記モジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部は、一つ又は複数の所定の論理機能を実現するための実行可能な命令を含む。注意すべきこととして、いくつかの代替の実現において、ブロックにマークされた機能は、図面における順序と異なる順序で発生してもよい。例えば、二つの連続的に示されるブロックは実際に基本的に並行して実行されてもよく、それらは逆の順序で実行されてもよく、これは、係る機能に依存する。注意すべきこととして、ブロック図又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能又は操作を実行する専用のハードウェアに基づくシステムで実現されてもよく、又は専用ハードウェアとコンピュータ指令の組み合わせで実現されてもよい。
【0104】
当業者であれば理解されるように、本開示の特定の例示的な実施例を参照して示して本開示を説明したが、当業者であれば理解されるように、添付の請求の範囲及びその均等物によって限定された本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、本開示の形式及び詳細に様々な変更を行うことができる。したがって、本開示の範囲は上記実施例に限定されるものではなく、添付の請求の範囲により決定されるだけでなく、添付の請求項の均等物により限定されるべきである。