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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-15
(45)【発行日】2025-01-23
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20250116BHJP
【FI】
G06Q30/0601 320
G06Q30/0601 310
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2021142578
(22)【出願日】2021-09-01
(65)【公開番号】P2023035592
(43)【公開日】2023-03-13
【審査請求日】2024-02-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(72)【発明者】
【氏名】村井 大介
【審査官】山崎 雄司
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-352091(JP,A)
【文献】特開2020-035164(JP,A)
【文献】特開2019-197477(JP,A)
【文献】特開2021-033411(JP,A)
【文献】特開2003-108825(JP,A)
【文献】特開2003-296725(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが希望する車両のカスタム情報を収集する収集部と、
選択可能な各車両の車種情報を登録したデータベースと、
各顧客が保有している車両に関する車両関連情報を登録した潜在顧客リストと、
前記カスタム情報に基づき、前記データベースに登録されている複数の車種情報の中から、前記ユーザの希望を具現化するのに必要な車両の車種情報を特定する特定部と、
特定した前記車種情報及び前記カスタム情報に基づき、依頼情報を生成する生成部と、
生成した前記依頼情報を、製造候補者に送信する送信部と、
前記製造候補者から、前記依頼情報を反映したカスタマイズ車両の提案情報を受信する受信部と、
受信した提案情報を出力する出力部と
前記提案情報及び前記潜在顧客リストに基づき、前記依頼情報を反映した前記カスタマイズ車両の潜在顧客を特定し、特定した前記カスタマイズ車両の前記潜在顧客の端末に、前記カスタマイズ車両の評価を要求する評価部と、を具備し、
前記評価部は、前記潜在顧客の端末から、前記カスタマイズ車両の評価をあらわす評価情報を受け取り、車両メーカに出力する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの要望を反映した車両を製造等する際に用いて好適な情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
四輪自動車等の車両販売においては、メーカ側から提供されたデザイン・仕様の製品をユーザが選択して購入するという形をとっている。そのため、車両に関する細かなオプションやデザイン、機能など、ユーザの細かなニーズに応えることは難しい。
【0003】
一方、車両以外の商品に関しては、ユーザの要求する規格や仕様に基づき、商品を加工・管理するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。かかるシステムによれば、ユーザは細かなオプションなどが反映された商品を得ることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2002-328972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の開示システムのごとく、全てのユーザの細かなオプションなどに対応しようとすると、製造コストが著しく上昇するとともに、商品の加工・管理方法も極めて煩雑になる、という問題があった。
【0006】
本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、ユーザの要求に応じた車両を、現実的なコストで提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る情報処理装置は、ユーザが希望する車両のカスタム情報を収集する収集部と、選択可能な各車両の車種情報を登録したデータベースと、カスタム情報に基づき、データベースに登録されている複数の車種情報の中から、ユーザの希望を具現化するのに必要な車両の車種情報を特定する特定部と、特定した車種情報及びカスタム情報に基づき、依頼情報を生成する生成部と、生成した依頼情報を、製造候補者に送信する送信部と、製造候補者から、依頼情報を反映したカスタマイズ車両の提案情報を受信する受信部と、受信した提案情報を出力する出力部とを具備することを要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の所定の態様によれば、ユーザの要求に応じた車両を、現実的なコストで提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係るシステムの概要を示す説明図である。
図2】システムの構成の一例を示す図である。
図3】車両提案サーバ、端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】車両提案サーバ100の機能構成を示すブロック図である。
図5】Webページの画面を例示した図である。
図6】車両提案処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0011】
A.本実施形態
<システム概要>
図1は、本実施形態に係るシステム1000の概要を示す説明図である。
欲しい車両について漠然としたイメージを持っているユーザは、車両に関するアイデアを車両提案サーバ100に送る(ステップS1)。車両提案サーバ100は、車両に関するアイデアを受け取ると、データベース(後述)を参照し、受け取ったアイデアを具現化する車両の車種(例えば、SUV系の〇×など)を特定する。車両提案サーバ100は、車両の車種を特定すると、提案ユーザから受け取ったアイデアとともに、具現化する車両の車種を含む依頼情報を生成する。車両提案サーバ100は、生成した依頼情報を、車両の製造候補者に送信する。
【0012】
車両の製造候補者は、依頼情報に基づき、アイデアを具現化するために必要な車両の製造案(例えば、必要な部品などのほか、納期や予測コストなど)をあらわす提案情報を生成し、車両提案サーバ100に送信する(ステップS2)。車両提案サーバ100は、受け取った提案情報を所定のWebページに掲載する(ステップS3)。
【0013】
各潜在顧客は、所定のWebページにアクセスすることで、提案情報の内容を把握する。各潜在顧客は、提案情報に示されるカスタマイズ車両の評価を行い、評価情報として車両提案サーバ100に送る(ステップS4)。車両提案サーバ100は、各潜在顧客から、カスタマイズ車両の評価情報を受け取ると、これを集計し、外部(例えば、車両メーカなど)に出力する(ステップS5)。
【0014】
かかるシステムによれば、ユーザが提案した車両に関するアイデアのうち、例えば潜在顧客からの評価が高かったものについてのみ、商品化を進めることができるため、顧客の要求に応じた車両を、現実的なコストで提供することが可能となる。
【0015】
<システム構成>
図2は、システム1000の構成の一例を示す図である。
システム1000は、車両提案サーバ(情報処理装置)100と、端末200とを含んで構成される。車両提案サーバ100と端末200とは、ネットワークNを介して相互通信可能となっている。
【0016】
ネットワークNのうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。ネットワークNは、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(Ad Hoc Network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network:LAN)、ワイヤレスLAN(Wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)、ワイヤレスWAN(Wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(Metropolitan Area Network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDNs(Integrated Service Digital Networks)、無線LANs、LTE(Long Term Evolution)、CDMA(Code Division Multiple Access)、ブルートゥース(登録商標)、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。
【0017】
車両提案サーバ100は、例えばサーバコンピュータにより構成され、オンプレミス型やクラウド型のデータベース(後述)に格納されている各車両の車種情報を利用して、ユーザによって提案された車両に関するアイデアを具現化する車両の車種を特定する機能、車両の製造候補者に向けた依頼情報を生成する機能、車両の製造候補者から受け取った提案情報をWebページに掲載する機能などを備えている(詳細は後述)。
【0018】
端末200は、ユーザや、車両の製造候補者、潜在顧客などが操作する端末であり、パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータデバイス、スマートフォン、携帯電話、ウェアラブル端末などによって構成されている。
【0019】
ユーザは、端末200を操作することで、車両に関するアイデアを生成し、車両提案サーバ100に送信する。車両の製造候補者は、端末200を操作することで、提案されたアイデアを具現化するために必要な車両の製造案(例えば、必要な部品などのほか、納期や予測コストなど)をあらわす提案情報を生成し、車両提案サーバ100に送信する。潜在顧客は、端末200を操作することで、提案情報に示されるカスタマイズ車両の評価情報を生成し、車両提案サーバ100に送信する。
【0020】
なお、以上説明した車両提案サーバ100や端末200を構成するコンピュータは、必ずしも1台である必要はなく、ネットワークN上に分散する複数のコンピュータやストレージから構成されてもよい。
【0021】
<ハードウェア構成>
図3は、車両提案サーバ100、端末200のハードウェア構成の一例を示す図である。車両提案サーバ100、端末200は、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)1、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の記憶装置2、有線又は無線通信を行う通信IF(Interface)3、入力操作を受け付ける入力デバイス4、及び情報の出力を行う出力デバイス5を有する。入力デバイス4は、例えばキーボード、マウス、タッチパネル、マイク等である。出力デバイス5は、例えば、ディスプレイ(画面)及び/又はスピーカ等である。
【0022】
以下、図面を参照しながら、車両提案サーバ100の機能構成及び機能概要について説明する。
【0023】
<機能構成及び機能概要>
図4は、車両提案サーバ100の機能構成を示すブロック図である。
【0024】
車両提案サーバ100は、収集部110と、記憶部120と、特定部130と、生成部140と、送信部150と、受信部160と、出力部170と、評価部180とを含む。
収集部110と、特定部130と、生成部140と、送信部150と、受信部160と、出力部170と、評価部180は、車両提案サーバ100のCPU1が記憶装置2に記憶された各種プログラムを実行することによって実現される。なお、プログラムは、USBメモリやCD-ROM等の記憶媒体に格納することができる。
【0025】
収集部110は、ユーザから提案される車両に関するアイデア(画像情報や文字情報、音声情報など)を受け付ける。車両に関するアイデアは、例えばルーフテントやベッドボードの設置や、水陸両用を可能とするパーツの設置などである。収集部110は、かかるアイデアを受け付けると、例えばAI(Artificial Intelligence)を利用して画像認識や音声認識、自然言語処理などを施すことで、ユーザのアイデアを把握し、これをユーザが希望する車両のカスタム情報として収集する。
【0026】
記憶部120は、記憶装置2によって実現され、車両提案サーバ100の各機能を実現するプログラムや、各種データなどを記憶する。また、記憶部120は、車両提案サーバ100が選択可能な各車両の車種情報を登録した車種データベース(DB)121や、潜在顧客に関する潜在顧客リストを登録した顧客データベース(DB)122、製造候補者に関する製造候補者リストを登録した製造者データベース(DB)123などを備えている。
【0027】
車種情報は、例えば車両メーカが提供可能な車両の種別をあらわす情報であり、セダンやミニバンなどのボディタイプをあらわす情報だけでなく、年式、グレードなどの情報を含むものであってもよい。
【0028】
潜在顧客リストは、例えば車両メーカが保有している顧客に関するリストである。潜在顧客リストには、各顧客の基本情報(IDや氏名、年齢、性別、住所、連絡先、メールアドレス、SNSアカウント、年収、家族構成、趣味など)や、各顧客が保有等している車両に関する車両関連情報(購入履歴、修理履歴、車名や型式番号など)が、顧客ごとに登録されている。
【0029】
製造候補者リストは、例えば車両メーカが保有している製造者に関するリストである。製造候補者リストには、各製造者の基本情報(IDや、社名、社員数、住所、連絡先、メールアドレスなど)や、車両の製造実績に関する実績情報(製造履歴、納期、コストなど)が、製造者ごとに登録されている。
【0030】
特定部130は、ユーザから提案される車両に関するアイデア(すなわち、車両のカスタム情報)に基づき、車種DB121に登録されている複数の車種情報の中から、アイデアを具現化するのに必要な車両の製造案をあらわす車種情報を特定する。一例を挙げて説明すると、特定部130は、収集部110から供給される車両のカスタム情報に基づき、ルーフテントの設置を希望していると判断すると、車種DB121に登録されている複数の車種情報の中から、オプションとしてルーフテントの設置が可能な車両の車種情報(例えば、SUV系の〇×など)を特定する。
【0031】
生成部140は、特定部130によって特定された車両の車種情報及び車両のカスタム情報に従って、製造候補者に製造案を作成・提案してもらうための依頼情報を生成する。
例えば、車両のカスタム情報が「ルーフテントの設置」であり、車種情報が「SUV系の〇×」である場合には、生成部140は、これらの情報とともに、ユーザのアイデアの具現化に必要な他の情報(部品や、納期、予測コストなど)を含めて製造案として提案すべき旨の依頼情報を生成する。
【0032】
送信部150は、生成部140によって生成された依頼情報を、製造候補者の端末200に送信する。なお、いずれの製造候補者に依頼情報を送信するか(すなわち、依頼情報の送信先)は、依頼内容などに応じて適宜設定すればよい。例えば、送信部150は、依頼情報に示される依頼内容と、製造候補者リストに登録されている各製造候補者の実績情報を比較することで、最適な製造候補者を選定し、選定した製造候補者に依頼情報を送信する。もっとも、選定する製造候補者は、1社に限る趣旨ではなく、2社以上(複数社)であってもよい。
【0033】
受信部160は、製造候補者の端末200から、依頼情報を反映した車両(すなわち、カスタマイズ車両)の製造案をあらわす提案情報を受信する。なお、製造候補者によって生成される製造案には、カスタマイズ車両の詳細(例えば、車両のカスタム情報、車種情報、必要な部品などのほか、納期や予測コストなど)をあらわす情報が含まれる。
【0034】
出力部170は、受信部160によって受信された提案情報を、所定のWebページ(例えば、車両提案サーバ100のサイトなど)に掲載する。
【0035】
図5は、提案情報が掲載されたWebページの画面P1を例示した図である。
Webページの画面P1には、例えばカスタマイズ車両の完成予想画像F1のほか、車両のカスタム情報IF1、車種情報IF2、必要な部品に関する部品情報IF3や、納期に関する納期情報IF4、予測コストに関するコスト情報IF5などが表示される。
【0036】
図4に戻り、評価部180は、潜在顧客によるカスタマイズ車両の評価を集計し、これを外部(例えば製造メーカ)に出力する。詳述すると、評価部180は、提案情報や潜在顧客リストを参照し、提案情報に示されるカスタマイズ車両に興味をもちそうな潜在顧客を特定する。例えば、「ルーフテント」などが設置されているカスタマイズ車両である場合には、評価部180は、アウトドアスポーツやキャンプなどに興味がありそうな潜在顧客を顧客DB122から抽出し、抽出した潜在顧客の端末200にカスタマイズ車両の評価を要求する。
【0037】
評価を要求する潜在顧客の数は問わないが、以下では2名以上の潜在顧客を想定する(図1参照)。潜在顧客は、かかる要求を受け取ると、端末200を適宜操作することで、Webページにアクセスし、提案情報の内容(すなわち、カスタマイズ車両の詳細など)を把握する。そして、潜在顧客は、端末200にカスタマイズ車両の評価情報を入力する。一例を挙げて説明すると、潜在顧客は、カスタマイズ車両の購入する意向があるか否かといった情報や、カスタマイズ車両に関する要望などを、カスタマイズ車両の評価情報として入力する。潜在顧客の端末200は、入力されたカスタマイズ車両の評価情報を、車両提案サーバ100に送信する。評価部180は、各潜在顧客の端末200から、カスタマイズ車両の評価情報を受け取ると、これを集計し、車両メーカなどに出力する。車両メーカは、評価部180から得られる評価情報に基づき、所定条件を満たした場合(例えば、一定数以上の購入が見込める場合など)にカスタマイズ車両の製造を行う。
【0038】
なお、評価部180は、グラフや表などを利用して、カスタマイズ車両の評価情報を車両メーカに提供してもよい。以下、車両提案サーバ100の動作について、図面を参照しながら説明する。
【0039】
<動作>
図6は、車両提案サーバ100によって実行される車両提案処理の流れを示すフローチャートである。
収集部110は、ユーザから提案される車両に関するアイデアを受け付けると、AIを利用してユーザのアイデアを把握し、これをユーザが希望する車両のカスタム情報として収集する(ステップSa1)。
特定部130は、車両のカスタム情報に基づき、車種DB121に登録されている複数の車種情報の中から、アイデアを具現化するのに必要な車両の車種情報を特定する(ステップSa2)。
【0040】
生成部140は、特定部130によって特定された車両の車種情報及び車両のカスタム情報に従って、製造候補者に製造案を作成・提案してもらうための依頼情報を生成する(ステップSa3)。
【0041】
送信部150は、生成部140によって生成された依頼情報を、製造候補者の端末200に送信する(ステップSa4)。
【0042】
受信部160は、製造候補者の端末200から送信される、依頼情報を反映したカスタマイズ車両の製造案をあらわす提案情報を受信する(ステップSa5)。
【0043】
出力部170は、受信部160によって受信された提案情報を、所定のWebページに掲載する(ステップSa6)。
【0044】
評価部180は、提案情報や潜在顧客リストを参照し、提案情報に示されるカスタマイズ車両に興味をもちそうな潜在顧客を特定する(ステップSa7)。
【0045】
評価部180は、特定した潜在顧客の端末200にカスタマイズ車両の評価を要求する(ステップSa8)。
評価部180は、潜在顧客の端末200から、カスタマイズ車両の評価情報を受け取ると、これを集計し、製造メーカなどの外部に出力し(ステップSa9)、処理を終了する。
【0046】
C.変形例
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。
【0047】
また、上記本実施形態では、提案情報や潜在顧客リストを参照し、カスタマイズ車両に興味をもちそうな顧客を潜在顧客としたが、これに限る趣旨ではない。例えば、潜在顧客リストから、ランダムに抽出した顧客を潜在顧客としてもよい。
【0048】
また、上記本実施形態では、車両の例として四輪自動車を例示したが、これに限定する趣旨ではなく、車輪のついた様々な乗り物に適用可能である。また、車両のみならず、船舶や飛行機、ロケットなどあらゆる移動体に適用可能である。
【0049】
また、本明細書において、「部」とは、単に物理的構成を意味するものではなく、その「部」が実行する処理をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や装置が実行する処理を2つ以上の物理的構成や装置により実現されても、2つ以上の「部」や装置が実行する処理を1つの物理的手段や装置により実現されてもよい。
【符号の説明】
【0050】
1000…システム、100…車両提案サーバ、110…収集部、120…記憶部、121…車種データベース、122…顧客データベース、123…製造者データベース、130…特定部、140…生成部、150…送信部、160…受信部、170…出力部、180…評価部、200…端末、F1…完成予想画像、IF1…車両のカスタム情報、IF2…車種情報、IF3…部品情報、IF4…納期情報、IF5…コスト情報。
図1
図2
図3
図4
図5
図6