(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-15
(45)【発行日】2025-01-23
(54)【発明の名称】画像処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20250116BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20250116BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20250116BHJP
【FI】
H04N1/00 350
B41J29/38 401
B41J29/38 301
B41J29/38 801
G03G21/00 510
(21)【出願番号】P 2020210580
(22)【出願日】2020-12-18
【審査請求日】2023-10-19
(31)【優先権主張番号】P 2019230410
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 創
(72)【発明者】
【氏名】田中 裕代
(72)【発明者】
【氏名】小倉 一泰
(72)【発明者】
【氏名】奈良橋 正樹
(72)【発明者】
【氏名】小山 悟史
(72)【発明者】
【氏名】稲木 達哉
【審査官】三沢 岳志
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-044573(JP,A)
【文献】特開2019-152754(JP,A)
【文献】特開2018-051983(JP,A)
【文献】特開2006-189334(JP,A)
【文献】特開2006-208074(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/38
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理装置であって、
操作を受け付ける操作受付部と、
互いに異なる音を示す複数の音情報であって前記画像処理装置から発生し得る異音を示す情報を含む前記複数の音情報
を記憶する記憶部と、
前記画像処理装置において不具合が発生した箇所と、前記画像処理装置において不具合が発生したタイミングとを特定する操作を受け付けた場合、前記記憶部に記憶された前記複数の音情報の中から、特定した前記箇所と前記タイミングとに応じた1以上の音情報を検索し、検索した結果として得られた前記1以上の音情報のうちの1つを指定する第1操作により前記
1以上の音情報の中から指定された第1音情報と前記第1音情報を特定する第1音特定情報との少なくとも一方を他の装置へ送信する制御部と、
を備える画像処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記操作受付部により受け付けられた第2操作に応じた情報であって前記画像処理装置において発生した不具合を示す不具合情報とともに、前記第1音情報と前記第1音特定情報との少なくとも一方を前記他の装置へ送信する、
請求項
1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記不具合情報には、前記画像処理装置において不具合が発生したと推察される箇所を示す発生箇所候補情報と、前
記タイミングの候補を示すタイミング候補情報と、前
記タイミング以前の期間における前記画像処理装置のログを示すログ情報との少なくとも1つが含まれている、
請求項
2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
操作を受け付ける操作受付部を備える画像処理装置と、前記画像処理装置と通信する情報処理装置とを具備する情報処理システムの情報処理方法であって、
前記操作受付部から第1操作を受け付け、
前記画像処理装置において不具合が発生した箇所と、前記画像処理装置において不具合が発生したタイミングとを特定する操作を受け付けた場合、互いに異なる音を示す複数の音情報であって前記画像処理装置から発生し得る異音を示す情報を含む前記複数の音情報
の中から、特定した前記箇所と前記タイミングとに応じた1以上の音情報を検索し、検索した結果として得られた前記1以上の音情報のうちの1つを指定する第1操作により前記
1以上の音情報の中から指定された第1音情報を抽出し、
抽出した前記第1音情報と、抽出した前記第1音情報を特定する第1音特定情報との少なくとも一方を他の装置へ送信する、
情報処理方法。
【請求項5】
操作を受け付ける操作受付部を備える画像処理装置のコンピューターに、
前記操作受付部から第1操作を受け付ける処理と、
前記画像処理装置において不具合が発生した箇所と、前記画像処理装置において不具合が発生したタイミングとを特定する操作を受け付けた場合、互いに異なる音を示す複数の音情報であって前記画像処理装置から発生し得る異音を示す情報を含む前記複数の音情報
の中から、特定した前記箇所と前記タイミングとに応じた1以上の音情報を検索し、検索した結果として得られた前記1以上の音情報のうちの1つを指定する第1操作により前記
1以上の音情報の中から指定された第1音情報を抽出する処理と、
抽出した前記第1音情報と、抽出した前記第1音情報を特定する第1音特定情報との少なくとも一方を他の装置へ送信する処理と、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、画像処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、不具合が発生した場合において、不具合が発生したことを通知する画像処理装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1に記載されたような画像処理装置に不具合が発生した場合、当該画像処理装置から異音が発生することが多い。当該画像処理装置の保守作業を行う作業者は、この異音を、当該画像処理装置において発生した不具合の原因の特定のために利用する。しかしながら、当該画像処理装置は、当該異音に近い音声を示す情報、又は、当該異音そのものを示す情報を当該作業者に通知することができなかった。このため、当該作業者は、この異音を録音しようとすることも少なくない。しかしながら、画像処理装置の設置場所では、セキュリティの都合上、録音が許可されないことが多い。その結果、当該作業者は、画像処理装置において発生した不具合の原因の特定に時間を要する場合があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、発生した異音に似た音としてユーザが選択した音を通知することができる画像処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の画像処理装置は、操作受付部と、制御部とを持つ。操作受付部は、操作を受け付ける。制御部は、互いに異なる音を示す複数の音情報であって画像処理装置から発生し得る異音を示す情報を含む複数の音情報のうち、操作受付部により受け付けられた第1操作に応じた第1音情報と前記第1音情報を特定する第1音特定情報との少なくとも一方を他の装置へ送信する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態の画像処理装置の全体構成例を示す外観図である。
【
図3】ユーザにより選択された第1音声情報を他の装置へ送信する処理の流れの一例を示す図である。
【
図4】ユーザにより選択された第1音声情報を他の装置へ送信する処理の流れの一例を示す図である。
【
図5】ディスプレイに表示された報告画像の一例を示す図である。
【
図6】ディスプレイに表示された検索画像の一例を示す図である。
【
図7】ディスプレイに表示された選択画像の一例を示す図である。
【
図8】ユーザにより選択された音声情報を含む報告画像の一例を示す図である。
【
図9】実施形態の変形例に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態の画像処理装置を、図面を参照して説明する。各図において、同一構成については同一の符号を付す。以下では、実施形態の画像処理装置の一例として、画像処理装置100を例に挙げて説明する。
【0009】
(画像処理装置の詳細)
以下、
図1を参照し、画像処理装置100の詳細について説明する。
【0010】
図1は、実施形態の画像処理装置100の全体構成例を示す外観図である。画像処理装置100は、例えば、複合機、スキャナー、FAX(Facsimile)等の画像処理を行う装置である。画像処理は、画像に関する処理のことである。画像処理は、例えば、シート上へ画像を形成する処理、読み取り対象の画像情報を読み取る処理、画像情報を記録(記憶)する処理、画像を他の装置に送信する処理等である。
【0011】
画像処理装置100は、ディスプレイ110、コントロールパネル120、プリンタ部130、シート収容部140、及び画像読取部150を備える。なお、画像処理装置100のプリンタ部130は、トナー像を定着させる装置であってもよいし、インクジェット式の装置であってもよい。
【0012】
画像処理装置100は、シート上に表れている画像を読み取ってデジタルデータを生成し、画像ファイルを生成する。シートは、例えば原稿や、文字や画像等が記載された紙等である。シートは、画像処理装置100が読み取ることができる物であればどのような物であってもよい。
【0013】
ディスプレイ110は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。ディスプレイ110は、画像処理装置100に関する種々の情報を表示する。ディスプレイ110は、表示部の一例である。
【0014】
コントロールパネル120は、複数のボタンを有する。コントロールパネル120は、ユーザの操作を受け付ける。コントロールパネル120は、ユーザによって行われた操作に応じた信号を、画像処理装置100の制御部に出力する。なお、ディスプレイ110とコントロールパネル120とは一体のタッチパネルとして構成されてもよい。コントロールパネル120は、操作受付部の一例である。
【0015】
プリンタ部130は、画像読取部150によって生成された画像情報又は通信路を介して受信された画像情報に基づいて、シート上に画像を形成する。プリンタ部130は、例えば以下のような処理によって画像を形成する。プリンタ部130の画像形成部は、画像情報に基づいて感光体ドラム上に静電潜像を形成する。プリンタ部130の画像形成部は、静電潜像に現像剤を付着させることによって可視像を形成する。現像剤の具体例として、トナーがある。プリンタ部130の転写部は、可視像をシート上に転写する。プリンタ部130の定着部は、シートに対して加熱及び加圧を行うことによって、可視像をシート上に定着させる。なお、画像が形成されるシートは、シート収容部140に収容されているシートであってもよいし、手指しされたシートであってもよい。
【0016】
シート収容部140は、プリンタ部130における画像形成に用いられるシートを収容する。
【0017】
画像読取部150は、読み取り対象の画像情報を光の明暗として読み取る。画像読取部150は、読み取られた画像情報を記録する。記録された画像情報は、ネットワークを介して他の情報処理装置に送信されてもよい。記録された画像情報は、プリンタ部130によってシート上に画像形成されてもよい。
【0018】
(画像処理装置の機能構成)
以下、
図2を参照し、画像処理装置100の機能構成について説明する。なお、以下、画像処理装置100が音を用いた処理について説明する。音には、音声、音響等が含まれる。そこで、以下では、一例として、音が、音声である場合について説明する。このため、以下において「音声」と称した部分は、すべて「音」と読み替えてもよく、すべて「音響」と読み替えてもよい。
【0019】
図2は、画像処理装置100の機能構成例を示す図である。
【0020】
画像処理装置100は、ディスプレイ110、コントロールパネル120、プリンタ部130、シート収容部140、画像読取部150を備える。また、画像処理装置100は、制御部300、ネットワークインタフェース310、記憶部320、メモリ330、音声出力部340を備える。画像処理装置100が備えるこれらの各機能部は、システムバスを介して通信可能に接続されている。
【0021】
ディスプレイ110、コントロールパネル120、プリンタ部130、シート収容部140、画像読取部150については、上記の説明と同様の説明になるため説明を省略する。以下、制御部300、ネットワークインタフェース310、記憶部320、メモリ330、音声出力部340について説明する。
【0022】
制御部300は、画像処理装置100の制御部の一例である。制御部300は、画像処理装置100のCPU(Central Processing Unit)を備える。制御部300は、画像処理装置100の各機能部の動作を制御する。制御部300は、プログラムを実行することにより各種の処理を実行する。制御部300は、ユーザが入力した指示をコントロールパネル120から取得する。すなわち、制御部300は、コントロールパネル120によってユーザからの操作を受け付ける。制御部300は、取得した指示に基づいて制御処理を実行する。
【0023】
ここで、画像処理装置100と異なる画像処理装置は、当該画像処理装置に不具合が発生した場合、発生した不具合に応じた異音を発生することが多い。当該画像処理装置の保守作業を行う作業者は、この異音を、当該画像処理装置において発生した不具合の原因の特定のために利用する。しかしながら、当該画像処理装置は、当該異音に近い音声を示す情報、又は、当該異音そのものを示す情報を当該作業者に通知することができなかった。このため、当該作業者は、この異音を録音しようとすることも少なくない。しかしながら、画像処理装置の設置場所では、セキュリティの都合上、録音が許可されないことが多い。その結果、当該作業者は、画像処理装置において発生した不具合の原因の特定に時間を要する場合があった。また、このような異音は、当該画像処理装置において1度しか発生しないことも多い。このような場合、当該作業者は、そもそも異音を録音することができない。
【0024】
そこで、制御部300は、互いに異なる音声を示す複数の音声情報のうち、コントロールパネル120により受け付けられた第1操作に応じた第1音声情報と、第1音声情報を特定する第1音声特定情報との少なくとも一方を他の装置へ送信する。これはすなわち、画像処理装置100において発生した異音に近い音声を示す音声情報をユーザが選択し、選択した音声情報を画像処理装置100が他の装置へ通知することができることを意味する。従って、画像処理装置100は、発生した異音に似た音声としてユーザが選択した音声を通知することができる。特に、複数の音声情報のそれぞれが、画像処理装置100から発生し得る異音を示す情報である場合、画像処理装置100は、発生した異音に近い音声を、他の装置へとより確実に通知することができる。また、複数の音声情報のそれぞれが、画像処理装置100から発生し得る異音と異なる音声であったとしても、画像処理装置100は、発生した異音にユーザが似ていると思う音声を、他の装置へと通知することができる。なお、第1音声特定情報は、第1音声情報を特定可能な情報であれば、如何なる情報であってもよく、例えば、インターネット上における第1音声情報の記憶先を示すURL(Uniform Resource Locator)等である。また、第1音声特定情報は、例えば、第1音声情報のファイル名等であってもよい。以下では、一例として、制御部300が、互いに異なる音声を示す複数の音声情報のうち、コントロールパネル120により受け付けられた第1操作に応じた第1音声情報を他の装置へ送信する場合について説明する。
【0025】
ネットワークインタフェース310は、他の装置との間でデータの送受信を行う。ネットワークインタフェース310は、入力インタフェースとして動作し、他の装置から送信されるデータを受信する。また、ネットワークインタフェース310は、出力インタフェースとして動作し、他の装置に対してデータを送信する。
【0026】
記憶部320は、例えば、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。記憶部320は、各種の情報を記憶する。例えば、記憶部320は、制御部300が実行するプログラムを記憶する。当該プログラムは、例えば、ファームウェア、アプリ等である。
【0027】
ここで、
図2に示した例では、記憶部320には、音声情報S1~音声情報Snのn個の音声情報が記憶されている。nは、2以上の整数であれば、如何なる整数であってもよい。これらn個の音声情報は、互いに異なる音声を示す複数の音声情報の一例である。音声情報S1~音声情報Snのうちの一部又は全部は、画像処理装置100から発生し得る異音を示す構成であることが望ましい。これは、当該n個の音声情報の中から、当該異音に近い音声を示す音声情報をユーザが選択しやすいためである。ただし、当該異音に近い音声は、画像処理装置100から発生し得る異音と異なる音声の中からも選択可能である。このため、音声情報S1~音声情報Snのうちの一部又は全部は、画像処理装置100から発生し得る異音と異なる音声を示す構成であってもよい。
【0028】
メモリ330は、例えば、RAM(Random Access Memory)である。メモリ330は、画像処理装置100が備える各機能部が用いる情報を一時的に記憶する。なお、メモリ330は、画像読取部150により読み取られた画像情報、各機能部を動作させるプログラム等を記憶してもよい。
【0029】
音声出力部340は、例えば、スピーカである。音声出力部340は、画像処理装置100から出力される音声信号に応じた音声を出力する。なお、音声出力部340は、画像処理装置100と別体であってもよい。この場合、音声出力部340は、外付けのスピーカである。
【0030】
(ユーザにより選択された第1音声情報を他の装置へ送信する処理)
画像処理装置100は、前述した通り、ユーザにより選択された第1音声情報を他の装置へ送信することができる。そこで、以下では、画像処理装置100が行う処理のうち、ユーザにより選択された第1音声情報を他の装置へ送信する処理について説明する。
【0031】
図3及び
図4は、ユーザにより選択された第1音声情報を他の装置へ送信する処理の流れの一例を示す図である。以下では、一例として、制御部300が、
図3に示したACT110の処理が行われるよりも前のタイミングにおいて、報告画像を表示させる操作を受け付けている場合について説明する。報告画像は、画像処理装置100がユーザから操作を受け付ける画像である。また、報告画像は、画像処理装置100がユーザから不具合情報を受け付ける画像である。不具合情報は、画像処理装置100において発生した不具合を示す情報のことである。また、当該操作は、コントロールパネル120が有するボタンによって行われてもよい。また、当該操作は、コントロールパネル120がディスプレイ110と一体にタッチパネルとして構成されている場合、ディスプレイ110に表示されたソフトウェアキーによって行われてもよい。
【0032】
制御部300は、報告画像をディスプレイ110に表示させる(ACT110)。ここで、報告画像について説明する。
図5は、ディスプレイ110に表示された報告画像の一例を示す図である。
【0033】
図5に示した画像P1は、報告画像の一例を示す。画像P1には、例えば、画像CB1~画像CB3と、画像B1と、画像B2が含まれている。
【0034】
画像CB1は、チェックボックスを示す画像である。また、画像CB1は、画像処理装置100において紙詰まりが起きたことを示す紙詰まり発生情報が対応付けられている。
このため、
図5に示した例では、画像CB1の隣には、「紙が詰まった」という文字列が描画されている。画像CB1に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、画像CB1が示すチェックボックスには、チェック画像が重畳される。チェック画像は、画像CB1のようなチェックボックスを示す画像に対して選択操作が行われたことを示す画像のことである。当該例では、画像CB1が示すチェックボックスには、チェック画像が重畳されていない。また、当該場合、制御部300は、画像CB1に対応付けられている紙詰まり発生情報を、画像処理装置100に発生した不具合を示す不具合情報に含める情報の1つとして特定する。なお、画像CB1は、チェックボックスを示す画像に代えて、チェックボックスと同様の機能を有する他の入力フォームを示す画像であってもよい。
【0035】
画像CB2は、チェックボックスを示す画像である。また、画像CB2は、画像処理装置100においてエラーが発生したことを示すエラー発生情報が対応付けられている。このため、
図5に示した例では、画像CB2の隣には、「エラーが発生した」という文字列が描画されている。画像CB2に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、画像CB2が示すチェックボックスには、チェック画像が重畳される。当該例では、画像CB2が示すチェックボックスには、チェック画像が重畳されていない。また、当該場合、制御部300は、画像CB2に対応付けられているエラー発生情報を、画像処理装置100に発生した不具合を示す不具合情報に含める情報の1つとして特定する。なお、画像CB2は、チェックボックスを示す画像に代えて、チェックボックスと同様の機能を有する他の入力フォームを示す画像であってもよい。
【0036】
画像CB3は、チェックボックスを示す画像である。また、画像CB3には、画像処理装置100において異音が発生したことを示す異音発生情報が対応付けられている。このため、
図5に示した例では、画像CB3の隣には、「異音がした」という文字列が描画されている。画像CB3に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、画像CB3が示すチェックボックスには、チェック画像が重畳される。当該例では、画像CB3が示すチェックボックスには、チェック画像が重畳されている。
図5に示した画像CKは、チェック画像の一例である。また、当該場合、制御部300は、画像CB3に対応付けられている異音発生情報を、画像処理装置100に発生した不具合を示す不具合情報に含める情報の1つとして特定する。なお、画像CB2は、チェックボックスを示す画像に代えて、チェックボックスと同様の機能を有する他の入力フォームを示す画像であってもよい。
【0037】
画像B1は、ボタンを示す画像である。また、画像B1には、画像CB3が対応付けられている。具体的には、画像CB3にチェック画像が重畳された場合、画像B1は、選択操作可能な状態となる。一方、画像CB3に重畳されたチェック画像が削除された場合、画像B1は、選択操作不可能な状態となる。
【0038】
また、画像B1に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、報告画像に代えて、検索画像をディスプレイ110に表示させる。検索画像は、画像処理装置100がユーザから操作を受け付ける画像である。また、検索画像は、複数の音声情報のうちユーザが所望する音声情報の候補を検索する操作を画像処理装置100がユーザから受け付ける画像である。なお、画像B1は、ボタンを示す画像に代えて、ボタンと同様の機能を有する他の入力フォームを示す画像であってもよい。
【0039】
画像B2は、ボタンを示す画像である。画像B2に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、不具合情報を生成する。制御部300が不具合情報を生成する処理については、後述する。当該場合において不具合情報を生成した後、制御部300は、生成した不具合情報を他の装置へ送信する。当該他の装置は、例えば、画像処理装置100の保守作業を行う人の情報処理端末、当該保守作業を役務として提供する企業のサーバー、画像処理装置100の販売元のサーバー等である。なお、当該他の装置は、これらに代えて、他の情報処理装置であってもよい。また、画像B1は、ボタンを示す画像に代えて、ボタンと同様の機能を有する他の入力フォームを示す画像であってもよい。
【0040】
ACT110において報告画像をディスプレイ110に表示させた後、制御部300は、報告画像を介して操作を受け付けるまで待機する(ACT120)。
【0041】
制御部300は、報告画像を介して操作を受け付けたと判定した場合(ACT120-YES)、受け付けた操作が画像B2に対する選択操作であるか否かを判定する(ACT130)。なお、
図3では、ACT130の処理を、「送信ボタン押下?」と示している。
【0042】
制御部300は、ACT120において受け付けた操作が画像B2に対する選択操作であると判定した場合(ACT130-YES)、ACT260の処理を行う。ACT260の処理については、後述する。
【0043】
一方、制御部300は、ACT120において受け付けた操作が画像B2に対する選択操作ではないと判定した場合(ACT130-NO)、ACT140の処理を行う。すなわち、制御部300は、当該場合、当該操作が画像B1に対する選択操作であるか否かを判定する(ACT140)。なお、
図3では、ACT140の処理を、「選択ボタン押下?」と示している。
【0044】
制御部300は、ACT120において受け付けた操作が画像B1に対する選択操作ではないと判定した場合(ACT140-NO)、当該操作に応じた処理を行う(ACT230)。より具体的には、当該場合、当該操作は、画像CB1~画像CB3のいずれかへの選択操作である。このため、制御部300は、画像CB1~画像CB3のうち選択操作が行われた画像に応じた処理を行う。
【0045】
例えば、制御部300は、選択操作が行われた画像が画像CB1である場合、紙詰まり発生情報を、不具合情報に含める情報の1つとして特定する。そして、制御部300は、当該場合、チェック画像を画像CB1へ重畳する。なお、制御部300は、当該場合であっても、チェック画像が画像CB1に既に重畳されている場合、紙詰まり発生情報を不具合情報に含めない情報として特定し直す。そして、制御部300は、画像CB1に重畳されたチェック画像を削除する。
【0046】
例えば、制御部300は、選択操作が行われた画像が画像CB2である場合、エラー発生情報を、不具合情報に含める情報の1つとして特定する。そして、制御部300は、当該場合、チェック画像を画像CB2へ重畳する。なお、制御部300は、当該場合であっても、チェック画像が画像CB2に既に重畳されている場合、エラー発生情報を不具合情報に含めない情報として特定し直す。そして、制御部300は、画像CB2に重畳されたチェック画像を削除する。
【0047】
例えば、制御部300は、選択操作が行われた画像が画像CB3である場合、異音発生情報を、不具合情報に含める情報の1つとして特定する。そして、制御部300は、当該場合、チェック画像を画像CB3へ重畳する。また、制御部300は、当該場合、画像B1を選択操作可能な状態にする。なお、制御部300は、当該場合であっても、チェック画像が画像CB3に既に重畳されている場合、異音発生情報を不具合情報に含めない情報として特定し直す。そして、制御部300は、画像CB3に重畳されたチェック画像を削除する。また、制御部300は、画像B1を選択操作不可能な状態にする。
【0048】
ACT230の処理が行われた後、制御部300は、ACT120に遷移し、報告画像を介して操作を受け付けるまで再び待機する。
【0049】
一方、制御部300は、ACT120において受け付けた操作が画像B1に対する選択操作であると判定した場合(ACT140-YES)、前述の検索画像をディスプレイ110に表示させる(ACT150)。ここで、検索画像について説明する。
図6は、ディスプレイ110に表示された検索画像の一例を示す図である。
【0050】
図6に示した画像P2は、検索画像の一例を示す。画像P2には、例えば、画像PM1、画像PM2と、画像B3が含まれている。
【0051】
画像PM1は、プルダウンメニューを示す画像である。また、画像PM1は、画像処理装置100において不具合が発生した箇所の候補を示す発生箇所候補情報が複数対応付けられている。このため、
図6に示した例では、画像PM1の隣には、「発生箇所」という文字列が描画されている。画像PM1に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、画像PM1に対応付けられた複数の発生箇所候補情報のリストをディスプレイ110に表示させる。ユーザは、このようにディスプレイ110に表示されたリストの中から、画像処理装置100において不具合が発生したとユーザが推察する箇所を示す発生箇所候補情報を選択することができる。複数の発生箇所候補情報のうちの1つがユーザにより選択された場合、制御部300は、選択された発生箇所候補情報を、画像PM1に表示させる。
図6に示した例では、制御部300は、選択された発生箇所候補情報として「本体」を画像PM1に表示させている。
【0052】
ここで、複数の発生箇所候補情報のそれぞれが示す箇所は、例えば、画像処理装置100の本体、フィニッシャー、ドキュメントフィーダー、外付け給紙カセット等であるが、これらに限られるわけではない。なお、
図6に示した画像PM1に表示されている「本体」は、画像処理装置100の本体を示す。また、画像PM1は、プルダウンメニューを示す画像に代えて、プルダウンメニューと同様の機能を有する他の入力フォームを示す画像であってもよい。
【0053】
画像PM2は、プルダウンメニューを示す画像である。また、画像PM2は、画像処理装置100において不具合が発生したタイミングの候補を示すタイミング候補情報が複数対応付けられている。このため、
図6に示した例では、画像PM2の隣には、「発生タイミング」という文字列が描画されている。画像PM2に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、画像PM2に対応付けられた複数のタイミング候補情報のリストをディスプレイ110に表示させる。ユーザは、このようにディスプレイ110に表示されたリストの中から、画像処理装置100において不具合が発生したとユーザが推察するタイミングを示すタイミング候補情報を選択することができる。複数のタイミング候補情報のうちの1つがユーザにより選択された場合、制御部300は、選択されたタイミング候補情報を、画像PM2に表示させる。
図6に示した例では、制御部300は、選択されたタイミング候補情報として「印刷中」を画像PM2に表示させている。
【0054】
ここで、複数のタイミング候補情報のそれぞれが示す箇所は、例えば、常時、画像読み取り中、印刷中、印刷後、起動時等であるが、これらに限られるわけではない。なお、画像PM2は、プルダウンメニューを示す画像に代えて、プルダウンメニューと同様の機能を有する他の入力フォームを示す画像であってもよい。
【0055】
画像B3は、ボタンを示す画像である。画像B3に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、音声情報の検索を行う。より具体的には、制御部300は、当該場合、n個の音声情報の中から、画像PM1に表示された発生箇所候補情報、及び画像PM2に表示されたタイミング候補情報に応じた1以上の音声情報の検索を行う。このため、n個の音声情報のそれぞれには、1以上の発生箇所候補情報と、1以上のタイミング候補情報とが対応付けられている。これにより、制御部300は、当該検索を行うことができる。なお、制御部300は、機械学習のモデル(例えば、ニューラルネットワーク、深層学習等)に学習された音声と、複数の音声情報のそれぞれが示す音声とを比較して、当該検索を行う構成であってもよい。この場合、複数の音声情報のそれぞれには、発生箇所候補情報、タイミング候補情報のそれぞれが対応付けられていなくてもよい。例えば、当該場合、制御部300は、画像B3に対して選択操作が行われた後、全ての音声情報を当該モデルに入力し、発生箇所候補情報及びタイミング候補情報に応じた1以上の音声情報を抽出してもよい。また、画像B3は、ボタンを示す画像に代えて、ボタンと同様の機能を有する他の入力フォームを示す画像であってもよい。また、音声情報の検索は、画像処理装置100と通信可能に接続された検索サーバーが行う構成であってもよい。この場合、n個の音声情報は、検索サーバーに記憶される。
【0056】
ACT150において検索画像をディスプレイ110に表示させた後、制御部300は、検索画像を介して操作を受け付けるまで待機する(ACT160)。
【0057】
制御部300は、検索画像を介して操作を受け付けたと判定した場合(ACT160-YES)、受け付けた操作が画像B3に対する選択操作であるか否かを判定する(ACT170)。なお、
図4では、ACT170の処理を、「検索ボタン押下?」と示している。
【0058】
制御部300は、ACT160において受け付けた操作が画像B3に対する選択操作ではないと判定した場合(ACT160-NO)、当該操作に応じた処理を行う(ACT240)。より具体的には、当該場合、当該操作は、画像PM1、画像PM2のいずれかへの選択操作である。このため、制御部300は、画像PM1、画像PM2のうち選択操作が行われた画像に応じた処理を行う。
【0059】
例えば、制御部300は、選択操作が行われた画像が画像PM1である場合、画像PM1に対応付けられた複数の発生箇所候補情報のリストをディスプレイ110に表示させる。また、制御部300は、当該リストに含まれる複数の発生箇所候補情報のうちの1つがユーザにより選択された場合、選択された発生箇所候補情報を、画像PM1に表示させる。以下では、説明の便宜上、複数の発生箇所候補情報のうち、画像PM1に表示された発生箇所候補情報を、対象発生箇所候補情報と称して説明する。
【0060】
例えば、制御部300は、選択操作が行われた画像が画像PM2である場合、画像PM2に対応付けられた複数のタイミング候補情報のリストをディスプレイ110に表示させる。また、制御部300は、当該リストに含まれる複数のタイミング候補情報のうちの1つがユーザにより選択された場合、選択されたタイミング候補情報を、画像PM2に表示させる。以下では、説明の便宜上、複数のタイミング候補情報のうち、画像PM2に表示されたタイミング候補情報を、対象タイミング候補情報と称して説明する。
【0061】
ACT240の処理が行われた後、制御部300は、ACT160に遷移し、検索画像を介して操作を受け付けるまで再び待機する。
【0062】
一方、制御部300は、ACT160において受け付けた操作が画像B3に対する選択操作であると判定した場合(ACT170-YES)、音声情報の検索を行う。すなわち、制御部300は、当該場合、記憶部320に記憶されたn個の音声情報の中から、対象発生箇所候補情報、及び対象タイミング候補情報に応じた1以上の音声情報の検索を行う。そして、当該検索を行った結果に応じた選択画像をディスプレイ110に表示させる(ACT180)。選択画像は、当該検索を行った結果の中から、所望の音声情報を選択する操作をユーザから画像処理装置100が受け付ける画像である。ここで、選択画像について説明する。
図7は、ディスプレイ110に表示された選択画像の一例を示す図である。
【0063】
図7に示した画像P3は、選択画像の一例を示す。画像P3には、制御部300が行った音声情報の検索の結果として、n個の音声情報の中から抽出された1以上の音声情報が表示される。
図7には、一例として、n個の音声情報の中から抽出された4個の音声情報が表示されている場合における画像P3を示している。
図7に示した例では、当該4個の音声情報は、音声情報S1~音声情報S4のそれぞれである。
【0064】
ここで、
図7に示した矢印は、
図7における右方向及び左方向を示している。そして、
図7に示した例では、音声情報S1の右隣には、画像SB1が表示されている。画像SB1は、音声情報S1に対応付けられたボタンを示す画像である。画像SB1に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、音声情報S1をユーザが所望する音声情報として特定する。なお、画像SB1は、当該ボタンを示す画像に代えて、当該ボタンと同様の機能を有する他の入力フォームを示す画像であってもよい。
【0065】
また、
図7に示した例では、音声情報S1の左隣には、画像PB1が表示されている。
画像PB1は、音声情報S1に対応付けられたボタンを示す。画像PB1に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、音声情報S1に基づく音声信号を音声出力部340に出力し、音声情報S1が示す音声を音声出力部340に出力させる。これにより、ユーザは、検索結果として表示された音声情報S1が示す音声がどのような音声であるのかを聞くことができる。なお、画像PB1は、当該ボタンを示す画像に代えて、当該ボタンと同様の機能を有する他の入力フォームを示す画像であってもよい。
【0066】
また、
図7に示した例では、音声情報S2の右隣には、画像SB2が表示されている。
画像SB2は、音声情報S2に対応付けられたボタンを示す画像である。画像SB2に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、音声情報S2をユーザが所望する音声情報として特定する。なお、画像SB2は、当該ボタンを示す画像に代えて、当該ボタンと同様の機能を有する他の入力フォームを示す画像であってもよい。
【0067】
また、
図7に示した例では、音声情報S2の左隣には、画像PB2が表示されている。
画像PB2は、音声情報S2に対応付けられたボタンを示す。画像PB2に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、音声情報S2に基づく音声信号を音声出力部340に出力し、音声情報S2が示す音声を音声出力部340に出力させる。これにより、ユーザは、検索結果として表示された音声情報S2が示す音声がどのような音声であるのかを聞くことができる。なお、画像PB2は、当該ボタンを示す画像に代えて、当該ボタンと同様の機能を有する他の入力フォームを示す画像であってもよい。
【0068】
また、
図7に示した例では、音声情報S3の右隣には、画像SB3が表示されている。
画像SB3は、音声情報S3に対応付けられたボタンを示す画像である。画像SB3に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、音声情報S3をユーザが所望する音声情報として特定する。なお、画像SB3は、当該ボタンを示す画像に代えて、当該ボタンと同様の機能を有する他の入力フォームを示す画像であってもよい。
【0069】
また、
図7に示した例では、音声情報S3の左隣には、画像PB3が表示されている。
画像PB3は、音声情報S3に対応付けられたボタンを示す。画像PB3に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、音声情報S3に基づく音声信号を音声出力部340に出力し、音声情報S3が示す音声を音声出力部340に出力させる。これにより、ユーザは、検索結果として表示された音声情報S3が示す音声がどのような音声であるのかを聞くことができる。なお、画像PB3は、当該ボタンを示す画像に代えて、当該ボタンと同様の機能を有する他の入力フォームを示す画像であってもよい。
【0070】
また、
図7に示した例では、音声情報S4の右隣には、画像SB4が表示されている。
画像SB4は、音声情報S4に対応付けられたボタンを示す画像である。画像SB4に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、音声情報S4をユーザが所望する音声情報として特定する。なお、画像SB4は、当該ボタンを示す画像に代えて、当該ボタンと同様の機能を有する他の入力フォームを示す画像であってもよい。
【0071】
また、
図7に示した例では、音声情報S4の左隣には、画像PB4が表示されている。
画像PB4は、音声情報S4に対応付けられたボタンを示す。画像PB4に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、音声情報S4に基づく音声信号を音声出力部340に出力し、音声情報S4が示す音声を音声出力部340に出力させる。これにより、ユーザは、検索結果として表示された音声情報S4が示す音声がどのような音声であるのかを聞くことができる。なお、画像PB4は、当該ボタンを示す画像に代えて、当該ボタンと同様の機能を有する他の入力フォームを示す画像であってもよい。
【0072】
以上のように、選択画像では、ユーザは、検索結果として表示された1以上の音声情報の中から、ユーザが所望する音声情報を選択することができる。すなわち、ユーザは、当該1以上の音声情報の中から、画像処理装置100において発生した異音に似た音声、又は当該異音そのものを選択することができる。ここで、以下では、説明の便宜上、画像SB1~画像SB4のそれぞれを区別する必要がない限り、まとめて選択ボタンと称して説明する。なお、選択画像では、ユーザは、複数の音声情報を選択可能であってもよい。以下では、一例として、選択画像において、ユーザが1つのみ音声情報を選択可能な場合について説明する。
【0073】
ACT180において選択画像をディスプレイ110に表示させた後、制御部300は、選択画像を介して操作を受け付けるまで待機する(ACT190)。
【0074】
制御部300は、選択画像を介して操作を受け付けたと判定した場合(ACT190-YES)、受け付けた操作が選択ボタンに対する選択操作であるか否かを判定する(ACT200)。なお、
図4では、ACT200の処理を、「選択ボタン押下?」と示している。
【0075】
制御部300は、ACT190において受け付けた操作が選択ボタンに対する選択操作ではないと判定した場合(ACT200-NO)、当該操作に応じた処理を行う(ACT250)。より具体的には、当該場合、当該操作は、画像PB1~画像PB4のいずれかへの選択操作である。このため、制御部300は、画像PB1~画像PB4のうち選択操作が行われた画像に対応付けられた音声情報に応じた音声信号を音声出力部340に出力する。これにより、制御部300は、当該音声情報が示す音声を音声出力部340に出力させる。
【0076】
例えば、制御部300は、選択操作が行われた画像が画像PB1である場合、画像PB1に対応付けられた音声情報S1に応じた音声信号を音声出力部340に出力する。これにより、制御部300は、音声情報S1が示す音声を音声出力部340に出力させる。
【0077】
また、例えば、制御部300は、選択操作が行われた画像が画像PB2である場合、画像PB2に対応付けられた音声情報S2に応じた音声信号を音声出力部340に出力する。これにより、制御部300は、音声情報S2が示す音声を音声出力部340に出力させる。
【0078】
また、例えば、制御部300は、選択操作が行われた画像が画像PB3である場合、画像PB3に対応付けられた音声情報S3に応じた音声信号を音声出力部340に出力する。これにより、制御部300は、音声情報S3が示す音声を音声出力部340に出力させる。
【0079】
また、例えば、制御部300は、選択操作が行われた画像が画像PB4である場合、画像PB4に対応付けられた音声情報S4に応じた音声信号を音声出力部340に出力する。これにより、制御部300は、音声情報S4が示す音声を音声出力部340に出力させる。
【0080】
ACT250の処理が行われた後、制御部300は、ACT190に遷移し、選択画像を介して操作を受け付けるまで再び待機する。
【0081】
一方、制御部300は、ACT200において受け付けた操作が選択ボタンに対する選択操作であると判定した場合(ACT200-YES)、音声情報の特定を行う(ACT210)。すなわち、制御部300は、当該場合、選択操作が行われた選択ボタンに対応付けられた音声情報を、ユーザが所望する音声情報として特定する。選択ボタンに対して行われた選択操作は、第1操作の一例である。
【0082】
例えば、制御部300は、選択操作が行われた画像が画像SB1である場合、画像SB1に対応付けられた音声情報S1を、ユーザが所望する音声情報として特定する。
【0083】
また、例えば、制御部300は、選択操作が行われた画像が画像SB2である場合、画像SB2に対応付けられた音声情報S2を、ユーザが所望する音声情報として特定する。
【0084】
また、例えば、制御部300は、選択操作が行われた画像が画像SB3である場合、画像SB3に対応付けられた音声情報S3を、ユーザが所望する音声情報として特定する。
【0085】
また、例えば、制御部300は、選択操作が行われた画像が画像SB4である場合、画像SB4に対応付けられた音声情報S4を、ユーザが所望する音声情報として特定する。
【0086】
ACT210においてユーザが所望する音声情報を特定した後、制御部300は、特定した音声情報を含む報告画像を表示させる(ACT220)。ここで、
図8は、ユーザにより選択された音声情報を含む報告画像の一例を示す図である。
図8に示したように、制御部300は、ユーザが所望する音声情報として特定した音声情報を、画像B1の右隣に表示させている。
図8に示した例では、ユーザが所望する音声情報として制御部300が特定した音声情報は、音声情報S1である。
【0087】
ACT220において報告画像を表示させた後、制御部300は、ACT130に遷移し、報告画像を介して受け付けた操作が画像B2に対する選択操作であるか否かを再び判定する。
【0088】
そして、報告画像を介して受け付けた操作が画像B2に対する選択操作であると判定した場合、制御部300は、前述した通り、ACT260に遷移し、不具合情報を生成する。ここで、ACT260の処理について説明する。
【0089】
ACT260では、制御部300は、画像CB1~画像CB3のうち選択操作が行われた1以上の画像を特定する。制御部300は、例えば、画像CB1~画像CB3のうち選択操作が行われたことを示す画像が重畳された画像を特定する。そして、制御部300は、特定した画像に対応付けられた情報を、不具合情報に含める情報として特定する。
【0090】
例えば、制御部300は、選択操作が行われた画像として画像CB1を特定した場合、画像CB1に対応付けられた紙詰まり発生情報を不具合情報に含める画像として特定する。
【0091】
また、例えば、制御部300は、選択操作が行われた画像として画像CB2を特定した場合、画像CB1に対応付けられたエラー発生情報を不具合情報に含める画像として特定する。
【0092】
また、例えば、制御部300は、選択操作が行われた画像として画像CB3を特定した場合、画像CB1に対応付けられた異音発生情報を不具合情報に含める画像として特定する。また、制御部300は、当該場合、報告画像に表示されている音声情報を、不具合情報に含める情報として特定する。
図8に示した例では、制御部300は、音声情報S1を不具合情報に含める情報として特定する。
【0093】
このようにして、制御部300は、不具合情報に含める情報を特定する。そして、制御部300は、特定した情報を含む不具合情報を生成する。
【0094】
ACT260において不具合情報を生成した後、制御部300は、当該不具合情報を、前述の他の装置に送信し(ACT270)、処理を終了する。
【0095】
以上のように、制御部300は、互いに異なる音声を示すn個の音声情報(すなわち、音声情報S1~音声情報Sn)のうち、コントロールパネル120により受け付けられた操作に応じた音声情報を他の装置へ送信する。これはすなわち、画像処理装置100において発生した異音に近い音声を示す音声情報をユーザが選択し、選択した音声情報を画像処理装置100が他の装置へ通知することができることを意味する。従って、画像処理装置100は、発生した異音に似た音声としてユーザが選択した音声を通知することができる。特に、n個の音声情報のそれぞれが、画像処理装置100から発生し得る異音を示す情報である場合、画像処理装置100は、発生した異音に近い音声を、他の装置へとより確実に通知することができる。また、複数の音声情報のそれぞれが、画像処理装置100から発生し得る異音と異なる音声であったとしても、画像処理装置100は、発生した異音にユーザが似ていると思う音声を、他の装置へと通知することができる。
【0096】
なお、上記において説明した制御部300は、第1音声特定情報を他の装置へ送信する場合、ACT260において、以下の処理を行う。すなわち、制御部300は、当該場合、ACT260において、不具合情報に含める情報として特定した音声情報を特定する情報を、不具合情報に含める情報として第1音声特定情報として生成する。そして、制御部300は、生成した第1音声特定情報を含む不具合情報を生成する。この際、制御部300は、当該音声情報を含まない不具合情報を生成してもよく、当該音声情報を含む不具合情報を生成してもよい。
【0097】
(実施形態の変形例)
以下、実施形態の変形例について説明する。
【0098】
図9は、実施形態の変形例に係る情報処理システム500の構成の一例を示す図である。
【0099】
情報処理システム500は、上記において説明した画像処理装置100と、情報処理装置200を備える。
【0100】
実施形態の変形例では、画像処理装置100の記憶部320には、n個の音声情報S1~音声情報Snのそれぞれが記憶されていない。その代わりに、当該変形例では、n個の音声情報S1~音声情報Snのそれぞれは、情報処理装置200に記憶されている。
【0101】
情報処理装置200は、前述の検索サーバーの一例である。なお、情報処理装置200は、検索サーバーとしての機能を有していればよく、サーバーに代えて、デスクトップPC(Personal Computer)等の他の情報処理装置であってもよい。情報処理装置200は、画像処理装置100からの要求に応じて、当該要求に応じた音声情報を画像処理装置100に出力する。
【0102】
情報処理装置200は、例えば、
図3に示したACT150の処理のうち、音声情報の検索に係る処理を行う。より具体的には、情報処理装置200は、画像処理装置100からの要求に応じて、n個の音声情報の中から、対象発生箇所候補情報及び対象タイミング候補情報のそれぞれに対応付けられた音声情報を検索する。そして、情報処理装置200は、検索した結果を示す情報を、画像処理装置100に出力する。
【0103】
また、情報処理装置200は、例えば、
図4に示したACT250において、画像処理装置100からの要求に応じて、当該要求が示す音声情報を画像処理装置100に出力する。例えば、
図7に示した画像PB1に対して選択操作が行われた場合、画像処理装置100は、音声情報S1の取得の要求を情報処理装置200に出力する。情報処理装置200は、当該要求に応じて、音声情報S1を画像処理装置100に出力する。これにより、画像処理装置100は、音声情報S1が示す音声を音声出力部340に出力させることができる。
【0104】
また、情報処理装置200は、例えば、
図3に示したACT260及びACT270の処理を、画像処理装置100の代わりに行う構成であってもよい。
【0105】
<他の変形例>
なお、上記において説明した制御部300は、
図6に示した画像PM1を介してユーザに発生箇所候補情報を選択させる構成に代えて、
図10に示したような第2選択画像を介してユーザに発生箇所候補情報を選択させる構成であってもよい。第2選択画像は、発生箇所候補情報をユーザから画像処理装置100が受け付ける画像のことである。
【0106】
図10は、第2選択画像の一例を示す図である。
図10に示した画像P4は、第2選択画像の一例である。画像P4には、例えば、画像TB1~画像TB5の5つの画像が含まれている。なお、画像P4には、これら5つの画像のうちの一部又は全部に代えて、又は、これら5つの画像の全部に加えて、他の画像が含まれる構成であってもよい。
【0107】
画像TB1は、ボタンを示す画像である。画像TB1には、発生箇所候補情報として、画像処理装置100の上側に位置する箇所を示す情報が対応付けられている。画像処理装置100の上側に位置する箇所は、例えば、画像処理装置100の最上部と、プリンタ部130との間に位置する箇所であるが、これに限られるわけではない。また、画像処理装置100の上側に位置する箇所には、画像処理装置100の最上部と、プリンタ部130との少なくとも一方が含まれる構成であってもよく、画像処理装置100の最上部と、プリンタ部130との両方が含まれない構成であってもよい。
図10では、画像処理装置100の上側に位置する箇所のことを、「画像処理装置の上側の箇所」として示している。
【0108】
画像TB1に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、画像TB1の表示態様(例えば、色、大きさ等)を、画像TB1に対して選択操作が行われたことを示す態様に変化させる。また、制御部300は、当該場合、ユーザにより選択された発生箇所候補情報として、画像処理装置100の上側に位置する箇所を示す情報を受け付ける。
【0109】
画像TB2は、ボタンを示す画像である。画像TB2には、発生箇所候補情報として、画像処理装置100の下側に位置する箇所を示す情報が対応付けられている。画像処理装置100の下側に位置する箇所は、例えば、プリンタ部130と、画像処理装置100の最下部との間に位置する箇所であるが、これに限られるわけではない。また、画像処理装置100の下側に位置する箇所には、プリンタ部130と、画像処理装置100の最下部との少なくとも一方が含まれる構成であってもよく、プリンタ部130と、画像処理装置100の最下部との両方が含まれない構成であってもよい。
図10では、画像処理装置100の下側に位置する箇所のことを、「画像処理装置の下側の箇所」として示している。
【0110】
画像TB2に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、画像TB2の表示態様(例えば、色、大きさ等)を、画像TB2に対して選択操作が行われたことを示す態様に変化させる。また、制御部300は、当該場合、ユーザにより選択された発生箇所候補情報として、画像処理装置100の下側に位置する箇所を示す情報を受け付ける。
【0111】
画像TB3は、ボタンを示す画像である。画像TB3には、発生箇所候補情報として、画像処理装置100の右側に位置する箇所を示す情報が対応付けられている。画像処理装置100の右側に位置する箇所は、例えば、画像処理装置100の正面から画像処理装置100を見た場合において画像処理装置100を左右に分ける仮想的な中心線と、当該場合における画像処理装置100の右端との間に位置する箇所である、これに限られるわけではない。ここで、画像処理装置100の正面は、画像処理装置100が有する面のうちシート収容部140が設けられている面のことである。なお、画像処理装置100の右側に位置する箇所には、当該場合における画像処理装置100の右端が含まれる構成であってもよく、当該場合における画像処理装置100の右端が含まれない構成であってもよい。
図10では、画像処理装置100の右側に位置する箇所のことを、「画像処理装置の正面に向かって右側の箇所」として示している。
【0112】
画像TB3に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、画像TB3の表示態様(例えば、色、大きさ等)を、画像TB3に対して選択操作が行われたことを示す態様に変化させる。また、制御部300は、当該場合、ユーザにより選択された発生箇所候補情報として、画像処理装置100の右側に位置する箇所を示す情報を受け付ける。
【0113】
画像TB4は、ボタンを示す画像である。画像TB4には、発生箇所候補情報として、画像処理装置100の左側に位置する箇所を示す情報が対応付けられている。画像処理装置100の左側に位置する箇所は、例えば、画像処理装置100の正面から画像処理装置100を見た場合において画像処理装置100を左右に分ける仮想的な中心線と、当該場合における画像処理装置100の左端との間に位置する箇所である、これに限られるわけではない。なお、画像処理装置100の左側に位置する箇所には、当該場合における画像処理装置100の左端が含まれる構成であってもよく、当該場合における画像処理装置100の左端が含まれない構成であってもよい。
図10では、画像処理装置100の左側に位置する箇所のことを、「画像処理装置の正面に向かって左側の箇所」として示している。
【0114】
画像TB4に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、画像TB4の表示態様(例えば、色、大きさ等)を、画像TB4に対して選択操作が行われたことを示す態様に変化させる。また、制御部300は、当該場合、ユーザにより選択された発生箇所候補情報として、画像処理装置100の左側に位置する箇所を示す情報を受け付ける。
【0115】
画像TB5は、ボタンを示す画像である。画像TB5に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、画像P4の表示をディスプレイ110から削除し、画像P2を表示させる。この場合、画像P2には、画像PM1に代えて、制御部300が画像P4を介して特定した1以上の発生箇所候補情報を表示させる表示領域が含まれている。すなわち、制御部300は、当該場合、画像P2の当該表示領域に、制御部300が画像P4を介して特定した1以上の発生箇所候補情報を表示させる。このようにして、ユーザは、発生箇所候補情報を選択することができる。なお、制御部300が画像P4をディスプレイ110に表示させる方法としては、如何なる方法が採用されてもよい。
【0116】
また、上記において説明した制御部300は、
図6に示した画像PM1を介してユーザに発生箇所候補情報を選択させる構成に代えて、
図11に示したような第2選択画像を介してユーザに発生箇所候補情報を選択させる構成であってもよい。
【0117】
図11は、第2選択画像の他の例を示す図である。
図11に示した画像P5は、発生箇所公報情報選択画像の他の例である。画像P5には、例えば、画像TB6、画像TB7の2つの画像が含まれている。なお、画像P5には、これら2つの画像のうちのいずれか一方又は両方に代えて、又は、これら2つの画像の両方に加えて、他の画像が含まれる構成であってもよい。
【0118】
画像TB6は、画像処理装置100の外観を示す画像である。ディスプレイ110の表示領域のうち画像TB6が表示された領域は、複数の領域に分割されている。そして、これら複数の領域のそれぞれは、画像処理装置100が有する複数の互いに異なる部位に対応付けられている。例えば、当該画像TB6が表示された領域のうちプリンタ部130の外観に対応する領域には、画像処理装置100が有する部位としてプリンタ部130が対応付けられている。すなわち、画像処理装置100が有するある部位Xには、当該画像TB6が表示された領域のうち部位Xの外観に対応する領域が対応付けられている。これら複数の領域のうちの1つに対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、画像処理装置100が有する部位のうち、タップされた領域に対応付けられた部位を示す情報を、ユーザにより選択された発生箇所候補情報として受け付ける。これにより、画像処理装置100は、ユーザによる発生箇所候補情報の選択の作業を容易にすることができる。
【0119】
画像TB7は、ボタンを示す画像である。画像TB7に対して選択操作(クリック、タップ等)が行われた場合、制御部300は、画像P5の表示をディスプレイ110から削除し、画像P2を表示させる。この場合、画像P2には、画像PM1に代えて、制御部300が画像P5を介して特定した発生箇所候補情報を表示させる表示領域が含まれている。すなわち、制御部300は、当該場合、画像P2の当該表示領域に、制御部300が画像P5を介して特定した発生箇所候補情報を表示させる。このようにして、ユーザは、発生箇所候補情報を選択することができる。なお、制御部300が画像P5をディスプレイ110に表示させる方法としては、如何なる方法が採用されてもよい。
【0120】
また、上記において説明した不具合情報には、発生箇所候補情報と、タイミング候補情報と、ログ情報との少なくとも1つが含まれる構成であってもよい。ここで、ログ情報は、画像処理装置100において不具合が発生したタイミング以前の期間における画像処理装置100についてのログを示す情報のことである。ログ情報には、例えば、当該期間におけるジョブ情報、当該期間において画像処理装置100が診断した自己診断コードを示す情報、当該期間において画像処理装置100が出力したエラーコードを示す情報、当該期間におけるファームウェアのバージョンの変更履歴、当該期間における画像処理装置100の電源のオンオフ履歴を示す情報等のうちの一部又は全部が含まれる。当該ジョブ情報は、例えば、カラー両面2in1設定による5部印刷を画像処理装置100に行わせるジョブを示す情報である。当該自己診断コードは、例えば、画像処理装置100の各種の設定値を示すコードである。不具合情報に発生箇所候補情報が含まれる場合、制御部300は、例えば、画像P2において画像P3に対する選択操作が行われた場合、画像PM1に表示された発生箇所候補情報を、不具合情報に含める発生箇所候補情報として特定する。また、不具合情報にタイミング候補情報が含まれる場合、制御部300は、例えば、画像P2において画像P3に対する選択操作が行われた場合、画像PM2に表示されたタイミング候補情報を、不具合情報に含めるタイミング候補情報として特定する。また、不具合情報にログ情報が含まれる場合、制御部300は、例えば、記憶部320に記憶されているログ情報のうち、当該期間内におけるログ情報を、不具合情報に含めるログ情報として特定する。なお、制御部300によるログ情報の記憶部320への記憶方法は、既知の方法であってもよく、これから開発される方法であってもよい。ここで、当該期間としては、例えば、画像P2において画像P3に対する選択操作が行われたタイミングから10分前までの期間であるが、これに限られるわけではない。
【0121】
また、上記の説明における異音は、より明確には、画像処理装置100において発生した音のうち、画像処理装置100が正常に動作している場合において発生する音と異なる音、すなわち、異常音のことである。換言すると、異音は、画像処理装置100に異常が発生している場合において画像処理装置100から発生する音のことである。具体的には、例えば、異音には、画像処理装置100が正常に動作している場合において発生する音に加えて発生する音、画像処理装置100が正常に動作している場合において発生する音の代わりに発生する音、画像処理装置100が正常に動作している場合において発生する音であって音の連なりの一部又は全部が欠如した音等が含まれる。
【0122】
以上のように、画像処理装置(この一例において、画像処理装置100)は、操作を受け付ける操作受付部(この一例において、コントロールパネル120)と、互いに異なる音声を示す複数の音声情報(この一例において、音声情報S1~音声情報Snのn個の音声情報)のうち、操作受付部により受け付けられた第1操作(この一例において、画像SB1~画像SB4のそれぞれに対する選択操作)に応じた第1音声情報(この一例において、音声情報S1)を他の装置へ送信する制御部(この一例において、制御部300)と、を備える。これにより、画像処理装置は、発生した異音に似た音声としてユーザが選択した音声を通知することができる。
【0123】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【0124】
なお、以上に説明した装置(例えば、画像処理装置100、情報処理装置200)における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD(Compact Disk)-ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリー(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0125】
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0126】
100…画像処理装置、110…ディスプレイ、120…コントロールパネル、130…プリンタ部、140…シート収容部、150…画像読取部、200…情報処理装置、300…制御部、310…ネットワークインタフェース、320…記憶部、330…メモリ、340…音声出力部、500…情報処理システム