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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-15
(45)【発行日】2025-01-23
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/677 20060101AFI20250116BHJP
   H01L 21/306 20060101ALI20250116BHJP
【FI】
H01L21/68 A
H01L21/306 J
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021022362
(22)【出願日】2021-02-16
(65)【公開番号】P2022124622
(43)【公開日】2022-08-26
【審査請求日】2023-12-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100093056
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 勉
(74)【代理人】
【識別番号】100142930
【弁理士】
【氏名又は名称】戸高 弘幸
(74)【代理人】
【識別番号】100175020
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 知彦
(74)【代理人】
【識別番号】100180596
【弁理士】
【氏名又は名称】栗原 要
(74)【代理人】
【識別番号】100195349
【弁理士】
【氏名又は名称】青野 信喜
(72)【発明者】
【氏名】澤島 隼
(72)【発明者】
【氏名】山口 貴大
【審査官】内田 正和
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-136435(JP,A)
【文献】特開2005-039205(JP,A)
【文献】国際公開第2019/021741(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/677
H01L 21/306
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理装置であって、
インデクサ部と、
前記インデクサ部の後方に配置され、前記インデクサ部に接続される処理ブロックと、
を備え、
前記処理ブロックは、
前後方向に延びる搬送スペースと、
前記搬送スペースに設置され、前記前後方向に平行移動可能に構成され、基板を搬送する搬送機構と、
前記搬送スペースの第1側方に配置され、基板を処理する第1処理ユニットと、
前記搬送スペースの第2側方に配置され、基板を処理する第2処理ユニットと、
前記第1処理ユニットおよび前記第2処理ユニットに分配される処理液を貯留する第1液貯留部と、
を備え、
前記第1処理ユニットは、
基板を保持する第1保持部と、
前記第1保持部に保持される基板に処理液を供給する第1液供給部と、
を備え、
前記第2処理ユニットは、
基板を保持する第2保持部と、
前記第2保持部に保持される基板に処理液を供給する第2液供給部と、
を備え、
前記搬送機構は、前記第1保持部と前記第2保持部に基板を搬送し、
前記第1保持部は、平面視において、前記第1処理ユニットの中心よりも後方に位置する中心を有し、
前記第2保持部は、平面視において、前記第2処理ユニットの中心よりも前方に位置する中心を有し、
前記第2処理ユニットの前端は、前記第1処理ユニットの前端よりも後方に配置され、かつ、前記第1処理ユニットの後端よりも前方に配置され、
前記第1液貯留部は、前記搬送スペースの前記第2側方に配置され、前記第2処理ユニットの前方に隣接される
基板処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の基板処理装置において、
前記第2保持部の前記中心は、前記第1保持部の前記中心よりも前方に配置される
基板処理装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の基板処理装置において、
前記前後方向において、前記第1液貯留部の前端は、前記第1処理ユニットの前記前端と同等の位置に配置される
基板処理装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記第1処理ユニットは、前記インデクサ部の後方に隣接され、
前記第1液貯留部は、前記インデクサ部の後方に隣接される
基板処理装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記第2処理ユニットは、前記第1処理ユニットが鉛直軸回りに180度、回転されたものと等しい構造を有する
基板処理装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記インデクサ部と前記搬送機構との間で搬送される基板を載置する基板載置部と、
を備え、
前記基板載置部の少なくとも一部は、前記搬送スペースに設置される
基板処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の基板処理装置において、
前記基板載置部は、前記第1処理ユニットと前記第1液貯留部の間に配置される
基板処理装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記搬送スペースの前記第1側方に配置され、前記第1処理ユニットの後方に隣接され、基板を処理する第3処理ユニットと、
前記搬送スペースの前記第2側方に配置され、前記第2処理ユニットの後方に隣接され、基板を処理する第4処理ユニットと、
を備え、
前記第3処理ユニットは、
基板を保持する第3保持部と、
前記第3保持部に保持される基板に処理液を供給する第3液供給部と、
を備え、
前記第4処理ユニットは、
基板を保持する第4保持部と、
前記第4保持部に保持される基板に処理液を供給する第4液供給部と、
を備え、
前記搬送機構は、前記第3保持部と前記第4保持部に基板を搬送し、
前記第1液貯留部は、前記第3処理ユニットと前記第4処理ユニットに分配される処理液を貯留し、
前記第3保持部は、平面視において、前記第3処理ユニットの中心よりも後方に位置する中心を有し、
前記第4保持部は、平面視において、前記第4処理ユニットの中心よりも前方に位置する中心を有し、
前記第4処理ユニットの前端は、前記第3処理ユニットの前端よりも後方に配置され、かつ、前記第3処理ユニットの後端よりも前方に配置される
基板処理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の基板処理装置において、
前記第3処理ユニットは、前記第1処理ユニットと等しい構造を有し、
前記第4処理ユニットは、前記第1処理ユニットが鉛直軸回りに180度、回転されたものと等しい構造を有する
基板処理装置。
【請求項10】
請求項8または9に記載の基板処理装置において、
前記搬送スペースの前記第1側方に配置され、前記第1処理ユニット、前記第2処理ユニット、前記第3処理ユニットおよび前記第4処理ユニットに分配される処理液を貯留する第2液貯留部と、
を備え、
前記第2液貯留部は、前記搬送スペースの前記第1側方に配置され、前記第3処理ユニットの後方に隣接される
基板処理装置。
【請求項11】
請求項10に記載の基板処理装置において、
前記前後方向において、前記第2液貯留部の後端は、前記第4処理ユニットの後端と同等の位置に配置される
基板処理装置。
【請求項12】
請求項10または11に記載の基板処理装置において、
前記第2液貯留部に貯留される処理液は、前記第1液貯留部に貯留される処理液とは異なる種類である
基板処理装置。
【請求項13】
請求項10から12のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記搬送スペース、前記第1処理ユニット、前記第2処理ユニット、前記第3処理ユニット、前記第4処理ユニット、前記第1液貯留部および前記第2液貯留部の上方に形成される上部スペースと、
前記上部スペースに設けられ、前記第1液貯留部から、前記第1処理ユニット、前記第2処理ユニット、前記第3処理ユニットおよび前記第4処理ユニットに処理液を分配する第1分配部と、
前記上部スペースに設けられ、前記第2液貯留部から、前記第1処理ユニット、前記第2処理ユニット、前記第3処理ユニットおよび前記第4処理ユニットに処理液を分配する第2分配部と、
を備える
基板処理装置。
【請求項14】
請求項13に記載の基板処理装置において、
前記第2分配部は、平面視において、前記第1分配部が180度、回転されたものと等しい
基板処理装置。
【請求項15】
請求項13または14に記載の基板処理装置において、
前記第1処理ユニットの上方に配置される第1接続ボックスと、
前記第2処理ユニットの上方に配置される第2接続ボックスと、
前記第3処理ユニットの上方に配置される第3接続ボックスと、
前記第4処理ユニットの上方に配置される第4接続ボックスと、
を備え、
前記第1分配部は、前記第1液貯留部から、前記第1接続ボックス、前記第2接続ボックス、前記第3接続ボックスおよび前記第4接続ボックスまで延び、
前記第2分配部は、前記第2液貯留部から、前記第1接続ボックス、前記第2接続ボックス、前記第3接続ボックスおよび前記第4接続ボックスまで延びる
基板処理装置。
【請求項16】
請求項15に記載の基板処理装置において、
前記前後方向において、前記第1接続ボックスは、前記第1保持部よりも前方に配置され、
前記前後方向において、前記第2接続ボックスは、前記第2保持部よりも後方に配置され、
前記前後方向において、前記第3接続ボックスは、前記第3保持部よりも前方に配置され、
前記前後方向において、前記第4接続ボックスは、前記第4保持部よりも後方に配置される
基板処理装置。
【請求項17】
請求項15または16に記載の基板処理装置において、
前記第1接続ボックスに収容され、前記第1分配部と前記第1液供給部を接続する第1継ぎ手と、
前記第2接続ボックスに収容され、前記第1分配部と前記第2液供給部を接続する第2継ぎ手と、
前記第3接続ボックスに収容され、前記第1分配部と前記第3液供給部を接続する第3継ぎ手と、
前記第4接続ボックスに収容され、前記第1分配部と前記第4液供給部を接続する第4継ぎ手と、
を備える
基板処理装置。
【請求項18】
請求項15から17のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記上部スペースに設置され、略平坦な踏み板を備える
基板処理装置。
【請求項19】
請求項18に記載の基板処理装置において、
前記踏み板は、前記第1接続ボックス、前記第2接続ボックス、前記第3接続ボックスおよび前記第4接続ボックスの近傍に配置される
基板処理装置。
【請求項20】
請求項18または19に記載の基板処理装置において、
前記踏み板は、前記第1分配部の少なくとも一部の上方に配置される
基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、基板に処理を行う基板処理装置に関する。基板は、例えば、半導体ウエハ、液晶ディスプレイ用基板、有機EL(Electroluminescence)用基板、FPD(Flat Panel Display)用基板、光ディスプレイ用基板、磁気ディスク用基板、光ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、太陽電池用基板である。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、基板処理装置を開示する。基板処理装置は、インデクサ部と処理ブロックを備える。処理ブロックは、インデクサ部の後方に配置される。
【0003】
処理ブロックは、搬送スペースとセンターロボットを備える。搬送スペースは、前後方向に延びる。センターロボットは、搬送スペースの中央部に設けられる。センターロボットは、鉛直軸回りに回転可能である。但し、センターロボットは、前後方向に平行移動不能である。
【0004】
基板処理装置1は、シャトルユニットを備える。シャトルユニットは、搬送スペースに設けられる。シャトルユニットは、センターロボットの前方に配置される。シャトルユニットは、インデクサ部とセンターロボットの間で搬送される基板を載置する。シャトルユニットは、前後方向に移動可能である。シャトルユニットが後方に移動したとき、センターロボットはシャトルユニットにアクセスできる。
【0005】
処理ブロックは、第1処理ユニットと第2処理ユニットと第3処理ユニットと第4処理ユニットを有する。第1処理ユニットと第3処理ユニットは、搬送スペースの第1側方に配置される。第3処理ユニットは、第1処理ユニットの後方に配置される。同様に、第2処理ユニットと第4処理ユニットは、搬送スペースの第2側方に配置される。第4処理ユニットは、第2処理ユニットの後方に配置される。
【0006】
第2処理ユニットは、第1処理ユニットの構造とは左右対称な構造を有する。第4処理ユニットは、第3処理ユニットの構造とは左右対称な構造を有する。このため、センターロボットは、第1処理ユニットと第2処理ユニットと第3処理ユニットと第4処理ユニットにアクセスできる。
【0007】
基板処理装置1は、液貯留部を備える。液貯留部は、第1-第4処理ユニットに分配される処理液を貯留する。液供給部は、搬送スペースの後方に配置される。液供給部は、第1-第4処理ユニットの後方に配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2010-225935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に示される基板処理装置は、次のような問題を有する。上述の通り、第2処理ユニットは、第1処理ユニットの構造とは左右対称な構造を有する。このため、第2処理ユニットの構造は、第1処理ユニットの構造と類似するが、第1処理ユニットの構造と等しくない。よって、第1処理ユニットと第2処理ユニットの間で、基板に行う処理の品質がばらつきやすい。さらに、第1処理ユニットと第2処理ユニットを製造するために、多くの種類の部品を使用する。
【0010】
同様に、第4処理ユニットは、第3処理ユニットの構造とは左右対称な構造を有する。このため、第4処理ユニットの構造は、第3処理ユニットの構造と類似するが、第3処理ユニットの構造と等しくない。よって、第3処理ユニットと第4処理ユニットの間で、基板に行う処理の品質がばらつきやすい。さらに、第3処理ユニットと第4処理ユニットを製造するために、多くの種類の部品を使用する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、処理ユニットの構造を共通化できる基板処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
本発明者は、上記の課題を解決するために鋭意研究した。そこで、本発明者は、まず、図10に示す基板処理装置201を検討した。基板処理装置201は、インデクサ部202と処理ブロック203を備える。処理ブロック203はインデクサ部202の後方に配置される。処理ブロック203は、搬送スペース204と基板載置部205と搬送機構206と処理ユニット207A、207B、207C、207Dと液貯留部209を備える。処理ユニット207A-207Dは、共通の構造を有する。処理ユニット207A、207Cはそれぞれ、搬送スペース204の右方に配置される。処理ユニット207B、207Dはそれぞれ、搬送スペース204の左方に配置される。液供給部209は、搬送スペース204の後方に配置される。液供給部209は、処理ユニット207A、207B、207C、207Dの後方に配置される。
【0013】
処理ユニット207A-207Dはそれぞれ、保持部208A-208Dを備える。搬送機構206は、前後方向Xに平行移動可能である。搬送機構206は、各保持部208A-208Dにアクセスする。
【0014】
しかしながら、図10に示す基板処理装置201が新たな問題を生じることを、本発明者は知見した。具体的には、新たな問題は、前後方向Xにおける搬送機構206の移動距離が長いことである。保持部208Bは、保持部208A-208Dの中で最も前方に位置する。保持部208Cは、保持部208A-208Dの中で最も後方に位置する。図10は、距離Mを示す。距離Mは、保持部208Bと保持部208Cの前後方向Xにおける距離である。距離Mは、搬送機構206が第1-第4保持部208A-208Dに基板を搬送するときの前後方向Xにおける搬送機構206の移動距離に相当する。距離Mは、比較的に長い。
【0015】
さらに、搬送機構206が保持部208Bにアクセスするとき、搬送機構206は基板載置部205と干渉するおそれがある。
【0016】
本発明は、これらの検討および知見に基づいて、さらに鋭意検討することによって得られたものであり、次のような構成をとる。すなわち、本発明は、基板処理装置であって、インデクサ部と、前記インデクサ部の後方に配置され、前記インデクサ部に接続される処理ブロックと、を備え、前記処理ブロックは、前後方向に延びる搬送スペースと、前記搬送スペースに設置され、前記前後方向に平行移動可能に構成され、基板を搬送する搬送機構と、前記搬送スペースの第1側方に配置され、基板を処理する第1処理ユニットと、前記搬送スペースの第2側方に配置され、基板を処理する第2処理ユニットと、前記第1処理ユニットおよび前記第2処理ユニットに分配される処理液を貯留する第1液貯留部と、を備え、前記第1処理ユニットは、基板を保持する第1保持部と、前記第1保持部に保持される基板に処理液を供給する第1液供給部と、を備え、前記第2処理ユニットは、基板を保持する第2保持部と、前記第2保持部に保持される基板に処理液を供給する第2液供給部と、を備え、前記搬送機構は、前記第1保持部と前記第2保持部に基板を搬送し、前記第1保持部は、平面視において、前記第1処理ユニットの中心よりも後方に位置する中心を有し、前記第2保持部は、平面視において、前記第2処理ユニットの中心よりも前方に位置する中心を有し、前記第2処理ユニットの前端は、前記第1処理ユニットの前端よりも後方に配置され、かつ、前記第1処理ユニットの後端よりも前方に配置され、前記第1液貯留部は、前記搬送スペースの前記第2側方に配置され、前記第2処理ユニットの前方に隣接される基板処理装置である。
【0017】
第1処理ユニットは、搬送スペースの第1側方に配置される。第1処理ユニットは、第1保持部を備える。第1保持部の中心は、平面視において、第1処理ユニットの中心よりも後方に位置する。第2処理ユニットは、搬送スペースの第2側方に配置される。第2処理ユニットは、第2保持部を備える。第2保持部の中心は、平面視において、第2処理ユニットの中心よりも前方に位置する。このため、同じ構造を有する2つの処理ユニットを、第1処理ユニットおよび第2処理ユニットとして、採用できる。よって、第1処理ユニットと第2処理ユニットの間において、基板に行う処理の品質がばらつくことを容易に抑制できる。
【0018】
搬送機構は、第1保持部と第2保持部に基板を搬送する。搬送機構は、前後方向に平行移動可能に構成される。このため、搬送機構は、第1保持部と第2保持部に基板を好適に搬送できる。
【0019】
第2処理ユニットの前端は、第1処理ユニットの前端よりも後方に配置される。第2処理ユニットの前端は、第1処理ユニットの後端よりも前方に配置される。このように、第2処理ユニットは、第1処理ユニットに対して、後方にシフトされる。このため、第2保持部は極端に前方に配置されない。よって、前後方向における搬送機構の移動距離は好適に低減される。したがって、搬送機構は、第1保持部および第2保持部に効率良く基板を搬送できる。その結果、第1処理ユニットと第2処理ユニットはそれぞれ、基板を効率良く処理できる。
【0020】
第1液貯留部は、搬送スペースの第2側方に配置される。第1液貯留部は、第2処理ユニットの前方に隣接される。このように、第2処理ユニットの前方のスペースは、有効に利用される。このため、基板処理装置の前後方向の長さが増大することを抑制できる。
【0021】
以上の通り、本発明に係る基板処理装置によれば、第1処理ユニットの構造と第2処理ユニットの構造を容易に共通化できる。その結果、第1処理ユニットにおける処理品質と第2処理ユニットにおける処理品質を容易に均一化できる。さらに、搬送機構は、第1処理ユニットと第2処理ユニットに効率良く基板を搬送できる。その結果、基板処理装置のスループットを好適に向上できる。さらに、基板処理装置のフットプリントが増大することを抑制できる。
【0022】
上述した基板処理装置において、前記第2保持部の前記中心は、前記第1保持部の前記中心よりも前方に配置されることが好ましい。第2処理ユニットは、第1処理ユニットに対して、後方に過度にシフトしない。よって、基板処理装置の前後方向の長さが増大することを抑制できる。
【0023】
上述した基板処理装置において、前記前後方向において、前記第1液貯留部の前端は、前記第1処理ユニットの前記前端と同等の位置に配置されることが好ましい。このため、基板処理装置の前後方向の長さが増大することを抑制できる。
【0024】
上述した基板処理装置において、前記第1処理ユニットは、前記インデクサ部の後方に隣接され、前記第1液貯留部は、前記インデクサ部の後方に隣接されることが好ましい。処理ブロックの前後方向の長さが増大することを抑制できる。
【0025】
上述した基板処理装置において、前記第2処理ユニットは、前記第1処理ユニットが鉛直軸回りに180度、回転されたものと等しい構造を有することが好ましい。第1処理ユニットと第2処理ユニットの間で、基板処理の品質は容易に均一化される。
【0026】
上述した基板処理装置において、前記インデクサ部と前記搬送機構との間で搬送される基板を載置する基板載置部と、を備え、前記基板載置部の少なくとも一部は、前記搬送スペースに設置されることが好ましい。基板処理装置は基板載置部を備える。このため、搬送機構は、インデクサ部から基板を容易に受けることができる。搬送機構は、インデクサ部に基板を容易に渡すことができる。基板載置部の少なくとも一部は、搬送スペースに設置される。このため、搬送機構の可動域は、基板載置部の後方に限られる。この場合であっても、搬送機構は、第2保持部に基板を容易に搬送できる。第2処理ユニットは、第1処理ユニットに対して、後方にシフトされるからである。
【0027】
上述した基板処理装置において、前記基板載置部は、前記第1処理ユニットと前記第1液貯留部の間に配置されることが好ましい。言い換えれば、第1処理ユニットと基板載置部と第1液貯留部は、幅方向にこの順番で並ぶことが好ましい。ここで、幅方向は、前後方向と直交する水平な方向である。搬送機構が第2保持部に基板を搬送することを、基板載置部は妨げない。
【0028】
上述した基板処理装置において、前記搬送スペースの前記第1側方に配置され、前記第1処理ユニットの後方に隣接され、基板を処理する第3処理ユニットと、前記搬送スペースの前記第2側方に配置され、前記第2処理ユニットの後方に隣接され、基板を処理する第4処理ユニットと、を備え、前記第3処理ユニットは、基板を保持する第3保持部と、前記第3保持部に保持される基板に処理液を供給する第3液供給部と、を備え、前記第4処理ユニットは、基板を保持する第4保持部と、前記第4保持部に保持される基板に処理液を供給する第4液供給部と、を備え、前記搬送機構は、前記第3保持部と前記第4保持部に基板を搬送し、前記第1液貯留部は、前記第3処理ユニットと前記第4処理ユニットに分配される処理液を貯留し、前記第3保持部は、平面視において、前記第3処理ユニットの中心よりも後方に位置する中心を有し、前記第4保持部は、平面視において、前記第4処理ユニットの中心よりも前方に位置する中心を有し、前記第4処理ユニットの前端は、前記第3処理ユニットの前端よりも後方に配置され、かつ、前記第3処理ユニットの後端よりも前方に配置されることが好ましい。
【0029】
第3処理ユニットは、搬送スペースの第1側方に配置される。第3処理ユニットは、第3保持部を備える。第3保持部の中心は、平面視において、第3処理ユニットの中心よりも後方に位置する。第4処理ユニットは、搬送スペースの第2側方に配置される。第4処理ユニットは、第4保持部を備える。第4保持部の中心は、平面視において、第4処理ユニットの中心よりも前方に位置する。このため、同じ構造を有する4つの処理ユニットを、第1処理ユニット、第2処理ユニット、第3処理ユニットおよび第4処理ユニットとして、採用できる。よって、第1-第4処理ユニットの間において、基板に行う処理の品質がばらつくことを容易に抑制できる。
【0030】
第4処理ユニットの前端は、第3処理ユニットの前端よりも後方に配置される。第4処理ユニットの前端は、第3処理ユニットの後端よりも前方に配置される。このように、第4処理ユニットは、第3処理ユニットに対して、後方にシフトされる。このため、第3保持部は極端に後方に配置されない。よって、前後方向における搬送機構の移動距離は好適に低減される。したがって、搬送機構は、第1-第4保持部に効率良く基板を搬送できる。その結果、第1-第4処理ユニットはそれぞれ、基板を効率良く処理できる。
【0031】
上述した基板処理装置において、前記第3処理ユニットは、前記第1処理ユニットと等しい構造を有し、前記第4処理ユニットは、前記第1処理ユニットが鉛直軸回りに180度、回転されたものと等しい構造を有することが好ましい。第1-第4処理ユニットの間で、基板処理の品質は容易に均一化される。
【0032】
上述した基板処理装置において、前記搬送スペースの前記第1側方に配置され、前記第1処理ユニット、前記第2処理ユニット、前記第3処理ユニットおよび前記第4処理ユニットに分配される処理液を貯留する第2液貯留部と、を備え、前記第2液貯留部は、前記搬送スペースの前記第1側方に配置され、前記第3処理ユニットの後方に隣接されることが好ましい。第2液貯留部は、搬送スペースの第1側方に配置される。第2液貯留部は、第3処理ユニットの後方に隣接される。このように、第3処理ユニットの後方のスペースは、有効に利用される。このため、基板処理装置の前後方向の長さが増大することを抑制できる。
【0033】
上述した基板処理装置において、前記前後方向において、前記第2液貯留部の後端は、前記第4処理ユニットの後端と同等の位置に配置されることが好ましい。基板処理装置の前後方向の長さが増大することを抑制できる。
【0034】
上述した基板処理装置において、前記第2液貯留部に貯留される処理液は、前記第1液貯留部に貯留される処理液とは異なる種類であることが好ましい。第1-第4処理ユニットはそれぞれ、2種類の処理液を基板に供給できる。
【0035】
上述した基板処理装置において、前記搬送スペース、前記第1処理ユニット、前記第2処理ユニット、前記第3処理ユニット、前記第4処理ユニット、前記第1液貯留部および前記第2液貯留部の上方に形成される上部スペースと、前記上部スペースに設けられ、前記第1液貯留部から、前記第1処理ユニット、前記第2処理ユニット、前記第3処理ユニットおよび前記第4処理ユニットに処理液を分配する第1分配部と、前記上部スペースに設けられ、前記第2液貯留部から、前記第1処理ユニット、前記第2処理ユニット、前記第3処理ユニットおよび前記第4処理ユニットに処理液を分配する第2分配部と、を備えることが好ましい。第1分配部および第2分配部は上部スペースに設けられる。このため、基板処理装置のフットプリントが増大することを好適に抑制できる。
【0036】
上述した基板処理装置において、前記第2分配部は、平面視において、前記第1分配部が180度、回転されたものと等しいことが好ましい。第1分配部の流路長と第2分配部の流路長は容易に均一化される。
【0037】
上述した基板処理装置において、前記第1処理ユニットの上方に配置される第1接続ボックスと、前記第2処理ユニットの上方に配置される第2接続ボックスと、前記第3処理ユニットの上方に配置される第3接続ボックスと、前記第4処理ユニットの上方に配置される第4接続ボックスと、を備え、前記第1分配部は、前記第1液貯留部から、前記第1接続ボックス、前記第2接続ボックス、前記第3接続ボックスおよび前記第4接続ボックスまで延び、前記第2分配部は、前記第2液貯留部から、前記第1接続ボックス、前記第2接続ボックス、前記第3接続ボックスおよび前記第4接続ボックスまで延びることが好ましい。第1分配部と第2分配部はともに、第1接続ボックスまで延びる。同様に、第1分配部と第2分配部はともに、第2-第4接続ボックスまで延びる。よって、第1分配部の流路長と第2分配部の流路長は容易に均一化される。
【0038】
上述した基板処理装置において、前記前後方向において、前記第1接続ボックスは、前記第1保持部よりも前方に配置され、前記前後方向において、前記第2接続ボックスは、前記第2保持部よりも後方に配置され、前記前後方向において、前記第3接続ボックスは、前記第3保持部よりも前方に配置され、前記前後方向において、前記第4接続ボックスは、前記第4保持部よりも後方に配置されることが好ましい。第1液貯留部から第1接続ボックスまでの流路長と第1液貯留部から第2接続ボックスまでの流路長との間の差を、好適に低減できる。同様に、第1液貯留部から第3接続ボックスまでの流路長と第1液貯留部から第4接続ボックスまでの流路長との間の差を、好適に低減できる。第2液貯留部から第1接続ボックスまでの流路長と第2液貯留部から第2接続ボックスまでの流路長との間の差を、好適に低減できる。第2液貯留部から第3接続ボックスまでの流路長と第2液貯留部から第4接続ボックスまでの流路長との間の差を、好適に低減できる。
【0039】
上述した基板処理装置において、前記第1接続ボックスに収容され、前記第1分配部と前記第1液供給部を接続する第1継ぎ手と、前記第2接続ボックスに収容され、前記第1分配部と前記第2液供給部を接続する第2継ぎ手と、前記第3接続ボックスに収容され、前記第1分配部と前記第3液供給部を接続する第3継ぎ手と、前記第4接続ボックスに収容され、前記第1分配部と前記第4液供給部を接続する第4継ぎ手と、を備えることが好ましい。第1-第4接続ボックス内において、第1分配部と第1-第4液供給部を、好適に着脱できる。
【0040】
上述した基板処理装置において、前記上部スペースに設置され、略平坦な踏み板を備えることが好ましい。基板処理装置のユーザーは、踏み板に載ることができる。よって、ユーザーは、例えば、踏み板上でメンテナンス作業を行うことができる。
【0041】
上述した基板処理装置において、前記踏み板は、前記第1接続ボックス、前記第2接続ボックス、前記第3接続ボックスおよび前記第4液供給部の近傍に配置されることが好ましい。ユーザーは、第1-第4接続ボックスに容易にアクセスできる。ユーザーは、第1-第2分配部と第1-第4液供給部を、好適に着脱できる。
【0042】
上述した基板処理装置において、前記踏み板は、前記第2接続ボックスおよび前記第3接続ボックスの間を通り、前記第1接続ボックスから前記第4液供給部まで延びることが好ましい。ユーザーは、第1-第4接続ボックスの間を、容易に移動できる。
【0043】
上述した基板処理装置において、前記踏み板は、前記第1分配部の少なくとも一部の上方に配置されることが好ましい。踏み板は第1分配部を好適に保護する。
【発明の効果】
【0044】
本発明の基板処理装置によれば、第1処理ユニットの構造と第2処理ユニットの構造を容易に共通化できる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】実施形態の基板処理装置の内部を示す平面図である。
図2】幅方向における基板処理装置の中央部の構成を示す左側面図である。
図3】処理ブロックの正面図である。
図4】基板処理装置の右部の構成を示す右側面図である。
図5】基板処理装置の左部の構成を示す左側面図である。
図6】基板処理装置の平面図である。
図7】基板処理装置の平面図である。
図8】処理ユニットの側面図である。
図9】変形実施形態に係る基板処理装置の右側面図である。
図10】比較例に係る基板処理装置の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、図面を参照して本発明の基板処理装置を説明する。
【0047】
1.基板処理装置の概要
図1は、実施形態の基板処理装置の内部を示す平面図である。基板処理装置1は、基板(例えば、半導体ウエハ)Wに処理を行う。
【0048】
基板Wは、例えば、半導体ウエハ、液晶ディスプレイ用基板、有機EL(Electroluminescence)用基板、FPD(Flat Panel Display)用基板、光ディスプレイ用基板、磁気ディスク用基板、光ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、太陽電池用基板である。基板Wは、薄い平板形状を有する。基板Wは、平面視で略円形状を有する。
【0049】
基板処理装置1は、インデクサ部3と処理ブロック11を備える。処理ブロック11はインデクサ部3に接続される。インデクサ部3は、処理ブロック11に基板Wを供給する。処理ブロック11は、基板Wに処理を行う。インデクサ部3は、処理ブロック11から基板Wを回収する。
【0050】
本明細書では、便宜上、インデクサ部3と処理ブロック11が並ぶ方向を、「前後方向X」と呼ぶ。前後方向Xは水平である。前後方向Xのうち、処理ブロック11からインデクサ部3に向かう方向を「前方」と呼ぶ。前方と反対の方向を「後方」と呼ぶ。
【0051】
処理ブロック11は、インデクサ部3の後方に配置される。
【0052】
本明細書では、前後方向Xと直交する水平方向を、「幅方向Y」と呼ぶ。幅方向Yの一方向を適宜に「右方」と呼ぶ。右方とは反対の方向を「左方」と呼ぶ。水平方向に対して垂直な方向を「鉛直方向Z」と呼ぶ。各図では、参考として、前、後、右、左、上、下を適宜に示す。
【0053】
右方は、本発明における第1側方の例である。左方は、本発明における第2側方の例である。
【0054】
インデクサ部3は、複数(例えば、4つ)のキャリア載置部4を備える。キャリア載置部4は幅方向Yに並ぶ。各キャリア載置部4はそれぞれ、1つのキャリアCを載置する。キャリアCは、複数枚の基板Wを収容する。キャリアCは、例えば、FOUP(front opening unified pod)である。
【0055】
インデクサ部3は、搬送スペース5を備える。搬送スペース5は、キャリア載置部4の後方に配置される。
【0056】
インデクサ部3は、搬送機構6を備える。搬送機構6は、搬送スペース5に設置される。搬送機構6は、キャリア載置部4の後方に配置される。搬送機構6は、基板Wを搬送する。搬送機構6は、キャリア載置部4に載置されるキャリアCにアクセス可能である。
【0057】
搬送機構6の構造について説明する。搬送機構6はハンド7とハンド駆動部8を備える。ハンド7は、1枚の基板Wを水平姿勢で支持する。ハンド駆動部8は、ハンド7に連結される。ハンド駆動部8は、ハンド7を移動する。
【0058】
ハンド駆動部8の構造を例示する。ハンド駆動部8は、第1駆動部8aと第2駆動部8bを備える。第1駆動部8a自体、水平方向に移動不能である。第1駆動部8aは、第2駆動部8bを支持する。第1駆動部8aは、鉛直方向Zに第2駆動部8bを移動させる。第1駆動部8aは、さらに、鉛直方向Zと平行な回転軸線回りに第2駆動部8bを回転させる。第2駆動部8bは、ハンド7を支持する。第2駆動部8bは、第1駆動部8aに対してハンド7を水平方向に進退移動する。第2駆動部8bは、例えば、多関節アームで構成される。
【0059】
上述のハンド駆動部8によれば、ハンド7は、鉛直方向Zに移動可能である。ハンド7は、水平方向に移動可能である。ハンド7は、水平面内で回転可能である。
【0060】
処理ブロック11は、搬送スペース12Aを備える。搬送スペース12Aは、前後方向Xに延びる。搬送スペース12Aの前部は、インデクサ部3の搬送スペース5とつながっている。搬送スペース12Aは、幅方向Yにおける処理ブロック11の中央部に配置される。
【0061】
処理ブロック11は、搬送機構13Aを備える。搬送機構13Aは、搬送スペース12Aに設置される。搬送機構13Aは、前後方向Xに平行移動可能である。搬送機構13Aは、基板Wを搬送する。
【0062】
搬送機構13Aは、ハンド14とハンド駆動部15を備える。ハンド14は、1枚の基板Wを水平姿勢で支持する。ハンド駆動部15は、ハンド14に連結される。ハンド駆動部15は、ハンド14を移動する。ハンド駆動部15は、ハンド14を前後方向X、幅方向Yおよび垂直方向Zに移動する。
【0063】
ハンド駆動部15の構造を例示する。ハンド駆動部15は、例えば、2つの支柱15aと、垂直移動部15bと水平移動部15cと回転部15dと進退移動部15eを備える。支柱15aは、固定的に設置される。支柱15aは、搬送スペース12Aの側部に配置される。2つの支柱15aは前後方向Xに並ぶ。各支柱15aは、鉛直方向Zに延びる。各支柱15aは、垂直移動部15bを支持する。垂直移動部15bは、2つの支柱15aの間にわたって前後方向Xに延びる。垂直移動部15bは、支柱15aに対して鉛直方向Zに平行移動する。垂直移動部15bは、水平移動部15cを支持する。水平移動部15cは、垂直移動部15bに対して前後方向Xに平行移動する。水平移動部15cは、回転部15dを支持する。回転部15dは、水平移動部15cに対して回転する。回転部15dは、鉛直方向Zと平行な回転軸線回りに回転する。回転部15dは、進退移動部15eを支持する。進退移動部15eは、ハンド14を支持する。進退移動部15eは、回転部15dに対してハンド14を進退移動する。進退移動部15eは、回転部15dの向きによって決まる水平な一方向にハンド14を往復移動させる。
【0064】
上述のハンド駆動部15によれば、ハンド14は、鉛直方向Zに平行移動可能である。ハンド14は、前後方向Xに平行移動可能である。ハンド14は、水平面内で回転可能である。ハンド14は、回転部15dに対して進退移動可能である。
【0065】
基板処理装置1は、基板載置部16Aを備える。基板載置部16Aは、インデクサ部3と搬送機構13Aとの間で搬送される基板Wを載置する。具体的には、基板載置部16Aは、搬送機構6と搬送機構13Aとの間で搬送される基板Wを載置する。搬送機構6は、基板載置部16Aにアクセス可能である。搬送機構13Aも、基板載置部16Aにアクセス可能である。
【0066】
基板載置部16Aは、固定的に設置される。
【0067】
基板載置部16Aは、搬送機構6の後方に配置される。基板載置部16Aは、搬送機構13Aの前方に配置される。搬送機構13Aの可動域は、基板載置部16Aの後方に限られる。
【0068】
基板載置部16Aの少なくとも一部は、搬送スペース12Aに設置される。例えば、基板載置部16Aの全部は、搬送スペース12Aに設置される。
【0069】
処理ブロック11は、第1処理ユニット21A1と第2処理ユニット21B1と第3処理ユニット21C1と第4処理ユニット21D1を備える。第1処理ユニット21A1と第3処理ユニット21C1はそれぞれ、搬送スペース12Aの右方に配置される。第3処理ユニット21C1は、第1処理ユニット21A1の後方に隣接する。第2処理ユニット21B1と第4処理ユニット21D1はそれぞれ、搬送スペース12Aの左方に配置される。第4処理ユニット21D1は、第2処理ユニット21B1の後方に隣接する。第1-第4処理ユニット21A1-21D1はそれぞれ、基板Wに処理を行う。
【0070】
第2処理ユニット21B1は、第1処理ユニット21A1に対して後方にシフトされる。具体的には、第1処理ユニット21A1は、前端22Aと後端23Aを有する。第2処理ユニット21B1は、前端22Bと後端23Bを有する。前後方向Xにおいて、前端22Bは、前端22Aよりも後方に配置される。前後方向Xにおいて、前端22Bは、後端23Aよりも前方に配置される。前後方向Xにおいて、後端23Bは、後端23Aよりも後方に配置される。
【0071】
第4処理ユニット21D1は、第3処理ユニット21C1に対して後方にシフトされる。具体的には、第3処理ユニット21C1は、前端22Cと後端23Cを有する。第4処理ユニット21D1は、前端22Dと後端23Dを有する。前後方向Xにおいて、前端22Dは、前端22Cよりも後方に配置される。前後方向Xにおいて、前端22Dは、後端23Cよりも前方に配置される。前後方向Xにおいて、後端23Dは、後端23Cよりも後方に配置される。
【0072】
第1処理ユニット21A1は、インデクサ部3の後方に隣接される。
【0073】
前後方向Xにおいて、基板載置部16Aの少なくとも一部は、第1処理ユニット21A1の前端22Aよりも後方に配置される。例えば、前後方向Xにおいて、基板載置部16Aの全部は、第1処理ユニット21A1の前端22Aよりも後方に配置される。
【0074】
前後方向Xにおいて、第2処理ユニット21B1の少なくとも一部は、基板載置部16Aよりも後方に配置される。例えば、前後方向Xにおいて、第2処理ユニット21B1の全部は、基板載置部16Aよりも後方に配置される。
【0075】
第1処理ユニット21A1は、第1保持部25Aと第1液供給部27Aを備える。第1保持部25Aは、基板Wを保持する。第1液供給部27Aは、第1保持部25Aに保持される基板Wに処理液を供給する。
【0076】
同様に、第2処理ユニット21B1は、第2保持部25Bと第2液供給部27Bを備える。第2保持部25Bは、基板Wを保持する。第2液供給部27Bは、第2保持部25Bに保持される基板Wに処理液を供給する。
【0077】
第3処理ユニット21C1は、第3保持部25Cと第3液供給部27Cを備える。第3保持部25Cは、基板Wを保持する。第3液供給部27Cは、第3保持部25Cに保持される基板Wに処理液を供給する。
【0078】
第4処理ユニット21D1は、第4保持部25Dと第4液供給部27Dを備える。第4保持部25Dは、基板Wを保持する。第4液供給部27Dは、第4保持部25Dに保持される基板Wに処理液を供給する。
【0079】
なお、第1液供給部27Aは、第2-第4保持部25B-25Dに保持される基板Wに、処理液を供給しない。第1液供給部27Aは、第1保持部25Aに保持される基板Wのみに、処理液を供給する。2-第4液供給部27B-27Dも、第1液供給部27Aと同様である。
【0080】
搬送機構13Aは、第1-第4保持部25A-25Dに基板Wを搬送する。
【0081】
第1処理ユニット21A1は、第1搬送口28Aを備える。図1は、便宜上、第1搬送口28Aを破線で示す。第1搬送口28Aは、搬送スペース12Aに面する。基板Wは、第1搬送口28Aを通過可能である。搬送機構13Aが第1保持部25Aに基板Wを搬送するとき、搬送機構13Aは第1搬送口28Aに基板Wを進入させる。同様に、第2、第3、第4処理ユニット21B1、21C1、21D1はそれぞれ、第2、第3、第4搬送口28B、28C、28Dを備える。
【0082】
第1保持部25Aは、第1処理ユニット21A1の後端23Aに近い。具体的には、第1処理ユニット21A1は、平面視において、中心24Aを有する。第1保持部25Aは、平面視において、中心26Aを有する。中心26Aは、平面視において、中心24Aよりも後方に位置する。
【0083】
第2保持部25Bは、第2処理ユニット21B1の前端22Bに近い。具体的には、第2処理ユニット21B1は、平面視において、中心24Bを有する。第2保持部25Bは、平面視において、中心26Bを有する。中心26Bは、平面視において、中心24Bよりも前方に位置する。
【0084】
第3保持部25Cは、第3処理ユニット21C1の後端23Cに近い。具体的には、第3処理ユニット21C1は、平面視において、中心24Cを有する。第3保持部25Cは、平面視において、中心26Cを有する。中心26Cは、平面視において、中心24Cよりも後方に位置する。
【0085】
第4保持部25Dは、第4処理ユニット21D1の前端22Dに近い。具体的には、第4処理ユニット21D1は、平面視において、中心24Dを有する。第4保持部25Dは、平面視において、中心26Dを有する。中心26Dは、平面視において、中心24Dよりも前方に位置する。
【0086】
ここで、第2保持部25Bの中心26Bは、前後方向Xにおいて、第1保持部25Aの中心26Aよりも前方に配置される。第4保持部25Dの中心26Dは、前後方向Xにおいて、第3保持部25Cの中心26Cよりも前方に配置される。
【0087】
前後方向Xにおいて第2保持部25Bは、基板載置部16Aよりも後方に配置される。具体的には、前後方向Xにおいて第2保持部25Bの全部は、基板載置部16Aよりも後方に配置される。前後方向Xにおいて第1保持部25Aも、基板載置部16Aよりも後方に配置される。
【0088】
図1は、距離Lを示す。距離Lは、中心24Bと中心26Cとの間の前後方向Xにおける距離である。距離Lは、搬送機構13Aが第1-第4保持部25A-25Dに基板Wを搬送するときの前後方向Xにおける搬送機構13Aの移動距離に相当する。
【0089】
第2処理ユニット21B1は、第1処理ユニット21A1が鉛直軸回りに180度、回転されたものと等しい構造を有する。したがって、第2処理ユニット21B1の構造は、第1処理ユニット21A1の構造と共通である。具体的には、第2保持部25Bと第2液供給部27Bと第2搬送口28Bの相対的な位置は、第1保持部25Aと第1液供給部27Aと第1搬送口28Aの相対的な位置と同じである。
【0090】
第3処理ユニット21C1は、第1処理ユニット21A1と等しい構造を有する。すなわち、第3処理ユニット21C1の構造は、第1処理ユニット21A1の構造と共通である。具体的には、第3保持部25Cと第3液供給部27Cと第3搬送口28Cの相対的な位置は、第1保持部25Aと第1液供給部27Aと第1搬送口28Aの相対的な位置と同じである。
【0091】
第4処理ユニット21D1は、第1処理ユニット21A1が鉛直軸回りに180度、回転されたものと等しい構造を有する。したがって、第4処理ユニット21D1の構造は、第1処理ユニット21A1の構造と共通である。具体的には、第4保持部25Dと第4液供給部27Dと第4搬送口28Dの相対的な位置は、第1保持部25Aと第1液供給部27Aと第1搬送口28Aの相対的な位置と同じである。
【0092】
処理ブロック11は、第1液貯留部31を備える。第1液貯留部31は、搬送スペース12Aの左方に配置される。第1液貯留部31は、第2処理ユニット21B1の前方に隣接される。第1液貯留部31は、第1―第4処理ユニット21A1-21D1に分配される処理液を貯留する。
【0093】
第1液貯留部31は、前端31fを有する。前後方向Yにおいて、前端31は、第1処理ユニット21A1の前端22Aと同等の位置に配置される。
【0094】
第1液貯留部31は、インデクサ部3の後方に隣接される。
【0095】
基板載置部16Aは、第1処理ユニット21A1と第1液貯留部31の間に配置される。第1処理ユニット21A1と基板載置部16Aと第1液貯留部31は、幅方向Yに、この順番で並ぶ。
【0096】
処理ブロック11は、第2液貯留部32を備える。第2液貯留部32は、搬送スペース12Aの右方に配置される。第2液貯留部32は、第3処理ユニット21C1の後方に隣接される。第2液貯留部32は、第1―第4処理ユニット21A1-21D1に分配される処理液を貯留する。
【0097】
第2液貯留部32は、後端32rを有する。前後方向Yにおいて、後端32rは、第4処理ユニット21D1の後端23Dと同等の位置に配置される。
【0098】
第2液貯留部32に貯留される処理液は、第1液貯留部31に貯留される処理液とは異なる種類の処理液を貯留する。
【0099】
具体的には、第1液貯留部31に貯留される処理液は、第1処理液である。第1処理液は、例えば、酸性液に分類される。第1処理液は、例えば、フッ酸(フッ化水素酸)、塩酸過酸化水素水、硫酸、硫酸過酸化水素水、フッ硝酸(フッ酸と硝酸との混合液)、および、塩酸の少なくとも1つを含む。
【0100】
第2液貯留部32に貯留される処理液は、第2処理液である。第2処理液は、例えば、有機液に分類される。有機液は、イソプロピルアルコール(IPA)、メタノール、エタノール、ハイドロフルオロエーテル(HFE)、および、アセトンの少なくとも1つを含む。
【0101】
2.処理ブロック11の構造
図2は、幅方向における基板処理装置の中央部の構成を示す左側面図である。図3は、処理ブロックの正面図である。処理ブロック11は、搬送スペース12Aに加えて、搬送スペース12Bを備える。搬送スペース12Bは、搬送スペース12Aの下方に配置される。搬送スペース12Bも、インデクサ部3の搬送スペース5とつながっている。搬送スペース12Bは、平面視において、搬送スペース12Aと同じ位置に配置される。
【0102】
処理ブロック11は、1つの隔壁17を備える。隔壁17は、搬送スペース12Aの下方、かつ、搬送スペース12Bの上方に配置される。隔壁17は、水平な板形状を有する。隔壁17は、搬送スペース12Aを搬送スペース12Bから隔てる。
【0103】
処理ブロック11は、搬送機構13Aに加えて、搬送機構13Bを備える。搬送機構13Bは、搬送スペース12Bに設置される。搬送機構13Bは、搬送機構13Aの下方に設置される。搬送機構13Bは、前後方向Xに平行移動可能である。搬送機構13Bは、基板Wを搬送する。搬送機構13Bは、搬送機構13Aの構造と同じ構造を有する。具体的には、搬送機構13Bも、ハンド14とハンド駆動部15を備える。
【0104】
処理ブロック11は、基板載置部16Aに加えて、基板載置部16Bを備える。基板載置部16Bは、インデクサ部3と搬送機構13Bとの間で搬送される基板Wを載置する。搬送機構6と搬送機構13Bはそれぞれ、基板載置部16Bにアクセス可能である。基板載置部16Bは、基板載置部16Aの下方に配置される。基板載置部16Bは、平面視において、基板載置部16Aと同じ位置に配置される。
【0105】
図3図4を参照する。図4は、基板処理装置1の右部の構成を示す右側面図である。処理ブロック11は、第1処理ユニット21A1に加えて、5つの第1処理ユニット21A2-21A6を備える。第1処理ユニット21A2-21A6はそれぞれ、第1処理ユニット21A1と等しい構造を有する。
【0106】
第1処理ユニット21A1-21A6は、鉛直方向Zに1列に並ぶ。第1処理ユニット21A1-21A6は、積層される。第1処理ユニット21A1-21A3は、搬送スペース12Aと同じ高さ位置に配置される。搬送機構13Aは、第1処理ユニット21A1-21A3に基板Wを搬送する。第1処理ユニット21A4-21A6は、第1処理ユニット21A1-21A3の下方に配置される。第1処理ユニット21A4-21A6は、搬送スペース12Bと同じ高さ位置に配置される。搬送機構13Bは、第1処理ユニット21A4-21A6に基板Wを搬送する。
【0107】
図4を参照する。処理ブロック11は、第3処理ユニット21C1に加えて、5つの第3処理ユニット21C2-21C6を備える。第3処理ユニット21C2-21C6はそれぞれ、第1処理ユニット21A1と等しい構造を有する。
【0108】
第3処理ユニット21C1-21C6は、鉛直方向Zに1列に並ぶ。第3処理ユニット21C1-21C6は、積層される。第3処理ユニット21C4-21C6は、第3処理ユニット21C1-21C3の下方に配置される。
【0109】
図5は、基板処理装置1の左部の構成を示す左側面図である。処理ブロック11は、第2処理ユニット21B1に加えて、5つの第2処理ユニット21B2-21B6を備える。第2処理ユニット21B2-21B6はそれぞれ、第1処理ユニット21A1と共通の構造を有する。
【0110】
第2処理ユニット21B1-21B6は、鉛直方向Zに1列に並ぶ。第2処理ユニット21B1-21B6は、積層される。第2処理ユニット21B4-21B6は、第2処理ユニット21B1-21B3の下方に配置される。
【0111】
同様に、処理ブロック11は、第4処理ユニット21D1に加えて、5つの第4処理ユニット21D2-21D6を備える。第4処理ユニット21D2-21D6はそれぞれ、第1処理ユニット21A1と共通の構造を有する。
【0112】
第4処理ユニット21D1-21D6は、鉛直方向Zに1列に並ぶ。第4処理ユニット21D1-21D6は、積層される。第4処理ユニット21D4-21D6は、第4処理ユニット21D1-21D3の下方に配置される。
【0113】
搬送機構13Aは、第2処理ユニット21B1-21B3と第3処理ユニット21C1-21C3と第4処理ユニット21D1-21D3に基板Wを搬送する。搬送機構13Bは、第2処理ユニット21B4-21B6と第3処理ユニット21C4-21C6と第4処理ユニット21D4-21D6に基板Wを搬送する。
【0114】
第1処理ユニット21A1-21A6を区別しない場合には、第1処理ユニット21Aと呼ぶ。第2処理ユニット21B1-21B6を区別しない場合には、第2処理ユニット21Bと呼ぶ。第3処理ユニット21C1-21C6を区別しない場合には、第3処理ユニット21Cと呼ぶ。第4処理ユニット21D1-21D6を区別しない場合には、第4処理ユニット21Dと呼ぶ。
【0115】
第1液貯留部31は、第1タンク33と第1ポンプ34を備える。第1タンク33は、処理液を貯留する容器である。第1タンク33は、処理液(具体的には、第1処理液)を貯留する。第1ポンプ34は、第1タンク33に連通接続されている。第1ポンプ34は、処理液を圧送する。
【0116】
第1液貯留部31は、キャビネット35を備える。キャビネット35は、キャビネット35の内部に収納スペース35aを区画する。第1タンク33と第1ポンプ34は、収納スペース35aに設置される。キャビネット35は、収納スペース35aを搬送スペース12から隔てる。キャビネット35は、収納スペース35aを第2処理ユニット21Bから隔てる。
【0117】
図4を参照する。第2液貯留部32は、第2タンク36と第2ポンプ37を備える。第2タンク36は、処理液を貯留する容器である。第2タンク36は、処理液(具体的には、第2処理液)を貯留する。第2ポンプ37は、第2タンク36に連通接続されている。第2ポンプ37は、処理液を圧送する。
【0118】
第2液貯留部32は、キャビネット38を備える。キャビネット38は、キャビネット38の内部に収納スペース38aを区画する。第2タンク36と第2ポンプ37は、収納スペース38aに設置される。キャビネット38は、収納スペース38aを搬送スペース12から隔てる。キャビネット38は、収納スペース38aを第3処理ユニット21Cから隔てる。
【0119】
図2-5を参照する。基板処理装置1は、上部スペース39を備える。上部スペース39は、搬送スペース12、第1処理ユニット21A、第2処理ユニット21B、第3処理ユニット21C、第4処理ユニット21D、第1液貯留部31および第2液貯留部32の上方に形成される。
【0120】
基板処理装置1は、隔壁40を備える。隔壁40は、水平な板形状を有する。隔壁40は、搬送スペース12、第1-第4処理ユニット21A-21D、第1液貯留部31および第2液貯留部32の上方に配置される。隔壁40は、上部スペース39の下方に配置される。隔壁40は、上部スペース39を搬送スペース12から隔てる。同様に、隔壁40は、上部スペース39を第1-第4処理ユニット21A-21Dから隔てる。隔壁40は、上部スペース39を第1-第2液貯留部31-32から隔てる。
【0121】
図4-6を参照する。図6は、基板処理装置1の平面図である。図6は、上部スペース39を示す。基板処理装置1は、第1分配部41を備える。第1分配部41は、上部スペース39に設けられる。第1分配部41は、第1液貯留部31から、第1処理ユニット21A、第2処理ユニット21B、第3処理ユニット21Cおよび第4処理ユニット21Dに処理液を分配する。
【0122】
第1分配部41は、略水平方向に延びる。第1分配部41は、第1液貯留部31から後方に延びる。
【0123】
具体的には、第1分配部41は、第1ポンプ34に連通接続される。第1分配部41は、第1液供給部27A、第2液供給部27B、第3液供給部27Cおよび第4液供給部27Dに連通接続される。
【0124】
基板処理装置1は、第2分配部42を備える。第2分配部42は、上部スペース39に設けられる。第2分配部42は、第2液貯留部32から、第1処理ユニット21A、第2処理ユニット21B、第3処理ユニット21Cおよび第4処理ユニット21Dに処理液を分配する。
【0125】
第2分配部42は、略水平方向に延びる。第2分配部42は、第2液貯留部32から前方に延びる。
【0126】
具体的には、第2分配部42は、第2ポンプ37に連通接続される。第2分配部42は、第1液供給部27A、第2液供給部27B、第3液供給部27Cおよび第4液供給部27Dに連通接続される。
【0127】
図6を参照する。第2分配部42は、平面視において、第1分配部41が180度、回転されたものと等しい。言い換えれば、第2分配部42は、第1分配部41が鉛直軸回りに180度、回転されたものと等しい構造を有する。
【0128】
具体的には、第1分配部41は、第1配管43Aと第2配管43Bと第3配管43Cと第4配管43Dを備える。第1配管43Aは、第1液貯留部31と第1処理ユニット21Aを連通接続する。第2配管43Bは、第1液貯留部31と第2処理ユニット21Bを連通接続する。第3配管43Cは、第1液貯留部31と第3処理ユニット21Cを連通接続する。第4配管43Dは、第1液貯留部31と第4処理ユニット21Dを連通接続する。
【0129】
第2分配部42は、第5配管44Aと第6配管44Bと第7配管44Cと第8配管44Dを備える。第5配管44Aは、第2液貯留部32と第1処理ユニット21Aを連通接続する。第6配管44Bは、第2液貯留部32と第2処理ユニット21Bを連通接続する。第7配管44Cは、第2液貯留部32と第3処理ユニット21Cを連通接続する。第8配管44Dは、第2液貯留部32と第4処理ユニット21Dを連通接続する。
【0130】
ここで、第8配管44Dは、平面視において、第1配管43Aが180度、回転されたものと等しい。第7配管44Cは、平面視において、第2配管43Bが180度、回転されたものと等しい。第6配管44Bは、平面視において、第3配管43Cが180度、回転されたものと等しい。第5配管44Aは、平面視において、第4配管43Dが180度、回転されたものと等しい。
【0131】
第1配管43Aの幅方向Yにおける長さは、第2配管43Bの幅方向Yにおける長さよりも大きい。しかし、第1配管43Aの前後方向Xにおける長さは、第2配管43Bの前後方向Xにおける長さよりも小さい。このため、第1配管43Aの長さと第2配管43Bの長さとの間の差は、比較的に小さい。
【0132】
第3配管43Cの幅方向Yにおける長さは第4配管43Dの幅方向Yにおける長さよりも大きいが、第3配管43Cの前後方向Xにおける長さは、第4配管43Dの前後方向Xにおける長さよりも小さい。このため、第3配管43Cの長さと第4配管43Dの長さとの間の差は、比較的に小さい。
【0133】
第5配管44Aの幅方向Yにおける長さは、第6配管44Bの幅方向Yにおける長さよりも小さい。しかし、第5配管44Aの前後方向Xにおける長さは、第6配管44Bの前後方向Xにおける長さよりも大きい。このため、第5配管44Aの長さと第6配管44Bの長さとの間の差は、比較的に小さい。
【0134】
第7配管44Cの幅方向Yにおける長さは、第8配管44Dの幅方向Yにおける長さよりも小さい。しかし、第7配管44Cの前後方向Xにおける長さは、第8配管44Dの前後方向Xにおける長さよりも大きい。このため、第7配管44Cの長さと第8配管44Dの長さとの間の差は、比較的に小さい。
【0135】
基板処理装置1は、第1接続ボックス46Aと第2接続ボックス46Bと第3接続ボックス46Cと第4接続ボックス46Dを備える。第1接続ボックス46Aと第3接続ボックス46Cと第2液貯留部32は、この順番で前後方向Xに並ぶ。第1液貯留部31と第2接続ボックス46Bと第4接続ボックス46Dは、この順番で前後方向Xに並ぶ。第1接続ボックス46Aと第1液貯留部31は、幅方向Yに並ぶ。第2接続ボックス46Bと第3接続ボックス46Cは、幅方向Yに並ぶ。第4接続ボックス46Dと第2液貯留部32は、幅方向Yに並ぶ。
【0136】
第1分配部41は、第1液貯留部31から第1接続ボックス46A、第2接続ボックス46B、第3接続ボックス46Cおよび第4接続ボックス46Dに延びる。具体的には、第1配管43Aは、第1液貯留部31から第1接続ボックス46Aに延びる。2配管43Bは、第1液貯留部31から第2接続ボックス46Bに延びる。第3配管43Cは、第1液貯留部31から第3接続ボックス46Cに延びる。第4配管43Dは、第1液貯留部31から第4接続ボックス46Dに延びる。
【0137】
第2分配部42は、第2液貯留部32から第1接続ボックス46A、第2接続ボックス46B、第3接続ボックス46Cおよび第4接続ボックス46Dに延びる。具体的には、第5配管44Aは、第2液貯留部32から第1接続ボックス46Aに延びる。第6配管44Bは、第2液貯留部32から第2接続ボックス46Bに延びる。第7配管44Cは、第2液貯留部32から第3接続ボックス46Cに延びる。第8配管44Dは、第2液貯留部32から第4接続ボックス46Dに延びる。
【0138】
図4を参照する。第1接続ボックス46Aと第3接続ボックス46Cはそれぞれ、上部スペース39に配置される。第1接続ボックス46Aと第3接続ボックス46Cは、略同じ高さ位置に配置される。
【0139】
第1接続ボックス46Aは、第1処理ユニット21Aの上方に配置される。前後方向Xにおいて、第1接続ボックス46Aは、第1保持部25Aよりも前方に配置される。
【0140】
第3接続ボックス46Cは、第3処理ユニット21Cの上方に配置される。前後方向Xにおいて、第3接続ボックス46Cは、第3保持部25Cよりも前方に配置される。
【0141】
図5を参照する。第2接続ボックス46Bと第4接続ボックス46Dはそれぞれ、上部スペース39に配置される。第2接続ボックス46Bと第4接続ボックス46Dは、略同じ高さ位置に配置される。
【0142】
第2接続ボックス46Bは、第2処理ユニット21Bの上方に配置される。前後方向Xにおいて、第2接続ボックス46Bは、第2保持部25Bよりも前方に配置される。
【0143】
第4接続ボックス46Dは、第4処理ユニット21Dの上方に配置される。前後方向Xにおいて、第4接続ボックス46Dは、第4保持部25Dよりも前方に配置される。
【0144】
図3を参照する。第1接続ボックス46Aと第2接続ボックス46Bは、略同じ高さ位置に配置される。したがって、第1-第4接続ボックス46A-46Dは、略同じ高さ位置に配置される。
【0145】
図4を参照する。第1分配部41および第2分配部42はそれぞれ、第1接続ボックス46A内において、第1液供給部27Aに連通接続される。第1分配部41および第2分配部42はそれぞれ、第3接続ボックス46C内において、第3液供給部27Cに連通接続される。
【0146】
基板処理装置1は、第1継ぎ手47Aと第5継ぎ手48Aを備える。第1継ぎ手47Aは、第1接続ボックス46Aに収容される。第1継ぎ手47Aは、第1分配部41(具体的には第1配管43A)と第1液供給部27Aを接続する。第5継ぎ手48Aは、第1接続ボックス46Aに収容される。第5継ぎ手48Aは、第2分配部42(具体的には第5配管44A)と第1液供給部27Aを接続する。
【0147】
基板処理装置1は、第3継ぎ手47Cと第7継ぎ手48Cを備える。第3継ぎ手47Cは、第3接続ボックス46Cに収容される。第3継ぎ手47Cは、第1分配部41(具体的には第3配管43C)と第3液供給部27Cを接続する。第7継ぎ手48Cは、第3接続ボックス46Cに収容される。第7継ぎ手48Cは、第2分配部42(具体的には第7配管44C)と第3液供給部27Cを接続する。
【0148】
図5を参照する。第1分配部41および第2分配部42はそれぞれ、第2接続ボックス46B内において、第2液供給部27Bに連通接続される。第1分配部41および第2分配部42はそれぞれ、第4接続ボックス46D内において、第4液供給部27Bに連通接続される。
【0149】
基板処理装置1は、第2継ぎ手47Bと第6継ぎ手48Bを備える。第2継ぎ手47Bは、第2接続ボックス46Bに収容される。第2継ぎ手47Bは、第1分配部41(具体的には第2配管43B)と第2液供給部27Bを接続する。第6継ぎ手48Bは、第2接続ボックス46Bに収容される。第6継ぎ手48Bは、第2分配部42(具体的には第6配管44B)と第2液供給部27Bを接続する。
【0150】
基板処理装置1は、第4継ぎ手47Dと第8継ぎ手48Dを備える。第4継ぎ手47Dは、第4接続ボックス46Dに収容される。第4継ぎ手47Dは、第1分配部41(具体的には第4配管43D)と第4液供給部27Dを接続する。第8継ぎ手48Dは、第4接続ボックス46Dに収容される。第8継ぎ手48Dは、第2分配部42(具体的には第8配管44D)と第4液供給部27Dを接続する。
【0151】
図3、6を参照する。基板処理装置1は、さらに、排気管53A、53B、54A、54B、55A、55Bを備える。排気管53A、53B、54A、54B、55A、55Bはそれぞれ、上部スペース39に配置される。排気管53A、54A、55Aはそれぞれ、第1処理ユニット21Aおよび第3処理ユニット21Cのガスを排出する。排気管53B、54B、55Bはそれぞれ、第2処理ユニット21Bおよび第4処理ユニット21Dのガスを排出する。
【0152】
排気管53A、54A、55Aは、第1分配部41および第2分配管42よりも右方に配置される。排気管53A、54A、55Aは、第1-第4接続ボックス46A-64Dよりも右方に配置される。排気管53B、54B、55Bは、第1分配部41および第2分配管42よりも左方に配置される。排気管53B、54B、55Bは、第1-第4接続ボックス46A-64Dよりも左方に配置される。
【0153】
排気管53A、54A、55Aは、略同じ高さ位置に配置される。排気管53B、54B、55Bは、略同じ高さ位置に配置される。排気管53B、54B、55Bは、排気管53A、54A、55Aと略同じ高さ位置に配置される。排気管53A、53B、54A、54B、55A、55Bは、第1-第4接続ボックス46A-46Dと略同じ高さ位置に配置される。
【0154】
図2-5を参照する。基板処理装置1は、踏み板57を備える。踏み板57は、上部スペース39に設置される。踏み板57は、略平坦な形状を有する。なお、図6は、踏み板57の図示を省略する。
【0155】
ユーザーが踏み板57に載ることを、踏み板57は許容する。踏み板57は、処理ブロック11に堅牢に支持される。踏み板57は、例えば、処理ブロック11のフレーム59に堅牢に支持される。踏み板57は、十分な剛性を有する。踏み板57は、十分な強度を有する。踏み板57は、隔壁40よりも撓みがたい。
【0156】
図7は、基板処理装置1の平面図である。踏み板57は、第1分配部41の少なくとも一部の上方に配置される。踏み板57は、第1分配部41を損傷から保護する。踏み板57は、第2分配部42の少なくとも一部の上方に配置される。踏み板57は、第2分配部42を損傷から保護する。
【0157】
踏み板57は、排気管53A、54A、55Aの少なくとも一部の上方に配置される。踏み板57は、排気管53A、54A、55Aを損傷から保護する。踏み板57は、排気管53B、54B、55Bの少なくとも一部の上方に配置される。踏み板57は、排気管53B、54B、55Bを損傷から保護する。
【0158】
踏み板57は、第1接続ボックス46A、第2接続ボックス46B、第3接続ボックス46Cおよび第4接続ボックス46Dの近傍に配置される。
【0159】
踏み板57は、第2接続ボックス46Bと第3接続ボックス46Cの間を通り、第1接続ボックス46Aから第4接続ボックス46Dまで延びる。踏み板57は、前後方向Xに延びる。
【0160】
3.処理ユニット21の構造
以下では、第1-第4処理ユニット21A-21Dを区別しない場合には、処理ユニット21と呼ぶ。第1-第4保持部25A-25Dを区別しない場合には、保持部25と呼ぶ。第1-第4液供給部27A―27Dを区別しない場合には、液供給33と呼ぶ。第1-第4接続ボックス46A-60Dを区別しない場合には、接続ボックス46と呼ぶ。第1-第4継ぎ手47A-47Dを区別しない場合は、継ぎ手47と呼ぶ。第5-第8継ぎ手48A-48Dを区別しない場合は、継ぎ手48と呼ぶ。排気管53A、53Bを区別しない場合は、排気管53と呼ぶ。排気管54A、54Bを区別しない場合は、排気管54と呼ぶ。排気管55A、55Bを区別しない場合は、排気管55と呼ぶ。
【0161】
図8は、処理ユニット21の側面図である。上述の通り、処理ユニット21は、保持部25と液供給部27を備える。
【0162】
さらに、処理ユニット21は、処理筐体61を備える。処理筐体61は、搬送スペース12に隣接する。処理筐体61は、例えば、箱形状を有する。処理筐体61は、処理筐体61の内部に処理スペース62を区画する。処理筐体61は、保持部25を収容する。保持部25は、処理筐体61の内部に設けられる。
【0163】
保持部25は、1枚の基板Wを水平姿勢で保持する。
【0164】
処理ユニット21は、回転駆動部63を備える。回転駆動部63は、処理筐体61の内部に設置される。回転駆動部63は、保持部25に連結される。回転駆動部63は、保持部25を回転させる。保持部25に保持される基板Wは、保持部25と一体に回転する。
【0165】
液供給部27は、吐出調整部70と吐出部77を備える。吐出調整部70は、第1分配部41および第2分配部42に連通接続される。吐出調整部70は、処理筐体61の外部に配置される。吐出部77は、処理筐体61の内部に配置される。吐出部77は、吐出調整部70に連通接続される。吐出部77は、保持部25に保持される基板Wに処理液を吐出する。吐出調整部70は、吐出部77に処理液を供給し、かつ、吐出部77に対する処理液の供給を停止する。
【0166】
具体的には、吐出調整部70は、第1吐出調整部71と第2吐出調整部72を備える。第1吐出調整部71は、第1分配部41に連通接続される。第2吐出調整部72は、第2分配部42に連通接続される。
【0167】
第1吐出調整部71は、配管73と弁74を備える。配管73は接続ボックス46まで延びる。配管73は、継ぎ手47を介して、第1分配部41に連通接続される。弁74は、配管73に設けられる。同様に、第2吐出調整部72は、配管75と弁76を備える。配管75は接続ボックス46まで延びる。配管75は、継ぎ手48を介して、第2分配部42に連通接続される。弁76は、配管75に設けられる。
【0168】
吐出部77は、第1ノズル78と第2ノズル79を備える。第1ノズル78は、第1吐出調整部71(具体的には、配管73)に連通接続される。第2ノズル79は、第2吐出調整部72(具体的には、配管75)に連通接続される。第1ノズル78は、処理液(具体的には第1処理液)と吐出する。第2ノズル79は、処理液(具体的には第2処理液)と吐出する。
【0169】
なお、液供給部27は、処理液を貯留するタンクを備えない。液供給部27は、処理液を圧送するポンプを備えない。
【0170】
処理ユニット21は、カップ80を備える。カップ80は、処理筐体61の内部に設けられる。カップ80は、略筒形状を有する。カップ80は、保持部25の周囲に配置される。カップ80は、保持部25に保持される基板Wから飛散した処理液を受け止める。
【0171】
処理ユニット21は、ガス排出部81を備える。ガス排出部81は、処理筐体61の内部のガスを排出する。ガス排出部81の少なくとも一部は、処理筐体61の外部に配置される。
【0172】
ガス排出部81は、切り換え機構82と複数(例えば、3つ)の排気管83、84、85を備える。切り換え機構82は、処理筐体61に接続される。排気管83-85はそれぞれ、切り換え機構82に接続される。排気管83は、排気管53に接続される。排気管84は、排気管54に接続される。排気管85は、排気管55に接続される。切り換え機構82は、処理筐体61を、排気管83-85の1つに、連通させる。切り換え機構82は、処理筐体61の排気路を、排気管83-85の間で切り換える。具体的には、切り換え機構82は、第1状態と第2状態と第3状態に切り換える。第1状態では、切り換え機構82は処理筐体61を排気管83に連通させ、かつ、処理筐体61を排気管84、85から遮断する。第1状態では、専ら排気管83が、処理筐体61からガスを排出する。すなわち、第1状態では、排気管84は処理筐体61からガスを排出せず、排気管85も処理筐体61からガスを排出しない。第2状態では、切り換え機構82は処理筐体61を排気管84に連通させ、かつ、処理筐体61を排気管83、85から遮断する。第2状態では、専ら排気管84が、処理筐体61からガスを排出する。第3状態では、切り換え機構82は処理筐体61を排気管85に連通させ、かつ、処理筐体61を排気管83、84から遮断する。第3状態では、専ら排気管85が、処理筐体61からガスを排出する。
【0173】
4.基板処理装置1の動作例
基板処理装置1の動作例を簡単に説明する。以下では、搬送スペース12A、12Bを区別しない場合には、搬送スペース12と呼ぶ。搬送機構13A、13Bを区別しない場合には、搬送機構13と呼ぶ。基板載置部16A、16Bを区別しない場合には、基板載置部16と呼ぶ。第1-第4搬送口28A―28Dを区別しない場合には、搬送口28と呼ぶ。
【0174】
インデクサ部3は、処理ブロック11に基板Wを供給する。具体的には、搬送機構6は、キャリアCから基板載置部16に基板Wを搬送する。例えば、搬送機構6は、基板載置部16A、16Bに交互に、基板Wを渡す。
【0175】
搬送機構13は、基板載置部16を介して、インデクサ部3から基板Wを受ける。そして、搬送機構13は、基板載置部16から1つの処理ユニット21に基板Wを搬送する。
具体的には、搬送機構13は、前後方向Xに平行移動する。そして、搬送機構13は、保持部25に対向する位置で止まる。搬送機構13は、搬送口28を通じて、基板Wを保持部25に渡す。
【0176】
処理液(第1処理液)は、液貯留部31から、第1分配部41を通じて、処理ユニット21(液供給部27)に分配される。処理液(第2処理液)は、液貯留部32から、第2分配部42を通じて、処理ユニット21(液供給部27)に分配される。
【0177】
処理ユニット21は、基板Wを処理する。具体的には、保持部25は基板Wを保持する。回転駆動部63は、保持部25に保持される基板Wを回転する。液供給部27は、保持部25に保持される基板Wに処理液を供給する。カップ80は、基板Wから飛散された処理液を受ける。ガス排出部81は、処理スペース62のガスを排出する。
【0178】
例えば、第1吐出調整部71は、第1ノズル78に第1処理液を供給する。第1ノズル78は、第1処理液を基板Wに吐出する。切り換え機構82は、処理筐体61の排出路を、排気管83に切り換える。ガスは、処理筐体61から排気管83に流れ、排気管83から排気管53に流れる。その後、第1吐出調整部71は、第1ノズル78に対する第1処理液の供給を停止する。第1ノズル78は、第1処理液の吐出を停止する。
【0179】
続いて、第2吐出調整部72は、第2ノズル79に第2処理液を供給する。第2ノズル79は、第2処理液を基板Wに吐出する。切り換え機構82は、処理筐体61の排出路を、排気管84に切り換える。ガスは、処理筐体61から排気管84に流れ、排気管84から排気管54に流れる。その後、第2吐出調整部72は、第2ノズル79に対する第2処理液の供給を停止する。第2ノズル79は、第2処理液の吐出を停止する。
【0180】
処理ユニット21が基板Wを処理した後、処理ブロック11は、処理された基板Wをインデクサ部3に戻す。具体的には、搬送機構13は、処理ユニット21(保持部25)から基板載置部16に基板Wを搬送する。
【0181】
インデクサ部3は、処理ブロック11から基板Wを回収する。具体的には、搬送機構6は、基板載置部16からキャリアCに基板Wを搬送する。
【0182】
5.実施形態の効果
基板処理装置1は、インデクサ部3と処理ブロック11を備える。処理ブロック11は、インデクサ部3の後方に配置される。処理ブロック11は、インデクサ部3に接続される。処理ブロック11は、搬送スペース12Aと搬送機構16Aと第1処理ユニット21A1と第2処理ユニット21B1を備える。搬送スペース12Aは、前後方向Xに延びる。搬送機構16Aは、搬送スペース12Aに設置される。搬送機構16Aは、基板Wを搬送する。第1処理ユニット21A1は、基板Wを処理する。第2処理ユニット21B1は、基板Wを処理する。第1処理ユニット21A1は、第1保持部25Aと第1液供給部27Aを備える。第1保持部25Aは、基板Wを保持する。第1液供給部27Aは、第1保持部25Aに保持される基板Wに処理液を供給する。第2処理ユニット21B1は、第2保持部25Bと第2液供給部27Bを備える。第2保持部25Bは、基板Wを保持する。第2液供給部27Bは、第2保持部25Bに保持される基板Wに処理液を供給する。
【0183】
ここで、第1処理ユニット21A1は、搬送スペース12Aの右方に配置される。第1保持部25Aの中心26Aは、平面視において、第1処理ユニット21A1の中心24Aよりも後方に位置する。第2処理ユニット21B1は、搬送スペース12Aの左方に配置される。第2保持部25Bの中心26Bは、平面視において、第2処理ユニット21B1の中心24Bよりも前方に位置する。このため、同じ構造を有する2つの処理ユニットを、第1処理ユニット21A1および第2処理ユニット21B1として、採用できる。よって、第1処理ユニット21A1と第2処理ユニット21A2の間において、基板Wに行う処理の品質がばらつくことを容易に抑制できる。さらに、第1処理ユニット21A1の部品および第2処理ユニット21B1の部品が、容易に共通化される。
【0184】
搬送機構16Aは、第1保持部25Aと第2保持部25Bに基板Wを搬送する。搬送機構16Aは、前後方向Xに平行移動可能に構成される。このため、搬送機構16Aは、第1保持部25Aと第2保持部25Bに基板Wを好適に搬送できる。
【0185】
第2処理ユニット21B1の前端22Bは、第1処理ユニット21A1の前端22Aよりも後方に配置される。第2処理ユニット21B1の前端22Bは、第1処理ユニット21A1の後端23Aよりも前方に配置される。このように、第2処理ユニット21B1は、第1処理ユニット21A1に対して、後方にシフトされる。このため、第2保持部25Bは極端に前方に配置されない。よって、前後方向Xにおける搬送機構13Aの移動距離は好適に低減される。具体的には、距離Lは比較的に短い。
【0186】
図10は、比較例に係る基板処理装置201の平面図である。基板処理装置1における距離Lは、基板処理装置201における距離Mよりも短い。したがって、搬送機構13Aは、第1保持部25Aおよび第2保持部25Bに効率良く基板Wを搬送できる。その結果、第1処理ユニット21A1と第2処理ユニット21B1はそれぞれ、基板2を効率良く処理できる。
【0187】
処理ブロック11は、第1液貯留部31を備える。第2液貯留部31は、第1処理ユニット21A1および第2処理ユニット21B1に分配される処理液を貯留する。第1液貯留部31は、搬送スペース12Aの左方に配置される。第1液貯留部31は、第2処理ユニット21B1の前方に隣接される。このように、第2処理ユニット21B1の前方のスペースは、有効に利用される。このため、基板処理装置1の前後方向Xの長さが増大することを抑制できる。
【0188】
以上の通り、実施形態に係る基板処理装置1によれば、第1処理ユニット21A1の構造と第2処理ユニット21B1の構造を容易に共通化できる。その結果、第1処理ユニット21A1における処理品質と第2処理ユニット21B1における処理品質を容易に均一化できる。さらに、搬送機構13Aは、第1処理ユニット21A1と第2処理ユニット21B1に効率良く基板Wを搬送できる。その結果、基板処理装置1のスループットを好適に向上できる。さらに、基板処理装置1のフットプリントが増大することを抑制できる。
【0189】
第2保持部25Bの前記中心26Bは、第1保持部25Aの中心26Aよりも前方に配置される。このため、第2処理ユニット21B1は、第1処理ユニット21A1に対して、後方に過度にシフトしない。よって、基板処理装置1の前後方向Xの長さが増大することを抑制できる。
【0190】
液貯留部31は、前端31fを有する。前後方向Xにおいて、前端31fは、第1処理ユニット21A1の前端22Aと同等の位置に配置される。このため、基板処理装置1の前後方向Xの長さが増大することを抑制できる。
【0191】
第1処理ユニット21A1は、インデクサ部3の後方に隣接される。第1液貯留部31は、インデクサ部3の後方に隣接される。このため、処理ブロック11の前後方向Xの長さが増大することを抑制できる。
【0192】
第2処理ユニット21B1は、第1処理ユニット21A1が鉛直軸回りに180度、回転されたものと等しい構造を有する。このため、第1処理ユニット21A1における処理品質と第2処理ユニット21B1における処理品質が容易に均一化される。
【0193】
基板処理装置1は、基板載置部16Aを備える。基板載置部16Aは、インデクサ部3と搬送機構13Aとの間で搬送される基板Wを載置する。このため、搬送機構13Aは、インデクサ部3から基板Wを容易に受けることができる。搬送機構13Aは、インデクサ部3に基板Wを容易に渡すことができる。
【0194】
基板載置部16Aの少なくとも一部は、搬送スペース12Aに設置される。このため、搬送機構13Aの可動域は、基板載置部16Aの後方に限られる。この場合であっても、搬送機構13Aは、第2保持部26Bに基板Wを容易に搬送できる。具体的には、搬送機構13Aが第2保持部26Bに基板Wを搬送するとき、搬送機構13Aは基板載置部16Aと干渉するおそれがない。第2処理ユニット21B1は、第1処理ユニット21A1に対して、後方にシフトされるからである。
【0195】
基板載置部16Aは、第1処理ユニット21A1と第1液貯留部31の間に配置される。言い換えれば、第1処理ユニット21A1と基板載置部16Aと第1液貯留部31は、幅方向Yにこの順番で並ぶ。このため、搬送機構13Aが第2保持部26Bに基板Wを搬送することを、基板載置部16Aは妨げない。
【0196】
基板処理装置1は、第3処理ユニット21C1と第4処理ユニット21D1を備える。第3処理ユニット21C1は、第1処理ユニット21A1の後方に隣接される。第3処理ユニット21C1は、基板Wを処理する。第4処理ユニット21D1は、第2処理ユニット21B1の後方に隣接される。第4処理ユニット21D1は、基板Wを処理する。第3処理ユニット21C1は、第3保持部25Cと第3液供給部27Cを備える。第3保持部25Cは、基板Wを保持する。第3液供給部27Cは、第3保持部25Cに保持される基板Wに処理液を供給する。第4処理ユニットは、第4保持部25Dと第4液供給部27Dを備える。第4保持部25Dは、基板Wを保持する。第4液供給部27Dは、第4保持部25Dに保持される基板Wに処理液を供給する。搬送機構13Aは、第3保持部25Cと第4保持部25Dに基板Wを搬送する。第1液貯留部31は、第3処理ユニット21C1と第4処理ユニット21D1に分配される処理液を貯留する。ここで、第3処理ユニット21C1は、搬送スペース12Aの右方に配置さる。第3処理ユニット21C1は、平面視において、中心24Cを有する。第3保持部25Cは、平面視において、中心26Cを有する。中心26Cは、平面視において、中心24Cよりも後方に位置する。第4処理ユニット21D1は、搬送スペース12Aの左方に配置される。第4処理ユニット21D1は、平面視において、中心24Dを有する。第4保持部25Dは、平面視において、中心26Dを有する。中心26Dは、平面視において、中心24Dよりも前方に位置する。このため、同じ構造を有する4つの処理ユニットを、第1-第4処理ユニット21A1-21D1として、採用できる。よって、第1-第4処理ユニット21A1-21D1の間において、基板Wに行う処理の品質がばらつくことを容易に抑制できる。さらに、第1-第4処理ユニット21A1-21D1の間で、部品が容易に共通化される。
【0197】
第4処理ユニット21D1の前端22Dは、第3処理ユニット21C1の前端22Cよりも後方に配置される。第4処理ユニット21D1の前端22Dは、第3処理ユニット21C1の後端23Cよりも前方に配置される。このように、第4処理ユニット21D1は、第3処理ユニット21C1に対して、後方にシフトされる。このため、第3保持部25Cは極端に後方に配置されない。よって、前後方向Xにおける搬送機構13Aの移動距離は好適に低減される。したがって、搬送機構13Aは、第1-第4保持部25A-25Dに効率良く基板Wを搬送できる。その結果、第1-第4処理ユニット21A1-21D1はそれぞれ、基板Wを効率良く処理できる。
【0198】
第3処理ユニット21C1は、第1処理ユニット21A1と等しい構造を有する。第4処理ユニット21D1は、第1処理ユニット21A1が鉛直軸回りに180度、回転されたものと等しい構造を有する。このため、第1-第4処理ユニット21A1-21D1の間において、基板Wに行われる処理の品質が容易に均一化される。
【0199】
基板処理装置1は、第2液貯留部32を備える。第2液貯留部32は、第1処理ユニット21A1、第2処理ユニット21B1、第3処理ユニット21C1および第4処理ユニット21D1に分配される処理液を貯留する。第2液貯留部32は、搬送スペース12Aの右方に配置される。第2液貯留部32は、第3処理ユニット21C1の後方に隣接される。このように、第3処理ユニット21C1の後方のスペースは、有効に利用される。このため、基板処理装置1の前後方向Xの長さが増大することを抑制できる。
【0200】
前後方向Xにおいて、第2液貯留部32の後端32rは、第4処理ユニット21D1の後端23Dと同等の位置に配置される。このため、基板処理装置1の前後方向Xの長さが増大することを抑制できる。
【0201】
第2液貯留部32に貯留される処理液は、第1液貯留部31に貯留される処理液とは異なる種類である。このため、第1-第4処理ユニット21A1-21D1はそれぞれ、2種類の処理液を基板Wに供給できる。
【0202】
基板処理装置1は、上部スペース39と第1分配部41と第2分配部42を備える。上部スペース39は、搬送スペース12A1、第1処理ユニット21A1、第2処理ユニット21B1、第3処理ユニット21C1、第4処理ユニット21D1、第1液貯留部31および第2液貯留部32の上方に形成される。第1分配部41は、第1液貯留部31から、第1処理ユニット21A1、第2処理ユニット21B1、第3処理ユニット21C1および第4処理ユニット21D1に処理液を分配する。第2分配部42は、第2液貯留部32から、第1処理ユニット21A1、第2処理ユニット21B1、第3処理ユニット21C1および第4処理ユニット21D1に処理液を分配する。ここで、第1分配部41は、上部スペース39に設けられる。第2分配部42は、上部スペース39に設けられる。このため、基板処理装置1のフットプリントが増大することを好適に抑制できる。
【0203】
第2分配部42は、平面視において、第1分配部41が180度、回転されたものと等しい。このため、第1分配部41の流路長と第2分配部42の流路長は、容易に均一化される。
【0204】
基板処理装置1は、第1接続ボックス46Aと第2接続ボックス46Bと第3接続ボックス46Cと第4接続ボックス46Dを備える。第1接続ボックス46Aは、第1処理ユニット21A1の上方に配置される。第2接続ボックス46Bは、第2処理ユニット21B1の上方に配置される。第3接続ボックス46Cは、第3処理ユニット21C1の上方に配置される。第4接続ボックス46Dは、第4処理ユニット21D1の上方に配置される。第1分配部41は、第1液貯留部31から、第1接続ボックス46A、第2接続ボックス46B、第3接続ボックス46Cおよび第4接続ボックス46Dまで延びる。第2分配部42は、第2液貯留部32から、第1接続ボックス46A、第2接続ボックス46B、第3接続ボックス46Cおよび第4接続ボックス46Dまで延びる。このように、第1分配部41と第2分配部42はともに、第1接続ボックス46Aまで延びる。同様に、第1分配部41と第2分配部42はともに、第2-第4接続ボックス46B-46Dまで延びる。よって、第1分配部41の流路長と第2分配部42の流路長は容易に均一化される。
【0205】
前後方向Xにおいて、第1接続ボックス46Aは、第1保持部25Aよりも前方に配置される。前後方向Xにおいて、第2接続ボックス46Bは、第2保持部25Bよりも後方に配置される。前後方向Xにおいて、第3接続ボックス46Cは、第3保持部25Cよりも前方に配置される。前後方向Xにおいて、第4接続ボックス46Dは、第4保持部25Dよりも後方に配置される。このため、第1液貯留部31から第1接続ボックス46Aまでの流路長と第1液貯留部31から第2接続ボックス46Bまでの流路長との間の差を、好適に低減できる。具体的には、第1配管43Aの長さと第2配管43Bの長さとの間の差を、好適に低減できる。同様に、第1液貯留部31から第3接続ボックス46Cまでの流路長と第1液貯留部31から第4接続ボックス46Dまでの流路長との間の差を、好適に低減できる。具体的には、第3配管43Cの長さと第4配管43Dの長さとの間の差を、好適に低減できる。第2液貯留部32から第1接続ボックス46Aまでの流路長と第2液貯留部32から第2接続ボックス46Bまでの流路長との間の差を、好適に低減できる。具体的には、第5配管44Aの長さと第6配管44Bの長さとの間の差を、好適に低減できる。第2液貯留部32から第3接続ボックス46Cまでの流路長と第2液貯留部32から第4接続ボックス46Dまでの流路長との間の差を、好適に低減できる。具体的には、第7配管44Cの長さと第8配管44Dの長さとの間の差を好適に低減できる。
【0206】
基板処理装置1は、第1継ぎ手47Aと第2継ぎ手47Bと第3継ぎ手47Cと第4継ぎ手47Dを備える。第1継ぎ手47Aは、第1接続ボックス46Aに収容される。第1継ぎ手47Aは、第1分配部41と第1液供給部27Aを接続する。第2継ぎ手47Bは、第2接続ボックス46Bに収容される。第2継ぎ手47Bは、第1分配部41と第2液供給部27Bを接続する。第3継ぎ手47Cは、第3接続ボックス46Cに収容される。第3継ぎ手47Cは、第1分配部41と第3液供給部27Cを接続する。第4継ぎ手47Dは、第4接続ボックス46Dに収容される。第4継ぎ手47Dは、第1分配部41と第4液供給部27Dを接続する。このため、第1-第4接続ボックス46A-46D内において、第1分配部41と第1-第4液供給部27A-27Dを、好適に着脱できる。
【0207】
基板処理装置1は、第5継ぎ手48Aと第6継ぎ手48Bと第7継ぎ手48Cと第8継ぎ手48Dを備える。第5継ぎ手48Aは、第1接続ボックス46Aに収容される。第5継ぎ手48Aは、第2分配部42と第1液供給部27Aを接続する。第6継ぎ手48Bは、第2接続ボックス46Bに収容される。第6継ぎ手48Bは、第2分配部42と第2液供給部27Bを接続する。第7継ぎ手48Cは、第3接続ボックス46Cに収容される。第7継ぎ手48Cは、第2分配部42と第3液供給部27Cを接続する。第8継ぎ手48Dは、第4接続ボックス46Dに収容される。第8継ぎ手48Dは、第2分配部42と第4液供給部27Dを接続する。このため、第1-第4接続ボックス46A-46D内において、第2分配部42と第1-第4液供給部27A-27Dを、好適に着脱できる。
【0208】
基板処理装置1は、踏み板57を備える。踏み板57は、上部スペース39に設置される。踏み板57は、略平坦である。このため、基板処理装置1のユーザーは、踏み板57に載ることができる。よって、ユーザーは、例えば、踏み板57上でメンテナンス作業を行うことができる。
【0209】
踏み板57は、第1接続ボックス46Aの近傍に配置される。このため、ユーザーは、第1接続ボックス46Aに容易にアクセスできる。よって、ユーザーは、第1分配部41と第1液供給部27Aを着脱する作業を、踏み板57上で行うことができる。ユーザーは、第2分配部42と第1液供給部27Aを着脱する作業を、踏み板57上で行うことができる。同様に、踏み板57は、第2接続ボックス46B、第3接続ボックス46Cおよび第4接続ボックス46Dの近傍に配置される。よって、ユーザーは、第1-第2分配部41-42と第2-第4液供給部27B-27Dを着脱する作業を、踏み板57上で、行うことができる。
【0210】
踏み板57は、第2接続ボックス46Bおよび第3接続ボックス46Cの間を通り、第1接続ボックス46Aから第4接続ボックス46Dまで延びる。このため、ユーザーは、第1-第4接続ボックス46A-46Dの間を、容易に移動できる。
【0211】
踏み板57は、第1分配部41の少なくとも一部の上方に配置される。このため、踏み板57は、第1分配部41を好適に保護する。
【0212】
踏み板57は、第2分配部42の少なくとも一部の上方に配置される。このため、踏み板57は、第2分配部42を好適に保護する。
【0213】
本発明は、実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0214】
実施形態では、右方が本発明の第1側方の例であり、左方が本発明の第2側方の例であった。但し、これに限られない。左方が本発明の第1側方の例であり、右方が本発明の第2側方の例であってもよい。具体的には、第1処理ユニット21A1が搬送スペース12Aの左方に配置され、第2処理ユニット21B1および第1液貯留部31が搬送スペース12Aの右方に配置されてもよい。
【0215】
実施形態において、基板処理装置1は、さらに、第1液貯留部および第2液貯留部に加えて、別の貯留部を備えてもよい。図9は、変形実施形態に係る基板処理装置1の右側面図である。なお、実施例と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。図9は、便宜上、第1分配部41および第2分配部42の図示を省略する。
【0216】
変形実施形態に係る基板処理装置1は、第3液貯留部91を備える。第3液貯留部91は、インデクサ部3に配置される。第3液貯留部91は、第1-第4処理ユニット21A-21Dに分配される処理液を貯留する。
【0217】
第3液貯留部91に貯留される処理液は、第3処理液である。第3処理液は、例えば、例えば、アルカリ液(アルカリ系の薬液)に分類される。第3処理液は、例えば、アンモニア過酸化水素水(SC1)、アンモニア水、フッ化アンモニウム溶液、および、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)の少なくとも1つを含む。
【0218】
第3液貯留部91は、タンク92とポンプ93とキャビネット94を備える。タンク92は、処理液(具体的には、第3処理液)を貯留する。ポンプ93は、タンク92に連通接続されている。キャビネット94は、タンク92とポンプ93を収容する。
【0219】
基板処理装置1は、第3分配部95を備える。第3分配部95は、第3液貯留部91から、第1-第4処理ユニット21A-21Dに処理液を分配する。
【0220】
具体的には、第3分配部95はポンプ93に連通接続される。第3分配部95は、インデクサ部3の底部から、処理ブロック11の底部まで延びる。第3分配部95は、例えば、地下ピットに設けられる。地下ピットは、インデクサ部3および処理ブロック11が設置される床面FLの下方に形成される。第3分配部95は、継ぎ手96を介して、第1-第4液供給部27A-27Dに接続される。
【0221】
変形実施形態に係る基板処理装置1は、第4液貯留部101を備える。第4液貯留部101は、インデクサ部3および処理ブロック11の外部に設置される。例えば、第4液貯留部101は、地下ピットに設けられる。第4液貯留部101は、第1-第4処理ユニット21A-21Dに分配される処理液を貯留する。
【0222】
第4液貯留部101に貯留される処理液は、第4処理液である。第4処理液は、例えば、例えば、洗浄液に分類される。第4処理液は、例えば、純水である。
【0223】
第4液貯留部101は、タンク102とポンプ103とキャビネット104を備える。タンク102は、処理液(具体的には、第4処理液)を貯留する。ポンプ103は、タンク102に連通接続されている。キャビネット104は、タンク102とポンプ103を収容する。
【0224】
基板処理装置1は、第4分配部105を備える。第4分配部105は、第4液貯留部101から、第1-第4処理ユニット21A-21Dに処理液を分配する。
【0225】
具体的には、第4分配部105はポンプ103に連通接続される。第4分配部105は、第4貯留部101から、処理ブロック11の底部まで延びる。第4分配部105は、例えば、地下ピットに設けられる。第4分配部105は、継ぎ手106を介して、第1-第4液供給部27A-27Dに接続される。
【0226】
基板処理装置1は、戻り部107を備える。戻り部107は、第1-第4処理ユニット21A-21Dから、第4液貯留部101に処理液を戻す。
【0227】
具体的には、戻り部107は、第1-第4液供給部27A-27Dに連通接続される。戻り部107は、第1-第4接続ボックス46A-46Dにおいて、第1-第4液供給部27A-27Dに連通接続される。戻り部107は、継ぎ手108を介して、第1-第4液供給部27A-27Dに接続される。戻り部107は、上部スペース39に設置される。戻り部107は、第1-第4接続ボックス46A-46Dから後方に延びる。
【0228】
処理ブロック11は、インターフェース部111を備える。インターフェース部111は、処理ブロック11の後部に位置する。インターフェース部111は、搬送スペース12、処理ユニット21、第1液貯留部31および第2液貯留部32の後方に配置される。インターフェース部111は、鉛直方向Zに延びる。インターフェース部111は、上部スペース39から処理ブロック11の底部まで延びる。
【0229】
戻り部107は、上部スペース39からインターフェース部111に入る。戻り部107は、インターフェース部111の内部を下方に延びる。戻り部107は、インターフェース部111の底部を通じて、インターフェース部111の外部(地下ピット)に出る。そして、戻り部107は、第4貯留部101に入る。戻り部107は、タンク102に連通接続される。
【0230】
なお、処理ブロック11は、さらに、配電部(不図示)を備えてもよい。配電部は、例えば、処理ブロック11の後部に配置される。配電部は、例えば、インターフェース部111の近くに配置される。配電部は、基板処理装置1の電源を管理する。配電部は、例えば、1つ以上の開閉器を含む。開閉器は、基板処理装置1が有する電気機器に電力を投入・遮断する。
【0231】
実施形態では、第1液貯留部31は第1処理液を貯留した。但し、これに限られない。第1液貯留部31は第2処理液、第3処理液および第4処理液のいずれかを貯留してもよい。同様に、実施形態では、第2液貯留部32は第2処理液を貯留した。但し、これに限られない。第2液貯留部32は第1処理液、第3処理液および第4処理液のいずれかを貯留してもよい。
【0232】
実施形態において、基板載置部16Aの一部は、インデクサ部3に配置されてもよい。
【0233】
実施形態において、踏み板57は、第1分配部41の全部の上方に配置されてもよい。踏み板57は、第2分配部42の全部の上方に配置されてもよい。踏み板57は、排気管53-55の全部の上方に配置されてもよい。
【0234】
実施形態では、踏み板57は、第1-第4接続ボックス46A-46Dの上方に配置されない。但し、これに限られない。踏み板57は、第1-第4接続ボックス46A-46Dの少なくとも一部の上方に配置されてもよい。踏み板57は、第1-第4接続ボックス46A-46Dの全部の上方に配置されてもよい。踏み板57は、第1接続ボックス46Aの上方を開閉するパネルを有してもよい。パネルが開くとき、ユーザーは、第1接続ボックス46Aに容易にアクセスできる。パネルが閉じるとき、パネルは第1接続ボックス46Aを保護する。同様に、踏み板57は、第2―第4接続ボックス46B-46Dの上方を開閉するパネルを有してもよい。
【0235】
実施形態では、処理ブロック11が有する搬送スペース12の数は、2つであった。但し、これに限られない。処理ブロック11が有する搬送スペース12の数は、1つでもよく、また、2つよりも多くてもよい。
【0236】
実施形態では、処理ブロック11が有する搬送機構13の数は、2つであった。但し、これに限られない。処理ブロック11が有する搬送機構13の数は、1つでもよく、また、2つよりも多くてもよい。
【0237】
実施形態では、基板処理装置1は、第3処理ユニット21C1と第4処理ユニット21D1を備えた。但し、これに限られない。例えば、第3処理ユニット21C1と第4処理ユニット21D1を省略してもよい。
【0238】
実施形態では、搬送スペース12Aの右方において前後方向Xに並ぶ処理ユニット21の数は、2つであった。但し、これに限られない。搬送スペース12Aの右方において前後方向Xに並ぶ処理ユニット21の数は、1つでもよく、また、2つよりも多くてもよい。同様に、搬送スペース12Aの左方において前後方向Xに並ぶ処理ユニット21の数は、1つでもよく、また、2つよりも多くてもよい。
【0239】
実施形態では、第1処理ユニット21Aの数は、6つであった。但し、これに限られない。第1処理ユニット21Aの数は、1つ以上6つ未満、または、6つよりも多くてもよい。
【0240】
実施形態では、鉛直方向Zに並ぶ処理ユニット21の数は、6つであった。但し、これに限られない。鉛直方向Zに並ぶ処理ユニット21の数は、1つ以上6つ未満、または、6つよりも多くてもよい。
【0241】
実施形態および各変形実施形態については、さらに各構成を他の変形実施形態の構成に置換または組み合わせるなどして適宜に変更してもよい。
【符号の説明】
【0242】
1 … 基板処理装置
3 … インデクサ部
12A … 搬送スペース12A
13A … 搬送機構
16A … 基板載置部
21A1… 第1処理ユニット
22A … 第1処理ユニットの前端
23A … 第1処理ユニットの後端
24A … 平面視における第1処理ユニットの中心
21B1… 第2処理ユニット
22B … 第2処理ユニットの前端
23B … 第2処理ユニットの後端
24B … 平面視における第2処理ユニットの中心
21C1… 第3処理ユニット
22C … 第3処理ユニットの前端
23C … 第3処理ユニットの後端
24C … 平面視における第3処理ユニットの中心
21D1… 第4処理ユニット
22D … 第4処理ユニットの前端
23D … 第4処理ユニットの後端
24D … 平面視における第4処理ユニットの中心
25A … 第1保持部
26A … 平面視における第1保持部の中心
25B … 第2保持部
26B … 平面視における第2保持部の中心
25C … 第3保持部
26C … 平面視における第3保持部の中心
25D … 第4保持部
26D … 平面視における第4保持部の中心
27A … 第1液供給部
27B … 第2液供給部
27C … 第3液供給部
27D … 第4液供給部
31 … 第1液貯留部
32 … 第2液貯留部
39 … 上部スペース
41 … 第1分配部
42 … 第2分配部
46A … 第1接続ボックス
46B … 第2接続ボックス
46C … 第3接続ボックス
46D … 第4接続ボックス
47A … 第1継ぎ手
47B … 第2継ぎ手
47C … 第3継ぎ手
47D … 第4継ぎ手
57 … 踏み板
W … 基板
X … 前後方向
Y … 幅方向
Z … 鉛直方向
図1
図2
図3
図4
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図6
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図8
図9
図10