IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 鹿島建設株式会社の特許一覧

特許7620498バスダクトカバー、及びバスダクトカバーの取付方法
<>
  • 特許-バスダクトカバー、及びバスダクトカバーの取付方法 図1
  • 特許-バスダクトカバー、及びバスダクトカバーの取付方法 図2
  • 特許-バスダクトカバー、及びバスダクトカバーの取付方法 図3
  • 特許-バスダクトカバー、及びバスダクトカバーの取付方法 図4
  • 特許-バスダクトカバー、及びバスダクトカバーの取付方法 図5
  • 特許-バスダクトカバー、及びバスダクトカバーの取付方法 図6
  • 特許-バスダクトカバー、及びバスダクトカバーの取付方法 図7
  • 特許-バスダクトカバー、及びバスダクトカバーの取付方法 図8
  • 特許-バスダクトカバー、及びバスダクトカバーの取付方法 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-15
(45)【発行日】2025-01-23
(54)【発明の名称】バスダクトカバー、及びバスダクトカバーの取付方法
(51)【国際特許分類】
   H02G 5/06 20060101AFI20250116BHJP
【FI】
H02G5/06 311J
H02G5/06 311W
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021083923
(22)【出願日】2021-05-18
(65)【公開番号】P2022177570
(43)【公開日】2022-12-01
【審査請求日】2023-09-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000001373
【氏名又は名称】鹿島建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100122781
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 寛
(74)【代理人】
【識別番号】100182006
【弁理士】
【氏名又は名称】湯本 譲司
(72)【発明者】
【氏名】谷川 敏弘
【審査官】関 信之
(56)【参考文献】
【文献】実開昭55-120227(JP,U)
【文献】特開昭53-030796(JP,A)
【文献】特開2014-143092(JP,A)
【文献】実開昭49-139598(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バスダクトを覆うカバーを備えるバスダクトカバーであって、
前記カバーは、鉛直方向に交差する延在方向に延在するバスダクトを覆うと共に、前記バスダクトに対して前記延在方向にスライド可能に載置されており、
前記バスダクトカバーは、前記バスダクトに取り付けられた分岐ボックスを覆い、
前記バスダクトを覆う前記カバーの下端の高さは、前記バスダクトの下端の高さ、及び前記分岐ボックスの下端の高さよりも低い、
バスダクトカバー。
【請求項2】
前記カバーは、前記延在方向に直交する面で前記バスダクトを切断した断面における前記バスダクトの鉛直下方を向く面以外の3つの面を覆う、
請求項1に記載のバスダクトカバー。
【請求項3】
前記カバーは、前記延在方向に直交する面で前記バスダクトを切断した断面における前記バスダクトの4つの面を覆う、
請求項1に記載のバスダクトカバー。
【請求項4】
バスダクトをバスダクトカバーで覆って前記バスダクトに前記バスダクトカバーを取り付ける取付方法であって、
前記バスダクトカバーのカバーで鉛直方向に交差する延在方向に延在するバスダクトを覆う工程を備え、
前記バスダクトを覆う工程では、前記バスダクトに対して前記延在方向にスライド可能に前記カバーを載置し、
前記バスダクトカバーは、前記バスダクトに取り付けられた分岐ボックスを覆い、
前記バスダクトを覆う前記カバーの下端の高さは、前記バスダクトの下端の高さ、及び前記分岐ボックスの下端の高さよりも低い、
バスダクトカバーの取付方法。
【請求項5】
前記バスダクトを覆う工程では、前記バスダクトの鉛直上方から前記バスダクトを覆う、
請求項4に記載のバスダクトカバーの取付方法。
【請求項6】
前記バスダクトを覆う工程は、
前記バスダクトに前記カバーを通す工程と、
前記カバーを前記延在方向にスライドさせる工程と、を有する、
請求項4に記載のバスダクトカバーの取付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、バスダクトを覆うバスダクトカバー、及びバスダクトカバーの取付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2011-30366号公報には、所定の方向に延在するバスダクト、及びバスダクトの接続構造が記載されている。バスダクトは、略コの字状の上方側函体と、略コの字状の下方側函体と、複数の導体とを備え、上方側函体と下方側函体の間に形成された空間に複数の導体が収容されている。上方側函体は、バスダクトの延在方向に延びる上面部と、上面部の両端から下方に延びる一対の側面部とを有する。上面部の幅方向の両端には、上面部から当該幅方向の外側に突出する導溝が形成されている。導溝は、漏水、油及び粉塵等を集める。
【0003】
バスダクトの下方には電源分岐器具が接続される。電源分岐器具の内部には開閉器が実装されており、開閉器によって分岐線又は機器等に電源が分岐されている。前述した導溝は、電源分岐器具よりも上面部の幅方向の外側に突出している。従って、導溝から漏水、油又は粉塵等がオーバーフローした場合でも、漏水、油又は粉塵等の電源分岐器具への接触が抑制される。
【0004】
バスダクトの接続構造は、バスダクトの延在方向に沿って配置された2つのバスダクトと、2つのバスダクトの間に配置された内部トレイとを備える。内部トレイは、バスダクトの延在方向に延びる上辺部と、上辺部の両端のそれぞれから下方に延びる一対の側辺部と、上辺部及び側辺部における当該延在方向の両端部に形成されたストッパとを備える。2つのバスダクトの延在方向の端部には内部トレイが入り込む凹部が形成されている。2つのバスダクトは、2つのバスダクトのそれぞれの凹部が互いに対向するように配置されており、互いに対向する一対の凹部に内部トレイが入り込む。バスダクトの周辺で生じた漏水、油又は粉塵等は内部トレイに誘導され、内部トレイに一定量集まった漏水、油又は粉塵等は内部トレイから排水及び回収される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2011-30366号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述したバスダクトでは、導溝又は内部トレイを備えることにより、導溝又は内部トレイに漏水、油又は粉塵等を蓄積する。しかしながら、前述したバスダクトでは、導溝を備えたカバー、又は内部トレイが入り込む凹部を有するカバー等、特殊な構成のカバーを作成しなければならず、取付が煩雑であるという問題が生じうる。また、バスダクトは、例えばスプリンクラー等、水が噴射される機器の周辺に配置される場合がある。この場合、前述したバスダクトでは、側面部が露出しているので、水が噴射される機器からの水が当たる懸念がある。従って、防水性の点において改善の余地がある。
【0007】
本開示は、容易に取り付けることができると共に、防水性を高めることができるバスダクトカバー、及びバスダクトカバーの取付方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係るバスダクトカバーは、バスダクトを覆うカバーを備えるバスダクトカバーであって、カバーは、鉛直方向に交差する延在方向に延在するバスダクトを覆うと共に、バスダクトに対して当該延在方向にスライド可能に載置されており、バスダクトカバーは、バスダクトに取り付けられた分岐ボックスを覆い、バスダクトを覆うカバーの下端の高さは、バスダクトの下端の高さ、及び分岐ボックスの下端の高さよりも低い。
【0009】
このバスダクトカバーは、鉛直方向に交差する延在方向に延在するバスダクトを覆うカバーを備える。バスダクトを覆うカバーは、バスダクトが延在する延在方向に沿ってスライド可能とされている。従って、バスダクトの所望の位置にカバーを容易に移動させることができるので、防水性を高めることができる。そして、バスダクトにカバーを載せてスライドさせることによってバスダクトカバーを取り付けることができるので、バスダクトカバーを容易に取り付けることができる。すなわち、バスダクトカバーをバスダクトに取り付けるときに、バスダクトへの固定の作業等を軽減できるので、バスダクトカバーの取り付けを容易に行うことができる。また、カバーの形状はバスダクトを覆うことが可能な形状であればよいので、バスダクトカバーの構成を簡易にすることができる。
【0010】
カバーは、延在方向に直交する面でバスダクトを切断した断面におけるバスダクトの鉛直下方を向く面以外の3つの面を覆ってもよい。この場合、バスダクトの鉛直下方を向く面以外の3つの面がカバーに覆われるので、防水性を一層高めることができる。また、バスダクトの鉛直下方を向く面の少なくとも一部はカバーに覆われていない。従って、バスダクトの鉛直下方を向く面の少なくとも一部が覆われていないことにより、バスダクトの当該覆われていない部分へのアクセスを容易に行うことができる。よって、バスダクトの鉛直下方に対するプラグイン等の作業を容易に行うことができる。
【0011】
カバーは、延在方向に直交する面でバスダクトを切断した断面におけるバスダクトの4つの面を覆ってもよい。この場合、バスダクトの4つの面がカバーに覆われるので、防水性を更に高めることができる。更に、延在方向に直交する断面におけるバスダクトの4つの面がカバーに覆われることにより、地震時等におけるバスダクトからのカバーの浮き上がりを抑制することができる。そして、カバーがバスダクトの4つの面を覆う構成とすることにより、バスダクトカバーの強度を高めることができる。
【0012】
本開示に係るバスダクトカバーの取付方法は、バスダクトをバスダクトカバーで覆ってバスダクトにバスダクトカバーを取り付ける取付方法であって、バスダクトカバーのカバーで鉛直方向に交差する延在方向に延在するバスダクトを覆う工程を備え、バスダクトを覆う工程では、バスダクトに対して当該延在方向にスライド可能にカバーを載置し、バスダクトカバーは、バスダクトに取り付けられた分岐ボックスを覆い、バスダクトを覆うカバーの下端の高さは、バスダクトの下端の高さ、及び分岐ボックスの下端の高さよりも低い。
【0013】
このバスダクトカバーの取付方法では、鉛直方向に交差する延在方向に延在するバスダクトをカバーが覆う。このとき、カバーはバスダクトの延在方向にスライド可能にバスダクトに載置される。よって、バスダクトの所望の位置にカバーを移動させることができるので、バスダクトに対する防水性を高めることができる。また、カバーを当該延在方向にスライドさせることによってバスダクトカバーの取り付けを行うことができるので、バスダクトカバーを容易に取り付けることができる。そして、バスダクトカバーをバスダクトに取り付けるときに、バスダクトへの固定の作業等を軽減できるので、バスダクトカバーの取り付けを容易に行うことができる。
【0014】
バスダクトを覆う工程では、バスダクトの鉛直上方からバスダクトを覆ってもよい。この場合、鉛直上方からカバーをバスダクトに載せてバスダクトカバーの取り付けを容易に行うことができる。
【0015】
バスダクトを覆う工程は、バスダクトにカバーを通す工程と、カバーを当該延在方向にスライドさせる工程と、を有してもよい。この場合、予めバスダクトに通したカバーをバスダクトの延在方向にスライドさせることによって、バスダクトカバーの取り付けを行うことが可能である。従って、バスダクトカバーの取り付けを容易に行うことができる。また、バスダクトの延在方向にカバーをスライドさせることにより、バスダクトの所望の位置にカバーを容易に移動させることができるので、バスダクトにおける防水性を高めることができる。
【発明の効果】
【0016】
本開示によれば、容易に取り付けることができると共に、防水性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施形態に係るバスダクトカバー及びバスダクトを示す斜視図である。
図2】実施形態に係るバスダクトカバー及びバスダクトを示す側面図である。
図3図2のA-A線断面図である。
図4】実施形態に係るバスダクトカバーの取付方法の一工程を示す斜視図である。
図5】変形例に係るバスダクトを覆うバスダクトカバーを示す斜視図である。
図6】変形例に係るバスダクトカバーを示す斜視図である。
図7】変形例に係るバスダクトカバー及びバスダクトを示す斜視図である。
図8】延在方向に直交する断面における図7のバスダクト及びバスダクトカバーを示す断面図である。
図9】変形例に係るバスダクトカバーの取付方法の一工程を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、図面を参照しながら本開示に係るバスダクトカバー、及びバスダクトカバーの取付方法の実施形態について説明する。図面の説明において同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解の容易化のため一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
【0019】
本開示において、「バスダクト」は、帯状を呈する導体と、当該導体を被覆する被覆部とを備える。バスダクトの導体は、例えば、銅又はアルミニウムによって構成される。バスダクトの被覆部は、例えば、絶縁体又は金属(一例として鉄又はアルミニウム)によって構成される。「バスダクトカバー」は、バスダクトの少なくとも一部を覆う部材を示している。「バスダクトカバー」は、バスダクトを覆うカバーのみを備えていてもよいし、バスダクトを覆うカバーと、カバー以外のもの(例えば後述する緩衝材)とを備えていてもよい。本開示において、バスダクトは、鉛直方向に交差する延在方向に延在する。「鉛直方向に交差する方向」は、鉛直方向以外の方向を示している。「鉛直方向に交差する方向」は、例えば、水平方向、又は鉛直方向及び水平方向の双方に交差する斜め方向であってもよい。
【0020】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係るバスダクトカバー1及びバスダクトBを示す斜視図である。図1に示されるように、バスダクトBは、鉛直方向D1に交差する延在方向D2に沿って延在している。延在方向D2は、例えば、水平方向である。延在方向D2は、一例として、鉛直方向D1に直交している。
【0021】
本実施形態では、延在方向D2に沿って複数のバスダクトBが並んでおり、バスダクトカバー1が一対のバスダクトBの接続部Cを覆う。例えば、バスダクトカバー1は、バスダクトBに取り付けられた分岐ボックスAを覆う。図1では、分岐ボックスA、バスダクトB及び接続部Cを模式的に示している。
【0022】
例えば、バスダクトBは、鉛直方向D1及び延在方向D2に延在すると共にバスダクトカバー1の幅方向D3に厚みを有する板状部B1と、板状部B1の鉛直方向D1の一端及び他端のそれぞれから幅方向D3に突出する突出部B2とを有する。突出部B2は、板状部B1の上端及び下端のそれぞれから幅方向D3の両側に突出している。分岐ボックスAは、例えば、接続部CにおけるバスダクトBの下側の突出部B2に取り付けられている。
【0023】
図2は、バスダクトカバー1及びバスダクトBを示す側面図である。図3は、図2のA-A線断面図である。図2及び図3に示されるように、バスダクトカバー1は、バスダクトBを鉛直上方から覆う。本実施形態において、バスダクトカバー1は、バスダクトBの接続部Cと分岐ボックスAとを覆っている。バスダクトカバー1は、例えば、バスダクトBの側面B3、及び分岐ボックスAの側面A1を覆うように取り付けられる。
【0024】
バスダクトカバー1は、例えば、バスダクトBを覆うカバー10を備える。カバー10は、一例として、鋼板によって構成されている。延在方向D2に直交する平面でカバー10を切断したときにおけるカバー10の断面(以下では、単に「カバー10の断面」と称することがある)は、例えば、鉛直下方が開放されたコの字状を呈する。カバー10は、延在方向D2の一端及び他端のそれぞれに平坦状の端面10cを有する。例えば、端面10cは鉛直下方が開放されたコの字状を呈する。
【0025】
一例として、カバー10の断面は、カバー10の延在方向D2の全体にわたってコの字状である。カバー10は、バスダクトBの鉛直下方を向く面B4以外の3つの面を覆う。すなわち、カバー10は、バスダクトBの一対の側面B3と上面B5を覆う。例えば、バスダクトBを覆うカバー10の下端10bの高さは、バスダクトBの下端B6の高さ、及び分岐ボックスAの下端A2の高さよりも低い。この場合、カバー10によってバスダクトB及び分岐ボックスAを水等からより確実に保護することができる。カバー10は、例えば、鉛直方向D1及び延在方向D2に延びると共に幅方向D3に沿って並ぶ一対の側部11と、一対の側部11の上端同士を互いに接続すると共に延在方向D2及び幅方向D3に沿って延在する上面部12とを有する。
【0026】
側部11は、例えば、下端10bと、バスダクトB及び分岐ボックスAに対向する内側面11bと、内側面11bとは反対側を向く外側面11cとを有する。上面部12は、例えば、バスダクトBに対向する内面12bと、内面12bとは反対側を向く外面12cとを有する。例えば、側部11の外側面11c、及び上面部12の外面12cは平滑面(一例として平坦面)である。この場合、側部11又は上面部12に水が溜まることを抑制できる。
【0027】
カバー10の延在方向D2の長さL1は、例えば、分岐ボックスAの延在方向D2の長さL2より長い。これにより、カバー10によって分岐ボックスAの全体(分岐ボックスAの下端A2以外の全体)を覆うことが可能である。一例として、カバー10の長さL1は、分岐ボックスAの長さL2の2倍以上であってもよい。また、分岐ボックスAの延在方向D2の一端とカバー10の延在方向D2の一端との距離をK1、分岐ボックスAの延在方向D2の他端とカバー10の延在方向D2の他端との距離をK2、としたときにK1及びK2の値の和が分岐ボックスAの長さL2以上(又はカバー10の長さL1の半分以上)であってもよい。この場合、分岐ボックスAに水が当たる可能性をより低減させることができる。
【0028】
カバー10は、バスダクトBに対して延在方向D2に沿ってスライド可能に載置されている。例えば、バスダクトBに対するカバー10の延在方向D2の位置が可変とされている。一例として、カバー10は、バスダクトBに固定される部位を有しない。この場合、カバー10は、バスダクトBに対して持ち上げられた状態で延在方向D2に沿って移動させることが可能である。
【0029】
カバー10がバスダクトBを覆っている状態において、例えば、カバー10の上面部12の内面12bがバスダクトBの上面B5に接触する。内面12b及び上面B5は、例えば、共に平坦面である。この場合、バスダクトBに載せられたカバー10を安定させることができる。カバー10がバスダクトBを覆っている状態において、例えば、カバー10の側部11の内側面11bとバスダクトBの側面B3との間、及びカバー10の内側面11bと分岐ボックスAの側面A1との間には、隙間Sが形成されている。しかしながら、内側面11bは側面A1(例えば、側面A1の全体)に接触していてもよい。また、内側面11bと側面B3、及び内側面11bと側面A1の少なくとも一部が互いに接触していてもよい。この場合、バスダクトB又は分岐ボックスAに対してカバー10を3点以上の部分で支持(3点支持)することが可能であるため、バスダクトBに載せられたカバー10をより安定させることができる。
【0030】
次に、本実施形態に係るバスダクトカバーの取付方法について説明する。以下では、バスダクトカバー1をバスダクトBに取り付ける方法の例について説明する。本実施形態では、一例として、延在方向D2に沿って一対のバスダクトBが接続部Cを介して互いに接続されており、接続部Cの下部に分岐ボックスAが取り付けられている。
【0031】
以上のバスダクトBに対し、バスダクトカバー1のカバー10でバスダクトBを覆う(バスダクトを覆う工程)。このとき、図4に示されるように、カバー10によりバスダクトBの鉛直上方からバスダクトBを覆う。カバー10は、バスダクトBに対して延在方向D2に沿ってスライド可能に載置される。よって、本実施形態に係るバスダクトカバー1の取付方法では、バスダクトBの延在方向D2の任意の位置にカバー10を載置した後にカバー10を所望の位置にスライドさせてもよい(カバーをスライドさせる工程)。また、バスダクトBの所望の位置(例えば分岐ボックスA及び接続部Cがある位置)に直接カバー10を鉛直上方から載置してもよい。以上のようにバスダクトBにカバー10を載置し、バスダクトBの所望の位置をカバー10で覆った後にバスダクトカバー1の取付方法の一連の工程が完了する。
【0032】
次に、本実施形態に係るバスダクトカバー1、及びバスダクトカバー1の取付方法から得られる作用効果について説明する。本実施形態に係るバスダクトカバー1、及びバスダクトカバー1の取付方法では、鉛直方向D1に交差する延在方向D2に延在するバスダクトBを覆うカバー10を備える。バスダクトBを覆うカバー10は、バスダクトBが延在する延在方向D2に沿ってスライド可能とされている。従って、バスダクトBの所望の位置にカバー10を容易に移動させることができるので、防水性を高めることができる。
【0033】
そして、バスダクトBにカバー10を載せてスライドさせることによってバスダクトカバー1を取り付けることができるので、バスダクトカバー1を容易に取り付けることができる。すなわち、バスダクトカバー1をバスダクトBに取り付けるときに、バスダクトBにカバー10を固定する作業等を軽減できるので、バスダクトカバー1の取り付けを容易に行うことができる。また、バスダクトBへのカバー10の固定等の作業を軽減でき、カバー10の形状はバスダクトBを覆うことが可能な形状であればよいので、バスダクトカバー1の構成を簡易にすることができる。例えば、カバー10は、一体形成されている。この場合、バスダクトカバー1の部品点数を低減できる。
【0034】
前述したように、カバー10は、延在方向D2に直交する面でバスダクトBを切断した断面におけるバスダクトBの鉛直下方を向く面B4以外の3つの面(例えば一対の側面B3と上面B5)を覆ってもよい。この場合、バスダクトBの鉛直下方を向く面B4以外の3つの面がカバー10に覆われるので、防水性を一層高めることができる。また、バスダクトBの鉛直下方を向く面B4の少なくとも一部はカバー10に覆われていない。従って、バスダクトBの鉛直下方を向く面B4の少なくとも一部が覆われていないことにより、バスダクトBの当該覆われていない部分へのアクセスを容易に行うことができる。よって、バスダクトBの鉛直下方に対するプラグイン等の作業を容易に行うことができる。
【0035】
前述したように、バスダクトを覆う工程では、バスダクトBの鉛直上方からバスダクトBを覆ってもよい。この場合、鉛直上方からカバー10をバスダクトBに載せてバスダクトカバー1の取り付けを行うことができるので、バスダクトカバー1の取り付けを容易に行うことができる。接続済みの既設のバスダクトBにもバスダクトカバー1を容易に取り付けることができる。また、予めバスダクトBにカバー10を載せておき、その後(例えばバスダクトBを接続した後)、カバー10を延在方向D2にスライドさせることも可能である。カバー10を予めバスダクトBに載せておき、その後カバー10を延在方向D2にスライドさせる場合、例えば、狭い空間において後で上方からカバー10を取り付けることが困難なとき等に有効である。また、カバー10はバスダクトBにスライド可能に載せられるため、カバー10を載せるときだけでなく、カバー10を載せた後であっても任意のタイミングでカバー10をスライド可能である。従って、カバー10を載せた後のメンテナンス時にカバー10をスライドさせることができるので、カバー10をスライドさせることでバスダクトBに対するメンテナンスを容易に行うことができる。
【0036】
以上、第1実施形態に係るバスダクトカバー1、及びバスダクトカバー1の取付方法について説明した。しかしながら、本開示に係るバスダクトカバー、及びバスダクトカバーの取付方法は、前述した第1実施形態に限定されない。また、前述では、分岐ボックスAが接続部CにおけるバスダクトBの下側の突出部B2に取り付けられている例について説明した。しかしながら、バスダクトB、及びバスダクトBに取り付けられている機器の構成は、上記の例に限られず適宜変更可能である。
【0037】
例えば、図5に示されるように、接続部CにおけるバスダクトBの上側の突出部B2に分岐ボックスAが載せられていてもよい。バスダクトBの上に分岐ボックスAが固定されており、カバー10の上面部12とバスダクトBとの間に分岐ボックスAが介在する。バスダクトカバー1は、上面部12の内面12bが分岐ボックスAの上面A3に接触するようにバスダクトB及び分岐ボックスAに載せられる。
【0038】
図6は、変形例に係るバスダクトカバー1A及びバスダクトBを示す斜視図である。以下では、前述した第1実施形態の説明と重複する説明を適宜省略する。図6に示されるように、バスダクトカバー1Aは、前述したカバー10と、カバー10に取り付けられた緩衝材15とを備える。例えば、緩衝材15は、バスダクトBにカバー10を載せるときにおけるカバー10及びバスダクトBに対する衝撃を緩和する安全対策用部材である。
【0039】
例えば、バスダクトカバー1Aは幅方向D3に沿って並ぶ一対の緩衝材15を備え、一対の緩衝材15のそれぞれは各側部11に取り付けられている。一例として、緩衝材15はゴム製である。緩衝材15の材料としては、ゴム等、汎用性が高いものを用いることが可能である。緩衝材15は、例えば、カバー10の下端に固定されている。緩衝材15は、カバー10の下端を覆うと共に延在方向D2に延在する延在部15bと、延在部15bの延在方向D2の一端及び他端のそれぞれからカバー10の端面10cに沿って上方に屈曲する一対の屈曲部15cとを有する。このバスダクトカバー1Aでは、カバー10の下端に緩衝材15が取り付けられていることにより、カバー10をバスダクトBに載せるときにカバー10を直接バスダクトBに当たりにくくすることができるので、バスダクトB及びカバー10が傷つくことをより確実に抑制できる。
【0040】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るバスダクトカバー1Bについて図7を参照しながら説明する。図7は、バスダクトカバー1B及びバスダクトBを示す斜視図である。図8は、延在方向D2に直交する平面で切断したバスダクトカバー1B及びバスダクトBの断面図である。図7及び図8に示されるように、バスダクトカバー1BはバスダクトBを覆うカバー20を備える。
【0041】
延在方向D2に直交する平面でカバー20を切断したときにおけるカバー20の断面(以下では、単に「カバー20の断面」と称することがある)において、カバー20はバスダクトBを四方から囲むようにバスダクトBに載置されている。すなわち、カバー20は、延在方向D2に直交する面でバスダクトBを切断した断面におけるバスダクトBの4つの面を覆う。本実施形態において、カバー20は、バスダクトBの一対の側面B3と、上面B5と、下面B7とを覆う。例えば、カバー20の断面はロの字状を呈する。カバー20の延在方向D2の両端のそれぞれに位置するカバー20の端面20cはロの字状を呈する。一例として、カバー20の断面の形状は、カバー20の延在方向D2の全体にわたってロの字状である。
【0042】
カバー20は、例えば、鉛直方向D1及び延在方向D2に延びると共に幅方向D3に沿って並ぶ一対の側部21と、一対の側部21の上端同士を互いに接続する上面部22と、一対の側部21の下端同士を互いに接続する下面部23とを有する。カバー20の構成は、下面部23を有する点以外は、例えば、カバー10の構成と同様である。上面部22及び下面部23は、共に、延在方向D2及び幅方向D3に沿って延在している。従って、以下では、カバー10の構成と重複する説明を適宜省略する。
【0043】
カバー20は、バスダクトBに対して延在方向D2に沿ってスライド可能に載置されている。カバー20の断面において、カバー20はバスダクトB及び分岐ボックスAを上下左右から囲んだ状態でバスダクトBに載置されている。従って、万が一地震等によってカバー20が浮き上がったとしても、バスダクトBからカバー20が外れる事態を回避することができる。
【0044】
次に、第2実施形態に係るバスダクトカバー1Bの取付方法について説明する。図9に示されるように、本実施形態では、バスダクトBを接続する前に一対のバスダクトBのうちの一方にカバー20を通す(カバーを通す工程)。その後、接続部Cを介して一対のバスダクトBを互いに接続する(バスダクトを接続する工程)。このとき、例えば、接続部Cの下部に分岐ボックスAを取り付ける。
【0045】
カバー20をバスダクトBに対して延在方向D2に沿ってスライドさせる(カバーをスライドさせる工程)。このようにカバー20をスライドさせてカバー20を所望の位置(例えば分岐ボックスA及び接続部Cがある位置)に移動させる。そして、バスダクトBの所望の位置をカバー20で覆った後にバスダクトカバー1Bの取付方法の一連の工程が完了する。
【0046】
以上、第2実施形態に係るバスダクトカバー1B、及びバスダクトカバー1Bの取付方法では、カバー20がバスダクトBの延在方向D2に沿ってスライド可能とされている。従って、カバー20をバスダクトBの所望の位置に容易に移動させることができるので、防水性を高めることができる。従って、第2実施形態に係るバスダクトカバー1Bからは、第1実施形態に係るバスダクトカバー1と同様の作用効果が得られる。
【0047】
第2実施形態において、カバー20は、延在方向D2に直交する面でバスダクトBを切断した断面におけるバスダクトBの4つの面(一対の側面B3、上面B5及び下面B7)を覆う。従って、バスダクトBの4つの面がカバー20に覆われるので、防水性を更に高めることができる。更に、延在方向D2に直交する断面におけるバスダクトBの4つの面がカバー20に覆われることにより、地震時等におけるバスダクトBからのカバー20の浮き上がりを抑制することができる。そして、カバー20がバスダクトBの4つの面を覆う構成とすることにより、バスダクトカバー1Bの強度を高めることができる。
【0048】
第2実施形態に係るバスダクトカバーの取付方法において、バスダクトを覆う工程は、バスダクトBにカバー20を通す工程と、カバー20を延在方向D2にスライドさせる工程と、を有する。従って、予めバスダクトBに通したカバー20をバスダクトBの延在方向D2にスライドさせることによって、バスダクトカバー1Bの取り付けを行うことが可能である。よって、バスダクトカバー1Bの取り付けを容易に行うことができる。また、バスダクトBの延在方向D2にカバー20をスライドさせることにより、バスダクトBの所望の位置にカバー20を容易に移動させることができるので、バスダクトBにおける防水性を高めることができる。カバー20はバスダクトBにスライド可能に載せられるため、カバー20を載せた後であっても任意のタイミングでカバー20をスライド可能である。従って、第1実施形態と同様、カバー20をスライドさせることでバスダクトBに対するメンテナンスを容易に行うことができる。
【0049】
第2実施形態に係る断面がロの字状を呈するカバー20は、例えば、一体形成されている。この場合、バスダクトカバー1Bの部品点数を低減できる。しかしながら、カバー20は、複数の部材によって構成されていてもよい。すなわち、カバー20は、複数の部材が互いに接合されて構成されていてもよい。例えば、コの字状とされた第1部材に、コの字の第2部材が接合されることにより、ロの字状のカバー20を形成することが可能となる。この場合、鉛直上方からカバー20の第1部材をバスダクトに載せ、その後、第1部材に第2部材を接合することによってバスダクトカバー1Bを取り付けることができる。従って、接続済みの既設のバスダクトBにもバスダクトカバー1Bを容易に取り付けることができる。
【0050】
以上、本開示に係るバスダクトカバー、及びバスダクトカバーの取付方法の実施形態及び種々の例について説明した。しかしながら、本開示は、前述した実施形態又は種々の例に限定されることなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲において変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、本開示は、各請求項の要旨を変更しない範囲において種々の変形が可能であり、例えば、バスダクトカバーの各部の形状、大きさ、数、材料及び配置態様は上記の要旨の範囲内において適宜変更可能である。
【0051】
前述の実施形態では、例えば図1図3に示されるように、バスダクトBにバスダクトカバー1が載置されるときに、カバー10の上面部12の内面12bがバスダクトBの上面B5に接触する例について説明した。しかしながら、上面部12の内面12bとバスダクトBの上面B5との間にクッション材が介在していてもよい。この場合、バスダクトBの上面B5に対するカバー10の当接による力を緩和できるので、バスダクトBを一層傷つきにくくすることができる。例えば、バスダクトBにおける板状部B1の両側面(一対の突出部B2の間の窪んだ部分)にクッション材が取り付けられてもよい。この場合、クッション材によって、バスダクトカバーの取り付け時等にバスダクトBを保護することができる。
【0052】
前述の実施形態では、カバー10の長さL1が分岐ボックスAの長さL2の2倍以上である例について説明した。しかしながら、カバー10の長さL1は分岐ボックスAの長さL2の1倍以上であってもよい。すなわち、カバー10の長さL1は、分岐ボックスAの全体を覆うことが可能な長さであってもよく、適宜変更可能である。
【0053】
前述の実施形態では、カバー10が鋼板によって構成されている例について説明した。しかしながら、カバーは、例えば、樹脂製であってもよく、カバーの材料は特に限定されない。また、前述の実施形態では、カバー10の断面がカバー10の延在方向D2の全体にわたってコの字状である例について説明した。しかしながら、バスダクトの延在方向に直交する平面でカバーを切断したときにおけるカバーの断面は、延在方向の一部においてコの字状であってもよいし、延在方向の一部においてロの字状であってもよく、適宜変更可能である。カバーの鉛直下方に形成される開口は、バスダクトの延在方向の全体に延びていてもよいし、バスダクトの延在方向の一部に延びていてもよい。
【0054】
例えば、カバーの延在方向D2の中央における当該カバーの断面の形状と、カバーの延在方向D2の端部における当該カバーの断面の形状とが互いに異なっていてもよい。更に、当該カバーの断面の形状は、コの字状又はロの字状でなくてもよく、例えば、逆U字状、台形状を含む四角形状、三角形状若しくは六角形状を含む多角形状、又は長円形状であってもよく、適宜変更可能である。
【0055】
前述の実施形態では、カバー10が延在方向D2の一端及び他端のそれぞれに平坦状の端面10cを有する例について説明した。しかしながら、カバーの延在方向の一端及び他端のそれぞれの端面の形状は、平坦状でなくてもよい。また、例えば、カバー10の延在方向D2の一端及び他端の少なくともいずれかにカバー10の幅方向D3の内側に屈曲する折り曲げ部が形成されていてもよい。
【0056】
更に、前述の実施形態では、側部11の外側面11c、及び上面部12の外面12cが平滑面である例について説明した。しかしながら、カバーを構成する各面は、平滑面以外の面であってもよい。例えば、カバーを構成する各面の少なくとも一部に湾曲部又は段差が形成されていてもよい。このように、カバーを構成する各面の態様は適宜変更可能である。また、カバーは、一体形成されていてもよいし、複数の部材が互いに接合されて一体化された構造を有していてもよい。
【0057】
前述の実施形態では、カバー10がバスダクトBに固定される部位を有しない例について説明した。しかしながら、カバー10はバスダクトBに仮止めされる部位を有していてもよい。一例として、バスダクトBの板状部B1に幅方向D3に突出する被係止部が取り付けられ、カバー10は側部11から突出する係止部を備えており、バスダクトBをカバー10で覆うときに当該被係止部に当該係止部が引っ掛かってもよい。そして、カバー10が持ち上げられたときに当該被係止部に対する当該係止部の係止が解除されてバスダクトBに対してバスダクトカバー1がスライド可能とされてもよい。このように、バスダクトに対するカバーの取付構造は、バスダクト等にカバーが載置される態様であってもよいし、バスダクトの所定の部位にカバーの一部が係止する態様であってもよく、適宜変更可能である。
【0058】
前述の実施形態では、予め設けられたバスダクトBの接続部Cにカバー10を載せる例について説明した。しかしながら、バスダクトの接続、及びカバーの載置、の態様は上記の例に限られない。例えば、天井の高さにバスダクトを吊る前に、バスダクト及び分岐ボックス等の接続を行い(地組しておき)、バスダクトにカバーを載せた状態でバスダクトを天井の高さに吊ってもよい。更に、天井の高さにバスダクトを吊った後にカバーをスライドしてもよい。この場合、例えば狭い空間において後で上方からカバーを取り付けることが困難なとき等に有効である。このように、バスダクトを吊るタイミング、及びカバーをスライドさせるタイミング等は適宜変更可能である。
【0059】
前述の実施形態では、バスダクトBの延在方向D2が水平方向である例について説明した。しかしながら、バスダクトの延在方向は、水平方向に対して斜めに延びる方向であってもよいし、湾曲していてもよい。すなわち、バスダクトの形状は、水平方向に延びる形状に限定されない。更に、前述の実施形態では、バスダクトBと分岐ボックスAとを覆うカバー10について例示した。しかしながら、カバーは、バスダクトのみを覆うものであってもよいし、バスダクトにおける分岐ボックスとは異なる機器を覆うものであってもよい。すなわち、バスダクトにおいて分岐ボックスは省略可能であり、バスダクトの態様及び種類についても適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0060】
1,1A,1B…バスダクトカバー、10,20…カバー、10b…下端、10c,20c…端面、11,21…側部、11b…内側面、11c…外側面、12,22…上面部、12b…内面、12c…外面、15…緩衝材、15b…延在部、15c…屈曲部、23…下面部、A…分岐ボックス、A1…側面、A2…下端、A3…上面、B…バスダクト、B1…板状部、B2…突出部、B3…側面、B4…面、B5…上面、B6…下端、B7…下面、C…接続部、D1…鉛直方向、D2…延在方向、D3…幅方向、S…隙間。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9