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<図1>
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-15
(45)【発行日】2025-01-23
(54)【発明の名称】ピンチバルブ
(51)【国際特許分類】
   F16K 7/06 20060101AFI20250116BHJP
【FI】
F16K7/06 F
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022070627
(22)【出願日】2022-04-22
(65)【公開番号】P2023160330
(43)【公開日】2023-11-02
【審査請求日】2024-01-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000106760
【氏名又は名称】CKD株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 真也
(72)【発明者】
【氏名】安藤 佳史
【審査官】所村 陽一
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-108948(JP,A)
【文献】実開昭58-071437(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性のあるチューブを保持するチューブホルダと、前記チューブホルダに保持された前記チューブを押し潰して流路を開閉する流路開閉部と、前記チューブホルダと連結され、前記流路開閉部に駆動力を付与する駆動部と、を備えるピンチバルブにおいて、
前記チューブホルダは、
前記流路開閉部を内蔵し、前記流路開閉部に前記チューブを挿入するチューブ挿入口が形成されたホルダ本体と、
前記ホルダ本体に対して移動可能に設けられ、前記チューブ挿入口を開閉する可動部材と、
前記チューブ挿入口を閉鎖する閉鎖位置、または、前記チューブ挿入口を開放する開放位置にて、前記可動部材を固定する一方、前記閉鎖位置、および、前記開放位置と異なる位置では、前記可動部材を固定しないことで、作業者が手で前記チューブを持って前記チューブホルダの前記チューブ挿入口に前記チューブを脱着する際に手指が前記可動部材に挟まれることを防ぐロック部と、
を有する、
ように構成されているピンチバルブ。
【請求項2】
可撓性のあるチューブを保持するチューブホルダと、前記チューブホルダに保持された前記チューブを押し潰して流路を開閉する流路開閉部と、前記チューブホルダと連結され、前記流路開閉部に駆動力を付与する駆動部と、を備えるピンチバルブにおいて、
前記チューブホルダは、
前記流路開閉部を内蔵し、前記流路開閉部に前記チューブを挿入するチューブ挿入口が形成されたホルダ本体と、
前記ホルダ本体に対して移動可能に設けられ、前記チューブ挿入口を開閉する可動部材と、
前記チューブ挿入口を閉鎖する閉鎖位置、または、前記チューブ挿入口を開放する開放位置にて、前記可動部材を固定する一方、前記閉鎖位置、および、前記開放位置と異なる位置では、前記可動部材を固定しないロック部と、
を有し、
前記チューブホルダは、前記ホルダ本体に取り付けられ、前記可動部材をスライド可能に保持するロッド部材を有し、
前記ロック部は、
ロッド部材側に進退するように前記可動部材に設けられた係合部材と、
前記ロッド部材の外周面に設けられ、前記可動部材が前記閉鎖位置に配置される場合に前記係合部材と係合する第1係合孔と、
前記ロッド部材の前記外周面に設けられ、前記可動部材が前記開放位置に配置される場合に前記係合部材と係合する第2係合孔と、
を有する、
ように構成されているピンチバルブ。
【請求項3】
請求項2に記載するピンチバルブにおいて、
前記係合部材が前記可動部材に1個設けられ、
前記第1係合孔と前記第2係合孔が前記可動部材がスライドする方向に並んで設けられており、
前記可動部材の回転を防止する回り止め部を有する、
ように構成されているピンチバルブ。
【請求項4】
可撓性のあるチューブを保持するチューブホルダと、前記チューブホルダに保持された前記チューブを押し潰して流路を開閉する流路開閉部と、前記チューブホルダと連結され、前記流路開閉部に駆動力を付与する駆動部と、を備えるピンチバルブにおいて、
前記チューブホルダは、
前記流路開閉部を内蔵し、前記流路開閉部に前記チューブを挿入するチューブ挿入口が形成されたホルダ本体と、
前記ホルダ本体に対して移動可能に設けられ、前記チューブ挿入口を開閉する可動部材と、
前記チューブ挿入口を閉鎖する閉鎖位置、または、前記チューブ挿入口を開放する開放位置にて、前記可動部材を固定する一方、前記閉鎖位置、および、前記開放位置と異なる位置では、前記可動部材を固定しないロック部と、
を有し、
前記可動部材は、筒状に設けられ、前記ホルダ本体の周りを囲むように配置され、
前記可動部材の移動を制限して、前記可動部材が前記ホルダ本体から分離することを防止するストッパ部を有する、
ように構成されているピンチバルブ。
【請求項5】
請求項2または請求項3に記載するピンチバルブにおいて、
前記可動部材は、筒状に設けられ、前記ホルダ本体の周りを囲むように配置され、
前記可動部材の移動を制限して、前記可動部材が前記ホルダ本体から分離することを防止するストッパ部を有する、
ように構成されているピンチバルブ。
【請求項6】
請求項1、請求項2、請求項4の何れか1つに記載するピンチバルブにおいて、
前記可動部材は、手動操作あるいは自重で前記閉鎖位置と前記開放位置との間を移動可能である、
ように構成されているピンチバルブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書において開示する技術は、可撓性のあるチューブを変形させて流体を制御するピンチバルブに関する。
【背景技術】
【0002】
可撓性のあるチューブを変形させて流体を制御するピンチバルブとしては、例えば、特許文献1に記載されるものがある。特許文献1に記載されるピンチバルブは、チューブ挿入口を備えるホルダ本体の外側に、筒状の可動部材がスライド可能に配置されている。可動部材は、圧縮バネによって、チューブ挿入口を閉鎖する方向に付勢されている。ユーザが可動部材を圧縮バネに抗して移動させると、チューブ挿入口がチューブを脱着できるように開放される。ユーザが可動部材に付与する力を解除すると、可動部材が、圧縮バネに付勢されてチューブ挿入口を自動的に閉鎖する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-108948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のピンチバルブは、作業者がチューブ挿入口にチューブを脱着する際に、可動部材が圧縮バネの付勢力によって移動し、作業者の手指を挟むことがあった。
【0005】
本明細書において開示する技術は、上記問題点を解決するものであり、ホルダ本体に設けられたチューブ挿入口を可動部材によって開閉するピンチバルブにおいて、チューブをチューブ挿入口に脱着する際に作業者の手指が可動部材に挟まれにくくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書において開示する技術の一態様は、(1)可撓性のあるチューブを保持するチューブホルダと、前記チューブホルダに保持された前記チューブを押し潰して流路を開閉する流路開閉部と、前記チューブホルダと連結され、前記流路開閉部に駆動力を付与する駆動部と、を備えるピンチバルブにおいて、前記チューブホルダは、前記流路開閉部を内蔵し、前記流路開閉部に前記チューブを挿入するチューブ挿入口が形成されたホルダ本体と、前記ホルダ本体に対して移動可能に設けられ、前記チューブ挿入口を開閉する可動部材と、前記チューブ挿入口を閉鎖する閉鎖位置、または、前記チューブ挿入口を開放する開放位置にて、前記可動部材を固定する一方、前記閉鎖位置、および、前記開放位置と異なる位置では、前記可動部材を固定しないロック部と、を有する、ように構成されている。
【0007】
上記構成のピンチバルブは、ロック部を用いて、チューブ挿入口を閉鎖する閉鎖位置、または、チューブ挿入口を開放する開放位置に配置される可動部材を固定し、可動部材の移動を制限できる。一方、ピンチバルブは、可動部材が閉鎖位置または開放位置に配置されない場合、ロック部によって可動部材を固定できず、可動部材の移動を制限しない。このようなピンチバルブは、使用中、可動部材が閉鎖位置で固定されていれば、チューブの位置がずれたり、チューブがホルダ本体から脱落したりすることを可動部材によって防止できる。また、ピンチバルブは、例えば、チューブを交換する場合、可動部材を開放位置で固定することにより、チューブ交換中に作業者の手が可動部材に挟まれるのを防ぐことができる。
【0008】
(2)(1)に記載するピンチバルブにおいて、前記可動部材は、手動操作あるいは自重で前記閉鎖位置と前記開放位置との間を移動可能である、ことが好ましい。
【0009】
上記構成のピンチバルブは、例えば、可動部材を閉鎖方向に付勢する付勢バネがチューブホルダに設けられていないので、可動部材が作業者の意図に反して動かず、作業者が手指を可動部材に挟まれにくい。また、ピンチバルブは、どのような姿勢で設置されても、ロック部によって可動部材を閉鎖位置または開放位置に固定できるので、ピンチバルブの使用時やチューブ交換時に付勢バネを有する場合と同様の機能を実現可能である。
【0010】
(3)(1)または(2)に記載するピンチバルブにおいて、前記チューブホルダは、前記ホルダ本体に取り付けられ、前記可動部材をスライド可能に保持するロッド部材を有し、前記ロック部は、ロッド部材側に進退するように前記可動部材に設けられた係合部材と、前記ロッド部材の外周面に設けられ、前記可動部材が前記閉鎖位置に配置される場合に前記係合部材と係合する第1係合孔と、前記ロッド部材の前記外周面に設けられ、前記可動部材が前記開放位置に配置される場合に前記係合部材と係合する第2係合孔と、を有する、ことが好ましい。
【0011】
上記構成のピンチバルブは、可動部材に設けられた係合部材を進退させて第1係合孔または第2係合孔に係合させるだけで、可動部材を閉鎖位置または開放位置に固定することができるので、ロック部の構造をシンプルにすることができる。
【0012】
(4)(3)に記載するピンチバルブにおいて、前記係合部材が前記可動部材に1個設けられ、前記第1係合孔と前記第2係合孔が前記可動部材がスライドする方向に並んで設けられており、前記可動部材の回転を防止する回り止め部を有する、ことが好ましい。
【0013】
上記構成のピンチバルブは、回り止め部によって可動部材の回り止めをした状態でホルダ本体に沿って可動部材をスライドさせ、チューブ挿入口を開閉する。この場合において、第1係合孔と第2係合孔が可動部材のスライド方向に並んで設けられている。そのため、可動部材をスライドさせてチューブ挿入口を開閉する場合に、係合部材を第1係合孔と第2係合孔に対して容易に位置合わせすることができる。
【0014】
(5)(1)から(4)の何れか1つに記載するピンチバルブにおいて、前記可動部材は、筒状に設けられ、前記ホルダ本体の周りを囲むように配置され、前記可動部材の移動を制限して、前記可動部材が前記ホルダ本体から分離することを防止するストッパ部を有する、ことが好ましい。
【0015】
上記構成のピンチバルブは、ストッパ部によって、可動部材がホルダ本体から分離することを防止するので、ピンチバルブをどのような姿勢で設置しても、可動部材の紛失を防止できる。
【発明の効果】
【0016】
本明細書において開示する技術は、ホルダ本体に設けられたチューブ挿入口を可動部材によって開閉するピンチバルブにおいて、チューブをチューブ挿入口に脱着する際に作業者の手指が可動部材に挟まれにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】ピンチバルブの断面図である。
図2】ピンチバルブの上面図である。
図3】ピンチバルブの背面図である。
図4】使用時のチューブホルダの要部正面図である。
図5】チューブ交換時のチューブホルダの要部正面図である。
図6図4のA-A断面図であって、全閉状態を示す。
図7図5のB-B断面図であって、全開状態を示す。
図8】使用時のチューブホルダの要部側面図である。
図9】チューブ交換時のチューブホルダの要部側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本明細書において開示する技術の一実施形態について図面を参照して説明する。本明細書は、ホルダ本体に設けられたチューブ挿入口を可動部材によって開閉するピンチバルブについて開示している。
【0019】
図1は、ピンチバルブ1の断面図である。ピンチバルブ1は、例えば、細胞培養装置に使用される。細胞培養装置では、培養対象となる制御流体が外部環境に接して変質することを防ぐために、制御流体をチューブ11に流し、外部環境から制御流体を完全に遮断している。チューブ11は、例えばシリコンやエラストマーなどの材料で形成された可撓性のあるチューブである。
【0020】
図1に示すように、ピンチバルブ1は、押圧部材3と受圧ピン4との間にチューブ11がまっすぐ伸ばした状態で配置される。ピンチバルブ1は、押圧部材3と受圧ピン4との間でチューブ11を弾性変形させることによって、流体の流量を制御する。本形態のピンチバルブ1は、押圧部材3と受圧ピン4とによって、流路開閉部6が構成されている。ピンチバルブ1は、チューブ11の流路径を使って流量を制御するので、流量を精度よく制御することができる。よって、細胞培養装置は、ピンチバルブ1を用いることで、制御流体を変質させずに、制御流体の流量を精度よく制御することができる。
【0021】
図1に示すように、ピンチバルブ1は、駆動部2とチューブホルダ5とを備え、それらがブラケット35を介して連結されている。図2の上面図に示すように、ブラケット35は、長方形状の金属板であり、駆動部2およびチューブホルダ5より側方に張り出して配置されている。ピンチバルブ1は、ブラケット35を介して、外部装置あるいは外部部材に取り付けられる。ピンチバルブ1は、例えば図1に示すように、駆動部2を上側、チューブホルダ5を下側とする姿勢で設置される。なお、ピンチバルブ1は、これに限らず、チューブホルダ5を上側、駆動部2を下側とする姿勢で設置されてもよいし、斜めに傾く姿勢で設置されてもよい。
【0022】
図1に示すように、駆動部2は、操作エアにより動作するエアオペレイトタイプの駆動源であって、流路開閉部6に駆動力を付与する。駆動部2は、シリンダ21のピストン室22に、ピストン25が摺動可能に装填されている。ピストン25は、ピストン室22を第1室23と第2室24とに気密に区画している。シリンダ21は、操作ポート27と吸排気ポート28とが開設されている。操作ポート27は、第1室23と連通するように設けられ、図示しない操作エア供給源に接続される。吸排気ポート28は、第2室24と連通するように設けられ、大気に開放されている。
【0023】
圧縮バネ26は、第2室24に縮設され、ピストン25に対してチューブホルダ5側(図中下向き)の力を常時付与している。ピストンロッド29は、シリンダ21に摺動可能に保持されている。ピストンロッド29は、図中上端部がピストン25に連結され、下端部がチューブホルダ5側に突出している。
【0024】
チューブホルダ5は、チューブ11を脱着可能に保持するものである。チューブホルダ5は、ホルダ本体51と、ロッド部材52と、ストッパ部材53と、可動部材54と、を有している。本実施形態では、これらの部材は樹脂で形成されているが、樹脂以外の材料で形成されてもよい。
【0025】
チューブホルダ5は、流路開閉部6がホルダ本体51に内蔵されている。ホルダ本体51は、チューブ11を流路開閉部6に案内するチューブ挿入口51gが設けられている。可動部材54は、チューブ挿入口51gを開閉するようにホルダ本体51に対してスライド可能に設けられている。可動部材54は、付勢バネなどで付勢されておらず、手動操作あるいは自重でスライドすることができる。チューブホルダ5は、チューブ挿入口51gを閉鎖する閉鎖位置、または、チューブ挿入口51gを開放する開放位置に配置される可動部材54を固定するロック部10を備えている。
【0026】
チューブホルダ5について具体的に説明する。ホルダ本体51は、中空穴部51aを備える円筒形状の部材であり、ブラケット35を介して駆動部2と連結されている。中空穴部51aには、ピストンロッド29の下端部が配置されている。押圧部材3は、中空穴部51aの内部に図中上下方向に移動可能に配置され、取付部材30を介してピストンロッド29の下端部に取り付けられている。
【0027】
図3の背面図に示すように、ホルダ本体51は、駆動部2側に位置する端面から軸線方向に沿って押圧部材用スライド溝51cが形成されている。図1に示すように、押圧部材3は、略円柱形状をなし、凸部3cが外周面に突設されている。この凸部3cが押圧部材用スライド溝51cにスライド可能に装着されることにより、押圧部材3は、ピストンロッド29を介してピストン25と一体的に図中上下方向に安定して移動することができる。図3に示すように、可動部材54は、凸部3cの位置を視認するための窓54hが設けられている。よって、作業者は、凸部3cの位置に基づいてピンチバルブ1の開閉状態を確認することができる。
【0028】
図4および図5の正面図に示すように、押圧部材3の図中下端部(ピストンロッド29と反対側に位置する端部)は、一対の傾斜面3b,3bを形成され、受圧ピン4側に突出する山形形状をなす。押圧部材3は、一対の傾斜面3b,3bが交わる稜線に沿ってチューブ押圧部3aが設けられている。チューブ押圧部3aは、受圧ピン4との間でチューブ11を押し潰す際にチューブ11を損傷させないように、円弧状に設けられている。
【0029】
図6および図7の断面図に示すように、ホルダ本体51は、駆動部2と反対側に位置する端部に受圧ピン4が架設されている。受圧ピン4は、押圧部材3のチューブ押圧部3aに対して平行に配置されている。
【0030】
図4および図5に示すように、ホルダ本体51は、受圧ピン4およびチューブ押圧部3aに対して直交する方向にチューブ11を配置するように、一対の保持穴51e,51eが対向する位置に設けられている。図7に示すように、一対の保持穴51e,51eは、押圧部材3がチューブ11を押し潰さない全開位置まで移動した状態において、受圧ピン4とチューブ押圧部3aとの間に対応する位置に設けられている。一対の保持穴51e,51eは、チューブ11を押し潰さない大きさで設けられている。
【0031】
図8および図9の側面図に示すように、ホルダ本体51は、チューブ挿入口51gがスリット状に形成されている。チューブ挿入口51gは、一対の保持穴51e,51eより駆動部2側の位置から一対の保持穴51e,51eに向かって斜めに形成されている。チューブ挿入口51gの幅は、保持穴51eの内径より小さくされている。これにより、ピンチバルブ1は、押圧部材3が図中上下方向に移動して開閉動作を繰り返しても、一対の保持穴51e,51eに保持されるチューブ11の位置がずれにくい。その結果、ピンチバルブ1は、チューブ11のほぼ同じ位置を繰り返し押し潰すことができる。
【0032】
図6および図7に示すように、可動部材54は、円筒形状に設けられた周壁部54aと、周壁部54aの一端開口部を閉鎖する閉鎖部54bとを備えるコップ形状をなす。可動部材54は、駆動部2と反対側からホルダ本体51に被せるように配置され、周壁部54aをホルダ本体51の外周に沿って配置することができる。
【0033】
図4および図5に示すように、可動部材54は、一対の保持穴51e,51eに対応する位置に、一対の切り欠き部54m,54mが設けられている。図8および図9に示すように、一対の切り欠き部54m,54mは、可動部材54がチューブ挿入口51gを開閉する動作を阻害しないように、可動部材54の駆動部2側に位置する端部から可動部材54の軸線方向に沿って形成されている。
【0034】
図6および図7に示すように、ホルダ本体51は、ロッド部材52が同軸上に取り付けられている。ロッド部材52は、中空穴部51aの駆動部2と反対側に位置する開口部(図中下側開口部)に嵌め込まれる嵌合部52bを備えている。ホルダ本体51は、受圧ピン4を保持する受圧ピン保持穴51iが形成されている。ロッド部材52は、受圧ピン4が軸線に対して直交する方向に貫き通される貫通穴52iが形成されている。ロッド部材52は、受圧ピン保持穴51iに対して貫通穴52iの位置を合わせるための鍔部52aが外周面に設けられている。
【0035】
受圧ピン4は、ロッド部材52の嵌合部52bがホルダ本体51の中空穴部51aに嵌め込まれている状態でホルダ本体51と嵌合部52bを貫通して配置され、ロッド部材52をホルダ本体51に対して固定している。嵌合部52bの中央部には、受圧ピン4をチューブ押圧部3a側に露出させるための凹部52cが設けられている。よって、チューブホルダ5は、ロッド部材52を備えない場合と同様に、受圧ピン4とチューブ押圧部3aとの間でチューブ11を押し潰すことができる。
【0036】
可動部材54の閉鎖部54bには、ロッド部材52を摺動可能に挿通するための挿通穴54cが開設されている。可動部材54は、ホルダ本体51とロッド部材52に摺動可能に保持され、図中上下方向にスライドすることが可能である。
【0037】
可動部材54は、ロック部10によって図6に示す閉鎖位置、または、図7に示す開放位置に固定され、図中上下方向のスライド動作を制限される。ロック部10は、脱落防止ネジ7と、第1係合孔52eと、第2係合孔52fと、を含んでいる。脱落防止ネジ7は係合部材の一例である。
【0038】
図6および図7に示すように、脱落防止ネジ7は、可動部材54の閉鎖部54bを径方向に貫いて配置されている。可動部材54は、四角ナット8がインサート成形されている。脱落防止ネジ7は、その四角ナット8に螺合されている。脱落防止ネジ7は、例えば作業者が頭部7bを手で摘まんで脱落防止ネジ7を回転させることによって、先端部7aを挿通穴54cに進退させることができる。
【0039】
第1係合孔52eと第2係合孔52fは、ロッド部材52の外周面に形成されている。第1係合孔52eおよび第2係合孔52fは、脱落防止ネジ7の先端部7aと係合可能に設けられている。第1係合孔52eおよび第2係合孔52fは、可動部材54がスライドする方向(ロッド部材52の軸線方向)に沿って並んで設けられている。
【0040】
図6に示すように、第1係合孔52eは、可動部材54が閉鎖位置に配置される場合に脱落防止ネジ7の先端部7aに対応する位置に設けられている。これにより、可動部材54は、閉鎖位置に配置される場合に、脱落防止ネジ7の先端部7aが第1係合孔52eに係合されることによって、閉鎖位置に固定される。一方、図7に示すように、第2係合孔52fは、可動部材54が開放位置に配置される場合に脱落防止ネジ7の先端部7aに対応する位置に設けられている。これにより、可動部材54は、開放位置に配置される場合に、脱落防止ネジ7の先端部7aが第2係合孔52fに係合されることによって、開放位置に固定される。
【0041】
図6および図7に示すように、可動部材54は、脱落防止ネジ7と対向する位置に、回り止めピン9が固定されている。回り止めピン9は、先端部が挿通穴54cから突き出すように配置されている。ロッド部材52の外周面には、回り止めピン9がスライド可能に係合されるスライド溝52hが、可動部材54のスライド方向(ロッド部材52の軸線方向)に沿って長く形成されている。これにより、可動部材54は、回り止めされた状態で図中上下方向のみにスライドすることができる。回り止めピン9とスライド溝52hは回り止め部の一例である。
【0042】
ストッパ部材53は、取付ネジ55を介してロッド部材52に一体的に取り付けられている。ストッパ部材53は、周壁部54aがホルダ本体51に重なり、かつ、可動部材54がチューブ挿入口51gを開放する位置で、可動部材54が駆動部2と反対側にスライドすることを制限する位置に、配置されている。本実施形態では、図7に示すように、ストッパ部材53は、可動部材54の挿通穴54cより大きく形成された板状の部材であり、ロッド部材52の駆動部2と反対側に位置する端面に取付ネジ55を用いて取り付けられている。ストッパ部材53はストッパ部の一例である。
【0043】
なお、本実施形態では、ホルダ本体51は、一対の保持穴51eとチューブ挿入口51gに対応する部分51dの肉厚が、可動部材54の周壁部54aの肉厚分だけ小さくされている。これにより、チューブホルダ5は、図6に示すように、可動部材54がホルダ本体51より径方向外側に配置されず、コンパクトな構造となる。
【0044】
続いて、ピンチバルブ1が流体を制御する手順について説明する。図1に示すように、ピンチバルブ1は、第1室23が加圧されていない場合、ピストン25が圧縮バネ26によって図中下向きに付勢され、押圧部材3をチューブ11に押し付ける。押圧部材3は、チューブ押圧部3aと受圧ピン4との間でチューブ11を押し潰す。チューブ11は、内壁を密着させるように押し潰される。これにより、ピンチバルブ1は、チューブ11により形成される流路を遮断する全閉状態となり、制御流体を下流側に供給しない。
【0045】
ピンチバルブ1を全閉状態から全開状態にする場合、操作エアが操作ポート27から第1室23に供給される。第1室23の内圧が圧縮バネ26の付勢力に打ち勝つと、ピストン25が、圧縮バネ26に抗して図中上向きに移動し、押圧部材3を受圧ピン4から離れる方向に移動させる。チューブ11は、押圧部材3によって押圧されなくなると、例えば図7に示すように、チューブ11の弾性力と制御流体の流体圧によって元の形状に復元される。これにより、ピンチバルブ1は、全開状態となり、制御流体を最大流量で下流側に供給する。
【0046】
なお、ピンチバルブ1は、第1室23の内圧を制御することにより、図6に示す全閉位置と図7に示す全開位置との間で押圧部材3の位置を調整できてもよい。つまり、ピンチバルブ1は、押圧部材3の位置に応じてチューブ11の流路断面積を変化させ、チューブ押圧部3aと受圧ピン4との間(流路開閉部6)を流れる制御流体の流量を変化させてもよい。
【0047】
ピンチバルブ1は、全閉状態にする場合、第1室23の操作エアが操作ポート27を介して排出される。ピストン25は、圧縮バネ26に付勢されて図中下向きに移動し、押圧部材3を受圧ピン4に近づく方向に移動させる。チューブ11は、チューブ押圧部3aと受圧ピン4との間で内壁を密着させるように押し潰され、流路を遮断する。ピンチバルブ1は、駆動部2に供給する操作エアに応じて上記開閉動作を繰り返し行うことができる。
【0048】
例えば、ピンチバルブ1が全開動作と全閉動作を繰り返す場合、チューブ11がチューブ11の弾性力や制御流体の圧力によって急激に形状を変化させる。この場合、チューブ11が、変形時の反発力で、一対の保持穴51e,51eからチューブ挿入口51g側へ移動しようとすることがある。
【0049】
ピンチバルブ1の使用時、可動部材54は、図1に示すように、ロック部10によって閉鎖位置に固定されている。そのため、一対の切り欠き部54m,54mの縁部がチューブ11から力を受けても、可動部材54は、閉鎖位置から動かず、一対の切り欠き部54m,54mの縁部を、チューブ挿入口51g上に配置し続ける。その結果、チューブ11は、一対の保持穴51e,51eからチューブ挿入口51g側へずれにくく、チューブ挿入口51gから脱落しない。
【0050】
続いて、ピンチバルブ1に装着されたチューブ11を交換する手順について説明する。図6に示すように、ピンチバルブ1は、脱落防止ネジ7の先端部7aが第1係合孔52eに係合され、可動部材54が閉鎖位置に配置されている場合、チューブ11をホルダ本体51から取り出すことができない。
【0051】
そこで、作業者は、脱落防止ネジ7の頭部7bを手でつまんで回転させ、脱落防止ネジ7の先端部7aと第1係合孔52eとの係合を解除する。ピンチバルブ1が駆動部2を上側、チューブホルダ5を下側にして配置される場合、作業者が脱落防止ネジ7から手を離すと、可動部材54は、自重によって落下方向にスライドする。可動部材54は、図7に示すように、ホルダ本体51から分離する前にストッパ部材53に係止され、開放位置に配置される。可動部材54は、チューブ挿入口51gの開閉に必要な量だけスライドする。
【0052】
可動部材54は、スライド溝52hと回り止めピン9によって回り止めされた状態で閉鎖位置から開放位置までスライドする。そのため、可動部材54は、ストッパ部材53に係止される開放位置まで移動すると、脱落防止ネジ7の先端部7aが第2係合孔52fに対応する位置に自動的に位置合わせされる。作業者は、脱落防止ネジ7を手で回転させて四角ナット8にねじ込み、脱落防止ネジ7の先端部7aを第2係合孔52fに係合させる。このとき、可動部材54が回り止めされているので、脱落防止ネジ7を第2係合孔52fに係合させやすい。これにより、可動部材54が、開放位置にてロッド部材52に固定され、スライド動作を制限される。
【0053】
作業者は、ピンチバルブ1を全開状態にして、押圧部材3を図7に示す全開位置に配置する。作業者は、チューブホルダ5の両側で既存のチューブ11を手で持ち、そのチューブ11を一対の保持穴51e,51eからチューブ挿入口51gを介して取り出す。そして、作業者は、チューブ挿入口51gを介して新しいチューブ11を一対の保持穴51e,51eに挿入する。チューブ11の交換作業中、可動部材54は、ロック部10によって開放位置で固定されている。そのため、作業者は、チューブ11の交換時に手指が可動部材54に挟まれない。
【0054】
チューブ交換が終了したら、作業者は、脱落防止ネジ7を手で回し、脱落防止ネジ7の先端部7aと第2係合孔52fとの係合を解除する。可動部材54は、付勢バネなどによって閉鎖位置側に付勢されていない。そこで、作業者は、可動部材54の閉鎖部54bがホルダ本体51に突き当たる位置まで可動部材54を手動でスライドさせる。これにより、可動部材54が、図7に示す開放位置から図6に示す閉鎖位置まで移動する。可動部材54が例えば付勢バネによって閉鎖方向に付勢されていないので、可動部材54が閉鎖位置まで戻される場合に作業者の手指が可動部材54に挟まれにくい。
【0055】
可動部材54は、スライド溝52hと回り止めピン9によって回り止めされた状態で開放位置から閉鎖位置までスライドする。そのため、可動部材54は、ホルダ本体51に係止される閉鎖位置まで移動すると、脱落防止ネジ7の先端部7aが第1係合孔52eに対応する位置に自動的に位置合わせされる。作業者は、脱落防止ネジ7を手で回転させて四角ナット8にねじ込み、脱落防止ネジ7の先端部7aを第1係合孔52eに係合させる。これにより、可動部材54が、閉鎖位置にてロッド部材52に固定され、スライド動作を制限される。作業者は、可動部材54を閉鎖位置に固定したら、ピンチバルブ1を全閉状態にする。これにより、チューブ11の交換が終了する。
【0056】
以上説明したように、本実施形態のピンチバルブ1は、ロック部10を用いて、チューブ挿入口51gを閉鎖する閉鎖位置、または、チューブ挿入口51gを開放する開放位置に配置される可動部材54を固定し、可動部材54のスライド動作を制限できる。一方、ピンチバルブ1は、可動部材54が閉鎖位置または開放位置に配置されない場合、ロック部10によって可動部材54を固定できず、可動部材54のスライド動作を制限しない。このようなピンチバルブ1は、使用中、可動部材54が閉鎖位置で固定されていれば、チューブ11の位置がずれたり、チューブ11がホルダ本体51から脱落したりすることを、可動部材54によって防止できる。また、例えば、チューブ11を交換する場合、可動部材54を開放位置で固定することにより、チューブ交換中に作業者の手が可動部材54に挟まれにくくすることができる。
【0057】
尚、本明細書において開示する技術は、上記実施形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。例えば、ピンチバルブ1は、食品製造装置や医療器具など、細胞培養装置以外の装置に適用されてもよい。ピンチバルブ1の駆動部2は、エアオペレイトタイプの駆動源に限らず、ソレノイドタイプの駆動源であってもよい。
【0058】
また、可動部材54は、チューブ挿入口51gを開閉可能な形状であれば、半円形状や円筒形状など、コップ形状と異なる形状であってもよい。ただし、可動部材54がコップ形状であることにより、チューブ挿入口51gを開閉する構造や、ロック部10の構造や、可動部材54を閉鎖位置または開閉位置で停止させる構造をシンプルにすることができる。
【0059】
また、可動部材54は、ホルダ本体51に対して揺動可能に保持され、チューブ挿入口51gを開閉するものであってもよい。ただし、可動部材54がホルダ本体51に対してスライド可能に設けられ、チューブ挿入口51gを開閉するようにすれば、可動部材54を可動させる構造を簡単でコンパクトにすることができる。その結果、ピンチバルブ1をコンパクトにすることができる。
【0060】
また、脱落防止ネジ7は、ロックピンなどのネジを備えない部材や、脱落防止機能を備えないネジ部材であってもよい。ただし、脱落防止ネジ7を使用すれば、可動部材54の固定時や固定解除時に係合部材が紛失することを防止できる。また、作業者は、工具を使用せずに、可動部材54を固定したり、可動部材54の固定を解除したりすることができる。
【0061】
また、チューブホルダ5は、可動部材54を閉鎖位置に向かって付勢する付勢バネを備え、可動部材54が開放位置から閉鎖位置に自動的にスライドしてもよい。この場合も、可動部材54を付勢バネに抗して開放位置まで移動させた後、ロック部10を用いて可動部材54を開放位置に固定するようにすれば、チューブ11の交換中に作業者の手指が可動部材54に挟まれることを回避できる。また、可動部材54が付勢バネに付勢されて閉鎖位置に配置される場合に、ロック部10を用いて可動部材54を閉鎖位置に固定するようにすれば、例えば、ピンチバルブ1の使用中に可動部材54が動き、チューブ11の位置がずれたり、チューブ11がチューブ挿入口51gから脱落したりすることを防止できる。
【0062】
ただし、チューブホルダ5は、付勢バネが省略されることで、可動部材54が作業者の意図に反して動かず、作業者の手指が可動部材54に挟まれにくい。また、ピンチバルブ1は、どのような姿勢で設置されても、ロック部10によって可動部材54を閉鎖位置または開放位置に固定できるので、ピンチバルブ1の使用時やチューブ交換時に付勢バネを有する場合と同様の機能を実現可能である。
【0063】
また、ロック部10の構造は、上記実施形態に限らない。例えば、第1係合孔52e、第2係合孔52fは、第1係合ピンを収納する第1収納孔と、第2係合ピンを収納する第2収納孔としてもよい。第1収納孔と第2収納孔は、それぞれ、第1係合ピンと第2係合ピンをロッド部材52の表面から突出する方向に付勢する付勢バネを配置されてもよい。一方、可動部材54は、脱落防止ネジ7に代えて、挿通穴54cの内周面に第1係合ピンまたは第2係合ピンと係合する係合孔を備え、閉鎖位置にある場合には第1係合ピンが係合孔に係合し、開放位置にある場合には第2係合ピンが係合孔に係合するようにしてもよい。そして、可動部材54が閉鎖位置と開放位置との間でスライドする場合、第1係合ピンと第2係合ピンは、それぞれ付勢バネに抗して第1収納孔と第2収納孔の内部に退避するようにしてもよい。ただし、可動部材54に脱落防止ネジ7を設け、ロッド部材52に第1係合孔52eと第2係合孔52fを設けることにより、ロック部10の構造をシンプルにすることができる。
【0064】
また、可動部材54は、脱落防止ネジ7に代えて、第1係合孔52eに係合可能な第1係合部材と、第2係合孔52fに係合可能な第2係合部材とを備えていてもよい。ただし、可動部材54が脱落防止ネジ7を1個だけ備え、第1係合孔52eと第2係合孔52fを可動部材54のスライド方向に並んで設けるようにすれば、ロック部10を構成する部品の点数を減らしたり、ロック部10の構造をシンプルにしたりすることができる。
【0065】
また、回り止めピン9とスライド溝52hは省略してもよい。ただし、ピンチバルブ1は、回り止めピン9とスライド溝52hを用いて可動部材54を回り止めすることにより、可動部材54がチューブ挿入口51gを開閉する場合に、脱落防止ネジ7を第1係合孔52eと第2係合孔52fに対して容易に位置合わせすることができる。
【0066】
また、ストッパ部材53はなくてもよい。ただし、チューブホルダ5は、ロッド部材52にストッパ部材53を固定し、可動部材54がホルダ本体51から分離することを防止されることで、ピンチバルブ1をどのような姿勢で設置しても、可動部材54の紛失を防止できる。
【0067】
また、本明細書において開示する技術の趣旨を逸脱しない限り、チューブ11を交換する手順や、流体を制御する動作の制御手順は、上記実施形態に限定されない。例えば、ピンチバルブ1は、上記実施形態のようなノーマルクローズタイプに限らず、第1室23に圧縮バネ26を配置し、第2室24に圧縮バネ26を配置しないノーマルオープンタイプの構成であってもよい。この場合、第1室23に吸排気ポートが連通し、第2室24に操作ポートが連通するとよい。ピンチバルブ1がノーマルオープンタイプである場合、チューブ11の交換時に操作エアなどを用いて押圧部材3の位置を動かす必要がない。
【符号の説明】
【0068】
1 ピンチバルブ
5 チューブホルダ
6 流路開閉部
10 ロック部
11 チューブ
51 ホルダ本体
51g チューブ挿入口
54 可動部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図9