(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-15
(45)【発行日】2025-01-23
(54)【発明の名称】フィルタ、巻きたばこ及び霧化組立体
(51)【国際特許分類】
A24D 3/14 20060101AFI20250116BHJP
A24D 3/06 20060101ALI20250116BHJP
【FI】
A24D3/14
A24D3/06
(21)【出願番号】P 2022524072
(86)(22)【出願日】2022-01-20
(86)【国際出願番号】 CN2022072919
(87)【国際公開番号】W WO2023133915
(87)【国際公開日】2023-07-20
【審査請求日】2022-04-25
(31)【優先権主張番号】202210047940.0
(32)【優先日】2022-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522131952
【氏名又は名称】深▲せん▼市智叶生物科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN ZHIYE BIOTECHNOLOGY CO., LTD
【住所又は居所原語表記】Room 502, podium building 2, Shenzhen Radio, Film and Television Group Cultural and Creative Industrial Park, No.1 Qingqing Road, Longhua District, Shenzhen, Guangdong 518000, China
(74)【代理人】
【識別番号】100160691
【氏名又は名称】田邊 淳也
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】盧 集偉
(72)【発明者】
【氏名】邵 志宇
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第101731757(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第104886554(CN,A)
【文献】特開平11-171761(JP,A)
【文献】特開2019-104937(JP,A)
【文献】特表2019-525725(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24D 3/00-3/18
A24F 40/00-47/00
A61M 15/00-15/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルタ本体とヒアルロン酸含有物質とを含むフィルタであって、前記ヒアルロン酸含有物質は前記フィルタ本体に担持されており、ヒアルロン酸含有粉末であり、
前記ヒアルロン酸含有粉末は、ヒアルロン酸粉末と添加剤との混合粉末であり、
前記添加剤は、メントール、ステアリン酸マグネシウム、カルナウバワックス、マンニトール、L-α-アミノ酸、イソマルツロースのうちの少なくとも1種を含む
ことを特徴とするフィルタ。
【請求項2】
前記ヒアルロン酸粉末の粒度分布が0.001μm~0.1mmである
ことを特徴とする請求項
1に記載のフィルタ。
【請求項3】
前記ヒアルロン酸の相対分子量分布は10
3~10
8である
ことを特徴とする請求項1から
2の何れか一項に記載のフィルタ。
【請求項4】
請求項1から
3の何れか一項に記載のフィルタを含む
ことを特徴とする巻きたばこ。
【請求項5】
アトマイザと請求項1から
3の何れか一項に記載のフィルタを含む霧化組立体であって、
前記アトマイザが発生させたミストが前記フィルタを介して導出されるように、前記フィルタは前記アトマイザのミスト出口に取り付けられている
ことを特徴とする霧化組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は2022年01月17日に提出された、出願番号が202210047940.0で、発明名称が「フィルタ、巻きたばこ及び霧化組立体」である中国特許出願の優先権を主張し、それを参考としてここに援用する。
【0002】
本願は霧化吸収の技術領域に関し、特にフィルタ、当該フィルタが適用された巻きたばこ及び当該フィルタが適用された霧化組立体に関する。
【背景技術】
【0003】
アトマイザから発生したミストによって人体に有益な物質を肺に送り込むのは吸収効果の良い輸送方法である。如何にしてアトマイザのミストに人体に有益な物質を運ばせることができるかについては、今のところまだ良い方法が発見されていないが、仮に突破できた場合、大きな市場ポテンシャルがあり、人体の健康に貢献することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
背景技術に存在する問題に基づいて、本願はフィルタ、当該フィルタが適用された巻きたばこ及び当該フィルタが適用された霧化組立体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の主な目的は、フィルタを通過したミストに人体に有益な物質を担持させることができるようにして、人体により吸収されやすくするためのフィルタ、当該フィルタが適用された巻きたばこ及び該フィルタが適用された霧化組立体を提供することである。
【0006】
上記目的を実現するために、本発明が提案するフィルタは、フィルタ本体とヒアルロン酸含有物質とを含み、前記ヒアルロン酸含有物質は前記フィルタ本体に担持されている。
【0007】
本願の一実施例において、前記ヒアルロン酸含有物質は、ヒアルロン酸含有粉末又はヒアルロン酸含有カプセルである。
【0008】
本願の一実施例において、前記ヒアルロン酸含有粉末は、ヒアルロン酸粉末、又はヒアルロン酸粉末と添加剤との混合粉末である。
【0009】
本願の一実施例において、前記添加剤は、メントール、ステアリン酸マグネシウム、カルナウバワックス、マンニトール、L-α-アミノ酸、イソマルツロースのうちの少なくとも1種を含む。
【0010】
本願の一実施例において、前記ヒアルロン酸含有カプセルは、壁材と、前記壁材で被覆された芯材とを含み、前記芯材は、ヒアルロン酸粉末を中鎖脂肪酸エステルに懸濁させることによって製造される。
【0011】
本願の一実施例において、前記壁材は、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、プルラン多糖、アラビアゴム、カラゲナン、寒天のうちの少なくとも1種を含む。
【0012】
本発明の一実施例において、前記ヒアルロン酸粉末の粒度分布は0.001μm~0.1mmである。
【0013】
本願の一実施例において、前記ヒアルロン酸の相対分子量分布は103~108である。
【0014】
上記目的を実現するために、本発明が提案する巻きたばこはフィルタを含み、前記フィルタはフィルタ本体とヒアルロン酸含有物質とを含み、前記ヒアルロン酸含有物質は前記フィルタ本体に担持されている。
【0015】
上記の目的を達成するために、本願が提案する霧化組立体はアトマイザとフィルタとを含み、前記フィルタはフィルタ本体とヒアルロン酸含有物質とを含み、前記ヒアルロン酸含有物質は前記フィルタ本体に担持され、前記アトマイザが発生させたミストが前記フィルタを介して導出されるように、前記フィルタは前記アトマイザのミスト出口に取り付けられている。
【発明の効果】
【0016】
本願の技術案によれば、ヒアルロン酸含有物質をフィルタ本体に担持させることでフィルタを製造する。このようなフィルタを例えばアトマイザのミストを発生できる本体に取り付けると、ミストが絶えず発生するのに伴って、ミストはフィルタを流れて、その中のヒアルロン酸含有物質と接触することで、ヒアルロン酸を担持して人体に入り、さらには人体によるヒアルロン酸の吸収を実現する。すなわち、本願の技術案によれば、フィルタを通過したミストに人体に有益な物質を担持させることができるようにして、人体により吸収されやすくすることが可能である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下では、本願の実施例における技術案を明確且つ完全に説明する。説明される実施例は本願の全ての実施例ではなく、一部の実施例に過ぎないことは明らかである。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行わないことを前提に得た全ての他の実施例は、本願の保護する範囲に属す。
【0018】
また、各実施例の技術案は互いに組み合わせることができる。ただし、当業者が実現できることはその前提である。技術案の組み合わせに矛盾が生じるか、実現できない場合には、このような技術案の組み合わせが存在せず、且つ本願が請求する保護範囲にないと理解すべきである。
【0019】
背景技術に反映された課題に対して、本願はフィルタを提案し、当該フィルタはフィルタ本体とヒアルロン酸含有物質とを含み、前記ヒアルロン酸含有物質は前記フィルタ本体に担持されている。
【0020】
なお、ヒアルロン酸(英語では、hyaluronic acid、HAと略称する)の分子式は(C14H21NO11)nで、D-グルクロン酸とN-アセチルグルコサミンからなる二糖単位グリコサミノグリカンである。
【0021】
ヒアルロン酸は生化学的薬物として、様々な眼科手術に広く応用され、また、関節炎の治療や創傷治癒の促進にも応用されている。化粧品に使用される場合、独特の皮膚保護作用を発揮することができて、皮膚のしっとり感と滑らかさ、きめ細やかさと柔らかさ、十分な弾力性を保つことができ、しわ防止、しわ軽減、美容保健及び皮膚の生理的な機能を回復させる作用がある。
【0022】
同時に、ヒアルロン酸は食品としても使用できる。ヒアルロン酸が経口摂取により消化吸収されると、ヒト体内のヒアルロン酸合成の前駆体が増加し、それによってヒト体内のヒアルロン酸の含有量を増加させ、皮膚組織に集中的に局在させ、さらに、皮膚の保水力を高め、皮膚の角質層を軟化させることで、皮膚の弾力性を改善し、しわを少なくする効果を発揮することができる。ヒアルロン酸含有化粧品が皮膚表層のみに作用して局所的な保湿効果を発揮するのに対し、ヒアルロン酸の経口摂取では、外因性ヒアルロン酸の分解、吸収および体内での再合成を通じて、内因性ヒアルロン酸含有量を増加させるので、全体的な美容健康効果を有する。また、ヒアルロン酸は一部の種類の細菌感染に対する腸管の抵抗を促進し、関節機能を改善し、そして胃粘膜を保護する役割も果たす。
【0023】
したがって、本願の技術案によれば、ヒアルロン酸含有物質をフィルタ本体に担持させることでフィルタを製造する。このようなフィルタが例えばアトマイザのミストを発生できる本体と協働すると、ミストが絶えず発生するのに伴って、ミストはフィルタを流れて、その中のヒアルロン酸含有物質と接触することで、ヒアルロン酸を担持して人体に入り、さらには人体によるヒアルロン酸の吸収を実現する。すなわち、本願の技術案によれば、フィルタを通過したミストに人体に有益な物質を担持させることができるようにして、人体により吸収されやすくすることが可能である。
【0024】
勿論、前述のフィルタと協働するアトマイザは、医療用霧化機器内のアトマイザであってもよいし、電子たばこ内のアトマイザであってもよいし、その他の形態のアトマイザであってもよい。
【0025】
前述のフィルタについて、本願ではさらに2つの具体的な実現形態を提案する。
【0026】
(1)フィルタ内のヒアルロン酸含有物質をヒアルロン酸含有粉末とする。
【0027】
勿論、ヒアルロン酸含有粉末は、ヒアルロン酸粉末であってもよいし、ヒアルロン酸粉末と添加剤粉末との混合粉末であってもよい。すなわち、ヒアルロン酸を粉末の形態で純物質粉末又は混合粉末に製造して、フィルタ本体内に配置する。
【0028】
具体的には、ヒアルロン酸を粉末の形態で純物質粉末に製造する場合には、ヒアルロン酸の凍結乾燥粉末を用いることができる。また、さらに、低温粉砕技術によりこの純物質粉末を粉砕処理し、粒度を0.001μm~0.1mmの間に制御することも可能である。粒度は0.001μm、0.002μm、0.005μm、0.01μm、0.02μm、0.05μm、0.1μm、0.2μm、0.5μm、1μm、2μm、5μm、10μm、50μm、100μmであってもよい。
【0029】
ヒアルロン酸を粉末の形態で混合粉末に製造する場合にも同様に、ヒアルロン酸の凍結乾燥粉末を用いることができる。その際、凍結乾燥されたヒアルロン酸粉末を、一種または複数種類の自己潤滑性と低吸湿性を有する食品グレード添加剤粉末と混合する必要がある。添加剤は、メントール、ステアリン酸マグネシウム、カルナウバワックス、マンニトール、L-α-アミノ酸、イソマルツロース等であってもよい。また、さらに、低温粉砕技術によりこの混合粉末を粉砕処理し、粒度を0.001μm~0.1mmの間に制御することも可能である。粒度は0.001μm、0.002μm、0.005μm、0.01μm、0.02μm、0.05μm、0.1μm、0.2μm、0.5μm、1μm、2μm、5μm、10μm、50μm、100μmであってもよい。
【0030】
なお、ヒアルロン酸含有粉末をフィルタ本体内に充填する際には、フィルタ本体は主に、ロール、濾材、多孔質シリコーンゴム栓から構成されている。一つの可能な実施例において、ロールは両端が開口した筒状構造であり、ロールは反対方向に設置されたタバコタール端と吸引端とを有し、濾材と多孔質シリコーンゴム栓はいずれもロール内に充填され、濾材と多孔質シリコーンゴム栓はタバコタール端から吸引端に向かう方向に順に設置され、多孔質シリコーンゴム栓の内部には、タバコタール端から吸引端に向かう方向に多孔質シリコーンゴム栓の両端を貫通するエアウェイが形成されており、濾材とシリコーンゴム栓との間に中空チャンバが形成され、この中空チャンバ内にはヒアルロン酸含有粉末が充填されている。このような構造的設定によれば、使用者が吸引する時、ミストはまず濾材により濾過され、温度を下げられてから中空チャンバ内に入り、中空チャンバ内のヒアルロン酸含有粉末はミストと共に多孔質シリコーンゴム栓のエアウェイを流れて、最後は流出して人体の口腔内に入り、人体に吸収される。濾材はポリ乳酸繊維、ポリグリコール酸繊維、又はポリプロピレン繊維、或いは前記重合体モノマーのうちの少なくとも2種の共重合体繊維を含む。
【0031】
(2)フィルタ内のヒアルロン酸含有物質をヒアルロン酸含有カプセルとする。
【0032】
すなわち、ヒアルロン酸をカプセルに製造し、カプセルの形式でフィルタ本体内に充填する。これにより、使用時にカプセルを押して破裂させることにより、その中に含まれるヒアルロン酸含有液体をミストと共に人体の口腔内に流出させれば、人体に効率よく吸収させることができる。
【0033】
具体的には、ヒアルロン酸含有カプセルは、壁材と、壁材で被覆された芯材とを含み、芯材は、ヒアルロン酸粉末を中鎖脂肪酸エステルに懸濁させることによって製造され、壁材は、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、プルラン多糖、アラビアゴム、カラゲナン、寒天のうちの少なくとも1種を含む。なお、ヒアルロン酸粉末としては、ヒアルロン酸の凍結乾燥粉末を用いてもよく、中鎖脂肪酸エステルとしては、オクタン酸及びデカン酸とグリセリンのエステルを用いてもよい。また、ヒアルロン酸含有カプセルの直径を2mm~5mmの間に制御することができる。
【0034】
勿論、ヒアルロン酸粉末を中鎖脂肪酸エステル内に懸濁させる際に、中鎖脂肪酸エステル内には、実際の使用シーンの要求に応じて、他の添加剤を添加してもよく、添加剤の形式としては、粉末であっても、液体であってもよい。
【0035】
なお、ヒアルロン酸含有粉末をフィルタ本体内に充填する際と同様に、ヒアルロン酸含有カプセルをフィルタ本体内に充填する際も、フィルタ本体は主に、ロール、濾材、多孔質シリコーンゴム栓から構成されている。一つの可能な実施例において、ロールは両端が開口した筒状構造であり、ロールは反対方向に設置されたタバコタール端と吸引端とを有し、濾材と多孔質シリコーンゴム栓はいずれもロール内に充填され、濾材と多孔質シリコーンゴム栓はタバコタール端から吸引端に向かう方向に順に設置され、多孔質シリコーンゴム栓の内部には、タバコタール端から吸引端に向かう方向に多孔質シリコーンゴム栓の両端を貫通するエアウェイが形成されており、濾材とシリコーンゴム栓との間に中空チャンバが形成され、この中空チャンバ内にはヒアルロン酸含有カプセルが充填されている。このような構造的設定によれば、使用者が吸引する時、ミストはまず濾材により濾過され、温度を下げられてから中空チャンバ内に入り、中空チャンバ内のヒアルロン酸含有カプセルが押されて破裂すると、ヒアルロン酸含有液体が流出して発散してミストと共に多孔質シリコーンゴム栓のエアウェイを流れて、最後は流出して人体の口腔内に入り、人体に吸収される。濾材はポリ乳酸繊維、ポリグリコール酸繊維、又はポリプロピレン繊維、或いは前記重合体モノマーのうちの少なくとも2種の共重合体繊維を含む。
【0036】
なお、ヒアルロン酸含有粉末にせよ、ヒアルロン酸含有カプセルにせよ、その中のヒアルロン酸は分子の形で存在する。このとき、本実施例では、ヒアルロン酸の相対分子量を103~108の範囲に選定する。具体的には、ヒアルロン酸の相対分子量は、103、104、105、106、107、108であってもよい。勿論、ヒアルロン酸の由来には、動物からの抽出と微生物による発酵が含まれる。
【0037】
以下、本願のフィルタについて、具体的な実施例を通して詳細に説明する。
【0038】
実施例1:ヒアルロン酸凍結乾燥粉末を担持したフィルタの製造
凍結乾燥されたヒアルロン酸粉末70gにメントール10g、イソマルツロース10g、ステアリン酸マグネシウム1gを加えて混合した後、低温粉砕機により15μm以内に粉砕し、1000本のフィルタ本体に分けて包装することでフィルタを製造した。微粒子化したヒアルロン酸は呼吸道に入りやすく、粒子が小さいほど長い自由飛び距離が得られ、それによって呼吸道内部に深く入り込み、組織の外壁に分布し、呼吸道の上皮組織に栄養を与える。
【0039】
実施例2:ヒアルロン酸カプセルを担持したフィルタの製造
オクタン酸及びデカン酸とグリセリンのエステル20mLにメントール1g、グリセリン2mLを添加して溶解させて均一に混合した後、凍結乾燥ヒアルロン酸粉末18gを加えて懸濁液を形成し、アルギン酸ナトリウムでカプセル化してカプセル1000粒を形成し、1000本のフィルタ本体に分けて包装することでフィルタを製造した。オクタン酸及びデカン酸とグリセリンのエステルに分散させたヒアルロン酸をカプセル内に封入することにより、親水性の高いヒアルロン酸の凝集を抑制し、その生物活性を維持し、消化管内でより均一に分散させて大分子量状態で直接吸収させやすく、健康により有益である。
【0040】
以上のことから、本願のヒアルロン酸含有フィルタは、霧化組立体(例えば、医療用霧化機器、電子たばこ等)、巻きたばこに広く応用することができ、フィルタを通過したミストに人体に有益な物質を担持させることができるようにして、人体により吸収されやすくすることが可能である。
【0041】
本願はさらに巻きたばこを提案し、当該巻きたばこは前述したフィルタを含み、このフィルタの具体的な実施例は、前述したフィルタ部分の関連内容を参照することができる。本巻きたばこは上記全ての実施例の全ての技術案を採用したので、少なくとも上記全ての実施例の全ての技術案がもたらす全ての有益効果を有し、ここでは逐一贅言しない。
【0042】
本願はさらに霧化組立体を提案し、当該霧化組立体はアトマイザと前述したフィルタとを含み、このフィルタの具体的な実施例は、前述したフィルタ部分の関連内容を参照することができる。本霧化組立体は上記全ての実施例の全ての技術案を採用したので、少なくとも上記全ての実施例の全ての技術案がもたらす全ての有益効果を有し、ここでは逐一贅言しない。
【0043】
前記アトマイザが発生させたミストが前記フィルタを介して導出されるように、前記フィルタは前記アトマイザのミスト出口に取り付けられている。
【0044】
勿論、霧化組立体は医療用霧化機器内の霧化組立体であってもよいし、電子たばこ内の霧化組立体であってもよいし、その他の機器内の霧化組立体であってもよい。
【0045】
以上に述べたことは本願の好ましい実施例に過ぎず、それによって本願の特許の範囲を制限するわけではない。本願の発明構想の下で、本願の明細書の内容を利用してなされた等価構造変換、或いは他の関連する技術分野への直接/間接的な応用は、何れも本願の特許の保護範囲に含まれる。