(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-15
(45)【発行日】2025-01-23
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/03 20230101AFI20250116BHJP
【FI】
G06Q40/03
(21)【出願番号】P 2023002420
(22)【出願日】2023-01-11
【審査請求日】2023-12-20
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】兼平 慎一
(72)【発明者】
【氏名】市丸 朋史
(72)【発明者】
【氏名】田中 康貴
【審査官】塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-140201(JP,A)
【文献】特開2021-140800(JP,A)
【文献】特開2021-140212(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者もしくは同じセグメントのユーザの属性情報又は行動の履歴情報から、又は前記利用者のユーザペルソナから、前記利用者が欲している対象商品を推定する商品推定部と、
前記利用者もしくは同じセグメントのユーザの属性情報又は行動の履歴情報から、又は前記利用者のユーザペルソナから、前記利用者の年収を推定する年収推定部と、
推定された前記対象商品の価格と前記利用者の推定年収とに基づいて、
前記利用者の借入限度額を推定する限度額推定部と、
前記利用者に対して、推定された
前記借入限度額を提示して借入の提案を行う提供部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記商品推定部は、電子商取引において、商品カートを表示する際に、前記利用者がカートに入れた商品を、前記利用者が欲している対象商品と推定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記商品推定部は、
あらかじめ用意した所定の対象商品の一覧を掲載した対象商品リストの中に、前記利用者が欲している対象商品
があるか否かを推定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記年収推定部は、前記利用者の属性情報又は
行動の履歴情報から、
又は前記利用者のユーザペルソナから、年収予測モデルを構築し、前記年収予測モデルを用いて前記利用者の年収を推定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記年収推定部は、
推定された前記対象商品
の価格から、前記利用者の年収を推定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
推定された前記対象商品の価格と前記利用者の推定年収とに基づいて、前記利用者が借入を利用できる可能性を示す利用可能性スコアを推定するスコア推定部をさらに備え、
前記限度額推定部は、前記利用可能性スコアに基づいて、前記利用者の借入限度額を推定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
推定された
前記借入限度額から、前記利用者に借入の提案を行うか否かを判定する判定部をさらに備え、
前記提供部は、前記利用者に借入の提案を行う場合、前記利用者に対して、推定された借入限度額を提示して借入の提案を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、推定された
前記借入限度額が、前記対象商品の価格を超えている場合に、前記利用者に対して、推定された
前記借入限度額を提示して借入の提案を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提供部は、推定された
前記借入限度額と、前記借入限度額にて購入可能な対象商品とを、前記利用者に提示する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提供部は、推定された
前記借入限度額と、合計金額が前記借入限度額に収まる複数の対象商品とを、前記利用者に提示する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
利用者もしくは同じセグメントのユーザの属性情報又は行動の履歴情報から、又は前記利用者のユーザペルソナから、前記利用者が欲している対象商品を推定する商品推定工程と、
前記利用者もしくは同じセグメントのユーザの属性情報又は行動の履歴情報から、又は前記利用者のユーザペルソナから、前記利用者の年収を推定する年収推定工程と、
推定された前記対象商品の価格と前記利用者の推定年収とに基づいて、
前記利用者の借入限度額を推定する限度額推定工程と、
前記利用者に対して、推定された
前記借入限度額を提示して借入の提案を行う提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
利用者もしくは同じセグメントのユーザの属性情報又は行動の履歴情報から、又は前記利用者のユーザペルソナから、前記利用者が欲している対象商品を推定する商品推定手順と、
前記利用者もしくは同じセグメントのユーザの属性情報又は行動の履歴情報から、又は前記利用者のユーザペルソナから、前記利用者の年収を推定する年収推定手順と、
推定された前記対象商品の価格と前記利用者の推定年収とに基づいて、
前記利用者の借入限度額を推定する限度額推定手順と、
前記利用者に対して、推定された
前記借入限度額を提示して借入の提案を行う提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
銀行の支店等に設置されたATMを利用したローン設定システムに関し、特に予めリスク評価に基づく設定を行い、ATMを使用して迅速に自動貸越サービス(ローン)設定を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、利用者が借入限度額を知るのは利用者がローン会社に借入の申し込みを行い、借入審査が行われた後となる。銀行等の金融機関は、利用者に対してカードローンのサービスを提供しているが、現状ではいくつかの課題がある。例えば、実は利用者が思っているよりお金を借りることができるが、利用者は借りられないと思って申し込まないことがある。また、お金を借りようと思った利用者が実際に申し込みを行った際に、思ったよりも限度額が小さいことがある。その認識の不一致や失望感を減らすために、カードローンの訴求の段階で予想される借入限度額を利用者側に提示することが有効ではないかと考えられる。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、借入の訴求の段階で予想される借入限度額を利用者側に提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、利用者もしくは同じセグメントのユーザの属性情報又は行動の履歴情報から、又は前記利用者のユーザペルソナから、前記利用者が欲している対象商品を推定する商品推定部と、前記利用者もしくは同じセグメントのユーザの属性情報又は行動の履歴情報から、又は前記利用者のユーザペルソナから、前記利用者の年収を推定する年収推定部と、推定された前記対象商品の価格と前記利用者の推定年収とに基づいて、前記利用者の借入限度額を推定する限度額推定部と、前記利用者に対して、推定された前記借入限度額を提示して借入の提案を行う提供部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、借入の訴求の段階で予想される借入限度額を利用者側に提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るサーバ装置の構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、利用者情報データベースの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、履歴情報データベースの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、ローン情報データベースの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、
図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。なお、
図1では、カードローンの訴求の段階で予想される借入限度額を利用者側に提示する場合を例に挙げて説明する。
【0011】
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10とサーバ装置100とを含む。端末装置10とサーバ装置100とは、ネットワークN(
図2参照)を介して有線又は無線で互いに通信可能に接続される。本実施形態では、端末装置10は、サーバ装置100と連携する。
【0012】
端末装置10は、利用者U(ユーザ)により使用されるスマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイスであり、4G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者Uから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付ける。なお、画面のうち、コンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、コンテンツに対する操作としてもよい。また、端末装置10は、スマートデバイスのみならず、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC等の情報処理装置であってもよい。
【0013】
サーバ装置100は、各利用者Uの端末装置10と連携し、各利用者Uの端末装置10に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、コンピュータやクラウドシステム等により実現される。
【0014】
また、サーバ装置100は、各利用者Uの端末装置10に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、サーバ装置100は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引(EC:Electronic Commerce)、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供してもよい。実際には、サーバ装置100は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
【0015】
なお、サーバ装置100は、利用者Uに関する利用者情報を取得可能である。例えば、サーバ装置100は、利用者Uの性別、年代、居住地域といった利用者Uの属性に関する情報を取得する。そして、サーバ装置100は、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)とともに利用者Uの属性に関する情報を記憶して管理する。
【0016】
また、サーバ装置100は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、サーバ装置100は、利用者Uの位置や日時の履歴である位置履歴を端末装置10から取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を検索サーバ(検索エンジン)から取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴をコンテンツサーバから取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uの商品購入や決済処理の履歴である購入履歴(決済履歴)を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uのマーケットプレイスへの出品の履歴である出品履歴や販売履歴を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得してもよい。また、サーバ装置100は、利用者Uの投稿の履歴である投稿履歴を口コミの投稿サービスを提供する投稿サーバやSNSサーバから取得する。なお、上記の各種サーバ等は、サーバ装置100自体であってもよい。すなわち、サーバ装置100が上記の各種サーバ等として機能してもよい。
【0017】
〔1-1.カードローンの情報の提供〕
本実施形態では、サーバ装置100は、所定の対象商品の価格(商品価格)と利用者Uの推定年収とに基づいて、利用者Uの借入限度額を推定し、利用者Uにカードローンの情報を提供するか否かを判定して、カードローンの情報を提供する場合、推定された借入限度額を含むカードローンの情報を利用者Uに提供する。
【0018】
なお、対象商品は、利用者Uが実際に購入した商品(履歴にある商品)に限らず、利用者Uが検索・参照している商品(検討中の商品)であってもよいし、利用者Uが欲している(又は欲しがる)と推定される商品(予測される商品)であってもよい。また、対象商品は、1つに限らず、複数であってもよい。
【0019】
また、サーバ装置100は、銀行等の金融機関により使用されるサーバ装置であってもよいし、銀行等の金融機関と連携する企業・組織や、銀行等の金融機関にサービスを提供する事業者により使用されるサーバ装置等であってもよい。
【0020】
例えば、
図1に示すように、サーバ装置100は、利用者Uがある対象商品を欲しているか否かを推定する(ステップS1)。例えば、サーバ装置100は、利用者U(又は同じセグメントのユーザ)の属性情報や履歴情報(サービス内の行動データ)から、又は利用者Uのユーザペルソナ等から、利用者Uが欲している対象商品を推定する。あるいは、サーバ装置100は、あらかじめ用意した所定の対象商品(高額商品等)の一覧を掲載した対象商品リストの中に、利用者Uが欲している対象商品があるか否か(リスト中の個々の商品を欲しているか否か)を推定する。あるいは、サーバ装置100は、ショッピングモール等での電子商取引において、商品カートを表示する際に、カートに入れた商品(利用者Uが選択した商品)を利用者Uが欲している対象商品として推定する。
【0021】
続いて、サーバ装置100は、利用者Uの年収を推定する(ステップS2)。すなわち、サーバ装置100は、利用者Uの推定年収を取得する。このとき、サーバ装置100は、対象商品の価格(商品価格)から、利用者Uの年収を推定してもよい。また、サーバ装置100は、利用者U(又は同じセグメントのユーザ)の属性情報や履歴情報から、又は利用者Uのユーザペルソナ等から、年収予測モデルを構築し、年収予測モデルを用いて利用者Uの年収を推定してもよい。なお、実際には、サーバ装置100は、利用者Uの入力操作により、又は利用者Uの属性情報から、利用者Uの年収を示す情報を取得してもよい。また、年収は、手取り額であってもよい。また、年収は収入の一例に過ぎない。すなわち、サーバ装置100は、利用者Uの収入を推定又は取得できればよい。
【0022】
続いて、サーバ装置100は、利用者Uが欲している対象商品の価格(商品価格)と、利用者Uの年収(推定年収)とに基づいて、利用者Uがカードローンを利用できる可能性を示す利用可能性スコアを推定する(ステップS3)。なお、利用可能性スコアは、利用者Uの借入限度額、又は利用者Uの信用度、返済能力、支払能力、ランクを示すものであってもよい。
【0023】
続いて、サーバ装置100は、推定された利用可能性スコアに基づいて、利用者Uの借入限度額を推定する(ステップS4)。なお、実際には、利用可能性スコア自体が、利用者Uの借入限度額を示すものであってもよい。すなわち、ステップS3とステップS4は同時に実施してもよい。また、サーバ装置100は、対象商品の価格(商品価格)と、利用者Uの年収(推定年収)から推定される支払能力との乖離(差額)から、利用者Uの借入限度額を推定してもよい。また、サーバ装置100は、対象商品の価格(商品価格)と、利用者Uの年収(推定年収)とから、利用者Uの生活費を推定し、推定された生活費から、利用可能性スコア又は利用者Uの借入限度額を推定してもよい。また、サーバ装置100は、推定された利用者Uの借入限度額を超えない範囲で、利用者Uが欲している対象商品の価格に紐づく借入可能な額を推定してもよい。例えば、サーバ装置100は、利用者Uが欲している対象商品の価格が10万円であった場合、利用者Uの借入可能な額は10万円と推定してもよい。
【0024】
続いて、サーバ装置100は、推定された利用者Uの借入限度額から、利用者Uにカードローンの情報を提供するか否かを判定する(ステップS5)。例えば、サーバ装置100は、利用者Uの借入限度額が所定の閾値(0円等)、又は利用者Uの希望額(対象商品の価格等)に満たない場合は、利用者Uにカードローンの情報を提供しないと判定してもよい。あるいは、サーバ装置100は、推定された利用可能性スコアから、この利用者Uにはお金を貸せない(利用者Uにカードローンの情報を提供しない)と判定してもよい。
【0025】
続いて、サーバ装置100は、利用者Uにカードローンの情報を提供する場合、利用者Uの端末装置10に対して、推定された借入限度額を提示して、カードローンの提案を行う(ステップS6)。すなわち、サーバ装置100は、カードローンの提案の時点で、利用者Uに対して、予想される借入限度額を提示する。実際のローン審査(借入審査)については、利用者Uからのカードローンの申し込み(借入申込)を受けてから行う。
【0026】
なお、サーバ装置100は、ユーザに提示する借入限度額として、ユーザが欲している対象商品の価格に紐づく借入可能な額を提示してもよい。例えば、サーバ装置100は、ユーザが欲している対象商品の価格が10万円であった場合、推定されたユーザ自身の借入限度額は200万円であったとしても、ユーザに提示する借入可能な額は10万円として提示する。この借入可能な額での借り入れをカート画面で支払い方法の1つとして提示することで、ユーザが無駄に多く借り入れることを防ぐことができる。
【0027】
一般的なカードローンでは、事前にユーザの年収が登録されていないため、実際にユーザが借入を申し込まないと借りられる額(借入限度額)がわからない。本実施形態では、カードローンの訴求の段階で、ユーザの年収や、借りられる額(借入限度額)を推定し、カードローンの提案とともに、借りられる額(借入限度額)を提示する。
【0028】
〔1-2.その他〕
なお、サーバ装置100は、利用者Uの借入限度額に限らず、利用者Uの利率(又は利息)を推定して提案してもよい。例えば、サーバ装置100は、この人ならこの利率でこの金額まで貸せます等の提案をしてもよい。
【0029】
また、サーバ装置100は、貸せる金額(利用者Uの借入限度額)として推定される金額の上限を、利用者Uの年収の所定割合までとしてもよい。例えば、サーバ装置100は、利用者Uの借入限度額を、最大でも利用者Uの年収の2分の1以内や3分の1以内としてもよい。
【0030】
また、サーバ装置100は、貸せる金額(利用者Uの借入限度額)が対象商品の価格を超えているなら、カードローンの提案を行うようにしてもよい。例えば、サーバ装置100は、利用者Uの借入限度額が対象商品の価格を超えているか否かを判定し、利用者Uの借入限度額が対象商品の価格を超えている場合には、借入限度額を提示してカードローンの提案を行う。
【0031】
また、サーバ装置100は、利用者Uの借入限度額に基づいて、利用者Uが購入可能な対象商品の価格の提案を行うようにしてもよい。例えば、サーバ装置100は、この人ならカードローンを利用すればこの価格の商品まで購入できます等の提案をしてもよい。
【0032】
また、サーバ装置100は、利用者Uが欲している(又は欲しがる)かもしれないと推定される商品(推定商品)と、利用者Uの借入限度額とを並べて、カードローンの提案を行うようにしてもよい。
【0033】
また、サーバ装置100は、複数商品を並べて表示して、複数商品の合計金額を提案してもよい。このとき、サーバ装置100は、合計金額が貸せる金額(利用者Uの借入限度額)よりも少なくなるように商品を選定する。また、サーバ装置100は、合計金額が貸せる金額(利用者Uの借入限度額)に収まる複数商品と、利用者Uの借入限度額とを並べて、カードローンの提案を行うようにしてもよい。
【0034】
また、サーバ装置100は、利用者Uが、より欲している(又は欲しがる)と推定される確率が高い商品の順に、合計金額が貸せる金額(利用者Uの借入限度額)まで、購入画面に表示してもよい。
【0035】
また、カードローンの提案の際に提示される借入限度額は、仮の借入限度額である。借入限度額を提示する時は「最大いくら」で提示する。実際には、「最小いくらで最大いくら」(借入限度額として想定される範囲)で提示してもよい。そして、サーバ装置100は、利用者Uがカードローンの本申し込み(借入申込)をした場合に、本審査を行い、他社借り入れ等の他の要素を考慮した「本借り入れ可能額」(最終的な借入限度額)を算出する。
【0036】
また、サーバ装置100は、カードローンの提案(及び購入可能な対象商品の提案)を、利用者Uの端末装置10にメールで連絡する。あるいは、サーバ装置100は、利用者Uの端末装置10にプッシュ通知で通知してもよいし、商品情報や商品カートの画面に広告として表示してもよい。また、サーバ装置100は、カードローンを、支払いオプション(支払い方法の選択肢の1つ)として表示してもよい。
【0037】
〔2.情報処理システムの構成例〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係るサーバ装置100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置10とサーバ装置100とを含む。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。
【0038】
また、
図2に示す情報処理システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、
図2では、図示の簡略化のため、端末装置10を1台のみ示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではなく、2台以上であってもよい。
【0039】
端末装置10は、利用者Uによって使用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、スマートフォン(スマホ)やタブレット端末等のスマートデバイス、フィーチャーフォン(ガラケー・ガラホ)等の携帯電話、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、通信機能を備えたゲーム機やAV機器、情報家電・デジタル家電、カーナビゲーションシステム、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、スマートグラス等である。また、端末装置10は、IOT(Internet of Things)に対応した住宅・建物、車、家電製品、電子機器等であってもよい。
【0040】
また、かかる端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、サーバ装置100と通信することができる。
【0041】
サーバ装置100は、例えばPCやブレードサーバ(blade server)等のコンピュータ、あるいはメインフレーム又はワークステーション等である。なお、サーバ装置100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。
【0042】
〔3.端末装置の構成例〕
次に、
図3を用いて、端末装置10の構成について説明する。
図3は、端末装置10の構成例を示す図である。
図3に示すように、端末装置10は、通信部11と、表示部12と、入力部13と、測位部14と、センサ部20と、制御部30(コントローラ)と、記憶部40とを備える。
【0043】
(通信部11)
通信部11は、ネットワークN(
図2参照)と有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、サーバ装置100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)やアンテナ等によって実現される。
【0044】
(表示部12)
表示部12は、位置情報等の各種情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示部12は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部12は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
【0045】
(入力部13)
入力部13は、利用者Uから各種操作を受け付ける入力デバイスである。例えば、入力部13は、文字や数字等を入力するためのボタン等を有する。なお、入力部13は、入出力ポート(I/O port)やUSB(Universal Serial Bus)ポート等であってもよい。また、表示部12がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部12の一部が入力部13として機能する。また、入力部13は、利用者Uから音声入力を受け付けるマイク等であってもよい。マイクはワイヤレスであってもよい。
【0046】
(測位部14)
測位部14は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置10の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部14は、端末装置10の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
【0047】
また、測位部14は、GPS以外にも、種々の手法により位置を測位することができる。例えば、測位部14は、位置補正等のための補助的な測位手段として、下記のように、端末装置10の様々な通信機能を利用して位置を測位してもよい。
【0048】
(Wi-Fi測位)
例えば、測位部14は、端末装置10のWi-Fi(登録商標)通信機能や、各通信会社が備える通信網を利用して、端末装置10の位置を測位する。具体的には、測位部14は、Wi-Fi通信等を行い、付近の基地局やアクセスポイントとの距離を測位することにより、端末装置10の位置を測位する。
【0049】
(ビーコン測位)
また、測位部14は、端末装置10のBluetooth(登録商標)機能を利用して位置を測位してもよい。例えば、測位部14は、Bluetooth(登録商標)機能によって接続されるビーコン(beacon)発信機と接続することにより、端末装置10の位置を測位する。
【0050】
(地磁気測位)
また、測位部14は、予め測定された構造物の地磁気のパターンと、端末装置10が備える地磁気センサとに基づいて、端末装置10の位置を測位する。
【0051】
(RFID測位)
また、例えば、端末装置10が駅改札や店舗等で使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置10によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。測位部14は、かかる情報を取得することで、端末装置10の位置を測位してもよい。また、位置は、端末装置10が備える光学式センサや、赤外線センサ等によって測位されてもよい。
【0052】
測位部14は、必要に応じて、上述した測位手段の一つ又は組合せを用いて、端末装置10の位置を測位してもよい。
【0053】
(センサ部20)
センサ部20は、端末装置10に搭載又は接続される各種のセンサを含む。なお、接続は、有線接続、無線接続を問わない。例えば、センサ類は、ウェアラブルデバイスやワイヤレスデバイス等、端末装置10以外の検知装置であってもよい。
図3に示す例では、センサ部20は、加速度センサ21と、ジャイロセンサ22と、気圧センサ23と、気温センサ24と、音センサ25と、光センサ26と、磁気センサ27と、画像センサ(カメラ)28とを備える。
【0054】
なお、上記した各センサ21~28は、あくまでも例示であって限定されるものではない。すなわち、センサ部20は、各センサ21~28のうちの一部を備える構成であってもよいし、各センサ21~28に加えてあるいは代えて、湿度センサ等その他のセンサを備えてもよい。
【0055】
加速度センサ21は、例えば、3軸加速度センサであり、端末装置10の移動方向、速度、及び、加速度等の端末装置10の物理的な動きを検知する。ジャイロセンサ22は、端末装置10の角速度等に基づいて3軸方向の傾き等の端末装置10の物理的な動きを検知する。気圧センサ23は、例えば端末装置10の周囲の気圧を検知する。
【0056】
端末装置10は、上記した加速度センサ21やジャイロセンサ22、気圧センサ23等を備えることから、これらの各センサ21~23等を利用した歩行者自律航法(PDR:Pedestrian Dead-Reckoning)等の技術を用いて端末装置10の位置を測位することが可能になる。これにより、GPS等の測位システムでは取得することが困難な屋内での位置情報を取得することが可能になる。
【0057】
例えば、加速度センサ21を利用した歩数計により、歩数や歩くスピード、歩いた距離を算出することができる。また、ジャイロセンサ22を利用して、利用者Uの進行方向や視線の方向、体の傾きを知ることができる。また、気圧センサ23で検知した気圧から、利用者Uの端末装置10が存在する高度やフロアの階数を知ることもできる。
【0058】
気温センサ24は、例えば端末装置10の周囲の気温を検知する。音センサ25は、例えば端末装置10の周囲の音を検知する。光センサ26は、端末装置10の周囲の照度を検知する。磁気センサ27は、例えば端末装置10の周囲の地磁気を検知する。画像センサ28は、端末装置10の周囲の画像を撮像する。
【0059】
上記した気圧センサ23、気温センサ24、音センサ25、光センサ26及び画像センサ28は、それぞれ気圧、気温、音、照度を検知したり、周囲の画像を撮像したりすることで、端末装置10の周囲の環境や状況等を検知することができる。また、端末装置10の周囲の環境や状況等から、端末装置10の位置情報の精度を向上させることが可能になる。
【0060】
(制御部30)
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部30は、送信部31と、受信部32と、処理部33とを有する。
【0061】
(送信部31)
送信部31は、例えば入力部13を用いて利用者Uにより入力された各種情報や、端末装置10に搭載又は接続された各センサ21~28によって検知された各種情報、測位部14によって測位された端末装置10の位置情報等を、通信部11を介してサーバ装置100へ送信することができる。
【0062】
(受信部32)
受信部32は、通信部11を介して、サーバ装置100から提供される各種情報や、サーバ装置100からの各種情報の要求を受信することができる。
【0063】
(処理部33)
処理部33は、表示部12等を含め、端末装置10全体を制御する。例えば、処理部33は、送信部31によって送信される各種情報や、受信部32によって受信されたサーバ装置100からの各種情報を表示部12へ出力して表示させることができる。
【0064】
(記憶部40)
記憶部40は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部40には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
【0065】
〔4.サーバ装置の構成例〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係るサーバ装置100の構成について説明する。
図4は、実施形態に係るサーバ装置100の構成例を示す図である。
図4に示すように、サーバ装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0066】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部110は、ネットワークN(
図2参照)と有線又は無線で接続される。
【0067】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図4に示すように、記憶部120は、利用者情報データベース121と、履歴情報データベース122と、ローン情報データベース123とを有する。
【0068】
(利用者情報データベース121)
利用者情報データベース121は、利用者Uに関する利用者情報を記憶する。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの属性等の種々の情報を記憶する。
図5は、利用者情報データベース121の一例を示す図である。
図5に示した例では、利用者情報データベース121は、「利用者ID(Identifier)」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務地」、「興味」といった項目を有する。
【0069】
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。なお、「利用者ID」は、利用者Uの連絡先(電話番号、メールアドレス等)であってもよいし、利用者Uの端末装置10を識別するための識別情報であってもよい。
【0070】
また、「年齢」は、利用者IDにより識別される利用者Uの年齢を示す。なお、「年齢」は、利用者Uの具体的な年齢(例えば35歳など)を示す情報であってもよいし、利用者Uの年代(例えば30代など)を示す情報であってもよい。あるいは、「年齢」は、利用者Uの生年月日を示す情報であってもよいし、利用者Uの世代(例えば80年代生まれなど)を示す情報であってもよい。また、「性別」は、利用者IDにより識別される利用者Uの性別を示す。
【0071】
また、「自宅」は、利用者IDにより識別される利用者Uの自宅の位置情報を示す。なお、
図5に示す例では、「自宅」は、「LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「自宅」は、地域名や住所であってもよい。
【0072】
また、「勤務地」は、利用者IDにより識別される利用者Uの勤務地(学生の場合は学校)の位置情報を示す。なお、
図5に示す例では、「勤務地」は、「LC12」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「勤務地」は、地域名や住所であってもよい。
【0073】
また、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uの興味を示す。すなわち、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uが関心の高い対象を示す。例えば、「興味」は、利用者Uが検索エンジンに入力して検索した検索クエリ(キーワード)等であってもよい。なお、
図5に示す例では、「興味」は、各利用者Uに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
【0074】
例えば、
図5に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、自宅が「LC11」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、勤務地が「LC12」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「スポーツ」に興味があることを示す。
【0075】
ここで、
図5に示す例では、「U1」、「LC11」及び「LC12」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「LC11」及び「LC12」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。以下、他の情報に関する図においても、抽象的な値を図示する場合がある。
【0076】
なお、利用者情報データベース121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの端末装置10に関する各種情報を記憶してもよい。また、利用者情報データベース121は、利用者Uのデモグラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、ベヘイビオラル(行動学的属性)等の属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、氏名、家族構成、出身地(地元)、職業、職位、収入、資格、居住形態(戸建、マンション等)、車の有無、通学・通勤時間、通学・通勤経路、定期券区間(駅、路線等)、利用頻度の高い駅(自宅・勤務地の最寄駅以外)、習い事(場所、時間帯等)、趣味、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
【0077】
(履歴情報データベース122)
履歴情報データベース122は、利用者Uの行動を示す履歴情報(ログデータ)に関する各種情報を記憶する。
図6は、履歴情報データベース122の一例を示す図である。
図6に示した例では、履歴情報データベース122は、「利用者ID」、「位置履歴」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購入履歴」、「投稿履歴」といった項目を有する。
【0078】
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「位置履歴」は、利用者Uの位置や移動の履歴である位置履歴を示す。また、「検索履歴」は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を示す。また、「閲覧履歴」は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴を示す。また、「購入履歴」は、利用者Uによる購入の履歴である購入履歴を示す。また、「投稿履歴」は、利用者Uによる投稿の履歴である投稿履歴を示す。なお、「投稿履歴」は、利用者Uの所有物に関する質問を含んでいてもよい。
【0079】
例えば、
図6に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「位置履歴#1」の通りに移動し、「検索履歴#1」の通りに検索し、「閲覧履歴#1」の通りにコンテンツを閲覧し、「購入履歴#1」の通りに所定の店舗等で所定の商品等を購入し、「投稿履歴#1」の通りに投稿したことを示す。
【0080】
ここで、
図6に示す例では、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購入履歴#1」及び「投稿履歴#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購入履歴#1」及び「投稿履歴#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
【0081】
なお、履歴情報データベース122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、履歴情報データベース122は、利用者Uの所定のサービスの利用履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの実店舗の来店履歴又は施設の訪問履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの端末装置10を用いた決済(電子決済)での決済履歴等を記憶してもよい。
【0082】
(ローン情報データベース123)
ローン情報データベース123は、カードローンの提案を行う際の利用者Uに関する各種情報を記憶する。
図7は、ローン情報データベース123の一例を示す図である。
図7に示した例では、ローン情報データベース123は、「利用者ID」、「対象商品」、「推定年収」、「スコア」、「限度額」、「ローン情報」といった項目を有する。
【0083】
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「対象商品」は、利用者Uが欲していると推定される対象商品を示す。なお、対象商品を識別するための識別情報であってもよい。また、「推定年収」は、推定された利用者Uの年収を示す。実際には、推定された年収に限らず、属性情報として取得された年収であってもよい。なお、年収は、収入の一例に過ぎない。また、「スコア」は、利用者Uがカードローンを利用できる可能性を示す利用可能性スコアを示す。また、「限度額」は、推定された利用者Uの借入限度額を示す。また、「ローン情報」は、利用者Uに提供されるカードローンの情報を示す。例えば、ローン情報は、利用者ごとに異なるカードローンのコース等の情報を示す。
【0084】
例えば、
図7に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「対象商品#1」を欲しており、「推定年収#1」の収入を得ていると推定され、対象商品と推定年収とから推定された「スコア#1」に基づいて、「限度額#1」まで借り入れ可能であると推定されるため、借入限度額とともに「ローン情報#1」が提供されることを示す。
【0085】
ここで、
図7に示す例では、「U1」、「対象商品#1」、「推定年収#1」、「スコア#1」、「限度額#1」及び「ローン情報#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「対象商品#1」、「推定年収#1」、「スコア#1」、「限度額#1」及び「ローン情報#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
【0086】
なお、ローン情報データベース123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ローン情報データベース123は、推定される利用者Uの利率(又は利息)を示す情報等を記憶してもよい。また、ローン情報データベース123は、利用者Uの信用度、返済能力、支払能力、又はランクを示す情報等を記憶してもよい。また、ローン情報データベース123は、年収予測モデル等を記憶してもよい。また、ローン情報データベース123は、対象商品リスト等を記憶してもよい。
【0087】
(制御部130)
図4に戻り、説明を続ける。制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、サーバ装置100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。
図4に示す例では、制御部130は、取得部131と、商品推定部132と、年収推定部133と、スコア推定部134と、限度額推定部135と、判定部136と、提供部137とを有する。
【0088】
(取得部131)
取得部131は、利用者U(ユーザ)により入力された検索クエリを取得する。例えば、取得部131は、利用者Uが検索エンジン等に検索クエリを入力してキーワード検索を行った際に、通信部110を介して、当該検索クエリを取得する。すなわち、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uにより検索エンジンやサイト又はアプリの検索窓に入力されたキーワードを取得する。
【0089】
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uに関する利用者情報を取得する。例えば、取得部131は、利用者Uの端末装置10から、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)や、利用者Uの位置情報、利用者Uの属性情報等を取得する。また、取得部131は、利用者Uのユーザ登録時に、利用者Uを示す識別情報や、利用者Uの属性情報等を取得してもよい。そして、取得部131は、利用者情報を、記憶部120の利用者情報データベース121に登録する。
【0090】
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、取得部131は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報を取得する。そして、取得部131は、各種の履歴情報を、記憶部120の履歴情報データベース122に登録する。
【0091】
(商品推定部132)
商品推定部132は、利用者Uが欲している対象商品を推定する。例えば、商品推定部132は、電子商取引において、商品カートを表示する際に、利用者Uがカートに入れた商品を、利用者Uが欲している対象商品と推定する。あるいは、商品推定部132は、利用者Uの属性情報又は履歴情報から、利用者Uが欲している対象商品を推定する。
【0092】
(年収推定部133)
年収推定部133は、利用者Uの年収を推定する。例えば、年収推定部133は、利用者Uの属性情報又は履歴情報から、利用者Uの年収を推定する。あるいは、年収推定部133は、利用者Uが欲している対象商品から、利用者Uの年収を推定する。
【0093】
(スコア推定部134)
スコア推定部134は、対象商品の価格(商品価格)と利用者Uの推定年収とに基づいて、利用者Uがカードローンを利用できる可能性を示す利用可能性スコアを推定する。
【0094】
(限度額推定部135)
限度額推定部135は、対象商品の価格(商品価格)と利用者Uの推定年収とに基づいて、利用者Uの借入限度額を推定する。あるいは、限度額推定部135は、利用可能性スコアに基づいて、利用者Uの借入限度額を推定する。さらに、限度額推定部135は、利用者Uの借入限度額に限らず、利用者Uの利率(又は利息)を推定してもよい。すなわち、限度額推定部135は、利用者Uの利率(又は利息)を推定する利率(又は利息)推定部であってもよい。
【0095】
(判定部136)
判定部136は、推定された借入限度額から、利用者Uにカードローンの提案を行うか否かを判定する。あるいは、判定部136は、利用可能性スコアに基づいて、利用者Uにカードローンの提案を行うか否かを判定する。
【0096】
(提供部137)
提供部137は、利用者Uに対して、推定された借入限度額を提示してカードローンの提案を行う。例えば、提供部137は、判定の結果、利用者Uにカードローンの提案を行う場合、利用者Uに対して、推定された借入限度額を提示してカードローンの提案を行う。
【0097】
また、提供部137は、推定された借入限度額が、対象商品の価格を超えている場合に、利用者Uに対して、推定された借入限度額を提示してカードローンの提案を行う。
【0098】
また、提供部137は、推定された借入限度額と、借入限度額にて購入可能な対象商品とを、利用者Uに提示してもよい。また、提供部137は、推定された借入限度額と、合計金額が借入限度額に収まる複数の対象商品とを、利用者Uに提示してもよい。
【0099】
〔5.処理手順〕
次に、
図8を用いて実施形態に係るサーバ装置100による処理手順について説明する。
図8は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、サーバ装置100の制御部130によって繰り返し実行される。
【0100】
例えば、
図8に示すように、サーバ装置100の商品推定部132は、利用者Uが欲している対象商品を推定する(ステップS101)。
【0101】
続いて、サーバ装置100の年収推定部133は、利用者Uの年収を推定する(ステップS102)。
【0102】
続いて、サーバ装置100のスコア推定部134は、対象商品の価格と利用者Uの推定年収とに基づいて、利用者Uがカードローンを利用できる可能性を示す利用可能性スコアを推定する(ステップS103)。
【0103】
続いて、サーバ装置100の限度額推定部135は、利用可能性スコアに基づいて、利用者Uの借入限度額を推定する(ステップS104)。
【0104】
続いて、サーバ装置100の判定部136は、推定された借入限度額から、利用者Uにカードローンの提案を行うか否かを判定する(ステップS105)。このとき、判定部136は、利用者Uにカードローンの提案を行わない場合(ステップS105:No)、カードローンに関して利用者Uには何も通知せずに、一連の処理を終了する。すなわち、利用者Uには、カードローンの提案が行われない。
【0105】
続いて、サーバ装置100の提供部137は、判定の結果、利用者Uにカードローンの提案を行う場合(ステップS105:Yes)、利用者Uに対して、推定された借入限度額を提示してカードローンの提案を行う(ステップS106)。
【0106】
〔6.変形例〕
上述した端末装置10及びサーバ装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の変形例について説明する。
【0107】
上記の実施形態において、サーバ装置100が実行している処理の一部又は全部は、実際には、端末装置10が実行してもよい。例えば、スタンドアローン(Stand-alone)で(端末装置10単体で)処理が完結してもよい。この場合、端末装置10に、上記の実施形態におけるサーバ装置100の機能が備わっているものとする。また、上記の実施形態では、端末装置10はサーバ装置100と連携しているため、利用者Uから見れば、サーバ装置100の処理も端末装置10が実行しているように見える。すなわち、他の観点では、端末装置10は、サーバ装置100を備えているともいえる。
【0108】
また、上記の実施形態に係る対象商品は、家電製品、パソコン(PC)・スマートフォン・ゲーム機、カメラ・レンズ、ドローン(Drone)等の無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、高級腕時計、ブランドバッグ・小物、ジュエリー・アクセサリー、衣類・靴、骨董品(アンティーク)、年代物(ヴィンテージ)、希少品(レア物)、楽器(ギター・ベース・アンプ、ドラム、ピアノ・電子ピアノ、弦楽器、管楽器・吹奏楽器等)、美術品(絵画、書道、彫刻、工芸等)、洋酒(ブランデー、ウイスキー、ワイン等)、スポーツ用品(ゴルフ、サーフィン、スノーボード、スキー、テニス用品等)、アウトドア用品(キャンプ用品、バーベキュー用品、カヌー・カヤック等)、釣具(ロッド(釣り竿)、リール、ルアー等)、天体望遠鏡・双眼鏡、自転車(シティサイクル、電動自転車、ロードバイク、マウンテンバイク、折りたたみ自転車等)、車両(自動車、自動二輪車等)、小型船舶(プレジャーボート、モーターボート、ヨット、水上オートバイ(水上バイク)、ジェットスキー等)等であってもよい。
【0109】
また、対象商品は、不動産(戸建て、集合住宅、事務所・オフィス、店舗、倉庫等)や設備、大型家電(冷蔵庫、洗濯機、エアコン、マッサージチェア等)、高級家具・輸入家具(ソファー、テーブル・チェア、ランプ・照明、鏡、置物、ベッド、収納家具等)、オフィス家具・事務機器、店舗什器、上記以外の中古市場・リサイクル需要や修繕・清掃等の需要がある対象物等であってもよい。設備は、衛生設備(洗面台、シャワー、風呂、トイレ等)、給水設備、排水設備、電気設備、ガス設備、厨房設備(流し台、コンロ等)、通信設備(アンテナ、通信回線等)等であってもよい。
【0110】
また、対象商品は、金融商品(株式、債券、投資信託、ETF、REIT、通貨、コモディティ等)や保険商品等であってもよいし、旅行商品やチケット等であってもよい。すなわち、対象商品は、物品・品物に限らず、サービス商品であってもよい。また、対象商品は、個別の商品に限らず、商品のカテゴリであってもよい。この場合、対象商品の価格は、対象商品のカテゴリの平均価格(又は商品価格の中央値)であってもよい。ただし、上記は対象商品の一例に過ぎない。実際には、これらの例に限定されない。
【0111】
また、上記の実施形態において、カードローンは一例に過ぎない。実際には、カードローン以外のローンであってもよい。例えば、住宅ローンや自動車ローン等であってもよい。また、カードを発行しないタイプのローンであってもよい。例えば、スマートフォンや電子決済用アプリ等から申し込むローンであってもよい。なお、上記の実施形態に係るカードローンは、アプリローン等の少額融資サービスも含むものとする。
【0112】
〔7.効果〕
上述してきたように、本願に係る情報処理装置(端末装置10及びサーバ装置100)は、利用者Uが欲している対象商品を推定する商品推定部132と、利用者Uの年収を推定する年収推定部133と、対象商品の価格と利用者Uの推定年収とに基づいて、利用者Uの借入限度額を推定する限度額推定部135と、利用者Uに対して、推定された借入限度額を提示して借入の提案を行う提供部137と、を備えることを特徴とする。
【0113】
商品推定部132は、電子商取引において、商品カートを表示する際に、利用者Uがカートに入れた商品を、利用者Uが欲している対象商品と推定する。
【0114】
商品推定部132は、利用者Uの属性情報又は履歴情報から、利用者Uが欲している対象商品を推定する。
【0115】
年収推定部133は、利用者Uの属性情報又は履歴情報から、利用者Uの年収を推定する。
【0116】
年収推定部133は、利用者Uが欲している対象商品から、利用者Uの年収を推定する。
【0117】
また、本願に係る情報処理装置は、対象商品の価格と利用者Uの推定年収とに基づいて、利用者Uが借入を利用できる可能性を示す利用可能性スコアを推定するスコア推定部134をさらに備える。限度額推定部135は、利用可能性スコアに基づいて、利用者Uの借入限度額を推定する。
【0118】
また、本願に係る情報処理装置は、推定された借入限度額から、利用者Uに借入の提案を行うか否かを判定する判定部136をさらに備える。提供部137は、利用者Uに借入の提案を行う場合、利用者Uに対して、推定された借入限度額を提示して借入の提案を行う。
【0119】
提供部137は、推定された借入限度額が、対象商品の価格を超えている場合に、利用者Uに対して、推定された借入限度額を提示して借入の提案を行う。
【0120】
提供部137は、推定された借入限度額と、借入限度額にて購入可能な対象商品とを、利用者Uに提示する。
【0121】
提供部137は、推定された借入限度額と、合計金額が借入限度額に収まる複数の対象商品とを、利用者Uに提示する。
【0122】
上述した各処理のいずれかもしくは組合せにより、本願に係る情報処理装置は、借入の訴求の段階で予想される借入限度額を利用者側に提示することができる。
【0123】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10やサーバ装置100は、例えば
図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、サーバ装置100を例に挙げて説明する。
図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0124】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
【0125】
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、二次記憶装置1050は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
【0126】
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ、及びプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン、及びスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0127】
また、出力I/F1060及び入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010及び入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010及び入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
【0128】
また、出力装置1010及び入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060及び入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
【0129】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、又は半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
【0130】
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0131】
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0132】
例えば、コンピュータ1000がサーバ装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
【0133】
〔9.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0134】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0135】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0136】
例えば、上述したサーバ装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0137】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0138】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0139】
1 情報処理システム
10 端末装置
100 サーバ装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報データベース
122 履歴情報データベース
123 ローン情報データベース
130 制御部
131 取得部
132 商品推定部
133 年収推定部
134 スコア推定部
135 限度額推定部
136 判定部
137 提供部