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特許7620717無線通信と無線感知を融合する方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-15
(45)【発行日】2025-01-23
(54)【発明の名称】無線通信と無線感知を融合する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0446 20230101AFI20250116BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20250116BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W16/14
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023542767
(86)(22)【出願日】2021-12-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-14
(86)【国際出願番号】 CN2021137069
(87)【国際公開番号】W WO2022156421
(87)【国際公開日】2022-07-28
【審査請求日】2023-07-14
(31)【優先権主張番号】202110076227.4
(32)【優先日】2021-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】索 士強
(72)【発明者】
【氏名】ゴン チウシャ
(72)【発明者】
【氏名】スー シン
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0229102(US,A1)
【文献】国際公開第2021/180210(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信と無線感知を融合する方法であって、
通信機器は、無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することと、
無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することと、を含み、
前記ターゲットスロット位置は、
第1スロットの終了時刻までの持続時間がτであるスロット位置であって、前記第1スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットである、スロット位置と、
第2スロットの開始時刻以降の持続時間がτであるスロット位置であって、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後の隣接スロットである、スロット位置と、
第1スロットの終了時刻前に開始し且つ第2スロットの開始時刻後に終了する持続時間がτであるスロット位置と、のうちの1つを含み、
ここで、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表す、方法。
【請求項2】
前記通信機器が基地局である場合、前記第1スロットは、ダウンリンクスロットであり、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後のアイドルスロット又はアップリンクスロットであり、
前記通信機器が端末である場合、前記第1スロットは、アップリンクスロットであり、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後のアイドルスロット又はダウンリンクスロットである
請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記無線感知信号は、前記ターゲットスロット位置に対応する全部又は一部の動作周波数帯域を占有し、
前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することは、
感知プローブ周期内に、無線感知信号をターゲット周期でN回送信することを含み、
ここで、N×T1<Tであり、
T1は、前記ターゲット周期を表し、前記無線通信信号を送信するサブフレーム時間の整数倍であり、Tは、前記感知プローブ周期を表す
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記通信機器が全二重モードで動作する場合、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する時間は、
Tr1=T1-τであり、
ここで、Tr1は、前記エコー信号を受信する時間を表し、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表し、
又は、
前記通信機器が時分割多重化モードで動作する場合、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する時間は、
Tr2=T1-τ-Td1-T0であり、
ここで、Tr2は、前記エコー信号を受信する時間を表し、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表し、Td1は、前記無線通信信号の送信スロットの時間を表し、T0は、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の変換時間を表す
請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、さらに、
前記無線感知信号を送信する第1送信制御信号を生成することであって、前記第1送信制御信号は、第1送信チャネルが前記無線感知信号を送信するように制御するために用いられることと、
前記無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する第1受信制御信号を生成することであって、前記第1受信制御信号は、第1受信チャネルが前記エコー信号を受信するように制御するために用いられることと、を含み、
前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することは、
無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、前記第1送信制御信号に基づいて、前記第1送信チャネルを介して前記無線感知信号を送信することを含み、
前記無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することは、
前記第1受信チャネルをオンにする場合、前記第1受信制御信号に基づいて、前記第1受信チャネルを介して前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、さらに、
無線通信信号を送信する第2送信制御信号を生成することであって、前記第2送信制御信号は、第2送信チャネルが無線通信信号を送信するように制御するために用いられることと、
無線通信信号を送信した後、無線通信信号を受信する第2受信制御信号を生成することであって、前記第2受信制御信号は、第2受信チャネルが無線通信信号を受信するように制御するために用いられることと、
無線感知信号を送信する前、無線感知信号を送信する第3送信制御信号を生成することであって、前記第3送信制御信号は、第3送信チャネルが前記無線感知信号を送信するように制御するために用いられることと、
無線感知信号の送信が完了し且つ無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する第3受信制御信号を生成し、前記第3受信制御信号は、第3受信チャネルが前記エコー信号を受信するように制御するために用いられることと、を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、さらに、
前記第2送信チャネルをオンにする場合、前記第2送信制御信号に基づいて、前記第2送信チャネルを介して無線通信信号を送信することと、
前記第2受信チャネルをオンにする場合、前記第2受信制御信号に基づいて、前記第2受信チャネルを介して無線通信信号を受信することと、を含み、
前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することは、
前記第3送信チャネルをオンにする場合、前記第3送信制御信号に基づいて、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、前記第3送信チャネルを介して前記無線感知信号を送信することを含み、
無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することは、
前記第3受信チャネルをオンにする場合、前記第3受信制御信号に基づいて、前記第3受信チャネルを介して前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することを含む
請求項に記載の方法。
【請求項8】
無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信する前、前記方法は、さらに、
無線感知信号を生成すること、及び/又は、
無線通信信号を生成することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
無線通信と無線感知を融合する装置であって、
無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することと、
無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することと、を実行するように構成される信号送受信ユニットを含み、
前記ターゲットスロット位置は、
第1スロットの終了時刻までの持続時間がτであるスロット位置であって、前記第1スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットである、スロット位置と、
第2スロットの開始時刻以降の持続時間がτであるスロット位置であって、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後の隣接スロットである、スロット位置と、
第1スロットの終了時刻前に開始し且つ第2スロットの開始時刻後に終了する持続時間がτであるスロット位置と、のうちの1つを含み、
ここで、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表す、装置。
【請求項10】
信機器が基地局である場合、前記第1スロットは、ダウンリンクスロットであり、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後のアイドルスロット又はアップリンクスロットであり、
通信機器が端末である場合、前記第1スロットは、アップリンクスロットであり、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後のアイドルスロット又はダウンリンクスロットである
請求項に記載の装置。
【請求項11】
前記無線感知信号は、前記ターゲットスロット位置に対応する全部又は一部の動作周波数帯域を占有し、
前記信号送受信ユニットは、具体的に、
感知プローブ周期内に、無線感知信号をターゲット周期でN回送信することを実行するように構成され、
ここで、N×T1<Tであり、
T1は、前記ターゲット周期を表し、前記無線通信信号を送信するサブフレーム時間の整数倍であり、Tは、前記感知プローブ周期を表す
請求項に記載の装置。
【請求項12】
通信機器が全二重モードで動作する場合、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する時間は、
Tr1=T1-τであり、
ここで、Tr1は、前記エコー信号を受信する時間を表し、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表し、
又は、
通信機器が時分割多重化モードで動作する場合、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する時間は、
Tr2=T1-τ-Td1-T0であり、
ここで、Tr2は、前記エコー信号を受信する時間を表し、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表し、Td1は、前記無線通信信号の送信スロットの時間を表し、T0は、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の変換時間を表す
請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記装置は、さらに、第1信号送受信コントローラを含み、
前記第1信号送受信コントローラは、前記無線感知信号を送信する第1送信制御信号を生成するように構成され、前記第1送信制御信号は、第1送信チャネルが前記無線感知信号を送信するように制御するために用いられ、
前記第1信号送受信コントローラは、さらに、前記無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する第1受信制御信号を生成するように構成され、前記第1受信制御信号は、第1受信チャネルが前記エコー信号を受信するように制御するために用いられ、
前記信号送受信ユニットは、
無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、前記第1送信制御信号に基づいて、前記第1送信チャネルを介して前記無線感知信号を送信すること、
前記第1受信チャネルをオンにする場合、前記第1受信制御信号に基づいて、前記第1受信チャネルを介して前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信すること、を実行するように構成される第1時分割二重送受信ユニットを含む
請求項に記載の装置。
【請求項14】
コンピュータプログラムが記憶されているプロセッサ可読記憶媒体であって、
該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、請求項1からのいずれか1項に記載の無線通信と無線感知を融合する方法のステップを実現させる、プロセッサ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、2021年01月20日に中国に提出された出願番号が202110076227.4である中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本開示に組み込まれる。
【0002】
本開示は、通信技術分野に関し、特に無線通信と無線感知を融合する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
レーダーに基づく無線感知技術は、受動感知と能動感知の2種の方式を含む。受動感知の方式では、感知者は、ターゲット対象から放射(例えば、赤外線)又は反射される電磁波を取得することにより感知する。能動感知の方式では、感知者は、電磁波を送信し、電磁波がターゲット対象で反射された後、感知者は、エコーを受信することにより感知する。感知する際に、感知されるターゲット対象と感知者との間の距離が不明であるため、感知者は、感知信号に対応する反射信号をリアルタイムで受信する必要がある。
【0004】
現在、無線感知と通信の融合については、主に、異なる周波数帯域融合の方式を採用しており、つまり、無線感知と無線通信は、それぞれ、異なる動作周波数帯域を用いて動作して両者間の影響を低下させる。一般的に、無線感知は、高い周波数帯域で動作するが、無線通信は、低い周波数帯域で動作する。周波数リソースの不足が進むにつれて、無線通信システムの動作周波数帯域がますます高くなり、両者が融合して同一の周波数帯域で動作する傾向はますます顕著になってきた。但し、両者が同一の周波数帯域で動作するように単純に配置された場合、レーダーに基づく無線感知についてエコー信号をリアルタイムで受信する必要があるため、感知者の送受信機に対する要求が増加し、通信システムにも影響を与えることになった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、感知機能をシステムに導入した後に通信機能が影響を受けるという問題を解決するために、無線通信と無線感知を融合する方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例は、無線通信と無線感知を融合する方法を提供し、前記方法は、
通信機器は、無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することと、
無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することと、を含む。
【0007】
選択可能に、前記ターゲットスロット位置は、
第1スロットの終了時刻までの持続時間がτであるスロット位置であって、前記第1スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットである、スロット位置と、
第2スロットの開始時刻以降の持続時間がτであるスロット位置であって、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後の隣接スロットである、スロット位置と、
第1スロットの終了時刻前に開始し且つ第2スロットの開始時刻後に終了する持続時間がτであるスロット位置と、のうちの1つを含み、
ここで、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表す。
【0008】
選択可能に、前記通信機器が基地局である場合、前記第1スロットは、ダウンリンクスロットであり、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後のアイドルスロット又はアップリンクスロットであり、
前記通信機器が端末である場合、前記第1スロットは、アップリンクスロットであり、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後のアイドルスロット又はダウンリンクスロットである。
【0009】
選択可能に、前記無線感知信号は、前記ターゲットスロット位置に対応する全部又は一部の動作周波数帯域を占有する。
【0010】
選択可能に、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することは、
感知プローブ周期内に、無線感知信号をターゲット周期でN回送信することを含み、
ここで、N×T1<Tであり、
T1は、前記ターゲット周期を表し、前記無線通信信号を送信するサブフレーム時間の整数倍であり、Tは、前記感知プローブ周期を表す。
【0011】
選択可能に、前記通信機器が全二重モードで動作する場合、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する時間は、
Tr1=T1-τであり、
ここで、Tr1は、前記エコー信号を受信する時間を表し、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表す。
【0012】
選択可能に、前記通信機器が時分割多重化モードで動作する場合、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する時間は、
Tr2=T1-τ-Td1-T0であり、
ここで、Tr2は、前記エコー信号を受信する時間を表し、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表し、Td1は、前記無線通信信号の送信スロットの時間を表し、T0は、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の変換時間を表す。
【0013】
選択可能に、前記方法は、さらに、
前記無線感知信号を送信する第1送信制御信号を生成することであって、前記第1送信制御信号は、第1送信チャネルが前記無線感知信号を送信するように制御するために用いられることと、
前記無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する第1受信制御信号を生成することであって、前記第1受信制御信号は、第1受信チャネルが前記エコー信号を受信するように制御するために用いられることと、を含む。
【0014】
選択可能に、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することは、
無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、前記第1送信制御信号に基づいて、前記第1送信チャネルを介して前記無線感知信号を送信することを含み、
前記無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することは、
前記第1受信チャネルをオンにする場合、前記第1受信制御信号に基づいて、前記第1受信チャネルを介して前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することを含む。
【0015】
選択可能に、前記方法は、さらに、
無線通信信号を送信する第2送信制御信号を生成することであって、前記第2送信制御信号は、第2送信チャネルが無線通信信号を送信するように制御するために用いられることと、
無線通信信号を送信した後、無線通信信号を受信する第2受信制御信号を生成することであって、前記第2受信制御信号は、第2受信チャネルが無線通信信号を受信するように制御するために用いられることと、
無線感知信号を送信する前、無線感知信号を送信する第3送信制御信号を生成することであって、前記第3送信制御信号は、第3送信チャネルが前記無線感知信号を送信するように制御するために用いられることと、
無線感知信号の送信が完了し且つ無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する第3受信制御信号を生成し、前記第3受信制御信号は、第3受信チャネルが前記エコー信号を受信するように制御するために用いられることと、を含む。
【0016】
選択可能に、前記方法は、さらに、
前記第2送信チャネルをオンにする場合、前記第2送信制御信号に基づいて、前記第2送信チャネルを介して無線通信信号を送信することと、
前記第2受信チャネルをオンにする場合、前記第2受信制御信号に基づいて、前記第2受信チャネルを介して無線通信信号を受信することと、を含む。
【0017】
選択可能に、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することは、
前記第3送信チャネルをオンにする場合、前記第3送信制御信号に基づいて、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、前記第3送信チャネルを介して前記無線感知信号を送信することを含み、
無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することは、
前記第3受信チャネルをオンにする場合、前記第3受信制御信号に基づいて、前記第3受信チャネルを介して前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することを含む。
【0018】
選択可能に、無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信する前、前記方法は、さらに、
無線感知信号を生成することを含む。
【0019】
選択可能に、無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信する前、前記方法は、さらに、
無線通信信号を生成することを含む。
【0020】
本開示の実施例は、無線通信と無線感知を融合する装置を提供し、前記装置は、送受信機、メモリ、プロセッサ、及び、メモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含み、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、
無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することと、
無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することと、を実現するために用いられる。
【0021】
選択可能に、前記ターゲットスロット位置は、
第1スロットの終了時刻までの持続時間がτであるスロット位置であって、前記第1スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットである、スロット位置と、
第2スロットの開始時刻以降の持続時間がτであるスロット位置であって、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後の隣接スロットである、スロット位置と、
第1スロットの終了時刻前に開始し且つ第2スロットの開始時刻後に終了する持続時間がτであるスロット位置と、のうちの1つを含み、
ここで、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表す。
【0022】
選択可能に、通信機器が基地局である場合、前記第1スロットは、ダウンリンクスロットであり、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後のアイドルスロット又はアップリンクスロットであり、
通信機器が端末である場合、前記第1スロットは、アップリンクスロットであり、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後のアイドルスロット又はダウンリンクスロットである。
【0023】
選択可能に、前記無線感知信号は、前記ターゲットスロット位置に対応する全部又は一部の動作周波数帯域を占有する。
【0024】
選択可能に、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することは、具体的に、
感知プローブ周期内に、無線感知信号をターゲット周期でN回送信することを含み、
ここで、N×T1<Tであり、
T1は、前記ターゲット周期を表し、前記無線通信信号を送信するサブフレーム時間の整数倍であり、Tは、前記感知プローブ周期を表す。
【0025】
選択可能に、前記通信機器が全二重モードで動作する場合、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する時間は、
Tr1=T1-τであり、
ここで、Tr1は、前記エコー信号を受信する時間を表し、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表す。
【0026】
選択可能に、前記通信機器が時分割多重化モードで動作する場合、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する時間は、
Tr2=T1-τ-Td1-T0であり、
ここで、Tr2は、前記エコー信号を受信する時間を表し、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表し、Td1は、前記無線通信信号の送信スロットの時間を表し、T0は、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の変換時間を表す。
【0027】
選択可能に、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、さらに、
前記無線感知信号を送信する第1送信制御信号を生成することであって、前記第1送信制御信号は、第1送信チャネルが前記無線感知信号を送信するように制御するために用いられることと、
前記無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する第1受信制御信号を生成することであって、前記第1受信制御信号は、第1受信チャネルが前記エコー信号を受信するように制御するために用いられることと、を実現するために用いられる。
【0028】
選択可能に、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することは、具体的に、
無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、前記第1送信制御信号に基づいて、前記第1送信チャネルを介して前記無線感知信号を送信することを含み、
前記無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することは、具体的に、
前記第1受信チャネルをオンにする場合、前記第1受信制御信号に基づいて、前記第1受信チャネルを介して前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することを含む。
【0029】
選択可能に、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、さらに、
無線通信信号を送信する第2送信制御信号を生成することであって、前記第2送信制御信号は、第2送信チャネルが無線通信信号を送信するように制御するために用いられることと、
無線通信信号を送信した後、無線通信信号を受信する第2受信制御信号を生成することであって、前記第2受信制御信号は、第2受信チャネルが無線通信信号を受信するように制御するために用いられることと、
無線感知信号を送信する前、無線感知信号を送信する第3送信制御信号を生成することであって、前記第3送信制御信号は、第3送信チャネルが前記無線感知信号を送信するように制御するために用いられることと、
無線感知信号の送信が完了し且つ無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する第3受信制御信号を生成し、前記第3受信制御信号は、第3受信チャネルが前記エコー信号を受信するように制御するために用いられることと、を実現するために用いられる。
【0030】
選択可能に、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、さらに、
前記第2送信チャネルをオンにする場合、前記第2送信制御信号に基づいて、前記第2送信チャネルを介して無線通信信号を送信することと、
前記第2受信チャネルをオンにする場合、前記第2受信制御信号に基づいて、前記第2受信チャネルを介して無線通信信号を受信することと、を実現するために用いられる。
【0031】
選択可能に、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することは、具体的に、
前記第3送信チャネルをオンにする場合、前記第3送信制御信号に基づいて、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、前記第3送信チャネルを介して前記無線感知信号を送信することを含み、
無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することは、具体的に、
前記第3受信チャネルをオンにする場合、前記第3受信制御信号に基づいて、前記第3受信チャネルを介して前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することを含む。
【0032】
選択可能に、無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信する前、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、さらに、
無線感知信号を生成することを実現するために用いられる。
【0033】
選択可能に、無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信する前、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、さらに、
無線通信信号を生成することを実現するために用いられる。
【0034】
本開示の実施例は、無線通信と無線感知を融合する装置を提供し、前記装置は、
無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することと、
無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することと、を実行するように構成される信号送受信ユニットを含む。
【0035】
選択可能に、前記ターゲットスロット位置は、
第1スロットの終了時刻までの持続時間がτであるスロット位置であって、前記第1スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットである、スロット位置と、
第2スロットの開始時刻以降の持続時間がτであるスロット位置であって、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後の隣接スロットである、スロット位置と、
第1スロットの終了時刻前に開始し且つ第2スロットの開始時刻後に終了する持続時間がτであるスロット位置と、のうちの1つを含み、
ここで、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表す。
【0036】
選択可能に、通信機器が基地局である場合、前記第1スロットは、ダウンリンクスロットであり、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後のアイドルスロット又はアップリンクスロットであり、
通信機器が端末である場合、前記第1スロットは、アップリンクスロットであり、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後のアイドルスロット又はダウンリンクスロットである。
【0037】
選択可能に、前記無線感知信号は、前記ターゲットスロット位置に対応する全部又は一部の動作周波数帯域を占有する。
選択可能に、前記信号送受信ユニットは、具体的に、を実行するように構成される。
【0038】
感知プローブ周期内に、無線感知信号をターゲット周期でN回送信することを含み、
ここで、N×T1<Tであり、
T1は、前記ターゲット周期を表し、前記無線通信信号を送信するサブフレーム時間の整数倍であり、Tは、前記感知プローブ周期を表す。
【0039】
選択可能に、前記通信機器が全二重モードで動作する場合、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する時間は、
Tr1=T1-τであり、
ここで、Tr1は、前記エコー信号を受信する時間を表し、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表す。
【0040】
選択可能に、前記通信機器が時分割多重化モードで動作する場合、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する時間は、
Tr2=T1-τ-Td1-T0であり、
ここで、Tr2は、前記エコー信号を受信する時間を表し、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表し、Td1は、前記無線通信信号の送信スロットの時間を表し、T0は、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の変換時間を表す。
【0041】
選択可能に、前記装置は、さらに、第1信号送受信コントローラを含み、
前記第1信号送受信コントローラは、前記無線感知信号を送信する第1送信制御信号を生成するように構成され、前記第1送信制御信号は、第1送信チャネルが前記無線感知信号を送信するように制御するために用いられ、
前記第1信号送受信コントローラは、さらに、前記無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する第1受信制御信号を生成するように構成され、前記第1受信制御信号は、第1受信チャネルが前記エコー信号を受信するように制御するために用いられる。
【0042】
選択可能に、前記信号送受信ユニットは、
無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、前記第1送信制御信号に基づいて、前記第1送信チャネルを介して前記無線感知信号を送信すること、
前記第1受信チャネルをオンにする場合、前記第1受信制御信号に基づいて、前記第1受信チャネルを介して前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信すること、を実行するように構成される第1時分割二重送受信ユニットを含む。
【0043】
選択可能に、前記装置は、さらに、
無線通信信号を送信する第2送信制御信号を生成することであって、前記第2送信制御信号は、第2送信チャネルが無線通信信号を送信するように制御するために用いられることと、
無線通信信号を送信した後、無線通信信号を受信する第2受信制御信号を生成することであって、前記第2受信制御信号は、第2受信チャネルが無線通信信号を受信するように制御するために用いられることと、
無線感知信号を送信する前、無線感知信号を送信する第3送信制御信号を生成することであって、前記第3送信制御信号は、第3送信チャネルが前記無線感知信号を送信するように制御するために用いられることと、
無線感知信号の送信が完了し且つ無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する第3受信制御信号を生成し、前記第3受信制御信号は、第3受信チャネルが前記エコー信号を受信するように制御するために用いられることと、を実行するように構成される第2信号送受信コントローラを含む。
【0044】
選択可能に、前記信号送受信ユニットは、
前記第2送信チャネルをオンにする場合、前記第2送信制御信号に基づいて、前記第2送信チャネルを介して無線通信信号を送信することと、
前記第2受信チャネルをオンにする場合、前記第2受信制御信号に基づいて、前記第2受信チャネルを介して無線通信信号を受信することと、を実行するように構成される第2時分割二重送受信ユニットを含む。
【0045】
選択可能に、前記信号送受信ユニットは、さらに、
前記第3送信チャネルをオンにする場合、前記第3送信制御信号に基づいて、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、前記第3送信チャネルを介して前記無線感知信号を送信すること、
前記第3受信チャネルをオンにする場合、前記第3受信制御信号に基づいて、前記第3受信チャネルを介して前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信すること、を実行するように構成される同一時間周波数全二重送受信ユニットを含む。
【0046】
選択可能に、前記装置は、さらに、
無線感知信号を生成するように構成される無線感知信号生成ユニットを含む。
【0047】
選択可能に、前記装置は、さらに、
無線通信信号を生成するように構成される無線通信信号生成ユニットを含む。
【0048】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているプロセッサ可読記憶媒体を提供し、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、上述した無線通信と無線感知を融合する方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0049】
本開示の上記技術的解決手段による有益な効果は、以下のとおりである。
本開示の実施例によれば、無線通信信号の送受信変換タイミングを利用して無線感知信号の送信を行い、無線通信信号の送信が終了した後に無線感知信号に対応するエコー信号に対する受信を開始することにより、無線通信信号と無線感知信号が同一周波数帯域で多重化される場合の相互影響を最大限に低下させ、送受信機に対する要求を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
図1】本開示の実施例に係る無線通信と無線感知を融合する方法のフロー模式図である。
図2】通信機器が基地局である場合の無線感知信号の送信位置模式図である(その一)。
図3】通信機器が基地局である場合の無線感知信号の送信位置模式図である(その二)。
図4】通信機器が基地局である場合の無線感知信号の送信位置模式図である(その三)。
図5】通信機器が端末である場合の無線感知信号の送信位置模式図である(その一)。
図6】通信機器が端末である場合の無線感知信号の送信位置模式図である(その二)。
図7】通信機器が端末である場合の無線感知信号の送信位置模式図である(その三)。
図8a】本開示の実施例に係る無線感知信号を送信する動作周波数帯域模式図である(その一)。
図8b】本開示の実施例に係る無線感知信号を送信する動作周波数帯域模式図である(その二)。
図8c】本開示の実施例に係る無線感知信号を送信する動作周波数帯域模式図である(その三)。
図9】本開示の実施例のフレームフォーマット模式図である。
図10】本開示の実施例無線通信と無線感知を融合する装置構成模式図である(その一)。
図11】本開示の実施例無線通信と無線感知を融合する装置構成模式図である(その二)。
図12】本開示の実施例に係る無線通信と無線感知を融合する装置の模式図である(その三)。
【発明を実施するための形態】
【0051】
本願が解決しようとする技術的問題、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下は図面及び具体的な実施例を参照して詳細に説明する。以下の説明において、具体的な構成や構成要素等の詳細は、本開示の理解を容易にするために記載されたものである。したがって、本開示の範囲及び精神から逸脱することなく、本明細書に記載の実施例の様々な変更及び修正を行うことができることは、当業者には明らかであろう。なお、既知の機能や構成については、明確かつ簡潔にするために省略する。
【0052】
明細書全体を通して「1つの実施例」又は「1つの実施例」への言及は、その実施例に関連する特定の特徴、構造、又は特性が本開示の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味することを理解されたい。したがって、本明細書全体の様々な場所で出現する「1つの実施例において」又は「1つの実施例において」は、必ずしも同じ実施例であるとは限らない。さらに、これらの特定の特徴、構造、又は特性は、1つ又は複数の実施例において任意の適切な方法で組み合わせることができる。
【0053】
本開示の様々な実施例において、以下の各プロセスの番号大小は、実行の順序を意味するものではなく、各プロセスの実行順序は、その機能及び内部ロジックによって決定されるべきであり、本開示の実施例の実施プロセスに対していかなる限定を構成しない。
【0054】
また、本明細書における用語「システム」及び「ネットワーク」は、本明細書において常に交換可能に使用される。
【0055】
本開示の実施例における「及び/又は」という用語は、関連するオブジェクトの関連関係を説明し、3つの関係が存在可能であることを表し、例えば、A及び/又はBは、Aのみ、AとBの両方、Bのみが存在することのような3つの場合を表すことができる。符号「/」は、一般に、前後の関連するオブジェクトに「又は」のような関係があることを表す。
【0056】
本開示の実施例における「複数」という用語は、2つ以上であることを指し、他の数量詞はそれに類似する。
【0057】
具体的に、本開示の実施例は、感知機能をシステムに導入した後に通信機能が影響を受けるという問題を解決するために、無線通信と無線感知を融合する方法を提供する。
【0058】
図1に示すように、本開示の実施例は、無線通信と無線感知を融合する方法を提供し、具体的に以下のステップ101~102を含み得る。
【0059】
ステップ101において、通信機器は、無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信する。
【0060】
該実施例では、前記無線感知信号は、ターゲット対象の距離、画像などの情報を感知するために使用されてもよく、前記ターゲット対象は、例えば基地局又は端末などの通信機器であってもよく、例えば車両、建物などの他のオブジェクトであってもよい。前記通信機器は、基地局であっても端末であってもよい。
【0061】
前記通信機器が無線感知信号を同時に送信しないターゲットスロット位置は異なる。前記通信機器を基地局とする場合、前記基地局は、無線通信信号のダウンリンク送信とアップリンク受信の切り替えポイント付近の位置で、無線感知信号を送信し、前記通信機器を端末とする場合、前記端末は、無線通信信号のアップリンク送信とダウンリンク受信の切り替えポイント付近の位置で、無線感知信号を送信する。前記通信機器は、前記無線感知信号を送信することにより、ターゲット対象及びターゲット対象の他の感知パラメータが存在するかどうかを決定することができる。
【0062】
ステップ102において、無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する。
【0063】
前記通信機器は、前記無線通信信号の送信スロットが終了した後、前記無線感知信号に対応するエコー信号に対する受信を開始する。ここで、通信機器は、前記無線感知信号を送信した後、ターゲット対象が存在する場合、前記ターゲット対象は、エコー信号を反射し、前記通信機器は、前記エコー信号に基づいて感知処理を行うことができる。
【0064】
前記通信機器が基地局である場合、基地局は、前記無線通信信号のダウンリンク送信スロットが終了した後、前記無線感知信号に対応するエコー信号に対する受信を開始する。前記通信機器が端末である場合、端末は、前記無線通信信号のアップリンク送信スロットが終了した後、前記無線感知信号に対応するエコー信号に対する受信を開始する。
【0065】
本開示の実施例によれば、無線通信信号の送受信変換タイミングを利用して無線感知信号の送信を行い、無線通信信号の送信が終了した後に無線感知信号に対応するエコー信号に対する受信を開始することにより、無線通信信号と無線感知信号が同一周波数帯域で多重化される場合の相互影響を最大限に低下させ、送受信機に対する要求を低下させることができる。
【0066】
具体的に、前記ターゲットスロット位置は、
第1スロットの終了時刻までの持続時間がτであるスロット位置であって、前記第1スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットである、スロット位置と、
第2スロットの開始時刻以降の持続時間がτであるスロット位置であって、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後の隣接スロットである、スロット位置と、
第1スロットの終了時刻前に開始し且つ第2スロットの開始時刻後に終了する持続時間がτであるスロット位置と、のうちの1つを含んでもよく、
ここで、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表す。
【0067】
ここで、前記通信機器が基地局である場合、前記第1スロットは、ダウンリンクスロットであり、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後のアイドルスロット又はアップリンクスロットであり、前記通信機器が端末である場合、前記第1スロットは、アップリンクスロットであり、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後のアイドルスロット又はダウンリンクスロットである。
【0068】
該実施例では、前記ターゲットスロット位置は、時間区間であり、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後の隣接スロットは、アイドルスロットであってもよく、受信スロットであってもよく、ここで、前記通信機器が基地局である場合、前記隣接スロットは、アイドルスロット又はアップリンクスロットであってもよく、前記通信機器が端末である場合、前記隣接スロットは、アイドルスロット又はダウンリンクスロットであってもよい。前記ターゲットスロット位置は、第1スロットの終了時刻前に開始し且つ第2スロットの開始時刻後に終了する持続時間がτであるスロット位置である場合、前記持続時間τについて、前記第1スロットの終了時刻前の具体な時間及び第2スロットの開始時刻後の具体な時間が限定されず、例えば、前記持続時間τについて、第1スロットの終了時刻前のτ/2箇所で開始してもよく、第2スロットの開始時刻後のτ/2箇所で終了してもよい。つまり、持続時間τについて、第1スロットの終了時刻前の具体な時間と第2スロットの開始時刻後の具体な時間は、等しくてもよいし、等しくなくてもよい。
【0069】
前記通信機器が基地局である場合、以下のように例示する。
【0070】
前記ターゲットスロット位置は、図2における(a1)と(a2)に示すように、フレーム構造における、無線通信信号の最後のダウンリンク送信スロットの末尾箇所での、持続時間がτである時間区間に対応するスロット位置であってもよく、ここで、(a1)における前記無線通信信号の最後の信号送信スロット(即ち最後のダウンリンクスロット)の後の隣接スロットは、アップリンクスロットであり、(a2)における前記隣接スロットは、アイドルスロットである。
【0071】
又は、前記ターゲットスロット位置は、図3における(b1)と(b2)に示すように、前記無線通信信号の最後のダウンリンク送信スロットの後の隣接スロットのヘッダ箇所での、持続時間がτである時間区間に対応するスロット位置であってもよく、ここで、(b1)における前記無線通信信号の最後の信号送信スロット(即ち最後のダウンリンクスロット)の後の隣接スロットは、アップリンクスロットであり、(b2)における前記隣接スロットは、アイドルスロットである。
【0072】
又は、前記ターゲットスロット位置は、図4における(c1)と(c2)に示すように、前記第1スロットの終了時刻と前記第2スロットの開始時刻に跨り且つ持続時間がτである時間区間に対応するスロット位置であってもよく、ここで、(c1)における前記無線通信信号の最後の信号送信スロット(即ち最後のダウンリンクスロット)の後の隣接スロットは、アップリンクスロットであり、(c2)における前記隣接スロットは、アイドルスロットである。
【0073】
前記通信機器が端末である場合、以下のように例示する。
【0074】
前記ターゲットスロット位置は、図5における(a1)と(a2)に示すように、フレーム構造における、無線通信信号の最後のアップリンク送信スロットの末尾箇所での、持続時間がτである時間区間に対応するスロット位置であってもよく、ここで、(a1)における前記無線通信信号の最後の信号送信スロット(即ち最後のアップリンクスロット)の後の隣接スロットは、ダウンリンクスロットであり、(a2)における前記隣接スロットは、アイドルスロットである。
【0075】
又は、前記ターゲットスロット位置は、図6における(b1)と(b2)に示すように、前記無線通信信号の最後のアップリンク送信スロットの後の隣接スロットのヘッダ箇所での、持続時間がτである時間区間に対応するスロット位置であってもよく、ここで、(b1)における前記無線通信信号の最後の信号送信スロット(即ち最後のアップリンクスロット)の後の隣接スロットは、ダウンリンクスロットであり、(b2)における前記隣接スロットは、アイドルスロットである。
【0076】
又は、前記ターゲットスロット位置は、図7における(c1)と(c2)に示すように、前記第1スロットの終了時刻と前記第2スロットの開始時刻に跨り且つ持続時間がτである時間区間に対応するスロット位置であってもよく、ここで、(c1)における前記無線通信信号の最後の信号送信スロット(即ち最後のアップリンクスロット)の後の隣接スロットは、ダウンリンクスロットであり、(c2)における前記隣接スロットは、アイドルスロットである。
【0077】
図3図4図6及び図7によれば、前記ターゲットスロット位置が、第2スロットの開始時刻以降の持続時間がτであるスロット位置である場合、又は、前記ターゲットスロット位置が、第1スロットの終了時刻前に開始し且つ第2スロットの開始時刻後に終了する持続時間がτであるスロット位置である場合、通信機器が前記無線感知信号を送信する際に、前記通信機器は、送信及び受信の操作を同時に実行する必要があり、つまり、通信機器は、同一の周波数帯域で送受信を同時に行う機能を有する。具体的に、前記通信機器は、全二重方法又はマルチ放射受信ポイント(Transmit Receive Point、TRP)協調感知方法を採用することができる。
【0078】
さらに、前記無線感知信号は、前記ターゲットスロット位置に対応する全部又は一部の動作周波数帯域を占有する。ここで、前記無線感知信号が前記ターゲットスロット位置に対応する一部の動作周波数帯域を占有する場合、前記ターゲットスロットの残りの周波数帯域で無線通信信号を送信し又は送信しないように配置されてもよい。前記無線感知信号が前記ターゲットスロット位置に対応する一部の動作周波数帯域を占有し、且つ前記一部の動作周波数帯域以外の周波数帯域で無線通信信号を送信する場合、無線感知信号と無線通信信号が同一の時間周波数分割を用いて多重化されて動作することができ、周波数リソースを最大限に利用することができる。
【0079】
具体的に、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することは、以下の(1)~(3)のうちの1つを含む。
【0080】
(1)前記ターゲットスロット位置に対応する全部の動作周波数帯域で、前記無線感知信号を送信する。
該実施例では、前記通信機器は、無線感知信号を送信する際に、前記ターゲットスロット位置に対応する動作周波数帯域で前記無線感知信号のみを送信することができ、図8aに示すように、前記無線感知信号は、周波数帯域全体を占有し、ここで、前記通信機器が基地局である場合、図8aにおけるスロットは、ダウンリンクスロットであり、前記通信機器が端末である場合、図8aにおけるスロットは、アップリンクスロットであり、図8aにおける斜線部分は、前記無線感知信号を送信する周波数帯域である。この場合、前記無線通信信号は、図8aに示す動作周波数帯域前の周波数帯域で送信することができる。
【0081】
(2)前記ターゲットスロット位置に対応する一部の動作周波数帯域で、前記無線感知信号を送信する。
該実施例では、前記通信機器は、無線感知信号を送信する際に、前記ターゲットスロット位置に対応する動作周波数帯域の一部の周波数帯域で前記無線感知信号を送信することができ、図8bに示すように、前記無線感知信号は、一部の周波数帯域を占有し、ここで、前記通信機器が基地局である場合、図8bにおけるスロットは、ダウンリンクスロットであり、前記通信機器が端末である場合、図8bにおけるスロットは、アップリンクスロットであり、図8bにおける斜線部分は、前記無線感知信号を送信する周波数帯域である。図8bにおいて、前記無線感知信号と無線通信信号は、周波数分割多重化が発生しない。
【0082】
(3)周波数分割多重化の方式を用いて、前記ターゲットスロット位置に対応する動作周波数帯域で、前記無線感知信号及び前記無線通信信号を送信する。
該実施例では、前記通信機器は、無線感知信号を送信する際に、前記ターゲットスロット位置に対応する動作周波数帯域の一部の周波数帯域で前記無線感知信号を送信し、前記動作周波数帯域の他の部分の周波数帯域で前記無線通信信号を送信することができ、図8cに示すように、前記無線感知信号は、一部の周波数帯域を占有し、前記無線通信信号は、残りの部分の周波数帯域を占有し、ここで、前記通信機器が基地局である場合、図8cにおけるスロットは、ダウンリンクスロットであり、前記通信機器が端末である場合、図8cにおけるスロットは、アップリンクスロットであり、図8cにおける斜線部分は、前記無線感知信号を送信する周波数帯域部分であり、該動作周波数帯域の残りの空白部分は、前記無線通信信号を送信する周波数帯域部分である。図8cにおいて、前記無線感知信号と無線通信信号は、周波数分割多重化が発生する。
【0083】
該実施例によれば、無線感知と無線通信を融合し、同一の動作周波数帯域を用いて動作することにより、周波数リソースを最大限に利用することができる。
【0084】
さらに、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することは、
感知プローブ周期内に、無線感知信号をターゲット周期でN回送信することを含み、
ここで、N×T1<Tであり、
T1は、前記ターゲット周期を表し、前記無線通信信号を送信するサブフレーム時間の整数倍であり、Tは、前記感知プローブ周期を表す。
【0085】
該実施例では、感知プローブ周期内に、ターゲット周期でN回送信される無線感知信号について、同一の無線感知信号であってもよいし、異なる感知信号であってもよい。それにより、ブラーの除去及び/又は環境に対するスキャンを実現することができる。
【0086】
具体的に、前記通信機器が基地局である場合、前記無線感知信号と前記無線通信信号のフレームフォーマットは、図9に示すようにすることができ、前記無線感知信号は、レーダーシステムが広く採用している線形周波数変調、位相シフトパルス変調などの信号生成方法を採用して生成されることができ、感知プローブ周期内に、無線感知信号は、ターゲット周期T1でN回送信され、毎回送信の持続時間はτであり、N×T1<Tである。無線感知信号を送信する2周期(感知プローブ周期及びターゲット周期)を設定してブラーを除去することができ、無線感知信号を複数回送信して感知精度を向上させることができる。そして、1つの周期を設定した場合、前記無線感知信号を送信する周期内にエコー信号を受信せず、次の周期でエコー信号を受信すると、該エコー信号の送信位置を知ることができないという状況を回避できる。
【0087】
1つの選択可能な実施例として、前記通信機器が全二重モードで動作する場合、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する時間は、
Tr1=T1-τであり、
ここで、Tr1は、前記エコー信号を受信する時間を表し、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表し、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の変換時間は、ゼロである。
【0088】
別の選択可能な実施例として、前記通信機器が時分割多重化モード(Time Division Duplex、TDD)で動作する場合、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する時間は、
Tr2=T1-τ-Td1-T0であり、
ここで、Tr2は、前記エコー信号を受信する時間を表し、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表し、Td1は、前記無線通信信号の送信スロットの時間を表し、T0は、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の変換時間を表す。
【0089】
ここで、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する時間ウィンドウは、感知プローブ範囲に基づいて通信機器の感知受信機によって自己決定することができる。通信機器の感知受信機は、エコー信号を受信する時間内にエコー信号を検出し、ローカル無線感知信号とエコー信号の摺動フィルタリングなどの検出アルゴリズムを通じて、エコー信号の到着時間、位相、強度などを決定し、それによってターゲット対象のターゲット位置、姿勢、画像などの情報を感知する。
【0090】
以下、具体な実施例により、前記通信機器が基地局である場合、前記無線通信と無線感知を融合する方法の実現プロセス、及び、前記通信機器が端末である場合、前記無線通信と無線感知を融合する方法の実現プロセスをそれぞれ説明する。
【0091】
例1として、基地局は、無線感知信号を送信する。
【0092】
基地局は、そのダウンリンク送信からアップリンク受信への切り替えポイント付近で感知信号を送信し、そして、そのダウンリンク送信が終了すると、無線感知信号に対応するエコー信号に対する受信を開始する。
【0093】
ここで、「ダウンリンク送信からアップリンク受信への切り替えポイント付近」とは、フレーム構造における、ダウンリンク送信の最後のスロットの末尾箇所にあること(図2に示すように)、ダウンリンク送信の最後のスロットの後1つのスロット(アイドルスロット又はアップリンクスロットである2種状況を含む)のヘッダ箇所にあること(図3に示すように)、又は、最後のスロットの末尾箇所と後1つのスロットのヘッダ箇所に跨ること(図4に示すように)を意味する。
【0094】
具体的に、前記「ダウンリンク送信が終了すると」とは、「無線通信信号の送信に対応するダウンリンクスロットが終了した後」を意味する。ダウンリンク送信の最後のスロットの末尾箇所にある方法、及び、最後のスロットの末尾箇所と後1つのスロットのヘッダ箇所に跨る方法の2種の無線感知信号送信方法について、基地局は、送信と受信の操作を同時に実行する必要があり、つまり、基地局は、同一の周波数帯域で送受信を同時に行う機能を有する。具体的に、基地局は、全二重方法又はマルチTRP協調感知方法を採用することができる。
【0095】
図8a~図8cに示すように、無線感知信号を送信する際に、ターゲットスロット位置に対応する動作周波数帯域で無線感知信号のみを送信し、全部又は一部の動作周波数帯域を占有することができ、又は、無線通信信号と無線感知信号を同時に送信し、両者が周波数分割多重化の方式を採用することができる。
【0096】
例2として、端末は、無線感知信号を送信する。
【0097】
端末は、そのアップリンク送信からダウンリンク受信への切り替えポイント付近で無線感知信号を送信し、そして、そのアップリンク送信が終了すると、無線感知信号に対応するエコー信号に対する受信を開始する。
【0098】
ここで、「アップリンク送信からダウンリンク受信への切り替えポイント付近」とは、フレーム構造における、アップリンク送信の最後のスロットの末尾箇所にあること(図5に示すように)、アップリンク送信の最後のスロットの後1つのスロット(アイドルスロット又はダウンリンクスロットである2種状況を含む)のヘッダ箇所にあること(図6に示すように)、又は、最後のスロットの末尾箇所と後1つのスロットのヘッダ箇所に跨ること(図7に示すように)を意味する。
【0099】
具体的に、前記「ダウンリンク送信が終了すると」とは、「無線通信信号の送信に対応するアップリンクスロットが終了した後」を意味する。前記無線感知信号がアップリンク送信の最後のスロットの後1つのスロットで送信される場合、端末は、送信と受信の操作を同時に実行する必要があり、つまり、端末は、同一の周波数帯域で送受信を同時に行う機能を有する。
【0100】
図8a~図8cに示すように、無線感知信号を送信する際に、ターゲットスロット位置に対応する動作周波数帯域で無線感知信号のみを送信し、全部又は一部の動作周波数帯域を占有することができ、又は、無線通信信号と無線感知信号を同時に送信し、両者が周波数分割多重化の方式を採用することができる。
【0101】
選択可能に、無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信する前、前記方法は、さらに、無線感知信号を生成することを含む。無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信する前、前記方法は、さらに、無線通信信号を生成することを含み得る。
【0102】
1つの選択可能な実施例として、前記方法は、さらに、前記無線感知信号を送信する第1送信制御信号を生成することであって、前記第1送信制御信号は、第1送信チャネルが前記無線感知信号を送信するように制御するために用いられることと、前記無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する第1受信制御信号を生成することであって、前記第1受信制御信号は、第1受信チャネルが前記エコー信号を受信するように制御するために用いられることと、を含み得る。具体的に、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することは、無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、前記第1送信制御信号に基づいて、前記第1送信チャネルを介して前記無線感知信号を送信することを含み得る。前記無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することは、前記第1受信チャネルをオンにする場合、前記第1受信制御信号に基づいて、前記第1受信チャネルを介して前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することを含み得る。
【0103】
該実施例は、前記通信機器が、第1スロットの終了時刻までの持続時間がτであるスロット位置で、無線感知信号を送信するというシーンに適用される。通信機器は、前記第1送信チャネルを介して前記無線通信信号と前記無線感知信号を送信し、無線通信信号の送信スロット(ダウンリンクスロット又はアップリンクスロット)が終了すると、該送信スロットの後のスロットが受信スロット(アップリンクスロット又はダウンリンクスロットであるか否か)又はアイドルスロットであるか否かにかかわらず、前記第1送信チャネルをオフにし、前記第1受信チャネルをオンにすることができる。通信機器は、前記無線通信信号と前記無線感知信号を送信した後、前記第1送信チャネルと前記第1受信チャネルとの変換を行い、前記第1受信チャネルをオンにする時、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する。具体的に、無線感知信号は、無線通信信号の最後の送信スロットの末尾箇所に位置し、それは、動作周波数帯域全体を占有してもよいし、一部の動作周波数帯域のみを占有してもよいし、無線通信信号と同一の動作周波数帯域で周波数分割多重化が行われてもよい。
【0104】
無線感知信号が無線通信信号の最後の送信スロットの後続のスロットで送信可能であることをサポートするために、別の選択可能な実施例として、前記方法は、さらに、無線通信信号を送信する第2送信制御信号を生成することであって、前記第2送信制御信号は、第2送信チャネルが無線通信信号を送信するように制御するために用いられることと、無線通信信号を送信した後、無線通信信号を受信する第2受信制御信号を生成することであって、前記第2受信制御信号は、第2受信チャネルが無線通信信号を受信するように制御するために用いられることと、無線感知信号を送信する前、無線感知信号を送信する第3送信制御信号を生成することであって、前記第3送信制御信号は、第3送信チャネルが前記無線感知信号を送信するように制御するために用いられることと、無線感知信号の送信が完了し且つ無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する第3受信制御信号を生成し、前記第3受信制御信号は、第3受信チャネルが前記エコー信号を受信するように制御するために用いられることと、を含み得る。
【0105】
前記通信機器は、前記第2送信チャネルをオンにする場合、前記第2送信制御信号に基づいて、前記第2送信チャネルを介して無線通信信号を送信し、前記第2受信チャネルをオンにする場合、前記第2受信制御信号に基づいて、前記第2受信チャネルを介して無線通信信号を受信する。具体的に、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することは、前記第3送信チャネルをオンにする場合、前記第3送信制御信号に基づいて、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、前記第3送信チャネルを介して前記無線感知信号を送信することを含み、無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することは、前記第3受信チャネルをオンにする場合、前記第3受信制御信号に基づいて、前記第3受信チャネルを介して前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することを含み得る。
【0106】
該実施例では、通信機器は、前記無線感知信号の送信前に前記第2送信チャネルをオンにし、前記第2送信チャネルをオンにした場合、前記第2送信チャネルを介して前記無線通信信号を送信し、それによって前記第2送信チャネルと第2受信チャネルとの変換を行い、前記第2受信チャネルをオンにする時、前記第2受信チャネルを介して無線通信信号を受信することができる。
【0107】
通信機器は、前記無線感知信号の送信前に前記第3送信チャネルをオンにし、前記第3送信チャネルをオンにした場合、前記第3送信チャネルを介して前記無線感知信号を送信し、無線感知信号の送信が完了すると、前記第3送信チャネルをオフにしてもよい(オフにしなくてもよい)。前記無線通信信号の送信スロット(ダウンリンクスロット又はアップリンクスロット)が終了すると、第3受信チャネルをオンにし、前記第3受信チャネルを介して前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信し、エコー信号の受信が終了すると、前記第3受信チャネルをオフにしてもよい(オフにしなくてもよい)。具体的に、無線感知信号は、無線通信信号の最後の送信スロットの末尾箇所に位置しもよいし、無線通信信号の最後の送信スロット後続スロットのヘッダ箇所に位置しもよいし、無線通信信号の最後の送信スロット末尾箇所と後続スロットのヘッダ箇所に跨ってもよく、それは、動作周波数帯域全体を占有してもよいし、一部の動作周波数帯域のみを占有してもよいし、無線通信信号と同一の動作周波数帯域で周波数分割多重化が行われてもよい。
【0108】
本開示の実施例によれば、無線通信信号の送受信変換タイミングを利用して無線感知信号の送信を行い、無線通信信号の送信が終了した後に無線感知信号に対応するエコー信号に対する受信を開始することにより、無線通信信号と無線感知信号が同一周波数帯域で多重化される場合の相互影響を最大限に低下させ、送受信機に対する要求を低下させることができる。
【0109】
本開示の実施例に技術的解決手段は、様々なシステム、特に5Gシステムに適用されることができる。例えば適用されるシステムは、グローバル移動通信(global system of mobile coMunication、GSM)システム、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)汎用パケット無線サビース(general packet radio service、GPRS)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)システム、高級ロングタームエボリューション(long term evolution advanced、LTE-A)システム、汎用移動システム(universal mobile telecoMunication system、UMTS)、グローバルインターネットマイクロ波アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)システム、5G NR(New Radio)(New Radio、NR)システム等であってもよい。これらのシステムには、いずれも、端末機器及びネットワーク機器が含まれる。システムには、さらに、コアネットワーク部分、例えば進化型パケットシステム(Evloved Packet System、EPS)、5Gシステム(5GS)等が含まれてもよい。
【0110】
以上の実施例では、本開示の無線通信と無線感知を融合する方法について説明した。以下の実施例では、図面を参照しながら上記方法に対応する装置をさらに説明する。
【0111】
前記方法を実現する装置を図10に例示すると、該装置は、無線通信信号生成ユニット1010、無線感知信号生成ユニット1020、第1信号送受信コントローラ1030及び第1時分割二重送受信ユニット1040を含み、ここで、無線通信信号生成ユニット1010は、無線通信信号を生成して第1時分割二重送受信ユニット1040に送信することを担当し、無線感知信号生成ユニット1020は、無線感知信号を生成して第1時分割二重送受信ユニット1040に送信することを担当する。
【0112】
第1信号送受信コントローラ1030は、フレーム構造に基づいて、第1時分割二重送受信ユニット1040の変換タイミングを制御する。具体的に、第1信号送受信コントローラ1030は、以下の工程一及び工程二を実行するように構成される。工程一において、無線通信信号の送信スロット(ダウンリンクスロット又はアップリンクスロット)が終了すると、該送信スロットの後のスロットが受信スロット(アップリンクスロット又はダウンリンクスロット)又はアイドルスロットであるか否かにかかわらず、第1送信チャネルをオフにし(オフにしなくてもよい)、第1受信チャネルをオンにするように制御する。工程二において、通信信号と感知信号の時間周波数多重化方策を明確にして第1時分割二重送受信ユニット1040に通知する。
【0113】
前記第1時分割二重送受信ユニット1040は、第1信号送受信コントローラ1030の指示に基づいて、第1送信チャネルがオンにされた場合、受信した無線通信信号及び無線感知信号を送信すること、第1送信チャネルと第1受信チャネルの変換を行うこと、第1受信チャネルがオンにされた場合、無線感知信号に対応するエコー信号を受信すること、を実行するように構成される。
【0114】
なお、該装置は、前記通信機器が最後の送信スロットの末尾箇所で前記無線感知信号を送信するというシーンに適用され、前記無線感知信号の送信は、動作周波数帯域全体を占有してもよいし、一部の動作周波数帯域のみを占有してもよいし、無線通信信号と同一の動作周波数帯域で周波数分割多重化が行われてもよい。
【0115】
前記方法を実現する装置を図11に例示すると、該装置は、無線通信信号生成ユニット1010、無線感知信号生成ユニット1020、第2信号送受信コントローラ1130、第2時分割二重送受信ユニット1140及び同一時間周波数全二重送受信ユニット1150を含み、ここで、無線通信信号生成ユニット1010は、無線通信信号を生成して第2時分割二重送受信ユニット1140に送信することを担当し、無線感知信号生成ユニット1020は、無線感知信号を生成して同一時間周波数全二重送受信ユニット1150に送信することを担当する。
【0116】
第2信号送受信コントローラ1130は、以下の工程一、工程二及び工程三を実行するように構成される。工程一において、フレーム構造に基づいて第2時分割二重送受信ユニット1140の変換タイミングを制御する。工程二において、同一時間周波数全二重送受信ユニット1150の変換タイミングを制御し、具体的に、無線感知信号の送信前に同一時間周波数全二重送受信ユニット1150の第3送信チャネルをオンにするように制御し、無線感知信号の送信が完了すると、第3送信チャネルをオフにするように制御し、無線通信信号の送信スロット(ダウンリンクスロット又はアップリンクスロット)が終了すると、同一時間周波数全二重送受信ユニット1150における第3受信チャネルをオンにするように制御し、エコー信号の受信が終了すると、第3受信チャネルをオフにするように制御する。工程三において、無線通信信号と無線感知信号の時間周波数多重化方策を明確にして第2時分割二重送受信ユニット1140と同一時間周波数全二重送受信ユニット1150に通知する。
【0117】
第2時分割二重送受信ユニット1140は、第2信号送受信コントローラ1130の指示に基づいて、第2送信チャネルがオンにされた場合、受信した無線通信信号を送信こと、第2送信チャネルと第2受信チャネルの変換を行うこと、第2受信チャネルがオンにされた場合、無線通信信号を受信すること、を実行するように構成される。
【0118】
同一時間周波数全二重送受信ユニット1150は、第2信号送受信コントローラ1130の指示に基づいて、第3送信チャネルがオンにされた場合、受信した無線感知信号を送信すること、進行第3送信チャネルと第3受信チャネルの変換を行うこと、第3受信チャネルがオンにされた場合、無線感知信号に対応するエコー信号を受信すること、を実行するように構成される。
【0119】
なお、該装置は、前記通信機器が、無線通信信号の最後の送信スロットの末尾箇所に係るシーン、無線通信信号の最後の送信スロット後続スロットのヘッダ箇所に係るシーン、無線通信信号の最後の送信スロット末尾箇所と後続スロットのヘッダ箇所に跨るシーンの3種のシーンのうちのいずれか1種に適用され得る。前記無線感知信号の送信は、ターゲットスロット位置に対応する動作周波数帯域全体を占有してもよいし、一部の動作周波数帯域のみを占有してもよいし、無線通信信号と同一の動作周波数帯域で周波数分割多重化が行われてもよい。
【0120】
具体的に、本開示の実施例は、通信機器に適用する無線通信と無線感知を融合する装置を提供し、前記通信機器は、基地局又は端末であってもよく、前記装置は、
通信機器が無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することと、
用于無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することと、を実行するように構成される信号送受信ユニットを含む。
【0121】
選択可能に、前記ターゲットスロット位置は、
第1スロットの終了時刻までの持続時間がτであるスロット位置であって、前記第1スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットである、スロット位置と、
第2スロットの開始時刻以降の持続時間がτであるスロット位置であって、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後の隣接スロットである、スロット位置と、
第1スロットの終了時刻前に開始し且つ第2スロットの開始時刻後に終了する持続時間がτであるスロット位置と、のうちの1つを含み、
ここで、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表す。
【0122】
選択可能に、前記通信機器が基地局である場合、前記第1スロットは、ダウンリンクスロットであり、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後のアイドルスロット又はアップリンクスロットであり、
前記通信機器が端末である場合、前記第1スロットは、アップリンクスロットであり、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後のアイドルスロット又はダウンリンクスロットである。
【0123】
選択可能に、前記無線感知信号は、前記ターゲットスロット位置に対応する全部又は一部の動作周波数帯域を占有する。
選択可能に、前記信号送受信ユニットは、具体的に、を実行するように構成される。
【0124】
感知プローブ周期内に、無線感知信号をターゲット周期でN回送信することを含み、
ここで、N×T1<Tであり、
T1は、前記ターゲット周期を表し、前記無線通信信号を送信するサブフレーム時間の整数倍であり、Tは、前記感知プローブ周期を表す。
【0125】
選択可能に、前記通信機器が全二重モードで動作する場合、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する時間は、
Tr1=T1-τであり、
ここで、Tr1は、前記エコー信号を受信する時間を表し、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表す。
【0126】
選択可能に、前記通信機器が時分割多重化モードで動作する場合、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する時間は、
Tr2=T1-τ-Td1-T0であり、
ここで、Tr2は、前記エコー信号を受信する時間を表し、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表し、Td1は、前記無線通信信号の送信スロットの時間を表し、T0は、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の変換時間を表す。
【0127】
1つの選択可能な実施例として、図10に示すように、前記装置は、さらに、第1信号送受信コントローラ1030を含み、
第1信号送受信コントローラ1030は、前記無線感知信号を送信する第1送信制御信号を生成するように構成され、前記第1送信制御信号は、第1送信チャネルが前記無線感知信号を送信するように制御するために用いられ、
第1信号送受信コントローラ1030は、さらに、前記無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する第1受信制御信号を生成するように構成され、前記第1受信制御信号は、第1受信チャネルが前記エコー信号を受信するように制御するために用いられる。
【0128】
選択可能に、図10に示すように、前記信号送受信ユニットは、第1時分割二重送受信ユニット1040を含み、
第1時分割二重送受信ユニット1040は、前記第1信号送受信コントローラ1030の制御信号を受信することができ、前記制御信号は、フレーム構造に基づいて前記第1時分割二重送受信ユニット1040の変換タイミングを制御する制御信号、及び、通信信号と感知信号の時間周波数多重化方策を明確にする制御信号を含み得る。
【0129】
具体的に、前記第1時分割二重送受信ユニットは、
無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、前記第1送信制御信号に基づいて、前記第1送信チャネルを介して前記無線感知信号を送信すること、
前記第1受信チャネルをオンにする場合、前記第1受信制御信号に基づいて、前記第1受信チャネルを介して前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信すること、を実行するように構成されてもよい。
【0130】
1つの選択可能な実施例として、図11に示すように、前記装置は、さらに、
無線通信信号を送信する第2送信制御信号を生成することであって、前記第2送信制御信号は、第2送信チャネルが無線通信信号を送信するように制御するために用いられることと、
無線通信信号を送信した後、無線通信信号を受信する第2受信制御信号を生成することであって、前記第2受信制御信号は、第2受信チャネルが無線通信信号を受信するように制御するために用いられることと、
無線感知信号を送信する前、無線感知信号を送信する第3送信制御信号を生成することであって、前記第3送信制御信号は、第3送信チャネルが前記無線感知信号を送信するように制御するために用いられることと、
無線感知信号の送信が完了し且つ無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する第3受信制御信号を生成し、前記第3受信制御信号は、第3受信チャネルが前記エコー信号を受信するように制御するために用いられることと、を実行するように構成される第2信号送受信コントローラ1130を含む。
【0131】
選択可能に、図11に示すように、前記信号送受信ユニットは、第2時分割二重送受信ユニット1140を含み、
第2時分割二重送受信ユニット1140は、第2信号送受信コントローラ1130の制御信号を受信することができ、前記制御信号は、フレーム構造に基づいて前記第2時分割二重送受信ユニット1140の変換タイミングを制御する制御信号、及び、通信信号と感知信号の時間周波数多重化方策を明確にする制御信号を含み得る。
【0132】
具体的に、前記第2時分割二重送受信ユニットは、
前記第2送信チャネルをオンにする場合、前記第2送信制御信号に基づいて、前記第2送信チャネルを介して無線通信信号を送信することと、
前記第2受信チャネルをオンにする場合、前記第2受信制御信号に基づいて、前記第2受信チャネルを介して無線通信信号を受信することと、を実行するように構成されてもよい。
【0133】
選択可能に、図11に示すように、前記信号送受信ユニットは、さらに、同一時間周波数全二重送受信ユニット1150を含み、
同一時間周波数全二重送受信ユニット1150は、第2信号送受信コントローラ1130の制御信号を受信することができ、前記制御信号は、フレーム構造に基づいて前記同一時間周波数全二重送受信ユニット1150の変換タイミングを制御する制御信号、及び、通信信号と感知信号の時間周波数多重化方策を明確にする制御信号を含み得る。
【0134】
具体的に、前記同一時間周波数全二重送受信ユニットは、
前記第3送信チャネルをオンにする場合、前記第3送信制御信号に基づいて、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、前記第3送信チャネルを介して前記無線感知信号を送信すること、
前記第3受信チャネルをオンにする場合、前記第3受信制御信号に基づいて、前記第3受信チャネルを介して前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信すること、を実行するように構成されてもよい。
【0135】
選択可能に、図10及び図11に示すように、前記装置は、さらに、
無線感知信号を生成するように構成される無線感知信号生成ユニット1020を含む。
【0136】
選択可能に、図10及び図11に示すように、前記装置は、さらに、
無線通信信号を生成するように構成される無線通信信号生成ユニット1010を含む。
【0137】
なお、該装置実施例は、上記無線通信と無線感知を融合する方法実施例に対応するものであり、上記方法実施例における全ての実現形態は、いずれも、該装置実施例に適用され、同一の技術効果を達成することができる。方法実施例及び該装置実施例は、同一の出願構想に基づくものであって、問題を解決する原理が類似しているため、相互に参照することができ、重複点の説明を省略する。
【0138】
なお、本開示の実施例におけるユニットへの分割は、模式的なものであって、単に論理機能分割であり、実際に実現する時に他の分割方式があってもよい。また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットが単独で物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。上記集積されたユニットは、ハードウェアの形式で実現してもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現してもよい。
【0139】
前記集積されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される場合、1つのプロセッサ可読記憶媒体に記憶することができる。このような理解に基づき、本開示の技術的解決手段は、本質的に又は従来技術に寄与する部分又は該技術的解決手段の全部又は一部がソフトウェア製品の形式で表すことができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、いくつかのコマンドを含んでコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置等であってもよい)又はプロセッサ(processor)に本開示の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させる。前記記憶媒体は、Uディスク、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等の様々なプログラムコードを記憶できる媒体を含む。
【0140】
図12に示すように、本開示の実施例は、さらに、通信機器に適用する無線通信と無線感知を融合する装置を提供し、前記通信機器は、基地局又は端末であってもよく、前記装置は、メモリ1220、送受信機1200、プロセッサ1210を含み、ここで、メモリ1220は、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、送受信機1200は、前記プロセッサ1210の制御でデータを送受信するために用いられ、
前記プロセッサ1210は、前記メモリ1220におけるコンピュータプログラムを読み出して、
無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することと、
無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することと、を実行するために用いられる。
【0141】
選択可能に、前記ターゲットスロット位置は、
第1スロットの終了時刻までの持続時間がτであるスロット位置であって、前記第1スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットである、スロット位置と、
第2スロットの開始時刻以降の持続時間がτであるスロット位置であって、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後の隣接スロットである、スロット位置と、
第1スロットの終了時刻前に開始し且つ第2スロットの開始時刻後に終了する持続時間がτであるスロット位置と、のうちの1つを含み、
ここで、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表す。
【0142】
選択可能に、前記通信機器が基地局である場合、前記第1スロットは、ダウンリンクスロットであり、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後のアイドルスロット又はアップリンクスロットであり、
前記通信機器が端末である場合、前記第1スロットは、アップリンクスロットであり、前記第2スロットは、前記無線通信信号の最後の信号送信スロットの後のアイドルスロット又はダウンリンクスロットである。
【0143】
選択可能に、前記無線感知信号は、前記ターゲットスロット位置に対応する全部又は一部の動作周波数帯域を占有する。
【0144】
選択可能に、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することは、具体的に、
感知プローブ周期内に、無線感知信号をターゲット周期でN回送信することを含み、
ここで、N×T1<Tであり、
T1は、前記ターゲット周期を表し、前記無線通信信号を送信するサブフレーム時間の整数倍であり、Tは、前記感知プローブ周期を表す。
【0145】
選択可能に、前記通信機器が全二重モードで動作する場合、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する時間は、
Tr1=T1-τであり、
ここで、Tr1は、前記エコー信号を受信する時間を表し、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表す。
【0146】
選択可能に、前記通信機器が時分割多重化モードで動作する場合、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する時間は、
Tr2=T1-τ-Td1-T0であり、
ここで、Tr2は、前記エコー信号を受信する時間を表し、τは、前記無線感知信号を毎回送信する持続時間を表し、Td1は、前記無線通信信号の送信スロットの時間を表し、T0は、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の変換時間を表す。
【0147】
選択可能に、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、さらに、
前記無線感知信号を送信する第1送信制御信号を生成することであって、前記第1送信制御信号は、第1送信チャネルが前記無線感知信号を送信するように制御するために用いられることと、
前記無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する第1受信制御信号を生成することであって、前記第1受信制御信号は、第1受信チャネルが前記エコー信号を受信するように制御するために用いられることと、を実現するために用いられる。
【0148】
選択可能に、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することは、具体的に、
無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、前記第1送信制御信号に基づいて、前記第1送信チャネルを介して前記無線感知信号を送信することを含み、
前記無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することは、具体的に、
前記第1受信チャネルをオンにする場合、前記第1受信制御信号に基づいて、前記第1受信チャネルを介して前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することを含む。
【0149】
選択可能に、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、さらに、
無線通信信号を送信する第2送信制御信号を生成することであって、前記第2送信制御信号は、第2送信チャネルが無線通信信号を送信するように制御するために用いられることと、
無線通信信号を送信した後、無線通信信号を受信する第2受信制御信号を生成することであって、前記第2受信制御信号は、第2受信チャネルが無線通信信号を受信するように制御するために用いられることと、
無線感知信号を送信する前、無線感知信号を送信する第3送信制御信号を生成することであって、前記第3送信制御信号は、第3送信チャネルが前記無線感知信号を送信するように制御するために用いられることと、
無線感知信号の送信が完了し且つ無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信する第3受信制御信号を生成し、前記第3受信制御信号は、第3受信チャネルが前記エコー信号を受信するように制御するために用いられることと、を実現するために用いられる。
【0150】
選択可能に、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、さらに、
前記第2送信チャネルをオンにする場合、前記第2送信制御信号に基づいて、前記第2送信チャネルを介して無線通信信号を送信することと、
前記第2受信チャネルをオンにする場合、前記第2受信制御信号に基づいて、前記第2受信チャネルを介して無線通信信号を受信することと、を実現するために用いられる。
【0151】
選択可能に、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信することは、具体的に、
前記第3送信チャネルをオンにする場合、前記第3送信制御信号に基づいて、前記無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、前記第3送信チャネルを介して前記無線感知信号を送信することを含み、
無線通信信号の信号送信スロットが終了すると、前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することは、具体的に、
前記第3受信チャネルをオンにする場合、前記第3受信制御信号に基づいて、前記第3受信チャネルを介して前記無線感知信号に対応するエコー信号を受信することを含む。
【0152】
選択可能に、無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号を送信する前、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、さらに、
無線感知信号を生成することを実現するために用いられる。
【0153】
選択可能に、無線通信信号の信号送信と信号受信の切り替えポイントに関連するターゲットスロット位置で、無線感知信号の前、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、さらに、
無線通信信号を生成することを実現するために用いられる。
【0154】
ここで、図12において、バスアーキテクチャは、任意の数量の相互接続されたバスとブリッジを含むことができ、具体的にプロセッサ1210に代表される1つ又は複数のプロセッサとメモリ1220に代表されるメモリの様々な回路が接続される。バスアーキテクチャは、さらに、周辺機器、レギュレータ及び電力管理回路等の様々な他の回路を接続することができ、これらは本分野で周知なものであり、従って、本明細書は説明を省略する。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機1200は、複数の素子であってもよく、つまり、送信機と受信機を含んでもよく、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。プロセッサ1210は、バスアーキテクチャの管理と一般的な処理を担当し、メモリ1220は、プロセッサ1210が操作を実行するときに使用するデータを記憶することができる。
【0155】
プロセッサ1210は、中央プロセッサ(Central Processing Unit、CPU)、専用集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)又は複雑なプログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLD)であってもよく、プロセッサはマルチコアアーキテクチャを採用してもよい。
【0156】
プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出すことにより、取得された実行可能な命令に応じて本開示の実施例で提供されるいずれかの前記方法を実行するために用いられる。プロセッサとメモリは物理的に分かれて配置されてもよい。
【0157】
なお、本開示の実施例に係る上記ネットワーク機器は、上記方法実施例によって実現されるすべての方法におけるステップを実現させることができ、且つ同一の技術効果を奏することができ、ここでは本実施例における方法実施例と同じである部分及び有益な効果についての具体的な説明を省略する。
【0158】
また、本開示の具体な実施例は、さらに、コンピュータプログラムが記憶されているプロセッサ可読記憶媒体を提供し、ここで、該プログラムがプロセッサによって実行されるとき、上記無線通信と無線感知を融合する方法のステップを実現させる。そして、同じ技術的効果を達成することができ、重複を避けるために、ここで説明を省略する。ここで、前記コンピュータ記憶媒体は、コンピュータにアクセス可能な任意の利用可能な媒体又はデータ記憶機器であってもよい。磁気メモリ(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク(MO)等)、光学メモリ(例えば、CD、DVD、BD、HVD等)、半導体メモリ(例えば、ROM、EPROM、EEPROM、不揮発性メモリ(NAND FLASH)、ソリッドステートディスク(SSD))等を含むがこれらに限定されない。
【0159】
当業者であれば、本開示の実施例は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供することができることがわかる。したがって、本開示は、完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアを結合する実施例の形式を採用することができる。また、本開示は、コンピュータの利用可能なプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータの利用可能な記憶媒体(ディスクメモリ及び光学メモリ等を含むがこれらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形式を採用することができる。
【0160】
本開示は、本開示の実施例に基づく方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明するものである。コンピュータの実行可能なコマンドにより、フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせを実現できることを理解すべきである。これらのコンピュータ実行可能な命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサに提供して1つの機器を生成し、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサによって実行される命令はフローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現するための装置を生成する。
【0161】
これらのプロセッサ実行可能な命令はコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器が特定の方式で動作することを案内できるプロセッサ可読メモリに記憶することもでき、該プロセッサ可読メモリに記憶された命令は命令装置を含む製造品を生成し、該命令装置はフローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現する。
【0162】
これらのプロセッサの実行可能なコマンドはコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器にロードすることもでき、コンピュータ又は他のプログラマブル装置に一連の操作ステップを実行させてコンピュータにより実現される処理を生成し、それによりコンピュータ又は他のプログラマブル装置に実行されるコマンドはフローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0163】
なお、以上の各モジュールの分割は、ただ論理的機能の分割に過ぎず、実際に実現するときに、全部又は一部を1つの物理的実体に統合されてもよく、物理的に分離されてもよいことを理解すべきである。また、これらのモジュールは、全部がソフトウェアが処理要素によって呼び出される形式で実現されてもよいし、全部がハードウェアの形式で実現されてもよいし、一部のモジュールが処理要素によってソフトウェアを呼び出す形式で実現されてもよいし、一部のモジュールがハードウェアの形式で実現されてもよい。例えば、決定モジュールは、単独的に確立された処理要素であってもよいし、上記装置のあるチップに統合されて実現されてもよく、また、プログラムコードの形式で上記装置のメモリに記憶されてもよいし、上記装置のある処理要素によって上記決定モジュールの機能を呼び出して実行されてもよい。他のモジュールの実現も、同様である。なお、これらモジュールは、全部又は一部が統合されてもよいし、独立的に実現されてもよい。ここで記載される処理要素は、信号の処理能力を有する集積回路であってもよい。実現過程において、上記方法の各ステップ又は上記各モジュールは、プロセッサ要素中のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令によって完成されることができる。
【0164】
例えば、各モジュール、ユニット、サブユニット又はサブモジュールは、上記方法を実施する1つ又は複数の集積回路として構成されてもよく、例えば、1つ又は複数の特定集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、1つ又は複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSP)、又は、1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)などであってもよい。また、例えば、上記のあるモジュールが処理要素によってプログラムコードを呼び出す形式で実現される場合、該処理要素は、汎用プロセッサであり得、例えば、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)又は他のプログラムコードを呼び出すことができるプロセッサであり得る。また、例えば、これらのモジュールは、一体に統合されて、システムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形式で実現されてもよい。
【0165】
本開示の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」などの用語は、特定の順序又は前後順を記述するために使用されるのではなく、類似の対象を区別するために使用される。そのように使用されるデータは、本明細書に記載される本願の実施例が、例えば、本明細書に図示又は記載されるもの以外の順序でも実施されるように、適切に交換されることが理解されるべきである。更に、「含む」及び「有する」という用語ならびにそれらの任意の変形は、非排他的を意図しており、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は装置は、必ずしも明確に列挙されたそれらのステップ又はユニットに限定されるものではなく、明確に列挙されていないもの又はそれらのプロセス、方法、製品又は装置に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。また、本明細書及び特許請求の範囲で使用される「及び/又は」は、接続された対象の少なくとも1つを意味する。例えば、A及び/又はB及び/又はCは、単独A、単独B、単独C、AとBの両方が存在すること、BとCの両方が存在すること、AとCの両方が存在すること、及び、AとBとCのいずれも存在することの7種類のケースを含むことを示す。同様に、本明細書及び特許請求の範囲で使用される「AとBのうちの少なくとも1つ」は、「単独A、単独B、又は、AとBの両方が存在する」と理解されるべきである。
【0166】
以上記載されたのは、本開示の選択可能な実施形態である。当業者は、本開示に記載されている原理を逸脱せずに様々な改良や修飾をすることもできる。これらの改良や修飾も、本開示の保護範囲として見なされるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8a
図8b
図8c
図9
図10
図11
図12