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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-16
(45)【発行日】2025-01-24
(54)【発明の名称】プログラム、方法、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0208 20230101AFI20250117BHJP
【FI】
G06Q30/0208
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2024081980
(22)【出願日】2024-05-20
【審査請求日】2024-07-03
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512326986
【氏名又は名称】ユニークビジョン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】白▲土▼ 良之
(72)【発明者】
【氏名】菊池 昌昭
【審査官】佐藤 光起
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-227877(JP,A)
【文献】特開2003-108847(JP,A)
【文献】特開2020-036820(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータプロセッサを備えるコンピュータを動作させるプログラムであって、前記プログラムは、前記コンピュータプロセッサに、
ユーザから、キャンペーンの応募を受け付けるステップと、
前記キャンペーンの応募が不正なものか否かを判定するステップと、
前記キャンペーンの応募に応じて、抽選に参加する権利を、前記応募が不正なものと判定されても前記ユーザに付与するステップと、
付与された前記抽選に参加する権利を消費して抽選処理を行う操作を前記ユーザから受け付けるステップと、
前記抽選処理を行う操作に応じて抽選処理を行うステップと、
前記抽選処理の結果を前記ユーザに提示するステップと、
を実行させ、
前記抽選処理を行うステップにおいて、前記不正なキャンペーンの応募によって付与された前記権利が前記ユーザにある場合は、前記抽選処理を行う操作を受け付けたとしても前記抽選処理の当選の対象とせず、
前記ユーザが前記抽選処理の当選の対象とならない状態であったとしても、一定の条件を満たすことにより、前記抽選処理の当選の対象とするよう回復させ
前記付与するステップにおいて、前記ユーザから、前記キャンペーンの応募を受け付ける都度、前記抽選に参加する権利を示す数量の情報を前記ユーザと関連付けることにより前記ユーザが保有する前記数量を増加させて記憶部において管理させ、
前記記憶部において、前記不正な応募によって付与された前記抽選に参加する権利の数量も管理させており、
前記ユーザに対し、前記ユーザが保有する前記抽選に参加する権利の数量として、不正でない応募で付与された第1の数量と不正な応募で付与された第2の数量とを合わせた総数を提示する一方、前記不正な応募によって付与された前記抽選に参加する権利の前記第2の数量を提示せず、
前記抽選処理を行うステップにおいて、前記抽選処理を行う操作に応じた数量の前記抽選に参加する権利を消費して、前記抽選処理を行い、
前記抽選処理を行うステップにおいて、前記抽選処理を行う操作を前記ユーザから受け付けることに応じて、当該抽選処理に応じた数量分、前記第2の数量から優先して消費して前記抽選処理を行い、前記抽選処理を行う操作を受け付けた段階で前記第2の数量がある場合は前記抽選処理の当選の対象とせず、当該抽選処理を行う操作を受け付けた段階で前記第2の数量がない場合は前記抽選処理の当選の対象とし、
前記一定の条件を満たすことにより前記当選の対象とするよう回復させることとして、前記抽選処理を行う操作を受け付けることにより前記第2の数量を消費しきって前記抽選処理を行うことで前記第2の数量がない状態に至ることを含む、プログラム。
【請求項2】
前記受け付けるステップにおいて、前記キャンペーンの応募を受け付けることとして、ユーザから、レシートを撮影した撮影画像のアップロードを受け付けており、
前記判定するステップにおいて、前記アップロードされたレシートの撮影画像をオペレータのユーザに提示して、前記オペレータのユーザから、前記応募にかかるレシートが不正なレシートによるものか否かの指定を受け付けることにより前記判定を行う、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記判定するステップにおいて、前記レシートの撮影画像とともに、前記レシートの撮影画像に対し光学文字認識処理により読み取った文字の情報を前記オペレータのユーザに提示する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
コンピュータプロセッサを備えるコンピュータを動作させる方法であって、前記方法は、前記コンピュータプロセッサが、
ユーザから、キャンペーンの応募を受け付けるステップと、
前記キャンペーンの応募が不正なものか否かを判定するステップと、
前記キャンペーンの応募に応じて、抽選に参加する権利を、前記応募が不正なものと判定されても前記ユーザに付与するステップと、
付与された前記抽選に参加する権利を消費して抽選処理を行う操作を前記ユーザから受け付けるステップと、
前記抽選処理を行う操作に応じて抽選処理を行うステップと、
前記抽選処理の結果を前記ユーザに提示するステップと、
を実行し、
前記抽選処理を行うステップにおいて、前記不正なキャンペーンの応募によって付与された前記権利が前記ユーザにある場合は、前記抽選処理を行う操作を受け付けたとしても前記抽選処理の当選の対象とせず、
前記ユーザが前記抽選処理の当選の対象とならない状態であったとしても、一定の条件を満たすことにより、前記抽選処理の当選の対象とするよう回復させ
前記付与するステップにおいて、前記ユーザから、前記キャンペーンの応募を受け付ける都度、前記抽選に参加する権利を示す数量の情報を前記ユーザと関連付けることにより前記ユーザが保有する前記数量を増加させて記憶部において管理させ、
前記記憶部において、前記不正な応募によって付与された前記抽選に参加する権利の数量も管理させており、
前記ユーザに対し、前記ユーザが保有する前記抽選に参加する権利の数量として、不正でない応募で付与された第1の数量と不正な応募で付与された第2の数量とを合わせた総数を提示する一方、前記不正な応募によって付与された前記抽選に参加する権利の前記第2の数量を提示せず、
前記抽選処理を行うステップにおいて、前記抽選処理を行う操作に応じた数量の前記抽選に参加する権利を消費して、前記抽選処理を行い、
前記抽選処理を行うステップにおいて、前記抽選処理を行う操作を前記ユーザから受け付けることに応じて、当該抽選処理に応じた数量分、前記第2の数量から優先して消費して前記抽選処理を行い、前記抽選処理を行う操作を受け付けた段階で前記第2の数量がある場合は前記抽選処理の当選の対象とせず、当該抽選処理を行う操作を受け付けた段階で前記第2の数量がない場合は前記抽選処理の当選の対象とし、
前記一定の条件を満たすことにより前記当選の対象とするよう回復させることとして、前記抽選処理を行う操作を受け付けることにより前記第2の数量を消費しきって前記抽選処理を行うことで前記第2の数量がない状態に至ることを含む、
方法。
【請求項5】
情報処理装置であって、前記情報処理装置の制御部が、
ユーザから、キャンペーンの応募を受け付けるステップと、
前記キャンペーンの応募が不正なものか否かを判定するステップと、
前記キャンペーンの応募に応じて、抽選に参加する権利を、前記応募が不正なものと判定されても前記ユーザに付与するステップと、
付与された前記抽選に参加する権利を消費して抽選処理を行う操作を前記ユーザから受け付けるステップと、
前記抽選処理を行う操作に応じて抽選処理を行うステップと、
前記抽選処理の結果を前記ユーザに提示するステップと、
を実行し、
前記抽選処理を行うステップにおいて、前記不正なキャンペーンの応募によって付与された前記権利が前記ユーザにある場合は、前記抽選処理を行う操作を受け付けたとしても前記抽選処理の当選の対象とせず、
前記ユーザが前記抽選処理の当選の対象とならない状態であったとしても、一定の条件を満たすことにより、前記抽選処理の当選の対象とするよう回復させ
前記付与するステップにおいて、前記ユーザから、前記キャンペーンの応募を受け付ける都度、前記抽選に参加する権利を示す数量の情報を前記ユーザと関連付けることにより前記ユーザが保有する前記数量を増加させて記憶部において管理させ、
前記記憶部において、前記不正な応募によって付与された前記抽選に参加する権利の数量も管理させており、
前記ユーザに対し、前記ユーザが保有する前記抽選に参加する権利の数量として、不正でない応募で付与された第1の数量と不正な応募で付与された第2の数量とを合わせた総数を提示する一方、前記不正な応募によって付与された前記抽選に参加する権利の前記第2の数量を提示せず、
前記抽選処理を行うステップにおいて、前記抽選処理を行う操作に応じた数量の前記抽選に参加する権利を消費して、前記抽選処理を行い、
前記抽選処理を行うステップにおいて、前記抽選処理を行う操作を前記ユーザから受け付けることに応じて、当該抽選処理に応じた数量分、前記第2の数量から優先して消費して前記抽選処理を行い、前記抽選処理を行う操作を受け付けた段階で前記第2の数量がある場合は前記抽選処理の当選の対象とせず、当該抽選処理を行う操作を受け付けた段階で前記第2の数量がない場合は前記抽選処理の当選の対象とし、
前記一定の条件を満たすことにより前記当選の対象とするよう回復させることとして、前記抽選処理を行う操作を受け付けることにより前記第2の数量を消費しきって前記抽選処理を行うことで前記第2の数量がない状態に至ることを含む、
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
事業者による販売促進の施策として、キャンペーンを展開し、キャンペーンへの応募を需要者から受け付けて、景品等の特典を提供することが行われている。これにより、商品等の認知度を高めることが期待されている。
【0003】
このようなキャンペーンの手法としては様々なものがある。例えば、商品を購入することを条件としてキャンペーンに応募できるようにするため、商品を購入したレシートを需要者の携帯端末等で撮影した撮影画像の提供を要するものもある。例えば、コンビニエンスストア等で販売される商品を購入したレシート、飲食店で特定のメニューを注文したことが表示されるレシート等を需要者が提供することで、需要者に特典を提供することもある。
【0004】
キャンペーンへの応募には、需要者が応募条件を満たさずになされたものも含まれ得る。例えば、レシートの撮影画像を需要者が提供する場合、重複したレシートを用いたり、撮影画像を加工したりする等により不正に応募がなされることもある。この場合、不正になされた応募に対して需要者に特典を付与してしまうと、正当に応募をした需要者との間で不公平感が生じるおそれがある。
【0005】
特許文献1には、「実際に購買行動を行っていないレシートによる不正なキャンペーン応募を防止する」ことを目的とした技術が記載されている。特許文献1には、具体的には、「発行される商品のレシートに基づき、携帯端末からキャンペーンサーバにキャンペーン応募が行われる際に、キャンペーン応募の認証を行う」こととして、「店舗に設置された時刻情報提示装置から提示される時刻情報であって、商品の会計処理時に携帯端末で読み取られた時刻情報を、商品の購買時刻として取得する」ことと、「商品の会計処理後に携帯端末で撮影された商品のレシート画像から、レシート時刻を含むレシート情報を読み出す」ことと、「購買時刻とレシート時刻を比較して、時刻差が所定以内であるかを判定する」ことと、「時刻差が所定以内と判定された場合に、レシート情報を有効としてキャンペーン応募を許可する」ことが記載されている。
【0006】
これにより、特許文献1の技術によると、「実際に購買行動を行っていないレシートによる不正なキャンペーン応募を防止する」という効果があるとされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2018-101189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
キャンペーンへの応募の不正を検知した場合、上記のように、当該応募に対して特典を付与することは好ましくないと考えられる。
【0009】
一方、需要者向けのキャンペーンは、マーケティング上の施策として、商品をトライアルで使用することを促すこと等が期待されている。そのためキャンペーンの期間が1か月単位など、一定以上の期間にわたって展開されることもある。
【0010】
キャンペーンの目的としては、商品等の認知を高め、実際に使ってもらうこともあり得るため、需要者のキャンペーンの応募に不正を検知したからといっても、上記のように一定期間にわたって展開されるキャンペーンの期間中に、需要者に対して何ら特典が与えられないままとしてしまうと、キャンペーンへの参加意欲を減じてしまうおそれがあり、マーケティング上の目的達成からは遠ざかってしまうおそれがある。
【0011】
したがって、キャンペーンへの応募にあたって需要者に不公平感を生じさせないようにしつつ、キャンペーンへの参加意欲を減じないようにして、キャンペーンの目的を達する可能性をよりいっそう高めることができる技術が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本開示に示す一実施形態によると、コンピュータプロセッサを備えるコンピュータを動作させるプログラムが提供される。プログラムは、コンピュータプロセッサに、ユーザから、キャンペーンの応募を受け付けるステップと、キャンペーンの応募が不正なものか否かを判定するステップと、キャンペーンの応募に応じて、抽選に参加する権利を、応募が不正なものと判定されてもユーザに付与するステップと、付与された抽選に参加する権利を消費して抽選処理を行う操作をユーザから受け付けるステップと、抽選処理を行う操作に応じて抽選処理を行うステップと、抽選処理の結果をユーザに提示するステップと、を実行させ、抽選処理を行うステップにおいて、不正なキャンペーンの応募によって付与された権利がユーザにある場合は、抽選処理を行う操作を受け付けたとしても抽選処理の当選の対象とせず、ユーザが抽選処理の当選の対象とならない状態であったとしても、一定の条件を満たすことにより、抽選処理の当選の対象とするよう回復させる。
【発明の効果】
【0013】
本開示によれば、キャンペーンへの応募にあたって需要者に不公平感を生じさせないようにしつつ、キャンペーンへの参加意欲を減じないようにして、キャンペーンの目的を達する可能性をよりいっそう高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、システム1の構成を示す図である。
図2図2は、サーバ20の構成を示す図である。
図3図3は、端末10の構成を示す図である。
図4図4は、ユーザデータベース211のデータ構造を示す図である。
図5図5は、キャンペーン景品データベース212のデータ構造を示す図である。
図6図6は、キャンペーン応募データベース213のデータ構造を示す図である。
図7図7は、抽選履歴データベース214のデータ構造を示す図である。
図8図8は、ユーザからキャンペーンへの応募を受け付ける処理の流れを示す図である。
図9図9は、抽選処理の流れを示す図である。
図10図10は、ユーザの操作画面の例である。
図11図11は、抽選処理に応じて抽選結果を表示する画面の例である。
図12図12は、抽選処理に応じて抽選結果を表示する画面の例である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0016】
<実施の形態の概略>
<1.1 システム全体の構成図>
図1は、システム1の構成を示す図である。
【0017】
図1に示すシステム1は、キャンペーン管理システムのサーバ20と、需要者の端末10と、オペレータの端末10Aと、広告主のサーバ30と、OCR(Optical Character Recognition/Reader)サービスのサーバ40と、SNS(Social Networking Service)のサーバ50と、を含む。これら各装置は、ネットワーク80を介して通信接続する。
【0018】
サーバ20は、広告主のキャンペーンを管理するサービスをユーザに提供するための装置である。
【0019】
広告主のサーバ30は、広告主である事業者等がユーザに提供するウェブサイト、キャンペーンの情報等を管理するための装置である。
【0020】
OCRサービスのサーバ40は、光学文字認識処理の機能を提供する装置である。OCRサービスのサーバ40は、画像の入力を受け付けて、当該画像に含まれる文字を文字認識処理により読み取って、読み取った結果を応答する。OCRサービスのサーバ40は、例えば、レシートの撮影画像を受け付けて、レシートに含まれる文字を読み取った結果を応答する。
【0021】
SNSのサーバ50は、各ユーザが投稿した投稿結果を相互に閲覧できるようにする等により、ユーザ同士の交流を促すサービスである。例えば、端末10のユーザが、SNSのサーバ50が提供するSNSのアカウントを有している。広告主のサーバ30の事業者が、SNSのアカウントを有し、自社の商品、キャンペーン等の情報を投稿することもある。
【0022】
図示する例では、サーバ20が提供するキャンペーン管理システムのユーザが利用する端末としては、キャンペーンに参加する需要者の端末10、キャンペーンの運営を行うオペレータの端末10Aの例を示しており、各ユーザがそれぞれ端末を操作している。
【0023】
本実施形態において、各装置(端末装置、サーバ等)を情報処理装置として把握することもできる。すなわち、各装置の集合体を1つの「情報処理装置」として把握することができ、システム1を複数の装置の集合体として形成してもよい。1つ又は複数のハードウェアに対して本実施形態に係るシステム1を実現することに要する複数の機能の配分の仕方は、各ハードウェアの処理能力及び/又はシステム1に求められる仕様等に鑑みて適宜決定することができる。
【0024】
端末10は、ユーザが操作する装置である。端末10は、例えば、以下のようにして実現される。
・ スマートフォン、タブレット等のハンドヘルド型の携帯端末
・ 据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC
・ ユーザに装着されるウェアラブル端末(腕時計型、眼鏡型など)
端末10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、ストレージ16と、プロセッサ19とを備える。
【0025】
通信IF12は、端末10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0026】
入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。
【0027】
出力装置14は、ユーザに対して情報を提示するための装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。
【0028】
メモリ15は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0029】
ストレージ16は、データを保存するためのものであり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。
【0030】
プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0031】
サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0032】
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0033】
入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し、情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0034】
メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0035】
ストレージ26は、データを保存するためのものであり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。
【0036】
プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0037】
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図2は、サーバ20の構成を示す図である。図2に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0038】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0039】
記憶部202は、ユーザデータベース211、キャンペーン景品データベース212、キャンペーン応募データベース213、抽選履歴データベース214等の各種データベースを記憶する。
【0040】
ユーザデータベース211は、需要者である各ユーザの情報を管理するデータベースである。詳細は後述する。
【0041】
キャンペーン景品データベース212は、キャンペーンで用意される特典の情報を管理するデータベースである。詳細は後述する。
【0042】
キャンペーン応募データベース213は、キャンペーンにおいて各ユーザが応募をした履歴を管理するデータベースである。詳細は後述する。
【0043】
抽選履歴データベース214は、各ユーザがキャンペーンで提供される特典を獲得するため抽選処理を行った履歴を管理するデータベースである。詳細は後述する。
【0044】
制御部203は、プロセッサ29が記憶部202に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部203は、プログラムに従って動作することにより、受信制御モジュール2041、送信制御モジュール2042、ユーザ管理モジュール2043、応募受付モジュール2044、不正判定モジュール2045、抽選処理モジュール2046として示す機能を発揮する。
【0045】
受信制御モジュール2041は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0046】
送信制御モジュール2042は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0047】
ユーザ管理モジュール2043は、システム1を利用する各ユーザの情報を管理するためのモジュールである。具体的には、ユーザ管理モジュール2043は、各ユーザの情報の登録等を受け付けて、ユーザデータベース211を更新する。
【0048】
応募受付モジュール2044は、各ユーザから、キャンペーンへの応募を受け付ける処理を行うプログラムモジュールである。
【0049】
応募受付モジュール2044は、各ユーザから、キャンペーンに応募するためのレシートの撮影画像を受け付けて、キャンペーン応募データベース213を更新する。
【0050】
不正判定モジュール2045は、各ユーザのキャンペーンへの応募が不正なものであるか否かを判定するプログラムモジュールである。
【0051】
不正判定モジュール2045は、需要者であるユーザから受け付けたレシートの撮影画像について、以下の処理を行って、キャンペーン応募データベース213を更新する。
・OCRサービスのサーバ40により光学文字認識処理を行ってレシートに含まれる文字を抽出すること
・抽出された文字からキャンペーン応募条件を満たすか判定すること
・オペレータであるユーザに対してレシートの撮影画像とOCRサービスのサーバ40による文字認識処理の結果とを提示してオペレータからレシートの撮影画像が不正なものか否かを指定する操作を受け付けること
抽選処理モジュール2046は、各ユーザが特典を獲得するための抽選処理を行うプログラムモジュールである。
【0052】
抽選処理モジュール2046は、ユーザから、抽選処理を行う操作を受け付けて、キャンペーン景品データベース212を参照して特典を当選させるか外れとするかの抽選処理を行って、抽選履歴データベース214を更新する処理を行う。
【0053】
<1.3 端末10の構成>
図3は、端末10の構成を示す図である。
【0054】
図3に示すように、端末10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する通信部(第1通信部120、第2通信部121)と、入力装置130(タッチ・センシティブ・デバイス131を含む)と、ディスプレイ132と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、位置情報センサ150と、カメラ160と、モーションセンサ170と、記憶部180と、制御部190と、を含む。端末10は、図3では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリ、バッテリから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。図3に示すように、端末10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0055】
アンテナ111は、端末10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1通信部120へ与える。
【0056】
アンテナ112は、端末10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2通信部121へ与える。
【0057】
第1通信部120は、端末10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第2通信部121は、端末10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第1通信部120と第2通信部121とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路などを含む通信モジュールである。第1通信部120と第2通信部121とは、端末10が送受信する無線信号の変復調、周波数変換等を行い、受信信号を制御部190へ与える。
【0058】
入力装置130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、入力装置130は、タッチスクリーンとして構成され、タッチ・センシティブ・デバイス131を含む。タッチ・センシティブ・デバイス131は、端末10のユーザの入力操作を受け付ける。タッチ・センシティブ・デバイス131は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する。タッチ・センシティブ・デバイス131は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作として制御部190へ出力する。
【0059】
ディスプレイ132は、制御部190の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD、有機ELディスプレイ等によって実現される。
【0060】
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部190へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末10の外部へ出力する。
【0061】
位置情報センサ150は、端末10の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個または4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される端末10の現在位置を検出する。
【0062】
カメラ160は、受光素子により光を受光して、撮影画像として出力するためのデバイスである。カメラ160は、例えば、カメラ160から撮影対象までの距離を検出できる深度カメラである。
【0063】
モーションセンサ170は、加速度センサ、角速度センサ等を含み、端末10の動きを検出する。
【0064】
記憶部180は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末10が使用するデータおよびプログラムを記憶する。記憶部180が記憶する各種情報については後述する。
【0065】
制御部190は、記憶部180に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末10の動作を制御する。制御部190は、例えばアプリケーションプロセッサである。制御部190は、プログラムに従って動作することにより、操作受付部191と、送受信部192と、データ処理部193と、報知制御部194と、記憶制御部195としての機能を発揮する。
【0066】
操作受付部191は、タッチ・センシティブ・デバイス131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。操作受付部191は、タッチ・センシティブ・デバイス131に対してユーザが指などを接触させた座標の情報に基づき、ユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ(スワイプ)操作であるか等の操作の種別を判定する。
【0067】
送受信部192は、端末10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0068】
データ処理部193は、端末10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
【0069】
報知制御部194は、表示画像をディスプレイ132に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理、振動を発生させる処理を行う。
【0070】
記憶制御部195は、記憶部180に対するデータの記憶を制御する。
【0071】
記憶部180が記憶する各種情報について説明する。ある局面において、記憶部180は、ユーザ情報181、抽選ポイント情報182等の各情報を記憶する。
【0072】
ユーザ情報181は、サーバ20のサービスを利用するユーザの情報である。ユーザ情報181は、例えば、ユーザのログインID等の情報を含む。
【0073】
抽選ポイント情報182は、ユーザがキャンペーンに応募することで獲得している、抽選に参加する権利の情報である。当該抽選に参加する権利の情報は、数量として管理されている。例えば、ユーザがキャンペーンに応募すべくレシートの撮影画像をアップロードすることにより、抽選処理に用いることができるポイントを獲得することができる。
【0074】
<2 データ構造>
図4は、ユーザデータベース211のデータ構造を示す図である。ユーザデータベース211は、項目「ユーザID」と、項目「参加キャンペーンID」と、項目「総ポイント数」と、項目「エラー判定ポイント数」と、項目「メールアドレス」と、項目「SNSアカウント」と、項目「他サービスアカウント」と、を含む。
【0075】
項目「ユーザID」は、ユーザを識別する情報である。
【0076】
項目「参加キャンペーンID」は、ユーザが参加する各キャンペーンを識別する情報である。
【0077】
具体的には、項目「参加キャンペーンID」は、広告主が展開するキャンペーンごとにサーバ20が割り当てた一意な識別情報を含む。
【0078】
項目「総ポイント数」は、ユーザがキャンペーンの特典の抽選処理に使用できるポイントの量を示す情報である。
【0079】
具体的には、項目「総ポイント数」は、以下のようにして増減するユーザのポイント、すなわち抽選に参加する権利の量を管理している。本実施形態では、以下のようにキャンペーンの応募に不正があると判定された場合にも、項目「総ポイント数」について、キャンペーンの応募の分、ポイントを加算する例を説明する。
・ユーザがキャンペーンに応募することによりポイントを獲得
・キャンペーンの特典を得るための抽選処理にポイントを使用することで消費
項目「エラー判定ポイント数」は、ユーザによるキャンペーンの応募の結果、正当な応募ではなくエラーであると判定されたポイントの量を示す情報である。
【0080】
具体的には、項目「エラー判定ポイント数」は、以下のようにして増減するポイント(エラーと判定されたポイント)の量を管理している。以下のように、キャンペーンの応募があった場合、不正な応募であっても不正な応募でなくとも項目「総ポイント数」を応募の分、加算し、不正な応募である場合は項目「エラー判定ポイント数」を加算する。特典を得るための抽選処理のためにポイントを消費すると、項目「総ポイント数」及び項目「エラー判定ポイント数」のそれぞれから、対応するポイントの量を減算する。
・ユーザがキャンペーンに応募した内容(レシートの撮影画像)が不正であると判定されることで、エラーであると判定されたポイントを増加
・ユーザがキャンペーンの特典を得るための抽選処理を行うことで、当該エラーであると判定されたポイントを減算
項目「メールアドレス」は、ユーザの連絡先を示す情報である。
【0081】
具体的には、項目「メールアドレス」は、サーバ20が提供するサービスにおけるログイン用のユーザの識別情報として用いられることもある。
【0082】
項目「SNSアカウント」は、ユーザのSNSのアカウントの情報である。
【0083】
具体的には、項目「SNSアカウント」は、以下のようにしてユーザのSNSアカウントの情報を保持する
・キャンペーンの応募の際にSNSアカウントを関連付け
・キャンペーンの特典を得るための抽選処理の際にSNSアカウントを関連付け
・ユーザがキャンペーンの情報をSNSで投稿する際に、SNSアカウントの情報を関連付け
項目「他サービスアカウント」は、SNSのアカウントとは異なる、他のサービスにおけるユーザのアカウントの情報である。
【0084】
具体的には、項目「他サービスアカウント」は、以下のようなサービスのアカウントの情報を含む。
・決済アプリケーション
・ユーザ間でメッセージの送受信ができるメッセージングアプリケーション
・EC(Electronic Commerce)サービス
・通信キャリア等の通信サービス
図5は、キャンペーン景品データベース212のデータ構造を示す図である。キャンペーン景品データベース212は、項目「キャンペーンID」と、項目「景品ID」と、項目「配布数」と、項目「残り景品数」と、項目「当選確率」と、項目「配布期間」と、項目「申込条件」と、を含む。
【0085】
項目「キャンペーンID」は、広告主が提供する各キャンペーンを識別する情報である。
【0086】
具体的には、項目「キャンペーンID」は、広告主が提供する各キャンペーンについて、サーバ20が割り当てる一意な情報である。各キャンペーンにおいて、ユーザに対し、複数種類の特典を提供することもある。
【0087】
項目「景品ID」は、キャンペーンにおいてユーザに提供される特典を識別する情報である。
【0088】
具体的には、項目「景品ID」は、キャンペーンにおいて提供される各特典について、サーバ20が割り当てる一意な情報を含む。なお、特典は、複数のキャンペーンにおいて提供されることもあり得る。例えば、同一の事業者が展開する、それぞれ異なるキャンペーンにおいて、同種の商品(例えば、飲料など)を特典として提供することがあり得る。ここで、キャンペーンで提供される特典は、日用品、飲料品、電化製品等の有体物であることもあるし、画像、サービスを利用できる権利(例えば、1か月無料チケット等の割引券)等の無体物であることもある。
【0089】
項目「配布数」は、ユーザに配布される特典の総量の情報である。
【0090】
具体的には、項目「配布数」は、キャンペーンにおいて提供される特典の総量を定めている場合の、その情報を含む。例えば、キャンペーンの予算に応じて、特典として配布する総量が定められていることがある。
【0091】
項目「残り景品数」は、ユーザに配布される特典の残量の情報である。
【0092】
具体的には、項目「残り景品数」は、キャンペーンにおいて提供される特典の総量が定められている場合に、特典として提供された数を除いた残りの量の情報を含む。
【0093】
項目「当選確率」は、抽選処理によって特典を当選させる確率の情報である。
【0094】
具体的には、項目「当選確率」は、キャンペーンで提供される特典それぞれの当選確率を定めた抽選テーブルの情報であるとしてもよい。
【0095】
項目「配布期間」は、キャンペーンにおいて特典を提供する期間の情報である。
【0096】
具体的には、項目「配布期間」は、広告主が定めたキャンペーンの応募を受け付ける期間、特典を提供する期間の情報を含む。
【0097】
項目「申込条件」は、特典を得るための条件の情報である。
【0098】
具体的には、項目「申込条件」は、特典を受け取るための条件として、以下を含む。
・抽選処理を行って特典を受け取る場合に、その抽選処理を行うのに消費するポイントの量
図6は、キャンペーン応募データベース213のデータ構造を示す図である。キャンペーン応募データベース213は、項目「応募ID」と、項目「キャンペーンID」と、項目「ユーザID」と、項目「応募にかかる情報」と、項目「応募日時」と、項目「OCR判定結果」と、項目「オペレータ確認結果」と、を含む。
【0099】
項目「応募ID」は、キャンペーンへのユーザの応募それぞれを識別する情報である。
【0100】
具体的には、項目「応募ID」は、ユーザがキャンペーンに応募する(例えば、レシートの撮影画像をアップロードする)都度、サーバ20が割り当てる一意な情報を含む。
【0101】
項目「キャンペーンID」は、広告主が提供する各キャンペーンを識別する情報である。
【0102】
具体的には、項目「キャンペーンID」は、キャンペーン景品データベース212の項目「キャンペーンID」に対応する。
【0103】
項目「ユーザID」は、ユーザを識別する情報である。
【0104】
具体的には、項目「ユーザID」は、ユーザデータベース211の項目「ユーザID」に対応する。
【0105】
項目「応募にかかる情報」は、ユーザがキャンペーンへの応募としてサーバ20へ送信した情報である。
【0106】
具体的には、項目「応募にかかる情報」は、以下のような情報を含む。
・レシートをユーザの端末で撮影した画像
・ECサイト等で商品を購入することで発行される領収書のファイル
項目「応募日時」は、ユーザの応募を受け付けたタイミングの情報である。
【0107】
具体的には、項目「応募日時」は、以下のようなタイミングの情報を含む。
・ユーザの端末から、レシートを撮影した画像のアップロードを受け付けたタイミング
項目「OCR判定結果」は、ユーザの応募により受け付けた情報に対して光学文字認識処理を行った結果の情報である。
【0108】
具体的には、項目「OCR判定結果」は、以下のような情報を含む。
・レシートを撮影した画像から読み取れる文字。例えば、店舗名、電話番号、商品名、商品ごとの金額、合計金額
項目「オペレータ確認結果」は、ユーザの応募が正常なものかエラーを含むかについてオペレータが指定した結果の情報である。
【0109】
具体的には、項目「オペレータ確認結果」は、以下のような情報を含む。
・キャンペーンの運用を支援するオペレータが、レシートの撮影画像と、光学文字認識処理を行った結果とを確認して、ユーザの応募が正常なものかそうでないものかを指定した結果の情報を含む。例えば、光学文字認識処理では不正なものとして検出できないものについても、オペレータが視認して、不正な応募であると判断できることがある(例えば、キャンペーンの条件として、特定の店舗(チェーン店舗など)で購入する、特定の商品を購入する、一定以上の合計金額で購入する等の条件を定めていて、レシートに含まれる文字を読み取った結果としては、キャンペーンの応募の条件を満たすとコンピュータが判定するものがある。この場合、人間であるオペレータがレシートの撮影画像を見ると、明らかに画像を合成したものであり、不正な応募であると判断できることがある)
図7は、抽選履歴データベース214のデータ構造を示す図である。抽選履歴データベース214は、項目「抽選ID」と、項目「キャンペーンID」と、項目「ユーザID」と、項目「景品ID」と、項目「抽選日時」と、項目「当選結果」と、を含む。
【0110】
項目「抽選ID」は、特典を得るためのユーザの操作それぞれを識別する情報である。
【0111】
具体的には、項目「抽選ID」は、特典を得るための操作として、抽選をする操作をユーザから受け付けることにより、サーバ20が割り当てる一意な情報を含む。
【0112】
項目「キャンペーンID」は、広告主が提供する各キャンペーンを識別する情報である。
【0113】
具体的には、項目「キャンペーンID」は、キャンペーン景品データベース212の項目「キャンペーンID」に対応する。
【0114】
項目「ユーザID」は、ユーザを識別する情報である。
【0115】
具体的には、項目「ユーザID」は、ユーザデータベース211の項目「ユーザID」に対応する。
【0116】
項目「景品ID」は、キャンペーンにおいてユーザに提供される特典を識別する情報である。
【0117】
具体的には、項目「景品ID」は、キャンペーン景品データベース212の項目「景品ID」に対応する。
【0118】
項目「抽選日時」は、特典を得るためのユーザの操作を受け付けたタイミングを示す情報である。
【0119】
具体的には、項目「抽選日時」は、特典を得るためのユーザの操作として、抽選処理を行う操作を受け付けたタイミングの情報を含む。
【0120】
項目「当選結果」は、ユーザが特典を得られたか否かの結果を示す情報である。
【0121】
具体的には、項目「当選結果」は、以下の情報を含む。
・当選した(あたり)
・当選しなかった(はずれ)
<3 動作>
図8は、ユーザからキャンペーンへの応募を受け付ける処理の流れを示す図である。
【0122】
ステップS811において、端末10は、ユーザから、キャンペーンの応募として、レシートを撮影した撮影画像のアップロードをする操作を受け付ける。これにより、サーバ20は、ユーザから、キャンペーンの応募を受け付ける。
【0123】
ステップS821において、サーバ20の応募受付モジュール2044は、レシートの撮影画像を受信することで、ユーザからキャンペーンの応募を受け付けて、キャンペーン応募データベース213を更新する。
【0124】
応募受付モジュール2044は、キャンペーンの応募に応じて、抽選に参加する権利として、応募に応じたポイント数をユーザに付与して、ユーザデータベース211を更新する。
【0125】
ユーザデータベース211において、不正な応募によって付与された抽選に参加する権利の数量も管理されている。応募受付モジュール2044は、後述する処理により、応募が不正なものと判定されてもユーザに対して応募に応じたポイント数を付与してユーザデータベース211の項目「総ポイント数」を更新し、ユーザに付与したポイントの情報(ユーザが応募により獲得したポイントの量、ユーザが保有しているポイントの総量)をユーザに提示する。
【0126】
応募受付モジュール2044は、ユーザから、キャンペーンの応募を受け付ける都度、抽選に参加する権利を示す数量の情報(ポイントの情報)をユーザと関連付けることによりユーザが保有するポイントの数量を増加させてユーザデータベース211を更新する。
【0127】
ステップS823において、サーバ20の不正判定モジュール2045は、レシートの撮影画像に対し、光学文字認識処理を実施する。不正判定モジュール2045は、レシートの撮影画像をOCRサービスのサーバ40に送信することにより、OCRサービスのサーバ40から、レシートの撮影画像に含まれる文字を読み取った結果を受信して、キャンペーン応募データベース213を更新する。
【0128】
不正判定モジュール2045は、読み取った文字から、キャンペーンの応募条件を満たすか判定する。例えば、以下のようにして、コンピュータの処理として、キャンペーンの応募条件を満たすか判定することとしてもよい。なお、以下のようなキャンペーンの応募条件は、複数が組み合わされることもあり得る。
・キャンペーンの応募条件が、特定の店舗(チェーン店舗など)で購入することであれば、電話番号の読み取り結果から、購入がされた店舗を特定して、キャンペーンの応募条件を満たすか判定する。
・キャンペーンの応募条件が、特定の商品を購入すること(また、一定以上の個数を購入すること)であれば、商品名の読み取り結果から、特定の商品が購入されたこと(一定以上の個数が購入されたこと)を特定して、キャンペーンの応募条件を満たすか判定する。
・キャンペーンの応募条件が、一定以上の購入金額となることであれば、合計金額の読み取り結果から、キャンペーンの応募条件を満たすか判定する。
【0129】
ステップS825において、サーバ20の不正判定モジュール2045は、キャンペーンの応募が不正なものか否かを判定する。具体的には、不正判定モジュール2045は、オペレータに対し、レシートの撮影画像と、光学文字認識処理の結果とを提示して、不正なレシートによる応募か否かのオペレータの指定を受け付けて、キャンペーン応募データベース213を更新する。
【0130】
不正判定モジュール2045は、レシートの撮影画像とともに、レシートの撮影画像に対し光学文字認識処理により読み取った文字の情報をオペレータのユーザに提示することとしてもよい。不正判定モジュール2045は、ステップS823の処理による光学文字認識処理によりキャンペーンの応募条件を満たすか否かを判定した結果を、オペレータに提示することとしてもよい。
【0131】
ステップS827において、サーバ20は、不正なレシートの応募と指定された場合、ユーザデータベース211を参照して、エラー判定ポイントを更新する。
【0132】
図9は、抽選処理の流れを示す図である。
【0133】
ステップS921において、サーバ20の抽選処理モジュール2046は、キャンペーンの特典として、景品を抽選する画面をユーザに提示する。
【0134】
ステップS911において、端末10は、ユーザが獲得したポイントの総量(総ポイント数)を表示して、キャンペーンの景品について抽選する操作を受け付ける。端末10は、ユーザに付与された抽選に参加する権利(ポイント)を消費して抽選処理を行う操作をユーザから受け付ける。
【0135】
ステップS923において、サーバ20の抽選処理モジュール2046は、ユーザデータベース211を参照し、不正なキャンペーンの応募によって付与された権利がユーザにある場合は、抽選処理を行う操作を受け付けたとしても抽選処理の当選の対象とせず、ユーザが抽選処理の当選の対象とならない状態であったとしても、一定の条件を満たすことにより、抽選処理の当選の対象とするよう回復させる。
【0136】
具体的には、抽選処理モジュール2046は、エラー判定ポイントが残っている場合は、エラー判定ポイント分から抽選に要するポイントを消費しつつ、抽選結果を「当選しない」に決定する。エラー判定ポイントが残っていない場合は、抽選に要するポイントを消費しつつ抽選処理を実施する。なお、抽選処理モジュール2046は、総ポイント数から、抽選に要するポイントの量を消費する。
【0137】
抽選処理モジュール2046は、抽選処理を行うステップにおいて、抽選処理を行う操作に応じた数量の抽選に参加する権利を消費して、抽選処理を行って、抽選履歴データベース214を更新する。
【0138】
以上のように、抽選処理モジュール2046は、ユーザデータベース211を参照し、ユーザに対し、ユーザが保有する抽選に参加する権利の数量として、不正でない応募で付与された第1の数量と不正な応募で付与された第2の数量とを合わせた総数(総ポイント数)を提示する一方、不正な応募によって付与された抽選に参加する権利の第2の数量(エラー判定ポイント数)を提示しない。
【0139】
抽選処理を行うステップにおいて、抽選処理を行う操作をユーザから受け付けることに応じて、当該抽選処理に応じた数量分、第2の数量から優先して消費して抽選処理を行い、抽選処理を行う操作を受け付けた段階で第2の数量がある場合は抽選処理の当選の対象とせず、当該抽選処理を行う操作を受け付けた段階で第2の数量がない場合は抽選処理の当選の対象とする。抽選処理モジュール2046は、一定の条件を満たすことにより当選の対象とするよう回復させることとして、抽選処理を行う操作を受け付けることにより第2の数量を消費しきって抽選処理を行うことで第2の数量がない状態に至ることを含むこととしてもよい。
【0140】
ステップS925において、サーバ20は、抽選処理の結果をユーザに提示する。
【0141】
ステップS913において、端末10は、抽選処理の結果を表示する。
【0142】
<4 画面例>
図10は、ユーザの操作画面の例である。
【0143】
操作画面1000は、需要者であるユーザから、キャンペーンへの応募をする操作と、キャンペーンの特典を得る操作を受け付ける画面である。
【0144】
ユーザ情報表示領域1002は、サーバ20が提供するサービスにログインするユーザの情報を表示する領域である。
【0145】
ユーザ情報表示領域1002は、ログインするユーザの情報として、以下の情報を表示することとしてもよい。
・ユーザが有するSNSアカウントでのログインを受け付けることとしている場合に、そのSNSアカウント
・サーバ20で発行するログイン用のID
キャンペーン情報表示領域1004は、キャンペーンの詳細な情報を表示する領域である。
【0146】
キャンペーン情報表示領域1004は、キャンペーンの詳細な情報として、以下を表示することとしてもよい。
・キャンペーンの名称、広告主
・キャンペーンの期間
・ユーザがキャンペーンの応募で獲得した、抽選に参加する権利としてのポイント数(ユーザデータベース211の項目「総ポイント数」
・ユーザがキャンペーンに応募した回数(レシートの撮影画像をアップロードして、ポイントを獲得した回数)
切替操作受付部1006は、詳細を表示する対象のキャンペーンを切り替える操作を受け付ける操作部材である。
【0147】
応募概要表示領域1008は、キャンペーンに応募する条件の概要を表示する領域である。
【0148】
応募概要表示領域1008は、例えば、以下のようなキャンペーンの応募の概要を表示して、ユーザからキャンペーンの応募を受け付ける。
・キャンペーンの対象となる商品を購入したレシートをアップロードすること
条件詳細表示領域1010は、キャンペーンの応募条件の詳細を表示する領域である。
【0149】
条件詳細表示領域1010は、例えば、以下のようにキャンペーンの応募条件の詳細を表示する。
・商品を購入したことでキャンペーンの応募条件とすること。その購入時のレシートのアップロードをすることで応募となること
・特定の店舗グループから商品を購入すること
・特定の商品を購入すること
・指定された期間内に商品を購入すること
アップロード操作受付部1012は、ユーザから、キャンペーンに応募する操作を受け付ける操作部材である。
【0150】
アップロード操作受付部1012は、キャンペーンに応募するために要するユーザの操作内容として、以下のような内容を表示する。
・商品を購入したレシートを撮影して、その撮影画像をアップロードすること。アップロード操作受付部1012への操作に応じてカメラを起動することとしてもよく、画像ファイルを選択できることとしてもよい
特典一覧表示領域1014は、キャンペーンで提供する特典の一覧を表示する領域である。
【0151】
特典一覧表示領域1014は、図示するように、複数種類の特典と、各特典を得るための条件(抽選に参加する権利の消費数など)を表示することとしてもよい。
【0152】
第1の特典名表示領域1016は、複数の特典を提供する場合の第1の特典の詳細を表示する領域である。
【0153】
第1の特典名表示領域1016は、図示するように、キャンペーン景品データベース212に基づき、特典の内容と、用意される配布数と、残りの数の情報とを表示することとしてもよい。
【0154】
第1の抽選操作受付部1018は、ユーザから、特典を得るための操作を受け付ける操作部材である。
【0155】
第1の抽選操作受付部1018は、図示するように、抽選により特典を得られるか否かが定まること、抽選に要するポイント数、を表示することとしてもよい。
【0156】
第2の特典名表示領域1020は、複数の特典を提供する場合の第2の特典の詳細を表示する領域である。
【0157】
第2の特典名表示領域1020は、図示するように、キャンペーン景品データベース212に基づき、特典の内容と、用意される配布数と、残りの数の情報とを表示することとしてもよい。図示するように、第2の特典が、第1の特典と比べて得点の内容が異なること、用意される配布数が異なることが表示されている。
【0158】
第2の抽選操作受付部1022は、ユーザから、特典を得るための操作を受け付ける操作部材である。
【0159】
第2の抽選操作受付部1022は、図示するように、抽選により特典を得られるか否かが定まること、抽選に要するポイント数、を表示することとしてもよい。第2の特典が、第1の特典と比較すると、抽選に要するポイント数が異なるものとして表示している。
【0160】
図11は、抽選処理に応じて抽選結果を表示する画面の例である。
【0161】
図12は、抽選処理に応じて抽選結果を表示する画面の例である。
【0162】
抽選結果表示領域1024は、抽選処理の結果を表示する領域である。
【0163】
抽選結果表示領域1024は、図11の例では、サーバ20は、第2の特典(第2の特典名表示領域1020)について抽選処理を行う操作をユーザから受け付けるも(第2の抽選操作受付部1022)、ユーザにエラー判定ポイントが残存しており(ユーザデータベース211の項目「エラー判定ポイント数」)、当選させないこととして決定したものとする(図9のステップS923)。図11のように、ユーザに提示する画面としては、抽選処理により当選しなかったという結果を表示している。図示するように、エラー判定ポイント数はユーザには提示せず、エラー判定ポイント数が残存しているといった事情はユーザに対しては提示していない。
【0164】
特典詳細表示領域1026は、ユーザが特典を得るための操作をした対象となった特典の詳細を表示する領域である。
【0165】
特典詳細表示領域1026は、図11の例では、ユーザが第2の特典(第2の特典名表示領域1020)を対象として抽選処理を行ったことが示されている。この抽選処理の操作(第2の抽選操作受付部1022)に伴い、キャンペーン情報表示領域1004において、ユーザが有しているポイント数が、抽選処理に要した分、減算されていることが示されている(ユーザデータベース211の項目「総ポイント数」)。また、当該抽選処理の操作に伴い、エラー判定ポイント数が抽選処理に要する分、消費され、ゼロになったものとする。
【0166】
図11の状態から、ユーザが、第1の特典(第1の特典名表示領域1016)を対象として抽選処理を行った(第1の抽選操作受付部1018)結果、図12の状態に至ったとする。上記のように、エラー判定ポイント数がゼロになっているため、抽選処理を行った場合、ユーザが特典に当選する可能性がある(ステップS923)。図12では、第1の特典に当選をした結果、抽選結果表示領域1024において、ユーザが抽選に当選したことを表示している。また、特典詳細表示領域1026において、第1の特典に当選した結果、特典の残りの数が減っていることを表示している(キャンペーン景品データベース212の項目「残り景品数」)。また、キャンペーン情報表示領域1004において、ユーザが有しているポイント数が、抽選処理に要した分、減算されていることが示されている。
【0167】
履歴閲覧操作受付部1028は、ユーザが過去に行った抽選処理の結果を閲覧する操作を受け付ける操作部材である。
【0168】
<変形例>
上記の実施形態で説明した態様の他に、以下のようにしてもよい。以下、ユーザがサービスの利用を開始してからの時系列の体験に沿って説明する。
【0169】
(1)特典の配布数、残り数
上記の実施形態の説明では、図5等の例で、提供される特典の数が有限であるものとして説明した。このほかに、提供される特典を有限とせず、抽選で当選する限りユーザに提供するものであるとしてもよい。
【0170】
(2)ユーザが獲得しているポイントの管理
上記の実施形態の例では、ユーザデータベース211において、ユーザによるキャンペーンの応募により、不正がなかった応募によって獲得するポイント数と、不正があると判定された応募によって獲得するポイント数を合算したものを、項目「総ポイント数」で管理している。この他、上記のように不正がなかった応募によって獲得したポイントと、不正があった応募によって獲得したポイントとを別々に管理することとしてもよい。ユーザに対しては、不正がなかった応募によって獲得するポイント数と、不正があると判定された応募によって獲得するポイント数とを合算したものを提示する。なお、抽選処理を行うことで、不正があった応募によって獲得したポイントから優先して減算するが、エラー判定ポイントの数よりも、抽選に要するポイント数が多い場合がある(例えば、ユーザのエラー判定ポイント数が10ポイント、抽選に要するポイントが30ポイント)。この場合、抽選に要するポイントと、エラー判定ポイント数の差分とを、抽選処理に伴って、不正がなかった応募によって獲得したポイントから減らすこととしてもよい。これにより、ユーザに提示するポイント数は、抽選処理で消費した分、減算されたように提示することができる。
【0171】
(3)ユーザにエラー判定ポイント数がある場合の抽選処理
上記の実施形態の説明では、ユーザにエラー判定ポイント数がある場合には、特典を得るための抽選処理の操作をユーザから受け付けても当選させないとして決定する例を説明した。この場合、サーバ20は、抽選処理そのものをサーバ20で実行しないこととしてもよい。このとき、サーバ20は、ユーザの端末10に対し、抽選処理を行っている最中であるという待機画面を表示しつつ(画面上、「抽選中」等の表示をする)、処理としては抽選を行わず、所定時間後に「当選しなかった」旨をユーザの端末10に返すこととしてもよい。これにより、抽選処理の分、サーバ20の計算機の計算処理の資源の使用を抑えることができる。
【0172】
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態、その変形は、発明の範囲、要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
【0173】
本明細書中に記載されている構成要素により実現される機能は、当該記載された機能を実現するようにプログラムされた、汎用プロセッサ、特定用途プロセッサ、集積回路、ASICs(Application Specific Integrated Circuits)、CPU(a Central Processing Unit)、従来型の回路、および/又はそれらの組合せを含む、circuitry又はprocessing circuitryにおいて実装されてもよい。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含み、 circuitry又はprocessing circuitryとみなされる。プロセッサは、メモリに格納されたプログラムを実行する、programmed processorであってもよい。
【0174】
本明細書において、circuitry、ユニット、手段は、記載された機能を実現するようにプログラムされたハードウェア、又は実行するハードウェアである。当該ハードウェアは、本明細書に開示されているあらゆるハードウェア、又は、当該記載された機能を実現するようにプログラムされた、又は、実行するものとして知られているあらゆるハードウェアであってもよい。
【0175】
当該ハードウェアがcircuitryのタイプであるとみなされるプロセッサである場合、当該circuitry、手段、又はユニットは、ハードウェアと、当該ハードウェア及び又はプロセッサを構成する為に用いられるソフトウェアの組合せである。
【0176】
<付記>
上記の実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0177】
(付記1)
コンピュータプロセッサを備えるコンピュータを動作させるプログラムであって、プログラムは、コンピュータプロセッサに、ユーザから、キャンペーンの応募を受け付けるステップと、キャンペーンの応募が不正なものか否かを判定するステップと、キャンペーンの応募に応じて、抽選に参加する権利を、応募が不正なものと判定されてもユーザに付与するステップと、付与された抽選に参加する権利を消費して抽選処理を行う操作をユーザから受け付けるステップと、抽選処理を行う操作に応じて抽選処理を行うステップと、抽選処理の結果をユーザに提示するステップと、を実行させ、抽選処理を行うステップにおいて、不正なキャンペーンの応募によって付与された権利がユーザにある場合は、抽選処理を行う操作を受け付けたとしても抽選処理の当選の対象とせず、ユーザが抽選処理の当選の対象とならない状態であったとしても、一定の条件を満たすことにより、抽選処理の当選の対象とするよう回復させる、プログラム。
【0178】
(付記2)
受け付けるステップにおいて、キャンペーンの応募を受け付けることとして、ユーザから、レシートを撮影した撮影画像のアップロードを受け付けており、判定するステップにおいて、アップロードされたレシートの撮影画像をオペレータのユーザに提示して、オペレータのユーザから、応募にかかるレシートが不正なレシートによるものか否かの指定を受け付けることにより判定を行う、付記1に記載のプログラム。
【0179】
(付記3)
判定するステップにおいて、レシートの撮影画像とともに、レシートの撮影画像に対し光学文字認識処理により読み取った文字の情報をオペレータのユーザに提示する、付記2に記載のプログラム。
【0180】
(付記4)
付与するステップにおいて、ユーザから、キャンペーンの応募を受け付ける都度、抽選に参加する権利を示す数量の情報をユーザと関連付けることによりユーザが保有する数量を増加させて記憶部において管理させ、記憶部において、不正な応募によって付与された抽選に参加する権利の数量も管理させており、ユーザに対し、ユーザが保有する抽選に参加する権利の数量として、不正でない応募で付与された第1の数量と不正な応募で付与された第2の数量とを合わせた総数を提示する一方、不正な応募によって付与された抽選に参加する権利の第2の数量を提示せず、抽選処理を行うステップにおいて、抽選処理を行う操作に応じた数量の抽選に参加する権利を消費して、抽選処理を行う、付記1から3のいずれかに記載のプログラム。
【0181】
(付記5)
抽選処理を行うステップにおいて、抽選処理を行う操作をユーザから受け付けることに応じて、当該抽選処理に応じた数量分、第2の数量から優先して消費して抽選処理を行い、抽選処理を行う操作を受け付けた段階で第2の数量がある場合は抽選処理の当選の対象とせず、当該抽選処理を行う操作を受け付けた段階で第2の数量がない場合は抽選処理の当選の対象とし、一定の条件を満たすことにより当選の対象とするよう回復させることとして、抽選処理を行う操作を受け付けることにより第2の数量を消費しきって抽選処理を行うことで第2の数量がない状態に至ることを含む、付記4に記載のプログラム。
【0182】
(付記6)
コンピュータプロセッサを備えるコンピュータを動作させる方法であって、方法は、コンピュータプロセッサが、ユーザから、キャンペーンの応募を受け付けるステップと、キャンペーンの応募が不正なものか否かを判定するステップと、キャンペーンの応募に応じて、抽選に参加する権利を、応募が不正なものと判定されてもユーザに付与するステップと、付与された抽選に参加する権利を消費して抽選処理を行う操作をユーザから受け付けるステップと、抽選処理を行う操作に応じて抽選処理を行うステップと、抽選処理の結果をユーザに提示するステップと、を実行し、抽選処理を行うステップにおいて、不正なキャンペーンの応募によって付与された権利がユーザにある場合は、抽選処理を行う操作を受け付けたとしても抽選処理の当選の対象とせず、ユーザが抽選処理の当選の対象とならない状態であったとしても、一定の条件を満たすことにより、抽選処理の当選の対象とするよう回復させる、方法。
【0183】
(付記7)
情報処理装置であって、情報処理装置の制御部が、ユーザから、キャンペーンの応募を受け付けるステップと、キャンペーンの応募が不正なものか否かを判定するステップと、キャンペーンの応募に応じて、抽選に参加する権利を、応募が不正なものと判定されてもユーザに付与するステップと、付与された抽選に参加する権利を消費して抽選処理を行う操作をユーザから受け付けるステップと、抽選処理を行う操作に応じて抽選処理を行うステップと、抽選処理の結果をユーザに提示するステップと、を実行し、抽選処理を行うステップにおいて、不正なキャンペーンの応募によって付与された権利がユーザにある場合は、抽選処理を行う操作を受け付けたとしても抽選処理の当選の対象とせず、ユーザが抽選処理の当選の対象とならない状態であったとしても、一定の条件を満たすことにより、抽選処理の当選の対象とするよう回復させる、情報処理装置。

【要約】
【課題】需要者に不公平感を生じさせないようにしつつ、キャンペーンへの参加意欲を減じないようにして、キャンペーンの目的を達する可能性をよりいっそう高めることができる技術を提供する。
【解決手段】ユーザから、キャンペーンの応募を受け付けるステップと、キャンペーンの応募が不正なものか否かを判定するステップと、キャンペーンの応募に応じて、抽選に参加する権利を、応募が不正なものと判定されてもユーザに付与するステップと、付与された抽選に参加する権利を消費して抽選処理を行う操作をユーザから受け付けるステップと、抽選処理を行う操作に応じて抽選処理を行うステップと、抽選処理の結果をユーザに提示するステップと、を実行させ、抽選処理を行うステップにおいて、不正なキャンペーンの応募によって付与された権利がユーザにある場合は、抽選処理を行う操作を受け付けたとしても抽選処理の当選の対象としない。
【選択図】図9
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
図9
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図11
図12