(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-16
(45)【発行日】2025-01-24
(54)【発明の名称】容器整列搬送装置
(51)【国際特許分類】
B65G 47/14 20060101AFI20250117BHJP
B65G 47/28 20060101ALI20250117BHJP
【FI】
B65G47/14 A
B65G47/28 L
(21)【出願番号】P 2021071840
(22)【出願日】2021-04-21
【審査請求日】2024-02-16
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 製造販売(納品) ▲1▼ 納品日 令和2年8月10日 ▲2▼ 納品した場所 ライオン株式会社 千葉工場(千葉県市原市八幡海岸通74-13)
(73)【特許権者】
【識別番号】390029090
【氏名又は名称】靜甲株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117190
【氏名又は名称】前野 房枝
(72)【発明者】
【氏名】松崎 弘義
(72)【発明者】
【氏名】和田 拓也
(72)【発明者】
【氏名】鍋田 豊
(72)【発明者】
【氏名】平岡 俊亮
(72)【発明者】
【氏名】長澤 佑介
【審査官】森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-154975(JP,A)
【文献】特開平08-295311(JP,A)
【文献】特公昭39-014794(JP,B1)
【文献】中国実用新案第211494709(CN,U)
【文献】特開平08-113351(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/00 - 47/96
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
充填口を上方へ向けた正立姿勢の充填容器を降下可能に配設された供給経路を有する容器整列機構と、
前記供給経路の下端口の下方に配設され、前記下端口から供給される前記充填容器を
次工程へ向けて水平方向へ搬送する搬送経路を有する搬送機構と、を備える容器整列搬送装置であって、
前記搬送機構は、前記供給経路の下端口と前記搬送経路との間の空間に、前記搬送機構における充填容器の搬送経路を挟んで対向配置された一対のガイド部材のそれぞれを、前記容器整列機構の供給経路から降下する充填容器を前記搬送経路上へ立位させる前進位置と、前記搬送経路上に立位させた充填容器の前記搬送経路上の進路を開放する後退位置との間で進退移動するガイド機構
と、
展張する環状ベルトのベルト面を前記搬送機構における充填容器の搬送経路を挟んで対向配置された一対のサイドベルトユニットのそれぞれを前記ベルト面間に前記充填容器を挟む前進位置と前記充填容器の挟持を開放する後退位置との間で進退移動させるとともに、前記環状ベルトを回転駆動させて挟持した充填容器を搬送経路の下流側へ搬送させるサイドベルト機構と、を備え、
制御部は、前記一対のガイド部材を前記容器整列機構の供給経路からの充填容器の排出のタイミングに合わせて前進位置へ前進させ、充填容器を搬送経路上にガイドしつつ立位させた後、後退位置へ戻し、前記一対のサイドベルトユニットを前記一対のガイド部材により充填容器が搬送経路上にガイドされるタイミングに合わせて前進位置へ前進させ、前記一対のガイド部材が後退して充填容器の前記搬送経路上の進路が開放されたタイミングで前記環状ベルトを駆動させて充填容器を搬送経路上を搬送し、前記充填容器が次工程へ繰り出されたところで、前記一対のサイドベルトユニットを後退位置へ戻すように制御する
ことを特徴とする容器整列搬送装置。
【請求項2】
前記一対のガイド部材の対向面にはそれぞれ、前記一対のガイド部材が前記前進位置において対向する際に協働して前記容器整列機構の供給経路から降下する充填容器を受容し、前記搬送経路上へガイドするテーパ面を有するガイド部が凹状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の容器整列搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充填容器を次の工程に向けて水平方向(X軸方向)へ搬送する搬送経路と、充填口を上方へ向けた姿勢の前記充填容器を前記搬送経路上へ落とし込んで供給する供給経路と、を有する容器整列搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、充填口を上方へ向けた状態の充填容器を搬送経路上に整列させ、目的とする工程の作業位置へ搬送するための搬送装置として、充填口を上方へ向けた姿勢(正立状態)の充填容器を連続的に搬送する縦方向の供給経路を有する容器整列機構と、前記供給経路の下端部から充填容器の高さ寸法以上に離間させた下方に配設され、前記下端部から供給される充填容器を次の工程に向けて水平方向へ搬送するコンベアと、前記コンベア上の充填容器を支承して姿勢を保持するとともに、前記コンベアによる充填容器の搬送タイミングを調整するためのタイミングスクリューと、を備える装置が利用されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この容器整列搬送装置は、正立状態の充填容器を搬送経路上に整列させる際に、容器整列機構に形成された供給経路の下端部から少なくともその充填容器の高さ寸法以上離れた位置から走行しているコンベア上へ落とし込むようにするため、コンベア上に供給される充填容器は傾倒しやすく、その傾倒している充填容器をタイミングスクリューで片側方からガイドして姿勢を正立状態に修正しながら前記コンベアによる搬送タイミングを図って下流側の目的とする工程の作業位置へ搬送するため、充填容器の外表面に傷がついてしまうといった問題があった。
【0005】
本発明は、前記した問題点を解決するためになされたもので、縦型容器整列機構を使いつつも、搬送経路上に供給される充填容器が傾倒することなく正立状態を保持した状態で、外形意匠を損なうことなく、所望のタイミングで次工程へ向けて搬送することができる容器整列搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するため、本発明の容器整列搬送装置は、充填口を上方へ向けた正立姿勢の充填容器を降下可能に配設された供給経路を有する容器整列機構と、前記供給経路の下端口の下方に配設され、前記下端口から供給される前記充填容器を次工程へ向けて水平方向へ搬送する搬送経路を有する搬送機構と、を備える容器整列搬送装置であって、前記搬送機構は、前記供給経路の下端口と前記搬送経路との間の空間に、前記搬送機構における充填容器の搬送経路を挟んで対向配置された一対のガイド部材のそれぞれを、前記容器整列機構の供給経路から降下する充填容器を前記搬送経路上へ立位させる前進位置と、前記搬送経路上に立位させた充填容器の前記搬送経路上の進路を開放する後退位置との間で進退移動するガイド機構と、展張する環状ベルトのベルト面を前記搬送機構における充填容器の搬送経路を挟んで対向配置された一対のサイドベルトユニットのそれぞれを前記ベルト面間に前記充填容器を挟む前進位置と前記充填容器の挟持を開放する後退位置との間で進退移動させるとともに、前記環状ベルトを回転駆動させて挟持した充填容器を搬送経路の下流側へ搬送させるサイドベルト機構と、を備え、制御部は、前記一対のガイド部材を前記容器整列機構の供給経路からの充填容器の排出のタイミングに合わせて前進位置へ前進させ、充填容器を搬送経路上にガイドしつつ立位させた後、後退位置へ戻し、前記一対のサイドベルトユニットを前記一対のガイド部材により充填容器が搬送経路上にガイドされるタイミングに合わせて前進位置へ前進させ、前記一対のガイド部材が後退して充填容器の前記搬送経路上の進路が開放されたタイミングで前記環状ベルトを駆動させて充填容器を搬送経路上を搬送し、前記充填容器が次工程へ繰り出されたところで、前記一対のサイドベルトユニットを後退位置へ戻すように制御することを特徴とする。
【0007】
本発明の容器整列搬送装置によれば、前記ガイド機構の前記一対のガイド部材を前記前進位置に進めて、容器整列機構の前記供給経路を降下し手前記下端口から充填口を上方へ向けた正立姿勢のまま排出される充填容器をガイドし、前記搬送経路上へ立位させ、その後、前記一対のガイド部材を後退位置に退かせて充填容器の前記搬送経路上の進路を開放することで、前記搬送機構の駆動によって前記充填容器を水平方向へ搬送することができる。前記一対のガイド部材が前進位置にあるときに一対のサイドベルトユニットを後退位置に移動させ、前記一対のガイド部材によって搬送経路上に充填容器が載置されたあと、前記一対のガイド部材が後退位置へ移動する際に、一対のサイドベルトユニットを前進位置に移動させて充填容器を前記ベルト面間に挟み、前記環状ベルトを回転駆動させて挟持した充填容器を搬送経路の下流側へ間欠搬送させることができる。
【0008】
また、本発明の容器整列搬送装置は、前記一対のガイド部材の対向面にはそれぞれ、前記一対のガイド部材が前記前進位置において対向する際に協働して前記容器整列機構の供給経路から降下する充填容器を受容し、前記搬送経路上へガイドするテーパ面を有するガイド部が凹状に形成されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の容器整列搬送装置によれば、前記一対のガイド部材が前記前進位置において対向する際に協働してテーパ面を有したガイド部を構成することで、降下する充填容器をそのガイド部に受容して前記搬送経路上へ立位させるようにガイドすることができる。
【発明の効果】
【0012】
このように、本発明の容器整列搬送装置によれば、容器整列機構を使いつつも、搬送経路上に供給された充填容器の外形意匠を損なうことく、しかも、傾倒させることなく正立状態を保持した状態で、所望のタイミングで次工程へ向けて搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の容器整列搬送装置の一実施形態の要部構成を示す説明図であって、容器整列機構の供給経路から排出される充填容器をスライドステージ上に載置させた状態を示す。
【
図2】本発明の容器整列搬送装置の一実施形態の要部構成を示す説明図であって、スライドステージ上に載置させた充填容器を搬送方向下流側へ搬送する状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1および
図2には、充填容器Bに対する充填、チェッカー、封栓、ラベル貼り等の複数の充填包装工程間を繋ぐメインの搬送経路(本経路)の上流部に設けられる充填容器Bの搬入部へ充填容器Bを繰り入れるために配設された容器整列搬送装置1の実施形態を示している。
【0015】
本実施形態の容器整列搬送装置1は、台所洗剤などの充填容器Bとして利用されている円筒形の容器や外周面に凹部が形成された略円筒状の容器、PEやナイロン等の素材で多層にブロー成型されたマヨネーズなどの充填容器Bとして利用されているチューブ状の容器、洗濯用溶剤などの充填容器Bとして利用されている外周部に持ち手が形成された容器、使用時に把持しやすいように細径に形成された開口部にトリガースプレーが装着される容器など、様々な形状と用途の充填容器Bを整列搬送の対象とする。
【0016】
図1および
図2には、外形状は平面視形状が楕円とされた本体底部から上部へ向かって徐々に横断面積が小さくなるように変形し、本体肩部の略中央には充填口が上方へ向けて形成された充填容器Bであって、その胴部分には断面形状の楕円の長軸を挟んで対向する凹みが形成された充填容器Bを示している。
【0017】
そして、本実施形態の容器整列搬送装置1は、充填口を上方へ向けた正立姿勢の充填容器Bを降下可能に配設された供給経路(シューター)を有する不図示の容器整列機構を備えている。容器整列機構は、たとえば前述の特開平8-113351号公報に開示されている整列装置のように、充填容器Bの外径よりやや大きい内径を持つ管状に形成された前記供給経路において、充填口を上方へ向けた正立姿勢の充填容器Bを軸方向(高さ方向)に連続的に整列させ、前記供給経路に複数段に設けられたゲートを、前記供給経路内を搬送される充填容器Bを検出するセンサの検出信号に基づいて開閉させることで、充填容器Bを1つずつ、前記供給経路の下端から所定のタイミングで排出するように構成されている機構を例示することができる。
【0018】
また、本実施形態の容器整列搬送装置1は、前記供給経路の下端よりも下方に配設され、前記下端から排出される前記充填容器Bを上面に載置させて水平方向へ搬送する搬送機構10を備えている。本実施形態において、この搬送機構10は前記本経路の搬入部へ充填容器Bを繰り入れるものであり、前記本経路とともに、充填容器Bの搬送経路を構成する。
【0019】
本実施形態において、搬送機構10は、前記供給経路から排出される充填容器Bを載置させ、水平方向(
図1および
図2において紙面垂直方向)へスライドさせるスライドステージ20と、そのスライドステージ20における搬送経路上へ充填容器Bを立位させるようにガイドするガイド機構30と、その充填容器Bを水平方向へ搬送し、前記本経路の搬入部へ充填容器Bを繰り入れるためのサイドベルト機構40とを備えている。
【0020】
スライドステージ20は、充填容器Bの載置面であり搬送経路となる長尺なテーブルの上面を前記本経路の上面と同じ高さとし、前記搬入部において搬送経路を前記本経路に合流させるようにして設けられている。
【0021】
そして、ガイド機構30は、前記供給経路の下端とスライドステージ20との間の空間において前記搬送経路を挟んで対向配置された一対のガイド部材31,31を有している。一対のガイド部材31,31のそれぞれには電動アクチュエータ32,32のロッド32a,32aが連設されており、電動アクチュエータ32,32の駆動により、
図1に示す、前記容器整列機構の供給経路から降下する充填容器Bを前記搬送経路上へ立位させる前進位置と、
図2に示す、前記搬送経路上に立位させた充填容器Bの前記搬送経路上の進路を開放する後退位置との間を進退移動するように構成されている。
【0022】
一対のガイド部材31,31の対向面にはそれぞれ、前記一対のガイド部材31,31が前記前進位置において対向することで穴状のガイド部33,33を構成することとなる、下方に閉じるテーパ面34,34を有するガイド部33,33の縦割形状が凹状に形成されている。このようにガイド部33,33に下方に閉じるテーパ面34,34を設けることにより、前記一対のガイド部材31,31が前記前進位置において対向する際に協働し、前記容器整列機構の供給経路から降下する充填容器Bを受容して前記搬送経路上へガイドすることができる。また、ガイド部33,33を穴状となるように形成したことにより、充填容器Bの全周方向においてガイドすることができる。
【0023】
さらに、本実施形態の容器整列搬送装置1において、サイドベルト機構40は、ガイド機構30の一対のガイド部材31,31が進退移動する位置とスライドステージ20との間の空間において、前記搬送経路を挟んで対向配置された一対のサイドベルトユニット41,41を備えている。
【0024】
一対のサイドベルトユニット41,41はそれぞれ、ハウジング42,42内に回転自在に配接された複数個のプーリ(不図示)と、このプーリによって展張された無端ベルト43,43と、前記複数のプーリの1つに回転駆動力を伝達するモータ(不図示)とを有している。無端ベルト43,43は、各サイドベルトユニット41,41において充填容器Bの搬送経路に沿い、互いのベルト面を対向させた状態に配設されている。なお、無端ベルト43,43は合成ゴムやポリウレタンなどの材質のものであり、内周面に、前記プーリに形成された歯形と噛合する歯型が形成された歯付きベルトを採用することができる。
【0025】
各サイドベルトユニット41,41を備えるハウジング42,42は、電動アクチュエータ44,44の駆動により往復移動するスライダ45,45に搭載されており、
図2に示す、一対のサイドベルトユニット41,41の対向するベルト面間に前記充填容器Bを挟む前進位置と、
図1に示す、前記充填容器Bの挟持を開放する後退位置との間で進退移動可能に構成されている。
【0026】
本実施形態において、前記ガイド機構30、サイドベルト機構40は、スライドステージ20の両側下方に設けられた基台50に設けられている。
【0027】
また、前記一対のガイド部材31,31の電動アクチュエータ32,32、一対のサイドベルトユニット41,41の電動アクチュエータ44,44並びにプーリを回転させるモータの駆動は制御部(不図示)により制御される。
【0028】
具体的には、一対のガイド部材31,31の電動アクチュエータ32,32は、前記一対のガイド部材31,31が不図示の容器整列機構の供給経路からの充填容器Bの排出のタイミングに合わせて前進位置へ前進し、充填容器Bを搬送経路上にガイドしつつ立位させた後、後退位置へ戻るように制御される。
【0029】
また、一対のサイドベルトユニット41,41の電動アクチュエータ44,44は、前記一対のガイド部材31,31により充填容器Bを搬送経路上にガイドされるタイミングに合わせて前進位置へ前進するように制御される。そして、サイドベルトユニット41の前記プーリを回転させる不図示のモータは、前記一対のガイド部材31,31が後退して充填容器Bの前記搬送経路上の進路が開放されたタイミングで正回転し、充填容器Bを搬送経路上を搬送するように制御される。
【0030】
そして、充填容器Bが前記本経路の搬入部へ繰り出されたところで、電動アクチュエータ44,44は、一対のサイドベルトユニット41,41を後退位置へ戻すように制御される。
【0031】
次に、本実施形態の容器整列搬送装置1の作用を説明する。
本実施形態の容器整列搬送装置1においては、一対のガイド部材31,31の電動アクチュエータ32,32を制御し、不図示の容器整列機構の供給経路からの充填容器Bの排出のタイミングに合わせて前記一対のガイド部材31,31を前進位置へ前進させる。前記一対のガイド部材31,31が前記前進位置において対向する際、
図1に示すように、下方に閉じるテーパ面34,34が形成された対向面が協働して形成する凹部により、降下する充填容器Bをそのガイド部33,33に受容して前記搬送経路上へ立位させるようにガイドする。
【0032】
続いて、
図2に示すように、前記一対のガイド部材31,31により充填容器Bを搬送経路上にガイドされるタイミングに合わせて、電動アクチュエータ44,44を制御し、一対のサイドベルトユニット41,41を前進位置へ前進させ、ガイドされてスライドステージ上に立位している充填容器Bの下方部分をガイド機構30とスライドステージ20との間の空間部に臨ませた無端ベルト43で挟持する。
【0033】
そのタイミングで、一対のガイド部材31,31の電動アクチュエータ32,32を制御し、ガイド部材31,31を後退位置へ戻す。こうして充填容器Bの前記搬送経路上の進路が開放されたタイミングで、サイドベルトユニット41,41のモータを駆動させ、充填容器Bを搬送経路上を搬送させて前記本経路の搬入部へ繰り入れる。
【0034】
前記本経路の搬入部へ繰り入れが完了したら、電動アクチュエータ44,44を制御し、一対のサイドベルトユニット41,41を後退位置へ後退させるとともに、再度、不図示の容器整列機構構の供給経路からの充填容器Bの排出のタイミングに合わせて前記一対のガイド部材31,31を前進位置へ前進させる。
【0035】
この動作を繰り返すことで、容器整列機構を使いつつも、搬送経路上に供給された充填容器の外形意匠を損なうことく、しかも、傾倒させることなく正立状態を保持した状態で、所望のタイミングで次工程へ向けて間欠搬送することができる。
【0036】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できる。
【0037】
容器整列搬送装置1の下流に配設された搬送経路(本経路)は、搬送装置として独立したものである必要はなく、例えば、充填工程、施蓋工程、シール工程、検査工程等をその円周上に配設したロータリー式、あるいは、ライン式の充填装置の搬送経路等であってもよい。
【0038】
また、搬送機構は、スライドステージ20に代えて、公知の構成の走行するコンベアベルトを用いることもできる。その場合には、該コンベアベルトの走行駆動のタイミング制御をガイド機構の進退や、サイドベルト機構の進退と走行のタイミングに合わせる制御とする。
【符号の説明】
【0039】
B 充填容器
1 容器整列搬送装置
10 搬送機構
20 スライドステージ
30 ガイド機構
31 ガイド部材
32 電動アクチュエータ
32a ロッド
33 ガイド部
34 テーパ面
40 サイドベルト機構
41 サイドベルトユニット
42 ハウジング
43 無端ベルト
44 電動アクチュエータ
45 スライダ
50 基台