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特許7621286光集積回路のための高密度波長分割および多重化方式
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-16
(45)【発行日】2025-01-24
(54)【発明の名称】光集積回路のための高密度波長分割および多重化方式
(51)【国際特許分類】
   H04B 10/516 20130101AFI20250117BHJP
   H04J 14/02 20060101ALI20250117BHJP
   G02B 6/12 20060101ALI20250117BHJP
   G02B 6/125 20060101ALI20250117BHJP
   G02F 1/01 20060101ALI20250117BHJP
【FI】
H04B10/516
H04J14/02
G02B6/12 361
G02B6/125
G02F1/01 C
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021576021
(86)(22)【出願日】2020-06-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-22
(86)【国際出願番号】 US2020035575
(87)【国際公開番号】W WO2020256913
(87)【国際公開日】2020-12-24
【審査請求日】2023-05-30
(31)【優先権主張番号】16/448,736
(32)【優先日】2019-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591025439
【氏名又は名称】ザイリンクス インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】XILINX INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】シエ, チョアン
【審査官】対馬 英明
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第07539418(US,B1)
【文献】特開2002-071977(JP,A)
【文献】特開2002-057622(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 10/00-10/90
H04J 14/00-14/08
G02B 6/12-6/14
G02F 1/00-1/125
G02F 1/21-7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光チャネルまたは光波長を含み、第1のチャネル間隔を有する光入力ソースを受信するための入力端子と、
前記光入力ソースを第1の光ストリームと第2の光ストリームとに分離するように構成された第1のチャネルデインターリーバであって、前記第1の光ストリームと前記第2の光ストリームは、前記第1のチャネル間隔より大きい第2のチャネル間隔を有する、第1のチャネルデインターリーバと、
前記第1の光ストリームを第1の分離された光ストリームと第2の分離された光ストリームとに分離するように構成された第2のチャネルデインタリーバであって、前記第1の分離された光ストリームと前記第2の分離された光ストリームは、前記第2のチャネル間隔より大きい第3のチャネル間隔を有する、第2のチャネルデインターリーバと、
第1の変調された光ストリームを生成するために、前記第1の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第1のセットを変調するように構成された第1のマイクロリング変調(MRM)アレイと、
第2の変調された光ストリームを生成するために、前記第2の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第2のセットを変調するように構成された第2のMRMアレイと、
前記第1および第2の変調された光ストリームに基づいて第1の光出力ストリームを生成するように構成された第1の光インターリーバと
を備える、光変調回路。
【請求項2】
前記第1の光ストリームが前記光入力ソースの奇数番号の光チャネルを含み、前記第2の光ストリームが前記光入力ソースの偶数番号の光チャネルを含む、請求項1に記載の光変調回路。
【請求項3】
前記第1の分離された光ストリームが前記第1の光ストリームの交互光チャネルの第1のセットを含み、前記第2の分離された光ストリームが前記第1の光ストリームの交互光チャネルの第2のセットを含み、交互光チャネルの前記第1のセットが交互光チャネルの前記第2のセットとは異なる、請求項1に記載の光変調回路。
【請求項4】
前記第1のMRMアレイが、それぞれ、前記第1の分離された光ストリームの対応する光チャネル上にデータストリームの前記第1のセットのうちの関連付けられたデータストリームを変調するように構成された第1の複数のマイクロリング変調器を備え、
前記第2のMRMアレイが、それぞれ、前記第2の分離された光ストリームの対応する光チャネル上にデータストリームの前記第2のセットのうちの関連付けられたデータストリームを変調するように構成された第2の複数のマイクロリング変調器を備える、
請求項1に記載の光変調回路。
【請求項5】
前記第1および第2の複数のマイクロリング変調器の各々が少なくとも13.5nmの自由スペクトル範囲と半径約5ミクロンとを有する、請求項4に記載の光変調回路。
【請求項6】
前記第1のチャネル間隔は約65GHzであり、前記第1および第2の光ストリームの各々の前記第2のチャネル間隔は、前記光入力ソースの前記チャネル間隔の2倍、すなわち約130GHzであり
前記第1および第2の変調された光ストリームの各々の第4のチャネル間隔は、前記光入力ソースの前記チャネル間隔の4倍、すなわち約260GHzであり
前記第1の光出力ストリームの第5のチャネル間隔は、前記光入力ソースの前記チャネル間隔の2倍、すなわち約130GHzである
請求項1に記載の光変調回路。
【請求項7】
前記第2の光ストリームを第3の分離された光ストリームと第4の分離された光ストリームとに分離するように構成された第3のチャネルデインターリーバと、
第3の変調された光ストリームを生成するために、前記第3の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第3のセットを変調するように構成された第3のMRMアレイと、
第4の変調された光ストリームを生成するために、前記第4の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第4のセットを変調するように構成された第4のMRMアレイと、
前記第3および第4の変調された光ストリームに基づいて第2の光出力ストリームを生成するように構成された第2の光インターリーバと
をさらに備える、請求項1に記載の光変調回路。
【請求項8】
複数の光チャネルまたは光波長を含み、第1のチャネル間隔を有する光入力ソースを受信するための入力端子と、
前記入力端子に結合されたいくつかの光変調回路と、
変調された光信号を受信するように、且つデータストリームを出力するように構成されたいくつかの光検出回路と
を備える、フォトニクス集積回路であって、前記光変調回路の各々が、
前記光入力ソースを第1の光ストリームと第2の光ストリームとに分離するように構成された第1のチャネルデインターリーバであって、前記第1の光ストリームと前記第2の光ストリームは、前記第1のチャネル間隔より大きい第2のチャネル間隔を有する、第1のチャネルデインターリーバと、
前記第1の光ストリームを第1の分離された光ストリームと第2の分離された光ストリームとに分離するように構成された第2のチャネルデインターリーバであって、前記第1の分離された光ストリームと前記第2の分離された光ストリームは、前記第2のチャネル間隔より大きい第3のチャネル間隔を有する、第2のチャネルデインターリーバと、
前記第2の光ストリームを第3の分離された光ストリームと第4の分離された光ストリームとに分離するように構成された第3のチャネルデインターリーバであって、前記第3の分離された光ストリームと前記第4の分離された光ストリームは、前記第2のチャネル間隔より大きい第4のチャネル間隔を有する、第3のチャネルデインターリーバと、
それぞれ、第1の変調された光ストリーム、第2の変調された光ストリーム、第3の変調された光ストリーム、および第4の変調された光ストリームの各々を生成するために、前記分離された光ストリームのうちの対応する分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの一意のセットを変調するように構成された複数のマイクロリング変調(MRM)アレイと、
前記第1および第2の変調された光ストリームに基づいて第1の光出力ストリームを生成するように構成された第1の光インターリーバと、
前記第3および第4の変調された光ストリームに基づいて第2の光出力ストリームを生成するように構成された第2の光インターリーバと
を備える、フォトニクス集積回路。
【請求項9】
前記第1の光ストリームが前記光入力ソースの奇数番号の光チャネルを含み、前記第2の光ストリームが前記光入力ソースの偶数番号の光チャネルを含む、請求項8に記載のフォトニクス集積回路。
【請求項10】
前記第1の分離された光ストリームが前記第1の光ストリームの交互光チャネルの第1のセットを含み、
前記第2の分離された光ストリームが前記第1の光ストリームの交互光チャネルの第2のセットを含み、
前記第3の分離された光ストリームが前記第2の光ストリームの交互光チャネルの第1のセットを含み、
前記第4の分離された光ストリームが前記第2の光ストリームの交互光チャネルの第2のセットを含む、請求項8に記載のフォトニクス集積回路。
【請求項11】
前記複数のMRMアレイの各々が、前記分離された光ストリームのうちの対応する光ストリーム上に前記一意のデータストリームのうちの関連付けられたデータストリームを変調するように構成されたいくつかのマイクロリング変調器を備える、請求項8に記載のフォトニクス集積回路。
【請求項12】
前記第1のチャネル間隔は約65GHzであり
前記第1および第2の光ストリームの各々の前記第2のチャネル間隔は約130GHzであり
前記変調された光ストリームの各々が約260GHzの第5のチャネル間隔を有し、
前記光出力ストリームの各々が約130GHzの第6のチャネル間隔を有する、請求項8に記載のフォトニクス集積回路。
【請求項13】
前記光入力ソースが32個の光チャネルを含み、前記第1および第2の光ストリームの各々が16個の光チャネルを含み、前記変調された光ストリームの各々が8つの光チャネルを含み、前記光出力ストリームの各々が16個の光チャネルを含む、請求項12に記載のフォトニクス集積回路。
【請求項14】
光入力ソースを第1の光ストリームと第2の光ストリームとに分離することと、
前記第1の光ストリームを第1の分離された光ストリームと第2の分離された光ストリームとに分離することと、
第1の変調された光ストリームを生成するために、前記第1の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第1のセットを変調することと、
第2の変調された光ストリームを生成するために、前記第2の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第2のセットを変調することと、
前記第1の変調された光ストリームと前記第2の変調された光ストリームとの組合せに基づいて第1の光出力ストリームを生成することと
を含
前記光入力ソースは第1のチャネル間隔を有し、前記第1の光ストリームと前記第2の光ストリームは、前記第1のチャネル間隔より大きい第2のチャネル間隔を有し、
前記第1の分離された光ストリームと前記第2の分離された光ストリームは、前記第2のチャネル間隔より大きい第3のチャネル間隔を有する、
方法。
【請求項15】
前記第2の光ストリームを第3の分離された光ストリームと第4の分離された光ストリームとに分離することと、
第3の変調された光ストリームを生成するために、前記第3の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第3のセットを変調することと、
第4の変調された光ストリームを生成するために、前記第4の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第4のセットを変調することと、
前記第3の変調された光ストリームと前記第4の変調された光ストリームとの組合せに基づいて第2の光出力ストリームを生成することと
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の態様は、一般に光集積回路に関し、特に、光信号を送信及び受信するための高密度波長分割および多重化(dense wavelength division and multiplexing)方式に関する。
【背景技術】
【0002】
光相互接続技術は、集積回路のための高速、低消費電力の入出力(I/O)インターフェースを提供するために使用され得る。集積回路の複雑さおよび密度が増加するにつれて、光I/Oインターフェースに課される帯域幅需要も増加する。たとえば、いくつかの集積回路は、帯域幅需要を満たすために、数百個、さらには数千個もの光I/Oインターフェースを含んでいることがある。各光I/Oインターフェースは、一般に、対応する光ファイバーを終端するためにフォトニックI/Oセルを必要とし、したがって、帯域幅需要を満たすために数百個または数千個の光ファイバーが必要とされ得る。ICパッケージ中に数百個または数千個の光ファイバーをはめ込むことは実行不可能であることがある。
【0003】
いくつかの集積回路は、光I/Oインターフェースのためのデータを変調するためにシリコンベースの光リング変調器(optical ring modulator)を使用し得る。シリコンベースの光リング変調器は、一般に、所与のファイバー内でサポートされ得る光チャネルの数を制限し得る、固定の自由スペクトル範囲(free spectral range)(FSR)と最小チャネル間隔とを有し、そのことはチャネル密度を不必要に制限する。したがって、所与のI/O帯域幅をサポートするために必要とされる光ファイバーおよび対応するフォトニックI/Oセルの数が低減され得るように、ファイバー帯域幅のより効率的な使用が必要である。
【発明の概要】
【0004】
この概要は、発明を実施するための形態において以下でさらに説明する概念の選択を、簡略化された形態で紹介するために与えられる。この概要は、クレームされる主題の重要な特徴または本質的な特徴を特定するものではなく、クレームされる主題の範囲を限定するものでもない。その上、本開示のシステム、方法、およびデバイスは、それぞれ、いくつかの発明的態様を有し、それらのうちの単一の発明的態様が単独で、本明細書で開示する望ましい属性を担うのではない。
【0005】
本開示で説明する主題の1つの発明的態様は、高密度波長分割および多重化(DWDM)変調された光ストリームを生成するために光変調回路において実装され得る。いくつかの実施形態では、光変調回路は、入力端子と、第1のチャネルデインターリーバ(de-interleaver)と、第2のチャネルデインターリーバと、第1のマイクロリング変調器(MRM)アレイと、第2のMRMアレイと、第1の光インターリーバとを含み得る。入力端子は、複数の光チャネルまたは光波長を含む光入力ソースを受信し得る。第1のチャネルデインターリーバは、光入力ソースを第1の光ストリームと第2の光ストリームとに分離するように構成され得、第2のチャネルデインターリーバは、第1の光ストリームを第1の分離された光ストリームと第2の分離された光ストリームとに分離するように構成され得る。第1のMRMアレイは、第1の変調された光ストリームを生成するために、第1の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第1のセットを変調するように構成され得、第2のMRMアレイは、第2の変調された光ストリームを生成するために、第2の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第2のセットを変調するように構成され得る。第1の光インターリーバは、第1および第2の変調された光ストリームに基づいて第1の光出力ストリームを生成するように構成され得る。いくつかの態様では、第1の光ストリームは光入力ソースの奇数番号の光チャネルを含み、第2の光ストリームは光入力ソースの偶数番号の光チャネルを含む。追加または代替として、第1の分離された光ストリームは第1の光ストリームの交互光チャネルの第1のセットを含み、第2の分離された光ストリームは第1の光ストリームの交互光チャネルの第2のセットを含み、交互光チャネルの第1のセットは交互光チャネルの第2のセットとは異なる。
【0006】
光変調回路はまた、第3のチャネルデインターリーバと、第3のMRMアレイと、第4のMRMアレイと、第2の光インターリーバとを含み得る。第3のチャネルデインターリーバは、第2の光ストリームを第3の分離された光ストリームと第4の分離された光ストリームとに分離するように構成され得る。第3のMRMアレイは、第3の変調された光ストリームを生成するために、第3の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第3のセットを変調するように構成され得、第4のMRMアレイは、第4の変調された光ストリームを生成するために、第4の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第4のセットを変調するように構成され得る。第2の光インターリーバは、第3および第4の変調された光ストリームに基づいて第2の光出力ストリームを生成するように構成され得る。
【0007】
本開示で説明する主題の別の発明的態様はフォトニクス集積回路(photonics integrated circuit)において実装され得る。フォトニクス集積回路は複数の光変調回路と複数の光検出回路とを含み得る。各光変調回路は、光源からの複数の光チャネルまたは光波長を受信するための入力端子を含み得る。各光検出回路は、外部ソースからの複数の変調された光チャネルを受信するための入力端子を有し得る。いくつかの実施形態では、光変調回路の各々は、第1のチャネルデインターリーバと、第2のチャネルデインターリーバと、第3のチャネルデインターリーバと、複数のマイクロリング変調(MRM)アレイと、第1の光インターリーバと、第2の光インターリーバとを含み得る。第1のチャネルデインターリーバは、光入力ソースを第1の光ストリームと第2の光ストリームとに分離するように構成され得、第2のチャネルデインターリーバは、第1の光ストリームを第1の分離された光ストリームと第2の分離された光ストリームとに分離するように構成され得、第3のチャネルデインターリーバは、第2の光ストリームを第3の分離された光ストリームと第4の分離された光ストリームとに分離するように構成され得る。複数のMRMアレイの各々は、第1の変調された光ストリーム、第2の変調された光ストリーム、第3の変調された光ストリーム、および第4の変調された光ストリームの各々を生成するために、分離された光ストリームのうちの対応する分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの一意のセットを変調するように構成され得る。第1の光インターリーバは、第1および第2の変調された光ストリームに基づいて第1の光出力ストリームを生成するように構成され得、第2の光インターリーバは、第3および第4の変調された光ストリームに基づいて第2の光出力ストリームを生成するように構成され得る。
【0008】
いくつかの実施形態では、第1の分離された光ストリームは第1の光ストリームの交互光チャネルの第1のセットを含み、第2の分離された光ストリームは第1の光ストリームの交互光チャネルの第2のセットを含み、第3の分離された光ストリームは第2の光ストリームの交互光チャネルの第1のセットを含み、第4の分離された光ストリームは第2の光ストリームの交互光チャネルの第2のセットを含む。いくつかの態様では、第1の光ストリームは光入力ソースの奇数番号の光チャネルを含み、第2の光ストリームは光入力ソースの偶数番号の光チャネルを含む。
【0009】
本開示で説明する主題の別の発明的態様は方法として実装され得る。いくつかの実施形態では、本方法は、光入力ソースを第1の光ストリームと第2の光ストリームとに分離することと、第1の光ストリームを第1の分離された光ストリームと第2の分離された光ストリームとに分離することと、第1の変調された光ストリームを生成するために、第1の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第1のセットを変調することと、第2の変調された光ストリームを生成するために、第2の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第2のセットを変調することと、第1の変調された光ストリームと第2の変調された光ストリームとの組合せに基づいて第1の光出力ストリームを生成することとを含み得る。いくつかの態様では、第1の光ストリームは光入力ソースの奇数番号の光チャネルを含み、第2の光ストリームは光入力ソースの偶数番号の光チャネルを含む。追加または代替として、第1の分離された光ストリームは第1の光ストリームの交互光チャネルの第1のセットを含み、第2の分離された光ストリームは第1の光ストリームの交互光チャネルの第2のセットを含み、交互光チャネルの第1のセットは交互光チャネルの第2のセットとは異なる。
【0010】
本方法はまた、第2の光ストリームを第3の分離された光ストリームと第4の分離された光ストリームとに分離することと、第3の変調された光ストリームを生成するために、第3の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第3の第1のセットを変調することと、第4の変調された光ストリームを生成するために、第4の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第4のセットを変調することと、第3の変調された光ストリームと第4の変調された光ストリームとの組合せに基づいて第2の光出力ストリームを生成することとを含み得る。
【0011】
例示的な実装形態は例として示されており、添付の図面の図によって限定されるものではない。図面および本明細書全体にわたって、同様の番号は同様の要素を指す。以下の図の相対寸法は一定の縮尺でないことがあることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】いくつかの実装形態による、例示的なフォトニクス集積回路のブロック図である。
図2A】いくつかの実装形態による、例示的な光変調回路のブロック図である。
図2B】いくつかの実装形態による、図2Aの光変調回路の例示的な動作を示す機能図である。
図3】いくつかの実装形態による、マイクロリング変調器の簡略ブロック図である。
図4】いくつかの実装形態による、図3のマイクロリング変調器の例示的な特性を示す例示的なグラフである。
図5】いくつかの実装形態による、図2Aの光変調回路のための例示的なチャネル割当てのチャートである。
図6】いくつかの実装形態による、例示的なマイクロリング変調アレイのブロック図である。
図7】いくつかの実装形態による、光出力を生成するための例示的な動作を示す例示的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
エネルギー効率的なフォトニクス集積回路(PIC)は、次世代データセンター中に配備されるデータ処理回路など、大規模データ処理回路の常に増加する入出力(I/O)帯域幅要件を満たすために使用され得、それらの入出力(I/O)帯域幅要件は100テラビット毎秒(Tbps)を超えることがある。フォトニクスICは、一般に、光ファイバーとフォトニクスIC内に与えられた光回路との間のインターフェースを与える対応するフォトニックI/Oセルを使用して、いくつかの光ファイバーの各々に結合される。フォトニクスICは、たとえば、フォトニクスICの外周が光ファイバーとそれらの対応するフォトニックI/Oセルとを物理的に収容し得るように、各光ファイバー上に複数の光波長を配置し、それによって、所与の帯域幅を達成するために必要とされる光ファイバーの数を低減するために、波長分割多重化(WDM)を使用し得る。バス導波路中で搬送されるチャネル波長を整合させるスタッガード共振(staggered resonance)を用いる共通バス導波路に結合された複数のマイクロリング変調器が、複数のマイクロリングを有することによってデータを複数の波長上に変調するために使用され得る。しかしながら、各光導波路内に与えられるチャネルの数はマイクロリング変調器の自由スペクトル範囲(FSR)によって制限される。さらに、光信号は、一般に、隣接するチャネル間のクロストークと他の干渉とを回避するために最小チャネル間隔を必要とし、そのことも、各光信号上で与えられ得るチャネルの数を制限し得る。
【0014】
本開示で説明する主題の実装形態は、一般にマイクロリング変調器によって課される限界を超えて、光ファイバー上に与えられる光チャネルの数を増加させるために使用され得る。本開示の様々な態様によれば、フォトニクスICは、データを1つまたは複数の光信号の複数の光チャネル上に変調するために高密度波長分割および多重化(DWDM)方式を使用することによって、所与の光ファイバー上に与えられる光チャネルの数を増加させることができる、複数の光変調回路を含み得る。いくつかの実装形態では、各光変調回路は、いくつか(N個)の光波長を含む光入力ソースを受信し得、光入力ソースを、それぞれ光入力ソースの波長の対応するサブセットを含む、複数の光ストリームに分離し得る。複数の分離された光ストリームの各々は、対応する変調された光ストリームを生成するために、対応する複数のマイクロリング変調器によって複数のデータストリームを用いて変調され得る。変調された光ストリームの第1のペアが、N/2変調された光チャネルの第1のセットを含む第1の光出力ストリームを生成するために組み合わせられ得、変調された光ストリームの第2のペアが、N/2変調された光チャネルの第2のセットを含む第2の光出力ストリームを生成するために組み合わせられ得る。
【0015】
いくつかの実装形態では、光入力ソースは、約65GHzのチャネル間隔をもつ(1310nmに近い)O帯域中の32個の波長(周波数)を含み得、第1のチャネルデインターリーバは、光入力ソースを第1の光ストリームと第2の光ストリームとに分離し得る。第1の光ストリームは、光入力ソースの16個の奇数番号のチャネルを含み得、約130GHzのチャネル間隔を有し得、第2の光ストリームは、光入力ソースの16個の偶数番号のチャネルを含み得、約130GHzのチャネル間隔を有し得る。第2のチャネルデインターリーバは、第1の光ストリームを第1の分離された光ストリームと第2の分離された光ストリームとに分離し得、第3のチャネルデインターリーバは、第2の光ストリームを第3の分離された光ストリームと第4の分離された光ストリームとに分離し得る。第1の分離された光ストリームは、第1の変調された光ストリームを生成するために、これらのチャネルを搬送する第1の導波路に結合された第1のMRMアレイによってデータストリームの第1のセットを用いて変調され得る。第2の導波路上の第2の分離された光ストリームは、第2の変調された光ストリームを生成するために、第2の導波路に結合された第2のMRMアレイによってデータストリームの第2のセットを用いて変調され得る。第3の導波路上の第3の分離された光ストリームは、第3の変調された光ストリームを生成するために、第3の導波路に結合された第3のMRMアレイによってデータストリームの第3のセットを用いて変調され得る。第4の導波路上の第4の分離された光ストリームは、第4の変調された光ストリームを生成するために、第4の導波路に結合された第4のMRMアレイによってデータストリームの第4のセットを用いて変調され得る。いくつかの態様では、第1、第2、第3、および第4の変調された光ストリームの各々は、約260GHzのチャネル間隔をもつ8つの波長の対応するセットを含み得る。
【0016】
第1の光出力ストリームを生成するために、第1の変調された光ストリームと第2の変調された光ストリームとが第1の光インターリーバ中で組み合わせられ得、第2の光出力ストリームを生成するために、第3の変調された光ストリームと第4の変調された光ストリームとが第2の光インターリーバ中で組み合わせられ得る。第1および第2の光出力ストリームの各々は、16個の光チャネルを含み得、光入力ソースのチャネル間隔の2倍である約130GHzのチャネル間隔を有し得る。50ギガボー(Baud)を超え得る目標変調速度の場合、チャネル間隔をより小さくすると、変調されるチャネルのスペクトルが重複し得、それにより信号劣化が生じ得るので、さらにチャネルを組み合わせることは望ましくないことがある。
【0017】
以下の説明では、本開示の完全な理解を与えるために、特定の構成要素、回路、およびプロセスの例など、多数の具体的な詳細が記載されている。本明細書で使用する際、「結合される」という用語は、直接結合されるか、または、1つまたは複数の介在する構成要素または回路によって結合されることを意味する。また、以下の説明では、説明の目的で、例示的な実装形態の完全な理解を与えるために、特定の名称および/または詳細が記載されている。しかしながら、これらの具体的な詳細は、例示的な実装形態を実施するために必要とされないことがあることが当業者に明らかになろう。他の事例では、本開示を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている回路およびデバイスがブロック図形式で示されている。
本明細書で説明する様々なバスを介して与えられる信号のいずれも、他の信号と時間多重化され、1つまたは複数の共通バスを介して与えられ得る。さらに、回路要素間またはソフトウェアブロック間の相互接続は、バスとして示されていることもあり、単一の信号線として示されていることもある。バスの各々は代替的に単一の信号線であり得、単一の信号線の各々は代替的にバスであり得、単一のラインまたはバスは、構成要素間の通信のための無数の物理的または論理的な機構のうちの任意の1つまたは複数を表し得る。例示的な実装形態は、本明細書で説明する特定の例に限定されると解釈されるべきでなく、むしろ、添付の特許請求の範囲によって定義されるすべての実装形態をそれらの範囲内に含むと解釈されるべきである。
【0018】
図1は、いくつかの実装形態による、例示的なフォトニクス集積回路(IC)100の一部分のブロック図である。フォトニクスIC100は、第1の数(N個)の光変調回路110(1)~110(N)と、第2の数(M個)の光検出回路120(1)~120(M)とを含み得、第1の数Nおよび第2の数Mの各々は、任意の好適な、0でない整数であり得る。光変調回路110(1)~110(N)の各々は、複数のイグレスデータチャネル(Degr)に結合された電気入力を含み得、光入力ソース(OSin)に結合された光入力を含み得、光イグレスリンク(Legr)のペアに結合された光出力を含み得る。簡単のために図1に示されていないが、光変調回路110(1)~110(N)の各々は、第1のフォトニックI/Oセルによって、関連付けられた光入力ソースOSinに結合され得、第2および第3のフォトニックI/Oセルによって光イグレスリンクLegrの関連付けられたペアに結合され得る。光入力ソースOSinは、フォトニクスIC100上に集積され得るか、またはフォトニクスIC100の外部の光ファイバーを介して受信され得る。
【0019】
いくつかの実装形態では、光変調回路110(1)~110(N)の各々は、関連付けられた入力データチャネル(Din)上に与えられる複数のデータストリームを受信し得、光入力ソース(OSin)からの光入力を受信し得、複数の受信されたデータストリームに関連付けられたデータを含んでいる1つまたは複数の変調された光信号を生成するために、複数の受信されたデータストリームを用いて光入力を変調するように構成され得る。いくつかの態様では、光変調回路110(1)~110(N)の各々は、対応する複数の受信されたデータストリームに関連付けられたデータを用いて光入力を変調するための(簡単のために図1に示されていない)複数のマイクロリング変調器を含み得る。光変調回路110(1)~110(N)の各々によって生成された1つまたは複数の変調された光信号は、1つまたは複数の他の回路またはデバイス(簡単のために図示せず)への送信のための光イグレスリンクLegrの対応するペアに与えられ得る。
【0020】
図1の例示的な実装形態では、光変調回路110(1)~110(N)の各々は、32個の関連付けられたイグレス(または送信)データチャネル(Degr)を介して32個の独立したデータストリームを受信し得、関連付けられた光入力ソースOSinから32個の均等に離間した波長を有する変調されていない光を受信し得、複数のマイクロリング変調器を使用して、受信された光入力ソースの対応する波長上に32個の独立したデータストリームを変調し得る。いくつかの実装形態では、光変調回路110(1)~110(N)の各々は、1つの光イグレスリンクLegrを通る送信のための16個の変調された光チャネルのグループを組み合わせ得、それにより、図1の光変調回路110(1)~110(N)の各々が、光イグレス(または送信)リンクLegrの対応するペア上の送信のための32個の光チャネルを変調し、組み合わせることが可能になり得る。たとえば、第1の光変調回路110(1)は、第1の光源OSin、1によって与えられた光入力上に、イグレスデータチャネルの第1のセットDegr、1を介して受信された32個の独立したデータストリームを変調し得、光イグレスリンクの対応するペアLegr、1-1およびLegr、2-1上の送信のための変調された光信号の2つのグループを生成し得る。同様に、N番目の光変調回路110(N)は、N番目の光入力ソースOSin、Nによって与えられた光入力上に、イグレスデータチャネルのN番目のセットDegr、Nを介して受信された32個の独立したデータストリームを変調し得、光イグレスリンクの対応するペアLegr、N-1およびLegr、N-2上の送信のための変調された光信号の2つのグループを生成し得る。
【0021】
他の実装形態では、光変調回路110(1)~110(N)の各々は、他の好適な数のデータストリームと光波長とを受信し得、他の数の光リンクに結合され得、および/または、1つまたは複数の光イグレスリンクを通る送信のための複数の光チャネルを変調し、組み合わせるために好適な他の回路を含み得る。
【0022】
光検出回路120(1)~120(M)の各々は、関連付けられた光イングレスリンク(Ling)に結合された光入力を含み得、いくつかのイングレスデータチャネル(Ding)に結合された電気出力を含み得る。簡単のために図1に示されていないが、光検出回路120(1)~120(M)の各々は、対応するフォトニックI/Oセルによって、関連付けられた光イングレスリンクLingに結合され得る。いくつかの実装形態では、光検出回路120(1)~120(M)の各々は、関連付けられた光イングレスリンクLing上に与えられた変調された光信号を受信し得、受信された変調された光信号中に包含されたデータを復号するために、受信された変調された光信号を復調するように構成され得る。いくつかの態様では、光検出回路120(1)~120(M)の各々は、受信されたデータを、関連付けられたイングレスデータチャネルDingに複数のデータストリームとして与え得る。
【0023】
図1の例示的な実装形態では、光検出回路120(1)~120(M)の各々は、16個のチャネルを有する変調された光信号を受信し得、イングレスデータチャネルDingの対応するセット上への出力のための16個のデータストリームを生成するために、受信された光信号を復調するように構成され得る。いくつかの態様では、16個のデータストリームの各々は、関連付けられた光イングレスリンクLingから受信された変調された光信号の16個のチャネルのうちの対応するチャネルから抽出されたデータを含み得る。たとえば、第1の光検出回路120(1)は、イングレスデータチャネルの第1のセットDing、1上への出力のための16個の別個のデータストリームを生成するために、第1の光イングレスリンクLing、1から受信された光信号の16個のチャネル上に符号化されたデータを復調し得、以下同様に、M番目の光復調回路120(M)は、イングレスデータチャネルのM番目のセットDing、M上への出力のための16個の別個のデータストリームを生成するために、M番目の光イングレスリンクLing、Mから受信された光信号の16個のチャネル上に符号化されたデータを復調し得る。
【0024】
図2Aは、いくつかの実装形態による、例示的な光変調回路200のブロック図である。図1の光変調回路110(1)~110(N)の一例であり得る光変調回路200は、関連付けられた光源Linからの光入力ソースOSinを受信するための第1の入力を含み得、関連付けられたイグレスデータチャネルDegrからのデータセットDS1~DS4として与えられる複数のデータストリームを受信するための第2の入力を含み得、それぞれの光イグレスリンクLegr、1およびLegr、2上に2つの光出力ストリームOSout1およびOSout2を与えるための出力を含み得る。図2Aの例では、光変調回路200は、第1のチャネルデインターリーバ210と、第2のチャネルデインターリーバのペア220(1)~220(2)と、いくつかのマイクロリング変調器(MRM)アレイ230(1)~230(4)と、いくつかの光インターリーバ240(1)~240(2)とを含むことが示されている。第1のチャネルデインターリーバ210は、光入力ソースOSinを受信するための入力を含み、チャネルデインターリーバ220(1)に結合された第1の出力を含み、チャネルデインターリーバ220(2)に結合された第2の出力を含む。チャネルデインターリーバ220(1)は、第1のMRMアレイ230(1)に結合された第1の出力を含み、第2のMRMアレイ230(2)に結合された第2の出力を含む。チャネルデインターリーバ220(2)は、第3のMRMアレイ230(3)に結合された第1の出力を含み、第4のMRMアレイ230(4)に結合された第2の出力を含む。第1および第2のMRMアレイ230(1)~230(2)の各々は、第1の光チャネルインターリーバ240(1)に結合された出力を含み、第3および第4のMRMアレイ230(3)~230(4)の各々は、第2の光チャネルインターリーバ240(2)に結合された出力を含む。第1の光チャネルインターリーバ240(1)は、第1の光イグレスリンクLegr、1に結合された出力を含み、第2の光チャネルインターリーバ240(2)は、第2の光イグレスリンクLegr、2に結合された出力を含む。
【0025】
光入力ソースOSinは、対応する複数のデータストリームがそれの上で変調され得る、複数の光波長を与え得る。光イグレスリンクLegr、1およびLegr、2の各々は、対応する複数の光信号がそれの上で送信され得る、複数の光チャネルを与え得る。本開示の様々な態様によれば、光変調回路200は、イグレス光リンクLegr、1およびLegr、2を介して送信され得るいくつかの変調された光チャネルを生成するために、対応するデータストリームに関連付けられたデータを用いて光入力ソースOSinの光波長の各々の上の光信号を符号化するように構成され得る。いくつかの実装形態では、光入力ソースOSinは、32個の独立したデータストリームがそれの上で光変調回路200によって変調され得る、32個の波長を与え得、イグレスデータチャネルDegrは、最大32個の独立したデータストリームがそれの上で光変調回路200によって受信され得る、32個のチャネルを与え得る。そのような実装形態では、光変調回路200は、光イグレスリンクLegr、1およびLegr、2上の送信のための変調された光信号の2つのグループを生成するために、対応するデータストリームからのデータを用いて32個の入力された光波長の各々を変調するように構成され得る。いくつかの態様では、光変調回路200は、第1の光イグレスリンクLegr、1上の第1の光出力ストリームOSout1としての送信のために16個の変調された光信号の第1のグループを組み合わせるように構成され得、第2の光イグレスリンクLegr、2上の第2の光出力ストリームOSout2としての送信のために16個の変調された光信号の第2のグループを組み合わせるように構成され得る。
【0026】
光入力ソースOSinに関連付けられた光チャネルの各々は、別個の波長によって特徴付けられ得、隣接する光チャネルから一定のチャネル間隔だけ離間され得る。同様に、光イグレスリンクLegr、1およびLegr、2に関連付けられた光チャネルの各々は、別個の波長によって特徴付けられ得、隣接する光チャネルから一定のチャネル間隔だけ離間され得る。いくつかの実装形態では、光入力ソースOSinは、約65GHzのチャネル間隔をもつ32個の独立した光波長を与え得、第1および第2の光イグレスリンクLegr、1およびLegr、2の各々は、約130GHzのチャネル間隔をもつ16個の独立した光チャネルを与え得る。
【0027】
例示的な動作において、第1のチャネルデインターリーバ210は、第1の光ストリーム211および第2の光ストリーム212を生成するために、受信された光入力ソースOSinを分離し得る。いくつかの実装形態では、第1の光ストリーム211は光入力ソースOSinの「奇数」番号の光チャネルを含み得、第2の光ストリーム212は光入力ソースOSinの「偶数」番号の光チャネルを含み得る。たとえば、光入力ソースOSinが32個の光チャネルCH1~CH32を含む実装形態では、第1の光ストリーム211は、光入力ソースOSinの奇数番号の光チャネルCH1、CH3、CH5、以下同様にCH31までを含み得、第2の光ストリーム212は、光入力ソースOSinの偶数番号の光チャネルCH2、CH4、CH6、以下同様にCH32までを含み得る。第1の光ストリーム211および第2の光ストリーム212の各々が光入力ソースOSinの交互光チャネルを含むように光入力ソースOSinを分離することによって、第1の光ストリーム211および第2の光ストリーム212の各々の内部のチャネル間隔は光入力ソースOSinのチャネル間隔の2倍になり得る。したがって、光入力ソースOSinのチャネル間隔が約65GHzである実装形態の場合、第1の光ストリーム211および第2の光ストリーム212の各々の内部のチャネル間隔は約130GHzになり得る。本明細書に記載される光チャネル番号は、光入力ソースOSin内の連続する光チャネルを列挙し得、いずれかの特定の光チャネルをいずれかの特定の周波数または波長に限定するものではないことを理解されたい。他の実装形態では、第1の光ストリーム211は光入力ソースOSinの偶数番号の光チャネルを含み得、第2の光ストリーム212は光入力ソースOSinの奇数番号の光チャネルを含み得る。
【0028】
チャネルデインターリーバ220(1)は、第1の分離された光ストリーム221および第2の分離された光ストリーム222を生成するために第1の光ストリーム211を分離し得る。いくつかの実装形態では、第1の分離された光ストリーム221は第1の光ストリーム211の交互チャネルの第1のセットを含み得、第2の分離された光ストリーム222は第1の光ストリーム211の交互チャネルの第2のセットを含み得る。他の実装形態では、第1の分離された光ストリーム221は第1の光ストリーム211の交互チャネルの第2のセットを含み得、第2の分離された光ストリーム222は第1の光ストリーム211の交互チャネルの第1のセットを含み得る。このようにして、第1の分離された光ストリーム221および第2の分離された光ストリーム222の各々は第1の光ストリーム211の交互光チャネルを含み得、それにより、第1の分離された光ストリーム221および第2の分離された光ストリーム222の各々の内部のチャネル間隔が第1の光ストリーム211のチャネル間隔の2倍になることが可能になり得る。したがって、第1の光ストリーム211のチャネル間隔が約130GHzである実装形態の場合、第1の分離された光ストリーム221および第2の分離された光ストリーム222の各々の内部のチャネル間隔は約260GHzであり得る。
【0029】
同様に、チャネルデインターリーバ220(2)は、第3の分離された光ストリーム223および第4の分離された光ストリーム224を生成するために第2の光ストリーム212を分離し得る。いくつかの実装形態では、第3の分離された光ストリーム223は第2の光ストリーム212の交互チャネルの第1のセットを含み得、第4の分離された光ストリーム224は第2の光ストリーム212の交互チャネルの第2のセットを含み得る。他の実装形態では、第3の分離された光ストリーム223は第2の光ストリーム212の交互チャネルの第2のセットを含み得、第4の分離された光ストリーム224は第2の光ストリーム212の交互チャネルの第1のセットを含み得る。このようにして、第3の分離された光ストリーム223および第4の分離された光ストリーム224の各々は第2の光ストリーム212の交互光チャネルを含み得、それにより、第3の分離された光ストリーム223および第4の分離された光ストリーム224の各々の内部のチャネル間隔が第2の光ストリーム212のチャネル間隔の2倍になることが可能になり得る。したがって、第2の光ストリーム212のチャネル間隔が約130GHzである実装形態の場合、第3の分離された光ストリーム223および第4の分離された光ストリーム224の各々の内部のチャネル間隔は約260GHzであり得る。
【0030】
いくつかの実装形態では、MRMアレイ230(1)~230(4)の各々は、対応するデータストリームからのデータを用いて、関連付けられた光信号を変調するように構成された(簡単のために図2Aに示されていない)複数のマイクロリング変調器を含み得る。MRMアレイ230(1)~230(4)内に与えられたマイクロリング変調器は、対応するデータストリームからのデータを用いて光チャネル(たとえば、光の特定の波長)を変調することができる、シリコンベースの光デバイスであり得る。いくつかの態様では、マイクロリング変調器の各々は、光チャネルがそれの内部に収容され得る波長または周波数の範囲を画定する、隣接する共振間の(波長または周波数における)距離間隔である、自由スペクトル範囲(FSR)によって特徴付けられ得る。いくつかの態様では、MRMアレイ230(1)~230(4)の各々は約56Gbpsの変調レートを有し得る。したがって、マイクロリング変調器の各々は、そのマイクロリング変調器のFSR内の波長を有する光チャネルのみを変調し得る。たとえば、5ミクロンの半径を有するマイクロリング変調器は、約13.5nmに等しいFSRを有し得る。目標チャネルシンボルレートによって規定される、マイクロリングのQ値(または共振の幅)が最小チャネル間隔を設定する。たとえば、約56Gbpsのシンボルレートを用いると、1310nmに近い(またはO帯域における)光波長の場合、このチャネル間隔は1.5nmになり得る。このシナリオでは、各MRMアレイ230は8つの波長のみを収容し得る。以下でより詳細に説明するように、光変調回路200は、上記のマイクロリング変調器が、従来の限界の8つの光チャネルではなく、最大16個の光チャネルを同時に変調することを可能にし得る様式で、光入力ソースOSin内の光チャネルを分離し得る。
【0031】
図2Aに示されているように、データストリームは、たとえば、データセットDS1~DS4の各々が複数の一意のデータストリームを含むように、それぞれのデータセットDS1~DS4としてMRMアレイ230(1)~230(4)に与えられ得る。いくつかの実装形態では、データセットDS1~DS4の各々は最大8つの一意のデータストリームを含み得、したがって、4つのMRMアレイ230(1)~230(4)は、チャネルデインターリーバ220(1)~220(2)によって生成された光信号221~224上に最大32個の一意のデータストリームを集合的に変調し得る。そのような実装形態では、MRMアレイ230(1)~230(4)の各々は8つのマイクロリング変調器(簡単のために図示せず)を含み得、各変調器は、対応するデータストリームからのデータを用いて1つの光チャネルを変調するように構成される。
【0032】
第1のMRMアレイ230(1)は、第1の分離された光ストリーム221と、8つの一意のデータストリームを含んでいる第1のデータセットDS1とを受信し得る。第1のMRMアレイ230(1)中に与えられた8つのマイクロリング変調器の各々は、たとえば、8つの変調された光チャネルを含む第1の変調された光ストリーム231を生成するために、第1のデータセットDS1中に含まれている8つのデータストリームのうちの対応するデータストリームからのデータを用いて、第1の分離された光ストリーム221内の光チャネルのうちの1つを変調し得る。いくつかの実装形態では、第1の変調された光ストリーム231は第1の分離された光ストリーム221から約260GHzのチャネル間隔を継承し得る。
【0033】
第2のMRMアレイ230(2)は、第2の分離された光ストリーム222と、8つの一意のデータストリームを含んでいる第2のデータセットDS2とを受信し得る。第2のMRMアレイ230(2)中に与えられた8つのマイクロリング変調器の各々は、たとえば、8つの変調された光チャネルを含む第2の変調された光ストリーム232を生成するために、第2のデータセットDS2中に含まれている8つのデータストリームのうちの対応するデータストリームからのデータを用いて、第2の分離された光ストリーム222内の光チャネルのうちの1つを変調し得る。いくつかの実装形態では、第2の変調された光ストリーム232は第2の分離された光ストリーム222から約260GHzのチャネル間隔を継承し得る。
【0034】
第3のMRMアレイ230(3)は、第3の分離された光ストリーム223と、8つの一意のデータストリームを含んでいる第3のデータセットDS3とを受信し得る。第3のMRMアレイ230(3)中に与えられた8つのマイクロリング変調器の各々は、たとえば、8つの変調された光チャネルを含む第3の変調された光ストリーム233を生成するために、第3のデータセットDS3中に含まれている8つのデータストリームのうちの対応するデータストリームからのデータを用いて、第3の分離された光ストリーム223内の光チャネルのうちの1つを変調し得る。いくつかの実装形態では、第3の変調された光ストリーム233は第3の分離された光ストリーム223から約260GHzのチャネル間隔を継承し得る。
【0035】
第4のMRMアレイ230(4)は、第4の分離された光ストリーム224と、8つの一意のデータストリームを含んでいる第4のデータセットDS4とを受信し得る。第4のMRMアレイ230(4)中に与えられた8つのマイクロリング変調器の各々は、たとえば、8つの変調された光チャネルを含む第4の変調された光ストリーム234を生成するために、第4のデータセットDS4中に含まれている8つのデータストリームのうちの対応するデータストリームからのデータを用いて、第4の分離された光ストリーム224内の光チャネルのうちの1つを変調し得る。いくつかの実装形態では、第4の変調された光ストリーム234は第4の分離された光ストリーム224から約260GHzのチャネル間隔を継承し得る。
【0036】
いくつかの実装形態では、第1の分離された光ストリーム221、第2の分離された光ストリーム222、第3の分離された光ストリーム223、および第4の分離された光ストリーム224の各々は、以下でより詳細に説明するような波長分割および多重化(WDM)光ストリームであり得る。さらに、いくつかの実装形態では、第1の変調された光ストリーム231中および第2の変調された光ストリーム232中の変調された光チャネルは、たとえば、第1のチャネルデインターリーバ210および第2のチャネルデインターリーバ220(1)の動作によって決定される、各光チャネルの波長に基づいて互いからオフセットされ得る。同様に、第3の変調された光ストリーム233中および第4の変調された光ストリーム234中の変調された光チャネルは、たとえば、第1のチャネルデインターリーバ210および第3のチャネルデインターリーバ220(2)の動作によって決定される、各光チャネルの波長に基づいて互いからオフセットされ得る。
【0037】
第1の光インターリーバ240(1)は、第1および第2のデータセットDS1~DS2に関連付けられた16個のデータストリームの各々によって変調された光入力ソースOSinの16個の奇数光チャネルを含み得る、第1の光出力ストリームOSout1を生成するために、第1の変調された光ストリーム231と第2の変調された光ストリーム232とを組み合わせ得る。いくつかの実装形態では、第1の変調された光ストリーム231と第2の変調された光ストリーム232との間のチャネルオフセットにより、たとえば、変調されたチャネル間の最小クロストークを用いて第1の光出力ストリームOSout1を生成するために、それらのそれぞれのチャネルが互いにインターリーブされることが可能になり得る。結果として、第1の光出力ストリームOSout1の光チャネル間のチャネル間隔は約130GHzになり得る。いくつかの態様では、第1の光出力ストリームOSout1は高密度波長分割および多重化(DWDM)光ストリームと呼ばれることがある。
【0038】
同様に、第2の光インターリーバ240(2)は、第3および第4のデータセットDS3~DS4に関連付けられた16個のデータストリームの各々によって変調された光入力ソースOSinの16個の偶数光チャネルを含み得る、第2の光出力ストリームOSout2を生成するために、第3の変調された光ストリーム233と第4の変調された光ストリーム234とを組み合わせ得る。いくつかの実装形態では、第3の変調された光ストリーム233と第4の変調された光ストリーム234との間のチャネルオフセットにより、たとえば、変調されたチャネル間の(もしあれば)最小クロストークを用いて第2の光出力ストリームOSout2を生成するために、それらのそれぞれのチャネルが互いにインターリーブされることが可能になり得る。結果として、第2の光出力ストリームOSout2の光チャネル間のチャネル間隔は約130GHzになり得る。いくつかの態様では、第2の光出力ストリームOSout2はDWDM光ストリームと呼ばれることがある。
【0039】
図2Bは、いくつかの実装形態による、図2Aの光変調回路200の例示的な動作を示す機能図250である。65GHzのチャネル間隔だけ分離された32個のチャネルを含む光学的光源OSinは、光信号211および212を生成するためにチャネルデインターリーバ210によって分割される。第1の光信号211は、光入力ソースOSinの16個の奇数チャネルを含み、130GHzのチャネル間隔を有し、第2の光信号212は、光入力ソースOSinの16個の偶数チャネルを含み、130GHzのチャネル間隔を有する。第1の光信号211は、光信号221および222を生成するためにチャネルデインターリーバ220(1)によって分割され、第2の光信号212は、光信号223および224を生成するためにチャネルデインターリーバ220(2)によって分割される。光信号221~224の各々は、たとえば、光信号221~224の各々が光入力ソースOSinの光チャネルの1/4を含むように、260GHzのチャネル間隔だけ分離された8つのチャネルを含む。
【0040】
光信号221の8つのチャネルの各々は、第1の変調された光信号231を生成するために第1のMRMアレイ230(1)によって一意のデータストリームを用いて変調され、光信号222の8つのチャネルの各々は、第2の変調された光信号232を生成するために第2のMRMアレイ230(2)によって一意のデータストリームを用いて変調され、光信号223の8つのチャネルの各々は、第3の変調された光信号233を生成するために第3のMRMアレイ230(3)によって一意のデータストリームを用いて変調され、光信号224の8つのチャネルの各々は、第4の変調された光信号234を生成するために第4のMRMアレイ230(4)によって一意のデータストリームを用いて変調される。それぞれ、260GHzのチャネル間隔だけ分離された8つの変調された光チャネルを含む、変調された光信号231および232は、第1の光出力ストリームOSCout1を生成するために第1の光インターリーバ240(1)中で組み合わせられる。同様に、それぞれ、260GHzのチャネル間隔だけ分離された8つの変調された光チャネルを含む、変調された光信号233および234は、第2の光出力ストリームOSCout2を生成するために第2の光インターリーバ240(2)中で組み合わせられる。第1および第2の光出力ストリームOSCout1およびOSCout2は、それぞれ、130GHzのチャネル間隔だけ分離された隣接するチャネルをもつ、変調されたデータの16個のチャネルを含む。したがって、第1および第2の光出力ストリームOSCout1およびOSCout2のチャネル間隔は光入力ソースOSinのチャネル間隔の2倍である。
【0041】
図3は、いくつかの実装形態による、マイクロリング変調器300の簡略ブロック図である。図2AのMRMアレイ230(1)~230(4)の各々の内部に与えられたマイクロリング変調器の一例であり得る、マイクロリング変調器300は、1つまたは複数の光波長を有する光入力ソース302を受信する導波路310に結合され得る。いくつかの実装形態では、マイクロリング変調器300は、1つの光チャネルに対応する光の特定の波長を変調するように構成され得る。たとえば、光入力ソース302は、波長λを有する光チャネルを含み得、マイクロリング変調器300は、導波路310を通って伝搬され得る変調された光出力信号306を生成するために、データ304を用いてλベースの光チャネルを変調するように構成され得る。
【0042】
マイクロリング変調器300は、動作波長の範囲を指定するFSRによって特徴付けられ得、マイクロリング変調器300のアレイは、FSR内の様々な波長を変調するように構成され得る。いくつかの実装形態では、マイクロリング変調器300は、マイクロリング変調器300の公称直径に基づいて波長λを変調するように構成され得る。波長λについてマイクロリング変調器300を選択的に同調させるために、加熱要素(簡単のために図示せず)が使用され得る。
【0043】
いくつかの実装形態では、マイクロリング変調器300は、シリコンベースであり得、229THzに対応する1310nm周辺の波長において動作するように設計され得、約5ミクロンの半径を有し得、約13.5nmのFSRを有し得る。マイクロリング変調器は50GBd超で動作するように設計され得る。結果として、マイクロリング変調器300の動作特性は、チャネルデインターリーバのペア220(1)~220(2)によって生成される光ストリーム221~224のチャネル間隔のために好適であり得る。他の実装形態では、マイクロリング変調器300は他の好適な動作特性を有し得る。たとえば、少なくとも1つの他の実装形態では、マイクロリング変調器300は1310nm以外の波長において動作し得る。
【0044】
図4は、いくつかの実装形態による、マイクロリング変調器300の例示的な特性を示す例示的なグラフ400である。グラフ400は、図3のマイクロリング変調器300に関連付けられた複数の送信曲線402についての(波長が共振から著しく逸脱したときには1に正規化される)波長の関数としての光出力(透過率)を示す。波長がマイクロリングの共振にあるとき、送信は0に近くなる。送信曲線402は、光がマイクロリング変調器300によって変調され得る様式を示す。たとえば、マイクロリング変調器300によって変調された光チャネルに対応する波長がライン404によって示されている。透過率は、たとえば、リングの導波路中に埋め込まれたPN接合の両端間の電圧を変動させることによって、ライン404によって表された光チャネルの波長に対して範囲410にわたって調整(たとえば変調)され得る。
【0045】
隣接する光チャネルに関連付けられた波長もグラフ400中に示されている。たとえば、ライン406は、より小さい波長を有する隣接する光チャネルに関連付けられ得る第1の波長を示し得、ライン408は、より大きい波長を有する隣接する光チャネルに関連付けられ得る第2の波長を示し得る。いくつかの実装形態では、隣接する光チャネル間の間隔は、隣接するチャネル上で検出されるクロストークに少なくとも部分的に基づき得る。追加または代替として、隣接する光チャネル間の間隔は、他のマイクロリング変調器によって生じる透過率の損失に少なくとも部分的に基づき得る。
【0046】
図5は、いくつかの実装形態による、図2Aの光変調回路200のための例示的なチャネル割当てのチャート500である。例示的なチャート500は、それぞれ13.5nmのFSRを有する複数のマイクロリング変調器300を含む、光変調回路200のMRMアレイ230(1)~230(4)の各々に基づき、したがって、チャート500に示されているチャネル割当ては13.5nmのFSR内に適合し得る。他のFSRのために他のチャネル割当てが可能であることを理解されたい。
【0047】
第1のチャネル割当て510は、それぞれ1310nm周辺の波長をもつ約1.5nmのチャネル分離(たとえばチャネル間隔)を有する、8つのチャネル511~518を含む。チャネル511~518はいずれかの任意の波長に対してオフセットされ得、隣接するチャネルは1.5nmだけオフセットされ得る。いくつかの態様では、1.5nmのチャネル間隔は、図2Aの光ストリーム221~224および変調された光ストリーム231~234に関して上記で説明した1310nmにおける260GHzのチャネル間隔に対応し得る。図5の例の場合、第1のチャネル511は0nmのチャネルオフセットを有し、第2のチャネル512は1.5nmのチャネルオフセットを有し、第3のチャネル513は3.0nmのチャネルオフセットを有し、以下同様に、第8のチャネル518は10.5nmのチャネルオフセットを有する。第1のチャネル割当て510はまた、図2Aに関して上記で説明した光チャネル番号に対応する光チャネル番号割当てを含む。たとえば、第1のチャネル511は光チャネル1に対応し得、第2のチャネル512は光チャネル5に対応し得、第3のチャネル513は光チャネル9に対応し得、以下同様に、第8のチャネル518は光チャネル29に対応し得る。いくつかの実装形態では、第1のチャネル割当て510は図2Aの第1の分割された光ストリーム221に対応し得、第1のMRMアレイ230(1)は、第1のチャネル割当て510に示されている光チャネルを変調するように構成され得る。
【0048】
第2のチャネル割当て520は、それぞれ約1.5nmのチャネル幅(たとえばチャネル間隔)を有する、8つのチャネル521~528を含む。隣接するチャネルは、図2Aに関して上記で説明した260GHzのチャネル間隔に対応し得る1.5nmだけオフセットされ得る。図5の例の場合、第1のチャネル521は0.375nmのチャネルオフセットを有し、第2のチャネル522は1.875nmのチャネルオフセットを有し、第3のチャネル523は3.375nmのチャネルオフセットを有し、以下同様に、第8のチャネル528は10.875nmのチャネルオフセットを有する。第2のチャネル割当て520はまた、図2Aに関して上記で説明した光チャネル番号に対応する光チャネル番号割当てを含む。たとえば、第1のチャネル521は光チャネル2に対応し得、第2のチャネル522は光チャネル6に対応し得、第3のチャネル523は光チャネル10に対応し得、以下同様に、第8のチャネル528は光チャネル30に対応し得る。いくつかの実装形態では、第2のチャネル割当て520は図2Aの第2の分割された光ストリーム222に対応し得、第2のMRMアレイ230(2)は、第2のチャネル割当て520に示されている光チャネルを変調するように構成され得る。
【0049】
第3のチャネル割当て530は、それぞれ約1.5nmのチャネル幅(たとえばチャネル間隔)を有する、8つのチャネル531~538を含む。隣接するチャネルは、図2Aに関して上記で説明した260GHzのチャネル間隔に対応し得る1.5nmだけオフセットされ得る。図5の例の場合、第1のチャネル531は0.75nmのチャネルオフセットを有し、第2のチャネル532は2.25nmのチャネルオフセットを有し、第3のチャネル533は3.75nmのチャネルオフセットを有し、以下同様に、第8のチャネル534は11.25nmのチャネルオフセットを有する。第3のチャネル割当て530はまた、図2Aに関して上記で説明した光チャネル番号に対応する光チャネル番号割当てを含む。たとえば、第1のチャネル531は光チャネル3に対応し得、第2のチャネル532は光チャネル7に対応し得、第3のチャネル533は光チャネル11に対応し得、以下同様に、第8のチャネル538は光チャネル31に対応し得る。いくつかの実装形態では、第3のチャネル割当て530は図2Aの第3の分割された光ストリーム223に対応し得、第3のMRMアレイ230(3)は、第3のチャネル割当て530に示されている光チャネルを変調するように構成され得る。
【0050】
第4のチャネル割当て540は、それぞれ約1.5nmのチャネル幅(たとえばチャネル間隔)を有する、8つのチャネル541~548を含む。隣接するチャネルは、図2Aに関して上記で説明した260GHzのチャネル間隔に対応し得る1.5nmだけオフセットされ得る。図5の例の場合、第1のチャネル541は1.125nmのチャネルオフセットを有し、第2のチャネル542は2.625nmのチャネルオフセットを有し、第3のチャネル543は4.125nmのチャネルオフセットを有し、以下同様に、第8のチャネル548は11.625nmのチャネルオフセットを有する。第4のチャネル割当て540はまた、図2Aに関して上記で説明した光チャネル番号に対応する光チャネル番号割当てを含む。たとえば、第1のチャネル541は光チャネル4に対応し得、第2のチャネル542は光チャネル8に対応し得、第3のチャネル543は光チャネル12に対応し得、以下同様に、第8のチャネル548は光チャネル32に対応し得る。いくつかの実装形態では、第4のチャネル割当て540は図2Aの第4の分割された光ストリーム224に対応し得、第4のMRMアレイ230(4)は、第4のチャネル割当て540に示されている光チャネルを変調するように構成され得る。
【0051】
チャネル割当て510、520、530、および540に関して説明したチャネル幅およびチャネルオフセットは例示的であり、限定的なものではないことを当業者は認識しよう。他のチャネル幅およびオフセットが可能である。たとえば、これらのチャネル幅に関連するクロストークおよび挿入損失が、隣接するチャネルにほとんどまたはまったく影響を及ぼさないという条件で、他のチャネル幅が実現可能である。さらに、8つの隣接するチャネルのためのチャネル割当てが、関連付けられたマイクロリング変調器のFSRとともに維持されるという条件で、他のチャネル幅およびオフセットが実現可能である。
【0052】
図6は、いくつかの実装形態による、例示的なMRMアレイ600のブロック図である。MRMアレイ600は、図2AのMRMアレイ230(1)~230(4)のうちの1つまたは複数の一例であり得る。MRMアレイ600は、8つのマイクロリング変調器601~608と、導波路620とを含み得る。マイクロリング変調器601~608の各々は、8つのデータストリーム611~618の各々を受信するための入力を含み得、導波路620に結合された出力を含み得る。たとえば、第1のマイクロリング変調器601は第1のデータストリーム611を受信し得、第2のマイクロリング変調器602は第2のデータストリーム612を受信し得、以下同様に、第8のマイクロリング変調器608は第8のデータストリーム618を受信し得る。本明細書における説明の目的で、マイクロリング変調器601~608の各々は、シリコンベースであり得、約13.5nmのFSRを有し得、約5ミクロンの半径を有し得る。
【0053】
いくつかの実装形態では、MRMアレイ600は、図5に示されているチャネル割当てのうちの1つに従って光チャネルを変調するように構成され得る。いくつかの態様では、MRMアレイ600は、第1のチャネル割当て510に従って光チャネルを変調するようにマイクロリング変調器601~608を構成することによって、第1の分割された光ストリーム221の光チャネルを変調するように構成され得る。たとえば、第1のマイクロリング変調器601は、光チャネル1を変調するように構成され得、第2のマイクロリング変調器602は、光チャネル5を変調するように構成され得、以下同様に、第8のマイクロリング変調器608は、光チャネル29を変調するように構成され得る。
【0054】
他の態様では、MRMアレイ600は、第2のチャネル割当て520に従って光チャネルを変調するようにマイクロリング変調器601~608を構成することによって、第2の分割された光ストリーム222の光チャネルを変調するように構成され得る。たとえば、第1のマイクロリング変調器601は、光チャネル2を変調するように構成され得、第2のマイクロリング変調器602は、光チャネル6を変調するように構成され得、以下同様に、第8のマイクロリング変調器608は、光チャネル30を変調するように構成され得る。
【0055】
他の態様では、MRMアレイ600は、第3のチャネル割当て530に従って光チャネルを変調するようにマイクロリング変調器601~608を構成することによって、第3の分割された光ストリーム223の光チャネルを変調するように構成され得る。たとえば、第1のマイクロリング変調器601は、光チャネル3を変調するように構成され得、第2のマイクロリング変調器602は、光チャネル7を変調するように構成され得、以下同様に、第8のマイクロリング変調器608は、光チャネル31を変調するように構成され得る。
【0056】
他の態様では、MRMアレイ600は、第4のチャネル割当て540に従って光チャネルを変調するようにマイクロリング変調器601~608を構成することによって、第4の分割された光ストリーム224の光チャネルを変調するように構成され得る。たとえば、第1のマイクロリング変調器601は、光チャネル4を変調するように構成され得、第2のマイクロリング変調器602は、光チャネル8を変調するように構成され得、以下同様に、第8のマイクロリング変調器608は、光チャネル32を変調するように構成され得る。
【0057】
図7は、いくつかの実装形態による、光出力を生成するための例示的な動作700を示す例示的なフローチャートを示す。図2Aの光変調回路200によって実行されるものとして本明細書で説明したが、動作700は任意の技術的に実現可能なプロセッサ、デバイス、ハードウェアプラットフォームなどによって実行され得る。
【0058】
光変調回路200は光入力ソースを第1の光ストリームと第2の光ストリームとに分離し得る(701)。いくつかの実装形態では、光入力ソースOSinは、チャネルデインターリーバ210を使用して第1の光ストリーム211と第2の光ストリーム212とに分離され得る。いくつかの態様では、第1の光ストリーム211は光入力ソースOSinの奇数番号の光チャネルを含み得、第2の光ストリーム212は光入力ソースOSinの偶数番号の光チャネルを含み得る。
【0059】
光変調回路200は第1の光ストリームを第1の分離された光ストリームと第2の分離された光ストリームとに分離し得る(702)。いくつかの実装形態では、第1の光ストリーム211は、チャネルデインターリーバ220(1)を使用して第1の分離された光ストリーム221と第2の分離された光ストリーム222とに分離され得る。いくつかの態様では、第1の分離された光ストリーム221は第1の光ストリーム211の交互光チャネルの第1のセットを含み得、第2の分離された光ストリーム222は第1の光ストリーム211の交互光チャネルの第2のセットを含み得、交互光チャネルの第2のセットは交互チャネルの第1のセットとは異なる。
【0060】
光変調回路200は、第1の変調された光ストリームを生成するために、第1の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第1のセットを変調し得(703)、第2の変調された光ストリームを生成するために、第2の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第2のセットを変調し得る(704)。いくつかの実装形態では、第1のMRMアレイ230(1)は、第1の変調された光ストリーム231を生成するために、第1の分離された光ストリーム221の光チャネル上に第1のデータセットDS1に関連付けられたデータストリームを変調し得、第2のMRMアレイ230(2)は、第2の変調された光ストリーム232を生成するために、第2の分離された光ストリーム222の光チャネル上に第2のデータセットDS2に関連付けられたデータストリームを変調し得る。
【0061】
光変調回路200は、第1の変調された光ストリームと第2の変調された光ストリームとの組合せに基づいて第1の光出力ストリームを生成し得る(705)。いくつかの実装形態では、第1のチャネルインターリーバ240(1)は、第1の光出力ストリームOSout1を生成するために、第1の変調された光ストリーム231と第2の変調された光ストリーム232とを組み合わせ得る。
【0062】
光変調回路200は第2の光ストリームを第3の分離された光ストリームと第4の分離された光ストリームとに分離し得る(706)。いくつかの実装形態では、第2の光ストリーム212は、チャネルデインターリーバ220(2)を使用して第3の分離された光ストリーム223と第4の分割された光ストリーム224とに分離され得る。いくつかの態様では、第3の分離された光ストリーム223は第2の光ストリーム212の交互光チャネルの第1のセットを含み得、第4の分離された光ストリーム224は第2の光ストリーム212の交互光チャネルの第2のセットを含み得、交互光チャネルの第2のセットは交互チャネルの第1のセットとは異なる。
【0063】
光変調回路200は、第3の変調された光ストリームを生成するために、第3の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第3のセットを変調し得(707)、第4の変調された光ストリームを生成するために、第4の分離された光ストリームの光チャネル上にデータストリームの第4のセットを変調し得る(708)。いくつかの実装形態では、第3のMRMアレイ230(3)は、第3の変調された光ストリーム233を生成するために、第3の分離された光ストリーム223の光チャネル上に第3のデータセットDS3に関連付けられたデータストリームを変調し得、第4のMRMアレイ230(4)は、第4の変調された光ストリーム234を生成するために、第4の分離された光ストリーム224の光チャネル上に第4のデータセットDS4に関連付けられたデータストリームを変調し得る。
【0064】
光変調回路200は、第3の変調された光ストリームと第4の変調された光ストリームとの組合せに基づいて第2の光出力ストリームを生成し得る(709)。いくつかの実装形態では、第2の光コンバイナ240(2)は、第2の光出力ストリームOSout2を生成するために、第3の変調された光ストリーム233と第4の変調された光ストリーム234とを組み合わせ得る。
【0065】
情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解しよう。たとえば、上記説明全体にわたって参照され得る、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0066】
さらに、本明細書で開示した態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両者の組合せとして実装され得ることを当業者は諒解しよう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明らかに示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、一般にそれらの機能に関して上記で説明した。そのような機能がハードウェアとして実装されるかソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例と、システム全体に課された設計制約とに依存する。当業者らは、各特定の適用例について異なる方法で、説明した機能を実装し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものとして解釈されるべきでない。
【0067】
本明細書で開示した態様に関して説明した、方法、シーケンス、またはアルゴリズムは、ハードウェアにおいて直接実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて実施されるか、または二者の組合せにおいて実施され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMラッチ、フラッシュラッチ、ROMラッチ、EPROMラッチ、EEPROMラッチ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが、記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。
【0068】
上記の明細書では、例示的な実装形態の特定の例示的な実装形態を参照しながら、例示的な実装形態について説明した。しかしながら、添付の特許請求の範囲に記載されている開示のより広い範囲から逸脱することなく、様々な改変および変更がそれらの実装形態に行われ得ることが明らかになろう。本明細書および図面は、したがって、限定的な意味ではなく、例示的な意味で考えられるべきである。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7