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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-16
(45)【発行日】2025-01-24
(54)【発明の名称】プログラム及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20250117BHJP
【FI】
G06Q30/0207
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023186901
(22)【出願日】2023-10-31
【審査請求日】2024-04-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517001332
【氏名又は名称】dely株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】坪田 朋
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-145140(JP,A)
【文献】特開2016-193127(JP,A)
【文献】特開2010-039642(JP,A)
【文献】特開2021-076912(JP,A)
【文献】特開2002-099804(JP,A)
【文献】特開2021-165988(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信端末と通信可能なコンピュータを、
前記通信端末から移動距離情報を受信する移動情報受信部、
前記移動情報受信部が受信する前記移動距離情報に応じて、蓄積数を蓄積していく第一蓄積部、
前記通信端末から所定商品の購入履歴が表示された媒体の撮影画像を受信する画像受信部、
前記画像受信部が一回以上前記撮影画像を受信した場合、ポイントを蓄積する第二蓄積部、
前記蓄積数の上限値を設けるとともに、前記ポイントが所定値以上となった場合に当該上限値を上昇させる上限値設定部、
として機能させるプログラム。
【請求項2】
通信端末と通信可能なコンピュータを、
前記通信端末から移動距離情報を受信する移動情報受信部、
前記移動情報受信部が受信した前記移動距離情報に応じて、蓄積数を蓄積していく第一蓄積部、
前記通信端末によって所定のウェブサイトにおいて登録又は申し込み等の手続を行った場合、ポイントを蓄積する第二蓄積部、
前記蓄積数の上限値を設けるとともに、前記ポイントが所定値以上となった場合に当該上限値を上昇させる上限値設定部、
として機能させるプログラム。
【請求項3】
通信端末と通信可能なコンピュータを、
前記通信端末から移動距離情報を受信する移動情報受信部、
前記移動情報受信部が受信した前記移動距離情報に応じて、蓄積数を蓄積していく第一蓄積部、
前記通信端末が所定のインターネット広告を表示した履歴情報を当該通信端末から受信する指示情報受信部、
前記指示情報受信部が前記履歴情報を受信した場合、ポイントを蓄積する第二蓄積部、
前記蓄積数の上限値を設けるとともに、前記ポイントが所定値以上となった場合に当該上限値を上昇させる上限値設定部、
として機能させるプログラム。
【請求項4】
通信端末と通信可能なコンピュータを、
前記通信端末から移動距離情報、及び、当該通信端末がカウントした当該通信端末のユーザの歩数を受信する移動情報受信部、
前記移動情報受信部が受信する前記移動距離情報に応じて、蓄積数を蓄積していく第一蓄積部、
前記移動情報受信部が受信した前記歩数が所定歩数に到達した場合、ポイントを蓄積する第二蓄積部、
前記蓄積数の上限値を設けるとともに、前記ポイントが所定値以上となった場合に当該上限値を上昇させる上限値設定部、
として機能させるプログラム。
【請求項5】
通信端末と通信可能なコンピュータを、
前記通信端末から移動距離情報及び位置情報を受信する移動情報受信部、
前記移動情報受信部が受信する前記移動距離情報に応じて、蓄積数を蓄積していく第一蓄積部、
前記移動情報受信部が受信した前記位置情報が所定の場所である場合、ポイントを蓄積する第二蓄積部、
前記蓄積数の上限値を設けるとともに、前記ポイントが所定値以上となった場合に当該上限値を上昇させる上限値設定部、
として機能させるプログラム。
【請求項6】
前記コンピュータを、
ユーザによる前記通信端末の操作に応じて、前記第一蓄積部が蓄積した前記蓄積数から所定数を減算する減算部として更に機能させ
前記第二蓄積部は、更に、前記減算部が減算した前記所定数に応じた前記ポイントを蓄積する、請求項1から5のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項7】
前記コンピュータを、
前記通信端末からユーザに関する識別情報を受信する識別情報受信部、
前記識別情報受信部が受信した前記識別情報に基づき、前記ユーザのアカウント及び当該アカウントのステータスを生成するとともに、前記ポイントが所定値以上となった場合に当該アカウントのステータスを変化させる生成部
として更に機能させる請求項1から5のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項8】
前記上限値設定部は、前記上限値を上昇させる場合、所定期間経過後に当該上限値を初期状態に戻す、請求項1から5のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項9】
通信端末から移動距離情報を受信する移動情報受信部と、
前記移動情報受信部が受信する前記移動距離情報に応じて、蓄積数を蓄積していく第一蓄積部と、
前記通信端末から所定商品の購入履歴が表示された媒体の撮影画像を受信する画像受信部と、
前記画像受信部が一回以上前記撮影画像を受信した場合、ポイントを蓄積する第二蓄積部と、
前記蓄積数の上限値を設けるとともに、前記ポイントが所定値以上となった場合当該上限値を上昇させる上限値設定部と、
を備える情報処理装置。
【請求項10】
通信端末から移動距離情報を受信する移動情報受信部と、
前記移動情報受信部が受信する前記移動距離情報に応じて、蓄積数を蓄積していく第一蓄積部と、
前記通信端末によって所定のウェブサイトにおいて登録又は申し込み等の手続を行った場合、ポイントを蓄積する第二蓄積部と、
前記蓄積数の上限値を設けるとともに、前記ポイントが所定値以上となった場合に当該上限値を上昇させる上限値設定部と、
を備える情報処理装置。
【請求項11】
通信端末から移動距離情報を受信する移動情報受信部と、
前記移動情報受信部が受信する前記移動距離情報に応じて、蓄積数を蓄積していく第一蓄積部と、
前記通信端末が所定のインターネット広告を表示した履歴情報を当該通信端末から受信する指示情報受信部と、
前記指示情報受信部が前記履歴情報を受信した場合、ポイントを蓄積する第二蓄積部と、
前記蓄積数の上限値を設けるとともに、前記ポイントが所定値以上となった場合に当該上限値を上昇させる上限値設定部と、
を備える情報処理装置。
【請求項12】
通信端末から移動距離情報、及び、当該通信端末がカウントした当該通信端末のユーザの歩数を受信する移動情報受信部と、
前記移動情報受信部が受信した前記移動距離情報に応じて、蓄積数を蓄積していく第一蓄積部と、
前記移動情報受信部が受信した前記歩数が所定歩数に到達した場合、ポイントを蓄積する第二蓄積部と、
前記蓄積数の上限値を設けるとともに、前記ポイントが所定値以上となった場合に当該上限値を上昇させる上限値設定部と、
を備える情報処理装置。
【請求項13】
通信端末から移動距離情報及び位置情報を受信する移動情報受信部と、
前記移動情報受信部が受信する前記移動距離情報に応じて、蓄積数を蓄積していく第一蓄積部と、
前記移動情報受信部が受信した前記位置情報が所定の場所である場合、ポイントを蓄積する第二蓄積部と、
前記蓄積数の上限値を設けるとともに、前記ポイントが所定値以上となった場合に当該上限値を上昇させる上限値設定部と、
を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、下記特許文献1には、通信端末の移動距離に応じてユーザにポイントを付与するサービスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-193127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1のサービスにおいては、通信端末の移動距離に応じたポイントの付与に上限がないことから、当該ポイントを、例えば提携先のECサイトでのショッピング等に使用可能とする場合、当該ECサイトや当該サービスを提供する企業の利益が生じにくくなる虞がある。
【0005】
また、上記特許文献1のように単調にポイントを付与していくシステムでは、興趣性に乏しく、ユーザに継続利用させることが難しい場合がある。
【0006】
上述の問題に鑑み、本発明は、通信端末の移動距離に応じたポイントの付与に関して、企業の利益を確保するとともに、興趣性を有するプログラム及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係るプログラムは、コンピュータを、通信端末から移動距離情報を受信する移動情報受信部、前記移動情報受信部が受信する前記移動距離情報に応じて、蓄積数を蓄積していく第一蓄積部、前記蓄積数の上限値を設けるとともに、第一所定条件が満たされた場合、当該上限値を変更する上限値設定部、として機能させる。
【0008】
また、第二態様では、前記上限値設定部は、前記第一所定条件が満たされた場合、前記上限値を上昇させる。
【0009】
また、第三態様では、ユーザによる前記通信端末の操作に応じて、前記第一蓄積部が蓄積した前記蓄積数から所定数を減算する減算部、前記減算部が減算した前記所定数に応じた報酬を蓄積する第二蓄積部、として更に機能させる。
【0010】
また、第四態様では、前記第二蓄積部は、更に、第二所定条件が満たされた場合、報酬を蓄積し、前記第一所定条件は、前記第二所定条件が満たされることで前記第二蓄積部が蓄積した分の前記報酬が、所定値以上となることである。
【0011】
また、第五態様では、前記第二所定条件は、商品を購入することである。
【0012】
また、第六態様では、前記第二所定条件は、所定のウェブサイトにおいて登録又は申し込み等の手続を行うことである。
【0013】
また、第七態様では、前記コンピュータを、前記通信端末のユーザのアカウント及び当該アカウントのステータスを生成するとともに、前記第一所定条件が満たされた場合、当該アカウントのステータスを変化させる生成部として更に機能させる。
【0014】
また、第八態様では、前記上限値設定部は、前記上限値を変更した場合、所定期間経過後に当該上限値を更に変更する。
【0015】
また、本発明の第九態様に係る情報処理装置は、前記通信端末から移動距離情報を受信する移動情報受信部と、前記移動情報受信部が受信する前記移動距離情報に応じて、蓄積数を蓄積していく第一蓄積部と、前記蓄積数の上限値を設けるとともに、第一所定条件が満たされた場合、当該上限値を変更する上限値設定部と、を備える。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るプログラム及び情報処理装置によれば、これらをユーザに提供する企業側の利益を確保するとともに、ユーザにとって興趣性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システム全体のハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。
図2図1のサーバ装置の機能的構成を概略的に示すブロック図である。
図3図1の通信端末の機能的構成を概略的に示すブロック図である。
図4図1の情報処理システムの蓄積数に関する処理の一例を示すフローチャートである。
図5図1の情報処理システムの報酬に関する処理の一例を示すフローチャートである。
図6図1の通信端末のディスプレイに表示される表示画面の一例である。
図7図1の通信端末のディスプレイに表示される表示画面の他の例である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては極力同一の符号を付して、重複する説明は適宜省略する。
【0019】
===実施形態===
≪全体構成≫
図1は、本発明の実施形態(以下、「本実施形態」と呼称する。)に係る情報処理システム1全体のハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、一つのサーバ装置10と、一つ以上(図1では三つ)の通信端末30と、を主要部として備えている。
【0020】
サーバ装置10は、プロセッサ10A、及び、メモリ10B等をハードウェア構成の主要部として備えたコンピュータ(情報処理装置)である。
【0021】
通信端末30は、プロセッサ30A、メモリ30B、カメラ30C、及び、ディスプレイ30D等をハードウェア構成の主要部として備えた、スマートフォン、携帯電話、タッチパッド等のコンピュータである。なお、カメラ30Cは、静止画、動画を撮影するものであり、ディスプレイ30Dは表示機能を有している。また、ディスプレイ30Dは入力機能を有するタッチパネル式としてもよい。
【0022】
そして、サーバ装置10と通信端末30とは、インターネット等のネットワーク通信網NTを介して互いに通信可能である。
【0023】
≪サーバ装置の機能的構成≫
図2は、図1のサーバ装置10の機能的構成を概略的に示すブロック図である。
図2に示すように、サーバ装置10は、識別情報受信部11、生成部12、上限値設定部13、アカウント送信部14、移動情報受信部15、第一蓄積部16、指示情報受信部17、減算部18、第二蓄積部19、蓄積数送信部20、画像受信部21、及び、サーバ記憶部22を、機能的構成の主要部として備えている。
【0024】
識別情報受信部11は、通信端末30から通信端末30のユーザに関する識別情報(例えば、名前、年齢、性別、住所等)を受信する。
【0025】
生成部12は、識別情報受信部11が受信した識別情報に基づき、通信端末30のユーザのアカウントを生成する。また生成部12は、当該アカウントのステータス(例えば、一般会員、ゴールド会員等)を生成する。さらに生成部12は、後述する第一所定条件が満たされた場合、当該ステータスを変更する。さらに生成部12は、当該ステータスを変更した場合、所定期間(例えば90日間)経過後に当該ステータスを初期状態に戻すようにしてもよい。なお、生成部12によるステータスの変化は上限値Lの変化に連動している。
【0026】
上限値設定部13は、蓄積数Aの上限値Lを上記アカウントに紐付けて設定する。また上限値設定部13は、後述する第一所定条件が満たされた場合、上限値Lを変更する。好ましくは上限値Lを上昇させる。さらに上限値設定部13は、上限値Lを変更した場合、所定期間(例えば90日間)経過後に上限値Lを初期状態に戻すようにしてもよい。
【0027】
アカウント送信部14は、生成部12によって生成したアカウントとステータス、及び、上限値設定部13によって設定した上限値Lを、通信端末30に送信する。またアカウント送信部14は、生成部12によってアカウントのステータスが変更されると、これを通信端末30に送信する。
【0028】
移動情報受信部15は、通信端末30から移動距離の情報(以下、「移動距離情報」と呼称。)を受信する。
【0029】
第一蓄積部16は、移動情報受信部15が受信する移動距離情報に応じて、逐次蓄積数Aを(上記アカウントに紐付けて)蓄積していく。例えば、移動距離1kmで蓄積量が1ゲージ分等とする。第一蓄積部16は、蓄積数Aが上限値Lに到達すると、移動距離情報が更新されても、それ以上蓄積しないものとする。
【0030】
また、第一蓄積部16による、単位移動距離当たりの蓄積数Aの蓄積量は、通信端末30の移動速度に応じて変化させてもよい。例えば、ユーザが乗り物に乗らずに移動している(歩いている又は走っている)時の移動速度(例えば時速35km未満等)では、例えば移動距離1kmで蓄積量が1ゲージ分等とし、車等に乗っている場合の移動速度(例えば時速35km以上等)では、例えば移動距離4kmで蓄積量が1ゲージ分等としてもよい。
【0031】
あるいは、第一蓄積部16による、単位移動距離当たりの蓄積数Aの蓄積量は、天気に応じて変化させてもよい。晴れ又は曇り等の場合は、例えば移動距離1kmで蓄積量が1ゲージ分等とし、雨又は雪等の場合は、例えば移動距離0.5kmで蓄積量が1ゲージ分等としてもよい。
【0032】
指示情報受信部17は、通信端末30から指示情報を受信する。この指示情報とは、主として、蓄積数Aを報酬Rに変換する指示情報である。
【0033】
減算部18及び第二蓄積部19は、指示情報受信部17が蓄積数Aを報酬Rに変換する指示情報を受信した場合、蓄積数Aを報酬Rに変換する機能的構成である。報酬Rとは、例えばECサイトでのショッピング等に使用可能なポイント、あるいは、各種抽選券、各種割引券等とするのが好ましい。
【0034】
減算部18は、指示情報受信部17が上記指示情報を受信した場合、第一蓄積部16が蓄積した蓄積数Aから所定数Nを減算する。
【0035】
第二蓄積部19は、減算部18が減算した所定数Nに応じた報酬Rを(生成部12によって生成したユーザのアカウントに紐付けて)蓄積する。また第二蓄積部19は、後述する第二所定条件が満たされた場合にも、報酬Rを蓄積する。
【0036】
蓄積数送信部20は、第一蓄積部16が蓄積した(及び減算部18が減算した)蓄積数A、及び、第二蓄積部19が蓄積した報酬Rを、通信端末30に送信する(通信端末30に報酬Rを付与する)。
【0037】
画像受信部21は、通信端末30から、例えば、所定商品の購入履歴が表示された媒体(例えばレシート)の撮影画像等の画像を受信する。
【0038】
サーバ記憶部22は、各通信端末30のアカウントをそれぞれ記憶するとともに、蓄積数A、上限値L、及び、報酬R等を、各アカウントに紐付けてそれぞれ記憶する。
【0039】
ここで、第一所定条件は、後述する第二所定条件が満たされることで第二蓄積部19が蓄積した分の報酬Rが、所定値P(例えば30000ポイント等)以上となることである。
【0040】
また、第二所定条件は、複数設定されるものとし、そのうちいずれか一つが達成されれば条件を満たしたものとする。以下、第二所定条件の具体例を列挙する。
【0041】
1:ユーザが通信端末30のカメラ30Cによって、所定商品の購入履歴が表示された媒体(例えばレシート)を撮影し、画像受信部21が、通信端末30からこの撮影画像を一枚以上(一回以上)受信する。
例えば、画像受信部21が上記撮影画像を五枚(五回)受信すると、第二所定条件が満たされる等としてもよい。なお、画像受信部21が受信した画像が、所定商品の購入履歴が表示された媒体(例えばレシート)を撮影した画像であるか否かの判定は、例えば第二蓄積部19によって行うものとしてもよい。
【0042】
2:ユーザが通信端末30を操作することにより、表示制御部41が、所定のインターネット広告(例えばチラシ)を表示した(つまりユーザが所定のインターネット広告を閲覧した)履歴を、例えば指示情報受信部17によって受信する。
【0043】
3:ユーザが通信端末30を操作することにより、所定のアプリケーションソフトウェアにおいて、料金が発生しない所定の操作(当該アプリケーションソフトウェアでのアカウント作成やログイン等)を行う。
【0044】
4:ユーザが通信端末30を操作することにより、所定のウェブサイトにおいて登録又は申し込み等の手続を行う。
【0045】
5:ユーザが通信端末30を操作することにより、所定のアンケートに回答する。
【0046】
6:ユーザの歩数が所定歩数に到達する。一例として、通信端末30に内蔵された加速度センサ(図示略)が検出する加速度に基づき、機能的構成であるカウント部(図示略)が歩数をカウントする。そして、当該カウントした歩数を、移動情報送信部36がサーバ装置10へ送信し、サーバ装置10の移動情報受信部15がこれを受信する。移動情報受信部15が受信した歩数が、所定歩数に到達したか否かの判定は、第二蓄積部19によって行うものとしてもよい。
【0047】
7:ユーザが所定の場所に到達する。一例として、通信端末30の位置情報取得部34が取得した位置情報を、移動情報送信部36がサーバ装置10へ送信し、サーバ装置10の移動情報受信部15がこれを受信する。移動情報受信部15が受信した当該位置情報が所定の場所か否かの判定は、第二蓄積部19によって行うものとしてもよい。
【0048】
8:ユーザが所定のアプリケーションソフトウェア(例えば、本実施形態の処理を実行するアプリケーションソフトウェア)を他人に紹介する。一例として、操作することで一の通信端末30に表示された所定画面にて、一のユーザが所定のアプリケーションソフトウェアを他の通信端末30に共有する操作を行い、他のユーザが、当該他の通信端末30に共有された当該アプリケーションソフトウェアにてログイン又はアカウント登録する操作を行う。
【0049】
9:ユーザが通信端末30を操作することで、所定のアプリケーションソフトウェア(例えば、本実施形態の処理を実行するアプリケーションソフトウェア)にて課金する。これは、一回の課金としてもよく、あるいは、所定金額や所定回数まで課金するものとしてもよい。
【0050】
10:ユーザが通信端末30を操作することで、所定のアプリケーションソフトウェア(例えば、本実施形態の処理を実行するアプリケーションソフトウェア)に、所定日数ログインする。あるいは、所定日数連続してログインする。
【0051】
11:表示制御部41が表示する後述のアイコン59,69を操作(クリック又はタップ)すると反応する場合において、ユーザが当該操作を行った回数が所定回数に到達する。
【0052】
12:ユーザが、所定の天気において所定距離以上移動する。一例として、天気が雨の中で、通信端末30が所定距離以上移動し、これを移動情報送信部36がサーバ装置10に送信し、サーバ装置10の移動情報受信部15がこれを受信する。
【0053】
13:ユーザが、所定の時間帯において所定距離以上移動する。一例として、朝6時から9時の間で、通信端末30が所定距離以上移動し、これを移動情報送信部36がサーバ装置10に送信し、サーバ装置10の移動情報受信部15がこれを受信する。
【0054】
14:ユーザが、所定日において所定距離以上移動する。一例として、土日祝日に、通信端末30が所定距離以上移動し、これを移動情報送信部36がサーバ装置10に送信し、サーバ装置10の移動情報受信部15がこれを受信する。
【0055】
15:上記12,13,14の条件を、所定距離ではなく所定時間(例えば30分間等)とする。さらに(あるいは)、上記12,13,14の条件を、一度ではなく所定回数達成する。
【0056】
16:ユーザのアカウントが所定のステータスである場合に上記9のように課金を行う。
【0057】
≪通信端末の機能的構成≫
図3は、図1の通信端末30の機能的構成を概略的に示すブロック図である。
図3に示すように、通信端末30は、入力受付部31、識別情報送信部32、アカウント受信部33、位置情報取得部34、位置情報計算部35、移動情報送信部36、蓄積数受信部37、指示情報送信部38、画像受付部39、画像送信部40、表示制御部41、及び、端末記憶部42を、機能的構成の主要部として備えている。
【0058】
入力受付部31は、ユーザが通信端末30を操作することで入力した識別情報を受け付ける。また、入力受付部31は、ユーザが通信端末30を操作することで入力した、蓄積数Aを報酬Rに変換する指示情報を受け付ける。
【0059】
識別情報送信部32は、入力受付部31が受け付けた識別情報を、サーバ装置10に送信する。
【0060】
アカウント受信部33は、サーバ装置10から送信されたアカウント及び上限値Lを受信する。またアカウント受信部33は、サーバ装置10から送信されたアカウントのステータスも受信する。
【0061】
位置情報取得部34は、GPS通信等によって通信端末30自身の位置情報を取得する。
【0062】
位置情報計算部35は、位置情報取得部34が取得した位置情報に基づき、通信端末30自身の移動距離を計算する。
【0063】
移動情報送信部36が、位置情報計算部35が計算した移動距離の情報(移動距離情報)を、サーバ装置10へ送信する。
【0064】
蓄積数受信部37は、サーバ装置10から送信された蓄積数A及び報酬Rを受信する。
【0065】
指示情報送信部38は、入力受付部31が受け付けた指示情報をサーバ装置10に送信する。
【0066】
画像受付部39は、通信端末30に備わるカメラ30Cで撮影した、所定商品の購入履歴が表示された媒体(例えばレシート)の撮影画像を受け付ける。
【0067】
画像送信部40は、画像受付部39で受け付けた上記撮影画像を送信する。
【0068】
表示制御部41は、少なくとも、アカウント受信部33が受信した上限値L、及び、蓄積数受信部37が受信した蓄積数Aと報酬Rを示す表示画面を表示するようにディスプレイ30Dを制御する。表示画面については、図6及び図7を用いて後述する。
【0069】
また、表示制御部41は、アカウント受信部33がアカウントのステータスを受信すると、これを表示画面に示す。さらに、表示制御部41は、第一操作ボタン52、第二操作ボタン54、第三操作ボタン55、第四操作ボタン56、第五操作ボタン57、第六操作ボタン58を表示画面に示す。
【0070】
端末記憶部42は、ユーザのアカウント、上限値L、蓄積数A、報酬R等を記憶する。
【0071】
≪蓄積数に関する処理≫
以下では、図4のフローチャートを用いて、情報処理システム1の蓄積数Aに関する処理について詳述する。なお、下記ステップは一例であり、その順番及び内容は適宜変更することができる。
【0072】
(ステップSP1)
ユーザが通信端末30を操作することで入力した識別情報を、入力受付部31が受け付ける。そして、識別情報送信部32が、入力受付部31によって受け付けた識別情報を、サーバ装置10に送信する。
その後、処理はステップSP2へ移行する。
【0073】
(ステップSP2)
サーバ装置10の識別情報受信部11が、通信端末30の識別情報送信部32から送信された識別情報を受信する。そして、サーバ装置10の生成部12が、識別情報受信部11によって受信した識別情報に基づき、通信端末30のユーザのアカウントを生成する。
その後、処理はステップSP3へ移行する。
【0074】
(ステップSP3)
サーバ装置10の上限値設定部13が、生成部12によって生成したアカウントに紐付けて、蓄積数Aの上限値Lを設定する。
その後、処理はステップSP4へ移行する。
【0075】
(ステップSP4)
サーバ装置10のアカウント送信部14が、生成部12によって生成されたアカウント、及び、上限値設定部13によって設定された上限値Lを、通信端末30に送信する。そして、通信端末30のアカウント受信部33がこれらアカウント及び上限値Lを受信する。
その後、処理はステップSP5へ移行する。
【0076】
(ステップSP5)
通信端末30の位置情報取得部34が、GPS通信等によって通信端末30自身の位置情報を取得する。また、通信端末30の位置情報計算部35が、位置情報取得部34によって取得した位置情報に基づいて、通信端末30自身の移動距離を計算する。
その後、処理はステップSP6へ移行する。
【0077】
(ステップSP6)
通信端末30の移動情報送信部36が、位置情報計算部35によって計算した通信端末30の移動距離情報を、サーバ装置10へ送信する。
その後、処理はステップSP7へ移行する。
【0078】
(ステップSP7)
サーバ装置10の移動情報受信部15が、通信端末30から移動距離情報を受信する。また、移動情報受信部15が受信する移動距離情報に応じて、第一蓄積部16が蓄積数Aを(生成部12によって生成したユーザのアカウントに紐付けて)蓄積する。
その後、処理はステップSP8へ移行する。
【0079】
(ステップSP8)
サーバ装置10の蓄積数送信部20が、第一蓄積部16が蓄積した蓄積数Aの情報を通信端末30に送信する。
【0080】
ステップSP5~SP8は、通信端末30が、GPS通信及びネットワーク通信網NTを介してのサーバ装置10との通信が可能である状態において、持続的に繰り返し行われる。
【0081】
そして、通信端末30の蓄積数受信部37が蓄積数Aを受信すると、表示制御部41は、蓄積数Aを示す表示画面を表示制御することができる。
【0082】
図6は、表示制御部41により、ディスプレイ30Dに表示される表示画面の一例である。
図6に示すように、表示画面50の中央には、一例として、五本の容器51A~51Eが並んでいる。蓄積数Aは、例えば最も左側の容器51Aから順に蓄積されて、容器51Aが満タンになるとその右側の容器51Bに蓄積されていくように表示される。図6では、容器51Dの途中まで蓄積された状態が示されている。そして、最も右側の容器51Eが満タンになるとそれ以上は蓄積されない。これが上限値Lを表している。
【0083】
≪報酬に関する処理≫
以下では、図5のフローチャートを用いて、情報処理システム1の報酬Rに関する処理について詳述する。なお、下記ステップは一例であり、その順番及び内容は適宜変更することができる。
【0084】
(ステップSP11)
通信端末30の入力受付部31が、ユーザが通信端末30を操作することで入力した、蓄積数Aを報酬Rに変換する指示情報を受け付ける。当該操作の一例として、図6の第一操作ボタン52を操作(クリック又はタップ)する。
その後、処理はステップSP12へ移行する。
【0085】
(ステップSP12)
通信端末30の指示情報送信部38が、入力受付部31によって受け付けた指示情報をサーバ装置10へ送信する。
その後、処理はステップSP13へ移行する。
【0086】
(ステップSP13)
サーバ装置10の指示情報受信部17が指示情報を受信すると、サーバ装置10の減算部18が、第一蓄積部16が蓄積した蓄積数Aから所定数Nを減算する。また、サーバ装置10の第二蓄積部19が、減算部18が減算した所定数Nに応じた報酬Rを(生成部12によって生成したユーザのアカウントに紐付けて)蓄積する。
その後、処理はステップSP14へ移行する。
【0087】
(ステップSP14)
蓄積数送信部20が、減算部18によって所定数Nが減算された蓄積数A、及び、第二蓄積部19によって蓄積した報酬Rを、通信端末30に送信する。そして、通信端末30の蓄積数受信部37がこれを受信する。
その後、処理は終了する。
【0088】
図6の表示欄53には、報酬Rの値が示されている。サーバ装置10の蓄積数送信部20から通信端末30の蓄積数受信部37が受信する、蓄積数A及び報酬Rが変化する毎に、表示制御部41が、容器51A~51E内に蓄積されるように表示される量、及び、表示欄53に示される値を、蓄積数A及び報酬Rに合わせて変化させる。
【0089】
また、減算部18によって減算する所定数Nは、例えば、図6に示すように満タンの容器一本分として表示されてもよい。あるいは、ユーザによる通信端末30の選択操作に応じて、満タンの容器一本分か満タンの容器全本分かを変更できるようにしてもよい。
【0090】
≪ステータス及び上限値の変更に関する処理≫
図6のアイコン59は、ユーザのアカウントのステータス(初期状態)を示している。表示制御部41は、アカウント受信部33がサーバ装置10から送信されたアカウントのステータスを受信すると、これをアイコン59として表示画面50に示すように表示制御する。
【0091】
図7は、表示制御部41により、ディスプレイ30Dに表示される表示画面の他の例である。
【0092】
上述したように、第一所定条件が満たされた場合、上限値設定部13によって上限値Lが変更され、生成部12によってステータスが変更される。
【0093】
そして、アカウント受信部33が、変更されたアカウントのステータス及び上限値Lをサーバ装置10から受信する。表示制御部41は、当該ステータス及び上限値Lに基づき、新たなアイコン69、及び、新たな容器61A~61Jを示す表示画面60をディスプレイ30Dに表示させる。
【0094】
新たなアイコン69は、形状及び/又は色がアイコン59と異なる。新たな容器61A~61Jは、形状及び/又は色が容器51~51Eと異なるのに加えて、本数も異なる。図7では十本の容器61A~61Jが示されている。なお、図7では、一例として、容器一本の容量、及び所定数Nは図6の状態と同じであるものとしている。これによって、図7では、(第一所定条件が満たされることで)図6の状態から上限値Lが上昇したことを示している。
【0095】
なお、ステータスが所定期間経過後に初期状態に戻ると、表示制御部41は、それに連動してアイコン69をアイコン59に戻すようにする。
【0096】
≪所定条件の充足に関する処理≫
図6及び図7において、例えば、ユーザが第二操作ボタン54を操作(クリック又はタップ。以下同じ。)すると、表示制御部41が、所定のインターネット広告をディスプレイ30Dに表示する(図示略)。これによって第二所定条件が満たされる。
【0097】
また、図6及び図7において、例えば、第三操作ボタン55を操作すると、カメラ30Cが起動する。そして、ユーザの操作によって、所定商品の購入履歴が表示された媒体(例えばレシート)を、カメラ30Cによって撮影する。この撮影画像を画像受信部21が受信することによって第二所定条件が満たされる。
【0098】
また、図6及び図7において、例えば、第四操作ボタン56を操作すると、表示制御部41が、複数の所定のアプリケーションソフトウェアの一覧を表示する(図示略)。ユーザの操作によって、このうちいずれか一つのアプリケーションソフトウェアをダウンロード及びインストールする。そして、当該アプリケーションソフトウェアにおいて料金が発生しない所定の操作(当該アプリケーションソフトウェアでのアカウント作成やログイン等)をユーザが行う。これによって第二所定条件が満たされる。
【0099】
また、図6及び図7において、例えば、第五操作ボタン57を操作すると、表示制御部41が、複数の所定のウェブサイトの一覧を表示する(図示略)。ユーザの操作によって、このうちいずれか一つのウェブサイトを選択し、当該ウェブサイトの登録又は申し込みの手続を行う。これによって第二所定条件が満たされる。
【0100】
また、図6及び図7において、例えば、第六操作ボタン58を操作すると、表示制御部41が、所定のアンケートを表示する(図示略)。ユーザの操作によって、当該アンケートに回答する。これによって第二所定条件が満たされる。
【0101】
上述のいずれかの流れによって第二所定条件が満たされると、第二蓄積部19が報酬Rを蓄積する。なお、この「第二所定条件が満たされたことによって第二蓄積部19が蓄積した分の報酬R」は、図6及び図7では表されていないが、表示制御部41はこれをディスプレイ30Dに表示するものとしてもよい。
【0102】
第二所定条件が満たされたことによって第二蓄積部19が蓄積した分の報酬Rが、所定値P(例えば30000ポイント等)以上となると、第一所定条件を満たしたことになる。
【0103】
≪作用効果≫
本実施形態に係るプログラムでは、移動距離に応じて蓄積する蓄積数Aに上限値Lを設けるため、当該プログラムを提供する企業の利益を確保することができる。また、本実施形態に係るプログラムでは、当該上限値Lを変更可能とするため、興趣性を有することができる。
【0104】
また、本実施形態に係るプログラムでは、第一所定条件が満たされた場合に蓄積数Aの上限値Lが上昇するため、ユーザにとって利便性が向上する。
【0105】
また、本実施形態に係るプログラムでは、ユーザによる通信端末30の操作によって蓄積数Aを報酬Rに変換可能とすることができるため、ユーザにとって利便性が向上する。また、蓄積数Aが上限値Lに到達しても、ユーザが上記操作を行わないと、蓄積数Aはそれ以上蓄積されないため、当該プログラムを提供する企業の利益を確保することができる。
【0106】
また、本実施形態に係るプログラムでは、報酬Rを貯めたり上限値Lを上昇させたりするために、第二所定条件を満たすことが必要となるので、興趣性が向上する。
【0107】
また、本実施形態に係るプログラムでは、第二所定条件を満たすために、所定商品の購入が必要となるため、当該所定商品に対するユーザの購入意欲を引き出すことができる。
【0108】
また、本実施形態に係るプログラムでは、第二所定条件を満たすために、所定のウェブサイトにおいて登録又は申し込み等の手続が必要となるため、所定のウェブサイトにおける登録又は申し込みの手続を行おうとするユーザの意欲が向上する。
【0109】
本実施形態に係るプログラムでは、第一所定条件が満たされるとアカウントのステータスが変化するため、第一所定条件を満たそうとするユーザの意欲が向上する。
【0110】
本実施形態に係るプログラムでは、上限値Lを変更した場合、所定期間経過後に当該上限値Lを再度変更するため、第一所定条件を満たそうとするユーザの意欲を継続的に向上することができる。
【0111】
===変形例===
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。すなわち、上述した具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、上記実施形態及び下記変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0112】
例えば、上記実施形態では、上限値設定部13は、第一所定条件が満たされた場合、上限値Lを上昇させると説明したが、反対に、上限値Lを下降させてもよい。上限値Lを下降させることで、企業側の利益をより確保することができる。また、上限値Lを下降させる場合は、一時的に、満タンになった際にユーザにアラームしたり、第一操作ボタン52の操作がなくても自動的にユーザのアカウントにポイントを付与したりしてもよい。
【0113】
また、上記実施形態では、第一所定条件が満たされた場合、生成部12及び上限値設定部13によってステータス及び上限値Lを変更するとしたが、これらは、予め定められた所定期間経過後に、変更前の状態(初期状態)に戻すようにしてもよい。また、この所定期間については、ユーザのアカウント毎に決定してもよい(一のユーザのアカウントは90日間、他のユーザのアカウントは120日間など)。
【0114】
また、上記実施形態では、上限値設定部13による上限値Lの変更を、表示制御部41の表示制御により容器の本数を変更することで、ユーザに通知するものとしたが、容器51A~51Eの本数を変更するのではなく、容器51A~51Eの体積(あるいは長さ)を変更するものとしてもよい。さらには、容器の本数は複数ではなく一つであってもよい。
【0115】
あるいは、表示制御部41は、上限値設定部13による上限値Lの増加した場合、容器51A~51Eの表示は変更せず、蓄積数Aが全ての容器を満たしても更に蓄積され続けるように表示してもよい。
【0116】
また、上記実施形態では、第一蓄積部16は、蓄積数Aが上限値Lに到達すると、移動距離情報が更新されても、それ以上蓄積しないものとしたが、蓄積数Aが上限値Lに到達しても、単位移動距離当たりの蓄積量を低減させた上で蓄積を継続するようにしてもよい。
【0117】
また、上限値設定部13は、第一蓄積部16が、蓄積数Aが上限値Lに到達しても蓄積を続けるものとする場合、上限値Lを第一上限値とし、さらに、当該第一上限値よりも大きな値である第二上限値を設けるようにし、第二上限値に到達すると、それ以上は蓄積されないようにしてもよい。
【0118】
また、第一蓄積部16が、蓄積数Aが上限値Lに到達しても蓄積を続けるものとする場合、第二蓄積部19による、所定数Nに応じた報酬Rの蓄積量を低減するものとしてもよい。
【0119】
また、上記実施形態においては、第二所定条件の具体例1~16を列挙したが、これらの具体例1~16を、第二所定条件ではなく第一所定条件とし、第二所定条件は省略してもよい。
【0120】
また、上記実施形態における第二所定条件(ありは第一所定条件)の具体例1では、通信端末30により所定商品の購入履歴が表示された媒体を撮影するとしているが、それに代えて、例えばユーザがアカウント登録したECサイト等での所定商品(あるいは所定企業が販売する商品)を購入するものとしてもよい。その場合、この登録されたアカウントと、生成部12によって生成したアカウントとを紐付けておく。
【0121】
また、上記実施形態においては、上限値L及びステータスが変化した場合、所定期間経過後に上限値L及びステータスを初期状態に戻すとしたが、初期状態に戻すのではなく、他の状態に変化させてもよい。例えば、上限値Lを、初期状態と一回目変更後との間の値となるように変更したり、初期状態よりも低い値としたりしてもよい。
【0122】
また、上記実施形態においては、サーバ装置10が、機能的構成として、生成部12、上限値設定部13、第一蓄積部16、減算部18、第二蓄積部19、サーバ記憶部22を備えているとしたが、これら機能的構成の全部又は一部は、通信端末30が備えるものとしてもよい。
【符号の説明】
【0123】
10:サーバ装置、11:識別情報受信部、12:生成部、13:上限値設定部、15:移動情報受信部、16:第一蓄積部、17:指示情報受信部、18:減算部、19:第二蓄積部、21:画像受信部、30:通信端末

【要約】
【課題】ユーザに提供する企業側の利益を確保するとともに、ユーザにとって興趣性を向上する。
【解決手段】通信端末30の移動距離情報に応じて、蓄積数Aを蓄積していく第一蓄積部16、蓄積数Aの上限値Lを設けるとともに、第一所定条件が満たされた場合、上限値Lを変更する上限値設定部13、として機能させる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7