(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-17
(45)【発行日】2025-01-27
(54)【発明の名称】髄内釘挿入ハンドルに整列ガイドを連結するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
A61B 17/92 20060101AFI20250120BHJP
A61B 17/72 20060101ALI20250120BHJP
【FI】
A61B17/92
A61B17/72
(21)【出願番号】P 2022529616
(86)(22)【出願日】2020-11-16
(86)【国際出願番号】 IB2020060762
(87)【国際公開番号】W WO2021099916
(87)【国際公開日】2021-05-27
【審査請求日】2023-11-16
(32)【優先日】2019-11-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513069064
【氏名又は名称】デピュイ・シンセス・プロダクツ・インコーポレイテッド
【住所又は居所原語表記】325 Paramount Drive, Raynham MA 02767-0350 United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】シューマッハ・イヴォンヌ
(72)【発明者】
【氏名】エル・ゾービ・ゲイザー
(72)【発明者】
【氏名】アエビ・ディス
(72)【発明者】
【氏名】ハント・ジョン・ブイ
【審査官】鈴木 敏史
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-531088(JP,A)
【文献】特開2018-149273(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0326541(US,A1)
【文献】特表2013-529120(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/92
A61B 17/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
髄内釘に連結するように構成された挿入ハンドルであって、前記挿入ハンドルは、凹部及び対応する突起のうちの一方、並びにラッチ及び対応するラッチ当接面のうちの一方を画定する第1のカプラ
を含む、挿入ハンドルと、
内部を貫通する少なくとも1つの整列開口を画定するガイド本体を含む照準ガイドであって、前記照準ガイドは、前記挿入ハンドルが前記髄内釘に連結されたときに前記髄内釘の少なくとも1つの骨アンカー固定穴に向かって器具を誘導するように前記少なくとも1つの整列開口が位置決めされるように、前記ガイド本体を前記挿入ハンドルの前記第1のカプラに連結するように構成された第2のカプラを含み、前記第2のカプラは、前記凹部及び前記対応する突起のうちのもう一方と、前記ラッチ及び前記対応するラッチ当接面のうちのもう一方とを画定する、照準ガイドと、を備え、
前記第1のカプラ及び前記第2のカプラが、前記凹部内に前記対応する突起を受容しかつ前記ラッチを前記対応するラッチ当接面と係合させることによって互いに連結されるように構成されて
おり、
前記第1のカプラ及び前記第2のカプラは、まず前記対応する突起を前記凹部内に受容し、次いで前記挿入ハンドル及び前記照準ガイドを互いに対して回転させ、前記ラッチを前記対応するラッチ当接面と係合させることによって、互いに連結されるように構成されている、システム。
【請求項2】
前記挿入ハンドルは、前記髄内釘が長手方向に沿って延在するように、前記髄内釘に連結するように構成されており、
前記ラッチは、第1の位置において前記ラッチ当接面に係合するように構成されており、
前記凹部は、前記長手方向に沿って前記第1の位置からオフセットされた第2の位置において前記対応する突起を受容するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ラッチが枢動ピンを中心に枢動するように、前記ラッチを前記第1のカプラ
の本体及び前記第2のカプラ
の本体のいずれか一方に連結する前記枢動ピンを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記ラッチは、前記第1のカプラ
の本体及び前記第2のカプラ
の本体のいずれか一方に枢動可能に連結された少なくとも1つのアームを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記少なくとも1つのアームは、一対のアームを含み、前記ラッチは、前記一対のアームの間に延在する係合面を含み、前記係合面は、前記対応するラッチ当接面に係合するように構成されている、請求項
4に記載のシステム。
【請求項6】
前記ラッチは、前記係合面を画定するピンを含み、前記ピンは、前記アームのうちの一方から前記アームのうちの他方まで延在する中心軸に沿って延在し、前記対応するラッチ当接面が、前記ピンを受容するように構成されたロック凹部を少なくとも部分的に画定している、請求項
5に記載のシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つのアームが、前記対応するラッチ当接面に係合するように構成されたフックを画定している、請求項
4に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1のカプラが、前記凹部を画定し、前記第2のカプラが、前記対応する突起を画定している、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1のカプラが、前記対応するラッチ当接面を画定し、前記第2のカプラが、前記ラッチを画定している、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記挿入ハンドルは、前記髄内釘が長手方向に沿って延在するように、前記髄内釘に連結するように構成されており、
前記照準ガイドは、横断方向に沿って前記髄内釘からオフセットされるように前記挿入ハンドルによって支持されるように構成されており、
前記ラッチは、前記長手方向及び前記横断方向の両方から角度的にオフセットされた方向に沿って延在する軸を中心に枢動するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、骨の髄管内への釘の挿入及び固定のためのシステム、組立品、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
髄内釘は、大腿骨、脛骨、及び上腕骨における骨折などの体の長骨における骨折を治療するために、一般的に使用される。そのような骨折を治療するために、髄内釘が、1つ又は2つ以上の骨折によって分離された長骨の破片に対して釘が1つ又は2つ以上の骨折部にまたがるように、長骨の髄管内に挿入される。その後、骨を通して骨折部の両側で髄内釘内に骨アンカーが挿入され、それにより髄内釘が骨に固定される。髄内釘は、少なくとも骨折部位が癒合するまで、髄管内に残り得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
一実施例では、システムは、挿入ハンドル及び照準アームを備える。挿入ハンドルは、髄内釘に連結するように構成されている。挿入ハンドルは、凹部及び対応する突起のうちの一方を画定する第1のカプラ、及びラッチ及び対応するラッチ当接面のうちの一方を含む。システムは、内部を貫通する少なくとも1つの整列開口を画定するガイド本体を含む照準ガイドを備える。照準ガイドは、挿入ハンドルが髄内釘に連結されたときに髄内釘の少なくとも1つの骨アンカー固定穴に向かって器具を誘導するように少なくとも1つの整列開口が位置決めされるように、ガイド本体を挿入ハンドルの第1のカプラに連結するように構成された第2のカプラを含む。第2のカプラは、凹部及び対応する突起のもう一方と、ラッチ及び対応するラッチ当接面のもう一方とを画定する。第1のカプラ及び第2のカプラは、凹部内に対応する突起を受容し、かつラッチを対応するラッチ当接面と係合させることによって互いに連結されるように構成されている。
【0004】
別の実施例では、システムは、挿入ハンドルと、照準ガイドと、ラッチと、を備える。挿入ハンドルは、髄内釘が長手方向に沿って延在するように髄内釘に連結するように構成されている。照準ガイドは、内部を貫通する少なくとも1つの整列開口を画定するガイド本体を含む。照準ガイドは、挿入ハンドルが髄内釘に連結されたときに、照準ガイドが髄内釘から横断方向に沿ってオフセットされ、少なくとも1つの整列開口が、髄内釘の少なくとも1つの骨アンカー固定穴に向かって器具を誘導するように位置決めされるように、挿入ハンドルによって支持されるように構成されている。ラッチは、挿入ハンドル及び照準ガイドのうちの一方の本体に枢動可能に連結されている。ラッチは、ラッチが挿入ハンドル及び照準ガイドを互いに固定しない係合解除位置と、ラッチが挿入ハンドル及び照準ガイドを互いに固定するように挿入ハンドル及び照準ガイドのうちの他方の対応するラッチ当接面に係合する係合位置との間で移動するように、横方向に沿って延在する枢動軸を中心に枢動するように構成されている。
【0005】
更に別の実施例では、方法は、髄内釘の照準ガイド及び挿入ハンドルのうちの一方の突起を照準ガイド及び挿入ハンドルのうちの他方の凹部に受容するように、照準ガイド及び挿入ハンドルを互いに向かって移動させるステップを含む。この方法は、照準ガイド及び挿入ハンドルのうちの一方のラッチを作動させて、ラッチを照準ガイド及び挿入ハンドルのうちの他方のラッチ係合面に係合させ、それによって、挿入ハンドルが髄内釘に連結されたときに、照準ガイドの少なくとも1つの整列開口が髄内釘の少なくとも1つの骨アンカー固定穴に向かって器具を誘導するように位置決めされるように、照準ガイド及び挿入ハンドルを互いに固定するステップを含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
以下の用例の説明は、添付の図面と併せて読むことでより深く理解され得る。開示されるシステム及び方法の潜在的な実施例は、示されたものに限定されないことを理解されたい。
【
図1】一実施例による髄内釘挿入システムの斜視図である。
【
図2】
図1の髄内釘挿入システムの挿入ハンドルの斜視図である。
【
図4】
図1の髄内釘挿入システムの照準ガイドの斜視図である。
【
図5】
図1の髄内釘挿入システムの照準ガイドの別の斜視図である。
【
図6】髄内釘を有さない
図1の髄内釘挿入システムの側面図である。
【
図7】髄内釘を有さない
図1の髄内釘挿入システムの断面側面図である。
【
図8】別の実施例による髄内釘挿入システムの斜視図である。
【
図9】更に別の実施例による髄内釘挿入システムの斜視図である。
【
図10】
図9の髄内釘挿入システムの挿入ハンドルの斜視図である。
【
図11】
図9の髄内釘挿入システムの照準ガイドの斜視図である。
【
図12】
図9の髄内釘挿入システムの照準ガイドの別の斜視図である。
【
図13】
図9の髄内釘挿入システムの側面図である。
【
図14】
図9の髄内釘挿入システムの断面側面図である。
【
図15】更に別の実施例による髄内釘挿入システムの斜視図である。
【
図16】
図15の髄内釘挿入システムの挿入ハンドルの斜視図である。
【
図17】
図15の髄内釘挿入システムの照準ガイドの斜視図である。
【
図18】
図15の髄内釘挿入システムの照準ガイドの別の斜視図である。
【
図21】更に別の実施例による髄内釘挿入システムの斜視図である。
【
図22】
図21の髄内釘挿入システムの挿入ハンドルの斜視図である。
【
図23】
図21の髄内釘挿入システムの照準ガイドの斜視図である。
【
図24】
図21の髄内釘挿入システムの照準ガイドの別の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
一般に、髄内釘は、脛骨、腓骨、上腕骨、又は大腿骨などの長骨の髄管内に釘を駆動することによって植え込まれる。釘の挿入前に、医療専門家は、髄管を拡大して、釘のための余地をあけることができる。例えば、髄管は、髄管下方へとリーミングロッドを挿入すること、及びリーミングロッド下方へと、少なくとも1つの切断縁部を有するリーマヘッドを誘導し、そのため、少なくとも1つの切断縁部が髄管に穴を開けることによって、拡大され得る。リーミングロッドは、髄管の輪郭に応じて曲がるように可撓性であり得る。髄管を拡大した後、次いで、髄内釘を拡大された髄管内に下方に駆動する。そのようにすると、ハンドルを釘に取り付けることができ、外科医などの医療専門家は、髄内釘を髄管に誘導するためにハンドルを保持することができる。場合によっては、リーマヘッドを取り外すことができ、リーミングロッドを所定の位置に残し、次いで髄内釘を髄管内にリーミングロッド下方へと誘導することができる。したがって、リーミングロッドは、釘が髄管内にリーミングロッド下方へと駆動されるにつれて、髄内釘のカニューレ挿入部に受容され得る。
【0008】
髄内釘を骨に固着するために、髄内釘は、髄内釘を少なくとも部分的に通って延在する少なくとも1つの骨アンカー固定穴を画定することができる。例えば、髄内釘は、髄内釘の近位部分にある少なくとも1つの近位骨アンカー固定穴と、髄内釘の遠位部分にある少なくとも1つの遠位骨アンカー固定穴とを含むことができる。髄内釘は、(1)各骨アンカー固定穴に対して、骨アンカー固定穴と整列する骨にドリルで穴を開けることと、(2)各骨アンカー固定穴に対して、骨を通って骨アンカー固定穴に骨アンカーを挿入し、そのため、骨アンカーが髄内釘の少なくとも1つの側、例えば両側で骨と係合することと、により骨に固着され得る。
【0009】
しかしながら、この手技は、いくつかの困難を提示する可能性がある。例えば、髄内釘が骨の内部に配設されるため、近位骨アンカー固定穴及び遠位骨アンカー固定穴は外科医に見えない。更に、髄内釘が髄管内に駆動されるにつれて、髄内釘は、不確定な量だけ曲がる可能性がある。この曲げにより、骨アンカー固定穴の位置及び向きを正確に予測することが困難となる可能性がある。したがって、各骨アンカー固定穴の位置を判定するため、及び/又はドリルビットなどの切断器具を各骨アンカー固定穴と位置合わせするために、標的化システム又は複数の標的化システムを用いることができる。骨アンカー固定穴の位置が判定され、及び/又は切断器具が骨アンカー固定穴と位置合わせされると、骨アンカー固定穴に向かって骨にドリルで穴を開けることができる。その後、骨アンカーが骨を通って骨アンカー固定穴に挿入され得る。
【0010】
少なくとも1つの骨アンカー固定穴を標的化する1つの方法は、蛍光透視法を使用して、骨アンカー固定穴に対するドリルビットの位置の移動X線画像をリアルタイムで取得することを含む。しかしながら、蛍光透視法の使用は、患者、及び特に、多数のそのような手技を実行する外科医を有害なX線に過度にさらす可能性がある。蛍光透視法の代替として、照準ガイドを髄内釘に連結することができ、照準ガイドを使用して、骨アンカー固定穴のうちの少なくとも1つをドリルビットなどの切断器具で標的化することができる。一般に、照準ガイドは、ガイドが髄内釘に取り付けられたときに少なくとも1つの骨アンカー固定穴と整列する整列開口を含むことができる。次いで、切断器具は、整列開口内に誘導され、骨を通って骨アンカー固定穴に誘導されることができる。
【0011】
照準ガイドを髄内釘に連結することは、面倒である可能性があり、多くの場合、3つ以上の手を必要とする。本明細書では、より面倒でなく、より直感的であり、組み立てり時間が少ない取り付け機構が考察される。少なくともいくつかの実施例では、照準ガイドは、2つの手のみを使用して髄内釘挿入ハンドルに連結されることができ、1つの手は髄内釘又は挿入ハンドルを保持し、別の手は照準ガイドを保持する。しかしながら、本明細書の実施例は、両手操作に限定されないことが理解されよう。
【0012】
概して図を参照すると、本開示の様々な実施例は、挿入ハンドル(例えば、200、600、800、1000)及び照準ガイド(例えば、300、700、900、1100)を含むシステム(例えば、10、20、30、40、50)、及びそれを使用する方法に関する。挿入ハンドル(例えば、200、600、800、1000)は、照準ガイド(例えば、300、700、900、1100)に迅速に連結しかつそこから迅速に連結解除するように構成されている。挿入ハンドル(例えば、200、600、800、1000)はまた、髄内釘(例えば、400)に連結するように構成されている。いくつかの実施例では、システム(例えば、10、20、30、40、50)は、髄内釘(例えば、400)を備えることができる。しかしながら、照準ガイド(例えば、300、700、900、1100)、挿入ハンドル(例えば、200、600、800、1000)、及び髄内釘(例えば、400)は、互いに別々に流通させることができるか、又は照準ガイド(例えば、300、700、900、1100)、挿入ハンドル(例えば、200、600、800、1000)、及び髄内釘(例えば、400)のうちの2つ以上の群で流通させることができることが理解されよう。したがって、本開示の実施例は、照準ガイド(例えば、300、700、900、1000)、挿入ハンドル(例えば、200、600、800、1000)、及び髄内釘(例えば、400)のうちのたった1つ、又は照準ガイド(例えば、300、700、900、1100)、挿入ハンドル(例えば、200、600、800、1000)、及び髄内釘(例えば、400)のうちの2つ以上から最大で全てを含むことができる。
【0013】
いくつかの実施例では、挿入ハンドル(例えば、200、600、800、1000)は、凹部(例えば、218、618、818、1018)の1つ及び対応する突起(例えば、316、716、916、1116)、並びにラッチ(例えば、314、714、914、1114)の1つ及び対応するラッチ当接面(例えば、220、620、820、1020)を画定するカプラ(208、608、808、1008)を含む。照準ガイド(例えば、300、700、900、1100)は、内部を貫通する少なくとも1つの整列開口(例えば、306、706、906、1106)を画定するガイド本体(例えば、302、702、902、1102)を含む。照準ガイド(例えば、300、700、900、1100)は、挿入ハンドル(例えば、200、600、800、1000)が髄内釘(例えば、400)に連結されたときに、少なくとも1つの整列開口(例えば、306、706、906、1106)が、髄内釘の少なくとも1つの骨アンカー固定穴(例えば、422)に向かって、ドリルビット又はリーマなどの器具(図示せず)を誘導するように位置決めされるように、ガイド本体(例えば、302、702、902、1102)を挿入ハンドル(例えば、200、600、800、1000)のカプラ(例えば、208、608、808、1008)に連結するように構成された別のカプラ(例えば、304、704、904、1104)を含む。他のカプラ(例えば、304、704、904、1104)は、凹部(例えば、218、618、818、1018)及び対応する突起(例えば、316、716、916、1116)のうちのもう一方、並びにラッチ(例えば、314、714、914、1114)及び対応するラッチ当接面(例えば、220、620、820、1020)のうちのもう一方を画定する。カプラ(例えば、208、608、808、1008)及び他のカプラ(例えば、304、704、904、1104)は、対応する突起(例えば、316、716、916、1116)を凹部(例えば、218、618、818、1018)に受容し、ラッチ(例えば、314、714、914、1114)を対応するラッチ当接面(例えば、220、620、820、1020)と係合させることによって、互いに連結されるように構成されている。
【0014】
いくつかの実施例では、システム(例えば、10、20、30、40、50)は、挿入ハンドル(例えば、200、600、800、1000)、照準ガイド(例えば、300、700、900、1100)、及びラッチ(例えば、314、714、914、1114)を備える。挿入ハンドル(例えば、200、600、800、1000)は、髄内釘(例えば、400)が長手方向Lに沿って延在するように髄内釘(例えば、400)に連結するように構成されている。照準ガイド(例えば、300、700、900、1100)は、内部を貫通する少なくとも1つの整列開口(例えば、306、706、906、1106)を画定するガイド本体(例えば、302、702、902、1102)を含む。照準ガイド(例えば、300、700、900、1100)は、挿入ハンドル(例えば、200、600、800、1000)が髄内釘(例えば、400)に連結されたときに、照準ガイド(例えば、300、700、900、1100)が髄内釘から横断方向Tに沿ってオフセットされ、少なくとも1つの整列開口(例えば、306、706、906、1106)が、髄内釘(例えば、400)の少なくとも1つの骨アンカー固定穴(例えば、422)に向かって器具を誘導するように位置決めされるように、挿入ハンドル(例えば、200、600、800、1000)によって支持されるように構成されている。ラッチ(例えば、314、714、914、1114)は、挿入ハンドル(例えば、200、600、800、1000)及び照準ガイド(例えば、300、700、900、1100)のうちの一方の本体に枢動可能に連結されている。ラッチ(例えば、314、714、914、1114)は、ラッチ(例えば、314、714、914、1114)が挿入ハンドル(例えば、200、600、800、1000)及び照準ガイド(例えば、300、700、900、1100)を互いに固定しない係合解除位置と、挿入ハンドル(例えば、200、600、800、1000)及び照準ガイド(例えば、300、700、900、1100)を互いに固定するためにラッチ(例えば、314、714、914、1114)が挿入ハンドル(例えば、200、600、800、1000)及び照準ガイド(例えば、300、700、900、1100)のうちの他方の対応するラッチ当接面(例えば、220、620、820、1020)に係合する係合位置との間で移動するように、横方向Aに沿って延在する枢動軸APを中心に枢動するように構成されている。
【0015】
より具体的に
図1~
図7を参照すると、例示的なシステム10は、カプラ304を備えた照準ガイド300(
図4及び
図5)を有することが示されている。カプラ304は、突起316及びラッチ314を画定している。システム10はまた、カプラ208を有する挿入ハンドル200(
図2)を有する。カプラ208は、突起316を受容する凹部218と、ラッチ314と係合するラッチ当接面220とを画定する。
図2及び
図3に示されるように、挿入ハンドル200は、横断方向Tに沿って互いからオフセットされた第1の横断方向端部202及び第2の横断方向端部204を有する。選択された横断方向Tは、挿入ハンドル200が髄内釘400に連結されたときに髄内釘400の軸に対して半径方向に外側に延びる半径方向であることができる。挿入ハンドル200は、後端部203と、挿入方向Iに沿って後端部203からオフセットされた前端部205とを有することができる。言い換えれば、前端部205は、後方端部203から後方方向Rに沿ってオフセットすることができる。挿入方向I及び後方方向Rは、一方向であることができ、双方向の長手方向Lに沿って延びることができる。横断方向Tは長手方向Lに対して垂直であることができる。
【0016】
挿入ハンドル200の第1の横断方向端部202は、髄内釘400に連結するように構成されたカプラ206を備える。互いに連結されると、髄内釘400は、長手方向Lに沿って延在することができる。カプラ206は、軸ALを中心とする、髄内釘400に対するカプラ206の回転の向きを固定するために、髄内釘400に連結されるように構成することができる。いくつかの実施例では、カプラ206は、挿入方向Iに沿って軸ALに沿って延在する円筒形状を有することができる。軸ALは、カプラ206の中心軸であることができ、髄内釘400がカプラ206に連結されたとき髄内釘400の中心軸ANと整列させることができる。カプラ206は、少なくとも1つの突起207、少なくとも1つの凹部209、又は少なくとも1つの突起207及び少なくとも1つの凹部209などの少なくとも1つの嵌合特徴を画定することができる。カプラ206は、髄内釘400に対する挿入ハンドル200の回転の向きを固定するために、少なくとも1つの突起414、少なくとも1つの凹部416、又は少なくとも1つの突起414と少なくとも1つの凹部416などの、髄内釘400の対応する少なくとも1つの嵌合特徴に係合するように構成されている。少なくとも1つの嵌合特徴は、カプラ206の前端部に配設することができる。いくつかの実施例では、カプラ206は、複数の突起207などの複数の嵌合特徴を含むことができ、それぞれが髄内釘400の対応する凹部416に係合するように構成されている。少なくともいくつかのそのような実施例では、突起207のうちの隣接する突起207は、凹部209によって分離することができる。
【0017】
挿入ハンドル200が髄内釘400に連結されると、髄内釘400が挿入ハンドル200に対して回転することを防止するために、挿入ハンドル200の少なくとも1つの嵌合特徴が、髄内釘400の少なくとも1つの嵌合特徴に係合する。更に、いくつかの実施例では、カプラ206の少なくとも1つの嵌合特徴は、挿入ハンドル200を1つの選択された回転の向きのみにおいて髄内釘400に連結することができるように構成することができる。したがって、カプラ206の少なくとも1つの嵌合特徴は、挿入ハンドル200が選択された回転の向き以外の任意の他の回転の向きで髄内釘400に連結されるのを防止するように構成することができる。
【0018】
挿入ハンドル200は、挿入ハンドル200の第1の横断方向端部202を通って挿入方向Iに沿って延在するカニューレ挿入部216を画定することができる。挿入ハンドル200は、挿入ハンドル200が髄内釘400に連結されたときにカニューレ挿入部216が髄内釘400のカニューレ挿入部426と整列するように、構成(例えば、サイズ決め及び成形)することができる。カニューレ挿入部216は、ガイドロッド又はリーミングロッドなどのロッドを貫通させて受容するように構成(例えば、サイズ決め及び成形)することができる。カニューレ挿入部216は、カプラ206を通って延在することができる。
【0019】
一実施例では、システムは、挿入ハンドル200及び髄内釘400を互いに位置的に固定するために、挿入ハンドル200を髄内釘400に締結するように構成された締結具500を備えることができる。締結具500は、任意の好適な締結具として構成することができ、様々なそのような締結具は当技術分野で知られている。
図2は、第1の端部502と、挿入方向Iに沿って第1の端部502からオフセットされた第2の端部504とを有する1つの例示的な締結具500を示す。締結具500は、第1の端部502と第2の端部504との間に延在し、挿入ハンドル200のカプラ206のカニューレ挿入部216を通して受容されるようにサイズ決め及び成形されたシャフトを含むことができる。第2の端部504は、締結具500を髄内釘400に固定するために、髄内釘400のねじ山410と係合するように構成されたねじ山508を含むことができるが、第2のカプラ端部504は、ねじ切り以外の迅速な接続/分離特徴又は他の好適な特徴を含むことができることが理解されよう。一実施例では、ねじ山508は、髄内釘400の雌ねじ山410と係合するように構成された雄ねじ山であることができる。
【0020】
第1の端部502は、締結具500を回転させて締結具500のねじ山508を髄内釘400のねじ山410と係合させるために、器具又は医療専門家によって係合されるように構成された係合面506を含むことができる。一実施例では、係合面506は、駆動器具の回転が締結具500の対応する回転を引き起こすように駆動器具によって係合されることができる、六角形、多角形、又は他の形状などの非円形断面を画定する内面であることができる。他の実施例では、係合面506は、締結具500を髄内釘400に固定するためにツール又はユーザの手によって把持することができる外面又はハンドグリップであることができる。
【0021】
締結具500は、挿入ハンドル200が髄内釘400に対して挿入方向Iとは反対の後方方向Rに移動するのを防止するように、締結具500が髄内釘400に固定されたときに挿入ハンドル200に当接するように構成された停止部又は肩部510を含むことができる。停止部又は肩部510は、挿入方向Iに対して垂直な平面内に断面寸法を有する。断面寸法は、停止部又は肩部上の第1の点から停止部又は肩部上の第2の点まで測定することができ、第1及び第2の点は、軸ALの両側にある。更に、停止部又は肩部510の断面寸法は、挿入ハンドル200が挿入方向Iに沿ったカニューレ挿入部216内への締結具500の挿入深さを制限するように、カニューレ挿入部216の断面寸法よりも大きくすることができる。したがって、挿入ハンドル200が髄内釘400に連結されているとき、挿入ハンドル200は、髄内釘400と締結具500の停止部又は肩部510との間に捕捉されることができる。
【0022】
図3を簡単に参照すると、一実施例による髄内釘400が示されている。髄内釘400は一実施例にすぎず、他の髄内釘を本明細書に記載のシステムとともに使用することができることが理解されよう。髄内釘400は、挿入又は前端部402と、挿入方向Iとは反対の後方方向Rに沿って前端部402からオフセットした後端部404とを有する。前端部402及び後端部404は、直線又は曲線であることができる中心釘軸A
Nに沿って互いから離間させることができる。更に、髄内釘400は、前端部402から後端部404までなど、前端部402と後端部404との間に延在する外面420を有する。いくつかの実施例では、髄内釘400は、その内部の前端部402と後端部404との間に延在するカニューレ挿入部426を画定することができる。後端部404は、締結具500を受容するように構成された締結具406を含むことができる。例えば、締結具406は、締結具端部504を受容するように構成された凹部又は開口部408を画定することができる。締結具406は、締結具500の雄ねじ山508と係合する雌ねじ山410を含むことができるが、他の締結機構が考えられる。
【0023】
後端部404はまた、中心釘軸ANを中心とする回転に関して挿入ハンドル200及び髄内釘400を互いに対して回転可能に固定するために、挿入ハンドル200のカプラ206に係合するように構成された締結具412を含むことができる。一実施例では、締結具412は、挿入ハンドル200の凹部及び突起のうちの対応する1つに係合するように構成された、突起414及び凹部416のうちの少なくとも一方を備えることができる。例えば、締結具412は、複数の突起又は歯などの少なくとも1つの突起414を含んでもよい。各突起414は、挿入ハンドル200の少なくとも1つの対応する凹部209に係合するように構成することができる。少なくとも1つの突起414の各々は、髄内釘400の後端面405から釘400の前端部402に向かって延在することができる。締結具414は、前端部402に向かって後端面405内へ延在する、複数の凹部などの少なくとも1つの凹部416を画定することができる。少なくとも1つの凹部416のそれぞれは、挿入ハンドル200の対応する突起207を受容するように構成することができる。更に、複数の突起414を有する実施例において、少なくとも1つの凹部416のそれぞれは、突起414のうちの隣接する突起414の間に延在することができる。したがって、かかる実施例では、突起414及び凹部416は、開口部408の周囲で交互になっていることができる。
【0024】
髄内釘は、後端部404において外面420を通って延在する1つ又は2つ以上の後方骨アンカー固定穴422のセットと、前端部402において外面420を通って延在する1つ又は2つ以上の前方骨アンカー固定穴424のセットとを更に画定する。1つ又は2つ以上の後方開口422のセットは、髄管を画定する骨における骨折の第1の側に配設されるように構成されており、1つ又は2つ以上の前方開口424のセットは、骨における骨折の第2の側に配設されるように構成されている。したがって、釘400は、骨折が1つ又は2つ以上の後方開口422のセットと1つ又は2つ以上の前方開口424のセットとの間に配設されるように構成することができる。各後方開口422及び各前方開口424は、骨アンカーが髄内釘400を骨に固定して取り付けるように骨アンカーを受容するように構成されている。各骨アンカー固定穴422及び424は、骨ねじのねじ山によって係合されるように構成されたねじ山を有するロッキング開口のいずれかであることができるか、又は非ロッキング開口であることができる。
【0025】
再び
図2を参照すると、挿入ハンドル200は、挿入ハンドル200の第1の横断方向端部202と第2の横断方向端部204との間に延在する把持部分210を含むことができる。把持部分210は、カプラ206とカプラ208との間にあることができる。把持部分210は、第1の横断方向端部202と第2の横断方向端部204との間に延在する外面212を含むことができる。例えば、外面212は、横断方向Tに沿って延在することができる。外面212は、医療専門家の手によって把持されるようにサイズ決め及び成形することができる。したがって、挿入ハンドル200は、髄内釘400の挿入中にガイドロッド又はリーミングロッドに沿って髄内釘400を骨の髄管内に誘導するために使用することができるが、髄内釘400は、ガイドロッド又はリーミングロッドなしで挿入することができることが理解されよう。
【0026】
挿入ハンドル200の第2の横断方向端部204は、挿入ハンドル200を照準ガイド300に連結するように構成されたカプラ208を備える。カプラ208は、挿入ハンドル200及び照準ガイド300を第1の位置で互いに連結するために、照準ガイド300のラッチ314(
図5)によって係合されるように構成された少なくとも1つのラッチ当接面220を含む。カプラ208は、挿入ハンドル200及び照準ガイド300を第2の位置で互いに連結するために、照準ガイド300の突起316(
図5)を受容するように構成された凹部218を更に画定する。第1及び第2の位置は、長手方向Lに沿って互いにオフセットすることができる。例えば、
図1~
図7では、第2の位置は、挿入方向Iに沿って第1の位置からオフセットされている。したがって、凹部218は、挿入方向Iに関してラッチ当接面220からオフセットされることができる。
【0027】
カプラ208は、挿入方向Iに沿って把持部分210から延在するカプラ本体214を有することができる。カプラ本体214は、横断方向Tに沿って互いにオフセットされた内側端部214a及び外側端部214bを有することができる。カプラ本体214は、横方向Aに沿って互いにオフセットされた対向する側部214cを有することができる。横方向Aは、長手方向L及び横断方向Tから角度方的にオフセットしていることができる。一実施例では、横方向Aは、長手方向L及び横断方向Tに対して垂直であることができる。対向する側部214cは、内側端部214aと外側端部214bとの間に延在することができる。ラッチ当接面220は、本体部分214の側部214cから離れるように延在することができる。例えば、ラッチ当接面220は、横方向Aに沿って延在することができる。一実施例では、カプラ208は、カプラ本体214の対向する側部214cのそれぞれから離れるように延在するラッチ当接面220と第2のラッチ当接面220とを含むことができる。カプラ208は、各ラッチ当接面220を画定するピン222を含むことができる。各ピン222は、カプラ本体214の側部214cのそれぞれから延在することができる。あるいは、ラッチ当接面220は、カプラ本体214の対向する側部214cの間に、又はピン以外の構造によって画定することができることが理解されよう。
【0028】
カプラ208は、カプラ本体214から横断方向Tに沿って延在するフック部分224を含むことができる。例えば、フック部分224は、挿入ハンドル200の第1の横断方向端部202から離れるように横断方向Tに沿って延在することができる。凹部218は、挿入方向Iに沿ってフック部分224内に延在することができる。凹部218は、挿入ハンドル200の前端部205の前で終端することができる。一実施例では、凹部218は、「U」字形を有することができ、「U」字形状のアームは、横断方向Tに沿って互いにオフセットされている。凹部218は、カプラ本体214の外側端部214b、カプラ本体214から離れるように延在する底面226、及び底面220から後方方向Rに向かって延在する内面228によって画定することができ、内面228はカプラ本体214の外側端部214bに面している。いくつかの実施例では、凹部218は、横方向Aに沿って挿入ハンドル200を完全に通って延在することができる。照準ガイド300の突起316が凹部218内に受容されるとき、フック部分224の内面228及びカプラ本体214の外側端部214bは、突起316が挿入ハンドル200に対して横断方向Tに沿って並進するのを防止する突起316との干渉を提供することができる。突起316が凹部218内に受容されると、突起316、したがって照準アーム300は、横方向Aに沿って延在する軸を中心に凹部218内で枢動することができる。
【0029】
カプラ本体214の外側端部214bは、挿入ハンドル200及び照準ガイド300が互いに連結されているときに、照準ガイド300の対応する表面318(
図5)に面するように構成された外面を画定することができる。少なくともいくつかの実施例では、カプラ本体214の外面は、照準ガイド300の対応する表面318に当接するように構成されている。カプラ208は、カプラ本体214の外側端部214b内に延在する少なくとも1つの整列凹部230を画定することができる。例えば、カプラ208は、カプラ本体214の外側端部214b内に延在する一対の整列凹部230を画定することができる。各整列凹部230は、照準ガイド300の対応する整列ピン332(
図5に示される)を受容するように構成することができる。代替実施例では、凹部230の一方又は両方は、代替的に、照準ガイド300の対応する整列凹部に受容されるピンとして具体化することができることが理解されよう。
【0030】
図4及び
図5を参照すると、照準ガイド300は、ガイド本体302及びカプラ304を備える。ガイド本体302は、内部を貫通する少なくとも1つの整列開口306を画定する。カプラ304は、挿入ハンドル200が髄内釘400に連結されたときに、少なくとも1つの整列開口306が、ドリル又はリーマビットなどの器具を髄内釘400の少なくとも1つの骨アンカー固定穴422に向かって誘導するように位置決めされるように、照準ガイド300を挿入ハンドル200に連結するように構成されている。
【0031】
照準ガイド300は、内側ガイド面308と、内側面308とは反対側の外側ガイド面310とを有する。内側ガイド面308は、照準ガイド300が髄内釘400に連結されているときに、外側ガイド面310よりも髄内釘400の近くに位置付けられることができる。照準ガイド300は、前端部305及び後端部307を有する。前端部305は、挿入方向Iに沿って後端部307から離間させることができる。各整列開口306は、内側ガイド面308から外側ガイド面310までガイド本体302を完全に貫通することができる。ガイド本体302は、カプラ304から離れるように延在する少なくとも1つの照準アーム312を含むことができる。例えば、ガイド本体302は、カプラ304から離れるように反対方向に延在する一対の照準アーム312を含むことができる。各照準アーム312は、挿入方向Iに沿って延在する中心軸ALを中心に部分的に延在することができる。例えば、各照準アーム312は、照準ガイド300が髄内釘400に連結されたときに髄内釘400の周囲に延在する周方向に延在することができる。照準アーム312は、任意の適切な構成を有することができる。
【0032】
各照準アーム312は、少なくとも1つの整列開口306を含むことができる。各整列開口306は、照準ガイド300が挿入ハンドル200によって髄内釘400に連結されたときに、髄内釘400の骨アンカー固定穴422のうちの1つと整列される中心軸ACを有することができる。いくつかの実施例では、少なくとも1つの整列開口306は、整列開口306のうちの別の1つと整列された軸ACを有することができる。例えば、照準アーム312のうちの第1の照準アーム312によって画定される整列開口306は、照準アーム312のうちの第2の照準アーム312によって画定される整列開口306と整列された中心軸ACを有することができる。
【0033】
カプラ304は、挿入ハンドル200と照準ガイド300を第1の位置において互いに連結するために挿入ハンドル200の少なくとも1つのラッチ当接面220と係合するように構成されたラッチ314を含む。カプラ304は更に、挿入ハンドル200及び照準ガイド300を第2の位置において互いに連結するように挿入ハンドル200の凹部218に受容されるように構成された突起316を画定する。第1及び第2の位置は、長手方向Lに沿って互いにオフセットすることができる。例えば、
図1~
図7において、第2の位置は、挿入方向Iに沿って第1の位置からオフセットされている。したがって、突起316は、挿入方向Iに関してラッチ314からオフセットすることができる。しかしながら、突起316及びラッチ314の位置は、ラッチ314が挿入方向Iに対して突起316からオフセットされるように、代替の実施例において逆にすることができることが理解されよう。
【0034】
カプラ304は、挿入方向Iに沿って延在するカプラ本体318を有することができる。カプラ本体318は、横断方向Tに沿って互いにオフセットされた内側端部318a及び外側端部318bを有することができる。カプラ本体318は、横方向Aに沿って互いにオフセットされた対向する側部318cを有することができる。各照準アーム312は、対向する側部318cの一方から延在することができる。対向する側部318cは、内側端部318aと外側端部318bとの間に延在することができる。
【0035】
ラッチ314は、枢動軸APを中心として枢動するように構成することができる。枢動軸APは、横方向Aに沿って延在することができる。したがって、ラッチ314は、ラッチ314が挿入ハンドル200のラッチ当接面220に係合しない係合解除位置と、ラッチ314が挿入ハンドル200のラッチ当接面220に係合する係合位置との間で枢動するように構成することができる。ラッチ314は、ラッチ314を係合位置に向かって付勢するばね315を含むことができる。
【0036】
ラッチ314は、ラッチ314が係合位置にあるときに挿入ハンドル200のラッチ当接面220と係合するように構成された少なくとも1つの係合面317を含むことができる。ラッチ314は、ラッチ314が係合位置にあるときに挿入ハンドル200のラッチ当接面220と係合するように構成された少なくとも1つのフック320を含むことができる。例えば、ラッチ314は、それぞれが挿入ハンドル200のそれぞれのラッチ当接面220に係合するように構成された一対のフック320を含むことができる。一対のフック320は、横方向Aに沿って互いにオフセットすることができる。例えば、フック320は、カプラ本体318の対向する側部318cに配設することができる。各フック320は、それぞれのラッチ当接面220と係合するように構成された内側係合面317を含むことができる。いくつかの実施例では、フック320のうちの少なくとも1つは、後述するように、係合位置から係合解除位置にラッチ314を移動させるのを支援するように構成することができる傾斜面321を有することができる。各傾斜面321は、係合面317の反対側であることができる。
【0037】
ラッチ314は、係合位置と係合解除位置との間でラッチ314を移動させるように、医療専門家などのユーザによって押し下げられ、解放されるように構成された作動部材322を含むことができる。例えば、ラッチ314は、作動部材322が押し下げられたときに、少なくとも1つのフック320が係合解除構成に移動し、作動部材322が解放されたときに、ばね315が、少なくとも1つのフック320を係合位置に移動させるように構成することができる。
【0038】
ラッチ314は、横断方向Tに沿って互いにオフセットされた第1のラッチ端314a及び第2のラッチ端314bを含むことができる。第1のラッチ端314aは、少なくとも1つのフック320を含むことができ、第2のラッチ端314bは、作動部材322を含むことができる。いくつかの実施例では、作動部材322は、フック320の一方からフック320の他方まで延在することができる。枢動軸APは、横方向Aに沿って第1のラッチ端314aと第2のラッチ端314bとの間に延在することができる。
【0039】
ラッチ314は、カプラ本体318に連結された少なくとも1つのアーム323を含むことができる。カプラ304は、ラッチ314が枢動ピン324を中心に枢動するように、少なくとも1つのアーム323をカプラ本体318に連結する枢動ピン324を含むことができる。したがって、少なくとも1つのアーム323は、カプラ本体318に枢動可能に連結することができる。いくつかの実施例では、ラッチ314は、横方向Aに沿って互いにオフセットされた一対のアーム323を含むことができる。一対のアーム323は、カプラ本体318の対向する側部318cに連結することができる。各アーム323は、フック320のうちの1つを画定することができる。枢動軸APは、アーム323の一方からアーム323の他方まで延在することができる。しかしながら、ラッチ314は、代替の実施例において別の好適な方法で構成することができることが理解されよう。
【0040】
いくつかの実施例では、照準ガイド300は、挿入方向Iに沿って互いにオフセットされた一対の対向する把持面326(
図7に示される)を含むことができる。把持面326は、互いに反対向きであることができる。作動部材322は、把持面326の間に離間して配置することができる。把持面326は、作動部材322を偶発的な作動から保護することができる。更に、把持面326は、照準アーム300が挿入ハンドル200に連結されたときに照準アーム300を位置決めするように、親指及び人差し指などによってユーザによって把持することができる。しかしながら、本開示の実施例は、対向する把持面326を欠くことができることが理解されよう。
【0041】
突起316は、横方向Aに沿って延在する外面を含むことができる。突起316は、横方向Aに沿って延在する中心軸を有するピンであることができる。照準ガイド300は、後端部307に向かって前端部305に入る凹部328を画定することができる。一実施例では、凹部328は、「U」字形を有することができる。凹部328は、内面308から外面310まで、照準ガイド300を完全に貫通することができる。照準ガイド300は、横方向Aに沿って互いにオフセットされかつ凹部328を画定する、対向する内面330を含むことができる。突起316は、凹部328内に配設することができる。例えば、突起316は、内面330の一方から内面330の他方まで延在することができる。別の実施例では、突起316は、別の好適な方法で構成することができる。例えば、照準ガイド300は、凹部328を欠くことができ、突起316は、代わりに、照準ガイド300の前端部305から挿入方向Iに沿って延在することができる。一実施例として、以下で論じられる
図8を参照されたい。
【0042】
カプラ本体318の内側端部318aは、挿入ハンドル200及び照準ガイド300が互いに連結されたときに、挿入ハンドル200の対応する外面に面するように構成される内面を画定することができる。少なくともいくつかの実施例では、カプラ本体318の内面は、挿入ハンドル200の外側端部214bの対応する表面に当接するように構成されている。カプラ304は、カプラ本体318の内側端部318aから延在する少なくとも1つの整列ピン332を画定することができる。例えば、カプラ304は、カプラ本体318の内側端部318aから延在する一対の整列ピン332を含むことができる。各整列ピン332は、挿入ハンドル200の対応する整列凹部230に受容されるように構成することができる。代替実施例では、整列ピン332の一方又は両方は、代替的に、挿入ハンドル200の対応する整列ピンを受容する整列凹部として具体化することができることが理解されよう。
【0043】
動作中、
図6及び
図7を参照すると、システム20は、照準ガイド300を挿入方向Iに沿って挿入ハンドル200に向かって移動させて、照準ガイド300の突起316を挿入ハンドル200の凹部218内に受容することによって組み立てることができる。凹部218は、凹部218が突起316を受容するときに、挿入ハンドル200が、挿入方向Iに関する照準ガイド300の並進運動を制限するように構成されている。しかしながら、照準ガイド300の後端部307が挿入ハンドル200に向かって移動するように、照準ガイド300を突起316の周りで挿入ハンドル200に対して枢動又は回転させることができる。照準ガイド300が枢動させられると、各整列ピン322は、整列凹部230のうちの対応する整列凹部230に受容されることができる。追加的又は代替的に、カプラ本体318の内側端部318aは、挿入ハンドル200の外側端部214bに当接することができる。
【0044】
ラッチ314は、ラッチ314をラッチ係合面220に係合させ、それによって、照準ガイド300及び挿入ハンドル200を互いに固定するように作動させることができ、それにより、挿入ハンドル200が髄内釘400に連結されたときに、照準ガイドの少なくとも1つの整列開口306が、髄内釘400の少なくとも1つの骨アンカー固定穴422に向かって器具を誘導するように位置決めされる。いくつかの実施例では、照準ガイド300が枢動されると、ラッチ314の少なくとも1つの傾斜面321は、ラッチ314を係合位置から係合解除位置に移動させるように、挿入ハンドル200の少なくとも1つのラッチ当接面220に沿って乗ることができる。傾斜面321がラッチ当接面220を越えて移動するとき、ラッチ314は、少なくとも1つのフック320が少なくとも1つのラッチ当接面220と係合するように、係合位置に向かって戻ることができる。他の実施例では、照準ガイド300が枢動されると、ユーザは、ラッチ314を係合位置から係合解除位置に移動させるために作動部材322を押し下げることができる。少なくとも1つのフック320が少なくとも1つのラッチ当接面220を越えて移動するとき、ユーザは、作動部材322を解放することができ、それによって、少なくとも1つのフック320が少なくとも1つのラッチ当接面220と係合するように、ラッチ314が係合位置に向かって戻ることを可能にする。少なくとも1つのラッチ314が少なくとも1つのラッチ当接面220に係合するとき、挿入ハンドル200は、挿入方向Iに沿った並進、横断方向Tに沿った並進、及び照準ガイド300から離れる方向への回転に関して、照準ガイド300に固定されることができる。ラッチ314は、ラッチ314が少なくとも1つのラッチ当接面220と係合するとき、クリックなどの可聴及び/又は触覚フィードバックを提供することができる。
【0045】
照準ガイド300を挿入ハンドル200から分離するために、ユーザは、ラッチ314を係合位置から係合解除位置に移動させるように作動部材322を押し下げることができる。次いで、ユーザは、照準ガイド300の後端部307が挿入ハンドル200から離れるように移動するように、照準ガイド300を挿入ハンドル200に対して突起316を中心に枢動させることができ、ユーザは、後方方向Rに沿って挿入ハンドル200の凹部218から照準ガイド300の突起316を取り外すことができる。
【0046】
簡単に
図8を参照すると、システム20の代替的な実施例が示されている。システム20は、上記のものと同様の形式で構成されたハンドル200を有する。更に、システム20は、いくつかの注目すべき例外を除いて、上記のものと同様の形式で構成された照準ガイド300を有する。第一に、各照準アーム312は、
図1~
図7に示されるものに対して代替的な形状を有する。第二に、照準ガイド300は、凹部328を欠いており、突起316は、照準ガイド300の前端部305から延在する。
【0047】
ここで
図9~
図14を参照すると、例示的なシステム30が示されており、システム30は、突起716及びラッチ714を画定するカプラ704を備える照準ガイド700(
図12)を有し、かつ、突起716を受容する凹部618及びラッチ714と係合するラッチ当接面620を画定するカプラ608を備える挿入ハンドル600(
図10)を有する。
図10に示すように、挿入ハンドル600は、横断方向Tに沿って互いにオフセットされた第1の横断方向端部602及び第2の横断方向端部604を有する。挿入ハンドル600は、後端部603と、挿入方向Iに沿って後端部603からオフセットされた前端部605と、を有することができる。
【0048】
挿入ハンドル600の第1の横断方向端部602は、髄内釘400に連結するように構成されたカプラ606を備える。カプラ606は、
図1~
図7のカプラ206に関して上述したものと同様の形式で構成することができる。したがって、上記のカプラ206の説明は、カプラ606に等しく適用することができる。挿入ハンドル600はまた、挿入ハンドル600の第1の横断方向端部602を通って挿入方向Iに沿って延在するカニューレ挿入部616を画定することができる。挿入ハンドル600は、挿入ハンドル600が髄内釘400に連結されたときにカニューレ挿入部616が髄内釘400のカニューレ挿入部426と整列するように構成(例えば、サイズ決め及び成形)することができる。カニューレ挿入部616は、ガイドロッド又はリーミングロッドなどのロッドを貫通させて受容するように構成(例えば、サイズ決め及び成形)することができる。カニューレ挿入部616は、カプラ606を通って延在することができる。いくつかの実施例では、システム30は、
図1~
図7に関して上述したように(又は別の好適な形式で)構成され、かつ挿入ハンドル600及び髄内釘400を互いに位置的に固定するために挿入ハンドル600を髄内釘400に締結するように構成された、締結具500を備えることができる。
【0049】
挿入ハンドル600は、挿入ハンドル600の第1の横断方向端部602と第2の横断方向端部604との間に延在する把持部分610を含むことができる。把持部分610は、カプラ606とカプラ608との間にあることができる。把持部分610は、第1の横断方向端部602と第2の横断方向端部604との間に延在する外面612を含むことができる。例えば、外面612は、横断方向Tに沿って延在することができる。外面612は、医療専門家の手によって把持されるようにサイズ決め及び成形することができる。したがって、挿入ハンドル600は、髄内釘400の挿入中にガイドロッド又はリーミングロッドに沿って髄内釘400を骨の髄管内に誘導するために使用することができるが、髄内釘400は、ガイドロッド又はリーミングロッドなしで挿入することができることが理解されよう。
【0050】
挿入ハンドル600の第2の横断方向端部604は、挿入ハンドル600を照準ガイド700に連結するように構成されたカプラ608を備える。カプラ608は、挿入ハンドル600及び照準ガイド700を第1の位置で互いに連結するために、照準ガイド700のラッチ714(
図11に示されている)によって係合されるように構成された少なくとも1つのラッチ当接面620を含む。カプラ608は、挿入ハンドル600及び照準ガイド700を第2の位置で互いに連結するために、照準ガイド700の突起716(
図11に示されている)を受容するように構成された凹部618を更に画定する。第1の位置及び第2の位置は、長手方向Lに沿って互いにオフセットすることができる。例えば、
図9~
図19では、第1の位置は、挿入方向Iに沿って第2の位置からオフセットされている。したがって、ラッチ当接面620は、挿入方向Iに関して凹部618からオフセットすることができる。
【0051】
カプラ608は、把持部分610から挿入方向Iに沿って延在するカプラ本体614を有することができる。カプラ本体614は、横断方向Tに沿って互いにオフセットされた内側端部614a及び外側端部614bを有することができる。カプラ本体614は、横方向Aに沿って互いにオフセットされた対向する側部614cを有することができる。対向する側部614cは、内側端614aと614bとの間に延在することができる。ラッチ当接面620は、カプラ608の前端部605、例えばカプラ608の終端部などに画定することができる。いくつかの実施例では、カプラ608は、ラッチ当接面620を画定し、かつ挿入方向Iに沿ってカプラ本体614から延在する突起を含むことができる。他の実施では、ラッチ当接面620は、カプラ本体614の前端部に画定することができる。ラッチ当接面620は、カプラ本体614aの内側端部614aに画定することができる。したがって、ラッチ当接面620は、挿入ハンドル600の第1の横断方向端部602に向かって横断方向Tに面することができる。ラッチ当接面620は、横方向Aに沿って延在することができる。ラッチ当接面620を代替的に画定することができることが理解されよう。
【0052】
カプラ608は、カプラ本体614から横断方向Tに沿って延在する肩部624を含むことができる。例えば、肩部624は、挿入ハンドル600の第1の横断方向端部602から離れるように横断方向Tに沿って延在することができる。凹部618は、挿入方向Iに沿って肩部624内に延在することができる。凹部618は、横方向A及び横断方向Tに沿って延在する平面内に閉鎖形状を有することができる。照準ガイド700の突起716が凹部618内に受容されると、凹部618の内面は、突起716が挿入ハンドル600に対して横断方向Tに沿って並進することを防止する突起716との干渉を提供することができる。肩部624は、照準ガイド700が挿入ハンドル600に対して後方方向Rに沿って移動するのを防止する照準ガイド700との干渉を提供することができる。
【0053】
カプラ本体614の外側端部614bは、挿入ハンドル600及び照準ガイド700が互いに連結されているときに、照準ガイド700の対応する表面718a(
図12に示されている)に面するように構成された外面を画定することができる。少なくともいくつかの実施例では、カプラ本体614の外面は、照準ガイド700の対応する表面718a(
図12に示される)に当接するように構成されている。カプラ608は、カプラ本体614の外側端部614b内に延在する少なくとも1つの整列凹部630を画定することができる。各整列凹部630は、照準ガイド700の対応する整列ピン732を受容するように構成することができる。代替実施例では、整列凹部630の一方又は両方は、代替的に、照準ガイド700の対応する整列凹部に受容されるように構成された整列ピンとして具体化されることができることが理解されよう。
【0054】
図11及び
図12を参照すると、照準ガイド700は、ガイド本体702及びカプラ704を備える。ガイド本体702は、内部を貫通する少なくとも1つの整列開口706を画定する。カプラ704は、挿入ハンドル600が髄内釘400に連結されたときに、少なくとも1つの整列開口706が、髄内釘400の少なくとも1つの骨アンカー固定穴422に向かってドリル又はリーマビットなどの器具を誘導するように位置決めされるように、照準ガイド700を挿入ハンドル600に連結するように構成されている。
【0055】
照準ガイド700は、内側ガイド面708と、内側面708とは反対側の外側ガイド面710とを有する。内側ガイド面708は、照準ガイド700が髄内釘400に連結されているときに、外側ガイド面710よりも髄内釘400の近くに位置付けられることができる。照準ガイド700は、前端部705及び後端部707を有する。前端部705は、挿入方向Iに沿って後端部707から離間させることができる。各整列開口706は、内側ガイド面708から外側ガイド面710までガイド本体702を完全に貫通することができる。ガイド本体702は、カプラ704から離れるように延在する少なくとも1つの照準アーム712を含むことができる。例えば、ガイド本体702は、カプラ704から離れるように反対方向に延在する一対の照準アーム712を含むことができる。各照準アーム712は、挿入方向Iに沿って延在する中心軸A
L(
図9に示されている)を中心に部分的に延在することができる。例えば、各照準アーム712は、照準ガイド700が髄内釘400に連結されたときに髄内釘400の周囲に周方向に延在する周方向に延在することができる。照準アーム712は、任意の適切な構成を有することができる。
【0056】
各照準アーム712は、少なくとも1つの整列開口706を含むことができる。各整列開口706は、照準ガイド700が挿入ハンドル600によって髄内釘400に連結されたときに、髄内釘400の骨アンカー固定穴422のうちの1つと整列される中心軸ACを有することができる。いくつかの実施例では、少なくとも1つの整列開口706は、整列開口706のうちの別の1つと整列された軸ACを有することができる。例えば、照準アーム712のうちの第1の照準アーム712によって画定される整列開口706は、照準アーム712のうちの第2の照準アーム712によって画定される整列開口706と整列された中心軸ACを有することができる。
【0057】
カプラ704は、挿入ハンドル600及び照準ガイド700を第1の位置において互いに連結するために挿入ハンドル600の少なくとも1つのラッチ当接面620と係合するように構成されたラッチ714を含む。カプラ704は、挿入ハンドル600及び照準ガイド700を第2の位置において互いに連結するために挿入ハンドル600の凹部618(
図10に示される)に受容されるように構成された突起716を更に画定する。突起716は、後方方向Rに沿ってカプラ704から延在することができる。第1の位置及び第2の位置は、長手方向Lに沿って互いにオフセットすることができる。例えば、
図9~
図14において、第1の位置は、挿入方向Iに沿って第2の位置からオフセットされている。したがって、ラッチ714は、挿入方向Iに関して突起716からオフセットすることができる。しかしながら、突起716及びラッチ714の位置は、突起716が挿入方向Iに沿ってラッチ714からオフセットされるように、代替の実施例において逆にすることができることが理解されよう。
【0058】
カプラ704は、挿入方向Iに沿って延在するカプラ本体718を有することができる。カプラ本体718は、横断方向Tに沿って互いにオフセットされた内側端部718a及び外側端部718bを有することができる。カプラ本体718は、横方向Aに沿って互いにオフセットされた対向する側部718cを有することができる。各照準アーム712は、対向する側部718cの一方から延在することができる。対向する側部718cは、内側端部718aと外側端部718bとの間に延在することができる。
【0059】
ラッチ714は、枢動軸A
Pを中心として枢動するように構成することができる。枢動軸A
Pは、横方向Aに沿って延在することができる。したがって、ラッチ714は、ラッチ714が挿入ハンドル600のラッチ当接面620と係合するように位置決めされない係合解除位置(
図12に示される)と、ラッチ714が挿入ハンドル600のラッチ当接面620と係合するように位置決めされる係合位置(
図11に示される)との間で枢動するように構成することができる。ラッチ714は、ラッチ714を係合位置に向かって付勢するばねを含むことができるが、ラッチ714は、他の実施例ではばねを欠くことができる。
【0060】
ラッチ714は、ラッチ714が係合位置にあるときに挿入ハンドル600のラッチ当接面620と係合するように構成された少なくとも1つの係合面717を含むことができる。少なくとも1つの係合面717は、枢動軸APから離間することができる。例えば、ラッチ714は、少なくとも1つの係合面717と枢動軸APとの間に開口部720を画定することができる。ラッチ714は、挿入ハンドル600のラッチ当接面620が開口部720内に受容されない係合解除位置と、ラッチ当接面620が開口部720内に受容される係合位置との間で枢動するように構成することができる。開口部720は、平面に沿って延在することができる。平面は、係合解除位置及び係合位置のうちの少なくとも1つにおいて横方向Aに沿って延在することができる。ラッチ714は、平面内の開口部720の周りに閉鎖形状を画定することができるが、ラッチ714は、代替実施例では開放形状を画定することができることが理解されよう。開口部720は、平面に対して垂直な方向に沿って少なくとも部分的に、例えば、完全にラッチ714を通って延在することができる。
【0061】
ラッチ714は、カプラ本体718に連結された少なくとも1つのアーム723を含むことができる。カプラ704は、ラッチ714が枢動ピン724の周りを枢動するように、少なくとも1つのアーム723をカプラ本体718に連結する枢動ピン724を含むことができる。したがって、少なくとも1つのアーム723は、カプラ本体718に枢動可能に連結することができる。いくつかの実施例では、ラッチ714は、横方向Aに沿って互いにオフセットされた一対のアーム723を含むことができる。一対のアーム723は、カプラ本体718の対向する側部718cに連結することができる。枢動軸APは、アーム723の一方からアーム723の他方まで延在することができる。いくつかの実施例では、少なくとも1つの係合面717は、アーム723の一方からアーム723の他方までなど、一対のアーム723の間に延在することができる。ラッチ714は、互いからオフセットされた第1のラッチ端714a及び第2のラッチ端714bを含むことができる。枢動軸APは、横方向Aに沿って第1のラッチ端714aと第2のラッチ端714bとの間に延在することができる。枢動ピン724は、第1のラッチ端714aに隣接してラッチ714を通って延在することができ、少なくとも1つの係合面717は、第2のラッチ端714bに隣接して配設することができる。しかしながら、ラッチ714は、代替の実施例において別の好適な形式で構成することができることが理解されよう。
【0062】
カプラ本体718の内側端部718aは、挿入ハンドル600及び照準ガイド700が互いに連結されたときに、挿入ハンドル600の対応する外面に面するように構成される内面を画定することができる。少なくともいくつかの実施例では、カプラ本体718の内面は、挿入ハンドル600の外側端部614bの対応する表面に当接するように構成されている。カプラ704は、カプラ本体718の内側端部718aから延在する少なくとも1つの整列ピン732を画定することができる。例えば、カプラ704は、カプラ本体718の内側端部718aから延在する一対の整列ピン732を含むことができる。各整列ピン732は、挿入ハンドル600の対応する整列凹部630に受容されるように構成することができる。代替的な実施例では、整列ピンの一方又は両方は、代替的に、挿入ハンドル600の対応する整列ピンと嵌合するように構成された整列凹部として構成することができることが理解されよう。
【0063】
動作中、
図13及び
図14を参照すると、システム30は、照準ガイド700を後方方向Rに沿って挿入ハンドル600に向かって移動させて、照準ガイド700の突起716を挿入ハンドル600の凹部618内に受容することによって組み立てることができる。凹部618は、凹部618が突起716を受容するときに、挿入ハンドル600が、後方方向Rに関する照準ガイド700の突起716の並進運動を制限するように構成されている。しかしながら、照準ガイド700の後端部707が挿入ハンドル600に向かって移動するように、照準ガイド700を突起716の周りで挿入ハンドル600に対して枢動又は回転させることができる。照準ガイド700が枢動させられると、各整列ピン732は、整列凹部630のうちの対応する整列凹部630に受容されることができる。追加的又は代替的に、カプラ本体718の内側端部718aは、挿入ハンドル600の外側端部614bに当接することができる。ラッチ714は、ラッチ714をラッチ係合面620に係合させ、それによって、照準ガイド700及び挿入ハンドル600を互いに固定するように作動させることができ、それにより、挿入ハンドル600が髄内釘400に連結されたときに、照準ガイドの少なくとも1つの整列開口706が髄内釘400の少なくとも1つの骨アンカー固定穴422に向かって器具を誘導するように位置決めされる。例えば、少なくとも1つのラッチ714は、当接面717がラッチ当接面620に当接するように、係合解除位置から係合位置に移動することができる。少なくとも1つのラッチ714が少なくとも1つのラッチ当接面620に係合するとき、挿入ハンドル600は、挿入方向Iに沿った並進、横断方向Tに沿った並進、及び照準ガイド700から離れる方向への回転に関して、照準ガイド700に固定することができる。ラッチ714は、ラッチ714が少なくとも1つのラッチ当接面620と係合するとき、クリックなどの可聴及び/又は触覚フィードバックを提供することができる。
【0064】
照準ガイド700を挿入ハンドル600から分離するために、ユーザは、ラッチ714を移動させて係合位置から係合解除位置に移動させることができる。次いで、ユーザは、照準ガイド700の後端部707が挿入ハンドル600から離れるように移動するように、照準ガイド700を挿入ハンドル600に対して突起716を中心に枢動させることができ、ユーザは、後方方向Rに沿って挿入ハンドル600の凹部618から照準ガイド700の突起716を取り外す。
【0065】
ここで
図15~
図20を参照すると、例示的なシステム40が示されており、システム40は、突起916及びラッチ914を画定するカプラ904を備える照準ガイド900(
図18)を有し、かつ、突起916を受容する凹部818及びラッチ914と係合するラッチ当接面820を画定するカプラ808を備える挿入ハンドル800(
図16)を有する。
図16に示すように、挿入ハンドル800は、横断方向Tに沿って互いにオフセットされた第1の横断方向端部802及び第2の横断方向端部804を有する。挿入ハンドル800は、後端部803と、挿入方向Iに沿って後端部803からオフセットされた前端部805と、を有することができる。
【0066】
挿入ハンドル800の第1の横断方向端部802は、髄内釘400に連結するように構成されたカプラ806を備える。カプラ806は、
図1~
図7のカプラ806に関して上述したものと同様の形式で構成することができる。したがって、上記のカプラ206の説明は、カプラ806に等しく適用することができる。挿入ハンドル800はまた、挿入ハンドル800の第1の横断方向端部802を通って挿入方向Iに沿って延在するカニューレ挿入部816を画定することができる。挿入ハンドル800は、挿入ハンドル800が髄内釘400に連結されたときにカニューレ挿入部816が髄内釘400のカニューレ挿入部426と整列するように構成(例えば、サイズ決め及び成形)することができる。カニューレ挿入部816は、ガイドロッド又はリーミングロッドなどのロッドを貫通させて受容するように構成(例えば、サイズ決め及び成形)することができる。カニューレ挿入部816は、カプラ806を通って延在することができる。いくつかの実施例では、システム40は、
図1~
図7に関して上述したように(又は別の適切な形式で)構成され、かつ挿入ハンドル800及び髄内釘400を互いに位置的に固定するために、挿入ハンドル800を髄内釘400に締結するように構成された、締結具500を備えることができる。
【0067】
挿入ハンドル800は、挿入ハンドル800の第1の横断方向端部802と第2の横断方向端部804との間に延在する把持部分810を含むことができる。把持部分810は、カプラ806とカプラ808との間にあることができる。把持部分810は、第1の横断方向端部802と第2の横断方向端部804との間に延在する外面812を含むことができる。例えば、外面812は、横断方向Tに沿って延在することができる。外面812は、医療専門家の手によって把持されるようにサイズ決め及び成形することができる。したがって、挿入ハンドル800は、髄内釘400の挿入中にガイドロッド又はリーミングロッドに沿って髄内釘400を骨の髄管内に誘導するために使用することができるが、髄内釘400は、ガイドロッド又はリーミングロッドなしで挿入することができることが理解されよう。
【0068】
挿入ハンドル800の第2の横断方向端部804は、挿入ハンドル800を照準ガイド900に連結するように構成されたカプラ808を備える。カプラ808は、挿入ハンドル800及び照準ガイド900を第1の位置で互いに連結するために、照準ガイド900のラッチ914(
図18に示されている)によって係合されるように構成された少なくとも1つのラッチ当接面820を含む。カプラ808は、挿入ハンドル800及び照準ガイド900を第2の位置で互いに連結するために、照準ガイド900の突起916(
図18に示されている)を受容するように構成された凹部818を更に画定する。第1の位置及び第2の位置は、長手方向Lに沿って互いにオフセットすることができる。例えば、第1の位置は、挿入方向I及び後方方向Rのうちの一方に沿って第2の位置からオフセットすることができる。したがって、ラッチ当接面820は、挿入方向I及び後方方向Rのうちの一方に関して凹部818からオフセットすることができる。いくつかの実施例では、カプラ808は、挿入ハンドル800及び照準ガイド900を第3の位置において互いに連結するために、照準ガイド900の第2の突起916(
図18に示す)を受容するように構成された第2の凹部818を画定することができる。第1の位置は、挿入方向I及び後方方向Rのうちのもう一方に沿って第3の位置からオフセットすることができる。したがって、ラッチ当接面820は、挿入方向I及び後方方向Rのうちのもう一方に関して第2の凹部818からオフセットすることができる。
【0069】
カプラ808は、把持部分810から挿入方向Iに沿って延在するカプラ本体814を有することができる。カプラ本体814は、横断方向Tに沿って互いにオフセットされた内側端部814a及び外側端部814bを有することができる。カプラ本体814は、横方向Aに沿って互いにオフセットされた対向する側部814cを有することができる。対向する側部814cは、内側端部814aと外側端部814bとの間に延在することができる。ラッチ当接面820は、挿入ハンドル800の前端部805と後端部803との間に画定することができる。ラッチ当接面820は、カプラ808の外側端部814b内に延在するロック凹部821を少なくとも部分的に画定する内面であることができる。ラッチ当接面820は、横断方向Tに沿って第1の横断方向端部802に向かって面することができる。ロック凹部821は、外側端部814b内に延在し、ラッチ当接面820が概して後方方向Rに沿って延在するように後方方向Rに向かって方向転換することができる。代替的な実施例では、ロック凹部821は、挿入方向Iに向かって方向転換することができる。ラッチ当接面820は代替的に画定することができることが理解されよう。
【0070】
少なくとも1つの凹部818は、外側端部814b内に延在することができる。いくつかの実施例では、少なくとも1つの凹部818は、挿入方向Iに沿って互いにオフセットされた一対の凹部818を含むことができる。各凹部818は、整列凹部と見なすこともできる。照準ガイド900の突起916が対応する凹部818内に受容されるとき、凹部818の内面は、突起916が挿入方向I及び後方方向Rのうちの少なくとも一方に沿って並進することを防止する突起916との干渉を提供することができる。代替実施例では、各凹部818は、代替的に、照準ガイド900の凹部を受容する突起として具体化することができることが理解されよう。カプラ本体814の外側端部814bは、挿入ハンドル800及び照準ガイド900が互いに連結されているときに、照準ガイド900の対応する表面918a(
図18に示されている)に面するように構成された外面を画定することができる。少なくともいくつかの実施例では、カプラ本体814の外面は、照準ガイド900の対応する表面918a(
図18に示される)に当接するように構成されている。
【0071】
図17及び
図18を参照すると、照準ガイド900は、ガイド本体902及びカプラ904を備える。ガイド本体902は、内部を貫通する少なくとも1つの整列開口906を画定する。カプラ904は、挿入ハンドル800が髄内釘400に連結されたときに、少なくとも1つの整列開口906が、髄内釘400の少なくとも1つの骨アンカー固定穴422に向かってドリル又はリーマビットなどの器具を誘導するように位置決めされるように、照準ガイド900を挿入ハンドル800に連結するように構成されている。
【0072】
照準ガイド900は、内側ガイド面908と、内側面908とは反対側の外側ガイド面910とを有する。内側ガイド面908は、照準ガイド900が髄内釘400に連結されているときに、外側ガイド面910よりも髄内釘400の近くに位置付けられることができる。照準ガイド900は、前端部905及び後端部907を有する。前端部905は、挿入方向Iに沿って後端部907から離間させることができる。各整列開口906は、内側ガイド面908から外側ガイド面910までガイド本体902を完全に貫通することができる。ガイド本体902は、カプラ904から離れるように延在する少なくとも1つの照準アーム7912を含むことができる。例えば、ガイド本体902は、カプラ904から離れるように反対方向に延在する一対の照準アーム912を含むことができる。各照準アーム912は、挿入方向Iに沿って延在する中心軸A
L(
図15に示されている)を中心に部分的に延在することができる。例えば、各照準アーム912は、照準ガイド900が髄内釘400に連結されたときに髄内釘400の周囲に周方向に延在する周方向に延在することができる。照準アーム912は、任意の適切な構成を有することができる。
【0073】
各照準アーム912は、少なくとも1つの整列開口906を含むことができる。各整列開口906は、照準ガイド900が挿入ハンドル800によって髄内釘400に連結されたときに、髄内釘400の骨アンカー固定穴422のうちの1つと整列される中心軸ACを有することができる。いくつかの実施例では、少なくとも1つの整列開口906は、整列開口906のうちの別の1つと整列された軸ACを有することができる。例えば、照準アーム912のうちの第1の照準アーム912によって画定される整列開口906は、照準アーム912のうちの第2の照準アーム912によって画定される整列開口906と整列された中心軸ACを有することができる。
【0074】
カプラ904は、挿入ハンドル800及び照準ガイド900を第1の位置において互いに連結するために挿入ハンドル800の少なくとも1つのラッチ当接面820と係合するように構成されたラッチ914を含む。カプラ904は、挿入ハンドル800及び照準ガイド900を第2の位置において互いに連結するために挿入ハンドル800の凹部818(
図16に示される)に受容されるように構成された突起916を更に画定する。突起916は、横断方向Tに沿ってカプラ904から延在することができる。第1及び第2の位置は、長手方向Lに沿って互いにオフセットすることができる。例えば、第1の位置は、挿入方向I及び後方方向Rのうちの一方に沿って第2の位置からオフセットすることができる。いくつかの実施例において、カプラ904は、挿入ハンドル800及び照準ガイド900を第3の位置において互いに連結するために挿入ハンドル800の第2の凹部818(
図16に示されている)に受容されるように構成された第2の突起916を画定することができる。第2の突起916は、横断方向Tに沿ってカプラ904から延在することができる。第1の位置は、挿入方向I及び後方方向Rのうちのもう一方に沿って第3の位置からオフセットすることができる。代替実施例では、突起916の一方又は両方は、代替的に、照準ガイド900の対応する突起を受容する凹部として具体化することができることが理解されよう。
【0075】
カプラ904は、挿入方向Iに沿って延在するカプラ本体918を有することができる。カプラ本体918は、横断方向Tに沿って互いにオフセットされた内側端部918a及び外側端部918bを有することができる。カプラ本体918は、横方向Aに沿って互いにオフセットされた対向する側部918cを有することができる。各照準アーム912は、対向する側部918cの一方から延在することができる。対向する側部918cは、内側端部918aと外側端部918bとの間に延在することができる。
【0076】
ラッチ914は、枢動軸A
Pを中心として枢動するように構成することができる。枢動軸A
Pは、横方向Aに沿って延在することができる。したがって、ラッチ914は、ラッチ914が挿入ハンドル800のラッチ当接面820と係合するように位置決めされない係合解除位置(
図17に示される)と、ラッチ914が挿入ハンドル800のラッチ当接面820と係合するように位置付けられる係合位置(
図18に示される)との間で枢動するように構成することができる。ラッチ914は、ラッチ914を係合位置に向かって付勢するばねを含むことができるが、ラッチ914は、他の実施例ではばねを欠くことができる。
【0077】
ラッチ714は、ラッチ914が係合位置にあるときに挿入ハンドル800のラッチ当接面820と係合するように構成された少なくとも1つの係合面917を含むことができる。少なくとも1つの係合面917は、横方向Aに沿って延在することができる。いくつかの実施例では、少なくとも1つの係合面917は、横方向に沿って延在する中心軸に沿って延在するピンによって画定することができる。ラッチ914は、少なくとも1つの係合面917が挿入ハンドル800のロック凹部821内に受容されない係合解除構成と、少なくとも1つの係合面917が挿入ハンドル800のロック凹部821内に受容される係合位置との間で枢動するように構成することができる。
【0078】
ラッチ914は、カプラ本体918に連結された少なくとも1つのアーム922を含むことができる。カプラ904は、ラッチ914が枢動ピン924の周りを枢動するように、少なくとも1つのアーム922をカプラ本体918に連結する枢動ピン924を含むことができる。したがって、少なくとも1つのアーム922は、カプラ本体918に枢動可能に連結することができる。いくつかの実施例では、ラッチ914は、横方向Aに沿って互いにオフセットされた一対のアーム922を含むことができる。一対のアーム922は、カプラ本体918の対向する側部918cに連結することができる。枢動軸APは、アーム922の一方からアーム922の他方まで延在することができる。いくつかの実施例では、少なくとも1つの係合面917は、アーム922の一方からアーム922の他方までなど、一対のアーム922の間に延在することができる。しかしながら、ラッチ914は、代替の実施例において別の適切な形式で構成することができることが理解されよう。
【0079】
カプラ本体918の内側端部918aは、挿入ハンドル800及び照準ガイド900が互いに連結されたときに挿入ハンドル800の対応する外面に面するように構成される内面を画定することができる。少なくともいくつかの実施例では、カプラ本体918の内面は、挿入ハンドル800の外側端部814bの対応する表面に当接するように構成されている。少なくとも1つの突起916は、カプラ本体918の内側端部918aから延在することができる。
【0080】
動作中、
図19及び
図20を参照すると、システム40は、照準ガイド900の少なくとも1つの突起916を挿入ハンドル800の凹部818に受容するために挿入ハンドル800及び照準ガイド900のうちの一方を横断方向Tに沿って互いに向かって移動させることによって組み立てることができる。少なくとも1つの凹部818は、少なくとも1つの凹部818が少なくとも1つの突起916を受容したときに、挿入ハンドル800が、挿入方向I及び後方方向Rに関して照準ガイド900の突起916の並進運動を制限するように構成される。少なくとも1つの突起916を少なくとも1つの凹部818に受容することができるため、カプラ本体918の内側端部918aは、挿入ハンドル800の外側端部814bに当接することができる。
【0081】
ラッチ914は、ラッチ914をラッチ係合面820に係合させ、それによって、照準ガイド900及び挿入ハンドル800を互いに固定するように作動させることができ、それにより、挿入ハンドル800が髄内釘400に連結されたときに、照準ガイドの少なくとも1つの整列開口906が髄内釘400の少なくとも1つの骨アンカー固定穴422に向かって器具を誘導するように位置決めされる。例えば、少なくとも1つのラッチ914は、当接面917がロック凹部821内に受容されかつラッチ当接面820に当接するように、係合解除位置から係合位置に移動することができる。少なくとも1つのラッチ914が少なくとも1つのラッチ当接面820に係合するとき、挿入ハンドル800は、挿入方向Iに沿った並進、横断方向Tに沿った並進、及び照準ガイド900から離れる方向への回転に関して、照準ガイド900に固定することができる。ラッチ914は、ラッチ914が少なくとも1つのラッチ当接面820と係合するとき、クリックなどの可聴及び/又は触覚フィードバックを提供することができる。
【0082】
照準ガイド900を挿入ハンドル800から分離するために、ユーザは、ラッチ914を移動させて係合位置から係合解除位置に移動させることができる。次いで、ユーザは、少なくとも1つの突起916を少なくとも1つの凹部818から取り外すように、横断方向Tに沿って照準ガイド900及び挿入ハンドル800のうちの一方を他方に対して移動させることができる。
【0083】
ここで
図21~
図26を参照すると、突起1116及びラッチ1114を画定するカプラ1104(
図24)を備えた照準ガイド1100と、突起1116を受容する凹部1018及びラッチ1114と係合するラッチ当接面1020を画定するカプラ1008(
図22)を有する挿入ハンドル1000とを有する、例示的なシステム50が示されている。
図22に示されるように、挿入ハンドル1000は、横断方向Tに沿って互いにオフセットされた第1の横断方向端部1002及び第2の横断方向端部1004を有する。選択された横断方向Tは、挿入ハンドル1000が髄内釘400に連結されたときに髄内釘400の軸に対して半径方向に延在する半径方向であることができる。挿入ハンドル1000は、後端部1003と、挿入方向Iに沿って後端部1003からオフセットした前端部1005とを有することができる。
【0084】
挿入ハンドル1000の第1の横断方向端部1002は、髄内釘400に連結するように構成されたカプラ1006を備える。カプラ1006は、
図1~
図7のカプラ206に関して上述したものと同様の形式で構成することができる。したがって、上記のカプラ206の説明は、カプラ1006に等しく適用することができる。挿入ハンドル1000はまた、挿入ハンドル1000の第1の横断方向端部1002を通って挿入方向Iに沿って延在するカニューレ挿入部1016を画定することができる。挿入ハンドル1000は、挿入ハンドル1000が髄内釘400に連結されたときにカニューレ挿入部1016が髄内釘400のカニューレ挿入部426と整列するように構成(例えば、サイズ決め及び成形)することができる。カニューレ挿入部1016は、ガイドロッド又はリーミングロッドなどのロッドを貫通させて受容するように構成(例えば、サイズ決め及び成形)することができる。カニューレ挿入部1016は、カプラ1006を通って延在することができる。いくつかの実施例では、システム50は、
図1~
図7に関して上述したように(又は別の適切な形式で)構成され、かつ挿入ハンドル1000及び髄内釘400を互いに位置的に固定するために挿入ハンドル1000を髄内釘400に締結するように構成された、締結具500を備えることができる。
【0085】
挿入ハンドル1000は、挿入ハンドル1000の第1の横断方向端部1002と第2の横断方向端部1004との間に延在する把持部分1010を含むことができる。把持部分1010は、カプラ1006とカプラ1008との間にあることができる。把持部分1010は、第1の横断方向端部1002と第2の横断方向端部1004との間に延在する外面1012を含むことができる。例えば、外面1012は、横断方向Tに沿って延在することができる。外面1012は、医療専門家の手によって把持されるようにサイズ決め及び成形することができる。したがって、挿入ハンドル1000は、髄内釘400の挿入中にガイドロッド又はリーミングロッドに沿って髄内釘400を骨の髄管内に誘導するために使用することができるが、髄内釘400は、ガイドロッド又はリーミングロッドなしで挿入することができることが理解されよう。
【0086】
挿入ハンドル1000の第2の横断方向端部1004は、挿入ハンドル1000を照準ガイド1100に連結するように構成されたカプラ1008を備える。カプラ1008は、挿入ハンドル1000及び照準ガイド1100を第1の位置で互いに連結するために、照準ガイド1100のラッチ1114(
図24に示されている)によって係合されるように構成された少なくとも1つのラッチ当接面1020を含む。いくつかの実施例では、少なくとも1つのラッチ当接面1020は、横方向Aに沿って互いにオフセットされた一対の対向するラッチ当接面1020を含むことができる。カプラ1008は、挿入ハンドル1000及び照準ガイド1100を第2の位置において互いに連結するために、照準ガイド1100の突起1116(
図24に示す)を受容するように構成された凹部1018を更に画定する。第1及び第2の位置は、長手方向Lに沿って互いにオフセットすることができる。例えば、第1の位置は、後方方向Rに沿って第2の位置からオフセットすることができる。したがって、ラッチ当接面1020は、後方方向Rに関して凹部1018からオフセットすることができる。
【0087】
カプラ1008は、把持部分1010から挿入方向Iに沿って延在するカプラ本体1014を有することができる。カプラ本体1014は、横断方向Tに沿って互いにオフセットされた内側端部1014a及び外側端部1014bを有することができる。カプラ本体1014は、横方向Aに沿って互いにオフセットされた対向する側部1014cを有することができる。対向する側部1014cは、内側端部1014aと外側端部1014bとの間に延在することができる。各ラッチ当接面1020は、挿入ハンドル1000の第1の横断方向端部1002に向かって面することができる。各ラッチ当接面1020は、ラッチ1114の当接面1120を受容するように構成されたロック凹部1022を少なくとも部分的に画定することができる。各ロック凹部1022は、ロック凹部1022が後端部1003において開放されるように挿入方向Iに沿って挿入ハンドル内へ延在することができる。追加的又は代替的に、各ロック凹部1022は、ロック凹部1022が第2の横断方向端部1004に向かって開放されるように、第1の横断方向端部1002に向かって横断方向Tに沿って挿入ハンドル内に延在することができる。追加的又は代替的に、各ロック凹部1022は、ロック凹部1022が挿入ハンドル1000の側面のそれぞれにおいて開放されるように、横断方向Aに沿って挿入ハンドル1000内に延在することができる。
【0088】
カプラ1008は、
図1~
図7に関して上述したフック部分324と同様の形式で構成することができるフック部分1024を含むことができる。例えば、フック部分1024は、横断方向Tに沿ってカプラ本体1014から延在することができる。フック部分1024は、挿入ハンドル1000の第1の横断方向端部1002から離れるように、横断方向Tに沿って延在することができる。凹部1018は、挿入方向Iに沿ってフック部分1024内に延在することができる。凹部1018は、挿入ハンドル1000の前端部1005の前で終端することができる。一実施例では、凹部1018は、「U」字形を有することができ、「U」字形状のアームは、横断方向Tに沿って互いにオフセットされている。したがって、凹部1018は、カプラ本体1014の外側端部1014b、カプラ本体1014から離れるように延在する底面1026、及び底面1026から後方方向Rに向かって延在する内面1028によって画定することができ、内面1028はカプラ本体1014の外側端部1014bに面している。いくつかの実施例では、凹部1018は、横方向Aに沿って挿入ハンドル1000を完全に貫通することができる。照準ガイド1100の突起1116が凹部1018内に受容されるとき、フック部分1024の内面1028及びカプラ本体1014の外側端部1014bは、突起1116が挿入ハンドル1000に対して横断方向Tに沿って並進するのを防止する突起1116との干渉を提供することができる。
【0089】
カプラ本体1014の外側端部1014bは、挿入ハンドル1000及び照準ガイド1100が互いに連結されているときに、照準ガイド1100の対応する表面1118(
図24に示されている)に面するように構成された外面を画定することができる。少なくともいくつかの実施例では、カプラ本体1014の外面は、照準ガイド1100の対応する表面1118に当接するように構成されている。カプラ1008は、カプラ本体1014の外側端部1014b内に延在する少なくとも1つの整列凹部1030を画定することができる。各整列凹部1030は、照準ガイド1100の対応する整列ピン1132(
図22に示される)を受容するように構成することができる。代替実施例では、凹部1030は、代替的に、照準ガイド1100の対応する整列凹部に受容されるピンとして具体化することができることが理解されよう。
【0090】
図23及び
図24を参照すると、照準ガイド1100は、ガイド本体1102及びカプラ1104を備える。ガイド本体1102は、内部を貫通する少なくとも1つの整列開口1106を画定する。カプラ1104は、挿入ハンドル1000が髄内釘400に連結されたときに、少なくとも1つの整列開口1106が、髄内釘400の少なくとも1つの骨アンカー固定穴422に向かってドリル又はリーマビットなどの器具を誘導するように位置決めされるように、照準ガイド1100を挿入ハンドル1000に連結するように構成されている。
【0091】
照準ガイド1100は、内側ガイド面1108と、内側面1108とは反対側の外側ガイド面1110とを有する。内側ガイド面1108は、照準ガイド1100が髄内釘400に連結されているときに、外側ガイド面1110よりも髄内釘400の近くに位置付けられることができる。照準ガイド1100は、前端部1105及び後端部1107を有する。前端部1105は、挿入方向Iに沿って後端部1107から離間させることができる。各整列開口1106は、内側ガイド面1108から外側ガイド面1110までガイド本体1102を完全に貫通することができる。ガイド本体1102は、カプラ1104から離れるように延在する少なくとも1つの照準アーム1112を含むことができる。例えば、ガイド本体1102は、カプラ1104から離れるように反対方向に延在する一対の照準アーム1112を含むことができる。各照準アーム1112は、挿入方向Iに沿って延在する中心軸ALを中心に部分的に延在することができる。例えば、各照準アーム1112は、照準ガイド1100が髄内釘400に連結されたときに髄内釘400の周囲に延在する周方向に延在することができる。照準アーム1112は、任意の適切な構成を有することができる。
【0092】
各照準アーム1112は、少なくとも1つの整列開口1106を含むことができる。各整列開口1106は、照準ガイド1100が挿入ハンドル1000によって髄内釘400に連結されたときに、髄内釘400の骨アンカー固定穴422のうちの1つと整列される中心軸ACを有することができる。いくつかの実施例では、少なくとも1つの整列開口1106は、整列開口1106のうちの別の1つと整列された軸ACを有することができる。例えば、照準アーム1112のうちの第1の照準アーム1112によって画定される整列開口1106は、照準アーム1112のうちの第2の照準アーム1112によって画定される整列開口1106と整列された中心軸ACを有することができる。
【0093】
カプラ1104は、挿入ハンドル1000及び照準ガイド1100を第1の位置において互いに連結するために挿入ハンドル1000の少なくとも1つのラッチ当接面1020と係合するように構成されたラッチ1114を含む。カプラ1104は更に、挿入ハンドル1000及び照準ガイド1100を第2の位置において互いに連結するように挿入ハンドル1000の凹部1018に受容されるように構成された突起1116を画定する。第1及び第2の位置は、長手方向Lに沿って互いにオフセットすることができる。例えば、第2の位置は、挿入方向Iに沿って第1の位置からオフセットすることができる。したがって、突起1116は、挿入方向Iに関してラッチ1114からオフセットすることができる。しかしながら、突起1116及びラッチ1114の位置は、ラッチ1114が挿入方向Iに対して突起1116からオフセットされるように、代替の実施例において逆にすることができることが理解されよう。
【0094】
カプラ1104は、挿入方向Iに沿って延在するカプラ本体1118を有することができる。カプラ本体1118は、横断方向Tに沿って互いにオフセットされた内側端部1118a及び外側端部1118bを有することができる。カプラ本体1118は、横方向Aに沿って互いにオフセットされた対向する側部1118cを有することができる。各照準アーム1112は、対向する側部1118cの一方から延在することができる。対向する側部1118cは、内側端部1118aと外側端部1118bとの間に延在することができる。
【0095】
ラッチ1114は、枢動軸APを中心として枢動するように構成することができる。枢動軸APは、横方向Aに沿って延在することができる。したがって、ラッチ1114は、ラッチ1114が挿入ハンドル1000のラッチ当接面1020に係合しない係合解除位置と、ラッチ1114が挿入ハンドル1000のラッチ当接面1020に係合する係合位置との間で枢動するように構成することができる。ラッチ1114は、ラッチ1114を係合位置に向かって付勢するばね1115を含むことができるが、本開示の実施例はそのように限定されない。
【0096】
ラッチ1114は、ラッチ1114が係合位置にあるときに挿入ハンドル1000のラッチ当接面1020と係合するように構成された少なくとも1つの係合面1117を含むことができる。ラッチ1114は、少なくとも1つの係合面1117を画定する少なくとも1つの突起1120を含むことができる。例えば、ラッチ1114は、それぞれが挿入ハンドル1000のそれぞれのラッチ当接面1020に係合するように構成された一対の係合面1117を含むことができる。一対の係合面1117は、横方向Aに沿って互いにオフセットすることができる。
【0097】
ラッチ1114は、横断方向Tに沿って互いにオフセットされた第1のラッチ端1114a及び第2のラッチ端1114bを含むことができる。第1のラッチ端1114aは、少なくとも1つの係合面1117を含むことができる。第2のラッチ端1114bは、係合位置と係合解除位置との間でラッチ1114を移動させるように、医療専門家などのユーザによって押し下げられ、解放されるように構成された作動部材1122を含むことができる。例えば、ラッチ1114は、作動部材1122が押し下げられると、少なくとも1つの係合面1117が係合解除構成に移動し、作動部材1122が解放される又は持ち上げられると、少なくとも1つの係合面117が係合位置に移動するように構成することができる。
【0098】
ラッチ1114は、カプラ本体1118に連結された少なくとも1つのアーム1123を含むことができる。カプラ1104は、ラッチ1114が枢動ピン1124の周りを枢動するように、少なくとも1つのアーム1123をカプラ本体1118に連結する枢動ピン1124を含むことができる。したがって、少なくとも1つのアーム1123は、カプラ本体1118に枢動可能に連結することができる。いくつかの実施例では、ラッチ1114は、横方向Aに沿って互いにオフセットされた一対のアーム1123を含むことができる。一対のアーム1123は、カプラ本体1118の対向する側部1118cに連結することができる。各係合面1117は、アーム1123の一方から延在することができる。例えば、各係合面1117は、アーム1123の一方から内向きに延在することができる。枢動軸APは、アーム1123の一方からアーム1123の他方まで延在することができる。しかしながら、ラッチ1114は、代替の実施例において別の適切な方法で構成することができることが理解されよう。
【0099】
突起1116は、横方向Aに沿って延在する外面を含むことができる。突起1116は、横方向Aに沿って延在する中心軸を有するピンであることができる。照準ガイド1100は、後端部1107に向かって前端部1105に入る凹部1128を画定することができる。一実施例では、凹部1128は、「U」字形を有することができる。凹部1128は、内面1108から外面1110まで、照準ガイド1100を完全に貫通することができる。照準ガイド1100は、横方向Aに沿って互いにオフセットされかつ凹部1128を画定する、対向する内面1130を含むことができる。突起1116は、凹部1128内に配設することができる。例えば、突起1116は、内面1130の一方から内面1130の他方まで延在することができる。別の実施例では、突起1116は、別の適切な形式で構成することができる。例えば、照準ガイド1100は、凹部1128を欠くことができ、突起1116は、代わりに、挿入方向Iに沿って照準ガイド1100の前端部1105から延在することができる。
【0100】
カプラ本体1118の内側端部1118aは、挿入ハンドル1000及び照準ガイド1100が互いに連結されたときに、挿入ハンドル1000の対応する外面に面するように構成される内面を画定することができる。少なくともいくつかの実施例では、カプラ本体1118の内面は、挿入ハンドル1000の外側端部1014bの対応する表面に当接するように構成されている。カプラ1104は、カプラ本体1118の内側端部1118aから延在する少なくとも1つの整列ピン332を画定することができる。各整列ピン332は、挿入ハンドル1000の対応する整列凹部1030に受容されるように構成することができる。代替実施例では、各整列ピン332は、代替的に、挿入ハンドル1000の対応する整列ピンを受容する整列凹部として具体化することができることが理解されよう。
【0101】
動作中、
図25及び
図26を参照すると、システム50は、照準ガイド1100を挿入方向Iに沿って挿入ハンドル1000に向かって移動させて、照準ガイド1100の突起1116を挿入ハンドル1000の凹部1018内に受容することによって組み立てることができる。凹部1018は、凹部1018が突起1116を受容するときに、挿入ハンドル1000が挿入方向Iに関する照準ガイド1100の並進運動を制限するように構成されている。しかしながら、照準ガイド1100の後端部1107が挿入ハンドル1000に向かって移動するように、照準ガイド1100を突起1116の周りで挿入ハンドル1000に対して枢動又は回転させることができる。照準ガイド1100が枢動させられると、各整列ピン332は、整列凹部1030のうちの対応する整列凹部1030に受容されることができる。追加的又は代替的に、カプラ本体1118の内側端部1118aは、挿入ハンドル1000の外側端部1014bに当接することができる。
【0102】
ラッチ1114は、ラッチ1114をラッチ係合面1020に係合させ、それによって、照準ガイド1100及び挿入ハンドル1000を互いに固定するように作動させることができ、それにより、挿入ハンドル1000が髄内釘400に連結されたときに、照準ガイドの少なくとも1つの整列開口1106が髄内釘400の少なくとも1つの骨アンカー固定穴422に向かって器具を誘導するように位置決めされる。例えば、少なくとも1つのラッチ1114は、当接面1117がラッチ当接面1020に当接するように、係合解除位置から係合位置に移動することができる。少なくとも1つのラッチ1114が少なくとも1つのラッチ当接面1020に係合するとき、挿入ハンドル1000は、挿入方向Iに沿った並進、横断方向Tに沿った並進、及び照準ガイド1100から離れる方向への回転に関して、照準ガイド1100に固定することができる。ラッチ1114は、ラッチ1114が少なくとも1つのラッチ当接面1020と係合するとき、クリックなどの可聴及び/又は触覚フィードバックを提供することができる。
【0103】
照準ガイド1100を挿入ハンドル1000から分離するために、ユーザは、ラッチ1114を係合位置から係合解除位置に移動させることができる。次いで、ユーザは、照準ガイド1100の後端部1107が挿入ハンドル1000から離れるように移動するように、照準ガイド1100を挿入ハンドル1000に対して突起1116を中心に枢動させることができ、ユーザは、後方方向Rに沿って挿入ハンドル1000の凹部1018から照準ガイド1100の突起1116を取り外すことができる。
【0104】
代替実施例では、挿入ハンドルは、照準ガイドと係合するラッチを含むことができることが理解されよう。
【0105】
代替的に、挿入ハンドルは、照準ガイドを髄内釘から離間させるように、照準ガイドを髄内釘に連結するように構成されたスペーサと称することができることが理解されよう。
【0106】
一実施例では、システムは、挿入ハンドル及び照準アームを備える。挿入ハンドルは、髄内釘に連結するように構成されている。挿入ハンドルは、凹部及び突起のうちの一方、並びにラッチ及び対応するラッチ当接面のうちの一方を画定するカプラを含む。照準ガイドは、内部を貫通する少なくとも1つの整列開口を画定するガイド本体を含む。照準ガイドは、挿入ハンドルが髄内釘に連結されたときに、少なくとも1つの整列開口が髄内釘の少なくとも1つの骨アンカー固定穴に向かって器具を誘導するように位置決めされるように、ガイド本体を挿入ハンドルのカプラに連結するように構成された別のカプラを含む。他方のカプラは、凹部及び突起部の別のもの、並びにラッチ及び当接面の別のものを画定する。カプラ及び他方のカプラは、凹部に突起を受容し、ラッチを当接面と係合させることによって互いに連結されるように構成されている。‘
【0107】
別の実施例において、髄内釘は、横断方向に沿って互いにオフセットされた第1の端部及び第2の端部を備える。釘は、挿入ハンドルを髄内釘に連結するように構成された第1のカプラ、及び横断方向に沿って第1のカプラからオフセットされた第2のカプラを備える。第2のカプラは、挿入ハンドルを照準アームに連結するように構成されている。第2のカプラは、照準アームの凹部及び突起のうちのもう一方と係合するように構成された、凹部及び突起のうちの一方と、照準アームのラッチ及び当接面のうちのもう一方と係合するように構成された、ラッチ及びラッチ当接面のうちの一方とを画定する。
【0108】
更に別の実施例では、照準ガイドは、ガイド本体及びカプラを備える。ガイド本体は、内部を貫通する少なくとも1つの整列開口を画定する。カプラは、挿入ハンドルが髄内釘に連結されたときに、少なくとも1つの整列開口が髄内釘の少なくとも1つの骨アンカー固定穴に向かって器具を誘導するように位置決めされるように、ガイド本体を挿入ハンドルに連結するように構成されている。カプラは、照準アームの凹部及び突起のうちのもう一方と係合するように構成された、凹部及び突起のうちの一方と、照準アームのラッチ及び当接面のうちのもう一方と係合するように構成された、ラッチ及びラッチ当接面のうちの一方とを画定する。
【0109】
構成要素又はステップなどの特徴を説明するための本明細書における「a」又は「1つ」への言及は、追加の特徴又は多数の特徴を排除しないことが理解されよう。例えば、特徴の「1つ」を有する又は画定するデバイスへの言及は、デバイスが特徴のうちの少なくとも1つを有するか又は画定する限り、デバイスが特徴のうちの2つ以上を有するか又はそれを画定することを排除しない。同様に、本明細書における複数の特徴の「うちの1つ」への言及は、本発明が2つ以上の特徴を含むことを排除しない。例えば、「突起及び凹部のうちの一方」を有する又は画定するデバイスへの言及は、デバイスが突起及び凹部の両方を有するか、又は2つ以上の突起又は2つ以上の凹部を有することを排除しない。
【0110】
図に示された実施例の図解及び記載は、単に例示のためにすぎず、本開示を限定するものと解釈すべきではないことに留意されたい。本開示は、様々な実施例を意図していることを、当業者は認識するであろう。加えて、上記の実施例とともに上述された概念を、単独で又は上述された他の実施例のいずれかとの組み合わせで用いてもよいことを理解すべきである。特に指定しない限り、例示される一実施例に関して上に記載された様々な代替実施例を、本明細書に記載された全ての実施例に適用できることが更に認識されるべきである。
【0111】
特に明記しない限り、各数値及び範囲は、「約」、「およそ」、又は「実質的に」の単語が値又は範囲に先行するかのように近似しているとして解釈されるべきである。「約」、「およそ」、及び「実質的に」という用語は、特に明記しない限り、指定された値の15パーセント以内の範囲を記載するものとして理解することができる。
【0112】
本明細書で使用される仮定的な言語、例えば、中でも「することができる(can)」、「することができる(could)」、「し得る(might)」、「し得る(may)」、「例えば(e.g.)」などは、別途具体的に指定されない限り、又は使用される文脈内で別途理解されない限り、一般的に、ある特定の機構、要素、及び/又はステップを、ある特定の実施例は含み、他の実施例は含まないことを伝えることを意図する。したがって、そのような仮定的な言語は、一般的に、機構、要素、及び/若しくはステップが、いかなる様式でも1つ又は2つ以上の実施例のために必要とされること、又は1つ若しくは2つ以上の実施例が、これらの機構、要素、及び/若しくはステップが任意の特定の実施例に必ず含まれるか若しくは実施されるかどうかを判断するための論理を、オーサ入力若しくはプロンプティングを伴うか若しくは伴わずに、必ず含むことを暗示することを意図しない。「含む(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」などの用語は同義であり、非限定的な様式で包括的に使用され、追加の要素、機構、動作、操作などを排除しない。
【0113】
ある特定の例示の実施例が記載されてきたが、これらの実施例は、例示のためのみに提示され、本明細書に開示される発明の範囲を限定することを意図するものではない。したがって、前述のいかなる記載も、いずれかの特定の機構、特性、ステップ、モジュール、又はブロックが必須であるか又は必要不可欠であることを暗示することを意図しない。実際に、本明細書に記載される新規の方法及びシステムは、多様な他の形態で具現化され得る。更に、本明細書に開示される発明の趣旨から逸脱することなく、本明細書に記載される方法及びシステムの形態における様々な省略、置換、及び変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲及びそれらの等価物は、本明細書に開示される発明の特定の範囲及び趣旨の範囲内にあるものとして、そのような形態又は変形を網羅することを意図する。
【0114】
本明細書に記載の例示的な方法のステップは、記載された順序で必ずしも実施される必要はなく、そのような方法のステップの順序は単なる例示であると理解されるべきであることを理解されたい。同様に、本発明の様々な実施例と一致する方法において、そのような方法に追加のステップが含まれてもよく、特定のステップが省略又は組み合わせられてもよい。
【0115】
もしあれば、以下の方法の請求項における要素は、請求項の規定がそれらの要素のいくつか又は全てを実装するための特定の順序を他に示唆しない限り、対応するラベル付けとともに特定の順序で規定されるが、それらの要素は、必ずしもその特定の順序で実装されることを意図するものではない。
【0116】
「内向き」、「外向き」、「上」、「下」、「遠位」、及び「近位」という語は、髄内釘の幾何学的中心に向かう又はそれから離れる方向をそれぞれ指す。
【0117】
〔実施の態様〕
(1) システムであって、
髄内釘に連結するように構成された挿入ハンドルであって、前記挿入ハンドルは、凹部及び対応する突起のうちの一方、並びにラッチ及び対応するラッチ当接面のうちの一方を画定する第1のカプラ含む、挿入ハンドルと、
内部を貫通する少なくとも1つの整列開口を画定するガイド本体を含む照準ガイドであって、前記照準ガイドは、前記挿入ハンドルが前記髄内釘に連結されたときに前記髄内釘の少なくとも1つの骨アンカー固定穴に向かって器具を誘導するように前記少なくとも1つの整列開口が位置決めされるように、前記ガイド本体を前記挿入ハンドルの前記第1のカプラに連結するように構成された第2のカプラを含み、前記第2のカプラは、前記凹部及び前記対応する突起のうちのもう一方と、前記ラッチ及び前記対応するラッチ当接面のうちのもう一方とを画定する、照準ガイドと、を備え、
前記第1のカプラ及び前記第2のカプラが、前記凹部内に前記対応する突起を受容しかつ前記ラッチを前記対応するラッチ当接面と係合させることによって互いに連結されるように構成されている、システム。
(2) 前記挿入ハンドルは、前記髄内釘が長手方向に沿って延在するように、前記髄内釘に連結するように構成されており、
前記ラッチは、第1の位置において前記ラッチ当接面に係合するように構成されており、
前記凹部は、前記長手方向に沿って前記第1の位置からオフセットされた第2の位置において前記対応する突起を受容するように構成されている、実施態様1に記載のシステム。
(3) 前記ラッチが枢動ピンを中心に枢動するように、前記ラッチを前記第1のカプラ及び前記第2のカプラのそれぞれの本体に連結する前記枢動ピンを備える、実施態様1に記載のシステム。
(4) 前記第1のカプラ及び前記第2のカプラは、まず前記突起を前記凹部内に受容し、次いで前記挿入ハンドル及び前記照準ガイドを互いに対して回転させ、前記ラッチを前記対応するラッチ当接面と係合させることによって、互いに連結されるように構成されている、実施態様1に記載のシステム。
(5) 前記ラッチは、前記第1のカプラ及び前記第2のカプラのそれぞれの本体に枢動可能に連結された少なくとも1つのアームを含む、実施態様1に記載のシステム。
【0118】
(6) 前記少なくとも1つのアームは、一対のアームを含み、前記ラッチは、前記一対のアームの間に延在する係合面を含み、前記係合面は、前記対応するラッチ当接面に係合するように構成されている、実施態様5に記載のシステム。
(7) 前記ラッチは、前記係合面を画定するピンを含み、前記ピンは、前記アームのうちの一方から前記アームのうちの他方まで延在する中心軸に沿って延在し、前記対応するラッチ当接面が、前記ピンを受容するように構成されたロック凹部を少なくとも部分的に画定している、実施態様6に記載のシステム。
(8) 前記少なくとも1つのアームが、前記対応するラッチ当接面に係合するように構成されたフックを画定している、実施態様5に記載のシステム。
(9) 前記第1のカプラが、前記凹部を画定し、前記第2のカプラが、前記対応する突起を画定している、実施態様1に記載のシステム。
(10) 前記第1のカプラが、前記対応するラッチ当接面を画定し、前記第2のカプラが、前記ラッチを画定している、実施態様1に記載のシステム。
【0119】
(11) 前記挿入ハンドルは、前記髄内釘が長手方向に沿って延在するように、前記髄内釘に連結するように構成されており、
前記照準ガイドは、横断方向に沿って前記髄内釘からオフセットされるように前記挿入ハンドルによって支持されるように構成されており、
前記ラッチは、前記長手方向及び前記横断方向の両方から角度的にオフセットされた方向に沿って延在する軸を中心に枢動するように構成されている、実施態様1に記載のシステム。
(12) システムであって、
髄内釘が長手方向に沿って延在するように前記髄内釘に連結するように構成された挿入ハンドルと、
内部を貫通した少なくとも1つの整列開口を画定するガイド本体を含む照準ガイドであって、前記照準ガイドは、前記挿入ハンドルが前記髄内釘に連結されたときに、前記照準ガイドが前記髄内釘から横断方向に沿ってオフセットされ、前記少なくとも1つの整列開口が、前記髄内釘の少なくとも1つの骨アンカー固定穴に向かって器具を誘導するように位置決めされるように、前記挿入ハンドルによって支持されるように構成されている、照準ガイドと、
前記挿入ハンドル及び前記照準ガイドのうちの一方の本体に枢動可能に連結されたラッチであって、前記ラッチは、前記ラッチが前記挿入ハンドル及び前記照準ガイドを互いに固定しない係合解除位置と、前記ラッチが前記挿入ハンドル及び前記照準ガイドを互いに固定するように前記挿入ハンドル及び前記照準ガイドのうちの他方の対応するラッチ当接面に係合する係合位置との間で移動するように、横方向に沿って延在する枢動軸を中心に枢動するように構成されている、ラッチと、を備える、システム。
(13) 前記横方向が、前記長手方向及び前記横断方向から角度的にオフセットされている、実施態様12に記載のシステム。
(14) 前記ラッチが枢動ピンを中心に枢動するように、前記ラッチを前記第1のカプラ及び前記第2のカプラのうちの一方の前記本体に連結する前記枢動ピンを備える、実施態様12に記載のシステム。
(15) 前記ラッチは、前記第1のカプラ及び前記第2のカプラのそれぞれの本体に枢動可能に連結された少なくとも1つのアームを含む、実施態様12に記載のシステム。
【0120】
(16) 前記少なくとも1つのアームは、一対のアームを含み、前記ラッチは、前記一対のアームの間に延在する係合面を含み、前記係合面は、前記対応するラッチ当接面に係合するように構成されている、実施態様14に記載のシステム。
(17) 髄内釘の照準ガイド及び挿入ハンドルのうちの一方の突起を前記照準ガイド及び前記挿入ハンドルのうちの他方の凹部に受容するように、前記照準ガイド及び前記挿入ハンドルを互いに向かって移動させることと、
前記照準ガイド及び前記挿入ハンドルのうちの一方のラッチを作動させて、前記ラッチを前記照準ガイド及び前記挿入ハンドルのうちの他方のラッチ係合面に係合させ、それによって、前記挿入ハンドルが前記髄内釘に連結されたときに、前記照準ガイドの少なくとも1つの整列開口が前記髄内釘の少なくとも1つの骨アンカー固定穴に向かって器具を誘導するように位置決めされるように、前記照準ガイド及び前記挿入ハンドルを互いに固定することと、を含む、方法。
(18) 前記作動させるステップが、前記照準ガイド及び前記挿入ハンドルのうちの前記一方の本体を通って延在する枢動軸を中心に前記ラッチを枢動させることを含む、実施態様17に記載の方法。
(19) 前記移動させるステップの後、かつ前記作動させるステップの前に、前記挿入ハンドル及び前記照準ガイドを前記突起を中心に互いに向かって回転させることを含む、実施態様17に記載の方法。
(20) 前記移動させるステップが、前記挿入ハンドル及び前記照準アームを互いに整列させるために前記挿入ハンドル及び前記照準ガイドのうちの一方における整列ピンを前記挿入ハンドル及び前記照準アームのうちのもう一方の凹部に係合させることを含む、実施態様17に記載の方法。