(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-17
(45)【発行日】2025-01-27
(54)【発明の名称】マルチキャストおよびブロードキャストサービスのための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 36/08 20090101AFI20250120BHJP
H04W 4/06 20090101ALI20250120BHJP
H04W 36/02 20090101ALI20250120BHJP
【FI】
H04W36/08
H04W4/06
H04W36/02
(21)【出願番号】P 2023508483
(86)(22)【出願日】2020-08-07
(86)【国際出願番号】 CN2020107796
(87)【国際公開番号】W WO2022027582
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-08-07
(73)【特許権者】
【識別番号】523107950
【氏名又は名称】レノボ・(ベイジン)・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】ミンゼン・ダイ
(72)【発明者】
【氏名】リアンハイ・ウー
(72)【発明者】
【氏名】ハイミン・ワン
【審査官】桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/089849(WO,A1)
【文献】Huawei, Hisilicon, OPPO,KI#7, New Solution: Inter-RAN node MBS Session Handover[online],3GPP TSG SA WG2 #139e S2-2004510,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_139e_Electronic/Docs/S2-2004510.zip>,2020年06月12日,1-9頁
【文献】Qualcomm Incororporated,Solution to KI#7: Mobility between 5G MBS supporting and 5G MBS non-supporting NG RAN nodes[online],3GPP TSG SA WG2 #139e S2-2004223,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_139e_Electronic/Docs/S2-2004223.zip>,2020年06月12日,1-3頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のNodeBによって実行される、前記第1のNodeBから第2のNodeBへのユーザ機器(UE)のハンドオーバ
を用いたマルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)のための方法であって、
少なくとも1つの第1のデータパケットを前記UEに送信するステップと、
コアネットワークから、アラインメントインジケーションを受信するステップ
であって、前記アラインメントインジケーションが、前記第2のNodeBに送信されるデータパケットの終わりを示す、ステップと
、
前記第1のデータパケットが後に続く少なくとも1つの第2のデータパケットを前記第2のNodeBに送信するステップであって、前記少なくとも1つの第2のデータパケットが前記アラインメントインジケーションに基づいて決定される、ステップを
を含む、方法。
【請求項2】
前記アラインメントインジケーションが、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコルユーザプレーン(GTP-U)パケットによって示されるエンドマーカを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UEのUEインデックスが、前記コアネットワークから前記アラインメントインジケーションとともに受信される請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記UEのUEインデックスが、前記コアネットワークから共有GTP-Uトンネルを介して前記アラインメントインジケーションとともに受信される請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
前記共有GTP-Uトンネルが、5Gマルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)のためのマルチキャストベアラとユニキャストベアラとの両方のデータ送信のために使用される請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
エンドマーカをUE固有のGTP-Uトンネルを介して前記第2のNodeBに送信するステップであって、前記UE固有のGTP-Uトンネルが前記UEインデックスに基づく、ステップをさらに含む請求項
4に記載の方法。
【請求項7】
前記UEインデックスをエンドマーカとともに、前記共有GTP-Uトンネルを介して前記第2のNodeBに送信するステップをさらに含む請求項
4に記載の方法。
【請求項8】
前記UEのために前記UEインデックスを割り当てるステップと、
ハンドオーバ要求メッセージ内で前記UEインデックスを前記第2のNodeBに送信するステップとをさらに含む請求項
3に記載の方法。
【請求項9】
前記UEに関する前記UEインデックスが、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージ内で前記第2のNodeBから受信される請求項
3に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つの第2のデータパケットが、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サービスデータユニット(SDU)を含む請求項1に記載の方法。
【請求項11】
第1のNodeBによって実行される、前記第1のNodeBから第2のNodeBへのユーザ機器(UE)のハンドオーバを用いたマルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)のための方法であって、
少なくとも1つの第1のデータパケットを前記UEに送信するステップと、
コアネットワークから、アラインメントインジケーションを受信するステップであって、前記アラインメントインジケーションが、前記第2のNodeBによって前記UEに最初に送信される第2のデータパケットを示す
、ステップと、
前記第2のデータパケットのシーケンス番号を前記第2のNodeBに送信するステップであって、前記シーケンス番号が、前記第1のNodeBにより割り振られたものである、ステップと
を含む、方法。
【請求項12】
前記シーケンス番号が、PDCP SNまたはPDCPカウント値を含む請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
第2のNodeBによって実行される、第1のNodeBから前記第2のNodeBへのユーザ機器(UE)のハンドオーバ
を用いたマルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)のための方法であって、
ハンドオーバメッセージを受信するステップと、
前記第1のNodeBから受信されるアラインメントインジケーションに基づいて前記UEに複数のデータパケットを送信するステップ
であって、前記アラインメントインジケーションが、前記第1のNodeBから受信されるデータパケットの終わりを示す、ステップと
、
少なくとも1つの第1のデータパケットおよび前記アラインメントインジケーションを前記第1のNodeBから受信するステップであって、前記少なくとも1つの第1のデータパケットが、前記アラインメントインジケーションに基づいて決定される、ステップと
を含む、方法。
【請求項14】
前記アラインメントインジケーションが、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコルユーザプレーン(GTP-U)パケットによって示されるエンドマーカを含む請求項
13に記載の方法。
【請求項15】
前記アラインメントインジケーションをUE固有のGTP-Uトンネルを介して受信するステップであって、前記UE固有のGTP-UトンネルがUEインデックスに基づく、ステップをさらに含む請求項
13に記載の方法。
【請求項16】
前記アラインメントインジケーションをUEインデックスとともに共有GTP-Uトンネルを介して受信するステップをさらに含む請求項
13に記載の方法。
【請求項17】
前記共有GTP-Uトンネルが、5Gマルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)のためのマルチキャストベアラとユニキャストベアラとの両方のデータ送信のために使用される請求項
16に記載の方法。
【請求項18】
前記複数のデータパケットが、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サービスデータユニット(SDU)を含む請求項
13に記載の方法。
【請求項19】
前記ハンドオーバメッセージに応答して、パス切り替えインジケーションメッセージおよび前記UEのUEインデックスをコアネットワークに送信するステップをさらに含む請求項
13に記載の方法。
【請求項20】
前記UEインデックスが、前記ハンドオーバメッセージに応答して前記第2のNodeBによって割り当てられる請求項
19に記載の方法。
【請求項21】
前記UEインデックスが、前記第1のNodeBから受信される請求項
19に記載の方法。
【請求項22】
前記アラインメントインジケーションに基づいて前記UEに前記複数のデータパケットを送信するステップが、
前記少なくとも1つの第1のデータパケットをユニキャストベアラを介して前記UEに送信するステップと、
少なくとも1つの第2のデータパケットをマルチキャスト無線ベアラ(MRB)を介して前記UEに送信するステップとを含む請求項
13に記載の方法。
【請求項23】
第2のNodeBによって実行される、第1のNodeBから前記第2のNodeBへのユーザ機器(UE)のハンドオーバを用いたマルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)のための方法であって、
ハンドオーバメッセージを受信するステップと、
前記第1のNodeBから受信されるアラインメントインジケーションに基づいて前記UEに複数のデータパケットを送信するステップであって、前記アラインメントインジケーションが、複数のデータパケットのうちで前記第2のNodeBによって前記UEに最初に送信される最初のデータパケットを示す
、ステップと
を含む、方法。
【請求項24】
前記第1のNodeBから、前記第1のNodeBによって割り振られた最初のデータパケットの第1のシーケンス番号を受信するステップと、
前記最初のデータパケットを前記UEに送信する前に、前記第1のシーケンス番号と同一の前記最初のデータパケットの第2のシーケンス番号を割り振るステップとをさらに含む請求項
13に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のシーケンス番号および前記第2のシーケンス番号が、PDCP SNまたはPDCPカウント値を含む請求項
24に記載の方法。
【請求項26】
前記ハンドオーバメッセージに応答して、パス切り替えインジケーションメッセージをコアネットワークに送信するステップをさらに含む請求項
13に記載の方法。
【請求項27】
ネットワークエンティティによって実行される、第1のNodeBから第2のNodeBへのハンドオーバ
を用いたマルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)のための方法であって、
前記第1のNodeBとの共有GTP-Uトンネルを介して複数のデータパケットを送信するステップと、
前記第2のNodeBとの共有GTP-Uトンネルを介して前記複数のデータパケットを送信するステップと、
前記第1のNodeBから前記第2のNodeBへの前記ハンドオーバを示すパス切り替えインジケーションメッセージを前記第2のNodeBから受信するステップと、
アラインメントインジケーションを前記第1のNodeBに送信するステップ
であって、前記アラインメントインジケーションが、前記第2のNodeBによってユーザ機器(UE)に最初に送信される最初のデータパケットを示す、ステップと
を含む、方法。
【請求項28】
前記アラインメントインジケーションが、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコルユーザデータトンネリング(GTP-U)パケットによって示されるエンドマーカを含む請求項
27に記載の方法。
【請求項29】
ハンドオーバされるUEに関するUEインデックスが、前記アラインメントインジケーションとともに送信される請求項
27に記載の方法。
【請求項30】
前記UEインデックスが、共有GTP-Uトンネルを介して前記アラインメントインジケーションとともに送信される請求項
29に記載の方法。
【請求項31】
前記共有GTP-Uトンネルが、5Gマルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)のためのマルチキャストベアラとユニキャストベアラとの両方のデータ送信のために使用される請求項
27に記載の方法。
【請求項32】
前記アラインメントインジケーションが、前記最初のデータパケットのシーケンス番号を含む請求項
27に記載の方法。
【請求項33】
前記シーケンス番号が、PDCP SNまたはPDCPカウント値を含む請求項
32に記載の方法。
【請求項34】
アンカーNodeBによって実行される
、マルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)のための方法であって、
コアネットワークから
、第1のシーケンス番号の情報を伴うデータパケットを受信するステップ
であって、前記第1のシーケンス番号が、前記データパケットの前記シーケンス番号が、GTP-Uシリアル番号、同期情報、または前記コアネットワークによって割り振られた新しいSNを含む、ステップと、
前記第1のシーケンス番号の情報に基づいて、前記データパケットのために
第2のシーケンス番号を割り振るステップ
であって、前記第2のシーケンス番号が、PDCP SNまたはPDCPカウント値を含む、ステップと
を含む、方法。
【請求項35】
前記データパケットの前記
第2のシーケンス番号を第1のNodeBに送信するステップをさらに含む請求項
34に記載の方法。
【請求項36】
アンカーインジケーションメッセージを第1のNodeBに送信するステップをさらに含む請求項
34に記載の方法。
【請求項37】
マルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)を必要とするメッセージを第1のNodeBから受信するステップ、および/または
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)構成を含む要求メッセージを前記第1のNodeBに送信するステップをさらに含む請求項
34に記載の方法。
【請求項38】
前記データパケットの前記
第2のシーケンス番号が、SNインジケーションをともなうPDCPプロトコルデータユニット(PDU)またはPDCPサービスデータユニット(SDU)を介して前記第1のNodeBに送信される請求項
36に記載の方法。
【請求項39】
前記データパケットの前記
第2のシーケンス番号を前記第1のNodeBに送信するステップが、
前記
第2のシーケンス番号の生成方法を前記第1のNodeBに送信するステップを含む請求項
35に記載の方法。
【請求項40】
第1のNodeBによって実行される
、マルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)のための方法であって、
アンカーNodeBを示すアンカーインジケーションメッセージを受信するステップと、
前記アンカーNodeBから、マルチキャストまたはブロードキャストサービスのデータパケットのシーケンス番号を受信するステップ
であって、前記シーケンス番号が、前記アンカーNodeBにより割り振られ、PDCP SNまたはPDCPカウント値を含む、ステップと
、
前記アンカーNodeBから受信された前記シーケンス番号に基づいて、前記データパケットをユーザ機器(UE)に送信するステップと
を含む、方法。
【請求項41】
前記アンカーインジケーションメッセージが、コアネットワークまたはアンカーNodeBから受信される請求項
40に記載の方法。
【請求項42】
マルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)を必要とするメッセージを前記アンカーNodeBに送信するステップ、および/または
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)構成を含む要求メッセージを前記アンカーNodeBから受信するステップをさらに含む請求項
40に記載の方法。
【請求項43】
前記データパケットの前記シーケンス番号が、SNインジケーションをともなうPDCPパケットデータユニット(PDU)またはPDCPサービスデータユニット(SDU)を介して
前記第1のNodeBに送信される請求項
42に記載の方法。
【請求項44】
前記データパケットの前記シーケンス番号が、GTP-Uシリアル番号、または同期情報、またはコアネットワークによって割り振られた新しいSNに基づいて決定される請求項
41に記載の方法。
【請求項45】
前記アンカーNodeBから、マルチキャストまたはブロードキャストサービスの前記データパケットの前記シーケンス番号を受信するステップが、
前記シーケンス番号の生成方法を受信するステップを含む請求項
44に記載の方法。
【請求項46】
前記第1のNodeBの少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、前記第1のNodeBに、請求項1から
10のいずれか一項に記載の方法を実施
させるコンピュータプログラム。
【請求項47】
前記第1のNodeBの少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、前記第1のNodeBに、請求項11または12に記載の方法を実施させるコンピュータプログラム。
【請求項48】
前記第2のNodeBの少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、前記第2のNodeBに、請求項13から22のいずれか一項に記載の方法を実施させるコンピュータプログラム。
【請求項49】
前記第2のNodeBの少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、前記第2のNodeBに、請求項23から26のいずれか一項に記載の方法を実施させるコンピュータプログラム。
【請求項50】
前記ネットワークエンティティの少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、前記ネットワークエンティティに、請求項27から33のいずれか一項に記載の方法を実施させるコンピュータプログラム。
【請求項51】
前記アンカーNodeBの少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、前記アンカーNodeBに、請求項34から39のいずれか一項に記載の方法を実施させるコンピュータプログラム。
【請求項52】
前記第1のNodeBの少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、前記第1のNodeBに、請求項40から45のいずれか一項に記載の方法を実施させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、概して、ワイヤレス通信テクノロジーに関し、特に、マルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
新無線(NR)Rel-17において、MBSは、小エリア混合モードマルチキャスト(TR23.757においてはObjective Aとも呼ばれる)に焦点を当てる予定である。5Gシステム(5GS)上で全般的なMBSサービスを可能にし、この特徴から恩恵を受ける可能性があるユースケースを特定することが望まれている。これらのユースケースは、公共の安全およびミッションクリティカル(mission critical)、車あらゆるもの間(V2X: vehicle to everything)アプリケーション、透過的なインターネットプロトコルバージョン4(IPv4)/インターネットプロトコルバージョン6(IPv6)マルチキャスト配信、インターネットプロトコルテレビ(IPTV)、ワイヤレスでのソフトウェア配信、グループ通信、ならびにモノのインターネット(IoT)アプリケーションを含むがこれらに限定されない。これらのユースケースにおいては、サービスの継続性および信頼性が強く求められる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示の一部の実施形態は、少なくとも、マルチキャストおよびブロードキャストサービスのための技術的な解決策を提供する。
【0004】
本開示の一部の実施形態は、第1のNodeBによって実行される、第1のNodeBから第2のNodeBへのユーザ機器(UE)のハンドオーバのための方法を提供する。方法は、少なくとも1つの第1のデータパケットを送信するステップと、コアネットワークから、アラインメント(alignment)インジケーションを受信するステップとを含んでよい。
【0005】
本開示の一部のその他の実施形態は、第2のNodeBによって実行される、第1のNodeBから第2のNodeBへのユーザ機器(UE)のハンドオーバのための方法を提供する。方法は、第1のNodeBからハンドオーバメッセージを受信するステップと、アラインメントインジケーションに基づいてUEに複数のデータパケットを送信するステップとを含んでよい。
【0006】
本開示の一部のその他の実施形態は、ネットワークエンティティによって実行される、第1のNodeBから第2のNodeBへのハンドオーバのための方法を提供する。方法は、第1のNodeBとの共有GTP-Uトンネルを介してトラフィックの複数のデータパケットを送信するステップと、第2のNodeBとの共有GTP-Uトンネルを介してトラフィックの複数のデータパケットを送信するステップと、第1のNodeBから第2のNodeBへのハンドオーバを示すパス切り替えインジケーションメッセージを第2のNodeBから受信するステップと、アラインメントインジケーションを第1のNodeBに送信するステップとを含んでよい。
【0007】
本開示の一部のその他の実施形態は、ユーザ機器(UE)によって実行される、第1のNodeBから第2のNodeBへのUEのハンドオーバのための方法を提供する。方法は、少なくとも1つの第1のデータパケットをユニキャストベアラを介して第2のNodeBから受信するステップと、少なくとも1つの第2のデータパケットを第2のNodeBから受信するステップとを含んでよく、少なくとも1つの第1のデータパケットは、第1のNodeBから転送される。
【0008】
本開示の一部のその他の実施形態は、アンカーNodeBによって実行される方法を提供する。方法は、コアネットワークからデータパケットを受信するステップと、データパケットのためにシーケンス番号を割り振るステップとを含んでよい。
【0009】
本開示の一部のその他の実施形態は、NodeBによって実行される方法を提供する。方法は、アンカーNodeBを示すアンカーインジケーションメッセージを受信するステップと、アンカーNodeBから、マルチキャストまたはブロードキャストサービスのデータパケットのシーケンス番号を受信するステップとを含んでよい。
【0010】
本開示の一部の実施形態は、コンピュータが実行可能な命令を記憶させた少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体と、少なくとも1つの受信機と、少なくとも1つの送信機と、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体、少なくとも1つの受信機、および少なくとも1つの送信機に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含む装置も提供する。コンピュータが実行可能な命令は、少なくとも1つの受信機、少なくとも1つの送信機、および少なくとも1つのプロセッサを用いて、上述のいずれかの方法を実施するようにプログラミングされる。
【0011】
本開示の実施形態は、マルチキャストおよびブロードキャストサービスのための技術的な解決策を提供する。したがって、本開示の実施形態は、gNodeB(gNB)間のハンドオーバの間に無損失データ送信を提供することができる。
【0012】
本出願の利点および特徴が得られ得る方法を説明するために、本出願の説明は、添付の図面に示されるその特定の実施形態を参照することによって行われる。これらの図面は、本出願の例示的な実施形態を示すに過ぎず、したがって、その範囲を限定するものとはみなされるべきでない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示の一部の実施形態による例示的なワイヤレス通信システムを示す概略図である。
【
図2】本開示の一部の実施形態による、ハンドオーバ手順を用いるMBSのための方法を示すフロー図である。
【
図3】本開示の一部の実施形態による、円滑なハンドオーバを用いるMBSのための方法を示すフロー図である。
【
図4】本開示の一部の実施形態による、カウント値(count value)のアラインメントを用いるMBSのための方法を示すフロー図である。
【
図5】本開示の一部の実施形態による、カウント値のアラインメントを用いるMBSのための方法を示すフロー図である。
【
図6】本開示の一部の実施形態による、カウント値のアラインメントを用いるMBSのための方法を示すフロー図である。
【
図7】本開示の一部の実施形態によるMBSのための方法を示す流れ図である。
【
図8】本開示の一部の実施形態によるMBSのための方法を示す流れ図である。
【
図9】本開示の一部の実施形態によるMBSのための方法を示す流れ図である。
【
図10】本開示の一部の実施形態によるMBSのための方法を示す流れ図である。
【
図11】本開示の一部の実施形態によるMBSのための方法を示す流れ図である。
【
図12】本開示の一部の実施形態によるMBSのための方法を示す流れ図である。
【
図13】本開示の一部の実施形態によるMBSのための装置の簡略化されたブロック図である。
【
図14】本開示の一部の実施形態によるMBSのための装置の簡略化されたブロック図である。
【
図15】本開示の一部の実施形態によるMBSのための装置の簡略化されたブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
添付の図面の詳細な説明は、本開示の現在の好ましい実施形態の説明として意図されており、本開示が実施されてよい唯一の形態を示すように意図されていない。同じまたは同等の機能が、本開示の精神および範囲内に包含されるように意図される異なる実施形態によって達成される場合があることを理解されたい。
【0015】
ここで、本開示の一部の実施形態に対する参照が詳細になされ、それらの実施形態の例が添付の図面に示される。理解を容易にするために、実施形態は、3GPP 5G新無線(NR)(3GPPは登録商標)、3GPP LTEリリース8などの特定のネットワークアーキテクチャおよび新しいサービスシナリオの下で提供される。当業者は、ネットワークアーキテクチャおよび新しいサービスシナリオの発展にともない、本開示における実施形態が同様の技術的問題にやはり適用可能であることをよく知っている。
【0016】
図1は、本開示の実施形態による例示的なワイヤレス通信システム10を示す概略図である。
【0017】
図1に示されるように、ワイヤレス通信システム10は、少なくとも1つのコアネットワーク、少なくとも1つの基地局、および少なくとも1つのUEを含んでよい。ワイヤレス通信システム10は、ワイヤレス通信信号を送信および受信することができる任意の種類のネットワークに適合する。たとえば、ワイヤレス通信システム10は、ワイヤレス通信ネットワーク、セルラ電話ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ベースのネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ベースのネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ベースのネットワーク、LTEネットワーク、3GPPベースのネットワーク、3GPP 5G NRネットワーク、衛星通信ネットワーク、成層圏プラットフォーム(high altitude platform)ネットワーク、および/またはその他の通信ネットワークに適合する。
【0018】
基地局は、ベースユニット、基地(base)、アクセスポイント、アクセス端末、マクロセル、Node-B、エンハンストNodeB(eNB: enhanced NodeB)、gNB、ホームNode-B、中継ノード、デバイス、リモートユニット、または当技術分野で使用される任意のその他の用語で呼ばれる場合がある。基地局は、地理的地域に分散されてよい。概して、基地局は、1つまたは複数の対応する基地局に通信可能なように結合された1つまたは複数のコントローラを含んでよい無線アクセスネットワークの一部である。
【0019】
基地局は、概して、1つまたは複数のパケットコアネットワーク(PCN)に通信可能なように結合され、PCNは、ネットワークの中でもとりわけ、パケットデータネットワーク(PDN)(たとえば、インターネット)および公衆交換電話網のようなその他のネットワークに結合されてよい。無線アクセスおよびコアネットワークのこれらおよびその他の要素は、図示されていないが、概して当業者によく知られている。たとえば、1つまたは複数の基地局は、モビリティ管理エンティティ(MME: mobility management entity)、サービングゲートウェイ(SGW)、および/またはパケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)に通信可能なように結合されてよい。たとえば、1つまたは複数の基地局は、5Gコアネットワークのアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF: Access and Mobility Management Function)、ユーザプレーン機能(UPF)、および/またはセッション管理機能(SMF)に通信可能なように結合されてよい。
【0020】
本開示の実施形態は、様々なサービスシナリオを採用するネットワークアーキテクチャ、たとえば、3GPP 3G、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト(LTE-A)、3GPP 4G、3GPP 5GNR(新無線)、3GPP LTEリリース12以降などにおいて提供されてよいがこれらに限定されない。3GPPおよび関連する通信テクノロジーの発展にともなって、本出願に記載された用語は変わる場合があることが想定されるが、それは、本出願の原理には影響しないはずである。
【0021】
特に、ワイヤレス通信システム10は、例示の目的で、1つのコアネットワーク101、2つのgNB102、103、および4つのUE104~107を含む。特定の数のコアネットワーク、gNB、およびUEが
図1に描かれているが、任意の数のコアネットワーク、gNB、およびUEがワイヤレス通信システム10に含まれてよいことが想定される。
【0022】
通信システム10のコアネットワークは、(インターネットプロトコル(IP)サービスネットワークなどの)広域ネットワークと(eLTEエンハンストNodeB(eNB)無線アクセスネットワークノード、5G gNB無線アクセスネットワークノード、ならびにgNB102および103などの)無線アクセスネットワークノードとの間に相互接続された5Gコアネットワークであってよい。コアネットワークは、広域ネットワークと無線アクセスネットワークノードとの間の1つまたは複数の装置またはサービスであってよい。
【0023】
UE104、105、106、および107は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、スマートテレビ(たとえば、インターネットに接続されたテレビ)、セットトップボックス、ゲームコンソール、(防犯カメラを含む)セキュリティシステム、車載コンピュータ、ネットワークデバイス(たとえば、ルータ、スイッチ、およびモデム)などのコンピューティングデバイスを含んでよい。本開示の実施形態によれば、UE104~107は、ポータブルワイヤレス通信デバイス、スマートフォン、セルラ電話、折り畳み式携帯電話、加入者識別モジュールを有するデバイス、パーソナルコンピュータ、選択的呼出受信機(selective call receiver)、またはワイヤレスネットワーク上で通信信号を送信および受信することができる任意のその他のデバイスを含んでよい。一部の実施形態において、UE104~107は、スマートウォッチ、フィットネスバンド、光学式ヘッドマウントディスプレイなどのウェアラブルデバイスを含んでよい。さらに、UE104~107は、加入者ユニット、移動体、移動局、ユーザ、端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、固定端末、加入者局、ユーザ端末、もしくはデバイスと呼ばれる、または当技術分野で使用されるその他の用語を使用して説明される場合がある。
【0024】
gNB102は、共有ベアラ121を介してコアネットワーク101からパケット111、112、および113(すなわち、パケット#1、#2、および#3)を受信してよい。共有ベアラ121は、GPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン(GTP-U: GPRS Tunneling Protocol User plane)トンネルであってよい(GPRSは汎用パケット無線サービスを指す)。gNB102は、gNB102のカバレッジの下にあるUE104およびUE106に同じMBSデータ(たとえば、パケット111、112、および113)を送信してよい。たとえば、MBSデータは、ポイントツーマルチポイント(PTM)モードによってUE104およびUE106に送信されてよい。MBSデータは、単一セルポイントツーマルチポイントマルチキャスト無線ベアラ(SC-PTM MRB: Single Cell Point-to-Multipoint Multicast Radio Bearer)123を介してUE104およびUE106に送信されてよい。
【0025】
gNB103は、共有ベアラ122を介してコアネットワーク101からパケット111、112、および113(すなわち、パケット#1、#2、および#3)を受信してよい。共有ベアラ122は、GTP-Uトンネルであってよい。gNB103は、gNB103のカバレッジの下にあるUE105およびUE107に同じMBSデータ(たとえば、パケット111、112、および113)を送信してよい。たとえば、MBSデータは、PTMモードによってUE105およびUE107に送信されてよい。MBSデータは、SC-PTM MRB 124によってUE105およびUE107に送信されてよい。UE104および/またはUE106がgNB102のカバレッジからgNB103のカバレッジに移動してよく、UE105および/またはUE107がgNB103のカバレッジからgNB102のカバレッジに移動してよい場合、UE104~107のハンドオーバが発生する。
【0026】
MBSは、公共の安全およびミッションクリティカル、V2Xアプリケーション、透過的なIPv4/IPv6マルチキャスト配信、IPTV、ワイヤレスでのソフトウェア配信、グループ通信、ならびにIoTアプリケーションに適用される場合がある。これらのユースケースにおいては、サービスの継続性および信頼性が強く求められる。たとえば、ソフトウェアのダウンロードに関して、パケットがハンドオーバ中に見失われるべきでない。
【0027】
図2は、本開示の一部の実施形態による、ハンドオーバ手順を用いるMBSのための方法を示すフロー図である。
【0028】
LTEまたはNRにおいては、サービスの継続性が、ハンドオーバのためにソースgNB(またはeNB)とターゲットgNB(またはeNB)との間でサポートされる。無損失データ送信をサポートするために、ハンドオーバ時に、ソースgNBは、ハンドオーバされるUEによって肯定応答されていないすべてのダウンリンクパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP: Packet Data Convergence Protocol)サービスデータユニット(SDU)をそれらのシーケンス番号(SN)とともにターゲットgNBに転送してよい。さらに、ソースgNBは、フレッシュデータ(fresh data)をPDCP SNなしでターゲットgNBに転送してもよい。転送されるSDUのPDCP SNは、GTP-U拡張ヘッダの「PDCP PDU番号」フィールド内で運ばれる(PDUはプロトコルデータユニットを指す)。ターゲットgNBは、転送されたGTP-Uパケット内でPDCP SNが利用可能である場合、そのPDCP SNを使用する。ハンドオーバ中の順序通りの配信は連続したPDCP SNに基づくので、PDCP SNの割り当てが、ソースgNBとターゲットgNBとの間で揃えられるべきである。
【0029】
以上に鑑みて、5G MBSは、gNB間のモビリティのためにサービスの継続性をサポートする必要があり、これは、無損失ハンドオーバがサポートされるべきであることを意味する。ハンドオーバ中の順序通りの配信は、連続したPDCP SN(またはPDCPカウント値)に基づくので、PDCP SN(またはPDCPカウント値)が、ソースgNBとターゲットgNBとの間で揃えられなければならない。しかし、5G MBSは、PTMモードをサポートする必要がある。PTMモードでは、5G MBSサービスは、1つまたは複数の複数のセル上でマルチキャストされる。ソースgNBおよびターゲットgNBは、コアネットワークからの同じパケットのために独立したSN(またはカウント値)を割り振ってよい。gNB間のSN(またはカウント値)のずれは、ソースgNBからターゲットgNBへのハンドオーバ中の失われるパケットを引き起こす場合がある。
【0030】
図2に示された例示的な方法において、コアネットワーク101は、MBSデータ(すなわち、パケット111またはパケット#1)をソースgNB102およびターゲットgNB103に送信してよい。
図2の動作641において、コアネットワーク101は、パケット111(またはパケット#1)を共有ベアラ121を介してソースgNB102に送信する。
図2の動作643において、コアネットワーク101は、同じパケット111(またはパケット#1)を共有ベアラ122を介してターゲットgNB103に送信する。共有ベアラ121および122は、GTP-Uトンネルであってよい。
【0031】
コアネットワークからMBSデータを受信すると、ソースgNB102は、受信されたMBSデータのためにSN(またはPDCP SN)を割り振る。
図2の動作642において、ソースgNB102は、受信されたパケット111(またはパケット#1)のためにSN、たとえば、6を割り振る。ソースgNB102は、ソースgNB102のカバレッジの下のUE(たとえば、UE104)に、割り振られたSNを有するパケット(たとえば、割り振られたPDCP SNを有するPDCP PDU)を送信してよい。
図2の動作645において、ソースgNB102は、(パケット#1およびSN=6を含む)パケット631をSC-PTM MRB 123を介してUE104に送信する。
【0032】
コアネットワークからMBSデータを受信すると、ターゲットgNB103は、受信されたMBSデータのためにSN(またはPDCP SN)を割り振る。
図2の動作644において、ターゲットgNB103は、受信されたパケット111(またはパケット#1)のためにSN、たとえば、5を割り振る。ターゲットgNB103は、ターゲットgNB103のカバレッジの下のUE(たとえば、UE105)に、割り振られたSNを有するパケット(たとえば、割り振られたPDCP SNを有するPDCP PDU)を送信してよい。
図2の動作646において、ターゲットgNB103は、(パケット#1およびSN=5を含む)パケット632をSC-PTM MRB 124を介してUE105に送信する。
【0033】
異なるgNBにおいては、同じパケット(たとえば、パケット111またはパケット#1)が、異なるSNを割り振られる場合がある。
図2において、パケット111(またはパケット#1)は、gNB102によってSN=6を割り振られ、パケット111(またはパケット#1)は、gNB103によってSN=5を割り振られる。
【0034】
UE104がソースgNB102のカバレッジからターゲットgNB103のカバレッジに移動する場合、UE104のハンドオーバが発生する。
図2の動作647において、ソースgNB102からターゲットgNB103へのUE104のハンドオーバ手順がトリガされる。
【0035】
ターゲットgNB103の下のUE105に関するMBSセッションは、引き続きアクティブ化されてよく、対応するMBSデータが、コアネットワーク101からターゲットgNB103に送信されてよい。
図2の動作648において、コアネットワーク101は、パケット112および113(またはパケット#2および#3)をターゲットgNB103に送信する。コアネットワークからMBSデータを受信すると、ターゲットgNB103は、受信されたMBSデータのためにSN(またはPDCP SN)を割り振る。
図2においては、パケット112および113(またはパケット#2および#3)が受信されると、動作644が、再び実行され、ターゲットgNB103は、パケット112および113(またはパケット#2および#3)のためにSNを割り振る。
【0036】
ハンドオーバ手順の後または間に、ソースgNB102は、ハンドオーバされるUEによって肯定応答されていないすべてのPDCP SDUをそれらのSNとともにターゲットgNB103に知らせる。たとえば、ソースgNB102は、送信されるまたは受信される次のパケットのSNをターゲットgNB103に報告してよい。
図2の動作649において、ソースgNB102は、送信される(または共有ベアラ122を介して受信される)次のパケットがSN=7であることを報告する。
【0037】
ターゲットgNB103は、UE105に、割り振られたSNを有するパケット(たとえば、割り振られたPDCP SNを有するPDCP PDU)を送信してよい。
図2の動作650において、ターゲットgNB103は、(パケット#2およびSN=6を含む)パケット633をSC-PTM MRB 124を介してUE105に送信する。
図2の動作651において、ターゲットgNB103は、(パケット#3およびSN=7を含む)パケット634をSC-PTM MRB 124を介してUE105に送信する。
【0038】
ターゲットgNB103は、UEの報告に基づいて、新たに入ったUEに最初のパケットを送信してよい。
図2の動作652においては、UE104が送信される(または受信される)次のパケットがSN=7であると報告するので、UE104からの報告に基づいて、ターゲットgNB103は、(パケット634と同一である、パケット#3およびSN=7を含む)パケット634'を送信する。UE104は、ソースgNBからもターゲットgNBからもパケット112(またはパケット#2)を受信しない。ソースgNBとターゲットgNBとの間のSNのずれのため、UE104は、パケット112(またはパケット#2)を失う。
【0039】
図3は、本開示の一部の実施形態による、円滑なハンドオーバを用いるMBSのための方法を示すフロー図である。
【0040】
図3に示される例示的な方法においては、サービスの継続性のための(たとえば、パケット191または191'に含まれる)エンドマーカ(End Marker)インジケーションおよび専用のベアラが導入される。エンドマーカインジケーションは、ソースgNBからターゲットgNBへ送信されるデータパケットの終わりを示してよい。一部の実施形態において、エンドマーカインジケーションは、UEに関して一意であってよい。UE104のハンドオーバ手順の間または後に、ターゲットgNB103は、ソースgNB102から転送されたデータおよびエンドマーカインジケーションを受信してよい。ターゲットgNBは、転送されたデータを専用のベアラを介してUE104に送信してよい。UEは、転送されたパケットを専用のベアラを介して受信し、新しいSC-PTM MRBを介してパケットを受信する。エンドマーカインジケーションおよび専用のベアラによって、無損失でシームレスなハンドオーバがサポートされてよい。
【0041】
図3において、UE104は、ソースgNB102からMRB(たとえば、SC-PTM MRB)によってPTMモードで5G MBSサービスを受信してよい。共有ベアラ(たとえば、共有GTP-Uトンネル)が、コアネットワーク101(たとえば、5Gコアネットワークにおけるユーザプレーン機能(UPF))とソースgNB102との間で使用されてよい。共有ベアラ121は、PTMモードおよび/もしくはPTPモードならびに/またはMRBおよび/もしくはユニキャストデータ無線ベアラ(DRB)の使用のために、5G MBSサービスのデータパケットを送信してよい。また、ターゲットgNB103は、PTMモードにおける同じMBSサービスデータの送信のためのMRBを有していてよい。たとえば、ソースgNB102のMRBが、SC-PTM MRB 123である場合があり、ターゲットgNB103のMRBが、SC-PTM MRB 124である場合がある。
【0042】
図3に示された例示的な方法において、コアネットワーク101は、MBSデータ(すなわち、パケット111またはパケット#1)をソースgNB102およびターゲットgNB103に送信してよい。
図3の動作141において、コアネットワーク101は、パケット111(またはパケット#1)を共有ベアラ121を介してソースgNB102に送信する。
図3の動作143において、コアネットワーク101は、同じパケット111(またはパケット#1)を共有ベアラ122を介してターゲットgNB103に送信する。共有ベアラ121および122は、GTP-Uトンネルであってよい。共有ベアラは、共通ベアラまたは共通GTP-Uトンネルとも呼ばれる場合がある。
【0043】
コアネットワークからMBSデータを受信すると、ソースgNB102は、受信されたMBSデータのためにSN(またはPDCP SNまたはPDCPカウント値)を割り振る。
図3の動作142において、ソースgNB102は、受信されたパケット111(またはパケット#1)のためにSN、たとえば、6を割り振る。ソースgNB102は、ソースgNB102のカバレッジの下のUE(たとえば、UE104)に、割り振られたSNを有するパケット(たとえば、割り振られたPDCP SNを有するPDCP PDU)を送信してよい。
図3の動作145において、ソースgNB102は、(パケット#1およびSN=6を含む)パケット131をSC-PTM MRB 123を介して送信する。
【0044】
コアネットワークからMBSデータを受信すると、ターゲットgNB103は、受信されたMBSデータのためにSN(またはPDCP SN)を割り振る。
図3の動作144において、ターゲットgNB103は、受信されたパケット111(またはパケット#1)のためにSN、たとえば、5を割り振る。ターゲットgNB103は、ターゲットgNB103のカバレッジの下のUE(たとえば、UE105)に、割り振られたSNを有するパケット(たとえば、割り振られたPDCP SNを有するPDCP PDU)を送信してよい。
図3の動作146において、ターゲットgNB103は、(パケット#1およびSN=5を含む)パケット132をSC-PTM MRB 124を介して送信する。
【0045】
異なるgNBにおいては、同じパケット(たとえば、パケット111またはパケット#1)が、異なるSNを割り振られる場合がある。
図3において、パケット111(またはパケット#1)は、gNB102によってSN=6を割り振られ、パケット111(またはパケット#1)は、gNB103によってSN=5を割り振られる。
【0046】
UE104がソースgNB102のカバレッジからターゲットgNB103のカバレッジに移動する場合、ハンドオーバが発生する。
図3の動作147において、ソースgNB102からターゲットgNB103へのUE104のハンドオーバ手順がトリガされる。
【0047】
ハンドオーバ手順の間に、ソースgNB102(たとえば、ソースNG-RAN)は、ターゲットgNB103(たとえば、ターゲットNG-RAN)にハンドオーバ要求を送信してよい。NG-無線アクセスノード(RAN)は、3GPPによって5Gと併せて定義された新しいRANである。
【0048】
ハンドオーバ手順の間に、ハンドオーバ下のUE104に関するUEインデックスが、ソースgNB102またはターゲットgNB103によって割り当てられてよい。UEインデックスは、セル-無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI: Cell-Radio Network Temporary Identifier)、Xnインターフェースに関連するUE ID、またはその他の好適なIDであってよい。UEインデックスがソースgNB102によって割り当てられる場合、ソースgNB102は、ハンドオーバ要求メッセージ内でターゲットgNB103にUEインデックスを転送する。UEインデックスがターゲットgNB103によって割り当てられる場合、ターゲットgNB103は、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージ内でソースgNB102にUEインデックスを転送する。UEインデックスは、UE専用のエンドマーカインジケーションに関する設定および識別のために使用されてよい。一部の実施形態において、エンドマーカインジケーションは、UEに関して一意であってよい。ソースgNB102は、ターゲットgNB103に「データ転送が必要」インジケーションも送信してよい。一部の実施形態において、「データ転送が必要」インジケーションは、5G MBSセッションに関して一意であるかまたは5G MBSベアラに関して一意であってよい。
【0049】
ソースgNB102は、進行中の5G MBSセッション、無線ベアラ、およびモードの情報もターゲットgNBに送信してよい。ターゲットgNB103は、PTMモードの利用を決めてよい。「データ転送が必要」インジケーションに従って、ターゲットgNB103は、転送されたデータパケットをUE(たとえば、UE104)に送信するための専用のDRBを構成してよい。専用のDRBは、ソースgNB102から受信された転送されたデータパケットを送信するために使用されてよい。
【0050】
ソースgNB102からターゲットgNB103へのハンドオーバ手順の後、ターゲットgNB103は、5G MBSセッションのパス切り替えインジケーションをコアネットワーク101(たとえば、5Gコアネットワークのアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF))に送信してよい。UEインデックスが、パス切り替えインジケーションとともに送信されてよく、またはパス切り替えインジケーションに含まれてよい。AMFは、パス切り替えインジケーションをUPFに転送する。パス切り替えインジケーションは、UE(たとえば、UE104)がターゲットgNBに切り替えられ、ターゲットgNB103においてこの5G MBSセッションに関するデータを受信することを示してよい。
【0051】
図3の動作148において、ターゲットgNB103は、パス切替インジケーションおよび(UE104の)UEインデックスをコアネットワーク101に送信する。一部の実施形態において、動作148は、コアネットワーク101からターゲットgNB103への何らかの肯定応答メッセージを含んでよい。
【0052】
パス切り替えインジケーションおよびUEインデックスを受信すると、コアネットワーク101(たとえば、UPF)は、共有ベアラ(たとえば、GTP-Uトンネル)上で1つまたは複数の「UEインデックスをともなうエンドマーカインジケーション」パケットをソースgNB102に直ちに送信してよい。たとえば、コアネットワーク(たとえば、UPF)は、特定のデータパケットの前または2つの特定のデータパケットの間に、1つまたは複数の「UEインデックスをともなうエンドマーカインジケーション」パケットを送信してよい。一部の実施形態において、エンドマーカインジケーションおよびUEインデックスは、5G MBSセッションのGTP-Uヘッダ内で示されてよい。一部の実施形態において、エンドマーカインジケーションおよびUEインデックスは、GTP-Uパケットによって提供されてよい。
【0053】
図3の動作149において、コアネットワーク101は、パケット112、113、114(またはパケット#2、#3、#4)と、エンドマーカインジケーションおよびUEインデックスを含むパケット191とを共有ベアラ121を介して送信する。エンドマーカインジケーションおよびUEインデックスを含むパケット191は、パケット114(またはパケット#4)の前またはパケット113とパケット114と(またはパケット#3とパケット#4と)の間に送信されてよい。
【0054】
「UEインデックスをともなうエンドマーカインジケーション」パケットを受信すると、「UEインデックスをともなうエンドマーカインジケーション」パケットを受信するベアラに関して転送機能がアクティブ化される場合、ソースgNB102は、共有データ転送トンネルを介してターゲットgNB103にエンドマーカインジケーションおよび/またはいくつかのパケットを転送または送信してよい。一部の実施形態において、「UEインデックスをともなうエンドマーカインジケーション」パケットを受信すると、ソースgNB102は、UEインデックスによってUE(たとえば、UE104)を識別し、1つまたは複数のUE固有のGTP-Uトンネルを介してターゲットgNBにエンドマーカインジケーションおよび/またはいくつかのパケットを転送または送信してよい。ソースgNB102とターゲットgNB103との間の専用のUE固有のGTP-Uトンネルが、データパケットの転送のために確立されてよい。たとえば、ソースgNB102は、パケット112および113(またはパケット#2および#3)ならびに1つまたは複数のエンドマーカインジケーションをターゲットgNB103に送信してよい。一部の実施形態において、ソースgNB102は、割り振られたPDCP SNまたはカウント値を有するパケット112および113(またはパケット#2および#3)ならびに1つまたは複数のエンドマーカインジケーションをターゲットgNB103に送信してよい。
【0055】
図3の動作150において、ソースgNB102は、パケット112および113(またはパケット#2および#3)ならびに(エンドマーカインジケーションを含む)パケット191'をターゲットgNB103に送信する。パケット112および113(またはパケット#2および#3)は、ソースgNB 102によって割り振られたSNを含んでよい。一部の実施形態において、ソースgNB102は、UE104に成功裏に送信されないデータパケットが後に続くデータパケットをターゲットgNB 103に送信してよい。一部の実施形態において、ソースgNB102は、ターゲットgNB103に、エンドマーカインジケーションよりも前に受信され、UE104によって肯定応答されていないデータパケットを送信してよい。場合によっては、ソースgNBとターゲットgNBとの間の専用のUE固有のGTP-Uトンネルが、データの転送のために確立され得る。場合によっては、ソースgNBとターゲットgNBとの間の共有GTP-Uトンネルが、データの転送のために確立され得る。
【0056】
ターゲットgNB103の下のUE105に関するMBSセッションは、引き続きアクティブ化されてよく、対応するMBSデータが、コアネットワーク101からターゲットgNB103に送信されてよい。
図3の動作151において、コアネットワーク101は、パケット112(またはパケット#2)をターゲットgNB103に送信する。コアネットワークからMBSデータを受信すると、ターゲットgNB103は、受信されたMBSデータのためにSN(またはPDCP SN)を割り振る(
図3に示さず)。
【0057】
ターゲットgNB103は、UE105に、割り振られたSNを有するパケット(たとえば、割り振られたPDCP SNを有するPDCP PDU)を送信してよい。
図3の動作152において、ターゲットgNB103は、(パケット#2およびSN=6を含む)パケット133をSC-PTM MRB 124を介して送信する。
【0058】
「エンドマーカインジケーション」を検出すると、ターゲットgNB103は、エンドマーカインジケーションを含むパケットを破棄し、SC-PTM MRB 123またはSC-PTM MRBのPTPモードに関連する専用のDRBまたは専用のユニキャストベアラを介してエンドマーカインジケーションよりも前のデータパケットを送信してよい。ターゲットgNB103は、ソースgNB102によって割り振られたPDCP SNまたはカウント値を引き続き使用してよい。一部の実施形態において、ターゲットgNB103は、ソースgNB102からのパケットのためにPDCP-SNが割り振られていない場合、最初のダウンリンクパケットのために、DLカウント値IE(ダウンリンクカウント値情報要素を指す)内に含まれるPDCP SNの値を使用し得る。DLカウント値IEは、ソースgNBから送信されてよい。
【0059】
図3の動作153において、エンドマークインジケーションを受信すると、ターゲットgNB103は、SC-PTM MRB 123またはSC-PTM MRBのPTPモードに関連する専用のDRBまたは専用のベアラ126を介してUE104にパケット112および113(またはパケット#2および#3)を送信する。パケット112および113(またはパケット#2および#3)は、ソースgNBによって割り振られたSNを含んでよい。一部の実施形態において、ターゲットgNB103は、UE104に、ソースgNBからエンドマーカインジケーションよりも前に受信されるデータパケットを送信してよい。
【0060】
データパケットがターゲットgNB103から受信された後、専用のベアラ126は、解放されてよい。ターゲットgNB103に関して、エンドマーカインジケーション(すなわち、パケット191')よりも前に受信されたデータパケットが送信されるかまたはUE104によって肯定応答されると、ターゲットgNB103は、専用のベアラ126を解放してよい。UE104に関して、UE104は、タイマが切れるとき、またはUE104がコアネットワーク101からコマンドを受信したときに、専用のベアラ126を解放してよい。一部の実施形態において、ターゲットgNB103は、専用のベアラ126を介してUE104にエンドマーカインジケーションを送信してよい。この場合、ターゲットgNB103は、エンドマーカインジケーションが送信されたかまたはUE104によって肯定応答されたときに専用のベアラ126を解放してよく、UE104は、エンドマーカインジケーションが受信されるときに専用のベアラ126を解放してよい。
【0061】
ターゲットgNB103の下のUE105に関するMBSセッションは、引き続きアクティブ化されてよく、対応するMBSデータが、コアネットワーク101からターゲットgNB103に送信されてよい。
図3の動作154において、コアネットワーク101は、パケット113および114(またはパケット#3および#4)をターゲットgNB103に送信する。コアネットワークからMBSデータを受信すると、ターゲットgNB103は、受信されたMBSデータのためにSN(またはPDCP SN)を割り振ってよい(
図3に示さず)。
【0062】
ターゲットgNB103は、UE105に、割り振られたSNを有するパケット(たとえば、割り振られたPDCP SNを有するPDCP PDU)を送信してよい。
図3の動作155において、ターゲットgNB103は、パケット134および135をSC-PTM MRB 124を介してUE105に送信する。パケット134は、パケット#3およびSN=7を含み、パケット135は、パケット#4およびSN=8を含む。
【0063】
UE104がターゲットgNB103の下のMBSセッションに加わるので、ターゲットgNB103は、UE104に、割り振られたSNを有するパケット(たとえば、割り振られたPDCP SNを有するPDCP PDU)を送信してよい。
図3の動作156において、ターゲットgNB103は、パケット134'および135'をSC-PTM MRB 124を介して送信する。パケット134'は、パケット#3およびSN=7を含み、パケット135'は、パケット#4およびSN=8を含む。パケット134'および135'は、それぞれ、パケット134および135と同一であってよい。
図3に示されたように、UE104は、(動作152で説明されたように)ターゲットgNB103から専用のベアラ126(たとえば、専用のDRB)を介してデータパケット#2および#3を受信し、(動作156で説明されたように)ターゲットgNB103からSC-PTM MRB 124を介してデータパケット#3および#4を受信してよい。
【0064】
図3においては、ソースgNB102からターゲットgNB103へのUE104のハンドオーバ手順がトリガされるとき、UE104は、
図2に示されたように、ターゲットgNB103からSC-PTM MRB 124を介してパケットを受信してもよい。それにもかかわらず、UE104は、さらに、専用のベアラ(たとえば、専用のDRB)を介して、ソースgNB102からターゲットgNB103に転送される、エンドマーカインジケーションよりも前のパケットを受信する。エンドマーカインジケーションよりも前のパケットは、UE104がSC-PTM MRB 123および124から受信しない1つまたは複数のパケットを含んでよい。結果として、エンドマーカインジケーションおよび専用のベアラを利用するとき、ハンドオーバ中にパケットは失われない。
【0065】
図4は、本開示の一部の実施形態による、カウント値のアラインメントを用いるMBSのための方法を示すフロー図である。
【0066】
図4に示される例示的な方法においては、異なるgNB間のPDCPカウント値が、コアネットワークから送信される「最初のパケットインジケーション」に揃えられる。
【0067】
PTMモードでの5G MBSサービスのためのデータパケットは、ソースgNB102内のMRB(たとえば、SC-PTM MRB 123)によって送信されてよい。共有ベアラ121(たとえば、共有GTP-Uトンネル)が、コアネットワーク101(たとえば、コアネットワーク101のUPF))とソースgNB102との間で使用されてよい。共有ベアラ121は、MRBおよび/またはユニキャストデータ無線ベアラ(DRB)の使用のために、5G MBSサービスのデータパケットを送信してよい。
【0068】
図4に示された例示的な方法において、コアネットワーク101は、MBSデータ(すなわち、パケット111またはパケット#1)を共有ベアラ121(たとえば、共有GTP-Uトンネル)を介してソースgNB102に送信してよい。
図4の動作241において、コアネットワーク101は、パケット111(またはパケット#1)を共有ベアラ121を介してソースgNB102に送信する。
【0069】
コアネットワークからMBSデータパケットを受信すると、ソースgNB102は、受信されたMBSデータパケットのために連続したSN(またはPDCP SN、PDCPカウント値)を割り振る。
図4の動作242において、ソースgNB102は、受信されたパケット111(またはパケット#1)のためにSNを割り振る。
【0070】
ソースgNB102は、ソースgNB102のカバレッジの下のUE(たとえば、UE104)に、割り振られたSNを有するパケット(たとえば、割り振られたPDCP SNを有するPDCP PDU)を送信してよい。
図4の動作243において、ソースgNB102は、(パケット#1およびSN=6を含む)パケット231をSC-PTM MRB 123を介して送信する。
【0071】
UE104がソースgNB102のカバレッジからターゲットgNBのカバレッジに移動する場合が想定される。UE104がソースgNB102のカバレッジからターゲットgNBのカバレッジに移動する場合、UE104のハンドオーバが発生する。
図4の動作244において、ソースgNB102からターゲットgNB103へのUE104のハンドオーバ手順がトリガされる。一部の実施形態では、動作244において、ターゲットgNBは、UE104およびソースgNB102によってアクティブ化されたMBSと同一であるMBSを開始してよい。
【0072】
ターゲットgNB103は、ターゲットgNB103とコアネットワーク101との間で5G MBSセッションを確立するようにトリガされてよい。たとえば、ターゲットgNB103は、パス切り替えインジケーションまたはマルチキャストサービス参加インジケーション(join multicast service indication)をコアネットワークに送信してよい。コアネットワーク101は、gNB2が5G MBSセッションのパケットの送信を開始することを知っていてよい。たとえば、コアネットワーク101は、gNB2がUE104とソースgNB102との間で既にアクティブ化されている5G MBSセッションのパケットの送信を開始することを知っていてよい。パス切り替えインジケーションは、NGインターフェースメッセージによって運ばれてよい。パス切り替えインジケーションは、5G MBSセッションIDまたは一時モバイルグループアイデンティティ(TMGI: Temporary mobile group identity)を含んでよい。マルチキャストサービス参加インジケーションは、(インターネットプロトコル)IPレイヤにおいて提供されてよい。
図4の動作245において、ターゲットgNB103は、パス切り替えインジケーションまたは共同マルチキャストセッションインジケーション(joint multicast session indication)をコアネットワークに送信する。
【0073】
パス切り替えインジケーションまたは共同マルチキャストセッションインジケーションを受信すると、コアネットワーク101は、ターゲットgNBによってハンドオーバ下のUEに送信される最初のデータパケットを示す「最初のパケットインジケーション」をソースgNB102に送信してよい。コアネットワーク101(たとえば、UPF)は、「ターゲットgNB103の最初のパケットインジケーション」をソースgNB102に送信してよい。最初のパケットインジケーションは、GTP-Uヘッダ内で運ばれてよい。最初のパケットインジケーションは、現在のパケット、次のパケット、および前のパケットのうちのどれがコアネットワーク101からターゲットgNB103に送信される最初のパケットである可能性があるかを示してよい。最初のパケットインジケーションは、ターゲットgNB103の情報、たとえば、gNB103のIDを含んでよい。
【0074】
図4の動作246において、コアネットワーク101は、「最初のパケットインジケーション」を含むパケット291を送信する。最初のパケットインジケーションの後に、UE104とソースgNB102との間のMBSセッションのための後続のデータパケットが続いてよい。たとえば、パケット291の後に、パケット112および113(またはパケット#2および#3)が続いてよい。コアネットワークからパケット112および113(またはパケット#2および#3)を受信すると、ソースgNB102は、パケット112および113(またはパケット#2および#3)のためにSN(またはPDCP SN)を割り振ってよい(
図4に示さず)。
【0075】
ソースgNB102は、ターゲットgNB103に、対応するPDCPカウント値を送信してよい。ソースgNB102は、「最初のパケットインジケーション」において示されたパケット(たとえば、現在のパケット、次のパケット、または前のパケット)のPDCPカウント値を送信してよい。ソースgNB102は、(最初のパケットインジケーションにおいてのものであってよい)ターゲットgNB103の情報に従ってPDCPカウント値をターゲットgNB103に送信してよい。PDCPカウント値は、SNステータス転送(SN STATUS TRANSFER)メッセージ、またはソースgNB102からターゲットgNB103への新しい非UE関連メッセージ内の最初のPDCPカウント値IE(First PDCP Count Value IE)内にあってよい。
【0076】
図4の動作247において、ソースgNB102は、ターゲットgNB103にインジケーションを送信する。ソースgNB102によって送信されるインジケーションは、次のパケットに関するPDCPカウント値(またはSN)を示してよい。たとえば、ソースgNB102からターゲットgNB103へのインジケーションは、ターゲットgNB103によって受信される最初のパケット(すなわち、パケット#2またはパケット112)に関してSN=7であることを示す。
【0077】
図4の動作248において、ソースgNB102は、(パケット#2およびSN=7を含む)パケット236をSC-PTM MRB 123を介してUE104に引き続き送信してよい。ソースgNB102は、動作247で説明されたようにインジケーションを送信し、(動作248で説明されたように)(パケット#2およびSN=7を含む)パケット236をUE104に送信してよい。一部の実施形態において、ソースgNB102は、UE104にパケット236を送信しない可能性がある。
【0078】
ターゲットgNB103の下のMBSセッションが動作244のおかげでアクティブ化されてよいので、対応するMBSデータが、コアネットワーク101からターゲットgNB103に送信されてよい。一部の実施形態において、コアネットワーク101からターゲットgNB103に送信される最初のデータパケットは、「最初のパケットインジケーション」の後にソースgNB102に送信されるデータパケットであってよい。
図4の動作249において、コアネットワーク101は、パケット112および113(またはパケット#2および#3)をターゲットgNB103に送信する。パケット112(またはパケット#2)は、「最初のパケットインジケーション」の後にソースgNB102に送信されるパケット112(またはパケット#2)と同一である、コアネットワーク101からターゲットgNB103に送信される最初のデータパケットである。
【0079】
コアネットワークからパケット112および113(またはパケット#2および#3)を受信すると、ターゲットgNB103は、パケット112および113(またはパケット#2および#3)のためにSN(またはPDCP SN)を割り振る。ターゲットgNB103は、コアネットワーク101から受信された最初のパケットに、ソースgNB102によって示されたPDCPカウント値(またはSN)を割り振ってよい。ターゲットgNB103は、後続のパケットのためにPDCPカウント値(またはSN)を連続的に割り振ってよい。ターゲットgNB103は、コアネットワーク101からの最初の受信されたパケットのために最初のカウント値IE(First Count Value IE)内で示されるPDCPカウント値を割り振り、その後に受信されたパケットのために連続したPDCPカウント値を割り振ってよい。
図4の動作250において、ターゲットgNBは、最初の受信されたパケット(すなわち、パケット#2またはパケット112)にSN=7を割り振る。ソースgNB102とターゲットgNB103との間のPDCPカウント値が、揃えられてよい。その後に受信されたパケットに関して、ターゲットgNB103は、連続したPDCPカウント値(またはSN)を割り振ってよい。たとえば、ターゲットgNBは、2番目の受信されたパケット(すなわち、パケット#3またはパケット113)にSN=8を割り振る。
【0080】
UE104がターゲットgNB103の下のMBSセッションに加わるので、ターゲットgNB103は、UE104に、割り振られたSNを有するパケット(たとえば、割り振られたPDCP SNを有するPDCP PDU)を送信してよい。
図4の動作251において、ターゲットgNB103は、パケット236'および237をSC-PTM MRB 124を介して送信する。パケット236'は、パケット#2およびSN=7を含み、パケット237は、パケット#3およびSN=8を含む。パケット236'は、パケット236と同一であってよい。UE104はすべてのパケットを受信してよく、ハンドオーバ中にパケットは失われない。
【0081】
一部の実施形態において、gNB102およびgNB103は、それぞれ、ハンドオーバ中のソースgNBおよびターゲットgNBであってよい。一部のその他の実施形態において、gNB102は、PDCPカウント値の割り当てのためのアンカーgNBであってよく、gNB103は、アンカーgNBのサービスを受けるgNB(served gNB)であってよい。
【0082】
図5は、本開示の一部の実施形態による、カウント値のアラインメントを用いるMBSのための方法を示すフロー図である。
【0083】
図5に示される例示的な方法においては、gNB間でPDCP SNまたはカウント値のアラインメントを保つために、アンカーPDCPの概念が提案される。特定の5G MBSデータ送信のためのPDCP SNまたはカウント値割り振り機能が、単一のgNBにのみ提供される。PDCP SNまたはカウント値割り振り機能を持つgNBが、アンカーgNBとして定義される。アンカーgNBは、特定のエリア内で選択されてよい。特定のエリア内の同じ5G MBSデータ送信のためのその他のgNBは、アンカーgNBと接続されてよい。特定のエリア内の同じ5G MBSデータ送信のためにアンカーgNBと接続されたgNBは、サービスを受けるgNBとして定義されてよい。
【0084】
図5に示されるように、アンカーgNB102は、コアネットワーク101との5G MBSセッション接続を有していてよい。5G MBSセッションに関するデータは、アンカーgNB102のPDCPレイヤにおいて処理されてよい。アンカーgNB(またはプライマリgNB)は、関連するPDCP PDUをXnインターフェースを介して近隣のgNB(またはセカンダリgNB、サービスを受けるgNB、スレーブgNB)に配信してよい。
【0085】
図5に示された例示的な方法において、サービスを受けるgNB103は、アンカーgNB102から、またはコアネットワーク101から、またはネットワークもしくはシステム内で配信される運用および保守(OAM)構成によってアンカーgNB102の情報を取得してよい。異なる5G MBSサービスのために、異なるアンカーgNBが割り振られてよい。たとえば、TMGIによって識別される異なるMBSセッションのために、異なるアンカーgNBが選択されてよい。アンカーgNBが特定の5G MBSサービスのために決定されるとき、アンカーgNBは、Xnインターフェースの下でXnセットアップまたはXn構成更新手順を通じてアンカーgNBの情報を近隣のgNBに送信してよい。代替的に、アンカーgNBは、アンカーgNBの情報をコアネットワークに送信してよく、コアネットワークは、NGインターフェースの下でNGセットアップまたはNG構成更新メッセージを通じてアンカーgNBの情報を近隣のgNBに転送してよい。
【0086】
動作341において、アンカーgNB102は、サービスを受けるgNB103にアンカーgNBインジケーションを送信する。アンカーgNBインジケーションは、アンカーgNB102の情報を含んでよい。アンカーgNBインジケーションは、アンカーgNB102からXnインターフェースを介してサービスを受けるgNB103に送信されてよい。
【0087】
代替的に、アンカーgNB102は、アンカーgNB102の情報をコアネットワーク101に送信してよく、それから、コアネットワーク101が、アンカーgNBの情報をサービスを受けるgNB103に知らせる。動作342において、コアネットワーク101は、サービスを受けるgNB103にアンカーgNBインジケーションを送信する。アンカーgNBインジケーションは、アンカーgNB102の情報を含んでよい。アンカーgNBインジケーションは、コアネットワーク101からNGインターフェースを介してサービスを受けるgNB103に送信されてよい。以上に鑑みて、ステップ341またはステップ342は、代わりとして実行されてよい。
【0088】
コアネットワーク101は、MBSデータ(すなわち、パケット111またはパケット#1)を共有ベアラ121(たとえば、共有GTP-Uトンネル)を介してアンカーgNB102に送信してよい。
図5の動作343において、コアネットワーク101は、パケット111および112(またはパケット#1および#2)を共有ベアラ121を介してアンカーgNB102に送信する。
【0089】
コアネットワークからMBSデータパケットを受信すると、アンカーgNB102は、受信されたMBSデータパケットのために連続したSN(またはPDCP SN、PDCPカウント値)を割り振る。
図5の動作344において、アンカーgNB102は、受信されたパケット111および112(またはパケット#1および#2)のために連続したSNを割り振る。
【0090】
アンカーgNB102は、アンカーgNB102のカバレッジの下のUE(たとえば、UE104)に、割り振られたSNを有するパケット(たとえば、割り振られたPDCP SNを有するPDCP PDU)を送信してよい。
図5の動作345において、アンカーgNB102は、(パケット#1およびSN=6を含む)パケット331をSC-PTM MRB 123を介して送信する。
【0091】
UE104がアンカーgNB102のカバレッジからサービスを受けるgNB103のカバレッジに移動する場合が想定される。UE104がアンカーgNB102のカバレッジからサービスを受けるgNB103のカバレッジに移動する場合、UE104のハンドオーバが発生する。
図5の動作346において、アンカーgNB102からサービスを受けるgNB103へのUE104のハンドオーバ手順がトリガされる。一部の実施形態では、動作346において、サービスを受けるgNBは、UE104およびアンカーgNB102によってアクティブ化されたMBSと同一であるMBSサービスを開始してよい。
【0092】
サービスを受けるgNB103が5G MBSサービスのためのMRBを確立したいとき、サービスを受けるgNB103は、アンカーgNBに5G MBS追加必要(5G MBS Addition Required)メッセージを送信してよい。
図5の動作347において、サービスを受けるgNB103は、アンカーgNB102に5G MBS追加必要メッセージを送信する。メッセージは、5G MBSセッションID(たとえば、TMGI)を含む。
【0093】
サービスを受けるgNB103からの5G MBS追加必要メッセージに応答して、アンカーgNB102は、サービスを受けるgNB103に5G MBS追加要求メッセージを送信してよい。
図5の動作348において、アンカーgNB102は、5G MBS追加要求メッセージをサービスを受けるgNB103に送信する。アンカーgNB102からの5G MBS追加要求メッセージは、1つまたは複数の関連する5G MRBのためのPDCPに関連する構成(PDCP-config)を含んでよい。PDCPに関連する構成は、無線リソース制御(RRC)コンテナ、たとえば、RadioBearerConfig IE内で運ばれてよい。5G MBSセッションは複数のMRBを含む場合があるので、リストMRB(list MRB)が含まれてよい。
【0094】
アンカーgNB102からの5G MBS追加要求メッセージに応答して、サービスを受けるgNB103は、アンカーgNB102に5G MBS追加肯定応答メッセージを送信してよい。
図5の動作349において、サービスを受けるgNB103は、アンカーgNB102に5G MBS追加肯定応答メッセージを送信する。
【0095】
GTP-Uトンネル(TNL)情報(たとえば、インターネットプロトコル(IP)アドレスおよびトンネルエンドポイント識別子(TEID))が、サービスを受けるgNB103によって1つまたは複数の関連するMRBのために割り当てられてよい。サービスを受けるgNB103は、5G MBS追加肯定応答メッセージによってアンカーgNB102にGTP-U TNL情報を送信してもよい。GTP-Uトンネルが、GTP-U TNL情報を用いて、アンカーgNB102とサービスを受けるgNB103との間に確立されてよい。
【0096】
アンカーgNB102は、5G MBSのための後続のPDCP PDUをGTP-Uトンネルを介してサービスを受けるgNB103に送信してもよく、送信されるPDCP PDUは、アンカーgNB102によってSNまたはカウント値が割り振られている。
図5の動作350において、アンカーgNB102は、(パケット#2およびSN=7を含む)パケット332をサービスを受けるgNB103に送信する。一部の実施形態において、アンカーgNB102は、PDCP SDUをGTP-Uトンネルを介してサービスを受けるgNB103に送信してよく、PDCP SDUは、アンカーgNB102によって割り振られたSNまたはカウント値を含まない可能性があるが、SNまたはカウント値は、アンカーgNB102によって割り当てられ、GTP-Uヘッダ内で送信されてよい。
【0097】
サービスを受けるgNB103は、サービスを受けるgNB103とUE104との間でMRBを確立するために、UE104にRRC MRB構成メッセージを送信してよい。RRC MRB構成メッセージは、アンカーgNB102からのPDCP-Config(PDCPに関連する構成)と、サービスを受けるgNB103によって生成された下位構成(たとえば、RLC、MAC、およびPHY構成を含むセルグループ構成)とを含んでよい。
図5の動作351において、サービスを受けるgNB103は、サービスを受けるgNB103とUE104との間でSC-PTM MRBを確立するために、UE104にSC-PTM MRB RRC構成メッセージを送信する。
【0098】
サービスを受けるgNB103とUE104との間でMRBが確立された後、サービスを受けるgNB103は、アンカーgNB102から受信する場合があるパケットをUE104に送信してよい。
図5の動作352において、サービスを受けるgNB103は、(SN=7およびパケット#2を含む)パケット332をSC-PTM MRB 124を介してUE104に送信する。サービスを受けるgNB103からUE104に送信されるパケット332は、動作350において、アンカーgNB102から受信される。UE104はすべてのパケットを受信してよく、ハンドオーバ中にパケットは失われない。SC-PTM MRB 124は、動作351において送信されるメッセージおよび構成を通じて確立される。
【0099】
UE104がサービスを受けるgNB103のカバレッジから新しいgNBのカバレッジにさらに移動する場合、新しいgNBは、アンカーgNB102と同じPDCP SNを割り振るように、アンカーgNB102とともにステップ347から350を実行する。
【0100】
図6は、本開示の一部の実施形態による、カウント値のアラインメントを用いるMBSのための方法を示すフロー図を示す。
【0101】
図6に示される例示的な方法においては、異なるgNB間のPDCP SNが、コアネットワーク101からの情報に基づいて揃えられる。たとえば、gNBは、パケットのいくつかのシーケンス番号(たとえば、GTP-U SN、SYNC情報、またはコアネットワークによって割り振られたその他のSN)に基づいて、同じPDCP SNまたはカウント値をパケットに割り振ってよい。
【0102】
図6において、コアネットワーク101は、MBSデータ(すなわち、パケット111および112またはパケット#1および#2)をアンカーgNB102およびサービスを受けるgNB103に送信してよい。
図6の動作441において、コアネットワーク101は、パケット111および112(またはパケット#1および#2)を共有ベアラ121を介してアンカーgNB102に送信する。
図6の動作442において、コアネットワーク101は、同じパケット111および112(またはパケット#1および#2)を共有ベアラ122を介してサービスを受けるgNB103に送信する。共有ベアラ121および122は、GTP-Uトンネルであってよい。
【0103】
コアネットワークからMBSデータを受信すると、アンカーgNB102は、受信されたMBSデータのためにSN(またはPDCP SN、PDCPカウント値)を割り振る。
図6の動作443において、アンカーgNB102は、受信されたパケット111および112(またはパケット#1および#2)のためにSNを割り振る。
【0104】
アンカーgNBは、割り振られたPDCP SN(またはPDCPカウント値)およびSNマッピング規則インジケーションを近隣のgNB(またはサービスを受けるgNB)に送信してよい。近隣のgNBは、コアネットワーク101によって割り振られた同じSNを有するパケットのために同じPDCP SN(またはPDCPカウント値)を使用してよい。
図6の動作444において、アンカーgNB102は、SNマッピング規則インジケーションをサービスを受けるgNB103に送信する。SNマッピング規則インジケーションは、アンカーgNBによって割り振られた1つまたは複数のPDCP SN(たとえば、SN=6および/またはSN=7)、およびPDCP SNとコアネットワーク101によって割り振られたSNとの間のマッピング規則を含んでよい。たとえば、マッピング規則は、「パケット#1に関してSN=6」および/または「パケット#2に関してSN=7」を含んでよく、「#1」および「#2」は、コアネットワーク101によって割り振られる。
【0105】
LTEにおいて、異なるeNBによって制御されるセルからの同期された無線インターフェース送信は、ブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM-SC)とeNBとの間のSYNCプロトコルのサポートを必要とする。SYNCプロトコルの手順の一部として、BM-SCは、SYNC PDUパケット内にタイムスタンプを含め、タイムスタンプは、eNBがエアインターフェースを介してMBMSデータを送信する時間を伝える。SYNC PDUのヘッダ情報は、タイムスタンプ、パケット番号、経過オクテットカウンタを含む。5G MBSにおいてSYNCプロトコルが使用される場合、アンカーgNBは、1つまたは複数のSYNCヘッダ情報に関連するPDCPカウント値(またはPDCP SN)を割り当て、PDCPカウント値(またはPDCP SN)とSYNCヘッダ情報との間のマッピングを近隣のgNB(またはサービスを受けるgNB)に送信してよい。近隣のgNB(またはサービスを受けるgNB)は、同じSYNCヘッダ情報を有するパケットのために同じPDCPカウント値(またはPDCP SN)を使用してよい。
【0106】
また、GTP-Uヘッダは、2バイトのシーケンス番号を含んでよい。アンカーgNBは、GTP-Uヘッダ内のSN(たとえば、GTP-U SN)に基づいてPDCPカウント値(またはPDCP SN)を割り当て、PDCPカウント値(またはPDCP SN)とGTP-U SNとの間のマッピング規則を近隣のgNB(またはサービスを受けるgNB)に送信してよい。近隣のgNB(またはサービスを受けるgNB)は、同じGTP-U SNを有するパケットのために同じPDCPカウント値(またはPDCP SN)を使用してよい。
【0107】
たとえば、gNBは、パケットのシーケンス番号に基づいて、同じPDCP SNまたはカウント値をパケットに割り振ってよい。NGインターフェースの新しいSNが、CNからのパケットのために追加され得る。CNは、各パケットのためにSNを追加する。NGインターフェースのSNは、GTP-U拡張ヘッダ内の「RANコンテナ」に含まれ得る。たとえば、gNBは、NGインターフェースのSNによって同じPDCP SNまたはカウント値を割り振る。
【0108】
PDCP SNを割り振った後、アンカーgNB102は、アンカーgNB102のカバレッジの下のUE(たとえば、UE104)に、割り振られたSNを有するパケット(たとえば、割り振られたPDCP SNを有するPDCP PDU)を送信してよい。
図6の動作445において、アンカーgNB102は、(パケット#1およびSN=6を含む)パケット431および(パケット#2およびSN=7を含む)パケット432をSC-PTM MRB 123を介してUE104に送信する。
【0109】
コアネットワークからのMBSデータと、SNマッピング規則インジケーションとを受信すると、サービスを受けるgNB103は、受信されたMBSデータのためにPDCP SN(またはPDCPカウント値)を割り振る。
図6の動作446において、サービスを受けるgNB103は、受信されたパケット111および112(またはパケット#1および#2)のためにSNを割り振る。サービスを受けるgNB103は、サービスを受けるgNB103のカバレッジの下のUE(たとえば、UE105)に、割り振られたSNを有するパケット(たとえば、割り振られたPDCP SNを有するPDCP PDU)を送信してよい。
図6の動作447において、サービスを受けるgNB103は、(パケット#1およびSN=6を含む)パケット431'および(パケット#2およびSN=7を含む)パケット432'をSC-PTM MRB 124を介してUE105に送信する。パケット431'および432'は、それぞれ、パケット431および432と同一であってよい。
【0110】
UE104がソースgNB102のカバレッジからターゲットgNBのカバレッジに移動する場合が想定される。UE104がソースgNB102のカバレッジからターゲットgNBのカバレッジに移動する場合、UE104のハンドオーバが発生する。
図6の動作448において、アンカーgNB102からサービスを受けるgNB103へのUE104のハンドオーバ手順がトリガされる。サービスを受けるgNB103の下のUE105に関するMBSセッションは、引き続きアクティブ化されてよく、対応するMBSデータが、コアネットワーク101からサービスを受けるgNB103に送信されてよい。
図6の動作449において、コアネットワーク101は、パケット113および114(またはパケット#3および#4)をターゲットgNB103に送信する。コアネットワークからMBSデータを受信すると、ターゲットgNB103は、受信されたMBSデータのためにPDCP SN(またはPDCPカウント値)を割り振る。
図6において、パケット113および114(またはパケット#3および#4)のためにPDCP SN(またはPDCPカウント値)を割り振る動作は、
図6に示されていない。パケット113および114(またはパケット#3および#4)を受信すると、サービスを受けるgNB103は、動作444において送信されたSNマッピング規則インジケーションで示されるマッピング規則に基づいて、パケット113および114(またはパケット#3および#4)のためにPDCP SN(またはPDCPカウント値)を割り振ってよい。
【0111】
ハンドオーバ手順の後、新しいgNBに入るUEは、新しいgNBに、受信されるパケットのステータスを報告してよい。たとえば、UEは、送信されるまたは受信される次のパケットのPDCP SNを新しいgNBに報告してよい。
図6の動作450において、UE104は、受信されるパケットのステータスをサービスを受けるgNB103に報告する。たとえば、UE104は、送信される(または受信される)次のパケットがSN=8であることを報告する。
【0112】
ターゲットgNB103は、UE105に、割り振られたSNを有するパケット(たとえば、割り振られたPDCP SNを有するPDCP PDU)を送信してよい。
図6の動作451において、サービスを受けるgNB103は、(パケット#3およびSN=8を含む)パケット433および(パケット#4およびSN=9を含む)パケット434をSC-PTM MRB 124を介してUE105に送信する。
図6の動作452において、サービスを受けるgNB103は、(パケット#3およびSN=8を含む)パケット433および(パケット#4およびSN=9を含む)パケット434をSC-PTM MRB 124を介してUE104に送信する。アンカーgNB102とサービスを受けるgNB103との間のPDCP SN(またはPDCPカウント値)が揃えられるので、UE104のハンドオーバ中にパケットは失われない。
【0113】
図7は、本開示の一部の実施形態によるMBSのための方法を示す流れ図である。方法は、第1のNB(たとえば、ソースgNB102)によって実行される、第1のNBから第2のNBへのユーザ機器(UE)のハンドオーバのための方法であってよい。
【0114】
図7に示される例示的な方法では、ステップ702において、第1のNBは、少なくとも1つの第1のデータパケットを送信してよい。ステップ704において、第1のNBは、コアネットワークからアラインメントインジケーションを受信してよい。一部の実施形態によれば、アラインメントインジケーションは、同じデータパケットのために異なるNodeBによって割り振られるPDCP SNまたはPDCPカウント値を揃えるためのものである。
【0115】
一部の実施形態において、アラインメントインジケーションは、第2のNodeBに送信されるデータパケットの終わりを示すエンドマーカインジケーションであってよい。アラインメントインジケーションは、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコルユーザプレーンパケット(GTP-U)ヘッダ内で示されるエンドマーカを含んでよい。UEのUEインデックスが、共有GTP-Uトンネルを介してコアネットワークから、アラインメントインジケーションとともにソースgNBによって受信されてよい。共有GTP-Uトンネルは、5Gマルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)のためのマルチキャストベアラとユニキャストベアラとの両方のデータ送信のために使用される。
【0116】
エンドマーカインジケーションを用いる上記の実施形態において、方法は、エンドマーカをUE固有のGTP-Uトンネルを介して第2のNodeBに送信することであって、UE固有のGTP-UトンネルがUEインデックスに基づく、送信すること、またはUEインデックスをエンドマーカとともに、共有GTP-Uトンネルを介して第2のNodeBに送信することをさらに含んでよい。
【0117】
エンドマーカインジケーションを用いる上記の実施形態において、方法は、第1のデータパケットが後に続く少なくとも1つの第2のデータパケットを第2のNodeBに送信することであって、少なくとも1つの第2のデータパケットがアラインメントインジケーションに基づいて決定される、送信することをさらに含んでよい。場合によっては、ソースgNBとターゲットgNBとの間の専用のUE固有のGTP-Uトンネルが、データの転送のために確立され得る。いくつかの別の場合、ソースgNBとターゲットgNBとの間の共有GTP-Uトンネルが、データの転送のために確立され得る。
【0118】
エンドマーカインジケーションを用いる上記の実施形態において、方法は、UEのためにUEインデックスを割り当てることと、ハンドオーバ要求メッセージ内でUEインデックスを第2のNodeBに送信することとをさらに含んでよい。UEに関するUEインデックスは、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージ内で第2のNodeBから受信されてよい。少なくとも1つの第2のデータパケットは、パケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPサービスデータユニット(SDU)を含む。
【0119】
一部の実施形態において、アラインメントインジケーションは、ハンドオーバ下のUEに第2のNodeBによって最初に送信される少なくとも1つの第2のデータパケットを示す最初のパケットインジケーションであってよい。
図7の方法は、第2のデータパケットのシーケンス番号を第2のNodeBに送信することをさらに含む。シーケンス番号は、PDCP SNまたはPDCPカウント値を含む。
【0120】
図8は、本開示の一部の実施形態によるMBSのための方法を示す流れ図である。方法は、第1のNBから第2のNBへのユーザ機器(UE)のハンドオーバのために第2のNB(たとえば、gNB103)によって実行されてよい。
【0121】
図8に示される例示的な方法では、ステップ802において、第2のNBは、ハンドオーバメッセージを受信してよい。ステップ804において、第2のNBは、アラインメントインジケーションに基づいてUEに複数のデータパケットを送信してよい。
【0122】
一部の実施形態によれば、アラインメントインジケーションは、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコルユーザプレーン(GTP-U)パケットによって示されるエンドマーカを含む。この場合、
図8の方法は、アラインメントインジケーションをUE固有のGTP-Uトンネルを介して受信することであって、UE固有のGTP-UトンネルがUEインデックスに基づく、受信することをさらに含んでよい。代替的に、
図8の方法は、アラインメントインジケーションをUEインデックスとともに共有GTP-Uトンネルを介して受信することをさらに含んでよい。共有GTP-Uトンネルは、5Gマルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)のためのマルチキャストベアラとユニキャストベアラとの両方のデータ送信のために使用されてよい。複数のデータパケットは、パケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPサービスデータユニット(SDU)を含む。
【0123】
一部の実施形態によれば、アラインメントインジケーションは、第1のNodeBから受信されるデータパケットの終わりを示す。この場合、
図8の方法は、ハンドオーバメッセージに応答して、パス切り替えインジケーションメッセージおよびUEのUEインデックスをコアネットワークに送信することをさらに含んでよい。UEインデックスは、ハンドオーバメッセージに応答して第2のNodeBによって割り当てられてよい。代替的に、UEインデックスは、第1のNodeBから受信されてよい。この場合、
図8の方法は、少なくとも1つの第1のデータパケットおよびアラインメントインジケーションを第1のNodeBから受信することをさらに含んでよく、少なくとも1つの第1のデータパケットは、アラインメントインジケーションに基づいて決定される。この場合、
図8の方法は、少なくとも1つの第1のデータパケットをユニキャストベアラを介してUEに送信することと、少なくとも1つの第2のデータパケットをマルチキャスト無線ベアラ(MRB)を介してUEに送信することとをさらに含んでよい。
【0124】
一部の実施形態によれば、アラインメントインジケーションは、複数のデータパケットのうちで第2のNodeBによってUEに最初に送信される最初のデータパケットを示す。この場合、
図8の方法は、第1のNodeBから、第1のNodeBによって割り振られた最初のデータパケットの第1のシーケンス番号を受信することと、最初のデータパケットをUEに送信する前に、第1のシーケンス番号と同一の最初のデータパケットの第2のシーケンス番号を割り振ることとをさらに含んでよい。第1のシーケンス番号および第2のシーケンス番号は、PDCP SNまたはPDCPカウント値を含む。この場合、
図8の方法は、ハンドオーバメッセージに応答して、パス切り替えインジケーションメッセージをコアネットワークに送信することをさらに含んでよい。
【0125】
図9は、本開示の一部の実施形態によるMBSのための方法を示す流れ図である。方法は、第1のNBから第2のNBへのハンドオーバのためにネットワークエンティティ(たとえば、コアネットワーク101)によって実行されてよい。
【0126】
図9に示される例示的な方法では、ステップ902において、ネットワークエンティティは、第1のNBとの共有GTP-Uトンネルを介して複数のデータパケットを送信してよい。ステップ904において、ネットワークエンティティは、第2のNBとの共有GTP-Uトンネルを介して複数のデータパケットを送信してよい。ステップ906において、ネットワークエンティティは、第1のNBから第2のNBへのハンドオーバを示すパス切り替えインジケーションメッセージを第2のNBから受信してよい。ステップ908において、ネットワークエンティティは、アラインメントインジケーションを第1のNBに送信してよい。
【0127】
一部の実施形態によれば、アラインメントインジケーションは、第1のNodeBから第2のNodeBに送信されるデータパケットの終わりを示す。アラインメントインジケーションは、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコルユーザプレーン(GTP-U)パケットによって示されるエンドマーカを含んでよい。ハンドオーバされるUEに関するUEインデックスが、アラインメントインジケーションとともに送信される。UEインデックスは、共有GTP-Uトンネルを介してアラインメントインジケーションとともに送信されてよい。共有GTP-Uトンネルは、5Gマルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)のためのマルチキャストベアラとユニキャストベアラとの両方のデータ送信のために使用される。
【0128】
一部の実施形態によれば、アラインメントインジケーションは、第2のNodeBによってUEに最初に送信される最初のデータパケットを示す。アラインメントインジケーションは、最初のデータパケットのシーケンス番号を含む。シーケンス番号は、PDCP SNまたはPDCPカウント値を含む。
【0129】
図10は、本開示の一部の実施形態によるMBSのための方法を示す流れ図である。方法は、UE(たとえば、UE104)によって実行される、第1のNBから第2のNBへのユーザ機器(UE)のハンドオーバのための方法であってよく、少なくとも1つの第1のデータパケットが、第1のNodeBから転送される。
【0130】
図10に示される例示的な方法では、ステップ1002において、UEは、少なくとも1つの第1のデータパケットをユニキャストベアラを介して第2のNBから受信してよい。ステップ1004において、UEは、少なくとも1つの第2のデータパケットを第2のNBから受信してよい。
【0131】
図11は、本開示の一部の実施形態によるMBSのための方法を示す流れ図である。方法は、アンカーNB(たとえば、gNB102)によって実行される方法であってよい。
【0132】
図11に示される例示的な方法では、ステップ1102において、アンカーNBは、データパケットをコアネットワークから受信してよい。ステップ1104において、アンカーNBは、データパケットのためにシーケンス番号を割り振ってよい。
【0133】
シーケンス番号は、PDCP SNまたはPDCPカウント値を含んでよい。
図11の方法は、アンカーインジケーションメッセージを第1のNodeBに送信することをさらに含んでよい。
図11の方法は、マルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)を必要とするメッセージを第1のNodeBから受信すること、および/またはパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)構成を含む要求メッセージを第1のNodeBに送信することをさらに含んでよい。データパケットのシーケンス番号は、SNインジケーションをともなうPDCPプロトコルデータユニット(PDU)またはPDCPサービスデータユニット(SDU)を介して第1のNodeBに送信されてよい。データパケットのシーケンス番号は、GTP-Uのシリアル番号またはSYNCプロトコルの同期情報に基づいて決定されてよい。データパケットのシーケンス番号を第1のNodeBに送信することは、シーケンス番号の生成方法を第1のNodeBに送信することを含んでよい。
【0134】
図12は、本開示の一部の実施形態によるMBSのための方法を示す流れ図である。方法は、NB(たとえば、gNB103)によって実行される方法であってよい。
【0135】
図12に示される例示的な方法では、ステップ1202において、NBは、アンカーNBを示すアンカーインジケーションメッセージを受信してよい。ステップ1204において、アンカーNBは、アンカーNBから、マルチキャストまたはブロードキャストサービスのデータパケットのシーケンス番号を受信してよい。
【0136】
シーケンス番号は、PDCP SNまたはPDCPカウント値を含んでよい。アンカーインジケーションメッセージは、コアネットワークまたはアンカーNodeBから受信される。
図12の方法は、マルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)を必要とするメッセージをアンカーNodeBに送信すること、および/またはパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)構成を含む要求メッセージをアンカーNodeBから受信することをさらに含んでよい。データパケットのシーケンス番号は、SNインジケーションをともなうPDCPパケットデータユニット(PDU)またはPDCPサービスデータユニット(SDU)を介して第1のNodeBに送信される。データパケットのシーケンス番号は、GTP-Uのシリアル番号または同期情報に基づいて決定される。アンカーNodeBから、マルチキャストまたはブロードキャストサービスのデータパケットのシーケンス番号を受信するステップは、シーケンス番号の生成方法を受信することを含んでよい。
【0137】
図13は、本開示の一部の実施形態による装置1300の簡略化されたブロック図を示す。装置1300は、本開示のgNB102またはgNB103であってよい。
【0138】
図13を参照すると、装置1300は、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体1302、少なくとも1つの受信回路1304、少なくとも1つの送信回路1306、および少なくとも1つのプロセッサ1308を含んでよい。本開示の一部の実施形態において、少なくとも1つの受信回路1304および少なくとも1つの送信回路1306は、少なくとも1つのトランシーバに統合される場合がある。少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体1302は、コンピュータが実行可能な命令を記憶させてよい。少なくとも1つのプロセッサ1308は、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体1302、少なくとも1つの受信回路1304、および少なくとも1つの送信回路1306に結合されてよい。コンピュータが実行可能な命令は、少なくとも1つの受信回路1304、少なくとも1つの送信回路1306、および少なくとも1つのプロセッサ1308によって方法を実施するようにプログラミングされ得る。方法は、本開示の実施形態による方法、たとえば、
図2~
図8、
図11、および
図12に示された方法のうちの1つであることが可能である。
【0139】
図14は、本開示の一部の実施形態による装置1400の簡略化されたブロック図を示す。装置1400は、本開示のコアネットワーク101であってよい。
【0140】
図14を参照すると、装置1400は、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体1402、少なくとも1つの受信回路1404、少なくとも1つの送信回路1406、および少なくとも1つのプロセッサ1408を含んでよい。本開示の一部の実施形態において、少なくとも1つの受信回路1404および少なくとも1つの送信回路1406は、少なくとも1つのトランシーバに統合される場合がある。少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体1402は、コンピュータが実行可能な命令を記憶させてよい。少なくとも1つのプロセッサ1408は、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体1402、少なくとも1つの受信回路1404、および少なくとも1つの送信回路1406に結合されてよい。コンピュータが実行可能な命令は、少なくとも1つの受信回路1404、少なくとも1つの送信回路1406、および少なくとも1つのプロセッサ1408によって方法を実施するようにプログラミングされ得る。方法は、本開示の実施形態による方法、たとえば、
図2~
図6および
図9に示された方法のうちの1つであることが可能である。
【0141】
図15は、本開示の一部の実施形態による、複数のビームを用いる周波数ホッピングのための装置1500の簡略化されたブロック図を示す。装置1500は、本開示のUE104またはUE105であってよい。
【0142】
図15を参照すると、装置1500は、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体1502、少なくとも1つの受信回路1504、少なくとも1つの送信回路1506、および少なくとも1つのプロセッサ1508を含んでよい。本開示の一部の実施形態において、少なくとも1つの受信回路1504および少なくとも1つの送信回路1506は、少なくとも1つのトランシーバに統合される場合がある。少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体1502は、コンピュータが実行可能な命令を記憶させてよい。少なくとも1つのプロセッサ1508は、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体1502、少なくとも1つの受信回路1504、および少なくとも1つの送信回路1506に結合されてよい。コンピュータが実行可能な命令は、少なくとも1つの受信回路1504、少なくとも1つの送信回路1506、および少なくとも1つのプロセッサ1508によって方法を実施するようにプログラミングされ得る。方法は、本開示の実施形態による方法、たとえば、
図2~
図6および
図10に示された方法のうちの1つであることが可能である。
【0143】
本開示の実施形態による方法は、プログラミングされたプロセッサ上で実施されることも可能である。しかし、コントローラ、流れ図、およびモジュールは、多目的または特殊目的のコンピュータ、プログラミングされたマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラおよび周辺集積回路素子、集積回路、ディスクリート素子回路などのハードウェア電子または論理回路、プログラマブルロジックデバイスなどで実施されてもよい。概して、図に示された流れ図を実施することができる有限状態機械が存在する任意のデバイスが、本出願のプロセッサの機能を実施するために使用されてよい。たとえば、本開示の実施形態は、プロセッサおよびメモリを含む、音声からの感情認識のための装置を提供する。音声からの感情認識のための方法を実施するためのコンピュータのプログラミング可能な命令が、メモリに記憶され、プロセッサが、音声からの感情認識のための方法を実施するためにコンピュータのプログラミング可能な命令を実行するように構成される。方法は、上述の方法、または本開示の実施形態によるその他の方法であってよい。
【0144】
代替的な実施形態は、好ましくは、コンピュータのプログラミング可能な命令を記憶する非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体に、本開示の実施形態による方法を実装する。命令は、好ましくはネットワークセキュリティシステムと統合されたコンピュータが実行可能なコンポーネントによって実行されることが好ましい。非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EEPROM、光学式ストレージデバイス(CDもしくはDVD)、ハードドライブ、フロッピードライブ、または任意の好適デバイスなどの任意の好適なコンピュータ可読媒体に収容されてよい。コンピュータが実行可能なコンポーネントは、好ましくはプロセッサであるが、命令は、代替的または追加的に、任意の好適な専用ハードウェアデバイスによって実行されてよい。たとえば、本開示の実施形態は、コンピュータのプログラミング可能な命令を記憶させた非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体を提供する。コンピュータのプログラミング可能な命令は、上記の音声からの感情認識のための方法、または本開示の実施形態によるその他の方法を実施するように構成される。
【0145】
本出願がその特定の実施形態を用いて説明されたが、多くの代替形態、修正、および変形が当業者に明らかである可能性があることは明らかである。たとえば、実施形態の様々なコンポーネントが、その他の実施形態において入れ替えられるか、追加されるか、または置き換えられる場合がある。また、各図の要素のすべてが、開示された実施形態の動作に必要なわけではない。たとえば、開示された実施形態の当業者は、単に独立請求項の要素を採用することによって本出願の教示を作成し、使用することが可能にされる。したがって、本明細書に記載された本出願の実施形態は、例示的であるように意図されており、限定的であるように意図されていない。様々な変更が、本出願の精神および範囲から逸脱することなしになされる場合がある。
【符号の説明】
【0146】
10 ワイヤレス通信システム
101 コアネットワーク
102 gNB、ソースgNB、アンカーgNB
103 gNB、ターゲットgNB、サービスを受けるgNB
104~107 UE
111 パケット
112 パケット
113 パケット
114 パケット
121 共有ベアラ
122 共有ベアラ
123 SC-PTM MRB
124 SC-PTM MRB
125 GTP-Uトンネル
126 専用のベアラ
131 パケット
132 パケット
133 パケット
134 パケット
134' パケット
135 パケット
135' パケット
191 パケット
191' パケット
231 パケット
236 パケット
236' パケット
237 パケット
291 パケット
331 パケット
332 パケット
431 パケット
431' パケット
432 パケット
432' パケット
433 パケット
434 パケット
631 パケット
632 パケット
633 パケット
634 パケット
634' パケット
1300 装置
1302 非一時的コンピュータ可読媒体
1304 受信回路
1306 送信回路
1308 プロセッサ
1400 装置
1402 非一時的コンピュータ可読媒体
1404 受信回路
1406 送信回路
1408 プロセッサ
1500 装置
1502 非一時的コンピュータ可読媒体
1504 受信回路
1506 送信回路
1508 プロセッサ