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特許7622305インフルエンサー物件紹介システム、インフルエンサー物件紹介方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-20
(45)【発行日】2025-01-28
(54)【発明の名称】インフルエンサー物件紹介システム、インフルエンサー物件紹介方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/16 20240101AFI20250121BHJP
【FI】
G06Q50/16
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2024139264
(22)【出願日】2024-08-20
【審査請求日】2024-08-20
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和6年1月23日に自社ウェブサイト<https://realestate.funds.jp/>にて公開
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524312410
【氏名又は名称】ファンズ不動産株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004440
【氏名又は名称】弁理士法人ソシデア知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤田 雄一郎
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-113153(JP,A)
【文献】特開2019-46478(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-2630327(KR,B1)
【文献】株式会社グローバルリンクジャパン,清水将之,活用したいキャスティングサービス4:expaus(プラットフォーム),効果が上がる!現場で役立つ実践的Instagramマーケティング,第1版,株式会社秀和システム,2017年05月25日,第100-124頁,ISBN: 978-4-7980-4984-7
【文献】インスタで不動産・住宅集客|Instagramアカウント活用方法,[online],2023年05月17日,[令和6年11月22日検索], インターネット<URL:https://designlab.asapri.co.jp/influencer-zyutaku/#i-6>
【文献】TikTokで物件内見。総フォロワー36万人超の「ないけんぼーいず」が打ち出す“不動産業界の新常識”,[online],2023年11月01日,[令和6年11月26日検索], インターネット<URL:https://r25.jp/companies/fnhfxkzm/interview/841916636872048642>
【文献】[動画制作・広告運用が無料]総フォロワー10万人超えのインフルエンサーを活用できる物件紹介サービス「ADブースト」がリリース,[online],2021年11月29日, [2024年11月26日検索], インターネット<URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000066891.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インフルエンサーマーケティングを活用して、物件情報を紹介するインフルエンサー物件紹介システムであって、
保有する物件情報と、インフルエンサー情報との内、どの物件情報をどのインフルエンサーに提供するのが適しているかを判断するインフルエンサー判断部と、
判断結果に基づいて、各々のインフルエンサーに適した物件情報を提供する提供部と、
前記各々のインフルエンサーから、提供した前記物件情報を、どのSNSで紹介する意思が有るかを取得する意思取得部と、
取得した意思に基づいて、どのインフルエンサーが、どの物件情報を、どのSNSで紹介するのかを管理する管理部と、
管理するSNSの紹介を閲覧したSNSビューワーから、対象物件の内覧申込を受け付ける内覧受付部と、
内覧結果に基づいて、前記SNSビューワーから、対象物件の契約申込を受け付ける契約受付部と、
を備えるインフルエンサー物件紹介システム。
【請求項2】
前記内覧申込の受付時、又は、前記内覧の実施時、前記SNSビューワーから、対象物件の希望条件を取得する希望条件取得部、
を更に備える請求項1に記載のインフルエンサー物件紹介システム。
【請求項3】
内覧結果に基づいて、前記SNSビューワーから、対象物件の契約申込を受け付けなかった場合、前記SNSビューワーに、希望条件に合った他の対象物件を紹介する紹介部、
を更に備える請求項1に記載のインフルエンサー物件紹介システム。
【請求項4】
内覧結果に基づいて、前記SNSビューワーから、対象物件の契約申込を受け付けなかった場合、前記SNSビューワーに、内覧申込を受け付けた対象物件と条件が類似する他の対象物件を紹介する紹介部、
を更に備える請求項1に記載のインフルエンサー物件紹介システム。
【請求項5】
受け付けた対象物件の内覧申込の総数を算出する算出部、
を更に備える請求項1に記載のインフルエンサー物件紹介システム。
【請求項6】
前記インフルエンサー判断部は、前記内覧申込の総数を加味して、次回以降、どの物件情報をどのインフルエンサーに提供するのが適しているかを判断する、
請求項5に記載のインフルエンサー物件紹介システム。
【請求項7】
受け付けた対象物件の契約申込の総数を算出する算出部、
を更に備える請求項1に記載のインフルエンサー物件紹介システム。
【請求項8】
前記インフルエンサー判断部は、前記契約申込の総数を加味して、次回以降、どの物件情報をどのインフルエンサーに提供するのが適しているかを判断する、
請求項7に記載のインフルエンサー物件紹介システム。
【請求項9】
前記内覧申込を受け付けたSNSビューワーの属性に基づいて、優先的に日程調整するSNSビューワーを判断するSNSビューワー判断部、
を更に備える請求項1に記載のインフルエンサー物件紹介システム。
【請求項10】
インフルエンサーマーケティングを活用して、物件情報を紹介するコンピュータが実行するインフルエンサー物件紹介方法であって、
保有する物件情報と、インフルエンサー情報との内、どの物件情報をどのインフルエンサーに提供するのが適しているかを判断するステップと、
判断結果に基づいて、各々のインフルエンサーに適した物件情報を提供するステップと、
前記各々のインフルエンサーから、提供した前記物件情報を、どのSNSで紹介する意思が有るかを取得するステップと、
取得した意思に基づいて、どのインフルエンサーが、どの物件情報を、どのSNSで紹介するのかを管理するステップと、
管理するSNSの紹介を閲覧したSNSビューワーから、対象物件の内覧申込を受け付けるステップと、
内覧結果に基づいて、前記SNSビューワーから、対象物件の契約申込を受け付けるステップと、
を備えるインフルエンサー物件紹介方法。
【請求項11】
インフルエンサーマーケティングを活用して、物件情報を紹介するコンピュータに、
保有する物件情報と、インフルエンサー情報との内、どの物件情報をどのインフルエンサーに提供するのが適しているかを判断するステップ、
判断結果に基づいて、各々のインフルエンサーに適した物件情報を提供するステップ、
前記各々のインフルエンサーから、提供した前記物件情報を、どのSNSで紹介する意思が有るかを取得するステップ、
取得した意思に基づいて、どのインフルエンサーが、どの物件情報を、どのSNSで紹介するのかを管理するステップ、
管理するSNSの紹介を閲覧したSNSビューワーから、対象物件の内覧申込を受け付けるステップ、
内覧結果に基づいて、前記SNSビューワーから、対象物件の契約申込を受け付けるステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インフルエンサーマーケティングを活用した物件情報の紹介に有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、不動産の物件紹介に関する技術が注目されている。
例えば、特許文献1では、多様なユーザーニーズを満たすため、ユーザーが実店舗に来なくてもコンシェルジェサービスが可能な技術が提供されている。
また他には、特許文献2では、不動産物件の見学可能日を一目で把握することができることにより、見学予定のスケジュールを容易に立てることが可能な技術が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-127031号公報
【文献】特開2017-117291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
不動産業界では、店舗又はインターネット等で物件紹介をしている。
しかしながら、店舗又はインターネット等で物件紹介をするだけでは、積極的に物件を欲して検索している顕在顧客にしかアプローチできないため、物件紹介の効率が悪い問題があった。
そのため、積極的に物件を欲して検索しているわけではない潜在顧客にもアプローチできるインフルエンサーマーケティングを活用して、物件の契約申込を受け付ける技術が求められている。インフルエンサーとは、SNS(Social networking service)等で世間に与える影響力が大きく、情報発信している人物のことを指す。また、インフルエンサーが発信する情報を企業等が活用して宣伝することを、インフルエンサーマーケティングと呼んでいる(SNSマーケティングとも呼んでいる)。インフルエンサーマーケティングの例としては、企業等が、インフルエンサーに製品やサービス等の宣伝を依頼し、この依頼を受けたインフルエンサーが、SNSにこの製品やサービス等に関する投稿を行い、この投稿を閲覧するSNSビューワーが、この製品やサービスを認知する結果、企業等が製品やサービス等の宣伝を行う、といったものである。
しかしながら、特許文献1及び2に記載の技術では、インフルエンサーマーケティングを活用して、物件の契約申込を受け付けることができない。
そのため、本発明者は、インフルエンサーマーケティングを活用する仕組みに着目した。
【0005】
本発明は、このような課題を鑑み、積極的に物件を欲して検索している訳ではない潜在顧客にもアプローチできるインフルエンサーマーケティングを活用し、物件紹介の効率化を図ることが可能なインフルエンサー物件紹介システム、インフルエンサー物件紹介方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、インフルエンサーマーケティングを活用して、物件情報を紹介するインフルエンサー物件紹介システムであって、
保有する物件情報と、インフルエンサー情報との内、どの物件情報をどのインフルエンサーに提供するのが適しているかを判断するインフルエンサー判断部と、
判断結果に基づいて、各々のインフルエンサーに適した物件情報を提供する提供部と、
前記各々のインフルエンサーから、提供した前記物件情報を、どのSNSで紹介する意思が有るかを取得する意思取得部と、
取得した意思に基づいて、どのインフルエンサーが、どの物件情報を、どのSNSで紹介するのかを管理する管理部と、
管理するSNSの紹介を閲覧したSNSビューワーから、対象物件の内覧申込を受け付ける内覧受付部と、
内覧結果に基づいて、前記SNSビューワーから、対象物件の契約申込を受け付ける契約受付部と、
を備えるインフルエンサー物件紹介システムを提供する。
【0007】
本発明によれば、インフルエンサーが、自身に適する物件情報をSNSで紹介し、このインフルエンサーの紹介を閲覧したSNSビューワーから、対象物件の内覧申込及び契約申込が期待できる。その結果、物件紹介の効率化を図ることが可能となる。
【0008】
本発明は、システムのカテゴリであるが、方法及びプログラムであっても同様の作用、効果を奏する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、物件紹介の効率化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】インフルエンサー物件紹介システム1の概要を説明する図である。
図2】インフルエンサー物件紹介システム1の機能構成を示す図である。
図3】コンピュータ10が実行する物件情報取得処理のフローチャートを示す図である。
図4】コンピュータ10が実行するインフルエンサー情報取得処理のフローチャートを示す図である。
図5】コンピュータ10が実行する管理処理のフローチャートを示す図である。
図6】コンピュータ10が実行する内覧受付処理のフローチャートを示す図である。
図7】コンピュータ10が実行する契約受付処理のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
【0012】
[インフルエンサー物件紹介システム1の概要]
図1は、インフルエンサー物件紹介システム1の概要を説明するための模式図である。図1に基づいて、インフルエンサー物件紹介システム1の構成物について説明する。
インフルエンサー物件紹介システム1は、少なくとも、サーバ機能を有するコンピュータ10からなる、インフルエンサーマーケティングを活用して、物件情報を紹介するシステムである。本実施形態において、インフルエンサー物件紹介システム1は、コンピュータ10に加え、インフルエンサーが使用する第1情報端末3、インフルエンサーがSNSに投稿した物件情報を閲覧するSNSビューワーが使用する第2情報端末4を備える。インフルエンサーとは、上述した通り、SNS等で世間に与える影響力が大きく、情報発信している人物のことを指す。また、SNSビューワーとは、インフルエンサーがSNSに投稿した投稿内容を閲覧する人物のことを指す。
【0013】
第1情報端末3は、インフルエンサーが使用する端末装置であり、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ等の端末装置や、スマートウォッチ、スマートグラス、HMD(Head Mounted Display)等のウェアラブル端末である。
【0014】
第2情報端末4は、SNSビューワーが使用する端末装置であり、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ等の端末装置や、スマートウォッチ、スマートグラス、HMD等のウェアラブル端末である。
【0015】
コンピュータ10は、サーバ機能を有し、例えば、1台のコンピュータで実現されても良いし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されても良い。
本明細書におけるクラウドコンピュータとは、ある特定の機能を果たす際に、任意のコンピュータをスケーラブルに用いるものや、あるシステムを実現するために複数の機能モジュールを含み、その機能を自由に組み合わせて用いるものの何れであっても良い。
【0016】
なお、インフルエンサー物件紹介システム1は、上述した第1情報端末3,第2情報端末4及びコンピュータ10に加え、システムを管理する事業者が管理する自社物件の物件情報が登録された自社物件データベース(以下、データベースをDBとも称す)や、システムを管理する事業者とは別の事業者が管理する他社物件の物件情報が登録された他社物件DB、インフルエンサー情報が登録されたインフルエンサー情報DB、その他の端末や装置類等が含まれていても良く、その数、種類及び機能については、特に限定されるものではなく、適宜設計可能である。また、自社物件DB、他社物件DB及び/又はインフルエンサー情報DBは、コンピュータ10自身が保有するものであっても良いし、外部コンピュータ等が保有するものであっても良い。
【0017】
インフルエンサー物件紹介システム1が、インフルエンサーマーケティングを活用して、物件情報を紹介する際の処理ステップの概要について説明する。
【0018】
コンピュータ10は、保有する物件情報と、インフルエンサー情報との内、どの物件情報をどのインフルエンサーに提供するのが適しているかを判断する(ステップS1)。
コンピュータ10は、インフルエンサーの属性に応じた物件情報を、インフルエンサーに適した物件情報と判断する。
【0019】
コンピュータ10は、判断結果に基づいて、各々のインフルエンサーに適した物件情報を提供する(ステップS2)。
コンピュータ10は、インフルエンサーに適した物件情報を、第1情報端末3に送信し、判断結果に基づいた物件情報を、各インフルエンサーに提供する。
【0020】
コンピュータ10は、各々のインフルエンサーから、提供した物件情報を、どのSNSで紹介する意思が有るかを取得する(ステップS3)。
コンピュータ10は、第1情報端末3から、インフルエンサーが物件情報をSNSで紹介する意思の有無及び紹介するSNSを取得する。
【0021】
コンピュータ10は、取得した意思に基づいて、どのインフルエンサーが、どの物件情報を、どのSNSで紹介するのかを管理する(ステップS4)。
コンピュータ10は、保有するインフルエンサー情報に、どのインフルエンサーが、どの物件情報を、どのSNSで紹介するのかを紐付け、管理する。
【0022】
コンピュータ10は、管理するSNSの紹介を閲覧したSNSビューワーから、対象物件の内覧申込を受け付ける(ステップS5)。
コンピュータ10は、第2情報端末4から、対象物件の内覧申込を取得し、管理するSNSの紹介を閲覧したSNSビューワーから、対象物件の内覧申込を受け付ける。
【0023】
コンピュータ10は、内覧結果に基づいて、SNSビューワーから、対象物件の契約申込を受け付ける(ステップS6)。
コンピュータ10は、第2情報端末4から、対象物件の契約申込を取得し、SNSビューワーから、対象物件の契約申込を受け付ける。
【0024】
以上が、インフルエンサー物件紹介システム1の概要である。
本インフルエンサー物件紹介システム1によれば、物件紹介の効率化を図ることが可能となる。
【0025】
[装置構成]
図2は、インフルエンサー物件紹介システム1の構成を示すブロック図である。図2に基づいて、インフルエンサー物件紹介システム1の装置構成について説明する。
インフルエンサー物件紹介システム1は、インフルエンサーマーケティングを活用して、物件情報を紹介するシステムであり、少なくとも、コンピュータ10により構成される。本実施形態において、インフルエンサー物件紹介システム1は、上述した通り、コンピュータ10に加え、第1情報端末3及び第2情報端末4により構成される。
インフルエンサー物件紹介システム1は、コンピュータ10が、公衆回線網等のネットワーク8を介して、第1情報端末3、第2情報端末4とデータ通信可能に接続されたシステムである。
なお、インフルエンサー物件紹介システム1は、第1情報端末3、第2情報端末4及びコンピュータ10に加えて、上述した自社物件DB、他社物件DB、インフルエンサー情報DB、その他の端末や装置類等を含んでいても良く、その他の端末や装置類等の数、種類及び機能については、適宜設計可能である。また、上述した通り、自社物件DB、他社物件DB、インフルエンサー情報DBは、コンピュータ10自身が保有するものであっても良いし、外部コンピュータが保有するものであっても良い。
【0026】
第1情報端末3は、インフルエンサーが使用する上述した端末装置である。
第1情報端末3は、端末制御部として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス等を備える。
第1情報端末3は、入出力部として、所定の入力等の受付、各種データの入出力等を実行する各種デバイス等を備える。
【0027】
第2情報端末4は、SNSビューワーが使用する上述した端末装置である。
第2情報端末4は、端末制御部として、CPU、GPU、RAM、ROM等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス等を備える。
第2情報端末4は、入出力部として、所定の入力等の受付、各種データの入出力等を実行する各種デバイス等を備える。
【0028】
コンピュータ10は、サーバ機能を有し、例えば、1台のコンピュータで実現されても良いし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されても良い。
コンピュータ10は、制御部として、CPU、GPU、RAM、ROM等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、判断結果に基づいて、各々のインフルエンサーに適した物件情報を提供する提供部、各々のインフルエンサーから、提供した物件情報を、どのSNSで紹介する意思が有るかを取得する意思取得部、管理するSNSの紹介を閲覧したSNSビューワーから、対象物件の内覧申込を受け付ける内覧受付部、内覧結果に基づいて、SNSビューワーから、対象物件の契約申込を受け付ける契約受付部等を備える。
コンピュータ10は、記憶部として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。
コンピュータ10は、処理部として、各種処理を実行する各種デバイス、保有する物件情報と、インフルエンサー情報との内、どの物件情報をどのインフルエンサーに提供するのが適しているかを判断するインフルエンサー判断部、取得した意思に基づいて、どのインフルエンサーが、どの物件情報を、どのSNSで紹介するのかを管理する管理部等を備える。
【0029】
コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部と協働して、物件情報取得モジュール、インフルエンサー情報取得モジュール、提供モジュール、意思取得モジュール、内覧受付モジュール、希望条件取得モジュール、通知モジュール、契約受付モジュール、紹介モジュールを実現する。
また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、記憶部と協働して、記憶モジュールを実現する。
また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、処理部と協働して、インフルエンサー判断モジュール、管理モジュール、SNSビューワー判断モジュール、日程調整モジュール、条件判断モジュール、内覧申込総数算出モジュール、紐付モジュール、契約申込総数算出モジュールを実現する。
【0030】
以下、インフルエンサー物件紹介システム1が実行する各処理について、上述した各モジュールが実行する処理と併せて説明する。
本明細書において、各モジュールは、その処理内容を、自身が有する機能として実行するものであっても良いし、所定のアプリケーションを介して実行するものであっても良い。
【0031】
[コンピュータ10が実行する物件情報取得処理]
図3に基づいて、コンピュータ10が実行する物件情報取得処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する物件情報取得処理のフローチャートを示す図である。
【0032】
物件情報取得モジュールは、対象物件の物件情報を取得する(ステップS10)。
物件情報は、物件に関する不動産取引に必要な情報であり、例えば、所在地、間取タイプ、間取図、構造、階建、築年月、駐車場、入居可能予定日、取引態様、条件、物件コード、諸費用、備考、特徴(バス・トイレ別か否か、ペット可か否か、エアコン付、オートロックの有無、フローリング等)である。
物件情報取得モジュールは、自社物件DB(不図示)や、他社物件DB(不図示)にアクセスし、インフルエンサーに紹介させようとする対象物件の物件情報を取得する。
【0033】
記憶モジュールは、物件情報を記憶する(ステップS11)。
記憶モジュールは、取得した対象物件毎の物件情報を、DBに登録等し、物件情報を記憶する。記憶モジュールが、物件情報を記憶する結果、物件情報を保有することになる。
【0034】
以上が、物件情報取得処理である。
なお、コンピュータ10は、予め、対象物件の物件情報を保有している場合、物件情報取得処理を省略可能である。
【0035】
[コンピュータ10が実行するインフルエンサー情報取得処理]
図4に基づいて、コンピュータ10が実行するインフルエンサー情報取得処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行するインフルエンサー情報取得処理のフローチャートを示す図である。
【0036】
インフルエンサー情報取得モジュールは、インフルエンサー情報を取得する(ステップS10)。
インフルエンサー情報は、対象物件をSNSで紹介するインフルエンサーに関する情報である。インフルエンサー情報は、例えば、アカウント情報(名称、ID、URL等)、属性(ターゲット層、フォロワー数、フォロワー層、SNSの投稿頻度、投稿するSNSの種別(文章投稿型、写真投稿型、動画投稿型、ライブ配信型等)等)である。
インフルエンサー情報取得モジュールは、インフルエンサー情報DB(不図示)にアクセスし、対象物件の紹介を依頼する様々なインフルエンサーのインフルエンサー情報を取得する。
【0037】
記憶モジュールは、インフルエンサー情報を記憶する(ステップS11)。
記憶モジュールは、取得したインフルエンサー毎のインフルエンサー情報を、DBに登録等し、インフルエンサー情報を記憶する。記憶モジュールが、インフルエンサー情報を記憶する結果、インフルエンサー情報を保有することになる。
【0038】
以上が、インフルエンサー情報取得処理である。
なお、コンピュータ10は、予め、インフルエンサー情報を保有している場合、インフルエンサー情報取得処理を省略可能である。
【0039】
[コンピュータ10が実行する管理処理]
図5に基づいて、コンピュータ10が実行する管理処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する管理処理のフローチャートを示す図である。本管理処理は、保有する物件情報と、インフルエンサー情報との内、どの物件情報をどのインフルエンサーに提供するのが適しているかを判断するインフルエンサー判断処理(ステップS1)、判断結果に基づいて、各々のインフルエンサーに適した物件情報を提供する提供処理(ステップS2)、各々のインフルエンサーから、提供した物件情報を、どのSNSで紹介する意思が有るかを取得する意思取得処理(ステップS3)、取得した意思に基づいて、どのインフルエンサーが、どの物件情報を、どのSNSで紹介するのかを管理する管理処理(ステップS4)の詳細である。
【0040】
インフルエンサー判断モジュールは、保有する物件情報と、インフルエンサー情報との内、どの物件情報をどのインフルエンサーに提供するのが適しているのかを判断する(ステップS30)。
インフルエンサー判断モジュールは、保有する物件情報と、保有するインフルエンサー情報の属性とを比較し、各インフルエンサーに適した物件情報を判断する。これは、インフルエンサーの属性等に応じて、インフルエンサーに適する物件情報と、適さない物件情報との存在が考えられるため、これを判断するための処理である。例えば、インフルエンサー判断モジュールは、あるインフルエンサーのフォロワー層が、富裕層である場合、富裕層向けの物件情報を、このインフルエンサーに適した物件情報と判断する。この場合、非富裕層向けの物件情報が適さない物件情報であるため、他のインフルエンサーに対象物件の紹介を依頼する方が、効率化が図れるためである。
なお、インフルエンサー判断モジュールが、各インフルエンサーに適する物件情報を判断する構成は、適宜設計可能であり、特に限定されるものではない。
【0041】
提供モジュールは、判断結果に基づいて、各々のインフルエンサーに適した物件情報を提供する(ステップS31)。
提供モジュールは、各々のインフルエンサーに、適していると判断した物件情報及びこの物件情報を各々のインフルエンサーが管理するSNSで紹介する依頼情報を送信する。依頼情報は、依頼者の名称、所在地、連絡先、報酬等である。提供モジュールは、この物件情報及び依頼情報を、各々のインフルエンサー宛のメールやメッセージ等により直接送信するものであっても良いし、各々のインフルエンサーが管理するSNSのメッセージ機能等により、送信するものであっても良い。
第1情報端末3は、この物件情報及び依頼情報を受信し、プッシュ通知等により、依頼データを受信したことを通知する。
第1情報端末3は、表示部に物件情報及び依頼情報を表示し、インフルエンサーが、この物件情報及び依頼情報を閲覧する。
提供モジュールは、このメールやメッセージ等を、第1情報端末3に通知することにより、判断結果に基づいて、各々のインフルエンサーに適した物件情報を提供する。
【0042】
意思取得モジュールは、各々のインフルエンサーから、提供した物件情報を、どのSNSで紹介する意思が有るかを取得する(ステップS32)。
第1情報端末3は、インフルエンサーからの紹介の意思の有無に関する入力を受け付け、メールやメッセージ等への返信の形式等の所定の形式により、紹介の意思の有無をコンピュータ10に送信する。第1情報端末3は、インフルエンサーが紹介の意思を有する場合、併せて、インフルエンサーが紹介する際に使用するSNSの種別についても同時に送信する。
インフルエンサーが紹介に使用するSNSの種別は、文章投稿型SNS、写真投稿型SNS、動画投稿型SNS、ライブ配信型SNS等であり、一のSNSのみを使用するものであっても良いし、複数のSNSを並行して使用するものであっても良い。
意思取得モジュールは、各々のインフルエンサーの紹介の意思の有無及び紹介する意思を有する場合のSNSの種別を受信し、各々のインフルエンサーから、提供した物件情報を、どのSNSで紹介する意思が有るかを取得する。
【0043】
管理モジュールは、取得した意思に基づいて、どのインフルエンサーが、どの物件情報を、どのSNSで紹介するのかを管理する(ステップS33)。
管理モジュールは、保有するインフルエンサー情報に、インフルエンサーが紹介の意思を有する物件情報と、インフルエンサーが紹介する際に使用するSNSの種別を紐付ける。管理モジュールは、取得した意思に基づいて、インフルエンサーと、インフルエンサーが紹介の意思を有する物件情報と、インフルエンサーが紹介する際に使用するSNSの種別とを紐付け、どのインフルエンサーが、どの物件情報を、どのSNSで紹介するのかを管理する。
【0044】
以上が、管理処理の詳細である。
【0045】
[コンピュータ10が実行する内覧受付処理]
図6に基づいて、コンピュータ10が実行する内覧受付処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する内覧受付処理のフローチャートを示す図である。本内覧受付処理は、管理するSNSの紹介を閲覧したSNSビューワーから、対象物件の内覧申込を受け付ける内覧受付処理(ステップS5)の詳細である。
【0046】
内覧受付モジュールは、管理するSNSの紹介を閲覧したSNSビューワーから、対象物件の内覧申込を受け付ける(ステップS40)。
第2情報端末4は、インフルエンサーが投稿した対象物件を紹介する投稿内容を表示し、この投稿に表示等されたリンク等に対する入力を受け付け、対象物件の内覧申込に関する必要事項の入力を受け付ける。必要事項は、SNSビューワーの氏名、連絡先、住所、希望日時等のSNSビューワーが内覧を実施するために必要な情報である。
第2情報端末4は、受け付けた内覧申込を、システムを管理する事業者宛のメールやメッセージ等により直接送信するものであっても良いし事業者が管理するSNSのメッセージ機能等により、送信するものであっても良い。
内覧受付モジュールは、この内覧申込を受信し、管理するSNSの紹介を閲覧したSNSビューワーから、対象物件の内覧申込を受け付ける。
【0047】
なお、コンピュータ10は、内覧申込の受付時、対象物件の希望条件を取得する構成も可能である。希望条件は、SNSビューワーが希望する物件に対する条件であり、例えば、物件情報と同様の内容である。また、コンピュータ10は、この希望条件を、SNSビューワーが内覧を実施時に取得する構成も可能である。コンピュータ10が、この希望条件を、SNSビューワーが内覧を実施時に取得する場合についての説明は後述する。
コンピュータ10が、内覧申込の受付時、対象物件の希望条件を取得する場合について説明する。
第2情報端末4は、内覧申込の入力を受け付ける際、希望条件の入力を併せて受け付ける。第2情報端末4は、受け付けた内覧申込及び希望条件を、メールやメッセージ等の形式等の所定の形式により、コンピュータ10に送信する。
希望条件取得モジュールは、内覧受付モジュールが内覧申込を受け付けた際、この希望条件を受信し、内覧申込の受付時、対象物件の希望条件を取得する。
【0048】
SNSビューワー判断モジュールは、内覧申込を受け付けたSNSビューワーの属性に基づいて、優先的に日程調整するSNSビューワーを判断する(ステップS41)。
SNSビューワーの属性は、SNSビューワーが、内覧申込を行った際に閲覧したインフルエンサーの属性を用いれば良い。
SNSビューワー判断モジュールは、内覧申込を受け付けたSNSビューワーの属性に対して予め設定された優先度(富裕層であれば高優先度、非富裕層であれば低優先度等)に基づいて、優先的に日程調整するSNSビューワーを判断する。例えば、SNSビューワー判断モジュールは、富裕層のSNSビューワーと、非富裕層のSNSビューワーとの両者から同日に対象物件への内覧申込を受け付けた場合、富裕層のSNSビューワーを優先度の高いSNSビューワーと判断し、優先的な日程調整するSNSビューワーと判断する。一方、SNSビューワー判断モジュールは、非富裕層のSNSビューワーを優先度の低いSNSビューワーと判断し、富裕層のSNSビューワーの日程調整が完了した後に日程調整するSNSビューワーと判断する。
なお、SNSビューワー判断モジュールが、優先的に日程調整するSNSビューワーを判断する構成は、適宜設計可能であり、特に限定されるものではない。
【0049】
SNSビューワー判断モジュールは、この判断を実行する際、インフルエンサーが対象物件の紹介をSNSに投稿してから、所定の期間経過後に実行するものであっても良いし、所定の人数の内覧申込の受付後に実行するものであっても良い。
【0050】
日程調整モジュールは、内覧申込を受け付けたSNSビューワーの日程調整を実行する(ステップS42)。
日程調整モジュールは、SNSビューワーの判断結果に基づいて、対象物件の内覧の日程を調整する。
日程調整モジュールは、対象物件毎に、SNSビューワーがダブルブッキングしないように、内覧の日程を調整する。この時、日程調整モジュールは、優先的に日程調整するSNSビューワーと判断したSNSビューワーの日程から調整していく。
なお、インフルエンサー判断モジュールが、各インフルエンサーに適する物件情報を判断する構成は、適宜設計可能であり、特に限定されるものではない。
【0051】
通知モジュールは、内覧の日程を、SNSビューワーに通知する(ステップS43)。
通知モジュールは、SNSビューワーから受け付けた内覧申込のメールやメッセージ等への返信の形式等の所定の形式により、内覧の日程を、第2情報端末4に送信する。
第2情報端末4は、この内覧の日程を受信し、プッシュ通知等により、内覧の日程を受信したことを通知する。
第2情報端末4は、内覧の日程を表示し、SNSビューワーが、この内覧の日程を閲覧する。
【0052】
SNSビューワーは、内覧の日程に従って、実際の対象物件の内覧を実施する。
SNSビューワーが対象物件の内覧を実施時、コンピュータ10が、対象物件の希望条件を取得する場合について説明する。
第2情報端末4は、通知された内覧の日程のメールやメッセージ等への返信の形式等の所定の形式により、希望条件を、コンピュータ10に送信する。または、コンピュータ10とデータ通信可能に接続されたその他の端末等が、内覧を実施するSNSビューワーからの希望条件の入力を受け付け、受け付けた希望条件を、コンピュータ10に送信する。
コンピュータ10は、この希望条件を受信し、SNSビューワーが対象物件の内覧を実施時、コンピュータ10が、対象物件の希望条件を取得する。
【0053】
条件判断モジュールは、所定の条件を満たすか否かを判断する(ステップS44)。
所定の条件は、例えば、インフルエンサーが対象物件の紹介をSNSに投稿してから、所定の期間(1週間、1ヶ月等)経過した等である。
条件判断モジュールが、所定の条件を満たしていないと判断した場合(ステップS44 NO)、コンピュータ10は、再度、ステップS40の処理を繰り返す。
【0054】
一方、条件判断モジュールが、所定の条件を満たしたと判断した場合(ステップS44 YES)、内覧申込総数算出モジュールは、受け付けた対象物件の内覧申込の総数を算出する(ステップS45)。
内覧申込総数算出モジュールは、各インフルエンサーがSNSに投稿した対象物件に対して受け付けた内覧申込を、インフルエンサー毎に対象物件毎のその総数を算出する。
【0055】
紐付モジュールは、内覧申込の総数を、対象物件を紹介したインフルエンサーに紐付ける(ステップS46)。
紐付モジュールは、保有するインフルエンサー情報に、対象物件毎に、内覧申込の総数を紐付ける。また、紐付モジュールは、保有するインフルエンサー情報に、内覧申込を受け付けたSNSビューワーの属性及び希望条件を併せて紐付ける。
【0056】
以上が、内覧受付処理である。
コンピュータ10は、上述したステップS30の処理において、インフルエンサーを判断する際、算出した内覧申込の総数を加味して、次回以降、どの物件情報をどのインフルエンサーに提供するのが適しているかを判断する。例えば、コンピュータ10は、内覧申込が多いインフルエンサーに、このインフルエンサーの内覧申込が所定の条件を満たす(予め設定された総数よりも多い等)場合、多かった物件情報と類似又は一致する物件情報が存在する場合、このインフルエンサーを、該当する物件情報に提供するのが適していると判断する。逆に、コンピュータ10は、内覧申込が少ないインフルエンサーに、このインフルエンサーの内覧申込が所定の条件を満たさない(予め設定された総数よりも少ない等)場合、少なかった物件情報と類似又は一致する物件情報が存在する場合、このインフルエンサーを、該当する物件情報に提供するのが適していないと判断する。
【0057】
[コンピュータ10が実行する契約受付処理]
図7に基づいて、コンピュータ10が実行する契約受付処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する契約受付処理のフローチャートを示す図である。本契約受付処理は、内覧結果に基づいて、SNSビューワーから、対象物件の契約申込を受け付ける契約受付処理(ステップS6)の詳細である。
【0058】
契約受付モジュールは、内覧結果に基づいて、SNSビューワーから、対象物件の契約申込を受け付ける(ステップS50)。
契約申込は、対象物件の購入契約又は賃貸契約の申込みに限らず、単に契約の意思表明も含まれる。
第2情報端末4は、通知された内覧の日程のメールやメッセージ等への返信の形式等の所定の形式により、対象物件の契約申込をコンピュータ10に送信する。または、コンピュータ10とデータ通信可能に接続されたその他の端末等が、内覧を実施したSNSビューワーからの対象物件の契約申込の入力を受け付け、受け付けた対象物件の契約申込を、コンピュータ10に送信する。
契約受付モジュールは、この契約申込を受信し、内覧結果に基づいて、SNSビューワーから、対象物件の契約申込を受け付ける。
【0059】
なお、契約受付モジュールが、対象物件の契約申込を受け付けた時点で、以降の日時において内覧の日程が存在する場合、内覧の日程をキャンセルし、既に対象物件の契約申込が行われた旨を示すメールやメッセージ等を、以降の日時における内覧を予定していたSNSビューワーに通知する構成も可能である。この場合、日程調整モジュールが、該当する内覧の日程を削除し、通知モジュールが、このメッセージを通知すれば良い。通知モジュールは、内覧の日程のメールやメッセージ等と同様の方法により、第2情報端末4にこのメッセージを通知すれば良い。
更に、紹介モジュールが、この通知と併せて、SNSビューワーに、希望条件に合った他の対象物件を紹介する、又は、内覧申込を受け付けた対象物件と条件が類似する他の対象物件を紹介するといった構成も可能である。紹介モジュールは、内覧の日程のメールやメッセージ等と同様の方法により、希望条件に合った他の対象物件、又は、条件が類似する他の対象物件を紹介する旨を示すメールやメッセージを、第2情報端末4に通知すれば良い。
【0060】
また、契約受付モジュールが、対象物件の契約申込を受け付けなかった場合、紹介モジュールが、SNSビューワーに、希望条件に合った他の対象物件を紹介する、又は、内覧申込を受け付けた対象物件と条件が類似する他の対象物件を紹介するといった構成も可能である。紹介モジュールは、内覧の日程のメールやメッセージ等と同様の方法により、希望条件に合った他の対象物件、又は、条件が類似する他の対象物件を紹介する旨を示すメールやメッセージを、第2情報端末4に通知すれば良い。
【0061】
条件判断モジュールは、所定の条件を満たすか否かを判断する(ステップS51)。
所定の条件は、例えば、インフルエンサーが対象物件の紹介をSNSに投稿してから、所定の期間(1週間、1ヶ月等)経過した等である。
条件判断モジュールが、所定の条件を満たしていないと判断した場合(ステップS51 NO)、コンピュータ10は、再度、ステップS50の処理を繰り返す。
【0062】
一方、条件判断モジュールが、所定の条件を満たしたと判断した場合(ステップS51 YES)、契約申込総数算出モジュールは、受け付けた対象物件の契約申込の総数を算出する(ステップS52)。
契約申込総数算出モジュールは、各インフルエンサーがSNSに投稿した対象物件に対して受け付けた契約申込を、インフルエンサー毎にその総数を算出する。
【0063】
紐付モジュールは、契約申込の総数を、対象物件を紹介したインフルエンサーに紐付ける(ステップS53)。
紐付モジュールは、保有するインフルエンサー情報に、契約申込の総数を紐付ける。また、紐付モジュールは、保有するインフルエンサー情報に、契約申込を受け付けたSNSビューワーの属性及び希望条件を併せて紐付ける。
【0064】
以上が、契約受付処理である。
【0065】
コンピュータ10は、上述したステップS30の処理において、インフルエンサーを判断する際、算出した契約申込の総数を加味して、次回以降、どの物件情報をどのインフルエンサーに提供するのが適しているかを判断する。例えば、コンピュータ10は、このインフルエンサーの契約申込が所定の条件を満たす(予め設定された総数よりも多い等)場合、このインフルエンサーを、物件情報を提供するのに適していると判断する。逆に、コンピュータ10は、このインフルエンサーの契約申込が所定の条件を満たさない(予め設定された総数よりも少ない等)場合、このインフルエンサーを、物件情報を提供するのに適していないと判断する。
【0066】
上述した各処理は、別個の処理として記載しているが、コンピュータ10は、上述した各処理の一部又は全部を組み合わせて実行する構成も可能である。また、コンピュータ10は、各処理において、説明したタイミング以外のタイミングであっても、その処理を実行する構成も可能である。
また、上述した各処理は、コンピュータ10が実行する処理として記載しているが、その一部又は全部を、第1情報端末3や第2情報端末4自身や、第1情報端末3や第2情報端末4にインストールされた所定のアプリケーションが実行する構成も可能である。
【0067】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態やクラウドサービスで提供されて良い。また、プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供されて良い。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしても良い。
【0068】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0069】
本実施形態に開示される第1の態様は、インフルエンサーマーケティングを活用して、物件情報を紹介するインフルエンサー物件紹介システムであって、
保有する物件情報と、インフルエンサー情報との内、どの物件情報をどのインフルエンサーに提供するのが適しているかを判断するインフルエンサー判断部と、
判断結果に基づいて、各々のインフルエンサーに適した物件情報を提供する提供部と、
前記各々のインフルエンサーから、提供した前記物件情報を、どのSNSで紹介する意思が有るかを取得する意思取得部と、
取得した意思に基づいて、どのインフルエンサーが、どの物件情報を、どのSNSで紹介するのかを管理する管理部と、
管理するSNSの紹介を閲覧したSNSビューワーから、対象物件の内覧申込を受け付ける内覧受付部と、
内覧結果に基づいて、前記SNSビューワーから、対象物件の契約申込を受け付ける契約受付部と、
を備えるインフルエンサー物件紹介システムを提供する。
【0070】
本実施形態に開示される第2の態様は、前記内覧申込の受付時、又は、前記内覧の実施時、前記SNSビューワーから、対象物件の希望条件を取得する希望条件取得部、
を更に備える第1の態様に記載のインフルエンサー物件紹介システムを提供する。
【0071】
本実施形態に開示される第3の態様は、内覧結果に基づいて、前記SNSビューワーから、対象物件の契約申込を受け付けなかった場合、前記SNSビューワーに、希望条件に合った他の対象物件を紹介する紹介部、
を更に備える第1の態様に記載のインフルエンサー物件紹介システムを提供する。
【0072】
本実施形態に開示される第4の態様は、内覧結果に基づいて、前記SNSビューワーから、対象物件の契約申込を受け付けなかった場合、前記SNSビューワーに、内覧申込を受け付けた対象物件と条件が類似する他の対象物件を紹介する紹介部、
を更に備える第1の態様に記載のインフルエンサー物件紹介システムを提供する。
【0073】
本実施形態に開示される第5の態様は、受け付けた対象物件の内覧申込の総数を算出する算出部、
を更に備える第1の態様に記載のインフルエンサー物件紹介システムを提供する。
【0074】
本実施形態に開示される第6の態様は、前記インフルエンサー判断部が、前記内覧申込の総数を加味して、次回以降、どの物件情報をどのインフルエンサーに提供するのが適しているかを判断する、
第5の態様に記載のインフルエンサー物件紹介システムを提供する。
【0075】
本実施形態に開示される第7の態様は、受け付けた対象物件の契約申込の総数を算出する算出部、
を更に備える第1の態様に記載のインフルエンサー物件紹介システムを提供する。
【0076】
本実施形態に開示される第8の態様は、前記インフルエンサー判断部が、前記契約申込の総数を加味して、次回以降、どの物件情報をどのインフルエンサーに提供するのが適しているかを判断する、
第7の態様に記載のインフルエンサー物件紹介システムを提供する。
【0077】
本実施形態に開示される第9の態様は、前記内覧申込を受け付けたSNSビューワーの属性に基づいて、優先的に日程調整するSNSビューワーを判断するSNSビューワー判断部、
を更に備える第1の態様に記載のインフルエンサー物件紹介システムを提供する。
【符号の説明】
【0078】
1 インフルエンサー物件紹介システム
3 第1情報端末
4 第2情報端末
8 ネットワーク
10 コンピュータ

【要約】
【課題】物件紹介の効率化を図る。
【解決手段】インフルエンサーマーケティングを活用して、物件情報を紹介するインフルエンサー物件紹介システムは、保有する物件情報と、インフルエンサー情報との内、どの物件情報をどのインフルエンサーに提供するのが適しているかを判断し、判断結果に基づいて、各々のインフルエンサーに適した物件情報を提供し、前記各々のインフルエンサーから、提供した前記物件情報を、どのSNSで紹介する意思が有るかを取得し、取得した意思に基づいて、どのインフルエンサーが、どの物件情報を、どのSNSで紹介するのかを管理し、管理するSNSの紹介を閲覧したSNSビューワーから、対象物件の内覧申込を受け付け、内覧結果に基づいて、前記SNSビューワーから、対象物件の契約申込を受け付ける。
【選択図】 図1

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7