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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-20
(45)【発行日】2025-01-28
(54)【発明の名称】情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20250121BHJP
   G06Q 50/00 20240101ALI20250121BHJP
【FI】
G06Q30/0241
G06Q50/00 300
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2024030841
(22)【出願日】2024-02-29
【審査請求日】2024-07-23
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524443655
【氏名又は名称】エーティーブイ インフォメーション テクノロジー イーエスティー
(74)【代理人】
【識別番号】110004174
【氏名又は名称】弁理士法人エピファニー特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】新井 洋和
【審査官】牧 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-086098(JP,A)
【文献】特開2023-085633(JP,A)
【文献】特開2019-101481(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定者との間でメッセージのやりとりが可能な通信アプリケーションのメッセージ機能を介して、広告主と連携しているユーザにポイントを付与する処理を、情報処理装置に実行させる情報処理方法であって、
前記情報処理装置は、前記通信アプリケーションを介してユーザ端末と通信し、認証ページにおける認証を通じて、前記ユーザ端末に対応する前記ユーザの前記情報処理装置のアカウントを作成する機能を有し、
前記通信アプリケーションは、当該通信アプリケーションの前記メッセージ機能の前記広告主のルームに、前記情報処理装置の前記アカウントを作成するための前記認証ページへ移行するためのオブジェクトを表示する機能を有し、
前記情報処理装置は、前記認証ページで前記情報処理装置の前記アカウントが作成された後、前記広告主の広告に関する情報を前記ユーザ端末に表示する機能を有し、
前記表示される前記広告主の広告に関する前記情報は、投稿方法に応じた複数の投稿情報で構成され、且つ、前記情報処理装置は、各前記投稿情報に対応する各前記情報が前記ユーザ端末を介して前記ユーザに選択されると、各前記投稿情報を前記ユーザ端末に提供する機能を有し、
前記情報処理装置は、前記投稿情報がSNS(Social Network Service)アプリケーションの投稿ページに投稿された場合に、前記情報処理装置の前記アカウントに対して、前記投稿方法に応じて異なるポイントを付与する機能を有し、
前記SNSアプリケーションの投稿機能は、不特定者が投稿内容を閲覧できる機能を有し、
前記情報処理装置における前記ユーザの前記アカウントは、前記通信アプリケーションにおける前記ユーザのアカウント及び前記SNSアプリケーションにおける前記ユーザのアカウントに対応しており、
前記情報処理方法は、投稿情報表示ステップと、投稿情報提供ステップと、判定ステップと、ポイント付与ステップとを備え、
前記投稿情報表示ステップでは、前記情報処理装置は、前記広告主の広告に関する前記情報を前記ユーザ端末に表示させ、
前記投稿情報提供ステップでは、前記情報処理装置は、前記投稿情報表示ステップにおいて前記情報が前記ユーザに選択されることで、前記投稿情報を前記ユーザ端末に提供し、
前記判定ステップでは、前記情報処理装置が、投稿済み投稿情報が、予め定められた条件を満たしているか否かを判定し、
前記投稿済み投稿情報は、前記投稿情報提供ステップにおいて提供された前記投稿情報が、前記SNSアプリケーションの前記投稿ページに投稿された情報であり、
前記予め定められた条件には、
予め定められた時間以上、前記投稿済み投稿情報が、前記情報処理装置の前記アカウントと同じユーザの前記投稿ページに投稿されること、
前記投稿済み投稿情報が前記情報処理装置の前記アカウントと同じユーザの前記投稿ページに投稿され、当該投稿済み投稿情報が予め定められた閲覧回数以上、閲覧されていること、
のうちの少なくとも1つが含まれ、
前記ポイント付与ステップでは、前記判定ステップにおいて前記予め定められた条件を満たして前記投稿済み投稿情報が前記投稿ページに投稿されたと判定された場合、前記情報処理装置が前記アカウントに前記投稿方法に応じた前記ポイントを付与する、情報処理方法。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理方法であって、
前記SNSアプリケーションの前記投稿機能には、文字情報による投稿、静止画像による投稿、及び動画による投稿、音声による投稿のうちの少なくとも1つが含まれる、情報処理方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理方法であって、
広告送信ステップを更に備え、
前記広告送信ステップでは、前記情報処理装置は、前記ユーザの前記投稿済み投稿情報の投稿傾向に基づいた内容の広告を前記ユーザ端末に送信する、情報処理方法。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理方法であって、
前記投稿情報表示ステップでは、前記投稿情報と、前記投稿情報を前記ユーザに取得させるためのオブジェクトとを表示させる、情報処理方法。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理方法を実行するプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、テレビ番組に係るスポンサーの広告(テレビ広告)に関する技術が開示されているが、インターネットの普及とともに、目にする広告が、テレビから、WEB上の広告や、SNS(Social Network Service)上の広告に移行してきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-283782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
各種媒体で出す広告には多くのコストが必要になるため、広告主としては、広告効果をできるだけ大きくしたい。しかし、広告主自身のみが、SNS上に広告を出すことで得ることができる効果には限度がある。
【0005】
本発明は、SNSを用いた広告において効率的に広告効果を得る、こと目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、特定者との間でメッセージのやりとりが可能な通信アプリケーションのメッセージ機能を介して、広告主と連携しているユーザにポイントを付与する処理を、情報処理装置に実行させる情報処理方法であって、前記情報処理装置は、前記通信アプリケーションの前記メッセージ機能の前記広告主のルームにおいてリンクされている認証ページを通じて、前記ユーザのアカウントを作成可能であり、前記情報処理方法は、投稿情報表示ステップと、ポイント付与ステップとを備え、前記投稿情報表示ステップでは、前記情報処理装置は、前記広告主の広告に関する情報を含む投稿情報をユーザ端末が取得できるように前記投稿情報を表示させ、前記ポイント付与ステップでは、前記通信アプリケーションに連携するSNS(Social Network Service)アプリケーションの投稿ページに前記投稿情報が投稿された場合に、前記情報処理装置が前記アカウントに前記ポイントを付与し、前記SNSアプリケーションの投稿機能は、不特定者が投稿内容を閲覧できる機能を有し、前記通信アプリケーションの前記メッセージ機能には、LINE、WhatsApp、WeChat、Telegram、Messenger、Viber、Kakao Talk、Snapchat、QQ Mobileのうちの少なくとも1つが用いられ、前記SNSアプリケーションの前記投稿機能には、Facebook、X(旧twitter)、Instagram、TikTok、BeReal.、Pinterest、YouTubeのうちの少なくとも1つが用いられる、情報処理方法が提供される。
【0007】
本発明によれば、SNSアプリケーションに、広告主の広告に係る投稿情報が投稿されることで、情報処理装置におけるユーザのアカウントにポイントが付与されるようになっており、投稿情報が拡散されることに対してインセンティブが生じており、広告効果が高められている。また、ユーザは、投稿情報を広告主からではなく情報処理装置から取得し、また、ポイントについても情報処理装置から付与される構成となっており、広告主自身の負担が抑制されており、広告主は効率的に広告効果を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理方法を行う情報処理システム100のシステム構成の一例である。
図2図2は、情報処理装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3図3は、図2に示す制御部の機能ブロック図である。
図4図4は、通信アプリケーションを起動した状態の画面であって、当該通信アプリケーションを用いてメッセージのやり取りが可能な特定者の一覧が表示された画面を模式的に示した説明図である。
図5図5は、図4に示す画面の特定者(ABCXYZビール株式会社)におけるメッセージルームの表示画面を模式的に示した説明図である。
図6図6は、年齢認証に関わる情報が表示された画面を模式的に示した説明図である。
図7図7は、利用規約に関わる情報が表示された画面を模式的に示した説明図である。
図8図8は、ポイントが付与される条件等が表示された画面を模式的に示した説明図である。
図9図9は、ユーザ端末3が投稿情報を取得するときに表示される画面を模式的に示した説明図である。
図10図10は、ユーザ端末3が投稿情報を取得した後で表示される画面を模式的に示した説明図である。
図11図11は、情報処理装置1の各アカウントのマイページ(管理画面)の一例を示した説明図である。
図12図12は、情報処理装置1に登録される様々なアカウント(ここでは、パテント次郎とトレード花子のみを例示)の投稿状況が示された管理画面の一例を模式的に示している。
図13図13は、情報処理装置1から通信アプリケーションを介してユーザ(ユーザ端末3)へ広告が送信された状態を示した模式図である。
図14図14は、実施形態に係る情報処理方法であって、各種認証及び投稿情報の投稿に係る処理を示すフローチャートの一例である。
図15図15は、実施形態に係る情報処理方法であって、ポイント付与の判定及びポイント付与に係る処理を示すフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
【0010】
1.情報処理システム100のシステム構成
図1に示すように、情報処理システム100は、情報処理装置1と、外部サーバーと、ユーザ端末3とを有する。なお、実施形態において、外部サーバーとしては、通信サーバー2Aと、SNSサーバー2Bと、環境情報サーバー2Cとを有する。これらは、通信網4(例えば、インターネット等)を介して情報のやりとりが可能なように接続されている。なお、通信網4は、一部又は全部が、インターネットから分離した閉域ネットワークであってもよい。
【0011】
情報処理装置1等といった情報処理システム100の各構成要素は、1つ又は複数の機能(機能部)を有するが、各構成要素は、図1に示すように単体の装置で構成されていてもよいが、情報のやりとりを実施可能に構成された複数の独立した装置で構成されていてもよい。後述する情報処理装置1の制御部12等の各機能部についても同様である。以下、情報処理システム100に含まれる各構成要素についてさらに説明する。
【0012】
情報処理システム100の情報処理装置1が実行する情報処理方法(情報処理)には、特定者との間でメッセージのやりとりが可能な通信アプリケーションのメッセージ機能を介して、広告主と連携しているユーザにポイントを付与する処理が含まれる。
具体的には、広告主の広告を含む情報(後述する投稿情報)をユーザがSNS(Social Network Service)を通じて拡散することで、ユーザには、情報処理装置1におけるユーザのアカウントにポイントが付与される。つまり、ユーザが広告主に係る広告の広告効果を高めることに協力をすることで、ユーザは、情報処理装置1に登録されているアカウントにポイントが与えられることになる。ポイントは、例えば、予め定められた対象と交換可能となっているため、ユーザはSNSを通じて、広告主の広告を含む情報を拡散するインセンティブが働くことになり、広告主の広告が効果的に周知されることになる。
【0013】
上述した特定者とは、予め定められた通信アプリケーション(通信アプリケーションについては、後段の1-2-1で説明する)を用いて互いに通信可能な者である。特定者は、人間であってもよいし、会社であってもよい。なお、実施形態では、特定者には、広告を出すことを依頼する広告主が含まれている。
また、以下の説明においては、実施形態では、広告主が「ABCXYZビール株式会社」というビールを製造するメーカーである場合を例として挙げて説明する。なお、広告主は、メーカーに特に限定されるものではなく、広告を拡散することを希望しているものであれば、どのような対象であってもよいし、業種は特に限定されるものではない。
また、以下の説明においては、ユーザ端末3を使用するユーザの名前(アカウントの名前)が、「パテント次郎」である場合を一例として説明する。図4は、パテント次郎がユーザ端末3を用いて通信アプリケーションを起動したときに表示させることが可能な画面の一例であるが、パテント次郎にとって、「特許太郎」、「意匠花子」、「実用次郎」、「商標やす子」、「ABCXYZビール株式会社」、「東京花屋」及び「知財太郎」は、他者であり、特定者である。
【0014】
1-1.情報処理装置1
情報処理装置1は、通信アプリケーション(LINE等)のメッセージ機能の広告主のルームにおいてリンクされているアカウント登録ページを通じて、ユーザのアカウントを登録可能である。
図2に示すように、情報処理装置1は、通信部10と、記憶部11と、制御部12と、出力部13と、入力部14とを有し、これらの構成要素が情報処理装置1の内部において通信バス15を介して電気的に接続されている。
また、図3に示すように、制御部12は、取得部120と、認証部121と、投稿情報提供部122と、ポイント付与部123と、ポイント付与判定部124と、広告生成部125と、広告送信部126と、管理部127とを有する。
【0015】
上記の情報処理装置1の各構成要素は、ソフトウェアによって実現してもよく、ハードウェアによって実現してもよい。ソフトウェアによって実現する場合、CPUがコンピュータプログラムを実行することによって各種機能を実現することができる。プログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体に格納してもよいし、外部サーバーからダウンロード可能に提供されてもよいし、また、外部の記憶部に格納されたプログラムを読み出して機能を実現するいわゆるクラウドコンピューティングにより実現してもよい。ハードウェアによって実現する場合、ASIC、FPGA、又はDRPなどの種々の回路によって実現することができる。実施形態においては、様々な情報やこれを包含する概念を取り扱うが、これらは、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低又は量子ビットによって表され、上記のソフトウェア又はハードウェアの態様によって通信や演算が実行され得るものである。なお、ソフトウェアは、汎用ОSであってもよいし、専用ОSであってもよい。
【0016】
通信部10は、例えば、USB、IEEE1394、Thunderbolt(登録商標)、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段を採用することができる。なお、通信部10は、例えば、無線LANネットワーク通信、3G/LTE/5G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等の無線型の通信手段を介して通信網4と接続される構成を採用してもよい。また、通信部10は、先述した有線型の通信手段と無線型の通信手段とを併用する構成であってもよい。
【0017】
記憶部11は、例えば、制御部12によって実行される情報処理装置1の各種のプログラム、定数、変数及び設定値といった各種の値を記憶する。また、記憶部11は、例えば、後述する情報処理装置1の各機能部(取得部120、認証部121、投稿情報提供部122、ポイント付与部123、ポイント付与判定部124、広告生成部125及び管理部127)等で処理する情報を記憶している。
記憶部11には、ソリッドステートドライブ(SSD)等のストレージデバイスや、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)等を採用することができる。また、情報処理装置1は、記憶部11に加えて、外部の記憶部(例えば、外付けの記憶媒体、クラウド等)を併用してもよい。
【0018】
制御部12は、情報処理装置1の情報処理に係る処理及び制御を実行するように構成される。制御部12は、例えば、中央処理装置(CPU)で構成することができ、実施形態において、制御部12は、後述するフローチャートの各ステップに係るプログラムを実行可能なプロセッサの一例である。制御部12は、例えば、記憶部11に記憶されたプログラムを読み出すことによって、情報処理装置1に係る各種の機能を実現する。また、情報処理装置1におけるソフトウェアの情報処理は、例えば、記憶部11に記憶されている各種のプログラムがハードウェアとしての制御部12によって処理されることで、実現される。
【0019】
出力部13は、例えば、情報処理装置1の表示部である。出力部13は、例えば、情報処理装置1の筐体に含まれてもよいし、外付けされてもよい。出力部13は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(GUI)の画面を表示する。出力部13には、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、電子ペーパーディスプレイといった表示デバイスの他、点灯可能なライトやプロジェクターといった表示デバイスを採用することもできる。なお、情報処理装置1において、出力部13を備えるか否かは任意である。例えば、情報処理装置1の出力が情報処理装置1の設置された場所とは独立した離れた場所にある表示部に表示されてもよい。また、出力部13は、音声で出力するデバイスを有していてもよい。
【0020】
入力部14は、例えば、情報処理装置1のユーザによってなされる操作入力を受け付けるように構成される。入力部14は、情報処理装置1の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。入力部14は、例えば、タッチパネル、スイッチボタン、マウス、キーボード等を採用することができる。なお、情報処理装置1において、入力部14を備えるか否かは任意である。例えば、情報処理装置1への操作入力は、情報処理装置1の設置された場所とは独立した離れた場所にある情報処理端末を介して情報処理装置1が受け付けてもよい。
【0021】
1-2.外部サーバー
1-2-1.通信サーバー2A
通信サーバー2Aは、通信サーバー2Aにアカウント登録されている者(特定者)同士が、メッセージのやりとりを可能とする機能を有する。通信サーバー2Aは、クライアントからのリクエスト処理機能、メッセージの転送機能、ユーザの認証機能、データの保存機能等といった各種の機能を担っている。特定者同士は、通信サーバー2Aに係る予め定められた通信アプリケーションを起動させることで、メッセージのやり取りが可能となる。
【0022】
実施形態の一例では、通信アプリケーションのメッセージ機能には、LINE、WhatsApp、WeChat、Telegram、Messenger、Viber、Kakao Talk、Snapchat、QQ Mobileのうちから少なくとも1つが用いられる。必ずしも、これらの通信アプリケーションである必要はないが、これらの通信アプリケーションが実施形態において好適である。なお、これらのアプリケーションは、機能的に同様であるが、名称が変更された場合においても、実施形態を適用可能である。また、通信アプリケーションは、通話機能を有していてもよいし、有していなくてもよい。
【0023】
図4は、パテント次郎がユーザ端末3を用いて通信アプリケーションを起動させたときに表示される画面の一例である。図4では、各特定者のメッセージルームa1~メッセージルームa7が一覧表示される画面となっている。例えば、ユーザ(パテント次郎)が、ABCXYZビール株式会社のメッセージルームa5を選択操作することで、図5に示すように、ABCXYZビール株式会社とのメッセージの詳細が表示されたメッセージルームの表示画面に移行する。このように、ユーザ(パテント次郎)は、通信アプリケーションのメッセージ機能を介して、実施形態において、広告主であるABCXYZビール株式会社と連携している。
【0024】
図4において、アイコンb1は、通信アプリケーションのホーム画面へ移行するためのアイコンである。アイコンb2は、各特定者のメッセージルームa1~メッセージルームa7が一覧表示される画面へ移行するためのアイコンであり、図4ではこのアイコンb2が選択された状態である。また、ホーム画面については説明を割愛するが、ホーム画面では、例えば、自身のアカウントのステータス情報を変更する等の各種管理を行うことが可能である。
【0025】
図5に示すように、メッセージルームa5は、何らかの情報が表示される領域として、表示領域Rg1~表示領域Rg3を有する。
【0026】
表示領域Rg1は、特定者(ここでは、ABCXYZビール株式会社)とのメッセージのやり取りが表示される領域である。
表示領域Rg2は、表示領域Rg1の上に表示される領域であり、ここでは何も表示されていないが、例えば、広告を表示させることが可能である。
【0027】
表示領域Rg3は、表示領域Rg1の下に表示される領域である。実施形態では、表示領域Rg1には、広告情報c1が表示されている。広告情報c1には、一例として、文字情報「特定のハッシュタグやメンションをつけて投稿すると・・・」が示されている。また、広告情報c1の表示領域内には、ユーザが選択可能なオブジェクトc2が表示されている。オブジェクトc2は、ユーザが選択操作によって選択することが可能に構成されている。オブジェクトc2は、ユーザ端末3が情報処理装置1との間で通信を行うためのリンクとなっている。
【0028】
なお、広告情報c1の表示箇所は、図5に示すメッセージルーム内であれば限定されるものではなく、表示領域Rg1や表示領域Rg2であってもよい。同様に、オブジェクトc2は、表示領域Rg1や表示領域Rg2に表示されていてもよい。また、オブジェクトc2は、広告情報c1の表示領域内に表示されていなくてもよく、分離して表示(広告情報c1の表示領域外に表示)されていてもよい。
【0029】
1-2-2.SNSサーバー2B
SNSサーバー2Bに係るSNSアプリケーションの投稿機能は、不特定者が投稿内容を閲覧できる機能を有する。つまり、SNSサーバー2Bは、SNSサーバー2Bにアカウント登録されている者が、不特定者に対して、何らかの情報を投稿し、情報を不特定者に対して表示させる機能を有する。なお、SNSサーバー2Bの提供する機能は、不特定者がSNSサーバー2Bにアカウント登録されていなくても当該投稿の情報を閲覧できるようなものであってもよい。実施形態の一例では、SNSアプリケーションの投稿機能には、Facebook、X(旧twitter)、Instagram、TikTok、BeReal.、Pinterest、YouTubeのうちの少なくとも1つが用いられる。必ずしも、これらのSNSアプリケーションである必要はないが、これらの通信アプリケーションが実施形態において好適である。なお、これらのアプリケーションは、機能的に同様であるが、名称が変更された場合においても、実施形態を適用可能である。
【0030】
1-2-3.環境情報サーバー2C
環境情報サーバー2Cは、位置情報に対応する環境情報を提供する機能を有する。つまり、位置に応じて、例えば、気圧や温度といった環境は変わり得るが、環境情報サーバー2Cは、こういった位置に応じて異なり得る環境情報を取得可能に構成されている。
具体的には、情報処理装置1は、ユーザ端末3の位置に対応する位置情報を、通信サーバー2Aに係る通信アプリケーションを介してユーザ端末3から取得する。そして、情報処理装置1が、環境情報サーバー2Cを介して、ユーザ端末3の位置情報に対応する環境情報を取得する。
【0031】
なお、情報処理装置1は、例えば、対応する時刻の日本全国の環境情報を環境情報サーバー2Cから一括で取得し、情報処理装置1が、その環境情報の中からユーザ端末3の位置に対応する情報を選別する構成であってもよい。また、情報処理装置1が、ユーザ端末3の位置に対応する位置情報のみを環境情報サーバー2Cに出力し、環境情報サーバー2Cからのレスポンスとして、その位置情報に対応する環境情報を取得する構成であってもよい。
【0032】
実施形態において、環境情報は、気圧、温度、体感温度、湿度、風速、及び天気のうちの少なくとも1つを含む。また、実施形態の一例として、好ましくは、環境情報は、気圧を含み、更に好ましくは、環境情報は、気圧及び体感温度を含み、更に好ましくは、環境情報は、気圧、温度、体感温度、湿度、風速、及び天気の全てを含む。
【0033】
1-3.ユーザ端末3
ユーザ端末3は、例えば、スマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPC等であり、情報処理装置1等と通信が可能な任意のデバイスを用いることができる。
なお、実施形態において、ユーザ端末3における操作(選択操作)には、スマートフォンやタブレットである場合、例えば、ユーザが指でタップする操作や、電子ペン等のデバイスでタップする操作を含めることができる。また、ノートPCやデスクトップPCである場合には、例えば、マウスでクリックして選択する操作、タッチパッドでタップして選択する操作を含めることができる。また、ノートPCやデスクトップPCがタッチスクリーンであれば、スマートフォン等と同様に、指や電子ペン等による操作を含めることができる。
【0034】
2.機能構成
図3を参照して、本実施形態に係る情報処理装置1の機能構成について説明する。記憶部11に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部12によって具体的に実現されることで、制御部12に含まれる各機能部が実行される。ここでは、各機能部の機能説明を中心にするものとし、制御フローの流れは後段の「3.情報処理システム100の情報処理の流れ」で詳しく説明する。
【0035】
2-1.取得部120
取得部120は、制御部12で処理される各種の情報を取得する機能を有する。ここで、取得には、記憶部11に格納されたデータを受け取ることや、情報処理装置1内で演算処理して生成すること、の両方を含み得る。
【0036】
取得部120は、ユーザ端末3の位置情報を取得する機能を有する。取得部120がユーザ端末から位置情報を取得する方法は、特に限定されるものではないが、例えば、通信アプリケーションの位置情報取得機能を採用することができる。なお、ユーザ端末3の位置情報は、必ずしも厳密である必要はなく、例えば、都道府県程度の精度でもよいし、また、市区町村程度の精度であってもよい。
取得部120は、ユーザ端末3の位置情報に対応する環境情報を取得する機能を有する。環境情報は、外部サーバーである環境情報サーバー2Cをから取得することができる。
【0037】
取得部120は、後述する認証部121における認証に関する情報(例えば、年齢確認や利用規約の同意に関する情報)を取得する機能を有する。
【0038】
2-2.認証部121
情報処理装置1は、情報処理装置1におけるアカウント登録にあたって、認証を行う機能を有する。具体的には、情報処理装置1は、年齢情報や利用規約に関する同意を要求することで、認証を行う。その他に、実施形態の例では、ポイント付与がされる条件に関するルールの同意も要求する。認証部121は、これらの認証に係る機能を有する。
【0039】
実施形態では、情報処理装置1が提供するサービスを利用することで、ユーザ(ここではパテント次郎)が報酬としてのポイントを受け取ることができるが、そのポイントを受け取る条件として、ユーザが、SNSを用いて広告主の広告を含む情報を拡散する必要がある。ここで、拡散する情報には、成人していない者にとっては好ましくない内容も含み得る。例えば、アルコール製品やたばこといった製品は、成人してからでないと利用できないが、こういった製品を成人していない者がSNSを用いて拡散することは好ましくない。このため、実施形態に係る情報処理装置1は、情報処理装置1のサービスを利用するにあたって、予め認証する構成を採用している。
【0040】
認証部121は、ユーザの年齢条件に関する判定を満たし、且つ、利用規約の同意に関する判定も満たし、且つ、ポイント付与がされる条件に関するルールの同意に関する判定も満たすと、ユーザの認証が完了し、情報処理装置1におけるユーザ用のアカウントが生成される。
【0041】
認証部121は、図6に示すように、年齢認証(年齢確認)をするための画面をユーザ端末3に表示するように、構成されている。図6に示す画面には、年齢確認をするための情報d1と、ユーザから年齢確認に関する情報を取得するためのオブジェクトd2とを有する。
情報d1は、年齢確認をするための文字情報「年齢確認」及び「あなたは20歳以上ですか?」や、注意を促す図形情報を含んでいる。情報d1が、図形情報を含むかどうかは任意である。また、年齢確認の年齢には、各種の設定が可能であるが、例えば、成人していること(20歳以上)を採用することができる。また、この年齢の値は、変更することが可能である。これにより、例えば、法改正によってアルコール製品やたばこといった嗜好品を利用できる年齢が変わる場合や、広告する内容がこういった嗜好品ではない場合に対応することが可能である。
【0042】
オブジェクトd2には、「はい」「いいえ」を選択させる形態が採用されているがこれに限定されるものではない。例えば、ユーザに具体的な年齢を入力させるような形態であってもよい。なお、オブジェクトd2で「いいえ」が選択された場合には、情報処理装置1に係るサービスを利用できない旨の文字情報が表示されるようにするとよい。
【0043】
認証部121は、図7に示すように、利用規約の同意をするための画面をユーザ端末3に表示するように、構成されている。図7に示す画面には、利用規約に関する情報e1と、ユーザから利用規約に同意するか否かの情報を取得するためのオブジェクトe2とを有する。
情報e1は、利用規約をするための文字情報「必ずご確認ください」等を含んでいる。情報e1は、図形情報を含んでいてもよい。
オブジェクトe2には、一例として「はい」「いいえ」を選択させる形態が採用されている。なお、オブジェクトe2で「いいえ」が選択された場合には、情報処理装置1に係るサービスを利用できない旨の文字情報が表示されるようにするとよい。
【0044】
また、ここでは、年齢認証(年齢確認)に関する判定(図6)における認証と、利用規約の同意に関する認証(図7)が別々の画面に表示されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、1つの画面で一度に認証をする構成であってもよい。つまり、1つの表示画面に、20歳以上であるかどうかを問う情報と、利用規約に同意するかを問う情報との両方が表示され、加えて、この表示画面にこれらの同意をとるためのオブジェクトが表示されていてもよい。
【0045】
認証部121は、図8に示すように、ポイント付与がされる条件に関するルールの同意をとるための画面をユーザ端末3に表示するように、構成されている。
図8に示す表示画面には、ルールに関する情報f1と、このルールについて同意をとる(理解したことを確認する)ためのオブジェクトf2とを有する。
オブジェクトf2には、オブジェクトd2やオブジェクトe2のように、「はい(ルールに同意する)」「いいえ(ルールに同意できない)」を選択させる形態であってもよい。この場合、「いいえ」が選択されると、情報処理装置1に係るサービスを利用できない旨の文字情報が表示されるようにするとよい。
【0046】
2-3.投稿情報提供部122
投稿情報提供部122は、図9に示すように、SNSで拡散するための、広告主に係る広告内容を含む情報をユーザに提供する機能を有する。
換言すると、投稿情報提供部122は、図9に示すように、広告主に係る広告内容を含む情報をユーザに提供するための画面をユーザ端末3に表示するように、構成されている。
この画面には、広告主に係る広告内容を取得させるための情報(ここでは、情報g1及び情報g2)が表示されている。
【0047】
情報g1には、ユーザ端末3に広告情報を取得させるためのオブジェクトg11と、この取得される広告情報を示した情報g12とを含んでいる。
情報g2についても、ユーザ端末3に広告情報を取得させるためのオブジェクトg21と、この取得される広告情報を示した情報g22とを含んでいる。
図9に示すように、オブジェクトg11又はオブジェクトg21がユーザに選択されると、対応する投稿情報がユーザ端末3にコピーされる。
【0048】
投稿情報提供部122は、図9に示すように、ストーリーズ投稿用の情報(g1,g11,g12参照)と、フィード投稿用の情報(g2,g21,g22参照)とを選んで取得できるような画面を、ユーザ端末3に表示するように、構成されている。つまり、実施形態では、SNSアプリケーションの投稿機能は、フィード投稿と、ストーリーズ投稿とを有する。
なお、図9に示す構成に限定されるものではなく、投稿情報提供部122は、ストーリーズ投稿用の情報及びフィード投稿用のうちのいずれか一方のみを表示するように、構成されていてもよい。
【0049】
なお、フィード投稿は、SNSのホーム画面において、ストーリーズ投稿よりも、大きく表示され、ストーリーズ投稿は、選択操作されないと、大きく表示されない。
また、フィード投稿は、削除操作をしないと消えない投稿であるが、ストーリーズ投稿は、所定時間(例えば24時間)で自動的に消える投稿である。
【0050】
なお、実施形態では、上記のストーリーズ投稿やフィード投稿(Instagramの投稿の例)を挙げて説明しているが、投稿方法はこれに限定されるものではなく、使用するSNSアプリケーションに応じたものを利用することが可能である。SNSアプリケーションの投稿機能には、文字情報による投稿、静止画像による投稿、及び動画による投稿、音声による投稿のうちの少なくとも1つが含まれる。
そして、SNSアプリケーションの投稿機能には、複数の投稿方法が含まれ得る(実施形態の例ではストーリーズ投稿とフィード投稿の2つの例を挙げているが、3つ以上であってもよい)。なお、実施形態は、SNSアプリケーションの投稿機能が、複数ではなく、1つの投稿方法であってもよい。
【0051】
また、投稿情報提供部122が提供する投稿情報は、記憶部11に予め格納されている。また、この記憶部11に格納される情報は、例えば、広告主から受け取ってもよいし、広告主から受け取った情報に基づいて情報処理装置1内で自動的に生成してもよいし、広告効果を高めるような投稿情報を生成する外部サーバーから取得したものであってもよい。
【0052】
投稿情報提供部122は、図10に示すように、オブジェクトg11又はオブジェクトg21がユーザに選択されると、ユーザ端末3に投稿情報がコピーされたことや、SNSへ投稿しやすくするためのオブジェクトを表示するように、構成されている。
具体的には、図9に示すオブジェクトg11,g21が選択されると、図10に示すような画面が表示される。そして、この画面には、広告情報(投稿情報)がユーザ端末3にコピーされたことを報知する情報h1と、ポイント付与に係るルールに関する情報h2と、SNSアプリケーションを立ち上げるためのオブジェクトh3とが含まれている。これにより、ユーザは、投稿する情報がユーザ端末3に適切にコピーされていることを把握することができる。
【0053】
ユーザがオブジェクトh3の「投稿する」を選択操作すると、情報処理装置1(投稿情報提供部122)は、自動的に予め定められたSNSアプリケーション(例えば、Instagram等)をユーザ端末3に立ち上げさせる。これにより、ユーザ端末3にコピーされている情報を貼り付ける簡便な操作だけで、広告主に係る情報をSNSで拡散することができ、投稿に関する作業負担が抑制されている。
なお、自動的に予め定められたSNSアプリケーションが立ち上がる構成ではなく、例えば、ユーザがいずれのSNSアプリケーションを立ち上げるか選択するための画面が表示され、ユーザに選択されると、対応するSNSアプリケーションが立ち上がる構成であってもよい。
また、情報処理装置1は、投稿情報提供部122が、図10に示す画面を表示する処理を省略するような構成であってもよい。この場合には、ユーザ自身がSNSアプリケーションを立ち上げて、貼り付けることになる。
【0054】
2-4.ポイント付与部123
ポイント付与部123は、ポイント付与判定部124でポイントを付与すると決定した場合に、投稿情報を投稿したユーザのアカウントにポイントを付与する機能を有する。換言すると、ポイント付与部123は、予め定められた条件を満たして投稿情報が投稿ページに投稿されていると判定すると、当該ユーザのアカウントにポイントを付与する。なお、ユーザに付与されるポイントは、この情報処理装置1におけるアカウントに紐づいている。情報処理装置1で管理されるアカウントに関する情報は、後述する管理部127で説明する。
【0055】
ポイント付与部123が付与するポイントは、種々の条件に応じて、変えることができるようになっていてもよい。実施形態では、例えば、フィード投稿によるポイント(実施形態の例では700pt)の方が、ストーリーズ投稿(実施形態の例では500pt)によるポイントよりも高くなるように設定されている。換言すると、実施形態では、投稿方法に応じて、付与されるポイントが異なっている。
【0056】
また、例えば、情報処理装置1の操作者が、入力部14を介して、付与されるポイントを変更することで実現してもよいし、予め定められた処理を実行することで自動的に付与されるポイントが変動するような構成であってもよい。
【0057】
なお、ポイント付与部123が用いる種々の条件はこれに限定されるものではなく、例えば、投稿された時期に応じて、付与ポイントを変更してもよいし、複数のアカウントからランダムに選択された特定のユーザのアカウントに対してポイントを高く設定してもよい。
また、投稿情報を効果的に拡散する能力が高いと認められる者に対して、ポイントを高く設定するようにしてもよいし、投稿頻度が少ない者のポイントを高く設定してもよい。
また、後述する(条件b)の閲覧回数に応じて変えてもよく、閲覧回数が多いと、高く設定され、閲覧回数が少ないと、低く設定されていてもよい。
【0058】
2-5.ポイント付与判定部124
ポイント付与判定部124は、予め定められた条件を満たして、投稿情報が投稿ページに投稿されているか否かを判定する機能を有する。ユーザがSNSに投稿した内容がすぐに削除されてしまうような場合や、広告主が拡散することを期待する情報が適切に投稿されていないと、広告主の広告効果が薄れてしまい、また、そのような者に対してポイントが付与されるべきではないので、情報処理装置1は、こういった状況を回避できるように、ポイント付与判定部124を備えている。
【0059】
ポイント付与判定部124における予め定められた条件には、(条件a)予め定められた時間以上、投稿情報が投稿ページに投稿されること、(条件b)投稿情報が予め定められた閲覧回数以上、閲覧されていること、のうちの少なくとも1つが含まれている。実施形態では、フィード投稿の場合には、(条件a)を採用しており、ストーリーズ投稿の場合には、(条件b)を採用している。
なお、(条件a)の予め定められた時間は、具体的には例えば、30,36,42,48,54,60,66,72,78,84,90,96時間であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい(図8に示すように、実施形態の一例では、72時間)。
また、(条件b)の予め定められた閲覧回数は、具体的には例えば、50,60,70,80,90,100,200,300,400,500,600,700,800,900,1000,1500,2000,2500,3000,3500,4000,4500,5000,6000,7000,8000,1万,2万,3万,4万,5万,6万,7万,8万,9万,10万であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0060】
2-6.広告生成部125
広告生成部125は、通信サーバー2Aに係る通信アプリケーションを介してユーザ端末3に送信するための広告(広告情報)を生成する機能を有する。広告生成部125が生成する広告情報kは、図13に示すように、メッセージルームに適宜送信される。つまり、この広告情報kは、情報処理装置1から通信アプリケーションを介して(通信サーバー2Aを介して)、ユーザ端末3におけるメッセージルームに、適宜、送信されることになる。
なお、広告生成部125は、通信サーバー2Aに係る通信アプリケーションを用いて広告を送信することが好適であるがこれに限定されるものではなく、例えば、WEB広告(例えばインターネット上の所定のサイトへの広告やSNS上での広告)や、ダイレクトメール等であってもよい。つまり、広告生成部125が生成する広告は、相手の状況(環境情報や投稿傾向)が把握できている相手に対しての方が効果的ではあるが、不特定者に対する広告として出されてもよい。実施形態では、広告情報kが情報処理装置1から通信アプリケーションを介してユーザ端末3におけるメッセージルームに送信される例について説明する。
【0061】
広告情報kには、拡散情報(図9参照)の提供を受けるためのオブジェクト(リンク)が付されていてもよいし、オブジェクトが付されていなくてもよい。なお、オブジェクトが付されていることで、ユーザの投稿が促されて、広告主の情報が拡散されるので、広告効果を高めることが可能である。
【0062】
また、広告情報kは、例えば、図13に示すように、表示領域Rg2や表示領域Rg3に表示されてもよいし、表示領域Rg1に表示されてもよい。また、広告内容であるが、ABCXYZビール株式会社のルームなので、ABCXYZビール株式会社の広告の内容であってもよいが、その他の会社の広告であってもよいし、両方の広告が含まれていてもよい。
【0063】
また、情報処理装置1とパテント次郎との関係が、特定者となっており、パテント次郎の通信アプリケーションに、情報処理装置1のアカウントが登録されるような構成であってもよい。つまり、図4では示されていないが、このアカウント一覧の画面に情報処理装置1のアカウントも存在していてもよい。この場合には、広告情報kは、情報処理装置1とのメッセージルームに出力されてもよい。
ここで、通信アプリケーションは、メッセージが届いたアカウントを、アカウント一覧の上段に配置する機能を有する場合がある。なお、図4の例だと、「特許太郎」から届いたメッセージが最新であるため最上段になっている。広告情報kが、メッセージとして送信される場合には、当該アカウントが図4の下段に埋もれていたとしても、上段に浮上することになる。これにより、パテント次郎が、広告のことをより認識しやすくなり、ユーザへの広告効果が向上する。
【0064】
広告生成部125は、広告の内容と、広告を送信するタイミングと、広告を送信する対象(情報処理装置1のアカウントを有するユーザ)とを決定する機能を有する。
広告生成部125は、広告の内容と、広告を送信するタイミングと、広告を送信する対象(情報処理装置1のアカウントを有するユーザ)とを、環境情報に基づいて、決定することが可能である。
例えば、暑い日(体感温度が高い日)であるほど、ABCXYZビール株式会社のビールを飲みたいと考える人数は増えると考えられる。このため、例えば、体感温度が予め定められた条件(例えば閾値体感温度を超えている)を満たす場合には、ABCXYZビール株式会社のビールの広告を送信するようにし、また、広告を送信する対象をできるだけ多く設定するように決定することができる。
また、例えば、気圧が低いと、体調不良を訴える人が増える可能性がある。このため、気圧が低い場合には、ビールの広告ではなく、例えば酵母等を用いた健康食品に関する広告を送信するように決定することができる。
【0065】
また、広告生成部125は、広告の内容と、広告を送信するタイミングと、広告を送信する対象(情報処理装置1のアカウントを有するユーザ)とをユーザの投稿傾向に基づいて、決定することも可能である。
なお、ここでいうユーザとは、単数であっても複数であってもよい。単数である場合は、アカウントの個別のユーザを分析・評価した内容の広告になる。複数である場合は、複数のユーザを分析・評価した内容の広告になる。
また、投稿傾向とは、例えば、ユーザの投稿頻度が増える時間や、ユーザが好んで投稿する広告の種類である。広告の種類とは、例えば、ユーザが、健康食品の投稿よりも、ビールの投稿のほうが多い場合には、ビールに関する広告を送信することを決定することができる。換言すると、ユーザによっては、投稿情報をSNSで拡散するにあたって、その種類に偏りがある可能性があり、ユーザが、健康食品の投稿を避け、ビールに関する投稿を積極的に行う傾向があるとする。この場合には、このユーザがビールに関心が高い可能性が高まるので、このユーザに対して、ABCXYZビール株式会社のビールの広告を送信するようにする。
なお、投稿傾向を把握するための統計方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、時間に応じたヒストグラムを作成し、その中で最も、投稿頻度が高まる時間を用いることができる。広告の種類についても、ヒストグラムを採用することができる。
【0066】
更に、広告生成部125は、広告の内容と、広告を送信するタイミングと、広告を送信する対象(情報処理装置1のアカウントを有するユーザ)とを環境情報及びユーザの投稿傾向の両方に基づいて、決定することも可能である。
【0067】
また、広告生成部125は、ランダムに決定することができる機能を有していてもよい。例えば、ユーザの投稿数が少ない状況であると、ユーザにとってどのような広告が効果的か、ユーザに広告をいつ送信するのが効果的か、が判断しにくい状況も想定される。このような場合には、広告生成部125は、広告の内容及び広告を送信するタイミングを、ランダムに決定する機能を有していてもよい。また、広告生成部125は、広告を送信するユーザ(情報処理装置1のアカウントを有するユーザ)についても、ランダムに決定する機能を有していてもよい。これらをランダムに決める方法は、特に限定されるものではなく、例えば、乱数を用いることで、複数ある広告内容のうちのいずれかを選択する構成を採用することができる。送信タイミングや送信相手についても同様である。
【0068】
広告生成部125は、直近の予め定められた期間の環境情報に基づいて、広告を生成してもよい。
なお、直近の予め定められた期間としては、例えば、現在時間よりもx時間前から、現在時間よりy時間先である。
x(時間)は、具体的には例えば、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
y(時間)は、具体的には例えば、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
また、広告生成部125は、直近の予め定められた期間よりも先の環境情報に基づいて、広告を生成してもよい。この場合の環境情報は、ある程度、先の日の環境の予測にはなるが、ユーザは先の状況に備えることができるため、有用である。
【0069】
なお、広告生成部125は、予め定められたアルゴリズムに沿って、広告の内容と、広告を送信するタイミングと、広告を送信する対象(情報処理装置1のアカウントを有するユーザ)とを決定してもよいが、機械学習モデルを用いて決定してもよい。
【0070】
2-7.広告送信部126
広告送信部126は、広告生成部125が生成した広告を各種端末に送信するように構成されている。なお、送信タイミングは、広告生成部125が決定したタイミングに応じたものとすることができる。
【0071】
2-8.管理部127
図11に示すように、情報処理装置1におけるアカウント(図11ではパテント次郎のアカウント)の管理画面(マイページ)の一例が示されている。管理部127は、認証部121における認証が完了することで、図11に示すような情報を有する管理画面を管理するように構成されている。
【0072】
管理部127は、例えば、各アカウントが獲得しているポイントを表示するように構成されており、これが表示j1に対応している。
また、管理部127は、貯めたポイントと交換可能な対象j2を表示するように構成されている。
また、管理部127は、各種のSNSを用いて、投稿情報を投稿できるように、投稿のルールに関する文字情報等が示された表示j3を表示するように構成されている。
更に、管理部127は、投稿情報を投稿するときに選択するためのオブジェクトj4を表示するように構成されている。このオブジェクトj4が選択操作されることで、例えば、図9に示すような表示画面に移行する。
【0073】
情報処理装置1は、各ユーザによる投稿状況を把握できるように、各投稿を管理可能になっている。具体的には、図12に示すように、管理部127は、各投稿状況を管理している。投稿T1、投稿T2及び投稿T3はそれぞれ独立している。
例えば、各投稿は、投稿者(アカウント名)、投稿情報、投稿日、投稿時間、投稿場所、気温、体感温度、風速、湿度、気圧、天気、ポイントが付与されたか否か、といった情報を有する。
投稿T1は、ポイント付与の条件が満たされたため、「付与済み」とされている。このため、この投稿に係るポイントは、ポイント付与部123により、パテント次郎のアカウントに付与されることになる。
投稿T2は、ポイント付与の条件が満たされているか判定中(審査中)である。例えば、投稿してから予め定められた時間が経過していない、又は、予め定められた閲覧数に到達していない、といった状況が考えられる。この投稿T2は、ポイント付与判定部124によって継続的に判定される(監視される)ことになる。
投稿T3は、ポイント付与の条件が満たされず、ポイントが付与されなかった投稿である。換言すると、投稿T3は、ポイント付与をしないと決定された投稿(NG投稿)である。例えば、投稿情報提供部122から提供を受けた投稿情報を投稿するべきであるのに、それをせずに、別の情報を投稿してしまった状況が考えられる。
【0074】
図12に示す画面は、情報処理装置1の管理者側が見ることができる画面である。
なお、パテント次郎の投稿がどのようなステータスになっているかをパテント次郎本人が把握できるように、管理部127は、各投稿について、投稿情報、投稿日、投稿時間、ポイントが付与されたか否かを表示できるように構成されることが好ましい。
【0075】
3.情報処理システム100の情報処理の流れ
実施形態に係るプログラムは、以下で説明する各ステップ(情報処理方法)を実行する。ここで説明するフローチャートは、一例であり、情報処理装置1の制御フローチャートは、順番を変更したり、省略したりする等の変更が可能である。
【0076】
3-1.各種認証及び投稿情報の投稿に係るフロー
図14を参照して、各種認証及び投稿情報の投稿に係るフローを説明する。
【0077】
(ステップS000)
ユーザ(パテント次郎)が図5に示すオブジェクトc2の選択操作をすることをきっかけとして本フローは開始する。認証部121は、この選択操作がなされたと判定するとステップS001に移行する。
なお、ステップS000は、図5に示すオブジェクトc2の選択操作をきっかけにすることに限定されるものではなく、例えば、アカウントを有している者が、図11に示すマイページのオブジェクトj4の選択操作をしたことをきっかけにしてもよい。
【0078】
(ステップS001)
認証部121は、ユーザ(パテント次郎)が既にアカウントを有しているか否かを判定する。アカウントを有する場合にはステップS008に移行し、有さない場合にはステップS002に移行する。
【0079】
(ステップS002)
認証部121は、図6に示す年齢認証の画面をユーザ端末3に表示させる。
【0080】
(ステップS003)
認証部121は年齢認証に関する判定を行う。
認証部121は、年齢認証で適切と判定した場合(図6に示す「はい」が選択された場合)には、ステップS004に移行し、不適切と判定した場合(図6に示す「いいえ」が選択された場合)、ステップS013に移行する。
なお、図6に示す「はい」が選択された場合には、その選択に対応する情報が、通信アプリケーションを介して情報処理装置1に至り、取得部120はこの情報を取得し、認証部121が当該情報に基づいて判定を行う。「いいえ」が選択された場合についても同様である。
【0081】
(ステップS004)
認証部121は、図7に示す利用規約の同意に関する画面をユーザ端末3に表示させる。
【0082】
(ステップS005)
認証部121は、利用規約で同意が得られたと判定した場合(図7に示す「はい」が選択された場合)には、ステップS006に移行し、同意が得られなかったと判定した場合(図7に示す「いいえ」が選択された場合)、ステップS013に移行する。
なお、選択に対応する情報の処理は、(ステップS003)で説明した内容と同様である。
【0083】
(ステップS006)
認証部121は、図8に示すポイント付与に係るルールの同意に関する画面をユーザ端末3に表示させる。
【0084】
(ステップS007)
認証部121は、ルールに関する同意が得られたか否かを判定する。
同意が得られたと判定した場合(図8に示すオブジェクトf2が選択操作された場合)には、ステップS008に移行し、同意が得られていない場合(図8に示すオブジェクトf2が選択操作されていない場合)、ステップS006を継続して表示させる。
なお、予め定められた時間以上、選択操作がなされていないと判定した場合には、ステップS007からステップS006へのループ処理を抜けてステップS013へ移行するような処理としてもよい。
また、選択に対応する情報の処理は、(ステップS003)で説明した内容と同様である。
【0085】
なお、ステップとしては省略しているが、ステップS007で同意が取れた場合、全ての認証が完了することになる。これにより、管理部127は、情報処理装置1におけるユーザ(パテント次郎)のアカウントを作成することになる。つまり、情報処理装置1では、通信アプリケーションのメッセージ機能の広告主(ABCXYZビール株式会社)のルーム(図5参照)においてリンクされている認証ページ(図6図8参照)を通じて、ユーザのアカウントを作成可能となっている。
【0086】
(ステップS008:投稿情報表示ステップ)
投稿情報提供部122は、図9に示すように、広告主に係る広告内容を含む情報(投稿情報)をユーザに提供するための画面をユーザ端末3に表示する。
【0087】
(ステップS009)
投稿情報提供部122は、図9に示すオブジェクトg11又はオブジェクトg21が選択されたか否かを判定する。
なお、選択に対応する情報の処理は、(ステップS003)で説明した内容と同様である。
【0088】
(ステップS010)
投稿情報提供部122は、図10に示すように、情報h1、情報h2及びオブジェクトh3を表示する。
【0089】
(ステップS011)
投稿情報提供部122は、オブジェクトh3に関する選択の判定をする。
なお、選択に対応する情報の処理は、(ステップS003)で説明した内容と同様である。
【0090】
(ステップS012:環境情報取得ステップ)
ステップS011でユーザがSNS投稿をすることを選択したため、投稿情報提供部122は、ユーザ端末3がSNSアプリケーションを起動するように、情報処理する。つまり、情報処理装置1は、通信アプリケーションに連携するSNSアプリケーションを起動するように、情報処理する。
なお、通信アプリケーションとSNSアプリケーションとは必ずしも連携関係がなくてもよい。この場合には、ユーザ自らがSNSを起動させ、コピーした投稿情報を投稿するようにすればよい。
【0091】
また、本ステップS012では、取得部120が、ユーザ端末3の位置情報を取得する。加えて、取得部120は、この位置情報に対応する環境情報も取得する。ステップS009を経てコピーされた投稿情報は、位置情報及び環境情報に関連付けられる。
なお、取得部120が位置情報や環境情報を取得するタイミングは、本ステップより以前であってもよいし、後であってもよい。つまり、ユーザがSNSに投稿情報をするときから極端に離れた時間でなければ、任意のタイミングとしてもよい。換言すると、取得部120は、ユーザ端末3が投稿情報を投稿するに際してユーザ端末3の位置に対応する位置情報を取得し、これに対応する環境情報も取得すればよい。
例えば、ステップS009で投稿情報がコピーされたときであっても、投稿情報が投稿されるまでの時間的なラグは大きくないと考えられるため、ステップS009で投稿情報がコピーされたときを取得のタイミングとしてもよい。また、例えば、ユーザが投稿情報をSNSに投稿したときを取得のタイミングとしてもよい。
【0092】
その後、本フローは終了する(ステップS014)。
なお、ユーザは、SNSアプリケーションが起動したら、ユーザ端末3の記憶部(不図示)に格納された、コピーされた情報を、投稿情報をSNSの投稿ページに貼り付ける。
【0093】
(ステップS013)
認証部121は、情報処理装置1に係るサービスを利用できない旨の文字情報をユーザ端末3に表示させ、本フローは終了する(ステップS014)。
【0094】
3-2.ポイント付与の判定及びポイント付与に係るフロー
図15を参照して、ポイント付与の判定及びポイント付与に係るフローを説明する。
【0095】
(ステップT000)
ユーザ(パテント次郎)が、図14に示すフローを経た後に投稿情報をSNSへ投稿完了しているものとする。投稿完了をきっかけとして本フローが実行される。本フローは、投稿ごとに行われる。
【0096】
(ステップT001:判定ステップ)
ポイント付与判定部124は、予め定められた投稿条件を満たして、投稿情報がSNS(投稿ページ)に投稿されているか否かを判定する。
ポイント付与判定部124は、満たしている場合にはステップT002に移行し、満たしていない場合にはT003に移行する。
【0097】
(ステップT002)
ポイント付与判定部124は、投稿情報に対し、ポイント付与をしないと決定するか否か(NG認定するか否か)を判定する。
例えば、SNSに投稿された内容が、図9で示した投稿情報とは異なっている場合には、ポイント付与判定部124は、NG認定の決定をする。
また、図9で示した投稿情報と同じ内容がSNSに投稿されたとしても、ポイント付与判定部124は、予め定められた時間(実施形態では72時間)を待たずに、当該投稿情報が消されてしまったと判定した場合、NG認定の決定をする。
また、図9で示した投稿情報と同じ内容がSNSに投稿されたとしても、ポイント付与判定部124は、予め定められた投稿数に到達する前に、当該投稿情報が消されてしまったと判定した場合、NG認定の決定をする。
【0098】
(ステップT003:ポイント付与ステップ)
ポイント付与部123は、ユーザのアカウントに予め定められたポイントを付与する。これにより、本フローは終了する(ステップT005)。
【0099】
(ステップT004)
ポイント付与判定部124は、NG認定の決定がなされた投稿情報に対する継続的な監視状態(判定状態)を解除する。これにより、本フローは終了する(ステップT005)。
【0100】
3-3.広告生成及び広告送信に係るフロー
広告生成は及び広告送信に係るフローについて説明する。フローチャートは省略する。
【0101】
(U001:広告生成ステップ)
広告生成部125は、環境情報やユーザの投稿傾向に基づいて、広告を生成する。環境情報や投稿傾向については、図14のステップS012で取得した位置情報や環境情報、これらに対応する投稿情報を用いることができる。
【0102】
(U002:広告送信ステップ)
広告送信部126は、広告生成部125が生成した広告を、通信アプリケーションを介してユーザ端末3に送信する。この広告は、例えば、図13に示す広告情報kとして表示される。その他に、広告情報kは、情報処理装置1とのメッセージルームに表示されてもよい。その他に、WEB広告や、ダイレクトメール等であってもよい。
【0103】
以下、種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
[付記1]
特定者との間でメッセージのやりとりが可能な通信アプリケーションのメッセージ機能を介して、広告主と連携しているユーザにポイントを付与する処理を、情報処理装置に実行させる情報処理方法であって、
前記情報処理装置は、前記通信アプリケーションの前記メッセージ機能の前記広告主のルームにおいてリンクされている認証ページを通じて、前記ユーザのアカウントを作成可能であり、
前記情報処理方法は、投稿情報表示ステップと、ポイント付与ステップとを備え、
前記投稿情報表示ステップでは、前記情報処理装置は、前記広告主の広告に関する情報を含む投稿情報をユーザ端末が取得できるように前記投稿情報を表示させ、
前記ポイント付与ステップでは、前記通信アプリケーションに連携するSNS(Social Network Service)アプリケーションの投稿ページに前記投稿情報が投稿された場合に、前記情報処理装置が前記アカウントに前記ポイントを付与し、
前記SNSアプリケーションの投稿機能は、不特定者が投稿内容を閲覧できる機能を有し、
前記通信アプリケーションの前記メッセージ機能には、LINE、WhatsApp、WeChat、Telegram、Messenger、Viber、Kakao Talk、Snapchat、QQ Mobileのうちの少なくとも1つが用いられ、
前記SNSアプリケーションの前記投稿機能には、Facebook、X(旧twitter)、Instagram、TikTok、BeReal.、Pinterest、YouTubeのうちの少なくとも1つが用いられる、情報処理方法。
[付記2]
付記1に記載の情報処理方法であって、
判定ステップを更に備え、
前記判定ステップでは、前記情報処理装置が、予め定められた条件を満たして、前記投稿情報が前記投稿ページに投稿されているか否かを判定し、
前記予め定められた条件には、
予め定められた時間以上、前記投稿情報が前記投稿ページに投稿されること、
前記投稿情報が予め定められた閲覧回数以上、閲覧されていること、
のうちの少なくとも1つが含まれ、
前記ポイント付与ステップでは、前記判定ステップにおいて前記予め定められた条件を満たして前記投稿情報が前記投稿ページに投稿されていると判定されると、前記情報処理装置が前記アカウントに前記ポイントを付与する、情報処理方法。
[付記3]
付記2に記載の情報処理方法であって、
前記SNSアプリケーションの前記投稿機能には、文字情報による投稿、静止画像による投稿、及び動画による投稿、音声による投稿のうちの少なくとも1つが含まれる、情報処理方法。
[付記4]
付記3に記載の情報処理方法であって、
前記SNSアプリケーションの前記投稿機能には、複数の投稿方法が含まれ、
前記ポイント付与ステップにおいて、前記投稿方法に応じて、付与されるポイントが異なっている、情報処理方法。
[付記5]
付記1~付記4の何れか1つに記載の情報処理方法であって、
広告送信ステップを更に備え、
前記広告送信ステップでは、前記ユーザの前記投稿情報の投稿傾向に基づいた内容の広告を前記ユーザ端末に送信する、情報処理方法。
[付記6]
付記1~付記5の何れか1つに記載の情報処理方法であって、
前記投稿情報表示ステップでは、前記投稿情報と、前記投稿情報を前記ユーザに取得させるためのオブジェクトとを表示させる、情報処理方法。
[付記7]
付記1~付記6の何れか1つに記載の情報処理方法を実行するプログラム。
【0104】
4.実施形態に係る作用・効果
各種媒体で出す広告には多くのコストが必要になるため、広告主としては、広告効果をできるだけ大きくしたいが、広告主自身のみが、SNS上に広告を出すことで得ることができる効果には限度がある。
それに対し、情報処理装置1では、SNSアプリケーションに、広告主の広告に係る投稿情報が投稿されることで、ユーザのアカウントにポイントが付与されるようになっており、投稿情報が拡散されることに対してインセンティブが生じており、広告効果が高められている。また、ユーザは、投稿情報を広告主からではなく情報処理装置1から取得し、また、ポイントについても情報処理装置1から付与される構成となっているため、広告主自身の負担が抑制されており、広告主は効率的に広告効果を得ることが可能である。
【0105】
例えば、広告主自身が、SNS上に広告を出し、その広告をSNS拡散してくれた者に対して何らかのインセンティブを与えることで、広告効果を高めるという手法について検討する。この手法では、拡散される広告が、年齢的な制限の課せられる製品(例えば、アルコール製品等)である場合、その広告を拡散してくれる者の年齢の認証をその都度とる必要が生じることになり得るため、その者が認証の手続が面倒であると感じて、その者が拡散をやめてしまう可能性がある。この場合、広告が拡散されることによる広告効果が低減してしまう懸念がある。
それに対し、情報処理装置1において、ユーザが拡散する情報(投稿情報)は、情報処理装置1から取得することになる。そして、情報処理装置1ではユーザの年齢情報及び利用規約の同意に関する情報を予め取得している。このため、ユーザは、投稿情報を取得する都度(広告主に変わって広告を出す都度)、年齢情報等の認証をする必要がなくなっている。これにより、認証の手続の負担が効果的に抑制されており、加えて、ポイントが付与されるインセンティブと相まって、広告主の広告に係る投稿情報の拡散が促進され、SNSを用いた広告効果が高められる。
【0106】
テレビをはじめ、各種媒体で出す広告には多くのコストが必要になると考えられるため、広告主としては、広告効果をできるだけ大きくしたい。広告媒体がテレビであると、天候等の環境にかかわらず、広告(CM)が放映されることが決まっていると、例えば、天候が雨であって気温も低い状況であるのに、飲料メーカーが冷たい飲料の広告を放映するということも想定され、広告主が得ることができる広告効果には限度がある。
それに対し、情報処理装置1では、環境情報に基づいて、広告をユーザ端末3に送信することが可能であるため、環境を加味した形での広告をすることができ、広告効果を高めることが可能である。
【符号の説明】
【0107】
1 :情報処理装置
2A :通信サーバー
2B :SNSサーバー
2C :環境情報サーバー
3 :ユーザ端末
4 :通信網
10 :通信部
11 :記憶部
12 :制御部
13 :出力部
14 :入力部
15 :通信バス
100 :情報処理システム
120 :取得部
121 :認証部
122 :投稿情報提供部
123 :ポイント付与部
124 :ポイント付与判定部
125 :広告生成部
126 :広告送信部
127 :管理部
Rg1 :表示領域
Rg2 :表示領域
Rg3 :表示領域
c1 :広告情報
c2 :オブジェクト
d1 :情報
d2 :オブジェクト
e1 :情報
e2 :オブジェクト
f1 :情報
f2 :オブジェクト
g1 :情報
g11 :オブジェクト
g12 :情報
g2 :情報
g21 :オブジェクト
g22 :情報
h1 :情報
h2 :情報
h3 :オブジェクト
j1 :表示
j2 :対象
j3 :表示
j4 :オブジェクト
k :広告情報



【要約】
【課題】SNSを用いた広告において効率的に広告効果を得る、こと目的としている。
【解決手段】特定者との間でメッセージのやりとりが可能な通信アプリケーションのメッセージ機能を介して、広告主と連携しているユーザにポイントを付与する処理を、情報処理装置に実行させる情報処理方法であって、前記情報処理装置は、前記通信アプリケーションの前記メッセージ機能の前記広告主のルームにおいてリンクされている認証ページを通じて、前記ユーザのアカウントを作成可能であり、前記情報処理方法は、投稿情報表示ステップと、ポイント付与ステップとを備えている。
【選択図】図1

図1
図2
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図15