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特許7622308半導体デバイスにおける成形された相互接続バンプ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-20
(45)【発行日】2025-01-28
(54)【発明の名称】半導体デバイスにおける成形された相互接続バンプ
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/60 20060101AFI20250121BHJP
   H01L 23/50 20060101ALI20250121BHJP
【FI】
H01L21/92 602G
H01L21/92 604A
H01L21/92 604S
H01L21/60 311Q
H01L23/50 R
【請求項の数】 25
(21)【出願番号】P 2020519726
(86)(22)【出願日】2018-10-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-12-17
(86)【国際出願番号】 US2018054392
(87)【国際公開番号】W WO2019070995
(87)【国際公開日】2019-04-11
【審査請求日】2021-09-28
【審判番号】
【審判請求日】2023-11-30
(31)【優先権主張番号】62/568,330
(32)【優先日】2017-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/568,331
(32)【優先日】2017-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/568,333
(32)【優先日】2017-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/103,839
(32)【優先日】2018-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】230129078
【弁護士】
【氏名又は名称】佐藤 仁
(72)【発明者】
【氏名】スリーニーバサン ケイ コドゥリ
【合議体】
【審判長】恩田 春香
【審判官】緑川 隆
【審判官】棚田 一也
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-179364(JP,A)
【文献】特表2014-521935(JP,A)
【文献】特開平10-178047(JP,A)
【文献】特開2015-149459(JP,A)
【文献】特開2017-152646(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0134568(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/60
H01L 23/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体パッケージであって、
複数の第1のランディングサイトと複数の第2のランディングサイトとを含むリードフレームであって、前記第1のランディングサイトが前記第2のランディングサイトよりも大きい、前記リードフレームと、
直線状に配置される複数の第1のランディングサイトと直線状に配置される複数の第2のランディングサイトとを含む半導体ダイであって、前記第1のランディングサイトが前記第2のランディングサイトよりも大きい、前記半導体ダイと、
電力信号を伝送するように構成される複数の電力バンプであって、前記複数の電力バンプの各々が、
前記半導体ダイの第1のランディングサイトに接続される第1の端部であって前記半導体ダイの第1のランディングサイトに対応する端部表面面積A1を有する、前記第1の端部と、
前記リードフレームの第1のランディングサイトに接続される反対の第2の端部であって、前記リードフレームの第1のランディングサイトに対応して前記端部表面面積A1よりも大きい端部表面面積A2を有する、前記第2の端部と、
を含む、前記複数の電力バンプと
電気信号を伝送するように構成される複数の信号バンプであって、前記複数の信号バンプの各々が、
前記半導体ダイの第2のランディングサイトに接続される第1の端部であって、前記半導体ダイの第2のランディングサイトに対応する端部表面面積A3を有する、前記第1の端部と、
前記リードフレームの第2のランディングサイトに接続される反対の第2の端部であって、前記リードフレームの第2のランディングサイトに対応して前記端部表面面積A3よりも大きい端部表面面積A4を有する、前記第2の端部と、
を含む、前記複数の信号バンプと、
を含、半導体パッケージ。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体パッケージであって、
前記電力バンプの第2の端部の端部表面面積A2が、前記電力バンプの第1の端部の端部表面面積A1よりも少なくとも10パーセント大きい、半導体パッケージ。
【請求項3】
請求項1に記載の半導体パッケージであって、
前記電力バンプの第2の端部の端部表面面積A2が、前記電力バンプの第1の端部の端部表面面積A1の少なくとも2倍である、パッケージ。
【請求項4】
請求項1に記載の半導体パッケージであって、
前記複数の電力バンプの各々が切頭円錐として成形され、前記切頭円錐の大きな端部がA2を定義し、前記切頭円錐の狭い端部がA1を定義する、半導体パッケージ。
【請求項5】
請求項1に記載の半導体パッケージであって、
前記複数の電力バンプの各々に対し、前記第1の端部から前記第2の端部に向かう線に直交して得られる断面が長円形又は円形である、パッケージ。
【請求項6】
請求項1に記載の半導体パッケージであって、
前記リードフレームが金属製であり、前記複数の電力バンプと前記複数の信号バンプとが銅で構成される、半導体パッケージ。
【請求項7】
請求項1に記載の半導体パッケージであって、
前記複数の電力バンプと前記複数の信号バンプとの各々に関連するはんだ材料であって、前記バンプの第2の端部を前記パッケージに取り付けるために前記バンプの第2の端部と前記リードフレームとの間に配置される、前記はんだ材料を更に含む、半導体パッケージ。
【請求項8】
請求項1に記載の半導体パッケージであって、
前記リードフレームと前記半導体ダイと前記複数の電力バンプと前記複数の信号バンプとを少なくとも部分的に覆うモールド化合物を更に含む、半導体パッケージ。
【請求項9】
半導体パッケージであって、
第1のリードと第2のリードとを含むリードフレームであって、前記第1及び第2のリードが直線状であって並行に配置される、前記リードフレームと、
前記リードフレームに取り付けられる半導体ダイと、
電力信号を伝送するように構成される電力バンプと電気信号を伝送するように構成される信号バンプとを含む複数のバンプであって、前記電力バンプが前記半導体ダイと前記リードフレームの第1のリードとを電気的に接続し、前記信号バンプが前記半導体ダイと前記リードフレームの第2のリードとを電気的に接続、前記バンプの各々が第1の端部から反対の第2の端部まで延在する長手方向長さを有する、前記複数のバンプと、
を含み、
前記第1の端部が前記半導体ダイに接続され、第2の端部が前記リードフレームに接続され、
前記第1の端部が第2の端部の横方向幅W2より小さい長手方向長さに直交する横方向幅W1を有する、半導体パッケージ。
【請求項10】
請求項9に記載の半導体パッケージであって、
前記複数のバンプの各々が、前記第1の端部と前記第2の端部との間で先細りにされている、半導体パッケージ。
【請求項11】
請求項9に記載の半導体パッケージであって、
前記第1の端部が端部表面面積A1を有し、前記第2の端部が端部表面面積A2を有し、前記端部表面面積A1が前記端部表面面積A2の寸法の少なくとも半分である、半導体パッケージ。
【請求項12】
請求項9に記載の半導体パッケージであって、
前記第1の端部から前記第2の端部に向かう線に直交して得られる前記複数のバンプ断面の各々が長円形又は円形である、半導体パッケージ。
【請求項13】
請求項9に記載の半導体パッケージであって、
前記信号バンプ前記電力バンプの平均横方向幅よりも小さい平均横方向幅を有する、半導体パッケージ。
【請求項14】
請求項13に記載の半導体パッケージであって、
前記複数のバンプの第2の端部と前記リードフレームとの間に配置されるはんだ材料と、
前記リードフレームの第1及び第2のリードと前記半導体ダイと前記複数のバンプとを少なくとも部分的に覆うモールド化合物と、
を更に含む、半導体パッケージ。
【請求項15】
請求項9に記載の半導体パッケージであって、
前記リードフレームが金属製である、半導体パッケージ。
【請求項16】
半導体パッケージにおけるリードフレームにダイを取り付けるために、前記ダイ上に複数の先細りにされたバンプを形成する方法であって、
ウェハ上にシード材料を堆積することと、
前記シード材料上にフォトレジストを堆積することと、
バンプサイトを備えるパターンに従って前記フォトレジストをマスクすることと、
中に複数の先細りにされたサイトを形成するために前記マスクされたフォトレジストを過剰露出させることであって、先細りにされたサイトの各々が、前記ウェハに最も近い第1の端部と、前記ウェハから最も遠い第2の端部とを有する、前記マスクされたフォトレジストを過剰露出させることと、
1つ又はそれ以上の金属を前記複数の先細りにされたサイトに配置することと、
前記複数の先細りにされたバンプを形成するために前記フォトレジストを除去することであって、前記複数の先細りにされたバンプの先細りにされたバンプの各々が、前記ウェハに最も近い前記第1の端部において第1の表面面積A1を有し、前記ウェハから最も遠い第2の端部において第2の端部表面面積A2を有し、前記先細りにされたバンプの第1の端部が前記ウェハに接し、前記第1の表面面積A1が前記第2の表面面積A2よりも小さい、前記フォトレジストを除去することと、
前記ウェハを複数のダイに個片化することと、
を含み、
前記複数の先細りにされたバンプが電力信号を伝送するように構成される複数の電力バンプと、電気信号を伝送するように構成される複数の信号バンプとを含み、
前記複数の電力バンプが直線状に配置され、前記複数の信号バンプが直線状に配置され、
前記複数の電力バンプと前記複数の信号バンプとが並行に配置される、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、
前記第2の端部表面面積A2が、前記第1の表面面積A1よりも10パーセント大きい、方法。
【請求項18】
請求項16に記載の方法であって、
前記第2の表面面積A2が、前記第1の表面面積A1の少なくとも2倍である、方法。
【請求項19】
請求項16に記載の方法であって、
前記複数の先細りにされたサイトの各々が、前記リードフレームに面する前記ダイの表面に対して約70度又はそれより小さい側壁傾斜を備えて形成される、方法。
【請求項20】
請求項16に記載の方法であって、
前記複数の先細りにされたバンプの各々が、曲線形状を有する横方向断面を有する、方法。
【請求項21】
請求項20に記載の方法であって、
前記複数の先細りにされたバンプの各々が、円形又は長円形形状の横方向断面を有する、方法。
【請求項22】
半導体ダイをリードフレームに電気的に結合する方法であって、
前記半導体ダイ上に電力バンプと信号バンプとを含む複数の先細りにされたバンプを形成することであって、前記複数の先細りにされたバンプの各々が、前記半導体ダイに最も近い第1の端部において第1の端部表面面積A1を有し、反対の第2の端部において第2の端部表面面積A2を有するようにし、前記第1の端部表面面積A1が前記第2の端部表面面積A2より小さく、前記第1の端部が前記半導体ダイに取り付けられる、前記複数の先細りにされたバンプを形成することと、
前記電力バンプの第2の端部を前記リードフレームの第1のリードにはんだ付けし、前記信号バンプの第2の端部を前記リードフレームの第2のリードにはんだ付けすることであって、前記第1及び第2のリードが直線状であって並行 に配置される、前記はんだ付けすることと、
を含み、
前記電力バンプが電力信号を伝送するように構成され、前記信号バンプが電気信号を伝送するように構成される、方法。
【請求項23】
請求項22に記載の方法であって、
前記第2の端部表面面積A2が、前記第1の端部表面面積A1の少なくとも2倍である、方法。
【請求項24】
請求項22に記載の方法であって、
前記複数の先細りにされたバンプが、前記先細りにされたバンプの中心線に対して約70度又はそれより小さい側壁傾斜を有する、方法。
【請求項25】
請求項22に記載の方法であって、
前記複数の先細りにされたバンプの各々が、前記先細りにされたバンプの中心線に直交する横方向断面において長円形形状を有する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、概して半導体デバイスに関し、より詳細には半導体デバイスにおける成形された相互接続バンプに関する。
【背景技術】
【0002】
幾つかのタイプの半導体パッケージにおいて、半導体ダイが、複数の相互接続バンプ又はポストを介してリードフレームに直接的に取り付けられる。複数の相互接続バンプは、半導体ダイをリードフレームに電気的に接続する。複数の相互接続バンプは、信号バンプ及び電力バンプの両方を含み得る。信号バンプは概して、半導体ダイとリードフレームとの間の電気信号の送信を主に重要視し得る。電力バンプは概して、リードフレームと半導体ダイとの間で電力のバルクを送信することを主に重要視し得る。接続の密度が増加するにつれて、相互接続性はより難しくなってきている。
【発明の概要】
【0003】
一態様において、半導体パッケージが、リードフレームと、複数のバンプを介してリードフレームに取り付けられる半導体ダイとを含む。複数のバンプの各々は、半導体ダイに接続される第1の端部と、リードフレームに接続される反対の第2の端部とを含む。第1の端部は、端部表面面積A1を有する。第2の端部は、端部表面面積A2を有する。第1の端部の端部表面面積A1は、第2の端部の端部表面面積A2よりも小さい。
【0004】
一態様において、半導体パッケージが、リードフレーム、リードフレームに取り付けられる半導体ダイ、及び、半導体ダイとリードフレームとを電気的に接続する複数のバンプを含む。バンプは、第1の端部から、反対の第2の端部まで延在する長手方向長さを有する。第1の端部は半導体ダイに接続され、第2の端部はリードフレームに接続される。第1の端部は、第2の端部の横方向幅W2より小さい、長手方向長さに直交する横方向幅W1を有する。
【0005】
一態様に従って、半導体パッケージにおけるリードフレームにダイを取り付けるためにダイ上に複数の先細りにされたバンプを形成する方法が、ウェハ上にシード材料を堆積させること、シード材料上にフォトレジストを堆積させること、バンプサイトを有するパターンに従ってフォトレジストをマスクすること、及び、中に複数の先細りにされたサイトを形成するため、マスクされたフォトレジストを過剰露出させることを含む。先細りにされたサイトの各々は、ウェハに最も近い第1の端部と、ウェハから最も遠い第2の端部とを有する。この方法は更に、一つ又はそれ以上の金属を複数の先細りにされたサイトに配置すること、及び、フォトレジストを除去して複数の先細りにされたバンプを形成することを含む。複数の先細りにされたバンプの先細りにされたバンプの各々は、ウェハに最も近い第1の端部において第1の表面面積A1を有し、ウェハから最も遠い第2の端部において第2の端部表面面積A2を有する。先細りにされたバンプの第1の端部はウェハに接し、第1の表面面積A1は、第2の表面面積A2より小さい。
【0006】
一態様に従って、半導体ダイをリードフレームに電気的に結合する方法が、複数の先細りにされたバンプをダイ上に形成することを含み、それにより、複数の先細りにされたバンプの各々が、ダイに最も近い第1の端部における第1の端部表面面積A1と、反対の第2の端部における第2の端部表面面積A2とを有するようにする。第1の端部は、第2の端部表面面積A2未満の端部表面面積A1を有する。第1の端部はダイに取り付けられる。この方法は更に、複数の先細りにされたバンプの第2の端部をリードフレームにはんだ付けすることを含む。他の態様も本明細書に開示される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】例示の半導体パッケージの一部の概略斜視図である。
【0008】
図2A図1の例示の半導体パッケージの概略正面図である。
【0009】
図2B図2Aの例示の半導体パッケージの一部の概略詳細図である。
【0010】
図3A】例示的な形状の相互接続バンプの一端の概略図である。
【0011】
図3B図3Aの成形された相互接続バンプの概略斜視図である。
【0012】
図4】別の例示的な形状の相互接続バンプの概略図である。
【0013】
図5】例示の半導体パッケージの一部の概略平面図である。
【0014】
図6】例示の半導体パッケージの一部の概略平面図である。
【0015】
図7A】成形された相互接続バンプを半導体ウェハ上に形成するためのプロセス工程を示す、断面での概略図である。
図7B】成形された相互接続バンプを半導体ウェハ上に形成するためのプロセス工程を示す、断面での概略図である。
図7C】成形された相互接続バンプを半導体ウェハ上に形成するためのプロセス工程を示す、断面での概略図である。
図7D】成形された相互接続バンプを半導体ウェハ上に形成するためのプロセス工程を示す、断面での概略図である。
図7E】成形された相互接続バンプを半導体ウェハ上に形成するためのプロセス工程を示す、断面での概略図である。
図7F】成形された相互接続バンプを半導体ウェハ上に形成するためのプロセス工程を示す、断面での概略図である。
図7G】成形された相互接続バンプを半導体ウェハ上に形成するためのプロセス工程を示す、断面での概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
半導体パッケージには、半導体ダイが複数の相互接続バンプ(ポスト又はピラーと称されることもある)を介してリードフレームに直接的に取り付けられるように構成されるものがある。このタイプのパッケージングは、ワイヤボンディングを用いる他のタイプのリード(leaded)パッケージよりも改善された電気的及び熱的性能を提供し得る。また、半導体ダイをリードフレームに接続するワイヤボンドをなくすことにより、パッケージ寄生が低減され得る。
【0017】
しかしながら、半導体ダイは概して、リードフレームと比較して、相互接続バンプ又はバンプに接続するための利用可能な表面面積がより小さい。また、電子機器の普及と機能性の増加に伴い、半導体ダイの寸法を更に低減することが望ましい。その結果、半導体ダイが縮小するにつれて、相互接続バンプ接続のために利用可能な表面面積も減る。相互接続バンプのために半導体ダイ上で利用可能な表面面積は、状況によっては、それ以上無い制限要因である場合もある。
【0018】
通常、相互接続バンプは均一な円筒形状を有していた。例えば、相互接続バンプの直径は、相互接続バンプのダイ側とリードフレーム側との間で均一である。そのため、そのダイ接続側における相互接続バンプのコンタクト表面面積は、そのリードフレーム接続側におけるそのコンタクト表面面積と同じである。相互接続バンプの直径を小さくすると、半導体ダイだけでなくリードフレーム上の相互接続バンプのコンタクト表面面積も低減される。
【0019】
リードフレーム上の相互接続バンプのコンタクト表面面積の低減は、相互接続バンプとリードフレームとの間の接合において電力及び電流密度を増大させる傾向がある。電力及び電流密度が増大すると、相互接続バンプとリードフレームとの間の接合におけるエレクトロマイグレーションに起因して、より高い温度及び早期の欠陥となる可能性がある。相互接続バンプをリードフレームに取り付けるために用いられるはんだ材料は、相互接続バンプをリードフレームに取り付ける際に用いられるはんだ材料の特性に起因して、エレクトロマイグレーションの問題に更に寄与する可能性がある。
【0020】
例えばWCSP及びQFNなどの、小型タイプのパッケージは、それらの小さな寸法に起因して、更にエレクトロマイグレーションが制限され得る。言い換えると、相互接続バンプとリードフレームとの間の接合における電力及び電流密度は、小型タイプのパッケージの寸法が小さいことに起因して、更に大きくなり得る。
【0021】
本明細書の相互接続バンプ及び方法は、上記の制約の少なくとも幾つかに対処する。一配置において、本明細書における相互接続バンプは、ダイ端部上のより狭い第1の端部(例えば、より小さい直径)と、リードフレームにおけるより広い(例えば、より大きな直径)とを有する。相互接続バンプは、ダイ側のバンプの寸法を低減し、はんだ又はリードフレーム側の面積を増大させる。
【0022】
主として図1図2Bを参照すると、半導体パッケージ100が提示されている。半導体パッケージ100は、リードフレーム102、(個片化された、又は依然として半導体ウェハの一部である)半導体ダイ104、及び、半導体ダイ104をリードフレーム102に電気的に結合する複数の相互接続バンプ106又はバンプを含む。ダイ104及びモールディング化合物114の一部は、バンプ106をより良く示すために図1において取り除かれている。
【0023】
幾つかの態様において、リードフレーム102は金属で形成される。複数のバンプ106は、半導体ダイ104に接続される第1の端部108又はダイ端部と、リードフレーム102に接続される反対の第2の端部110又はリードフレーム端部とを含む。バンプ106は、複数のCOA(copper on anything)要素105に一端において結合されている。
【0024】
他の何らかのバンプが存在してもよいが、複数のバンプ106は、複数のバンプ106の第2の端部110が複数のバンプ106の第1の端部108よりも大きくなるように、角度の付いた形状を有する。バンプ106は円筒の部材ではない。このように、第1の端部108における横方向断面又は端部は、第2の端部112における横方向断面又は端部よりも小さい。複数のバンプ106を、複数のバンプ106の第2の端部110が複数のバンプ106の第1の端部108よりも大きくなるように成形することによって、第1の端部108を半導体ダイ104上に適合させるために充分小さく保ちながら、第2の端部110が、リードフレーム102上で利用可能なより大きな端部表面面積を利用することを可能にする。複数のバンプ106の第2の端部110の寸法を増加させることは、複数のバンプ106の第2の端部110とリードフレーム102との間に流れる電流及び電力密度を減少させるのに役立ち得る。複数のバンプ106の態様については、以下でより詳細に説明する。
【0025】
半導体パッケージ100は更に、複数のバンプ106とリードフレーム102との間に配置される、例えばSnAgなどのはんだ材料112を含む。はんだ材料112は、複数のバンプ106の第2の端部110をリードフレーム102に取り付けるために用いられる。幾つかの態様において、はんだ材料112は、錫銀(SnAg)合金で形成され得る。他のタイプのはんだを用いてもよい。幾つかの態様において、はんだ材料112は、約20~30μmの高さH1(図2B)を有し得る。
【0026】
複数のバンプ106の第2の端部110とはんだ材料116との間にはんだバンプインタフェース126が形成される。はんだバンプインタフェース126は、場合によっては、ボイド伝搬を含むエレクトロマイグレーションの問題を被る。電流密度の増大は、はんだバンプインタフェース126の破壊に寄与し得、これは信頼性の問題を起こし得、半導体ダイ104における幾つかのタイプの能動回路を複数のバンプ106の近隣に配置することを妨げ得る。複数のバンプ106の第2の端部110の寸法を増加させることによって、はんだバンプインタフェース126を流れる電流密度が減少され得、それによって、はんだバンプインタフェース126の寿命が増大する。同様に、複数のバンプ106の第2の端部110の寸法を増加させることは、電流交換の効率を増加させ得、これは、はんだバンプインタフェース126における熱出力の低下をもたらし得る。
【0027】
幾つかの態様において、半導体パッケージ100は更に、半導体パッケージ100の構成要素を保護するためのモールディング化合物114(図2A及び図2B)を含む。モールディング化合物114は、半導体パッケージ100に構造的支持を提供することができ、リードフレーム102、半導体ダイ104、複数のバンプ106、又はそれらの任意の組み合わせの少なくとも一部を覆い得る。幾つかの態様において、モールディング化合物114は更に、例えば、複数のバンプ106の間など、半導体パッケージ100の構成要素の間のギャップを充填し得る。更に幾つかの態様において、モールディング化合物114は、エポキシ、ポリマー、又はその他の絶縁材料である。
【0028】
更に主として図1図2Bを参照すると、複数の相互接続バンプ106は、第1の端部上の半導体ダイ104と、長手方向軸116(図2A及び図2B)又は中心線に沿った第2の端部上のリードフレーム102との間に延在する。複数の相互接続バンプ106は、ピラー又はバンプとも称される。複数の相互接続バンプ106の各々は、長手方向軸116の方向の側壁上に或る角度を成す形状を有する。複数の相互接続バンプ106の各相互接続バンプ106の第1の端部108は、第2の端部110の幅又は直径D2より小さい幅又は直径D1を有する。各複数の相互接続バンプ106の第1の端部108はまた、複数の相互接続バンプ106の第2の端部110の端部表面面積A2より小さい端部表面面積A1を有する。言い換えれば、複数の相互接続バンプ106の第1の端部108は、複数の相互接続バンプ106の第2の端部110よりも小さい。一例において、A1がA2よりも少なくとも10パーセント小さい。一例において、A2はA1の少なくとも2倍である。
【0029】
幾つかの態様において、複数の相互接続バンプ106の各々は、複数の相互接続バンプ106の各々が第2の端部110から第1の端部108に向かって寸法が減少するように、第2の端部110から第1の端部108に先細りにされている。幾つかの態様において、第2の端部110の端部表面面積A2は、第1の端部108の端部表面面積A1の寸法の1倍から最大3倍大きくし得る。更に幾つかの態様において、第2の端部110の端部表面面積A2は、第1の端部108の端部表面面積A1の寸法の約2倍であり得る。第2の端部110の端部表面面積A2と第1の端部108の端部表面面積A1との間の比は、半導体ダイ104上の利用可能な表面面積及び相互接続バンプ接続のためのリードフレーム102に基づいて改変され得る。
【0030】
図1図2Bは、複数の相互接続バンプ106の第2の端部110が、複数の相互接続バンプ106の第1の端部108より大きいことを示しているが、幾つかの例において、複数の相互接続バンプ106の第2の端部110が、複数の相互接続バンプ106の第1の端部108より小さいことが有益となり得る。したがって、幾つかの態様において、複数の相互接続バンプ106の第2の端部110の表面面積A2は、第1の端部108の表面面積A1の寸法の1倍より小さくし得る。更に幾つかの態様において、複数の相互接続バンプ106の第2の端部110の表面面積A2は、第1の端部108の表面面積A1の寸法の約0.75倍とし得る。
【0031】
幾つかの態様において、複数の相互接続バンプ106は、長手方向軸116を横切るか又は長手方向軸116に直交する円形断面形状又は他の曲線形状を有して、長手方向軸116に沿った切頭円錐又は錐台形状を有する。更に幾つかの態様において、複数の相互接続バンプ106は、長手方向軸116を横切るか又は長手方向軸116の横方向の長円形断面形状を有して、長手方向軸116に沿った或る角度を成す形状を有する。複数の相互接続バンプ106は、第2の端部110の表面面積A2が第1の端部108の表面面積A1と異なっている限り、長手方向軸116に沿って幾つかの或る角度を成す形状をとることができる。
【0032】
幾つかの態様において、複数の相互接続バンプ106は、半導体ダイ104の表面117に対して約70度又はそれより小さい傾斜θを有する側壁を有する。一配置において、勾配θは45°~90°である。複数の相互接続バンプ106は、高さH2(図2B)、又は長手寸法を有する。幾つかの態様において、複数の相互接続バンプ106の高さH2は、約35~75μmである。更に幾つかの態様において、複数の相互接続バンプ106の高さH2は約50μmである。複数の相互接続バンプ106は導電性材料で形成される。幾つかの態様において、複数の相互接続バンプ106は、銅(Cu)又は銅合金で形成される。
【0033】
角度θは、所望の端部表面面積関係を達成するように選択され得る。1つの例示的な配置において、端部表面面積A2は、端部表面面積A1の2倍であることが望ましい。バンプは、横方向断面において円形であり、中心線116に沿ってhの高さを有し、第1の端部においてbの横方向幅又は直径を有し、第2の端部における直径がb+2aによって与えられると仮定すると、角度θを見つけるために下記が用いられ得る。
Tan(90-θ)=a/h
Tan(θ)=h/a
a=h/Tan(θ)
再び、円形の断面を仮定すると、面積を倍にするため下記となる。
b+2a=(2)1/2×b
b+2(h/Tan(θ))=(2)1/2×b
h/Tan(θ)=1/2b((2)1/2-1)=0.2071×b
Tan(θ)=h/(0.2071×b)
θ=aTan(h/0.2071b)
したがって、h=50ミクロン及びb=100ミクロンである場合、θは67°、a=20.7ミクロンとなる。
【0034】
依然として主に図1図2Bを参照すると、幾つかの態様において、複数の相互接続バンプ106は、複数の電力バンプ122及び複数の信号バンプ124を含み得る。複数の電力バンプ122は、少なくとも半導体ダイ104とリードフレーム102との間の電力伝送の大部分を伝送するように構成される。複数の信号バンプ124は、半導体ダイ104とリードフレーム102との間で電気信号を送信するように構成される。幾つかの態様において、複数の電力バンプ122は、平均断面面積(横方向断面)に関して複数の信号バンプ124よりも大きい。複数の電力バンプ122は、複数の電力バンプ122を介して交換される電流が複数の信号バンプ124を介して交換される電流よりも大きくなる傾向があるため、複数の信号バンプ124よりも大きくし得る。
【0035】
幾つかの態様において、複数の電力バンプ122の少なくとも一部が、先細りにされるか、さもなければ、長手方向断面において或る角度を成す形状を有する。更に幾つかの態様において、複数の電力バンプ122の少なくとも幾つか及び複数の信号バンプ124の少なくとも幾つかが、先細りにされるか、さもなければ、或る角度を成す形状を有する。複数の信号バンプ124及び電力バンプ122は、前述のように形成される。
【0036】
主として図3A及び3Bを参照すると、幾つかの態様に従った相互接続バンプ206が提示されている。相互接続バンプ206は、図1の複数の相互接続バンプ106のうちの1つであり得る。図3Aは、相互接続バンプ206の概略端部(図1を参照した第2の端部)の図であり、相互接続バンプ206の第1の端部が隠れた線を介して示されている。図3Bは、図3Aの相互接続バンプ206の概略斜視図である。幾つかの態様において、相互接続バンプ206が、切頭円錐形状又は切頭円錐又は切頭円錐形状を有すると称される場合もある。相互接続バンプ206は、長手方向軸216(又は中心線)を横切る円形断面形状、即ち横方向断面、を有するが、他の形状(楕円形、正方形、多角形など)も用いられ得る。幾つかの配置において、横方向断面は曲線状である。
【0037】
相互接続バンプ206は、第1の端部208と、反対の第2の端部210とを有する。相互接続バンプ206の第1の端部208は、図1に示されている半導体ダイ104などの半導体ダイに取り付けるためのものである。相互接続バンプ206の第2の端部210は、図1に示すリードフレーム102などのリードフレーム又は他の導電性材料に取り付けるためのものである。相互接続バンプ206は、相互接続バンプ206が第2の端部210から第1の端部208に向かって寸法が減少するように、長手方向断面において最もよく見える先細りにされた形状を有する。図3Bによく示されているように、相互接続バンプ206の第1の端部208は、相互接続バンプ206の第2の端部210の直径D2よりも小さい直径Dlを有する。相互接続バンプ206の第1の端部208はまた、相互接続バンプ206の第2の端部210の第2の表面面積A2(π×(D2/2))よりも小さい第1の端部表面面積A1(π×(D1/2))を有する。相互接続バンプ206の第1の端部208及び第2の端部210はいずれも、1つの配置において円形の断面形状を有する。
【0038】
主として図4を参照すると、幾つかの態様に従った、相互接続バンプ306の第2の端部の概略図が示され、ここでは、相互接続バンプ306の第1の端部(より狭い端部)が、隠れた線を介して示される。相互接続バンプ306は、相互接続バンプ306がページ内へ延在する長手方向軸(軸116、216に類似)に対して横断方向又は直交方向である長円形断面形状を有する点で、図3A図3Bの相互接続バンプ206とは異なる。相互接続バンプ306は、第1の端部308と、反対の第2の端部310とを有する。相互接続バンプ306の第1の端部308は、図1に示されている半導体ダイ104などの半導体ダイに取り付けるためのものである。相互接続バンプ306の第2の端部310は、図1に示すリードフレーム102などのリードフレームに取り付けるためのものである。
【0039】
相互接続バンプ306は、相互接続バンプ306が第2の端部310から第1の端部308に向かって寸法が減少するように、その長手寸法に沿って先細りにされた形状を有する。相互接続バンプ306の第1の端部308は、相互接続バンプ306の第2の端部310の幅(横方向断面における長い寸法)よりも小さい幅(横方向断面における長い寸法)Dlを有する。相互接続バンプ306の第1の端部308はまた、相互接続バンプ306の第2の端部310の第2の表面面積A2よりも小さい第1の表面面積A1を有する。一例において、A1はA2の10%より小さい。一配置において、A2はA1の少なくとも2倍である。図4は、長円形の横方向断面を示すが、例えば、曲線状、円形、多角形、正方形、円形、長円形、長方形、及び丸い角を有する多角形などの他の断面形状を用いてもよいことを理解されたい。
【0040】
主として図5を参照すると、例示的な配置に従った半導体パッケージ400の一部の概略平面図が示されている。半導体パッケージ400は、複数の成形された或る角度を成す相互接続バンプ406を介して半導体ダイ404に接続されるリードフレーム402を含む。半導体パッケージ400は、本明細書に示される複数の成形された或る角度を成す相互接続バンプ406などの相互接続バンプが、半導体ダイ404及びリードフレーム402などの半導体パッケージ400内の構成要素の寸法又は配置に基づいて、どのように構成され得るかの例を提供する。半導体ダイ404は、例えば、250~100ナノメートルプロセスとすることができる。半導体ダイ404は、相互接続バンプ406への接続のためのランディングサイト450を有する。幾つかの態様において、半導体ダイ404上のランディングサイト450は、約25~400ミクロンの幅又は直径を有し得る。リードフレーム402は、例えば、約35~600ミクロンの断面幅W1を有するランディングサイト452又は要素を有し得る。
【0041】
相互接続バンプ406の第1の端部408が半導体ダイ404に接続され、相互接続バンプ406の第2の端部410がリードフレーム402に接続される。第1の端部408は、長さL1を有する表面面積A1を有し、第2の端部410は、表面面積A2及び長さL2を有する。相互接続バンプ406の第1の端部408の表面面積A1及び幅W1は、通常、少なくとも部分的に、半導体ダイ404上のランディングサイト450の寸法によって制限される。ランディングサイト450は、相互接続バンプ406の少なくとも一部を受けるためのダイ上の領域である。しかしながら、リードフレーム402上のランディングサイト452は、通常、半導体ダイ404上のランディングサイト450より大きく、したがって、より大きな相互接続バンプ又は相互接続バンプ406の一部を収容し得る。そのため、複数の相互接続バンプ406は、リードフレーム402に接続される第2の端部410の表面面積A2及び幅W2が、半導体ダイ404に接続される第1の端部408の表面面積A1及び幅W1より大きくなるように成形される。このようにして、複数の相互接続バンプ406は、リードフレーム402上の利用可能なより大きな表面面積を活用することができる。複数の成形された或る角度を成す相互接続バンプ406の形状、例えば、複数の相互接続バンプ406の第1の端部408及び第2の端部410の寸法は、半導体ダイ404上のランディングサイト450及びリードフレーム402上のランディングサイト452の利用可能な寸法に基づいて改変され得る。複数の成形された相互接続バンプ406は、半導体ダイ404に接続されるように構成された端部(第1の端部408)が、リードフレーム402に接続されるように構成された端部(第2の端部410)よりも小さな表面面積を有するように、角度を成すかその他の方式で不均一である。
【0042】
主として図6を参照すると、例示的な配置に従った半導体パッケージ500の一部の概略図が提示されている。半導体パッケージ500は、複数の成形された或る角度を成す相互接続バンプ506を介して半導体ダイ504に接続されるリードフレーム502を含む。半導体パッケージ500は、半導体ダイ504が図5に図示される半導体ダイ404よりも小さく、その結果、より小さなランディングサイト550を有することを除いて、図5に示された半導体パッケージ400に類似している。成形された或る角度を成す複数の相互接続バンプ506は少なくとも部分的に半導体ダイ504上のランディングサイト550の寸法に基づいて構成されている。半導体ダイ504は、例えば、100ナノメートル未満のプロセス生成ダイであり得る。幾つかの態様において、半導体ダイ504上のランディングサイト550は、約0.3×0.3mm~10×10mmの幅を有し得る。幾つかの態様において、リードフレーム502上のランディングサイト552は、図5のリードフレーム402上のランディングサイト452の幅W1に類似する又は幅W1と同じであり得る幅W1を有する。そのため、リードフレーム502上のランディングサイト552は、図5のリードフレーム402上のランディングサイト452と同じ寸法であり得る。複数の成形された或る角度を成す相互接続バンプ506の形状、例えば、複数の相互接続バンプ506の第1の端部508(ダイ側)及び第2の端部510(リードフレーム側)の寸法は、半導体ダイ504上のランディングサイト550及びリードフレーム502上のランディングサイト552の利用可能な寸法に基づいて改変され得る。
【0043】
主として図7A図7Gを参照すると、半導体パッケージ600(半導体パッケージ100、400、500にほとんどの点で類似)の一部を形成するためのプロセス工程を表す概略図が提示されている。まず図7A図7Bを参照すると、シード層640(図7B)が、適切な形成プロセスを介して、半導体ウェハ604上、又はシンギュレーション後にダイになるものの上に配置される。ウェハ604は、複数のCOA(copper on anything)要素605を有する。幾つかの態様において、シード層640は、化学気相成長(CVD)又はスパッタ堆積によって、半導体ダイ604又はウェハ上に配置され得る。配置によっては、シード層640は、チタン(Ti)及びチタンタングステン(TiW)を含み得る。
【0044】
主として図7Cを参照すると、COA605の上にあるシード層640上にフォトレジスト642が堆積される。フォトレジストパターンに従って、フォトレジスト642上にマスク(明示せず)が配置される。フォトレジストパターンは、相互接続バンプのためのサイトの位置を特定する。
【0045】
図5及び図6を比較すると、バンプ406、506の先細りが、リードフレーム402を同じ寸法に保つが、その後、ウェハ/ダイ504上のより小さな面積を用いるために第1の側(図5)の端部表面面積を減少させるために用いられ得るか、又は、バンプ406は、端部表面面積をダイ/ウェハ(図6)における第1の端部において同じに保つが、第2の端部における端部表面面積又はそれらの幾らかの組み合わせを拡大するために用いられ得ることを理解されたい。
【0046】
主として図7Dを参照すると、フォトレジスト642は、フォトレジストパターンに従ってフォトレジスト642内に複数の開口644を形成するために、光に曝される。複数の開口644は、シード層640までずっと延在する。複数の開口644の各々は、傾斜した側壁646によって画定される。幾つかの態様において、側壁646は、約110度又はそれ以上の角度α(図2Bではθ=180-α)傾斜している。傾斜した側壁646は、フォトレジスト642を過剰露出させることによって達成され得る。幾つかの態様において、側壁646の角度αは、フォトレジスト642への光露光量に基づいて変化し得る。側壁646の角度αは、複数の相互接続バンプ606の所望の寸法又は形状に基づいて変更され得る。
【0047】
複数の開口の各々は、シード層640に近接する開口644の最低(図示の向きに対して)部分に沿った幅W3(図7D)を有する。複数の開口644の幅W3は、複数の相互接続バンプ606の第1の端部608の幅W1(図7E)に対応する。幾つかの態様において、複数の開口644の一部が、複数の開口644の他のものとは異なる寸法を有する。例えば、開口644の最低部分に沿った幅は、電力バンプ開口のための幅よりも小さい信号バンプ開口のための幅と異なり得る。
【0048】
主として図7Eを参照すると、複数の開口644に金属が堆積される。金属は、銅及びはんだのプレートバンプとして堆積され得る。そして、フォトレジストを除去して、図7Gに示される段階となる。
【0049】
主として図7Gを参照すると、複数の相互接続バンプ606は、複数の開口644の各々におけるウェハ上のシード層640上に形成される。複数の相互接続バンプ606は、複数の開口644の最低部分に沿った傾斜され又は或る角度を成す側壁646及び幅W3(図7D)によって少なくとも部分的に画定されるように、複数の開口644の形状をとる。
【0050】
複数の相互接続バンプ606は、めっきなどのプロセスによって形成され得る。複数の相互接続バンプ606を形成するために用いられる材料は、所望の高さまでめっきされ得る。一例において、複数のバンプ606の高さH2(図7E)は、約35~75μmである。幾つかの態様において、複数の相互接続バンプ606は銅で形成される。幾つかの態様において、フォトレジスト142が除去される前に、複数の相互接続バンプ106の第2の端部110上にはんだ材料612が配置される。幾つかの態様において、はんだ材料112の高さH1(図7E)は約20~30μmであり得る。
【0051】
複数の相互接続バンプ606が複数の開口644内に形成された後、フォトレジスト642は、アッシングなどの適切な除去プロセスによって取り除かれるか又は剥離される。また、フォトレジスト642を除去した後、複数の相互接続バンプ606の直下にないシード層640の部分は、エッチングなどの適切な除去プロセスによって除去され得る。
【0052】
主として図7Gを参照すると、次いで、はんだ材料612をリードフレーム602にはんだ付けすることによって、半導体ダイ604がリードフレーム602に取り付けられ得る。幾つかの態様において、フォトレジスト642が半導体ダイ604から除去された後、はんだ材料612が複数の相互接続バンプ606の第2の端部610上に配置される。半導体ダイ604をリードフレーム602に取り付けるプロセスは、半導体ダイ604を反転させることと称することができる。
【0053】
本明細書に記載されるような成形されたバンプを有することには、多くの考えられる利点がある。成形された又は非円筒のバンプは、ウェハ/ダイ側に一層小さなランディング面積を提供し、リードフレーム側に一層大きな面積を提供する。これにより、ウェハ/ダイ上でより多くの相互接続が可能になる一方で、リードフレーム上のより大きな接続が効率性を得ることも可能になり得る。最終的なファブプロセス工程(「METTOP」)後のダイの頂部上の任意選択のポリアミド(PI)又は金属層(通常は銅)を、バンプとウェハとの間で用いることもできる。はんだインタフェースは低減され得、電流定格が増大され得る。付加的なマスクは必要とされない。全体的なパッケージ寸法は低減され得る。これらは、考えられる利点の一部にすぎない。
【0054】
本発明の特許請求の範囲内で、説明した例示の実施例に改変が成され得、他の実施例が可能である。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図7G