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特許7622578地盤沈下エリア特定装置、車両制御装置及び地盤沈下エリア特定システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-20
(45)【発行日】2025-01-28
(54)【発明の名称】地盤沈下エリア特定装置、車両制御装置及び地盤沈下エリア特定システム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/00 20060101AFI20250121BHJP
   G08G 1/01 20060101ALI20250121BHJP
   G01C 21/34 20060101ALI20250121BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20250121BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20250121BHJP
   G16Y 40/10 20200101ALI20250121BHJP
【FI】
G08G1/00 J
G08G1/01 C
G01C21/34
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/10
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021126027
(22)【出願日】2021-07-30
(65)【公開番号】P2023020584
(43)【公開日】2023-02-09
【審査請求日】2024-02-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】横山 大樹
(72)【発明者】
【氏名】影浦 義之
(72)【発明者】
【氏名】嶋田 真典
(72)【発明者】
【氏名】坂柳 佳宏
(72)【発明者】
【氏名】森田 泰毅
【審査官】上野 博史
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-152300(JP,A)
【文献】特開2010-276553(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00
G08G 1/01
G01C 21/34
G16Y 10/40
G16Y 20/20
G16Y 40/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の車両が測定した各標高情報に基づいて、地盤沈下が発生していると推定される地盤沈下エリアを特定するプロセッサ、
を備え
前記プロセッサは、
前記車両の車速が、予め設定されている基準車速よりも速い場合に、前記標高情報を取得する、
地盤沈下エリア特定装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記標高情報が、基準とする標高情報に対して、予め設定される閾値以上の差分を有するか否かを判断し、
前記閾値以上の差分を有する標高情報の測定位置を地図情報上にプロットし、
複数の前記プロットを含むエリアを前記地盤沈下エリアに設定する、
請求項1に記載の地盤沈下エリア特定装置。
【請求項3】
前記標高情報は、前記車両が位置する標高を示す情報を含む、
請求項1または2に記載の地盤沈下エリア特定装置。
【請求項4】
前記標高情報は、前記車両の位置における気圧を示す情報を含む、
請求項1または2に記載の地盤沈下エリア特定装置。
【請求項5】
車両の制御を行う車両制御装置であって、
当該車両の位置における標高と、位置情報測定時の座標情報とを含む標高情報を、地盤沈下が発生していると推定される地盤沈下エリアを特定する地盤沈下エリア特定サーバに送信するとともに、複数の車両からそれぞれ取得した標高情報によって前記地盤沈下エリア特定サーバが特定した前記地盤沈下エリアに基づいて、当該車両における表示を制御するプロセッサ、
を備え
前記プロセッサは、
当該車両の車速が、予め設定されている基準車速よりも速い場合に、前記標高情報を前記地盤沈下エリア特定サーバに送信する、
車両制御装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記地盤沈下エリアに対応する領域を、地図情報上に表示する、
請求項に記載の車両制御装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記地盤沈下エリアを回避したルート設定を行う、
請求項に記載の車両制御装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記地盤沈下エリアの存在を報知する、
請求項に記載の車両制御装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記地盤沈下エリアと交差する道路に当該車両が進入した場合に、走行先の地盤沈下エリアの存在を報知する、
請求項に記載の車両制御装置。
【請求項10】
車両の制御を行う車両制御装置であって、標高情報を、地盤沈下が発生していると推定される地盤沈下エリアを特定する第2の装置に送信するとともに、前記第2の装置が特定した前記地盤沈下エリアに基づいて、当該車両における表示を制御する第1のプロセッサを備える第1の装置と、
前記第1の装置を有する複数の車両が測定した各標高情報に基づいて、地盤沈下が発生していると推定される地盤沈下エリアを特定する第2のプロセッサを備える第2の装置と、
を備え
前記第1のプロセッサは、
制御対象の車両の車速が、予め設定されている基準車速よりも速い場合に、前記第2の装置に標高情報を送信する、
地盤沈下エリア特定システム。
【請求項11】
前記第2のプロセッサは、
前記標高情報が、基準とする標高情報に対して、予め設定される閾値以上の差分を有するか否かを判断し、
前記閾値以上の差分を有する標高情報の測定位置を地図情報上にプロットし、
複数の前記プロットを含むエリアを前記地盤沈下エリアに設定する、
請求項10に記載の地盤沈下エリア特定システム。
【請求項12】
前記標高情報は、前記車両が位置する標高を示す情報を含む、
請求項10または11に記載の地盤沈下エリア特定システム。
【請求項13】
前記標高情報は、前記車両の位置における気圧を示す情報を含む、
請求項10または11に記載の地盤沈下エリア特定システム。
【請求項14】
前記第1のプロセッサは、
前記地盤沈下エリアを回避したルート設定を行う、
請求項13に記載の地盤沈下エリア特定システム。
【請求項15】
前記第1のプロセッサは、
前記地盤沈下エリアに対応する領域を、地図情報上に表示する、
請求項10に記載の地盤沈下エリア特定システム。
【請求項16】
前記第1のプロセッサは、
前記地盤沈下エリアを回避したルート設定を行う、
請求項15に記載の地盤沈下エリア特定システム。
【請求項17】
前記第のプロセッサは、
前記地盤沈下エリアの存在を報知する、
請求項10に記載の地盤沈下エリア特定システム。
【請求項18】
前記第1のプロセッサは、
前記地盤沈下エリアと交差する道路に前記車両が進入した場合に、走行先の地盤沈下エリアの存在を報知する、
請求項17に記載の地盤沈下エリア特定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、地盤沈下エリア特定装置、車両制御装置及び地盤沈下エリア特定システムに関する。
【背景技術】
【0002】
地震発生時、避難等を確実に行うため、地盤沈下の発生を早期に検出することが望まれる。特許文献1には、地盤内沈下感知測定器の出力の変化に基づいて、地盤沈下の発生を検出する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-286512号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、地盤沈下を測定するための専用の測定装置(地盤内沈下感知測定器)を測定箇所に設置する必要がある。この際、広範囲かつ詳細に測定しようとすると、膨大な量の測定装置を設置しなければならず、設置位置を確保する必要があり、また、設置に労力を要する。
【0005】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、災害発生時、専用の測定装置を測定箇所にそれぞれ設置することなく、地盤沈下が発生した箇所を特定することができる地盤沈下エリア特定装置、車両制御装置及び地盤沈下エリア特定システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る地盤沈下エリア特定装置は、複数の車両が測定した各標高情報に基づいて、地盤沈下が発生していると推定される地盤沈下エリアを特定するプロセッサ、を備える。
【0007】
また、本開示に係る車両制御装置は、車両の制御を行う車両制御装置であって、標高情報を、地盤沈下が発生していると推定される地盤沈下エリアを特定する地盤沈下エリア特定サーバに送信するとともに、前記地盤沈下エリア特定サーバが特定した前記地盤沈下エリアに基づいて、当該車両における表示を制御するプロセッサ、を備える。
【0008】
また、本開示に係る地盤沈下エリア特定システムは、車両の制御を行う車両制御装置であって、標高情報を、地盤沈下が発生していると推定される地盤沈下エリアを特定する第2の装置に送信するとともに、前記第2の装置が特定した前記地盤沈下エリアに基づいて、当該車両における表示を制御する第1のプロセッサを備える第1の装置と、複数の車両が測定した各標高情報に基づいて、地盤沈下が発生していると推定される地盤沈下エリアを特定する第2のプロセッサを備える第2の装置と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、災害発生時、専用の測定装置を測定箇所にそれぞれ設置することなく、地盤沈下が発生した箇所を特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施の形態1に係る制御システムを模式的に示す図である。
図2図2は、実施の形態1に係る災害情報サーバの構成を説明するためのブロック図である。
図3図3は、実施の形態1に係る車両の構成を説明するためのブロック図である。
図4図4は、実施の形態1に係る地盤沈下エリア特定サーバの構成を説明するためのブロック図である。
図5図5は、実施の形態1に係る地盤沈下エリア特定制御の処理の一例を示すシーケンス図である。
図6図6は、地盤沈下エリアの設定について説明するための図(その1)である。
図7図7は、地盤沈下エリアの設定について説明するための図(その2)である。
図8図8は、地盤沈下エリアに対する車両制御の一例について説明するための図(その1)である。
図9図9は、地盤沈下エリアに対する車両制御の一例について説明するための図(その2)である。
図10図10は、実施の形態1に係る地盤沈下エリア特定制御の処理の一例を示すシーケンス図である。
図11図11は、実施の形態2に係る制御システムを模式的に示す図である。
図12図12は、実施の形態2に係る制御システムの構成を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態の全図においては、同一又は対応する部分には同一の符号を付す。また、本開示は以下に説明する実施形態によって限定されるものではない。
【0012】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る制御システムを模式的に示す図である。図2は、実施の形態1に係る災害情報サーバの構成を説明するためのブロック図である。図3は、実施の形態1に係る車両の構成を説明するためのブロック図である。図4は、実施の形態1に係る地盤沈下エリア特定サーバの構成を説明するためのブロック図である。
【0013】
実施の形態1に係る制御システム1は、災害情報サーバ2と、車両3と、地盤沈下エリア特定サーバ4とを含んで構成されている。災害情報サーバ2は、例えば気象庁や、気象業務を行う事業者などが公開する気象情報を取得し、出力するサーバである。車両3は、例えばプラグインハイブリッド車両やレンジエクステンダー車両など、モータの動力のみでも走行が可能(EV走行が可能)な車両である。また、この車両3は、外部電源からの電力を充電可能かつ外部に電力を供給可能な車両である。
【0014】
災害情報サーバ2、車両3、地盤沈下エリア特定サーバ4は、ネットワークNWを介して情報通信が可能である。ネットワークNWは、例えばインターネット回線網等から構成される。災害情報サーバ2は、複数の車両3との間で情報を送受信できる。
【0015】
災害情報サーバ2は、災害情報受信部21と、被災地情報作成部22と、被災地情報送信部23と、を備える。災害情報サーバ2は、CPU(Central Processing Unit)等のハードウェアを有するプロセッサ、およびRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の記憶部を備えている。
【0016】
災害情報受信部21は、災害が発生したことを示す災害情報を受信する。災害は、自然現象や人為的な原因によって所定ゾーンで被害が生じた事態をいう。災害情報として、地震情報、津波情報、台風情報、大雨情報、洪水情報、噴火情報、火災情報、山火事情報、停電情報などが挙げられる。地震発生時を例にすると、災害情報受信部21は、各地の観測点に設置された地震計から送信された信号(揺れを検知した信号)や、津波の発生の有無や、その規模に関する情報を受信する。また、災害情報受信部21は、地震計や津波の情報に限らず、ネットワークNWを介して各種の機器やサーバから災害情報を受信することができる。さらに、災害情報受信部21は、災害発生の第一報に関する情報を受信した後、災害の規模など新たに判明した情報を続報として引き続き受信する。
【0017】
被災地情報作成部22は、災害情報に基づいて被災地情報を作成する。被災地情報は、災害が発生した地域を示す災害地域情報と、災害の規模を示す情報とを含む。地震発生時を例にすると、被災地情報作成部22は、所定以上の震度を観測した範囲を被災地に設定した被災地情報を作成する。この被災地に設定される範囲は、都道府県単位や市町村単位や地域単位など、所定の地域に設定可能である。また、被災地情報作成部22は、災害の発生後に受信した続報に基づいて、被災地情報を逐次、最新の情報に更新する。
【0018】
被災地情報送信部23は、作成された被災地情報を発信する。被災地情報送信部23はネットワークNWを介して地盤沈下エリア特定サーバ4に被災地情報を送信する。また、被災地情報送信部23は、被災地情報が最新の情報に更新されるたびに最新の被災地情報を発信する。なお、被災地情報送信部23はネットワークNWを介して車両3に被災地情報を送信してもよい。
【0019】
地盤沈下エリア特定サーバ4は、被災地情報受信部41と、地盤沈下エリア特定部42と、特定情報送信部43と、を備える。地盤沈下エリア特定サーバ4は、CPU等のハードウェアを有するプロセッサ、およびRAMやROM等の記憶部を備えている。地盤沈下エリア特定サーバ4は、第2のプロセッサを備える。
【0020】
被災地情報受信部41は、災害情報サーバ2から、例えば津波に関する情報を含む被災地情報を受信する。
【0021】
地盤沈下エリア特定部42は、車両3から受信した車両3の標高情報に基づいて、地盤沈下エリアを特定し、その特定情報を作成する。特定情報は、地盤沈下エリアとして特定された地図情報や座標情報を含む。なお、地盤沈下エリア特定部42は、地図情報(座標情報)と対応付いた標高を記憶するメモリを有する。
【0022】
特定情報送信部43は、作成された特定情報を発信する。特定情報送信部43は、ネットワークNWを介して設定情報を各車両3に送信する。
【0023】
ここで、地域によっては、ジオフェンシングと呼ばれる仮想的な柵(仮想的境界)が所定の区域(ジオフェンシングゾーン)が設定される。ジオフェンシングゾーンは、例えば都市部の市街地など、特定の区域を対象にして設定される。ジオフェンシングゾーン内では、当該ジオフェンシングゾーンに位置する車両3を対象にして特定の車両制御を実行させる。この車両制御には、モータのみで走行(EV走行)を行うようにエンジン駆動を禁止する駆動制御が含まれる。
【0024】
車両3は、走行用のモータ11と、エンジン12と、バッテリ13と、充電器14と、車両側コネクタ15と、インバータ16とを備えた電動車両である。
【0025】
モータ11は走行用の動力源である。また、エンジン12はモータ11を回転させることができる。つまり、モータ11はエンジン12の動力により発電を行うことが可能である。エンジン12によりモータ11で発電を行う場合には、モータ11で発電した電力をバッテリ13に充電することができる。このモータ11はインバータ16を介してバッテリ13と電気的に接続されている。
【0026】
この車両3は、バッテリ13に外部からの電力を充電する充電器14と車両側コネクタ15とを備えたプラグインハイブリッド車両である。
【0027】
バッテリ13は、モータ11に供給するための電力を蓄えるとともに、外部電源から供給された電力を蓄える蓄電装置である。このバッテリ13は充電器14を介して車両側コネクタ15と通電可能に接続される。充電器14は外部からの電力をバッテリ13に充電する。例えば充電器14には各種のリレー部が含まれる。充電器14のリレー部を開放することにより、バッテリ13と車両側コネクタ15との間を電気的に切断することができる。外部の電力をバッテリ13に充電する際に、充電器14のリレー部が閉じて、バッテリ13と車両側コネクタ15とが電気的に接続される。車両側コネクタ15は、充電スタンドの充電コネクタなど、外部側コネクタと接続可能である。
【0028】
また、車両3は、GPS(Global Positioning System)受信部31と、通信部32と、制御部33と、HMI(Human Machine Interface)34と、パワートレーン35と、記憶部36とを備える。
【0029】
GPS受信部31は、GPS衛星からの電波(信号)を受信する。
【0030】
通信部32は、災害情報サーバ2や地盤沈下エリア特定サーバ4との間で情報を送受信する。この通信部32は、例えば災害情報サーバ2から災害情報を受信したり、地盤沈下エリア特定サーバ4から設定情報を受信したりする。また、通信部32は、車両3の現在位置を示す位置情報を災害情報サーバ2に送信する。
【0031】
制御部33は、CPU等のハードウェアを有するプロセッサ、およびRAMやROM等の記憶部を備えている。制御部33は、位置情報取得部33aと、標高情報作成部33bと、エンジン制御部33cと、HMI制御部33dと、パワートレーン制御部33eとを有する。車両3は、第2のプロセッサを備える。
【0032】
位置情報取得部33aは、GPS受信部31により受信した信号に基づいて、現在の位置情報を取得する。
【0033】
標高情報作成部33bは、例えば被災地情報の受信をトリガとして、位置情報取得部33aが取得した位置情報に基づいて、座標情報及び標高を含む標高情報を作成する。標高情報作成部33bによって生成された標高情報は、地盤沈下エリア特定サーバ4に送信される。
【0034】
エンジン制御部33cは、エンジン12を制御する。例えばエンジン12の駆動禁止指示を受信した場合、エンジン制御部33cはエンジン12の駆動を禁止する禁止制御を実行する。また、エンジン12の駆動許可指示を受信した場合には、エンジン制御部33cはエンジン12の駆動を許可する許可制御を実行する。
【0035】
HMI制御部33dは、HMI34を制御する。
HMI34は、例えばカーナビ装置により構成されている。このHMI34は、運転者に情報を表示する表示部として機能するとともに、運転者からの操作を受け付ける操作部としても機能する車載装置である。HMI34からは、HMI制御部33dの制御のもと、エンジン12の駆動が許可または禁止された制御状態であることや、エンジン12の駆動が禁止された制御状態であることなどの情報が報知される。さらに、HMI34では、HMI制御部33dの制御のもと、地盤沈下エリア特定サーバ4から取得した特定情報にしたがって、地盤沈下に特定されたエリアを避けて設定されたルート等が表示される。
【0036】
パワートレーン制御部33eは、パワートレーン35を制御する。
パワートレーン35は、モータ11やエンジン12から出力された動力を駆動輪に伝達する動力伝達装置である。このパワートレーン35には自動変速機などが含まれる。そのため、パワートレーン制御部33eは自動変速機の変速段を制御する変速制御を実行する。
【0037】
記憶部36は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて構成され、各種プログラム及び各種データが書き込み及び読み出し可能に格納されている。この記録媒体としては、ハードディスクや半導体メモリ、光ディスク、フラッシュメモリ、磁気ディスク等の記憶媒体、及びこれらの記憶媒体のドライブ装置を有して構成される。記憶部36には、制御部33が車両3の各部の作動を統括的に制御するために必要なオペレーティングシステム(OS)や各種アプリケーションのプログラムが格納されている。
【0038】
また、制御部33は、インバータ16を制御することによりモータ11を制御する。
インバータ16は制御部33によりスイッチング制御される。さらに、充電器14のリレー部は制御部33により開閉制御される。つまり、制御部33は、外部からの電力をバッテリ13に充電する充電制御を実行するとともに、バッテリ13に蓄えられた電力を外部に供給する放電制御を実行する。また、制御部33は車両3に関する各種の制御を実行する。実施の形態1において、制御部33は、第1のプロセッサを備える。
【0039】
ここで、図5図9を参照して、各車両3の制御部33、及び地盤沈下エリア特定サーバ4の地盤沈下エリア特定部42でそれぞれ実行される制御について説明する。図5は、実施の形態1に係る地盤沈下エリア特定制御の処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図5に示す制御は、例えば、災害情報として地震に関する情報が発信された場合に、被災地に指定されたエリアに位置する車両3に被災地情報が送信され、制御部33により繰り返し実行されるものとする。本制御は、地震発生時のほか、豪雨や噴火等、地盤地下の発生が予測される場合においても適用できる。
【0040】
地盤沈下エリア特定サーバ4は、災害情報サーバ2から被災地情報を受信したか否かを判断する(ステップS101)。地盤沈下エリア特定サーバ4は、被災地情報を受信していない場合(ステップS101:No)、処理を終了する。なお、被災地情報の確認は、定期的に実行される。一方、地盤沈下エリア特定サーバ4は、被災地情報を受信している場合(ステップS101:Yes)、災害が発生したと判断して、ステップS102に移行する。
【0041】
ステップS102において、地盤沈下エリア特定サーバ4は、被災地に位置する車両3に、標高情報の送信を指示する。
【0042】
車両3は、標高情報の送信指示を受信すると、標高情報の作成処理を実施する(ステップS103)。まず、標高情報作成部33bは、位置情報取得部33aが取得した位置情報(車両3の走行データ)に基づき、標高と、位置情報測定時の座標情報とを含む標高情報を作成する。そして、制御部33は、標高情報作成部33bが作成した標高情報を、地盤沈下エリア特定サーバ4に送信する。この際、車両3は、走行中、定期的に位置情報を測定して標高情報を作成し、標高情報を送信してもよい。なお、制御部33は、車両の3の位置情報を災害情報サーバ2に定期的に送信している場合、その位置情報を地盤沈下エリア特定サーバ4に送信してもよい。
【0043】
地盤沈下エリア特定サーバ4は、地盤沈下エリア特定部42に、被災地に位置する複数の車両3から取得した標高情報に基づいて地盤沈下エリアを特定させる(ステップS104)。なお、地盤沈下エリア特定サーバ4は、所定数の標高情報を取得した場合に地盤沈下エリア特定を実行するようにしてもよい。
【0044】
図6及び図7は、地盤沈下エリアの設定について説明するための図である。地盤沈下エリア特定部42は、地盤沈下と認定される閾値以上の標高差を検出した車両3の、測定時の位置情報をもとに、地盤沈下エリアを特定する。地盤沈下エリア特定部42は、例えば、メモリに記憶されている標高と、取得した標高との差分を算出し、該差分が閾値以上であるか否かを判断する。閾値は、地盤沈下と認定される差分に基づいて設定される。地盤沈下エリア特定部42は、差分が閾値以上となる標高情報の車両3の位置Pを、地図情報MI上にプロットする(図6参照)。地盤沈下エリア特定部42は、プロットした各車両3の位置Pを含むエリアを設定することによって(破線ECを参照)、地盤沈下エリアを特定する。地盤沈下エリア特定部42は、例えば、等高線や地盤の境界等に基づいて、位置Pを含むエリアを設定する。
【0045】
地盤沈下エリア特定サーバ4は、地盤沈下エリア特定部42が特定した地盤沈下エリアの特定情報を、被災地に位置する車両3に送信する(ステップS105)。なお、地盤沈下エリア特定サーバ4は、被災地以外に位置している車両3にも特定情報を送信してもよい。
【0046】
特定情報を受信した車両3は、特定情報に基づいて車両を制御する(ステップS106)。図8及び図9は、地盤沈下エリアに対する車両制御の一例について説明するための図(その1)である。車両3は、例えば、HMI34の表示画面W1において、地盤沈下エリアECを地図情報D1上に表示したり(図8参照)、ルートの設定時に、地盤沈下エリアを回避したルートを設定したり、地盤沈下エリアと交差する道路に進入した場合に、走行先に地盤沈下エリアがある旨の警告情報M1図9参照)を出力したりする。
【0047】
以上説明した実施の形態1では、地盤沈下エリア特定サーバ4が、複数の車両3の標高と、その車両3の位置とに基づいて、地盤沈下エリアを特定する。本実施の形態1によれば、被災地を走行する複数の車両3から取得した情報に基づいて地盤沈下エリアを特定するため、災害発生時、専用の測定装置を測定箇所にそれぞれ設置することなく、地盤沈下が発生した箇所を特定することができる。
【0048】
また、実施の形態1では、地盤沈下エリアを走行する複数の車両3から検出情報を得るため、従来のように固定して配設される測定装置と比して、様々な位置の検出情報を得ることができる。本実施の形態1によれば、固定式の測定装置と比して、詳細に地盤沈下エリアを特定することができる。
【0049】
(実施の形態1の変形例)
次に、実施の形態1の変形例について説明する。変形例に係る制御システムは、実施の形態1に係る制御システム1の構成と同じであるため、説明を省略する。
【0050】
図10は、実施の形態1に係る地盤沈下エリア特定制御の処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図10に示す制御は、図5に示す制御と同様に、例えば、災害情報として地震に関する情報が発信された場合に、被災地に指定されたエリアに位置する車両3に被災地情報が送信され、制御部33により繰り返し実行されるものとする。
【0051】
地盤沈下エリア特定サーバ4は、災害情報サーバ2から被災地情報を受信したか否かを判断する(ステップS201)。地盤沈下エリア特定サーバ4は、被災地情報を受信していない場合(ステップS201:No)、処理を終了する。なお、被災地情報の確認は、定期的に実行される。一方、地盤沈下エリア特定サーバ4は、被災地情報を受信している場合(ステップS201:Yes)、災害が発生したと判断して、ステップS202に移行する。
【0052】
ステップS202において、地盤沈下エリア特定サーバ4は、被災地に位置する車両3に、標高情報の送信を指示する。
【0053】
車両3において、制御部33は、標高情報の送信指示を受信すると、車速が、所定の車速よりも速いか否かを判断する(ステップS203)。ここで、所定の車速とは、予め設定されている車速であって、例えば、道路を走行する車速の平均値や最頻値に基づいて設定される。ステップS203の判定処理によって、停車中及び駐車場等において低速で走行する車両と、道路を走行する車両とを区別する。制御部33は、車速が所定車速以下であると判断した場合(ステップS203:No)、ステップS207に移行する。これに対し、制御部33は、車速が所定車速よりも速いと判断した場合(ステップS203:Yes)、ステップS204に移行する。
【0054】
ステップS204において、標高情報作成部33bが、標高情報の作成処理を実施する。標高情報作成部33bは、ステップS103と同様にして、位置情報取得部33aが取得した位置情報(車両3の走行データ)に基づき、標高と、位置情報測定時の座標情報とを含む標高情報を作成し、制御部33がこの標高情報を地盤沈下エリア特定サーバ4に送信する。
【0055】
地盤沈下エリア特定サーバ4は、地盤沈下エリア特定部42に、被災地に位置する複数の車両3から取得した標高情報に基づいて地盤沈下エリアを特定させる(ステップS205)。
【0056】
地盤沈下エリア特定サーバ4は、地盤沈下エリア特定部42が特定した地盤沈下エリアの特定情報を、被災地に位置する車両3に送信する(ステップS206)。この際、地盤沈下エリア特定サーバ4は、被災地以外に位置している車両3にも特定情報を送信してもよい。
【0057】
特定情報を受信した車両3は、特定情報に基づいて車両を制御する(ステップS207)。この際、車両3は、実施の形態1と同様に、HMI34の表示画面W1において、地盤沈下エリアECを地図情報D1上に表示したり(図8参照)、ルートの設定時に、地盤沈下エリアを回避したルートを設定したり、地盤沈下エリアと交差する道路に進入した場合に、走行先に地盤沈下エリアがある旨の警告情報M1図9参照)を出力したりする。
【0058】
以上説明した変形例では、実施の形態と同様に、被災地を走行する複数の車両3から取得した情報に基づいて地盤沈下エリアを特定するため、災害発生時、専用の測定装置を測定箇所にそれぞれ設置することなく、地盤沈下が発生した箇所を特定することができる。
【0059】
また、変形例では、地盤沈下エリア特定サーバ4が取得する標高情報を、停止又は低速の車両3からの標高情報を取得せず、所定の車速よりも速く走行する車両3のみの標高情報に限定しているため、例えば、立体駐車場を走行中、又は駐車中の車両3の標高情報が除外されて、各車両3が位置する標高を高精度に取得し、地盤沈下の検出精度を一段と確実なものとすることができる。
【0060】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。図11は、実施の形態2に係る制御システムを模式的に示す図である。図12は、実施の形態2に係る制御システムの構成を説明するためのブロック図である。実施の形態2に係る制御システム1Aは、実施の形態1に係る制御システム1の構成に対し、車両管理サーバ5をさらに備える。以下、実施の形態1とは異なる部分(車両管理サーバ5の構成及び処理内容)について説明する。
【0061】
制御システム1Aは、災害情報サーバ2と、車両3と、地盤沈下エリア特定サーバ4と、車両管理サーバ5とを含んで構成されている。
【0062】
車両管理サーバ5は、例えば車両管理センタに設置されたサーバである。車両管理センタは、複数の車両3について、車両3の位置情報をリアルタイムで監視する。
【0063】
災害情報サーバ2と車両管理サーバ5とはネットワークNWを介して情報通信が可能である。ネットワークNWは、例えばインターネット回線網等から構成される。また、車両3と車両管理サーバ5とはネットワークNWを介した無線通信が可能である。
【0064】
車両管理サーバ5は、位置情報受信部51と、特定情報受信部52と、記憶部53と、制御部54と、指示送信部55と、を備える。
【0065】
位置情報受信部51は、車両3から送信された現在の位置情報を受信する。車両管理サーバ5は、複数の車両3から送信された車両3の位置情報を位置情報受信部51により受信可能である。
【0066】
特定情報受信部52は、地盤沈下エリア特定サーバ4から送信された設定情報を受信する。この特定情報受信部52はネットワークNWを介して地盤沈下エリア特定サーバ4と通信可能である。
【0067】
記憶部53は、車両3を管理するための各種情報を格納する。例えば、記憶部53には、ジオフェンシングゾーンが設定された区域に関する情報が格納されている。このジオフェンシング情報は予め格納された情報である。また、記憶部53は、位置情報データベース53aを有する。
【0068】
位置情報データベース53aは、車両3の位置情報を格納する。位置情報受信部51により受信された位置情報に基づいて、複数の車両3に関する位置情報がリアルタイムで位置情報データベース53aに格納される。つまり、位置情報データベース53aに格納された位置情報は、随時、最新の位置情報に更新される。
【0069】
制御部54は、CPU等のハードウェアを有するプロセッサを備えている。また、制御部54は、表示制御部54aを有する。
【0070】
制御部54は、被災地に位置する車両3を特定する。例えば、制御部54は、記憶部36に格納された車両3の位置情報と、位置情報データベース53aに格納された位置情報とに基づいて、被災地に位置する車両3を特定する。制御部54は、例えば、特定した車両3を対象として特定の車両制御(制御プログラム)を実行させる。実施の形態2において、制御部54は、第1のプロセッサを備える。
【0071】
指示送信部55は、車両3に向けて、特定の車両制御を実行させるための制御指示を送信する。例えば対象車両に向けた制御指示として、特定情報に基づく地盤沈下エリアの表示指示や、ジオフェンシングゾーン内においてエンジン12の駆動を禁止する指示(エンジン駆動禁止指示)、ジオフェンシングゾーン外においてエンジン12の駆動を許可する指示(エンジン駆動許可指示)等が挙げられる。
【0072】
実施の形態2では、車両管理サーバ5が、地盤沈下エリア特定サーバ4から車両3の標高情報送信指示を受信して、各車両3に標高情報の送信処理を実施させるとともに、標高情報を地盤沈下エリア特定サーバ4に送信する。また、車両管理サーバ5は、地盤沈下エリア特定サーバ4から特定情報を取得すると、表示制御部54aが、少なくとも被災地に位置する車両3に対し、地盤沈下エリアに応じたHMI34の表示制御を行う。各車両3では、受信した指示にしたがって、HMI34において、地盤沈下エリアとする。
【0073】
以上説明した実施の形態2では、実施の形態1と同様に、地盤沈下エリア特定サーバ4が、複数の車両3の標高と、その車両3の位置とに基づいて、地盤沈下エリアを特定する。本実施の形態2によれば、被災地を走行する複数の車両3から取得した情報に基づいて地盤沈下エリアを特定するため、災害発生時、専用の測定装置を測定箇所にそれぞれ設置することなく、地盤沈下が発生した箇所を特定することができる。
【0074】
また、実施の形態2では、複数の車両3に対し、車両管理サーバ5によって、特定情報に対する表示指示を一括して行うため、各車両3が表示制御のための処理を実行する必要がない。このため、車両3の処理負担を軽減し、車両3のバッテリ13の低下を抑制することができる。
【0075】
なお、以上説明した実施の形態において、例えば、災害情報サーバ2は、インターネット上の投稿サイト等に投稿された情報や、自治体など公的機関が発信した情報に基づいて、気象情報を検出することができる。例えば、インターネット上の投稿サイト等に投稿された情報を用いる場合、災害情報サーバ2はネットワークNWを介して情報を検出する。具体的には、インターネット上のSNS(Social Networking Service)に投稿された単語や、ある日に多くツイート(登録商標)された単語に基づいて、地震等を示す情報を検知する構成としてもよい。
【0076】
また、HMI34は、カーナビ装置に限定されず、運転者の視覚や聴覚や知覚によって情報を伝える機能を有する装置であればよい。例えば、HMI34は、音声による報知が可能なオーディオなどの音声機器や、車両3の運転席に振動を発生される装置などであってもよい。
【0077】
また、車両3は、モータ11及びエンジン12を備え、少なくとも一方を用いて車両3を走行させる例について説明したが、モータ11のみを備え、常に当該モータ11の駆動によって走行する車両3としてもよい。
【0078】
また、実施の形態では、車両3が、位置情報取得部33aが取得した位置情報に基づいて標高を含む位置情報を送信する例について説明したが、気圧データや画像データ等を用いて車両3の標高変動を検出するようにしてもよい。気圧データは標高によって変動するため、移動中の車両から取得した画像データであって、地盤沈下エリアを跨ぐ前後の気圧データ同士を比較したり、標高が同等である車両間の気圧データを比較したりして地盤沈下を検出することができる。また、車両から取得した、地表からの撮影高さが同じ画像データであって、同じ位置における、地盤沈下が発生していない過去の画像データとの差分を算出することによって、地盤沈下を検出することができる。
【0079】
また、実施の形態では、地盤沈下エリア特定部42が、基準標高として、メモリに記憶されている、地図情報(座標情報)と対応付いた標高(地図情報として設定されている標高)を参照して地盤沈下エリアを特定する例について説明したが、地盤沈下が発生していない状態で測定された、過去の標高を基準標高として地盤沈下エリアを特定してもよい。
【0080】
(記録媒体)
一実施形態において、制御システムによる処理方法を実行可能なプログラムを、コンピュータその他の機械又は装置(以下、コンピュータなど、という)が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、当該コンピュータ等が給電制御システムの各装置の制御部として機能する。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データ又はプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、又は化学的作用によって蓄積し、コンピュータなどから読み取ることができる非一時的な記録媒体をいう。このような記録媒体のうちのコンピュータなどから取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、DAT(Digital Audio Tape)、磁気テープ、フラッシュメモリ等のメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスク、ROM等がある。さらに、SSDは、コンピュータなどから取り外し可能な記録媒体としても、コンピュータ等に固定された記録媒体としても利用可能である。
【0081】
(その他の実施形態)
また、一実施形態による制御システムにおいては、「部」は、「回路」等に読み替えることができる。例えば、通信部は、通信回路に読み替えることができる。
【0082】
また、一実施形態による制御システムの各装置に実行させるプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。
【0083】
さらなる効果、変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。本開示のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細及び代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付のクレーム及びその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神又は範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0084】
1 制御システム
2 災害情報サーバ
3 車両
4 地盤沈下エリア特定サーバ
5 車両管理サーバ
11 モータ
12 エンジン
13 バッテリ
14 充電器
15 車両側コネクタ
16 インバータ
21 災害情報受信部
22 被災地情報作成部
23 被災地情報送信部
31 GPS受信部
32 通信部
33、54 制御部
33a 位置情報取得部
33b 標高情報作成部
33c エンジン制御部
33d HMI制御部
33e パワートレーン制御部
34 HMI
35 パワートレーン
36、53 記憶部
41 被災地情報受信部
42 地盤沈下エリア特定部
43 特定情報送信部
51 位置情報受信部
52 特定情報受信部
54a 表示制御部
NW ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
図9
図10
図11
図12