(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-20
(45)【発行日】2025-01-28
(54)【発明の名称】スケジュール管理システム、その制御方法、及び、制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 20/00 20180101AFI20250121BHJP
【FI】
G16H20/00
(21)【出願番号】P 2022108252
(22)【出願日】2022-07-05
【審査請求日】2024-01-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】中島 一誠
(72)【発明者】
【氏名】宮川 透
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 英男
(72)【発明者】
【氏名】木下 裕介
(72)【発明者】
【氏名】大見 拓寛
(72)【発明者】
【氏名】森 勇太
(72)【発明者】
【氏名】勝田 肇
【審査官】鹿谷 真紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-045393(JP,A)
【文献】特開2020-017078(JP,A)
【文献】特開2016-088695(JP,A)
【文献】国際公開第2016/170640(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の作業内容に関する情報と、第1ユーザの所定期間当たりの目標運動量に関する情報と、を取得する取得部と、
各前記作業内容の単位時間当たりの運動量の情報が登録されたデータベースを参照して、前記複数の作業内容から、前記第1ユーザの前記所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出し、前記所定期間当たりの作業内容として前記第1ユーザに割り当てる、作業振り分け部と、
前記作業振り分け部によって前記第1ユーザに割り当てられた作業内容に関する情報を出力する出力部と、
を備えた
スケジュール管理システムであって、
前記取得部は、前記第1ユーザによって前記所定期間当たりに実施されることが必須の所定の作業内容に関する情報をさらに取得し、
前記作業振り分け部は、前記データベースを参照して、前記複数の作業内容から、前記第1ユーザの前記所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となるような、前記所定の作業内容を含む一つ以上の作業内容を抽出し、前記所定期間当たりの作業内容として前記第1ユーザに割り当てる、
スケジュール管理システム。
【請求項2】
前記取得部は、前記第1ユーザによって実施不可能と判断された作業内容に関する情報をさらに取得し、
前記作業振り分け部は、前記データベースを参照して、前記複数の作業内容から、前記実施不可能と判断された作業内容を除いた、前記第1ユーザの前記所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出し、前記所定期間当たりの作業内容として前記第1ユーザに割り当てる、
請求項1に記載のスケジュール管理システム。
【請求項3】
前記取得部は、前記第1ユーザが当該第1ユーザに割り当てられた作業内容を実行したことによる当該第1ユーザの実際の運動量の情報を、フィードバック情報として取得し、
前記作業振り分け部は、前記フィードバック情報をさらに参照して、前記複数の作業内容から、前記第1ユーザの前記所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出し、前記所定期間当たりの作業内容として前記第1ユーザに割り当てる、
請求項1に記載のスケジュール管理システム。
【請求項4】
前記第1ユーザの実際の運動量の情報は、前記第1ユーザに装着されたウエアラブル端末によって取得された前記第1ユーザの心拍数、脈拍、歩数、消費カロリー、及び、体重計によって計測された前記第1ユーザの体重の変化量の少なくとも何れかである、
請求項
3に記載のスケジュール管理システム。
【請求項5】
前記目標運動量は、前記第1ユーザの目標とする消費カロリーである、
請求項1に記載のスケジュール管理システム。
【請求項6】
前記目標運動量は、前記第1ユーザの目標の体重と現在の体重との差分に基づいて決定される、
請求項1~
5の何れか一項に記載のスケジュール管理システム。
【請求項7】
前記目標運動量は、前記第1ユーザの目標の体脂肪率と現在の体脂肪率との差分に基づいて決定される、
請求項1~
5の何れか一項に記載のスケジュール管理システム。
【請求項8】
前記目標運動量は、前記第1ユーザの目標の体型と現在の体型との差分に基づいて決定される、
請求項1~
5の何れか一項に記載のスケジュール管理システム。
【請求項9】
前記出力部は、前記第1ユーザに対して割り当てられた作業内容の情報をモニタに表示させる、
請求項1~
5の何れか一項に記載のスケジュール管理システム。
【請求項10】
前記複数の作業内容は、前記第1ユーザを含む複数のユーザが属する所定グループに割り当てられたものであって、
前記取得部は、前記所定グループに属する前記複数のユーザのそれぞれの前記所定期間当たりの目標運動量に関する情報を取得し、
前記作業振り分け部は、前記データベースを参照して、前記複数の作業内容から、各前記ユーザに対し、当該ユーザの前記所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出して、前記所定期間当たりの作業内容として割り当て、
前記出力部は、前記作業振り分け部によって各前記ユーザに割り当てられた作業内容に関する情報を出力する、
請求項1に記載のスケジュール管理システム。
【請求項11】
前記作業振り分け部は、前記データベースを参照して、前記複数の作業内容から、各前記ユーザに対し、前記複数のユーザのそれぞれの目標運動量の比に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出して、前記所定期間当たりの作業内容として割り当てる、
請求項
10に記載のスケジュール管理システム。
【請求項12】
前記複数の作業内容は、前記所定グループによって前記所定期間当たりに実施されるべき作業内容であって、
前記作業振り分け部は、前記複数の作業内容の全てを、前記複数のユーザに対して振り分ける、
請求項
10又は11に記載のスケジュール管理システム。
【請求項13】
複数の作業内容に関する情報と、第1ユーザの所定期間当たりの目標運動量に関する情報と、を取得し、
各前記作業内容の単位時間当たりの運動量の情報が記憶されたデータベースを参照して、前記複数の作業内容から、前記第1ユーザの前記所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出し、
抽出した前記一つ以上の作業内容を、前記所定期間当たりの作業内容として前記第1ユーザに割り当て、
前記第1ユーザに割り当てられた作業内容に関する情報を出力する、
スケジュール管理システムの制御方法であって、
前記情報の取得では、前記第1ユーザによって前記所定期間当たりに実施されることが必須の所定の作業内容に関する情報をさらに取得し、
前記作業内容の割り当てでは、前記データベースを参照して、前記複数の作業内容から、前記第1ユーザの前記所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となるような、前記所定の作業内容を含む一つ以上の作業内容を抽出し、前記所定期間当たりの作業内容として前記第1ユーザに割り当てる、
スケジュール管理システムの制御方法。
【請求項14】
複数の作業内容に関する情報と、第1ユーザの所定期間当たりの目標運動量に関する情報と、を取得する処理と、
各前記作業内容の単位時間当たりの運動量の情報が記憶されたデータベースを参照して、前記複数の作業内容から、前記第1ユーザの前記所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出する処理と、
抽出した前記一つ以上の作業内容を、前記所定期間当たりの作業内容として前記第1ユーザに割り当てる処理と、
前記第1ユーザに割り当てられた作業内容に関する情報を出力する処理と、
をコンピュータに実行させる
制御プログラムであって、
前記情報を取得する処理では、前記第1ユーザによって前記所定期間当たりに実施されることが必須の所定の作業内容に関する情報をさらに取得し、
前記作業内容を割り当てる処理では、前記データベースを参照して、前記複数の作業内容から、前記第1ユーザの前記所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となるような、前記所定の作業内容を含む一つ以上の作業内容を抽出し、前記所定期間当たりの作業内容として前記第1ユーザに割り当てる、
制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スケジュール管理システム、その制御方法、及び、制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、例えば職場の作業員による、与えられた作業の実行と、健康維持のための運動と、の両立が求められている。関連する技術は、例えば特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1には、作業員の負荷情報から求められた累積負荷が閾値を超えた場合に警告状態と判断する作業員情報検知システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されたシステムは、作業員(ユーザ)を働かせすぎている恐れがある場合に警告を発するに過ぎず、作業員にとって適切な運動量を得られるような作業内容を当該作業員に対して割り当てることを行っていない。そのため、特許文献1に開示されたシステムは、作業員による、与えられた作業の実行と、健康維持のための運動と、の両立、を実現するための作業プランを提案することができない、という課題があった。
【0006】
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、ユーザによる、与えられた作業の実行と、健康維持のための運動と、の両立、を実現するための作業プランを提案することが可能な、スケジュール管理システム、その制御方法、及び、制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施態様に係るスケジュール管理システムは、複数の作業内容に関する情報と、第1ユーザの所定期間当たりの目標運動量に関する情報と、を取得する取得部と、各前記作業内容の単位時間当たりの運動量の情報が登録されたデータベースを参照して、前記複数の作業内容から、前記第1ユーザの前記所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出し、前記所定期間当たりの作業内容として前記第1ユーザに割り当てる、作業振り分け部と、前記作業振り分け部によって前記第1ユーザに割り当てられた作業内容に関する情報を出力する出力部と、を備える。このスケジュール管理システムは、ユーザにとって適切な運動量を得られるような作業内容を当該ユーザに対して割り当てることができる。つまり、このスケジュール管理システムは、ユーザによる、与えられた作業の実行と、健康維持のための運動と、の両立、を実現するための作業プランを提案することができる。
【0008】
前記取得部は、前記第1ユーザによって前記所定期間当たりに実施されるべき所定の作業内容に関する情報をさらに取得し、前記作業振り分け部は、前記データベースを参照して、前記複数の作業内容から、前記所定の作業内容を含めた、前記第1ユーザの前記所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出し、前記所定期間当たりの作業内容として前記第1ユーザに割り当ててもよい。
【0009】
前記取得部は、前記第1ユーザによって実施不可能と判断された作業内容に関する情報をさらに取得し、前記作業振り分け部は、前記データベースを参照して、前記複数の作業内容から、前記実施不可能と判断された作業内容を除いた、前記第1ユーザの前記所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出し、前記所定期間当たりの作業内容として前記第1ユーザに割り当ててもよい。
【0010】
前記取得部は、前記第1ユーザが当該第1ユーザに割り当てられた作業内容を実行したことによる当該第1ユーザの実際の運動量の情報を、フィードバック情報として取得し、前記作業振り分け部は、前記フィードバック情報をさらに参照して、前記複数の作業内容から、前記第1ユーザの前記所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出し、前記所定期間当たりの作業内容として前記第1ユーザに割り当ててもよい。
【0011】
前記第1ユーザの実際の運動量の情報は、前記第1ユーザに装着されたウエアラブル端末によって取得された前記第1ユーザの心拍数、脈拍、歩数、消費カロリー、及び、体重計によって計測された前記第1ユーザの体重の変化量の少なくとも何れかであってもよい。
【0012】
前記目標運動量は、前記第1ユーザの目標とする消費カロリーであってもよい。
【0013】
前記目標運動量は、前記第1ユーザの目標の体重と現在の体重との差分に基づいて決定されてもよい。
【0014】
前記目標運動量は、前記第1ユーザの目標の体脂肪率と現在の体脂肪率との差分に基づいて決定されてもよい。
【0015】
前記目標運動量は、前記第1ユーザの目標の体型と現在の体型との差分に基づいて決定されてもよい。
【0016】
前記出力部は、前記第1ユーザに対して割り当てられた作業内容の情報をモニタに表示させてもよい。
【0017】
前記複数の作業内容は、前記第1ユーザを含む複数のユーザが属する所定グループに割り当てられたものであって、前記取得部は、前記所定グループに属する前記複数のユーザのそれぞれの前記所定期間当たりの目標運動量に関する情報を取得し、前記作業振り分け部は、前記データベースを参照して、前記複数の作業内容から、各前記ユーザに対し、当該ユーザの前記所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出して、前記所定期間当たりの作業内容として割り当て、前記出力部は、前記作業振り分け部によって各前記ユーザに割り当てられた作業内容に関する情報を出力してもよい。
【0018】
前記作業振り分け部は、前記データベースを参照して、前記複数の作業内容から、各前記ユーザに対し、前記複数のユーザのそれぞれの目標運動量の比に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出して、前記所定期間当たりの作業内容として割り当ててもよい。
【0019】
前記複数の作業内容は、前記所定グループによって前記所定期間当たりに実施されるべき作業内容であって、前記作業振り分け部は、前記複数の作業内容の全てを、前記複数のユーザに対して振り分けてもよい。
【0020】
本発明の一実施態様に係るスケジュール管理システムの制御方法は、複数の作業内容に関する情報と、第1ユーザの所定期間当たりの目標運動量に関する情報と、を取得し、各前記作業内容の単位時間当たりの運動量の情報が記憶されたデータベースを参照して、前記複数の作業内容から、前記第1ユーザの前記所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出し、抽出した前記一つ以上の作業内容を、前記所定期間当たりの作業内容として前記第1ユーザに割り当て、前記第1ユーザに割り当てられた作業内容に関する情報を出力する。このスケジュール管理システムの制御方法は、ユーザにとって適切な運動量を得られるような作業内容を当該ユーザに対して割り当てることができる。つまり、このスケジュール管理システムの制御方法は、ユーザによる、与えられた作業の実行と、健康維持のための運動と、の両立、を実現するための作業プランを提案することができる。
【0021】
本発明の一実施態様に係る制御プログラムは、複数の作業内容に関する情報と、第1ユーザの所定期間当たりの目標運動量に関する情報と、を取得する処理と、各前記作業内容の単位時間当たりの運動量の情報が記憶されたデータベースを参照して、前記複数の作業内容から、前記第1ユーザの前記所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出する処理と、抽出した前記一つ以上の作業内容を、前記所定期間当たりの作業内容として前記第1ユーザに割り当てる処理と、前記第1ユーザに割り当てられた作業内容に関する情報を出力する処理と、をコンピュータに実行させる。この制御プログラムは、ユーザにとって適切な運動量を得られるような作業内容を当該ユーザに対して割り当てることができる。つまり、この制御プログラムは、ユーザによる、与えられた作業の実行と、健康維持のための運動と、の両立、を実現するための作業プランを提案することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、ユーザによる、与えられた作業の実行と、健康維持のための運動と、の両立、を実現するための作業プランを提案することが可能なスケジュール管理システム、その制御方法、及び、制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】実施の形態1に係るスケジュール管理システムの構成例を示すブロック図である。
【
図2】
図1に示すスケジュール管理システムに設けられたスケジュール管理装置の構成例を示すブロック図である。
【
図3】
図1に示すスケジュール管理システムの動作を示すフローチャートである。
【
図4】データベースに登録された、各作業内容の単位時間当たりの運動量、の一例を示す概念図である。
【
図5】
図1に示すスケジュール管理システムの動作の一例を説明するための概念図である。
【
図6】
図1に示すスケジュール管理システムの動作の他の例を説明するための概念図である。
【
図7】
図1に示すスケジュール管理システムの変形例を示すブロック図である。
【
図8】
図7に示すスケジュール管理システムの動作の一例を説明するための概念図である。
【
図9】
図7に示すスケジュール管理システムの動作の他の例を説明するための概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
【0025】
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係るスケジュール管理システム1の構成例を示すブロック図である。スケジュール管理システム1は、データベースを参照して、複数の作業内容から、ユーザの所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出し、所定期間当たりの作業内容として当該ユーザに割り当てる。それにより、スケジュール管理システム1は、ユーザにとって適切な運動量を得られるような作業内容を当該ユーザに割り当てることができる。つまり、スケジュール管理システム1は、ユーザによる、与えられた作業の実行と、健康維持のための運動と、の両立、を実現するための作業プランを提案することができる。以下、具体的に説明する。
【0026】
図1に示すように、スケジュール管理システム1は、スケジュール管理装置10と、ユーザ端末20と、通信端末30と、データベース40と、ネットワーク50と、を備える。スケジュール管理装置10は、スケジュール管理システムということもできる。スケジュール管理装置10と、ユーザ端末20と、通信端末30と、データベース40とは、有線又は無線のネットワーク50を介して互いに通信可能に構成されている。
【0027】
ユーザ端末20は、ユーザU1が所有する、又は、ユーザU1に一時的に割り当てられた、通信可能な端末であって、例えば、PC(Personal Computer)端末、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末、又は、本システムのために用意された専用の通信端末などである。例えば、ユーザU1は、ユーザ端末20の操作画面やキーボード等を操作することにより、ユーザ端末20に、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に関する情報、を入力する。ユーザ端末20は、ユーザU1の操作によって入力された、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に関する情報、を受け付けて、ネットワーク50を介して、スケジュール管理装置10に送信する。
【0028】
ここで、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に関する情報とは、ユーザU1が所定期間当たりに得たいと考えている運動量のことである。なお、所定期間は、例えば1週間、1ヶ月、又は、3ヶ月など、任意に設定可能である。例えば、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量は、ユーザU1の所定期間当たりの目標消費カロリーによって表されるが、それに限られず、目標とする体重減少量(現在の体重と目標体重との差分)、目標とする体脂肪率減少量(現在の体脂肪率と目標体脂肪率との差分)、又は、目標とする体型変化度合い(見た目の変化度合い)等によって表されてもよい。或いは、ユーザ端末20又はスケジュール管理装置10等が、目標とする体重減少量、目標とする体脂肪率減少量、又は、目標とする体型変化度合い等から、目標消費カロリーを導出してもよい。なお、目標消費カロリーの導出では、ユーザU1の年齢、性別、身長、及び、体重の少なくとも何れかの情報をさらに参照することが好ましい。それにより、より信頼性の高い目標消費カロリーの導出が可能になる。
【0029】
なお、ユーザ端末20は、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に関する情報だけでなく、ユーザU1によって所定期間当たりに実施されるべき所定の作業内容に関する情報や、ユーザU1によって実施不可能と判断された作業内容に関する情報を受け付けて、ネットワーク50を介して、スケジュール管理装置10に送信してもよい。また、ユーザ端末20は、前述したユーザU1の年齢、性別、身長、及び、体重の少なくとも何れかの情報をさらに受け付けて、ネットワーク50を介して、スケジュール管理装置10に送信してもよい。
【0030】
ここで、ユーザU1によって所定期間当たりに実施されるべき所定の作業内容に関する情報とは、ユーザU1の参加が必須となっている打ち合わせや、ユーザU1宛てに送信されたメールのチェック作業などのことである。また、ユーザU1によって実施不可能と判断された作業内容に関する情報とは、ユーザU1が実施する資格を持たない作業(例えば、運転免許証を持たないユーザU1による配達作業)や、怪我等により実施することが困難な作業などのことである。
【0031】
また、本実施の形態では、ユーザ端末20が、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に関する情報、を受け付けて、ネットワーク50を介して、スケジュール管理装置10に送信する場合を例に説明しているが、これに限られない。例えば、後述する通信端末30等のユーザ端末20以外の通信端末が、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に関する情報、を受け付けて、ネットワーク50を介して、スケジュール管理装置10に送信してもよい。
【0032】
通信端末30は、管理者X1が所有する、又は、管理者X1に一時的に割り当てられた、通信可能な端末であって、例えば、PC端末、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末、又は、本システムのために用意された専用の通信端末などである。例えば、管理者X1は、通信端末30の操作画面やキーボード等を操作することにより、通信端末30に、ユーザU1が属する所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容に関する情報、を入力する。通信端末30は、管理者X1の操作によって入力された、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容に関する情報、を受け付けて、ネットワーク50を介して、スケジュール管理装置10に送信する。
【0033】
ここで、管理者X1とは、例えば、ユーザU1が属する所定グループG1のリーダ、又は、所定グループG1のメンバーに作業を割り当てる担当者などのことである。所定グループG1とは、例えば、ユーザU1が所属する勤務先の部署などのことである。
【0034】
なお、本実施の形態では、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容が、所定グループG1によって所定期間当たりに実施されるべき作業内容である場合を例に説明するが、それに限定されるものではない。
【0035】
また、本実施の形態では、通信端末30が、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容に関する情報、を受け付けて、ネットワーク50を介して、スケジュール管理装置10に送信する場合を例に説明しているが、これに限られない。例えば、ユーザ端末20等の通信端末30以外の通信端末が、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容に関する情報、を受け付けて、ネットワーク50を介して、スケジュール管理装置10に送信してもよい。さらに、スケジュール管理装置10に送信される複数の作業内容は、所定グループG1に割り当てられる場合に限定されるものではない。
【0036】
スケジュール管理装置10は、各作業内容の単位時間当たりの運動量(消費カロリー等)の情報が登録されたデータベース40を参照して、所属グループG1に割り当てられた複数の作業内容から、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出し、所定期間当たりの作業内容としてユーザU1に割り当てる。
【0037】
図2は、スケジュール管理装置10の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、スケジュール管理装置10は、取得部11と、作業振り分け部12と、出力部13と、を少なくとも備える。
【0038】
取得部11は、まず、通信端末30等から送信された、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容に関する情報、を取得する。取得部11は、さらに、ユーザ端末20等から送信された、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に関する情報、を取得する。
【0039】
作業振り分け部12は、データベース40を参照して、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容から、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出し、所定期間当たりの作業内容としてユーザU1に割り当てる。
【0040】
出力部13は、ユーザU1に割り当てられた作業内容に関する情報を出力する。出力部13から出力された情報は、例えば、ネットワーク50を介して、ユーザ端末20に転送され、ユーザ端末20のモニタに表示される。それにより、ユーザU1は、自身に割り当てられた作業内容を知ることができる。
【0041】
なお、スケジュール管理装置10は、ユーザU1によって所定期間当たりに実施されるべき所定の作業内容に関する情報を取得した場合には、当該所定の作業内容を含めた、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出し、所定期間当たりの作業内容としてユーザU1に割り当てる。また、スケジュール管理装置10は、ユーザU1によって実施不可能と判断された作業内容に関する情報を取得した場合には、実施不可能と判断された作業内容を除いた、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出し、所定期間当たりの作業内容としてユーザU1に割り当てる。
【0042】
このように、本実施の形態に係るスケジュール管理システム1は、データベース40を参照して、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容から、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出し、所定期間当たりの作業内容としてユーザU1に割り当てる。それにより、本実施の形態に係るスケジュール管理システム1は、ユーザU1にとって適切な運動量を得られるような作業内容を当該ユーザU1に割り当てることができる。つまり、本実施の形態に係るスケジュール管理システム1は、ユーザU1による、与えられた作業の実行と、健康維持のための運動と、の両立、を実現するための作業プランを提案することができる。
【0043】
なお、スケジュール管理装置10において、取得部11は、ユーザU1に割り当てられた作業内容を実行したことによる当該ユーザU1の実際の運動量の情報を、フィードバック情報としてさらに取得してもよい。例えば、取得部11は、ユーザU1に装着されたウエアラブル端末(不図示)によって計測されたユーザU1の心拍数、脈拍、歩数、又は、消費カロリーの情報を、フィードバック情報として取得したり、体重計(不図示)によって計測されたユーザU1の体重の変化量の情報を、フィードバック情報として取得したりする。この場合、作業振り分け部12は、データベース40だけでなくフィードバック情報も参照して、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出する。それにより、作業振り分け部12は、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容をより正確に抽出することができる。なお、データベース40に登録された情報は、フィードバック情報によって更新されてもよい。
【0044】
(スケジュール管理システム1の動作)
続いて、
図3~
図6を用いて、スケジュール管理システム1の動作を説明する。
図3は、スケジュール管理システム1の動作を示すフローチャートである。
図4は、データベース40に登録された、各作業内容の単位時間当たりの運動量、の一例を示す概念図である。
図5は、スケジュール管理システム1の動作の一例を説明するための概念図である。
図6は、スケジュール管理システム1の動作の他の例を説明するための概念図である。なお、
図4~
図6の例では、運動量の一例として消費カロリーが用いられている。
【0045】
図4を参照すると、データベース40には、会議の1時間当たりの消費カロリーが50kcal、書類作成の1時間当たりの消費カロリーが50kcal、取引先訪問の1時間当たりの消費カロリーが150kcal、配達の1時間当たりの消費カロリーが150kcal、梱包の1時間当たりの消費カロリーが200kcal、商品の仕分けの1時間当たりの消費カロリーが200kcal、棚卸しの1時間当たりの消費カロリーが250kcal等の情報が登録されている。
【0046】
まず、通信端末30は、管理者X1の操作によって入力された、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容に関する情報、を受け付けて、ネットワーク50を介して、スケジュール管理装置10に送信する。
【0047】
図5の例では、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容の詳細は、会議M1~M9(各1時間)、C1社訪問(1時間)、C2社訪問(1時間)、C3社訪問(2時間)、A1地区への配達(1時間)、A2地区への配達(1時間)、A3地区への配達(3時間)、及び、梱包P1~P9(各1時間)となっている。
【0048】
また、ユーザ端末20は、ユーザU1の操作によって入力された、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に関する情報、を受け付けて、ネットワーク50を介して、スケジュール管理装置10に送信する。
【0049】
図5の例では、所定期間は1週間に設定されており、ユーザU1の1週間当たりの目標運動量である目標消費カロリーは1100kcalに設定されている。
【0050】
スケジュール管理装置10において、取得部11は、まず、通信端末30等から送信された、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容に関する情報、を取得する(ステップS101)。取得部11は、さらに、ユーザ端末20等から送信された、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に関する情報、を取得する(ステップS102)。
【0051】
その後、スケジュール管理装置10において、作業振り分け部12は、データベース40を参照して、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容から、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出する(ステップS103)。そして、作業振り分け部12は、抽出した一つ以上の作業内容を、所定期間当たりの作業内容としてユーザU1に割り当てる(ステップS104)。
【0052】
図5の例では、スケジュール管理装置10は、ユーザU1の1週間当たりの消費カロリーが目標消費カロリーと同等又はそれに近くなるように、会議M1~M3の出席、C1社訪問、A1地区への配達、及び、梱包P1~P3の作業内容を抽出し、1週間当たりの作業内容としてユーザU1に割り当てている。このとき、
図4に示すデータベース40を参照すると、ユーザU1に割り当てられた作業内容の消費カロリーの合計は1050kcalであり、ユーザU1の目標消費カロリーである1100kcalに近い。
【0053】
その後、出力部13は、ユーザU1に割り当てられた作業内容に関する情報を出力する(ステップS105)。出力部13から出力された情報は、例えば、ネットワーク50を介して、ユーザ端末20に転送され、ユーザ端末20のモニタに表示される。それにより、ユーザU1は、自身に割り当てられた作業内容を知ることができる。
【0054】
なお、既に説明したように、ユーザ端末20は、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に関する情報だけでなく、ユーザU1によって所定期間当たりに実施されるべき所定の作業内容に関する情報や、ユーザU1によって実施不可能と判断された作業内容に関する情報を受け付けて、ネットワーク50を介して、スケジュール管理装置10に送信してもよい。以下、
図6を用いて簡単に説明する。
【0055】
図6の例では、ユーザU1の1週間当たりの目標運動量である目標消費カロリーは1100kcalに設定されている。また、ユーザU1による実施必須の作業内容として、会議M4~M6の出席、が設定されている。さらに、ユーザU1による実施不可能な作業内容として、配達、が設定されている。この場合、スケジュール管理装置10は、設定された条件を考慮したうえで、ユーザU1の1週間当たりの消費カロリーが目標消費カロリーと同等又はそれに近くなるように、会議M4~M6の出席、C1社訪問、C2社訪問、及び、梱包P1~P3の作業内容を抽出し、1週間当たりの作業内容としてユーザU1に割り当てている。即ち、スケジュール管理装置10は、会議M1~M3の出席の代わりに会議M4~M6の出席を、A1地区への配達の代わりにC2社訪問を、ユーザU1に割り当てている。このとき、
図4に示すデータベース40を参照すると、ユーザU1に割り当てられた作業内容の消費カロリーの合計は1050kcalであり、ユーザU1の目標消費カロリーである1100kcalに近い。
【0056】
このように、本実施の形態に係るスケジュール管理システム1は、データベース40を参照して、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容から、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出し、所定期間当たりの作業内容としてユーザU1に割り当てる。それにより、本実施の形態に係るスケジュール管理システム1は、ユーザU1にとって適切な運動量を得られるような作業内容を当該ユーザU1に割り当てることができる。つまり、本実施の形態に係るスケジュール管理システム1は、ユーザU1による、与えられた作業の実行と、健康維持のための運動と、の両立、を実現するための作業プランを提案することができる。
【0057】
(スケジュール管理システム1の変形例)
なお、本実施の形態では、スケジュール管理装置10が、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容から、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出し、所定期間当たりの作業内容としてユーザU1に割り当てる場合を例に説明したが、それに限られない。スケジュール管理装置10は、所定グループG1に属するユーザU1以外のユーザに対しても、所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出して、所定期間当たりの作業内容として割り当ててもよい。以下、
図7~
図9を用いて簡単に説明する。
【0058】
図7は、スケジュール管理システム1の変形例をスケジュール管理システム1aとして示すブロック図である。スケジュール管理システム1aは、スケジュール管理装置10と、3つのユーザ端末20と、通信端末30と、データベース40と、ネットワーク50と、を備える。以下、3つのユーザ端末20をそれぞれユーザ端末20_1~20_3と称す。なお、
図7の例では、3つのユーザ端末20が設けられているが、それに限られず、2個以上の任意の数のユーザ端末20が設けられていてよい。
【0059】
ユーザ端末20_1~20_3は、それぞれ、ユーザU1~U3が所有する、又は、ユーザU1~U3に一時的に割り当てられた、通信可能な端末である。ユーザ端末20_1は、ユーザU1の操作によって入力された、ユーザU1の所定期間当たりの目標運動量に関する情報など、を受け付けて、ネットワーク50を介して、スケジュール管理装置10に送信する。ユーザ端末20_2は、ユーザU2の操作によって入力された、ユーザU2の所定期間当たりの目標運動量に関する情報など、を受け付けて、ネットワーク50を介して、スケジュール管理装置10に送信する。ユーザ端末20_3は、ユーザU3の操作によって入力された、ユーザU3の所定期間当たりの目標運動量に関する情報など、を受け付けて、ネットワーク50を介して、スケジュール管理装置10に送信する。
【0060】
スケジュール管理装置10は、データベース40を参照して、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容から、各ユーザU1~U3に対し、所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出して、所定期間当たりの作業内容として割り当てる。
【0061】
より具体的には、スケジュール管理装置10において、取得部11は、まず、通信端末30等から送信された、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容に関する情報、を取得する。取得部11は、さらに、ユーザ端末20_1~20_3から送信された、ユーザU1~U3のそれぞれの所定期間当たりの目標運動量に関する情報、を取得する。
【0062】
その後、スケジュール管理装置10において、作業振り分け部12は、データベース40を参照して、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容から、各ユーザU1~U3に対し、所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出して、所定期間当たりの作業内容として割り当てる。
【0063】
ここで、作業振り分け部12は、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容の全てを、ユーザU1~U3に対して振り分けるようにしてもよい。また、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容の運動量の合計が、ユーザU1~U3の目標運動量の合計に満たない場合には、作業振り分け部12は、各ユーザU1~U3に対し、ユーザU1~U3のそれぞれの目標運動量の比に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出して、所定期間当たりの作業内容として割り当ててもよい。
【0064】
出力部13は、各ユーザU1~U3に割り当てられた作業内容に関する情報を出力する。出力部13から出力された情報は、例えば、ネットワーク50を介して、ユーザ端末20_1~20_3に転送され、モニタに表示される。それにより、各ユーザU1~U3は、自身に割り当てられた作業内容を知ることができる。
【0065】
(スケジュール管理システム1aの動作の一例)
図8は、スケジュール管理システム1aの動作の一例を説明するための概念図である。
図8の例では、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容の詳細は、会議M1~M9(各1時間)、C1社訪問(1時間)、C2社訪問(1時間)、C3社訪問(2時間)、A1地区への配達(1時間)、A2地区への配達(1時間)、A3地区への配達(3時間)、及び、梱包P1~P9(各1時間)となっている。
【0066】
また、
図8の例では、何れのユーザも所定期間は1週間に設定されている。また、ユーザU1の1週間当たりの目標運動量である目標消費カロリーは1100kcalに設定されている。ユーザU2の1週間当たりの目標運動量である目標消費カロリーは600kcalに設定されている。ユーザU3の1週間当たりの目標運動量である目標消費カロリーは2000kcalに設定されている。
【0067】
ここで、スケジュール管理装置10は、ユーザU1の1週間当たりの消費カロリーが目標消費カロリーと同等又はそれに近くなるように、会議M1~M3の出席、C1社訪問、A1地区への配達、及び、梱包P1~P3の作業内容を抽出し、1週間当たりの作業内容としてユーザU1に割り当てている。このとき、
図4に示すデータベース40を参照すると、ユーザU1に割り当てられた作業内容の消費カロリーの合計は1050kcalであり、ユーザU1の目標消費カロリーである1100kcalに近い。
【0068】
また、スケジュール管理装置10は、ユーザU2の1週間当たりの消費カロリーが目標消費カロリーと同等又はそれに近くなるように、会議M4~M9の出席、C2社訪問、及び、A2地区への配達の作業内容を抽出し、1週間当たりの作業内容としてユーザU2に割り当てている。このとき、
図4に示すデータベース40を参照すると、ユーザU2に割り当てられた作業内容の消費カロリーの合計は600kcalであり、ユーザU2の目標消費カロリーである600kcalと同じである。
【0069】
さらに、スケジュール管理装置10は、ユーザU3の1週間当たりの消費カロリーが目標消費カロリーと同等又はそれに近くなるように、C3社訪問、A3地区への配達、及び、梱包P4~P9の作業内容を抽出し、1週間当たりの作業内容としてユーザU3に割り当てている。このとき、
図4に示すデータベース40を参照すると、ユーザU3に割り当てられた作業内容の消費カロリーの合計は1950kcalであり、ユーザU3の目標消費カロリーである2000kcalに近い。
【0070】
(スケジュール管理システム1aの動作の他の例)
図9は、スケジュール管理システム1aの動作の他の例を説明するための概念図である。
図9の例では、ユーザU1の1週間当たりの目標運動量である目標消費カロリーは1100kcalに設定されている。また、ユーザU1による実施必須の作業内容として、会議M7~M9の出席、が設定され、ユーザU1による実施不可能な作業内容として、配達、が設定されている。
【0071】
この場合、スケジュール管理装置10は、設定された条件を考慮したうえで、ユーザU1の1週間当たりの消費カロリーが目標消費カロリーと同等又はそれに近くなるように、会議M7~M9の出席、C1社訪問、C2社訪問、及び、梱包P1~P3の作業内容を抽出し、1週間当たりの作業内容としてユーザU1に割り当てている。即ち、スケジュール管理装置10は、会議M1~M3の出席の代わりに会議M7~M9の出席を、A1地区への配達の代わりにC2社訪問を、それぞれユーザU1に割り当てている。このとき、
図4に示すデータベース40を参照すると、ユーザU1に割り当てられた作業内容の消費カロリーの合計は1050kcalであり、ユーザU1の目標消費カロリーである1100kcalに近い。
【0072】
また、スケジュール管理装置10は、ユーザU2の1週間当たりの消費カロリーが目標消費カロリーと同等又はそれに近くなるように、会議M1~M6の出席、A1地区への配達、及び、A2地区への配達の作業内容を抽出し、1週間当たりの作業内容としてユーザU2に割り当てている。即ち、スケジュール管理装置10は、会議M7~M9の代わりに会議M1~M3の出席を、C2社訪問の代わりにA1地区への配達を、それぞれユーザU2に割り当てている。このとき、
図4に示すデータベース40を参照すると、ユーザU2に割り当てられた作業内容の消費カロリーの合計は600kcalであり、ユーザU2の目標消費カロリーである600kcalと同じである。
【0073】
ユーザU3に割り当てられた作業内容については、
図8の例と同様であるため、その説明を省略する。
【0074】
このように、本実施の形態に係るスケジュール管理システム1aは、データベース40を参照して、所定グループG1に割り当てられた複数の作業内容から、各ユーザU1~U3に対し、所定期間当たりの目標運動量に応じた運動量となる一つ以上の作業内容を抽出して、所定期間当たりの作業内容として割り当てる。それにより、本実施の形態に係るスケジュール管理システム1aは、各ユーザU1~U3に対し、適切な運動量を得られるような作業内容を割り当てることができる。つまり、本実施の形態に係るスケジュール管理システム1aは、各ユーザU1~U3による、与えられた作業の実行と、健康維持のための運動と、の両立、を実現するための作業プランを提案することができる。
【0075】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0076】
さらに、本開示は、スケジュール管理システムにおける制御処理の一部又は全部を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することが可能である。
【0077】
上述したプログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【符号の説明】
【0078】
1 スケジュール管理システム
1a スケジュール管理システム
10 スケジュール管理装置
11 取得部
12 作業振り分け部
13 出力部
20 ユーザ端末
20_1~20_3 ユーザ端末
30 通信端末
40 データベース
50 ネットワーク