(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-20
(45)【発行日】2025-01-28
(54)【発明の名称】運動応援システム、運動応援方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 20/30 20180101AFI20250121BHJP
【FI】
G16H20/30
(21)【出願番号】P 2022122664
(22)【出願日】2022-08-01
【審査請求日】2024-02-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】中島 一誠
(72)【発明者】
【氏名】宮川 透
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 英男
(72)【発明者】
【氏名】木下 裕介
(72)【発明者】
【氏名】麻生 誠
(72)【発明者】
【氏名】森光 孝敏
(72)【発明者】
【氏名】石原 彩
(72)【発明者】
【氏名】嶋田 宏史
【審査官】森田 充功
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-538088(JP,A)
【文献】特開2010-009526(JP,A)
【文献】国際公開第2008/099441(WO,A1)
【文献】特開2012-008709(JP,A)
【文献】特表2011-514192(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0029125(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの運動を検知したことに関する検知信号を受信する検知信号受信部と、
前記ユーザの運動スケジュールを取得する運動スケジュール取得部と、
前記運動スケジュールよりも前に他のユーザの端末にメッセージリクエストを送信するメッセージリクエスト送信部と、
前記他のユーザの端末から前記メッセージリクエストに対応するメッセージを受信するメッセージ受信部と、
前記運動スケジュールと前記検知信号に基づいて、前記ユーザが前記運動スケジュールに沿って運動しているか否かを判定する判定部と、
前記ユーザが前記運動スケジュールに沿って運動していると前記判定部が判定した場合、前記ユーザに前記メッセージを提供する提供部と、
を含
み、
前記メッセージリクエストは、前記運動スケジュールで運動することを予定している日付、曜日又は時間帯を含み、
前記メッセージは、前記運動スケジュールで運動することを予定している日付、曜日又は時間帯に関連するメッセージである、
運動応援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の運動応援システムであって、
前記メッセージリクエスト送信部は、前記運動スケジュールで定義された日の前日以前に前記メッセージリクエストを送信する、
運動応援システム。
【請求項3】
請求項1に記載の運動応援システムであって、
前記メッセージリクエスト送信部は、前記運動スケジュールで定義された日から所定日数遡った日以降に前記メッセージリクエストを送信する、
運動応援システム。
【請求項4】
請求項1に記載の運動応援システムであって、
前記メッセージリクエストは、前記運動スケジュールで定義された運動科目を含む、
運動応援システム。
【請求項5】
請求項1に記載の運動応援システムであって、
前記メッセージは、前記運動スケジュールで定義された運動科目に関連するメッセージである、
運動応援システム。
【請求項6】
請求項1に記載の運動応援システムであって、
前記メッセージは、前記ユーザが運動することを応援する応援メッセージである、
運動応援システム。
【請求項7】
コンピュータが、
ユーザの運動を検知したことに関する検知信号を受信し、
前記ユーザの運動スケジュールを取得し、
前記運動スケジュールよりも前に他のユーザの端末にメッセージリクエストを送信し、
前記他のユーザの端末から前記メッセージリクエストに対応するメッセージを受信し、
前記運動スケジュールと前記検知信号に基づいて、前記ユーザが前記運動スケジュールに沿って運動しているか否かを判定し、
前記ユーザが前記運動スケジュールに沿って運動していると判定した場合、前記ユーザに前記メッセージを提供
し、
前記メッセージリクエストは、前記運動スケジュールで運動することを予定している日付、曜日又は時間帯を含み、
前記メッセージは、前記運動スケジュールで運動することを予定している日付、曜日又は時間帯に関連するメッセージである、
運動応援方法。
【請求項8】
コンピュータを、
ユーザの運動を検知したことに関する検知信号を受信する検知信号受信部と、
前記ユーザの運動スケジュールを取得する運動スケジュール取得部と、
前記運動スケジュールよりも前に他のユーザの端末にメッセージリクエストを送信するメッセージリクエスト送信部と、
前記他のユーザの端末から前記メッセージリクエストに対応するメッセージを受信するメッセージ受信部と、
前記運動スケジュールと前記検知信号に基づいて、前記ユーザが前記運動スケジュールに沿って運動しているか否かを判定する判定部と、
前記ユーザが前記運動スケジュールに沿って運動していると前記判定部が判定した場合、前記ユーザに前記メッセージを提供する提供部と、
として機能
させ、
前記メッセージリクエストは、前記運動スケジュールで運動することを予定している日付、曜日又は時間帯を含み、
前記メッセージは、前記運動スケジュールで運動することを予定している日付、曜日又は時間帯に関連するメッセージである、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運動応援システム、運動応援方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、日常活動の中で必要な運動量を確保するための健康管理システムを開示している。この健康管理システムは、予め設定された運動量の目標値の充足率に応じて、ユーザに適切なタイミングで適切な活動を提示する。また、ユーザがスマートフォン上の専用アプリケーションを起動したときに表示される画面には、システムが自動生成したアドバイスの他、家族や友人からのコメントや応援メッセージなどを表示するようにしている。
【0003】
特許文献2は、運動プログラムを持続するのに必要なモチベーションを見出せるように支援する運動活動モニタリング・モバイルデバイスを開示している。このデバイスは、ランニングまたは運動ワークアウトの前、間、後にユーザにコメント、提案、励ましの言葉も与える。また、このデバイスは、ユーザがランニング中に予め定められた距離に到達すれば、文字メッセージ、オーディオ・メッセージ、ビデオ・メッセージを作成して、そのメッセージをユーザに伝える。
【0004】
特許文献3は、生活習慣に関する行動変容を促すことを目的として、ユーザの日々の行動に応じて、ユーザが医師や家族から指導を受けるようにした行動変容支援装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2018-045393号公報
【文献】特開2017-142819号公報
【文献】特開2020-013208号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1及び特許文献2、特許文献3には、ユーザの運動に対するモチベーションを更に向上させる余地が残されている。
【0007】
本開示の目的は、ユーザの運動に対するモチベーションを向上させる新しい技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1の観点によれば、
ユーザの運動を検知したことに関する検知信号を受信する検知信号受信部と、
前記ユーザの運動スケジュールを取得する運動スケジュール取得部と、
前記運動スケジュールよりも前に他のユーザの端末にメッセージリクエストを送信するメッセージリクエスト送信部と、
前記他のユーザの端末から前記メッセージリクエストに対応するメッセージを受信するメッセージ受信部と、
前記運動スケジュールと前記検知信号に基づいて、前記ユーザが前記運動スケジュールに沿って運動しているか否かを判定する判定部と、
前記ユーザが前記運動スケジュールに沿って運動していると前記判定部が判定した場合、前記ユーザに前記メッセージを提供する提供部と、
を含む、
運動応援システムが提供される。
以上の構成によれば、ユーザの運動に対するモチベーションを向上させることができる。
前記メッセージリクエスト送信部は、前記運動スケジュールで定義された日の前日以前に前記メッセージリクエストを送信してもよい。
前記メッセージリクエスト送信部は、前記運動スケジュールで定義された日から所定日数遡った日以降に前記メッセージリクエストを送信してもよい。
前記メッセージリクエストは、前記運動スケジュールで定義された運動科目を含んでもよい。
前記メッセージは、前記運動スケジュールで定義された運動科目に関連するメッセージであってもよい。
前記メッセージリクエストは、前記運動スケジュールで定義された日付、曜日又は時間帯を含んでもよい。
前記メッセージは、前記運動スケジュールで定義された日付、曜日又は時間帯に関連するメッセージであってもよい。
前記メッセージは、前記ユーザが運動することを応援する応援メッセージであってもよい。
本開示の第2の観点によれば、
コンピュータが、
ユーザの運動を検知したことに関する検知信号を受信し、
前記ユーザの運動スケジュールを取得し、
前記運動スケジュールよりも前に他のユーザの端末にメッセージリクエストを送信し、
前記他のユーザの端末から前記メッセージリクエストに対応するメッセージを受信し、
前記運動スケジュールと前記検知信号に基づいて、前記ユーザが前記運動スケジュールに沿って運動しているか否かを判定し、
前記ユーザが前記運動スケジュールに沿って運動していると判定した場合、前記ユーザに前記メッセージを提供する、
運動応援方法が提供される。
以上の方法によれば、ユーザの運動に対するモチベーションを向上させることができる。
本開示の第3の観点によれば、コンピュータを、
ユーザの運動を検知したことに関する検知信号を受信する検知信号受信部と、
前記ユーザの運動スケジュールを取得する運動スケジュール取得部と、
前記運動スケジュールよりも前に他のユーザの端末にメッセージリクエストを送信するメッセージリクエスト送信部と、
前記他のユーザの端末から前記メッセージリクエストに対応するメッセージを受信するメッセージ受信部と、
前記運動スケジュールと前記検知信号に基づいて、前記ユーザが前記運動スケジュールに沿って運動しているか否かを判定する判定部と、
前記ユーザが前記運動スケジュールに沿って運動していると前記判定部が判定した場合、前記ユーザに前記メッセージを提供する提供部と、
として機能させる、
プログラムが提供される。
以上のプログラムによれば、ユーザの運動に対するモチベーションを向上させることができる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、ユーザの運動に対するモチベーションを向上させる新しい技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】コミュニケーションシステムの全体概略図である。
【
図4】ユーザAのユーザ端末の機能ブロック図である。
【
図5】ユーザNのユーザ端末の機能ブロック図である。
【
図6】コニュニケーションシステムのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、
図1から
図8を参照して、本開示の実施形態を説明する。
【0012】
図1には、コミュニケーションシステム1の全体概略図を示している。コミュニケーションシステム1は、サーバ2と、複数のUE3と、を含む。サーバ2は、運動応援システムの一具体例である。複数のUE3は、典型的には、インターネット回線を介してサーバ2と双方向通信可能である。複数のUE3は、典型的には、それぞれ、複数のユーザが所有するスマートフォンである。即ち、UE3Aは、ユーザAが所有するスマートフォンである。UE3Bは、ユーザBが所有するスマートフォンである。UE3Mは、ユーザMが所有するスマートフォンである。UE3Nは、ユーザNが所有するスマートフォンである。
【0013】
ユーザAからユーザNは、特定のコミュニティに属している。特定のコミュニティは、典型的には、血縁関係のあるコミュニティである。これに代えて、特定のコミュニティは、職場が同じであるコミュニティ、居住地域が同じであるコミュニティ、その他のコミュニティであってもよい。
【0014】
本実施形態では、説明の便宜上、ユーザAは、ユーザNの祖父であるものとする。即ち、ユーザNは、ユーザAの孫に該当する。そして、サーバ2は、ユーザNからの応援メッセージをユーザAに提示することにより、ユーザAの運動に対するモチベーションを向上させるように構成されている。
【0015】
図2に示すように、サーバ2は、中央演算処理器としてのCPU2A(Central Processing Unit)と、読み書き自由のRAM2B(Random Access Memory)、読み出し専用のROM2C(Read Only Memory)を備える。サーバ2は、更に、外部記憶装置としてのHDD2D(Hard Disk Drive)を備える。そして、CPU2AがROM2Cに記憶されている制御プログラムを読み出して実行することで、制御プログラムは、CPU2Aなどのハードウェアを、検知信号受信部10、運動スケジュール受信部11、リクエスト送信部12、メッセージ受信部13、判定部14、メッセージ送信部15として機能させる。
【0016】
検知信号受信部10は、ユーザAの運動を検知したことに関する検知信号を受信する。即ち、検知信号受信部10が検知信号を受信することは、ユーザAが現在運動していることを意味している。検知信号受信部10は、UE3Aから検知信号を受信する。
【0017】
運動スケジュール受信部11は、ユーザAの運動スケジュールを取得する。具体的には、運動スケジュール受信部11は、UE3AからユーザAの運動スケジュールを受信することにより、ユーザAの運動スケジュールを取得する。運動スケジュール受信部11は、運動スケジュール取得部の一具体例である。
【0018】
運動スケジュールは、典型的には、ユーザAが予定している運動の運動科目と、当該予定の日付、曜日、及び、時間帯と、を定義付けるデータである。運動スケジュールは、ユーザAが予定している運動の運動科目と、当該予定の日付及び時間帯と、を定義付けるデータであってもよい。運動スケジュールは、ユーザAが予定している運動の運動科目と、当該予定の日付と、を定義付けるデータであってもよい。運動スケジュールは、ユーザAが運動を予定している日付を定義付けるデータであってもよい。
【0019】
リクエスト送信部12は、運動スケジュールよりも前にユーザNのUE3Nにメッセージリクエストを送信する。「運動スケジュールよりも前に」とは、典型的には、「運動スケジュールによって定義された日付の前日以前に」を意味する。一例として、リクエスト送信部12は、運動スケジュールによって定義された日付の前日に、又は、2日前に、又は3日前に、ユーザNのUE3Nにメッセージリクエストを送信する。リクエスト送信部12は、メッセージリクエスト送信部の一具体例である。
【0020】
メッセージリクエストは、運動スケジュールで定義された日付、曜日、時間帯、及び、運動科目の少なくとも何れかを含み得る。本実施形態において、メッセージリクエストは、運動スケジュールで定義された日付、時間帯、及び、運動科目を含む。
【0021】
メッセージ受信部13は、UE3Nからメッセージリクエストに対応するメッセージを受信する。メッセージ受信部13がUE3Nから受信するメッセージは、ユーザAが運動することを応援する応援メッセージである。
【0022】
判定部14は、運動スケジュールと検知信号に基づいて、ユーザAが運動スケジュールに沿って運動しているか否かを判定する。「ユーザAが運動スケジュールに沿って運動している」とは、ユーザAが運動スケジュールによって定義された日付及び時間帯に運動していることである。「ユーザAが運動スケジュールに沿って運動している」とは、ユーザAが運動スケジュールによって定義された日付に運動していることであってもよい。つまり、スケジュール当日であるものの予定していた時間帯と異なる時間帯に運動している場合も、ユーザAが運動スケジュールに沿って運動していることに含めてもよい。
【0023】
メッセージ送信部15は、ユーザAが運動スケジュールに沿って運動していると判定部14が判定した場合、ユーザAにメッセージを提供する。本実施形態において、メッセージ送信部15は、ユーザAのUE3Aにメッセージを送信することにより、ユーザAにメッセージを提供する。メッセージ送信部15は、提供部の一具体例である。
【0024】
HDD2Dには、DB2Eが格納されている。
図3には、DB2Eが保有するデータを示している。
図3に示すように、DB2Eは、ユーザのユーザIDと、当該ユーザの運動スケジュールと、当該ユーザに提供されるメッセージと、を互いに関連付けて保有している。
図3において、ユーザAのユーザIDは、45483である。ユーザAは、複数の運動スケジュールをDB2Eに登録している。
【0025】
次に、
図4を参照して、UE3Aの機能ブロック図を説明する。
【0026】
UE3Aは、中央演算処理器としてのCPU4A(Central Processing Unit)と、読み書き自由のRAM4B(Random Access Memory)、読み出し専用のROM4C(Read Only Memory)を備えている。UE3Aは、更に、LCD4D(Liquid Crystal Display)、タッチパネル4E、スピーカ4Fを備える。そして、そして、CPU4AがROM4Cに記憶されている制御プログラムを読み出して実行することで、制御プログラムは、CPU4Aなどのハードウェアを、加速度データ受信部20、検知信号送信部21、運動スケジュール入力部22、運動スケジュール送信部23、メッセージ受信部24、メッセージ出力部25、として機能させる。
【0027】
UE3Aには、ユーザAが着用しているウェアラブル端末26が典型的にはBluetooth(登録商標)により接続されている。ウェアラブル端末26は、典型的には加速度センサを有する。ウェアラブル端末26は、加速度センサからの加速度データをUE3Aに定期的に送信する。
【0028】
加速度データ受信部20は、ウェアラブル端末26から加速度データを受信する。
【0029】
検知信号送信部21は、受信した加速度データに基づいてユーザAが運動しているか否かを判定する。ユーザAが運動していると判定した場合、検知信号送信部21は、ユーザAの運動を検知したことに関する検知信号をサーバ2に送信する。
【0030】
運動スケジュール入力部22は、ユーザAによる運動スケジュールの入力を受け付ける。ユーザAは、典型的には、タッチパネル4Eを介して運動スケジュールを入力する。
【0031】
運動スケジュール送信部23は、ユーザAによって入力された運動スケジュールをサーバ2に送信する。
【0032】
メッセージ受信部24は、サーバ2からメッセージを受信する。
【0033】
メッセージ出力部25は、メッセージ受信部24が受信したメッセージを出力する。メッセージ出力部25は、典型的には、メッセージをLCD4Dを介して画面出力する。これに代えて、メッセージ出力部25は、メッセージをスピーカ4Fを介して音声出力してもよい。
【0034】
次に、
図5を参照して、UE3Nの機能ブロック図を説明する。
【0035】
UE3Nは、中央演算処理器としてのCPU5A(Central Processing Unit)と、読み書き自由のRAM5B(Random Access Memory)、読み出し専用のROM5C(Read Only Memory)を備えている。UE3Nは、更に、LCD5D(Liquid Crystal Display)、タッチパネル5Eを備える。そして、そして、CPU5AがROM5Cに記憶されている制御プログラムを読み出して実行することで、制御プログラムは、CPU5Aなどのハードウェアを、リクエスト受信部30、メッセージ入力部31、メッセージ送信部32、として機能させる。
【0036】
リクエスト受信部30は、サーバ2からメッセージリクエストを受信する。
【0037】
メッセージ入力部31は、ユーザNによるメッセージの入力を受け付ける。
【0038】
メッセージ送信部32は、ユーザNによって入力されたメッセージをサーバ2に送信する。
【0039】
次に、
図6から
図8を参照して、コミュニケーションシステム1の動作フローを説明する。
図6は、コミュニケーションシステム1のシーケンス図を示している。
【0040】
まず、UE3Aの運動スケジュール入力部22は、LCD4Dに運動スケジュール入力画面を表示する。ユーザAがタッチパネル4Eを操作してUE3Aに運動スケジュールを入力する(S100)。
【0041】
次に、UE3Aの運動スケジュール送信部23は、UE3Aによって入力された運動スケジュールをサーバ2に送信する(S110)。即ち、サーバ2の運動スケジュール受信部11は、UE3Aから運動スケジュールを受信する(S110)。運動スケジュール受信部11は、
図3に示すように、受信した運動スケジュールをユーザAのユーザIDと関連付けてDB2Eに登録する。
【0042】
次に、サーバ2のリクエスト送信部12は、今日の日付がDB2Eに登録されている運動スケジュールによって定義された日付の2日前であるか判定する(S120)。判定の結果がNOであるとき、リクエスト送信部12は、ステップS120を繰り返す。判定の結果がYESであるとき、リクエスト送信部12は、メッセージリクエストをUE3Nに送信する(S130)。即ち、UE3Nのリクエスト受信部30がサーバ2からメッセージリクエストを受信する(S130)。
【0043】
次に、UE3Nのメッセージ入力部31は、
図7に示すように、LCD5Dにメッセージ入力画面を表示する。
図7に示すメッセージ入力画面は、メッセージの入力を促すテキスト40と、メッセージを入力するためのテキストボックス41と、を含む。
図7に示すように、メッセージ入力部31は、テキスト40をメッセージリクエストに応じて自動生成する。テキスト40は、ユーザAを示す呼称と、ユーザAの運動スケジュールによって定義された日付、時間帯及び運動科目と、を含む。即ち、テキスト40によれば、誰がいつどの時間帯にどのような運動をするのか理解できるようになっている。
【0044】
次に、メッセージ入力部31は、ユーザNがタッチパネル5Eを操作してUE3Nに入力したメッセージを受け付ける(S140)。
【0045】
次に、UE3Nのメッセージ送信部32は、ユーザNによって入力されたメッセージをサーバ2に送信する(S150)。即ち、サーバ2のメッセージ受信部13は、UE3Nからメッセージを受信する(S150)。メッセージ受信部13は、UE3Nから受信したメッセージを対応する運動スケジュールと関連付けてDB2Eに保存する。
【0046】
次に、サーバ2の判定部14は、運動スケジュールと検知信号に基づいて、ユーザAが運動スケジュールに沿って運動しているか否かを判定する(S160,S170)。
【0047】
即ち、UE3Aにおいては、加速度データ受信部20がウェアラブル端末26から加速度データを受信する(S180)。検知信号送信部21は、受信した加速度データに基づいてユーザAが運動しているか判定する(S190)。判定の結果がNOである場合、検知信号送信部21は、処理をS180に戻す。一方、判定の結果がYESである場合、検知信号送信部21は、検知信号をサーバ2に送信する(S200)。
【0048】
サーバ2において判定部14は、現在が運動スケジュールの当日であって予定されている時間帯であるか判定する(S160)。判定の結果がNOである場合、判定部14は、S160の処理を繰り返す。一方、判定の結果がYESである場合、判定部14は、処理をS170に進める。
【0049】
次に、判定部14は、検知信号受信部10が受信した検知信号に基づいて、現在ユーザAが運動しているか判定する(S170)。判定の結果がNOである場合、判定部14は、処理をS160に戻す。一方、判定の結果がYESである場合、判定部14は、処理をS210に進める。
【0050】
次に、メッセージ送信部15は、DB2Eを参照して、現在実行されている運動スケジュールに対応するメッセージをUE3Aに送信する(S210)。即ち、UE3Aのメッセージ受信部24は、サーバ2からメッセージを受信する(S210)。
【0051】
次に、UE3Aのメッセージ出力部25は、メッセージ受信部13が受信したメッセージをユーザAに提供する(S220)。提供方法は、典型的には、前述の通り画面出力又は音声出力である。本実施形態において、メッセージ出力部25は、メッセージ受信部24が受信したメッセージを含む応援画面をLCD4Dに表示する。
図8には、応援画面の一例を示している。
図8に示すように、応援画面は、メッセージの発信元を特定するテキスト50と、メッセージ51と、を含む。
図8に示すように、メッセージ51には、対応する運動スケジュールによって定義された日付や時間帯に関連したメッセージ51a、対応する運動スケジュールによって定義された運動科目に関連したメッセージ51b、その他のメッセージ51cが含まれている。従って、ユーザAは、運動スケジュールに沿って運動すると、孫から応援メッセージを受け取って幸福感を味わうことができ、運動スケジュールに沿って運動してよかったなと思うので、運動に対する高いモチベーションを獲得することができる。
【0052】
以上に、本開示の実施形態を説明した。上記実施形態は以下の特徴を有する。
【0053】
サーバ2(運動応援システム)は、ユーザAの運動を検知したことに関する検知信号を受信する検知信号受信部10と、ユーザAの運動スケジュールを取得する運動スケジュール受信部11(運動スケジュール取得部)と、運動スケジュールよりも前にユーザNのUE3N(端末)にメッセージリクエストを送信するリクエスト送信部12(メッセージリクエスト送信部)と、を備える。サーバ2は、更に、ユーザNのUE3Nからメッセージリクエストに対応するメッセージを受信するメッセージ受信部13と、運動スケジュールと検知信号に基づいて、ユーザAが運動スケジュールに沿って運動しているか否かを判定する判定部14と、ユーザAが運動スケジュールに沿って運動していると判定部14が判定した場合、ユーザAにメッセージを提供するメッセージ送信部15(提供部)と、を含む。以上の構成によれば、ユーザAの運動に対するモチベーションを向上させることができる。
【0054】
特に、リクエスト送信部12は、運動スケジュールよりも前にユーザNのUE3Nにメッセージリクエストを送信している。以上の構成によれば、メッセージ受信部13は、運動スケジュールよりも前にメッセージリクエストに対応するメッセージを受信できる可能性が高くなる。従って、メッセージ送信部15は、ユーザAが運動スケジュールに沿って運動しているときに、ユーザAにメッセージを確実に提供することができる。即ち、ユーザAが運動スケジュールに沿って運動しているときにユーザAにユーザNからのメッセージを提供しようとしても、ユーザNからのメッセージがそもそも準備できていないという事態を回避することができる。
【0055】
また、リクエスト送信部12は、運動スケジュールで定義された日の前日以前にメッセージリクエストを送信する。以上の構成によれば、メッセージ送信部15は、ユーザAが運動スケジュールに沿って運動しているときに、ユーザAにメッセージを一層確実に提供することができる。
【0056】
また、リクエスト送信部12は、運動スケジュールで定義された日から所定日数遡った日以降にメッセージリクエストを送信する。所定日とは、典型的には、7日である。即ち、例えば運動スケジュールで定義された日よりも遥かに遡った日に、リクエスト送信部12がメッセージリクエストを送信した場合、ユーザNは、ユーザAの遥か未来の運動スケジュールに対してメッセージを迫られることになる。この場合、ユーザNは、人情豊かなメッセージを作成し難い。これに対し、リクエスト送信部12がメッセージリクエストを送信する日を運動スケジュールで定義された日に近づけることで、ユーザNは、人情豊かなメッセージを作成することができる。これは、ユーザAの運動に対するモチベーションを高める効果が期待できる。
【0057】
また、例えば
図7に示すように、メッセージリクエストは、運動スケジュールで定義された運動科目を含む。以上の構成によれば、例えば
図7に示すように、ユーザNは、「ランニング中もこまめに水分摂ってね!」といったように当該運動科目に関連した人情豊かなメッセージを作成することができる。
【0058】
また、例えば
図7に示すように、メッセージリクエストは、運動スケジュールで定義された日付、曜日又は時間帯を含む。以上の構成によれば、例えば
図7に示すように、ユーザNは、「予報だと朝から暑くなるみたいだね。」といったように当該日付、曜日又は時間帯に関連した人情豊かなメッセージを作成することができる。
【0059】
また、例えば
図7に示すように、メッセージは、ユーザAが運動することを応援する応援メッセージである。
【0060】
以上に、本開示の好適な実施形態を説明した。上記実施形態は以下のように変更できる。
【0061】
即ち、
図4に示すUE3Aが、
図2に示すサーバ2のDB2Eや各機能部を搭載してもよい。
図2に示すサーバ2は、複数のコンピュータによって分散処理されてもよい。
【0062】
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、更に、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROMを含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、更に、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【符号の説明】
【0063】
1 コミュニケーションシステム
2 サーバ
4E タッチパネル
4F スピーカ
5E タッチパネル
10 検知信号受信部
11 運動スケジュール受信部
12 リクエスト送信部
13 メッセージ受信部
14 判定部
15 メッセージ送信部
20 加速度データ受信部
21 検知信号送信部
22 運動スケジュール入力部
23 運動スケジュール送信部
24 メッセージ受信部
25 メッセージ出力部
26 ウェアラブル端末
30 リクエスト受信部
31 メッセージ入力部
32 メッセージ送信部
40 テキスト
41 テキストボックス
50 テキスト
51 メッセージ
51a メッセージ
51b メッセージ
51c メッセージ
UE3A UE3A
UE3N UE3N
A ユーザ
N ユーザ