(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-20
(45)【発行日】2025-01-28
(54)【発明の名称】ヘッドアップディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
B60K 35/234 20240101AFI20250121BHJP
B60K 35/70 20240101ALI20250121BHJP
G02B 27/01 20060101ALI20250121BHJP
【FI】
B60K35/234
B60K35/70
G02B27/01
(21)【出願番号】P 2022522171
(86)(22)【出願日】2021-05-12
(86)【国際出願番号】 JP2021018003
(87)【国際公開番号】W WO2021230277
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2024-04-15
(31)【優先権主張番号】P 2020084950
(32)【優先日】2020-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100195648
【氏名又は名称】小林 悠太
(74)【代理人】
【識別番号】100175019
【氏名又は名称】白井 健朗
(72)【発明者】
【氏名】水落 正彦
【審査官】齊藤 彬
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-138564(JP,A)
【文献】特開2010-064709(JP,A)
【文献】特開2016-103008(JP,A)
【文献】特開2010-152025(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 35/23
B60K 35/70
G02B 27/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ケース及び第2ケースを有し、画像を表す表示光を放射する表示部を収容する筐体と、
前記第1ケースと前記第2ケースを連結し、前記第1ケース及び前記第2ケースよりも剛性が低い連結部と、を備え、
前記連結部は、
前記第1ケースに固定される第1部分と、
前記第2ケースに固定される第2部分と、
前記第1部分と前記第2部分の間に位置し、
前記連結部それ自体に起因して前記第1部分及び前記第2部分よりも脆弱な脆弱部と、を備え、
車両のダッシュボード内に設けられるヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項2】
前記第1ケースは、前記第2ケースよりも下方に位置し、前記表示部を支持する、
請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項3】
前記第1部分を前記第1ケースに固定する第1固定部と、
前記第2部分を前記第2ケースに固定する第2固定部と、を備え、
前記第1固定部、前記第2固定部及び前記脆弱部は、同一の軸線上に位置する、
請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項4】
前記軸線上から外れた位置で前記第1部分を前記第1ケースに固定する副固定部を備える、
請求項3に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項5】
前記第1ケース及び前記第2ケースの少なくともいずれかは金属で形成され、
前記連結部は、樹脂で形成されている、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両のダッシュボード内に設けられ、ウインドシールドに画像を表す表示光を放射し、当該画像の虚像を表示するヘッドアップディスプレイ(HUD:Head-Up Display)装置が知られている。例えば、特許文献1には、筐体に、金属等の剛性が比較的高い材料を適用したHUD装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ダッシュボードは、車両が過度な衝撃を受けた場合、車両の乗員や歩行者の安全を確保すべく、適度に壊れて衝撃を吸収するように設計される。同様な理由から、ダッシュボード内に設けられるHUD装置も、過度な衝撃を受けた場合に衝撃を吸収できることが望ましい。例えば、特許文献1に記載のように、HUD装置の筐体に比較的剛性が高い材料を適用した場合には、上記理由による衝撃吸収の要請が高まる。
【0005】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、衝撃を良好に吸収できるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
第1ケース及び第2ケースを有し、画像を表す表示光を放射する表示部を収容する筐体と、
前記第1ケースと前記第2ケースを連結し、前記第1ケース及び前記第2ケースよりも剛性が低い連結部と、を備え、
前記連結部は、
前記第1ケースに固定される第1部分と、
前記第2ケースに固定される第2部分と、
前記第1部分と前記第2部分の間に位置し、前記連結部それ自体に起因して前記第1部分及び前記第2部分よりも脆弱な脆弱部と、を備え、
車両のダッシュボード内に設けられる。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、衝撃を良好に吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ(HUD)装置の概略構成図。
【
図2】同上実施形態に係る下ケースと中ケースの連結箇所近傍の拡大斜視図。
【
図3】同上実施形態に係る下ケース、中ケース及び連結部の
図2に示すA-A線での断面図。
【
図4】同上実施形態に係る下ケース、中ケース及び連結部等の分解斜視図。
【
図5】変形例に係る連結部を説明するための概略断面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0010】
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ(HUD:Head-Up Display)装置100は、車両のダッシュボード(インストルメントパネルとも呼ばれる。)内に設けられ、
図1に示すように、ウインドシールド1に画像を表す表示光2を放射し、当該画像の虚像を表示する。虚像は、ウインドシールド1を介して車両の前方に表示される。
【0011】
以下では、車両の左右、上下、及び前後方向を用いて各構成を説明する場合がある。適宜の図において、左右方向に沿うX軸、上下方向に沿うY軸、前後方向に沿うZ軸を示した。
【0012】
HUD装置100は、
図1に示すように、表示部10と、第1ミラー21と、第2ミラー22と、筐体30と、制御基板40と、連結部50と、を備える。
【0013】
表示部10は、画像を表示することで、その画像を表す表示光2を第1ミラー21に向けて放射する。表示部10は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)と、LCDを背後から照明するバックライトとを有する。LCDは、例えば、TFT(Thin Film Transistor)型のものである。バックライトは、例えば、LED(Light Emitting Diode)、導光部材等から構成されている。
【0014】
第1ミラー21は、表示部10からの表示光2を第2ミラー22に向けて反射する。第1ミラー21は、例えば、凹面鏡である。
【0015】
第2ミラー22は、第1ミラー21からの表示光2を、HUD装置100の外部に位置するウインドシールド1に向けて反射する。第2ミラー22は、例えば、凹面鏡である。第2ミラー22は、図示しない駆動機構によって、回転軸22aを中心に回転駆動される。
【0016】
筐体30は、下ケース31と、中ケース32と、上ケース33と、を備える。
【0017】
下ケース31は、上方に開口した箱状をなし、例えば金属から形成されている。下ケース31は、その底面部に設けられた支持部材10aを介して表示部10を支持する。下ケース31は、中ケース32を下方から覆い、その内部に表示部10及び制御基板40を収容する。下ケース31は、連結部50によって中ケース32と連結される。
【0018】
中ケース32は、上方に開口した箱状をなし、例えば金属から形成されている。中ケース32は、その内部に、第2ミラー22及び図示しない駆動機構を収容する。中ケース32の底部後方には、表示部10から第1ミラー21に向かう表示光2が通過する開口部H1が形成されている。
【0019】
上ケース33は、遮光性の樹脂又は金属により形成され、中ケース32を上方から覆う。上ケース33は、開口部H2と、遮蔽壁33aとを有し、枠状に形成されている。開口部H2は、第2ミラー22からウインドシールド1に向かう表示光2を通過させる。遮光壁33aは、太陽光等の外光が筐体30内に侵入することを抑制する。上ケース33には、開口部H2を塞ぐ図示しないカバーガラスが設けられる。上ケース33は、例えば、第1ミラー21を支持する。上ケース33は、ネジS等の公知の固定手段により、中ケース32に固定される。
【0020】
制御基板40は、HUD装置100の全体動作を制御するマイクロコンピュータを実装したプリント回路板である。制御基板40は、図示しない駆動機構を制御して、第2ミラー22を回転させることで、虚像の上下方向における表示位置を制御する。また、制御基板40、車両の各部を制御するECU(Electronic Control Unit)などのシステムと通信を行い、当該車両に関する情報を示す画像を表示部10に表示させる。
【0021】
図1に模式的に示す連結部50は、第1ケースの一例である下ケース31と、第2ケースの一例である中ケース32とを、前方部及び後方部を含む複数箇所で連結する。これら複数箇所のうち、
図2は、下ケース31及び中ケース32の前方部に位置する連結箇所を示す斜視図である。
図2、
図4に示すように、下ケース31及び中ケース32の前方部は、3つの連結部50により連結される。各連結部50の構成は同様であるため、以下では、任意の連結部50に関連する構成について説明し、他の連結部50に関連する構成の説明を省略する。なお、下ケース31及び中ケース32の後方部については、図示しないが、1又は複数の連結部50によって連結される。
【0022】
連結部50は、金属から形成される下ケース31及び中ケース32よりも剛性が低い部材、例えば樹脂から形成されている。
図3に示すように、連結部50は、第1部分51と、第2部分52と、脆弱部53と、を備える。また、HUD装置100は、第1固定部61、第2固定部62、及び一対の副固定部63を備える。例えば、第1固定部61、第2固定部62及び副固定部63は、それぞれ、同じネジから構成される。
【0023】
第1部分51は、下ケース31に固定される部分であり、
図3に示すように、軸線AXに沿って形成された筒部511と、筒部511に隣接する一対のカップ部512,513と、を有する。一方、下ケース31には、第1部分51が固定される被固定部310が形成されている。被固定部310は、筒部511の下端部が挿入される凹部311と、一対のカップ部512,513に対応する一対のボス312,313と、を有する。
【0024】
第1部分51の筒部511は、Y軸と平行な軸線AXに沿って形成された円筒状の部分である。筒部511の下端部は、下ケース31の凹部311に挿入される。筒部511は、凹部311に、ネジからなる第1固定部61によって下方から固定される。第1固定部61は、軸線AX上に位置し、凹部311に形成された貫通孔を通って、筒部511の内部に螺着される。
【0025】
第1部分51のカップ部512は、上方に開口したカップ状をなす。カップ部512の上面は、筒部511の上面と面一に形成されている。また、カップ部512の底部には、上方に向かって凹む部分が形成されている。カップ部512の底部に形成された凹み部分には、下ケース31のボス312の上端部が挿入される。ボス312は、円柱状に形成されている。カップ部312は、ボス312に、ネジからなる副固定部63によって上方から固定される。副固定部63は、軸線AX上から外れた位置で軸線AXと平行に延び、カップ部512に形成された貫通孔を通って、ボス312に形成された有底孔の内部に螺着される。
【0026】
第1部分51のカップ部513は、筒部511を挟んでカップ部512の反対側に位置する。カップ部513は、下ケース31に形成されたボス313に、ネジからなる副固定部63によって上方から固定される。カップ部513と下ケース31に形成されたボス313との関係は、カップ部512とボス312との関係と同様である。
【0027】
第2部分52は、中ケース32に固定される部分であり、
図3に示すように、軸線AXに沿って延びる筒状に形成されている。一方、中ケース32には、
図2に示すように、連結部50に向かって突出し、第2部分52が固定される被固定部320が形成されている。
図3に示すように、第2部分52は、中ケース32の被固定部320に、ネジからなる第2固定部62によって上方から固定される。第2固定部62は、軸線AX上に位置し、被固定部320に形成された貫通孔を通って、筒状の第2部分52の内部に螺着される。
【0028】
脆弱部53は、第1部分51と第2部分52の間に位置し、第1部分51及び第2部分52よりも脆弱な部分である。具体的に、脆弱部53は、第2部分52の下端部52aと、第1部分51の筒部511の上面との間に形成され、軸線AX上に位置する。脆弱部53は、第2部分52の下端部52aよりも軸線AXを中心とした外径が小さく、且つ、第2部分52から第1部分51に近付くにつれて徐々に縮径して形成される。
【0029】
以上のように形成される連結部50は、車両を介してHUD装置100が過度な衝撃を受けた場合に脆弱部53と第1部分51の間が破断し、且つ、過度な衝撃が与えられていない通常時では破断しない強度で形成されている。当該強度は、実験により定めればよい。また、通常時では、連結部50は、樹脂が有する弾性と脆弱部53の撓みやすい形状によって、衝撃を吸収しつつ、下ケース31と中ケース32の連結状態を保つことができる。
【0030】
(1)以上に説明したHUD装置100は、下ケース31(第1ケースの一例)と中ケース32(第2ケースの一例)を連結し、下ケース31及び中ケース32よりも剛性が低い連結部50を備える。連結部50は、下ケース31に固定される第1部分51と、中ケース32に固定される第2部分52と、第1部分51と第2部分52の間に位置し、第1部分51及び第2部分52よりも脆弱な脆弱部53と、を備える。
この構成によれば、車両が過度な衝撃を受けた場合、連結部50の脆弱部53が破断し、中ケース32と下ケース31とが分離することが可能となる。つまり、過度な衝撃を受けてHUD装置100が適度に壊れることにより、衝撃を良好に吸収することができる。これにより、車両の乗員などに加わる虞がある衝撃の一部を緩和することができる。
【0031】
(2)また、下ケース31は、表示部10を支持する。
表示部10を支持した下ケース31は、筐体30の他の部分に対して重くなるため、過度な衝撃を受けて連結部50の脆弱部53が破断すると、中ケース32から下ケース31が分離して落下し易い。つまり、この構成により、過度な衝撃を受けたHUD装置100が適度に壊れ易い。
【0032】
(3)また、HUD装置100は、第1部分51を下ケース31に固定する第1固定部61と、第2部分52を中ケース32に固定する第2固定部62と、を備える。そして、第1固定部61、第2固定部62及び脆弱部53は、同一の軸線AX上に位置する。
この構成により、通常時には、特に上下方向の振動に対する耐性を確保しつつ、過度な衝撃を受けた場合には、第1固定部61と第2固定部62とが互いに軸線AXからずれるように動き、脆弱部53を破断させるように作用する。つまり、通常時の耐衝撃性と、過度な衝撃を受けた場合のHUD装置100の壊れ易さを両立することができる。
【0033】
(4)また、HUD装置100は、軸線AX上から外れた位置で第1部分51を下ケース31に固定する副固定部63を備える。
この構成により、下ケース31に対して連結部50が軸線AXを中心に回転することを抑制することができる。
【0034】
(5)また、下ケース31及び中ケース32は金属で形成され、連結部50は樹脂で形成されている。
下ケース31及び中ケース32が金属で形成されていると、過度な衝撃を受けた場合に、下ケース31及び中ケース32自体が壊れることが困難であるため、衝撃吸収の要請が高まる。一方、連結部50を樹脂で形成することで、過度な衝撃を受けた場合に適度に壊れ、衝撃を良好に吸収し易くすることができる。なお、連結部50よりも剛性が高ければ、下ケース31又は中ケース32は、樹脂で形成されていてもよい。ただし、下ケース31及び中ケース32の少なくともいずれかが金属で形成されている場合に、樹脂による連結部50が好適である。
【0035】
なお、本開示は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本開示の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
【0036】
連結部50の形状は以上の例に限られず、適宜変更が可能である。例えば、
図5に示すように、変形例に係る連結部50Mを採用してもよい。以下、この変形例を、上記実施形態と同じ機能を有する各部については、同一の符号を用いて説明する。
変形例に係る連結部50Mは、第1部分51と、第2部分52と、脆弱部53と、を備える。第1部分51は、下ケース31の被固定部310に、ネジからなる第1固定部61によって上方から固定される。第1部分51は、例えば、その外形が円柱状に形成される。第2部分52は、中ケース32の被固定部320に、ネジからなる第2固定部62によって上方から固定される。第2部分52は、例えば、その外形が円柱状に形成される。脆弱部53は、第1部分51及び第2部分52を連結する板状に形成される。例えば、脆弱部53は、第1部分51及び第2部分52よりも薄厚に形成されることで、第1部分51及び第2部分52よりも脆弱に構成される。この連結部50Mによっても、過度な衝撃を受けてHUD装置100が適度に壊れることにより、衝撃を良好に吸収することができる。なお、連結部50Mを採用した場合には、副固定部63を省略することができる。
【0037】
連結部50における脆弱部53は、以上に示す例に限られず、第1部分51及び第2部分52よりも脆弱であれば、その形状は任意である。例えば、脆弱部53は、連結部50の第1部分51と第2部分52の間に形成された溝部分であってもよい。
【0038】
下ケース31と中ケース32とを連結する連結部50をいくつ設けるかは、設計に応じて任意である。また、一対の副固定部63の一方を省略してもよい。同様に、一対のカップ部512,513の一方と、一対のボス312,313の一方を省略してもよい。また、中ケース32と上ケース33を連結部50で連結する構成を採用することもできる。この場合、中ケース32が第1ケースの一例であり、上ケース33が第2ケースの一例である。
【0039】
連結部50,50Mは、プラスチック、エラストマーなど公知の材料から形成されていればよく、その材料は任意である。
【0040】
以上では、第1固定部61、第2固定部62及び副固定部63が、それぞれ同じネジから構成される例を示したが、異なる種類のネジを含んでいてもよい。また、第1固定部61、第2固定部62及び副固定部63は、ネジに限られず、例えば、ピン、フック等を利用した公知の固定部材から構成されていてもよい。
【0041】
HUD装置100内における光学系の構成は、表示部10からの表示光2をウインドシールド1に放射することができれば任意であり、表示光2を反射するミラーの枚数、形状及び配置は適宜変更することができる。
【0042】
以上では、LCDを用いた表示部10について説明したが、表示部10の構成は限定されず、任意である。例えば、表示部10は、OLED(Organic Light-Emitting Diode)を用いたものであってもよい。また、表示部10は、DMD(Digital Micromirror Device)と、DMDによる反射光を受けて画像を表示する透過型スクリーンを備えるものであってもよい。
【0043】
HUD装置100をユーザに向けて反射する透光部材は、車両のウインドシールド1に限定されず、板状のハーフミラー、ホログラム素子等により構成されるコンバイナであってもよい。
【0044】
HUD装置100が搭載される車両の種類は限定されず、自動四輪車や、自動二輪車など様々な車両に適用可能である。
【0045】
以上の説明では、本開示の理解を容易にするために、公知の技術的事項の説明を適宜省略した。
【符号の説明】
【0046】
100 ヘッドアップディスプレイ(HUD)装置
1 ウインドシールド
2 表示光
10 表示部
21 第1ミラー
22 第2ミラー
30 筐体
31 下ケース(第1ケースの一例)
310 被固定部
311 凹部
312,313 ボス
32 中ケース(第2ケースの一例)
320 被固定部
33 上ケース
40 制御基板
50 連結部
51 第1部分
511 筒部
512,513 カップ部
52 第2部分
53 脆弱部
61 第1固定部
62 第2固定部
63 副固定部
AX 軸線