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特許7623036コンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法及び支給システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-20
(45)【発行日】2025-01-28
(54)【発明の名称】コンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法及び支給システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/00 20120101AFI20250121BHJP
【FI】
G06Q20/00
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023523220
(86)(22)【出願日】2022-02-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-02
(86)【国際出願番号】 KR2022002338
(87)【国際公開番号】W WO2022177315
(87)【国際公開日】2022-08-25
【審査請求日】2023-04-17
(31)【優先権主張番号】10-2021-0021473
(32)【優先日】2021-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520498343
【氏名又は名称】ネイバーウェブトゥーン リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヒョ ジョン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ダ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】チャ,ヨン ジュ
(72)【発明者】
【氏名】イ,チュン ヘ
(72)【発明者】
【氏名】ハ,ジ フン
(72)【発明者】
【氏名】キム,スン ファン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ギ ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,チャン ミン
(72)【発明者】
【氏名】チャ,セ ジン
(72)【発明者】
【氏名】ユン,ジェ ハン
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ユン ヨン
【審査官】田中 寛人
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2020-0090708(KR,A)
【文献】特表2018-529160(JP,A)
【文献】特開2018-165933(JP,A)
【文献】特開2012-178105(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0052234(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0138659(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0275542(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨に関連する決済を行うデジタル通貨支給方法であって、
デジタル通貨支給システムが、ユーザアカウントに関連して、前記デジタル通貨の購入のための予め設定された決済条件に関連する決済イベントの発生をモニタするステップと、
前記デジタル通貨支給システムが、前記モニタの結果、前記ユーザアカウントで前記決済イベントが発生した場合、前記ユーザアカウントに対して前記デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを開始するステップと、
前記デジタル通貨支給システムが、前記電子決済プロセスにより、前記デジタル通貨の購入が完了した場合、購入が完了したデジタル通貨を前記ユーザアカウントに支給するステップと、
前記デジタル通貨支給システムが、前記電子決済プロセスが完了することに基づいて、前記電子決済プロセスの完了回数をカウントするステップとを含み、
前記支給するステップにおいては、
前記電子決済プロセスの完了回数が、予め設定されたリワード条件を満たす場合、
前記ユーザアカウントに、前記電子決済プロセスの決済金額に対応する購入数量のデジタル通貨と共に、リワードに該当するリワード数量のデジタル通貨を支給し、
前記ユーザアカウントに支給される前記リワード数量のデジタル通貨の数量は、
前記ユーザアカウントにおいて、前記デジタル通貨の購入のための前記電子決済プロセスの完了回数によって異なことを特徴とするコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法。
【請求項2】
前記電子決済プロセスの完了回数は、
前記ユーザアカウントで前記デジタル通貨の購入のために前記電子決済プロセスが完了する毎に累積することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法。
【請求項3】
前記購入数量のデジタル通貨及び前記リワード数量のデジタル通貨は、前記コンテンツの閲覧に用いることができる期限が異なるように設定されることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法。
【請求項4】
前記リワード数量のデジタル通貨を前記コンテンツの閲覧に用いることができる期限は、前記リワード数量のデジタル通貨が発生した基準日を基準として予め設定された期間後に設定されることを特徴とする請求項3に記載のコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法。
【請求項5】
前記支給するステップにおいては、
前記モニタの結果、前記ユーザアカウントで前記予め設定された決済条件を満たす前記決済イベントが発生する毎に、前記電子決済プロセスを開始することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法。
【請求項6】
前記支給するステップにおいては、
前記決済イベントが発生する毎に、前記ユーザアカウントに、前記購入数量のデジタル通貨に加えて、追加リワード数量のデジタル通貨を支給することを特徴とする請求項5に記載のコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法。
【請求項7】
前記リワード数量は、
前記決済金額に対応して購入されるデジタル通貨の購入数量によって異なり、
予め設定されたDBには、前記デジタル通貨の異なる購入数量に対してそれぞれマッチングされたリワード数量に関するマッチング情報が保存されて存在することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法。
【請求項8】
前記ユーザアカウントから、前記デジタル通貨の購入数量の変更要求を受信した場合、前記デジタル通貨支給システムが、前記変更要求に対応する変更された購入数量に関する購入要求情報を、前記ユーザアカウントに登録するステップをさらに含み、
前記支給するステップにおいては、
前記購入要求情報が登録された後、前記ユーザアカウントで発生した前記決済イベントに基づいて完了した前記電子決済プロセスの完了回数が、前記予め設定されたリワード条件を満たす場合、
前記変更された購入数量のデジタル通貨と共に、前記変更された購入数量に対応してマッチングされたリワード数量に該当するデジタル通貨を支給し、
前記変更された購入数量に対応してマッチングされたリワード数量は、前記マッチング情報に基づいて特定されることを特徴とする請求項7に記載のコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法。
【請求項9】
前記ユーザアカウントから、購入が完了したデジタル通貨の払戻要求を受信した場合、前記デジタル通貨支給システムが、前記購入が完了したデジタル通貨に対応する前記決済金額の払い戻しのための払戻プロセスを行うステップをさらに含み、
前記払戻プロセスにおいては、
前記購入が完了したデジタル通貨に基づいて、前記ユーザアカウントに、既に支給されたリワード数量に該当するデジタル通貨が存在するか否かを確認し、
前記確認の結果、前記既に支給されたリワード数量に該当するデジタル通貨が存在する場合、前記決済金額の払い戻しが完了することに基づいて、前記ユーザアカウントから、前記既に支給されたリワード数量に該当するデジタル通貨を回収することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法。
【請求項10】
前記予め設定された決済条件は、前記ユーザアカウントに既に保有されているデジタル通貨の数量に関連して設定され、
前記決済イベントは、前記ユーザアカウントに既に保有されているデジタル通貨の数量が予め設定された基準数量より少ない場合に発生することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法。
【請求項11】
前記ユーザアカウントには、前記予め設定された基準数量に関する基準数量情報、及び前記デジタル通貨の購入数量を特定する購入数量情報がマッチングされて保存され、
前記支給するステップにおいては、
前記決済イベントが発生する毎に、前記ユーザアカウントにマッチングされて保存された前記購入数量情報に対応する購入数量だけ前記デジタル通貨の購入が行われるように、前記電子決済プロセスを実行することを特徴とする請求項10に記載のコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法。
【請求項12】
前記コンテンツは、少なくとも1つのエピソードから構成され、
前記少なくとも1つのエピソードのそれぞれは、
前記デジタル通貨の支払いにより閲覧できる有料商品タイプ、及び前記デジタル通貨を支払うことなく閲覧できる無料商品タイプのいずれかの商品タイプを有することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つのエピソードのうち、前記有料商品タイプを有する特定エピソードの商品タイプは、予め設定された時間が経過することに基づいて、無料商品タイプに切り替えられることを特徴とする請求項12に記載のコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法。
【請求項14】
コンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨を決済するシステムに関するものであって、
ユーザアカウントに関するユーザ情報を保存する保存部と、
前記ユーザアカウントに関連して、前記デジタル通貨の購入のための予め設定された決済条件に関連する決済イベントの発生をモニタする制御部とを含み、
前記制御部は、
前記モニタの結果、前記ユーザアカウントで前記決済イベントが発生した場合、前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザアカウントに対して前記デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを開始し、
前記電子決済プロセスにより、前記デジタル通貨の購入が完了した場合、購入が完了したデジタル通貨を前記ユーザアカウントに支給し、
前記電子決済プロセスが完了することに基づいて、前記電子決済プロセスの完了回数をカウントし,
前記電子決済プロセスの完了回数が、予め設定されたリワード条件を満たす場合、
前記ユーザアカウントに、前記電子決済プロセスの決済金額に対応する購入数量のデジタル通貨と共に、リワードに該当するリワード数量のデジタル通貨を支給し、
前記ユーザアカウントに支給される前記リワード数量のデジタル通貨の数量は、
前記ユーザアカウントにおいて、前記デジタル通貨の購入のための前記電子決済プロセスの完了回数によって異なることを特徴とするコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給システム。
【請求項15】
電子機器において1つ以上のプロセスにより実行され、コンピュータ可読記録媒体に保存できるプログラムであって、
前記プログラムは、
ユーザアカウントに関連して、デジタル通貨の購入のための予め設定された決済条件に関連する決済イベントの発生をモニタするステップと、
前記モニタの結果、前記ユーザアカウントで前記決済イベントが発生した場合、前記ユーザアカウントに対して前記デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを開始するステップと、
前記電子決済プロセスにより、前記デジタル通貨の購入が完了した場合、購入が完了した前記デジタル通貨を前記ユーザアカウントに支給するステップと、
前記電子決済プロセスが完了することに基づいて、前記電子決済プロセスの完了回数をカウントするステップとを含み、
前記支給するステップにおいては、
前記電子決済プロセスの完了回数が、予め設定されたリワード条件を満たす場合、
前記ユーザアカウントに、前記電子決済プロセスの決済金額に対応する購入数量のデジタル通貨と共に、リワードに該当するリワード数量のデジタル通貨を支給し、
前記ユーザアカウントに支給される前記リワード数量のデジタル通貨の数量は、
前記ユーザアカウントにおいて、前記デジタル通貨の購入のための前記電子決済プロセスの完了回数によって異なることを特徴とするコンピュータ可読記録媒体に保存できるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法及び支給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
技術の発展に伴い、デジタルデバイスの活用度が高まっている。特に、電子機器(例えば、スマートフォン、タブレットPCなど)は、通話やメールなどの通信機能はもとより、インターネットを活用したネットサーフィン、音楽鑑賞、映像コンテンツの視聴のように様々な機能を備えている。
【0003】
このような電子機器の大衆化に伴い、コンテンツ(Content)産業が目覚ましい成長を遂げている。コンテンツは、インターネットやコンピュータ通信などにより提供される各種情報やその内容物を意味するものであって、その種類は非常に多様である。例えば、コンテンツには、ウェブトゥーン(WEBTOON)、ウェブ小説、音楽、電子書籍(E-BOOK)、記事、動画、テレビ番組映像、画像などが含まれる。
【0004】
活発に消費されるコンテンツの代表例として、ウェブトゥーンがあり、ウェブトゥーンは、インターネット通信網を介して連載され、配布される漫画であって、ウェブ(web)とカートゥーン(cartoon)の合成語である。
【0005】
このようなウェブトゥーンの消費が着実に増加するにつれて、様々な事業者(又はウェブトゥーン関連サービス事業者)は、多くの消費者に、自社のウェブトゥーンに興味を感じさせ、それを消費させるために、様々なサービスを開発している。そのうちの一例として、様々な事業者(又はウェブトゥーン関連サービス事業者)は、本一冊の分量を複数のエピソードに分けて消費者に提供し、エピソードの持続的な消費を誘導している。
【0006】
他の例として、特許文献1(アニメーション効果が適用されたウェブトゥーンをユーザ端末に提供する方法及びシステム)においては、アニメーション効果が適用されたウェブトゥーンを消費者に提供し、ウェブトゥーンに対する消費者の理解を助ける方法を提案している。
【0007】
このように、コンテンツの消費者の消費及び興味を誘発するために、様々な研究が行われている。このように、コンテンツの消費者の購入意向を高めて、より多くの消費者を誘致すると共に、コンテンツの持続的な消費を維持するニーズは依然として存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】韓国公開特許第10-2015-0085195号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、コンテンツの消費が持続的に行われるようにするコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法及び支給システムに関する。
【0010】
より具体的には、本発明は、コンテンツの消費が持続的に行われるようにするデジタル通貨の新たな決済方式を提供するコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法及び支給システムに関する。
【0011】
また、本発明は、デジタル通貨の決済が持続的に行われるようにするデジタル通貨の新たな方式のリワードを提供するコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法及び支給システムに関する。
【0012】
さらに、本発明は、ユーザがコンテンツをより経済的に消費できるようにするコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法及び支給システムに関する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明によるコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法は、コンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨(Digital currency)に関連する決済を行うデジタル通貨支給方法であって、ユーザアカウントに関連して、前記デジタル通貨の購入のための予め設定された決済条件に関連する決済イベントの発生をモニタするステップと、前記モニタの結果、前記ユーザアカウントで前記決済イベントが発生した場合、前記ユーザアカウントに対して前記デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを開始するステップと、前記電子決済プロセスにより、前記デジタル通貨の購入が完了した場合、購入が完了したデジタル通貨を前記ユーザアカウントに支給するステップとを含み、前記ユーザアカウントに支給される前記デジタル通貨の数量は、前記ユーザアカウントにおいて、前記デジタル通貨の購入のための前記電子決済プロセスの完了回数によって異なることを特徴とするものであってもよい。
【0014】
一方、本発明によるコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨(Digital currency)を支給するシステムに関するものであって、ユーザアカウントに関するユーザ情報を保存する保存部と、前記ユーザアカウントに関連して、前記デジタル通貨の購入のための予め設定された決済条件に関連する決済イベントの発生をモニタする制御部とを含み、前記制御部は、前記モニタの結果、前記ユーザアカウントで前記決済イベントが発生した場合、前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザアカウントに対して前記デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを開始し、前記電子決済プロセスにより、前記デジタル通貨の購入が完了した場合、購入が完了したデジタル通貨を前記ユーザアカウントに支給し、前記ユーザアカウントに支給される前記デジタル通貨の数量は、前記ユーザアカウントにおいて、前記デジタル通貨の購入のための前記電子決済プロセスの完了回数によって異なることを特徴とするものであってもよい。
【0015】
また、本発明によるコンピュータ可読記録媒体に保存できるプログラムは、電子機器において1つ以上のプロセスにより実行され、コンピュータ可読記録媒体に保存できるプログラムであって、前記プログラムは、ユーザアカウントに関連して、前記デジタル通貨の購入のための予め設定された決済条件に関連する決済イベントの発生をモニタするステップと、前記モニタの結果、前記ユーザアカウントで前記決済イベントが発生した場合、前記ユーザアカウントに対して前記デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを開始するステップと、前記電子決済プロセスにより、前記デジタル通貨の購入が完了した場合、購入が完了したデジタル通貨を前記ユーザアカウントに支給するステップとを含み、前記ユーザアカウントに支給される前記デジタル通貨の数量は、前記ユーザアカウントにおいて、前記デジタル通貨の購入のための前記電子決済プロセスの完了回数によって異なることを特徴とするものであってもよい。
【発明の効果】
【0016】
前述したように、本発明によるデジタル通貨支給方法及びシステムは、デジタル通貨の決済に関連する決済イベントが発生する毎に、デジタル通貨の購入のための決済を開始することにより、デジタル通貨の決済が持続的に行われるようにすることができる。よって、コンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨の購入が持続的に行われることにより、コンテンツの消費が持続的に行われる。
【0017】
また、上記決済方式によれば、ユーザは、コンテンツの閲覧において、デジタル通貨の購入のための電子決済を毎回行わなくてもよいという利便性があり、いつでも保有しているデジタル通貨を用いてコンテンツを自由に利用することができる。
【0018】
すなわち、本発明によるデジタル通貨支給方法及びシステムは、決済条件に関連する決済イベントが発生することに基づいて電子決済プロセスを自動で開始することにより、ユーザが電子決済を別途行わなくてもよいというユーザ利便性を提供することができる。また、コンテンツを提供する事業者の立場では、コンテンツの閲覧が持続的に行われるようにするコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法により、消費者によるコンテンツの消費を効果的に誘導し、消費者によるコンテンツの持続的な消費を保証することにより、消費者の離脱を防止することができる。
【0019】
さらに、本発明においては、デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスの完了回数に応じて異なるデジタル通貨の数量をユーザアカウントに支給することにより、ユーザは、デジタル通貨の購入に対するリワードの提供を受けることができ、経済的なコンテンツの消費が可能である。コンテンツを提供する事業者の立場では、ユーザが自動決済を中途解約することを防止することができ、会員管理に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明によるデジタル通貨支給方法及びシステムを説明するための概念図である。
図2】本発明によるコンテンツの利用のための電子デジタル通貨支給方法及びシステムにおけるコンテンツが提供されるユーザ環境を説明するための概念図である。
図3】本発明によるデジタル通貨支給方法を説明するためのフローチャートである。
図4】本発明によるコンテンツの利用のための電子デジタル通貨支給方法及びシステムにおける複数の決済タイプのうちの第1決済タイプを説明するための概念図である。
図5】本発明によるコンテンツの利用のための電子デジタル通貨支給方法及びシステムにおける複数の決済タイプのうちの第2決済タイプを説明するための概念図である。
図6】本発明によるデジタル通貨支給方法を説明するための概念図である。
図7】本発明によるデジタル通貨支給方法を説明するための概念図である。
図8】本発明によるマッチング情報を説明するための概念図である。
図9】本発明におけるリワードデジタル通貨を説明するための概念図である。
図10】本発明におけるリワードデジタル通貨を説明するための概念図である。
図11】本発明におけるリワードデジタル通貨を説明するための概念図である。
図12】本発明におけるユーザアカウントの決済履歴を説明するための概念図である。
図13】本発明におけるユーザアカウントの決済履歴を説明するための概念図である。
図14】本発明におけるデジタル通貨の有効期間を説明するための概念図である。
図15】本発明におけるヒストリ情報を説明するための概念図である。
図16】本発明におけるヒストリ情報を説明するための概念図である。
図17】本発明におけるヒストリ情報を説明するための概念図である。
図18】本発明におけるヒストリ情報を説明するための概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して本明細書に開示される実施形態について詳細に説明するが、図面番号に関係なく同一又は類似の構成要素には同一又は類似の符号を付し、その説明は省略する。以下の説明で用いる構成要素の接尾辞である「モジュール」及び「部」は、明細書の作成を容易にするために付与又は混用されるものであり、それ自体が有意性や有用性を有するものではない。また、本明細書に開示される実施形態について説明するにあたって、関連する公知技術についての具体的な説明が本明細書に開示される実施形態の要旨を不明にする恐れがあると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。なお、添付図面は本明細書に開示される実施形態を容易に理解できるようにするためのものにすぎず、添付図面により本明細書に開示される技術的思想が限定されるものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変更、均等物又は代替物が本発明に含まれるものと理解されるべきである。
【0022】
第1、第2などのように序数を含む用語は様々な構成要素を説明するために用いられるが、上記構成要素は上記用語により限定されるものではない。上記用語は1つの構成要素を他の構成要素と区別する目的でのみ用いられる。
【0023】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」又は「接続」されていると言及された場合は、他の構成要素に直接連結又は接続されていてもよく、中間にさらに他の構成要素が存在してもよいものと解すべきである。それに対して、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」又は「直接接続」されていると言及された場合は、中間にさらに他の構成要素が存在しないものと理解されるべきである。
【0024】
単数の表現には、特に断らない限り複数の表現が含まれる。
【0025】
本明細書において、「含む」や「有する」などの用語は、明細書に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はそれらの組み合わせが存在することを指定しようとするもので、1つ又はそれ以上の他の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はそれらの組み合わせの存在や付加可能性を予め排除するものではないと理解されるべきである。
【0026】
本発明は、コンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法及びシステムに関するものであって、デジタル通貨の支給により、コンテンツの消費が持続的に行われるようにする環境を提供する。
【0027】
本発明において説明されるデジタル通貨支給システムは、コンテンツ提供システムを含むか、又はそれに接続されるシステムであり、デジタル通貨支給システムにより購入されるデジタル通貨は、コンテンツ提供システムで提供されるコンテンツの閲覧に用いられる。
【0028】
本発明においては、「デジタル通貨支給システム」という用語を用いて、デジタル通貨の購入方式について説明するが、デジタル通貨支給システムで提供される電子決済機能は、「コンテンツ提供システム」で提供される一機能であり得る。その場合、「デジタル通貨支給システム」を「コンテンツ提供システム」ともいえることは、当業者にとって自明である。
【0029】
また、デジタル通貨支給システムは、「電子決済システム」ともいえる。デジタル通貨支給システムは、デジタル通貨の購入のための電子決済及び電子決済の完了に基づいて、ユーザアカウントにデジタル通貨を支給する。
【0030】
なお、本発明において説明される「コンテンツ」とは、インターネットやコンピュータ通信などを介して提供される各種情報やその内容物を意味する。本発明に適用されるコンテンツの種類は非常に多様である。例えば、ウェブトゥーン(WEBTOON)、ウェブ小説、音楽、電子書籍(E-BOOK)、記事、動画、テレビ番組映像、画像などのコンテンツのうち少なくとも1つを本発明により提供することができる。
【0031】
以下、説明の便宜上、ウェブトゥーンに該当するコンテンツを例に説明する。ここで、ウェブトゥーンとは、ウェブ(web)とカートゥーン(cartoon)の合成語であって、インターネット通信網を介して提供されるカートゥーン又は漫画を意味する。
【0032】
このようなウェブトゥーンに該当するコンテンツ(以下、「ウェブトゥーンコンテンツ」という)は、本発明によるコンテンツの利用のための電子デジタル通貨支給方法及びシステムにより、電子機器200上に提供される。よって、ユーザは、電子機器200により、本発明によるコンテンツの利用のための電子方法及びシステムで提供されるウェブトゥーンコンテンツを利用することができる。
【0033】
本発明において、ウェブトゥーンコンテンツは、複数のサブコンテンツから構成されるものであり得る。このような複数のサブコンテンツは、ウェブトゥーンコンテンツのシリーズ(series)を構成する。ここで、シリーズとは、連続的な企画物又はコンテンツを意味する。
【0034】
本発明においては、ウェブトゥーンコンテンツとサブコンテンツとの用語の混同を避けるために、「サブコンテンツ」を「エピソード(episode)」という。
【0035】
本発明において、このようなサブコンテンツ又はエピソードは、どちらも、概念区分のための用語であって、「コンテンツ」に該当するものであることは、当業者にとって自明である。
【0036】
一方、上記のような場合、ウェブトゥーンコンテンツは、複数のエピソードから構成され、複数のエピソードは、全てが同じ商品タイプを有することもあり、少なくとも一部が異なる商品タイプを有することもある。
【0037】
ここで、エピソードの商品タイプは、「無料商品タイプ」及び「有料商品タイプ」のいずれかの商品タイプからなる。
【0038】
「無料商品タイプを有するエピソード」とは、ユーザがエピソードを閲覧(又は利用)するために、デジタル通貨、クーポン、閲覧券(又は利用権)などを支払うことなく直ちに利用できるエピソードを意味する。
【0039】
それに対して、「有料商品タイプを有するエピソード」とは、ユーザがエピソードを閲覧(又は利用)するために、デジタル通貨、クーポン、閲覧券(又は利用権)などを支払った場合にのみ利用できるエピソードを意味する。
【0040】
すなわち、本発明において提供されるコンテンツは、少なくとも1つのエピソードから構成され、前記少なくとも1つのエピソードのそれぞれは、前記デジタル通貨の支払いにより閲覧できる有料商品タイプ、及び前記デジタル通貨を支払うことなく閲覧できる無料商品タイプのいずれかの商品タイプを有するものであってもよい。
【0041】
ここで、前記少なくとも1つのエピソードのうち、前記有料商品タイプを有する特定エピソードの商品タイプは、予め設定された時間が経過することに基づいて、無料商品タイプに切り替えられるようにしてもよい。その場合、前記無料商品タイプに切り替えられた前記特定エピソードは、デジタル通貨を支払うことなく閲覧することができる。
【0042】
ここで、予め設定された時間は、様々に設定可能であり、前記予め設定された時間が経過したかのカウントは、前記有料商品タイプのコンテンツがアップロードされた日付又は時点から行われるようにしてもよい。例えば、有料商品タイプの特定エピソードは、特定エピソードがコンテンツ提供サービス上にアップロードされてから3日後に、無料商品タイプのコンテンツに切り替えられるようにしてもよい。
【0043】
一方、本発明によるデジタル通貨支給システムにおいては、有料商品タイプを有するエピソードの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法として、ユーザから有料商品タイプを有するエピソードの閲覧要求を受信すると、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨を差し引き、ユーザの電子機器に有料商品タイプを有するエピソードを提供する。
【0044】
一方、電子機器200は、ユーザが用いる電子機器200を意味するものであって、本発明によるコンテンツ提供システムで提供されるウェブトゥーンコンテンツを出力できる電子機器200であれば、その種類に特に制限はない。
【0045】
図1に示すように、電子機器200は、その種類に制限はなく、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、ノートパソコン(notebook computer)、ラップトップパソコン(laptop computer)、スレートPC(slate PC)、タブレットPC(tablet PC)、ウルトラブック(ultrabook)、デスクトップパソコン(desktop computer)、デジタル放送端末、PDA(personal digital assistants)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーション、ウェアラブルデバイス(wearable device,例えば、時計型端末(smartwatch)、眼鏡型端末(smart glass)、HMD(head mounted display))などが挙げられる。
【0046】
本発明において、「デジタル通貨(digital currency)」は、デジタル方式で用いられる(コンピュータに保管されて用いられるか、又はネットワーク上で用いられる)形態の通貨であって、「サイバーマネー」ともいう。このようなデジタル通貨は、金銭的価値が電子的形態で保存された通貨を意味するものである。
【0047】
デジタル通貨は、本発明によるデジタル通貨支給システム100又はそれと連動するサーバ上に電子的形態で保存されて存在する。
【0048】
このようなデジタル通貨は、ユーザアカウントと連動して保存される。すなわち、ユーザが購入した数量だけのデジタル通貨がユーザアカウントと連動して存在する。
【0049】
このようなデジタル通貨は、経済的消費活動に活用され、ソーシャル(social)通貨、インターネットクーポン(coupon)、モバイルクーポン、ゲームマネーなどもデジタル通貨の一例に含まれる。
【0050】
一方、デジタル通貨は、それを発行した事業者に応じて、使用場所が異なる。
【0051】
例えば、A社が発行するデジタル通貨は、A社が提供するサービスフラットフォーム(例えば、A社が運営するウェブトゥーンサービスやショッピングモールなど)でのみ用いることができる。また、A社が運営するサービスフラットフォームが複数の場合、A社が発行するデジタル通貨は、A社のポリシーにより、複数のサービスフラットフォームで共通に用いることができる。
【0052】
例えば、A社が発行するデジタル通貨は、ウェブトゥーンサービスフラットフォーム、動画提供フラットフォーム、OTTサービスフラットフォームなど、異なる複数のサービスフラットフォームで共通に用いることができる。
【0053】
また、このようなデジタル通貨は、異なる事業者間の提携により、異なる事業者のサービスフラットフォームで共通に用いることができる。
【0054】
なお、デジタル通貨は、様々な用語で呼ばれ、事業者によりその用語が定められる。例えば、デジタル通貨は、豆、ビーン、ドングリ、コーンなどの任意の名称で呼ばれる。本発明の説明及び図面においては、このようなデジタル通貨を「クッキー」と呼ぶ。よって、本発明においては、デジタル通貨という用語と共に「クッキー」という用語を混用し、「クッキー」という用語はデジタル通貨として理解されるであろう。
【0055】
一方、デジタル通貨は、電子決済(electronics settlement(payment))により購入できる。
【0056】
本発明において説明される「電子決済(electronics settlement(payment))」とは、金銭的価値を有する通貨を取引できるプログラム又は機能が接続又は連結された電子機器200を用いて、ユーザ(又は消費者)が商品やサービスを購入した対価を支払うことを意味する。
【0057】
このような電子決済は、オンライン上でカード決済、ポイント決済、口座振込みなどの決済が行われることを全て含む意味で理解される。
【0058】
本発明において、商品とは、「デジタル通貨」を意味する。本発明において、電子決済は、「決済」と混用される。
【0059】
なお、本発明において、電子決済により「デジタル通貨が購入される」は、「デジタル通貨がチャージされる」ともいえる。すなわち、ユーザは、電子決済により、デジタル通貨を「購入」又は「チャージ」することができる。このように購入又はチャージされるデジタル通貨は、ユーザアカウントと連動して存在する。
【0060】
一方、本発明において、デジタル通貨は、複数の属性又はタイプを有する。
【0061】
このようなデジタル通貨の属性又はタイプは、デジタル通貨が電子決済により「購入」されたか否かによって区分される。
【0062】
より具体的には、複数の属性のうち、第1属性(又は第1タイプ)を有するデジタル通貨は、電子決済により購入されるデジタル通貨であり、本発明においては、このようにデジタル通貨の購入行為により取得されるデジタル通貨を「購入デジタル通貨」又は「購入されたデジタル通貨」という。「購入デジタル通貨」とは、電子決済により対価を支払うことに対応してユーザアカウントに支給されるデジタル通貨を意味する。
【0063】
また、複数の属性のうち、第2属性(又は第2タイプ)を有するデジタル通貨は、電子決済によるデジタル通貨の購入行為とは別にユーザアカウントに支給されるデジタル通貨であって、「ボーナスデジタル通貨」という。
【0064】
このような「ボーナスデジタル通貨」とは、電子決済によりデジタル通貨の購入のための対価を支払うこととは別に、ユーザに対する特典(又は補償、リワード(reward))次元で、ユーザアカウントに支給されるデジタル通貨を意味する。このようなボーナスデジタル通貨は、「追加デジタル通貨」、「リワードデジタル通貨」、「補償デジタル通貨」などの用語と代替可能である。
【0065】
本発明においては、デジタル通貨の持続的な購入が行われるように、適切なボーナスデジタル通貨を支給する。
【0066】
なお、本発明において説明される「数量」は、デジタル通貨の量を示す値であり、デジタル通貨の数又はデジタル通貨の単位が存在する場合、その単位に応じた量を意味する。本発明において、「数量」は、「数(個数)」と混用される。
【0067】
本発明においては、電子決済により対価を支払うことに対応してユーザアカウントに付与されるデジタル通貨の数を「購入数量」という。本発明において、「購入数量」は、「チャージ数量」と代替可能である。
【0068】
また、本発明においては、対価を支払うこととは別にユーザアカウントに付与されるデジタル通貨の数を「追加数量」という。本発明において、「追加数量」は、「ボーナス数量」、「リワード数量」、「と代替可能である。」と代替可能である。
【0069】
一方、本発明において、デジタル通貨の購入のための電子決済には、複数の電子決済方式(又は方法)が存在する。第1決済方式(又は第1電子決済方式)は、1回限りの決済方式として理解され、それは、デジタル通貨の購入のためのユーザの要求がある場合に限ってデジタル通貨を購入する決済方式を意味する。
【0070】
第1決済方式の場合、1回限りの決済の属性を有するので、ユーザにより電子決済プロセスが開始及び完了した後は、ユーザから追加の決済の要求があるまで、追加の電子決済が行われない。
【0071】
また、第2決済方式は、自動決済方式として理解され、それは、別のユーザの要求がなくても、デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスが開始されることを意味する。第2決済方式による場合、予め登録された電子決済手段(例えば、クレジットカード、銀行口座)が有効であれば、ユーザの要求がなくても、電子決済プロセスの開始に基づいて、デジタル通貨の購入が行われる。
【0072】
第2決済方式の場合、ユーザアカウントに決済条件が登録され、デジタル通貨支給システム100においては、ユーザアカウントに登録された決済条件を満たす決済イベントが発生することによって、電子決済プロセスを実行(又は開始)する。このような決済イベントのモニタ及び決済イベントによる電子決済プロセスの実行は、本発明によるデジタル通貨支給システム100により行われ、それは、ユーザの介入がなくても行われる。このような第2決済方式を「自動決済」という。「自動決済」とは、ユーザの同意の下に、デジタル通貨支給システム100の制御の下でデジタル通貨の購入のための決済が行われることを意味する。本発明においては、「自動決済」と「自動チャージ」が混用される。
【0073】
本発明においては、このような第2決済方式により、デジタル通貨の持続的な購入を誘導し、以下では、第2決済方式を中心に説明する。
【0074】
一方、ユーザアカウントでは電子決済を複数回行うことができ、電子決済が行われる毎に、その順番がカウントされる。例えば、8回の電子決済が行われた後、再び電子決済が行われると、それは9回次の電子決済である。
【0075】
このように、本発明においては、ユーザアカウントでデジタル通貨の購入のための電子決済が繰り返し(又は複数回)行われる場合、決済の回数(又は決済の番数、番目)の順番を「回次」という。1回次の決済とは、ユーザアカウントで最初に又は予め設定された基準時点以降に初めて行われた決済を意味する。
【0076】
決済の回次は、決済が行われる毎に、1回次、2回次、3回次、...にカウントされる。本発明において説明される「回次」は、「回数」、「次数」と代替可能である。
【0077】
一方、本発明によるデジタル通貨支給システム100においては、電子決済が行われる毎に、電子決済が行われた回次のカウント(counting)を行う。ここで、カウントは、第2電子決済方式(自動決済方式)による電子決済が行われた場合に行われる。
【0078】
カウント(Counting)を行うとは、決済が行われた回数を集計する、すなわち数えることを意味する。
【0079】
一方、本発明において、自動決済に該当する第2決済方式は、デジタル通貨の購入に関連する「複数の決済タイプ」を含む。デジタル通貨支給システム100は、ユーザアカウントから複数の決済タイプから特定決済タイプを選択する選択情報を受信する。
【0080】
本発明において説明される「複数の決済タイプ」とは、決済(特に、第2決済方式(自動決済))がいつ、どのように行われるかを定義するものであって、自動決済に関する決済イベントを発生させる条件を定義することを意味する。
【0081】
本発明において、複数の決済タイプは、「第1決済タイプ」及び「第2決済タイプ」を例に説明するが、これらに限定されるものではない。より具体的な内容については後述する。
【0082】
本発明において、「特定決済タイプ」とは、前記複数の決済タイプのうちの少なくとも1つを意味する。より具体的には、特定決済タイプとは、ユーザアカウントから受信した選択情報により特定される決済タイプを意味する。
【0083】
また、本発明においては、電子決済がいつ、どのように行われるかを決定する要素を「決済条件」という。「決済条件」は、ユーザの選択により特定されるか、又は事業者により特定される。
【0084】
なお、本発明において、「ユーザ」とは、デジタル通貨を購入し、ウェブトゥーンコンテンツを消費(又は購入、閲覧)する主体を意味する。本発明におけるユーザは、「消費者」、「ユーザアカウント」、「ユーザの電子機器」、「ユーザ電子機器200」、「購読者」、「視聴者」、「大衆」と代替可能である。
【0085】
ユーザは、本発明によるデジタル通貨支給システムに予め登録された「アカウント(account,すなわちユーザアカウント)」に基づいて、デジタル通貨を購入し、購入したデジタル通貨を用いてコンテンツを消費(又は購入、閲覧)することができる。
【0086】
「アカウント(account)」は、デジタル通貨支給システム100と連携したページで生成することができる。それとは異なり、「アカウント」は、本発明によるデジタル通貨支給システムと連携した他の少なくとも1つのシステムで生成することもできる。
【0087】
よって、本明細書においては、アカウントを発行したシステムを区分せず、本発明によるデジタル通貨支給システムに基づくアカウントを全て「本発明によるデジタル通貨支給システムに予め登録されたアカウント」という。
【0088】
本発明の理解のために、本発明においてデータが送受信される流れについて簡単に説明する。
【0089】
まず、i)ユーザ側からデジタル通貨支給システム100に送信されるか、又はii)デジタル通貨支給システムからユーザ側に送信される情報とは、実質的に、i)「ユーザアカウントにログインされた電子機器200」からデジタル通貨支給システムに送信されるか、又はii)デジタル通貨支給システム100から「ユーザアカウントにログインされた電子機器200」に送信されるものを意味する。
【0090】
しかし、本明細書においては、説明の便宜上、それを明確に区分せず、i)「ユーザアカウントにログインされた電子機器200」から情報が送信されるか、又はii)「ユーザアカウントにログインされた電子機器200」に情報が受信されることを、i)「ユーザアカウントから情報が送信される」、ii)「ユーザアカウントに情報が受信される」のように、「ユーザアカウント」を主体として説明する。
【0091】
また、本発明において、「事業者」とは、デジタル通貨支給システム100を運用する主体を意味する。すなわち、本発明において、事業者は、本発明によるデジタル通貨支給システム100又はコンテンツ提供システムと同じ意味で理解される。
【0092】
以下、上記用語に基づいて、コンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨の購入を行うためのデジタル通貨支給方法及びシステムについて、添付図面を参照してより具体的に説明する。図1は本発明によるデジタル通貨支給方法及びシステムを説明するための概念図である。
【0093】
図1に示すように、デジタル通貨支給システム100は、通信部110、保存部120及び制御部130の少なくとも1つを含む。
【0094】
ここで、通信部110は、有線又は無線通信を介して、コンテンツ(以下、「ウェブトゥーンコンテンツ」を代表例として説明する)を電子機器200上に提供(又は送信)する役割を果たす。
【0095】
また、通信部110は、電子決済を行うための様々なデータを電子機器200と送受信する役割を果たす。
【0096】
次に、保存部120は、ウェブトゥーンコンテンツの提供及びデジタル通貨のチャージに関する様々な情報を保存するように構成される。このような保存部120は、複数のウェブトゥーンコンテンツを含む少なくとも1つのコンテンツサーバ100a(又はコンテンツDB(data base))を含んでもよい。
【0097】
以下、コンテンツサーバとコンテンツDBを区分せず、コンテンツサーバに統一して呼ぶ。すなわち、本発明において説明されるコンテンツサーバは、コンテンツDBとも理解されることは言うまでもない。
【0098】
また、複数のウェブトゥーンコンテンツを保存するコンテンツサーバ100aは、保存部120とは別の構成として存在してもよい。この場合、デジタル通貨支給システム100は、コンテンツサーバ100aを制御して、コンテンツサーバ100aに保存されたウェブトゥーンコンテンツをユーザ電子機器200に提供する。
【0099】
また、保存部120には、本発明によるデジタル通貨支給システムで提供されるサービス(例えば、ウェブトゥーン提供サービス)に加入されたユーザに関する情報が保存される。このようなユーザに関する情報には、ユーザアカウント(例えば、ID(identification))に関する情報が含まれる。ユーザは、ユーザアカウントで、本発明によるデジタル通貨支給システムで提供されるサービスにログイン(login)することにより、ウェブトゥーンコンテンツを利用することができる。
【0100】
さらに、保存部120には、ユーザアカウントと連携した各種情報が保存される。例えば、保存部120には、ユーザ端末200と連携したユーザヒストリ情報が保存される。
【0101】
ここで、ユーザ「ヒストリ情報」には、ユーザアカウントから受信した決済方式に関する情報、決済タイプに関する情報、決済条件に関する情報、決済に関連する決済イベントに関する情報、デジタル通貨の購入履歴に関する情報など、本発明によるデジタル通貨支給システムで生成される様々な情報が含まれる。本発明において、「ヒストリ情報」は、「決済履歴」と混用される。
【0102】
次に、制御部130は、本発明による電子デジタル通貨支給方法を行うための一連の制御を行う。
【0103】
より具体的には、制御部130は、ユーザアカウントで決済条件を満たす決済イベントが発生するか否かをモニタする。制御部130は、モニタ結果に基づいて、ユーザアカウントに対してデジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを実行する。また、制御部130は、ユーザアカウントで行われた電子決済の回数をカウントし、カウント結果が保存部120に保存されるように保存部120を制御する。さらに、制御部130は、カウント結果に基づいて、ユーザアカウントに対してボーナスデジタル通貨を支給する。本発明の具体的な内容については以下に後述する。
【0104】
以下、本発明において用いられる用語及びデジタル通貨支給システムの構成に基づいて、デジタル通貨の購入のための電子決済について、添付図面を参照してより具体的に説明する。図2は本発明によるデジタル通貨支給方法及びシステムにおけるコンテンツが提供されるユーザ環境を説明するための概念図である。
【0105】
図2に示すように、本発明によるデジタル通貨支給システム100においては、ウェブトゥーンコンテンツを提供するためのユーザ環境を提供する。このようなユーザ環境は、ユーザの電子機器200にインストールされたアプリケーション(application)又は電子機器200によりアクセスされるウェブページを介して提供される。このようなユーザ環境とは、電子機器200のディスプレイ部を介して提供される視覚的情報を含むページを意味し、グラフィックユーザインタフェース(Graphic User interface)ともいう。
【0106】
図2に示すように、このようなユーザ環境は、様々に構成可能であり、ユーザにコンテンツ(例えば、ウェブトゥーンコンテンツ)を提供するように構成される。例えば、同図に示すように、電子機器に提供されるページには、i)複数のコンテンツ(例えば、複数のウェブトゥーンコンテンツ)についての説明(又はタイトル)210、ii)ウェブトゥーンコンテンツのそれぞれを示すサムネイル(Thumbnail,又は標識)220、及びiii)それぞれのコンテンツの閲覧に必要なデジタル通貨に関する情報230のうち少なくとも1つが含まれる。ページに提供される画面構成は、非常に様々に変形可能である。
【0107】
一方、ユーザは、電子機器200に提供されるページから、ウェブトゥーンコンテンツを確認し、閲覧したいコンテンツを選択して利用することができる。
【0108】
ここで、制御部130は、ユーザにより選択されたコンテンツのコンテンツタイプが有料商品タイプの場合、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨を差し引き、その後有料商品タイプのコンテンツをユーザに提供する。
【0109】
より具体的には、制御部130は、ユーザにより選択された特定コンテンツ(例えば、特定エピソード)の商品タイプが有料商品タイプの場合、電子機器上で特定コンテンツに対応する項目が選択されることに基づいて、電子機器にログインされたユーザアカウントが前記特定コンテンツの閲覧(又は利用)に必要な利用権限(又は閲覧権限)を有するか否かを判断する。
【0110】
ここで、利用権限又は閲覧権限を判断することは、電子機器にログインされた特定ユーザアカウントが、前記特定コンテンツを利用(又は閲覧)できる権限を有するか否かを判断することであることが理解される。
【0111】
一方、「ユーザアカウントが有料商品タイプのコンテンツに対する利用権限又は閲覧権限を有する」ことは、まさにユーザアカウントが「有料商品タイプのコンテンツの利用のために用いられる(又は支払われる)デジタル通貨、クーポン又は閲覧券(もしくは利用権)」を有することであることが理解される。
【0112】
制御部130は、有料商品タイプの特定コンテンツが選択されると、ユーザアカウントに保有されているi)デジタル通貨を支払い処理するか、ii)クーポンを使用処理するか、又はiii)閲覧券を使用処理(もしくは差し引き処理)する決済プロセスを実行する。
【0113】
また、制御部130は、このような決済プロセスにより、有料商品タイプのコンテンツを閲覧(又は利用)するための対価の支払いが完了したユーザアカウントに対して、有料商品タイプのコンテンツを提供する。
【0114】
本発明において、「コンテンツを電子機器上に提供する」とは、コンテンツが電子機器上に出力されるように、コンテンツに関する情報を電子機器に送信することを意味する。
【0115】
一方、ユーザにより無料商品タイプのコンテンツが選択されると、制御部130は、ユーザがコンテンツに対する利用権限を有するか否かを判断せず、選択されたコンテンツをユーザの電子機器200に提供する。
【0116】
一方、制御部130は、無料商品タイプのコンテンツの場合も、本発明によるデジタル通貨支給システムに予め登録されたユーザアカウントにログインされた電子機器に限り、コンテンツを提供するようにしてもよい。
【0117】
例えば、無料商品タイプのコンテンツの閲覧要求を電子機器から受信した場合、制御部130は、電子機器にユーザアカウントがログインされているか否かを確認(又はチェック)する。そして、制御部130は、電子機器にユーザアカウントがログインされていることを確認すると、無料商品タイプのコンテンツを電子機器上に提供する。それに対して、電子機器にユーザアカウントがログインされていない場合、制御部130は、ログインを行わせるためのプロセスを実行する。
【0118】
図2において共に説明したように、本発明によるデジタル通貨支給システムにおいては、有料商品タイプのコンテンツの閲覧要求がある場合、ユーザアカウントに既に保有されているデジタル通貨の支払い(又は差し引き)を経て、有料商品タイプのコンテンツをユーザに提供する。
【0119】
以下、このようなデジタル通貨を購入する方式のうち、特に自動決済方式でデジタル通貨を購入し、かつそれに対する補償を提供する方法について説明することにより、デジタル通貨の持続的な購入を誘導する方法について、添付図面を参照してより具体的に説明する。
【0120】
図3は本発明によるデジタル通貨支給方法を説明するためのフローチャートであり、図4は本発明によるコンテンツの利用のための電子デジタル通貨支給方法及びシステムにおける複数の決済タイプのうちの第1決済タイプを説明するための概念図であり、図5は本発明によるコンテンツの利用のための電子デジタル通貨支給方法及びシステムにおける複数の決済タイプのうちの第2決済タイプを説明するための概念図であり、図6及び図7は本発明によるデジタル通貨支給方法を説明するための概念図であり、図8は本発明によるマッチング情報を説明するための概念図であり、図9図11は本発明におけるリワード数量のデジタル通貨を説明するための概念図であり、図12及び図13は本発明におけるユーザアカウントの決済履歴を説明するための概念図であり、図14は本発明におけるデジタル通貨の有効期間を説明するための概念図であり、図15図18は本発明におけるヒストリ情報を説明するための概念図である。
【0121】
まず、本発明によるデジタル通貨支給方法においては、予め設定された決済条件を満たす決済イベントが発生するか否かをモニタする(S310)。
【0122】
ユーザアカウントでのデジタル通貨の購入のために、このようなモニタは、前述した第2決済方式(自動決済方式)が設定された場合に行われる。制御部130は、自動決済が登録されたユーザアカウントに対して、自動決済を発生させるための決済条件を満たす決済イベントが発生したか否かをモニタする。
【0123】
ここで、予め設定された決済条件は、ユーザアカウントに登録された(又は連動した)決済条件であり、制御部130は、ユーザアカウントに連動した決済条件を満たす決済イベントが発生するか否かを判断する。
【0124】
本発明において、決済条件は、決済プロセスを開始する決済イベントを発生させる根拠であり、前述したように、決済タイプによって、決済条件が異なるように設定(又は登録)される。
【0125】
本発明において、決済条件を登録する過程は、ユーザにより自動決済方式による複数の決済タイプから特定決済タイプが選択され、特定決済タイプに関連する決済条件に関する情報の入力(又は選択)が完了した後に生成される選択情報を用いて行われるようにしてもよい。
【0126】
このように、決済条件は、異なる複数の決済タイプに対応するものであり、異なる複数の決済タイプは、ユーザアカウントから受信した選択情報により特定される。
【0127】
選択情報は、本発明によるデジタル通貨支給システム100と連動する特定アプリケーション(例えば、ウェブトゥーンコンテンツ提供アプリケーション)のページ又は特定ウェブページ(例えば、ウェブトゥーンコンテンツ提供ウェブページ)を介して受信される。
【0128】
本発明の理解のために、まず、決済条件が設定又は登録される方法について説明する。
【0129】
制御部130は、自動決済方式でデジタル通貨の購入が行われるようにするために、ユーザの電子機器200上に、デジタル通貨の購入(又はチャージ)を誘導する「チャージ案内ページ」を提供する。このようなチャージ案内ページは、予め設定された条件下でのみ提供され、例えば、制御部130は、ユーザが特定アプリケーションを最初に実行するか、又は特定ウェブページに最初に接続した場合に限り、デジタル通貨のチャージを誘導する「チャージ案内ページ」を提供する。
【0130】
一方、デジタル通貨に関連する決済タイプを設定するためのページは、「自動決済登録ページ」又は「チャージ登録ページ」などという。
【0131】
ユーザは、チャージ登録ページを介して、自動決済方式に関連する異なる複数の決済タイプから特定決済タイプを選択することができる。
【0132】
制御部130は、ユーザの電子機器200から「チャージ登録ページ」の提供(又は接続、アクセス)要求を受信すると、ユーザの電子機器200上に「チャージ登録ページ」を提供する。
【0133】
制御部130は、ユーザの電子機器200上にチャージ登録ページが提供されるように、チャージ登録ページに関する情報をユーザの電子機器200に送信する。
【0134】
チャージ登録ページの提供のためのユーザの要求は、非常に様々な経路で行われる。一例として、前述した電子機器200上に出力された「チャージ案内ページ」の一領域の選択に基づいて、チャージ登録ページが提供されるようにしてもよい。前記一領域は、チャージ登録ページの提供に関連する機能アイコンが出力された領域であってもよい。
【0135】
制御部130は、「チャージ登録ページ」上に、デジタル通貨に関連する異なる複数の決済タイプに関する情報を出力する。本発明においては、このような情報により、ユーザに、異なる複数の決済タイプを紹介し、それらのうち自分のコンテンツ消費パターンなどに合う特定決済タイプを選択させる。
【0136】
本発明において、異なる複数の決済タイプは、異なる決済条件に関連するものである。制御部130は、ユーザアカウントで複数の決済タイプのそれぞれにマッチングされた決済条件を満たす決済イベントが発生すると、電子決済プロセスが開始されるようにする。
【0137】
複数の決済タイプについてより具体的に説明する。複数の決済タイプは、それぞれ異なる決済条件に関連するものである。すなわち、複数の決済タイプとは、どのような決済を基準としてユーザアカウントで自動決済が行われるようにするかを特定することを意味する。
【0138】
複数の決済タイプは、非常に様々な決済条件を基準として区分することができ、一例として、i)デジタル通貨の数量に関連する決済条件にマッチングされた第1決済タイプ、及びii)基準日(特定日、決済日など)に関連する決済条件にマッチングされた第2決済タイプを含む。
【0139】
複数の決済タイプのうち、第1決済タイプは、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨に関連して決済プロセスが開始されるものである。例えば、第1決済タイプの場合、制御部130は、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨の数量が予め設定された基準数量を満たさない場合、決済プロセスを開始する。
【0140】
また、第2決済タイプは、ユーザアカウントで選択された基準日を基準として決済プロセスが開始されるものである。この場合、制御部130は、基準日毎に、ユーザアカウントに対して決済プロセスを開始する。
【0141】
このように、本発明においては、ユーザから、いずれの決済タイプで自動決済プロセスを実行するかの選択を受ける。
【0142】
このようなユーザの選択は、図4及び図5に示すように、チャージ登録ページ410、510を介して受信される。チャージ登録ページ410、510は、複数の決済タイプから少なくとも1つの選択を受けるためのグラフィックオブジェクト420、520を含む。ユーザは、グラフィックオブジェクトの選択により、所望の決済タイプを特定することができる。
【0143】
制御部130は、特定決済タイプが選択されると、特定決済タイプの決済条件に関する情報及び購入されるデジタル通貨の数量情報を受信する。
【0144】
ここで、選択情報には、決済条件に関する情報及び数量情報のうち少なくとも1つが含まれる。制御部130は、ユーザアカウントから受信した選択情報を用いて、特定決済タイプに対応する決済条件をユーザアカウントに登録する。
【0145】
より具体的には、制御部130は、ユーザが複数の決済タイプから特定決済タイプを選択したことに基づいて、決済タイプに対応する決済条件及び数量情報を受信する。数量情報とは、デジタル通貨の購入数量を特定する情報を意味する。
【0146】
一例として、制御部130は、ユーザが第1決済タイプを選択したことに基づいて、図4に示すように、ユーザアカウントから、i)決済プロセスを開始する条件(又は決済条件)となるデジタル通貨の最小数量に関する情報430、及びii)決済プロセスにより購入する購入対象のデジタル通貨の数量に関する情報440を受信する。
【0147】
図4の(a)に示すように、制御部130は、第1決済タイプに対応するグラフィックオブジェクト420が選択され、それに関する選択情報をユーザアカウントから受信すると、ユーザの電子機器200上に決済プロセスが開始される条件に該当するデジタル通貨(例えば、クッキー)の最小数量(又は基準数量、基準クッキー)430及び購入(又はチャージ)しようとするデジタル通貨(例えば、クッキー)の数量440を入力できるGUI(グラフィックユーザインタフェース)に該当するページを提供する。
【0148】
ユーザは、ページを介して、自身が保有しているデジタル通貨が所定数未満の場合、特定数のデジタル通貨のチャージのための選択情報を入力することができる。ユーザの電子機器200で選択された選択情報は、デジタル通貨支給システム100に送信される。例えば、ユーザは、自身が保有しているクッキー(デジタル通貨の一名称)が50個未満の場合、クッキー100個をチャージしようとすると、デジタル通貨の最小数量として50を、デジタル通貨の購入数量として100を選択することができる。このような選択情報は、本発明によるデジタル通貨支給システム100に送信される。一方、本発明によるデジタル通貨支給システム100は、ユーザがデジタル通貨の数量を自由に変更できるようにするユーザ環境を提供し、図4の(b)に示すように、ドロップダウン(drop-down)方式の選択環境を提供することができる。ユーザは、ドロップダウン方式の選択環境で、デジタル通貨の数量として、20個、30個、50個、100個、300個などを自由に選択することができる。ドロップダウン方式のリスト上には、デジタル通貨の数量を選択するための項目が含まれる。
【0149】
一方、チャージ可能なデジタル通貨の数量単位は、予め設定されて存在する。制御部130は、複数の数量単位(20個、30個、50個など)に関する情報をユーザに提供し、ユーザからいずれかの数量単位の選択を受ける。
【0150】
一方、制御部130は、決済プロセスが開始される条件に該当するデジタル通貨(例えば、クッキー)の最小数量(又は基準数量、基準クッキー)430に関する情報を推薦する。当該情報は、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨の数量に応じて異なる。制御部130は、ドロップダウン方式の環境で、ユーザにデジタル通貨の最小数量に関する情報を推薦し、ユーザ毎に推薦される推薦数量は、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨の数量に応じて異なる。
【0151】
制御部130は、図4の(a)において、決済プロセスが開始されるデジタル通貨の最小数量に関する情報を、ユーザアカウントに現在保有されているデジタル通貨の数量より多く設定するようにしてもよい。この場合、制御部130は、複数の数量単位のうち、ユーザアカウントに現在保有されているデジタル通貨の数量より多い数量単位を推薦数量として選択するようにしてもよい。また、ユーザアカウントに現在保有されているデジタル通貨の数量より多い数量単位が複数の場合、複数の数量単位のうち、最小数量単位を推薦数量として選択するようにしてもよい。
【0152】
例えば、ユーザが45個のデジタル通貨を保有しており、「20個、30個、50個、100個」の数量単位が存在する場合、制御部130は、該当ユーザアカウントに推薦されるデジタル通貨の最小数量(数量単位)を50個と100個から選択する。そして、それらのうち最小数量単位である50個を推薦数量として選択する。この場合、推薦数量に関する情報が図4の430領域に出力される。
【0153】
これにより、ユーザアカウントで自動決済が登録されると、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨の数量が決済条件を満たすようにすることにより、直ちに電子決済プロセスを開始するようにすることができる。
【0154】
一方、制御部130は、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨の数量より少ない数量単位は、ドロップダウン方式のリスト上に含まれないようにしてもよい。
【0155】
一方、ユーザアカウントに推薦される最小数量単位は、上記方式以外にも様々に変更可能である。
【0156】
他の例として、制御部130は、ユーザが第2決済タイプを選択したことに基づいて、図5に示すように、ユーザアカウントから、i)決済プロセスを開始する条件(又は決済条件)となる基準日(特定日付、決済が行われる日付、決済日など)に関する情報530、及びii)決済プロセスにより購入する購入対象のデジタル通貨の数量に関する情報540を受信する。
【0157】
図5に示すように、制御部130は、第2決済タイプに対応するグラフィックオブジェクト520が選択され、それに関する選択情報をユーザアカウントから受信すると、ユーザの電子機器200上に決済プロセスが開始される条件に該当する基準日に関する情報530及び当該基準日に購入(又はチャージ)しようとするデジタル通貨(例えば、クッキー)の数量540を入力できるGUI(グラフィックユーザインタフェース)に該当するページを提供する。
【0158】
ユーザは、ページを介して、基準日毎に、特定数のデジタル通貨のチャージのための選択情報を入力することができる。ユーザの電子機器200で選択された選択情報は、デジタル通貨支給システム100に送信される。例えば、ユーザは、毎月1日にクッキー100個をチャージしようとすると、基準日(又は特定日)として1日を、デジタル通貨の購入数量として100を選択することができる。このような選択情報は、本発明によるデジタル通貨支給システム100に送信される。
【0159】
一方、図4及び図5に示すように、制御部130は、自動決済の登録をより積極的に誘導するために、自動決済の登録の誘導に関する情報450、550をユーザに提供する。
【0160】
このような情報450、550には、デジタル通貨の自動決済(すなわち、自動チャージ)が行われることに基づいて、ユーザに付与されるデジタル通貨に関する特典及びコンテンツの利用に関する特典に関する情報のうち少なくとも1つが含まれる。
【0161】
一方、前述したように、ユーザ(又はユーザアカウント、ユーザの電子機器)から決済条件に関する選択情報を受信すると、制御部130は、選択情報を用いて、特定決済タイプに対応する決済条件をユーザアカウントに登録する。
【0162】
制御部130は、選択情報に応じて、異なる決済条件をユーザアカウントに登録する。ここで、「登録」されるとは、選択情報がユーザアカウントにマッチングされて保存されることを意味する。
【0163】
一方、ユーザアカウントに登録される情報には、i)決済タイプに関する情報、ii)決済タイプに応じた決済条件に関する詳細情報(例えば、決済プロセスが開始される最小保有デジタル通貨の数量、決済プロセスが開始される基準日に関する情報など)、及びiii)決済プロセスにより購入されるデジタル通貨の数量に関する情報(又は数量情報)のうち少なくとも1つが含まれる。一方、前記ユーザアカウントに登録される情報は、「決済条件に関する情報」、「決済条件情報」などのように、決済条件に関連する情報として表される。
【0164】
制御部130は、決済条件をユーザアカウントに登録することにより、ユーザアカウントで決済条件を満たす決済イベントが発生することによってユーザアカウントに対する電子決済プロセスが開始されるようにする。本発明においては、それを「自動決済登録(又は自動チャージ登録)」という。
【0165】
図6の(a)のように、第1決済タイプの決済条件が登録される例について説明する。制御部130は、ユーザアカウントから受信したi)決済タイプに関する情報(例えば、第1決済タイプ関連情報)613、ii)決済条件(決済プロセスが開始されるデジタル通貨の最小数量に関する情報(例:30個))611、及びiii)購入数量情報(デジタル通貨の購入数量に関する情報(例:100個)612に関する情報をユーザアカウントに登録する。また、同図に示すように、登録に関する情報は、ユーザの確認のために、ユーザの電子機器に提供される。
【0166】
また、図6の(b)のように、第2決済タイプの決済条件が登録される例について説明する。制御部130は、ユーザアカウントから受信した決済タイプに関する情報(例えば、第2決済タイプ関連情報)623、決済条件(決済プロセスが開始される基準日に関する情報(例:1日))621、及び購入数量情報(デジタル通貨の購入数量に関する情報(例:100個)622に関する情報をユーザアカウントに登録する。また、同図に示すように、登録に関する情報は、ユーザの確認のために、ユーザの電子機器に提供される。
【0167】
このようにユーザアカウントに決済条件が登録された後、ユーザアカウントで決済条件に関連する決済イベントが発生する。
【0168】
制御部130は、ユーザアカウントでユーザアカウントに登録された決済条件を満たす決済イベントが発生するか否かをモニタする。
【0169】
制御部130は、ユーザアカウントに登録された決済タイプに応じた決済条件に基づいて、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨の数量を確認し続けるか、又は現在の日付がユーザアカウントに登録された基準日(特定日付)と一致するか否かを判断する。
【0170】
より具体的には、ユーザアカウントに登録された決済条件が第1決済タイプに関連する決済条件の場合、制御部130は、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨の数量が決済条件に該当する基準数量(又は最小数量)未満(又は以下)の場合、決済イベントが発生したと判断する。それに対して、制御部130は、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨の数量が決済条件に該当する基準数量(又は最小数量)以上(又は超過)の場合、決済イベントが発生していないと判断する。
【0171】
また、ユーザアカウントに登録された決済条件が第2決済タイプに関連する決済条件の場合、制御部130は、現在の日付が予め登録された基準日である場合、決済イベントが発生したと判断する。それに対して、制御部130は、現在の日付が予め登録された基準日でない場合、決済イベントが発生していないと判断する。
【0172】
このように、制御部130は、ユーザアカウントで予め登録された決済条件に応じた決済イベントが発生したか否かをモニタする。
【0173】
このようにモニタした結果、決済イベントが発生した場合、ユーザアカウントに対してデジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを開始する過程が行われる(S320)。
【0174】
制御部130は、モニタの結果、ユーザアカウントで、予め設定された決済条件に関連する決済イベントが発生した場合、決済イベントが発生することに応答して、ユーザアカウントに対してデジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを開始する。
【0175】
ここで、「電子決済プロセスの開始」とは、電子決済プロセスを開始する行為又は手続きを意味する。すなわち、電子決済プロセスの開始とは、「電子決済プロセスの完了」とは区分される概念であって、電子決済プロセスのためのプロセスが開始されることを意味する。電子決済プロセスが開始されると、ユーザアカウントに登録された決済手段でデジタル通貨の購入のための電子決済過程が行われる。
【0176】
一方、電子決済プロセスの完了とは、デジタル通貨の購入が完了した状態を意味する。
【0177】
電子決済プロセスが開始されると、制御部130は、ユーザアカウントに予め登録された決済条件に含まれるデジタル通貨の購入数量だけ、デジタル通貨が購入されるように、電子決済を行う。
【0178】
本発明において、電子決済プロセスの実行方法は、非常に多様であり、ユーザアカウントに予め登録された決済手段で、デジタル通貨の購入数量に対する金額が支払われる。例えば、予め登録された決済手段が口座振込み又はクレジットカードである場合、制御部130は、通信部110を介して金融機関(銀行又はクレジットカード)サーバと通信を行うように、通信部110を制御する。制御部130は、通信部110を介して、金融機関に、ユーザアカウントと連携した口座又はクレジットカードでデジタル通貨の特定購入数量に対応する決済対象金額を決済することを要求する。ただし、上述した手続きは一実施例にすぎず、電子決済プロセスのために最初に行われる手続きはこれに限定されるものではない。
【0179】
一方、電子決済プロセスにより決済される決済金額は、数量情報に対応する金額であり得る。ここで、数量情報は、ユーザアカウントに予め登録された決済条件に含まれる情報であって、デジタル通貨の購入数量に対応する金額であり得る。
【0180】
すなわち、本発明において、決済金額は、ユーザアカウントに予め登録された決済条件に含まれるデジタル通貨の購入数量に対応する金額を意味するものであり得る。決済金額は、ユーザがチャージしようとするデジタル通貨の数量に対応する金額を意味するものであり得る。本発明において、決済金額は、決済対象金額と混用される。
【0181】
このような電子決済プロセスにより、デジタル通貨の購入が完了した場合、本発明においては、購入が完了したデジタル通貨をユーザアカウントに支給する過程が行われる(S330)。
【0182】
「電子決済プロセスの完了」とは、電子決済により本発明によるデジタル通貨支給システム100に決済対象金額が支払われたことを意味する。本発明によるデジタル通貨支給システム100に対する決済対象金額の支払いが正常に行われた場合を、「電子決済プロセスの完了」という。
【0183】
制御部130は、電子決済プロセスが完了すると、ユーザアカウントに特定購入数量だけのデジタル通貨を支給する。
【0184】
制御部130は、購入されたデジタル通貨に対応する数量をユーザアカウントに付与する。例えば、決済条件に100個のデジタル通貨が購入されるように設定された場合、制御部130は、100個のデジタル通貨に対応する決済対象金額に対する電子決済プロセスを開始及び完了し、ユーザアカウントに100個のデジタル通貨を支給する。
【0185】
一方、制御部130は、ユーザアカウントに対する電子決済プロセスが完了した後、決済イベントの発生をモニタし続ける。すなわち、制御部130は、自動決済方式が登録されたユーザアカウントをモニタすることにより、ユーザアカウントで決済条件を満たすイベントが発生する毎に、決済プロセスを開始する。
【0186】
制御部130は、モニタ結果に基づいて、ユーザアカウントに関連して決済イベントが発生する毎に、電子決済プロセスを開始する。よって、ユーザは、決済条件を満たす毎に、自動でデジタル通貨の購入サービスの提供を受けることができる。
【0187】
制御部130は、電子決済プロセスの完了に基づいて、ユーザアカウントにデジタル通貨を支給し、その後次の決済イベントの発生の有無をモニタする。制御部130は、決済イベントが発生すると、それによりモニタを中断するのではなく、決済イベントの発生の有無をモニタし続ける。
【0188】
よって、制御部130は、ユーザアカウントで電子決済プロセスが正常に完了する毎に、ユーザアカウントに予め登録された数量情報に対応するデジタル通貨を支給することができる。すなわち、制御部130は、決済イベントが発生し、それによる電子決済プロセスが完了する毎に、ユーザアカウントにデジタル通貨を付与することができる。それを本明細書においては「自動決済(又は自動チャージ)」という。
【0189】
一例として、制御部130は、ユーザアカウントから、受信した決済タイプに関する選択情報(例:第1決済タイプ)、決済条件(例:最小数量50個)、及び数量情報(例:100個のデジタル通貨の購入)を受信した場合、ユーザアカウントが保有しているデジタル通貨の数が50個未満(例えば、48個)になる毎に、100個のデジタル通貨に対応する決済対象金額の決済が行われる電子決済プロセスを開始する。制御部130は、100個のデジタル通貨に対応する決済対象金額に対する電子決済プロセスが完了すると、ユーザアカウントに100個のデジタル通貨を付与する。
【0190】
他の例として、制御部130は、ユーザアカウントから、受信した決済タイプに関する選択情報(例:第2決済タイプ)、決済条件(例:基準日1日)、及び数量情報(例:100個のデジタル通貨の購入)を受信した場合、現在の日付が1日(例えば、2月1日、3月1日など)になる毎に、100個のデジタル通貨に対応する決済対象金額の決済が行われる電子決済プロセスを開始する。制御部130は、100個のデジタル通貨に対応する決済対象金額に対する電子決済プロセスが完了すると、ユーザアカウントに100個のデジタル通貨を付与する。
【0191】
一例を挙げると、図7に示すように、制御部130は、ID「AAA」を有するユーザアカウント710から、決済タイプに関する選択情報(例:第1決済タイプ(711))、決済条件(例:30個未満(712))、及び数量情報(30個(713))を受信した場合、ID「AAA」を有するユーザアカウント710が保有しているデジタル通貨の数が30個未満(例えば、28個)になる毎に、30個のデジタル通貨に対応する決済金額の決済が行われる電子決済プロセスを開始する。
【0192】
制御部130は、30個のデジタル通貨に対応する決済対象金額に対する電子決済プロセスが完了すると、ユーザアカウントに30個のデジタル通貨を支給する。もし、このような自動決済がID「AAA」を有するユーザアカウントで最初に行われた場合、ID「AAA」を有するユーザアカウントで完了した電子決済プロセスの完了回数は1回次(714)となる。
【0193】
他の例を挙げると、制御部130は、ID「DDD」を有するユーザアカウント720から、決済タイプに関する選択情報(例:第2決済タイプ(721))、決済条件(例:基準日3日(722))、及び数量情報(100個(723))を受信した場合、現在の日付が3日(例えば、2月3日、3月3日など)になる毎に、100個のデジタル通貨に対応する決済対象金額の決済が行われる電子決済プロセスを開始する。制御部130は、100個のデジタル通貨に対応する決済対象金額に対する電子決済プロセスが完了すると、ID「DDD」を有するユーザアカウントに100個のデジタル通貨を付与する。もし、このような決済がID「DDD」を有するユーザアカウントで39回の電子決済プロセスが完了した後に行われた電子決済である場合、前記電子決済プロセスの完了回数は40回次(724)となる。
【0194】
以上、特定決済タイプによって電子決済プロセスが自動で行われる過程、及びそれによりユーザアカウントにデジタル通貨が支給される過程について説明した。
【0195】
一方、本発明によるデジタル通貨支給方法及びデジタル通貨支給システム100は、ユーザが決済対象金額を支払ったことに対応して支給されるデジタル通貨(以下、購入デジタル通貨という)とは別に、「リワードデジタル通貨」をユーザアカウントに支給することができる。本発明によるデジタル通貨支給方法及びシステムで提供される「リワードデジタル通貨」についてより詳細に説明する。本発明によるリワードデジタル通貨は、ボーナスデジタル通貨と混用される。
【0196】
まず、本発明によるリワードデジタル通貨は、複数の属性(性質)又はタイプを有する。
【0197】
このようなリワードデジタル通貨の属性(性質)又はタイプは、リワードデジタル通貨がユーザアカウントに支給された時期又は支給された理由(原因)によって分けられる。
【0198】
i)「第1属性のリワードデジタル通貨」は、電子決済プロセスの完了回次が1回次(初回次)である場合にユーザアカウントに支給されるデジタル通貨であって、本発明において「初決済ボーナス」、「回次ボーナス」と混用される。ii)「第2属性のリワードデジタル通貨」は、電子決済プロセスが完了する毎にユーザアカウントに支給されるデジタル通貨であって、本発明において「常時ボーナス」と混用される。iii)「第3属性のリワードデジタル通貨」は、電子決済プロセスの完了回次が予め設定されたリワード条件を満たす場合にユーザアカウントに支給されるデジタル通貨であって、本発明において「維持ボーナス」と混用される。
【0199】
ここで、予め設定されたリワード条件は、完了回次が特定回次に該当するか、又は所定間隔で繰り返される回次に該当することを条件とし得る。
【0200】
まず、第1属性を有するリワードデジタル通貨について説明する。
【0201】
制御部130は、第1回次(又は初回次)の電子決済プロセスが完了すると、「第1属性のリワードデジタル通貨」をユーザアカウントに支給する。制御部130は、ユーザアカウントに、購入デジタル通貨の購入数量に加えて、リワード数量だけの第1属性のリワードデジタル通貨を追加支給する。制御部130は、購入数量が大きいほどより大きいリワード数量だけの第1属性のリワードデジタル通貨をユーザアカウントに提供する。
【0202】
制御部130は、ユーザアカウントで決済プロセスが完了すると、当該決済プロセスが前記ユーザアカウントで完了した何回目の決済プロセスであるかを検索する。制御部130は、ユーザアカウントに対応する決済履歴(又はヒストリ情報)から、前記検索を行う。
【0203】
一方、制御部130は、保存部120に保存されたマッチング情報に基づいて、ユーザアカウントに提供する第1属性のリワードデジタル通貨のリワード数量を決定する。
【0204】
ここで、マッチング情報は、図8に示すように、保存部120の予め設定されたDBに保存された情報であって、ユーザアカウントに支給されるリワード数量を定義した情報を含む。マッチング情報は、デジタル通貨の異なる購入数量に対してそれぞれマッチングされたリワード数量に関する情報を含む。また、マッチング情報は、異なる属性のリワード通貨に関する数量情報を含む。
【0205】
マッチング情報は、異なる購入デジタル通貨に対して支給されるべきそれぞれの属性のリワード通貨の数量に関する情報を含む。
【0206】
制御部130は、マッチング情報800に基づいて、特定リワード数量だけの第1属性のリワードデジタル通貨をユーザアカウントに提供する。
【0207】
一例として、保存部120に保存されたマッチング情報800によれば、デジタル通貨の購入数量30個(820)にマッチングされた第1属性のリワードデジタル通貨のリワード数量は2個(821)である。制御部130は、ユーザアカウントに関連して、30個の数量だけのデジタル通貨に対する第1回次の決済プロセスが完了すると、ユーザアカウントに、購入されたデジタル通貨30個(820)と共に、第1属性のリワードデジタル通貨2個を追加支給する。
【0208】
他の例として、保存部120に保存されたマッチング情報800によれば、デジタル通貨の購入数量100個(830)にマッチングされた第1属性のリワードデジタル通貨のリワード数量は5個(831)である。よって、図9に示すように、制御部130は、ユーザアカウントに関連して、100個のデジタル通貨に対する第1回次の電子決済プロセスが完了すると、ユーザアカウントに、購入デジタル通貨100個(830)と共に、第1属性のリワードデジタル通貨5個(832)を支給する。
【0209】
一方、制御部130は、ユーザアカウントで第1回次(初回次)の電子決済プロセスが完了したとしても、マッチング情報を確認した結果、購入されたデジタル通貨の数量にマッチングされた第1属性のリワードデジタル通貨の数量が存在しない場合、ユーザアカウントに第1属性のリワードデジタル通貨の支給を行わない。例えば、図示のように、ユーザアカウントで20個のデジタル通貨が購入される場合、ユーザアカウントに支給される第1属性のリワードデジタル通貨は存在しない。
【0210】
また、制御部130は、電子決済プロセスが完了することに基づいて、「第2属性のリワードデジタル通貨」をユーザアカウントに支給する。
【0211】
前述したように、第2属性のリワードデジタル通貨は、電子決済プロセスが完了する毎に支給されるデジタル通貨であって、「常時ボーナス」の概念と理解される。
【0212】
制御部130は、ユーザアカウントに、購入デジタル通貨の購入数量に加えて、リワード数量だけの第2属性のリワードデジタル通貨を追加支給する。図8に示すように、制御部130は、購入数量が大きいほどより大きいリワード数量だけの第2属性のリワードデジタル通貨をユーザアカウントに提供する。
【0213】
一方、制御部130は、自動決済方式により購入されるデジタル通貨の数量が予め設定された数(例えば、図8によれば、購入されるデジタル通貨が100個以上)の場合に限り、第2属性のデジタル通貨をユーザアカウントに支給する。
【0214】
制御部130は、保存部120に保存されたマッチング情報に基づいて、ユーザアカウントに提供する第2属性のリワードデジタル通貨のリワード数量を決定する。
【0215】
制御部130は、電子決済プロセスが完了したとしても、マッチング情報を確認した結果、購入されたデジタル通貨の数量にマッチングされた第2属性のデジタル通貨の数量が存在しない場合、ユーザアカウントに第2属性のデジタル通貨の支給を行わない。
【0216】
一例として、保存部120に保存されたマッチング情報800によれば、デジタル通貨の購入数量30個(820)にマッチングされた第2属性のリワードデジタル通貨のリワード数量は0個(821)である。よって、制御部130は、ユーザアカウントに関連して、30個のデジタル通貨に対する電子決済プロセスが完了すると、第2属性のリワードデジタル通貨を支給しない。
【0217】
他の例として、保存部120に保存されたマッチング情報800によれば、デジタル通貨の購入数量100個(830)にマッチングされた第2属性のリワードデジタル通貨のリワード数量は2個(832)である。よって、制御部130は、ユーザアカウントに関連して、100個のデジタル通貨に対する電子決済プロセスが完了する毎に、第2属性のリワードデジタル通貨2個(832)をユーザアカウントに支給する。
【0218】
また、制御部130は、電子決済プロセスの完了回次が予め設定されたリワード条件を満たすと、「第3属性のリワードデジタル通貨」をユーザアカウントに支給する。
【0219】
ここで、「第3属性のリワードデジタル通貨」は、電子決済プロセスの完了回次が予め設定されたリワード条件を満たす場合にユーザアカウントに支給されるデジタル通貨であって、本発明において「維持ボーナス」と混用される。ここで、予め設定されたリワード条件は、完了回次が特定回次に該当するか、又は所定間隔で繰り返される回次に該当することを条件とし得る。例えば、第3属性のリワードデジタル通貨は、決済プロセスの完了回次が10回目になる毎に(例えば、10回、20回、30回、...)支給されるリワードデジタル通貨である。
【0220】
制御部130は、購入数量が大きいほどより大きいリワード数量だけの第3属性のリワードデジタル通貨をユーザアカウントに提供する。
【0221】
より具体的には、制御部130は、保存部120に保存されたマッチング情報に基づいて、ユーザアカウントに提供する第3属性のリワードデジタル通貨のリワード数量を決定する。
【0222】
ここで、マッチング情報とは、図8に示すように、保存部120の予め設定されたDBに保存された情報であって、デジタル通貨の異なる購入数量に対してそれぞれマッチングされた第3属性のリワードデジタル通貨のリワード数量を含む情報を意味する。
【0223】
制御部130は、マッチング情報800に基づいて、特定リワード数量だけの第3属性のリワードデジタル通貨をユーザアカウントに提供する。
【0224】
一例として、保存部120に保存されたマッチング情報800によれば、デジタル通貨の購入数量30個(820)にマッチングされた第3属性のリワードデジタル通貨のリワード数量は1個(823)である。よって、制御部130は、ユーザアカウントに関連して、完了回数が予め設定された条件(例:10の倍数に該当する回次の電子決済プロセスが完了する毎に)を満たすと、購入されたデジタル通貨30個(820)と共に、第3属性のリワードデジタル通貨1個(823)を支給する。
【0225】
他の例として、保存部120に保存されたマッチング情報800には、デジタル通貨の購入数量100個(830)にマッチングされた第3属性のリワードデジタル通貨のリワード数量は3個(833)である。よって、図9に示すように、制御部130は、ユーザアカウントに関連して、完了した電子決済プロセスの完了回数が予め設定された条件(例:すなわち、10の倍数に該当する回次の電子決済プロセスが完了する毎に(10回次、20回次、...(834)))を満たすと、購入されたデジタル通貨100個(830)と共に、第3属性のリワードデジタル通貨3個(833)を支給する。
【0226】
一方、制御部130は、電子決済プロセスの完了回数が前記第3属性のリワードデジタル通貨が支給されるべき回次である場合も、マッチング情報を確認した結果、購入されたデジタル通貨の数量にマッチングされた第3属性のデジタル通貨の数量が存在しない場合、ユーザアカウントに第3属性のデジタル通貨の支給を行わない。
【0227】
一例として、保存部120に保存されたマッチング情報800によれば、デジタル通貨の購入数量20個にマッチングされた第3属性のリワードデジタル通貨のリワード数量は0個である。よって、制御部130は、ユーザアカウントに関連して、20個のデジタル通貨に対する電子決済プロセスが完了すると、第3属性のリワードデジタル通貨を支給しない。
【0228】
このように、制御部130は、ユーザアカウントでデジタル通貨の購入のための電子決済プロセスが完了すると、マッチ情報を参照して、ユーザアカウントに追加支給するリワードデジタル通貨が存在するか否かを判断する。
【0229】
制御部130は、電子決済プロセスを完了したユーザアカウントが、第1、第2及び第3属性にそれぞれ対応するリワードデジタル通貨が支給される条件に該当するか否かを判断する。
【0230】
制御部130は、ユーザアカウントで最初(第1回次)のデジタル通貨の購入が行われたか否かを判断し、デジタル通貨の購入数量が第1属性のリワードデジタル通貨の支給条件を満たすか否かを判断する。
【0231】
また、制御部130は、ユーザアカウントでデジタル通貨の購入のための電子決済プロセスが完了すると、デジタル通貨の購入数量が第2属性のリワードデジタル通貨の支給条件に該当する数量であるか(例えば、購入されたデジタル通貨が100個以上であるか)否かを判断する。そして、判断の結果、前記デジタル通貨の購入数量が第2属性のリワードデジタル通貨の支給条件に該当する数量である場合、制御部130は、ユーザアカウントに第2属性のリワードデジタル通貨を支給する。ユーザアカウントで購入されるデジタル通貨が100個以上の場合、第2属性のリワードデジタル通貨が支給される。
【0232】
さらに、制御部130は、ユーザアカウントでデジタル通貨の購入のための電子決済プロセスが完了した完了回次をカウントし、カウントの結果、前記完了回次が、第3属性のリワードデジタル通貨の支給条件に該当する特定回次(例えば、10回目、20回目など)であるか否かを判断する。
【0233】
そして、制御部130は、前記完了回次が前記特定回次に該当すると、デジタル通貨の購入数量が第3属性のリワードデジタル通貨の支給条件に該当する数量であるか(例えば、購入されたデジタル通貨が30個以上であるか)否かを判断する。そして、判断の結果、前記デジタル通貨の購入数量が第3属性のリワードデジタル通貨の支給条件に該当する数量である場合、制御部130は、ユーザアカウントに第3属性のリワードデジタル通貨を支給する。ユーザアカウントで購入されるデジタル通貨が30個以上の場合、前記特定回次毎に第3属性のリワードデジタル通貨が支給される。
【0234】
このように、本発明においては、ユーザアカウントでデジタル通貨の購入が行われた場合、デジタル通貨の購入数量及び購入回次(電子決済プロセスの完了回次)の少なくとも1つに基づいて、リワードデジタル通貨を支給することにより、自動決済方式でデジタル通貨を購入するユーザに持続的な特典を提供する。
【0235】
前述したように、自動決済方式が登録されたユーザアカウントには、自動決済方式で何個のデジタル通貨の購入を行うかに関する数量情報がマッチングされて保存される。
【0236】
このようにユーザアカウントに数量情報が登録された状態で、ユーザアカウントからデジタル通貨の購入数量の変更要求を受信することに基づいて、制御部130は、ユーザアカウントに登録された数量情報を変更された数量情報に変更する。
【0237】
制御部130は、ユーザアカウントに関連して、予め設定された決済イベントが発生すると、変更された購入数量に対応する決済金額に対する電子決済プロセスを開始する。
【0238】
また、制御部130は、変更された購入数量が、前述した第2属性のリワードデジタル通貨の支給対象に該当する場合、変更された購入数量にマッチングされた数量だけの第2属性のリワードデジタル通貨をユーザアカウントに支給する。
【0239】
さらに、制御部130は、変更された購入数量に対応する決済金額に対する電子決済プロセスを完了し、数量情報を変更する前にカウントされた完了回数を累積する。すなわち、制御部130は、保存部120に保存された完了回数を初期化するのではなく、保存部120に保存された完了回数を連続してカウントする。
【0240】
さらに、制御部130は、完了回数が予め設定されたリワード条件を満たす場合、変更された購入数量のデジタル通貨と共に、変更された購入数量に対応してマッチング情報にマッチングされたリワード数量だけのデジタル通貨(第3属性のリワードデジタル通貨)をユーザアカウントに支給する。
【0241】
例えば、図10に示すように、ユーザアカウントに関連して、既存のデジタル通貨の購入数量が100個(1010)である場合、予め設定されたリワード条件は、10回次毎に(すなわち、10の倍数に該当する回次の電子決済プロセスが完了する毎に(1050))第3属性のリワードデジタル通貨がユーザアカウントに支給されるものであり得る。
【0242】
この場合、制御部130は、100個の購入数量に対応する決済金額に対する第1回次の電子決済プロセスを完了し、ユーザアカウントに、100個の購入デジタル通貨(1010)と、100個の購入デジタル通貨(1010)にマッチングされた5個の第1属性のリワードデジタル通貨(831、1020)を支給する。また、制御部130は、100個の購入数量に対応する決済金額に対する第2回次から第9回次までの電子決済プロセスを完了し、それぞれの電子決済プロセスが完了する毎に、100個の購入デジタル通貨(1010)をユーザアカウントに支給する。さらに、図8のマッチング情報によれば、ユーザアカウントには、第2回次から第9回次の電子決済プロセスが完了する毎に、2個の第2属性のリワードデジタル通貨が支給される。
【0243】
一方、第9回次の電子決済プロセスが完了した後、制御部130は、ユーザアカウントからデジタル通貨の購入数量の変更要求を受信し、ユーザアカウントに予め登録された数量情報を100個から500個に変更する。この場合、制御部130は、ユーザアカウントに関連して、決済イベントが発生することに基づいて変更された購入デジタル通貨500個(1030)の購入が行われるように、電子決済プロセスを実行する。制御部130は、電子決済プロセスの完了回数を以前の9回次から10回に更新し、完了回数が予め設定されたリワード条件(10回次(1050))を満たすか否かを判断する。この場合、完了回数が予め設定されたリワード条件(10回次(1050))を満たすので、制御部130は、ユーザアカウントに、購入デジタル通貨500個(1030)と共に、変更された購入デジタル通貨500個(1030)にマッチングされたリワード数量だけの第3属性のリワードデジタル通貨(例:15個(843、1040))を支給する。
【0244】
このように、本発明において、制御部130は、ユーザアカウントに関連して決済条件や購入数量などが変更された場合、変更された情報に基づいて電子決済プロセスを実行すると共に、リワードデジタル通貨を適宜変更することができる。ここで、ユーザアカウントで行われた電子決済プロセスが第1回次でない場合、第2及び第3属性の少なくとも1つの属性に関連するデジタル通貨の支給数量が変更され得る。
【0245】
一方、制御部130は、異なる複数の決済タイプによってリワード条件が異なるように設定する。
【0246】
前述したように、複数の決済タイプのうち、第1決済タイプは、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨の数量に基づいて自動決済が行われるようにする決済タイプであり、第2決済タイプは、基準日(特定日付)を基準として自動決済が行われるようにする決済タイプである。
【0247】
制御部130は、異なる複数の決済タイプの属性及びユーザの消費パターンを反映して、ユーザアカウントが保有しているコンテンツ閲覧券が消尽せず、ユーザの自動決済を積極的に誘導する方向にリワード条件を設定する。
【0248】
制御部130は、第1決済タイプに対応するリワード条件の所定回次間隔と、第2決済タイプに対応するリワード条件の所定回次間隔が異なるように設定する。
【0249】
より具体的には、i)制御部130は、第1決済タイプに対応するリワード条件の所定回次間隔を、第2決済タイプに対応するリワード条件の所定回次間隔より相対的に長く設定することができる。ii)それに対して、制御部130は、第1決済タイプに対応するリワード条件の所定回次間隔を、第2決済タイプに対応するリワード条件の所定回次間隔より短く設定することができる。
【0250】
一例として、図11の(a)に示すように、制御部130は、第1決済タイプに対応するリワード条件の所定回次間隔を10回(すなわち、10の倍数に該当する回次の電子決済プロセスが完了する毎に)に設定する。制御部130は、第1決済タイプに関連して、完了回次が10回次になる毎に(すなわち、10回次、20回次、30回次、...(1112))購入デジタル通貨の購入数量100個(830、1110)に対応するリワード数量(3個)だけの第3属性のリワードデジタル通貨(833、1111)をユーザアカウントに提供する。
【0251】
他の例として、図11の(b)に示すように、制御部130は、第2決済タイプに対応するリワード条件の所定回次間隔を4回(すなわち、4の倍数に該当する回次の電子決済プロセスが完了する毎に)に設定する。よって、制御部130は、第2決済タイプに関連して、完了回次が4回次になる毎に(すなわち、4回次、8回次、12回次、...(1122))購入デジタル通貨の購入数量100個(830、1120)に対応するリワード数量(3個)だけの第3属性のリワードデジタル通貨(833、1121)をユーザアカウントに提供する。
【0252】
このように、制御部130は、決済イベントに基づいて、同じ数量のデジタル通貨が購入される場合でも、リワードデジタル通貨が支給される間隔が異なるように設定することができる。
【0253】
以上、電子決済プロセスが完了することに基づいて、ユーザアカウントに支給される購入デジタル通貨及びリワードデジタル通貨について説明した。以下、図面を参照して、ユーザアカウントと連携して保存部120に保存される決済履歴についてより具体的に説明する。図12は本発明におけるユーザアカウントの決済履歴を説明するための概念図である。
【0254】
制御部130は、ユーザアカウントと連携してユーザの決済履歴を保存部120に保存する。決済履歴とは、デジタル通貨の購入に関する情報を意味する。例えば、決済履歴には、i)デジタル通貨の決済方式(例えば、第1決済方式(1回限りの決済方式)であるか、第2決済方式(自動決済方式)であるか)、ii)第2決済方式の場合、デジタル通貨決済の決済タイプ(第1決済タイプ(デジタル通貨の保有量を基準に決済が行われるタイプ)であるか、第2決済タイプ(基準日を基準として決済が行われるタイプ)であるか)、iii)ユーザアカウントで購入されたデジタル通貨の数(累積購入数量)、iv)決済イベント毎に購入されるデジタル通貨の購入数量、v)現在保有しているデジタル通貨の数量、vi)支給されたリワードデジタル通貨の数(累積支給数量)、vii)リワードデジタル通貨の属性(第1~第3属性のいずれの属性を有するリワードデジタル通貨であるか)、viii)リワードデジタル通貨の有効期間、ix)現在保有しているリワードデジタル通貨の数量、x)デジタル通貨の購入キャンセルに関する情報、xi)決済方式、決済タイプなどに関する変更情報、xii)自動決済の中断、解約などに関する情報のうち少なくとも1つが含まれる。
【0255】
このような決済履歴に関する情報はユーザに提供される。制御部130は、図12に示すように、ユーザ電子機器200上に、前述した決済履歴に含まれる情報の少なくとも一部を提供する。図12に示すように、制御部130は、決済履歴ページ1210上にデジタル通貨に関連する決済履歴1220を提供する。ユーザには、決済履歴ページ1210を介して、i)現在保有中のデジタル通貨の数1221、ii)デジタル通貨の購入(又はチャージ)日時1222、iii)デジタル通貨の購入(又はチャージ)数1223、iv)決済対象金額1224、v)デジタル通貨の購入キャンセルの有無1225などが提供される。
【0256】
一方、図示していないが、制御部130は、「決済履歴ページ」に、決済履歴と共に、デジタル通貨の購入キャンセル(払戻要求)ボタンを露出させてもよい。
【0257】
一方、制御部は、購入キャンセルが可能なデジタル通貨に対してのみキャンセル(払戻要求)ボタンを露出させてもよい。すなわち、デジタル通貨の購入から経過した期間又はデジタル通貨の使用の有無によって、キャンセルの可否が異なるように設定される。
【0258】
例えば、制御部130は、i)デジタル通貨を購入した日から予め設定された期間(例えば、7日)が経過したとき、ii)デジタル通貨を購入した日から予め設定された期間(例えば、7日)が経過していないが、デジタル通貨を使用(すなわち、コンテンツの閲覧に消費)したときは、購入キャンセル(払戻要求)ボタンを露出させなくてもよい。
【0259】
ユーザにより電子機器200上に露出した購入キャンセル(払戻要求)ボタンが選択されると、デジタル通貨の購入キャンセル要求(払戻要求)が本発明によるデジタル通貨支給システム100に送信される。
【0260】
制御部130は、購入が完了したデジタル通貨に対する払戻要求を受信すると、購入が完了したデジタル通貨に対応する決済金額の払い戻しのための払戻プロセスを行う。
【0261】
制御部130は、購入が完了したデジタル通貨の払い戻しを行う場合、デジタル通貨の購入に対応してユーザアカウントに支給されたリワード通貨が存在するか否かを判断する。制御部130は、購入されたデジタル通貨の払い戻しが行われる場合、支給されたリワード通貨の回収を行う。
【0262】
より具体的には、制御部130は、ユーザアカウントに、「既に支給されたリワード数量に該当するデジタル通貨」が存在するか否かを確認する。ここで、既に支給されたリワード数量に該当するデジタル通貨とは、購入が完了したデジタル通貨に基づいてユーザアカウントに支給されたリワードデジタル通貨を意味する。
【0263】
確認の結果、ユーザアカウントに、既に支給されたリワード数量に該当するデジタル通貨が存在する場合、制御部130は、決済金額の払い戻しが完了することに基づいて、ユーザアカウントから、既に支給されたリワード数量に該当するデジタル通貨を回収する。
【0264】
また、制御部130は、ユーザアカウントに、「払い戻しが要求された購入数量と既に支給されたリワード数量の総和に該当するデジタル通貨」が存在するか否かを確認する。ここで、既に支給されたリワード数量とは、払戻要求の対象となるデジタル通貨に基づいて支給されたリワード数量を意味する。
【0265】
確認の結果、ユーザアカウントに、払い戻しが要求された購入数量と既に支給されたリワード数量の総和に該当するデジタル通貨が存在する場合、制御部130は、決済金額の払い戻しが完了することに基づいて、ユーザアカウントから、払い戻しが要求された購入数量と既に支給されたリワード数量の和に該当するデジタル通貨を回収する。この場合、制御部130は、前記決済金額が払い戻されるように、デジタル通貨を購入した決済手段又は予め設定された他の手段を介して、ユーザに前記決済金額を払い戻す。
【0266】
例えば、図13の(a)に示す決済履歴ページ1300のように、ユーザアカウントに購入デジタル通貨100個(例:クッキー100個)及びリワードデジタル通貨(例:クッキー10個)を支給した履歴1310がある場合について説明する。
【0267】
制御部130は、ユーザアカウントに、i)既に支給されたリワード数量に該当するデジタル通貨(例:クッキー10個)又はii)払い戻しが要求された購入数量(例:クッキー100個)と既に支給されたリワード数量(例:クッキー10個)の総和に該当するデジタル通貨(例:クッキー110個)が存在する場合、払戻プロセスを実行する。制御部130は、払戻プロセスが完了することに基づいて、ユーザアカウントから、i)既に支給されたリワード数量に該当するデジタル通貨(例:クッキー10個)又はii)払い戻しが要求された購入数量(例:クッキー100個)と既に支給されたリワード数量(例:クッキー10個)の総和に該当するデジタル通貨(例:クッキー110個)を回収する。図13の(b)は、払い戻しが要求された購入数量(例:クッキー100個)と既に支給されたリワード数量(例:クッキー10個)の総和に該当するデジタル通貨(例:クッキー110個)を回収した履歴1320が出力された決済履歴ページ1300である。制御部130は、払戻プロセスが完了すると、図13の(b)に示すように、それに関する情報をユーザに提供する。
【0268】
また、ユーザアカウントに、「払い戻しが要求された購入数量と既に支給されたリワード数量の総和に該当するデジタル通貨」が存在しない場合、制御部130は、決済金額から消費されたデジタル通貨の数量に対応する金額を除く金額を払戻金額として特定する。制御部130は、特定された払戻金額に対して払戻プロセスを実行し、消費者アカウントが保有しているデジタル通貨を全て回収する。
【0269】
例えば、ユーザが100個の購入デジタル通貨を10,000ウォンで購入し、それに対する補償として10個のリワードデジタル通貨が支給されたと仮定して説明する。1個のデジタル通貨の価値は100ウォンである。ユーザが10個のデジタル通貨を消費して100個のデジタル通貨のみを保有している状況で、100個の購入デジタル通貨に対して払戻要求を行った。制御部130は、ユーザアカウントに、払い戻しが要求された購入数量(100個)と既に支給されたリワード数量(10個)の総和(110個)に該当するデジタル通貨が存在しないことを確認する。この場合、制御部130は、10個のデジタル通貨が消費されたと判断する。制御部130は、決済金額10,000ウォンから消費された10個のデジタル通貨に対応する金額である1,000ウォン(10×100ウォン)を除く9,000ウォンを払戻金額として特定し、9,000ウォンに対して払戻プロセスを実行する。制御部130は、ユーザCに9,000ウォンを払い戻し、ユーザCが保有している100個のデジタル通貨を全て回収する。
【0270】
一方、制御部130は、特定された払戻金額が0以下の場合(すなわち、マイナスの場合)は、払戻プロセスを実行しない。すなわち、この場合は、払戻対象金額が存在しないので払戻プロセスが不可能な場合である。この場合、リワードデジタル通貨が存在しても、それは払戻対象金額に該当するデジタル通貨としてカウントされないようにしてもよい。例えば、100個のデジタル通貨が購入され、それに対する補償として10個のリワードデジタル通貨が支給された状態で、現在デジタル通貨が10個残っていると仮定する。この状態で、ユーザアカウントから払戻要求を受信すると、制御部130は、購入された100個のデジタル通貨の使用が完了したと判断する。すなわち、この場合、制御部130は、ユーザアカウントに保有されている10個のデジタル通貨をリワードデジタル通貨として取り扱い、デジタル通貨の払戻プロセスが不可能であると判断する。
【0271】
一方、それにもかかわらず、ユーザアカウントから払戻プロセスの要求を受信すると、制御部130は、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨を全て回収し、ユーザアカウントに払戻金額を支払わない。
【0272】
一方、制御部130は、購入デジタル通貨の有効期間とボーナスデジタル通貨の有効期間(使用期限)とが異なるように設定することができる。購入デジタル通貨の場合、有効期間が設定されなくてもよい。ボーナスデジタル通貨の場合、特定期間に限って使用できるように、有効期間が設定されてもよい。
【0273】
また、購入デジタル通貨の場合、有効期間が設定されてもよく、その場合、制御部130は、ボーナスデジタル通貨の有効期間を購入デジタル通貨の有効期間より相対的に短く設定してもよい。
【0274】
さらに、制御部130は、有効期間の設定が存在するデジタル通貨の場合、有効期間の開始日をデジタル通貨がユーザアカウントに支給された日に設定してもよい。
【0275】
例えば、図14に示すように、「CCC」ユーザアカウント1410は、計14個のボーナスデジタル通貨1420を保有している。「CCC」ユーザアカウントが保有している14個のボーナスデジタル通貨は、i)2021年1月1日付で支給された14個のボーナスデジタル通貨1421、ii)2021年3月5日付で支給された3個のボーナスデジタル通貨1422、iii)2021年4日7日付で支給された3個のボーナスデジタル通貨1423である。それらはそれぞれ6カ月の有効期間を有する。よって、「CCC」ユーザアカウントが保有しているボーナスデジタル通貨の使用可能日は、i)2021年1月1日付で支給された14個のボーナスデジタル通貨1421は2021年7月1日までに、ii)2021年3月5日付で支給された3個のボーナスデジタル通貨1422は2021年9月5日までに、iii)2021年4日7日付で支給された3個のボーナスデジタル通貨1423は2021年10月7日までに、それぞれ異なるように設定される。
【0276】
一方、制御部130は、有効期間が設定されたデジタル通貨の有効期間が経過すると、有効期間が経過したデジタル通貨を消滅させる。この場合、ユーザアカウントに支給された消滅対象のデジタル通貨は、ユーザアカウントから回収(又は差し引き)される。
【0277】
このとき、制御部130は、それぞれのデジタル通貨の有効期間から所定期間前に、ユーザアカウントにデジタル通貨の消滅予定を案内するようにしてもよい。
【0278】
また、制御部130は、リワードデジタル通貨の属性毎に、異なる有効期間を設定することができる。
【0279】
一方、制御部130は、ユーザアカウントに異なる有効期間を有する複数のリワードデジタル通貨が存在する場合、リワードデジタル通貨が有効期間満了順に使用されるように、リワード通貨の使用を制御する。
【0280】
制御部130は、ユーザアカウントからいずれのリワードデジタル通貨を用いるかの選択を受けなくても、独自に、リワードデジタル通貨が有効期間満了順に使用されるようにする。
【0281】
一方、制御部130は、ユーザ端末200と連携したユーザヒストリ情報を保存部120に保存する。
【0282】
ヒストリ情報には、ユーザアカウントでのデジタル通貨の購入に関する様々な情報が含まれる。ヒストリ情報には、前述した決済履歴に関する情報が含まれる。
【0283】
ヒストリ情報には、ユーザアカウントに関連して、i)デジタル通貨の購入に関する電子決済プロセスの決済番号、ii)決済日時(電子決済プロセスが完了した日時)、iii)デジタル通貨の購入数量及びリワード数量、iv)ユーザアカウントが保有しているデジタル通貨の残余数量(購入デジタル通貨の残余数量及びリワードデジタル通貨の残余数量)、v)デジタル通貨の状態(ユーザアカウントにデジタル通貨が支給されたが用いられていない状態(発行)、ユーザアカウントに支給されたデジタル通貨の一部がコンテンツの閲覧に用いられた状態(使用中)、及びユーザアカウントに支給されたデジタル通貨が全て用いられた状態(全て消尽)のいずれか)、vi)デジタル通貨が購入された決済方式(例:第1決済方式又は第2決済方式)、vii)決済金額、viii)払戻金額、ix)デジタル通貨の使用内訳、x)第2決済方式の登録又は変更履歴、xi)リワードデジタル通貨の支給履歴、xii)リワードデジタル通貨の属性(第1~第3属性のいずれの属性を有するリワードデジタル通貨であるか)、xiii)リワードデジタル通貨の有効期間のうち少なくとも1つが含まれる。
【0284】
制御部130は、図15に示すように、ユーザヒストリ情報として、i)購入デジタル通貨の購入数量1511、及びii)リワードデジタル通貨のリワード数量1512をそれぞれユーザアカウントと連携して保存部120に保存することができる。
【0285】
また、制御部130は、図15に示すように、ユーザヒストリ情報として、i)購入デジタル通貨の残余数量1521、及びii)リワードデジタル通貨の残余数量1522をそれぞれユーザアカウントと連携して保存部120に保存することができる。
【0286】
制御部130は、i)デジタル通貨の購入数量1511、ii)リワードデジタル通貨のリワード数量1512、iii)デジタル通貨の残余数量1521、及びiv)リワードデジタル通貨の残余数量1522に基づいて、払戻金額及びユーザアカウントから回収するデジタル通貨の数量を特定し、その数量情報に基づいて、前述した払戻プロセスを実行する。払戻プロセスについては、上記説明を援用する。
【0287】
さらに、制御部130は、図16に示すように、ユーザヒストリ情報として、i)ユーザアカウントでデジタル通貨を用いてコンテンツを閲覧した日時1611、ii)コンテンツの閲覧に用いられたデジタル通貨の数量1612、iii)コンテンツの閲覧に用いられたデジタル通貨の種類(例:購入デジタル通貨又はリワードデジタル通貨の少なくとも1つ)1613、iv)コンテンツの区分(例:コンテンツ作品のジャンル)1614、v)コンテンツ名(例:作品名)1615などをユーザアカウントと連携して保存部120に保存することができる。
【0288】
さらに、ヒストリ情報には、ユーザアカウントと連携して行われる様々な情報が全て保存可能であり、それらは前述した様々な状況に関する情報と連携して処理される。
【0289】
例えば、前述したように、第2決済方式の登録又は変更履歴に関連して、ユーザアカウントから選択情報を受信すると、制御部130は、図17に示すように、ユーザアカウントの登録状態(例:新規)1610、決済条件(例:最小数量30個)1611、及び数量情報(例:50個)1612を互いに連携して保存部120に保存する。
【0290】
さらに、制御部130は、ユーザアカウントから決済条件の変更要求又はデジタル通貨の購入数量の変更要求を受信すると、変更が要求された情報に基づいて、ユーザアカウントの登録状態(例:変更)1620、決済条件(例:基準日5日)1621、及び数量情報(例:100個)1622を互いに連携して保存部120に保存する。
【0291】
さらに、制御部130は、ユーザアカウントから自動決済の中断要求を受信すると、ユーザアカウントの自動決済登録状態(例:OFF)1630、及び中断前の数量情報(例:100個)を互いに連携して保存する。
【0292】
本発明においては、自動決済の中断機能及び解約機能を提供し、それに関する情報はユーザヒストリ情報に全て保存される。本発明において、中断は、自動決済(又は自動チャージ)機能を一時的に止めるものであり、ユーザアカウントに登録された自動決済(又は自動チャージ)を抹消(又はキャンセル)する解約(又は解除)とは区分される。
【0293】
本発明において、自動決済の中断機能は、自動決済機能を一時的に止めることであって、自動決済機能を活性化状態から非活性化状態に切り替えることを意味する。制御部130は、自動決済機能が非活性化状態にある間、ユーザアカウントでデジタル通貨の購入のための自動決済が行われないようにする。この場合、ユーザアカウントで自動決済条件を満たす決済イベントが発生した場合でも、自動決済が行われない。
【0294】
制御部130は、ユーザアカウントに登録された自動決済(又は自動チャージ)機能が活性化状態の場合、ユーザ電子機器200から、自動決済(又は自動チャージ)機能を非活性化状態に変更する情報を受信する(すなわち、自動決済の中断)。
【0295】
また、制御部130は、ユーザアカウントに登録された自動決済(又は自動チャージ)機能が非活性化状態の場合、ユーザ電子機器200から、自動決済(又は自動チャージ)機能を活性化状態に変更する情報を受信する(すなわち、自動決済の中断解除)。
【0296】
制御部130は、ユーザアカウントから自動決済機能の中断(すなわち、自動決済の中断又は自動チャージの解約)要求を受信すると、ユーザアカウントで電子決済プロセスが完了した回次を含む決済履歴及び自動決済機能の中断要求に関する情報を保存部120に保存する。
【0297】
制御部130は、ユーザアカウントに関連して、ユーザアカウントに登録された決済条件を満たす決済イベントが発生しても、デジタル通貨の購入のための決済プロセスを開始しないようにすることができる。特に、制御部130は、ユーザアカウントから購入機能の中断要求を受信した時点から予め設定された期間の間、決済イベントが発生してもデジタル通貨の購入のための決済プロセスを開始しない。
【0298】
一方、制御部130は、ユーザアカウントから購入機能の中断要求を受信した時点から予め設定された期間が経過すると、ユーザアカウントに対して購入機能の中断を解除する。すなわち、制御部130は、予め設定された期間が経過すると、ユーザアカウントの自動決済(又は自動チャージ)機能を活性化状態に変更する。この場合、制御部130は、ユーザアカウントに対して、登録された決済条件を満たす決済イベントが発生するか否かを再モニタし、決済イベントが発生すると電子決済プロセスを開始する。
【0299】
ここで、予め設定された期間は、ユーザにより選択されるか、又は制御部130により設定される。予め設定された期間がユーザにより選択される場合、制御部130は、予め設定された期間が所定期間を超えることを制限することができる。すなわち、制御部130は、ユーザにより選択された予め設定された期間が所定期間を超える場合、所定期間の間のみ購入機能を中断することができる。
【0300】
また、制御部130は、購入機能の中断要求を受信した時点から予め設定された期間(例えば、90日)の間、ユーザアカウントに対する電子決済プロセスを開始しない。
【0301】
制御部130は、購入機能の中断要求を受信した時点から予め設定された期間(例えば、90日)が経過すると、自動決済(又は自動チャージ)機能を活性化するか否かを確認するメッセージをユーザ電子機器200上に出力する。
【0302】
また、制御部130は、自動決済(又は自動チャージ)機能を活性化し、ユーザアカウントに対して決済イベントが発生するか否かをモニタする。
【0303】
一方、制御部130は、自動決済機能が非活性化状態から活性化状態に切り替えられた後、自動決済による電子決済プロセスが完了すると、自動決済機能が非活性化される前にカウントした決済完了回数に連続して、回数をカウントする。
【0304】
例えば、自動決済機能が非活性化される前にカウントした決済完了回数が9回次の状態で、自動決済機能が非活性化状態から活性化状態に変更されて自動決済による電子決済プロセスが完了した場合、制御部130は、当該電子決済プロセスの完了を10回次の電子決済としてカウントする。
【0305】
一方、本発明においては、自動決済(又は自動チャージ)の解約に関する機能を提供する。
【0306】
本発明において、解約は、ユーザアカウントに登録された自動決済(又は自動チャージ)を抹消するものであり、自動決済(又は自動チャージ)を一時的に止める中断とは区分される。
【0307】
制御部130は、ユーザ電子機器200上に、自動決済の解約機能を提供するためのページを提供する。制御部130は、解約ページ上にユーザアカウントと連携した情報を露出させる。ユーザアカウントと連携した情報には、自動決済機能によりユーザが受けていた特典に関する情報が含まれる。図示のように、特典に関する情報には、ユーザアカウントに既に支給されたボーナスデジタル通貨、ユーザアカウントが自動決済(又は自動チャージ)機能を維持する際に支給されるボーナスデジタル通貨、及びコンテンツの無料利用権の少なくとも1つに関する情報が含まれる。
【0308】
制御部130は、「解約ページ」の一領域上に、自動決済(又は自動チャージ)機能の活性化及び非活性化を選択できるグラフィックオブジェクトを提供する。これにより、本発明による決済システム100は、ユーザが自動決済(又は自動チャージ)の解約でなく、自動決済(又は自動チャージ)の中断を選択するように誘導することができる。
【0309】
ユーザにより「解約ページ」の一領域に位置する解約のためのグラフィックオブジェクトが選択されると、解約要求情報が本発明による電子決済システム100に送信される。
【0310】
制御部130は、ユーザ電子機器200から解約要求を受信すると、ユーザ電子機器200上にユーザアカウントと連携した情報を提供する。これにより、本発明による決済システム100は、ユーザに特典情報を再通知することにより、ユーザが自動決済(又は自動チャージ)機能を維持するように誘導することができる。
【0311】
例えば、ユーザは、解約ページを介して、ユーザアカウントと連携した特典の提供を受けることができる。例えば、ユーザは、解約ページを介して、自動決済(又は自動チャージ)の登録により既に支給されたデジタル通貨の数量(例えば、クッキー10個)、又は自動決済(又は自動チャージ)時毎に支給されるデジタル通貨の数量(例えば、クッキー10個)などの特典情報の提供を受けることができる。
【0312】
また、ユーザが解約ページ1310の解約機能アイコンを選択すると、ユーザ電子機器200上には、ユーザアカウントと連携した特典がポップアップで提供されるようにしてもよい。例えば、「解約すると、再登録しても10回次毎に支給されるボーナスクッキー25個がもらえなくなります!」のように、ユーザの自動決済(又は自動チャージ)の解約を引き止める情報がポップアップで提供される。
【0313】
一方、ユーザが、自動決済(又は自動チャージ)を維持することによって提供される特典があるにもかかわらず、自動決済(又は自動チャージ)機能を解約する場合、解約を確認させるページが電子機器200上に露出する。
【0314】
一方、自動決済が解約された後、ユーザが自動決済登録を再申請すると、制御部130は、自動決済機能が解約される前にカウントした決済完了回数に連続して、回数をカウントするようにしてもよい。
【0315】
例えば、自動決済機能が解約される前にカウントした決済完了回数が9回次の状態で、自動決済機能が再申請されて電子決済プロセスが完了した場合、制御部130は、当該電子決済プロセスの完了を10回次の電子決済としてカウントする。
【0316】
一方、自動決済が解約された後、ユーザが自動決済登録を再申請すると、制御部130は、自動決済機能による電子プロセスの完了回数を1回次から新たにカウントするようにしてもよい。
【0317】
この場合、当該ユーザは、再登録者となり、制御部130は、再登録者に該当するユーザアカウントに、再加入お祝いボーナスデジタル通貨などを支給する。
【0318】
この場合、ユーザヒストリ情報には、ユーザ情報が「再加入顧客」などに更新される。
【0319】
また、制御部130は、リワードデジタル通貨の支給履歴を保存部に保存する。一例として、図18に示すように、制御部130は、i)1回次の電子決済プロセスが完了することに基づいてユーザアカウントに支給されたリワードデジタル通貨の支給内訳(支給日時(例:2020年1月13日)、リワードデジタル通貨の種類(例:第1属性のリワードデジタル通貨及び第2属性のリワードデジタル通貨)、並びにリワード数量(例:10個))1810を保存部120に保存する。ii)他の例として、制御部は、電子決済プロセスが完了することに基づいてユーザアカウントに支給されたデジタル通貨の支給内訳(支給日時(2020年3月2日)、リワードデジタル通貨の種類(例:第3属性のリワードデジタル通貨)、並びにリワード数量(例:5個))1820を保存部120に保存する。
【0320】
このように、制御部130は、ユーザアカウントに支給されたリワードデジタル通貨が、いずれの属性のデジタル通貨であるか、どれだけの数量が支給されたか、その有効期間がいつであるかなどのように、リワードデジタル通貨に関連する支給履歴に関する情報を、ユーザヒストリ情報として提供することができる。
【0321】
このように、本発明においては、デジタル通貨の購入及びリワードデジタル通貨の支給に関するユーザヒストリ情報を更新し続けることにより、ユーザ毎の体系化した管理及びモニタが可能である。
【0322】
前述したように、本発明によるデジタル通貨支給方法及びシステムは、デジタル通貨の決済に関連する決済イベントが発生する毎に、デジタル通貨の購入のための決済を開始することにより、デジタル通貨の決済が持続的に行われるようにすることができる。よって、コンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨の購入が持続的に行われることにより、コンテンツの消費が持続的に行われる。
【0323】
また、上記決済方式によれば、ユーザは、コンテンツの閲覧において、デジタル通貨の購入のための電子決済を毎回行わなくてもよいという利便性があり、いつでも保有しているデジタル通貨を用いてコンテンツを自由に利用することができる。
【0324】
すなわち、本発明によるデジタル通貨支給方法及びシステムは、決済条件に関連する決済イベントが発生することに基づいて電子決済プロセスを自動で開始することにより、ユーザが電子決済を別途行わなくてもよいというユーザ利便性を提供することができる。また、コンテンツを提供する事業者の立場では、コンテンツの閲覧が持続的に行われるようにするコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨支給方法により、消費者によるコンテンツの消費を効果的に誘導し、消費者によるコンテンツの持続的な消費を保証することにより、消費者の離脱を防止することができる。
【0325】
さらに、本発明においては、デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスの完了回数に応じて異なるデジタル通貨の数量をユーザアカウントに支給することにより、ユーザは、デジタル通貨の購入に対するリワードの提供を受けることができ、経済的なコンテンツの消費が可能である。コンテンツを提供する事業者の立場では、ユーザが自動決済を中途解約することを防止することができ、会員管理に有用である。
【0326】
一方、前述した本発明は、コンピュータで1つ以上のプロセスにより実行され、コンピュータ可読媒体に保存できるプログラムとして実現することができる。
【0327】
また、前述した本発明は、プログラム記録媒体にコンピュータ可読コード又はコマンドとして実現することができる。すなわち、本発明は、プログラムの形態で提供することができる。
【0328】
なお、コンピュータ可読媒体には、コンピュータシステムにより読み出されるデータが保存されるあらゆる種類の記録装置が含まれる。コンピュータ可読媒体の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Disk)、SDD(Silicon Disk Drive)、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ記憶装置などが挙げられる。
【0329】
また、コンピュータ可読媒体には、保存場所が含まれ、電子機器が通信を介してアクセスできるサーバ又はクラウド保存場所が含まれる。この場合、コンピュータは、有線又は無線通信を介して、サーバ又はクラウド保存場所から本発明によるプログラムをダウンロードすることができる。
【0330】
さらに、本発明において、前述したコンピュータは、プロセッサ、すなわちCPU(Central Processing Unit,中央処理装置)が搭載された電子機器であり、その種類はいかなるものでもよい。
【0331】
なお、上記詳細な説明は、いかなる面でも限定的に解釈されてはならず、例示的なものと考慮されるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲の合理的解釈により定められるべきであり、本発明の等価的範囲内におけるあらゆる変更が本発明に含まれる。
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