(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-20
(45)【発行日】2025-01-28
(54)【発明の名称】原価管理装置、原価管理方法及び原価管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/12 20230101AFI20250121BHJP
【FI】
G06Q40/12
(21)【出願番号】P 2021150234
(22)【出願日】2021-09-15
【審査請求日】2024-01-19
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】卯月 法晴
(72)【発明者】
【氏名】松田 健一郎
(72)【発明者】
【氏名】宮田 佑
(72)【発明者】
【氏名】田中 脩介
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-072547(JP,A)
【文献】特開2009-087059(JP,A)
【文献】特開2008-225789(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも支払先、費目名及び支払金額を含む支払依頼データに基づいて原価計算処理を行い会計システムに計上する原価管理装置であって、
前記会計システムから会計伝票データを取得する取得部と、
取得された前記会計伝票データのうち、前記会計システムに対してのみ計上されている会計伝票データを抽出する抽出処理部と、
抽出された前記会計伝票データに基づいて、前記支払依頼データを形成する支払依頼データ処理部と、
形成された前記支払依頼データに基づいて原価計算処理を行うことで、前記会計システムに原価計上する完成振替データを形成する完成振替データ形成部と、
抽出を行う会計伝票データの勘定科目及び補助科目の組合せが記憶された原価費目マスタと、を備え、
前記抽出処理部は、前記取得部から取得された前記会計伝票データのうち、前記原価費目マスタに記憶されている発生勘定科目及び補助科目の組み合わせを備える前記会計伝票データを、前記会計システムに対してのみ計上されている会計伝票データとして抽出すること、
を特徴とする原価管理装置。
【請求項2】
抽出を行わない会計伝票データの業務グループが記憶された連携対象外業務グループマスタを、さらに備え、
前記抽出処理部は、前記取得部で取得された前記会計伝票データのうち、業務グループが前記連携対象外業務グループマスタに存在せず、かつ、前記原価費目マスタに記憶されている発生勘定科目及び補助科目の組み合わせを備える前記会計伝票データを、前記会計システムに対してのみ計上されている会計伝票データとして抽出すること、
を特徴とする請求項1に記載の原価管理装置。
【請求項3】
前記支払依頼データは、少なくとも前記支払先、前記費目名及び前記支払金額と共に、伝票番号、業務グループ、勘定科目及び補助科目を含み、
前記抽出処理部は、取得された前記会計伝票データの業務グループが前記連携対象外業務グループマスタに存在しないこととする第1の抽出条件と、取得された前記会計伝票データの勘定科目及び補助科目の組合せが、前記原価費目マスタの発生勘定科目及び補助科目に存在することとする第2の抽出条件と、取得された前記会計伝票データの伝票番号が支払依頼データの会計伝票番号に存在しないこととする第3の抽出条件を全て満たす会計伝票データを抽出すること
を特徴とする請求項2に記載の原価管理装置。
【請求項4】
前記完成振替データ形成部は、形成された前記支払依頼データのうち、支払依頼番号が、別行の元支払依頼番号に存在する前記支払依頼データを除外する論理削除処理を行い、残りの支払依頼データに基づいて原価計算処理を行い、前記完成振替データを形成すること
を特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の原価管理装置。
【請求項5】
前記完成振替データ形成部は、前記論理削除処理が施され、また、過去に前記完成振替データを形成済みの前記支払依頼データを除外した残りの支払依頼データに基づいて原価計算処理を行い、前記完成振替データを形成すること
を特徴とする請求項4に記載の原価管理装置。
【請求項6】
前記支払依頼データに基づいて、原価要素の一覧画面である原価一覧画面を表示部に表示制御する際に、前記論理削除処理される支払依頼データを除外した残りの前記支払依頼データに基づいて前記原価一覧画面を形成して前記表示部に表示制御する表示制御部を、さらに備えること
を特徴とする請求項4に記載の原価管理装置。
【請求項7】
少なくとも支払先、費目名及び支払金額を含む支払依頼データに基づいて原価計算処理を行い会計システムに計上する原価管理方法であって、
取得部が、前記会計システムから会計伝票データを取得する取得ステップと、
抽出処理部が、取得された前記会計伝票データのうち、前記会計システムに対してのみ計上されている会計伝票データを抽出する抽出処理ステップと、
支払依頼データ処理部が、抽出された前記会計伝票データに基づいて、前記支払依頼データを形成する支払依頼データ処理ステップと、
完成振替データ形成部が、形成された前記支払依頼データに基づいて原価計算処理を行うことで、前記会計システムに原価計上する完成振替データを形成する完成振替データ形成ステップ
と、を備え、
前記抽出処理ステップでは、前記取得部から取得された前記会計伝票データのうち、原価費目マスタに記憶されている発生勘定科目及び補助科目の組み合わせを備える前記会計伝票データを、前記会計システムに対してのみ計上されている会計伝票データとして抽出すること、
を特徴とする原価管理方法。
【請求項8】
少なくとも支払先、費目名及び支払金額を含む支払依頼データに基づいて原価計算処理を行い会計システムに計上するようにコンピュータを機能させる原価管理プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記会計システムから会計伝票データを取得する取得部と、
取得された前記会計伝票データのうち、前記会計システムに対してのみ計上されている会計伝票データを抽出する抽出処理部と、
抽出された前記会計伝票データに基づいて、前記支払依頼データを形成する支払依頼データ処理部と、
形成された前記支払依頼データに基づいて原価計算処理を行うことで、前記会計システムに原価計上する完成振替データを形成する完成振替データ形成部として機能させ
、
前記抽出処理部は、前記取得部から取得された前記会計伝票データのうち、原価費目マスタに記憶されている発生勘定科目及び補助科目の組み合わせを備える前記会計伝票データを、前記会計システムに対してのみ計上されている会計伝票データとして抽出すること、
を特徴とする原価管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原価管理装置、原価管理方法及び原価管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日において、例えば製造業における原材料又は製造コスト、或いは、プロジェクトにおける労務費等の費用の管理及び計算を行い、原価の低減を通じて多くの収益を得ることを可能とする原価管理装置が知られている。
【0003】
また、特許文献1(特開2001-109834号公報)には、管理会計目的に最適な諸費用の勘定科目体系のもとで、勘定科目区分法によらずに製造原価と販売費及び一般管理費を自動仕訳集計し、企業会原則に基づく財務諸表の損益計算書を作成することを目的とした管理会計型財務会計システムの処理方法が開示されている。
【0004】
この管理会計型財務会計システムの処理方法は、財務諸表の製造原価と販売費及び一般管理費とを区分集計する処理方法として、前記製造原価と販売費及び一般管理費とに共通し重複する勘定科目を一元化して管理会計向け勘定科目体系とする。また、予め登録した個別部門を製造部門グループと販売管理部門グループとに2分類し、前記製造部門グループに属する製造部門費を前記製造原価とする。そして、販売管理部門グループに属する販売管理部門費を販売費及び一般管理費として集計し、財務諸表の損益計算書を作成する。
【0005】
ここで、原価管理システムに対しては、全ての原価要素を管理し、然るべきタイミングで完成振替処理及び原価振替処理を行うことが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、例えばワークフローシステムで管理されている社員の立替支払、又は、突発的な支払等のように、原価管理システムに対して直課すべき原価要素であるにも拘わらず、原価管理システムよりも先に会計システムに登録される場合がある。この場合、会計システムに登録された後に、原価管理システムで改めて原価計算が行われ、この原価計算結果に基づいて、会計システム上の会計伝票データを手動修正する面倒な作業が必要となる。
【0008】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、会計システムにのみ計上されている原価要素を抽出して原価計算処理を行い、会計システムに計上することで、会計システムの会計伝票データの面倒な手動修正を不要とする原価管理装置、原価管理方法及び原価管理プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る原価管理装置は、少なくとも支払先、費目名及び支払金額を含む支払依頼データに基づいて原価計算処理を行い会計システムに計上する原価管理装置であって、会計システムから会計伝票データを取得する取得部と、取得された会計伝票データのうち、会計システムに対してのみ計上されている会計伝票データを抽出する抽出処理部と、抽出された会計伝票データに基づいて、支払依頼データを形成する支払依頼データ処理部と、形成された支払依頼データに基づいて原価計算処理を行うことで、会計システムに原価計上する完成振替データを形成する完成振替データ形成部と、抽出を行う会計伝票データの勘定科目及び補助科目の組合せが記憶された原価費目マスタと、を備え、抽出処理部は、取得部から取得された会計伝票データのうち、原価費目マスタに記憶されている発生勘定科目及び補助科目の組み合わせを備える会計伝票データを、会計システムに対してのみ計上されている会計伝票データとして抽出する。
【0010】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る原価管理方法は、少なくとも支払先、費目名及び支払金額を含む支払依頼データに基づいて原価計算処理を行い会計システムに計上する原価管理方法であって、取得部が、会計システムから会計伝票データを取得する取得ステップと、抽出処理部が、取得された会計伝票データのうち、会計システムに対してのみ計上されている会計伝票データを抽出する抽出処理ステップと、支払依頼データ処理部が、抽出された会計伝票データに基づいて、支払依頼データを形成する支払依頼データ処理ステップと、完成振替データ形成部が、形成された支払依頼データに基づいて原価計算処理を行うことで、会計システムに原価計上する完成振替データを形成する完成振替データ形成ステップと、を備え、抽出処理ステップでは、取得部から取得された会計伝票データのうち、原価費目マスタに記憶されている発生勘定科目及び補助科目の組み合わせを備える会計伝票データを、会計システムに対してのみ計上されている会計伝票データとして抽出する。
【0011】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る原価管理プログラムは、少なくとも支払先、費目名及び支払金額を含む支払依頼データに基づいて原価計算処理を行い会計システムに計上するようにコンピュータを機能させる原価管理プログラムであって、コンピュータを、会計システムから会計伝票データを取得する取得部と、取得された会計伝票データのうち、会計システムに対してのみ計上されている会計伝票データを抽出する抽出処理部と、抽出された会計伝票データに基づいて、支払依頼データを形成する支払依頼データ処理部と、形成された支払依頼データに基づいて原価計算処理を行うことで、会計システムに原価計上する完成振替データを形成する完成振替データ形成部として機能させ、抽出処理部は、取得部から取得された会計伝票データのうち、原価費目マスタに記憶されている発生勘定科目及び補助科目の組み合わせを備える会計伝票データを、会計システムに対してのみ計上されている会計伝票データとして抽出する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、会計システムにのみ計上されている原価要素を抽出して原価計算処理を行い、会計システムに計上することができる。このため、会計システムの会計伝票データの面倒な手動修正を不要とすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、実施の形態の業務支援システムのシステム構成を示す図である。
【
図2】
図2は、実施の形態の業務支援システムに設けられている原価管理装置の原価計算動作の流れを示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、原価管理装置のオペレータにより入力された支払の情報に基づいて生成された支払依頼データの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施の形態の業務支援システムに設けられている会計端末装置により、
図3に示した支払依頼データに基づいて生成された会計伝票データを示す図である。
【
図5】
図5は、原価費目マスタの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、支払依頼データの会計連携フラグの更新処理を説明するための図である。
【
図7】
図7は、原価管理装置よりも先に、会計端末装置に原価要素が登録された例を説明するための図である。
【
図8】
図8は、会計端末装置から取得された会計伝票データのうち、所定の抽出条件に基づいて抽出される会計伝票データの一例を示す図である。
【
図9】
図9は、連携対象外となる業務グループが記憶された連携対象外業務グループマスタを示す図である。
【
図10】
図10は、所定の抽出条件に基づいて抽出された会計伝票データにより更新処理された支払依頼データの一例を示す図である。
【
図11】
図11は、支払依頼データのうち、所定の削除条件を満たす支払依頼データを論理削除扱いとする論理削除処理を説明するための図である。
【
図13】
図13は、完成振替作成履歴データの一例を示す図である。
【
図14】
図14は、完成振替データが仕訳計上された会計伝票データの一例を示す図である。
【
図15】
図15は、完成振替データの会計連携フラグの更新処理を説明するための図である。
【
図16】
図16は、原価管理装置よりも先に、会計端末装置に原価要素が登録された他の例を説明するための図である。
【
図17】
図17は、会計端末装置から取得された会計伝票データのうち、所定の抽出条件に基づいて抽出される会計伝票データの他の例を示す図である。
【
図18】
図18は、所定の抽出条件に基づいて抽出された会計伝票データにより更新処理された支払依頼データの他の例を示す図である。
【
図19】
図19は、原価計算処理に用いる支払依頼データの抽出動作を説明するための図である。
【
図20】
図20は、抽出された支払依頼データに基づいて形成された完成振替データを示す図である。
【
図21】
図21は、完成振替作成履歴データの更新処理を説明するための図である。
【
図22】
図22は、完成振替データが仕訳計上された会計伝票データの他の例を示す図である。
【
図23】
図23は、完成振替データの会計連携フラグの更新処理を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を適用した実施の形態となる業務支援システムを、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0015】
[システム構成]
まず、
図1は、実施の形態の業務支援システムのシステム構成を示す図である。この
図1に示すように、実施の形態の業務支援システムは、原価管理装置1及び会計端末装置9を、インターネット等の広域網又はLAN(Local Area Network)等のプライベート網等のネットワーク8を介して相互に接続して構成されている。
【0016】
なお、この
図1には、原価管理装置1及び会計端末装置9を一つずつ図示しているが、原価管理装置1及び会計端末装置9を、それぞれ複数設けて業務支援システムを構成してもよい。
【0017】
(原価管理装置のハードウェア構成)
原価管理装置1としては、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ装置の他、ノート型のパーソナルコンピュータ装置又はタブレット型のパーソナルコンピュータ装置を用いることができる。また、原価管理装置1としては、PDA(Personal Digital Assistants)装置又はスマートフォン等携帯型情報処理装置を用いることができる。このような原価管理装置1は、記憶部2、制御部3、通信インターフェース部4及び入出力インターフェース部5を備えている。
【0018】
入出力インターフェース部5には、入力装置6及び出力装置7が接続されている。出力装置7としては、モニタ装置(家庭用テレビを含む)を用いることができる。入力装置6としては、キーボード装置及びマウス装置、及びマイクロホン装置の他、マウス装置と協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタ装置を用いることができる。
【0019】
記憶部2としては、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を用いることができる。記憶部2には、原価費目マスタ11、連携対象外グループマスタ12、及び、原価管理システムが記憶されている。また、記憶部2には、支払依頼データ、会計伝票データ、完成振替データ及び完成振替作成履歴データが記憶されている。
【0020】
原価費目マスタ11には、費目名、発生勘定科目、発生補助科目、竣工勘定科目及び嗜好補助科目が、費目毎に記憶されている。連携対象外業務グループマスタ12には、会計端末装置9から取得した会計伝票データに基づいて原価計算を行う際に、会計伝票データから原価要素として抽出を行わない業務グループの業務グループ名が登録されている。
【0021】
原価管理システムは、原価管理プログラムの一例であり、制御部3に原価管理動作を実行させるためのアプリケーションプログラムである。制御部3は、この原価管理システムに基づいて、会計端末装置9から会計伝票データを取得して原価要素を抽出して原価計算を行い、会計端末装置9に計上する。詳しくは、後述する。
【0022】
支払依頼データは、費目名毎の支払い金額が入力されたデータであり、後述するように会計端末装置9の会計システムに連携される。会計伝票データは、会計端末装置9から取得される。原価管理装置1は、支払依頼データには入力されておらず、会計伝票データにのみ計上されているレコード(支払依頼データには入力されていないデータ=抽出データ)を抽出し、原価計算を行い、会計端末装置9に計上する。完成振替データは、会計伝票データから抽出した抽出データに基づいて原価計算を行うことが形成されたデータである。完成振替作成履歴データは、完成振替データの完成振替番号と、完成振替番号に対応する支払依頼データの支払依頼番号とが関連付けされたデータであり、完成振替データの作成履歴を示すデータである。
【0023】
通信インターフェース部4は、インターネット等の広域網又はLAN(Local Area Network)等のプライベート網等のネットワーク8を介して会計端末装置9に接続されている。
【0024】
なお、
図1の例では、会計システムは、原価管理装置1とは物理的に異なる会計端末装置9に記憶されていることとして説明を進めるが、
図1に点線のブロックで示すように、原価管理装置1内に会計システムを設けてもよい。この場合でも、下記と同様の作用効果を得ることができる。
【0025】
(原価管理装置の機能構成)
原価管理装置1の制御部3は、記憶部2に記憶されている原価管理システムに基づいて、送受信制御部21、支払依頼データ処理部22、抽出処理部23、完成振替処理部24及び表示制御部25の各機能を実現する。
【0026】
送受信制御部21は、取得部の一例であり、会計端末装置9から会計伝票データを取得する。また、送受信制御部21は、会計端末装置9に対して、原価要素に基づいて原価計算を行った完成振替データを送信する。支払依頼データ処理部22は、支払依頼データと会計システムとの連携処理等を行う。抽出処理部23は、会計端末装置9から取得された会計伝票データから、会計伝票データにのみ計上されているレコード(支払依頼データには入力されていないデータ=抽出データ)を抽出する。
【0027】
完成振替処理部24は、完成振替データ形成部の一例であり、抽出データに基づいて原価計算処理を行い、完成振替データを形成する。この完成振替データは、送受信制御部21により、ネットワーク8を介して会計端末装置9に送信され、会計システムで計上される。表示制御部25は、原価一覧画面等を出力装置7に表示制御部する。
【0028】
(会計端末装置のハードウェア構成)
会計端末装置9としては、原価管理装置1と同様に、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ装置の他、ノート型のパーソナルコンピュータ装置又はタブレット型のパーソナルコンピュータ装置を用いることができる。また、会計端末装置9としては、PDA(Personal Digital Assistants)装置又はスマートフォン等携帯型情報処理装置を用いることができる。このような会計端末装置9は、原価管理装置1と同様に、制御部31、記憶部32、通信インターフェース部及び入出力インターフェース部等を備えている。
【0029】
記憶部32には、仕訳した会計伝票データを形成するアプリケーションプログラムである会計システム、原価管理装置1に設けられている原価費目マスタ11と同様の原価費目マスタ11、及び、この会計システムで形成された会計伝票データが記憶されている。制御部31は、例えば原価管理装置1から送信要求を受信した際、又は、会計端末装置9側で原価計上仕訳を追加した際、又は、定期的(又は不定期)に、会計伝票データを原価管理装置1に送信する。
【0030】
原価費目マスタ11には、費目名毎に、発生勘定科目、発生補助科目、竣工勘定科目及び巡行補助科目が記憶されている。制御部31は、原価管理装置1から受信した支払依頼データに基づいて会計伝票データを形成する際に、支払依頼データの費目名に基づいて原価費目マスタ11を参照し、会計伝票データの勘定科目及び補助科目を設定する。詳しくは、後述する。
【0031】
[原価計算動作]
次に、このような構成を有する業務支援システムの原価管理装置1における原価計算動作を説明する。
図2は、原価管理装置1の原価計算動作の流れを示すフローチャートである。原価管理装置1の制御部3は、記憶部2に記憶されている原価管理システムに基づいて、
図2のフローチャートの各処理を実行制御する。
【0032】
まず、
図2のフローチャートのステップS1及びステップS2は、通常の原価計算動作の流れを示している。すなわち、ステップS1では、原価管理装置1のオペレータにより入力された支払の情報に基づいて、支払依頼データ処理部22が支払依頼データを生成する。
図3は、生成された支払依頼データの一例を示す図である。この
図3の例に示すように、支払依頼データ処理部22は、オペレータにより支払の情報が入力されると、支払依頼番号を自動採番し、オペレータの入力に応じて、発生日、支払予定日、支払先、費目名、支払金額、会計連携フラグ、会計伝票番号及び元支払依頼番号からなる支払依頼データを生成する。
【0033】
図3は、支払依頼番号「NY0001」として、発生日が「2021年7月10日」、支払予定日が「2021年8月31日」、支払先が「地主」、費目名が「土地代」、支払金額が「100000円」の支払依頼データが生成された例である。また、
図3は、支払依頼番号「NY0002」として、発生日が「2021年8月10日」、支払予定日が「2021年9月30日」、支払先が「地主」、費目名が「土地代」、支払金額が「400000円」の支払依頼データが生成された例である。また、
図3の例は、支払依頼番号「NY0003」として、発生日が「2021年8月15日」、支払予定日が「2021年9月30日」、支払先が「〇〇仲介会社」、費目名が「仲介料」、支払金額が「15000円」の支払依頼データが生成された例である。
【0034】
図3に示す会計連携フラグは、その支払依頼番号の支払依頼データを、会計端末装置9に送信して計上することで、原価管理システム及び会計システムの両方のシステムで、その支払依頼番号の支払依頼データが認識済みであるか否かを示す情報である。換言すると、会計連携フラグは、原価管理システム及び会計システムで連携が取れられているか否かを示す情報である。会計端末装置9に対して未送信であることで、会計システム側で認識されていない支払依頼データの場合、支払依頼データ処理部22は、その支払依頼データに対して、「0」の会計連携フラグを付す。これに対して、会計端末装置9に送信されることで、会計システム側で認識(計上)された支払依頼データの場合、支払依頼データ処理部22は、その支払依頼データに対して、「1」の会計連携フラグを付す。詳しくは、後述する。
【0035】
会計伝票番号は、その支払依頼データが会計端末装置9側に送信されて計上された際に、会計システムの自動採番により付された伝票番号である。また、元支払依頼番号は、会計端末装置9から取得した会計伝票データから抽出された支払依頼データに対して付加されていた、元の支払依頼番号である。
【0036】
次に、ステップS2において、送受信制御部21は、このように作成された支払依頼データを、通信インターフェース部4及びネットワーク8を介して会計端末装置9に送信して計上する。会計端末装置9の制御部31は、記憶部32に記憶されている会計システムに基づいて動作し、原価管理装置1から受信した支払依頼データを仕訳計上することで、
図4に示すような会計伝票データを生成して記憶部32に記憶する。
【0037】
図4に示す会計伝票データは、
図3に示した支払依頼データを、会計端末装置9側で仕訳計上した会計伝票データである。この
図4に示すように、会計端末装置9は、支払依頼データが計上されると、アプリケーションプログラムである会計システムに基づいて、自動採番による伝票番号を付して貸借に仕訳し、業務グループ、発生日、勘定科目、補助科目、金額及び支払依頼番号を含む会計伝票データを生成する。
【0038】
業務グループは、システム区分と伝票の種類(未払又は振替)を示すデータである。会計端末装置9の制御部31は、支払依頼データの費目名に基づいて、
図5に示す原価費目マスタ11の発生勘定科目及び発生補助科目を参照し、会計伝票データの勘定科目及び補助科目を設定する。また、会計端末装置9の制御部31は、受信した支払依頼データの支払依頼番号を、会計伝票データに含めることで保持する。
【0039】
図4の例は、伝票番号「K0001」の1行目及び2行目の会計伝票データが、
図3の支払依頼番号「NY0001」の支払依頼データに対応する会計伝票データである。この支払依頼番号「NY0001」の支払依頼データは、費目名が「土地代」で、支払金額が「100000円」の支払依頼データである。このため、会計端末装置9の制御部31は、支払依頼データの「土地代」の費目名に基づいて原価費目マスタ11を参照する。
【0040】
図5に示すように、土地代の費目名に対応する発生勘定科目は「仕掛不動産」であり、発生補助科目は「土地代」である。このため、会計端末装置9の制御部31は、借方の会計伝票データとして、業務グループが「原価管理(未払)」、発生日が「2021年7月10日」、勘定科目が「仕掛不動産」、補助科目が「土地代」、金額が「100000円」、及び、支払依頼データの支払依頼番号である「NY0001」を含む会計伝票データを生成する。また、会計端末装置9の制御部31は、貸方の会計伝票データとして、業務グループが「原価管理(未払)」、発生日が「2021年7月10日」、勘定科目が「未払金」、金額が「100000円」、及び、支払依頼データの支払依頼番号である「NY0001」を含む会計伝票データを生成する。
【0041】
同様に、
図4の例は、伝票番号「K0002」の3行目及び4行目の会計伝票データが、
図3の支払依頼番号「NY0002」の支払依頼データに対応する会計伝票データである。この支払依頼番号「NY0002」の支払依頼データは、費目名が「土地代」で、支払金額が「400000円」の支払依頼データである。このため、会計端末装置9の制御部31は、支払依頼データの「土地代」の費目名に基づいて原価費目マスタ11を参照する。
【0042】
図5に示すように、土地代の費目名に対応する発生勘定科目は「仕掛不動産」であり、発生補助科目は「土地代」である。このため、会計端末装置9の制御部31は、借方の会計伝票データとして、業務グループが「原価管理(未払)」、発生日が「2021年8月10日」、勘定科目が「仕掛不動産」、補助科目が「土地代」、金額が「400000円」、及び、支払依頼データの支払依頼番号である「NY0002」を含む会計伝票データを生成する。また、会計端末装置9の制御部31は、貸方の会計伝票データとして、業務グループが「原価管理(未払)」、発生日が「2021年8月10日」、勘定科目が「未払金」、金額が「400000円」、及び、支払依頼データの支払依頼番号である「NY0002」を含む会計伝票データを生成する。
【0043】
同様に、
図4の例は、伝票番号「K0003」の5行目及び6行目の会計伝票データが、
図3の支払依頼番号「NY0003」の支払依頼データに対応する会計伝票データである。この支払依頼番号「NY0003」の支払依頼データは、費目名が「仲介料」で、支払金額が「15000円」の支払依頼データである。このため、会計端末装置9の制御部31は、支払依頼データの「仲介料」の費目名に基づいて原価費目マスタ11を参照する。
【0044】
図5に示すように、仲介料の費目名に対応する発生勘定科目は「仕掛不動産」であり、発生補助科目は「仲介料」である。このため、会計端末装置9の制御部31は、借方の会計伝票データとして、業務グループが「原価管理(未払)」、発生日が「2021年8月15日」、勘定科目が「仕掛不動産」、補助科目が「仲介料」、金額が「15000円」、及び、支払依頼データの支払依頼番号である「NY0003」を含む会計伝票データを生成する。また、会計端末装置9の制御部31は、貸方の会計伝票データとして、業務グループが「原価管理(未払)」、発生日が「2021年8月15日」、勘定科目が「未払金」、金額が「15000円」、及び、支払依頼データの支払依頼番号である「NY0003」を含む会計伝票データを生成する。
【0045】
このように支払依頼データが会計端末装置9に計上され、支払依頼データと会計伝票データの連携が行われると、原価管理装置1の支払依頼データ処理部22は、
図6に示すように、連携された支払依頼データの会計連携フラグを「1」に更新処理する。
【0046】
ここで、例えばワークフローシステムで管理されている社員の立替支払、又は、突発的な支払等のように、原価管理装置1に対して直課すべき原価要素であるにも拘わらず、原価管理装置1よりも先に会計端末装置9に登録される場合がある。
図7は、このような場合を示しており、下から1行目及び下から2行目に示す、勘定科目が「仕掛不動産」で、補助科目が「登記費用」の金額が「500円」の会計伝票データが、原価管理装置1よりも先に会計端末装置9に登録されることとなった会計伝票データである。
【0047】
なお、業務グループが「原価管理(未払)」の会計伝票データは、原価管理装置1側で作成された支払依頼データに基づいて作成された会計伝票データであることを示している。また、後述するが、業務グループが「原価管理(振替)」の会計伝票データは、原価管理装置1の完成振替データに基づいて作成された会計伝票データであることを示している。これに対して、業務グループが「会計」の会計伝票データは、会計端末装置9側で直接的に登録された会計伝票データであることを示している。
【0048】
図2のフローチャートのステップS3では、原価管理装置1の送受信制御部21が、所定のタイミングで、このような会計伝票データを取得する。「所定のタイミング」としては、例えば送受信制御部21が会計端末装置9に対して会計伝票データの送信要求を行ったタイミングでもよいし、又は、会計端末装置9側で原価計上仕訳を追加したタイミングでもよい。または、送受信制御部21が、定期的(又は不定期)に、会計伝票データを会計端末装置9から取得するタイミングでもよい。
【0049】
次に、抽出処理部23は、会計端末装置9から取得した会計伝票データから、所定の抽出条件に基づいて、会計伝票データを抽出する。具体的には、抽出処理部23は、下記に示す第1~第3の抽出条件を全て満たす会計伝票データを抽出する。これにより、多くの会計伝票データの中から原価計算に必要な原価要素である、会計システムに対してのみ計上されている会計伝票データを抽出する。
【0050】
第1の抽出条件:業務グループが
図9に示す連携対象外業務グループマスタ12に存在しないこと、
第2の抽出条件:勘定科目及び補助科目の組合せが、
図5に示した原価費目マスタ11の発生勘定科目及び補助科目に存在すること、
第3の抽出条件:伝票番号が支払依頼データの会計伝票番号に存在しないこと。
【0051】
図9は、連携対象外となる業務グループが記憶された連携対象外業務グループマスタ12を示す図である。
図9の例の場合、「原価管理(振替)」の業務グループが、連携対象外となる業務グループとして指定されている例である。このため、抽出処理部23は、「原価管理(振替)」の業務グループ以外の業務グループの会計伝票データを、上述の第1の抽出条件を満たす会計伝票データとして抽出こととなる。
【0052】
具体的には、
図8は、会計端末装置9から取得された会計伝票データのうち、上述の各抽出条件に基づいて抽出される会計伝票データを示す図である。この
図8の例の場合、1行目のレコードとなる会計伝票データは、業務グループが「原価管理(未払)」であり、
図9に示す連携対象外業務グループマスタ12に記憶されている「原価管理(振替)」以外の業務グループである。このため、第1の抽出条件を満たす。
【0053】
また、1行目のレコードとなる会計伝票データは、勘定科目及び補助科目の組合せである「仕掛不動産及び土地代」の組み合わせが、
図5に示した原価費目マスタ11発生勘定科目及び補助科目に存在する。このため、第2の抽出条件も満たす。
【0054】
また、1行目のレコードとなる会計伝票データは、「K0001」の伝票番号が、
図6に例示した支払依頼データの会計伝票番号に存在しない。このため、第3の抽出条件も満たす。
【0055】
このように、1行目のレコードとなる会計伝票データは、第1~第3の抽出条件を全て満たす。このため、抽出処理部23は、原価計算を行う原価要素として、1行目のレコードとなる会計伝票データを抽出する。
【0056】
これに対して、2行目のレコードとなる100000円の未払金の会計伝票データは、勘定科目及び補助科目の組合せである「未払金及び-」が、
図5に示した原価費目マスタ11の発生勘定科目及び補助科目に存在せず、第2の抽出条件を満たさない。このため、抽出処理部23は、2行目のレコードとなる会計伝票データは抽出しない(対象外)。
【0057】
同様に、
図8に示す7行目のレコードとなる会計伝票データは、業務グループが「会計」であり、
図9に示す連携対象外業務グループマスタ12に記憶されている「原価管理(振替)」以外の業務グループである。このため、第1の抽出条件を満たす。
【0058】
また、7行目のレコードとなる会計伝票データは、勘定科目及び補助科目の組合せである「仕掛不動産及び登記費用」の組み合わせが、
図5に示した原価費目マスタ11の発生勘定科目及び補助科目に存在する。このため、第2の抽出条件も満たす。
【0059】
また、7行目のレコードとなる会計伝票データは、「K0004」の伝票番号が、
図6に例示した支払依頼データの会計伝票番号に存在しない。このため、第3の抽出条件も満たす。
【0060】
このように、7行目のレコードとなる会計伝票データは、第1~第3の抽出条件を全て満たす。このため、抽出処理部23は、原価計算を行う原価要素として、7行目のレコードとなる会計伝票データを抽出する。
【0061】
これに対して、8行目のレコードとなる500円の未払金の会計伝票データは、勘定科目及び補助科目の組合せである「未払金及び-」が、
図5に示した原価費目マスタ11の発生勘定科目及び補助科目に存在せず、第2の抽出条件を満たさない。このため、抽出処理部23は、8行目のレコードとなる会計伝票データは抽出しない(対象外)。
【0062】
このように第1~第3の抽出条件に基づいて会計伝票データの抽出を行うことで、
図8の例の場合、抽出処理部23は、
図8中斜線を付して示す1行目、3行目、5行目及び7行目のレコードを、原価計算に必要な原価要素である、会計システムに対してのみ計上されている会計伝票データとして抽出する。
【0063】
次に、
図2のフローチャートのステップS5では、支払依頼データ処理部22が、抽出した会計伝票データに基づいて、支払依頼データを更新処理する。
図10は、更新処理された支払依頼データを示す図である。この
図10に示す支払依頼データのうち、1行目~3行目のレコードの支払依頼データは、会計伝票データの抽出処理よりも前に形成されていた支払依頼データである。また、
図10に示す支払依頼データのうち、4行目~7行目のレコードが、上述の抽出処理により抽出された会計伝票データに対応する支払依頼データである。
【0064】
この
図10からわかるように、支払依頼データ処理部22は、上述の抽出処理により抽出された会計伝票データに対応する支払依頼データに対して、「NY0004」又は「NY0005」等の新たな支払依頼番号を付し、既存のレコードに続けて(追加して)登録する。これにより、例えば「NY0004」の依頼番号のレコードとして、費目名が「土地代」、支払金額が「100000円」、会計伝票番号が「K0001」の支払依頼データが生成され、既存の支払依頼データに追加される。また、例えば「NY0007」の依頼番号のレコードとして、費目名が「登記費用」、支払金額が「500円」、会計伝票番号が「K0004」の支払依頼データが生成され、既存の支払依頼データに追加される。
【0065】
なお、支払依頼データ処理部22は、会計伝票データの勘定科目及び補助科目に基づいて、
図5に示した原価費目マスタ11を参照することで、土地代、仲介料及び登記費用等の支払依頼データの費目名を設定する。
【0066】
また、支払依頼データ処理部22は、上述の抽出処理で抽出した会計伝票データに対応する支払依頼データは、会計システムと連携済みであることを示すように、会計連携フラグを「1」に更新処理する。
【0067】
また、支払依頼データ処理部22は、上述の抽出処理で抽出した会計伝票データに付加されていた「NY0001」、「NY0002」等の支払依頼番号を(
図8参照)、元支払依頼番号として支払依頼データに保持する。
【0068】
次に、
図2のフローチャートのステップS6では、完成振替処理部24が、支払依頼データに基づく原価計算処理である完成振替処理を行う。この際、完成振替処理部24は、「支払依頼データの支払依頼番号が、別行の支払依頼データの元支払依頼番号に存在する」との削除条件を満たす支払依頼データを論理削除扱いとし(論理削除処理)、上述の抽出処理により抽出した会計伝票データに対応する支払依頼データのみを完成振替処理及び原価振替処理の対象とする。
【0069】
具体的には、
図11に例示する支払依頼データの場合、1行目~3行目の「NY0001」~「NY0003」の支払依頼番号は、別行となる4行目~6行目の元支払依頼番号に存在する。このため、完成振替処理部24は、1行目~3行目の支払依頼データを論理削除扱いとし、完成振替処理には用いない。
【0070】
これに対して、4行目~7行目の「NY0004」~「NY0007」の支払依頼番号は、別行の元支払依頼番号には存在しない。このため、完成振替処理部24は、4行目~7行目の支払依頼データに基づいて完成振替処理を行い、
図12に示すように土地代が「500000円(100000円+400000円)」、仲介料が「15000円」、及び、登記費用が「500円」の完成振替データを生成する。
【0071】
また、このような完成振替データの生成と共に、完成振替処理部24は、
図13に示すように、生成した完成振替データの完成振替番号に対応する支払依頼データの支払依頼番号を関連付けた完成振替作成履歴データを生成して記憶部2に記憶する。
【0072】
次に、
図2のフローチャートのステップS7では、送受信制御部21が、生成された完成振替データを、通信インターフェース部4及びネットワーク8を介して会計端末装置9に送信して計上する。これにより、会計端末装置9の会計システムに対して完成振替データが計上され、
図14に斜線で示すような会計伝票データが生成され、既存の会計伝票データに続けて追加される。
【0073】
図14に示す会計伝票データにおいて、今回、追加された会計伝票データは、9行目~14行目の会計伝票データである。具体的には、今回、追加された会計伝票データは、伝票番号が「K0005」、業務グループが「原価管理(振替)」、発生日が「2021年9月30日」、貸借が「借方」、勘定科目が「販売用不動産」、金額が「500000円」の会計伝票データである。また、今回、追加された会計伝票データは、伝票番号が「K0005」、業務グループが「原価管理(振替)」、発生日が「2021年9月30日」、貸借が「貸方」、勘定科目が「仕掛不動産」、補助科目が「土地代」、金額が「500000円」の会計伝票データである。
【0074】
また、今回、追加された会計伝票データは、伝票番号が「K0006」、業務グループが「原価管理(振替)」、発生日が「2021年9月30日」、貸借が「借方」、勘定科目が「販売用不動産」、金額が「15000円」の会計伝票データである。また、今回、追加された会計伝票データは、伝票番号が「K0006」、業務グループが「原価管理(振替)」、発生日が「2021年9月30日」、貸借が「貸方」、勘定科目が「仕掛不動産」、補助科目が「仲介料」、金額が「15000円」の会計伝票データである。
【0075】
また、今回、追加された会計伝票データは、伝票番号が「K0007」、業務グループが「原価管理(振替)」、発生日が「2021年9月30日」、貸借が「借方」、勘定科目が「販売用不動産」、金額が「500円」の会計伝票データである。また、今回、追加された会計伝票データは、伝票番号が「K0007」、業務グループが「原価管理(振替)」、発生日が「2021年9月30日」、貸借が「貸方」、勘定科目が「仕掛不動産」、補助科目が「登記費用」、金額が「500円」の会計伝票データである。
【0076】
このように完成振替データを会計端末装置9側に送信することで、会計システムとの間で連携が取られると、完成振替処理部24は、
図15に示すように、完成振替データの会計連携フラグを「1」に更新処理する。
【0077】
次に、
図2のフローチャートのステップS8では、表示制御部25が、原価一覧画面の表示操作の有無を判別する。原価一覧画面の表示操作が検出された場合(ステップS8:Yes)、表示制御部25は、ステップS9において、出力装置7を介して原価一覧画面を表示制御する。このような原価一覧画面の表示動作は、
図24を用いて後述する。
【0078】
原価管理装置1は、このように取得した会計伝票データから、原価管理装置1よりも先に会計端末装置9に登録された原価要素を抽出して原価計算を行うステップS3~ステップS9の動作を繰り返し実行する。
【0079】
すなわち、再度、原価計算動作の流れを簡単に説明する。ステップS3に処理を戻すことで、例えば
図16に示す会計伝票データが取得されたとする。この
図16に示す例は、伝票番号が「K0008」、業務グループが「会計」、発生日が「2021年10月31日」、貸借が「借方」、勘定科目が「仕掛不動産」、補助科目が「建築費」及び金額が「100000円」の会計伝票データが、原価管理装置1よりも先に、会計端末装置9に計上された例である。また、
図16に示す例は、伝票番号が「K0008」、業務グループが「会計」、発生日が「2021年10月31日」、貸借が「貸方」、勘定科目が「未払金」及び金額が「100000円」の会計伝票データが、原価管理装置1よりも先に、会計端末装置9に計上された例である。
【0080】
このような会計伝票データを取得すると、抽出処理部23は、上述の第1~第3の抽出条件を全て満たすレコードのみを抽出する(ステップS4)。すなわち、この場合、
図17に示すように、1行目~14行目のレコードは、原価管理システム側と会計システム側で連携済みの会計伝票データである。このため、1行目、3行目、5行目及び7行目のレコードは、「伝票番号が支払依頼データの会計伝票番号に存在しないこと」との第3の抽出条件を満たさないため、抽出処理部23は、これらのレコードは抽出しない。
【0081】
また、2行目、4行目、6行目及び8行目のレコードは、「勘定科目及び補助科目の組合せが、
図5に示した原価費目マスタ11の発生勘定科目及び補助科目に存在すること」との第2の抽出条件を満たさないため、抽出処理部23は、これらのレコードは抽出しない。
【0082】
また、9行目~14行目のレコードは、「業務グループが
図9に示す連携対象外業務グループマスタ12に存在しないこと」との第1の抽出条件を満たさないため、抽出処理部23は、これらのレコードは抽出しない。
【0083】
さらに、今回、会計システム側で新たに追加された15行目及び16行目のレコードのうち、16行目の勘定科目が「未払金」のレコードは、「勘定科目及び補助科目の組合せが、
図5に示した原価費目マスタ11の発生勘定科目及び補助科目に存在すること」との第2の抽出条件を満たさないため、抽出処理部23は、このレコードは抽出しない。
【0084】
従って、1行目~16行目のレコードのうち、今回、会計システム側で新たに追加された15行目のレコードのみが、第1~第3の抽出条件を全て満たす会計伝票データとして、抽出処理部23により抽出される。
【0085】
このように会計システム側で新たに追加された会計伝票データが抽出されると、支払依頼データ処理部22は、
図18に示すように、新たに追加された会計伝票データに対応する、支払依頼番号が「NY0008」、発生日が「2021年10月31日」、費目名が「建築費」、支払金額が「100000円」の支払依頼データを生成し、既存の支払依頼データに続けて追加する(ステップS5)。
【0086】
これにより、追加された支払依頼データに対応する、原価管理システムと会計システムとの間の連携が完了するため、支払依頼データ処理部22は、追加された支払依頼データの会計連携フラグを「1」に更新処理する。また、支払依頼データ処理部22は、今回、新たに追加された会計伝票データの会計伝票番号も、支払依頼データに含めて保持する。
【0087】
次に、完成振替処理部24は、今回、新たに追加された会計伝票データに対応する支払依頼データのみに基づいて原価計算処理を行う(ステップS6)。すなわち、完成振替処理部24は、
図19に示す支払依頼データのうち、上述の「支払依頼データの支払依頼番号が、別行の支払依頼データの元支払依頼番号に存在する」との削除条件を満たす支払依頼データを論理削除扱いとして、原価計算処理には用いない。
【0088】
さらに、完成振替処理部24は、
図13に示した完成振替作成履歴データを参照し、
図19に示す支払依頼データのうち、完成振替作成履歴データに登録されている支払依頼番号と同じ支払依頼番号のレコードを検出する。そして、完成振替作成履歴データに支払依頼番号が登録されているということは、そのレコードは、過去に原価計算処理が行われ、振替済み(過去に完成振替データを形成済み)であることを意味する。
図19に示す支払依頼データの場合、支払依頼番号が「NY0004」~「NY0007」の支払依頼データは振替済みであるため、原価計算処理には用いない。
【0089】
これにより、今回、新たに追加された会計伝票データに対応する支払依頼データとして、
図19に示す「NY0008」の支払依頼番号の支払依頼データを、原価計算処理に用いる支払依頼データとして抽出できる。
【0090】
完成振替処理部24は、このように抽出した支払依頼データに基づいて原価計算処理を行うことで、
図20に示す完成振替番号が「KF0002」、発生日が「2021年10月31日」、費目名が「建築費」及び金額が「100000円」の完成振替データを生成し、既存の完成振替データに続けて追加する。
【0091】
また、このような完成振替データの生成と共に、完成振替処理部24は、
図21に示すように、生成した完成振替データの完成振替番号(KF0002)と、生成した完成振替データに対応する支払依頼データの支払依頼番号(NY0008)を、既存の完成振替作成履歴データに続けて追加する。
【0092】
次に、送受信制御部21は、生成された完成振替データを、ネットワーク8を介して会計端末装置9に送信して会計システムに計上する(ステップS7)。これにより、
図22に示すように、伝票番号が「K0009」、業務グループが「原価管理(振替)」、発生日が「2021年10月31日」、貸借が「借方」、勘定科目が「販売用不動産」、金額が「100000円」の会計伝票データが、既存の会計伝票データに続けて追加される。また、伝票番号が「K0009」、業務グループが「原価管理(振替)」、発生日が「2021年10月31日」、貸借が「貸方」、勘定科目が「仕掛不動産」、補助科目が「建築費」、金額が「100000円」の会計伝票データが、既存の会計伝票データに続けて追加される。
【0093】
完成振替処理部24は、このように新たに追加された会計伝票データに対応する会計システムと原価管理システムの連携が完了すると、
図23に示すように、追加した完成振替データの会計連携フラグを「1」に更新処理する。
【0094】
このように、原価管理装置1は、原価管理装置1よりも先に会計端末装置9に原価要素が登録された場合でも、会計端末装置9から取得した会計伝票データから、先に登録された原価要素のみを抽出して原価計算処理を行い、会計システムに計上できる。このため、原価管理装置1よりも先に会計端末装置9に原価要素が登録された場合でも、後から会計伝票データを手動で修正する面倒な手間を不要とすることができる。
【0095】
(原価一覧画面の表示動作)
次に、
図2のフローチャートのステップS8及びステップS9における原価一覧画面の表示動作を説明する。原価管理装置1のオペレータは、原価一覧画面を表示する場合、例えば2021年7月1日~2021年8月1日等の発生日を指定して、表示ボタンを操作する。これにより、表示制御部25は、指定された発生日に対応する支払依頼データに基づいて、
図24(a)又は
図24(b)に示すような原価一覧画面を出力装置7に表示制御する。
【0096】
図24(a)は、原価管理装置1のオペレータにより入力された支払の情報に基づいて生成された支払依頼データ(
図3及び
図6参照)に基づいて表示される原価一覧画面の一例である。この場合、オペレータにより指定された2021年7月1日~2021年8月1日の発生日に対応する、支払依頼番号が「NY0001」~「NY0003」の支払依頼データを、表示制御部25が一覧表示する。すなわち、表示制御部25は、支払依頼番号が「NY0001」、費目名が「土地代」及び金額が「100000円」の支払依頼データ、支払依頼番号が「NY0002」、費目名が「土地代」及び金額が「400000円」の支払依頼データ、支払依頼番号が「NY0003」、費目名が「仲介料」及び金額が「15000円」の支払依頼データを一覧表示する。また、表示制御部25は、これらと共に、「515000円」の合計金額も表示する。
【0097】
これに対して、
図24(b)は、原価管理システムよりも先に、会計システムに対して新たな原価要素が追加された会計伝票データから、上述の抽出処理で生成した支払依頼データに基づいて表示される原価一覧画面の一例である。この場合、表示制御部25は、上述と同様に、オペレータにより指定された2021年7月1日~2021年8月1日の発生日に対応する支払依頼データを一覧表示するが、元支払依頼番号に存在する支払番号のレコードは、原価一覧画面に対して非表示とする。すなわち、表示制御部25は、元支払依頼番号に存在する支払番号のレコードを含めないように原価一覧画面を形成して表示する。
【0098】
具体的には、
図10を用いて説明したように、支払依頼データ処理部22は、上述の抽出処理で抽出した会計伝票データに付加されていた「NY0001」~「NY0003」等の支払依頼番号を、元支払依頼番号として支払依頼データに含めて保持する。支払依頼データに元支払依頼番号が存在するということは、同じ費目名及び支払金額のレコードが重複して存在することを意味している。このため、表示制御部25は、元支払依頼番号で示される支払依頼番号のレコードを含めないかたちの原価一覧画面を形成する。
【0099】
換言すると、表示制御部25は、
図11を用いて説明したように、論理削除処理される支払依頼データを除外した残りの支払依頼データに基づいて原価一覧画面を形成して表示する。
【0100】
図10の例の場合、表示制御部25は、「NY0001」~「NY0003」の支払依頼番号のレコードを除外し、「NY0004」~「NY0007」の支払依頼番号のレコードで原価一覧画面を形成する。これにより、
図24(b)に示すように、同じ費目及び同じ金額の支払依頼データが重複して原価一覧画面上に表示される不都合を防止できる。
【0101】
[実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、実施の形態の業務支援システムは、原価管理装置1よりも先に会計端末装置9に原価要素が登録された場合でも、会計端末装置9から取得した会計伝票データから、先に登録された原価要素のみを抽出して原価計算処理を行い、会計システムに計上できる。このため、原価管理装置1よりも先に会計端末装置9に原価要素が登録された場合でも、後から会計伝票データを手動で修正する面倒な手間を不要とすることができる。
【0102】
また、会計端末装置9から取得した会計伝票データから、原価計算を行う原価要素を抽出する際に、予め定められた抽出条件を用いて抽出することで、機械的かつ迅速に、原価要素を抽出できる。
【0103】
また、会計伝票データから原価要素を抽出することで生成した支払依頼データに基づいて原価計算処理を行う際に、会計伝票データに付加されていた支払依頼番号のレコードを除外した支払依頼データに基づいて原価計算処理を行う。これにより、重複した支払依頼データに基づいて原価計算処理が行われる不都合を防止できる。
【0104】
また、表示制御部25は、原価一覧画面を表示する際に、論理削除となるレコードを除外して形成した原価一覧画面を表示する。これにより、同じ費目及び同じ金額の支払依頼データが重複して原価一覧画面上に表示される不都合を防止できる。
【0105】
[国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0106】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0107】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0108】
[他の実施の形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0109】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、或いは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0110】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0111】
また、業務支援システムに関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも図示の如く物理的に構成されていることを要しない。
【0112】
例えば、原価管理装置1が備える処理機能、特に制御部3及び制御部3にて行われる各処理機能については、その全部又は任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて原価管理装置1に機械的に読み取られる。すなわち、ROM又はHDD等の記憶部等には、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部3を構成する。
【0113】
また、このコンピュータプログラムである原価管理システムは、原価管理装置1に対して任意のネットワークを介して接続された他のサーバ装置に記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0114】
また、本実施形態で説明した処理を実行するための原価管理システムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及び、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0115】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコード又はバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0116】
記憶部2は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0117】
また、原価管理装置1は、既知のパーソナルコンピュータ装置又はワークステーション等の情報処理装置で構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された情報処理装置で構成してもよい。また、情報処理装置は、本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラム又はデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0118】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部又は一部を、各種の付加等に応じて又は機能付加に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0119】
本発明は、商品の原価管理の帳票等の作成業務に有用である。
【符号の説明】
【0120】
1 原価管理装置
2 記憶部
3 制御部
4 通信インターフェース部
5 入出力インターフェース部
6 入力装置
7 出力装置
8 ネットワーク
9 会計端末装置
11 原価費目マスタ
12 連携対象外業務グループマスタ
21 送受信制御部
22 支払依頼データ処理部
23 抽出処理部
24 完成振替処理部
25 表示制御部
31 制御部
32 記憶部