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特許7623348ユーザーによるダウンロード用のメディアファイルを提供するためのサーバーおよびシステムならびに方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-20
(45)【発行日】2025-01-28
(54)【発明の名称】ユーザーによるダウンロード用のメディアファイルを提供するためのサーバーおよびシステムならびに方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20250121BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20250121BHJP
   G06F 16/63 20190101ALI20250121BHJP
   H04N 21/63 20110101ALI20250121BHJP
   A63H 5/00 20060101ALN20250121BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F3/16 610
G06F16/63
H04N21/63
A63H5/00 C
【請求項の数】 27
(21)【出願番号】P 2022506795
(86)(22)【出願日】2020-04-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-15
(86)【国際出願番号】 EP2020061321
(87)【国際公開番号】W WO2021023404
(87)【国際公開日】2021-02-11
【審査請求日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】102019005502.0
(32)【優先日】2019-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516206082
【氏名又は名称】ボクシーン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Boxine GmbH
【住所又は居所原語表記】Grafenberger Allee 120, D-40237 Duesseldorf, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】パトリク ファスベンダー
(72)【発明者】
【氏名】マークス シュタール
(72)【発明者】
【氏名】クリスティアン ヴィルマンス
(72)【発明者】
【氏名】スヴェン ヴェイダース
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/100821(WO,A1)
【文献】特開2007-011505(JP,A)
【文献】特表2018-508057(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 3/16
G06F 16/63
H04N 21/63
A63H 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーによるダウンロード用のメディアファイルを提供するためのサーバー(111)であって、前記サーバー(111)は、
・オペレーティングシステムと、
・メモリに格納されたメディアテーブル(310)であって、少なくとも1つの第1のメディアIDが第1のメディアファイルに割り当てられ、第2のメディアIDが第2のメディアファイルに割り当てられるメディアテーブル(310)と、
・メモリに格納された識別子テーブル(312)であって、識別子担体(8)に割り当て可能な識別子がユーザーに割り当てられる識別子テーブル(312)と、
・メモリに格納された割り当てテーブル(313)と、
を有し、
前記割り当てテーブル(313)では、
i前記第1のメディアIDおよび/または前記第2のメディアIDは、前記識別子に割り当て可能であり、
ii前記第1のメディアIDは、前記識別子に割り当てられていない、サーバー(111)において、
前記サーバー(111)上にプログラムルーチンが設けられ、前記プログラムルーチンを用いて、ユーザーは、前記割り当てテーブル(313)を変更し、前記割り当てテーブル(313)において識別子に前記第1のメディアIDを割り当てることを特徴とする、
サーバー(111)。
【請求項2】
前記サーバー(111)は、前記プログラムルーチンを、変更信号(315)の受信によってトリガーするように設計されており、前記プログラムルーチンは、前記変更信号(315)を評価するステップを含む、
請求項1記載のサーバー。
【請求項3】
前記サーバー(111)は、
・複数のメディアIDが1人のユーザーに割り当てられる認証テーブル(314)、および/または
・1つのメディアIDが複数のユーザーに割り当てられる認証テーブル(314)、および/または
・複数のメディアIDが第1および第2のユーザーを含むユーザーグループに割り当てられる認証テーブル(314)、および/または
・1つのメディアIDがユーザーグループに割り当てられる認証テーブル(314)
を含む、
請求項1または2記載のサーバー。
【請求項4】
前記サーバー(111)は、前記サーバー(111)上に設けられ、ライブラリ信号(316)の送信を生じさせるライブラリルーチンを含み、前記ライブラリ信号(316)は、1つまたは複数のメディアIDを含み、前記ライブラリルーチンは、以下のステップ、すなわち、
・前記メディアテーブル(310)からライブラリ基準に対応する少なくとも1つのメディアIDを読み出すステップを含み、かつ/または
・認証テーブル(314)から前記認証テーブル(314)においてユーザーに割り当てられ、ライブラリ基準に対応する少なくとも1つのメディアIDを読み出すステップを含む、
請求項3記載のサーバー。
【請求項5】
・前記ライブラリ基準は、前記ライブラリルーチンにおける自身の使用の際に、前記メディアテーブル(310)に格納されたすべてのメディアIDが読み出されるように選択されており(ライブラリ基準「すべて」)、かつ/または
・前記ライブラリ基準は、前記ライブラリルーチンにおける自身の使用の際に、前記メディアテーブル(310)に格納され、前記メディアテーブル(310)において特定のメタデータ、例えば特定のシリーズへの所属性や例えばスタイル(ポップ、クラシック、RnB)への割り当てなどの特定のカテゴライズが割り当てられたすべてのメディアIDが読み出されるように選択されており(ライブラリ基準「特定のメタデータ」)、かつ/または
・前記ライブラリ基準は、前記ライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、前記認証テーブル(314)において特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブル(309)に従って所属するユーザーグループに割り当てられたすべてのメディアIDが前記認証テーブル(314)から読み出されるように選択されており(ライブラリ基準「ユーザーメディアID」)、かつ/または
・前記ライブラリ基準は、前記ライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、前記メディアテーブル(310)に格納され、前記認証テーブル(314)において特定のユーザーに、または特定のユーザーが前記ユーザーグループテーブル(309)に従って所属するユーザーグループに割り当てられていないすべてのメディアIDが読み出されるように選択されており(ライブラリ基準「新規メディアID」)、かつ/または
・前記ライブラリ基準は、前記ライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、前記認証テーブル(314)において特定のユーザーに、または特定のユーザーが前記ユーザーグループテーブル(309)に従って所属するユーザーグループに所属し、かつ前記割り当てテーブル(313)において、前記識別子テーブル(312)で特定のユーザーに、または特定のユーザーが前記ユーザーグループテーブル(309)に従って所属するユーザーグループに割り当てられた識別子に割り当てられたすべてのメディアIDが前記認証テーブル(314)から読み出されるように選択されており(ライブラリ基準「割り当てられたメディアID」)、かつ/または
・前記ライブラリ基準は、前記ライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、前記認証テーブル(314)において特定のユーザーに、または特定のユーザーが前記ユーザーグループテーブル(309)に従って所属するユーザーグループに所属し、かつ前記割り当てテーブル(313)において、前記識別子テーブル(312)で特定のユーザーに、または特定のユーザーが前記ユーザーグループテーブル(309)に従って所属するユーザーグループに割り当てられた識別子に割り当てられていないすべてのメディアIDが前記認証テーブル(314)から読み出されるように選択されている(ライブラリ基準「フリーメディアID」)、
請求項4記載のサーバー。
【請求項6】
再生装置(1)が第1の識別子に割り当てられた識別子担体(8)を検出したことを示す信号を、前記サーバー(111)が前記再生装置(1)から受信すると、前記第1のメディアファイルは、前記再生装置(1)にダウンロードされ、
前記再生装置(1)が第2の識別子に割り当てられた識別子担体(8)を検出したことを示す信号を、前記サーバー(111)が前記再生装置(1)から受信すると、前記第2のメディアファイルは、前記再生装置(1)にダウンロードされる、
請求項1から5までのいずれか1項記載のサーバー。
【請求項7】
再生装置(1)が前記識別子に割り当てられた識別子担体(8)を検出したことを示す信号を、前記サーバーが前記再生装置(1)から受信すると、前記第1のメディアファイルは、前記再生装置(1)にダウンロードされる、
請求項1から5までのいずれか1項記載のサーバー。
【請求項8】
前記プログラムルーチンは、前記プログラムルーチンが実行される際に、メディアIDへのその割り当てが変更されるべき識別子が、識別子テーブルにおいて、前記ユーザーにまたは前記ユーザーが所属するユーザーグループに割り当てられているかを検査する、
請求項1から7までのいずれか1項記載のサーバー。
【請求項9】
システムであって、
・請求項1から8までのいずれか1項記載のサーバー(111)と、前記サーバー(111)と対話するためのプログラムと、を備え、または
・請求項1から8までのいずれか1項記載のサーバー(111)と、前記サーバー(111)と対話するためのプログラムと、前記プログラムが実施可能な外部機器と、を備え、または
・請求項1から8までのいずれか1項記載のサーバー(111)と、識別子担体(8)と、を備え、前記識別子担体(8)は、読み取り機器によって読み出し可能な識別子を有している、または
・請求項1から8までのいずれか1項記載のサーバー(111)と、前記サーバー(111)と対話するためのプログラムと、識別子担体(8)と、を備え、前記識別子担体(8)は、読み取り機器によって読み出し可能な識別子を有している、または
・請求項1から8までのいずれか1項記載のサーバー(111)と、前記サーバー(111)と対話するためのプログラムと、前記プログラムが実施可能な外部機器と、識別子担体(8)と、を備え、前記識別子担体(8)は、読み取り機器によって読み出し可能な識別子を有している、または
・請求項1から8までのいずれか1項記載のサーバー(111)と、再生装置(1)と、を備え、または
・請求項1から8までのいずれか1項記載のサーバー(111)と、前記サーバー(111)と対話するためのプログラムと、再生装置(1)と、を備え、または
・請求項1から8までのいずれか1項記載のサーバー(111)と、前記サーバー(111)と対話するためのプログラムと、前記プログラムが実施可能な外部機器と、再生装置(1)と、を備え、または
・請求項1から8までのいずれか1項記載のサーバー(111)と、識別子担体(8)と、を備え、前記識別子担体(8)は、読み取り機器によって読み出し可能な識別子を有し、さらに再生装置(1)を備えている、または
・請求項1から8までのいずれか1項記載のサーバー(111)と、前記サーバー(111)と対話するためのプログラムと、識別子担体(8)と、を備え、前記識別子担体(8)は、読み取り機器によって読み出し可能な識別子を有し、さらに再生装置(1)を備えている、または
・請求項1から8までのいずれか1項記載のサーバー(111)と、前記サーバー(111)と対話するためのプログラムと、前記プログラムが実施可能な外部機器と、識別子担体(8)と、を備え、前記識別子担体(8)は、読み取り機器によって読み出し可能な識別子を有し、さらに再生装置(1)を備えている、
システム。
【請求項10】
再生装置(1)は、
・スピーカー(138)もしくはスピーカー接続端子と、
・自身の環境の領域内でこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出することができるセンサ(120)と、
・制御ユニット(130)と、
を有し、
前記制御ユニット(130)は、前記センサ(120)が、自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは前記制御ユニット(130)が、前記センサ(120)によって検出された特性の特定の変化を検出した場合に、音楽または読み聞かせ物語を再生するために前記スピーカー(138)もしくは前記スピーカー接続端子を駆動制御することができるように構成されている、
請求項9記載のシステム。
【請求項11】
ユーザーによってサーバー(111)からダウンロードするメディアファイルを提供するための方法であって、
前記サーバー(111)は、
・オペレーティングシステムと、
・メモリに格納されたメディアテーブル(310)であって、少なくとも1つの第1のメディアIDが第1のメディアファイルに割り当てられ、第2のメディアIDが第2のメディアファイルに割り当てられるメディアテーブル(310)と、
・メモリに格納された識別子テーブル(312)であって、識別子担体(8)に割り当て可能な識別子がユーザーに割り当てられる識別子テーブル(312)と、
・メモリに格納された割り当てテーブル(313)と、
を有し、
前記割り当てテーブル(313)では、
i前記識別子が、少なくとも前記第1のメディアIDまたは前記第2のメディアIDに割り当て可能であり、
ii前記第1のメディアIDは、前記識別子に割り当てられていない、
方法において、
前記サーバー(111)上に設けられるプログラムルーチンが実行され、これにより、前記割り当てテーブル(313)が変更され、前記割り当てテーブル(313)において前記識別子に前記第1のメディアIDが割り当てられることを特徴とする、
方法。
【請求項12】
再生装置(1)が第1の識別子に割り当てられた識別子担体(8)を検出したことを示す信号を、前記サーバー(111)が前記再生装置(1)から受信すると、前記第1のメディアファイルは、前記再生装置(1)にダウンロードされ、
前記再生装置(1)が第2の識別子に割り当てられた識別子担体(8)を検出したことを示す信号を、前記サーバー(111)が前記再生装置(1)から受信すると、前記第2のメディアファイルは、前記再生装置(1)にダウンロードされる、
請求項11記載の方法。
【請求項13】
再生装置(1)が前記識別子に割り当てられた識別子担体(8)を検出したことを示す信号を、前記サーバーが前記再生装置(1)から受信すると、前記第1のメディアファイルは、前記再生装置(1)にダウンロードされる、
請求項11記載の方法。
【請求項14】
前記プログラムルーチンは、前記プログラムルーチンが実行される際に、メディアIDへのその割り当てが変更されるべき識別子が、識別子テーブルにおいて、前記ユーザーにまたは前記ユーザーが所属するユーザーグループに割り当てられているかを検査する、
請求項11から13までのいずれか1項記載の方法。
【請求項15】
ユーザーによってサーバー(111)からダウンロードするメディアファイルを提供するための方法であって、
前記サーバー(111)は、
・オペレーティングシステムと、
・メモリに格納されたメディアテーブル(310)であって、少なくとも1つの第1のメディアIDが第1のメディアファイルに割り当てられ、第2のメディアIDが第2のメディアファイルに割り当てられるメディアテーブル(310)と、
・メモリに格納された識別子テーブル(312)であって、識別子担体(8)に割り当て可能な識別子がユーザーに割り当てられる識別子テーブル(312)と、
・メモリに格納された割り当てテーブル(313)と、
を有し、
前記割り当てテーブル(313)では、
i前記識別子が、少なくとも前記第1のメディアIDまたは前記第2のメディアIDに割り当て可能であり、
ii前記第1のメディアIDは、前記識別子に割り当てられていない、
方法において、
ユーザーインターフェース上で、変更信号(315)の送信を生じさせるUI変更ルーチンが実施され、
前記変更信号(315)は、
・第1のメディアIDを含むか、または
・第1のメディアIDと識別子とを含み、前記サーバーは、前記変更信号(315)を受信し、前記変更信号(315)の受信後、ユーザーが前記割り当てテーブル(313)を変更し、前記割り当てテーブル(313)において識別子に第1のメディアIDを割り当てるプログラムルーチンを実行することを特徴とする、
方法。
【請求項16】
・前記サーバー(111)によってライブラリ信号(316)を送信するステップであって、前記ライブラリ信号(316)は、1つまたは複数のメディアIDを含むステップと、
・前記ユーザーインターフェースにおいて、前記サーバーによって送信された前記ライブラリ信号(316)を受信するステップを含む、UIライブラリルーチンを実施するステップと、
・前記UI変更ルーチンにおいて前記変更信号(315)を生成して送信するステップであって、前記ライブラリ信号(316)に含まれる前記メディアIDの1つが前記変更信号(315)に含まれるステップと、
によって特徴付けられる、
請求項15記載の方法。
【請求項17】
再生装置(1)が第1の識別子に割り当てられた識別子担体(8)を検出したことを示す信号を、前記サーバー(111)が前記再生装置(1)から受信すると、前記第1のメディアファイルは、前記再生装置(1)にダウンロードされ、
前記再生装置(1)が第2の識別子に割り当てられた識別子担体(8)を検出したことを示す信号を、前記サーバー(111)が前記再生装置(1)から受信すると、前記第2のメディアファイルは、前記再生装置(1)にダウンロードされる、
請求項15または16記載の方法。
【請求項18】
再生装置(1)が前記識別子に割り当てられた識別子担体(8)を検出したことを示す信号を、前記サーバーが前記再生装置(1)から受信すると、前記第1のメディアファイルは、前記再生装置(1)にダウンロードされる、
請求項15または16記載の方法。
【請求項19】
前記プログラムルーチンは、前記プログラムルーチンが実行される際に、メディアIDへのその割り当てが変更されるべき識別子が、識別子テーブルにおいて、前記ユーザーにまたは前記ユーザーが所属するユーザーグループに割り当てられているかを検査する、
請求項15から18までのいずれか1項記載の方法。
【請求項20】
データ処理のための装置であって、請求項11から14までのいずれか1項記載の方法を実行するための手段を含む、
データ処理のための装置。
【請求項21】
データ処理のための装置であって、請求項15から19までのいずれか1項記載の方法の1つのステップを実行するための手段を含む、
データ処理のための装置。
【請求項22】
コンピュータプログラム、特にコンピュータプログラム製品であって、コンピュータによってプログラムが実行されるときに、コンピュータに請求項11から14までのいずれか1項記載の方法の1つを実行させる命令を含む、
コンピュータプログラム。
【請求項23】
コンピュータプログラム、特にコンピュータプログラム製品であって、コンピュータによってプログラムが実行されるときに、コンピュータに請求項15から19までのいずれか1項記載の方法の1つを実行させる命令を含む、
コンピュータプログラム。
【請求項24】
コンピュータ可読記録媒体であって、コンピュータによって実行されるときに、請求項11から14までのいずれか1項記載の方法の1つをコンピュータに実行させる命令を含む、
コンピュータ可読記録媒体。
【請求項25】
コンピュータ可読記録媒体であって、コンピュータによって実行されるときに、請求項15から19までのいずれか1項記載の方法の1つをコンピュータに実行させる命令を含む、
コンピュータ可読記録媒体。
【請求項26】
前記サーバー(111)は、
・複数のメディアIDが1人のユーザーに割り当てられる認証テーブル(314)、および/または
・1つのメディアIDが複数のユーザーに割り当てられる認証テーブル(314)、および/または
・複数のメディアIDが第1および第2のユーザーを含むユーザーグループに割り当てられる認証テーブル(314)、および/または
・1つのメディアIDがユーザーグループに割り当てられる認証テーブル(314)
を含む、
請求項11記載の方法。
【請求項27】
前記サーバー(111)は、
・複数のメディアIDが1人のユーザーに割り当てられる認証テーブル(314)、および/または
・1つのメディアIDが複数のユーザーに割り当てられる認証テーブル(314)、および/または
・複数のメディアIDが第1および第2のユーザーを含むユーザーグループに割り当てられる認証テーブル(314)、および/または
・1つのメディアIDがユーザーグループに割り当てられる認証テーブル(314)
を含む、
請求項15記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザーによるダウンロード用のメディアファイルを提供するためのサーバーに関する。さらに本発明は、ダウンロード用のメディアファイルを提供するためのサーバーと対話するためのユーザーインターフェースに関する。さらに本発明は、システムに関する。さらに本発明は、ユーザーによるサーバーからのダウンロード用のメディアファイルを提供するための方法に関する。さらに本発明は、ユーザーインターフェースを用いたダウンロード用のメディアファイルを提供するためのサーバーと対話するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
国際公開第2015/104222号、国際公開第2017/129349号、独国特許出願公開第102011056420号明細書、欧州特許出願公開第3594833号明細書、国際公開第2015/078923号、米国特許出願公開第2018/0353869号明細書からは、スピーカーと、自身の環境の領域内でこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出することができるセンサとを用いてオーディオ情報を再生するための装置がそれぞれ公知であり、ここで、これらの各装置は、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合に、オーディオ情報を再生するためにスピーカーを駆動制御することができる付加的な制御ユニットを有している。これらの公知の装置では、センサは、パッシブ型RFIDトランスポンダと通信するための読み取り機器として設計されている。これらの公知の装置は、システムに対して識別子担体によって補完されており、ここで、この識別子担体は、識別子担体がセンサの環境の領域内に存在する場合、あるいは当該識別子担体が、センサの環境における当該センサが自身の環境の領域内で検出できる特性を変化させた場合に、センサが検出できる特性を有している。従来の既知のシステムでは、識別子担体は、RFIDトランスポンダを有している。
【0003】
国際公開第2015/104222号では、検出された特定の特性を含む情報もしくは検出された特定の特性の変化を含む情報を、インターネットに接続された特定のサーバーに伝送するように装置の制御ユニットを構成することが提案されている。識別された特定の特性もしくは識別された特定の特性の変化を特定のオーディオ情報に割り当てることは、サーバー上で行われている。このサーバーは、制御ユニットから自身に伝送された特定の特性もしくは制御ユニットから自身に伝送された特定の特性の変化に自身が割り当てたデータを装置に伝送する。
【0004】
独国特許出願公開第102011056420号明細書では、そこでは識別タグと称する識別子担体に、それらのもとでメディアファイルを見つけることができる、例えばURLアドレスおよび/または事前に検出された識別番号などのようなネットワークアドレスの情報を含ませることが提案されており、これらの情報を用いることにより、データベース内でメディアファイルを一義的に識別することができるようになる。この独国特許出願公開第102011056420号明細書は、ブランク再生オブジェクトの使用を提案している。このブランク再生オブジェクトの使用は、他のデータ担体に格納されているメディアファイルの内容を、小さな子供に適したやり方で再生装置を用いて使用できるようにすることを目的としている。この目的のために、独国特許出願公開第102011056420号明細書は、最初に第2のメディアファイルを再生装置のメモリに格納することを提案している。この第2のメディアファイルは、例えば、CDやDVDなどのデータ担体から再生装置のメモリに転送することができる。第2のメディアファイルの格納後または格納時に、ブランク再生オブジェクトのブランクRFID識別タグが第2のメディアファイルに一義的にリンクされる。このことは、再生装置内で行われる、ブランク識別タグに含まれる情報(例えばブランク識別タグのIDコード)を再生装置の第2のメディアファイルに割り当てることによって実現される。再生装置がコンピュータに接続する手段を有している場合には、このリンクは適切なコンピュータソフトウェアを用いて行うべきである。
【0005】
国際公開第2017/129349号では、外部メモリから再生装置のメモリに転送されるデータパケットは、外部メモリに保持されているデータベースのライブラリに由来し得ることが提案されている。このライブラリは、例えばオーディオブック出版社や映画配給会社などの外部のサービスプロバイダーから提供される可能性がある。さらに、国際公開第2017/129349号では、データパケットを、記録ソフトウェアを用いて外部メモリに個別に記録することが提案されている。外部メモリがホームネットワークのコンピュータの一部であるような構造形態については、国際公開第2017/129349号では、記録ソフトウェアを、このコンピュータのプロセッサによって実行させることが提案されている。しかしながら、記録ソフトウェアを、外部のコンピュータ(外部機器)上で、例えばスマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップもしくはデスクトップコンピュータまたはワークステーション上で実行し、そのようにして生成されたデータパケットを、ネットワークを介して、特に好適にはインターネットを介して外部メモリ、例えばクラウドに格納し、そこからデータパケットを再生装置のメモリに転送することも提案される。再生装置が外部メモリにデータパケットを要求する場合、外部メモリおよび装置は、最初に再生装置にデータパケットのコピーが既に格納されていたかどうかを検査するように構成されてもよい。これに応じて、データパケットが外部メモリから再生装置に伝送されるどうか、ならびにどのデータパケットが外部メモリから再生装置に転送されるかを決定することができる。このようにして、同じ識別子を用いて、時間にわたって異なるコンテンツ(内容)、例えば定期的に大幅に変更されるコンテンツ(例えばいわゆるポッドキャストなど)や事象に応じて変化するコンテンツを呼び出すことが可能になる。
【0006】
国際公開第2017/129349号では、記録ソフトが使用されているコンピュータから外部メモリにデータパケットを伝送するために記録ソフトの使用が提案されている。記録ソフトが、コンテンツ自体を記録するか、またはそれ以外のやり方でコンテンツを読み込んで、このコンテンツの全部もしくは一部をネットワークを介して(他のコンピュータで実現されている)外部メモリに伝送することが提案される。その際、記録ソフトウェアは、1つ以上の特定の識別子もしくは識別子グループへのコンテンツの割り当てを行う。外部機器上で実行される記録ソフトウェアは、この目的のために、再生装置への接続を介して(直接かまたは介在接続されたサーバーを介して)、割り当ての対象となる1つ以上の特定の識別子もしくは識別子グループを(1回もしくは繰り返し)求める。外部機器上で実行される記録ソフトウェアは、記録ソフトウェアのユーザーに、コンテンツの記録もしくは読み取りの前後で識別子のどれにコンテンツを割り当てるべきかを決定させることができる。その際、国際公開第2017/129349号は、識別子が記録ソフトウェアのユーザーに使用可能である場合に、識別子を再生装置の識別領域にもたらすことによって、対象となる識別子を求めることが行われる代替手段を提示している。同様に、国際公開第2017/129349号は、記録ソフトウェアのユーザー(もしくはユーザーグループ)と、1つ以上の識別子との間の関係が、ユーザーアカウントを用いて格納される実施形態も提示している。ユーザーアカウントへの対象となる識別子の割り当ては、国際公開第2017/129349号の教示によれば、例えば、外部メモリに格納されてもよいし、記録ソフトウェアが実行されるのと同じ機器に格納されてもよく、この場合、両方の箇所へ格納されることが有利である。したがって、国際公開第2017/129349号の教示によれば、記録ソフトウェアが実行される機器は、ユーザーアカウントへの対象となる識別子の割り当てを介して、「どの識別子が、ユーザーアカウントに割り当てられたユーザーに所属するか」を知ることができる。したがって、記録ソフトウェアを用いて生成されたばかりのコンテンツは、それが記録自体によって生成されたコンテンツであろうと、読み取られたばかりのコンテンツであろうと、国際公開第2017/129349号の教示によれば、記録ソフトウェア内で識別子に割り当てることができる。次いで、生成されたコンテンツ(記録されたコンテンツまたは読み取られたコンテンツ)に対応するデータパケットが、どの特定の識別子もしくは識別子のグループにこのデータパケットが所属するかという付加的な情報とともに、記録ソフトウェアが実施される機器からクラウドの外部メモリに転送される。
【0007】
米国特許出願公開第2018/0353869号明細書では、段落[0021]において、例えば、スマートフォン、タブレット、または外部コンピュータであるが再生装置ではない制御装置が、メディアまたは実施すべき命令を、再生装置(ここでは、entertainment media device)との対話を介して、またはサーバーとの対話を介して間接的に変更できることを提案している。段落[0054]においては、サーバーが、装置の制御情報を識別子担体の識別子と結合させるデータベースを格納できることが提案されている。米国特許出願公開第2018/0353869号明細書では、再生装置(Entertainment Media Deviceとも称される)を、例えばスマートフォン、タブレット(ここでは、Controller Device)などの外部制御ユニットによって遠隔制御する手段が提案されている。段落[0218]では、そのような外部制御ユニットが、再生装置を介して識別子担体へのアクセスを得ることができ、これを読み出し、書き込み、または変更できることが提案されている。詳細には、この米国特許出願公開第2018/0353869号明細書では、書き込み可能な識別子担体とともに動作する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような背景から、本発明の課題は、持続すべきメディアファイルの数を低減することができ、かつ/またはサーバーとユーザーインターフェースとの間のデータ交換の規模を低減することができるサーバーおよび/またはユーザーインターフェースをもたらすことである。その他に、本発明の課題の一部は、再生装置に対する技術的要求を僅かに抑える、あるいは最適に活用することであり、ならびにデータ接続に関して異なる状況であってもシステムを最適に利用可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この課題は、請求項1によるサーバー、請求項6によるユーザーインターフェース、請求項9によるシステム、ならびに請求項11、12、および/または13による方法、ならびに請求項15によるデータ処理のための装置、請求項16によるコンピュータプログラム、請求項17によるデータ担体信号、ならびに請求項18によるコンピュータ可読記録媒体によって解決される。好適な実施形態は、従属請求項および以下に続く説明で述べられる。
【0010】
本発明の利点は、サーバーを提供することによって既に実現することができる。同時に、サーバーを提供することは、それ自体が市場性のある商品を提供することであり、そのため、請求項1はサーバーに向けられている。システム境界に関して、サーバーには、サーバーが信号を受信し、信号を送信することができる通信インターフェースを所属させることができる。サーバーの一部は、この通信インターフェースを介して特定の信号を受信し、これらの信号の構造を解き、当該信号に含まれる情報を解明することが可能であってもよい。サーバーの一部は、さらに、この通信インターフェースを介して、特定の構造を有し、この特定の構造内に情報を含む特定の信号を送信することが可能であってもよい。
【0011】
本発明は、さらに、ユーザーインターフェースに関する。
【0012】
本発明は、さらに、サーバーと、外部機器上で実行可能なユーザーインターフェースとからなるシステムに関し、特に、サーバーと、ユーザーインターフェースと、ユーザーインターフェースが実行可能なもしくはユーザーインターフェースを提供するソフトウェアが格納された外部機器とを備えたシステムに関する。外部機器は、スマートフォン、タブレット、例えばスマートウォッチなどのウェアラブル、または例えばラップトップなどのコンピュータであってもよい。本発明の1つのタイプの使用では、サーバーの操作者は、第三者にユーザーインターフェースを、例えば、アプリ用のソフトウェアまたはウェブブラウザにおいて実行されるソフトウェアの形態で提供可能であり、この場合、ユーザーインターフェースを提供するソフトウェアは、第三者が所有する外部機器上で実行することができる。本発明の利点は、このタイプの使用においては、例えば、サーバーの操作者が、ユーザーインターフェースの提供により、交換すべき僅かなデータ量の使用のもとで、既存の識別子担体を他のメディアファイルの識別のために使用する手段を第三者に提供することによって実現される。
【0013】
システム境界に関して、ユーザーインターフェースには、ユーザーインターフェースが場合によっては外部機器上に存在するさらなるソフトウェアコンポーネントを再び用いることで、外部機器の通信インターフェースを介して信号を受信し、信号を送信するために外部機器を駆動制御できることを所属させることができる。ユーザーインターフェースの一部は、この通信インターフェースを介して受信した特定の信号を、この信号の構造に関して解決し、当該信号に含まれる情報を解明することが可能であってもよい。ユーザーインターフェースの一部は、さらに、この通信インターフェースを介して、特定の構造を有し、この特定の構造内に情報を含む特定の信号を送信することが可能であってよく、それにより、これらの信号を受信したサーバーは、これらの信号の構造を解決し、信号に含まれる情報を解明することができるようになる。
【0014】
本発明は、さらに、サーバーと、識別子担体とを備えたシステム、好適には、サーバーと、識別子担体と、外部機器上で実行可能なユーザーインターフェースとを備えたシステム、特に、サーバーと、識別子担体と、ユーザーインターフェースと、ユーザーインターフェースが実行可能なもしくはユーザーインターフェースを提供するソフトウェアが格納された外部機器とを備えたシステムに関する。
【0015】
本発明は、さらに、サーバーと、識別子担体と、再生装置とを備えたシステム、好適には、サーバーと、識別子担体と、再生装置と、外部機器上で実行可能なユーザーインターフェースとを備えたシステム、好適には、サーバーと、識別子担体と、再生装置と、ユーザーインターフェースと、ユーザーインターフェースが実行可能なもしくはユーザーインターフェースを提供するソフトウェアが格納された外部機器とを備えたシステムに関する。システム境界に関して、再生装置には、再生装置が信号を受信し、信号を送信することができる通信インターフェースを所属させることができる。再生装置の一部は、この通信インターフェースを介して特定の信号を受信し、これらの信号の構造を解き、当該信号に含まれる情報を解明することが可能であってもよい。再生装置の一部は、さらに、この通信インターフェースを介して、特定の構造を有し、この特定の構造内に情報を含む特定の信号を送信することが可能であってもよく、それにより、これらの信号を受信したサーバーは、これらの信号の構造を解決し、信号に含まれる情報を解明することができるようになる。
【0016】
サーバーの通信インターフェースは、好適には、信号を通信ネットワークに送信し、信号を通信ネットワークから受信するように構成されている。サーバーの通信インターフェースは、好適には接続端子、好適にはサーバーが信号をインターネットに送信し、インターネットから信号を受信することができるケーブル用のケーブル接続端子である。
【0017】
外部機器上で実行すべきユーザーインターフェースは、好適には、外部機器の通信インターフェースを介して、信号を通信ネットワークに送信し、信号を通信ネットワークから受信するように設計されている。外部機器の通信インターフェースは、それを介して外部機器が信号をインターネットに送信し、インターネットから信号を受信することができるケーブル用のケーブル接続端子であってもよい。好適には、外部機器の通信インターフェースは、外部機器が、信号をインターネットに送信し、インターネットから信号を受信することができる、例えば、WLANアンテナ、Bluetooth(登録商標)アンテナ、または移動無線アンテナなどの無線通信インターフェースである。
【0018】
再生装置の通信インターフェースは、好適には、信号を通信ネットワークに送信し、信号を通信ネットワークから受信するように構成されている。再生装置の通信インターフェースは、それを介して再生装置が信号をインターネットに送信し、インターネットから信号を受信することができるケーブル用のケーブル接続端子であってもよい。好適には、再生装置の通信インターフェースは、無線通信インターフェースであり、例えば、それを介して再生装置が信号をインターネットに送信し、インターネットから信号を受信することができるWLANアンテナ、Bluetoothアンテナ、または移動無線アンテナであってもよい。
【0019】
本発明によれば、サーバーのメモリ内にメディアテーブル、識別子テーブル、および割り当てテーブルが格納されている。好適な実施形態では、さらに、例えば、ユーザーグループテーブル、認証テーブル、および機器識別子テーブルが設けられている。テーブルとは、これが技術的にどのように実現されるかに依存せずに、例えば識別子グループからの識別子という第1のメンバーグループのメンバーを、例えばメディアファイルグループからのメディアファイルという第2のメンバーグループのメンバーに割り当てることと理解されるが、好適にはデータベース内で行われる。最も簡単な形態では、テーブルは、第1のグループのメンバーが上下にリストアップされている第1の列と、第2のグループのメンバーが上下にリストアップされている、第1の列に隣接して配置された第2の列とを有し、ここで、割り当ては、第2のグループのメンバーに割り当てられるべき第1のグループのメンバーが、第1のグループのメンバーに割り当てられる第2のグループのメンバーの第2の列内でリストアップされているのと同じ行内の第1の列内にリストアップされることによって行われる。行の読み出しにより、第2のグループのメンバーへの第1のグループのメンバーの割り当てに関する情報を得ることができる。しかしながら、テーブルは、例えば、リレーショナルデータベースの形態で、あるいはリレーショナルデータベースの一部として実現することも可能である。ただし、このテーブルは、例えば、ピボットテーブルの形態で、あるいはピボットテーブルデータベースの一部として実現することも可能である。以下の説明において、テーブルが、列および行に関連して説明される場合であっても、本発明でのテーブルの実現がこの形態に限定されるものではない。
【0020】
したがって、本発明は、本発明による方法の1つのステップを実行するための手段を含むデータ処理のための装置にも向けられている。さらに、本発明は、コンピュータプログラム、特に、プログラムがコンピュータによって実行されるときに、該コンピュータに本発明による方法の1つを実行させるコマンドを含むコンピュータプログラム製品にも向けられている。さらに、本発明は、コンピュータプログラム[製品]を伝送するデータ搬送信号にも向けられる。さらに、本発明は、コンピュータによって実行されるときに、該コンピュータに本発明による方法の1つを実行させるコマンドを含むコンピュータ可読記録媒体に向けられる。
【0021】
本発明によれば、サーバー上にプログラムルーチンが格納されている。好適な実施形態では、さらに、例えば、ライブラリルーチン、拡張ルーチン、インベントリルーチン、第1の標準ルーチン、実態ルーチン、第2の標準ルーチン、およびストレスルーチンが設けられる。サーバーに格納されたルーチンとは、本発明による対称としてサーバーを説明する文脈では、サーバー上に一連の動作命令(コマンド)が格納され、それらがサーバーのプロセッサによって読み出されて実行されるときに、以下の説明におけるルーチンに帰する動作を生じさせるものと理解される。サーバーに格納されたルーチンとは、サーバーまたはシステムを用いて実施すべき方法を説明する文脈では、以下の説明におけるルーチンに帰する動作が実施されるものと理解される。
【0022】
本発明によれば、ユーザーインターフェースは、UI変更ルーチンを含む。好適な実施形態では、さらに、例えば、UIライブラリルーチン、UI拡張ルーチン、UIインベントリルーチン、UIスタートルーチン、UIロックルーチン、UIロック解除ルーチン、UI実態ルーチン、UIユーザーメンテナンスルーチン、UI再生装置メンテナンスルーチンが設けられる。ユーザーインターフェースのルーチンとは、本発明による対称としてユーザーインターフェースを説明する文脈では、ユーザーインターフェース用のソフトウェアに一連の動作命令(コマンド)が格納され、それらがプロセッサによって読み出されて実行されるときに、以下の説明におけるルーチンに帰する動作を生じさせるものと理解される。ユーザーインターフェースのルーチンとは、ユーザーインターフェースを用いて実施すべき方法を説明する文脈では、以下の説明におけるルーチンに帰する動作が実施されるものと理解される。
【0023】
本発明によるサーバーは、オペレーティングシステムを有する。このオペレーティングシステムは、例えば、Linuxであってもよい。
【0024】
オペレーティングシステムでは、ユーザーは、ユーザー管理システムで作成されてもよい。ユーザーが、データベースのユーザー管理システムまたはオペレーティングシステムに搭載された別のデータ管理プログラムのユーザー管理システムで作成された場合、これはオペレーティングシステムで作成されたユーザーと同等になる。好適には、オペレーティングシステムでは、50人を超えるユーザー、好適には100人を超えるユーザー、好適には10万人を超えるユーザーがユーザー管理システムで作成される。好適な実施形態では、ユーザーもしくはオペレーティングシステムで作成された各ユーザーは、それぞれ、1回だけ与えられるユーザー名を介して識別される。オペレーティングシステムは、シングルサインインを介してログインする手段をユーザーに提供することもできる。
【0025】
好適な実施形態では、サーバーのメモリにユーザーテーブルが格納される。ユーザーテーブルには、ユーザー管理システムで作成されたユーザーがリストアップされている。ユーザーテーブルでは、ユーザーにパスワードや信用状態などの情報を割り当てることができる。好適な実施形態では、ユーザーテーブルのユーザーは、1つ以上のユーザーグループに割り当てることができる。補足的または代替的に、サーバーのメモリにユーザーグループテーブルが格納されてもよい。ユーザーグループテーブルでは、このグループの当事者であるユーザーがそれぞれのユーザーグループに割り当てられる。ユーザーグループテーブルでは、パスワードや信用状態などの情報をユーザーグループに割り当てることができる。
【0026】
好適な実施形態では、オペレーティングシステムにおいて管理者が作成される。好適な実施形態では、管理者は、識別子テーブル内の別のユーザーへの識別子の割り当てを変更することができるという点でユーザーとは異なる。好適な実施形態では、ユーザーは、ユーザーへの識別子の割り当てを変更することはできない。補足的または代替的に、管理者は、メディアテーブルにおける識別子テーブル内の任意の各識別子への任意の各メディアIDの割り当てを割り当てテーブルに入力することができるという点でユーザーとは異なる。好適な実施形態では、ユーザーは、メディアIDが認証テーブル内で自身に割り当てられているか、または自身が所属するユーザーグループに割り当てられている場合にのみ、割り当てテーブル内で識別子にメディアIDを割り当てることを行うことができる。
【0027】
好適な実施形態では、ユーザーテーブルにおいて、ユーザーに機器識別子が割り当てられる。好適には、ユーザーテーブルにおいて、ユーザーに複数の機器識別子が割り当てられる。好適な実施形態では、ユーザーグループテーブルにおいて、ユーザーグループに機器識別子が割り当てられる。好適には、ユーザーグループテーブルにおいて、ユーザーグループに複数の機器識別子が割り当てられる。好適な実施形態では、ユーザーテーブルもしくはユーザーグループテーブルにおいて、機器識別子へのユーザーもしくはユーザーグループの割り当てにロック属性が割り当てられる。ロック属性の存在は、機器識別子へのユーザーもしくはユーザーグループの割り当てにおける変更を制限するために使用することができる。
【0028】
機器識別子は、好適には、文字および/または数字および/または特殊文字のシーケンスである。機器識別子は、Unique Identifier(UID)、Universally Unique Identifier(UUID)、Global Unique Identifer(GUID)であってもよい。好適な実施形態によれば、本発明によるシステムの一部としてプロセッサまたはメモリチップを有する再生装置が設けられている場合、機器識別子は、プロセッサまたはメモリチップの識別子であってもよい。
【0029】
本発明によるサーバーは、少なくとも1つの第1のメディアIDが第1のメディアファイルに割り当てられ、第2のメディアIDは第2のメディアファイルに割り当てられているメディアテーブルを備える。好適な実施形態では、データベースにおいて、50を超えるメディアIDがメディアファイルに割り当てられ、好適には、100を超えるメディアIDがメディアファイルに割り当てられ、好適には、100,000を超えるメディアIDがメディアファイルに割り当てられている。「第1のメディアID」および「第2のメディアID」への参照は、専ら、2つの異なるメディアIDへの言語的な参照に用いられ、つまり「第1のメディアID」は、「第2のメディアID」ではない。「第1」および「第2」のような数詞の使用は、第1のメディアIDと、第2のメディアIDとの間の順序や階層を記述するものではない。
【0030】
メディアテーブルにおけるメディアファイルへのメディアIDの割り当ては、メディアファイルの格納場所をメディアIDに割り当てることによって達成することができる。その際、格納場所は、具体的なメディアファイルが格納されているサーバーのメモリ上の格納場所の指示であってもよい。格納場所は、例えば他のサーバーのメモリ上のメディアファイルの実際の格納場所を指し示す、例えばUniform Resource Locatorのようなポインタであってもよい。メディアテーブルにおけるメディアファイルへのメディアIDの割り当ては、メディアID自体がメディアファイルのファイル名でない限り、メディアIDにメディアファイルのファイル名を割り当てることによって達成することができる。
【0031】
メディアIDは、メディアファイルの識別子である。メディアIDは、好適には、文字および/または数字および/または特殊文字のシーケンスである。メディアIDは、メディアファイルのファイル名もしくはファイル名の一部であってもよいし、ファイル名もしくはファイル名の一部を含むこともできる。メディアIDは、Unique Identifier(UID)、Universally Unique Identifier(UUID)、Global Unique Identifer(GUID)であってもよい。
【0032】
好適な実施形態では、サーバーは、メディアファイルが格納されたメディアメモリを備える。このメディアメモリに格納されるメディアファイルは、特に、好適には、以下のフォーマット、AAC、AIF、AIFF、FLAC、MP3、M4A、M4B、WAV、OGA、OGG、OPUS、WMAのうちの1つを有するファイルである。好適な実施形態では、メディアメモリには、オーディオファイルが格納されるが、ビデオファイルは格納されない。好適な実施形態では、メディアテーブルにおけるメディアIDには、オーディオファイルが割り当てられ、ビデオファイルは割り当てられない。
【0033】
一実施形態では、メディアメモリに格納されるメディアファイルは、異なるフォーマットを有することができる。好適な実施形態では、メディアメモリに格納されるメディアファイルは、同じフォーマットを有する。好適な代替的実施形態において、メディアメモリに格納されるメディアファイルは、フォーマットのグループからの1つのフォーマットを有し、この場合、グループは、特に好適には20未満、特に好適には10未満、特に好適には5未満の異なるフォーマットを含む。
【0034】
好適な実施形態では、メディアテーブルにおいて、メディアIDに割り当てられたすべてのメディアファイルがメディアメモリに格納される。代替的実施形態では、メディアテーブルにおいて、メディアIDが割り当てられたメディアファイルのいくつかは、メディアメモリに格納され、一方、メディアテーブルにおいて、メディアメモリに格納されていないメディアIDに割り当てられたメディアファイルについては、ポインタがメディアIDに割り当てられる。
【0035】
メディアテーブルにおいて、メディアIDには、さらなる情報が割り当てられてもよい。例えば、メディアテーブルには、メディアIDに割り当てられたメディアファイルに対するメタデータを格納することができる。これらのメタデータは、以下のように、
・メディアファイルの内容に関する情報、例えば作曲家/著者、演奏者、作品、例えば内容の要約、このメディアファイルがシリーズ内のエピソードである場合のエピソード番号など、
・例えば、スタイル(ポップ、クラシック、RnB)、テーマ(詩、散文)、言語(ドイツ語、英語、方言)、サブジャンル(探偵小説、おとぎ話など)、または年齢層に関するリリースに対する割り当てなどのカテゴライズ、
・音楽ファイルの長さ(再生時間)またはメディアファイルのサイズ(KBもしくはMB)に関する情報、あるいは例えばファイル形式に関する情報、
・メディアファイル内のチャプターやチャプターの長さに関する情報、またはチャプターの開始点に到達するために跳び越しが必要なメディアファイル内のポイント、
・メディアIDに割り当てられたメディアファイルの出所に関する情報、例えば、メディアファイルがユーザーによってアップロードされたかどうか、どのユーザーによってアップロードされたかなどに関する情報、メディアファイルが作成された記録媒体に関する情報(わかる範囲で)、メディアファイルがサーバーにロードされたパス(アプリ、ウェブブラウザ、直接のアップロード)に関する情報、
・シリーズに対するメディアIDの所属性に関する情報、
・識別子タイプに対する所属性に関する情報、
・バージョン情報、特に好適には、メディアファイルがサーバーにアップロードされた時点を識別するタイムスタンプであってもよく、
・メディアIDをいつからユーザーに利用可能にするかを特定するリリース日、
・UIにおいてメディアIDを表示するために使用できる画像ファイルに対する情報(ファイル名、格納場所)、
・人気度(このメディアIDが購入された頻度)、ユーザーからのフィードバック、ユーザーからの評価、プロモーション、ランキングに関する情報などであってもよい。例えば、「Benjamin Bluemchen(登録商標)」と称するシリーズが存在し、メディアテーブルにおいて、具体的なメディアIDが、このシリーズ「Benjamin Bluemchen(登録商標)」に割り当てられてもよい。1つのシリーズが、メディアファイルのグループであってもよく、その場合は、各メディアファイルに、複数のエピソードからなる物語の1つのエピソード、例えばシリーズ「Benjamin Bluemchen(登録商標)」のエピソードが格納されている。
【0036】
少なくとも1つの第1のメディアIDが第1のメディアファイルに割り当てられ、第2のメディアIDが第2のメディアファイルに割り当てられたメディアテーブルを、本発明に記載の動作状態にあるサーバーが有しているという状況は、この動作状態にあるサーバーが第1のメディアIDおよび第2のメディアIDを知っているということを意味する。したがって、サーバーは、以下に詳細に説明するプログラムルーチンによって初めて、第1のメディアIDおよび/または第2のメディアIDの認識を得るわけではない。本発明に所属するサーバーの動作状態では、第1のメディアIDおよび第2のメディアIDは、メディアテーブルに格納されており、したがって、サーバーには既知である。
【0037】
本発明によるサーバーのメモリには、識別テーブルが格納されている。この識別子テーブルでは、識別子担体に割り当て可能な識別子がユーザーに割り当てられる。ユーザーへの識別子の割り当ては、識別子を直接ユーザーに割り当てることによって行うことができる。好適な実施形態によれば、ユーザーがユーザーグループテーブルにおけるユーザーグループに割り当てられている場合、ユーザーへの識別子の割り当ては、ユーザーが所属するユーザーグループを識別子テーブルにおける識別子に割り当てることによって行うことも可能である。
【0038】
好適な実施形態では、識別子テーブルにおいて、各識別子に識別子タイプが割り当てられる。好適な実施形態では、識別子タイプとして「コンテンツタイプ」が設けられており、この識別子タイプを用いることにより、当該識別子タイプに割り当てられた識別子が、最初の市場投入のときに既に割り当てテーブルにおいてメディアIDに割り当てられていたという情報を伝達することができる。識別子タイプ「コンテンツタイプ」の好適な実施形態では、識別子タイプ「シリーズタイプ」が設けられてもよい。この識別子タイプは、識別子テーブルにおける識別子に、識別子タイプ「コンテンツタイプ」に対して補足的に、または識別子タイプ「コンテンツタイプ」に対して代替的に割り当てることができる。識別子タイプ「シリーズタイプ」を介すことにより、この識別子タイプに割り当てられた識別子に、最初に市場に投入されたときに、既に割り当てテーブルにおいてメディアIDが割り当てられ、自身に割り当てられたそのメディアファイルがシリーズのメディアファイルであることを表現することができる。識別子タイプ「シリーズタイプ」の好適な実施形態では、特定のシリーズ、例えば「Benjamin Bluemchen(登録商標)」に割り当てられる識別子タイプが設けられてもよい。特定のシリーズに割り当てられた識別子タイプを介すことにより、この識別子タイプに割り当てられた識別子に、最初に市場に投入されたときに既に割り当てテーブルにおいてメディアIDが割り当てられ、自身に割り当てられたそのメディアファイルが特定のシリーズ、本例ではシリーズ「Benjamin Bluemchen(登録商標)」のメディアファイルであることを表現することができる。特に好適には、特定のシリーズに割り当てられた識別子タイプを介すことにより、この識別子タイプに割り当てられた識別子に、最初に市場に投入されたときに既に割り当てテーブルにおいてメディアIDが割り当てられ、該メディアIDは、メディアテーブルにおいて、特定のシリーズ、本例ではシリーズ「Benjamin Bluemchen(登録商標)」に割り当てられている(メディアテーブルにおけるそれらのエントリの際に特定のシリーズが入力されている)ことを表現することができる。
【0039】
好適な実施形態では、識別子タイプとして「クリエイティブタイプ」が設けられており、この識別子タイプを用いることにより、この識別子タイプに割り当てられた識別子には、最初に市場に投入されたときに割り当てテーブルにおいて、メディアIDが割り当てられていなかったという情報を伝達することができる。
【0040】
好適な実施形態では、サーバーは、識別子タイプを変更することを可能にさせる。例えば、最初に識別子タイプ「クリエイティブタイプ」が割り当てられた識別子には、識別子タイプ「コンテンツタイプ」、特に好適には識別子タイプ「シリーズタイプ」、とりわけ好適には特定のシリーズに割り当てられる識別子タイプを割り当てることができる。
【0041】
好適な実施形態では、識別子テーブルにおいて、ユーザーもしくはユーザーグループへの識別子の割り当てに、ロック属性が割り当てられる。ロック属性の有無は、ユーザーもしくはユーザーグループへの識別子の割り当てにおける変更を制限するために使用することができる。
【0042】
好適な実施形態では、識別子テーブルにおいて、ユーザーもしくはユーザーグループへの識別子の割り当てに、機器識別子が割り当てられる。機器識別子の有無は、ユーザーもしくはユーザーグループへの識別子の割り当てを、機器識別子への割り当てに結び付けるために使用することができる。好適な実施形態では、識別子テーブルにおいて、識別子およびユーザーもしくはユーザーグループの割り当てに割り当てられた機器識別子は、ユーザーテーブルもしくはユーザーグループテーブルにおいて、ユーザーもしくはユーザーグループに割り当てられた機器識別子であってもよい。
【0043】
識別子は、好適には、文字および/または数字および/または特殊文字のシーケンスである。識別子は、Unique Identifier(UID)、Universally Unique Identifier(UUID)、Global Unique Identifer(GUID)であってもよい。好適な実施形態によれば、本発明によるシステムの一部としてRFIDトランスポンダを有する識別子担体が設けられている場合、識別子は、好適には、RFIDトランスポンダに格納される。好適な実施形態では、RFIDトランスポンダに、文字および/または数字および/または特殊文字のシーケンス、好適には、Unique Identifier(UID)、Universally Unique Identifier(UUID)、Global Unique Identifer(GUID)が格納される。そのような実施形態では、識別子は、好適には、RFIDトランスポンダに格納された文字および/または数字および/または特殊文字のシーケンスであるか、または変換規則に従ってRFIDトランスポンダに格納されている文字および/または数字および/または特殊文字のシーケンスから得られた文字および/または数字および/または特殊文字のシーケンスである。
【0044】
本発明によるサーバーのメモリには、割り当てテーブルが格納されている。この割り当てテーブルでは、識別子に、第1のメディアIDおよび/または第2のメディアIDが割り当て可能である。
【0045】
割り当てテーブルは、識別子に唯1つのメディアIDのみを割り当てることができるように設計されてもよい。割り当てファイルにおいて、既にメディアID(例えば第2のメディアID)が割り当てられている識別子に、他のメディアID(例えば第1のメディアID)を割り当てるべき場合には、この実施形態では、1つのメディアID(例えば第2のメディアID)への識別子の割り当てが解除され(例えば削除され)、他のメディアID(例えば第1のメディアID)への識別子の割り当てが行われる。
【0046】
割り当てテーブルは、1つの識別子に複数のメディアIDが割り当てられるように設計されてもよい。一実施形態では、1つの識別子に2つのメディアIDを割り当てることができる。とりわけ好適な実施形態では、この実施形態において割り当てテーブルに2つのメディアIDの階層を格納することができる。メディアIDの階層は、割り当てテーブル内のメディアIDの保管場所から、または割り当てテーブルに格納されている付加的な情報によって生じ得る。特に簡単な実施形態では、階層は、少なくとも3つの列を有する割り当てテーブルを用いて実現することができ、ここでは、
・第1の列では、1つの識別子が入力され、
・第2の列では、第1の列に存在する識別子と同じ行の第2の列に、第1のメディアIDを書き込むことにより、第1のメディアIDを第1の列からの識別子に割り当てることができ、
・第3の列では、第1の列に存在する識別子と同じ行の第3の列に、第2のメディアIDを書き込むことにより、第2のメディアIDを第1の列からの識別子に割り当てることができる。割り当てテーブルのそのような実施形態では、第3の列に書き込まれたメディアID(この場合は第2のメディアID)は、第2の列に書き込まれたメディアID(この場合は第1のメディアID)よりも高い階層に存在することが想定されてもよい。割り当てテーブルのそのような実施形態では、識別子の行の第2の列に書き込まれたメディアIDは、デフォルト(デフォルトメディアID)とみなすことができる。識別子の行の第3の列にメディアIDが入力されていない場合、第2の列に格納されているデフォルトのメディアIDが、識別子に割り当てられたメディアIDとみなされる。ただし、識別子の行の第3の列にメディアIDが入力されている場合は、たとえ識別子の行の第2の列にメディアIDが入力されていたとしても、識別子の行の第3の列に入力されたメディアIDが識別子に割り当てられた識別子とみなされる。この実施形態の好適な実施形態では、識別子へのデフォルトメディアIDの割り当ては、ユーザーによって変更することができず、この実施形態の好適な実施形態では、ユーザーは、プログラムルーチンを用いて、第3の列にのみエントリを行うことができる。このようにして、割り当てテーブル内の具体的な識別子に常に1つのメディアIDが割り当てられることを保証することができる。
【0047】
好適な実施形態では、割り当てテーブルにおいて、メディアIDへの識別子の割り当てに、ロック属性が割り当てられる。ロック属性の有無は、割り当てテーブルにおけるメディアIDへの識別子の割り当てにおいて変更する手段を、ユーザーグループの特定のユーザー(例えばユーザーグループの管理者)に制限するために使用することができる。
【0048】
好適な実施形態では、割り当てテーブルにおいて、メディアIDへの識別子の割り当てに、機器識別子が割り当てられる。機器識別子の有無は、メディアIDへの識別子の割り当てを、機器識別子への割り当てに結び付けるために使用することができる。好適な実施形態では、割り当てテーブルにおいて、識別子およびメディアIDの割り当てに割り当てられた機器識別子は、ユーザーテーブルもしくはユーザーグループテーブルにおいて、ユーザーもしくはユーザーグループに割り当てられた機器識別子であってもよい。
【0049】
補足的または代替的に、機器識別子は、テーブル内で1つの識別子に割り当てられてもよい。
【0050】
本発明に係るサーバーの動作状態では、割り当てテーブルにおいて、第1のメディアIDは、識別子に割り当てられていない。サーバーは、特にそれがメディアテーブルにおいて第1のメディアファイルに割り当てられているため、第1のメディアIDを知っているが、第1のメディアIDは識別子に割り当てられていない。
【0051】
本発明によれば、ここで、ユーザーが割り当てテーブルを変更し、割り当てテーブルにおいて、識別子に第1のメディアIDを割り当てるプログラムルーチンがサーバー上に設けられることが想定される。
【0052】
好適な実施形態では、プログラムルーチンは、変更信号の受信によってトリガーされ、変化信号を評価するステップを含む。
【0053】
第一の実施形態において、変更信号の構造は、この変更信号が、割り当てテーブルにおけるその割り当てが変更されるべき識別子と、該識別子に割り当てられるべきメディアID(詳細には第1のメディアID)とを含むように選択されてもよい。この実施形態では、プログラムルーチンは、変更信号を評価するステップにおいて、識別子と第1のメディアIDとが変更信号から読み出されるように実行されてもよい。後続のステップでは、伝送された識別子に割り当てられる割り当てテーブルのエントリが変更され、識別子に、第1のメディアIDが、好適な実施形態では、唯一のメディアIDとして、場合によっては事前に存在した他のメディアIDへの割り当てを解除して割り当てられ、あるいは他の好適な実施形態では、既存のメディアIDに対して捕捉的に、ただし階層的にはより高いメディアIDとして割り当てられる。
【0054】
さらなる実施形態では、変更信号の構造は、変更信号が複数の識別子および複数のメディアIDに関する情報を含み、さらに、少なくとも変更信号に含まれる識別子のうちの1つが、変更信号に含まれるメディアIDの1つに割り当てられることに関する情報を含むように選択されてもよい。好適には、この実施形態の変更信号は、それに含まれる各識別子について、それに含まれるメディアIDの1つへの割り当てを含む。変更信号は、例えば、外部機器に格納されたUI割り当てテーブルの内容、または外部機器に格納されたUI割り当てテーブルの一部の内容を再現することができる。この実施形態では、プログラムルーチンは、変更信号を評価するステップにおいて、識別子、メディアID、および識別子へのそれらの割り当てが、変更信号から読み出せるように実行されてもよい。後続のステップでは、プログラムルーチンは、変更信号において伝送された各識別子(これについては変更信号においてメディアIDも伝送されている)のエントリを、サーバーの割り当てテーブルにおいて変更し、それぞれの識別子に、変更信号とともに通知されたメディアIDを、好適な実施形態では、唯一のメディアIDとして、場合によっては事前に存在した他のメディアIDへの割り当てを解除して割り当てることができ、あるいは他の好適な実施形態では、既存のメディアIDに対して捕捉的に、ただし階層的にはより高いメディアIDとして割り当てることができる。好適な実施形態では、プログラムルーチンは、変更信号において通知された識別子に、変更信号においてメディアIDが割り当てられなかったという状況を、サーバーの割り当てテーブルにおいて、場合によっては存在するメディアIDへの割り当てを不変にできるようにするために使用することができる。代替的な実施形態では、プログラムルーチンは、変更信号において通知された識別子に、変更信号においてメディアIDが割り当てられなかったという状況を、サーバーの割り当てテーブルにおいて、場合によっては存在するメディアIDへのこの識別子の各々の割り当てを取り消すために使用することができる。好適な実施形態では、プログラムルーチンは、どの識別子について、変更信号において含まれるメディアIDへの割り当てが、サーバーの割り当てテーブルにおいて既に存在するかを検査することができ、その際には、変更信号において、当該変更信号に含まれる識別子のどれについて、サーバーの割り当てテーブルにおいて割り当てられたメディアIDとは異なるメディアIDへの割り当てを伝達するか、あるいはサーバーの割り当てテーブルにおいて、各識別子に対してまだメディアIDが格納されていない場合に、メディアIDへの一回目の割り当てを伝達するかを検査することができる。差異が検出された場合、プログラムルーチンは、割り当てにおいて差異が存在する識別子が含まれている確認要求信号の送信を開始させることができる。サーバーが確認要求信号の送信に応じて確認信号を含む場合、プログラムルーチンは、割り当てにおいて差異を検出した識別子についてのみサーバーの割り当てテーブルにおける割り当ての変更を行うことができる。この実施形態は、ユーザーに以下のことを可能にさせる。すなわち、
・外部機器上で、1つの識別子に1つのメディアIDが割り当てられているか、または複数の識別子にそれぞれ1つのメディアIDが割り当てられている固有のUI割り当てテーブルを実施すること、
・このUI割り当てテーブルにおける変更をオフラインで、つまり、サーバーとの通信手段なしで実施すること、
・サーバーとの通信手段の確立後、サーバーと外部機器とが割り当ての同期化を実行することを可能にさせる。
【0055】
第3の実施形態では、変更信号の構造は、割り当てテーブルにおけるそれらの割り当てが変更されるべき識別子に関する情報は含むが、メディアIDに関する情報は含まないように選択されてもよい。このプログラムルーチンの実施形態では、変更信号の受信に先行してサーバーによるライブラリ信号の送信が行われる。ライブラリ信号の構造は、ライブラリ信号がメディアIDに関する情報を含むように選択されてもよい。ここで説明するプログラムルーチンの実施形態では、サーバーは、ライブラリ信号とともに送信されたメディアIDを記憶している。この実施形態では、プログラムルーチンは、変更信号を評価するステップにおいて、識別子が変更信号から読み出されるように実行されてもよい。サーバーが、ここにおいて、プログラムルーチンのこの実施形態で想定されるように、割り当てテーブルにおけるそれらの割り当てが変更されるべき識別子に関する情報を含む変更信号を受信すると、後続のステップにおいて、伝送された識別子に所属する割り当てテーブルのエントリが変更され、この識別子には、ライブラリ信号に含まれ、サーバーが記憶していたメディアIDが、好適な実施形態では、唯一のメディアIDとして、場合によっては事前に存在した他のメディアIDへの割り当てを解除して割り当てられ、あるいは他の好適な実施形態では、既存のメディアIDに対して捕捉的に、ただし階層的にはより高いメディアIDとして割り当てられる。
【0056】
変更信号を受信するステップと、変更信号を評価するステップとを含む実施形態は、ユーザーインターフェースが同時に提供される本発明によるシステムにおいて使用するのに特に適している。外部機器上で実行されるユーザーインターフェースは、サーバーにとって理解可能な変更信号を生成し、外部機器によって送信されるように設計されてもよい。
【0057】
変更信号を受信するステップに続いて変更信号を評価するステップを含むプログラムルーチンの実施形態に対して代替的に、ユーザーが、例えば仮想プライベートネットワーク(VPN)またはリモートデスクトップセッションを介してサーバーへの直接のアクセスを含み、変更信号を直接サーバーにおいて生成する実施形態が可能である。
【0058】
プログラムルーチンの処理は、サーバーが変更信号を受信することによって開始することができる。プログラムルーチンの処理は、代替的に、サーバーやユーザーに依存しないイベントに基づいて行うことができる。例えば、プログラムルーチンは、所定の具体的な時間(毎週、毎日、毎時、毎分、または大幅に短い時間単位)で処理できるように実行されてもよい。また、プログラムルーチンは、プログラムルーチンの最後の処理から確定された時間間隔内で処理されるように実行されてもよい。この実施形態は、プログラムルーチンの処理過程において、外部機器上に格納されたUI割り当てテーブルをサーバーの割り当てテーブルに同期させる実施形態に特に適している。補足的または代替的に、プログラムルーチンの処理は、サーバー上で起こるイベントによってトリガーされ得る。例えば、サーバーへのユーザーのログオンによって、プログラムルーチンの処理を生じさせることができる。
【0059】
ユーザーによってサーバーからダウンロードするメディアファイルを提供するための本発明による方法は、(好適には本発明による)サーバー上で実施され、このサーバーは、
・ユーザーが作成されるオペレーティングシステムと、
・メモリに格納されたメディアテーブルであって、少なくとも1つの第1のメディアIDが第1のメディアファイルに割り当てられ、第2のメディアIDは第2のメディアファイルに割り当てられるメディアテーブルと、
・メモリに格納された識別子テーブルであって、識別子担体に割り当て可能な識別子がユーザーに割り当てられる識別子テーブルと、
・メモリに格納された割り当てテーブルとを有し、ここで、割り当てテーブルでは、
i識別子が、少なくとも第1のメディアIDまたは第2のメディアIDに割り当て可能であり、
ii第1のメディアIDは、識別子に割り当てられていない。
本発明による方法は、ユーザーが割り当てテーブルを変更し、割り当てテーブルにおいて識別子に第1のメディアIDを割り当てる、サーバー上に設けられるプログラムルーチンをユーザーが実行することを想定している。
【0060】
国際公開第2017/129349号から公知の方法とは対照的に、本発明は、ユーザーにサーバー内でメディアIDへの識別子の割り当てを開始させることができ、同じプロセスでメディアIDに所属するメディアファイルをUIからサーバーにアップロードさせる必要を無くさせることができる。これにより、UIとサーバーとの間で交換する必要があるデータ量を低減することができる。国際公開第2017/129349号では、付加的にメディアファイルをアップロードする必要があるのに対して、本発明では、このデータ量の使用は省略可能である。
【0061】
本発明では、国際公開第2017/129349号から公知のメディアファイルの同時アップロード(これについては所要の長い信号伝搬時間が伴う)と比較して、比較的短い信号交換が行われる(その結果として生じる短い信号伝播時間)だけなので、ユーザーとの対話をより素早く行うことが可能である。識別子へのメディアIDの割り当てがより迅速に行われ、それによって、ユーザーは、メディアIDを介して識別子に割り当てられたメディアファイルをより迅速に呼び出し、再生装置で再生することができるようになる。
【0062】
さらに、本発明は、サーバー内のデータ量を低減することができる。国際公開第2017/129349号から公知の方法では、ユーザーはメディアファイルをアップロードする必要がある。これは、サーバーにとって、このメディアファイルの内容が、既に他のユーザーによってアップロードされたメディアファイルの一部としてサーバーに格納されていないかどうかを、相当な努力なしで識別することができないことからきている。したがって、国際公開第2017/129349号から公知の方法によれば、たとえその内容がサーバー上の別のメディアファイルに既に存在していたとしても、各ユーザーに対して固有のメディアファイルを保持する必要がある。このことは、サーバーに高められた記憶容量を要求する。本発明による方法を用いれば、サーバーに格納されているメディアファイルを複数のユーザーに利用可能にすること、詳細には、各ユーザーに、各メディアIDを割り当てることが可能になる。複数のユーザーがメディアファイルに格納された情報を使用するにもかかわらず、メディアファイルは、一回だけサーバーに格納されればよい。
【0063】
好適な実施形態では、ユーザーは、プログラムルーチンを用いて、他のユーザーがサーバーのメディアメモリに格納した、メディアファイルに対するメディアIDを識別子に割り当て、またはメディアIDにポインタを割り当てる。好適な実施形態では、ユーザーは、プログラムルーチンを用いて、他のユーザーがメディアIDに所属するメディアファイルをアップロードしたユーザーとしてメディアテーブルにリストアップされるメディアIDを識別子に割り当てる。好適な実施形態では、ユーザーは、プログラムルーチンを用いて、サーバーのメディアメモリに自身によって格納されなかった、メディアファイルに対するメディアIDを識別子に割り当てる。好適な実施形態では、ユーザーは、プログラムルーチンを用いて、自身がメディアIDに所属するメディアファイルをアップロードしたユーザーとしてメディアテーブルにリストアップされないメディアIDを識別子に割り当てる。
【0064】
好適な実施形態では、ユーザーは、プログラムルーチンを用いて、識別子テーブルにおいて他の識別子(第1の識別子)にも割り当てられているメディアIDを、特に好適には、それによって他の識別子(第1の識別子)へのメディアIDの割り当てを変更することなく、識別子(第2の識別子)に割り当てる。好適な実施形態では、識別子テーブルにおいて第1のメディアIDが他の識別子(第1の識別子)に割り当てられ、プログラムルーチンの実施後にも、他の識別子(第1の識別子)に割り当てられる。これにより、一方では、ユーザーが複数の自身の識別子に同じメディアIDを割り当てることが可能になる。その他に、サーバー内で複数のユーザーが自身の各識別子に1つのメディアIDを割り当てること、例えば、1つのメディアIDを1つのシリーズの特定のエピソードに割り当てることが可能になり、サーバー内にはそれが自身のメディアIDを介して複数のユーザーに割り当てられているにもかかわらず、1つのシリーズのこの特定のエピソードに対する1つのメディアファイルだけが保持されればよい。
【0065】
好適な実施形態では、サーバーのメモリに認証テーブルが格納される。好適な実施形態では、認証テーブルにおいて、1人のユーザーに複数のメディアIDが割り当てられる。補足的または代替的に、認証テーブルにおいて、1つのメディアIDが1人のユーザーもしくは複数のユーザーに割り当てられる。補足的または代替的に、認証テーブルにおいて、ユーザーグループに1つのメディアIDが割り当てられる。補足的または代替的に、認証テーブルにおいて、1つのメディアIDがユーザーグループに割り当てられる。
【0066】
好適な実施形態では、プログラムルーチンは、プログラムルーチンの処理の際に、識別子に割り当てられたメディアIDが、認証テーブルにおいてユーザーに、またはユーザーが所属するユーザーグループに割り当てられているかどうかの検査を備える。好適な実施形態では、プログラムルーチンは、メディアファイルが、認証テーブルにおいてユーザーに、またはユーザーが所属するユーザーグループに割り当てられている場合にのみ、識別子へのメディアIDの割り当てを実行する。
【0067】
好適な実施形態では、プログラムルーチンは、プログラムルーチンの処理の際に、メディアIDへのその割り当てが変更されるべき識別子が、識別子テーブルにおいて、ユーザーにもしくはユーザーが所属するユーザーグループに割り当てられているかどうかの検査を備える。好適な実施形態では、プログラムルーチンは、識別子が、識別子テーブルにおいて、ユーザーにもしくはユーザーが所属するユーザーグループに割り当てられている場合にのみ、識別子へのメディアIDの割り当てを実行する。
【0068】
好適な実施形態では、プログラムルーチンは、プログラムルーチンの処理の際に、メディアIDへのその割り当てが変更されるべき識別子が、特定の識別子タイプの識別子であるかどうかの検査を備える。好適な実施形態では、プログラムルーチンは、識別子が、特定の識別子タイプである場合にのみ、識別子へのメディアIDの割り当てを実行する。好適な実施形態では、プログラムルーチンは、以下を検査する。すなわち、
・割り当てテーブルにおいて識別子に新規に割り当てられるメディアIDが、シリーズに、好適には特定のシリーズに所属するメディアIDであるかどうか、
・割り当てテーブルにおいてメディアIDが割り当てられるべき識別子が、識別子タイプ「シリーズタイプ」の識別子であるかどうか、特に好適には、特定のシリーズに、特に好適には、メディアIDが所属するシリーズに割り当てられる識別子タイプの識別子であるかどうかを検査する。この実施形態により、例えば、プログラムルーチンを用いて、メディアテーブルによりシリーズ「Benjamin Bluemchen(登録商標)」に所属するメディアIDを、その識別子タイプが識別子タイプの識別子テーブルによって「Benjamin Bluemchen(登録商標)」である識別子のみに割り当てることが可能になる。
【0069】
好適な実施形態では、サーバー上にライブラリルーチンが設けられる。このライブラリルーチンは、ライブラリ信号の送信を生じさせる。このライブラリ信号は、1つのメディアIDまたは複数のメディアIDを含む。ライブラリルーチンは、以下のステップ、すなわち、
-メディアテーブルから少なくとも1つのメディアIDを読み出すステップ、特に、メディアテーブルからライブラリ基準に対応するメディアIDを読み出すステップを含み、かつ/または
-認証テーブルから少なくとも1つのメディアIDを読み出すステップ、特に、認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられたメディアIDを読み出すステップ、特に、ライブラリ基準に対応し、認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられたメディアIDを読み出すステップを含む。好適な実施形態では、ライブラリ信号は、そのように読み出される1つ以上のメディアIDを含む。
【0070】
好適な実施形態では、
・ライブラリ基準は、ライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、メディアテーブルに格納されたすべてのメディアIDが読み出されるように選択されてもよく(ライブラリ基準「すべて」)、かつ/または
・ライブラリ基準は、ライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、メディアテーブルに格納され、メディアテーブルにおいて特定のメタデータ、例えば特定のシリーズへの所属性や例えばスタイル(ポップ、クラシック、RnB)への割り当てなどの特定のカテゴライズが割り当てられたすべてのメディアIDが読み出されるように選択されてもよく(ライブラリ基準「特定のメタデータ」)、かつ/または
・ライブラリ基準は、ライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられたすべてのメディアIDが認証テーブルから読み出されるように選択されてもよく(ライブラリ基準「ユーザーメディアID」)、かつ/または
・ライブラリ基準は、ライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、メディアテーブルに格納され、認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられていないすべてのメディアIDが読み出されるように選択されてもよく(ライブラリ基準「新規メディアID」)、かつ/または
・ライブラリ基準は、ライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、かつ割り当てテーブルにおいて、識別子テーブルで特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられた識別子に割り当てられたすべてのメディアIDが認証テーブルから読み出されるように選択されてもよく(ライブラリ基準「割り当てられたメディアID」)、かつ/または
・ライブラリ基準は、ライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、かつ割り当てテーブルにおいて、識別子テーブルで特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられた識別子に割り当てられていないすべてのメディアIDが認証テーブルから読み出されるように選択されてもよく(ライブラリ基準「フリーメディアID」)、かつ/または
・ライブラリ基準は、ライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、
o最初に識別子テーブルにおいて、ユーザーに、またはユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられたすべての識別子が求められ、これらの識別子から、これらの識別子のどれに特定のシリーズへのこの識別子の割り当てを示す識別子タイプを誘導するかを求め、それによって、識別子テーブルにおいてユーザーに識別子が割り当てられているすべてのシリーズを求め、
o次いで、メディアテーブルに格納され、メディアテーブルにおいてそのように求められたシリーズの1つへの所属性が割り当てられたすべてのメディアIDを読み出し、
o次いで、そのように求められたメディアIDから、認証テーブルにおいてユーザーに、またはユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられていないものを求めるようにして選択されてもよい。
好適な実施形態では、ライブラリルーチンは、ライブラリ要求信号の受信によってトリガーされ、ライブラリ要求信号を評価するステップを含む。好適な実施形態では、ライブラリ要求信号は、ライブラリ基準、またはサーバーがライブラリ要求信号の評価の際にライブラリ基準を形成することができる情報を含む。
【0071】
好適な実施形態では、ライブラリ信号には、ライブラリ信号に含まれるメディアIDについて、このメディアIDが、サーバーの認証テーブルにおいて、既にユーザーに、またはユーザーが所属するユーザーグループに割り当てられていたかどうかの情報が含まれる。
【0072】
好適な実施形態では、ライブラリ信号は、メディアIDに対してメディアテーブルに格納されているメタデータを含む。ライブラリ信号に含まれるメタデータは、以下のように、
・メディアファイルの内容に関する情報、例えば作曲家/著者、演奏者、作品、例えば内容の要約、このメディアファイルがシリーズ内のエピソードである場合のエピソード番号など、
・例えば、スタイル(ポップ、クラシック、RnB)、テーマ(詩、散文)、言語(ドイツ語、英語、方言)、サブジャンル(探偵小説、おとぎ話など)、または年齢層に関するリリースに対する割り当てなどのカテゴライズ、
・音楽ファイルの長さ(再生時間)またはメディアファイルのサイズ(KBもしくはMB)に関する情報、あるいは例えばファイル形式に関する情報、
・メディアファイル内のチャプターやチャプターの長さに関する情報、またはチャプターの開始点に到達するために跳び越しが必要なメディアファイル内のポイント、
・メディアIDに割り当てられたメディアファイルの出所に関する情報、例えば、メディアファイルがユーザーによってアップロードされたかどうか、どのユーザーによってアップロードされたかなどに関する情報、メディアファイルが作成された記録媒体に関する情報(わかる範囲で)、メディアファイルがサーバーにロードされたパス(アプリ、ウェブブラウザ、直接のアップロード)に関する情報、
・シリーズに対するメディアIDの所属性に関する情報、
・識別子タイプに対する所属性に関する情報、
・バージョン情報、特に好適には、メディアファイルがサーバーにアップロードされた時点を識別するタイムスタンプであってもよく、
・メディアIDをいつからユーザーに利用可能にするかを特定するリリース日、
・UIにおいてメディアIDを表示するために使用できる画像ファイルに対する情報(ファイル名、格納場所)、および/または
・人気度(このメディアIDが購入された頻度)、ユーザーからのフィードバック、ユーザーからの評価、プロモーション、ランキングに関する情報などであってもよい。
【0073】
好適な実施形態では、サーバー上に拡張ルーチンが設けられる。好適な実施形態では、ユーザーは、この拡張ルーチンを用いて認証テーブルを変更することができる。特に好適には、拡張ルーチンは、ユーザーに、認証テーブルにおいて自身へのおよび/または自身が所属するユーザーグループへのメディアIDの割り当てを補足することを可能にさせる。特に好適には、ユーザーは、拡張ルーチンの実施過程において、拡張ルーチンの実施前に自身にまだ割り当てられていなかったメディアIDを、自身に割り当てることができる。
【0074】
好適な実施形態では、拡張ルーチンは、サーバーにより拡張信号を受信するステップによってトリガーされ、拡張信号を評価するステップを含む。
【0075】
第1の実施形態では、拡張信号は、認証テーブル内のその割り当てが変更されるべきユーザーおよび/またはユーザーグループ、ならびにユーザーおよび/またはユーザーグループに割り当てられるべきメディアIDを含む。この実施形態では、拡張ルーチンは、拡張信号を評価するステップにおいて、ユーザーおよび/またはユーザーグループならびにメディアIDが拡張信号から読み出されるように実行されてもよい。後続のステップでは、認証テーブルのエントリが変更され、ユーザーおよび/またはユーザーグループにメディアIDが認証テーブルにおいて割り当てられる。
【0076】
第2の実施形態では、拡張信号の構造は、拡張信号が、ユーザーに割り当てられるべきメディアIDに関する情報を含むように選択されてもよい。ユーザーへの割り当ては、さらなる状況から、例えば、サーバーから受信した拡張信号が、ユーザーがログインしたユーザーインターフェースによって開始されたことから生じる。
【0077】
好適な実施形態では、サーバーは、拡張信号において、先行するライブラリ信号において該信号により送信されたメディアIDが含まれているかどうかを検査する。好適な実施形態では、サーバーは、拡張信号において、先行するライブラリ信号において該信号により送信された場合、好適には、先行するライブラリ信号において該信号により事前定義された時間ウィンドウ内で送信されたメディアIDを含む場合にのみ、拡張ルーチンを継続する。
【0078】
好適な実施形態では、変更信号は、拡張信号の一部であるか、または拡張信号に直接後続する信号である。このようにして、ユーザーは、サーバーに、どの識別子に、拡張信号に含まれるメディアIDを割り当てテーブルにおいて割り当てるべきかを通知することができる。
【0079】
好適な実施形態では、拡張ルーチンは、サーバーによってイネーブル信号を受信するステップを含む。認証テーブルにおけるユーザーまたはユーザーグループへのメディアIDの割り当ては、サーバーがイネーブル信号を受信するかどうかに依存して行われるようにすることができる。同様に、変更信号を条件とする割り当てテーブルにおける識別子へのメディアIDの割り当ては、サーバーがイネーブル信号を受信するかどうかに依存し得る。変更信号によって引き起こされる割り当てテーブルにおける識別子へのメディアIDの割り当てが、識別子に新たに割り当てられるメディアIDが、ユーザーに、または認証テーブルにおいて識別子が所属するユーザーに所属するユーザーグループに割り当てられていることに依存する場合、変更信号を条件とする割り当てテーブルにおける識別子へのメディアIDの割り当てをイネーブル信号の受信に依存させることは、認証テーブルにおけるユーザーへのメディアIDの割り当てをサーバーがイネーブル信号を受信するかどうかに依存させることによって置き換えることも可能である。
【0080】
イネーブル信号は、金額が口座に入金されたことの確認を含むことができる。例えば、確認信号は、PayPal(登録商標)アカウントによって生成されてもよい。これにより、ユーザーには、メディアIDとそれに関連するメディアファイルやそれについてのライセンスを購入したり、所定の期間の間レンタルしたりする手段が提供される。ただし、ユーザー同士がメディアファイルを交換したい場合の実施形態も可能である。したがって、イネーブル信号は、認証テーブルにおいてメディアファイルが割り当てられたユーザーが、この自身に割り当てられたメディアファイルが他のユーザーにも割り当てられることに同意することの確認も含むことができる。
【0081】
拡張ルーチンは、ユーザーの信用状態を検査するステップを含むことができる。認証テーブルにおけるユーザーへのメディアIDの割り当ては、ユーザーの信用状態の検査が、事前設定された値に対応するかどうか、または事前設定された値を超えているかどうかに依存して行われるようにすることができる。サーバーのメモリには、クレジットテーブルが格納されてもよい。このクレジットテーブルにおいては、ユーザーおよび/または(存在する限り)ユーザーグループに信用状態が割り当てられる。信用状態は、ユーザーテーブルにおいてユーザーに割り当てることもできる。信用状態は、例えば、ポイント値や金額値など具体的な値であってもよい。拡張ルーチンの一部として、信用状態は、特定のポイント値または金額値以上にあるかどうかを検査することができる。拡張ルーチンの一部として、信用状態の検査後に、信用状態を変更すること、例えば、ポイント値または金額値が低減されることをさらに設けてもよい。信用状態は、例えば、ユーザーが定額料金プログラム(Flatfee-Programm)のメンバーである場合、事前定義された値を介して、ユーザーが無制限の口座を有していることを表すこともできる。クレジットテーブルの過程を介して、ユーザーがサーバー上で所定の信用状態を設定し、例えば自身の「口座」をチャージする手段がもたらされる。これにより、ユーザーは、拡張ルーチンの実施の際に、他の方法では場合により必要になる可能性があるイネーブル信号の伝送を気にする必要がなくなる、つまり、例えば、特定のメディアファイルの割り当てのために振込を行う必要がなくなる手段がもたらされる。信用状態は、1人のユーザーが他のユーザーに所定の口座を贈与する手段、つまり贈与されるユーザーの信用状態を高める手段も形成する。
【0082】
好適な実施形態では、サーバー上にインベントリルーチンが設けられる。このインベントリルーチンは、インベントリ信号の送信を生じさせる。このインベントリ信号には、1つの識別子または複数の識別子ならびに/または1つの機器識別子または複数の機器識別子を含む。さらに、インベントリ信号は、識別子テーブルまたは割り当てテーブルにおいて、各識別子または各機器識別子にロック属性が割り当てられているかどうかに関する情報を含むことができる。インベントリルーチンは、少なくとも1つの識別子を識別子テーブルから読み出すステップ、特にインベントリ基準に対応する識別子を識別子テーブルから読み出すステップを含むことができる。好適な実施形態では、インベントリ信号は、そのように読み出される1つ以上の識別子を含む。好適な実施形態では、識別子に対するインベントリ信号は、この識別子に対して識別子テーブルに格納されている識別子タイプも含む。インベントリルーチンは、少なくとも1つの機器識別子をユーザーテーブルおよび/またはユーザーグループテーブルから読み出すステップ、特にインベントリ基準に対応する機器識別子をユーザーテーブルおよび/またはユーザーグループテーブルから読み出すステップを含むことができる。好適な実施形態では、インベントリ信号には、そのように読み出された1つ以上の機器識別子を含む。
【0083】
好適な実施形態では
・インベントリ基準は、インベントリルーチンにおける自身の適用の際に、識別子テーブルに格納され、識別子テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられたすべての識別子が読み出されるように選択されてもよく(インベントリ基準「ユーザー識別子」)、かつ/または
・インベントリ基準は、インベントリルーチンにおける自身の適用の際に、識別子テーブルに格納され、識別子テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、かつ識別子テーブルにおいて特定の識別子タイプが割り当てられたすべての識別子が読み出されるように選択されてもよく(インベントリ基準「特別なユーザー識別子」)、かつ/または
・インベントリ基準は、インベントリルーチンにおける自身の適用の際に、識別子テーブルに格納され、識別子テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、かつ割り当てテーブルにおいてメディアIDが割り当てられていないすべての識別子が読み出されるように選択されてもよく(インベントリ基準「フリーユーザー識別子」)、かつ/または
・インベントリ基準は、インベントリルーチンにおける自身の適用の際に、識別子テーブルに格納され、識別子テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、かつ割り当てテーブルにおいて、問い合わせ時点で当てはまるものとは異なるメディアIDが割り当て可能であるすべての識別子が読み出されるように選択されてもよく(インベントリ基準「変更可能なユーザー識別子」)、かつ/または
・インベントリ基準は、インベントリルーチンにおける自身の適用の際に、識別子テーブルに格納され、識別子テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、割り当てテーブルにおいて、問い合わせ時点で当てはまるものとは異なるメディアIDが割り当て可能であり、かつ特定の識別子タイプに、または特定の識別子タイプの選択に対応するすべての識別子が読み出されるように選択されてもよく(インベントリ基準「タイプ固有の変更可能なユーザー識別子」)かつ/または
・インベントリ基準は、インベントリルーチンにおける自身の適用の際に、ユーザーテーブルまたはユーザーグループテーブルに格納され、ユーザーテーブルにおいて特定のユーザーに、またはユーザーグループテーブルにおいて特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられたすべての機器識別子が読み出されるように選択されてもよい(インベントリ基準「ユーザー機器識別子」)。
【0084】
好適な実施形態では、インベントリルーチンは、インベントリ要求信号の受信によってトリガーされ、インベントリ要求信号を評価するステップを含む。好適な実施形態では、インベントリ要求信号は、インベントリ基準を含むかまたはサーバーがインベントリ要求信号の評価の際にインベントリ基準を形成することができる情報を含む。
【0085】
好適な実施形態では、サーバー上に第1の標準ルーチンが設けられる。この第1の標準ルーチンは、以下のステップ、すなわち、
・ライブラリルーチンを処理し、ライブラリルーチン内でライブラリ信号を送信するステップと、
・拡張信号の受信を待機し、拡張信号の受信の際に、特に好適には、イネーブル信号を受信するステップまたはユーザーの信用状態を検査するステップを含んだ拡張ルーチンを処理するステップと、
・変更信号の受信を待機し、変更信号の受信の際に、ユーザーが割り当てテーブルを変更し、割り当てテーブルにおいて識別子にメディアIDを割り当てる、本発明によるプログラムルーチンを処理するステップと、
を含む。
【0086】
第1の標準ルーチンの一実施形態では、第1の標準ルーチンは、インベントリルーチンを処理するステップ、特に、変更信号の受信を待機する前にインベントリルーチンを処理するステップを含む。
【0087】
好適な実施形態では、第1の標準ルーチンは、以下のステップ、すなわち、
・ライブラリルーチンを処理し、ライブラリルーチン内で第1のメディアIDを有するイブラリ信号を送信するステップと、
・第1のメディアIDを含む拡張信号の受信を待機し、拡張信号の受信の際に、特に好適には、イネーブル信号を受信するステップまたはユーザーの信用状態を検査するステップを含んだ拡張ルーチンを処理するステップと、
・第1のメディアIDを含む変更信号の受信を待機し、変更信号の受信の際に、ユーザーが割り当てテーブルを変更し、割り当てテーブルにおいて識別子に第1のメディアIDを割り当てる、本発明によるプログラムルーチンを処理するステップと、
を含む。
【0088】
好適な実施形態では、サーバー上に実状態ルーチンが設けられる。この実状態ルーチンは、実状態信号の送信を生じさせる。この実状態信号は、
・1つのメディアIDまたは複数のメディアIDと、
・1つの識別子または複数の識別子と、
・各識別子への各メディアIDの割り当てに関する情報と、
を含む。実状態ルーチンは、割り当てテーブルにおいて、ユーザーに所属する識別子、またはユーザーが所属するユーザーグループに所属する識別子へのメディアIDの割り当てを読み出すステップを含むことができる。
【0089】
好適な実施形態では、実状態ルーチンは、実状態要求信号の受信によってトリガーされ、実状態要求信号を評価するステップを含む。
【0090】
好適な実施形態では、サーバー上に第2の標準ルーチンが設けられる。この第2の標準ルーチンは、以下のステップ、すなわち、
・ライブラリルーチンを処理し、ライブラリルーチン内でライブラリ信号を送信するステップと、
・実状態ルーチンを処理し、実状態ルーチン内で実状態信号を送信するステップと、
・変更信号の受信を待機し、変更信号の受信の際に、ユーザーが割り当てテーブルを変更し、割り当てテーブルにおいて識別子に第1のメディアIDを割り当てる、本発明によるプログラムルーチンを処理するステップと、
を含む。
【0091】
好適な実施形態では、サーバー上にストレスルーチンが設けられる。好適な実施形態では、ユーザーは、このストレスルーチンを用いて識別子テーブルおよび/またはユーザーテーブルおよび/またはユーザーグループテーブルを変更することができる。特に好適には、ストレスルーチンは、ユーザーに、識別子テーブルにおいて自身へのおよび/または自身が所属するユーザーグループへの識別子の割り当てを補足することを可能にさせる。特に好適には、ユーザーは、ストレスルーチンの実施過程において、ストレスルーチンの実施前に自身にまだ割り当てられていなかった識別子を、識別子テーブルにおいて自身に割り当てることができる。
【0092】
特に好適には、ストレスルーチンは、ユーザーに、ユーザーテーブルまたはユーザーグループテーブルにおいてユーザーへのおよび/またはユーザーが所属するユーザーグループへの機器識別子の割り当てを補足することを可能にさせる。特に好適には、ユーザーは自身にまたはユーザーが所属するユーザーグループに、ユーザーテーブルもしくはユーザーグループテーブルにおけるストレスルーチンの実施過程において、ストレスルーチンの実施前に自身にまだ割り当てられていなかった機器識別子を割り当てることができる。
【0093】
好適な実施形態では、ストレスルーチンは、サーバーによるストレス信号の受信によってトリガーされ、ストレス信号を評価するステップを含む。
【0094】
第1の実施形態では、ストレス信号は、識別子テーブルにおけるその割り当てが変更されるべきユーザーおよび/またはユーザーグループ、ならびにユーザーおよび/またはユーザーグループに割り当てられる識別子を含む。この実施形態では、ストレスルーチンは、ストレス信号を評価するステップにおいて、ユーザーおよび/またはユーザーグループならびに識別子がストレス信号から読み出されるように実行されてもよい。後続のステップでは、識別子情報テーブルのエントリが変更され、ユーザーおよび/またはユーザーグループに識別子が識別子テーブルにおいて割り当てられる。このステップが実施される前に、ストレスルーチンは、ここで変更されるべきユーザーもしくはユーザーグループへの識別子の既存の割り当てにロック属性が割り当てられているかどうかを検査することができる。ここで変更されるべきユーザーもしくはユーザーグループへの識別子の既存の割り当てにロック属性が割り当てられている場合には、識別子テーブルのエントリは変更されず、ユーザーおよび/またはユーザーグループに識別子は識別子テーブルにおいて割り当てられない。そのような場合、エラー信号をサーバーによって生成することができる。代替的に、ロック属性が識別される場合に、変更を開始したユーザーが特別な権限を有しているかどうか、例えばユーザーグループ内の管理者であるかどうかなどを検査することができる。ユーザーが、ロック属性にもかかわらず自身に変更する権限を与えられる特別な権限を有している場合、変更が行われる。
【0095】
補足的または代替的に、ストレス信号は、ユーザーテーブルもしくはユーザーグループテーブルにおけるその割り当てが変更されるべきユーザーおよび/またはユーザーグループと、ユーザーおよび/またはユーザーグループに割り当てられるべき機器識別子とを含む。この実施形態では、ストレスルーチンは、ストレス信号を評価するステップにおいて、ユーザーおよび/またはユーザーグループならびに機器識別子がストレス信号から読み出されるように実行されてもよい。後続のステップでは、ユーザーテーブルもしくはユーザーグループテーブルのエントリが変更され、ユーザーおよび/またはユーザーグループに機器識別子がユーザーグループもしくはユーザーグループテーブルにおいて割り当てられる。このステップが実施される前に、ストレスルーチンは、ここで変更されるべきユーザーもしくはユーザーグループへの機器識別子の既存の割り当てにロック属性が割り当てられているかどうかを検査することができる。ここで変更されるべきユーザーもしくはユーザーグループへの機器識別子の既存の割り当てにロック属性が割り当てられている場合には、ユーザーテーブルもしくはユーザーグループテーブルのエントリは変更されず、ユーザーおよび/またはユーザーグループに識別子はユーザーテーブルもしくはユーザーグループテーブルにおいて割り当てられない。そのような場合、エラー信号をサーバーによって生成することができる。代替的に、ロック属性が識別される場合に、変更を開始したユーザーが特別な権限を有しているかどうか、例えばユーザーグループ内の管理者であるかどうかなどを検査することができる。ユーザーが、ロック属性にもかかわらず自身に変更する権限を与えられる特別な権限を有している場合、変更が行われる。
【0096】
さらなる実施形態では、ストレス信号の構造は、ストレス信号が、ユーザーに割り当てられるべき識別子を含むように選択されてもよい。ユーザーへの割り当ては、さらなる状況から、例えば、サーバーから受信したストレス信号が、ユーザーがログインしたユーザーインターフェースによって開始されたことから生じる。補足的または代替的に、ストレス信号の構造は、ストレス信号が、ユーザーに割り当てられるべき機器識別子を含むように選択されてもよい。ユーザーへの割り当ては、さらなる状況から、例えば、サーバーから受信したストレス信号が、ユーザーがログインしたユーザーインターフェースによって開始されたことから生じる。
【0097】
さらなる実施形態では、ストレス信号は、識別子と機器識別子とを含む。好適な実施形態では、ストレス信号は、この実施形態においてAV要求信号である。この実施形態では、ストレスルーチンは、ストレス信号を評価するステップにおいて、識別子および機器識別子がストレス信号から読み出されるように実行されてもよい。
【0098】
第1の代替例によれば、後続のステップにおいて、識別子テーブルから、どのユーザーもしくはどのユーザーグループにストレス信号から読み出された識別子が識別子テーブルにおいて割り当てられているかを読み出すことができ、後続のステップにおいて、機器識別子は、ユーザーテーブルもしくはユーザーグループテーブルにおいてこのユーザーもしくはこのユーザーグループに割り当てることができる。このステップが実施される前に、ストレスルーチンは、ここで変更されるべきユーザーもしくはユーザーグループへの機器識別子の既存の割り当てにロック属性が割り当てられているかどうかを検査することができる。ここで変更されるべきユーザーもしくはユーザーグループへの機器識別子の既存の割り当てにロック属性が割り当てられている場合には、ユーザーテーブルもしくはユーザーグループテーブルのエントリは変更されず、ユーザーおよび/またはユーザーグループに識別子はユーザーテーブルもしくはユーザーグループテーブルにおいて割り当てられない。そのような場合、エラー信号をサーバーによって生成することができる。
【0099】
第2の代替例によれば、後続のステップにおいて、ユーザーテーブルまたはユーザーグループテーブルから、どのユーザーもしくはどのユーザーグループにストレス信号から読み出された機器識別子がユーザーテーブルもしくはユーザーグループテーブルにおいて割り当てられているかを読み出すことができ、後続のステップにおいて、識別子は、識別子テーブルにおいてこのユーザーもしくはこのユーザーグループに割り当てることができる。このステップが実施される前に、ストレスルーチンは、ここで変更されるべきユーザーもしくはユーザーグループへの識別子の既存の割り当てにロック属性が割り当てられているかどうかを検査することができる。ここで変更されるべきユーザーもしくはユーザーグループへの機器識別子の既存の割り当てにロック属性が割り当てられている場合には、識別子テーブルのエントリは変更されず、ユーザーおよび/またはユーザーグループに識別子は識別子テーブルにおいて割り当てられない。そのような場合、エラー信号をサーバーによって生成することができる。
【0100】
好適な実施形態では、ストレスルーチンは、サーバーによってイネーブル信号を受信するステップを含む。識別子テーブルにおけるユーザーまたはユーザーグループへの識別子の割り当て、かつ/またはユーザーテーブルおよび/またはユーザーグループテーブルにおけるユーザーまたはユーザーグループへの機器識別子の割り当ては、サーバーがイネーブル信号を受信するかどうかに依存して行われるようにすることができる。
【0101】
ストレスルーチンは、ユーザーの信用状態を検査するステップを含むことができる。識別子テーブルにおけるユーザーまたはユーザーグループへの識別子の割り当て、ならびに/またはユーザーテーブルおよび/またはユーザーグループテーブルにおけるユーザーまたはユーザーグループへの機器識別子の割り当ては、ユーザーの信用状態の検査が、事前設定された値に対応するかどうか、または事前設定された値を超えているかどうかに依存して行われるようにすることができる。
【0102】
好適な実施形態では、サーバー上にロックルーチンが設けられる。このロックルーチンは、ロック信号の受信によってトリガーされる。このロック信号は、ユーザーおよび/またはユーザーグループと、識別子と、ロック指示とを含むことができる。サーバーは、ユーザーおよび/またはユーザーグループと、識別子と、ロック指示とを有するロック信号を受信した場合、識別子テーブルにおけるユーザーもしくはユーザーグループへの識別子の割り当てにロック属性を割り当てる。ロック信号は、ユーザーおよび/またはユーザーグループと、機器識別子と、ロック指示とを含むことができる。サーバーは、ユーザーおよび/またはユーザーグループと、機器識別子と、ロック指示とを有するロック信号を受信した場合、ユーザーテーブルもしくはユーザーグループテーブルにおけるユーザーもしくはユーザーグループへの識別子の割り当てにロック属性を割り当てる。
【0103】
好適な実施形態では、サーバー上にロック解除ルーチンが設けられる。ロックルーチンは、ロック解除信号の受信によってトリガーされる。このロック解除信号は、ユーザーおよび/またはユーザーグループと、識別子と、ロック解除指示とを含むことができる。サーバーは、ユーザーおよび/またはユーザーグループと、識別子と、ロック解除指示とを有するロック解除信号を受信した場合、識別子テーブルにおけるユーザーもしくはユーザーグループへの識別子の割り当てに割り当てられたロック属性を消去する。ロック解除信号は、ユーザーおよび/またはユーザーグループと、機器識別子と、ロック解除指示とを含むことができる。サーバーは、ユーザーおよび/またはユーザーグループと、機器識別子と、ロック解除指示とを有するロック解除信号を受信した場合、ユーザーテーブルまたはユーザーグループテーブルにおけるユーザーもしくはユーザーグループへの識別子の割り当てに割り当てられたロック属性を消去する。
【0104】
好適な実施形態では、サーバー上に更新ルーチンが設けられる。この更新ルーチンは、AV実状態信号の受信によってトリガーされる。このAV実状態信号は、
・1つの識別子または複数の識別子、
・AV割り当てテーブルにおいて各識別子に割り当てられたバージョン情報、特にAV割り当てテーブルにおいて各識別子に割り当てられたタイムスタンプ、および/または
・AV割り当てテーブルにおいて各識別子に割り当てられたメディアIDを含む。
【0105】
AV実状態信号がメディアIDを含まない好適な実施形態では、AV実状態信号の受信は、サーバーに、割り当てテーブルにおいてAV実状態信号を用いて自身に通知された各識別子について、どのメディアIDがこの識別子に割り当てられているかを検査させ、メディアテーブルにおいてそのように求められた各メディアIDについて、どのバージョン情報が、特にどのタイムスタンプがこのメディアIDに割り当てられているかを検査させることを生じさせる。引き続き、サーバーは、そのように求められたバージョン情報が、サーバーが割り当てテーブルにおいてメディアIDを求め、該メディアIDを介してメディアテーブルにおけるバージョン情報を求めた識別子にAV実状態信号において割り当てられたバージョン情報に対応するかどうかを検査する。バージョン情報が対応しない場合、サーバーは、更新信号を生成する。この更新信号は、1つの識別子または複数の識別子を含むことができる。
【0106】
AV実状態信号がメディアIDを含む代替的な実施形態では、AV実状態信号の受信は、サーバーに、AV実状態信号において自身に通知された各メディアIDについて、どのバージョン情報が、特にどのタイムスタンプがこのメディアIDにメディアテーブルにおいて割り当てられているかを検査させることを生じさせる。引き続き、サーバーは、そのように求められたバージョン情報が、サーバーがメディアテーブルにおいてバージョン情報を求めたメディアIDにAV実状態信号において割り当てられたバージョン情報に対応するかどうかを検査する。バージョン情報が対応しない場合、サーバーは、更新信号を生成する。この更新信号は、1つの識別子または複数の識別子を含むことができる。
【0107】
好適な実施形態では、サーバー上に応答ルーチンが設けられる。この応答ルーチンは、AV要求信号の受信によってトリガーすることができる。このAV要求信号は、識別子を含む。好適な実施形態では、要求信号は、機器識別子を含む。好適な実施形態では、AV要求信号は、更新の必要性に対する指示を含む。
【0108】
サーバーが、更新の必要性に対する指示を有するAV要求信号を受信した場合、サーバーは、メディアIDのうちのどれが割り当てテーブルにおいて識別子に割り当てられているかを検査し、応答信号を生成する。この応答信号には,メディアテーブルにおいてこれらのメディアIDに割り当てられるメディアファイルおよび/またはポインタを含む。応答信号は、好適には、AV要求信号に含まれていた識別子、好適にはメディアID、好適にはメディアテーブルにおいてメディアファイルの1つに割り当てられたバージョン情報、特に好適には、タイムスタンプを含む。再生装置の制御ユニットが、応答信号とともにメディアファイルもしくはポインタと、このメディアファイルもしくはこのポインタに割り当てられた識別子とを受信した場合、制御ユニットは、メディアファイルを再生装置のメモリに格納し、AV割り当てテーブルにおける識別子に再生装置のメモリにおけるメディアファイルの格納場所を割り当てることにより、あるいはAV割り当てテーブルにおける識別子にポインタを割り当てることにより、AV割り当てテーブルを更新する。好適な実施形態では、制御ユニットは、設定された更新の必要性をリセットすることができる。好適な実施形態では、制御ユニットは、識別子にバージョン情報を、特にサーバーからメディアファイルと一緒に制御ユニットに通知されたタイムスタンプを割り当てることができる。
【0109】
好適な実施形態では、サーバーは、ユーザーメンテナンスルーチンを有する。このユーザーメンテナンスルーチンは、ユーザーメンテナンス信号の受信によってトリガーすることができる。このユーザーメンテナンス信号は、ユーザーおよびユーザーグループを含むことができる。サーバーが、ユーザーメンテナンス信号を受信した場合、サーバーは、ユーザーグループテーブルにおいてユーザーをユーザーグループに割り当てる。ユーザーメンテナンスルーチンの一部として、サーバーは、ユーザーメンテナンス信号を受信したユーザーがユーザーグループの変更を実施する権限を有しているかどうか、例えば、ユーザーグループの管理者であるかどうかを検査することができる。ユーザーメンテナンス信号が、好適な実施形態では、電子メールアドレスを含んでいる場合、サーバーは、この電子メールアドレスにメッセージを送信する。このメッセージは、確認リンクを含むことができ、このリンクを操作することにより、電子メールの受信者は、自身がユーザーグループへの割り当てを望んでいることを確認することができる。
【0110】
好適な実施形態では、サーバーは、再生装置メンテナンスルーチンを有する。この再生装置メンテナンスルーチンは、再生装置メンテナンス信号の受信によって生じさせることができる。再生装置メンテナンス信号は、ユーザーおよび/またはユーザーグループ、ならびに機器識別子を含むことができる。サーバーが、再生装置メンテナンス信号を受信した場合、サーバーは、機器識別子をユーザーテーブルもしくはユーザーグループテーブルにおいてユーザーおよび/またはユーザーグループに割り当てる。
【0111】
本発明によるシステムは、本発明によるサーバーと識別子担体とを備え、ここで、識別子担体は、読み取り機器によって読み出し可能な識別子を有する。好適な実施形態では、識別子担体は、RFIDトランスポンダを有する。この実施形態では、識別子は、RFIDトランスポンダに格納されていてもよい。好適な実施形態では、RFIDトランスポンダに、文字および/または数字および/または特殊文字のシーケンス、好適には、Unique Identifier(UID)、Universally Unique Identifier(UUID)、Global Unique Identifer(GUID)が格納される。そのような実施形態では、識別子は、好適には、RFIDトランスポンダに格納された文字および/または数字および/または特殊文字のシーケンスであるか、または変換規則に従ってRFIDトランスポンダに格納されている文字および/または数字および/または特殊文字のシーケンスから得られた文字および/または数字および/または特殊文字のシーケンスである。
【0112】
本発明によるユーザーインターフェース(UI)は、外部機器、好適には、サーバーとは異なるコンピュータ、スマートフォンまたはタブレット、あるいは例えばスマートウォッチなどのウェアラブル上で実行することができる。本発明によるサーバーの操作者は、ユーザーに、ユーザーインターフェースをダウンロードとして利用可能にさせ、ユーザーに、ユーザーインターフェースをライセンス供与することができる。システムの一部は、例えば、スマートフォン上で、より多くの対話手段を有するコンピュータ用のユーザーインターフェースと比較して、対話手段の規模がより低減されたユーザーインターフェースを提供すべき場合には、複数のユーザーインターフェースであってもよい。好適な実施形態では、ユーザーインターフェースは、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を有する。
【0113】
ユーザーインターフェース(UI)は、UI変更ルーチンを有する。このUI変更ルーチンは、変更信号の送信を生じさせる。第1の実施形態では、変更信号は、サーバーの割り当てテーブルにおけるその割り当てが変更されるべき識別子と、サーバーの割り当てテーブルにおける当該識別子に割り当てられるべきメディアIDとを含む。第2の実施形態では、例えば、識別子へのメディアIDの割り当てが他の状況から生じている場合、例えば、選択されたメディアIDがシリーズのメディアIDであり、識別子テーブルにおいてユーザーにこのシリーズに所属する識別子タイプの識別子のみが割り当てられていることによって生じている場合、変更信号は、サーバーの割り当てテーブルにおける識別子に割り当てられるべきメディアIDのみを含むことができる。
【0114】
ユーザーインターフェースを用いて、ダウンロード用のメディアファイルを提供するサーバーと対話するための、特に本発明によるサーバーと対話するための本発明による方法は、変更信号の送信を生じさせるUI変更ルーチンの実施を想定しており、ここで、変更信号は、
・メディアIDか、または
・メディアIDと識別子とを含んでいる。
【0115】
ユーザーによってサーバーからダウンロードするメディアファイルを提供するための本発明による方法であって、この場合、サーバーは、
・ユーザーが作成されるオペレーティングシステムと、
・メモリに格納されたメディアテーブルであって、少なくとも1つの第1のメディアIDが第1のメディアファイルに割り当てられ、第2のメディアIDは第2のメディアファイルに割り当てられるメディアテーブルと、
・メモリに格納された識別子テーブルであって、識別子担体に割り当て可能な識別子がユーザーに割り当てられる識別子テーブルと、
・メモリに格納された割り当てテーブルとを有し、
この場合、割り当てテーブルでは、
i識別子が、少なくとも第1のメディアIDまたは第2のメディアIDに割り当て可能であり、
ii第1のメディアIDは、識別子に割り当てられていない方法では、ユーザーインターフェース上で、変更信号の送信を生じさせるUI変更ルーチンが実施されることを想定しており、ここで、変更信号は、
・第1のメディアIDか、または
・第1のメディアIDと識別子とを含み、サーバーは、変更信号を受信し、変更信号の受信後、割り当てテーブルを変更し、割り当てテーブルにおいて識別子に第1のメディアIDを割り当てるプログラムルーチンを実行する。
【0116】
好適な実施形態では、ユーザーインターフェース(UI)は、UIライブラリルーチンを含む。好適な実施形態では、UIライブラリルーチンは、ライブラリ信号を受信するステップを含み、ここで、ライブラリ信号は、1つの識別子または複数の識別子を含む。好適な実施形態では、UIライブラリルーチンは、ライブラリ要求信号を送信するステップを含む。好適な実施形態では、ライブラリ要求信号を送信するステップは、ライブラリ信号を受信するステップに先行する。
【0117】
ライブラリ要求信号は、ライブラリ基準を含むことができる。好適な実施形態では、
・ライブラリ基準は、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーのメディアテーブルに格納されたすべてのメディアIDが読み出されるように選択されてもよく(ライブラリ基準「すべて」)、かつ/または
・ライブラリ基準は、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーのメディアテーブルに格納され、メディアテーブルにおいて特定のメタデータ、例えば特定のシリーズへの所属性や例えばスタイル(ポップ、クラシック、RnB)への割り当てなどの特定のカテゴライズが割り当てられたすべてのメディアIDが読み出されるように選択されてもよく(ライブラリ基準「特定のメタデータ」)、かつ/または
・ライブラリ基準は、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられたすべてのメディアIDがサーバーの認証テーブルから読み出されるように選択されてもよく(ライブラリ基準「ユーザーメディアID」)、かつ/または
・ライブラリ基準は、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーのメディアテーブルに格納され、サーバーの認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられていないすべてのメディアIDが読み出されるように選択されてもよく(ライブラリ基準「新規メディアID」)、かつ/または
・ライブラリ基準は、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、かつサーバーの割り当てテーブルにおいて、サーバーの識別子テーブルで特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられた識別子に割り当てられたすべてのメディアIDがサーバーの認証テーブルから読み出されるように選択されてもよく(ライブラリ基準「割り当てられたメディアID」)、かつ/または
・ライブラリ基準は、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、かつサーバーの割り当てテーブルにおいて、サーバーの識別子テーブルで特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられた識別子に割り当てられていないすべてのメディアIDがサーバーの認証テーブルから読み出されるように選択されてもよく(ライブラリ基準「フリーメディアID」)、かつ/または
・ライブラリ基準は、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、
o最初にサーバーの識別子テーブルにおいて、ユーザーに、またはユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられたすべての識別子が求められ、これらの識別子から、これらの識別子のどれに特定のシリーズへのこの識別子の割り当てを示す識別子タイプを誘導するかを求め、それによって、サーバーの識別子テーブルにおいてユーザーに識別子が割り当てられているすべてのシリーズを求め、
o次いで、サーバーのメディアテーブルに格納され、サーバーのメディアテーブルにおいてそのように求められたシリーズの1つへの所属性が割り当てられたすべてのメディアIDを読み出し、
o次いで、そのように求められたメディアIDから、サーバーの認証テーブルにおいてユーザーに、またはユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられていないものを求めるようにして選択されてもよい(ライブラリ基準「既知のシリーズに対する新規メディアID」)。
【0118】
好適な実施形態では、UIライブラリルーチンは、ユーザーとユーザーインターフェースとの対話によって開始される。好適な実施形態では、UIライブラリルーチンは、UIのGUIにおいてフィルタボタンを作成するステップを含む。好適な実施形態では、ユーザーによってGUIで行われるフィルタボタンの操作が、ユーザーにライブラリ基準の形成に対してライブラリ基準の形成に影響を与える要因を提供する選択ウィンドウの構築に結び付く。補足的または代替的に、ユーザーによって行われるフィルタボタンの操作が、特定のライブラリ基準を有するライブラリ要求信号の生成に直接結び付く。この実施形態では、フィルタボタンは、特定のライブラリ基準を有するライブラリ要求信号を作成するための簡略表記を表す。
【0119】
例えばGUIには、例えば「すべて」などの特定のラベルが付いたフィルタボタンを存在させてもよく、このボタンの操作がユーザーによって行われると、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーのメディアテーブルに格納されたすべてのメディアIDが読み出されるように選択されるライブラリ基準を有するライブラリ要求信号が生成される(ライブラリ基準「すべて」)。例えばGUIには、例えば「マイボタン」などの特定のラベルが付いたフィルタボタンを存在させてもよく、このボタンの操作がユーザーによって行われると、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられたすべてのメディアIDがサーバーの認証テーブルから読み出されるように選択されるライブラリ基準を有するライブラリ要求信号が生成される(ライブラリ基準「ユーザーメディアID」)。例えばGUIには、例えば「割り当て」などの特定のラベルが付いたフィルタボタンを存在させてもよく、このボタンの操作がユーザーによって行われると、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、かつサーバーの割り当てテーブルにおいて、サーバーの識別子テーブルで特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられた識別子に割り当てられたすべてのメディアIDがサーバーの認証テーブルから読み出されるように選択されるライブラリ基準を有するライブラリ要求信号が生成される(ライブラリ基準「割り当てられたメディアID」)。例えばGUIには、例えば「利用可能」などの特定のラベルが付いたフィルタボタンを存在させてもよく、このボタンの操作がユーザーによって行われると、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、かつサーバーの割り当てテーブルにおいて、サーバーの識別子テーブルで特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられた識別子に割り当てられていないすべてのメディアIDがサーバーの認証テーブルから読み出されるように選択されるライブラリ基準を有するライブラリ要求信号が生成される(ライブラリ基準「フリーメディアID」)。
【0120】
UIライブラリルーチンは、ライブラリ信号に含まれるメディアIDをGUIを用いてユーザーに表示するステップを含むことができる。UIライブラリルーチンは、インベントリ信号に含まれるメディアIDの選択をGUIを用いてユーザーに表示するステップを含むことができる。
【0121】
第1の実施形態では、ユーザーインターフェースは、以下のように、すなわち、
・ユーザーは、好適にはGUIを用いて、少なくとも1つのライブラリ基準が含まれるライブラリ問い合わせを生成することができ、
・ユーザーインターフェースは、このライブラリ問い合わせに基づいて、このライブラリ基準を含むライブラリ要求信号を生成することができ、かつこのライブラリ要求信号を送信することができ、
・ユーザーインターフェースは、ライブラリ要求信号の送信に応じて、ライブラリ信号を受信し、
・ユーザーに、好適にはGUIを用いて、ライブラリ信号に含まれるメディアID、好適にはライブラリ信号に含まれるすべてのメディアIDを表示するように設計されてもよい。そのような実施形態では、ユーザーインターフェースの実施のために必要とされる外部機器上のメモリに対する要求ならびに外部機器上の計算作業に対する要求を僅かに抑えることができる。サーバー上のメディアテーブルおよび/または認証テーブルおよび/または割り当てテーブルからライブラリ基準に対応するメディアIDを読み出すステップは、サーバー上で行われる。ユーザーインターフェースは、ライブラリ信号に含まれるメディアIDのみ(好適にはすべて)をユーザーに表示する。なぜなら、ライブラリ信号には、サーバーの評価に従ってライブラリ基準に対応するメディアIDしか含まれていないからである。
【0122】
第2の実施形態では、ユーザーインターフェースは、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーのメディアテーブルに格納されたすべてのメディアIDが読み出されるようにライブラリ基準が選択されたライブラリ要求信号を生成するように設計されてもよい(ライブラリ基準「すべて」)。サーバーがライブラリ基準「すべて」を有するライブラリ要求信号を受信した場合、サーバーは、自身のライブラリルーチンの一部としてメディアテーブルからすべてのメディアIDを読み出し、そのように読み出された1つ以上のメディアIDを含むライブラリ信号を生成してこのライブラリ信号を送信する。この実施形態では、UIライブラリルーチンは、ライブラリ信号に含まれるすべてのメディアIDをGUIを用いてユーザーに表示するステップを含むことができる。ただし、UIライブラリルーチンは、この実施形態では、ライブラリ信号に含まれるメディアIDの選択をGUIを用いてユーザーに表示するステップを含むこともできる。そのような実施形態では、ユーザーは、ユーザーインターフェースにおいて、ライブラリ信号によってユーザーインターフェースに通知されたどのメディアIDを自身に表示すべきかを選択することができる。このことは、外部機器上でUIに対するメモリ需要の増加および計算作業の増加につながる可能性があるが、交換すべき信号の数を低減することができる。なぜなら、フィルタ基準の変更と、このフィルタ基準に対応するメディアIDの表示とを直接ユーザーインターフェースにおいて行うことができ、変更されたライブラリ基準を有する新規のライブラリ要求信号を生成して送信する必要がないからである。選択したメディアIDのみを表示することも、利用可能な表示面に情報量を適合させるのに役立たせることができる。
【0123】
ユーザーインターフェースは、このライブラリ要求信号の生成と、このライブラリ要求信号の送信とをUI開始ルーチンの一部として実行するように設計されてもよい。これにより、操作が簡単になる。
【0124】
好適な実施形態では、UI変更ルーチンは、メディアIDを選択するステップを含む。このメディアIDを選択するステップにより、ユーザーは、UI内でUI変更ルーチンの処理過程において変更信号の一部になるメディアIDを選択する。
【0125】
好適な実施形態では、ユーザーにライブラリルーチンの一部としてGUI内で1つのメディアIDまたは複数のメディアIDが表示され、そこからユーザーは、GUIとの対話によって少なくとも1つのメディアIDを選択することができる。例えば、ユーザーに画面表示で複数のコンテンツボタンが表示されるならば、ここでは、各コンテンツボタンが、UI内で1つのメディアIDに割り当てられる。画面表示におけるコンテンツボタンの操作により、ユーザーは、メディアIDを選択することができる。
【0126】
好適な実施形態では、メディアIDの選択は、UI変更ルーチンをトリガーする。代替的な実施形態では、メディアIDの選択後、選択されたメディアIDが既にユーザーに、またはユーザーが所属するユーザーグループに割り当てられていたかどうかの検査が行われる。この検査により、
・選択されたメディアIDが既にユーザーに、またはユーザーが所属するユーザーグループに割り当てられていることが判明した場合、次いで、UI変更ルーチンをトリガーすることができ、
・選択されたメディアIDがユーザーに、またはユーザーが所属するユーザーグループにまだ割り当てられていないことが判明した場合、次いで、UI拡張ルーチンをトリガーすることができる。
【0127】
好適な実施形態では、UI変更ルーチンにおいて、そのように選択されたメディアIDを含む変更信号が生成される。この実施形態の第1の変形形態では、変更信号は、メディアIDの選択後にさらなる選択ステップが行われることなしでUIによって送信される。この実施形態は、割り当ての迅速な変更を可能にさせる。そのような実施形態では、変更信号は識別子を含まないか、または変更信号は、選択ステップにおけるメディアIDの選択前に選択された識別子を含む。変更信号が識別子を含んでいない場合、識別子への選択されたメディアIDの割り当ては、他の状況から、例えば、選択されたメディアIDがシリーズのメディアIDであり、識別子テーブルにおいてユーザーにこのシリーズに所属する識別子タイプの識別子のみが割り当てられている状況から生じる可能性がある。
【0128】
この実施形態の第2の変形形態では、UI変更ルーチンは、変更信号を生成するステップの前に識別子を選択するステップを含む。識別子を選択するステップの一部として、UI変更ルーチンは、UIインベントリルーチンを実施することができる。
【0129】
好適な実施形態では、ユーザーインターフェース(UI)は、UIインベントリルーチンを有する。UIインベントリルーチンは、独立して実施することができる。UIインベントリルーチンは、UI変更ルーチンの一部として実施することができる。好適な実施形態では、UIインベントリルーチンは、インベントリ信号を受信するステップを含み、ここで、インベントリ信号は、1つの識別子または複数の識別子を含む。好適な実施形態では、UIインベントリルーチンは、インベントリ要求信号を送信するステップを含む。好適な実施形態では、インベントリ求信号を送信するステップは、インベントリ信号を受信するステップに先行する。
【0130】
インベントリ要求信号は、インベントリ基準を含むことができる。好適な実施形態では、
・インベントリ基準は、サーバーのインベントリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーの識別子テーブルに格納され、識別子テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられたすべての識別子が読み出されるように選択されてもよく(インベントリ基準「ユーザー識別子」)、かつ/または
・インベントリ基準は、サーバーのインベントリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーの識別子テーブルに格納され、識別子テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、かつ識別子テーブルにおいて特定の識別子タイプが割り当てられたすべての識別子が読み出されるように選択されてもよく(インベントリ基準「特別なユーザー識別子」)、かつ/または
・インベントリ基準は、サーバーのインベントリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーの識別子テーブルに格納され、識別子テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、かつサーバーの割り当てテーブルにおいてメディアIDが割り当てられていないすべての識別子が読み出されるように選択されてもよく(インベントリ基準「フリーユーザー識別子」)、かつ/または
・インベントリ基準は、サーバーのインベントリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーの識別子テーブルに格納され、サーバーの識別子テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、かつサーバーの割り当てテーブルにおいて、問い合わせ時点で当てはまるものとは異なるメディアIDが割り当て可能であるすべての識別子が読み出されるように選択されてもよく(インベントリ基準「変更可能なユーザー識別子」)、かつ/または
・インベントリ基準は、サーバーのインベントリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーの識別子テーブルに格納され、サーバーの識別子テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、サーバーの割り当てテーブルにおいて、問い合わせ時点で当てはまるものとは異なるメディアIDが割り当て可能であり、かつ特定の識別子タイプに、または特定の識別子タイプの選択に対応するすべての識別子が読み出されるように選択されてもよく(インベントリ基準「タイプ固有の変更可能なユーザー識別子」)かつ/または
・インベントリ基準は、サーバーのインベントリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーのユーザーテーブルまたはサーバーのユーザーグループテーブルに格納され、ユーザーテーブルにおいて特定のユーザーに、またはユーザーグループテーブルにおいて特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられたすべての機器識別子が読み出されるように選択されてもよい(インベントリ基準「ユーザー機器識別子」)。
【0131】
UIインベントリルーチンは、インベントリ信号に含まれる識別子をGUIを用いてユーザーに表示するステップを含むことができる。UIインベントリルーチンは、インベントリ信号に含まれる識別子の選択をGUIを用いてユーザーに表示するステップを含むことができる。
【0132】
第1の実施形態では、ユーザーインターフェースは、以下のように、すなわち、
・ユーザーは、好適にはGUIを用いて、少なくとも1つのインベントリ基準が含まれるインベントリ問い合わせを生成することができ、
・ユーザーインターフェースは、このインベントリ問い合わせに基づいて、このインベントリ基準を含むインベントリ要求信号を生成することができ、かつこのインベントリ要求信号を送信することができ、
・ユーザーインターフェースは、インベントリ要求信号の送信に応じて、インベントリ信号を受信し、
・ユーザーに、好適にはGUIを用いて、インベントリ信号に含まれる識別子、好適にはインベントリ信号に含まれるすべての識別子を表示するように設計されてもよい。そのような実施形態では、ユーザーインターフェースの実施のために必要とされる外部機器上のメモリに対する要求ならびに外部機器上の計算作業に対する要求を僅かに抑えることができる。サーバー上のメディアテーブルおよび/または認証テーブルおよび/または割り当てテーブルからインベントリ基準に対応する識別子を読み出すステップは、サーバー上で行われる。ユーザーインターフェースは、インベントリ信号に含まれる識別子のみをユーザーに表示する(好適にはすべて)。なぜなら、ライブラリ信号には、サーバーの評価に従ってインベントリ基準に対応する識別子しか含まれていないからである。
【0133】
第2の実施形態では、ユーザーインターフェースは、サーバーのインベントリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーの識別子テーブルに格納され、識別子テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられたすべての識別子が読み出されるようにインベントリ基準が選択されたインベントリ要求信号を生成するように設計されてもよい(インベントリ基準「ユーザー識別子」)。サーバーがインベントリ基準「ユーザー識別子」を有するインベントリ要求信号を受信した場合、サーバーは、自身のインベントリルーチンの一部として、サーバーの識別子テーブルに格納され、識別子テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられたすべての識別子を読み出し、そのように読み出された1つ以上の識別子を含むインベントリ信号を生成してこのインベントリ信号を送信する。この実施形態では、UIインベントリルーチンは、インベントリ信号に含まれるすべての識別子をGUIを用いてユーザーに表示するステップを含むことができる。ただし、UIインベントリルーチンは、この実施形態では、インベントリ信号に含まれる識別子の選択をGUIを用いてユーザーに表示するステップを含むこともできる。そのような実施形態では、ユーザーは、ユーザーインターフェースにおいて、インベントリ信号によってユーザーインターフェースに通知されたどの識別子を自身に表示すべきかを選択することができる。このことは、外部機器上でUIに対するメモリ需要の増加および計算作業の増加につながる可能性があるが、交換すべき信号の数を低減することができる。なぜなら、インベントリ基準の変更と、このインベントリ基準に対応する識別子の表示とを直接ユーザーインターフェースにおいて行うことができ、変更されたインベントリ基準を有する新規のインベントリ要求信号を生成して送信する必要がないからである。
【0134】
好適な実施形態では、UI変更ルーチンは、UIインベントリルーチンを実施するステップを含む。好適な実施形態では、UIインベントリルーチンを実施するステップは、メディアIDを選択するステップの後に実施される。好適な実施形態では、メディアIDを選択するステップで選択されたメディアIDは、インベントリ基準の形成に対する影響を有する。好適な実施形態では、UIは、特定のシリーズに割り当てられているメディアIDが選択される場合、インベントリ基準が、サーバーのインベントリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーの識別子テーブルに格納され、識別子テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、かつ識別子テーブルにおいて特定の識別子タイプ、詳細には特定のシリーズに所属する識別子タイプが割り当てられたすべての識別子が読み出されるように選択されることを想定する。この実施形態を用いることにより、ユーザーにGUIにおいて、選択されたメディアIDのシリーズに所属する自身の識別子のみを選択のために提供することができるようになる。ユーザーが、メディアIDとして例えばシリーズ「Benjamin Bluemchen(登録商標)」のエピソードを選択した場合、インベントリ基準は、インベントリ信号にシリーズ「Benjamin Bluemchen(登録商標)」に割り当てられた識別子のみが含まれるように選択することができる。
【0135】
好適な実施形態では、UIインベントリルーチンおよび/またはUI変更ルーチンは、識別子を選択するステップを含む。この識別子を選択するステップにより、ユーザーは、UI内でUI変更ルーチンの処理過程において変更信号の一部になる識別子を選択する。
【0136】
好適な実施形態では、ユーザーに、UIインベントリルーチンの一部として、特にこれがUI変更ルーチンの一部として実施される場合、GUI内で、1つの識別子または複数の識別子が表示され、そこからユーザーは、GUIとの対話によって少なくとも1つの識別子を選択することができる。例えば、ユーザーに画面表示内で複数の識別子画像が表示されるならば、ここでは、各識別画像が、UI内で1つの識別子に割り当てられる。画面表示における識別子画像の接触により、ユーザーは識別子を選択することができる。
【0137】
識別子の選択に続いて、UI変更ルーチンは、選択されたメディアIDおよび選択された識別子を含む変更信号を生成するステップを含むことができる。引き続きUIは、そのように生成された変更信号を送信することができる。
【0138】
好適な実施形態では、ユーザーインターフェース(UI)は、UI拡張ルーチンを有する。このUI変更ルーチンは、拡張信号の送信を生じさせる。拡張ルーチンは独立して実施することができる。UI拡張ルーチンは、UI変更ルーチンの一部として実施することができる。第1の実施形態では、拡張信号は、サーバーの認証テーブル内その割り当てが変更されるべきユーザーおよび/またはユーザーグループ、ならびにユーザーおよび/またはユーザーグループに割り当てられるべきメディアIDを含む。第2の実施形態では、拡張信号の構造は、拡張信号が、サーバーの認証テーブルにおいてユーザーに割り当てられるべきメディアIDに関する情報を含むように選択されてもよい。ユーザーへの割り当ては、さらなる状況から、例えば、サーバーから受信した拡張信号が、ユーザーがログインしたユーザーインターフェースによって開始されたことから生じる。
【0139】
UI拡張ルーチンは、メディアIDの選択後に実施された検査により、選択されたメディアIDがユーザーに、またはユーザーが所属するユーザーグループにまだ割り当てられていないことが判明した場合にトリガーすることができる。
【0140】
好適な実施形態では、ユーザーにUI拡張ルーチンの一部として、GUI内で、ユーザーが拡張ルーチンの過程において自身に、または自身が所属するユーザーグループに割り当てたいメディアIDの文脈で拡張信号を生成する手段が提供される。例えば、ユーザーに画面表示内でメディアIDと動作ボタンとを表示することができる。
【0141】
第1の実施形態では、動作ボタンの操作は、拡張信号の生成および拡張信号の送信を生じさせることができる。この実施形態は、特に、ユーザー自身が新規のメディアIDを無料で割り当てることができる場合の構成に、またはユーザーがサーバーにおいて信用状態を有している実施形態に適している。その際、特にユーザーへの選択されたメディアIDの割り当てによってユーザーの信用状態の変更がもたらされる実施形態では、拡張信号がUIから好適にはGUIに送信される前に、ユーザーの確認を再度問い合わせることが可能である。
【0142】
第2の実施形態では、動作ボタンの操作は、拡張信号の生成および拡張信号の送信ならびにイネーブル信号を生成するための第1のステップを生じさせることができる。サーバーの認証テーブルにおけるユーザーまたはユーザーグループへのメディアIDの割り当てが、サーバーがイネーブル信号を受信するかどうかに依存して行われる実施形態では、動作ボタンの操作は、イネーブル信号を生成するための第1のステップを生じさせることができ、例えば、振込ルーチンのための開始信号の生成や例えばイネーブル信号を生成することができるPayPal(登録商標)アカウントのための開始信号の生成を生じさせることができる。拡張信号の並列的な生成、拡張信号の送信、およびイネーブル信号を生成するための第1のステップのトリガーに対して代替的に、最初にイネーブル信号を生成するための第1のステップをトリガーするステップを生じさせ、拡張信号を生成して拡張信号を送信するステップは、UIおよび/またはサーバーがイネーブル信号を受け取った場合にのみ実行させることを想定してもよい。
【0143】
好適な実施形態では、ライブラリ信号には、ライブラリ信号に含まれるメディアIDについて、このメディアIDが、サーバーの認証テーブルにおいて、既にユーザーにもしくはユーザーが所属するユーザーグループに割り当てられていたかどうかの情報が含まれる。この構成は、ユーザーにUIにおいて、特に好適にはGUIにおいて、自身に特定のメディアIDが既に所属しているかどうかを表示することができる。ユーザーに画面表示においてメディアIDがコンテンツボタンとして表示される場合、コンテンツボタンは、ユーザーに既に所属しているメディアIDを、ユーザーにまだ所属していないメディアIDのコンテンツボタンとは異ならせて見せることができる。例えば、ユーザーにまだ所属していない(それ以外は同じように設計される)メディアIDのコンテンツボタンとは異なって、ユーザーに既に所属しているメディアIDのコンテンツボタンにはチェックマークを表示することができる。この構成は、さらに、このメディアIDを選択する際に、選択されたメディアIDがユーザーに、またはユーザーが所属するユーザーグループに既に割り当てられているかどうかの検査を実施することができる。
【0144】
好適な実施形態では、Ul変更ルーチンの実施への準備において、
・UIインベントリルーチンが実施され、
・UIインベントリルーチン内で、特定のシリーズに割り当てられている識別子が選択され、
・UIライブラリ問い合わせが実施され、この場合、ライブラリ基準は、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーのメディアテーブルに格納され、メディアテーブルにおいてメタデータとしてこのシリーズへの所属性が割り当てられたすべてのメディアIDが読み出されるように選択され、
・ユーザーにGUIにおいてライブラリ信号に含まれる複数のメディアIDが表示され、これらの複数のメディアIDのうちからユーザーは、GUIとの対話によって少なくとも1つのメディアIDを選択することができる。メディアIDの選択は、UI変更ルーチンの実施を生じさせることができる。その際、UI変更ルーチンでは、選択された識別子と選択されたメディアIDとを含む変更信号が生成可能である。このようにして、ユーザーにGUIにおいて、特定のシリーズの識別子に対し、どのメディアIDがシリーズ内に存在するか(どのエピソードがシリーズ内に存在するか)を検査し、このシリーズに所属する自身の識別子に、このシリーズのさらなるメディアIDまたは別のメディアIDを割り当てることができる手段を提供することができる。
【0145】
好適な実施形態では、ユーザーインターフェースは、UI開始ルーチンを有する。好適な実施形態では、UI開始ルーチンは、サーバーとの通信チャネルを構築するステップを含む。この通信チャネルは、特に好適にはインターネットを介して行われる。好適な実施形態では、UI開始ルーチンは、サーバーにおけるユーザーを識別するステップ、特に好適にはサーバーにログオンするステップを含む。
【0146】
好適な実施形態では、ユーザーインターフェースは、UIロックルーチンを有する。このUIロックルーチンは、ロック信号の送信を生じさせる。このロック信号は、ユーザーおよび/またはユーザーグループならびに識別子およびロック指示を含むことができる。ロック信号は、ユーザーおよび/またはユーザーグループならびに機器識別子およびロック指示を含むことができる。
【0147】
UIロックルーチンは、ユーザーがUIを用いて、好適にはUIのGUIにおいて、識別子もしくは機器識別子にロック指示を割り当てる場合に実行することができる。好適な実施形態では、ユーザーには、UIを用いて識別子が表示され、識別子を表示する文脈では、例えばその操作によってユーザーが識別子にロック指示を割り当てることができるボタンまたはスライダーなどの対話手段が表示される。好適な実施形態では、ユーザーには、UIを用いて機器識別子が表示され、機器識別子を表示する文脈では、例えばその操作によってユーザーが機器識別子にロック指示を割り当てることができるボタンまたはスライダーなどの対話手段が表示される。ロック指示の割り当てにより、ロック信号の生成および送信をトリガーすることができる。
【0148】
好適な実施形態では、ユーザーインターフェースは、UIロック解除ルーチンを有する。このUIロック解除ルーチンは、ロック解除信号の送信を生じさせる。このロック解除信号は、ユーザーおよび/またはユーザーグループならびに識別子およびロック解除指示を含むことができる。ロック解除信号は、ユーザーおよび/またはユーザーグループならびに機器識別子およびロック解除指示を含むことができる。
【0149】
UIロック解除ルーチンは、ユーザーがUIを用いて、好適には識別子もしくは機器識別子のUIのGUIにおいて、既存のロック指示を解除する場合に実行することができる。好適な実施形態では、ユーザーには、UIを用いて識別子が表示され、識別子を表示する文脈では、例えばその操作によってユーザーが識別子に割り当てられたロック指示を解除することができるボタンまたはスライダーなどの対話手段が表示される。好適な実施形態では、ユーザーには、UIを用いて機器識別子が表示され、機器識別子を表示する文脈では、例えばその操作によってユーザーが機器識別子に割り当てられたロック指示を解除することができるボタンまたはスライダーなどの対話手段が表示される。ロック指示の解除により、ロック解除信号の生成および送信をトリガーすることができる。
【0150】
好適な実施形態では、ユーザーインターフェースは、UI識別子テーブルを有するか、または一時的なUI識別子テーブルを生成することができる。好適な実施形態では、ユーザーインターフェースは、インベントリ基準が「ユーザー識別子」であるインベントリ要求信号を生成してこのインベントリ要求信号をUI識別子テーブルに送信した後、自身が受信したインベントリ信号から読み出したすべての識別子を書き込む。好適な実施形態では、UI識別子テーブルにおいて各識別子に識別子タイプが割り当てられる。好適な実施形態では、説明されたすべての実施形態において、サーバー-識別子テーブルの問い合わせの代わりに、UI-識別子テーブルの問い合わせが行われる。これにより、接続が確立されない、まだ確立されていない、あるいは接続が十分な速度や品質で確立できないもしくはすべきでない場合でも、いずれにせよサーバーへの接続が必要になるステップを有利に実行することができる。
【0151】
好適な実施形態では、ユーザーインターフェースは、UI認証テーブルを有するか、または一時的なUI認証テーブルを生成することができる。好適な実施形態では、ユーザーインターフェースは、ライブラリ基準が「すべて」であるライブラリ要求信号を生成してこのライブラリ要求信号をUI認証テーブルへ送信した後、自身が受信したライブラリ信号から読み出したすべてのメディアIDを書き込む。
【0152】
この実施形態のとりわけ好適な実施形態では、以下のこと、すなわち、
・ユーザーが、(好適にはGUIを用いて)少なくとも1つのライブラリ基準を含むライブラリ要求を生成すること、
・ユーザーインターフェースが、UI認証テーブルからライブラリ基準を満たすすべてのメディアIDを読み出すこと、および
・ユーザーに、(好適にはGUIを用いて)そのようにUI認証テーブルから読み出されたすべてのメディアを表示することが可能である。そのような実施形態の場合、ユーザーインターフェースの実施に必要とされる外部機器上のメモリに対する要求ならびに外部機器上の計算作業に対する要求が若干高まる。なぜなら、UI認証テーブルが外部機器のメモリに格納され、他のライブラリ基準に対応するメディアIDを読み出すための計算作業を保持する必要があるからである。ただし、これにより、接続が確立されない、まだ確立されていない、あるいは接続が十分な速度や品質で確立できないもしくはすべきでない場合でも、いずれにせよサーバーへの接続が必要になるステップを有利に実行することができる。
【0153】
好適な実施形態では、ユーザーインターフェース(UI)は、UI実状態ルーチンを有する。好適な実施形態では、UI実状態ルーチンは、実状態信号を受信するステップを含み、ここで、この実状態信号は、
・1つのメディアIDまたは複数のメディアID、
・1つの識別子または複数の識別子、
・各識別子への各メディアIDの割り当てに関する情報を含む。
【0154】
好適な実施形態では、UI実状態ルーチンは、実状態要求信号を送信するステップを含む。好適な実施形態では、実状態要求信号を送信するステップは、実状態信号を受信するステップに先行する。実状態要求信号は、問い合わせ基準、例えば識別子を含むことができる。
【0155】
UI実状態ルーチンは、実状態信号に含まれる、各識別子への各メディアIDの割り当てに関する情報をGUIを用いてユーザーに表示するステップを含むことができる。
【0156】
第1の実施形態では、ユーザーインターフェースは、以下のように、すなわち、
・ユーザーは、好適にはGUIを用いて、少なくとも1つの問い合わせ基準が含まれる実状態問い合わせを生成することができ、
・ユーザーインターフェースは、この実状態問い合わせに基づいて、この問い合わせ基準を含む実状態要求信号を生成することができ、かつこの実状態要求信号を送信することができ、
・ユーザーインターフェースは、実状態要求信号の送信に応じて、実状態信号を受信し、・ユーザーに、好適にはGUIを用いて、実状態信号に含まれる、各識別子への各メディアIDの割り当てに関する情報、好適にはすべての情報を表示するように設計されてもよい。そのような実施形態では、ユーザーインターフェースの実施のために必要とされる外部機器上のメモリにおける要件と、外部機器上の計算コストにおける要件とを僅かに保つことができる。割り当てテーブルから問い合わせ基準に対応する識別子へのメディアIDの割り当てを読み出すステップは、サーバー上で行われ、サーバー上の割り当てテーブルから行われる。ユーザーインターフェースは、実状態信号に含まれる各識別子への各メディアIDの割り当てに関する情報をユーザーに表示する(好適にはすべて)。なぜなら、実状態信号には、サーバーの評価に従って問い合わせ基準に対応する割り当てに関する情報しか含まれていないからである。
【0157】
第2の実施形態では、ユーザーインターフェースは、問い合わせ基準が「すべて」である実状態要求信号を生成し、この実状態要求信号を送信するように設計されてもよい。サーバーが、問い合わせ基準「すべて」を有する実状態要求信号を受信した場合、サーバーは、自身の実状態ルーチンとして、割り当てテーブルにおいて、特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに所属する識別子に所属する識別子へのメディアIDのすべての割り当てを読み出し、そのように読み出された、各識別子への各メディアIDの割り当てに関する情報を含む実状態信号を生成してこの実状態信号を送信する。ユーザーインターフェースは、問い合わせ基準が「すべて」である実状態要求信号の生成と、この実状態要求信号の送信とをUI開始ルーチンの一部として実行するように設計されてもよい。ユーザーインターフェースは、実状態信号に含まれる各識別子への各メディアIDの割り当てに関する情報をユーザーに表示することができる。補足的または代替的に、このユーザーインターフェースは、実状態信号に含まれる各識別子への各メディアIDの割り当てに関するすべての情報を、UI割り当てテーブルに書き込むことができる。
【0158】
好適な実施形態では、ユーザーインターフェースは、UI割り当てテーブルを有するか、または一時的なUI割り当てテーブルを生成することができる。このUI割り当てテーブルでは、少なくとも1つの識別子にメディアIDが割り当てられる。好適には、UI割り当てテーブルには、複数の識別子が含まれ、ここでは、UI割り当てテーブルにおいて各識別子に少なくとも1つのメディアIDが割り当てられる。好適な実施形態では、説明されたすべての実施形態において、サーバー-割り当てテーブルの問い合わせの代わりに、UI-割り当てテーブルの問い合わせが行われる。これにより、接続が確立されない、まだ確立されていない、あるいは接続が十分な速度や品質で確立できないもしくはすべきでない場合でも、いずれにせよサーバーへの接続が必要になるステップを有利に実行することができる。
【0159】
好適な実施形態では、ユーザーインターフェースは、UIユーザーメンテナンスルーチンを有する。このUIユーザーメンテナンスルーチンは、ユーザーメンテナンス信号の送信を生じさせることができる。ユーザーメンテナンス信号は、ユーザーおよびユーザーグループを含むことができる。ユーザーメンテナンス信号の送信により、そのようなユーザーメンテナンス信号を受信するサーバーは、ユーザーグループテーブルにおけるユーザーグループへのユーザーの割り当てを変更させることができる。
【0160】
好適な実施形態では、ユーザーメンテナンス信号は、電子メールアドレスを含むことができる。UIユーザーメンテナンスルーチンが実施される場合、ユーザーは、UIによって、例えばUIのGUIによって、電子メールアドレスの入力を要求することができる。
【0161】
好適な実施形態では、ユーザーインターフェースは、UI再生装置メンテナンスルーチンを有する。このUI再生装置メンテナンスルーチンは、再生装置メンテナンス信号の送信を生じさせることができる。再生装置メンテナンス信号は、ユーザーおよび/またはユーザーグループならびに機器識別子を含むことができる。再生装置メンテナンス信号の送信により、そのような再生装置メンテナンス信号を受信するサーバーは、ユーザーテーブルもしくはユーザーグループテーブルにおけるユーザーおよび/またはユーザーグループへの機器識別子の割り当てを変更させることができる。
【0162】
好適な実施形態では、本発明によるシステムは、メディアファイルを再生するための装置、特にオーディオ情報を再生するための装置を備える。このメディアファイルを再生するための装置、再生装置(AV)とも称される。
【0163】
好適な実施形態では、再生装置は、
-スピーカーもしくはスピーカー接続端子と、
-自身の環境の領域内でこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出することができるセンサと、
-制御ユニットとを有し、該制御ユニットは、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合に、メディアファイルを再生するために、特に、オーディオ情報を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御することができる。
【0164】
好適な実施形態では、再生装置は、ディスプレイもディスプレイ接続端子も有さず、オーディオファイルを再生するように設計されているだけであり、ビデオファイルを再生するようには設計されていない。
【0165】
好適な実施形態では、再生装置は、メモリを有する。好適な実施形態では、再生装置のメモリにAV割り当てテーブルが格納され、ここでは、再生装置のメモリ内のAV割り当てテーブルを用いて、識別子にメディアIDおよび/またはメディアファイルが割り当てられてもよい。再生装置のメモリ内のAV割り当てテーブルにおける識別子へのメディアIDおよび/またはメディアファイルの割り当ては、再生装置のメモリ内またはさらなるメモリ内における識別子に割り当てられたメディアファイルの格納場所を識別することに限定することができる。これにより、再生装置の制御ユニットに、再生装置のメモリ内のAV割り当てテーブルの読み出しによって、再生装置のメモリもしくはさらなるメモリ内のどの箇所にメディアファイルが格納されているか知らせることができ、それに基づいて、制御ユニットは、スピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御すべきである。同様に、AV割り当てテーブルにおいてメディアファイルへのポインタを格納することにより、メディアIDおよび/またはメディアファイルを再生装置のメモリ内のAV割り当てテーブルにおける識別子に割り当てることも可能である。そのようなポインタは、例えば、URLであってもよい。そのようなポインタの読み出しは、再生装置の制御ユニットによって、再生装置のメモリ内に格納されていないメディアファイルを別の格納場所から、例えば本発明によるサーバーからダウンロードまたはストリーミングするために使用することができる。
【0166】
好適な実施形態では、再生装置のメモリ内のAV割り当てテーブルにおける識別子にバージョン情報、好適にはタイムスタンプが割り当てられる。
【0167】
好適な実施形態では、再生装置のメモリ内のAV割り当てテーブルにおける識別子に、更新の必要性を割り当てることができる。
【0168】
好適な実施形態では、再生装置内にAV更新ルーチンが設けられる。この更新ルーチンは、AV実状態信号の送信を生じさせる。このAV実状態信号は、
・1つの識別子または複数の識別子、
・AV割り当てテーブルにおいて各識別子に割り当てられたバージョン情報、特にAV割り当てテーブルにおいて各識別子に割り当てられたタイムスタンプ、および/または
・AV割り当てテーブルにおいて各識別子に割り当てられたメディアIDを含む。
AV実状態信号を生成するために、再生装置の制御ユニットは、AV割り当てテーブルを読み出す。好適な実施形態では、制御ユニットは、AV更新ルーチンにおいて、AV割り当てテーブルを完全に読み出す。次いで、このAV実状態信号は、
・AV割り当てテーブルに格納された各識別子、
・AV割り当てテーブルにおける各識別子に割り当てられたバージョン情報、特にAV割り当てテーブルにおける各識別子に割り当てられたタイムスタンプ、および/または
・AV割り当てテーブルにおける各識別子に割り当てられたメディアIDを含む。
【0169】
好適な実施形態では、AV更新ルーチンは、更新信号を受信するステップを含む。この更新信号は、1つの識別子または複数の識別子を含むことができる。
【0170】
AV更新ルーチンの好適な実施形態では、制御ユニットは、更新信号を読み出し、更新信号に含まれていた各識別子にAV割り当てテーブルにおいて更新の必要性を割り当てることによって、AV割り当てテーブルを変更する。制御ユニットが、後の時点で、AV割り当てテーブル内に存在する識別子へのエントリを、例えばこの識別子に割り当てられたメディアファイルの再生のために読み出し、次いで、制御ユニットが、当該識別子に更新の必要性が割り当てられていることを確定した場合、制御ユニットは、要求ルーチンを開始することが可能である。この要求ルーチンを用いて、制御ユニットは、メディアファイルをサーバーから再生装置のメモリにロードすることができる。これにより、再生装置とサーバーとの間の通信の規模を低減することができる。再生ルーチンは、更新信号に含まれている識別子に対して、メディアファイルをダウンロードするにあたり、このメディアファイルが実際に再生装置に必要な場合にのみダウンロードする。それまでは、識別子に対して他の/新規のメディアファイルが存在する状況は、単に更新の必要性の設定によってのみ再生装置の内部に記憶される。
【0171】
好適な実施形態では、更新信号は、1つまたは複数の識別子と、各識別子に対するメディアファイルとを含む。このようにして、再生装置は、自身が更新信号によって特定の識別子に対してメディアファイルが変更されたことを通知されると、自身に格納されたメディアファイルをすぐに更新することができる。
【0172】
好適な実施形態では、更新信号は、1つの識別子または複数の識別子ならびに各識別子に対するメディアIDを含む。AV更新ルーチンの好適な実施形態では、制御ユニットは、更新信号を読み取り、更新信号に含まれていた各識別子に、識別子に対する更新信号において伝送されたメディアIDを割り当てることによって、AV割り当てテーブルを変更する。好適な実施形態では、新規のメディアIDが割り当てられた制御ユニットは、更新の必要性を割り当てる。
【0173】
好適な実施形態では、再生装置に要求ルーチンが設けられる。この要求ルーチンは、AV要求信号の送信を生じさせる。このAV要求信号は、識別子を含む。好適な実施形態では、要求信号は、再生装置の機器識別子を含む。好適な実施形態では、AV要求信号は、更新の必要性に対する指示を含む。
【0174】
好適な実施形態では、AV要求信号は、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合、特にセンサが識別子担体の有無を識別し、識別子担体の識別子を識別した場合に生成することができる。好適な実施形態では、AV要求信号は、センサが識別子担体から読み出した識別子を含む。
【0175】
好適な実施形態では、AV要求信号は、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合、特にセンサが識別子担体の有無を識別し、識別子担体の識別子を識別した場合に常に生成される。AV要求信号の送信は、特に、再生装置がAV要求信号の生成時点でサーバーへの通信チャネルを有していない場合に時間をずらして行うことができる。
【0176】
好適な実施形態では、制御ユニットは、要求ルーチンにおいて、センサによって識別された識別子に対するエントリがAV割り当てテーブルにおいて生じているかどうかを検査する。エントリが生じていない場合、または更新の必要性を含むエントリが生じている場合、制御ユニットは、更新の必要性に関する指示を有するAV要求信号を生成する。
【0177】
サーバーが、更新の必要性に対する指示を有するAV要求信号を受信した場合、サーバーは、メディアIDのうちのどれが割り当てテーブルにおいて識別子に割り当てられているかを検査し、応答信号を生成する。この応答信号には,メディアテーブルにおいてこれらのメディアIDに割り当てられるメディアファイルおよび/またはポインタを含む。応答信号は、好適には、AV要求信号に含まれていた識別子、好適にはメディアID、好適にはメディアテーブルにおいてメディアファイルの1つに割り当てられたバージョン情報、特に好適には、タイムスタンプを含む。再生装置の制御ユニットが、応答信号とともにメディアファイルもしくはポインタと、このメディアファイルもしくはこのポインタに割り当てられた識別子とを受信した場合、制御ユニットは、メディアファイルを再生装置のメモリに格納し、割り当てテーブルにおける識別子に再生装置のメモリにおけるメディアファイルの格納場所を割り当てることにより、あるいは割り当てテーブルにおける識別子にポインタを割り当てることにより、割り当てテーブルを更新する。好適な実施形態では、制御ユニットは、設定された更新の必要性をリセットすることができる。好適な実施形態では、制御ユニットは、識別子にバージョン情報を、特にサーバーからメディアファイルと一緒に制御ユニットに通知されたタイムスタンプを割り当てることができる。さらなる実施形態では、制御ユニットは、識別子に自身で生成したタイムスタンプを割り当てることができる。
【0178】
この実施形態は、再生装置に、自身の構造ならびに装置の制御ユニットによって実行されるソフトウェアに関して容易に維持することを可能にさせる。再生装置は、自身が以下の2つの基幹機能を実行することができる場合、詳細には、
-識別子担体の識別子を読み出し、要求ルーチンを実施する基幹機能と、
ただし、再生装置のメモリに格納されたAV割り当てテーブルにおいてこの識別子に対するエントリが既に存在し、好適な実施形態では、この識別子に更新の必要性が割り当てられていない場合には、制御ユニットは、AV割り当てテーブルにおいて識別子に割り当てられているメディアファイルに関する情報を読み出し、自身にそのように伝達されたメディアファイル、特にその格納場所に関する情報を、格納場所からメディアファイルを読み出しもしくはストリーミングし、ひいてはスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御するために使用するように設計されている、あるいは読み出した識別子が装置のメモリ内のAV割り当てテーブルにまだ存在していない場合には、この識別子を装置のメモリ内のAV割り当てテーブルに書き込み、AV要求信号を生成するように設計されている必要があるだけであり、
-AV更新ルーチンを実施する基幹機能と、
を実行することができる場合、本発明によるシステム内で既に動作可能である。
【0179】
したがって、この実施形態は、米国特許出願公開第2018/0353869号明細書で選択されたアプローチとは異なる。そこでは、「制御対象物120の遠隔管理」という見出しの下で、どのようにユーザーが、外部機器、例えばスマートフォン、タブレット、または外部コンピュータ、例えばラップトップを介して装置への直接のアクセスを受け取るかのルーチンが説明されている。このルーチン内では、識別子担体に格納されている情報を適合させる手段がもたらされるべきである。したがって、米国特許出願公開第2018/0353869号明細書で想定されている手順では、装置は、識別子担体に格納されている情報を変更するために外部機器によって自身に伝送された要求を理解し、自身によって実行すべき変更ルーチンに変換することができ、それを用いて、自身が識別子担体に格納された情報に積極的に介入してこれを変更するくらいにパワフルである必要がある。このことには、装置のプログラミング技術的および電気技術的な装備に関して高い要求が求められる。しかしながら、本発明によるサーバーを備えた本発明によるシステムは、好適な実施形態に関連して上述したように、再生装置自体に容易に装備させることを可能にする。例えばバージョン情報の比較などの複雑な計算ステップは、本発明者らによる好適な実施形態ではサーバーに外部委託される。
【0180】
一実施形態では、再生装置のメモリに格納されたメディアファイルは、異なるフォーマットを有することができる。好適な実施形態では、再生装置のメモリに格納されたメディアファイルは、同じフォーマットを有する。代替的な実施形態では、再生装置のメモリに格納されたメディアファイルは、フォーマットのグループからの1つのフォーマットを有し、この場合、グループは、特に好適には20未満、特に好適には10未満、特に好適には5未満の異なるフォーマットを含む。
【0181】
好適な実施形態では、再生装置においてAV開始ルーチンが設けられる。好適な実施形態では、再生装置は、自身がスイッチオンされる場合にAV開始ルーチンを実施し、この場合は、省電力状態からのウェイクアップもスイッチオンとして解釈される。
【0182】
AV開始ルーチンの一部として、再生装置は、自身に現在時刻を通知するようにサーバーに要求することができる。これは、再生装置自体が時計を必要としなくなるため、再生装置を簡素に保つことを可能にする。
【0183】
AV開始ルーチンの一部として、再生装置は、自身にファームウェアの現在の状態を通知するか、もしくは再生装置上でファームウェアの現在の状態が実行されるかどうかを検査するようにサーバーに要求することができる。好適な実施形態では、再生装置は、サーバーにAV開始ルーチンの一部として自身のファームウェア状態に関する情報を伝送する。サーバーは、ファームウェア状態が最新であるかどうかを検査し、場合によっては、より最新のファームウェア状態を再生装置に伝送する。
【0184】
AV開始ルーチンの一部として、再生装置はAV更新ルーチンを実施することもできる。
【0185】
好適な実施形態では、再生装置は、操作要素を有する。好適な実施形態では、再生装置は、操作要素が操作される場合に、特に好適には、操作要素が特定のやり方で操作される、特に好適には、特定の期間にわたって操作される場合、例えば、操作要素が特定の時間にわたって、例えば3秒を超えて押し込まれる場合にAV更新ルーチンを実施する。
【0186】
本発明によるシステムは、本発明によるサーバーと、本発明によるユーザーインターフェースとを備える。
【0187】
本発明によるシステムは、本発明によるサーバーと、本発明によるユーザーインターフェースと、ユーザーインターフェースが実施可能な外部機器とを備える。
【0188】
本発明によるシステムは、本発明によるサーバーと、識別子担体とを備え、ここで、識別子担体は、読み取り機器によって読み出し可能な識別子を有する。
【0189】
本発明によるシステムは、本発明によるサーバーと、識別子担体とを備え、ここで、識別子担体は、読み取り機器によって読み出し可能な識別子を有し、さらに本発明によるユーザーインターフェースとを備える。
【0190】
本発明によるシステムは、本発明によるサーバーと、識別子担体とを備え、ここで、識別子担体は、読み取り機器によって読み出し可能な識別子を有し、さらに本発明によるユーザーインターフェースと、ユーザーインターフェースが実施可能な外部機器とを備える。
【0191】
本発明によるシステムは、本発明によるサーバーと、再生装置とを備える。
【0192】
本発明によるシステムは、本発明によるサーバーと、再生装置と、本発明によるユーザーインターフェースとを備える。
【0193】
本発明によるシステムは、本発明によるサーバーと、再生装置と、本発明によるユーザーインターフェースと、ユーザーインターフェースが実施可能な外部機器とを備える。
【0194】
本発明によるシステムは、本発明によるサーバーと、再生装置と、識別子担体とを備え、ここで、識別子担体は、読み取り機器によって読み出し可能な識別子を有する。
【0195】
本発明によるシステムは、本発明によるサーバーと、再生装置と、識別子担体とを備え、ここで、識別子担体は、読み取り機器によって読み出し可能な識別子を有し、さらに本発明によるユーザーインターフェースとを備える。
【0196】
本発明によるシステムは、本発明によるサーバーと、再生装置と、識別子担体とを備え、ここで、識別子担体は、読み取り機器によって読み出し可能な識別子を有し、さらに本発明によるユーザーインターフェースと、ユーザーインターフェースが実施可能な外部機器とを備える。
【0197】
好適な実施形態では、識別子を含む信号は、識別子に対して捕捉的に、または識別子の代わりにプレースホルダーを含む。好適な実施形態では、変更信号、インベントリ信号、実状態信号、ストレス信号、ロック信号、ロック解除信号、更新信号、応答信号、インベントリ要求信号、拡張信号、AV実状態信号、および/またはAV要求信号は、識別子に対して捕捉的に、または識別子の代わりにプレースホルダーを含む。好適な実施形態において、識別子がUID、UUID、またはGUIDとして、あるいは文字および/または数字および/または特殊文字のより長いシーケンスの別のタイプとして続く場合、ユーザーに、UIでの表示のために、好適にはGUIでの表示のために、ならびにUIとの対話のために、好適にはGUIとの対話のためにプレースホルダーを提供することが望ましい場合があり、この場合、プレースホルダーは、好適には識別子の文字および/または数字および/または特殊文字のシーケンスよりも短い。このUI、特にGUIは、ユーザーに、識別子に対してプレースホルダーが選択できることを可能にさせる。このプレースホルダーは、識別子に対する識別子テーブルに格納されてもよい。
【0198】
好適な実施形態では、機器識別子を含む信号は、機器識別子に対して捕捉的に、または機器識別子の代わりにプレースホルダーを含む。好適な実施形態では、インベントリ信号、ストレス信号、ロック信号、ロック解除信号、再生装置メンテナンス信号、インベントリ要求信号、および/またはAV要求信号は、識別子に対して捕捉的に、または識別子の代わりにプレースホルダーを含む。好適な実施形態において、機器識別子がUID、UUID、またはGUIDとして、あるいは文字および/または数字および/または特殊文字のより長いシーケンスの別のタイプとして続く場合、ユーザーに、UIでの表示のために、好適にはGUIでの表示のために、ならびにUIとの対話のために、好適にはGUIとの対話のためにプレースホルダーを提供することが望ましい場合があり、この場合、プレースホルダーは、好適には機器識別子の文字および/または数字および/または特殊文字のシーケンスよりも短い。このUI、特にGUIは、ユーザーに、機器識別子に対してプレースホルダーが選択できることを可能にさせる。このプレースホルダーは、機器識別子に対するユーザーテーブルおよび/またはユーザーグループテーブルに格納されてもよい。
【0199】
好適な実施形態では、メディアIDを含む信号は、メディアIDに対して捕捉的に、またはメディアIDの代わりにプレースホルダーを含む。好適な実施形態では、変更信号、ライブラリ信号、拡張信号、イネーブル信号、実状態信号、更新信号、応答信号、ライブラリ要求信号、拡張信号、AV実状態信号、AV要求信号は、メディアIDに対して捕捉的に、またはメディアIDの代わりにプレースホルダーを含む。好適な実施形態において、メディアIDがUID、UUID、またはGUIDとして、あるいは文字および/または数字および/または特殊文字のより長いシーケンスの別のタイプとして続く場合、ユーザーに、UIでの表示のために、好適にはGUIでの表示のために、ならびにUIとの対話のために、好適にはGUIとの対話のためにプレースホルダーを提供することが望ましい場合があり、この場合、プレースホルダーは、好適にはメディアIDの文字および/または数字および/または特殊文字のシーケンスよりも短い。このUI、特にGUIは、ユーザーに、メディアIDに対してプレースホルダーが選択できることを可能にさせる。このプレースホルダーは、メディアIDに対するメディアテーブルに格納されてもよい。
【0200】
本発明は、本明細書では、主に、ユーザーならびにユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに関連して、ならびに/またはユーザーおよび/またはユーザーグループに関連してテーブルからの問い合わせをトリガーする信号の文脈で説明される。このことは、特に、拡張信号、ストレス信号、ロック信号、ロック解除信号、および/または再生装置メンテナンス信号について当てはまる。この好適な実施形態の構成は、ユーザーが、通常は、自身に割り当てられたすべての識別子、メディアID、または機器識別子を閲覧できることに関心を向けるとみなされるため有利である。
【0201】
ただし、これらの実施形態内では、独立した実施形態としても、信号がユーザーにのみ問い合わせる特別な実施形態も可能であり、したがって、信号を説明する文脈では、ユーザーならびにユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループへの関連性、ならびに/またはユーザーおよび/またはユーザーグループへの関連性が、ユーザーグループへの関連性ではなく1人のユーザー(のみ)への関連性に変更されるという条件が適用され、このことは、特に、拡張信号、ストレス信号、ロック信号、ロック解除信号、および/または再生装置メンテナンス信号について当てはまる。そのような特別な実施形態は、ユーザーがとりわけ1人のユーザーへの、好適には自身への割り当てに関心がある場合、場合によっては例えば同じホーム内のユーザー同士がお互いの割り当ての閲覧を許可されている場合など、自身がその割り当ての閲覧を許可されている他のユーザーへの割り当てにも関心がある場合に有用である。そのため、UIは、好適にはGUIの過程で、ユーザーが自身と自身が所属するユーザーグループとに関連するすべての割り当ての閲覧を望むかどうか、あるいは具体的な1人のユーザーへの割り当てのみの(ユーザーグループへの割り当てなしの)閲覧を望むかどうかの選択手段をユーザーに提供することができる。ユーザーグループの形成が想定されていない実施形態も可能である。したがって、信号を説明する文脈では、ユーザーならびにユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループへの関連性、ならびに/またはユーザーおよび/またはユーザーグループへの関連性が、ユーザーグループへの関連性ではなく、1人のユーザー(のみ)への関連性に変更されるという条件が適用され、このことは、特に、拡張信号、ストレス信号、ロック信号、ロック解除信号、および/または再生装置メンテナンス信号について当てはまる。
【0202】
ただし、これらの実施形態内では、独立した実施形態としても、信号がユーザーグループにのみ問い合わせる特別な実施形態も可能であり、したがって、信号を説明する文脈では、ユーザーならびにユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループへの関連性、ならびに/またはユーザーおよび/またはユーザーグループへの関連性が、個別のユーザーへの関連性ではなくユーザーグループ(のみ)への関連性に変更されるという条件が適用され、このことは、特に、拡張信号、ストレス信号、ロック信号、ロック解除信号、および/または再生装置メンテナンス信号について当てはまる。そのような特別な実施形態は、ユーザーがとりわけユーザーグループへの割り当てに関心がある場合に有用である。そのため、UIは、好適にはGUIの過程で、ユーザーが自身と自身が所属するユーザーグループとに関連するすべての割り当ての閲覧を望むかどうか、あるいはユーザーグループへの割り当てのみの(個別のユーザーへの割り当てなしの)閲覧を望むかどうかの選択手段をユーザーに提供することができる。ユーザーのみの使用は想定されておらず、常にユーザーグループでのみ作業が行われる実施形態も可能である。そのような実施形態内では、各ユーザーに少なくとも1つのユーザーグループを割り当てることが可能であり、この場合、そのようなユーザーグループは、個別のユーザーからなることもできる。したがって、信号を説明する文脈では、ユーザーならびにユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループへの関連性、ならびに/またはユーザーおよび/またはユーザーグループへの関連性が、1人のユーザーへの関連性ではなくユーザーグループ(のみ)への関連性に変更されるという条件が適用され、このことは、特に、拡張信号、ストレス信号、ロック信号、ロック解除信号、および/または再生装置メンテナンス信号について当てはまる。
【0203】
本発明は、本明細書では、主に、ユーザーならびにユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに関連して、ならびに/またはユーザーおよび/またはユーザーグループに関連して基準、特に要求信号に含まれている基準の文脈で説明される。このことは、特に、ライブラリ基準とそれを含んだライブラリ要求信号、インベントリ基準とそれを含んだインベントリ要求信号、ならびに問い合わせ基準とそれを含んだ実状態要求信号について当てはまる。この好適な実施形態の構成は、ユーザーが、通常は、自身に割り当てられたすべての識別子、メディアID、または機器識別子を閲覧できることに関心を向けるとみなされるため有利である。
【0204】
ただし、これらの実施形態内では、独立した実施形態としても、基準とそれを含んだ信号とがユーザーにのみ問い合わせる特別な実施形態も可能であり、したがって、基準とそれを含んだ信号とを説明する文脈では、ユーザーならびにユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループへの関連性、ならびに/またはユーザーおよび/またはユーザーグループへの関連性が、ユーザーグループへの関連性ではなく1人のユーザー(のみ)への関連性に変更されるという条件が適用され、このことは、特に、ライブラリ基準とそれを含んだライブラリ要求信号、インベントリ基準とそれを含んだインベントリ要求信号、ならびに問い合わせ基準とそれを含んだ実状態要求信号について当てはまる。そのような特別な実施形態は、ユーザーがとりわけ1人のユーザーへの、好適には自身への割り当てに関心がある場合、場合によっては例えば同じホーム内のユーザー同士がお互いの割り当ての閲覧を許可されている場合など、自身がその割り当ての閲覧を許可されている他のユーザーへの割り当てにも関心がある場合に有用である。そのため、UIは、好適にはGUIの過程で、ユーザーが自身と自身が所属するユーザーグループとに関連するすべての割り当ての閲覧を望むかどうか、あるいは具体的な1人のユーザーへの割り当てのみの(ユーザーグループへの割り当てなしの)閲覧を望むかどうかの選択手段をユーザーに提供することができる。ユーザーグループの形成が想定されていない実施形態も可能である。したがって、基準とそれを含んだ信号とを説明する文脈では、ユーザーならびにユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループへの関連性、ならびに/またはユーザーおよび/またはユーザーグループへの関連性が、ユーザーグループへの関連性ではなく、1人のユーザー(のみ)への関連性に変更されるという条件が適用され、このことは、特に、ライブラリ基準とそれを含んだライブラリ要求信号、インベントリ基準とそれを含んだインベントリ要求信号、ならびに問い合わせ基準とそれを含んだ実状態要求信号について当てはまる。
【0205】
ただし、これらの実施形態内では、独立した実施形態としても、基準とそれを含んだ信号とがユーザーグループにのみ問い合わせる特別な実施形態も可能であり、したがって、基準とそれを含んだ信号とを説明する文脈では、ユーザーならびにユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループへの関連性、ならびに/またはユーザーおよび/またはユーザーグループへの関連性が、個別のユーザーへの関連性ではなくユーザーグループ(のみ)への関連性に変更されるという条件が適用され、このことは、特に、ライブラリ基準とそれを含んだライブラリ要求信号、インベントリ基準とそれを含んだインベントリ要求信号、ならびに問い合わせ基準とそれを含んだ実状態要求信号について当てはまる。そのような特別な実施形態は、ユーザーがとりわけユーザーグループへの割り当てに関心がある場合に有用である。そのため、UIは、好適にはGUIの過程で、ユーザーが自身と自身が所属するユーザーグループとに関連するすべての割り当ての閲覧を望むかどうか、あるいはユーザーグループへの割り当てのみの(個別のユーザーへの割り当てなしの)閲覧を望むかどうかの選択手段をユーザーに提供することができる。ユーザーのみの使用は想定されておらず、常にユーザーグループでのみ作業が行われる実施形態も可能である。そのような実施形態内では、各ユーザーに少なくとも1つのユーザーグループを割り当てることが可能であり、この場合、そのようなユーザーグループは、個別のユーザーからなることもできる。したがって、基準とそれを含んだ信号とを説明する文脈では、ユーザーならびにユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループへの関連性、ならびに/またはユーザーおよび/またはユーザーグループへの関連性が、1人のユーザーへの関連性ではなくユーザーグループ(のみ)への関連性に変更されるという条件が適用され、このことは、特に、ライブラリ基準とそれを含んだライブラリ要求信号、インベントリ基準とそれを含んだインベントリ要求信号、ならびに問い合わせ基準とそれを含んだ実状態要求信号について当てはまる。
【0206】
信号内でのユーザーへの関連性は、ユーザーまたはユーザーを識別する情報が信号内に含まれること、例えば信号内の特定の箇所に配置されること、または信号内でキーワードの前置により識別されることによって実現することができる。ただし、信号内でのユーザーへの関連性は、信号の送信者(例えばUI)と信号の受信者(例えばサーバー)との間で指定された通信チャネルが存在することによっても実現することができ、この通信チャネルが存在することだけで、既に、この通信チャネルを介して送信された各信号が具体的なユーザーから発信されたことを確定している。したがって、本発明は、信号内のユーザーへの関連性が、信号を発信したユーザーであるとみなせるように実施することができる。例えば、ユーザーは、UIにログインし、このUIを用いてサーバーにログインすることにより、UIとサーバーとの間に指定された通信チャネルを確立することができる。
【0207】
本明細書では、装置(特にサーバー、外部機器、再生装置)がテーブルから情報を読み出すことが説明される場合、このことは、情報をテーブルから直接求めるのではなく、間接的な経過において例えば換算ステップや他の中間ステップを用いて、他のテーブルからのさらなる情報も使用してもしくはそれらは使用しないで求めることによって実現することも可能である。
【0208】
好適な実施形態では、再生装置は、機器識別子と、機器識別子に依存する信号を送信する装置とを有する。機器識別子は、プロセッサまたはメモリチップの識別子であってもよい。機器識別子は、プロセッサまたはメモリチップとは別個に設けられた識別子、例えば再生装置の一部として設けられるタグ、例えばRFIDトランスポンダなどであってもよい。好適な実施形態では、機器識別子は、再生装置を外部制御ユニット、例えばサーバーに対して一義的に識別するのに適するように選択される。
【0209】
機器識別子に依存する信号を送信する装置は、例えば、再生装置がケーブルを介して外部制御ユニットに接続されている場合、有線信号を送信することができる。しかしながら、機器識別子に依存する信号を送信する装置は、例えば、再生装置が無線ネットワークに接続されている場合、例えばNFC標準、Bluetooth標準またはWLAN標準に従った信号などの無線信号を送信することもできる。
【0210】
機器識別子と、機器識別子に依存する信号を例えば外部制御ユニット、例えばサーバーに送信する手段とを設けることは、再生装置と外部制御ユニットおよび/または外部メモリとの間のさらなるデータ交換を、事前に定められた認証の有無に依存させて行うことを可能にする。本明細書では、コンテンツ(特にオーディオブック、音楽もしくは他のオーディオ情報、画像、ビデオ、もしくは3D情報)を再生するために再生装置が使用される発明の実施形態が説明されるが、ここでは、再生の前にデータパケットが外部メモリから再生装置のメモリに転送される。このデータパケットは、選択されたデータシステムもしくは選択されたデータ構造に応じて、再生すべきコンテンツの全部または一部を含むことができる。機器識別子と機器識別子に依存する信号を送信する手段とを設けることは、ここでは、再生装置から外部制御ユニットおよび/または外部メモリへ向けられたデータパケットの伝送のための要求を、再生装置がそのような機器識別子によりデータパケットの受信を認証されたことを示す認証検査に依存させて行うために使用することができる。
【0211】
この種のネットワークもしくはシステム内での再生装置の識別は、再生装置のユーザー(使用者)に対する再生装置へのデータパケットの伝送を精算するために利用することができる。そのため、個々のデータパケットの伝送、もしくはオーディオブックの再生に必要なデータパケットの伝送を個別に精算することができる。同様に、定額制の精算システムも考えられる。あるいは、この種のデータパケットをダウンロードする手段を、例えば「オーディオブックのレンタル」という趣旨で時間または期間に結合することも考えられる。
【0212】
この種のネットワークもしくはシステム内での再生装置の識別は、再生装置が対応する機器識別子でシステムにログオンするまで、外部メモリにデータパケットとして保持されている再生装置の操作に関する制御情報を、安定して正確に再生装置に転送するために使用することも可能である。この種の再生装置が、例えば、第三者、例えば親に、第三者のスマートフォンやタブレット上のプログラム(ユーザーインターフェース)を介して、再生装置の使用時間やオーディオ情報の再生の最大音量を制限することを可能にさせるシステムに組み込まれる場合、スマートフォンやタブレットで生成された制限がデータパケットとして外部メモリもしくは外部制御ユニット、例えばクラウド(サーバー)に格納される実施形態が考えられる。機器識別子により、第三者が、どの再生装置のためにデータパケットが設けられているかを外部メモリもしくは外部制御ユニットに通知することが可能になる。再生装置がこの機器識別子でログオンした場合、次いで、データパケットが再生装置に転送される。
【0213】
本発明によるシステムでは、好適な実施形態において、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合に、データパケットを再生装置のメモリに転送することができる、かつ/またはデータパケットを再生装置から転送することができる外部メモリが設けられる。この種の外部メモリは、例えば、「クラウド」であってもよい。外部メモリは、好適には、認証検査後に初めてデータパケットを転送するように構成されてもよく、この場合、さらに好適には、認証検査について、ハンドシェイク法、暗号化法、秘密鍵と公開鍵、またはこれらの技術の選択の組み合わせが使用される。認証検査については、付加的に、機器識別子を使用することもできる。
【0214】
本発明によるシステムでは、好適な実施形態において、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合に、データパケットを再生装置から転送することができる外部制御ユニットが設けられる。この種の外部制御ユニットは、例えばサーバーであってもよい。このサーバーは、ローカルエリアネットワークの一部であってもよいし、インターネットの一部であってもよい。
【0215】
本発明による方法では、
-スピーカーもしくはスピーカー接続端子と、
-自身の環境の領域内でこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出することができるセンサと、
-センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合に、音楽または読み聞かせ物語を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御することができる制御ユニットとを有する再生装置において、
-メモリと該メモリに格納された(メディアファイルの)データセットとが設けられ、ならびにそのように構成された再生装置において音楽または読み聞かせ物語を再生するための方法を提供するために特定のイネーブル信号のための受信ユニットが設けられており、ここでは、制御ユニットが特定のイネーブル信号を受け取った場合に、制御ユニットは、データセットに基づいて音楽または読み聞かせ物語を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御することができる。
【0216】
本発明による方法では、制御ユニットのためにブロックされたデータレコード(メディアファイル)が再生装置のメモリに格納されることになる。好適な実施形態では、制御ユニットが特定のイネーブル信号をまだ受け取っていない場合、制御ユニットは、データセットに基づいてオーディオ情報を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御することはできない。
【0217】
本発明は、システムの文脈で実施することも可能であり、ここで、このシステムは、再生装置を備え、該再生装置は、
-スピーカーもしくはスピーカー接続端子と、
-自身の環境の領域内でこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出することができるセンサと、
-センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合に、音楽または読み聞かせ物語を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御することができる制御ユニットとを有し、ここで、システムは、コンピュータ、特にサーバーをさらに備え、ここで、コンピュータは、メモリを有し、該メモリにはデータセット(メディアファイル)が格納されており、ここで、コンピュータは、制御ユニットを有し、ここで、システムは、再生装置とコンピュータとの間にデータ回線(特に好適には通信/コンピュータネットワーク)を有し、ここで、コンピュータのメモリに格納されたデータセットは、コンピュータの制御ユニットが特定のイネーブル信号を受け取った場合にのみ、再生装置の制御ユニットにとってデータ回線を介して呼び出し可能になり、ここで、制御ユニットは、データセットに基づいて音楽または読み聞かせ物語を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御することができる。
【0218】
これにより、本発明は、再生認証の管理を行うことが可能になる。それに基づき制御ユニットが、データセットに基づいて音楽または読み聞かせ物語を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御することができるデータセットが、既に制御ユニットのメモリに存在する場合、制御ユニットは、自身がデータセットに基づいて音楽または読み聞かせ物語を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御するかどうかを、特定のイネーブル信号の受信に依存させるようにする。データセットがまだコンピュータに、例えばサーバーに格納されている場合には、メモリに格納されているデータセットは、コンピュータの制御ユニットが特定のイネーブル信号を受け取った場合にのみ、再生装置の制御ユニットにとってデータ回線を介して呼び出し可能になる。
【0219】
データセットが既に再生装置のメモリに格納されている実施形態の好適な実施形態では、特定のイネーブル信号のための受信ユニットは、同様に再生装置に設けられている、自身の環境の領域内でこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出することができるセンサとは異なるモジュールである。好適な実施形態では、センサは、RFIDトランスポンダのための読み取り機器であり、特定のイネーブル信号のための受信ユニットは、NFC信号のための受信ユニット、またはBluetooth信号のための受信ユニット、またはWLAN信号のための受信ユニットである。
【0220】
好適な実施形態では、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出した場合に、センサは、識別子を制御ユニットに伝送し、あるいは制御ユニットは、センサの信号から識別子を求め、ここで、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出した場合に、センサは、当該信号を制御ユニットに送信する。
【0221】
好適な実施形態では、再生装置は、識別子に対して可能な値にデータセット(メディアファイル)に関する情報が割り当てられる割り当てテーブル(以下、AV割り当てテーブルとも称する)を有する。このAV割り当てテーブルは、識別子が取り得る値にデータセット(メディアファイル)に関する情報を割り当てる。制御ユニットが、センサから特定の値を有する識別子を受け取った場合、あるいは制御ユニットがセンサの信号から特定の値を求めた場合、制御ユニットは、AV割り当てテーブルから、この識別子の値にデータセット(メディアファイル)に関する特定の情報が割り当てられていることを読み出すことができる。特定の情報は、例えばデータセットのファイル名またはデータセットの格納場所であってもよい。
【0222】
制御ユニットによる特定のイネーブル信号の受け取りは、制御ユニットにAV割り当てテーブルの改訂を生じさせることができる。好適な実施形態では、制御ユニットは、AV割り当てテーブルに識別子のための新規の値を追加し、AV割り当てテーブルにおいてこの新規の値にデータセットに関する新規の情報を割り当てる。代替的な実施形態では、制御ユニットは、識別子の値に割り当てられたデータセットに関する情報を変更する。例えば、値に割り当てられたデータセットに関する情報は、「データセットなし」または「不明」または「ロック」の内容を有することができ、この場合、制御ユニットは、この情報を、特定のイネーブル信号の受け取り後に、例えば、具体的なファイル名またはデータセットの格納場所に関する情報に変更することができる。
【0223】
また、AV割り当てテーブルが、識別子の値へのデータセットの割り当ての他に各データセットに対する状態属性も含んでいる実施形態も可能である。この状態属性は、例えば、「解除」であってもよい。逆の場合は、状態属性は、「非解除」または「ロック」であってもよい。そのような実施形態では、特定のイネーブル信号の受け取りは、制御ユニットに、状態属性を変更させる、特に「非解除」から「解除」に変更させることができる。
【0224】
特定のイネーブル信号の受け取りにより、一方のデータセット(メディアファイル)に関する情報(メディアID)への可能な値(識別子)の割り当てが、他方のデータセット(メディアファイル)に関する情報(メディアID)へのこの値(識別子)の割り当てに変更されることになる実施形態も可能である。
【0225】
特定のイネーブル信号の受け取りにより、データセットに関する情報への可能な値の割り当てが、一方のデータセットに関する情報ならびに他方のデータセットに関する情報へのこの値の割り当てに変更されることになる実施形態も可能である。例えば、識別子の可能な値は、データセットに関する一連の情報に割り当てることができる。
【0226】
好適な実施形態では、特定のイネーブル信号は、唯1つの特定のデータセットに割り当てられる。制御ユニットが特定のイネーブル信号を受け取った場合、制御ユニットは、特定のデータセットに基づいて音楽または読み聞かせ物語を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御することができる。制御ユニットのメモリに格納された他のデータセットに基づいて音楽または読み聞かせ物語を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御する制御ユニットの手段は、好適な実施形態では、特定のイネーブル信号の受信に影響されないまま維持される。他のデータセットが再生のために使用可能な場合は、このデータセットは使用可能なまま維持される。他のデータセットがロックされた場合、このデータセットはロックされたまま維持され、制御ユニットが他のデータセットのための特定のイネーブル信号を受け取った場合にのみ使用可能になる。
【0227】
データセットがシステムのコンピュータ(好適にはサーバー)のメモリに格納されている実施形態の好適な実施形態では、コンピュータは、好適には、割り当てテーブルを有する。好適な実施形態では、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出した場合に、センサは識別子を制御ユニットに伝送し、あるいは制御ユニットがセンサの信号から識別子を求め、この場合、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出した場合に、センサは信号を制御ユニットに送信する。好適な実施形態では、制御ユニットは、データセットをダウンロードするための要求(AV要求信号)をコンピュータに送信するために識別子を使用する。コンピュータの割り当てテーブルでは、好適には、識別子の可能な値に対してデータセット(メディアファイル)に関する情報(メディアID)が割り当てられている。この割り当てテーブルは、識別子が取り得る値にデータセット(メディアファイル)に関する情報(メディアID)を割り当てる。制御ユニットが、コンピュータに識別子を含む信号(AV要求信号)を伝送した場合、コンピュータは、割り当てテーブルから、この識別子の値にデータセット(メディアファイル)に関する特定の情報(メディアID)が割り当てられていることを読み出すことができる。特定の情報は、例えばデータセットのファイル名またはデータセットの格納場所であってもよい。
【0228】
コンピュータによる、変更信号であってもよい特定のイネーブル信号の受け取りは、コンピュータに割り当てテーブルの改訂を生じさせることができる。好適な実施形態では、コンピュータは、割り当てテーブルに識別子のための新規の値を追加し、割り当てテーブルにおいてこの新規の値にデータセットに関する新規の情報を割り当てる。代替的な実施形態では、コンピュータは、特に好適には変更信号の受け取り後に、識別子の値に割り当てられたデータセットに関する情報(メディアID)を変更する。例えば、値に割り当てられたデータセットに関する情報は、「データセットなし」または「不明」または「ロック」の内容を有することができ、この場合、コンピュータは、この情報を、特定のイネーブル信号の受け取り後に、例えば、具体的なファイル名またはデータセットの格納場所に関する情報(メディアID)に変更することができる。
【0229】
コンピュータの割り当てテーブルが、識別子の値へのデータセットの割り当ての他に各データセットに対する状態属性も含んでいる実施形態も可能である。この状態属性は、例えば、「解除」であってもよい。逆の場合は、この状態属性は、「非解除」または「ロック」であってもよい。そのような実施形態では、特定のイネーブル信号の受け取りは、制御ユニットに、状態属性を変更させる、特に「非解除」から「解除」に変更させることができる。
【0230】
特定のイネーブル信号、特に好適には変更信号として形成されたイネーブル信号の受け取りにより、一方のデータセット(1つのメディアファイル)に関する情報(1つのメディアID)への可能な値(1つの識別子)の割り当てが、他方のデータセット(1つの他方のメディアファイル)に関する情報(1つのメディアID)へのこの値(この識別子)のコンピュータの割り当てに変更されることになる実施形態も可能である。
【0231】
変更信号であってもよい特定のイネーブル信号の受け取りにより、データセットに関する情報への可能な値の割り当てが、一方のデータセットに関する情報ならびに他方のデータセットに関する情報へのこの値の割り当てに変更されることになる実施形態も可能である。例えば、識別子の可能な値は、データセットに関する一連の情報に割り当てることができる。
【0232】
好適な実施形態では、特定のイネーブル信号、好適には、変更信号として形成されたイネーブル信号が、唯1つの特定のデータセットに割り当てられる。コンピュータのメモリに格納された具体的なデータセットは、コンピュータの制御ユニットがこの具体的なデータセットのための特定のイネーブル信号を受け取った場合にのみ、再生装置の制御ユニットにとってデータ回線を介して呼び出し可能になる。コンピュータのメモリに格納された他のデータセットを呼び出す制御ユニットの手段は、好適な実施形態では、特定のイネーブル信号の受信に影響されないまま維持される。他のデータセットが呼び出しのために使用可能である場合は、このデータセットは使用可能なまま維持される。他のデータセットがロックされた場合、このデータセットはロックされたまま維持され、制御ユニットが他のデータセットのための特定のイネーブル信号を受け取った場合にのみ使用可能になる。
【0233】
好適な実施形態では、コンピュータは、サーバー、または1つのクラウドにつなぎ合わされたコンピュータネットワークのコンピュータである。
【0234】
好適な実施形態では、データ回線は、再生装置とコンピュータとの間の直接的な無線回線、例えばWLANを介した接続、または、BluetoothもしくはNFCを介した接続である。代替的な実施形態では、データ回線はインターネットを介した接続である。
【0235】
好適な実施形態では、再生装置に設けられた特定のイネーブル信号のための受信ユニットに、特定のイネーブル信号のための生成ユニットが接続されるか、またはシステムの一部として、特定のイネーブル信号のための生成ユニットが設けられる。そのような生成ユニットは、サブアセンブリとしてのクレジットカードリーダー、特に好適にはクレジットカードのRFIDタグを読み出すためのクレジットカードリーダーであってもよい。ただし、クレジットカードリーダーは、スマートフォンまたはタブレットに格納されている(例えば「Apple Pay」システム内の)クレジットカードを読み出すことができるNFCリーダーであってもよい。生成ユニットは、特定のイネーブル信号の生成を、クレジットカードリーダーが確認信号、特にクレジットカードからの特定の金額の借方記入に関する確認信号を送信することに依存して行うことができる。そのような生成ユニットは、補足的または代替的に、行われた支払いの流れ、例えば一方の銀行口座から他方の銀行口座への正常に完了した振込に関する確認信号を生成できる他のサブアセンブリを含むことができる。
【0236】
本発明で可能になった再生認証の管理は、好適な実施形態では、識別子担体に割り当てられた識別子に他のデータセットを割り当てるために使用することができる。例えば、識別子担体に複数のエピソードを有するオーディオブックの第1のエピソードのデータセットが割り当てられる実施形態が可能である。本発明によれば、この識別子担体に、ここで、オーディオブックの他のエピソードのデータセットを割り当てることができ、この場合、本発明は、特定のイネーブル信号(好適には変更信号の形態の特定のイネーブル信号)に関する検査により、例えば支払いに依存して新規の割り当てを行うことができる。同様に、最初に複数のエピソードを有するオーディオブックの1つのエピソードのみが識別子担体に割り当てられ、ここで、オーディオブックの2つ以上のエピソードが識別子担体に割り当てられる実施形態も可能であり、この場合、特定のイネーブル信号に関する検査により、例えば支払いに依存して新規の割り当てを行うことができる。
【0237】
消費者が既に複数の識別子担体を有しているシステムも可能であり、ここでは、各識別子担体に各データセットが割り当てられている。本発明は、ここでは、これらの識別子担体の1つに他のデータセットを後から割り当てること、あるいは1つのデータセットへの既存の割り当てに対して付加的に、2つのデータセットへの割り当てを提供することを可能にする。そのようなシステムにおいて、識別子担体を販売することが想定される場合、本発明は、ここでは、既存の識別子担体において、それらの割り当てをインターネットを介して、ならびにインターネットを介した処理が可能な支払い過程を介して変更したり、補足したりすることを可能にする。これにより、消費者は、新規の識別子担体を注文する必要がなくなるだけでなく、自身が希望する新規のコンテンツを既存の識別子担体に割り当てることが可能になる。
【0238】
本方法の好適な実施形態では、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合に、データパケットが、外部メモリから再生装置のメモリに転送され、ならびに/またはデータパケットが再生装置から外部メモリおよび/または外部制御ユニットに転送されることが想定される。
【0239】
この知識は、例えば、玩具と再生装置および外部メモリとの間の通信時間を低減するために使用することができる。例えば、センサが自身の環境の領域内で自身の環境の特定の特性もしくは特定の特性の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合、あるいは最初に玩具もしくは再生装置と外部メモリもしくは外部制御ユニットとの間の通信接続が形成されない場合、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはこの特性の特定の変化を検出したという状況、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出したという状況は、玩具もしくは再生装置と外部メモリもしくは外部制御ユニットとの間の通信チャネルの構築のためのトリガーイベントとして使用される。
【0240】
そのような手順は、特に、既存の通信チャネルを特定のイベントが発生した際に再び閉じることも可能にする。通信チャネルが例えばワイヤレスで例えば無線によって提供される場合、特定のイベントの達成の際に無線接続を分離することができる。これにより、玩具もしくは再生装置の使用者がさらされる放射線を低減することができる。トリガーイベントは、例えば玩具もしくは再生装置からの識別子の削除であってもよい。同様に、トリガーイベントは、事前に定められた時間間隔の経過であってもよい(識別子の削除後でも)。これらの手段により、外部メモリもしくは外部制御ユニットと、玩具もしくは再生装置との間に永続的に存在する通信チャネルで生じる可能性が最も高い最大の操作利便性と、放射線被曝の低減願望との間で良好なバランスを見つけることができる。
【0241】
外部メモリは、玩具もしくは再生装置をケーブルもしくは無線接続を介して接続し得る外部コンピュータに設けられてもよい。そのようなコンピュータは、例えば、玩具もしくは再生装置も存在しているホームネットワーク内にローカルに存在してもよい。しかしながら、外部メモリは、玩具もしくは再生装置がインターネットを介してコンタクトするメモリ、例えば、いわゆる「クラウド」内のメモリであってもよい。
【0242】
本発明の利点の達成のために、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合に、常にデータパケットが外部メモリから玩具のメモリに転送されるということは必要ではない。そのため、本方法の好適な実施形態では、玩具もしくは再生装置が、データパケットを格納できるメモリを有し、玩具もしくは再生装置の制御ユニットは、どのデータパケットが玩具もしくは再生装置のメモリに格納されているかを知っていることが考えられる。本方法の好適な実施形態では、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットが、外部メモリから玩具のメモリに転送すべきデータパケットが玩具もしくは再生装置のメモリに既に格納されているわけではないことを検出した場合にのみ、データパケットが外部メモリから玩具のメモリに転送される。これにより、外部メモリと、玩具もしくは再生装置のメモリとの間のデータ交換量を低減することができる。
【0243】
センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合に、外部メモリが、いずれにせよ外部メモリから玩具もしくは再生装置のメモリに転送されるべきデータパケットを保持する実施形態が考えられる。この種のデータパケットは、例えば、制御ユニットによって使用されるソフトウェアのためのソフトウェアアップデートであってもよい。同様に、この種のデータパケットは、制御データパケットであってもよい。この種の制御データパケットを用いることにより、例えば、玩具もしくは再生装置がオーディオ情報をスピーカーもしくはスピーカー接続端子を介して再生する最大音量を確定することができる。この種の制御データパケットは、好適な実施形態では、玩具もしくは再生装置の制御ユニットの機能性を制御することができる。例えば、制御データパケットを介して、どのくらいの時間、制御ユニットがオーディオ情報を再生したり、あるいは画像、ビデオ、もしくは3D情報を再生したり、あるいはソフトウェアを実行したりするかを確定することができる。これにより、使用の時間制限を行うことができる。同様に、制御データパケットを用いることにより、特定のオーディオ情報、あるいは特定の画像、ビデオ、もしくは3D情報、あるいは特定のソフトウェアの再生をロックすることもできる。このロックは、一般に、例えば年齢制限を遵守するために行うことができ、それにより、各コンテンツをまったく再生できないようにすることができる。ただし、この種のロックは、例えば、所定の期間にわたって常に1つのコンテンツしか再生されないような事態を防ぐために、一時的なものであってもよい。
【0244】
好適な実施形態では、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合に、データパケットが玩具もしくは再生装置のメモリから外部メモリに転送されることが想定される。例えば、玩具もしくは再生装置の制御ユニットは、その使用に関する統計、つまり、特に再生されるオーディオ情報、あるいは再生される画像、ビデオ、もしくは3D情報、あるいは実行されるソフトウェアの実行に関する統計、例えばどのくらいの頻度で各コンテンツが再生または実行されたかに関する統計を保持することが考えられる。そのような統計の内容がデータパケットとして外部メモリに転送される場合、例えば、外部メモリからデータへのアクセスを有する親は、自身の子供がどのコンテンツをどのくらいの頻度で使用したか、どのくらいの時間完全にコンテンツを呼び出したかなどや他の統計的情報、例えば、制御ユニットのソフトウェア状態や玩具もしくは再生装置のバッテリーの充電状態などを確定することができる。
【0245】
外部メモリから玩具もしくは再生装置のメモリに転送されるデータパケットは、外部メモリに保持されているデータベースのライブラリに由来し得る。このライブラリは、例えばオーディオブック出版社や映画配給会社などの外部サービスプロバイダーによって提供可能である。しかしながら、外部メモリ内のデータパケットが、記録ソフトウェアで個別に記録されたデータパケットであり得る実施形態も考えられる。記録ソフトウェアは、外部メモリが所属するコンピュータの一部であるプロセッサによって実行することができる。この種の解決手段は、ホームネットワーク用に適している。ただし、記録ソフトウェアは、例えばスマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップ、デスクトップコンピュータ、またはワークステーションなどの外部コンピュータ上で実行することもでき、そのように生成されたデータパケットは、ネットワークを介して、特に好適にはインターネットを介して例えば「クラウド」などの外部メモリに収納され、そこから玩具もしくは再生装置のメモリに転送される。このことは、第3者に音声メモ、画像、フィルムシーケンス、例えば物語を記録させ、これらを外部メモリに準備することを可能にさせる。対応するデータパケットは、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合に、外部メモリから再生装置のメモリに転送することができる。外部メモリは、既存の記録を新規の記録に置き換えるように構成されてもよい。玩具もしくは再生装置が、外部メモリにおいてデータパケットを要求する場合、外部メモリおよび再生装置は、最初に玩具もしくは再生装置にデータパケットのコピーが既に格納されているかどうかを検査するように構成されてもよい。この検査は、玩具もしくは再生装置によって、あるいは好適には外部メモリによって実行することができる。これに依存して、例えば、データパケットが外部メモリから玩具もしくは再生装置に転送されるかどうかどうかと、どのデータパケットが外部メモリから玩具もしくは再生装置に転送されるかを決定することができる。このようにして、同じ識別子を用いて、時間に関して異なっているコンテンツ、例えば主に定期的に変更されるコンテンツ(例えばいわゆるポッドキャストなど)やイベントに依存して変更されるコンテンツなど呼び出すことができる。玩具もしくは再生装置は、一実施形態では、予め定められた時点で、特定の識別子に割り当てられたコンテンツが変更されたかどうかを自動的に検査し、また好適には新規のコンテンツを識別子の次の識別の際により迅速に利用するために自動的に格納するように構成されてもよい。この目的のために、玩具もしくは再生装置は、外部メモリに要求が自動的に行われるという情報を伝送する。外部メモリは、これによりこれらの要求を、例えばデータ伝送の優先度に関する他の要求とは異ならせて処理することができる。
【0246】
センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合の以下でさらに詳細に説明される実施形態の文脈では、比喩的本体に配置された識別子がセンサの環境の領域内にもたらされる場合、ここでは、特にフィギュアの形状に結合させてもよい様々な手順が提供される。そのため、フィギュアは、例えば特定の物語のメインキャラクタの形態であってもよい。このフィギュアが自身の識別子とともにセンサの領域内にもたらされ、センサが自身の環境の領域内でこの環境のこのフィギュアに所属する特定の特性もしくはその特性のこのフィギュアに所属する特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性のこのフィギュアに割り当てられた特定の変化を検出した場合、データパケットを外部メモリから再生装置もしくはこのメインフィギュアの文脈にある玩具のメモリにロードすることができる。これにより、例えば、子供向け放送劇をダウンロードすることができる。しかしながら、この実施形態は、既知の物語のいかなるメインフィギュアにも割り当てられていない比喩的形態の識別子、いわゆるファンタジー識別子(識別子タイプ「クリエイティブタイプ」の識別子)を選択することも提供する。ファンタジー識別子は、例えば、対象物または人物になぞられてもよいし、さらに好適には、例えば3D印刷技術を用いて多重にもしくは個別に作成されてもよい。センサが自身の環境の領域内でこの環境のこのファンタジー識別子に割り当てられた特定の特性もしくはその特性のこのファンタジー識別子に割り当てられた特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性のこのファンタジー識別子に割り当てられた特定の変化を検出した場合、このことは、外部メモリから事前に記録ソフトウェアを用いて記録されたデータパケットを再生装置のメモリに転送することを生じさせることができる。これにより、例えば両親や祖父母が自身の子供達もしくは自身の孫達に向けて物語を提示したり、寝かしつけの物語を記録したりする手段がもたらされる。これらの物語は、子供達がファンタジー識別子をセンサの環境内にもたらした場合に、子供達に聞かせたり、ビデオや3D記録の場合には見せたりすることができる。
【0247】
外部メモリへのデータパケットの転送のために、記録ソフトウェアが使用可能であり、この記録ソフトウェアは、コンテンツを記録したりもしくは別のやり方でコンテンツを読み取ったり、このコンテンツの全部もしくは一部をネットワークを介して外部メモリに伝送したり、1つ以上の特定の識別子もしくは識別子グループへのコンテンツの割り当てを行ったりすることができる。記録ソフトウェアは、この目的のために、玩具もしくは再生装置への接続を介して(直接かまたは介在接続されたサーバーを介して)、割り当ての対象となる1つ以上の特定の識別子もしくは識別子グループを(1回もしくは繰り返し)求め、さらに記録ソフトウェアのユーザーに、記録もしくは読み取りの前後で識別子のどれに割り当てるべきかを決定させることができる。この求めは、好適には、記録ソフトウェアのユーザーに識別子が使用可能である場合、識別子を玩具もしくは再生装置の識別領域にもたらすことによって行うことができる。しかしながら、この求めは、例えば、ユーザーアカウントを用いて、記録ソフトウェアのユーザー(もしくはユーザーグループ)と1つ以上の識別子との間の関係を格納することによって行うこともできる。さらにこの求めは、ユーザーのユーザーアカウントと機器識別子との間の関係を格納し、識別子を機器識別子に割り当てることによって行うことができる。ユーザーアカウントへの割り当ては、好適には、識別子に結合されているが、それとは別個に転送できる個人情報が、ユーザーアカウントへの割り当てを行うことができる記録ソフトウェアもしくは他のソフトウェアにおいて使用されることによって達成することもできる。この個人情報は、例えば英数字コード、バーコード、またはQRコードなどであってもよい。前述した割り当て手段は、好適には、記録ソフトウェアのユーザーにとってより大きな利便性を達成するために相互に組み合わせることができる。ユーザーアカウントへの割り当ては、例えば、外部メモリに格納されるか、記録ソフトウェアと同じ機器に格納され、好適には両方の箇所に格納される。記録ソフトウェアは、特に、それが特定の識別子への物理的なアクセスなしでも、この識別子への割り当てが可能になるように設計されてもよい。
【0248】
記録ソフトウェアおよび外部メモリは、さらに、記録ソフトウェアが、特定の識別子もしくは識別子グループ、特にファンタジー識別子についての権限のユーザーによって望まれる制限を外部メモリに転送できるように構成されてもよい。これらの制限は、上述の制御データパケットによって玩具もしくは再生装置に伝送することができる。ただし、これらの制限は、(例えば付加的に)外部メモリによるデータパケットの送信前の認証検査において考慮することもできる。
【0249】
好適には、記録ソフトウェアは、より大きな利便性を達成するために、同時に、上述の例えば音量を制限するための他の制御データパケットを生成する手段も提供する。
【0250】
また、データパケットを永続的に、特に好適には所定の期間にわたって永続的に外部メモリから再生装置のメモリに転送したり、ストリーミングしたりすることも考えられる。例えば、ラジオ放送用またはテレビ用または映画再生用のデータパケットをこのようにして、外部メモリから再生装置もしくは玩具のメモリに転送することができる。
【0251】
再生装置は、特に、国際公開第2015/104222号、国際公開第2017/129349号明細書に記載されている簡略化された操作構想を利用するものである。この構想の基本的な考察は、再生装置の一部として、自身の環境の領域内でこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出することができるセンサを使用すること、ならびにセンサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合に所望の駆動制御を行うことができる制御ユニットを設けることから出発している。このセンサとこの制御ユニットとを備えた再生装置ならびにそのようなセンサとそのような制御ユニットとを使用した方法は、特に簡単な操作につながる。所望の情報を再生するために、そしてひいては(本発明のとりわけ好適な実施形態において)所望の情報の再生もしくはソフトウェアの実行を直ちにもたらすために、本発明によれば、環境にセンサによって検出可能な特定の特性を与える、もしくはこの環境の特性の変化をセンサによって検出できるように実施することで十分となり得る。
【0252】
本発明の使用分野は、オーディオ情報を構成するメディアファイル、特に楽曲、音声テキスト、または楽曲と音声テキストとの組み合わせを再生することである。これらのオーディオ情報は、特に好適には少なくとも10秒の再生持続時間、好適には15秒を超える、特に好適には20秒を超える、とりわけ好適には25秒を超える再生持続時間を有する。とりわけ好適な実施形態では、オーディオ情報の再生持続時間は、少なくとも30秒、とりわけ好適には1分を超えて持続できることさえ想定される。例えば、本発明を用いて特に好適に再生される放送劇は、多くの場合5分を超える長さを有し、30分までの長さあるいはそれを超える長さでさえ有する場合もある。本発明によって再生すべきオーディオ情報は、特に確認信号ではない。特に、本発明によって再生すべきオーディオ情報は、例えば、第1の対象物が第2の対称物に対して適正に位置合わせされた場合に出力することができる応答音ではない。同様に、オーディオ情報は、とりわけ好適には、第1のオブジェクトを第2のオブジェクトの近傍にもたらした場合、あるいは第2の対称物に対して事前に定められた特定の位置にもたらした場合に再生されるベル音ではない。本発明は、それが楽曲や音声テキストの場合に当てはまるようにそれらの再生持続時間が比較的長びくオーディオ情報に関するものである。オーディオ情報は、特に好適には、その再生の際に非周期的な一連の異なる音が再生されるものである。
【0253】
本発明による再生装置のスピーカーは、特に好適には、電気信号を機械的振動(音)に変換することができる変換器である。
【0254】
本発明による再生装置は、スピーカーの代わりに、例えばSpeakon接続端子、XLR接続端子、または例えば6.35mmジャックソケットなどのスピーカー接続端子を有することもできる。制御ユニットがスピーカー接続端子を駆動制御することにより、スピーカーがスピーカー接続端子に接続されている場合に、制御ユニットは、このスピーカーの駆動制御も可能である。スピーカー接続端子は、例えばBluetoothやWLAN無線ネットワークなどの無線を介してスピーカーと通信することができる送信ユニットであってもよい。ただし、特に好適には、送信ユニットは、WLAN無線ネットワークを用いてスピーカーと通信するのではなく、むしろ例えばBluetoothを介して通信する。同様に、再生装置は、スピーカー接続端子として、あるいは画像、ビデオ、もしくは3D情報を再生するための表示部用の接続端子として、スマートフォンのドッキングステーションと互換性のある接続端子を有することができる。スマートフォン用のドッキングステーションは、スマートフォンの駆動制御命令に基づいて、スピーカーまたは画像、ビデオ、もしくは3D情報を再生するための表示部を駆動制御するために使用することができる。本発明による再生装置が、そのようなドッキングステーションと互換性のある接続端子を有し、スマートフォンの代わりにドッキングステーションに接続されることにより、本発明による再生装置の制御ユニットは、ドッキングステーションに接続されたスピーカーやドッキングステーションに接続された画像、ビデオ、もしくは3D情報を再生するための表示部を駆動制御する手段を得る。このドッキングステーションは、ケーブルを用いてスピーカーや画像、ビデオ、もしくは3D情報を再生するための表示部と接続されてもよい。ただし、ドッキングステーションは、ワイヤレスで、例えば無線ネットワークを介して、スピーカーや画像、ビデオ、もしくは3D情報を再生するための表示部と接続されてもよい。本明細書において、スピーカー接続端子や画像、ビデオ、もしくは3D情報を再生するための表示部用の接続端子の駆動制御の特殊性が明示的に記載されていない限り、本発明は、スピーカー接続端子や画像、ビデオ、もしくは3D情報を再生するための表示部用の接続端子の駆動制御のさらなる手段については代行的に、スピーカーの駆動制御の好適な使用分野に基づいて説明される。スピーカー接続端子や画像、ビデオ、もしくは3D情報を再生するための表示部用の接続端子の駆動制御の使用分野については、本明細書において、スピーカーや画像、ビデオ、もしくは3D情報を再生するための表示部を駆動制御することが記載される限り、それに伴ってスピーカー接続端子や画像、ビデオ、もしくは3D情報を再生するための表示部用の接続端子を駆動制御することも意味している。
【0255】
好適な実施形態では、本発明による再生装置は、少なくとも2つのスピーカーを有し、それによって、オーディオ情報の再生をステレオで行うことができる。
【0256】
センサによって検出される自身の環境の領域の特性の変化として、特に好適には、電磁波の特性の変化を意味するものと理解される。電磁波は、例えば、パッシブ型RFIDトランスポンダと通信するための読み取り機器によって生成され、電磁波は、パッシブ型RFIDトランスポンダをその存在により電磁波が変化する読み取り機器の環境の領域内にもたらすことによって変化し得る。RFIDトランスポンダをもたらすことによって引き起こされた電磁波の変化は、センサによって自身の環境の領域の特性の変化として識別することができる。これにより、本発明による再生装置に対して、センサの環境の特定の領域内でパッシブ型RFIDトランスポンダの存在を検出し、例えばRFIDトランスポンダが完全にセンサの環境の領域内に存在している場合にオーディオ情報の再生を行うこと、あるいは特定のRFIDトランスポンダがセンサの環境の領域内で検出される場合にオーディオ情報の再生を行うことが可能になる。同様に、好適な実施形態では、センサによって検出される自身の環境の領域の特性もしくはセンサによって検出される自身の環境の領域の特性の変化は、アクティブ型RFIDトランスポンダによってもたらされることが想定されている。
【0257】
特に好適には、電磁波を介して識別子が伝送され、この識別子により、制御ユニットは、本発明による再生装置のメモリにもしくはサーバー上に格納されたデータセットを識別することができ、このデータセットに基づいてオーディオ情報を再生するためにスピーカーを駆動制御することができる。したがって、好適な実施形態では、センサは、パッシブ型RFIDトランスポンダと通信するための、かつ/またはアクティブ型RFIDトランスポンダと通信するための読み取り機器である。
【0258】
再生装置の制御ユニットは、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合に、オーディオ情報を再生するためにスピーカーを駆動制御することができる。好適な実施形態では、センサが自身の環境の領域内で特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合に、センサは、制御ユニットによって検出可能な値を有する信号を生成する。例えば、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合にのみ、センサは、制御ユニットに供給される信号を生成することも考えられる。そのような実施形態では、センサが既に評価を行い、この環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合にのみ信号が制御ユニットに供給されるか、あるいはセンサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合には、制御ユニットに、特定の値を有し、制御ユニットによって検出可能な特定の他の値に変更される永続的な信号が供給されることになる。補足的または代替的に、制御ユニットが評価を行うことも考えられる。そのような実施形態では、センサは、制御ユニットに測定信号を永続的に供給する。制御ユニットは、例えば、値テーブルの格納により、センサから自身に供給される測定信号から、センサの環境の領域内に特定の特性もしくはその特性の特定の変化が存在するかどうかを識別するように設計されている。ここでは、センサの環境の特性の変化として、例えばセンサの環境における磁場の特定方向への方向変化が一回発生するなどの特定の変化が一回発生することだけでなく、むしろ例えばそれが変調波を読み出す場合や電磁波を評価する場合に当てはまるようにセンサの環境の領域における特性の時間的な連続もしくはセンサの環境の特性の特定の変化の連続も意味するものと理解される。
【0259】
好適な実施形態では、制御ユニットは、センサが自身の環境の領域内で、この環境の特性の特定の変化をその特性の特定の一連の変化の形態で検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化をその特性の特定の一連の変化の形態で検出した場合にのみ、オーディオ情報を再生するためにスピーカーを駆動制御する。この一連の変化は、文字列(ストリング)の形式で構成されてもよい。この文字列(このストリング)は、例えば、一方の特定の場所に、再生すべきオーディオ情報に関する情報を含み、他方の特定の場所にはコピープロテクトとしてまたは認証のために機能する識別語を含むことができる。文字列形式の一連の変化に、再生すべきオーディオ情報に関する情報は含まれているが識別語が含まれていない場合には、制御ユニットは、スピーカーを駆動制御しない。識別語に対して代替的に、検証用の制御装置によって実行可能なプログラム(ソフトウェア)の命令列であってもよい。
【0260】
好適な実施形態では、再生装置は、制御ユニットがオーディオ情報を再生するためにスピーカーを駆動制御することができるデータが格納されたメモリを有する。データは、特に好適には、特定のデータフォーマット、例えばMP3フォーマットまたはWAVフォーマットのオーディオ情報を含む。メモリが、唯1つのオーディオ情報のデータのみを含む実施形態も考えられる。本発明による再生装置は、そのような実施形態において、センサの環境の領域の特性が相応に設定される場合、あるいはセンサの環境の領域の特性の変化が相応に設定される場合、その再生持続時間が特に好適には少なくとも10秒持続する唯1つのオーディオ情報を再生するために使用することができる。好適な実施形態では、メモリに異なるオーディオ情報のデータが格納される。特に好適には、そのような実施形態では、制御ユニットは、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の第1の特性もしくはその特性の特定の第1の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の第1の変化を検出した場合に、その再生が特に好適には少なくとも10秒持続する第1のオーディオ情報を再生するためにスピーカーを駆動制御し、一方、制御ユニットは、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の第2の特性もしくはその特性の特定の第2の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の第2の変化を検出した場合、その再生が特に好適には少なくとも10秒持続する第2のオーディオ情報を再生するためにスピーカーを駆動制御するように構成される。これにより、センサの環境の領域の特性の特定の影響またはセンサのこの環境の特性の変化の特定の影響によって、複数のオーディオ情報のどのオーディオ情報を再生装置が再生するのかを確定することができる。例えば、センサの環境の領域内で第1のRFIDタグの存在が検出される場合、再生装置は特定の第1のオーディオ情報を再生することができ、それに対してセンサの環境の領域内で第2のRFIDタグの存在が検出される場合、再生装置は、第2のオーディオ情報を再生することができる。
【0261】
好適な実施形態では、オーディオ情報のデータは、例えば、オーディオブックを個々の章の形態で再生するために、あるいはオーディオブックの個々の章を駆動制御可能にするために、別個に読み出し可能なデータ列を有するデータセットとして格納されている。データセットの各データ列は、好適な実施形態では別個に読み出してスピーカーを駆動制御するために使用することができる。
【0262】
好適な実施形態では、再生装置は、インターネットからデータを受信するためのユニットおよび/またはインターネットにデータを送信するためのユニット、特に好適には、Wireless Local Area Network(WLAN)や例えばLTE、UMTS、もしくはそれらの前後世代の移動無線技術用のアンテナ、あるいはインターネットアクセスも含むローカルネットワークのケーブルを接続するための接続ソケット、例えばEthernetケーブル用の接続ソケットを有する。インターネットからデータを受信するためのユニットが存在することにより、制御ユニットは、特定のデータフォーマットの再生すべきオーディオ情報を含むデータをインターネットからダウンロードすることが可能になる。このようにして、再生装置は、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出する前、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出する前に、再生装置に格納されていなかったオーディオ情報を再生することができる。この場合、制御ユニットは、自身がインターネットからデータを受信してメモリに永続的に格納し、メモリに格納されたデータに基づいてオーディオ情報を再生するためにスピーカーの駆動制御を行うように構成されてもよい。補足的または代替的に、制御ユニットが、インターネットから受信したデータをオーディオ情報の再生のためにスピーカーを駆動制御するために直接使用すること(いわゆるストリーミング)も考えられ、この場合、この実施形態は、インターネットから受信したデータをバッファに一時的にバッファリングすることを含むこともできる。
【0263】
特定のデータフォーマットのオーディオ情報を含むデータをインターネットから受信する実施形態では、例えば、制御ユニットがメモリにインターネットに接続されたサーバーの特定のサーバアドレスを保持し、さらにメモリに、特定の各特性もしくはその特性の特定の各変化が各識別番号に割り当てられるテーブルを保持することが考えられる。制御ユニットは、そのような実施形態では、次いで、特定の特性もしくはその特性の特定の変化が識別された場合に具体的なサーバーと通信し、特定の特性もしくはその特性の特定の変化に割り当てられた識別番号を再び用いてサーバーから特定のデータセットをダウンロードし、このデータから得られるオーディオ情報を再生するためのスピーカーの駆動制御のために使用するように構成されている。例えば、サーバー上には、特定のデータフォーマットのデータとして音楽タイトルを格納することができ、その場合は、各音楽タイトルもしくはこの音楽タイトルを含むデータがサーバー上に特定の識別コードの下で格納される。好適な実施形態では、本発明による再生装置は、センサの環境の領域の特定の特性もしくはその特性の変化が、サーバーのデータベース上でも使用されるいくつかの識別番号、複数の識別番号、または好適な実施形態ではすべての識別番号にさえ割り当てられる割り当てテーブル(AV割り当てテーブル)を既に含んでいる。これにより、制御ユニットはサーバーから所期のデータセットをダウンロードすることができる状態になる。代替的に、制御ユニットが、検出された特定の特性もしくは検出された特性の特定の変化を含む情報を、インターネットに接続されている特定のサーバーに伝送するように構成されることも考えられる。次いで、特定のオーディオ情報への識別された特定の特性もしくは識別された特性の特定の変化の割り当てをサーバー上で行うことができる。次いで、制御ユニットは、サーバーから再生すべきオーディオ情報を含むデータを受信するように構成される。サーバーは、制御ユニットから自身に伝送された特定の特性もしくは制御ユニットから自身に伝送されたその特性の特定の変化に自身が割り当てたデータを、本発明による再生装置に伝送する。この実施形態は、本発明による再生装置における割り当てテーブルの保持の必要性を回避させ、ひいてはセンサの環境の領域の検出された特定の特性もしくは検出された特性の特定の変化に基づいて、オーディオ情報を含む特定のデータの受信の柔軟性を高める。そのような実施形態は、例えば、本発明による再生装置の制御ユニットにおける割り当てテーブルを適合させる必要なしで、サーバー上で提供されるデータセットの数を増加させることを可能にする。
【0264】
好適な実施形態では、再生装置は、スイッチオフ可能なWireless Local Area Network(WLAN)用のアンテナを有している。特に、本発明による再生装置をオーディオ情報の再生のために子供に使用させるべき場合、子供のいる環境で発生する電磁波を低減することに関心が持たれる可能性がある。このため、WLANアンテナをスイッチオフにすることが合目的的である場合がある。
【0265】
同様に、WLANアンテナを介してWireless Local Area Networkに接続された再生装置が、再生すべきオーディオ情報をネットワークの他の加入者に伝送すること、例えばテレビや他のスピーカーにストリーミングすることも可能である。
【0266】
好適な実施形態では、制御ユニットのオペレーティングシステムは、Firefox OSである。好適な実施形態では、制御ユニットのオペレーティングシステムは、アップデートによって更新することができる。
【0267】
好適な実施形態では、制御ユニットは、スピーカーの駆動制御に関する情報、例えば、特定のオーディオ情報が再生された頻度または特定のオーディオ情報が再生された順序を求めるように、および記録するように構成される。特に好適には、再生装置は、この種の情報をサーバーに通信するように構成される。
【0268】
本発明によるシステムは、本発明による再生装置と、識別子担体とを備え、ここで、識別子担体は、識別子担体がセンサの環境の領域内に存在する場合、あるいは識別子担体がセンサの環境の特性を変化させる場合に、センサが検出できる特性を有している。本発明によるシステムの基本的な考察は、特定の識別子が、センサの環境におけるセンサが特性もしくは特性の変化を検出できる領域にもたらされた場合に、制御ユニットが、オーディオ情報を再生するためにスピーカーを駆動制御することにある。ただし、この場合、とりわけ好適な実施形態では、識別子をこの領域内へ持ち込むことで、既に、オーディオ情報を再生するためにスピーカーの駆動制御がさらなる操作命令の生成を必要とすることなくトリガーされるべきである。
【0269】
本発明によるシステムのこの基本構想は、オーディオ情報を再生するための再生装置の操作を大幅に簡単化する。ここでは、現場から公知のCD再生装置で必然的に生じるような引っ掻き傷の付きやすいCDを取り扱ったり、現場から公知のMP3再生装置でオーディオ情報を再生するためにスピーカーを駆動制御するために必要な操作素子の複雑な操作シーケンスを学習したりすることはもはや不要である。本発明の最も簡単な実施形態では、識別子担体を、センサが特性もしくは特性の変化を検出できるセンサの環境の領域内に持ち込むだけで十分であり、これに伴い、オーディオ情報を再生するためのスピーカーの駆動制御が制御ユニットによって自動的にトリガーされる。
【0270】
好適な実施形態では、識別子担体は、RFIDトランスポンダまたは変調波の放射および/または受信が可能なアンテナを有する。これにより、本発明による識別子担体は、例えば、本発明による再生装置とBluetooth標準を介して、またはNFC標準を介して通信することができるように構成することが可能である。特に、これらの技術の使用は、識別情報担体と再生装置との間で多岐の通信手段を可能にする。特に、これらの技術の使用は、複数の識別子の識別を可能にする。これにより、本発明による再生装置に対して、例えば、本発明による再生装置またはサーバーに格納された割り当てテーブルにおいて、再生すべき各オーディオ情報に自身の固有の識別子が割り当てられている場合、複数のオーディオ情報から再生すべきオーディオ情報を選択することが可能になる。
【0271】
好適な実施形態では、識別子担体は磁石を有し、再生装置は磁石が付着可能な面を有する。代替的に、再生装置が磁石を有し、識別子担体は磁石に付着可能な面を有することも可能である。これにより、再生装置と識別子担体とを解離可能に接続することができる。このことは、識別子担体が再生装置に対する特定の相対位置を逸脱することなく、再生装置の移動を可能にさせる。
【0272】
好適な実施形態では、識別子担体は、フィギュアの形状、特に人間のフィギュアまたは動物のフィギュアまたは空想キャラクタのフィギュアの形状を有している。特に好適には、識別子担体は、足部を有するフィギュアの形状を有する。特に好適には、足部を有するフィギュアの形状を有する識別子担体の場合、フィギュアの足部に磁石が配置され、それによって、フィギュアを本発明による再生装置の上に立たせることができるようになる。
【0273】
好適な実施形態では、識別子担体は、操作者自身がその形状、色、表面構造および/またはその材料に基づいて特定のオーディオ情報と関連付けることができ、センサがこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出することができる、センサの環境の領域内にもたらされた場合に、ユーザーの関連付けに内容的に関連するオーディオ情報を再生するためにスピーカーの駆動制御がトリガーされるように構成されている。識別子担体は、例えば、フィギュアタイプに従って形成されてもよく、そのフィギュアの形状に関連したオーディオ情報の再生をトリガーすることができる。例えば、フィギュアは、「Benjamin Bluemchen(登録商標)」の形態を有し、再生されるオーディオ情報は「Benjamin Bluemchen(登録商標)」を主人公としたオーディオ物語であってもよい。同様に、識別子担体が個別に適合可能であることも考えられる。例えば、識別子担体は、身近にいる他人の人体形態に似せたフィギュアとして形成されてもよく、再生されるオーディオ情報は、この人が事前に記録したオーディオ情報であってもよい。同様に、識別子担体は、科学者に似せたフィギュアの形状を有し、オーディオ情報は、この科学者によって発見された内容を有することも考えられる。さらに、フィギュアが作曲家や演奏者に似せられ、オーディオ情報がこの作曲家や演奏者のコンテンツを含むことも考えられる。また、識別子担体が、楽曲、楽曲群(アルバム)、またはプレイリストに対するオーディオ情報をトリガーすることも考えられる。
【0274】
補足的または代替的な実施形態では、識別子担体は、他の対象物に取り付けることができるステッカーまたはモジュールとして構成されている。
【0275】
再生装置を用いて、音楽または読み聞かせ物語を再生するための本発明による方法であって、再生装置が、
-スピーカーもしくはスピーカー接続端子と、
-自身の環境の領域内でこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出することができるセンサと、
-センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合に、音楽または読み聞かせ物語を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御することができる制御ユニットと、
-メモリと該メモリに格納されたデータセットと、
-特定のイネーブル信号のための受信ユニットとを有する、方法では、
制御ユニットが特定のイネーブル信号を受け取った場合に、制御ユニットは、データセットに基づいて音楽または読み聞かせ物語を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御可能であることが想定される。
【0276】
再生装置を用いて、オーディオ情報を再生するための、かつ/または画像、ビデオ、もしくは3D情報を再生するための、かつ/またはソフトウェアを実行するための本発明による方法であって、再生装置が、
-スピーカーもしくはスピーカー接続端子および/または画像、ビデオ、もしくは3D情報用の表示部またはそのような表示部用の接続端子および/またはソフトウェアを実行することができるプロセッサと、
-自身の環境の領域内でこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出することができるセンサと、
-センサが、自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットが、センサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合に、オーディオ情報を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御することができ、かつ/または画像、ビデオ、もしくは3D情報を再生するための表示部または表示部用の接続端子を駆動制御することができ、かつ/またはソフトウェアを実行するためのプロセッサを駆動制御することができる制御ユニットと、
メモリおよびメモリ内に格納されたデータセットと、
特定のイネーブル信号を受信するための受信ユニットとを有する、方法では、
制御ユニットが特定のイネーブル信号を受け取った場合に、制御ユニットは、データセットに基づいてオーディオ情報を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御することができ、かつ/またはデータセットに基づいて画像、ビデオ、もしくは3D情報を再生するために表示部または表示部用の接続端子を駆動制御することができ、かつ/またはデータセットに基づいてソフトウェアを実行するためにプロセッサを駆動制御することができることが想定される。
【0277】
好適な実施形態では、本方法は、
制御ユニットが特定のイネーブル信号をまだ受け取っていない場合に、制御ユニットは、データセットに基づいて音楽または読み聞かせ物語を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御できないように、
ならびに/または
制御ユニットが特定のイネーブル信号をまだ受け取っていない場合に、
制御ユニットは、データセットに基づいてオーディオ情報を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御できないように、
かつ/またはデータセットに基づいて画像、ビデオ、もしくは3D情報を再生するために表示部または表示部用の接続端子を駆動制御できないように、かつ/またはデータセットに基づいてソフトウェアを実行するためにプロセッサを駆動できないように改善構成される。
【0278】
再生装置を備えたシステムを用いて、音楽または読み聞かせ物語を再生するための本発明による方法であって、再生装置が、
-スピーカーもしくはスピーカー接続端子と、
-自身の環境の領域内でこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出することができるセンサと、
-センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合に、音楽または読み聞かせ物語を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御することができる制御ユニットとを有し、
ここで、システムは、コンピュータをさらに備え、
ここで、コンピュータは、メモリを有し、該メモリにはデータセットが格納されており、
ここで、コンピュータは、制御ユニットを有し、
ここで、システムは、再生装置とコンピュータとの間にデータ回線を有する、方法では、
メモリに格納されたデータセットは、コンピュータの制御ユニットが特定のイネーブル信号を受け取った場合にのみ、再生装置の制御ユニットにとってデータ回線を介して呼び出し可能になり、ここで、制御ユニットは、データセットに基づいて音楽または読み聞かせ物語を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御することができることが想定される。
【0279】
再生装置を備えたシステムを用いて、オーディオ情報を再生するための、かつ/または画像、ビデオ、もしくは3D情報を再生するための、かつ/またはソフトウェアを実行するための本発明による方法であって、再生装置が、
-スピーカーもしくはスピーカー接続端子および/または画像、ビデオ、もしくは3D情報用の表示部またはそのような表示部用の接続端子および/またはソフトウェアを実行することができるプロセッサと、
-自身の環境の領域内でこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出することができるセンサと、
-センサが、自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットが、センサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合に、オーディオ情報を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御することができ、かつ/または画像、ビデオ、もしくは3D情報を再生するための表示部または表示部用の接続端子を駆動制御することができ、かつ/またはソフトウェアを実行するためのプロセッサを駆動制御することができる制御ユニットとを有し、
ここで、システムは、コンピュータをさらに備え、
ここで、コンピュータは、メモリを有し、該メモリにはデータセットが格納されており、ここで、コンピュータは、制御ユニットを有し、
ここで、システムは、再生装置とコンピュータとの間にデータ回線を有する、方法では、
コンピュータのメモリに格納されたデータセットは、コンピュータの制御ユニットが特定のイネーブル信号を受け取った場合にのみ、再生装置の制御ユニットにとってデータ回線を介して呼び出し可能になり、
ここで、制御ユニットは、
データセットに基づいてオーディオ情報を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御することができ、
かつ/またはデータセットに基づいて画像、ビデオ、もしくは3D情報を再生するために表示部または表示部用の接続端子を駆動制御することができ、
かつ/またはデータセットに基づいてソフトウェアを実行するためにプロセッサを駆動制御することができることが想定される。
【0280】
好適な実施形態では、本方法は、センサが、パッシブ型RFIDトランスポンダと通信するための読み取り機器および/またはアクティブ型RFIDトランスポンダと通信するための読み取り機器であるように改善構成される。
【0281】
好適な実施形態では、本方法は、識別子担体が設けられ、ここで、識別子担体は、識別子担体がセンサの環境の領域内に存在する場合、あるいは識別子担体が、センサの環境におけるセンサが自身の環境の領域内で検出できる特性を変化させた場合に、センサが検出できる特性を有するように改善構成される。
【0282】
好適な実施形態では、本方法は、外部コンピュータもしくはサーバーが設けられ、さらに玩具を外部コンピュータもしくはサーバーと通信可能にする通信経路が設けられるように改善構成される。
【0283】
好適な実施形態では、本方法は、音楽もしくは読み聞かせ物語、あるいはオーディオ情報の再生が少なくとも10秒持続するように改善構成される。
【0284】
好適な実施形態では、本方法は、プロセッサが、たとえソフトウェアがまだ再生装置に格納されていなかった場合でも、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出する前に、ソフトウェアを実行できるように改善構成される。
【0285】
好適な実施形態では、本方法は、対象物を永続的に配置することができる載置台を設け、ここで、センサは、少なくとも載置台の上方の領域内でこの領域の特性もしくはその特性の変化を検出することができ、かつ/または対称物を永続的に取り付けることができる取り付け手段を設け、ここで、センサは、少なくとも取り付け手段に隣接する領域内でこの領域の特性もしくはその特性の変化を検出することができるように改善構成される。
【0286】
好適な実施形態では、本方法は、センサが、誘導センサ、磁界センサ、容量センサ、圧電センサ、電気化学センサ、または温度センサであるように改善構成される。
【0287】
好適な実施形態では、本方法は、センサが、パッシブ型RFIDトランスポンダと通信するための読み取り機器および/またはアクティブ型RFIDトランスポンダと通信するための読み取り機器であるように改善構成される。
【0288】
好適な実施形態では、本方法は、センサが、アンテナを有し、変調波を放射および/または受信できるように改善構成される。
【0289】
好適な実施形態では、本方法は、制御ユニットが、その再生が少なくとも10秒持続するオーディオ情報を再生するためにスピーカーもしくはスピーカー接続端子を駆動制御することができるように改善構成される。
【0290】
好適な実施形態では、本方法は、制御ユニットが、スピーカーもしくはスピーカー接続端子、あるいは画像、ビデオ、もしくは3D情報の1つのための表示部またはその表示部用の接続端子、あるいはソフトウェアを実行するためのプロセッサを直接駆動制御できるように改善構成される。
【0291】
好適な実施形態では、本方法は、センサが配置されるハウジングを設け、ここで、センサがこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出することができる、センサの環境の領域は、ハウジングの表面を超えて100mm以上延在しないように改善構成される。
【0292】
好適な実施形態では、本方法は、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合に、操作者が、オーディオ情報の再生を開始するためのスピーカーもしくはスピーカー接続端子の駆動制御に影響を与えかねない操作要素、あるいは画像、ビデオ、もしくは3D情報の再生を開始するための、画像、ビデオ、もしくは3D情報用の表示部またはそのような表示部用の接続端子の駆動制御に影響を与えかねない操作要素、あるいは制御ユニットによるソフトウェアの実行を開始するための、ソフトウェアを実行するプロセッサの駆動制御に影響を与えかねない操作要素は設けないように改善構成される。
【0293】
好適な実施形態では、本方法は、操作要素が設けられ、これによって、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出することによってのみ、かつ操作者が操作要素を操作することなく、制御ユニットが、スピーカーもしくはスピーカー接続端子、あるいは画像、ビデオ、もしくは3D情報の1つのための表示部またはその表示部用の接続端子、あるいはソフトウェアを実行するためのプロセッサを駆動制御できるように改善構成される。
【0294】
好適な実施形態では、本方法は、識別子担体が設けられ、ここで、識別子担体は、識別子担体がセンサの環境の領域内に存在する場合、あるいは識別子担体が、センサの環境におけるセンサが自身の環境の領域内で検出できる特性を変化させた場合に、センサが検出できる特性を有するように改善構成される。
【0295】
好適な実施形態では、本方法は、識別子担体が、RFIDトランスポンダを有するかまたはアンテナを有し、変調波を放射および/または受信できるように改善構成される。
【0296】
好適な実施形態では、本方法は、オーディオ情報の再生が少なくとも10秒持続するように改善構成される。
【0297】
以下では、単に本発明の実施形態を示す図面に基づいて本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0298】
図1】本発明によるシステムの一部であってもよい再生装置の斜視図である。
図2図1による再生装置と識別子担体とを示す正面図である。
図3】本発明によるシステムの概略図である。
図4】再生装置のハウジングに取り付けられた要素の概略図とともに、図1による再生装置を示す概略図である。
図5】サーバーおよび再生装置ならびに通信/コンピュータネットワークを備えた本発明によるシステムの概略図である。
図6】サーバーおよび再生装置およびスマートフォンとして設計される外部機器およびラップトップとして設計される外部機器ならびに通信/コンピュータネットワークを備えた本発明によるシステムの概略図である。
図7】サーバーと、サーバーのメモリに格納されたユーザーテーブル、ユーザーグループテーブル、メディアテーブル、識別子テーブル、割り当てテーブル、認証テーブルの概略図である。
図8】スマートフォンの形態の外部機器によって補足され、変更信号の受信状態における通信/コンピュータネットワークによって補足された、図7による概略図である。
図9】プログラムルーチンのさらなるステップにおける図8による概略図である。
図10】プログラムルーチンのさらなるステップにおける図8による概略図である。
図11】スマートフォンの形態の外部機器によって補足され、ライブラリ信号の送信状態における通信/コンピュータネットワークによって補足された、図7による概略図である。
図12】スマートフォンの形態の外部機器によって補足され、インベントリ信号の送信状態における通信/コンピュータネットワークによって補足された、図7による概略図である。
図13】GUIの画面表示の概略図である。
図14】GUIの画面表示の概略図である。
図15】GUIの画面表示の概略図である。
図16】GUIの画面表示の概略図である。
図17】GUIの画面表示の概略図である。
図18】GUIの画面表示の概略図である。
図19】GUIの画面表示の概略図である。
図20】GUIの画面表示の概略図である。
図21】GUIの画面表示の概略図である。
図22】GUIの画面表示の識別子画像の概略図である。
図23】GUIの画面表示の識別子画像の概略図である。
図24】GUIの画面表示のウィンドウの概略図である。
図25】GUIの画面表示のウィンドウの概略図である。
図26】GUIの画面表示のウィンドウの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0299】
図1は、本発明によるシステムの一部として使用することができるような再生装置1を示す。この再生装置1は、図1の透視図ではより詳細に示されていないスピーカーを有している。さらに、再生装置1は、その上面2に窪み3を有している。再生装置1の内部、窪み3の下方には(より詳細に示されていない)センサが配置されており、このセンサは、窪み3の領域内でこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出することができ、詳細にはパッシブ型RFIDトランスポンダ(図2を参照)を読み出すことができる。さらに、再生装置1は、(より詳細には示されていない)制御ユニットを有しており、この制御ユニットは、センサが自身の環境の領域内でこの環境の特定の特性もしくはその特性の特定の変化を検出した場合、あるいは制御ユニットがセンサによって検出された特性の特定の変化を検出した場合に、オーディオ情報を再生するためにスピーカーを駆動制御することができる。
【0300】
再生装置1は、耳の形状に形成された第1の操作要素5と、同様に耳の形状に形成された第2の操作要素6とを有する。操作要素5は、操作要素6よりも大きい。操作要素5も操作要素6も、再生装置1の残りのハウジング部分に対して相対的な揺動運動を行い、図1に示されている基本位置に旋回しながら戻ることができる。さらに、再生装置1は、ディスプレイ7を有している。
【0301】
図2では、再生装置1が載置された識別子担体8とともに示されている。フィギュアとして形成された識別子担体8は、脚部9と足部とを有する。フィギュアとして形成された識別子担体8の足部には、(詳細には示されていない)複数の磁石が設けられている。これらの磁石は、窪み3の床面4の直下に配置される磁石もしくは金属物と相互作用させることができるため、識別子担体8を窪み3の床面4に着脱可能に保持することが可能である。
【0302】
再生装置と識別子担体との操作は以下のとおりである。
【0303】
図1は、再生装置がここに示されている実施形態ではオーディオ情報を再生していない基本状態の再生装置を示す。センサは、窪み3の領域について、この領域が特定の特性もしくはその特性の特定の変化を有しているかどうかを永続的または周期的に監視する。ここに示されている実施形態では、センサは、窪み3の領域について、特定のRFIDトランスポンダが窪み3の領域に持ち込まれたかどうかを監視する。図1に示されている動作状態では、このことは当てはまらないため、再生装置1は、オーディオ情報を再生することはない。
【0304】
図2は、識別子担体8が再生装置上に載置された動作状態を示す。識別子担体8は、窪み3の床面4に載置され、識別子担体8の足部に設けられた磁石を用いてそこに付着する。識別子担体8は、(詳細には示されていない)RFIDトランスポンダ(識別子)を有する。識別子担体8は、ここにおいて、センサによって監視されるセンサの環境の領域内に持ち込まれたことにより、この領域は、ここにおいて、センサによって検出可能な特定の特性を有する。このセンサは、識別子担体8内のRFIDトランスポンダの存在を識別し、このことを(詳細には示されていない)制御ユニットに信号を用いて通知する。その後、制御ユニットは、さらなる操作要素の操作を必要とすることなく、オーディオ情報を再生するためにスピーカーを駆動制御する。
【0305】
センサは、識別子担体8のRFIDトランスポンダから識別子を読み出し、制御ユニットにこの識別子を通知する。制御ユニットは、制御ユニットに格納されている割り当てテーブル(AV割り当てテーブル)に基づいて、センサによって読み出された識別子を、再生装置1の(詳細には示されていない)メモリ内の特定のオーディオ情報を含む特定のデータセット(メディアファイル)に割り当てる。その後、制御ユニットは、制御ユニットによってメモリから読み出された特定のデータセット(メディアファイル)に含まれるオーディオ情報を再生するためにスピーカーを駆動制御する。このオーディオ情報は、その再生が少なくとも10秒持続する楽曲である。
【0306】
図3は、再生装置1と、この再生装置1の窪み3に配置可能な識別子担体8とを示す。図3はさらに、基地局100を示す。この基地局100は、ソケット102を有する突起101を有する。再生装置1の下面(図示せず)には、突起101に対応する凹部が設けられており、この凹部はその中に突出するプラグを備えている。再生装置1の下面に設けられた凹部を突起101上に載置すると、プラグ(図示せず)がソケット102に案内され、これによって、再生装置1と基地局100との間で電気的な接続がもたらされる。基地局100は、電気的な接続端子103を有することができる。基地局100には、整流器(図示せず)が設けられてもよく、これは、電気的な接続端子103のプラグを用いてタップされた交流をソケット102に提供される所望の大きさの直流に変換する。プラグ(図示せず)およびソケット102を介した電気的な接続の代わりに、基地局100が再生装置1の非接触の充電、特に誘導充電のためのコイルを含み、再生装置1が対応するコイル(図示せず)を有することも考えられる。
【0307】
基地局100は、さらなる機器、例えば、プログラムを再生するためのスピーカー、ディスプレイ、またはコンピュータなどへの接続端子や接続部を含むことができる。基地局100には、通信モジュール、例えばWLAN用、Bluetooth用、NFC用、またはモバイル通信ネットワーク用の通信モジュールなどが含まれていてもよい。
【0308】
図3は、さらに、通信/コンピュータネットワーク110、サーバー111、ならびにスマートフォン112の形態の外部操作機器を示す。
【0309】
再生装置1は、通信/コンピュータネットワーク110を介して、サーバー111と通信することができる。ネットワーク110は、通信/コンピュータネットワーク110が様々なタイプで実行されてもよいことを明確にするために図3ではクラウドとして示される。通信/コンピュータネットワーク110は、有線のみであってもよい。例えばイーサネットケーブルなどのネットワークケーブルを再生装置1からサーバー111までつなぐことができる。同様に、クラウドの象徴的な表記は、部分的に有線で部分的に無線の通信/コンピュータネットワーク110を象徴することを意図している。そのため、再生装置1が、WLAN標準を用いて、ケーブルを介してインターネットノードに接続されているルータと通信する実施形態が可能である。サーバー111は、そのような実施形態でも、(他の)インターネットノードに接続されているルータとケーブルを用いて接続されてもよい。これにより、再生装置1は、インターネットを介してサーバー111と通信することができる。また、通信/コンピュータネットワーク110の一部もしくは全部がモバイル通信ネットワークであることも可能である。そのため、再生装置1が、モバイル通信ネットワークを識別し、それにログオンするための識別モジュールを有する構造形態が可能である。識別モジュールを用いることにより、モバイル通信ネットワークにログオンする際に認証および認可を実施することができる。
【0310】
サーバー111は、「クラウドサーバー」として設計されてもよい。
【0311】
サーバー111は、自身がデータベースを制御し、メンテナンスすることを可能にするソフトウェアコンポーネントを含むことができる。同様に、ソフトウェアは、再生装置1との通信を管理することができ、セキュリティプロトコルを含むことができ、データ交換を暗号化もしくは復号化することができる。
【0312】
スマートフォン112は、通信/コンピュータネットワーク110を介してサーバー111および/または再生装置1と通信することができる。その際、好適には、スマートフォン112が再生装置1と直接通信しない場合、このことは、詳細には、再生装置を特に簡単に構築することを可能にさせる。サーバー111のみが再生装置1との通信を行うことができる実施形態も可能である。ただし、スマートフォン112を用いることにより、設定をサーバー111で行うことができ、例えば、最大音量を設定することができる。スマートフォン112との対話によって変更されたこの設定を、サーバー111は、再生装置1の制御ユニットへの制御介入として通信/コンピュータネットワーク110を介して転送することができる。同様に、スマートフォン112が通信/コンピュータネットワーク110を介して再生装置1と直接通信することができ、例えば、サーバー111を迂回しながら再生装置1に直接制御介入を行うことができる実施形態が可能である。さらに、スマートフォンが、例えばBluetoothやNFCを用いて再生装置1と直接通信する実施形態も可能である。
【0313】
図4は、好適な実施形態において、再生装置1に組み込まれている要素の概略図を示す。これらの組み込み要素は、それぞれ図示された空間位置が再生装置1内部で可能な空間位置であるが、他の空間位置も可能であることを表現するために破線で示されている。
【0314】
再生装置1は、図4に示される実施形態では、自身の環境の領域内でこの環境の特性もしくはその特性の変化を検出することができるセンサ120を有する。このセンサ120は、例えば、RFID読み取り機器、NFC読み取り機器、赤外線読み取り機器、または光学的センサであってもよい。識別子担体8は、アクティブ型またはパッシブ型RFIDトランスポンダを含むことができる。識別子担体8がアクティブ型RFIDトランスポンダを含み、センサ120が書き込み/読み取りヘッドの一部であり、それを用いて識別子担体8を書き込むことができる実施形態が可能である。
【0315】
図4の再生装置1では、識別子担体8が立っている再生装置1の載置台の下方に磁石121が配置されている。この磁石121は、識別子担体8の足部の磁石(図示せず)と相互作用し、識別子担体8を再生装置1の載置台の上に保持する。
【0316】
再生装置1は、制御ユニット130を有している。この制御ユニットは、プロセッサ131を有する。さらに、制御ユニット130は、プロセッサ131が通信できるメモリ132を有する。このメモリは、不揮発性の読み取り専用メモリ(ROM)133と、揮発性もしくは不揮発性の読み取り/書き込みメモリ(RAM)134とを有する。再生装置は、充電用電子部品を備えたバッテリー135を有する。再生装置1の床部の窪み137内のプラグ136は、基地局100のソケット102との接続を可能にする。
【0317】
操作要素5,6は、プロセッサ131に接続されている。スピーカー138も、プロセッサ131に接続されている。ディスプレイ(図4には示されていない)は、プロセッサ131に接続されていてもよい。6.35mmジャックソケット206は、プロセッサ131に接続されている。WLAN無線ネットワーク用の通信用送受信ユニット139は、プロセッサ131に接続されている。再生装置は、ジャイロスコープ140を有している。
【0318】
プロセッサ131によって実行されるプログラムは、センサ120およびジャイロスコープ140によって送信された信号の定期的な問い合わせを実施する。センサ120は、RFID読み取り機器として設計され、センサ120が識別子担体8に組み込まれたRFIDトランスポンダから読み出した識別子をプロセッサ131に伝送する。プロセッサ131は、RAM134に格納されたAV割り当てテーブルに識別子に対するエントリが存在するかどうかを検査する。AV割り当てテーブルでは、データセット(メディアファイル)に関する情報に識別子が割り当てられる。プロセッサ131が、AV割り当てテーブルにおいて識別子に対するエントリを見つけ、それとともにデータセット(メディアファイル)に関する情報を見つけた場合、プロセッサ131は、データセット(メディアファイル)もRAM134に格納されているかどうかを検査する。データセット(メディアファイル)がRAM134に格納されている場合、プロセッサ131は、それによってスピーカー138を駆動制御するためにこのデータセット(メディアファイル)を使用する。RAM134に格納されたメディアファイルに対する情報は、メディアIDであってもよい。さらに、この情報は、AV割り当てテーブルにおいて識別子に割り当てられたメディアファイルの格納場所、例えばRAM134内の格納場所であってもよい。この情報は、AV割り当てテーブルにおいて識別子に割り当てられたポインタ、例えば、制御ユニット130がスピーカーを駆動制御するためにメディアファイルをストリーミングすることができるURLであってもよい。
【0319】
プロセッサ131が、割り当てテーブルにおいて識別子に所属するエントリが存在しないこと、あるいは識別子に所属するエントリは存在するが、これに割り当てが含まれていない(例えばデータセットに対する情報が含まれていない)こと、あるいは更新の必要性が含まれていることを検出した場合、プロセッサ131は、AV要求信号を生成し、この信号をプロセッサは、送受信ユニット139を介しWLAN無線ネットワークを介してサーバー111に伝送する。AV要求信号において、プロセッサ131は、サーバー111に識別子を通知し、識別子に所属するデータセットをRAM134にダウンロードすることを要求する。プロセッサ131は、AV要求信号を用いて機器識別子、詳細には自身のプロセッサ識別子もサーバー111に伝送することができ、したがって、サーバー111に自身を識別させることができる。
【0320】
プロセッサ131のAV要求信号に応じて、サーバー111は、サーバー111に格納された割り当てテーブル313(図7参照)において識別子に対するエントリが存在するかどうかを検査する。割り当てテーブル313において、識別子には、データセットに関する情報、詳細にはメディアIDが割り当てられる。サーバー111が割り当てテーブル313において識別子に対するエントリを見つけ、それとともにデータセット(メディアファイル)に関する情報を見つけた場合、サーバー111は、割り当てテーブル313内の識別子に割り当てられたメディアテーブル310内のメディアIDに割り当てられたエントリを検査する。そこでメディアIDに割り当てられたエントリが、サーバーに格納されたメディアファイル、例えばデータベースサーバー305に格納されたメディアファイルを指している場合、サーバー111は、このメディアファイルを再生装置1に転送する。そこでメディアIDに割り当てられたエントリがポインタである場合、サーバー111は、ポインタを再生装置1に転送する。プロセッサ131は、RAM134のAV割り当てテーブルを更新し、識別子にダウンロードされたデータセットもしくはダウンロードされたポインタに関する情報を割り当てる。次いで、プロセッサ131は、それによってスピーカー138を駆動制御するためにデータセットもしくはポインタを使用する。
【0321】
図5は、オーディオ情報を再生するための再生装置(再生装置1)を示す。この再生装置1は、通信/コンピュータネットワーク110を介してサーバー111と通信することができる。通信/コンピュータネットワーク110は、例えばWLANを介した通信などの無線通信パス300を有する。この通信パス300を介して再生装置は、ルータ301と通信することができる。このルータ301は、ケーブルを介して詳細には示されていないインターネットノードに接続されている。クラウド302として示されているインターネットを介して、再生装置1の信号は、インターネットノード(図示せず)からさらなるインターネットノード(図示せず)に転送することができる。ケーブルを介して、(象徴的にドアとして示されている)クラウドゲート303は、このさらなるインターネットノード(図示せず)に接続されている。このクラウドゲート303は、サーバー111へのエントリゲートを表す。サーバー111は、クラウドゲート303、クラウドサービス304と称されるサブサーバー、ならびにデータベースサーバー305を有する。
【0322】
再生装置1がスイッチオンされるかまたはスリープ状態からウェイクアップされると、再生装置1内で第1のルーチンが実行される。この第1のルーチンの一部として、再生装置1は、AV割り当てテーブルを読み出す。このAV割り当てテーブルを読み出した後、再生装置1は、AV割り当てテーブル、プロセッサ131に記録された時刻、ならびにプロセッサ131に対するファームウェアのバージョンを通信/コンピュータネットワーク110を介してサーバー111に伝送する。クラウドゲート303のインターネットアドレスは、再生装置1に格納されている。再生装置1は、WLAN300およびルータ301、ならびにインターネット302を介して信号をクラウドゲート303に送信する。クラウドゲート303に到来する信号は、クラウドゲート303により、それが有効な信号であるかどうかについて検査される。この目的のために、再生装置に所属する証明書が検査され、信号とともに伝送される。
【0323】
クラウドゲート303が、再生装置1から到来する信号が有効かどうかを検査した後、クラウドゲート303は、信号をサブサーバーのクラウドサービス304に通過させる。
【0324】
クラウドサービス304は、再生装置1の信号とともに伝送された再生装置1の時刻が適正かどうかを検査する。時刻が適正でない場合には、クラウドサービス304は、時刻を設定するために、補正信号を再生装置1に送信する。補正信号は、クラウドゲート303、インターネット302、ルータ301、およびWLAN300を介して再生装置1に送信される。
【0325】
さらに、クラウドサービス304は、再生装置1に同様に信号とともに通知された再生装置1のファームウェアのバージョンを検査する。クラウドサービス304が、この具体的な再生装置1に対してより新しいファームウェアバージョンが存在していることを検出した場合、クラウドサービス304は、データベースサーバー305から対応するより新しいファームウェアを有するファイルを引き出す。クラウドサービス304は、このより新しいファームウェアをクラウドゲート303、インターネット302、ルータ301、およびWLAN300を介して再生装置1に導入する。
【0326】
同様に、クラウドサービス304は、再生装置1からの信号内で自身に通知されたすべての識別子に対して、同様に再生装置1からの信号を介して自身に通知されたこれらの各識別子のタイムスタンプが最新であるかどうかを検査する。
【0327】
この開始ルーチンの後、再生装置1において時刻もファームウェアもAV割り当てテーブルも最新の状態にもたらされる。
【0328】
図6は、スマートフォン112が、通信/コンピュータネットワーク110を介してサーバー111と通信可能であることを示している。同様に、図6は、ラップトップ306が、通信/コンピュータネットワーク110を介してサーバー111と通信可能であることを示している。
【0329】
ユーザーは、スマートフォン112またはラップトップ306を介してクラウドサービス304にログインし、自身を識別することができる。
【0330】
図7は、サーバー111を代表的に矩形として示している。図7は、サーバーのメモリに格納されたユーザーテーブル307を示す。このユーザーテーブル307は、例示的に2人のユーザーとしてポールおよびマーティンを示す。さらに、ユーザーテーブル307は、サーバー111のオペレーティングシステムにおいてユーザー「ポール」に割り当てられたパスワード「パスワード1」と、サーバー111のオペレーティングシステムにおいてユーザー「マーティン」に割り当てられたパスワード「パスワード2」を示している。
【0331】
図7は、さらに、サーバー111のメモリに格納されているユーザーグループテーブル309を示している。図7に示されているように、ユーザーグループテーブル309には、ユーザーグループ名「ホーム1」を有するユーザーグループが格納されている。ユーザーグループテーブル309は、ユーザーグループに管理者を割り当てることを可能にさせる。図7に示されている例では、ユーザーグループ「ホーム1」にユーザー「ポール」が管理者として割り当てられている。ユーザーグループ「ホーム1」には、ユーザー「マーティン」が、メンバー1として割り当てられる。ユーザーグループ「ホーム1」は、2人のユーザー、詳細にはユーザー「ポール」および「マーティン」のみからなる。これは、ユーザーグループテーブル309のさらなるフィールド「メンバー2」が、「ホーム1」のユーザーグループに対して空である結果から生じる。ユーザーグループテーブル309は、図7に示されている実施形態を超えてさらにさらなる複数の列を含むことができ、その数の増加とともに、ユーザーグループにさらなるメンバーを割り当てる手段がもたらされる。設けられた列の数により、何人のユーザーを1つのユーザーグループに割り当てることができるかを確定することができる。
【0332】
図7は、さらに、サーバー111のメモリ上にメディアテーブル310が格納されていることを示している。このメディアテーブル310は、メディアIDを有する列を有している。図7の例では、メディアIDとして文字および数字のシーケンス「ソング1」、「ソング2」、「ソング3」、「ソング4」、「ソング5」、「ソング6」が例示的に使用される。ただし、メディアIDとしてUIDまたはUUIDまたはGUIDも使用可能である。メディアテーブル310は、列「メディアファイル」を含む。この列には、メディアファイルの名前、例えば名前「ソング1.mp3」などがプロットされてもよい。ただし、列「メディアファイル」には、ポインタ、例えばポインタ「www.database.eu/lied2.mp3」などが格納されてもよい。メディアテーブル310を用いることにより、各メディアIDにメディアファイルが割り当てられる。図7の実施例では、メディアID「ソング1」にはメディアファイル「ソング1.MP3」が割り当てられ、メディアID「ソング2」にはメディアファイル「www.database.eu/lied2.mp3」が割り当てられ、メディアID「ソング3」にはメディアファイル「ソング3.MP3」が割り当てられ、メディアID「ソング4」にはメディアファイル「ソング4.MP3」が割り当てられ、メディアID「ソング5」にはメディアファイル「ソング5.MP3」が割り当てられ、メディアID「ソング6」にはメディアファイル「ソング6.MP3」が割り当てられる。
【0333】
図7の実施例では、サーバー111は、メディアメモリ311を有する。このメディアメモリ311は、データベースサーバー305であってもよい。サーバー111は、メディアテーブル310におけるメディアID(ここでは「ソング1」)への具体的なファイル名(ここでは「ソング1.mp3」)の割り当てを、メディアID「ソング1」に割り当てられたメディアファイル「ソング1.mp3」が、サーバー111のメディアメモリ311にファイル名「ソング1.mp3」の下で格納されていることへの示唆として理解するように設計されてもよい。サーバー111が、メディアID「ソング1」に割り当てられたメディアファイルを提供する要求を受け取った場合、サーバー111は、メディアメモリ311を再び使用してこの具体的なメディアファイルを提供することができる。サーバー111は、自身がポインタの例えば「www.database.eu/lied2.mp3」などの割り当てを、具体的なメディアファイルがサーバー111のメモリ上に、特にメディアメモリ311に格納されていないこととして理解するように設計されてもよい。サーバー111が、メディアID「ソング2」に割り当てられたメディアファイルを提供する要求を受け取った場合、サーバー111は、この実施形態では、ポインタ、つまり「www.database.eu/lied2.mp3」を利用可能にする。
【0334】
図7に示されている実施形態では、サーバー111のメモリに識別子テーブル312が格納されている。この識別子テーブル312は、列「識別子」と列「ユーザー」とを有する。列「識別子」には、図7の実施形態では、識別子200001、200002、200003、および200004が格納されている。識別子テーブル312では、識別子200001がユーザー「ポール」に、識別子200002はユーザー「ポール」に、識別子200003はユーザー「マーティン」に、識別子200004はユーザーグループ「ホーム1」に割り当てられている。図7に示す実施形態では、識別子は6桁の数字である。ただし、識別子がUID、UUID、またはGUIDである実施形態も可能である。
【0335】
図7による実施例では、サーバー111のメモリに割り当てテーブル313が格納されている。この割り当てテーブル313は、列「識別子」と列「メディアID」とを有する。図7の実施例では、図7に示されている動作状態において、識別子200001にメディアID「ソング1」が、識別子200002にメディアID「ソング5」が、識別子200003にメディアID「ソング3」が、および識別子200004にメディアID「ソング2」が割り当てられている。割り当てテーブル313は、図7に示されている実施形態では、さらに列「メディアID2」も有している。図7に示されているサーバー111の動作状態では、識別子200003のみに、列「メディアID2」においてメディアID、詳細にはメディアID「ソング4」が割り当てられている。図7に示されている実施形態では、サーバー111は、列「メディアID2」におけるエントリの際に、そこにエントリされるメディアID(ここでは識別子200003でのメディアID「ソング4」)を識別子に割り当てられるように設計されてもよい。したがって、列「メディアID2」におけるエントリは、列「メディアID」におけるエントリよりも階層的に上位となる。列「メディアID」におけるエントリは、デフォルトのメディアIDとして理解することができる。
【0336】
図7の実施形態では、サーバー111のメモリに認証テーブル314が格納されている。この認証テーブル314は、列「ユーザー」と列「メディアID」とを有する。図7の実施形態では、認証テーブル314においてユーザー「ポール」にメディアID「ソングl」および「ソング5」が図7に示されているサーバー111の動作状態では割り当てられている。この動作状態では、ユーザー「マーティン」にメディアID「ソング3」および「ソング4」が割り当てられている。ユーザーグループ「ホーム1」には、メディアID「ソング2」が割り当てられている。
【0337】
図8は、本発明によるサーバー上に設けられるプログラムルーチンのステップを示し、このプログラムルーチンを用いて、ユーザーは、割り当てテーブル313を変更し、割り当てテーブル313において、識別子に第1のメディアIDを割り当てる。図8に示されている本発明によるプログラムルーチンのステップは、サーバー111による変更信号315を受信するステップである。この変更信号315は、スマートフォン112によって生成される信号である。変更信号315は、スマートフォン112からインターネット302を介してサーバー111に伝送され、このサーバー111によって受信される。プログラムルーチンは、サーバー111が変更信号315を変更信号として理解するように実行される。このことは、ヘッダーに信号が変更信号であるという情報を含めるように変更信号の信号形式を選択することにより、信号形式自体によって達成することができる。しかしながら、受信した信号の変更信号としての識別は、サーバー111により、変更信号が、サーバー111が送信する信号に、例えばライブラリ信号に応じてサーバー111に伝送される信号であるように行うことができる。変更信号315には、図8の実施形態では、情報「識別子=200002」および情報「メディアID=ソング1」が含まれる。このことは、数字列「200002」が変更信号315の特定の場所に格納され、文字列「ソング1」が変更信号315の第2の予め定められた場所に格納されることによって達成することができる。サーバー111は、信号自体の内部に用語「識別子」および「メディアID」が存在する必要なしで、そのような変更信号315から信号の評価の際に信号内部の位置のみによって情報「識別子=200002」および情報「メディアID=ソング1」を取り出すことができる。
【0338】
図8に示されている動作状態では、サーバー111は、変更信号315を受信する。この動作状態では、割り当てテーブル313において、識別子200002にメディアID「ソング5」が割り当てられる。
【0339】
図9は、図8に示されている変更信号315を受信するステップに続く、本発明によるプログラムルーチンのステップを示す。図9に示されているステップでは、サーバー111が、割り当てテーブル313において、メディアID「ソング5」への識別子200002の割り当てを解除する。このことは、図9では、割り当てテーブル313において識別子200002の行におけるメディアID「ソング5」の取り消し線によって示されている。
【0340】
図10は、図9に示されているステップに続く、本発明によるプログラムルーチンのステップを示す。図10に示されているステップでは、サーバー111は、割り当てテーブル313において、識別子200002にメディアID「ソング1」を割り当てる。このことは、サーバーが、割り当てテーブル313において、識別子200002の行ならびに列「メディアID」に、メディアID「ソング1」を書き込むことによって行われる。
【0341】
結果として、プログラムルーチン(図8図9、および図23に示されている一連のステップ)の処理により、第2のメディアIDとも称され得るメディアファイル「ソング5」への識別子200002の割り当てが、第1のメディアIDとも称され得るメディアファイル「ソング1」への割り当てに変更された。この場合、第1のメディアID(ここではメディアID「ソングl」)は、プログラムルーチンの実施前は200002の識別子に割り当てられていなかったものである(図7を参照)。
【0342】
図11は、本発明によるサーバー111上に設けられるライブラリルーチンのステップを示している。図11に示されているライブラリルーチンのステップは、ライブラリ信号316を送信するステップである。ライブラリルーチンの先行時点の部分(図示せず)では、スマートフォン112がサーバー111に送信したライブラリ要求信号が、サーバー111によって受信されている。ライブラリ要求信号には、ライブラリ基準が含まれている。このライブラリ基準は、認証テーブル314においてユーザーグループ「ホーム1」に割り当てられたメディアIDを示すことなく、ライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、認証テーブル314においてユーザー「ポール」に割り当てられたすべてのメディアIDが認証テーブル314から読み出されるように選択されたものである(ライブラリ基準「ユーザーメディアID」)。ライブラリ信号316は、認証テーブル314においてユーザー「ポール」に、メディアID「ソング1」および「ソング5」および「ソング6」が割り当てられていることに関する情報を含む。このことは、図11において、ユーザー「ポール」に割り当てられている認証テーブル314のテーブルエントリが、図11において一点鎖線によってライブラリ信号316に割り当てられていることによって象徴的に表される。
【0343】
図12は、本発明によるサーバー111上に設けられるインベントリルーチンのステップを示している。図12に示されているインベントリルーチンのステップは、インベントリ信号317を送信するステップである。インベントリルーチンの先行時点の部分(図示せず)では、スマートフォン112がサーバー111に送信したインベントリ要求信号が、サーバー111によって受信されている。インベントリ要求信号には、インベントリ基準が含まれている。このインベントリ基準は、サーバー111のインベントリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーの識別子テーブル312に格納され、識別子テーブル312において特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバー111のユーザーグループテーブル309に従って所属するユーザーグループに割り当てられたすべての識別子が読み出されるように選択されたものである(インベントリ基準「ユーザー識別子」)。インベントリ信号は、識別子テーブル312において、ユーザー「ポール」に、またはユーザー「ポール」がユーザーグループテーブル309に従って所属するユーザーグループ(ユーザーグループ:「ホーム1」)に、識別子200001、200002、および200004が割り当てられていることに関する情報を含む。このことは、図12において、ユーザー「ポール」および「ホーム1」に割り当てられた識別子テーブル312のテーブルエントリが、図12において一点鎖線によってインベントリ信号317に割り当てられていることによって象徴的に表される。
【0344】
図13は、スマートフォン112上でユーザーによって実行されるUIの一部であるGUIによって生成され得る画面表示400を示している。
【0345】
画面表示400の一部として、フィルタボタン401が提供され、このボタンをユーザーは、スマートフォン112のタッチスクリーンとの対話によって操作することができる。さらに、フィルタボタンバー402も提供され、これは、図13に示されている実施形態では、4つの事前定義されたフィルタボタン403、詳細には事前定義されたフィルタボタン「すべて」403、事前定義されたフィルタボタン「マイボタン」403、事前定義されたフィルタボタン「割り当て」403、ならびに事前定義されたフィルタボタン「利用可能」403を有している。
【0346】
ユーザーが、スマートフォン112のタッチスクリーンとの対話によってフィルタボタン403「すべて」を操作した場合、ユーザーは、それに伴い、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーのメディアテーブルに格納されたすべてのメディアIDが読み出されることをもたらすライブラリ基準を有するライブラリ問い合わせを生成する(ライブラリ基準「すべて」)。ユーザーが、スマートフォン112のタッチスクリーンとの対話によってフィルタボタン403「マイボタン」を操作した場合、ユーザーは、それに伴い、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーの認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられたすべてのメディアIDがサーバーの認証テーブルから読み出されることをもたらすライブラリ基準を有するライブラリ問い合わせ生成する(ライブラリ基準「ユーザーメディアID」)。ユーザーが、スマートフォン112のタッチスクリーンとの対話によってフィルタボタン403「割り当て」を操作した場合、ユーザーは、それに伴い、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、かつサーバーの割り当てテーブルにおいて、識別子テーブルで特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられた識別子に割り当てられたすべてのメディアIDがサーバーの認証テーブルから読み出されることをもたらすライブラリ基準を有するライブラリ問い合わせを生成する(ライブラリ基準「割り当てられたメディアID」)。ユーザーが、スマートフォン112のタッチスクリーンとの対話によってフィルタボタン403「利用可能」を操作した場合、ユーザーは、それに伴い、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーの認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、かつサーバーの割り当てテーブルにおいて、識別子テーブルで特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられた識別子に割り当てられていないすべてのメディアIDがサーバーの認証テーブルから読み出されることをもたらすライブラリ基準を有するライブラリ問い合わせを生成する(ライブラリ基準「フリーメディアID」)。
【0347】
ユーザーインターフェースは、ライブラリ要求信号の送信のためにスマートフォン112を駆動制御する。図11に示されているように、スマートフォン112およびそれとともにユーザーインターフェースは、ライブラリ要求信号の送信に応じてライブラリ信号316を受信する。ユーザーには、GUIを用いて、詳細には画面表示400において、ライブラリ信号316に含まれるすべてのメディアIDが示される。図13に示されている実施形態では、フィルタボタン403「すべて」が押されており、このことは、このボタンが輪郭で囲まれることによって生じる。画面表示400の中央ウィンドウ404では、ライブラリ信号316に含まれるメディアID「ソング1」、「ソング2」、「ソング3」、「ソング4」、「ソング5」、「ソング6」の表示が、スマートフォン112のタッチスクリーンとの対話によってユーザーにより操作することができるコンテンツボタン405の形態で行われる。
【0348】
図11に従って伝送されたライブラリ信号316は、ライブラリ信号に含まれるメディアID(「ソング1」、「ソング5」、「ソング6」)に対して付加的に、これらのメディアID(「ソング1」、「ソング5」、「ソング6」)がサーバー111の認証テーブル314においてユーザー「ポール」に割り当てられていることに関する情報を含む。この割り当ては、画面表示400においてユーザー「ポール」に、メディアID「ソング1」、「ソング5」、および「ソング6」用のコンテンツボタン405が、メディアID「ソング2」、「ソング3」、「ソング4」用のコンテンツボタン405とは異なりチェックマークが付せられていることによって伝達される。
【0349】
図13は、図11に示されている動作状況においてサーバー111が送信したライブラリ信号316の受信後の画面表示400を示している。図11に示されている動作状況では、ユーザー「ポール」に認証テーブル314においてメディアID「ソング1」、「ソング5」、および「ソング6」が割り当てられている。
【0350】
図14は、スマートフォン112上でユーザーによって実行されるUIの一部であるGUIによって生成され得る画面表示407を示している。この画面表示407にユーザーが到達するのは、自身が画面表示400においてコンテンツボタン405を押した場合である。
【0351】
画面表示407では、選択されたメディアIDが、メディア画像415として表示される。さらに、画面表示407には、このメディアIDが所属するシリーズに関する情報や、再生時間に関する情報、オーディオコンテンツのタイプに関する情報(「放送劇」)、要約方式の内容に関する情報、作者に関する情報、ならびにタイトルリストに関する情報が含まれていてもよい。図14に示されている画面表示407は、動作ボタン408を有する。
【0352】
図15は、スマートフォン112上でユーザーによって実行されるUIの一部であるGUIによって生成され得る画面表示409を示している。画面表示407(図14参照)において動作ボタン408を押すことにより、ユーザーは、画面表示409(図15参照)に到達する。画面表示409では、選択されたメディアIDは、メディア画像415として表示される。
【0353】
画面表示407において動作ボタン408を押した後、ユーザーインターフェースは、UIインベントリルーチンを実施し、インベントリ要求信号を生成する。図15に示されている画面表示409を生成するために、UIインベントリルーチンにより、サーバーのインベントリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーの識別子テーブルに格納され、識別子テーブルにおいてユーザー「ポール」に、またはユーザー「ポール」が所属するユーザーグループ(ホーム1)に割り当てられたすべての識別子が読み出されることをもたらすインベントリ基準を有するインベントリ要求が生成されている。
【0354】
ユーザーインターフェースは、インベントリ要求信号の送信のためにスマートフォン112を駆動制御する。図12に示されているように、スマートフォン112およびそれとともにユーザーインターフェースは、インベントリ要求信号の送信に応じてインベントリ信号317を受信する。ユーザーには、GUIを用いて、詳細には画面表示409において、インベントリ信号317に含まれるすべての識別子が示される。画面表示409の中央ウィンドウ411では、インベントリ信号317に含まれる識別子200001、200002、200004の表示が、スマートフォン112のタッチスクリーンとの対話によってユーザーにより操作することができる識別子画像412の形態で行われる。
【0355】
画面表示409は、スクロールボタン410を含む。スクロールボタン410の操作により、ユーザーは、中央ウィンドウ411に表示される一連の識別子画像412を通してスクロールすることができる。バックグラウンドにおいて、ユーザーインターフェースは、どの識別子画像412が、中央ウィンドウ411の選択フレーム413内に配置されているかを記憶するか、あるいはバックグラウンドにおいて、選択フレーム413内に表示される識別子画像412に割り当てられた識別子を記憶する。
【0356】
画面表示409は、動作ボタン414を含む。ユーザーが動作ボタン414を操作した場合、ユーザーインターフェースは、変更信号315を生成する。その際、ユーザーインターフェースは、動作ボタン414が押された時点で選択フレーム413にあった、識別子画像412の識別子を変更信号315に書き込む。さらに、ユーザーインターフェースは、GUIが画面表示409において表示したメディア画像415に割り当てられたメディアIDを変更信号315に書き込む。このようにユーザーインターフェースが変更信号315を生成した後、ユーザーインターフェースは、スマートフォン112に変更信号315を送信させる。この変更信号315は、サーバー111によって受信され、図8図9図10に関連して説明したようなタイプによるプログラムルーチンの実施をもたらす。この場合、識別子200002にはメディアID「ソング6」が割り当てられることになる。
【0357】
図16は、認証テーブル314においてユーザー「ポール」にメディアID「ソング6」がまだ割り当てられていなかったサーバー111の動作状態において生成されたライブラリ信号を受信した後の図13の画面表示400を示している。これは、図16において、メディアID「ソング6」用のコンテンツボタン405がチェックマークを有していないことから識別される。
【0358】
図17は、図16のメディアID「ソング6」用のコンテンツボタン405を押した後の図14の画面表示407を示している。このことは、画面表示407においてメディア画像415がチェックマークなしで表されていることから識別される。GUIには、ライブラリ信号316を介して、メディアID「ソング6」が認証テーブル314においてユーザー「ポール」にまだ割り当てられていないことが通知されたので、GUIは、動作ボタン408を異ならせて構築する。図17の実施形態における動作ボタン408の操作は、イネーブル信号を生成するための第1のステップであり、詳細には振込ルーチンのための開始信号の生成、詳細にはイネーブル信号を生成することができるPayPal(登録商標)アカウントのための開始信号の生成である。GUIは、ユーザーがその後再び図16による画面表示に誘導されるように実行されてもよい。画面表示が図16に従って更新され、その間認証テーブルにおいて、ユーザーにメディアID「ソング6」が割り当てられた場合、ユーザーは、図13の変形形態の画面表示400を見ることなる(チェックマーク付きのコンテンツボタン405)。
【0359】
図18は、スマートフォン112上でユーザーによって実行されるUIの一部であるGUIによって生成され得る画面表示416を示している。この画面表示416は、UIにより、開始ルーチンの実行後、特にユーザーのログイン後に生成することができる。
【0360】
画面表示416は、7つのウィンドウ417、418、419、420、421、422、および423を有する。これらのウィンドウ417、418、419、420、421、422、および423用の内容を、UIは、様々なルーチンの実行による開始ルーチンの枠内で求めることができる。
【0361】
ウィンドウ417は、識別子テーブルにおいて自身に割り当てられた特定のタイプの、詳細にはコンテンツタイプの識別子をユーザーに表示するために用いられる。図18の実施形態では、ユーザーは、「ウルリケ」である。図18で選択された実施例では、ユーザー「ウルリケ」にはまだ識別子タイプ「コンテンツタイプ」の識別子は識別子テーブル312において割り当てられていない。ウィンドウ417に表示すべき内容を求めるために、UI開始ルーチンの枠内でUIインベントリルーチンが実施される。その際、UIは、UI開始ルーチンの枠内で、サーバーのインベントリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーの識別子テーブルに格納され、識別子テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、かつ識別子テーブルにおいて識別子タイプ「コンテンツタイプ」が割り当てられたすべての識別子が読み出されるように選択されるインベントリ基準を有するインベントリ問い合わせを自動的に生成する。図18に示されている実施例では、UIは、そのように生成されたインベントリ要求信号に応じてサーバーから、識別子テーブル312において、ユーザー「ウルリケ」に識別子タイプ「コンテンツタイプ」の識別子がまだ割り当てられていないことをUIに通知するインベントリ信号を受け取る。次いで、GUIは、ウィンドウ417において、デフォルトのテキスト、例えば、「Oh no, you don’t have any tonies yet!」を表示することができる。
【0362】
ウィンドウ419は、識別子テーブルにおいて自身に割り当てられた特定のタイプ、詳細にはクリエイティブタイプの識別子をユーザーに表示するために用いられる。図18の実施形態では、ユーザーは「ウルリケ」である。図18で選択された実施例では、ユーザーは「ウルリケ」には既に識別子タイプ「クリエイティブタイプ」の3つの識別子が識別子テーブル312において割り当てられている。ウィンドウ419に表示すべき内容を求めるために、UI開始ルーチンの枠内でUIインベントリルーチンが実施される。その際、UIは、UI開始ルーチンの枠内で、サーバーのインベントリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーの識別子テーブルに格納され、識別子テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、かつ識別子テーブルにおいて識別子タイプ「クリエイティブタイプ」が割り当てられたすべての識別子が読み出されるように選択されるインベントリ基準を有するインベントリ問い合わせを自動的に生成する。図18に示されている実施例では、UIは、そのように生成されたインベントリ要求信号に応じてサーバーから、ユーザー「ウルリケ」に割り当てられた3つの識別子をUIに通知するインベントリ信号を受け取る。これらは、GUIによってウィンドウ419に表示される。図18はさらに、GUIにおいて、識別子自体の代わりに、つまり、場合によっては識別子として設けられるUID、UUID、またはGUIDの代わりに、プレースホルダーおよび画像を使用することが可能であることを示している。これは、ユーザーにとっての識別子の表示をより簡単にさせる。ただし、バックグラウンドでは、UIは、各画像、各プレースホルダーに割り当てられた識別子を記憶する。
【0363】
ウィンドウ419には、識別子テーブル312においてユーザーに割り当てられた識別子タイプ「クリエイティブタイプ」を有する識別子が、識別子画像412の形態で表示される。
【0364】
ウィンドウ418は、認証テーブルにおいてまだ自身に割り当てられていないが、例えばそれらが同じシリーズに所属しているために自身の識別子の1つに割り当てることができそうなメディアIDをユーザーに表示するために用いられる。ウィンドウ418に表示すべき内容を求めるために、UI開始ルーチンの枠内でUIライブラリルーチンが実施される。その際、UIは、UI開始ルーチンの枠内で、自身の適用の際にライブラリ基準が次のように選択されてもよい、すなわち、
サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、
o最初にサーバーの識別子テーブルにおいて、ユーザーに、またはユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられたすべての識別子が求められ、これらの識別子から、これらの識別子のどれに特定のシリーズへのこの識別子の割り当てを示す識別子タイプを誘導するかを求め、それによって、サーバーの識別子テーブルにおいてユーザーに識別子が割り当てられているすべてのシリーズを求め、
o次いで、サーバーのメディアテーブルに格納され、サーバーのメディアテーブルにおいてそのように求められたシリーズの1つへの所属性が割り当てられたすべてのメディアIDを読み出し、
o次いで、そのように求められたメディアIDから、サーバーの認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられていないメディアIDを求めるように選択されてもよいように選択される、ライブラリ基準を有するライブラリ問い合わせを自動的に生成する。
ライブラリ問い合わせは、ライブラリ要求信号として送信される。図18に示されている実施例では、UIは、そのように生成されたライブラリ要求信号に応じてサーバーから、UIがGUIのウィンドウ418において表示する「ソング1」、「ソング3」、「ソング4」へのメディアIDを有するライブラリ信号を受け取る。
【0365】
ライブラリ信号316を用いてUIに通知されるメディアIDは、コンテンツボタン405としてウィンドウ418に表示される。GUIとの対話により、詳細にはコンテンツボタン405の1つを押すことによって、ユーザーは、画面表示407に到達することができる。この目的のために選択されたライブラリ基準に基づき、ウィンドウ418には、認証テーブル314においてユーザー「ウルリケ」にはまだ割り当てられていないメディアIDのみが表示されるので、ユーザーは、ウィンドウ418内のコンテンツボタン405の1つを押すことによって、図17のバージョンの画面表示407に到達する。
【0366】
ウィンドウ420は、ユーザーテーブルにおいて自身に割り当てられた、またはユーザーグループテーブルにおいてユーザーが所属するユーザーグループに割り当てられた機器識別子をユーザーに表示するために用いられる。ウィンドウ420に表示すべき内容を求めるために、UI開始ルーチンの枠内でUIインベントリルーチンが実施される。その際UIは、UI開始ルーチンの枠内で、サーバーのインベントリルーチンにおける自身の適用の際に、ユーザーテーブルまたはユーザーグループテーブルに格納され、ユーザーテーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられたすべての機器識別子が読み出されるように選択されるインベントリ基準を有するインベントリ問い合わせを自動的に生成する(インベントリ基準「ユーザー機器識別子」)。インベントリ問い合わせは、インベントリ要求信号として送信される。図18に示されている実施例では、UIは、そのように生成されたインベントリ要求信号に応じてサーバーから、機器識別子を有するインベントリ信号を受け取る。図18はさらに、GUIにおいて、機器識別子自体の代わりに、つまり、場合によっては識別子として設けられるUID、UUID、またはGUIDの代わりに、プレースホルダーおよび画像を使用することが可能であることを示している。これは、ユーザーにとっての機器識別子の表示をより簡単にさせる。ただし、バックグラウンドでは、UIは、各画像、各プレースホルダーに割り当てられた機器識別子を記憶する。
【0367】
ウィンドウ421は、ユーザーにUIユーザーメンテナンスルーチンの開始を可能にさせる。
【0368】
ウィンドウ422および423は、ユーザーにさらなる情報を伝達したり、ユーザーをGUIの他の画面表示に転送したり、ユーザーを他のユーザーインターフェース、例えばショップなどに転送したりするためにさえ使用することができる。
【0369】
ウィンドウ417、418、419、420、421、422、および423の各々は、動作ボタン408を有する。これらの動作ボタン408の1つの操作によって、ユーザーは、画面表示416からGUI内の他の画面表示に到達することができ、あるいは他のプログラム、例えばショップ用のGUIにも転送することができる。
【0370】
ウィンドウ418(「さらなる検索」)の動作ボタン408を押すことは、ユーザーを、例えば図13による画面表示400に導くことができる。
【0371】
図19は、ラップトップ上でユーザーによって実行されるUIの一部であるGUIによって生成され得るような画面表示424を示している。図18図19との間で同じ参照番号を使用することにより、画面表示416および画面表示424は、ウィンドウ417,418,419,420,421,422,423の空間的配置ならびに各ウィンドウ417,418,419,420,421,422,423のサイズに関しては異なっているが、これらのウィンドウは同じ内容を表示していることが明らかになる。
【0372】
図20は、スマートフォン112上でユーザーによって実行されるUIの一部であるGUIによって生成され得る画面表示425を示している。図20による画面表示425にユーザーが到達できるのは、例えば、ユーザーが図18の画面表示416においてウィンドウ419内の識別子画像412の1つを操作した場合である。
【0373】
画面表示425において、選択された識別子は、識別子画像412として表示される。情報ウィンドウ426では、識別子画像412の識別子に対するさらなる情報が表示可能である。識別子画像412の識別子が、例えば識別子タイプ「コンテンツタイプ」の識別子であり、この場合、特定のシリーズ、例えば「Benjamin Bluemchen(登録商標)」の識別子タイプである場合、情報ウィンドウ426にはこのシリーズに関する情報を表示することができる。
【0374】
画面表示425は、さらにウィンドウ427およびフィルタボタン428を有し、図20に示されている実施形態では、3つの事前定義されたフィルタボタン428、詳細には、事前定義されたフィルタボタン428「ニューコンテンツ」、事前定義されたフィルタボタン428「マイコンテンツ」、ならびに事前定義されたフィルタボタン428「詳細」を有する。
【0375】
ユーザーがスマートフォン112のタッチスクリーンとの対話によってフィルタボタン428「ニューコンテンツ」を操作した場合、ユーザーは、それに伴い、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、
o最初にサーバーの識別子テーブルにおいて、どのシリーズに、図20で選択されているように示される識別子の識別子タイプがサーバーの識別子テーブルにおいて割り当てられているかを求め、
o次いで、サーバーのメディアテーブルに格納され、サーバーのメディアテーブルにおいてこのシリーズへの所属性が割り当てられたすべてのメディアIDを読み出し、
o次いで、そのように求められたメディアIDから、サーバーの認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられていないメディアIDを求めるように選択される、ライブラリ基準を有するライブラリ問い合わせを生成する。
ユーザーがスマートフォン112のタッチスクリーンとの対話によってフィルタボタン428「マイコンテンツ」を操作した場合、ユーザーは、それに伴い、サーバーのライブラリルーチンにおける自身の適用の際に、
o最初にサーバーの識別子テーブルにおいて、どのシリーズに、図20で選択されているように表示される識別子の識別子タイプがサーバーの識別子テーブルにおいて割り当てられているかを求め、
o次いで、サーバーのメディアテーブルに格納され、サーバーのメディアテーブルにおいてこのシリーズへの所属性が割り当てられたすべてのメディアIDを読み出し、
o次いで、そのように求められたメディアIDから、サーバーの認証テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられているメディアIDを求めるように選択される、ライブラリ基準を有するライブラリ問い合わせを生成する。
ユーザーがスマートフォン112のタッチスクリーンとの対話によってフィルタボタン428「詳細」を操作した場合、GUIは、識別子画像412の識別子に対するさらなる詳細、例えば、識別子に現在割り当てられているメディアIDの内容についての情報、あるいは識別子に目下割り当てられているメディアIDに割り当てられたメディアファイルの内容についての情報などが付与される画面表示を生成する。
【0376】
ユーザーが、コンテンツボタン405の1つを操作した場合、ユーザーは、例えば画面表示407に到達することができる。図20に示されている実施形態では、ウィンドウ427に認証テーブル314においてユーザーにまだ割り当てられていないメディアIDが表示されるので、ユーザーは、コンテンツボタン405の操作により、図17のバージョンの画面表示407に到達する。
【0377】
画面表示425は、さらにスクロールボタン410を提供する。このことは、ユーザーに様々な識別子間の切り替えを可能にさせる。
【0378】
GUIは、自身によって生成された画面表示のために、もしくは自身によって生成された画面表示の一部のためにフレームを作成することができ、あるいはGUIによって生成されたすべての画面表示に対してもしくはGUIによって生成された画面表示の一部に対して同じヘッダー429およびフッター430を生成することができる。この場合、スマートフォン用のGUIのヘッダー429およびフッター430は、ラップトップ用のGUIとは異なり得る。
【0379】
ヘッダー429は、例えば、ユーザーのボタン操作によって画面表示423もしくは424に跳び越しすることができるホームボタン431を有し得る。さらに、ヘッダー429内には受信箱ボタン432が設けられてもよい。この受信箱ボタン432の操作により、ユーザーは、情報/メッセージが自身に表示される画面に到達する。
【0380】
図21は、スマートフォン112上でユーザーによって実行されるUIの一部であるGUIによって生成され得るような画面表示432を示している。図21は、ユーザーが図18による画面表示416においてウィンドウ419内の動作ボタン408を自身が操作した場合に到達できる画面表示432を示している。この画面表示432は、ウィンドウ433,434,435を有する。さらに、画面表示433は、フィルタボタン436を有する。ユーザーがスマートフォン112のタッチスクリーンとの対話によってフィルタボタン436「すべて」を操作した場合、ユーザーは、それによって、サーバーのインベントリルーチンにおける自身の適用の際に、サーバーの識別子テーブルに格納され、識別子テーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられ、かつ識別子テーブルにおいて特定の識別子タイプ「クリエイティブタイプ」が割り当てられたすべての識別子が読み出されるように選択されるインベントリ基準を有するインベントリ問い合わせを生成する。
【0381】
ウィンドウ433は、フィルタボタン436の対応するインベントリ基準を有するインベントリ要求信号に応じてUIに通知されたインベントリ信号に含まれていた識別子を識別子画像412の形態でユーザーに表示する。さらに、ユーザーには、補足画像436を用いて、サーバーの識別子テーブルにおいてさらなる識別子を割り当てることができるルーチンを開始させる手段が提供される。
【0382】
ウィンドウ434および435は、GUIに、ユーザーにさらなる対話手段を提供することを可能にさせる。
【0383】
図21の実施形態において選択されているような識別子画像412の形態では、識別画像内でユーザーグループ情報437がユーザーに提供される。このユーザーグループ情報437は、サーバーの識別子テーブルにおいてどのユーザーグループに識別子が割り当てられているかを示すことができる。ここでは、ユーザーグループ情報437の表示において、現在のユーザーが管理者であるユーザーグループへの識別子テーブル内の識別子の割り当てをユーザーに表示する手段が存在する。そのようなユーザーグループ情報437は、図21の実施形態において示されているように、「マイホーム」と称することができる。ユーザーグループ情報437は、現在のユーザーがサーバーの識別子テーブルにおいて管理者として案内されていないユーザーグループについてユーザーグループの名前を含むことができ、図21の実施形態では、これは「ウルリケ」である。
【0384】
図21の実施形態における識別子画像412は、さらに変更記号438を含むことができる。
【0385】
図22は、識別子画像412の別の可能な表現形態を示している。図22の実施形態では、識別子画像412は、ユーザーグループ情報437を有していないが、変更記号438が示されている。さらに、図22による識別子画像412の実施形態では、割り当てボタン439が設けられている。この割り当てボタン439の操作により、ユーザーは、UIロックルーチンもしくはUIロック解除ルーチンをトリガーすることができる。
【0386】
図23は、ウィンドウ440の画面を示しており、これは、より詳細には示されていない、ユーザーが変更記号438を操作した場合にユーザーが到達することができる画面表示の一部であってもよい。ウィンドウ440では、自身が選択した識別子がユーザーに表示される。さらに、ユーザーにはスライドボタンとして割り当てボタン439が提供される。スライド調整器として設計された割り当てボタン439は、図23に示されている位置をとるか、またはユーザーとGUIとの対話による図24に示されている位置をとることができる。割り当てボタン439のスライド調整器を図23に示されている位置から図24に示されている位置にシフトすることによって、ユーザーは、UIロックルーチンをトリガーすることができる。スライド調整器として設計された割り当てボタン439の位置を図24に示されている位置から図23に示されている位置に変更した場合、ユーザーは、UIロック解除ルーチンをトリガーすることができる。
【0387】
図23図24のウィンドウ440は、動作ボタン408を有する。この動作ボタン408の操作により、ユーザーは、サーバー内のユーザーグループが変更され、図中440にホーム記号441として示されているユーザーグループへのウィンドウ440に示されている識別子の割り当てが削除されるルーチンをトリガーすることができる。
【0388】
ウィンドウ440は、さらにスクロールボタン410を有する。好適な実施形態では、このスクロールボタン410は、ウィンドウ433に表示されている識別子をスクロールするために使用される。代替的な実施形態では、スクロールボタン410は、図21による画面表示432に戻る跳び越しのために使用することができる。
【0389】
図25は、スマートフォン112上でユーザーによって実行されるUIの一部であるGUIによって生成され得る画面表示442を示している。図25は、ユーザーが図18による画面表示416においてウィンドウ420内の動作ボタン408を自身が操作した場合に到達できる画面表示442を示している。この画面表示442は、ウィンドウ433,434を有する。さらに、画面表示443は、フィルタボタン446を有する。ユーザーがスマートフォン112のタッチスクリーンとの対話によってフィルタボタン446「すべて」を操作した場合、ユーザーは、それによって、サーバーのインベントリルーチンにおける自身の適用の際に、ユーザーテーブルおよびユーザーグループテーブルに格納され、ユーザーテーブルおよびユーザーグループテーブルにおいて特定のユーザーに、または特定のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルに従って所属するユーザーグループに割り当てられたすべての機器識別子が読み出されるように選択されるインベントリ基準を有するインベントリ問い合わせを生成する。
【0390】
ウィンドウ443では、フィルタボタン446の対応するインベントリ基準を有するインベントリ要求信号の送信に応じてUIに通知されたインベントリ信号において通知された識別子がAV画像447の形態でユーザーに表示される。さらに、ユーザーには、補足画像448を用いて、サーバーのユーザーテーブルまたはユーザーグループテーブルにおいてさらなる機器識別子を割り当てることができるルーチンを開始させる手段が提供される。
【0391】
ウィンドウ444は、GUIに、ユーザーにさらなる対話手段を提供することを可能にさせる。
【0392】
図25による実施形態において選択されているようなAV画像447の形態では、AV画像内でユーザーグループ情報437がユーザーに提供される。このユーザーグループ情報437は、サーバーのユーザーグループテーブルにおいてどのユーザーグループに機器識別子が割り当てられているかを示すことができる。ここでは、ユーザーグループ情報437の表示において、現在のユーザーが管理者であるユーザーグループへのユーザーグループテーブル内の機器識別子の割り当てをユーザーに表示する手段が存在する。そのようなユーザーグループ情報437は、図25の実施形態において示されているように、「マイホーム」と称することができる。ユーザーグループ情報437は、現在のユーザーがサーバーのユーザーグループテーブルにおいて管理者として案内されていないユーザーグループについてユーザーグループの名前を含むことができ、図25の実施形態では、これは「ウルリケ」である。
【0393】
図21の実施形態におけるAV画像447は、さらに変更記号438を含むことができる。
【0394】
図26は、ユーザーがウィンドウ421内の動作ボタン408を押した場合に、GUIによってユーザーに表示することができるウィンドウ460を示している。このウィンドウ460は、ユーザーが電子メールアドレスを入力することができる入力ウィンドウ461を有する。動作ボタン408「招待状を送信する」を操作することにより、ユーザーは、UIユーザーメンテナンスルーチンを開始することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26