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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-20
(45)【発行日】2025-01-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、及び制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04886 20220101AFI20250121BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20250121BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20250121BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20250121BHJP
   G09G 5/373 20060101ALI20250121BHJP
   G09G 5/14 20060101ALI20250121BHJP
   G09G 5/37 20060101ALI20250121BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20250121BHJP
【FI】
G06F3/04886
G06F3/041 640
G06F3/14 350B
G09G5/00 550C
G09G5/00 530T
G09G5/373 200
G09G5/14 Z
G09G5/37 320
G09G5/38 100
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023110457
(22)【出願日】2023-07-05
(65)【公開番号】P2025008353
(43)【公開日】2025-01-20
【審査請求日】2023-07-05
(73)【特許権者】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100206081
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 央
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 嘉則
(72)【発明者】
【氏名】▲曽▼根 悠一
【審査官】桐山 愛世
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-039574(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2023/0035438(US,A1)
【文献】特表2021-526267(JP,A)
【文献】特表2012-521595(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0022436(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0109653(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2021-0038522(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/04886
G06F 3/041
G06F 3/14
G09G 5/00
G09G 5/373
G09G 5/14
G09G 5/37
G09G 5/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションのプログラムを一時的に記憶するメモリと、
ディスプレイと、
前記メモリに記憶された前記アプリケーションのプログラムを実行することにより、前記アプリケーションのウィンドウを前記ディスプレイに表示させる制御を行うプロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、
前記ディスプレイの画面領域のうち所定の画面領域への外付けのキーボードの載置を検出する載置検出処理と、
前記ディスプレイの画面領域の全体を1つの表示領域として表示を制御する第1表示モードと、前記ディスプレイの画面領域を複数の表示領域に分けて表示を制御する第2表示モードと、前記載置検出処理により前記キーボードの載置が検出された場合に前記ディスプレイの画面領域のうち前記所定の画面領域を除く一部の第1画面領域を表示領域として表示を制御する第3表示モードとの切り替えを制御する表示制御処理と、
を行い、
前記表示制御処理において、前記第2表示モードから前記第3表示モードに切り替える際に、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域以外の表示領域に表示させていたウィンドウを、前記第1画面領域に配置または最小化するとともに、前記第1画面領域に配置する際には前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記表示制御処理において、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域以外の表示領域にアクティブウィンドウを表示させていた場合には、前記第2表示モードから前記第3表示モードに切り替えることに応じて、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウをアクティブウィンドウに切り替える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記表示制御処理において、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域以外の表示領域を複数の表示領域に分けて表示を制御していた場合、前記第2表示モードから前記第3表示モードに切り替えることに応じて、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域以外の複数の表示領域のそれぞれに表示させていたウィンドウを、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置、または最小化させる、
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記表示制御処理において、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域を複数の表示領域に分けて表示を制御していた場合、前記第2表示モードから前記第3表示モードに切り替えることに応じて、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域以外の表示領域に表示させていたウィンドウを、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域内のそれぞれの表示領域の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置、または最小化させる、
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記表示制御処理において、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域と前記第1画面領域以外の表示領域とのそれぞれを複数の表示領域に分けて表示を制御していた場合、前記第2表示モードから前記第3表示モードに切り替えることに応じて、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域以外の複数の表示領域のそれぞれに表示させていたウィンドウを、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域内のそれぞれの表示領域の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置、または最小化させる、
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記表示制御処理により前記第3表示モードに制御した場合には、少なくとも前記所定の画面領域を含む表示領域を黒表示または表示オフに制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ディスプレイは、折り畳み可能な1つのディスプレイである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ディスプレイは、複数のディスプレイを含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
アプリケーションのプログラムを一時的に記憶するメモリと、ディスプレイと、前記メモリに記憶された前記アプリケーションのプログラムを実行することにより、前記アプリケーションのウィンドウを前記ディスプレイに表示させる制御を行うプロセッサと、を備える情報処理装置における制御方法であって、
前記プロセッサが、
前記ディスプレイの画面領域のうち所定の画面領域への外付けのキーボードの載置を検出する載置検出ステップと、
前記ディスプレイの画面領域の全体を1つの表示領域として表示を制御する第1表示モードと、前記ディスプレイの画面領域を複数の表示領域に分けて表示を制御する第2表示モードと、前記載置検出ステップにより前記キーボードの載置が検出された場合に前記ディスプレイの画面領域のうち前記所定の画面領域を除く一部の第1画面領域を表示領域として表示を制御する第3表示モードとの切り替えを制御する表示制御ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップにおいて、前記第2表示モードから前記第3表示モードに切り替える際に、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域以外の表示領域に表示させていたウィンドウを、前記第1画面領域に配置または最小化するとともに、前記第1画面領域に配置する際には前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置する、
制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、折り畳み可能なフレキシブルディスプレイ(表示部)が第1筐体と第2筐体との回動に応じて屈曲可能に第1筐体と第2筐体に亘って設けられている情報処理装置も開示されている(例えば、特許文献1参照)。このように第1筐体と第2筐体に亘って1つのディスプレイが設けられている場合、1つのディスプレイで1画面モードとして使用するだけでなく、1つのディスプレイを第1筐体側の表示領域と第2筐体側の表示領域とに分けて疑似的に2画面モードとして使用することも可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-13850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような情報処理装置は、第1筐体と第2筐体に亘って1つのディスプレイが設けられているため、キーボードを搭載していない構成であることが一般的であるが、2画面モードにおいて一方の画面上に外付けのキーボードを載置し、他方の画面のみを表示領域とすることによって、キーボードを搭載しているノート型のPC(Personal Computer)と同様の使用形態とすることが可能なものがある。このようにノート型のPCと同様の使用形態も可能であると、ユーザが使用する際の自由度が増すため利便性が高い。
【0005】
例えば、情報処理装置は、外付けのキーボードを載置されると、外付けのキーボードが載置された側の画面領域を黒表示などに制御し、他方の側の画面領域を1画面モード時の半分の大きさの画面として表示を制御する画面モード(以下、「ハーフ画面モード」と称する)に自動で切り替える。このとき、ハーフ画面モードに切り替わる前に表示されていたアプリケーションのウィンドウは、例えばOS(Operating System)の制御などによって半分の画面領域に再配置される。例えばハーフ画面モードに切り替わる前にキーボードが載置される側の画面領域にアクティブウィンドウが表示されていた場合、当該アクティブウィンドウは、ハーフ画面モードに切り替わることに応じて他方の側の画面領域に表示されることになる。
【0006】
しかしながら、ユーザが外付けのキーボードを載置したときに、キーボードが載置されない側の画面領域のウィンドウの表示状態が変化してしまうと違和感を抱く懸念がある。
【0007】
本発明は上記した事情に鑑みてなされたもので、ディスプレイの画面領域を複数の領域に分けて表示を制御する際に適切に表示を制御する情報処理装置、及び制御方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第1態様に係る情報処理装置は、アプリケーションのプログラムを一時的に記憶するメモリと、ディスプレイと、前記メモリに記憶された前記アプリケーションのプログラムを実行することにより、前記アプリケーションのウィンドウを前記ディスプレイに表示させる制御を行うプロセッサと、を備え、前記プロセッサは、前記ディスプレイの画面領域のうち所定の画面領域への外付けのキーボードの載置を検出する載置検出処理と、前記ディスプレイの画面領域の全体を1つの表示領域として表示を制御する第1表示モードと、前記ディスプレイの画面領域を複数の表示領域に分けて表示を制御する第2表示モードと、前記載置検出処理により前記キーボードの載置が検出された場合に前記ディスプレイの画面領域のうち前記所定の画面領域を除く一部の第1画面領域を表示領域として表示を制御する第3表示モードとの切り替えを制御する表示制御処理と、を行い、前記表示制御処理において、前記第2表示モードから前記第3表示モードに切り替える際に、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域以外の表示領域に表示させていたウィンドウを、前記第1画面領域に配置または最小化するとともに、前記第1画面領域に配置する際には前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置する。
【0009】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記表示制御処理において、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域以外の表示領域にアクティブウィンドウを表示させていた場合には、前記第2表示モードから前記第3表示モードに切り替えることに応じて、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウをアクティブウィンドウに切り替えてもよい。
【0010】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記表示制御処理において、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域以外の表示領域を複数の表示領域に分けて表示を制御していた場合、前記第2表示モードから前記第3表示モードに切り替えることに応じて、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域以外の複数の表示領域のそれぞれに表示させていたウィンドウを、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置、または最小化させてもよい。
【0011】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記表示制御処理において、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域を複数の表示領域に分けて表示を制御していた場合、前記第2表示モードから前記第3表示モードに切り替えることに応じて、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域以外の表示領域に表示させていたウィンドウを、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域内のそれぞれの表示領域の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置、または最小化させてもよい。
【0012】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記表示制御処理において、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域と前記第1画面領域以外の表示領域とのそれぞれを複数の表示領域に分けて表示を制御していた場合、前記第2表示モードから前記第3表示モードに切り替えることに応じて、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域以外の複数の表示領域のそれぞれに表示させていたウィンドウを、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域内のそれぞれの表示領域の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置、または最小化させてもよい。
【0013】
また、本発明の第2態様に係る情報処理装置は、アプリケーションのプログラムを一時的に記憶するメモリと、ディスプレイと、前記メモリに記憶された前記アプリケーションのプログラムを実行することにより、前記アプリケーションのウィンドウを前記ディスプレイに表示させる制御を行うプロセッサと、を備え、前記プロセッサは、前記ディスプレイの画面領域のうち所定の画面領域への外付けのキーボードの載置を検出する載置検出処理と、前記ディスプレイの画面領域の全体を1つの表示領域として表示を制御する第1表示モードと、前記ディスプレイの画面領域を複数の表示領域に分けて表示を制御する第2表示モードと、前記載置検出処理により前記キーボードの載置が検出された場合に前記ディスプレイの画面領域のうち前記所定の画面領域を除く一部の第1画面領域を表示領域として表示を制御する第3表示モードとの切り替えを制御する表示制御処理と、を行い、前記表示制御処理において、前記第2表示モードから前記第3表示モードに切り替える際に、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域以外の表示領域にアクティブウィンドウを表示させていた場合には、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウをアクティブウィンドウに切り替える。
【0014】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記表示制御処理において、前記第2表示モードにおいて前記ディスプレイの画面領域を2つの表示領域に分けて表示を制御していた場合、前記第2表示モードから前記第3表示モードに切り替えることに応じて、前記第1画面領域を2つの表示領域に分け、当該2つの表示領域の一方の表示領域に前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域に表示させていたウィンドウを表示させ、他方の表示領域に前記第1画面領域以外の表示領域に表示させていたウィンドウを表示させてもよい。
【0015】
また、本発明の第3態様に係る情報処理装置は、アプリケーションのプログラムを一時的に記憶するメモリと、ディスプレイと、前記メモリに記憶された前記アプリケーションのプログラムを実行することにより、前記アプリケーションのウィンドウを前記ディスプレイに表示させる制御を行うプロセッサと、を備え、前記プロセッサは、前記ディスプレイの画面領域のうち所定の画面領域への外付けのキーボードの載置を検出する載置検出処理と、前記ディスプレイの画面領域の全体を1つの表示領域として表示を制御する第1表示モードと、前記ディスプレイの画面領域を前記所定の画面領域を含まない第1画面領域と前記所定の画面領域を含む第2画面領域との2つの表示領域に分けて表示を制御する第2表示モードと、前記載置検出処理により前記キーボードの載置が検出された場合に前記第1画面領域と前記第2画面領域のうち前記第1画面領域のみを表示領域として表示を制御する第3表示モードとの切り替えを制御する表示制御処理と、を行い、前記表示制御処理において、前記第2表示モードから前記第3表示モードに切り替えることに応じて、前記第1画面領域を2つの表示領域に分け、当該2つの表示領域の一方の表示領域に前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域に表示させていたウィンドウを表示させ、他方の表示領域に前記第2画面領域に表示させていたウィンドウを表示させる。
【0016】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記表示制御処理により前記第3表示モードに制御した場合には、少なくとも前記所定の画面領域を含む表示領域を黒表示または表示オフに制御してもよい。
【0017】
上記情報処理装置において、前記ディスプレイは、折り畳み可能な1つのディスプレイであってもよい。
【0018】
上記情報処理装置において、前記ディスプレイは、複数のディスプレイを含んでもよい。
【0019】
また、本発明の第4態様に係る、アプリケーションのプログラムを一時的に記憶するメモリと、ディスプレイと、前記メモリに記憶された前記アプリケーションのプログラムを実行することにより、前記アプリケーションのウィンドウを前記ディスプレイに表示させる制御を行うプロセッサと、を備える情報処理装置における制御方法は、前記プロセッサが、前記ディスプレイの画面領域のうち所定の画面領域への外付けのキーボードの載置を検出する載置検出ステップと、前記ディスプレイの画面領域の全体を1つの表示領域として表示を制御する第1表示モードと、前記ディスプレイの画面領域を複数の表示領域に分けて表示を制御する第2表示モードと、前記載置検出ステップにより前記キーボードの載置が検出された場合に前記ディスプレイの画面領域のうち前記所定の画面領域を除く一部の第1画面領域を表示領域として表示を制御する第3表示モードとの切り替えを制御する表示制御ステップと、を含み、前記表示制御ステップにおいて、前記第2表示モードから前記第3表示モードに切り替える際に、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域以外の表示領域に表示させていたウィンドウを、前記第1画面領域に配置または最小化するとともに、前記第1画面領域に配置する際には前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置する。
【0020】
また、本発明の第5態様に係る、アプリケーションのプログラムを一時的に記憶するメモリと、ディスプレイと、前記メモリに記憶された前記アプリケーションのプログラムを実行することにより、前記アプリケーションのウィンドウを前記ディスプレイに表示させる制御を行うプロセッサと、を備える情報処理装置における制御方法は、前記プロセッサが、前記ディスプレイの画面領域のうち所定の画面領域への外付けのキーボードの載置を検出する載置検出ステップと、前記ディスプレイの画面領域の全体を1つの表示領域として表示を制御する第1表示モードと、前記ディスプレイの画面領域を複数の表示領域に分けて表示を制御する第2表示モードと、前記載置検出ステップにより前記キーボードの載置が検出された場合に前記ディスプレイの画面領域のうち前記所定の画面領域を除く一部の第1画面領域を表示領域として表示を制御する第3表示モードとの切り替えを制御する表示制御ステップと、を含み、前記表示制御ステップにおいて、前記第2表示モードから前記第3表示モードに切り替える際に、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域以外の表示領域にアクティブウィンドウを表示させていた場合には、前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウをアクティブウィンドウに切り替える。
【0021】
また、本発明の第6態様に係る、アプリケーションのプログラムを一時的に記憶するメモリと、ディスプレイと、前記メモリに記憶された前記アプリケーションのプログラムを実行することにより、前記アプリケーションのウィンドウを前記ディスプレイに表示させる制御を行うプロセッサと、を備える情報処理装置における制御方法は、前記プロセッサが、前記ディスプレイの画面領域のうち所定の画面領域への外付けのキーボードの載置を検出する載置検出ステップと、前記ディスプレイの画面領域の全体を1つの表示領域として表示を制御する第1表示モードと、前記ディスプレイの画面領域を前記所定の画面領域を含まない第1画面領域と前記所定の画面領域を含む第2画面領域との2つの表示領域に分けて表示を制御する第2表示モードと、前記載置検出ステップにより前記キーボードの載置が検出された場合に前記第1画面領域と前記第2画面領域のうち前記第1画面領域のみを表示領域として表示を制御する第3表示モードとの切り替えを制御する表示制御ステップと、を含み、前記表示制御ステップにおいて、前記第2表示モードから前記第3表示モードに切り替えることに応じて、前記第1画面領域を2つの表示領域に分け、当該2つの表示領域の一方の表示領域に前記第2表示モードにおいて前記第1画面領域に表示させていたウィンドウを表示させ、他方の表示領域に前記第2画面領域に表示させていたウィンドウを表示させる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の上記態様によれば、ディスプレイの画面領域を複数の領域に分けて表示を制御する際に適切に表示を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】第1の実施形態に係る情報処理装置の外観を示す斜視図。
図2】第1の実施形態に係る折れ曲がった状態の情報処理装置の例を示す側面図。
図3】第1の実施形態に係る平面の状態の情報処理装置の例を示す側面図。
図4】第1の実施形態に係る情報処理装置の各種の表示モードの具体例を示す図。
図5】第1の実施形態に係る表示モード切替操作の操作仕様の一例を示す図。
図6】第1の実施形態に係る1画面モードからハーフ画面モードへの制御の一例を示す図。
図7】第1の実施形態に係る2画面モードからハーフ画面モードへの制御の一例を示す図。
図8】第1の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図。
図9】第1の実施形態に係る表示制御処理に関連する機能構成例を示すブロック図。
図10】第1の実施形態に係るハーフ画面モード切替処理の一例を示すフローチャート。
図11】第2の実施形態に係る表示モード切替操作の操作仕様の一例を示す図。
図12】第2の実施形態に係る3画面モードからハーフ画面モードへの制御の第1例を示す図。
図13】第2の実施形態に係る3画面モードからハーフ画面モードへの制御の第2例を示す図。
図14】第2の実施形態に係る4画面モードからハーフ画面モードへの制御の一例を示す図。
図15】第3の実施形態に係る2画面モードからハーフ画面モードへの制御の一例を示す図。
図16】第3の実施形態に係るハーフ画面モード切替処理の第1例を示すフローチャート。
図17】第3の実施形態に係るハーフ画面モード切替処理の第2例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係る情報処理装置10の外観を示す斜視図である。本実施形態に係る情報処理装置10は、クラムシェル型(ノート型)のPC(パーソナルコンピュータ)である。情報処理装置10は、第1筐体101、第2筐体102、及びヒンジ機構103を備える。第1筐体101及び第2筐体102は、略四角形の板状(例えば、平板状)の筐体である。第1筐体101の側面の一つと第2筐体102の側面の一つとがヒンジ機構103を介して結合(連結)されており、ヒンジ機構103がなす回転軸の周りに第1筐体101と第2筐体102とが相対的に回動可能である。第1筐体101と第2筐体102との回転軸の周りの開き角θが略0°の状態が、第1筐体101と第2筐体102とが重なり合って閉じた状態である。第1筐体101と第2筐体102とが閉じた状態のことを「閉状態」(closed)と称する。閉状態において第1筐体101と第2筐体102との互いに対面する側の面を、それぞれの「内面」と呼び、内面に対して反対側の面を「外面」と称する。開き角θとは、第1筐体101の内面と第2筐体102の内面とがなす角とも言うことができる。閉状態に対して第1筐体101と第2筐体102とが開いた状態のことを「開状態」と称する。開状態とは、開き角θが予め設定された閾値(例えば、10°)より大きくなるまで、第1筐体101と第2筐体102とが相対的に回動された状態である。
【0025】
また、情報処理装置10は、カメラ16と、ディスプレイ150とを備える。カメラ16は、第1筐体101の内面に設けられている。ディスプレイ150は、第1筐体101の内面から第2筐体102の内面に亘って設けられている。カメラ16は、例えば第1筐体101の内面のディスプレイ150の画面領域DAの外側の部分に設けられ、ディスプレイ150に対面する側に存在するユーザなどを撮像することが可能である。ディスプレイ150は、第1筐体101と第2筐体102との相対的な回動による開き角θに合わせて屈曲可能なフレキシブルディスプレイである(図2、3参照)。フレキシブルディスプレイとしては、有機ELディスプレイ等が用いられる。情報処理装置10は、ディスプレイ150の画面領域DAの全体を1つの表示領域として1画面構成として表示を制御することも、ディスプレイ150の画面領域DAを第1画面領域DA1と第2画面領域DA2との2つの表示領域に分けて2画面構成として表示を制御することも可能である。この第1画面領域DA1と第2画面領域DA2とに分けた2つの表示領域は、画面領域DAを分けているため、互いに重ならない表示領域である。ここでは、ディスプレイ150の画面領域DAのうち第1筐体101の内面側に対応する画面領域を第1画面領域DA1、第2筐体102の内面側に対応する画面領域を第2画面領域DA2とする。以下では、1画面構成で表示を制御する表示モードのことを「1画面モード」、2画面構成で表示を制御する表示モードのことを「2画面モード」と称する。
【0026】
なお、ディスプレイ150の画面領域DAの上(表面)にはタッチセンサが設けられている。情報処理装置10は、ディスプレイ150の画面領域DAに対するタッチ操作を検出することが可能である。ユーザは、情報処理装置10を開状態にすることにより、第1筐体101と第2筐体102のそれぞれの内面に設けられたディスプレイ150の表示を視認することやディスプレイ150へのタッチ操作が可能となり、情報処理装置10の使用が可能となる。
【0027】
次に、情報処理装置10の使用形態と画面モードについて詳しく説明する。まず、情報処理装置10の使用形態としては、第1筐体101と第2筐体102との開き角θによって、第1筐体101と第2筐体102とが折れ曲がった状態(Bent form)と、第1筐体101と第2筐体102とが折れ曲がっていない平面の状態(Flat form)とに分けられる。以下では、第1筐体101と第2筐体102とが折れ曲がった状態(Bent form)のことを単に「折れ曲がった状態(Bent form)」、第1筐体101と第2筐体102とが折れ曲がっていない平面の状態(Flat form)のことを単に「平面の状態(Flat form)」と称する。折れ曲がった状態(Bent form)では、第1筐体101と第2筐体102とに亘って設けられているディスプレイ150も折れ曲がった状態になる。平面の状態(Flat form)では、ディスプレイ150も平面の状態になる。
【0028】
図2は、折れ曲がった状態(Bent form)の情報処理装置10の一例を示す側面図である。ディスプレイ150が第1筐体101と第2筐体102とに亘って(またがって)配置されている。ディスプレイ150の画面領域(図1に示す画面領域DA)は、ヒンジ機構103に対応する部分を折り目として折り曲げ(屈曲)が可能であり、この折り目を境に第1筐体101側の画面領域を第1画面領域DA1、第2筐体102側の画面領域を第2画面領域DA2として示している。ディスプレイ150は、第1筐体101と第2筐体102との回動(開き角θ)に応じて屈曲する。情報処理装置10は、開き角θに応じて折れ曲がった状態(Bent form)であるか否かを判別する。一例として10°<θ<170°である場合に、情報処理装置10は、折れ曲がった状態(Bent form)であると判別する。この状態は、所謂クラムシェルモードやブックモードという使用形態に相当する。
【0029】
図3は、平面の状態(Flat form)の情報処理装置10の一例を示す側面図である。情報処理装置10は、典型的には開き角θが180°である場合に平面の状態(Flat form)であると判別するが、一例として、170°≦θ≦180°である場合に平面の状態(Flat form)であると判別してもよい。例えば、第1筐体101と第2筐体102との開き角θが180°の場合、ディスプレイ150も平面の状態となる。この状態は、所謂タブレットモードという使用形態に相当する。
【0030】
次に、図4を参照して、情報処理装置10の各種の使用形態による表示モードについて詳しく説明する。
図4は、本実施形態に係る情報処理装置10の各種の表示モードの具体例を示す図である。情報処理装置10は、第1筐体101と第2筐体102との開き角θ、情報処理装置10の姿勢(向き)、1画面モードであるか2画面モードであるかなどによって分類される使用形態で表示モードが異なる。なお、1画面のことはシングルスクリーン、2画面のことはスプリットスクリーンまたはデュアルスクリーンなどともいわれる。
【0031】
表示モード(a)は、使用形態として第1筐体101と第2筐体102とが閉状態(Closed)であるときの表示モードである。例えば、この閉状態では、情報処理装置10は、例えばスリープや休止状態(ハイバネーション)などの待機状態となり、ディスプレイ150が表示オフの状態である。このスリープや休止状態(ハイバネーション)などの待機状態は、例えばACPI(Advanced Configuration and Power Interface)で規定されているシステムの電源状態のS3またはS4に相当する。
【0032】
表示モード(b)は、使用形態としては折れ曲がった状態(Bent form)で、且つディスプレイ150の画面領域DAを第1画面領域DA1と第2画面領域DA2との2つの表示領域に分けて表示を制御する2画面モードであるときの表示モードである。また、情報処理装置10の向きは、第1画面領域DA1と第2画面領域DA2とが縦向きで左右に横に並ぶ向きである。画面領域が縦向きとは、長方形の画面領域DAの4辺のうちの長辺が縦方向、短辺が横方向になる向きである。画面領域が縦向きの場合は表示の向きも縦向きであり、長辺に沿う方向が上下方向に対応し短辺に沿う方向が左右方向になる向きで表示される。この使用形態は、本を開いたときの左右の頁が左右の画面に相当するような使用形態であり、所謂ブックモードに相当する。この使用形態は、折れ曲がった状態(Bent form)で、且つ第1画面領域DA1と第2画面領域DA2とが横並びで2つを合わせた表示領域が横長であることから、「Fold Landscape」とも称する。
【0033】
この表示モード(b)では、情報処理装置10は、例えば通常の動作状態で、左側の第1画面領域DA1がプライマリ画面として、右側の第2画面領域DA2がセカンダリ画面として、2画面の表示モードとなる。なお、表示モード(b)において、第1画面領域DA1及び第2画面領域DA2とプライマリ画面及びセカンダリ画面との対応関係は、逆としてもよい。
【0034】
表示モード(c-1)は、表示モード(b)と同様に、折れ曲がった状態(Bent form)で、且つディスプレイ150の画面領域DAを第1画面領域DA1と第2画面領域DA2との2つの表示領域に分けて表示を制御する2画面モードであるときの表示モードであるが、情報処理装置10の向きが異なる使用形態である。情報処理装置10の向きは、第1画面領域DA1と第2画面領域DA2とが横向きで上下に縦に並ぶ向きである。画面領域が横向きとは、長方形の画面領域DAの4辺のうちの長辺が横方向、短辺が縦方向になる向きである。画面領域が横向きの場合は表示の向きも横向きであり、短辺に沿う方向が上下方向に対応し長辺に沿う方向が左右方向になる向きで表示される。この使用形態はクラムシェル(Clamshell)型のPCの一般的な使用形態の一つである。
【0035】
この表示モード(c-1)では、情報処理装置10は、例えば通常の動作状態で、第1画面領域DA1がプライマリ画面として、第2画面領域DA2がセカンダリ画面として、2画面の表示モードとなる。なお、表示モード(c-1)において、第1画面領域DA1及び第2画面領域DA2とプライマリ画面及びセカンダリ画面との対応関係は、逆としてもよい。
【0036】
例えば、情報処理装置10は、情報処理装置10の姿勢(向き)の変化を検出することで、表示モード(b)から表示モード(c-1)または表示モード(c-1)から表示モード(b)へ自動的に切り替える(Switch by Rotation)。例えば、表示モード(b)に対して表示モード(c-1)は図示でディスプレイ150が右方向へ90度回転した状態であるため、情報処理装置10は、表示モード(b)の状態から右方向へ所定の角度(例えば45度)以上回転したことを検出すると、表示モード(c-1)へ切り替える。また、表示モード(c-1)に対して表示モード(b)は図示でディスプレイ150が左方向へ90度回転した状態であるため、情報処理装置10は、表示モード(c-1)の状態から左方向へ所定の角度(例えば45度)以上回転したことを検出すると、表示モード(b)へ切り替える。
【0037】
表示モード(c-2)は、表示モード(c-1)と同様に、折れ曲がった状態(Bent form)で情報処理装置10の向きも同じであるが、情報処理装置10に接続可能な外付けのキーボード30(Dockable mini KBD:KeyBord)が接続されていることが異なる。この使用形態は、クラムシェル(Clamshell)型のPCの一般的な使用形態に物理的なキーボード30が接続されている状態である。例えば、キーボード30は、第2画面領域DA2のサイズとほぼ同等であり、第2画面領域DA2の上に載置可能に構成されている。一例として、キーボード30は、底面の内部(端部)にはマグネットが設けられており、第2画面領域DA2の上に載置すると、第2筐体102の内面端部の金属部分と吸着されて固定される。これにより、元々物理的なキーボードが設けられている旧来からのクラムシェル型のPCと同様の使用形態となる。また、第2画面領域DA2の上にキーボード30が載置されると、載置されたキーボード30と情報処理装置10とは、例えば、Bluetooth(登録商標)で通信接続される。この表示モード(c-2)では、情報処理装置10は、第2画面領域DA2はキーボードで視認できなくなるため、黒表示または表示オフに制御する。つまり、この表示モード(c-2)は、表示に有効なのは画面領域DAのうちの半分のみとなる表示モード(以下、「ハーフ画面モード」と称する)であり、第1画面領域DA1のみを表示対象とした1画面モードに相当する。
【0038】
例えば、情報処理装置10は、表示モード(c-1)の状態で、外付けのキーボードとの接続を検出すると、表示モード(c-1)から表示モード(c-2)へ自動的に切り替える(Switch by Dock)。
【0039】
表示モード(d)は、表示モード(b)と同様に、折れ曲がった状態(Bent form)で、情報処理装置10の向きも同じであるが、ディスプレイ150の画面領域DAの全体を1つの表示領域として表示を制御する1画面モードであることが異なる。この使用形態は、表示モード(b)に対して、1画面モードであることが異なるが、折れ曲がった状態(Bent form)で、且つ画面領域DAが横長であることから、「Fold Landscape」とも称する。画面領域DAは横向きであり、表示の向きも横向きである。
【0040】
ここで、折れ曲がった状態(Bent form)における1画面モードと2画面モードとの切り替えは、例えば、ユーザの操作により行われる。例えば、情報処理装置10は、1画面モードと2画面モードとを切り替え可能なUI(User Interface)としての操作子を画面上のいずれかの場所に表示させ、当該操作子に対する操作に基づいて、表示モード(b)から表示モード(d)へ切り替える(Switch by UI)。この表示モードの切り替え操作の具体例については後述する。
【0041】
表示モード(e)は、表示モード(c-1)と同様に、折れ曲がった状態(Bent form)で、情報処理装置10の向きも同じであるが、ディスプレイ150の画面領域DAの全体を1つの表示領域として表示を制御する1画面モードであることが異なる。この使用形態は、表示モード(c-1)に対して、1画面モードであることが異なるが、折れ曲がった状態(Bent form)と情報処理装置10の向きから、クラムシェル(Clamshell)型のPCの使用形態に相当する。画面領域DAは縦向きであり、表示の向きも縦向きである。
【0042】
例えば、情報処理装置10は、情報処理装置10の姿勢(向き)の変化を検出することで、表示モード(d)から表示モード(e)へ、または表示モード(e)から表示モード(d)へ自動的に切り替える(Switch by Rotation)。例えば、表示モード(d)に対して表示モード(e)は図示でディスプレイ150が右方向へ90度回転した状態であるため、情報処理装置10は、表示モード(d)の状態から右方向へ所定の角度(例えば45度)以上回転したことを検出すると、表示モード(e)へ切り替える。また、表示モード(e)に対して表示モード(d)は図示でディスプレイ150が左方向へ90度回転した状態であるため、情報処理装置10は、表示モード(e)の状態から左方向へ所定の角度(例えば45度)以上回転したことを検出すると、表示モード(d)へ切り替える。
【0043】
表示モード(d´)は、表示モード(d)と同様に、1画面モードで、情報処理装置10の向きも画面領域DAが横長となる向きであるが、平面の状態(Flat form)であることが異なる。平面の状態(Flat form)とは、第1筐体101と第2筐体102との開き角θが略180°の状態である。この使用形態は、図3を参照して説明した所謂タブレットモードに対応するものであり、平面の状態(Flat form)で、且つ画面領域DAが横長であることから、「Flat Landscape」とも称する。この表示モード(d´)は、表示モード(d)に対して第1筐体101と第2筐体102との開き角θが異なるだけである。表示モード(d)と同様に、画面領域DAは横向きであり、表示の向きも横向きである。
【0044】
表示モード(e´)は、表示モード(e)と同様に、1画面モードで、情報処理装置10の向きも画面領域DAが縦長となる向きであるが、平面の状態(Flat form)であることが異なる。この使用形態は、平面の状態(Flat form)で、且つ画面領域DAが縦長であることから、「Flat Portrait」とも称する。この表示モード(e´)は、表示モード(e)に対して第1筐体101と第2筐体102との開き角θが異なるだけである。表示モード(e)と同様に、画面領域DAは縦向きであり、表示の向きも縦向きである。
【0045】
例えば、情報処理装置10は、情報処理装置10の姿勢(向き)の変化を検出することで、表示モード(d´)から表示モード(e´)へ、または表示モード(e´)から表示モード(d´)へ自動的に切り替える(Switch by Rotation)。例えば、表示モード(d´)に対して表示モード(e´)は図示でディスプレイ150が右方向へ90度回転した状態であるため、情報処理装置10は、表示モード(d´)の状態から右方向へ所定の角度(例えば45度)以上回転したことを検出すると、表示モード(e´)へ切り替える。また、表示モード(e´)に対して表示モード(d´)は図示でディスプレイ150が左方向へ90度回転した状態であるため、情報処理装置10は、表示モード(e´)の状態から左方向へ所定の角度(例えば45度)以上回転したことを検出すると、表示モード(d´)へ切り替える。
【0046】
なお、表示モード(d´)及び表示モード(e´)において、前述した表示モード切替アイコンに対してユーザが操作を行うことにより、平面の状態(Flat form)のまま2画面モードに切り替えることも可能である。例えば、表示モード(d´)の状態から2画面モードに切り替えると、平面の状態(Flat form)で表示状態は表示モード(b)と同様になる。また、表示モード(e´)の状態から2画面モードに切り替えると、平面の状態(Flat form)で表示状態は表示モード(c-1)と同様になる。
【0047】
また、情報処理装置10は、表示モード(e´)の状態でキーボード30との接続を検出すると、表示モード(e´)から表示モード(c-2´)へ自動的に切り替える(Switch by Dock)。表示モード(c-2´)は、平面の状態(Flat form)であり、表示モード(c-2)に対して第1筐体101と第2筐体102との開き角θが異なるだけである。この表示モード(c-2´)では、情報処理装置10は、第2画面領域DA2はキーボードで視認できなくなるため、黒表示または表示オフに制御する。つまり、この表示モード(c-2´)は、表示モード(c-2)と同様に、第1画面領域DA1のみを表示対象としたハーフ画面モードである。
【0048】
また、情報処理装置10は、平面の状態(Flat form)から折れ曲がった状態(Bent form)への変化を検出した場合、1画面モードから2画面モードに切り替えるようにすることもできる。例えば、情報処理装置10は、第1筐体101と第2筐体102との開き角θに基づいて、表示モード(d´)の状態において折れ曲がった状態(Bent form)への変化を検出した場合、表示モード(d´)から表示モード(b)へ自動的に切り替える。また、情報処理装置10は、第1筐体101と第2筐体102との開き角θに基づいて、表示モード(e´)の状態において折れ曲がった状態(Bent form)への変化を検出した場合、表示モード(e´)から表示モード(c-1)へ自動的に切り替える。
【0049】
(表示モードの切り替え操作)
次に、ユーザの操作により表示モードを切り替える際の操作仕様の具体例を説明する。
図5は、本実施形態に係る表示モード切替操作の操作仕様の一例を示す図である。例えば、図5(A)に示すように、表示モードの切替メニューを表示させるアイコンC1がタスクバーB2に表示される。タスクバーB2は、ディスプレイ150の画面領域DA内のいずれかに表示される。例えば、1画面モードであっても2画面モードであっても、ディスプレイ150の画面領域DA内の1か所(例えば、画面領域DAの最下部)のみにタスクバーB2が表示される。なお、2画面モードの場合に、第1画面領域DA1及び第2画面領域DA2のそれぞれに(例えば、それぞれの最下部に)タスクバーB2が表示されてもよい。
【0050】
切替メニューを表示させるアイコンC1に対して操作がされると、表示モードの切替メニューがポップアップ画面として表示される。なお、折れ曲がった状態(Bent form)から折れ曲がっていない平面の状態(Flat form)へ変化したときに表示モードの切替メニューがポップアップ画面として表示されてもよい。また、平面の状態(Flat form)から折れ曲がった状態(Bent form)へ変化したときに表示モードの切替メニューがポップアップ画面として表示されてもよい。
【0051】
切替メニューには、1画面モードと2画面モードとの切り替え、及び2画面モードにおける第1画面領域DA1と第2画面領域DA2とのそれぞれに表示させる表示データの入れ替え(例えば、プライマリ画面とセカンダリ画面の入れ替え)をユーザが指示するための表示モード切替アイコンが表示モードの選択肢として表示される。切替メニューには、そのときの使用形態(ディスプレイ150の向き)によってユーザが選択可能な表示モードの選択肢が表示される。
【0052】
図5(B)は、使用形態が「Landscape」(表示モード(b)、表示モード(d)、表示モード(d´)など)のときに表示される切替メニューM1を示している。なお、図中の「1」、「2」は、2画面モードにおいて表示領域を区別するために付しており、以下では、表示領域「1」と表示領域「2」と称する。切替メニューM1には、表示モード切替アイコンC11、表示モード切替アイコンC12、及び表示モード切替アイコンC13が表示される。表示モード切替アイコンC11は、1画面モードの表示モード(d)または表示モード(d´)を選択するための操作子として表示される。表示モード切替アイコンC12と表示モード切替アイコンC13は、2画面モードの表示モード(b)を選択するための操作子として表示され、表示モード切替アイコンC12と表示モード切替アイコンC13では、表示領域「1」と表示領域「2」との並びが異なる。
【0053】
なお、現在の表示モードに対応する表示モード切替アイコンは、他の表示モード切替アイコンと区別可能な表示態様で表示される。ここでは、表示モード切替アイコンC11が現在の表示モードであることがわかるように、他の表示モード切替アイコンC12、C13に対して強調表示されている。
【0054】
図5(C)は、使用形態が「Clamshell」(表示モード(c-1)、表示モード(e)、表示モード(e´)など)のときに表示される切替メニューM2を示している。切替メニューM2には、表示モード切替アイコンC21、表示モード切替アイコンC22、及び表示モード切替アイコンC23が表示される。表示モード切替アイコンC21は、1画面モードの表示モード(e)または表示モード(e´)を選択するための操作子として表示される。表示モード切替アイコンC22と表示モード切替アイコンC23は、2画面モードの表示モード(c-1)を選択するための操作子として表示され、表示モード切替アイコンC22と表示モード切替アイコンC23では、表示領域「1」と表示領域「2」との並びが異なる。
【0055】
なお、図5(B)に示す切替メニューM1と同様に、現在の表示モードに対応する表示モード切替アイコンは、他の表示モード切替アイコンと区別可能な表示態様で表示される。ここでは、表示モード切替アイコンC21が現在の表示モードであることがわかるように、他の表示モード切替アイコンC22、C23に対して強調表示されている。
【0056】
ユーザは、切替メニューM1または切替メニューM2に表示されている表示モード切替アイコンのいずれかを任意に選択することが可能である。表示モード切替アイコンのいずれかをユーザが選択した場合、切替メニューの表示は終了される。或いは、切替メニューM1または切替メニューM2が表示されてから所定時間(例えば、3~5秒)経過してもユーザがいずれの表示モード切替アイコンを選択しなかった場合、切替メニューの表示は終了される。また、切替メニューの右上の閉じるボタン「×」に対してユーザが操作した場合、ポップアップされている切替メニューの画面の外側をユーザが操作した場合、または情報処理装置10の向きが変更された場合、切替メニューの表示は終了される。なお、キーボード30が接続されている状態では、第1画面領域DA1のみが表示対象となるハーフ画面モード(表示モード(c-2))に固定されるため、切替メニューは表示されない。
【0057】
なお、1画面モードと2画面モードとを切り替えるためのUIは、図5に示す例に限定されるものではなく、任意のUIを用いることができる。例えば、操作されるごとに1画面モードと2画面モードとが交互に切り替わるアイコン、または、操作されるごとに1画面モードと2画面モードと反転2画面モードとが順番に切り替わるアイコンがタスクバーB2に表示されてもよい。
【0058】
また、図5に示す例では、タスクバーB2に表示されるアイコンC1に対する操作により表示モードの切替メニューがポップアップ画面として表示されるが、アプリケーションのウィンドウに対するドラッグ操作などにより切替メニューがポップアップ画面として表示されてもよい。また、アプリケーションのウィンドウに対するドラッグ操作などで表示モードが切り替わってもよい。アプリケーションのウィンドウに対するドラッグ操作により切替メニューをポップアップする場合には、切替メニューに表示される画面領域の分割領域のうちの一つの上にドラッグすることにより画面モードのみではなく画面領域の選択を可能として、選択された領域にドラッグされているアプリケーションを配置するようにしてもよい。また、アプリケーションのウィンドウの特定の場所に対する操作により切替メニューがポップアップ画面として表示されてもよい。
【0059】
(ハーフ画面モードの表示制御)
次に、情報処理装置10が、キーボード30が載置されたことに応じてハーフ画面モードに遷移したときの制御について説明する。なお、キーボード30は、カメラ16が設けられていない第2筐体102側の第2画面領域DA2の上にのみ載置して接続することが可能である。第2画面領域DA2の上にキーボード30が載置されると、情報処理装置10は、ハーフ画面モードに遷移する。情報処理装置10は、ハーフ画面モードでは、第1画面領域DA1のみを有効な表示領域として表示を制御し、第2画面領域DA2は黒表示または表示オフに制御する。
【0060】
図6は、本実施形態に係る1画面モードからハーフ画面モードへの制御の一例を示す図である。情報処理装置10は、1画面モードでは画面領域DAを1つの表示領域「1」として表示を制御するが、ハーフ画面モードへ遷移すると第1画面領域DA1のみを表示対象として表示領域「1」を半分に縮小して表示を制御する。このとき、情報処理装置10は、1画面モードで画面領域DAに表示させていた実行中のアプリケーションのウィンドウ(以下、単に「ウィンドウ」と称する)を、レイヤの上下関係を維持したまま第1画面領域DA1に再配置する。また、情報処理装置10は、キーボード30が載置された第2画面領域DA2を黒表示または表示オフに制御する。
【0061】
図7は、本実施形態に係る2画面モードからハーフ画面モードへの制御の一例を示す図である。情報処理装置10は、2画面モードでは画面領域DAを第1画面領域DA1と第2画面領域DA2との2つの表示領域(表示領域「1」と表示領域「2」)に分けて表示を制御する。情報処理装置10は、ハーフ画面モードへ遷移すると第1画面領域DA1(表示領域「1」)のみを表示対象として、2画面モードにおいて第1画面領域DA1(表示領域「1」)に表示させていたウィンドウを維持する。また、情報処理装置10は、2画面モードにおいて第2画面領域DA2(表示領域「2」)に表示させていたウィンドウを、第1画面領域DA1(表示領域「1」)の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置する。
【0062】
また、情報処理装置10は、2画面モードにおいて第2画面領域DA2(表示領域「2」)にアクティブウィンドウを表示させていた場合には、ハーフ画面モードに切り替えることに応じて、2画面モードにおいて第1画面領域DA1(表示領域「1」)の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウをアクティブウィンドウに切り替えてもよい。なお、情報処理装置10は、2画面モードにおいて第1画面領域DA1(表示領域「1」)にアクティブウィンドウを表示させていた場合には、そのアクティブウィンドウの表示をハーフ画面モードに切り替え後も維持する。即ち、情報処理装置10は、2画面モードにおいてアクティブウィンドウを第1画面領域DA1(表示領域「1」)と第2画面領域DA2(表示領域「2」)のいずれに表示させているかにかかわらず、第1画面領域DA1(表示領域「1」)の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウを、ハーフ画面モードに切り替えた後ではアクティブウィンドウとしてもよい。
【0063】
なお、情報処理装置10は、2画面モードからハーフ画面モードへ遷移すると、2画面モードにおいて第2画面領域DA2(表示領域「2」)に表示させていたウィンドウを第1画面領域DA1において最小化してもよい。
【0064】
このように、情報処理装置10は、キーボード30が載置されたことにより2画面モードからハーフ画面モードへ遷移する際に、キーボード30が載置されない側の第1画面領域DA1(表示領域「1」)のウィンドウ(特に、最上位レイヤのウィンドウ)の表示状態が維持されるため、ユーザが違和感を抱かないようにすることができる。
【0065】
(情報処理装置10のハードウェア構成)
以下、情報処理装置10の具体的な構成について説明する。
図8は、本実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置10は、通信部11と、RAM(Random Access Memory)12と、記憶部13と、スピーカ14と、表示部15と、カメラ16と、第1加速度センサ161と、第2加速度センサ162と、ホールセンサ17と、制御部18とを備えている。これらの各部は、バスなどを介して通信可能に接続されている。
【0066】
通信部11は、例えば、複数のイーサネット(登録商標)ポートや複数のUSB(Universal Serial Bus)等のデジタル入出力ポート、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等の無線通信を行う通信デバイス等を含んで構成される。例えば、通信部11は、Bluetooth(登録商標)を用いて、前述の外付けのキーボード30などと通信することが可能である。
【0067】
RAM12には、制御部18により実行される処理のプログラムやデータが展開され、適宜、各種データの保存または消去が行われる。例えば、RAM12は、ディスプレイ150の表示用のビデオメモリ(V-RAM)としても機能する。一例として、RAM12は、ディスプレイ150を1画面モードで制御する際の画面領域DAに表示されるデータのビデオメモリとして機能する。また、RAM12は、ディスプレイ150を2画面モードで制御する際の第1画面領域DA1及び第2画面領域DA2に表示されるデータのビデオメモリとして機能する。また、RAM12には、実行中のアプリの情報や、実行中のアプリのうちの使用中のアプリ(アクティブウィンドウのアプリ)、それ以外の非アクティブウィンドウのアプリの情報、各ウィンドウがどの画面領域に表示されているかの情報などを記憶する。なお、RAM12は、揮発性メモリであるため、RAM12への給電が停止されるとデータを保持しない。RAM12への給電が停止される際に保持が必要なデータは、記憶部13に移される。
【0068】
記憶部13は、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Resad Only Memory)、Flash-ROMなどのいずれか一つ又は複数を含んで構成される。例えば、記憶部13には、BIOS(Basic Input Output System)のプログラムや設定データ、OS(Operating System)やOS上で動作するアプリのプログラム、及びアプリで使用される各種のデータなどが保存される。
スピーカ14は、電子音や音声などを出力する。
【0069】
表示部15は、ディスプレイ150とタッチセンサ155とを備えている。ディスプレイ150は、前述したように、第1筐体101と第2筐体102との相対的な回動による開き角θに合わせて屈曲可能なフレキシブルディスプレイである。ディスプレイ150は、制御部18の制御に応じて、図4を参照して説明した各表示モードに対応する表示を行う。タッチセンサ155は、ディスプレイ150の画面上に設けられており、画面に対するタッチ操作を検出する。例えば、タッチセンサ155は、1画面モードの際には、画面領域DAに対するタッチ操作を検出する。また、タッチセンサ155は、2画面モードの際には、第1画面領域DA1及び第2画面領域DA2の一方または両方に対するタッチ操作を検出する。タッチ操作には、タップ操作、スライド操作、フリック操作、スワイプ操作、ピンチ操作などが含まれる。タッチセンサ155は、タッチ操作を検出し、検出した操作に基づく操作情報を制御部18へ出力する。
【0070】
カメラ16は、レンズ及び撮像素子などを含んで構成されている。カメラ16は、制御部18の制御に応じて、画像(静止画や動画)を撮像し、撮像した画像のデータを出力する。
【0071】
第1加速度センサ161は、第1筐体101の内部に設けられており、第1筐体101の向き及び向きの変化を検出する。例えば、第1画面領域DA1の長手方向に平行な方向をX1方向、短手方向に平行な方向をY1方向、X1方向及びY1方向に垂直な方向をZ1方向とすると、第1加速度センサ161は、X1方向、Y1方向、及びZ1方向のそれぞれの加速度を検出し、検出結果を制御部18へ出力する。
【0072】
第2加速度センサ162は、第2筐体102の内部に設けられており、第2筐体102の向き及び向きの変化を検出する。例えば、第2画面領域DA2の長手方向に平行な方向をX2方向、短手方向に平行な方向をY2方向、X2方向及びY2方向に垂直な方向をZ2方向とすると、第2加速度センサ162は、X2方向、Y2方向、及びZ2方向のそれぞれの加速度を検出し、検出結果を制御部18へ出力する。
【0073】
ホールセンサ17は、キーボード30の接続を検出するために設けられている。例えば、第2筐体102の第2画面領域DA2の上にキーボード30が載置されると、キーボード30の底面の内部に設けられたマグネットが接近することにより磁界が変化し、ホールセンサ17の検出値(出力値)が変化する。つまり、ホールセンサ17は、キーボード30が載置されているか否かによって異なる検出結果を出力する。なお、ここではホールセンサ17を用いてキーボード30が載置されている否かを検出しているが、検出方法はこれに限られるものではなく、任意の検出方法を用いることができる。
【0074】
制御部18は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、マイクロコンピュータ(Microcomputer)等のプロセッサを含んで構成されており、それらが記憶部13等に記憶されたプログラム(BIOSや、OS、OS上で動作するアプリなどの各種プログラム)を実行することにより各種の機能を実現する。例えば、制御部18は、第1加速度センサ161及び第2加速度センサ162の検出結果に基づいて、情報処理装置10の姿勢(向き)を検出する。また、制御部18は、第1加速度センサ161及び第2加速度センサ162の検出結果に基づいて、開状態であるか又は閉状態であるか、及び開状態の場合に折れ曲がった状態(Bent form)であるか又は平面の状態(Flat form)であるかなどを検出する。
【0075】
また、制御部18は、ユーザによる表示モード切替操作(例えば、図5に示す表示モード切替アイコンに対する操作)を検出する。また、制御部18は、ホールセンサ17の検出結果に基づいて、キーボード30との接続を検出する。なお、このキーボード30との接続とは、第2画面領域DA2の上へのキーボード30の載置のことを指しており、通信の接続のことを指すものではない。キーボード30との通信の接続については、制御部18は、Bluetooth(登録商標)の機能などを用いて検出する。
【0076】
また、制御部18は、システムの状態、情報処理装置10の姿勢(向き)、開状態であるか又は閉状態であるか、及び開状態の場合に折れ曲がった状態(Bent form)であるか又は平面の状態(Flat form)であるか、ユーザによる表示モード切替操作、キーボード30との接続などを検出することによって、図4及び図5を参照して説明したディスプレイ150の表示モードの切り替え制御や、図6及び図7を参照して説明したハーフ画面モードへの切り替え時の表示制御を行う。
【0077】
(情報処理装置10の機能構成)
次に、制御部18が実行する処理のうちの表示制御処理に関連する機能構成について説明する。
図9は、本実施形態に係る表示制御処理に関連する機能構成の一例を示すブロック図である。制御部18は、システム処理部181と、検出処理部182と、表示処理部183とを備えている。ここで、システム処理部181は、例えばOS又はBIOSなどに基づいてCPUが処理を実行する機能構成である。また、検出処理部182は、例えばOS又はBIOSなどの処理を実行するCPUとは別のマイクロコンピュータが各種検出処理を実行する機能構成である。表示処理部183は、例えばOS又はOS上で動作するプログラムに基づいてCPUが処理を実行する機能構成である。
【0078】
システム処理部181は、OSや、OS上で動作するドライバやアプリなどの各種プログラムを実行する。また、システム処理部181は、例えば実行アプリ情報生成部1811を備えている。実行アプリ情報生成部1811は、実行中のアプリの識別情報(例えば、アプリID)及び実行中のアプリのうちユーザによって使用中のアプリ(すなわち、ウィンドウがアクティブなアプリ)を示す情報などを含むアプリ情報を生成する。実行アプリ情報生成部1811は、生成したアプリ情報などをRAM12に記憶させて保持する。
【0079】
検出処理部182は、情報処理装置10の状態を検出する機能構成として、開閉検出部1821と、姿勢検出部1822と、接続検出部1823とを備えている。検出処理部182は、開閉検出部1821、姿勢検出部1822、及び接続検出部1823による検出結果を表示処理部183へ出力する。
【0080】
開閉検出部1821は、第1加速度センサ161及び第2加速度センサ162の検出結果に基づいて、情報処理装置10が開状態であるか閉状態であるかを検出する。また、開閉検出部1821は、情報処理装置10が開状態である場合、第1加速度センサ161及び第2加速度センサ162の検出結果に基づいて、第1筐体101と第2筐体102との開き角θを検出する。そして、開閉検出部1821は、検出した開き角θに基づいて、折れ曲がった状態(Bent form)であるか或いは平面の状態(Flat form)であるかを検出する。
【0081】
姿勢検出部1822は、第1加速度センサ161及び第2加速度センサ162の検出結果に基づいて、情報処理装置10の姿勢(向き)を検出する。
【0082】
接続検出部1823は、キーボード30との接続を検出する接続検出処理を行う。例えば、接続検出部1823は、ホールセンサ17の検出結果に基づいて、第2画面領域DA2の上にキーボード30が載置されているか否かを検出することにより、キーボード30との接続を検出する。つまり、キーボード30との接続を検出する接続検出処理は、第2画面領域DA2の上にキーボード30が載置されているか否かの載置検処理に相当する。第2画面領域DA2の上にキーボード30が載置されている状態では、接続検出部1823は、キーボード30と接続していると検出する。
【0083】
また、検出処理部182は、情報処理装置10に対する操作を検出する機能構成として、操作検出部1824を備えている。操作検出部1824は、ディスプレイ150の画面上に設けられているタッチセンサ155から出力される操作情報に基づいて、ユーザの操作を検出する。例えば、操作検出部1824は、表示モードの切り替えが可能な切替メニューM1、M2(図5参照)に対するユーザの操作に基づく操作情報を取得し、取得した操作情報に基づいて、ユーザが表示モードを切り替える表示モード切替操作を検出する。検出処理部182は、検出したユーザの操作情報を表示処理部183へ出力する。
【0084】
表示処理部183は、検出処理部182から取得する情報処理装置10の開閉状態および姿勢(向き)、ユーザの操作などに基づいて、表示モードを判定して切り替える。また、表示処理部183は、システム処理部181から取得するアプリ情報に基づいて、実行中のアプリのウィンドウ(アクティブウィンドウ及び非アクティブウィンドウ)の表示を表示モードに応じて制御する。具体的には、表示モード判定部1831と、表示モード切替部1832と、表示制御部1834とを備える。
【0085】
表示モード判定部1831は、検出処理部182により検出された情報処理装置10の状態またはユーザの操作についての検出結果に基づいて、表示モードを判定する判定処理を行う。例えば、表示モード判定部1831は、情報処理装置10の開閉状態の検出結果、開状態である場合に折れ曲がった状態(Bent form)であるか或いは平面の状態(Flat form)であるかの検出結果、情報処理装置10の姿勢(向き)の検出結果、図5に示す切替メニューM1、M2に対するユーザの操作に基づく操作情報を検出処理部182から取得する。そして、表示モード判定部1831は、検出処理部182から取得した各検出結果及び操作情報に基づいて、図4を参照して説明した表示モードを判定する。
【0086】
表示モード切替部1832は、表示モード判定部1831により判定された表示モードに基づいて、図4を参照して説明した表示モードに切り替える表示モード切替処理を行う。例えば、表示モード切替部1832は、表示モード判定部1831により判定された表示モードに基づいて、1画面モードと2画面モード(或いは反転2画面モード)との切替、各画面領域の向き、各画面領域の表示内容などの表示モードを設定する。
【0087】
また、表示モード切替部1832は、接続検出部1823によりキーボード30との接続が検出された場合、ハーフ画面モードに切り替える(図6、7参照)。前述したように、ハーフ画面モードとは、第2画面領域DA2の上にキーボード30が載置され、第1画面領域DA1のみを表示対象とする表示モードである。また、ハーフ画面モードでは、表示モード切替部1832は、ディスプレイ150の向きにかかわらず予め設定された表示の向きに表示を制御する。予め設定された表示の向きとは、例えば第1画面領域DA1において第1筐体101と第2筐体102とが接続されている側が下となる向き(即ち、第1画面領域DA1が上側でキーボード30が載置されている第2画面領域DA2が下側となる向き)である。
【0088】
表示制御部1834は、ディスプレイ150の表示を制御する。例えば、表示制御部1834は、ディスプレイ150の表示のオン/オフ(表示/非表示)の制御を行うとともに、表示モード切替部1832によって設定された表示モードに従って、各画面領域へ表示させるアプリのウィンドウなどの表示データを出力して表示させる。また、表示制御部1834は、待機状態または停止状態から通常動作状態へ遷移した場合、及び通常動作状態において、情報処理装置10の向き(ディスプレイ150の画面領域の向き)に応じて、ディスプレイ150の画面領域内の表示の向きを制御する。
【0089】
また、表示制御部1834は、接続検出部1823によりキーボード30との接続が検出されている状態で、ディスプレイ150の画面領域の向きの変化に応じて画面領域内の表示の向きが変更された場合には、当該変更された後に上記予め設定された表示の向きに制御する。
【0090】
なお、表示制御部1834は、接続検出部1823によりキーボード30の載置が検出されている状態では、ディスプレイ150の画面領域の向きの変化に応じて画面領域内の表示の向きを変更する制御を行わず、上記予め設定された表示の向きに制御する。
【0091】
ここで、図7を参照して説明した2画面モードからハーフ画面モードに切り替える際の表示制御について説明する。表示制御部1834は、2画面モードからハーフ画面モードに切り替える際に、2画面モードにおいて第2画面領域DA2の表示領域「2」に表示させていたウィンドウを、第1画面領域DA1に配置または最小化する。ここで、表示制御部1834は、2画面モードにおいて第2画面領域DA2の表示領域「2」に表示させていたウィンドウを第1画面領域DA1に配置する際には、2画面モードにおいて第1画面領域DA1の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置する。
【0092】
なお、表示制御部1834は、2画面モードにおいて第2画面領域DA2の表示領域「2」に表示させていたウィンドウを第1画面領域DA1の最上位のレイヤの一つ下のレイヤに配置してもよいし、第1画面領域DA1に配置されているすべてのウィンドウのよりも下位のレイヤに配してもよい。
【0093】
また、表示制御部1834は、2画面モードにおいて第2画面領域DA2の表示領域「2」にアクティブウィンドウを表示させていた場合には、2画面モードからハーフ画面モードに切り替えることに応じて、2画面モードにおいて第1画面領域DA1の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウをアクティブウィンドウに切り替えてもよい。
【0094】
(ハーフ画面モード切替処理)
次に、制御部18が1画面モードまたは2画面モードからハーフ画面モードに切り替えるハーフ画面モード切替処理の動作について説明する。
図10は、本実施形態に係るハーフ画面モード切替処理の一例を示すフローチャートである。
【0095】
(ステップS101)制御部18は、ホールセンサ17の検出結果に基づいて、第2画面領域DA2の上にキーボード30が載置されたか否かを判定する。制御部18は、キーボード30が載置されていないと判定した場合(NO)、ステップS101の処理を再び行う。一方、制御部18は、キーボード30が載置されたと判定した場合(YES)、ステップS103の処理に進む。
【0096】
(ステップS103)制御部18は、キーボード30が載置される前の画面モードを判定する。制御部18は、キーボード30が載置される前の画面モードが1画面モードであると判定した場合には、ステップS105の処理へ進む。一方、制御部18は、キーボード30が載置される前の画面モードが2画面モードであると判定した場合には、ステップS109の処理へ進む。
【0097】
(ステップS105)制御部18は、第1画面領域DA1のみを表示対象としたハーフ画面モードに切り替える。例えば、制御部18は、1画面モードにおいて画面領域DAに配置していたウィンドウを、レイヤの上下関係を維持したまま第1画面領域DA1に再配置する。そして、ステップS107の処理へ進む。
【0098】
(ステップS107)制御部18は、第2画面領域DA2を黒表示または表示オフに制御し、ハーフ画面モード切替処理を終了する。
【0099】
(ステップS109)制御部18は、キーボード30が載置される前の2画面モードにおいてアクティブウィンドウが表示されている画面領域を判定する。制御部18は、アクティブウィンドウが表示されている画面領域が第2画面領域DA2である場合、ステップS111の処理へ進む。一方、制御部18は、アクティブウィンドウが表示されている画面領域が第1画面領域DA1である場合、ステップS115の処理へ進む。
【0100】
(ステップS111)制御部18は、アクティブウィンドウが第2画面領域DA2に表示されている場合、第1画面領域DA1にウィンドウが表示されているか否かを判定する。制御部18は、第1画面領域DA1にウィンドウが表示されていると判定した場合(YES)、ステップS113の処理へ進む。一方、制御部18は、第1画面領域DA1にウィンドウが表示されていないと判定した場合(NO)、ステップS117の処理へ進む。
【0101】
(ステップS113)制御部18は、第1画面領域DA1内の最上位のレイヤに配置されているウィンドウをアクティブウィンドウに制御し、第2画面領域DA2に表示されていたアクティブウィンドウを非アクティブウィンドウに制御する。そして、ステップS115の処理へ進む。
【0102】
(ステップS115)制御部18は、第1画面領域DA1のみを表示対象としたハーフ画面モードに切り替える。例えば、制御部18は、第2画面領域DA2に配置されていたウィンドウを第1画面領域DA1の下位のレイヤに配置または最小化する。そして、ステップS119の処理へ進む。
【0103】
(ステップS117)制御部18は、第1画面領域DA1にウィンドウが表示されていない場合には、第1画面領域DA1のみを表示対象としたハーフ画面モードに切り替え、第2画面領域DA2に配置されていたウィンドウを第1画面領域DA1に配置または最小化する。そして、ステップS119の処理へ進む。
【0104】
(ステップS119)制御部18は、第2画面領域DA2を黒表示または表示オフに制御し、ハーフ画面モード切替処理を終了する。
【0105】
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置10は、アプリケーションのプログラムを一時的に記憶するRAM12(メモリの一例)と、ディスプレイ150と、RAM12に記憶されたアプリケーションのプログラムを実行することにより、アプリケーションのウィンドウをディスプレイ150に表示させる制御を行う制御部18(プロセッサを含む構成の一例)と、を備えている。制御部18は、ディスプレイ150の画面領域のうち第2画面領域DA2(所定の画面領域の一例)への外付けのキーボード30の載置(接続)を検出する載置検出処理(接続検出処理)を行う。また、制御部18は、ディスプレイ150の画面領域DAの全体を1つの表示領域として表示を制御する1画面モード(第1表示モードの一例)と、ディスプレイ150の画面領域DAを複数の表示領域(例えば、2つの表示領域「1」、「2」)に分けて表示を制御する2画面モード(第2表示モードの一例)と、載置検出処理によりキーボード30の載置が検出された場合にディスプレイ150の画面領域DAのうち第2画面領域DA2を除く一部の第1画面領域DA1を表示領域(例えば、表示領域「1」)として表示を制御するハーフ画面モード(第3表示モードの一例)との切り替えを制御する表示制御処理を行う。そして、制御部18は、表示制御処理において、2画面モードからハーフ画面モードに切り替える際に、2画面モードにおいて第1画面領域DA1以外の表示領域(例えば、第2画面領域DA2の表示領域「2」)に表示させていたウィンドウを、第1画面領域DA1に配置または最小化するとともに、第1画面領域DA1に配置する際には2画面モードにおいて第1画面領域DA1の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置する。
【0106】
これにより、情報処理装置10は、キーボード30が載置されたことにより2画面モードからハーフ画面モードへ遷移する際に、キーボード30が載置されない側の第1画面領域DA1のウィンドウの表示状態が維持されるため、ユーザが違和感を抱かないようにすることができる。よって、情報処理装置10は、ディスプレイ150の画面領域を複数の表示領域に分けて表示を制御する際に適切に表示を制御することができる。
【0107】
また、制御部18は、表示制御処理において、2画面モードにおいて第1画面領域DA1以外の表示領域(例えば、第2画面領域DA2の表示領域「2」)にアクティブウィンドウを表示させていた場合には、2画面モードからハーフ画面モードに切り替えることに応じて、2画面モードにおいて第1画面領域DA1の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウをアクティブウィンドウに切り替える。
【0108】
これにより、情報処理装置10は、キーボード30が載置されたことにより2画面モードからハーフ画面モードへ遷移する際に、キーボード30が載置されない側の第1画面領域DA1のウィンドウが優先的に使用できる表示状態で維持されるため、ユーザが違和感を抱かないようにすることができる。よって、情報処理装置10は、ディスプレイ150の画面領域を複数の表示領域に分けて表示を制御する際に適切に表示を制御することができる。
【0109】
また、制御部18は、表示制御処理によりハーフ画面モードに制御した場合には、第2画面領域DA2(少なくとも所定の画面領域を含む表示領域の一例)を黒表示または表示オフに制御する。
【0110】
これにより、情報処理装置10は、ハーフ画面モードに制御したときには、外付けのキーボード30が載置されている画面領域を表示が無効な領域とすることができる。
【0111】
また、本実施形態に係る情報処理装置10における制御方法は、制御部18が、ディスプレイ150の画面領域のうち第2画面領域DA2(所定の画面領域の一例)への外付けのキーボード30の載置(接続)を検出する載置検出ステップと、ディスプレイ150の画面領域DAの全体を1つの表示領域として表示を制御する1画面モード(第1表示モードの一例)と、ディスプレイ150の画面領域DAを複数の表示領域(例えば、2つの表示領域「1」、「2」)に分けて表示を制御する2画面モード(第2表示モードの一例)と、載置検出処理によりキーボード30の載置が検出された場合にディスプレイ150の画面領域DAのうち第2画面領域DA2を除く一部の第1画面領域DA1を表示領域(例えば、表示領域「1」)として表示を制御するハーフ画面モード(第3表示モードの一例)との切り替えを制御する表示制御ステップと、を含む。そして、制御部18は、表示制御ステップにおいて、2画面モードからハーフ画面モードに切り替える際に、2画面モードにおいて第1画面領域DA1以外の表示領域(例えば、第2画面領域DA2の表示領域「2」)に表示させていたウィンドウを、第1画面領域DA1に配置または最小化するとともに、第1画面領域DA1に配置する際には2画面モードにおいて第1画面領域DA1の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置する。
【0112】
これにより、情報処理装置10は、キーボード30が載置されたことにより2画面モードからハーフ画面モードへ遷移する際に、キーボード30が載置されない側の第1画面領域DA1のウィンドウの表示状態が維持されるため、ユーザが違和感を抱かないようにすることができる。よって、情報処理装置10は、ディスプレイ150の画面領域を複数の表示領域に分けて表示を制御する際に適切に表示を制御することができる。
【0113】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、1画面モードまたは2画面モードからハーフ画面モードへ遷移する際の制御を説明したが、本実施形態では、3画面モードおよび4画面モードからハーフ画面モードへ遷移する際の制御について説明する。例えば、情報処理装置10は、第1画面領域DA1および第2画面領域DA2の一方または両方を2つの表示領域に分けることで、2画面モードだけでなく3画面モードまたは4画面モードを有してもよい。
【0114】
図11は、本実施形態に係る表示モード切替操作の操作仕様の一例を示す図である。この図は、例えば図5(A)に示すアイコンC1に対して操作がされることにより表示される切替メニューM3の例を示している。切替メニューM3は、使用形態が「Clamshell」(表示モード(c-1)、表示モード(e)、表示モード(e´)など)のときに表示され、3画面モードおよび4画面モードへ切り替えが可能な点が図5(C)に対して異なる。
【0115】
切替メニューM3には、表示モード切替アイコンC31、C32、C33、C34、及びC35が表示されている。表示モード切替アイコンC31は、1画面モードの表示モード(e)または表示モード(e´)を選択するための操作子として表示される。表示モード切替アイコンC32は、2画面モードの表示モード(c-1)を選択するための操作子として表示される。表示モード切替アイコンC33と表示モード切替アイコンC34は、3画面モードの表示モードを選択するための操作子として表示される。表示モード切替アイコンC33と表示モード切替アイコンC34では、第2画面領域DA2が2つの表示領域「2」、「3」に分けられるか、第1画面領域DA1が2つの表示領域「2」、「3」に分けられるかが異なる。表示モード切替アイコンC35は、4画面モードの表示モードを選択するための操作子として表示される。
【0116】
ユーザが表示モード切替アイコンC33または表示モード切替アイコンC34を選択する操作を行うと、切替メニューの表示は終了し、3画面モードに制御される。また、ユーザが表示モード切替アイコンC35を選択する操作を行うと、切替メニューの表示は終了し、4画面モードに制御される。
【0117】
なお、この図11では、図5(C)に示す切替メニューM2に対して3画面モード及び4画面モードを選択するための操作子を追加した例であるが、図5(B)に示す切替メニューM1に対しても同様に、3画面モード及び4画面モードを選択するための操作子を追加してもよい。
【0118】
図12は、本実施形態に係る3画面モードからハーフ画面モードへの制御の第1例を示す図である。情報処理装置10において、制御部18は、図示する3画面モードでは、画面領域DAを第1画面領域DA1と第2画面領域DA2との2つの表示領域に分けた2画面モードに対して、さらに第2画面領域DA2を2つの表示領域に分け、第1画面領域DA1の表示領域「1」と第2画面領域DA2の2つの表示領域「2」、「3」との3つの表示領域で表示を制御する。
【0119】
制御部18は、ハーフ画面モードへ遷移すると第1画面領域DA1(表示領域「1」)のみを表示対象として、3画面モードにおいて第1画面領域DA1(表示領域「1」)に表示させていたウィンドウを維持する。また、制御部18は、3画面モードにおいて第2画面領域DA2の2つの表示領域「2」、「3」のそれぞれに表示させていたウィンドウを、第1画面領域DA1(表示領域「1」)の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置する。
【0120】
また、制御部18は、3画面モードにおいて第2画面領域DA2の2つの表示領域「2」、「3」のいずれかにアクティブウィンドウを表示させていた場合には、ハーフ画面モードに切り替えることに応じて、3画面モードにおいて第1画面領域DA1(表示領域「1」)の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウをアクティブウィンドウに切り替えてもよい。なお、制御部18は、3画面モードにおいて第1画面領域DA1(表示領域「1」)にアクティブウィンドウを表示させていた場合には、そのアクティブウィンドウの表示をハーフ画面モードに切り替え後も維持する。即ち、制御部18は、3画面モードにおいてアクティブウィンドウを第1画面領域DA1(表示領域「1」)と第2画面領域DA2(表示領域「2」または表示領域「3」)のいずれに表示させているかにかかわらず、第1画面領域DA1(表示領域「1」)の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウを、ハーフ画面モードに切り替えた後ではアクティブウィンドウとしてもよい。
【0121】
なお、制御部18は、3画面モードからハーフ画面モードへ遷移すると、3画面モードにおいて第2画面領域DA2の2つの表示領域「2」または表示領域「3」に表示させていたウィンドウを第1画面領域DA1において最小化してもよい。
【0122】
このように、本実施形態に係る情報処理装置10において、制御部18は、表示制御処理において、3画面モード(第2表示モードの一例)において第2画面領域DA2の表示領域(第1画面領域DA1以外の表示領域の一例)を複数の表示領域(例えば、2つの表示領域「2」、「3」)に分けて表示を制御していた場合、3画面モードからハーフ画面モード(第3表示モードの一例)に切り替えることに応じて、3画面モードにおいて第2画面領域DA2の2つの表示領域「2」、「3」のそれぞれに表示させていたウィンドウを、3画面モードにおいて第1画面領域DA1(表示領域「1」)の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置、または最小化させる。
【0123】
これにより、情報処理装置10は、キーボード30が載置されたことにより3画面モードからハーフ画面モードへ遷移する際に、キーボード30が載置されない側の第1画面領域DA1のウィンドウの表示状態が維持されるため、ユーザが違和感を抱かないようにすることができる。よって、情報処理装置10は、ディスプレイ150の画面領域を複数の表示領域に分けて表示を制御する際に適切に表示を制御することができる。
【0124】
図13は、本実施形態に係る3画面モードからハーフ画面モードへの制御の第2例を示す図である。情報処理装置10において、制御部18は、図示する3画面モードでは、画面領域DAを第1画面領域DA1と第2画面領域DA2との2つの表示領域に分けた2画面モードに対して、さらに第1画面領域DA1を2つの表示領域に分け、第1画面領域DA1の2つの表示領域「2」、「3」と第2画面領域DA2の表示領域「1」との3つの表示領域で表示を制御する。
【0125】
制御部18は、ハーフ画面モードへ遷移すると第1画面領域DA1(表示領域「2」、「3」)のみを表示対象として、3画面モードにおいて第1画面領域DA1の2つの表示領域「2」、「3」のそれぞれに表示させていたウィンドウを維持する。また、制御部18は、3画面モードにおいて第2画面領域DA2(表示領域「1」)に表示させていたウィンドウを、第1画面領域DA1内の表示領域「2」、「3」それぞれの最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置する。
【0126】
また、制御部18は、3画面モードにおいて第2画面領域DA2の表示領域「1」にアクティブウィンドウを表示させていた場合には、ハーフ画面モードに切り替えることに応じて、3画面モードにおいて第1画面領域DA1内の表示領域「2」、「3」の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウをアクティブウィンドウに切り替えてもよい。なお、制御部18は、3画面モードにおいて第1画面領域DA1(表示領域「2」または表示領域「3」)にアクティブウィンドウを表示させていた場合には、そのアクティブウィンドウの表示をハーフ画面モードに切り替え後も維持する。即ち、制御部18は、3画面モードにおいてアクティブウィンドウを第1画面領域DA1(表示領域「2」または表示領域「3」)と第2画面領域DA2(表示領域「1」)のいずれに表示させているかにかかわらず、第1画面領域DA1(表示領域「2」、「3」)の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウを、ハーフ画面モードに切り替えた後ではアクティブウィンドウとしてもよい。
【0127】
なお、制御部18は、3画面モードからハーフ画面モードへ遷移すると、3画面モードにおいて第2画面領域DA2(表示領域「1」)に表示させていたウィンドウを第1画面領域DA1の表示領域「2」、「3」のいずれかにおいて最小化してもよい。
【0128】
このように、情報処理装置10は、表示制御処理において、3画面モードにおいて第1画面領域DA1を複数の表示領域(例えば、2つの表示領域「2」、「3」)に分けて表示を制御していた場合、3画面モードからハーフ画面モードに切り替えることに応じて、3画面モードにおいて第2画面領域DA2の表示領域「1」(第1画面領域DA1以外の表示領域の一例)に表示させていたウィンドウを、3画面モードにおいて第1画面領域DA1内のそれぞれの表示領域の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置、または最小化させる。
【0129】
これにより、情報処理装置10は、キーボード30が載置されたことにより3画面モードからハーフ画面モードへ遷移する際に、キーボード30が載置されない側の第1画面領域DA1のウィンドウの表示状態が維持されるため、ユーザが違和感を抱かないようにすることができる。よって、情報処理装置10は、ディスプレイ150の画面領域を複数の表示領域に分けて表示を制御する際に適切に表示を制御することができる。
【0130】
図14は、本実施形態に係る4画面モードからハーフ画面モードへの制御の一例を示す図である。情報処理装置10において、制御部18は、図示する4画面モードでは、画面領域DAを第1画面領域DA1と第2画面領域DA2との2つの表示領域に分けた2画面モードに対して、さらに第1画面領域DA1と第2画面領域DA2のそれぞれを2つの表示領域に分け、第1画面領域DA1の2つの表示領域「1」、「2」と第2画面領域DA2の2つの表示領域「3」.「4」との4つの表示領域で表示を制御する。
【0131】
制御部18は、ハーフ画面モードへ遷移すると第1画面領域DA1(表示領域「1」、「2」)のみを表示対象として、4画面モードにおいて第1画面領域DA1の2つの表示領域「1」、「2」のそれぞれに表示させていたウィンドウを維持する。また、制御部18は、4画面モードにおいて第2画面領域DA2(表示領域「3」、「4」)に表示させていたウィンドウを、第1画面領域DA1内の表示領域「1」、「2」それぞれの最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置する。
【0132】
また、制御部18は、4画面モードにおいて第2画面領域DA2の表示領域「3」または表示領域「4」にアクティブウィンドウを表示させていた場合には、ハーフ画面モードに切り替えることに応じて、4画面モードにおいて第1画面領域DA1内の表示領域「1」、「2」の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウをアクティブウィンドウに切り替えてもよい。なお、制御部18は、4画面モードにおいて第1画面領域DA1(表示領域「1」または表示領域「2」)にアクティブウィンドウを表示させていた場合には、そのアクティブウィンドウの表示をハーフ画面モードに切り替え後も維持する。即ち、制御部18は、4画面モードにおいてアクティブウィンドウを第1画面領域DA1(表示領域「1」または表示領域「2」)と第2画面領域DA2(表示領域「3」または表示領域「4」)のいずれに表示させているかにかかわらず、第1画面領域DA1(表示領域「1」、「2」)の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウを、ハーフ画面モードに切り替えた後ではアクティブウィンドウとしてもよい。
【0133】
なお、制御部18は、4画面モードからハーフ画面モードへ遷移すると、4画面モードにおいて第2画面領域DA2(表示領域「3」、「4」)に表示させていたウィンドウを第1画面領域DA1の表示領域「1」、「2」のいずれかにおいて最小化してもよい。
【0134】
このように、制御部18は、表示制御処理において、4画面モード(第2表示モードの一例)において第1画面領域DA1と第2画面領域DA2の表示領域とのそれぞれを2つの表示領域に分けて表示を制御していた場合、4画面モードからハーフ画面モードに切り替えることに応じて、4画面モードにおいて第2画面領域DA2の2つの表示領域「3」、「4」のそれぞれに表示させていたウィンドウを、4画面モードにおいて第1画面領域DA1内のそれぞれの表示領域「1」、「2」の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウよりも下位のレイヤに配置、または最小化させる。
【0135】
これにより、情報処理装置10は、キーボード30が載置されたことにより画面モードからハーフ画面モードへ遷移する際に、キーボード30が載置されない側の第1画面領域DA1のウィンドウの表示状態が維持されるため、ユーザが違和感を抱かないようにすることができる。よって、情報処理装置10は、ディスプレイ150の画面領域を複数の表示領域に分けて表示を制御する際に適切に表示を制御することができる。
【0136】
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
第1の実施形態では2画面モードからハーフ画面モードに切り替わる際に第1画面領域DA1の表示を維持する制御を説明したが、本実施形態では、ハーフ画面モードにおいて第1画面領域DA1を2つの表示領域に分けて、2画面モードのときの第1画面領域DA1と第2画面領域DA2のそれぞれに表示させていたウィンドウを、第1画面領域DA1の2つの表示領域のそれぞれに配置する制御について説明する。
【0137】
図15は、本実施形態に係る2画面モードからハーフ画面モードへの制御の一例を示す図である。情報処理装置10において、制御部18は、2画面モードでは画面領域DAを第1画面領域DA1と第2画面領域DA2との2つの表示領域(表示領域「1」と表示領域「2」)に分けて表示を制御する。制御部18は、ハーフ画面モードへ遷移すると第1画面領域DA1のみを表示対象として、第1画面領域DA1を2つの表示領域「1」、「2」に分ける。そして、制御部18は、2画面モードにおいて第1画面領域DA1(表示領域「1」)に表示させていたウィンドウと第2画面領域DA2(表示領域「2」)に表示させていたウィンドウを、ハーフ画面モードでは第1画面領域DA1の2つの表示領域「1」と表示領域「2」のそれぞれに配置する。
【0138】
このとき、制御部18は、2画面モードにおけるアクティブウィンドウをハーフ画面モードに切り替えた後も維持してもよいし、2画面モードにおいて第1画面領域DA1の表示領域「1」の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウを、ハーフ画面モードに切り替えた後ではアクティブウィンドウとしてもよい。
【0139】
次に、本実施形態において制御部18が2画面モードからハーフ画面モードに切り替えるハーフ画面モード切替処理の動作について説明する。まず、2画面モードにおけるアクティブウィンドウをハーフ画面モードに切り替えた後も維持する場合のハーフ画面モード切替処理の動作について、図16を参照して説明する。
【0140】
図16は、本実施形態に係るハーフ画面モード切替処理の第1例を示すフローチャートである。この図において、ステップS109、S103の処理は、図10のステップS109、S103の処理と同様であり、その説明を省略する。制御部18は、ステップS103においてキーボード30が載置される前の画面モードが2画面モードであると判定した場合には、ステップS215の処理へ進む。
【0141】
(ステップS215)制御部18は、第1画面領域DA1のみを表示対象としたハーフ画面モードに切り替える。例えば、制御部18は、第1画面領域DA1を2つの表示領域「1」、「2」に分け、一方の表示領域「1」に2画面モードにおいて第1画面領域DA1に表示させていたウィンドウを配置し、他方の表示領域「2」に2画面モードにおいて第2画面領域DA2に表示させていたウィンドウを配置する。そして、ステップS217の処理へ進む。
【0142】
(ステップS217)制御部18は、第2画面領域DA2を黒表示または表示オフに制御し、ハーフ画面モード切替処理を終了する。
【0143】
次に、2画面モードにおいて第1画面領域DA1の表示領域「1」の最上位のレイヤに表示させていたウィンドウを、ハーフ画面モードに切り替えた後にアクティブウィンドウにする場合のハーフ画面モード切替処理の動作について、図17を参照して説明する。
【0144】
図17は、本実施形態に係るハーフ画面モード切替処理の第2例を示すフローチャートである。この図において、ステップS109、S103の処理は、図10のステップS109、S103の処理と同様であり、その説明を省略する。制御部18は、ステップS103においてキーボード30が載置される前の画面モードが2画面モードであると判定した場合には、ステップS209の処理へ進む。
【0145】
(ステップS209)制御部18は、キーボード30が載置される前の2画面モードにおいてアクティブウィンドウが表示されている画面領域を判定する。制御部18は、アクティブウィンドウが表示されている画面領域が第2画面領域DA2である場合、ステップS211の処理へ進む。一方、制御部18は、アクティブウィンドウが表示されている画面領域が第1画面領域DA1である場合、ステップS215の処理へ進む。
【0146】
(ステップS211)制御部18は、アクティブウィンドウが第2画面領域DA2に表示されている場合、第1画面領域DA1にウィンドウが表示されているか否かを判定する。制御部18は、第1画面領域DA1にウィンドウが表示されていると判定した場合(YES)、ステップS213の処理へ進む。一方、制御部18は、第1画面領域DA1にウィンドウが表示されていないと判定した場合(NO)、ステップS215の処理へ進む。
【0147】
(ステップS213)制御部18は、第1画面領域DA1内の最上位のレイヤに配置されているウィンドウをアクティブウィンドウに制御し、第2画面領域DA2に表示されていたアクティブウィンドウを非アクティブウィンドウに制御する。そして、ステップS215の処理へ進み、ハーフ画面モードに切り替える。なお、ステップS215以降の処理は、図16の処理と同様であるため説明を省略する。
【0148】
このように、2画面モードにおいて第2画面領域DA2にアクティブウィンドウが表示されていた場合には、第1画面領域DA1内の最上位のレイヤに配置されているウィンドウをアクティブウィンドウにしてハーフ画面モードに切り替わる。つまり、ハーフ画面モードでは、図14に示す第1画面領域DA1内の表示領域「1」側にアクティブウィンドウが表示される。
【0149】
なお、2画面モードにおいて第2画面領域DA2にアクティブウィンドウが表示されていた場合でも、第1画面領域DA1内にウィンドウが表示されていない場合には、アクティブウィンドウを変更せずにハーフ画面モードに切り替わる。つまり、ハーフ画面モードでは、図14に示す第1画面領域DA1内の表示領域「2」側にアクティブウィンドウが表示される。
【0150】
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置10において、制御部18は、ディスプレイ150の画面領域のうち第2画面領域DA2(所定の画面領域の一例)への外付けのキーボード30の載置(接続)を検出する載置検出処理を行う。また、制御部18は、ディスプレイ150の画面領域DAの全体を1つの表示領域として表示を制御する1画面モード(第1表示モードの一例)と、ディスプレイ150の画面領域DAを第1画面領域DA1(第2画面領域DA2を含まない画面領域)と第2画面領域DA2との2つの表示領域に分けて表示を制御する2画面モード(第2表示モードの一例)と、載置検出処理によりキーボード30の載置が検出された場合に第1画面領域DA1と第2画面領域DA2のうち第1画面領域DA1のみを表示領域として表示を制御するハーフ画面モード(第3表示モードの一例)との切り替えを制御する表示制御処理を行う。そして、制御部18は、表示制御処理において、2画面モードからハーフ画面モードに切り替えることに応じて、第1画面領域DA1を2つの表示領域「1」、「2」に分け、当該2つの表示領域の一方の表示領域「1」に2画面モードにおいて第1画面領域DA1に表示させていたウィンドウを表示させ、他方の表示領域「2」に第2画面領域DA2(第1画面領域DA1以外に表示させていたウィンドウを表示させる。
【0151】
これにより、情報処理装置10は、キーボード30が載置されたことにより2画面モードからハーフ画面モードへ遷移する際に、キーボード30が載置されない側の第1画面領域DA1のウィンドウだけでなくキーボード30が載置された側の第2画面領域DA2のウィンドウも第1画面領域DA1に表示されるため、ユーザにとって利便性が良い。よって、情報処理装置10は、ディスプレイ150の画面領域を複数の表示領域に分けて表示を制御する際に適切に表示を制御することができる。
【0152】
また、本実施形態に係る情報処理装置10における制御方法は、制御部18が、ディスプレイ150の画面領域のうち第2画面領域DA2(所定の画面領域の一例)への外付けのキーボード30の載置(接続)を検出する載置検出ステップと、ディスプレイ150の画面領域DAの全体を1つの表示領域として表示を制御する1画面モード(第1表示モードの一例)と、ディスプレイ150の画面領域DAを第1画面領域DA1(第2画面領域DA2を含まない画面領域)と第2画面領域DA2との2つの表示領域に分けて表示を制御する2画面モード(第2表示モードの一例)と、載置検出ステップによりキーボード30の載置が検出された場合に第1画面領域DA1と第2画面領域DA2のうち第1画面領域DA1のみを表示領域として表示を制御するハーフ画面モード(第3表示モードの一例)との切り替えを制御する表示制御ステップと、を含む。そして、制御部18は、表示制御ステップにおいて、2画面モードからハーフ画面モードに切り替えることに応じて、第1画面領域DA1を2つの表示領域「1」、「2」に分け、当該2つの表示領域の一方の表示領域「1」に2画面モードにおいて第1画面領域DA1に表示させていたウィンドウを表示させ、他方の表示領域「2」に前記第2画面領域DA2(第1画面領域DA1以外に表示させていたウィンドウを表示させる。
【0153】
これにより、情報処理装置10は、キーボード30が載置されたことにより2画面モードからハーフ画面モードへ遷移する際に、キーボード30が載置されない側の第1画面領域DA1のウィンドウだけでなくキーボード30が載置された側の第2画面領域DA2のウィンドウも第1画面領域DA1に表示されるため、ユーザにとって利便性が良い。よって、情報処理装置10は、ディスプレイ150の画面領域を複数の表示領域に分けて表示を制御する際に適切に表示を制御することができる。
【0154】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。例えば、上記の各実施形態で説明した構成は、任意に組み合わせてもよい。
【0155】
なお、ハーフ画面モードでは、第1画面領域DA1の表示の向きは、ディスプレイ150の画面領域の向きにかかわらず予め設定された表示の向きに制御される。予め設定された表示の向きとは、第1画面領域DA1において第1筐体101と第2筐体102とが接続されている側が下となる向き、換言すると第1画面領域DA1において第1筐体101と第2筐体102とが接続されている側の反対側が上となる向きである。第1筐体101と第2筐体102との接続とは、第1筐体101と第2筐体102とがヒンジ機構103を介して結合(連結)されている部分であり、2画面モードにおいて第1画面領域DA1と第2画面領域DA2とに分割されている部分に相当する。即ち、ハーフ画面モードでは、キーボード30が載置された第2筐体102よりもカメラ16が設けられている第1筐体101の方が上になった状態で使用できるように、第1画面領域DA1の表示の向きが制御される。
【0156】
また、上記実施形態では、ホールセンサ17を用いてキーボード30との接続(載置)を検出する例を説明したが、検出方法はこれに限定されるものではない。例えば、フォトセンサや、機械式スイッチなどを用いでキーボード30との接続(載置)を検出する構成としてもよい。
【0157】
また、上述した実施形態では、ディスプレイ150が折り畳み可能な1つのディスプレイであって、1つのディスプレイを1画面モード、マルチ画面モード(2画面モード、3画面モード、4画面モード)、またはハーフ画面モードで使用する例を説明したが、ディスプレイ150が複数(例えば2つ)のディスプレイを含んで構成されてもよい。例えば、2つのディスプレイのそれぞれの画面領域を1つにまとめて画面領域DAとして表示を制御する1画面モードと、2つのディスプレイのそれぞれの画面領域の表示を個別に制御する2画面モードとすることもできる。また、2つのディスプレイのうちの一方のみを表示対象とし、他方を黒表示または表示オフ等に制御するハーフ画面モードとして、上述した各実施形態における処理を適用することもできる。さらに、2つのディスプレイの一方または両方を2つの表示領域に分けることで3画面モードまたは4画面モードとして使用できるようにしてもよい。
【0158】
また、上述した実施形態では、入力部(タッチセンサ)と表示部とが一体となって構成されている複数のタッチパネル式のディスプレイに対するタッチ操作の例を説明したが、タッチ操作に限定されるものではなく、マウスによるクリック操作、ジェスチャーによる操作などとしてもよい。
【0159】
なお、上述した情報処理装置10は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した情報処理装置10が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述した情報処理装置10が備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
【0160】
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記録媒体も含まれる。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に情報処理装置10が備える各構成で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0161】
また、上述した実施形態における情報処理装置10が備える各機能の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
【符号の説明】
【0162】
10 情報処理装置、101 第1筐体、102 第2筐体、103 ヒンジ機構、11 通信部、12 RAM、13 記憶部、14 スピーカ、15 表示部、16 カメラ、150 ディスプレイ、155 タッチセンサ、161 第1加速度センサ、162 第2加速度センサ、17 ホールセンサ、18 制御部、181 システム処理部、1811 実行アプリ情報生成部、182 検出処理部、1821 開閉検出部、1822 姿勢検出部、1823 接続検出部、1824 操作検出部、183 表示処理部、1831 表示モード判定部、1832 表示モード切替部、1834 表示制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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