(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-20
(45)【発行日】2025-01-28
(54)【発明の名称】包装機の送り、分離、および折り目付け機構
(51)【国際特許分類】
B31B 50/10 20170101AFI20250121BHJP
B31B 50/16 20170101ALI20250121BHJP
B31B 50/25 20170101ALI20250121BHJP
B31B 50/18 20170101ALI20250121BHJP
【FI】
B31B50/10
B31B50/16
B31B50/25
B31B50/18
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023125296
(22)【出願日】2023-08-01
(62)【分割の表示】P 2021503224の分割
【原出願日】2019-04-05
【審査請求日】2023-08-01
(32)【優先日】2018-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】BE
(32)【優先日】2018-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】BE
(32)【優先日】2018-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】BE
(32)【優先日】2019-04-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520386501
【氏名又は名称】アフェルコン・ベーフェーベーアー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100172041
【氏名又は名称】小畑 統照
(72)【発明者】
【氏名】プロボウスト,デビッド・ミシェル
(72)【発明者】
【氏名】デ ダイカー,ヘルマン・ゲルマン
(72)【発明者】
【氏名】ファン ステーンキステ,ディミトリ・ダニエル・ラファエル
(72)【発明者】
【氏名】ヘイマーリンク,ステファーン・アルバート・マリー-ルイーズ
【審査官】西塚 祐斗
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-530291(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0057190(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第02883691(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31B 50/10
B31B 50/16
B31B 50/25
B31B 50/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート材を箱または他の包み類に組み立てるための包装テンプレートに変換するために用いられる包装機であって、
前記包装テンプレートを作り出すのに使用するための長さに前記シート材を分離する分離システムを備え、前記分離システムは、
切断縁を有する切断用テーブルと、
取付け端、自由端、およびそれらの間に少なくとも部分的に延びる第1のナイフエッジを有する第1のナイフであって、前記第1のナイフエッジは、前記第1のナイフが非作動位置と作動位置との間で移動するときに、前記第1のナイフエッジと前記切断用テーブルの前記切断縁との間に単一のおよび移動する接触箇所を作り出すように前記切断用テーブルの前記切断縁に対して角度付けられる、第1のナイフと、
取付け端、自由端、およびそれらの間に少なくとも部分的に延びる第2のナイフエッジを有する第2のナイフであって、前記第2のナイフエッジは、前記第2のナイフが非作動位置と作動位置との間で移動するときに、前記第2のナイフエッジと前記切断用テーブルの前記切断縁との間に単一のおよび移動する接触箇所を作り出すように前記切断用テーブルの前記切断縁に対して角度付けられる、第2のナイフと、を備え、
前記第1および第2のナイフが前記作動位置へ移動するときに、前記第1および第2のナイフの前記自由端は、前記自由端の両方が前記シート材を通過することができるように互いに隣接して配置され、
前記第
1のナイフの前記取付け端は、前記シート材の
一方の側に配置さ
れ、前記第2のナイフの前記取付け端は、前記シート材の他方の側に配置され、
前記第1および第2のナイフのそれぞれは、前記シート材の表面に対して垂直な方向に移動することにより前記非作動位置と作動位置との間で移動する、包装機。
【請求項2】
前記切断用テーブルの前記切断縁が、1つの平面内にあり、前記第1のナイフエッジは、
前記非作動位置において前記第1のナイフの前記取付け端
が前記自由端
よりも前記切断縁の近くまたは遠くに配設されるように、前記切断用テーブルの前記切断縁に対して角度付けられ、前記第2のナイフエッジは、
前記非作動位置において前記第2のナイフの前記取付け端
が前記自由端
よりも前記切断縁の近くまたは遠くに配設されるように、前記切断用テーブルの前記切断縁に対して角度付けられる、請求項1に記載の包装機。
【請求項3】
前記切断用テーブルの前記切断縁に対して前記第1のナイフを付勢するように構成されている付勢部材をさらに備え、前記切断用テーブルの前記切断縁に対して前記第2のナイフを付勢するように構成されている付勢部材をさらに備える、請求項1に記載の包装機。
【請求項4】
前記第1のナイフは、前記第1のナイフエッジが前記切断用テーブルの前記切断縁に対して角度付けられるように、前記取付け端から前記自由端に向かって先細りし、前記第2のナイフは、前記第2のナイフエッジが前記切断用テーブルの前記切断縁に対して角度付けられるように、前記取付け端から前記自由端に向かって先細りする、請求項1に記載の包装機。
【請求項5】
前記第1のナイフは、前記第1のナイフエッジの反対側に非切断面を有し、前記第1のナイフエッジは、前記第1のナイフの前記取付け端に隣接した第1の端と、前記第1のナイフの前記自由端に隣接した第2の端とを有し、前記第2の端は、前記第1の端よりも前記非切断面の近くに配設され、前記第2のナイフは、前記第2のナイフエッジの反対側に非切断面を有し、前記第2のナイフエッジは、前記第2のナイフの前記取付け端に隣接した第1の端と、前記第2のナイフの前記自由端に隣接した第2の端とを有し、前記第2の端は、前記第1の端よりも前記非切断面の近くに配設される、請求項4に記載の包装機。
【請求項6】
前記第1のナイフエッジと前記切断用テーブルの前記切断縁との間の前記接触箇所は、前記第1のナイフが前記非作動位置と作動位置との間で移動するときに、前記切断縁にわたって移動し、前記第2のナイフエッジと前記切断用テーブルの前記切断縁との間の前記接触箇所は、前記第2のナイフが前記非作動位置と作動位置との間で移動するときに、前記切断縁にわたって移動する、請求項1に記載の包装機。
【請求項7】
前記第1のナイフエッジと前記切断縁との間の前記接触箇所が第1の方向に前記切断縁にわたって移動するときに、前記第2のナイフエッジと前記切断縁との間の前記接触箇所は、前記第1の方向とは反対である第2の方向に前記切断縁にわたって移動する、請求項6に記載の包装機。
【請求項8】
前記第1のナイフは、前記非作動位置と作動位置との間で前記第1のナイフを移動させるように構成されている第1のアクチュエータに接続されており、前記第2のナイフは、前記非作動位置と作動位置との間で前記第2のナイフを移動させるように構成されている第2のアクチュエータに接続されている、請求項1に記載の包装機。
【請求項9】
前記第1および第2のアクチュエータは、前記非作動位置と作動位置との間で前記第1および第2のナイフ同時に移動させるように同期されている、または、前記第1および第2のアクチュエータは、前記第1および第2のナイフを前記非作動位置と作動位置との間で独立して移動させることを可能にするように独立して動作可能である、請求項8に記載の包装機。
【請求項10】
前記第1および第2のナイフの前記自由端は、2.54cm(1インチ)、1.905cm(0.75インチ)、1.27cm(0.5インチ)、0.635cm(0.25インチ)、または0.254cm(0.1インチ)未満だけ離間される、請求項1に記載の包装機。
【請求項11】
シート材を箱または他の包み類に組み立てるための包装テンプレートに変換するために用いられる包装機であって、
前記包装テンプレートを作り出すのに使用するための長さに前記シート材を分離する分離システムを備え、前記分離システムは、
切断縁を有する切断用テーブルと、
取付け端、自由端、およびそれらの間に少なくとも部分的に延びる第1のナイフエッジを有する第1のナイフであって、前記第1のナイフエッジは、前記第1のナイフが非作動位置と作動位置との間で移動するときに、前記第1のナイフエッジと前記切断用テーブルの前記切断縁との間に単一のおよび移動する接触箇所を作り出すように前記切断用テーブルの前記切断縁に対して角度付けられる、第1のナイフと、
取付け端、自由端、およびそれらの間に少なくとも部分的に延びる第2のナイフエッジを有する第2のナイフであって、前記第2のナイフエッジは、前記第2のナイフが非作動位置と作動位置との間で移動するときに、前記第2のナイフエッジと前記切断用テーブルの前記切断縁との間に単一のおよび移動する接触箇所を作り出すように前記切断用テーブルの前記切断縁に対して角度付けられる、第2のナイフと、を備え、
前記切断用テーブルの前記切断縁に対して前記第1のナイフを付勢するように構成されている付勢部材をさらに備え、前記切断用テーブルの前記切断縁に対して前記第2のナイフを付勢するように構成されている付勢部材をさらに備え、
前記第1および第2のナイフが前記作動位置へ移動するときに、前記第1および第2のナイフの前記自由端は、前記自由端の両方が前記シート材を通過することができるように互いに隣接して配置され、
前記第
1のナイフの前記取付け端は、前記シート材の
一方の側に配置さ
れ、前記第2のナイフの前記取付け端は、前記シート材の他方の側に配置される、包装機。
【請求項12】
前記切断用テーブルの前記切断縁が、1つの平面内にあり、
前記第1のナイフエッジは、
前記非作動位置において前記第1のナイフの前記取付け端
が前記自由端
よりも前記切断縁の近くまたは遠くに配設されるように、前記切断用テーブルの前記切断縁に対して角度付けられるか、または、
前記第2のナイフエッジは、
前記非作動位置において前記第2のナイフの前記取付け端
が前記自由端
よりも前記切断縁の近くまたは遠くに配設されるように、前記切断用テーブルの前記切断縁に対して角度付けられるか、の少なくとも一方を満たす請求項11に記載の包装機。
【請求項13】
前記第1のナイフエッジと前記切断用テーブルの前記切断縁との間の前記接触箇所は、前記第1のナイフが前記非作動位置と作動位置との間で移動するときに、前記切断縁にわたって移動し、
前記第2のナイフエッジと前記切断用テーブルの前記切断縁との間の前記接触箇所は、前記第2のナイフが前記非作動位置と作動位置との間で移動するときに、前記切断縁にわたって移動し、
前記第1のナイフエッジと前記切断縁との間の前記接触箇所が第1の方向に前記切断縁にわたって移動するときに、前記第2のナイフエッジと前記切断縁との間の前記接触箇所は、前記第1の方向とは反対である第2の方向に前記切断縁にわたって移動する、請求項11に記載の包装機。
【請求項14】
前記第1のナイフは、前記非作動位置と作動位置との間で前記第1のナイフを移動させるように構成されている第1のアクチュエータに接続されており、
前記第2のナイフは、前記非作動位置と作動位置との間で前記第2のナイフを移動させるように構成されている第2のアクチュエータに接続されており、
前記第1および第2のアクチュエータは、前記非作動位置と作動位置との間で前記第1および第2のナイフ同時に移動させるように同期されるよう構成されており、
前記第1および第2のアクチュエータは、前記第1および第2のナイフを前記非作動位置と作動位置との間で独立して移動させることを可能にするように独立して動作可能であるよう構成されている、請求項11に記載の包装機。
【請求項15】
シート材を箱または他の包み類に組み立てるための包装テンプレートに変換するために用いられる包装機であって、
前記包装テンプレートを作り出すのに使用するための長さに前記シート材を分離する分離システムを備え、前記分離システムは、
切断縁を有する切断用テーブルと、
取付け端、自由端、およびそれらの間に少なくとも部分的に延びる第1のナイフエッジを有する第1のナイフであって、前記第1のナイフエッジは、前記第1のナイフが非作動位置と作動位置との間で移動するときに、前記第1のナイフエッジと前記切断用テーブルの前記切断縁との間に単一のおよび移動する接触箇所を作り出すように前記切断用テーブルの前記切断縁に対して角度付けられる、第1のナイフと、
取付け端、自由端、およびそれらの間に少なくとも部分的に延びる第2のナイフエッジを有する第2のナイフであって、前記第2のナイフエッジは、前記第2のナイフが非作動位置と作動位置との間で移動するときに、前記第2のナイフエッジと前記切断用テーブルの前記切断縁との間に単一のおよび移動する接触箇所を作り出すように前記切断用テーブルの前記切断縁に対して角度付けられる、第2のナイフと、
前記第1のナイフに接続され、前記非作動位置と作動位置との間で前記第1のナイフを移動させるように構成されている第1のアクチュエータと、
前記第2のナイフに接続され、前記非作動位置と作動位置との間で前記第2のナイフを移動させるように構成されている第2のアクチュエータと、を備え、
前記第1および第2のナイフが前記作動位置へ移動するときに、前記第1および第2のナイフの前記自由端は、前記自由端の両方が前記シート材を通過することができるように互いに隣接して配置され、
前記第
1のナイフの前記取付け端は、前記シート材の
一方の側に配置され、
前記第2のナイフの前記取付け端は、前記シート材の他方の側に配置され、
前記第1および第2のアクチュエータは、前記第1および第2のナイフを前記非作動位置と作動位置との間で独立して移動させることを可能にするように独立して動作可能であ
り、
前記切断用テーブルの前記切断縁に対して前記第1のナイフを付勢するように構成されている付勢部材をさらに備え、前記切断用テーブルの前記切断縁に対して前記第2のナイフを付勢するように構成されている付勢部材をさらに備える、包装機。
【請求項16】
前記切断用テーブルの前記切断縁が、1つの平面内にあり、
前記第1のナイフエッジは、
前記非作動位置において前記第1のナイフの前記取付け端
が前記自由端
よりも前記切断縁の近くまたは遠くに配設されるように、前記切断用テーブルの前記切断縁に対して角度付けられるか、または、
前記第2のナイフエッジは、
前記非作動位置において前記第2のナイフの前記取付け端
が前記自由端
よりも前記切断縁の近くまたは遠くに配設されるように、前記切断用テーブルの前記切断縁に対して角度付けられるか、の少なくとも一方を満たす請求項15に記載の包装機。
【請求項17】
前記第1のナイフエッジと前記切断用テーブルの前記切断縁との間の前記接触箇所は、前記第1のナイフが前記非作動位置と作動位置との間で移動するときに、前記切断縁にわたって移動し、
前記第2のナイフエッジと前記切断用テーブルの前記切断縁との間の前記接触箇所は、前記第2のナイフが前記非作動位置と作動位置との間で移動するときに、前記切断縁にわたって移動する、請求項
15に記載の包装機。
【請求項18】
前記第1および第2のアクチュエータは、前記非作動位置と作動位置との間で前記第1および第2のナイフ同時に移動させるように選択的に同期されている、請求項15に記載の包装機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2019年4月4日に出願され「Packaging Machine Infeed, Separation, and Creasing Mechanisms(包装機の送り、分離、および折り目付け機構)と題された米国特許出願第16/375,579号の優先権を主張するものあり、この出願は、2018年9月11日に出願され「Packaging Machine Infeed, Separation, and Creasing Mechanisms(包装機の送り、分離、および折り目付け機構)」と題された米国特許出願第62/729,762号、2018年10月10日に出願され「Packaging Machine Infeed, Separation, and Creasing Mechanisms(包装機の送り、分離、および折り目付け機構)」と題されたベルギー特許出願第2018/05697号、2018年4月5日に出願され「Spring-Mounted Blades(ばね式装着された刃)」と題されたベルギー特許出願第2018/05233号、および2018年4月5日に出願され「Cutting Out False Creases(誤った折り目の切除)」と題されたベルギー特許出願第2018/05232号の優先権および利益を主張するものであり、その開示は、参照により全体として本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002]本開示の例示的実施形態は、物品を箱の中に梱包するシステム、方法、および装置に関する。より具体的には、例示的実施形態は、シート材を包装機に送り込み、包装テンプレートを作り出すために使用される長さにシート材を分離し、刻み目および折り目をシート材に形成してそこから包装テンプレートを形成する包装機機構に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]運送および包装産業は、しばしば、シート材を箱のテンプレートに変換するボール紙および他のシート材を加工する設備を使用する。そのような設備の利点の1つは、様々なサイズの標準的な事前に作製された箱のストックを確保しておく代わりに、必要に応じて必要なサイズの箱を運送業者が用意することができることである。したがって、運送業者は、特定の箱のサイズの必要を予測するとともに、標準的なサイズの事前に作製された箱を保管する必要をなくすることができる。代わりに、運送業者は、1つまたは複数の梱の扇のように折り畳まれた材料を蓄えることができ、これを使用して各出荷時の特定の箱サイズの必要に基づいて種々の箱サイズを作り出すことができる。これにより、運送業者は、定期的に使用される運送用品に通常必要な保管スペースを減少させるとともに、運送される物品およびそのそれぞれの寸法が時々変わるときに箱サイズの必要を予測するという本質的に不正確なプロセスに関連した無駄およびコストを減少させることができる。
【0004】
[0004]多数のサイズの事前に作製された箱を保管することに関連した非効率を減少させることに加えて、カスタムサイズの箱を作り出すことは、梱包および運送のコストを減少させることにもなる。フルフィルメント業界において、典型的には運送される物品は、運送される物品よりも約65%大きい箱に梱包されると推定されている。特定の物品に大き過ぎる箱は、より大きい箱を作成するために使用される過度の材料のコストにより、物品に対してカスタムサイズの箱よりも費用がかかる。大き過ぎるサイズの箱に物品が梱包されるとき、物品が内部で動くのを防いだり、箱が圧力を受けるときに(例えば、箱がテープで閉じられるまたは積み重ねられるときに)凹むのを防いだりするために、充填材(例えば、発泡スチロール、フォームピーナッツ、紙、エアピローなど)がしばしば箱の中に置かれる。これらの充填材は、大き過ぎるサイズの箱に物品を梱包することに関連したコ
ストをさらに増加させる。
【0005】
[0005]カスタムサイズの箱は、大き過ぎるサイズの箱で物品を運送することに比較して、物品を運搬することに関連した運送コストをやはり減少させる。梱包される物品よりも65%大きい箱で満たされる運送車両は、梱包される物品に合わせたカスタムサイズの箱で満たされる運送車両よりもコスト効率がはるかに低い。言い換えれば、カスタムサイズの荷物で満たされた運送車両は、かなりより多数の荷物を運ぶことができ、これにより同じ個数の物品を運送するのに必要な運送車両数を減少させることができる。したがって、荷物の重量に基づく運送代に加えてまたはその代替として、運送代は、運送される荷物のサイズによってしばしば影響を受ける。したがって、物品の荷物のサイズを減少させることにより、物品を運搬する値段を下げることができる。運送代が荷物のサイズに基づいて計算されない(例えば、荷物の重量のみに基づく)ときも、カスタムサイズの荷物の使用によって、梱包材および充填材をより少なく用いることにより、より小さいカスタムサイズの荷物は、大き過ぎるサイズの荷物よりも重量が小さくなるので、運送コストを減少させることができる。
【0006】
[0006]シート材加工機および関連設備は、標準的なサイズの運送用品を保管することに関連した不便を潜在的に軽減し、そのような運送用品を保管するのに必要なスペースの量を減少させることができるが、以前より利用できる機械および関連設備は、様々な欠点を有する。例えば、以前のシステムは、箱の生成と、箱が充填されると箱をシールすることに主に焦点を当てていた。そのようなシステムは、複数の分離機およびかなりの手作業を必要としている。例えば、典型的な箱形成システムは、箱のテンプレートを形成するようにシート材を切断する、刻み目を付ける、および/または折り目を付ける変換機を備える。テンプレートが形成されると、作業者は、変換機からテンプレートを取り除き、製造者のジョイントが、テンプレートに生成される。製造者のジョイントは、テンプレートの2つの対向した端同士が互いに取り付けられる場所である。これは、手作業でおよび/またはさらなる機械を用いて達成され得る。例えば、作業者は、(例えば、グルーガンを用いて)糊をテンプレートの一端に塗布することができ、テンプレートを折り畳んで対向した端同士をそれらの間の糊で一緒に接合することができる。代替として、作業者は、テンプレートを少なくとも部分的に折り畳み、テンプレートを、糊をテンプレートの一端に塗布するとともに2つの対向し端同士を一緒に接合する糊付機の中に挿入することができる。どちらの場合にも、かなり多くの作業者の参加が必要とされる。さらに、別々の糊付機を用いることは、システムを複雑にし、システム全体のサイズをかなり増大させ得る。
【0007】
[0007]製造者のジョイントが作り出されると、テンプレートは、部分的に立てることができ、テンプレートの底フラップは、折り畳まれ、箱の底面を形成するように固定することができる。やはり、作業者は、典型的には、箱を立てなければならない。底フラップは、作業者による手作業によってまたはまたさらなる機械の助けを借りて折り畳みおよび固定できる。その後、作業者は、被梱包物品を箱の中に移し、上フラップを折り畳んで固定する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
[0008]包装テンプレートを作り出し、被梱包物品のまわりで包装テンプレートを立ててシールする個々の包装機を創出するいくらかの努力がなされてきたが、包装機および関連方法の分野において改善の余地が残っている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[0009]本開示の例示的実施形態は、物品を箱の中に梱包するシステム、方法、および装置に関する。より具体的には、例示的実施形態は、シート材を包装機に送り込み、包装テ
ンプレートを作り出すために使用される長さにシート材を分離し、折り目および切断をシート材に形成してそこから包装テンプレートを形成する包装機機構に関する。
【0010】
[0010]例えば、ほぼ硬質のシート材を箱または他の包み類に組み立てるための包装テンプレートに変換するために用いられる包装機の一実施形態は、送込みシステムを含む。送込みシステムは、シート材の第1の送りおよびシート材の第2の送りを包装機の中に向ける。送込みシステムは、第1の低摩擦面および関連した第1の前進機構を含む。第1の前進機構は、シート材の第1の送りを第1の低摩擦面に沿っておよび包装機の中に係合および前進させるように構成されている。第2の低摩擦面および関連した第2の前進機構も含まれる。第2の前進機構は、シート材の第2の送りを第2の低摩擦面に沿っておよび包装機の中に係合および前進させるように構成されている。第1の低摩擦面および第2の低摩擦面は、何ら折り畳みまたは折れ目をシート材に作り出すことなくシート材が包装機の中に前進することを可能にするように構成される鋭角を形成する。変換機は、シート材が包装機を通って移動するときにシート材に対して1つまたは複数の変換機能を実行するように構成された1つまたは複数の変換用ツールも含み、1つまたは複数の変換機能は、包装テンプレートを作り出すための折り目付け、折り曲げ、折り畳み、穴開け、切断、および刻み目付けからなる群から選択される。
【0011】
[0011]別の実施形態によれば、ほぼ硬質のシート材を箱または他の包み類に組み立てるための包装テンプレートに変換するために用いられる包装機は、包装テンプレートを作り出すのに使用するための長さにシート材を分離する分離システムを含む。分離システムは、切断縁、第1のナイフ、および第2のナイフを有する切断用テーブルを含む。第1のナイフは、取付け端、自由端、およびそれらの間に少なくとも部分的に延びる第1のナイフエッジを有する。第1のナイフエッジは、第1のナイフが上がった位置と下がった位置との間で移動するときに、第1のナイフエッジと切断用テーブルの切断縁との間に接触箇所を作り出すように切断用テーブルの切断縁に対して角度付けられる。第2のナイフは、取付け端、自由端、およびそれらの間に少なくとも部分的に延びる第2のナイフエッジを有する。第2のナイフエッジは、第2のナイフが上がった位置と下がった位置との間で移動するときに、第2のナイフエッジと切断用テーブルの切断縁との間に接触箇所を作り出すように切断用テーブルの切断縁に対して角度付けられる。第1および第2のナイフの自由端は、シート材の中心近くに互いに隣接して配置される。第1および第2のナイフの取付け端は、シート材の対向した側部に隣接して配置される。
【0012】
[0012]別の実施形態によれば、ほぼ硬質のシート材を箱または他の包み類に組み立てるための包装テンプレートに変換するために用いられる包装機は、シート材に横方向折り目を形成する折り目付けシステムを含む。横方向折り目は、シート材を横断するように向けられ、シート材の長さを横切る。折り目付けシステムは、シート材、第1の折り目付け用ローラ、および第2の折り目付け用ローラを支持する支持板を含む。第1の折り目付け用ローラは、シート材を横断するように向けられ、シート材の長さを横切る。第1の折り目付け用ローラは、そこから半径方向に延びる第1の折り目付け用リッジを有する。第1の折り目付け用ローラは、第1の折り目付け用リッジをシート材と係合するように回転されてシート材に折り目を形成するように構成されている。第2の折り目付け用ローラは、シート材を横断するように向けられ、シート材の長さを横切る。第2の折り目付け用ローラは、そこから半径方向に延びる第2の折り目付け用リッジを有する。第2の折り目付け用ローラは、第2の折り目付け用リッジをシート材と係合するように回転されてシート材に折り目を形成するように構成されている。第1および第2の折り目付け用ローラは、互いに隣接して配置され、独立して動作可能である。
【0013】
[0013]別の実施形態では、シート材を切断する切断ユニットは、第1の切断縁を有する切断用テーブルと、第2の切断縁を有する刃とを含む。切断ユニットは、切断用テーブル
と刃の間に取り付けられ、上下切断移動時に切断用テーブルに対して刃を移動させる第1のアクチュエータも含む。第1および第2の切断縁は、切断移動中に第1の切断縁と第2の切断縁との間で接触箇所が特定できるような角度にある。圧力要素は、接触箇所の位置で第1の切断縁と第2の切断縁との間の圧力を増大させるように刃に力を及ぼすように構成されている。
【0014】
[0014]別の実施形態では、第1の切断縁を有する切断用テーブルおよび第2の切断縁を有する刃を含む切断ユニットを用いてシート材を切断する方法が提供される。第1の切断縁および第2の切断縁は、ある角度にある。方法は、第1のアクチュエータによって上下(直線)切断移動で切断用テーブルに対して刃を移動させるステップと、接触箇所の位置で第1の切断縁と第2の切断縁との間の圧力を増加させるために切断移動中に圧力要素によって刃を押圧するステップとを含む。
【0015】
[0015]別の実施形態では、ある連続長さのシート材から箱のテンプレートを作製する装置は、シート材の供給部と、切断装置と、コントローラと、センサとを含む。供給部は、連続長さのシート材を切断装置に供給するように構成されている。切断装置は、箱のテンプレートを作製するために、コントローラからの入力に基づいて連続長さのシート材を連続するセグメントに切断するように構成されている。センサは、連続長さのシート材中の不規則性を検出し、不規則性の位置をコントローラへ送信するように構成されている。コントローラは、連続長さのシート材中の廃棄セグメントの位置に基づいて切断装置で排出サイクルを作動させるように設けられる。排出サイクルは、廃棄セグメントを連続長さから切断し、排出させるように構成されている。
【0016】
[0016]また別の実施形態では、ある連続長さのシート材から箱のテンプレートを生成する方法が提供される。方法は、連続長さのシート材を切断装置へ供給するステップを含む。方法は、箱のテンプレートを作製するためにコントローラからの入力に基づいて切断装置を用いて連続長さのシート材を連続するセグメントに切断するステップも含む。方法は、センサによって連続長さのシート材中のある位置で不規則性を検出するステップと、位置をコントローラへ送信するステップとをさらに含む。方法は、不規則性の位置に基づいて切断装置で排出サイクルを作動させるステップと、連続長さから廃棄セグメントを切断するステップと、切断装置から廃棄セグメントを排出するステップとをさらに含む。
【0017】
[0017]本開示のこれらおよび他の目的および特徴は、以下の説明および添付図面から十分に明らかになるであろうし、または以下に記載される本開示の実施によって学習することができる。
【0018】
[0018]本発明の上記および他の利点および特徴をさらに明確にするために、本発明のより詳細な説明は、添付図面に示されているその特定の実施形態を参照することによってなされる。これらの図面は、本発明の例示の実施形態を示すものに過ぎず、したがって、本発明の範囲の限定とみなされないと理解される。本発明は、下記の添付図面を用いることによってさらなる特定および詳細と共に記載および説明される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】[0019]一例の箱のテンプレートを示す図である。
【
図2】[0020]物品を梱包するために使用される一例の包装機を示す図である。
【
図3】[0021]
図2の包装機の送込みシステムの断面図である。
【
図4】
図2の包装機の送込みシステムの断面図である。
【
図5】
図2の包装機の送込みシステムの断面図である。
【
図6】[0022]
図2の包装機の分離機構の立面図である。
【
図8】[0023]
図2の包装機のデュアルローラ折り目付け機構を示す図である。
【
図9】[0024]本開示の一実施形態による一例の切断ユニットの側面図である。
【
図10】[0025]
図9の切断ユニットの平面図である。
【
図11】[0026]本開示の一実施形態による切断ユニット、供給部、およびコントローラを備えた一例の装置を示す図である。
【
図12】[0027]本開示の一実施形態による箱のテンプレートを形成する一例の装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[0029]本明細書に記載された実施形態は、一般に、物品を箱の中に梱包するシステム、方法、および装置に関する。より具体的には、記載される各実施形態は、シート材を包装機に送り、包装テンプレートを作り出すために使用される長さにシート材を分離し、シート材に切断および折り目を形成してそこから包装テンプレートを形成する包装機機構に関する。
【0021】
[0030]本開示は、特定の構成を参照して詳細に説明されるが、この説明は例示的であり、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきでない。特許請求の範囲によって定められる本発明の要旨および範囲から逸脱することなく、例示された構成に様々な修正がなされてもよい。より良く理解するために、同じ構成要素は、様々な添付図面全体を通じて同じ参照番号によって示されている。
【0022】
[0031]明細書および特許請求の範囲全体を通じて、構成要素は、特定の向きまたは相対的な位置にあるものとして説明されている。そのような説明は、便宜上使用されるものに過ぎず、本発明を限定するものではない。例えば、構成要素は、別の構成要素の上方または下方にあるものとして説明され得る。しかしながら、機械、システム、および機構は、いくつかの実施形態では他のやり方で方向付けられてもよいことが理解されよう。結果として、別の構成要素の上方にあるものとして説明される構成要素は、いくつかの実施形態では他の構成要素の下方または側面に位置し得る。場合によっては、別の構成要素の「上方」または「下方」に位置するものとして説明される構成要素は、包装テンプレートに変換されているシート材の一方の側または別の側に位置すると理解され得る。
【0023】
[0032]本明細書中で使用されるとき、用語「箱のテンプレート」および「ブランク」は、交換可能に使用され、箱のような形状に折り畳むことができる実質的に平らな材料を指す。箱のテンプレートは、シート材(例えば、ボール紙、段ボール材、厚紙など)のストックから作製できる。場合によっては、シート材は、ベイルを形成するようにそれ自体前後に折り畳まれている扇のように折り畳まれた材料である。箱のテンプレートは、箱のテンプレートが箱に折り曲げられおよび/または折り畳まれることを可能にする切り欠き、切り抜き、分かれ目、および/または折り目を有することができる。さらに、箱のテンプレートは、当業者に一般に知られている任意の適切な材料で作製することができる。例えば、厚紙または段ボール紙が、箱のテンプレート材として使用されてもよい。適切な材料は、それが箱のような形状に折り曲げられおよび/または折り畳まれることを可能にする任意の厚さおよび重量を有することもできる。
【0024】
[0033]
図1は、包装テンプレート10の一例の実施形態を示す。包装テンプレート10は、(実線で示される)切断、および(破線で示される)折り目を含む。本明細書中で使用されるとき、折り目は、シート材中のくぼみとすることができ、これにより包装テンプレート10をくぼみの位置で折り畳むことを容易にする。代替として、折り目は、シート材その全厚さを通じてわずか部分的に切断される部分的な切り口または刻み目であることもでき、これによってシート材の弱体化が部分的な切断または刻み目の位置に生じるよう
になっている。
【0025】
[0034]包装テンプレート10は、4つの中央パネルA、B、C、およびDを含む。4つの中央パネルの各々は、箱の壁を形成するように設けられる。
図1の構成において、パネルBは箱の底壁を形成し、パネルAおよびCは、箱の直立壁を形成し、パネルDは、箱の上壁を形成する。
図1は、箱の長さl、幅b、および高さhがどのように包装テンプレート10の寸法から生じるのかも示す。各パネルA、B、C、およびDは、2つの側フラップを有し、これらは、それぞれA’、B’、C’、およびD’によって示される。これらの側フラップは、箱の2つの側壁を形成するように設けられる。さらに、本実施形態では、糊しろA”は、パネルAから延びる。糊しろA”は、箱を形成するときにパネルAをパネルDに接続するように働く。
【0026】
[0035]
図1では、材料のくさび状部分が、隣接した側フラップ間で切り取られている。これは、場合によっては側フラップの折り畳みにおいて有利であり得る。それにもかかわらず、他の実施形態では、材料のくさびを取り除くために複数の切断ではなく単一の切断によって隣接した側フラップが互いから分離されている箱のテンプレートが形成されてもよい。例えば、箱のテンプレート10の側フラップは、ブランクの縁で始まり、側フラップの長さに等しい長さにわたって箱のテンプレートの中心軸の方へ延びる箱のテンプレート10の横切る方向に真っすぐな切断によって形成されてもよい。
【0027】
[0036]側フラップA’、B’、C’、およびD’は、側面パネルを完全に形成するまたは部分的に形成するように寸法決めされ得ることも理解されよう。側面パネルが単に部分的に形成されているとき、典型的には、側面パネルは、中央に開口部を有し、このため箱は、完全には閉じられない。これは、一部に状況では有利である。側面パネルが完全に形成されているとき、側フラップは、隣り合っていてもよく、または一部重なり合っていてもよい。それらの様々な組合せも可能である。箱のテンプレート10がどのように所定の寸法で箱を形成するように作り出され得るのかについても理解されよう。
【0028】
[0037]本説明全体を通じて箱のテンプレート10の参照がなされる。しかしながら、箱のテンプレート10は、本明細書に開示される実施形態でもたらされ得る箱のテンプレートの一例に過ぎないと理解されよう。したがって、箱のテンプレートの特定の構成(例えば、パネル/フラップの個数、割合、切断/折り目の配置など)は、
図1に示されたものに限定されない。
【0029】
[0038]次に、被梱包物品のまわりに包装テンプレートを作り出して立てるために使用される一例の包装機100を示す
図2に注目が向けられる。例示の実施形態では、梱包するための物品が、コンベヤ102を介して包装機100へ送達される。物品の寸法は、物品がコンベヤ102上に配置されている間またはそれ以前に得られ得る。
【0030】
[0039]いずれにしても、物品は、コンベヤ102上で包装機100の中に前進させられる。包装機100は、シート材104から物品用のカスタムサイズの箱のテンプレートを作り出す。包装機100は、物品のまわりで箱のテンプレートを折り畳んだり固定したりもする。次いで、梱包される物品は、別のコンベヤ106上で包装機100から前進させられる。
【0031】
送込み機構
[0040]包装機に関して共通の課題の1つは、機械の中へシート材を送ることである。例えば、一部の包装機の送込み機構は、シート材が包装機の中に送られるときにシート材に折り畳みまたは折れ目を作り出す。折り畳みまたは折れ目は、シート材が包装機を通じて前進するときに問題をもたらし得る。一例として、折り畳みまたは折れ目は、梱包材を包
装機に挟み込ませまたは詰まらせ得る。折り畳みまたは折れ目は、包装機にシート材中の望ましくない位置でシート材に所望の折り目および/または切断を形成させる可能性もある。
【0032】
[0041]例示の実施形態では、包装機100は、シート材に望ましくない折り畳みまたは折れ目を作り出すことなく、シート材の複数の流れまたは送りを変換機100の中に送るように設計されている送込み機構108を含む。さらに、送込み機構108は、シート材の異なる流れから包装機100の中にシート材を送るために上下に移動するカセットチェンジャを必要としない。
【0033】
[0042]送込み機構108は、
図3~
図5に示されている。
図3に示されたものなどのいくつかの実施形態では送込み機構108は、シート材104の第1の送り112を包装機100の第1の端に案内する第1のトラック110と、シート材144の第2の送り116を包装機100の第1の端に案内する第2のトラック114とを含む。第1のトラック110および第2のトラック114は、シート材のそれぞれの送りが前進させられ得るほぼ平坦な面をそれぞれ含むことができる。さらに、第1のトラック110および第2のトラック114は、それぞれのトラック110、114の平坦面上でシート材104の第1および第2の送り112、116がほぼ平らにするのを助ける案内部118、120を含むことができる。いくつかの実施形態では、案内部118、120は、枢動することができ、シート材104の第1および第2の送り112、116に係合する1つまたは複数の車輪を含む。
【0034】
[0043]
図4および
図5に最もよく見られるように、送込みシステム108は、第1の低摩擦面122および関連した第1のアドバンスド機構124も含む。第1の低摩擦面122は、トラック110の平坦面とほぼ整合される。第1の前進機構124は、第1の低摩擦面122に沿ってシート材104の第1の送り112を係合および前進させるように配置および構成されている。より具体的には、第1の前進機構124は、第1の送り112を回転および係合することができる1つまたは複数の送りローラ、プーリ、および/またはベルトを備えることができる。第1の前進機構124は、第1の送り112の厚さ以下である距離だけ第1の低摩擦面122から離間していることができる。第1の低摩擦面122は、第1の送り112のために支持板として働く。第1の前進機構124を第1の送り112と係合させることによって、第1の送り112は、第1の低摩擦面122に沿っておよび包装機100の中に前進する。
【0035】
[0044]送込みシステム108は、第2の低摩擦面126および関連した第2の前進機構128も含む。第2の低摩擦面126は、トラック114の平坦面とほぼ整合される。第2の前進機構128は、第2の低摩擦面126に沿ってシート材104の第2の送り116を係合および前進させるように配置および構成されている。より具体的には、第2の前進機構128は、第2の送り116を回転および係合することができる1つまたは複数のローラ、プーリ、および/またはベルトを備えることができる。第2の前進機構128は、第2の送り116の厚さ以下である距離だけ第2の低摩擦面126から離間していることができる。第2の低摩擦面126は、第2の送り116のために支持板として働く。第2の前進機構128を第2の送り116と係合させることによって、第2の送り116は、第2の低摩擦面126に沿っておよび包装機100の中に前進する。
【0036】
[0045]いくつかの実施形態では、第1および第2の前進機構124、128は、互いから独立して作動させられる。例えば、第1の前進機構124は、第1の送り112を変換機100の中に前進させるように作動することができ、または第2の前進機構128は、第2の送り114を変換機100の中に前進させるように作動することができる。そのような実施形態では、第1の送り112および第2の送り114のたった1つからのシート
材104は、一度に変換機100の中に前進させられる。これにより、必要に応じて所望のタイプのシート材104(例えば、サイズ、厚さ、色、強度など)を選択し、包装機100の中に前進させることができる。
【0037】
[0046]
図5に見ることができるように、第1の低摩擦面122および第2の摩擦面126は、互いに対して鋭角θをなす。例示の実施形態では、角度θの頂点は、第1および第2の低摩擦面122、126の各第2の端によって形成される。第1および第2の低摩擦面122、126の各第1の端は、シート材104が変換機100に入る包装機100の第1の端のより近くに配設され、それらの第2の端は、変換機100の反対側の第2の端より近くに配設される。角度θは、シート材104に何ら折り畳みまたは折れ目を作り出すことなくシート材104を変換機100の中に前進させることを可能にするのに十分小さい。例えば、いくつかの実施形態では、角度θは、約15°、12.5°、10°、7.5°、5°、3°、または2°未満である。比較的小さい角度θは、シート材104が包装機100のトラック130の中に前進するときに、シート材104がシート材104に望ましくない折り畳みまたは折り目を作り出すほど曲がらないようにシート材104を方向付ける。さらに、比較的小さい角度θは、送込み機構108の調整、再配置、または再方向付けを必要とすることなく、シート材104のいずれかの送り112、114を包装機100の中に前進させることを可能にする。
【0038】
[0047]第1および第2の低摩擦面122、126は、角度θを形成するが、角度θの形成され方の特定の構成は、実施形態ごとに変わってもよい。例えば、例示の実施形態では、第2の低摩擦面126は、包装機100を通っているシート材104の水平および/または送り方向とほぼ平行であり、一方、第1の低摩擦面122は、第2の低摩擦面126(および包装機100を通っているシート材104の水平および/または送り方向)から上に角度付けられる。言い換えれば、第1の低摩擦面122の第1の端は、第1の低摩擦面122の第2の端よりも第2の低摩擦面126からさらに間隔をおいて配置される。
【0039】
[0048]しかしながら、他の実施形態では、第1の低摩擦面122は、包装機100を通っているシート材104の水平および/または送り方向とほぼ平行であってもよく、第2の低摩擦面126は、第1の低摩擦面122(および包装機100を通っているシート材104の水平および/または送り方向)から下に角度付けることができる。さらに他の実施形態では、第1および第2の低摩擦面122、126は、包装機100を通っているシート材104の水平および/または送り方向に対して共に角度付けられてもよい。例えば、第1の低摩擦面122は、包装機100を通っているシート材104の水平および/または送り方向から上に角度付けられてもよく、第2の低摩擦面は、包装機100を通っているシート材104の水平および/または送り方向から下に角度付けられてもよい。
【0040】
[0049]いくつかの例では、第1および第2の低摩擦面122、126は、等しい量および反対の量(例えば、+2.5°および-2.5°)だけ包装機100を通っているシート材104の水平および/または送り方向から離れるように角度付けることができる。他の例では、第1および第2の低摩擦面122、126は、異なる量(例えば、+3.5°および-1.5°)だけ包装機100を通っているシート材104の水平および/または送り方向から離れるように角度付けられてもよい。
【0041】
[0050]さらに他の実施形態では、第1および第2の低摩擦面122、126は、互いにほぼ平行に向けることができる。そのような場合には、第1および第2の低摩擦面122、126は、シート材に何ら折り畳みまたは折れ目を作り出すことなく、および送込みシステムを限られた分だけ再配置することで、または全く再配置することなく、シート材を包装機の中に前進させることを可能にする小さい十分な距離だけ離間することができる。場合によっては、第1および第2の低摩擦面122、126は、約10.16cm(4イ
ンチ)以下、約7.62cm(3インチ)以下、約6.35cm(2.5インチ)以下、約5.08cm(2インチ)以下、約3.81cm(1.5インチ)以下、約2.54cm(1インチ)以下、約1.905cm(0.75インチ)以下、約1.27cm(0.5インチ)以下、約0.635cm(0.25インチ)以下、約0.254cm(0.1インチ)以下の距離だけ離間することができる。
【0042】
[0051]第1および第2の低摩擦面122、126の他の態様は、実施形態ごとに変わってもよいことが理解されよう。例えば、例示の実施形態では、第1および第2の低摩擦面122、126は、一緒に接続されるまたは互いに隣接して配置される別個の構成要素で形成される。しかしながら、他の実施形態では、単一の構成要素が、その対向した側部に配設された第1および第2の低摩擦面122、126で形成されてもよい。
【0043】
[0052]第1および第2の低摩擦面122、126の特定の向きにかかわらず、第1および第2の前進機構124、128は、それぞれ、第1および第2の低摩擦面122、126に沿って第1および第2の送り112、114を前進させるよう第1および第2の送り112、114に係合するように向けられてもよい。例えば、
図4および
図5に示されるように、第1の前進機構124の向きは、第1の低摩擦面122の向きにほぼ対応し、第2の前進機構128の向きは、第2の低摩擦面126の向きにほぼ対応する。
【0044】
[0053]さらに、各図に見ることができるように、第1の前進機構124は、第1の低摩擦面122の上方に配置される。さらに、第2の低摩擦面126は、第1の低摩擦面122の下方に配置される。結果として、第2の低摩擦面126および第1の前進機構124は、第1の低摩擦面122の両側に配置される。同様に、第2の前進機構128は、第2の低摩擦面126の下方に配置される。結果として、第2の前進機構128および第1の低摩擦面122は、第2の低摩擦面126の両側に配置される。
【0045】
分離機構
[0054]シート材104が包装機100の中に前進させられると、シート材104は、個々の包装テンプレートを形成するために使用できる長さに切断または分離させられる必要がある。典型的には、回転ナイフが、シート材を切断するために使用される。回転ナイフの利点の1つは、その信頼性である。しかしながら、回転ナイフの欠点は、切断を行うために回転ナイフがシート材を横断するように移動しなければならないため、切断速度が比較的遅いことである。回転ナイフの切断速度が比較的低いため、これを組み込む包装機のスループットが、望まれるものよりも低い。
【0046】
[0055]
図6および
図7は、シート材104を包装テンプレートのための長さに分離するために使用することができる分離機構140の立面図および平面図を示す。分離機構140は、上下切断移動によってシート材104を切断するナイフを含む。本明細書中で使用されるとき、「上下切断移動」は、垂直平面内の移動に限定されない。むしろ、一般に、「上下切断移動」は、シート材104に切断を作り出すためにシート材104に向かっておよびシート材104から離れるように移動するナイフを指す。したがって、対角面および/または水平面を通じてのナイフの移動は、ナイフが切断中のシート材104に向かっておよびそれから離れるように移動している限り上下切断移動とみなされ得る。ナイフの上下切断移動は、本明細書中で非作動位置と作動位置との間でナイフを移動させることとも呼ばれる。
【0047】
[0056]上下切断移動は、簡単に制御可能であるので有利である。別の利点は、1回の上下切断移動は、とても短くすることができ、回転ナイフと比較してあまり時間がかからないことである。さらに、上下切断移動は、切断用テーブルに対して実行される。切断用テーブルは、ナイフがシート材を切断する間、シート材の支持部として働く要素である。結
果として、ナイフの切断移動中、シート材は、望ましくない移動をしない。切断用テーブルは、ナイフのうちのカウンターナイフとしても働く。これは、切断用テーブルが、ナイフがシート材に及ぼす力に対してカウンター力を及ぼすことができることを意味する。結果として、シート材は、ナイフの下向き移動と共に移動しない。
【0048】
[0057]
図6をより詳細に参照すると、分離機構140は、立面図で示されている。見ることができるように、分離機構140は、切断用テーブル142を含む。切断用テーブル142は、シート材が送込み機構108を通り越して前進した後にシート材104を支持する上面を有する。切断用テーブル142は、切断縁144も含み、これは、以下より詳細に説明されるように、シート材104の切断を容易にするのを助ける。
【0049】
[0058]分離機構140は、第1および第2のナイフ146、148も含む。第1のナイフ146は、取付け端150、自由端152、およびそれらの間に少なくとも部分的に延びる第1のナイフエッジ154を有する。同様に、第2のナイフ148は、取付け端156、自由端158、およびそれらの間に少なくとも部分的に延びる第2のナイフエッジ160を有する。第1および第2のナイフ146、148の自由端152、158は、シート材104の上方で互いに隣接して配置される。例えば、いくつかの実施形態では、第1および第2のナイフ146、148の自由端152、158は、2.54cm(1インチ)、1.905cm(0.75インチ)、1.27cm(0.5インチ)、0.635cm(0.25インチ)、または0.254cm(0.1インチ)未満だけ離間される。さらに、いくつかの実施形態では、自由端152、158は、シート材104の中央のほぼ上方に配設される。第1および第2のナイフ146、148の取付け端150、156は、シート材104の対向した側部に隣接して配置される。
【0050】
[0059]第1および第2のナイフ146、148の取付け端150、156は、それぞれトラック162、164に接続される。取付け端150、156とトラック162、164との間の接続は、第1および第2のナイフ146、148がシート材104に向かっておよびシート材104から離れるように昇降または移動することを可能にするために移動可能である。さらに、第1および第2のナイフ146、148は、上がった位置と下がった位置との間でナイフ146、148を移動させるために1つまたは複数のアクチュエータ166(例えば、モータ、ばね、シリンダなど)に関連している。いくつかの実施形態では、ナイフ146、148に関連した1つまたは複数のアクチュエータ166は、非作動位置と作動位置の間で第1および第2のナイフ146、148を同時に移動させる。他の実施形態では、1つまたは複数のアクチュエータ166は、非作動位置と作動位置との間で第1および第2のナイフ146、148を独立して移動させることが可能にされてもよい。
【0051】
[0060]切断用テーブル142の切断縁144ならびに第1および第2のナイフ146、148は、シート材104を切断するために協働するように構成することができる。例えば、第1および第2のナイフ146、148は、第1および第2のナイフ146、148が非作動位置から作動位置へ移動するときに、切断縁144ならびに第1および第2のナイフエッジ154、160がシート材104を効率的に切断することを可能にするように、サイズ決め、成形、配置、および/または切断縁144に対して方向付けすることができる。
【0052】
[0061]例として、第1および第2のナイフエッジ154、160は、第1のナイフエッジ154と切断縁144との間および第2のナイフエッジ160と切断縁144との間に接触箇所を作り出すように、切断用テーブル142の切断縁144に対してそれぞれ角度付けることができる。より具体的には、切断用テーブル142の切断縁144は、平面内にあり、第1および第2のナイフエッジ154、160は、切断縁144の平面に向かっ
ておよび/または横断するように角度付けることができる。いくつかの実施形態では、第1のナイフエッジ154は、第1のナイフ146の取付け端150が平面の第1の側に配設されるとともに、第1のナイフ146の自由端152が平面の第2の側に配設されるように、切断用テーブル142の切断縁144に対して角度付けられる。同様に、第2のナイフエッジ160は、第2のナイフ148の取付け端156が平面の第1の側に配設されるとともに、自由端158が平面の第2の側に配設されるように、切断用テーブル142の切断縁144に対して角度付けることができる。
【0053】
[0062]いくつかの実施形態では、分離機構140は、切断縁144に対して第1および第2のナイフ146、148を付勢または維持する、第1および第2のナイフ146、148の各々に関連した付勢部材を含む、例えば、
図7は、第1のナイフ146の平面図を示す。見ることができるように、第1のナイフ146の取付け端150は、第1のナイフ146が切断縁144の方に角度付けられるように(枢動式にまたはある角度で)取り付けることができる。さらに、付勢部材168は、第1のナイフ146および切断縁144がシート材104を切断することができるように第1のナイフ146が切断縁144に十分な力で接触することを確実にするために第1のナイフ144に力を加える。さらに、付勢部材168は、第1のナイフエッジ154と切断縁144との間の単一の移動接触箇所が、縁が完全に直線であるとは限らないときでも一貫していることを確実にする。結果として、付勢部材168は、構成要素の費用のかかる寸法公差の必要を減少させる。第2のナイフ148は、同様の付勢部材を含むことができる。付勢部材は、ばね、シリンダ、モータなどを含み得る。
【0054】
[0063]第1および第2のナイフ146、148が切断縁144に向かって角度付けられる(例えば、自由端152、158が取付け端150、156よりも切断縁144に近く配設される)ことに加えて、第1および第2のナイフは、第1および第2のナイフエッジ154、160が切断用テーブル142の切断縁144に対して2方向に角度付けられるように、取付け端150、156から自由端152、158に向かって先細りすることもできる。例えば、第1のナイフエッジ154は、付け端150に隣接した第1の端と、自由端152に隣接した第2の端とを有し、第2の端は、第1の端よりも垂直に高く配設される。言い換えれば、第1のナイフ146は、第1のナイフエッジ154の反対側に非切断縁を有し、第1のナイフエッジ154の第2の端は、第1のナイフエッジ154の第1の端よりも非切断縁の近くに配置される。同様に、第2のナイフエッジ160は、取付け端156に隣接した第1の端と、自由端158に隣接した第2の端とを有し、第2の端は、第1の端よりも垂直に高く(または非切断縁の近くに)配設される。
【0055】
[0064]第1および第2のナイフ146、148の角度付きの構成の結果として、第1のナイフエッジ154と切断縁144との間および第2のナイフエッジ160と切断縁144との間の接触箇所は、第1および第2のナイフが非作動位置と作動位置との間で移動するときに切断縁144にわたって移動する。第1および第2のナイフエッジ154、160が本質的に互いの鏡像として構成されるので、第1のナイフエッジ154と切断縁144との間の接触箇所が第1の方向に切断縁144にわたって移動するとき、第2のナイフエッジ160と切断縁144との間の接触箇所は、第1の方向とは反対である第2の方向に切断縁144にわたって移動する。それにもかかわらず、第1および第2のナイフが、互いの鏡像でない場合があることを理解されよう。そのような場合には、接触箇所は、第1および第2のナイフが非作動位置と作動位置との間で移動するとき、同じ方向に移動することができる。
【0056】
折り目付け機構
[0065]シート材104が変換機100を通って前進するとき、シート材を
図1に示された包装テンプレート10などの包装テンプレートに変形するために様々な切断および折り
目がシート材104に形成される。包装テンプレート10などの包装テンプレートを作製することに関する課題の1つは、パネルA、B、C、およびDの間に横方向折り目を形成することである。典型的には、折り目付けツールが、折り目を形成するようにシート材にわたって横に移動させられる。上述した回転ナイフと同様に、シート材にわたって横に折り目付けツールを移動させることは、比較的遅くすることができ、それによって包装機のスループットを低下させる。さらに、折り目付けツールを横に移動させることは、折り目を形成するときにシート材が固定されることを必要とし、さもなければ、折り目が角度付きで形成され、または折り目付けツールが横方向折り目を折り目付けるように横と縦の両方に移動できなければならい。
【0057】
[0066]
図8は、一貫したかつ迅速なやり方でシート材104に横方向折り目を形成するために使用できる折り目付けシステム180を示す。折り目付けシステム180は、シート材が包装機100を通って移動するときにシート材104を支持する支持板182を含む。折り目付けシステム180は、シート材104を横断するようにおよびシート材104の長さを横切るように向けられている第1の折り目付け用ローラ184も含む。第1の折り目付け用ローラ184は、所定の直径を備えた本体186を有する。例示の実施形態では、本体186は、円筒形であるが、本体186は、他の形状を有してもよい。第1の折り目付け用リッジ188は、円筒形本体186から径方向に延びる。第1の折り目付け用リッジ188は、円筒形本体186と一体形成されてもよく、あるいは本体186に取り付けられる挿入物を含んでもよく、または本体186中の凹部内に受け入れられるとともにそこから延びる挿入物を含んでもよい。
【0058】
[0067]第1の折り目付け用ローラ184は、第1の折り目付け用リッジ188をシート材104と係合させてシート材104に折り目を形成するためにその軸まわりに回転するように構成されている。支持板182は、第1の折り目付け用ローラ184にカウンター圧力を与えて、第1の折り目付け用リッジ188がシート材104に折り目を形成することを可能にする。
【0059】
[0068]支持板182と円筒形本体186の外面との間の距離は、シート材104の厚さとほぼ同じまたはそれより大きいものとすることができる。結果として、第1の折り目付け用ローラ184が、(
図8に示されるように)第1の折り目付け用リッジ188がシート材104の方に向いていないように回転させられるとき、シート材104は、何ら折り目がシート材104に形成されることなく、第1の折り目付け用ローラ184と支持板182との間を移動することができる。
【0060】
[0069]対照的に、第1の折り目付け用リッジ188に外側径方向面が支持板182の方へ向けられるとき、それらの間の距離は、シート材104の厚さよりも小さくなる。結果として、シート材104は、第1の折り目付け用ローラ184が第1の折り目付け用リッジ188が支持板182の方へ向けられるように回転されるまであまり大きな影響を受けずに第1の折り目付け用ローラ184と支持板182との間に位置し得る。第1の折り目付け用リッジ188が支持板182の方へ向けられるように第1の折り目付け用ローラ184が回転されるとき、第1の折り目付け用リッジ188はシート材104に係合し、シート材104は第1の折り目付け用リッジ188と支持板182との間で圧縮され、それによってシート材104に折り目を形成する。
【0061】
[0070]いくつかの実施形態では、折り目付けシステム180は、第1の折り目付け用ローラ184とほぼ同様であり得る第2の折り目付け用ローラ190も含む。例えば、第2の折り目付け用ローラは、本体192と、第2の折り目付け用リッジ194とを含むことができる。第2の折り目付け用リッジ194は、本体192と一体形成されてもよく、あるいは本体192に取り付けられる挿入物を含んでもよく、または本体192中の凹部内
に受け入れられるとともにそこから延びる挿入物を含んでもよい。
図8に示されるように、第2の折り目付け用ローラ190は、第2の折り目付け用リッジ194をシート材104と係合させるように回転させてシート材104に折り目を形成するように構成されてもよい。さらに他の実施形態では、折り目付けシステム180は、3つ以上の折り目付け用ローラを含んでもよい。
【0062】
[0071]2つ以上の折り目付け用ローラ184、190を含む実施形態では、少なくとも第1および第2の折り目付け用ローラ184、190は、互いに隣接して配置することができる。例えば、第1および第2の折り目付け用ローラ184、190は、60.96cm(24インチ)未満、45.72cm(18インチ)未満、30.48cm(12インチ)未満、または15.24cm(6インチ)未満などだけ(シート材の送り方向に)離間されてもよい。第1および第2の折り目付け用ローラ184、190の比較的近い間隔は、折り目付けシステム180のサイズを制限する可能性があるとともに、折り目がシート材104に一緒に近くに形成されることを可能にする。
【0063】
[0072]第1および第2の折り目付け用ローラ184、190(またはさらなる折り目付け用ローラ)は、種々のやり方で動作することができる。例えば、第1および第2の折り目付け用ローラ184、190は、互いから独立して動作することができる。例として、第1の折り目付け用ローラ184は、シート材104に折り目を形成するように回転することができ、一方、第2の折り目付け用ローラ190は、シート材104から係合解除されたままであり、あるいはその逆も同様である。代替として、第1および第2の折り目付け用ローラ184、190は、シート材104に複数の折り目を同時に形成するように、シート材104に同時に係合するように構成することができる。さらに他の実施形態では、第1および第2の折り目付け用ローラ184、190は、シート材104に折り目を形成するためにシート材104に交互に係合するように構成することができる。第1の折り目付け用ローラ184と第2の折り目付け用ローラ190との間で交互にすることによって、シート材104に横方向折り目を形成することができる速度をかなり増大させることができる。
【0064】
[0073]いくつかの実施形態では、折り目付けシステム180または包装機100は、包装機100を通じてシート材104を送るように構成されている送り機構196を含む。折り目付けシステム180は、シート材104が包装機100を通って移動している間にシート材104に折り目を形成するように構成することができる。言い換えれば、シート材104は、横方向折り目が形成されることを可能にするために包装機100を通じた移動を停止する必要がない。むしろ、折り目付け用ローラは、シート材104が(送り機構196によって)包装機100を通って移動し続ける間に、シート材104と係合するように回転してシート材104に折り目を形成することができる。
【0065】
切断機構
[0074]上述したように、シート材104に折り目を作製することに加えて、切断は、箱のテンプレート10などの箱のテンプレートを作製するためにシート材104に形成することができる。例えば、切断は、隣接したフラップを互いから分離するためにシート材104に形成されてもよい。
図9および
図10は、それぞれシート材104に切断を形成するために使用できる切断ユニット200の立面図および平面図を示す。
【0066】
[0075]例示の実施形態では、切断ユニット200は、刃202と切断用テーブル204とを含む。刃202は、ギロチン型の刃とすることができる。例えば、刃202は、落下移動としても知られる上下移動206を実行することができる。刃202の構成は、比較的単純であり得る。例えば、刃202は、真っすぐなギロチン刃とすることができる。刃202は、例えば取付けセグメント208と切断セグメント210とを含む1つまたは複
数の部分を含んでもよい。
【0067】
[0076]刃202は、金属またはステンレス鋼から製造することができる。代替として、刃は、セラミック材料、または別の硬く鋭い材料から作製することもできる。
[0077]切断用テーブル204は、刃202に対してのカウンター刃として働くことができ、切断ユニットの良好な動作の役に立つ。切断用テーブル204は、切断縁212に沿って真っすぐであってもよく、これによって刃202は、切断用テーブル204の切断縁212に沿ってその切断縁214と共に摺動することができる。刃202は、このために、切断用テーブルに対して角度αで配置することができる。角度αにより、切断用テーブル204の切断縁212と刃202の切断縁214との間の接触箇所を導入する。この切断箇所は、第1の切断縁212と第2の切断縁214との間の接触箇所によって特定および形成することができる。接触箇所は、切断縁212、214が交わるときにのみ見ることができる。これは、各切断移動206中に生じる。これは、刃202および切断用テーブル204が、角度αが第1の切断縁212と第2の切断縁214との間に形成されるように配置されるまたは置かれることを意味する。シート材104の有効な切断が、接触箇所の位置で行われる。接触箇所の別名は、切断箇所である。この有効な切断が、
図9を参照して説明することができる。
【0068】
[0078]
図9は、切断用テーブル204の上方の位置における刃202を示す。これが
図9には接触箇所がまだない理由である。刃202および切断用テーブル204は、あまりに遠く離れているので、切断縁212、214は、交わらない。
図9の刃202がアクチュエータ216によって下向きに移動するとき、接触箇所は、切断移動中の所定の瞬間に生じる。
図9では、この接触箇所は、刃202の右手側に生じる。代替として、別の実施形態では、これは刃の左手側に生じることもあり得る。例えば、これは、刃を他方の側から傾けさせることによって可能である。この接触箇所、または切断箇所は、刃202の各移動206中に動く。これは、切断移動206中に所定の距離にわたって、接触箇所の位置が切断用テーブル204の切断縁212にわたって動くことを意味する。
図9では、接触箇所のこの変位は、右から左へ行く。接触箇所のこの変位は、刃202の位置の関数である。刃202が真っすぐな刃である場合には、この変位は、刃202の位置に正比例する。
【0069】
[0079]切断用テーブル204は、上側部218に沿って平らにすることができ、それによってシート材104は、この平らな上側部218の上を進むことができる。この上側部218は、シート材104がさほどの抵抗なく前進することができるように滑らかにすることができる。代替として、切断用テーブル204は、摺動面(図示せず)からある距離に設けられる鋭い縁を有する刃の形態とってもよい。この摺動面は、
図9の切断用テーブル204の平らな上側部218と同様にシート材104を支持する機能を実現する。鋭い縁を有する刃は、刃に対してのカウンター刃として働く。ここで、刃の鋭い縁は、切断縁212として働く。刃は、アクチュエータ216によって制御される。このアクチュエータ216は、刃202が切断用テーブル204に対しての上下切断移動206を実行できることを確実にする。この切断移動206は、直線運動であり得る。例えば、アクチュエータは、空気式または電気機械式アクチュエータとすることができる。アクチュエータ216の動きは、上下方向206の直線運動であり得る。
【0070】
[0080]
図10は、刃202に力Fを及ぼすために設けられる圧力要素220を示す。より詳細には、この力は、第1の切断縁212と第2の切断縁214との間の圧力が増大することができるように向けられる。結果として、刃202と切断用テーブル204との間の距離222が減少する。
図10は、圧力要素220が、ヒンジ要素224からある距離に配置されることをさらに示す。それによって、この圧力は、ヒンジ要素224に力Fに対してカウンター力を及ぼさせることによって増加し、トルクF’が引き起こされる。こ
のトルクF’は、切断箇所と一致する接触箇所における第1の切断縁212と第2の切断縁214の間の接触を確実にする。より詳細には、刃202が切断用テーブル204に押し付けられるので、それは、切断用テーブル204と刃202との間の接触箇所に対する圧力を増加させる。
【0071】
[0081]ヒンジ要素224は、上向き軸226にヒンジ式に取り付けることができ、それによって刃202は、刃202が切断用テーブル204に対してより近くにあるまたは切断用テーブル204からより遠くにあるように回転することができる。言い換えれば、刃202と切断用テーブル204との間の距離222は、調整可能である。これは、切断ユニットの良好な動作にとって重要であり得る。刃202が切断用テーブル204に近づく下向き移動206を実行するとき、切断用テーブル204は、カウンター刃としてより有効に働く。
【0072】
[0082]図示されていない代替実施形態では、圧力要素は、ヒンジ要素224におけるトルクばねとして具体化することができる。さらなる代替として、圧力要素は、空気式シリンダまたはばねとして具体化することができる。
【0073】
[0083]使用中、刃202は、カウンター刃212に対して移動し、それによってシート材104は、切断縁214が切断用テーブル204の切断縁212に接触する位置で切断される。刃202は、刃202および切断用テーブル204の切断縁212、214が最小の面積にわたってのみ接触するようにある角度αにあることができ、この接触面積は、切断箇所に関連している。圧力要素220の効果は、この接触面積に関連している。切断移動206により、刃202は、振動または曲げなどの望ましくない影響を受ける。この接触面積は、圧力要素220に刃202を押圧させることによって確実にすることができる。
【0074】
[0084]前述より、
図9および
図10に示された切断機構は、
図6および
図7の分離機構140と類似または同一であり得、あるいはその逆も同様であることが理解されよう。例えば、各実施形態からの刃、切断用テーブル、動作、機能などの構成は、互いに類似または同一であり得る。同じように、一実施形態に関連して図示または説明された態様は、他の実施形態に組み込まれてもよい。
【0075】
[0085]
図11は、シート材104を箱のテンプレートに変換するために包装機100に組み込むことができる変換組立体230の概略平面図を示す。
図11の変換組立体230は、図の上に示された入口232と、図の下に示された出口234とを有する。入口232の位置で、シート材104は、連続長さとして供給される。出口234で、結果として得られる箱のテンプレートが、変換組立体230から出る。
【0076】
[0086]変換組立体230は、入口232を介して変換組立体230に入る連続長さのシート材104を分けるように構成され、各セグメントは、箱のテンプレートを作り出すために与えられる。変換組立体230は、例えば、箱のテンプレートに側フラップを作り出すために、および折り目を与えるために(例えば、そのパネルを定めるために)、各セグメントに切断を与えるようにさらに構成されている。連続長さが連続した、すなわち、シート材104が入る速度はほぼ一定であるやり方で、または不連続な、すなわち、シート材104が入る速度は一定でないやり方で、入口232を介して供給可能であることが明らかである。シート材104が不連続なやり方で供給されるとき、シート材104は、例えば、定期的に停止させられ得る。シート材104のこれらの停止は、1つまたは複数の切断ユニット236と同期され得る。次いで、切断ユニット236は、シート材104が静止している間に、シート材104に切り口を作製することができる。これにより、変換組立体230の移動の方向238に見られるように、切断ユニット236が一定の位置に
与えられることを可能にする。シート材104が連続的に供給されるとき、切断ユニット236は、切断中に切断ユニット236を移動の方向238にシート材104と同期的に移動させることができるスライド上に配置することができる。そのようなスライドを用いて、静止している間にシート材104を切断することともに、シート材104の異なる長手方向位置で複数の切断を行うことが可能である。切断ユニット236およびシート材104の相対位置は関連しているので、上記のものの組合せも可能であり、1つまたは複数の切断ユニット236と共に働くことが可能である。
【0077】
[0087]変換組立体230は、以下の構成要素、すなわち、縦刃240、長手方向折り目付け用車輪242、(上述した折り目付けシステム180と類似または同一であり得る)横方向折り目付け用ローラ244、および切断ユニット236を含むこともできる。機械の必須の動作に悪影響を及ぼさせることなく、これらの異なる構成要素の順序は、異なるやり方で変更されてもよいことが明らかであろう。切断ユニット236は、連続長さのシート材104をセグメントに切断するために、ここで、例えば、入口232に設けることができ、その後に異なるセグメントが個々にさらに処理される。排出部244は、連続長さのシート材104をセグメントに切断するために設けられる切断ユニット236の下流に配置することができる。これは、以下さらに説明される。
【0078】
[0088]縦刃240は、シート材104を切断するための刃として形成される周縁を有する円盤として形成することができる。この円盤は、シート材104にわたって横方向に延びるシャフト上に配置することができる。円盤は、横切る方向に変位可能であり得る。円盤は、アクチュエータによって横切る方向に変位可能であり得るとともに、円盤の横方向位置は、コントローラ246によって調整可能であり得る。これは、シート材104の異なるセグメントを異なる幅に切断することを可能にする。これにより、変換組立体230を用いて交互に異なる幅の箱のテンプレートを製造することを可能にする。代替として、縦刃240は、いくつかの横方向シャフト上に配置することができる。
【0079】
[0089]縦刃240と同様に、長手方向折り目付け用車輪242は、横方向シャフトに配置することができる。長手方向折り目付け用車輪242は、アクチュエータを介して横切る方向に配置することもでき、この位置は、コントローラ246によって制御される。これは、連続するセグメント中の長手方向折り目が異なる横方向位置に形成されることを可能にする。連続した箱のテンプレートは、これによって、異なる折り畳み線を有することができる。
【0080】
[0090]移動の方向に見られるように、2つの横方向折り目付け用ローラ244は、互いに隣接して配置することができる。横方向折り目付け用ローラ244は、ほぼ同一の形態をとることができ、コントローラ246によって個々に制御可能であり得る。各横方向折り目付け用ローラ244は、所定の直径を備えた円筒形本体の形態をとることができる。円筒形本体には、円筒形本体ほぼ全長にわたって延びる突出部が設けられる。この突出部は、シート材104が折り目付け用ローラ244の下を通るときに、および円筒形本体が回転するときに、突出部によってシート材104にくぼみを作製するために設けられる。板の形態をとり得るカウンター圧力要素は、このために、折り目付け用ローラ244の下に設けられる。ここで、板と円筒状面との間の距離は、シート材104の厚さ以上であり、突出部が板に最も近くのその位置にあるときの円筒状面上の突出部の上部と板との間の距離は、シート材104の厚さよりも小さい。したがって、シート材104は、突出部が厚紙にくぼみを実現するように回転するまで、それによってあまり影響を受けることなく、折り目付け用ローラ244の下を通ることができる。
【0081】
[0091]横方向折り目付け用ローラ244が、シート材104に所定の位置で横方向折り目を形成するためにどのように制御され得るのかやはり理解されよう。2つの横方向折り
目付け用ローラ244が設けられているので、変換組立体230を通じたシート材104の通し送りがスローダウンされる必要なく、2つの横方向折り目が、厚紙に互いに近くに設けられ得る。2つの横方向折り目がシート材104に互いに近くに与えられなければならず、たった1つの横方向折り目付け用ローラ244が与えられるとき、もう一度シート材104まで突出部を回転させることができるように完全な回転を実行するための時間を1つの横方向折り目付け用ローラ244に与えるために、シート材104の通し送りは停止されなければならないことが理解されよう。2つの横方向折り目付け用ローラ244が、このスローダウンに対する解決策を与え、通し送りが高くなることを可能にする。
【0082】
[0092]いくつかの実施形態では、移動の方向に見られるように、変換組立体は、複数の切断ユニット236a、236a’、236b、236b’、236c、236c’を含む。この複数の切断ユニット236a、236a’、236b、236b’、236c、236c’は、互いに隣接して2つずつ配置されてもよい。この複数の切断ユニット236a、236a’、236b、236b’、236c、236c’は、コントローラ246に接続することができる。したがって、異なる切断ユニットの良好な協働が保証され得る。結果として、複数の切断ユニット236a、236a’、236b、236b’、236c、236c’は、複数の切断ユニット236a、236a’、236b、236b’、236c、236c’に切断移動206をほぼ同時に実行させることによってほぼ同時にシート材104にいくつかの切断を作製することができる。シート材104は、複数の切断ユニット236a、236a’、236b、236b’、236c、236c’が
図9に示される位置にあるときに前進することができる。この位置は、切断移動が実行されていないときの位置である。
【0083】
間違った折り目の除去
[0093]多数の箱のテンプレートが形成されなければならないとき、本明細書に説明されるような機械、システム、または装置が、箱のテンプレートを作製するために用いられ得る。シート材の供給部は、箱のテンプレートを形成するために使用されるシート材を供給することができる。典型的には、シート材は、連続的にまたはほぼ連続的に供給される。このために、シート材は、ロール上で供給することができる。代替として、ある連続長さのシート材が供給されてもよく、この連続長さは、ジグザグのやり方で折り畳まれ、連続長さがシート材の一連の真っすぐな層によって形成されるようになっている。供給部から、シート材を切断装置の中に送ることができ、そこでシート材は複数のセグメントに切断され、各セグメントは箱のテンプレートを形成するためにさらに処理される。
【0084】
[0094]連続長さのシート材の中の不規則性は、箱のテンプレートおよび/またはそこから形成される箱の品質に潜在的に悪影響を及ぼし得る。連続長さが、ジグザグのやり方で折り畳まれるとともにスタックにあるシート材の一連の層として供給されるとき、スタック中の各折り畳みは、シート材にいわゆる間違った折り目を形成する。間違った折り目は、シート材に存在するが、箱を形成するためにシート材または箱のテンプレートの折り畳み時に折り畳みに役立つものとして配置されなかった折り目である。箱のテンプレート中の不運な位置にある間違った折り目は、箱のテンプレート上のその位置における箱の折り畳みプロセス全体を混乱させる可能性があるという試験が示されている。これは、箱のテンプレートのさらなる処理の問題を引き起こし得る。不規則性を検出し、切断装置を制御するコントローラへ不規則性の位置を送信することによって、排出サイクルを作動させることができる。排出サイクルは、連続長さから廃棄セグメントを切断し、それを排出することができる。この排出サイクルは、不規則が箱のテンプレートに紛れ込まず、または少なくとも箱のテンプレートの所定の問題ゾーンにあることにならないことを確実にする。これは、以下さらに説明される。
【0085】
[0095]別の不規則性は、シート材の一連の2つの長さに関し得る。連続長さのシート材
は、無限に長い形態で供給されない。連続長さのシート材は、ロール上でまたはスタックで供給される。実際には、ロールの端またはスタックの端は、新しいロールまたは新しいスタックの始めに接続することができる。この接続の位置において、連続長さのシート材は、箱のテンプレートに望ましくないものであり得る他の特性を有する。少なくともこれらの他の特性は、箱のテンプレート中の所定の問題ゾーンに問題を引き起こす可能性があり、これによって箱のテンプレートは、最適なやり方でもはや折り畳むことができない。排出サイクルを作動させることによって、様々なタイプの不規則性を、シート材から切断し、排出することができる。
【0086】
[0096]
図12は、本明細書に開示された他の装置と類似または同一であり得る切断装置250の概略側面図を示す。
図12は、切断装置250のたった1つの横方向折り目付け用ローラ252、およびコントローラ254を示す。横方向折り目付け用ローラ252aおよび252bは、突出部256をそれぞれ備える。横方向折り目付け用ローラ252aおよび252bは、上述したように、圧力板258の上方にさらにそれぞれ配置される。
図12の実施形態の代替として、別個の圧力板258が、折り目付け用ローラ252aおよび252bごとに設けられ得る。さらなる代替として、カウンターローラ(図示せず)が、圧力板258の代わりに設けられてもよい。次いで、カウンターローラは、シート材がローラを通って移動することができるように折り目付け用ローラと同期して駆動することができる。カウンターローラとの組合せにおける横方向折り目付け用ローラ252a、252bの利点は、突出部258がシート材において通るときに、カウンターローラがシート材の下側で横方向折り目付け用ローラと同じ前方移動を実行することである。それによって、前方移動に対する抵抗は、増加しない。圧力板258が設けられるとき、シート材の下側の位置における滑り抵抗は、突出部256が圧力板258を押し付けるときに一時的に増加し得る。カウンターローラの場合、ローラ間のおよびシート材上の圧力は、増加するが、前方移動に対しての抵抗は生じない。
【0087】
[0097]
図12は、連続長さのシート材を供給する供給部260をさらに示す。
図12の実施形態では、連続長さのシート材は、スタック262に形成される。スタック262において、複数の真っすぐなシートまたはシート材の層は、ジグザグなやり方で互いに接続されて連続長さを形成する。シート材のスタックの利点は、スタックがビーム状空間を占め、それによってより容易かつ効率的に配置するおよび取扱うことができるので、スタックをロールよりも効率的に輸送することができることである。さらなる利点は、スタック中のシートが全方向に真っすぐであり、したがっていかなる曲線も有さないことである。スタックの代替は、シート材のロールである。しかしながら、ロールは、取扱いがより難しく、および保管するのにあまり効率がよくないことである。ロールの場合には、シート材は、ロールを形成するのに必要である曲線をさらに有する。さらに、全てのタイプのシート材をロールで供給することはできない。さらなる利点は、供給部の位置でシート材を製造することである。
【0088】
[0098]スタック262の欠点は、シート材が連続長さの隣接したシート間で180度まで折り畳まれることである。これは、折り目を作り出す。この折り目の位置で、厚紙は、将来の使用時に常に容易に折り畳まれる傾向がある。シート材のさらなる加工において折り畳みが望ましくない位置でこの折り目が箱のテンプレートに紛れ込むとき、この折り目は、間違った折り目と呼ばれる。一部の状況では、間違った折り目は、箱を形成する際に問題を生じさせ得る。
【0089】
[0099]完全さのために、
図12は、原理でスタック262を巻かないための巻戻し補助器具264を示す。巻戻し補助器具264は、連続長さのシート材が回転によって切断装置250の入口268に供給されるように回転266するように与えられる。巻戻し補助器具264は、種々の異なる形態をとることができ、例えば、静的に曲げられた案内板の
形態を含む。
【0090】
[00100]
図12は、スタック262の端とさらなるスタック(図示せず)の始めとの間
の接続部270をさらに示す。そのような接続部270は、厚紙のさらなる加工においてやはり問題があり得る。いくつかの実施形態では、接続部270、およびスタック262の隣接したシート間の折り畳み線は、不規則性と考えられる。
【0091】
[00101]
図12は、不規則性を検出するセンサ272をさらに示す。センサ272は、
非接触センサとして
図12に示される。いくつかの実施形態では、センサは、カメラであり得る。不規則性を検出するために接触センサがやはり設けられてもよいことが明らかであろう。したがって、本開示は、非接触センサに限定されない。
図12では、センサは、供給部260と切断装置250の間に配置される。代替として、センサ272は、切断装置250の入口268に配置されてもよい。さらなる代替として、センサ272は、供給部260に一体化されてもよい。
【0092】
[00102]センサ272は、コントローラ254に動作可能に接続されている。コントロ
ーラ254は、センサ272がシート材に不規則性を検出したいときにセンサ272からの入力を受信する。コントローラ254は、切断装置250の入口の位置でシート材の送り速度を制御することもできる。センサ272の位置は知られており、シート材の送り速度は、コントローラ254によって調整することができるので、センサ272によって検出された不規則性の位置は、やはり知られ得る。より詳細には、コントローラ254は、不規則性が切断装置250によって作製される連続するセグメントにあることになる場所を計画することができる。これは、不規則性に潜在的に問題があると判断されるとき、コントローラ254が排出サイクルを初期化することを可能にする。コントローラは、セグメントまたは箱のテンプレート上へ計画される不規則性が潜在的に問題あるときを判断することを可能にさせる論理を備えることができる。例えば、間違った折り目が所望の折り目から所定の距離(例えば、2cm)未満に位置することが計画される場合に事前設定が可能であり得る。そのような場合には、間違った折り目は、問題があるとみなされ得る。代替としておよび/またはさらに、コントローラ254は、間違った折り目が箱のテンプレート10のB-セグメントに位置するときに、間違った折り目について問題があると判断するようにプログラムすることができる。コントローラは、生成されるセグメントおよび/または箱のテンプレートの上へ間違った折り目の計画に基づいて問題の状況を検出することができる。コントローラが問題の状況を検出するとき、廃棄サイクルが初期化される。
【0093】
[00103]この文脈において、コントローラ254が切断装置250を制御して、箱のテ
ンプレート10を作製することができることが説明され、連続的な箱のテンプレート10は、様々な差寸法を有することができる。異なる寸法は、対応する箱のテンプレートによって形成される箱に梱包されなければならない商品に関連している。コントローラ254は、その寸法を含む梱包される商品についての情報を集め、対応する箱のテンプレート10を作製する。コントローラ254は、切断装置250の使用中に作り出される複数の箱のテンプレートの仕様が含まれるメモリを含むことができる。この知識により、不規則性を計画することを可能にし、廃棄セグメントが排出されるときを決定することが可能にさせる。典型的には、廃棄セグメントは、2つの連続するセグメント間にあるシート材の長さの部分によって形成される。廃棄セグメントを除去することによって、さもなければ連続するセグメントは、廃棄セグメントとして切り取られて排出されるシート材の部分の長さに等しい距離だけ互いから分離される。
【0094】
[00104]廃棄セグメントのサイズは、様々なやり方で決定することができる。例えば、
最小サイズは、廃棄セグメントの取扱いを容易にするために与えることができる。いくつ
かの実施形態では、切断装置250において極端に狭いストリップを取扱うことは、難しい場合がある。いずれにしても、廃棄セグメントのサイズは、不規則性が廃棄セグメント内に位置するように決定することができる。代替として、廃棄セグメントのサイズは、計画に基づいて決定することができ、間違った折り目が、問題のゾーンの外側のセグメントにあることになることを確実にするという目的である。そのような構成において、廃棄量はより少なくなるが、コントローラのアルゴリズムは、より複雑である。廃棄セグメントの排出は、折り畳み用機械または他の加工によって不規則性が箱のテンプレート10のさらなる加工に悪影響を及ぼさないことを確実にすることができる。
【0095】
[00105]
図13は、
図12のシステムの平面図を示す。
図13は、センサ272がコン
トローラ254に動作可能に接続されていることを示す。図は、箱のテンプレート10を連続長さのシート材104から作製することができることをさらに示す。このプロセスは、コントローラ254によって制御されており、コントローラ254は、仕様、すなわち、切断の位置、折り目の寸法および位置を知り、切断装置250の要素を制御する。
図13は、連続長さのシート材の連続するセグメントが連続した箱のテンプレート10を形成できることを示す。
図13は、2つの箱のテンプレート10の間に位置する廃棄セグメント280をさらに示す。
図13の実施形態では、廃棄セグメント280は、
図12を参照して上述されている接続部270を含む。
図13は、廃棄セグメント280が排出244できることを示す。上記の説明に基づいて、および示された図に基づいて、所定のサイズの廃棄セグメント280の排出により、箱のテンプレート10がより最適に作り出され得るという結果になることが理解されよう。より最適には、間違った折り目が箱のテンプレート10の所定のゾーン内にないとして定められる。
【0096】
[00106]廃棄セグメント280の排出を容易にするために、廃棄セグメント280自体
は、一部の状況において、実際には複数の廃棄セグメント270が交互に除去されるように分けられることもできる。
【0097】
[00107]本明細書中の本開示に鑑みて、各実施形態は、種々の形態をとることができ、
または本明細書中に記載された特徴の種々の異なる組合せを含むことができる。例として、ほぼ硬質のシート材を箱または他の包み類に組み立てるための包装テンプレートに変換するために用いられる包装機は、
シート材の第1の送りおよびシート材の第2の送りを包装機の中に向ける送込みシステムであって、
第1の低摩擦面および関連した第1の前進機構であって、第1の前進機構は、シート材の第1の送りを第1の低摩擦面に沿っておよび包装機の中に係合および前進させるように構成されている、第1の低摩擦面および関連した第1の前進機構、ならびに
第2の低摩擦面および関連した第2の前進機構であって、第2の前進機構は、シート材の第2の送りを第2の低摩擦面に沿っておよび包装機の中に係合および前進させるように構成されている、第2の低摩擦面および関連した第2の前進機構を備え、
第1の低摩擦面および第2の低摩擦面は、薄い板の平行な対向した側部であり、または鋭角を形成し、薄い板または鋭角は、何ら折り畳みまたは折れ目をシート材に作り出すことなく、および送込みシステムを限られた分だけ再配置することで、または全く再配置することなく、シート材が包装機の中に前進することを可能にするように構成されている、送込みシステムと、
シート材が包装機を通って移動するときにシート材に対して1つまたは複数の変換機能を実行するように構成された1つまたは複数の変換用ツールと、を備えることができ、1つまたは複数の変換機能は、包装テンプレートを作り出すための折り目付け、折り曲げ、折り畳み、穴開け、切断、および刻み目付けからなる群から選択される。
【0098】
[00108]いくつかの実施形態では、第1の低摩擦面および第2の低摩擦面は、互いから
別々に形成される。他の実施形態では、第1の低摩擦面および第2の低摩擦面は、一体の構成要素の対向した側面に形成される。
【0099】
[00109]いくつかの実施形態では、第1の前進機構は、シート材の第1の送りを包装機
の中に移動させる1つまたは複数の送りローラ、ベルト、またはバンドを備える。同様に、いくつかの実施形態では、第2の前進機構は、シート材の第2の送りを包装機の中に移動させる1つまたは複数の送りローラ、ベルト、またはバンドを備える。
【0100】
[00110]いくつかの実施形態では、第1の前進機構は、第1の低摩擦面の上方または一
方の側に配置される。いくつかの実施形態では、第2の低摩擦面は、第2の低摩擦面および第1の前進機構が第1の低摩擦面の両側に配置されるように、第1の低摩擦面の下方または第2の側に配置される。いくつかの実施形態では、第2の前進機構は、第2の前進機構および第1の低摩擦面が第2の低摩擦面の反対側に配置されるように、第2の低摩擦面の下方または1つの側に配置される。いくつかの実施形態では、第1の低摩擦面および第2の低摩擦面は、約5度の鋭角をなす。いくつかの実施形態では、第2の低摩擦面は、包装機を通っているシート材の送り方向とほぼ平行に向けられ、第1の低摩擦面は、第2の低摩擦面から上に角度付けられる。いくつかの実施形態では、第1の低摩擦面は、包装機を通っているシート材の送り方向と鋭角をなすように包装機を通っているシート材の送り方向の上方または一方の側に角度付けられ、第2の低摩擦面は、包装機を通っているシート材の送り方向と鋭角をなすように包装機を通っているシート材の送り方向の下方または第2の側に角度付けられる。
【0101】
[00111]別の実施形態では、ほぼ硬質のシート材を箱または他の包み類に組み立てるた
めの包装テンプレートに変換するために用いられる包装機は、
包装テンプレートを作り出すのに使用するための長さにシート材を分離する分離システムを含み、分離システムは、
切断縁を有する切断用テーブルと、
取付け端、自由端、およびそれらの間に少なくとも部分的に延びる第1のナイフエッジを有する第1のナイフであって、第1のナイフエッジは、第1のナイフが非作動位置と作動位置との間で移動するときに、第1のナイフエッジと切断用テーブルの切断縁との間に単一のおよび移動する接触箇所を作り出すように切断用テーブルの切断縁に対して角度付けられる、第1のナイフと、
取付け端、自由端、およびそれらの間に少なくとも部分的に延びる第2のナイフエッジを有する第2のナイフであって、第2のナイフエッジは、第2のナイフが非作動位置と作動位置との間で移動するときに、第2のナイフエッジと切断用テーブルの切断縁との間に単一のおよび移動する接触箇所を作り出すように切断用テーブルの切断縁に対して角度付けられる、第2のナイフと、を備え、
第1および第2のナイフが作動位置へ移動するときに、第1および第2のナイフの自由端は、自由端の両方がシート材を通過することができるように互いに隣接して配置され、
第1および第2のナイフの取付け端は、シート材の両側に配置される。
【0102】
[00112]いくつかの実施形態では、切断用テーブルの切断縁が、1つの平面内にある。
いくつかの実施形態では、第1のナイフエッジは、第1のナイフの取付け端が平面の第1の側に配設されるとともに、自由端が平面の第2の側に配設されるように、切断用テーブルの切断縁に対して角度付けられる。いくつかの実施形態では、第2のナイフエッジは、第2のナイフの取付け端が平面の第1の側に配設されるとともに、自由端が平面の第2の側に配設されるように、切断用テーブルの切断縁に対して角度付けられる。
【0103】
[00113]いくつかの実施形態では、包装機は、切断用テーブルの切断縁に対して第1の
ナイフを付勢するように構成されている付勢部材も含む。付勢部材は、ばねを含むことができる。いくつかの実施形態では、包装機は、切断用テーブルの切断縁に対して第2のナイフを付勢するように構成されている付勢部材も含む。付勢部材は、ばねを含むことができる。
【0104】
[00114]いくつかの実施形態では、第1のナイフは、第1のナイフエッジが切断用テー
ブルの切断縁に対して角度付けられるように、取付け端から自由端に向かって先細りする。いくつかの実施形態では、第1のナイフは、第1のナイフエッジの反対側に非切断面を有し、第1のナイフエッジは、第1のナイフの取付け端に隣接した第1の端と、第1のナイフの自由端に隣接した第2の端とを有し、第2の端は、第1の端よりも非切断面の近くに配設される。
【0105】
[00115]いくつかの実施形態では、第2のナイフは、第2のナイフエッジが切断用テー
ブルの切断縁に対して角度付けられるように、取付け端から自由端に向かって先細りする。いくつかの実施形態では、第2のナイフは、第2のナイフエッジの反対側に非切断面を有し、第2のナイフエッジは、第2のナイフの取付け端に隣接した第1の端と、第2のナイフの自由端に隣接した第2の端とを有し、第2の端は、第1の端よりも非切断面の近くに配設される。
【0106】
[00116]いくつかの実施形態では、第1のナイフエッジと切断用テーブルの切断縁との
間の接触箇所は、第1のナイフが非作動位置と作動位置との間で移動するときに、切断縁にわたって移動する。同様に、いくつかの実施形態では、第2のナイフエッジと切断用テーブルの切断縁との間の接触箇所は、第2のナイフが非作動位置と作動位置との間で移動するときに、切断縁にわたって移動する。いくつかの実施形態では、第1のナイフエッジと切断縁との間の接触箇所が第1の方向に切断縁にわたって移動するときに、第2のナイフエッジと切断縁との間の接触箇所は、第1の方向とは反対である第2の方向に切断縁にわたって移動する。
【0107】
[00117]いくつかの実施形態では、第1のナイフは、非作動位置と作動位置との間で第
1のナイフを同時に移動させるように構成されている第1のアクチュエータに接続されている。同様に、いくつかの実施形態では、第2のナイフは、非作動位置と作動位置との間で第2のナイフを移動させるように構成されている第2のアクチュエータに接続されている。いくつかの実施形態では、第1および第2のアクチュエータは、非作動位置と作動位置との間で第1および第2のナイフ同時に移動させるように同期されている。いくつかの実施形態では、第1および第2のアクチュエータは、第1および第2のナイフを非作動位置と作動位置との間で独立して移動させることを可能にするように独立して動作可能である。
【0108】
[00118]いくつかの実施形態では、第1および第2のナイフの自由端は、2.54cm
(1インチ)、1.905cm(0.75インチ)、1.27cm(0.5インチ)、0.635cm(0.25インチ)、または0.254cm(0.1インチ)未満だけ離間される。
【0109】
[00119]別の実施形態では、ほぼ硬質のシート材を箱または他の包み類に組み立てるた
めの包装テンプレートに変換するために用いられる包装機は、
シート材に横方向折り目を形成する折り目付けシステムを含み、横方向折り目は、シート材を横断するように向けられ、シート材の長さを横切る、折り目付けシステムは、
シート材を支持する支持板と、
シート材を横断するように向けられ、シート材の長さを横切る第1の折り目付け用ローラと、を備え、第1の折り目付け用ローラは、そこから半径方向に延びる第1の折り目
付け用リッジを有し、第1の折り目付け用ローラは、第1の折り目付け用リッジをシート材と係合するように回転されてシート材に折り目を形成するように構成されている。
【0110】
[00120]いくつかの実施形態では、包装機は、シート材を横断するように向けられ、シ
ート材の長さを横切る第2の折り目付け用ローラも含み、第2の折り目付け用ローラは、そこから半径方向に延びる第2の折り目付け用リッジを有し、第2の折り目付け用ローラは、第2の折り目付け用リッジをシート材と係合するように回転されてシート材に折り目を形成するように構成されている。
【0111】
[00121]いくつかの実施形態では、第1および第2の折り目付け用ローラは、互いに隣
接して配置され、独立して動作可能である。いくつかの実施形態では、第1および第2の折り目付け用ローラは、60.96cm(24インチ)未満、45.72cm(18インチ)未満、30.48cm(12インチ)未満、または15.24cm(6インチ)以下だけ離間される。いくつかの実施形態では、第1の折り目付け用リッジは、第1の折り目付け用ローラ中の凹部内に受け入れられるとともにそこから延びる挿入物を備える。いくつかの実施形態では、第2の折り目付け用リッジは、第2の折り目付け用ローラ中の凹部内に受け入れられるとともにそこから延びる挿入物を備える。いくつかの実施形態では、第1および第2の折り目付け用ローラは、シート材に折り目を形成するためにシート材に交互に係合するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1および第2の折り目付け用ローラは、シート材に複数の折り目を同時に形成するためにシート材に交互に係合するように構成されている。
【0112】
[00122]いくつかの実施形態では、包装機は、包装機を通じてシート材を送るように構
成されている送り機構も含み、折り目付けシステムは、シート材が包装機を通って移動している間に、シート材に折り目を形成するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1の折り目付け用ローラおよび支持板は、シート材の両側に配設される。いくつかの実施形態では、第1の折り目付け用ローラは、第1の折り目付け用ローラが第1の折り目付け用リッジをシート材と係合させるように回転されてシート材に折り目を形成するときに、支持板に向けてシート材を圧縮する。いくつかの実施形態では、第2の折り目付け用ローラおよび支持板は、シートの両側に配設される。いくつかの実施形態では、第2の折り目付け用ローラは、第2の折り目付け用ローラが第2の折り目付け用リッジをシート材と係合させるように回転されてシート材に折り目を形成するときに、支持板に向けてシート材を圧縮する。
【0113】
[00123]別の実施形態では、シート材を切断する切断ユニットは、
第1の切断縁を有する切断用テーブルと、
第2の切断縁を有する刃と、
切断用テーブルと刃との間に取り付けられた第1のアクチュエータであって、切断移動時に切断用テーブルに対して刃を移動させるように構成され、第1および第2の切断縁は、切断移動中に第1の切断縁と第2の切断縁との間で接触箇所が特定できるような角度にある、第1のアクチュエータと、
接触箇所の位置で第1の切断縁と第2の切断縁との間の圧力を増加させるために刃に力を及ぼすように設けられた圧力要素と、を含む。
【0114】
[00124]いくつかの実施形態では、刃は、第2の切断縁を備える切断セグメントを有し
、刃は、第1のアクチュエータに取り付けるための取付けセグメントを有する。いくつかの実施形態では、刃は、軸まわりにヒンジ式に取り付けることができるヒンジ要素を介して第1のアクチュエータに取り付けられる。いくつかの実施形態では、ヒンジ要素は、カウンター力が軸まわりにトルクを引き起こすように、圧力要素からある距離に取り付けられ、力に対してカウンター力を与えるように構成されている。いくつかの実施形態では、
第1のアクチュエータは、リニアアクチュエータである。
【0115】
[00125]別の実施形態では、箱のテンプレートを作製するシステムであって、
シート材の供給部と、
切断装置と、
コントローラと、を備え、
供給部は、切断装置へシート材を供給するために設けられ、
切断装置は、前述の請求項のいずれか1つに記載の少なくとも1つの切断ユニットを含み、切断装置は、コントローラからの入力に基づいてシート材に切断を形成するように構成され、
切断装置は、送り方向に厚紙を前進させる送りラインを備える、システム。
【0116】
[00126]いくつかの実施形態では、少なくとも1つの切断ユニットは、少なくとも1つ
の切断ユニットの位置が横切る方向に調整することができるように、送りラインに対して横切る方向に移動可能な第2のアクチュエータを備える。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの切断ユニットは、シート材が両側で切断できるように送りラインの両側に配置された少なくとも2つの切断ユニットを備える。いくつかの実施形態では、少なくとも2つの切断ユニットは、その第1の切断縁が直線上にあるように配置される。いくつかの実施形態では、少なくとも2つの切断ユニットは、刃が互いに近くに配置されるように横切る方向に配置することができる。
【0117】
[00127]別の実施形態では、第1の切断縁を有する切断用テーブルおよび第2の切断縁
を有する刃を含む切断ユニットでシート材を切断する方法であって、第1の切断縁および第2の切断縁はある角度にある、方法が提供される。この方法は、
第1のアクチュエータによってほぼ直線の切断移動で切断用テーブルに対して刃を移動させるステップと、
接触箇所の位置で第1の切断縁と第2の切断縁との間の圧力を増加させるために、切断移動中に圧力要素によって刃を押圧するステップと、を含む。
【0118】
[00128]いくつかの実施形態では、上記方法は、
送りラインによって切断ユニットを含む切断装置へシート材を供給するステップと、
少なくとも1つの切断ユニットの位置が横切る方向に調整可能であるように第2のアクチュエータによって送りラインに対して横切る方向に刃を配置するステップと、をさらに含む。
【0119】
[00129]いくつかの実施形態では、切断装置は、シート材が両側で切断することができ
るように送りラインの両側に配置される少なくとも2つの切断ユニットを備える。いくつかの実施形態では、少なくとも2つの切断ユニットは、その第1の切断縁が直線上にあるように配置することができる。いくつかの実施形態では、少なくとも2つの切断ユニットは、シート材を別個の2つの部品に切断することを可能にするために切断移動中に刃が互いに近く配置されるように配置することができる。
【0120】
[00130]別の実施形態では、ある連続長さのシート材から箱のテンプレートを作製する
装置は、
シート材の供給部と、
切断装置と、
コントローラと、
センサ、を備え、
供給部は、連続長さのシート材を切断装置に供給するように設けられ、
切断装置は、箱のテンプレートを作製するために、コントローラからの入力に基づい
て連続長さのシート材を連続するセグメントに切断するように設けられ、
センサは、連続長さのシート材中の不規則性を検出し、不規則性の位置をコントローラへ送信するように構成されており、
コントローラは、連続長さのシート材中の廃棄セグメントの位置に基づいて切断装置で排出サイクルを作動させるように設けられ、排出サイクルは、廃棄セグメントを連続長さから切断し、排出させるように構成されている。
【0121】
[00131]いくつかの実施形態では、廃棄セグメントは、不規則性を含む。いくつかの実
施形態では、コントローラは、連続するセグメントのうちの1つにおける不規則性の位置を決定するために、位置に基づいて不規則性を連続するセグメントの上へ計画するように構成され、コントローラは、位置が所定のゾーン内に位置するときに排出サイクルを作動させるように設けられる。いくつかの実施形態では、コントローラは、連続するセグメントのうちの1つについて廃棄セグメントを排出するために排出サイクルを作動させ、廃棄セグメントは、所定のゾーンから位置を少なくとも移動させるのに十分であるサイズを有する。いくつかの実施形態では、不規則性は、間違った折り目、およびシート材の連続した長さ間のシームのうちの1つまたは複数である。
【0122】
[00132]いくつかの実施形態では、装置は、移動の方向にシート材を前進させる送りラ
インをさらに備え、切断装置は、箱のテンプレートを作製するために、シート材を連続するセグメントに切断し、セグメントに刻み目を形成するための1つまたは複数の刃を備える。いくつかの実施形態では、複数の刃は、移動の方向を横断する方向にシート材に切断を作製するように構成された横刃を含み、移動の方向にシート材に切断を行うように構成されている縦刃を備える。
【0123】
[00133]いくつかの実施形態では、切断装置は、箱のテンプレートに折り目を形成する
折り目付け機構をさらに備える。いくつかの実施形態では、折り目付け機構は、移動の方向を横断して延びるとともに互いに隣接して配置される少なくとも2つの折り目付け用ローラを備え、2つの横方向折り目が、折り目付け用ローラ間の距離に対応する横方向折り目間の距離で同時に形成することができるようになっている。
【0124】
[00134]別の実施形態では、ある連続長さのシート材から箱のテンプレートを生成する
方法は、
連続長さのシート材を切断装置へ供給するステップと、
箱のテンプレートを作製するためにコントローラからの入力に基づいて切断装置を用いて連続長さのシート材を連続するセグメントに切断するステップと、
センサによって連続長さのシート材中のある位置で不規則性を検出するステップと、位置をコントローラへ送信するステップと、
不規則性の位置に基づいて切断装置で、連続長さから廃棄セグメントを切断することを含む排出サイクルを作動させるステップと、
切断装置から廃棄セグメントを排出するステップと、を含む。
【0125】
[00135]いくつかの実施形態では、上記方法は、
連続するセグメントのうちの1つにおける不規則性の位置を決定するために不規則性の位置を連続するセグメントの上へ計画するステップをさらに含み、
排出サイクルを作動させるステップは、不規則性の位置が、連続するセグメントのうちの1つの所定のゾーン内にあることを計画されるときにだけ実行される。
【0126】
[00136]いくつかの実施形態では、不規則性の位置を計画するステップは、位置と所定
のゾーンの境界との間の距離を決定するステップと、距離をコントローラへ送信するステップとをさらに含む。いくつかの実施形態では、排出サイクルは、連続長さから少なくと
も距離の長さで廃棄セグメントを切断するように構成されている。いくつかの実施形態では、方法は、2つの横方向折り目が2つの横方向折り目付け用ローラの同期駆動によってほぼ同時に形成することができるように、互いに隣接して配置されている2つの横方向折り目付け用ローラを駆動させることによって箱のテンプレートに横方向折り目を形成するステップも含む。
【0127】
[00137]本発明は、その要旨または本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形
態で具体化することができる。記載された実施形態は、あらゆる点で単なる例示であり、非限定とみなされるべきである。したがって、本発明の範囲は、前述の明細書ではなく添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の均等物の意味および範囲内にある全ての変更は、その範囲内に含まれることになる。