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特許7624368サイレージ管理方法、サイレージ管理システムおよびサイレージ管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-22
(45)【発行日】2025-01-30
(54)【発明の名称】サイレージ管理方法、サイレージ管理システムおよびサイレージ管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/02 20240101AFI20250123BHJP
   A23K 30/15 20160101ALI20250123BHJP
【FI】
G06Q50/02
A23K30/15
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021148247
(22)【出願日】2021-09-13
(65)【公開番号】P2023041092
(43)【公開日】2023-03-24
【審査請求日】2024-02-22
(73)【特許権者】
【識別番号】720001060
【氏名又は名称】ヤンマーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100205350
【弁理士】
【氏名又は名称】狩野 芳正
(74)【代理人】
【識別番号】100117617
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭策
(72)【発明者】
【氏名】石川 彬
【審査官】木内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-248741(JP,A)
【文献】特開2020-010723(JP,A)
【文献】特開2005-261299(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
牧草を収穫する圃場から前記牧草を搬入する水平型サイロまで前記牧草を搬送する搬送車両の位置を複数の時刻で測定し、測定した前記位置と測定時刻とを関連付けた測位情報を取得することと、
前記測位情報に基づいて、前記圃場を識別する圃場情報を特定することと、
前記圃場情報に基づいて、前記牧草の種類を識別する草種情報を特定することと、
前記測位情報に基づいて、前記水平型サイロと、前記水平型サイロの中で前記牧草を搬入した搬入位置と、前記搬入位置に前記牧草を搬入した搬入時刻とをそれぞれ識別する搬入情報を特定することと、
前記圃場情報と、前記草種情報と、前記搬入情報とを紐付けたサイレージ情報を管理することと
を含み、
前記搬入情報を特定することは、
前記測位情報から、前記搬送車両が前記水平型サイロの中で後進を完了した停止位置を表す停止位置情報を抽出することと、
前記停止位置情報に基づいて前記搬入位置を特定することと
を含む
サイレージ管理方法。
【請求項2】
請求項に記載のサイレージ管理方法において、
前記搬入情報を特定することは、
前記測位情報から、前記搬送車両が前記停止位置に関連付けられた停止時刻を表す停止時刻情報を抽出することと、
前記停止時刻情報に基づいて前記搬入時刻を特定することと
をさらに含む
サイレージ管理方法。
【請求項3】
請求項またはに記載のサイレージ管理方法において、
前記搬入情報を特定することは、
前記水平型サイロで前記牧草に使用される添加物の種類を表す添加物情報を含むサイロデータベースを参照することと、
前記サイロデータベースから前記水平型サイロで使用される前記添加物情報を抽出することと
を含み、
前記サイレージ情報を管理することは、
前記サイレージ情報に前記添加物情報をさらに紐づけること
を含む
サイレージ管理方法。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載のサイレージ管理方法において、
前記搬送車両の積載量を表す情報を含む車両情報を取得すること
をさらに含み、
前記搬入情報を特定することは、
前記車両情報に基づいて、前記搬入位置に搬入した前記牧草の重量を表す搬入量情報をさらに識別する前記搬入情報を特定すること
をさらに含む
サイレージ管理方法。
【請求項5】
請求項1~のいずれか一項に記載のサイレージ管理方法において、
前記草種情報を特定することは、
前記圃場で栽培される前記牧草の種類を表す情報を含む圃場データベースを参照することと、
前記圃場データベースから前記圃場で収穫した前記牧草の前記草種情報を抽出することと
を含む
サイレージ管理方法。
【請求項6】
請求項1~のいずれか一項に記載のサイレージ管理方法において、
前記サイレージ情報を管理することは、
前記水平型サイロの中に複数の前記搬入位置が存在し、かつ、複数の前記搬入位置のそれぞれに搬入された前記牧草を収穫した圃場が異なるとき、複数の前記搬入位置がそれぞれ関連付けられた複数の前記サイレージ情報を区別して管理すること
をさらに含む
サイレージ管理方法。
【請求項7】
牧草を収穫する圃場から前記牧草を搬入する水平型サイロまで前記牧草を搬送する搬送車両の位置を複数の時刻で測定し、測定した前記位置と測定時刻とを関連付けた測位情報を取得することと、
前記測位情報に基づいて、前記圃場を識別する圃場情報を特定することと、
前記圃場情報に基づいて、前記牧草の種類を識別する草種情報を特定することと、
前記測位情報に基づいて、前記水平型サイロと、前記水平型サイロの中で前記牧草を搬入した搬入位置と、前記搬入位置に前記牧草を搬入した搬入時刻とをそれぞれ識別する搬入情報を特定することと、
前記圃場情報と、前記草種情報と、前記搬入情報とを紐付けたサイレージ情報を管理することと、
複数の前記サイレージ情報に基づいて、複数の前記牧草の組み合わせを、組み合わせた複数の前記牧草をブレンドすることによって所定の条件を満たすように算出して出力することと、
前記組み合わせに基づいて複数の前記牧草をブレンドすることと
を含
サイレージ管理方法。
【請求項8】
牧草を収穫する圃場から前記牧草を搬入する水平型サイロまで前記牧草を搬送する搬送車両の位置を複数の時刻で測定し、測定した前記位置と測定時刻とを関連付けた測位情報を取得する測位部と、
前記測位情報に基づいて、前記圃場を識別する圃場情報を特定する圃場情報特定部と、
前記圃場情報に基づいて、前記牧草の種類を識別する草種情報を特定する草種情報特定部と、
前記測位情報に基づいて、前記水平型サイロと、前記水平型サイロにおける前記牧草の搬入位置と、前記搬入位置に前記牧草を搬入した搬入時刻とを識別する搬入情報を特定する搬入情報特定部と、
前記圃場情報と、前記草種情報と、前記搬入情報とを紐付けたサイレージ情報を管理するサイレージ情報管理部と
を備え
前記搬入情報特定部は、
前記測位情報から、前記搬送車両が前記水平型サイロの中で後進を完了した停止位置を表す停止位置情報を抽出し、
前記停止位置情報に基づいて前記搬入位置を特定する
サイレージ管理システム。
【請求項9】
実行することによってサイレージ管理装置の処理を実現するサイレージ管理プログラムであって、
前記処理は、
牧草を収穫する圃場から前記牧草を搬入する水平型サイロまで前記牧草を搬送する搬送車両の位置を複数の時刻で測定し、測定した前記位置と測定時刻とを関連付けた測位情報を取得することと、
前記測位情報に基づいて、前記圃場を識別する圃場情報を特定することと、
前記圃場情報に基づいて、前記牧草の種類を識別する草種情報を特定することと、
前記測位情報に基づいて、前記水平型サイロと、前記水平型サイロにおける前記牧草の搬入位置と、前記搬入位置に前記牧草を搬入した搬入時刻とを識別する搬入情報を特定することと、
前記圃場情報と、前記草種情報と、前記搬入情報とを紐付けたサイレージ情報を管理することと
を含み、
前記搬入情報を特定することは、
前記測位情報から、前記搬送車両が前記水平型サイロの中で後進を完了した停止位置を表す停止位置情報を抽出することと、
前記停止位置情報に基づいて前記搬入位置を特定することと
を含む
サイレージ管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はサイレージ管理方法、サイレージ管理システムおよびサイレージ管理プログラムに関し、例えば、バンカーサイロなどの水平型サイロを使用するサイレージ管理方法、サイレージ管理システムおよびサイレージ管理プログラムに好適に利用できるものである。
【背景技術】
【0002】
家畜の飼料であるサイレージを製造するために牧草を発酵させる施設として、バンカーサイロなどの水平型サイロがある。上記に関連して、特許文献1(特開平09-000058号公報)には、バンカーサイロが開示されている。このバンカーサイロは、実質的に長方形の床面と、この床に、長方形の4辺のうちの3辺に対応する位置で接続された3枚の側壁とを有する。これら3枚の側壁が互いに接続される一方で、長方形の4辺のうちの残る1辺に対応する位置は解放されており、この位置から搬送車両が外部から進入して側壁で囲まれたバンカーサイロの内部に牧草を搬入することができる。
【0003】
さらに、バンカーサイロなどの水平型サイロに側壁で仕切られた複数の区画がある場合は、それぞれの区画に異なる種類の牧草を搬入することができる。このようにして製造された複数の種類のサイレージを適切な組み合わせおよび適切な割合でブレンドすることで、飼料の品質を安定させることができる。また、複数の水平型サイロで製造したサイレージをブレンドしてもよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平09-000058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
サイレージを適切にブレンドするためには、水平型サイロごとにサイレージを管理する必要がある。つまり、水平型サイロの中のそれぞれの場所に搬入した牧草について、草種、収穫された圃場、収穫された日時、搬入された水平型サイロの中の位置、水平型サイロに搬入された日時、牧草を発酵させるために用いた添加物の種類、などを正確に記録する必要がある。しかし、このような情報を、使用者が紙媒体などで記録することも、後から見直すことも、煩雑な作業となる。
【0006】
上記状況に鑑み、本開示は、水平型サイロのサイレージを効率よく管理することのできるサイレージ管理方法、サイレージ管理システムおよびサイレージ管理プログラムを提供することを目的の1つとする。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0008】
一実施の形態によれば、サイレージ管理方法は、牧草を収穫する圃場(2)から牧草を搬入する水平型サイロ(4)まで牧草を搬送する搬送車両(3)の位置を複数の時刻で測定し、測定した位置と測定時刻とを関連付けた測位情報を取得すること(S102)とを含む。サイレージ管理方法は、さらに、測位情報に基づいて、圃場(2)を識別する圃場情報を特定すること(S103)と、圃場情報に基づいて、牧草の種類を識別する草種情報を特定すること(S104)と、測位情報に基づいて、水平型サイロ(4)と、水平型サイロ(4)の中で牧草を搬入した搬入位置と、搬入位置に牧草を搬入した搬入時刻とをそれぞれ識別する搬入情報(S105)を特定することとを含む。サイレージ管理方法は、さらに、圃場情報と、草種情報と、搬入情報とを紐付けたサイレージ情報を管理すること(S106)を含む。
【0009】
一実施の形態によれば、サイレージ管理システム(1)は、測位部(312)と、圃場情報特定部(614)と、草種情報特定部(615)と、搬入情報特定部(616)と、サイレージ情報管理部(617)とを備える。測位部(312)は、牧草を収穫する圃場(2)から牧草を搬入する水平型サイロ(4)まで牧草を搬送する搬送車両(3)の位置を複数の時刻で測定し、測定した位置と測定時刻とを関連付けた測位情報を取得する。圃場情報特定部(614)は、測位情報に基づいて、圃場(2)を識別する圃場情報を特定する。草種情報特定部(615)は、圃場情報に基づいて、牧草の種類を識別する草種情報を特定する。搬入情報特定部(616)は、測位情報に基づいて、水平型サイロ(4)と、水平型サイロ(4)における牧草の搬入位置と、搬入位置に牧草を搬入した搬入時刻とを識別する搬入情報を特定する。サイレージ情報管理部(615)は、圃場情報と、草種情報と、搬入情報とを紐付けたサイレージ情報を管理する。
【0010】
一実施の形態によれば、サイレージ管理プログラムは、実行することによってサイレージ管理装置の処理を実現する。この処理は、牧草を収穫する圃場(2)から牧草を搬入する水平型サイロ(4)まで牧草を搬送する搬送車両(3)の位置を複数の時刻で測定し、測定した位置と測定時刻とを関連付けた測位情報を取得すること(S102)とを含む。この処理は、さらに、測位情報に基づいて、圃場(2)を識別する圃場情報を特定すること(S103)と、圃場情報に基づいて、牧草の種類を識別する草種情報を特定すること(S104)と、測位情報に基づいて、水平型サイロ(4)と、水平型サイロ(4)の中で牧草を搬入した搬入位置と、搬入位置に牧草を搬入した搬入時刻とをそれぞれ識別する搬入情報(S105)を特定することとを含む。この処理は、さらに、圃場情報と、草種情報と、搬入情報とを紐付けたサイレージ情報を管理すること(S106)を含む。
【発明の効果】
【0011】
一実施の形態によれば、水平型サイロのサイレージを効率よく管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、一実施の形態によるサイレージ管理システムの一構成例を示す図である。
図2図2は、一実施の形態による車載端末の一構成例を示すブロック回路図である。
図3図3は、一実施の形態によるサイレージ管理装置の一構成例を示すブロック回路図である。
図4図4は、一実施の形態による外部端末の一構成例を示すブロック回路図である。
図5図5は、一実施の形態によるサイレージ管理方法の一構成例を示すフローチャートである。
図6A図6Aは、一実施の形態によるバンカーサイロの一状態例を示す図である。
図6B図6Bは、一実施の形態によるバンカーサイロの一状態例を示す図である。
図6C図6Cは、一実施の形態によるバンカーサイロの一状態例を示す図である。
図6D図6Dは、一実施の形態によるバンカーサイロの一状態例を示す図である。
図6E図6Eは、一実施の形態によるバンカーサイロの一状態例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面を参照して、本開示によるサイレージ管理方法、サイレージ管理システムおよびサイレージ管理プログラムを実施するための形態を以下に説明する。
【0014】
(実施の形態)
図1を参照して、一実施の形態によるサイレージ管理システム1の一構成例について説明する。サイレージ管理システム1は、搬送車両3に搭載された車載端末と、サイレージ管理装置6とを備える。サイレージ管理システム1は、さらに、外部端末7を含んでもよい。
【0015】
搬送車両3は、圃場2で収穫された牧草を、圃場2から水平型サイロの一種であるバンカーサイロ4まで搬送し、バンカーサイロ4のいずれかの区画の内部に搬入する。搬送車両3に搭載された車載端末は、搬送車両3の位置を複数の時刻で測定し、測定した位置と、測定時刻とを関連付けた測位情報を取得し、測位情報をサイレージ管理システム1に送信する。以降、本開示では水平型サイロの一例としてバンカーサイロ4を用いる場合について説明するが、本開示はこの例に限定されず、他の種類の水平型サイロにも適用可能である。水平型サイロの別の一例としては、スタックサイロがある。スタックサイロは、バンカーサイロ4のように固定型ではなく、任意の場所に、任意の大きさで設置可能な応急的サイロであり、バンカーサイロ4と同様の機能を有する。
【0016】
サイレージ管理システム1は、ネットワーク5を介した無線通信および/または有線通信で測位情報を受信して取得する。サイレージ管理装置6は、サイレージに関連する情報を紐づけてまとめたサイレージ情報を管理する。
【0017】
外部端末7は、必要に応じて、ネットワーク5を介した無線通信および/または有線通信でサイレージ管理装置6にアクセスしてサイレージ情報を閲覧する。
【0018】
図2を参照して、一実施の形態による車載端末30の一構成例について説明する。車載端末30は、バス300と、演算装置31と、記憶装置32と、測位装置33と、通信装置34とを備える。バス300は、演算装置31、記憶装置32、測位装置33および通信装置34を、互いに通信可能に接続する。
【0019】
演算装置31は、車両情報取得部311と、測位部312と、通信部313とを備える。記憶装置32は、車載端末プログラムを記憶する車載端末プログラム記憶部321を備える。演算装置31は、車載端末プログラムを実行することによって、車両情報取得部311、測位部312および通信部313の処理を実現する。言い換えれば、車両情報取得部311、測位部312および通信部313のそれぞれは、演算装置31と、車載端末プログラムとが協働することによって処理を実現する仮想的な機能ブロックである。これらの機能ブロックの処理については、後述する。
【0020】
車載端末プログラムは、記録媒体320から読み出されて車載端末プログラム記憶部321に格納されてもよい。記録媒体320は、非一時的で有形の媒体(non-transitory and tangible media)であってもよい。
【0021】
測位装置33は、GNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)の測位衛星などから測位信号を受信する。
【0022】
通信装置34は、ネットワーク5を介した無線通信および/または有線通信で、サイレージ管理装置6を含む外部の装置と通信を行う。車載端末プログラムは、通信装置34を介して外部から受信されて車載端末プログラム記憶部321に格納されてもよい。
【0023】
図3を参照して、一実施の形態によるサイレージ管理装置6の一構成例について説明する。サイレージ管理装置6は、バス60と、演算装置61と、記憶装置62と、通信装置63とを備える。バス60は、演算装置61、記憶装置62および通信装置63を、互いに通信可能に接続する。
【0024】
演算装置61は、車両情報取得部611と、通信部612と、測位情報取得部613と、圃場情報特定部614と、草種情報特定部615と、搬入情報特定部616と、サイレージ情報管理部617とを備える。記憶装置62は、サイレージ管理プログラムを記憶するサイレージ管理プログラム記憶部621と、圃場データベース622と、サイロデータベース623とを備える。演算装置61は、サイレージ管理プログラムを実行することによって、車両情報取得部611、通信部612、測位情報取得部613、圃場情報特定部614、草種情報特定部615、搬入情報特定部616およびサイレージ情報管理部617の処理を実現する。言い換えれば、車両情報取得部611、通信部612、測位情報取得部613、圃場情報特定部614、草種情報特定部615、搬入情報特定部616およびサイレージ情報管理部617は、演算装置61と、サイレージ管理プログラムとが協働することによって処理を実現する仮想的な機能ブロックである。これらの機能ブロックの処理については、後述する。
【0025】
サイレージ管理プログラムは、記録媒体620から読み出されてサイレージ管理プログラム記憶部621に格納されてもよい。記録媒体620は、非一時的で有形の媒体(non-transitory and tangible media)であってもよい。
【0026】
圃場データベース622は、圃場2に関する情報を格納している。圃場2に関する情報は、圃場2の位置を表す情報と、圃場2で収穫される牧草の種類を表す情報とを含む。
【0027】
サイロデータベース623は、バンカーサイロ4に関する情報を格納している。バンカーサイロ4に関する情報は、バンカーサイロ4の位置を表す情報と、バンカーサイロ4で使用される添加物の種類を表す情報とを含む。
【0028】
通信装置63は、ネットワーク5を介して無線通信および/または有線通信で、車載端末30と外部端末7とを含む外部の装置と通信を行う。サイレージ管理プログラムは、通信装置63を介して外部から受信されてサイレージ管理プログラム記憶部621に格納されてもよい。
【0029】
図4を参照して、一実施の形態による外部端末7の一構成例について説明する。外部端末7は、バス70と、演算装置71と、記憶装置72と、通信装置73と、入出力装置74とを備える。バス70は、演算装置71、記憶装置72、通信装置73および入出力装置74を、互いに通信可能に接続する。
【0030】
演算装置71は、通信部711と、入出力部712とを備える。記憶装置72は、外部端末プログラムを記憶する外部端末プログラム記憶部721を備える。演算装置71は、外部端末プログラムを実行することによって、通信部711および入出力部712の処理を実現する。言い換えれば、通信部711および入出力部712は、演算装置71と、外部端末プログラムとが協働することによって処理を実現する仮想的な機能ブロックである。これらの機能ブロックの処理については、後述する。
【0031】
外部端末プログラムは、記録媒体720から読み出されて外部端末プログラム記憶部721に格納されてもよい。記録媒体720は、非一時的で有形の媒体(non-transitory and tangible media)であってもよい。
【0032】
通信装置73は、ネットワーク5を介して無線通信および/または有線通信で、サイレージ管理装置6を含む外部の装置と通信を行う。外部端末プログラムは、通信装置73を介して外部から受信されて外部端末プログラム記憶部721に格納されてもよい。
【0033】
入出力装置74は、入力装置と出力装置とを含む。入力装置は、例えば、ボタン、マイクロフォンなどを含む。出力装置は、例えば、表示装置、スピーカー、ランプなどを含む。入出力装置74は、入力装置および出力装置として機能するタッチパネル装置を含んでもよい。
【0034】
図5を参照して、一実施の形態によるサイレージ管理方法の一構成例について説明する。言い換えれば、一実施の形態によるサイレージ管理システム1の一動作例について説明する。
【0035】
図5のフローチャートが開始すると、ステップS101が実行される。ステップS101において、車載端末30の演算装置31が車載端末プログラムを実行することによって車両情報取得部311の処理を実現し、車両情報取得部311は搬送車両3の車両情報を取得する。車両情報は、例えば、搬送車両3を識別する車両識別情報と、搬送車両3の車種を識別する車種識別情報と、搬送車両3が一度に搬送できる牧草の積載量を表す積載量情報とを含む。車両情報は、例えば、記憶装置32に予め記憶されていてもよい。その後、さらに、車載端末30の演算装置31が車載端末プログラムを実行することによって通信部313の処理を実現し、通信部313は通信装置34を制御して車両情報をサイレージ管理装置6へ送信する。
【0036】
このとき、サイレージ管理装置6の演算装置61がサイレージ管理プログラムを実行することによって通信部612の処理を実現し、通信部612は通信装置63を制御して車両情報を受信する。その後、さらに、サイレージ管理装置6の演算装置61がサイレージ管理プログラムを実行することによって車両情報取得部611の処理を実現し、車両情報取得部611は車両情報を取得して記憶装置62に格納する。
【0037】
ステップS101の後、ステップS102が実行される。ステップS102において、車載端末30の演算装置31が車載端末プログラムを実行することによって測位部312の処理を実現し、測位部312は測位装置33を制御して搬送車両3の測位情報を取得する。より詳細には、測位装置33がGNSSの測位衛星などから受信する測位信号に基づいて、測位部312は車載端末30の位置を表す位置情報を取得する。ここで、車載端末30の位置は、車載端末30を搭載している搬送車両3の位置と実質的に同じである。測位部312は、複数の時刻において位置を測定し、測定した位置と測定を行った測定時刻とを関連付けることによって測位情報を取得する。その後、さらに、車載端末30の演算装置31が車載端末プログラムを実行することによって通信部313の処理を実現し、通信部313は通信装置34を制御して測位情報をサイレージ管理装置6へ送信する。
【0038】
このとき、サイレージ管理装置6の演算装置61がサイレージ管理プログラムを実行することによって通信部612の処理を実現し、通信部612は通信装置63を制御して測位情報を受信する。その後、さらに、サイレージ管理装置6の演算装置61がサイレージ管理プログラムを実行することによって測位情報取得部613の処理を実現し、測位情報取得部613は測位情報を取得して記憶装置62に格納する。
【0039】
ステップS102の後、ステップS103が実行される。ステップS103において、サイレージ管理装置6の演算装置61がサイレージ管理プログラムを実行することによって圃場情報特定部614の処理を実現し、圃場情報特定部614は圃場2の圃場情報を特定する。より詳細には、圃場情報特定部614は圃場データベース622を参照して、圃場データベース622に含まれるいずれかの圃場の位置情報が測位情報の中にあるか否かを判定する。圃場情報特定部614は、例えば、測位情報に含まれる位置情報のいずれかから、いずれかの圃場の位置情報までの距離が所定の閾値より短いときに、その圃場の位置情報が測位情報の中にあると判定する。測位情報の中にいずれかの圃場の位置情報があると判定された場合、圃場情報特定部614はこの位置情報が表す位置にある圃場を、搬送車両3が牧草を搬出した圃場2として特定する。さらに、圃場情報特定部614は、特定した圃場2の圃場情報を圃場データベース622から抽出する。こうすることで、圃場情報特定部614は圃場2の圃場情報を特定する。
【0040】
ステップS103の後、ステップS104が実行される。ステップS104において、サイレージ管理装置6の演算装置61がサイレージ管理プログラムを実行することによって草種情報特定部615の処理が実現し、草種情報特定部615は搬送車両3が搬送した牧草の草種情報を特定する。より詳細には、草種情報特定部615は、ステップS103で抽出された圃場2の圃場情報から、圃場2で収穫される草種情報を抽出する。こうすることで、草種情報特定部615は牧草の草種情報を特定する。
【0041】
ステップS104の後、ステップS105が実行される。ステップS105において、サイレージ管理装置6の演算装置61がサイレージ管理プログラムを実行することによって搬入情報特定部616の処理が実現し、搬入情報特定部616は搬送車両3による牧草のバンカーサイロ4への搬入に関する搬入情報を特定する。搬入情報は、例えば、牧草が搬入されたバンカーサイロ4を識別する情報と、バンカーサイロ4の中で牧草が搬入された搬入位置を識別する情報と、この搬入位置に牧草が搬入された搬入時刻を識別する情報と、この搬入位置に搬入された牧草の搬入量を表す搬入量情報とを含む。牧草の搬入量は、搬送車両3の積載量に基づいて推測されてもよく、例えば、搬入量は積載量に所定の比率を掛け算した積であってもよい。搬入情報は、さらに、搬入された牧草に使用される添加物の種類を表す添加物情報を含んでもよい。
【0042】
搬入情報特定部616が、牧草が搬入されたバンカーサイロ4を識別する情報を特定する手法について説明する。搬入情報特定部616は、サイロデータベース623を参照して、サイロデータベース623に含まれるいずれかのバンカーサイロ4の位置情報が測位情報の中にあるか否かを判定する。搬入情報特定部616は、例えば、測位情報に含まれるいずれかの位置情報が表す測位位置から、いずれかのバンカーサイロ4の位置情報が表すバンカーサイロ位置までの距離が所定の閾値より短いときに、そのバンカーサイロ4の位置情報が測位情報の中にあると判定する。測位情報の中にいずれかのバンカーサイロの位置情報があると判定された場合、搬入情報特定部616はこの位置情報が表す位置にあるバンカーサイロ4を、搬送車両3が牧草を搬入したバンカーサイロ4として特定する。こうすることで、搬入情報特定部616は牧草が搬入されたバンカーサイロ4を識別する情報を特定する。
【0043】
搬入情報特定部616が、バンカーサイロ4の中で牧草が搬入された搬入位置を識別する情報を特定する手法について説明する。搬入情報特定部616は、測位情報に含まれる位置情報のうち、バンカーサイロ4の内部の位置を表す位置情報を抽出する。搬入情報特定部616は、さらに、抽出した位置情報のうち、搬送車両3が停止した位置を表す停止位置情報を抽出する。一実施の形態では、搬送車両3がバンカーサイロ4の内部で停止した位置で牧草が降ろされたと推定し、抽出された停止位置情報が表す位置を、バンカーサイロ4の中で牧草が搬入された搬入位置として識別する。バンカーサイロ4の内部には、複数の搬入位置に牧草が搬入されてもよいし、これら複数の搬入位置に搬入される牧草はそれぞれ、収穫された圃場2や、種類などが異なってもよい。ただし、同じ搬入位置に複数回にわたって搬入する牧草は、同じ圃場2で収穫された同じ種類の牧草であることが好ましい。
【0044】
搬入情報特定部616が、搬入位置に牧草が搬入された搬入時刻を識別する情報を特定する手法について説明する。搬入情報特定部616が、搬入位置として識別される位置を表す停止位置情報を抽出するとき、測位情報から、この停止位置情報に関連付けられた測定時刻を表す情報をさらに抽出する。この測定時刻を停止時刻と呼び、この測定時刻を表す情報を停止時刻情報と呼ぶ。一実施の形態では、このように抽出される停止時刻を、搬送車両3がバンカーサイロ4の内部で牧草を降ろした搬入時刻として識別する。
【0045】
搬入情報特定部616が、バンカーサイロ4で使用される添加物の種類を表す添加物情報を特定する手法について説明する。搬入情報特定部616は、バンカーサイロ4を識別する情報を特定した後、サイロデータベース623を参照して、特定されたバンカーサイロ4で使用される添加物の添加物情報を抽出する。なお、サイレージを製造するために牧草を発酵させる添加物としては、例えば、乳酸菌がある。
【0046】
搬送車両3がバンカーサイロ4の内部の複数の搬入位置にそれぞれ異なる牧草を搬入する動作については、図5のフローチャートの説明の後、詳細に説明する。
【0047】
ステップS105の後、ステップS106が実行される。ステップS106において、サイレージ管理装置6の演算装置61がサイレージ管理プログラムを実行することによってサイレージ情報管理部617の処理を実現し、サイレージ情報管理部617はサイレージ情報を管理する。サイレージ情報には、ステップS103で特定した圃場情報と、ステップS104で特定した草種情報と、ステップS105で特定した搬入情報とが、紐づけられた状態で含まれる。サイレージ情報管理部617は、このように構成されたサイレージ情報を記憶装置62に格納する。
【0048】
ステップS106の後、ステップS107が実行される。ステップS107は、牧草が十分に発酵した後に実行されてもよい。ステップS107において、サイレージ管理装置6の演算装置61がサイレージ管理プログラムを実行することによってサイレージ情報管理部617の処理を実現し、サイレージ情報管理部617は、サイレージを製造するための牧草の組み合わせを出力する。より詳細には、バンカーサイロ4の内部の複数の搬入位置にそれぞれ搬入された複数の牧草が十分に発酵した後、これら複数の牧草の一部または全てを所定の割合で組み合わせてブレンドすることによって、品質が安定したサイレージを製造することができる。サイレージ情報管理部617は、ステップS106でサイレージ情報として紐づけた圃場情報、草種情報および搬入情報に基づいて、所望の品質を有するサイレージを製造するための牧草の組み合わせおよび割合を算出して記憶装置62に格納する。
【0049】
その後、さらに、サイレージ管理装置6の演算装置61がサイレージ管理プログラムを実行することによって通信部612の処理を実現し、通信部612は牧草の組み合わせおよび割合を表すブレンド情報を出力して、外部端末7へ送信する。このとき、外部端末7の演算装置71は外部端末プログラムを実行することによって通信部711の処理を実現し、通信部711はブレンド情報を受信して記憶装置72に格納する。その後、外部端末7の演算装置71は外部端末プログラムを実行することによって入出力部712の処理を実現し、入出力部712は入出力装置74を制御してブレンド情報を出力する。一例として、入出力装置74はタッチパネル装置であり、ブレンド情報を表示する。
【0050】
ステップS107の後、ステップS108が実行される。ステップS108において、ステップS107で算出された組み合わせおよび割合にしたがって、使用者が牧草をブレンドする。こうすることによって、バンカーサイロ4の複数の搬入位置に搬入された複数の牧草を用いて所望の品質を有するサイレージを安定的に製造することができる。使用者は、牧草のブレンドおよびサイレージの製造を、TMR(Total Mixed Ration:混合飼料)センターで行ってもよい。
【0051】
ステップS108の後、図5のフローチャートは終了する。ステップS108の後、図5のフローチャートの処理はステップS101に戻ってもよい。
【0052】
上記に説明したサイレージ管理方法の一変形例として、ステップS106の後、図5のフローチャートの処理はステップS101に戻ってもよい。こうすることで、搬送車両3が牧草を圃場2からバンカーサイロ4まで複数回にわたって搬送する工程を一元的に管理してもよい。
【0053】
上記に説明した図5のフローチャートのステップS105の補足説明として、搬送車両3がバンカーサイロ4の複数の搬入位置に複数の牧草をそれぞれ搬入する手法について、図6A図6Eを参照して説明する。
【0054】
図6Aに示すように、バンカーサイロ4は、壁20で区切られた複数の区画21A、21Bを有していてもよい。搬送車両3は、バンカーサイロ4の区画21Aの出入り口から所定の搬入領域9Aまで、移動経路8Aに沿って後退しながら移動して停止し、荷台を傾けることによって、積載した牧草を降ろす。このようにして、牧草が搬入領域9Aに搬入される。このとき、測位される搬入位置は、例えば、移動経路8Aの、搬入領域9Aに接する端部またはその付近の位置として特定されてもよい。なお、搬送車両3は、荷台から牧草を降ろすときに、この作業をスムーズに行うために前後方向に移動してもよい。したがって、搬入位置は、搬送車両3の移動速度が所定の閾値より遅いことを条件に特定されてもよい。牧草を降ろした後、搬送車両3は、圃場2へ戻ってさらなる牧草を搬送してもよい。
【0055】
図6Bに示すように、搬送車両3は、再度、バンカーサイロ4の区画21Aの出入り口から、移動経路8Bに沿って後退しながら移動して、今度は所定の搬入領域9Bに牧草を降ろす。ここで、搬入領域9Bは、前回牧草を降ろした搬入領域9Aを区画21Aの長手方向に拡張した領域であって、搬入領域9Aを含んでもよい。今回搬入した牧草と、前回搬入した牧草とは、搬入領域9Bで混ざるので、同じ圃場2で収穫された同じ草種の牧草であることが好ましい。ただし、今回搬入した搬送車両3と、前回搬入した搬送車両3とは、必ずしも同一の搬送車両3でなくてもよい。牧草を降ろした後、搬送車両3は、圃場2へ戻ってさらなる牧草を搬送してもよい。
【0056】
図6Cに示すように、搬送車両3が牧草の搬入を繰り返すことによって、同じ種類の牧草を搬入した領域は搬入領域9Cのように、区画21Aの幅方向に拡張されてもよい。このとき、搬送車両3の移動経路8Cは、移動経路8A、8Bと比較して、区画21Aの幅方向にずらされてもよい。
【0057】
図6Dに示すように、同じバンカーサイロ4の同じ区画21Aの、搬入領域9Cとは別の搬入領域10Aに、搬入領域9Cとは別の圃場2で収穫された牧草や、搬入領域9Cとは別の種類の牧草などを搬入してもよい。このとき、搬入領域9C、10Aの牧草が混じらないように、搬送車両3は区画21Aの、搬入領域9Cから離れた出入り口から、搬入領域9Cから離れた移動経路8Dに沿って、搬入領域10Aまで移動して牧草を降ろす。
【0058】
図6Eに示すように、搬送車両3が別の牧草の搬入を繰り返すことによって、別の牧草を搬入した領域は搬入領域10Bのように、区画21Aの長手方向及び幅方向に拡張されてもよい。このとき、搬送車両3の移動経路8Eは、移動経路8Dと比較して、区画21Aの幅方向にずらされてもよい。
【0059】
このように牧草の搬入を行うことによって、同じバンカーサイロ4の同じ区画21Aに複数の種類の牧草を搬入することができる。このとき、上記に説明したように、搬送車両3が牧草を降ろした位置および時刻を自動的に記録しているので、同じ区画21Aに搬入された牧草のうちのどの部分がどの圃場2で収穫されたどの種類の牧草であるかを自動的に管理することができる。
【0060】
搬入された牧草には、乳酸菌などの添加物を添加し、ビニールシートなどで覆った後に重しを乗せて空気を抜くことで、嫌気性発酵を促す。
【0061】
以上に説明したように、一実施の形態によるサイレージ管理方法、サイレージ管理システム1およびサイレージ管理プログラムによれば、牧草を収穫した圃場2、牧草の種類、牧草を搬入したバンカーサイロ4とその内部の領域の位置、牧草を搬入した時刻、牧草に添加する添加物、などの情報を自動的に取得した後に紐付けて管理する。こうすることで、安定した品質のサイレージを製造するための管理を効率よく行うことができる。
【0062】
以上、発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。また、実施の形態に説明したそれぞれの特徴は、技術的に矛盾しない範囲で自由に組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0063】
1 サイレージ管理システム
2 圃場
20 壁
21A、21B 区画
3 搬送車両
30 車載端末
300 バス
31 演算装置
311 車両情報取得部
312 測位部
313 通信部
32 記憶装置
320 記録媒体
321 車載端末プログラム記憶部
33 測位装置
34 通信装置
4 バンカーサイロ(水平型サイロ)
5 ネットワーク
6 サイレージ管理装置
60 バス
61 演算装置
611 車両情報取得部
612 通信部
613 測位情報取得部
614 圃場情報特定部
615 草種情報特定部
616 搬入情報特定部
617 サイレージ情報管理部
62 記憶装置
620 記録媒体
621 サイレージ管理プログラム記憶部
622 圃場データベース
623 サイロデータベース
63 通信装置
7 外部端末
70 バス
71 演算装置
711 通信部
712 入出力部
72 記憶装置
720 記録媒体
721 外部端末プログラム記憶部
73 通信装置
74 入出力装置
8A、8B、8C、8D、8E 移動経路
9A、9B、9C 搬入領域
10A、10B 搬入領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E