IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッドの特許一覧

<>
  • 特許-操作機構及び操作入力デバイス 図1a
  • 特許-操作機構及び操作入力デバイス 図1b
  • 特許-操作機構及び操作入力デバイス 図1c
  • 特許-操作機構及び操作入力デバイス 図2
  • 特許-操作機構及び操作入力デバイス 図3
  • 特許-操作機構及び操作入力デバイス 図4
  • 特許-操作機構及び操作入力デバイス 図5
  • 特許-操作機構及び操作入力デバイス 図6
  • 特許-操作機構及び操作入力デバイス 図7a
  • 特許-操作機構及び操作入力デバイス 図7b
  • 特許-操作機構及び操作入力デバイス 図7c
  • 特許-操作機構及び操作入力デバイス 図8
  • 特許-操作機構及び操作入力デバイス 図9
  • 特許-操作機構及び操作入力デバイス 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-22
(45)【発行日】2025-01-30
(54)【発明の名称】操作機構及び操作入力デバイス
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/24 20140101AFI20250123BHJP
   G06F 3/02 20060101ALI20250123BHJP
   A63F 13/285 20140101ALI20250123BHJP
   G05G 1/02 20060101ALI20250123BHJP
   G05G 5/05 20060101ALI20250123BHJP
【FI】
A63F13/24
G06F3/02 B
A63F13/285
G05G1/02 B
G05G5/05
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2024093352
(22)【出願日】2024-06-07
【審査請求日】2024-06-07
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522071603
【氏名又は名称】エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100128347
【弁理士】
【氏名又は名称】西内 盛二
(72)【発明者】
【氏名】色摩 和雄
【審査官】安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】実開昭59-020347(JP,U)
【文献】特開2008-173186(JP,A)
【文献】特開平11-232968(JP,A)
【文献】特開平06-318134(JP,A)
【文献】特開平06-035599(JP,A)
【文献】特開平08-286824(JP,A)
【文献】特開2016-095644(JP,A)
【文献】国際公開第2023/127662(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98
A63F 9/24
G06F 3/02
G05G 1/02
G05G 5/05
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作機構であって、前記操作機構は、ケースと、可動操作部材と、支持部材と、磁石と、磁性部材と、第2駆動部材とを含み、
前記ケースは、収容空間を有し、
前記可動操作部材は、前記収容空間内に収容され、且つ前記可動操作部材の少なくとも一部が前記ケースの外に挿通され、
前記支持部材は、前記可動操作部材を支持することに用いられ、且つ前記可動操作部材は前記支持部材の周りを移動し、
前記磁石は、前記可動操作部材に接続され、
前記磁性部材は、前記磁石に対して磁気吸引力を有し、前記磁性部材と前記磁石とは、磁気吸引作用により前記可動操作部材を初期位置に復帰させる及び/又は保持し、
前記第2駆動部材は、前記可動操作部材の底部又は側部に設けられ、前記第2駆動部材は、前記可動操作部材に向かう方向又は前記可動操作部材から離れる方向に移動し、且つ可動方向に回動する前記可動操作部材と干渉することを特徴とする操作機構。
【請求項2】
前記磁性部材の取り付け位置は、前記可動操作部材が初期位置にある時の前記磁石の所在する位置に対応することを特徴とする請求項1に記載の操作機構。
【請求項3】
前記磁性部材は、前記磁石と間隔を隔てて設置されることを特徴とする請求項2に記載の操作機構。
【請求項4】
前記操作機構は、回路基板と、前記回路基板に接続される第1駆動部材とをさらに含み、前記第1駆動部材は、前記磁性部材と前記磁石との間に設置され、前記第1駆動部材は、前記可動操作部材の位置を調整することに用いられることを特徴とする請求項1に記載の操作機構。
【請求項5】
前記操作機構は、接続部材と当接部材とをさらに含み、前記接続部材の第1端は、前記支持部材に接続され、前記磁石は、前記接続部材の前記支持部材から離れた一端に取り付けられ、前記当接部材は、前記接続部材の第1端に接続され、前記当接部材は、前記可動操作部材に当接することに用いられ、
前記磁性部材と前記磁石との磁気吸引作用により、前記接続部材は、前記支持部材の周りを移動し、且つ前記接続部材により前記当接部材を移動させて前記当接部材自体を回転させることにより、前記可動操作部材を初期位置に復帰させる及び/又は保持することを特徴とする請求項1に記載の操作機構。
【請求項6】
前記操作機構は、回路基板と、前記回路基板に接続される第1駆動部材とをさらに含み、前記第1駆動部材は、前記磁性部材と前記磁石との間に設置され、前記第1駆動部材は、前記可動操作部材の位置を調整することに用いられることを特徴とする請求項4に記載の操作機構。
【請求項7】
前記磁性部材は磁鉄片であり、前記磁鉄片は、前記第1駆動部材又は前記ケースの内壁に取り付けられることを特徴とする請求項6に記載の操作機構。
【請求項8】
前記第1駆動部材は、前記磁石の両側にそれぞれ設置される第1コイル及び第2コイルを含み、前記第1コイル、前記第2コイルは、いずれも前記回路基板に電気的に接続され、2つの前記磁性部材は、前記第1コイルの前記磁石から離れる側、及び前記第2コイルの前記磁石から離れる側にそれぞれ設置されることを特徴とする請求項6に記載の操作機構。
【請求項9】
前記第1コイル及び第2コイルは、通電後に前記磁石との間に磁気吸引作用を有し、前記第1コイル及び第2コイルは、前記磁石と相互作用してストッパー及び/又は振動モータとして使用されることを特徴とする請求項8に記載の操作機構。
【請求項10】
前記操作機構は、位置検出素子をさらに含み、前記位置検出素子は、前記回路基板に接続され、前記位置検出素子は、前記可動操作部材の変位情報を検出することに用いられ、前記回路基板は、前記変位情報を制御信号に変換して出力することに用いられることを特徴とする請求項6に記載の操作機構。
【請求項11】
前記可動操作部材は、前記ケース内に位置する移動部と、前記ケースの外に挿通される押圧部とを含み、前記移動部には取付部が設けられ、前記磁石は、前記取付部内に嵌設されることを特徴とする請求項1に記載の操作機構。
【請求項12】
前記第2駆動部材は、駆動モータ及び接触部を含み、前記接触部は、前記駆動モータの駆動作用により、可動操作部材と干渉することができ、前記接触部の接触面は、球面又は面取り弧面であることを特徴とする請求項に記載の操作機構。
【請求項13】
前記支持部材は、支持軸であり、前記ケースは、第1シェル及び第2シェルを含み、前記第1シェルには、第1固定部が設けられ、前記第2シェルには、第2固定部が設けられ、前記可動操作部材には、軸孔が設けられ、
前記支持軸は、前記可動操作部材の軸孔に挿通され、且つ前記支持軸の両端がそれぞれ前記第1固定部内と前記第2固定部内とに取り付けられて固定され、
前記可動操作部材は、前記支軸の周りを移動することを特徴とする請求項1に記載の操作機構。
【請求項14】
操作入力デバイスであって、前記操作入力デバイスは、請求項1~13のいずれか1項に記載の操作機構を含むことを特徴とする操作入力デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作機構の技術分野に関し、特に、操作機構及び操作入力デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
電子技術の発展に伴い電子製品は、益々人々に注目されている。例えば、携帯型ゲーム機や据え置き型ゲーム機、車載装置または工業用操作設備、携帯型マルチメディア娯楽設備などの電子製品は、通常、操作機構を用いてユーザーの操作指令を入力する必要があり、操作機構上での任意の操作量が全部スムーズにシステムにフィードバックされるように、ユーザーが期待している。
【0003】
現在、従来の操作機構では、圧縮バネやトーションバネ等の物理的なバネを用いて操作量を中立位置に保持し、固定及び支持の機能を実現することが多かった。しかし、物理バネは、操作機構の落下衝撃や、ユーザーの繰り返し入力による往復運動や振動によって破損するお恐れがある。現在、寿命試験、耐落下衝撃試験などを通常に採用して物理バネに対して構造安定性試験を行い、その使用安定性を確保する。
【0004】
また、振動、落下衝撃に強いバネを作製するためには、バネ径や材質等の様々なパラメーターともに厳しい設計が必要であり、更に組み付け時のバネの曲がり、折れ、損傷等による寿命短縮も考慮する必要がある。物理バネは、設計上の難易度が高いだけでなく、電子製品完成後の信頼性を確保する難易度も高い。
【0005】
また、従来の操作機構であっても、システムに入力するためのポテンショメーターや他の抵抗読み取り装置の正常な抵抗値を特定することは困難であり、ユーザーが繰り返し入力することにより摩耗してドリフト現象、すなわち、ユーザーの意図しない入力値やサーボ制御をシステムに入力してしまうドリフト現象や、入力に対して反応しない故障等が市場で問題になることもしばしば有り、この場合はポテンショメーターの単体の交換が難しくコントローラーそのものの交換や、コントローラーの部分アセンブリ交換などの対応が必要である懸念もあった。
【0006】
さらに、操作機構の可動部を収容空間に対して任意の位置、例えば操作量が一番低い位置に保持する物理バネの支持部も物理的なバネによる押圧が常に強くかかって摩擦、摩耗していることも有り、これらが摩耗によって形状変化することで任意の位置である例えば操作量が一番低い位置に保持できなくなる事も懸念されるため、精密作業においていわゆる不感帯領域を設け、その位置の感度を無くすなどの処置を行わなければならなかった。
【0007】
したがって、以上の課題を解決できる新たな操作機構を提供することが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の実施例に係る操作機構及び操作入力デバイスによれば、当該操作機構は、耐振動、耐落下衝撃性を備え、且つ操作機構の信頼性が組立の影響を受けにくく、ユーザー入力に対して高い耐久性を有することができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1態様では、本発明の実施例は操作機構を提供し、前記操作機構は、ケースと、可動操作部材と、支持部材と、磁石と、磁性部材とを含み、
前記ケースは、収容空間を有し、
前記可動操作部材は、前記収容空間内に収容され、且つ前記可動操作部材の少なくとも一部が前記ケースの外に挿通され、
前記支持部材は、前記可動操作部材を支持することに用いられ、且つ前記可動操作部材は前記支持部材の周りを移動し、
前記磁石は、前記可動操作部材に接続され、
前記磁性部材は、前記磁石に対して磁気吸引力を有し、前記磁性部材と前記磁石とは、磁気吸引作用により前記可動操作部材を初期位置に復帰させる及び/又は保持する。
【0010】
いくつかの実施形態では、前記磁性部材の取り付け位置は、前記可動操作部材が初期位置にある時の前記磁石の所在する位置に対応する。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記磁性部材は、前記磁石と間隔を隔てて設置される。
【0012】
前記操作機構は、接続部材と当接部材とをさらに含み、前記接続部材の第1端は、前記支持部材に接続され、前記磁石は、前記接続部材の前記支持部材から離れた一端に取り付けられ、前記当接部材は、前記接続部材の第1端に接続され、前記当接部材は、前記可動操作部材に当接することに用いられ、
前記磁性部材と前記磁石との磁気吸引作用により、前記接続部材は、前記支持部材の周りを移動し、且つ前記当接部材を移動させて前記可動操作部材を初期位置に復帰される及び/又は保持する。
【0013】
いくつかの実施形態では、前記操作機構は、回路基板と、前記回路基板に接続される第1駆動部材とをさらに含み、前記第1駆動部材は、前記磁性部材と前記磁石との間に設置され、前記第1駆動部材は、前記可動操作部材の位置を調整することに用いられる。
【0014】
いくつかの実施形態では、前記磁性部材は磁鉄片であり、前記磁鉄片は、前記第1駆動部材又は前記ケースの内壁に取り付けられる。
【0015】
いくつかの実施形態では、前記第1駆動部材は、前記磁石の両側にそれぞれ設置される第1コイル及び第2コイルを含み、前記第1コイル、前記第2コイルは、いずれも前記回路基板に電気的に接続され、2つの前記磁性部材は、前記第1コイルの前記磁石から離れる側、及び前記第2コイルの前記磁石から離れる側にそれぞれ設置される。
【0016】
いくつかの実施形態では、前記第1コイル及び第2コイルは、通電後に前記磁石との間に磁気吸引作用を有し、前記第1コイル及び第2コイルは、前記磁石と相互作用してストッパー及び/又は振動モータとして使用される。
【0017】
いくつかの実施形態では、前記操作機構は、位置検出素子をさらに含み、前記位置検出素子は、前記回路基板に接続され、前記位置検出素子は、前記可動操作部材の変位情報を検出することに用いられ、前記回路基板は、前記変位情報を制御信号に変換して出力することに用いられる。
【0018】
いくつかの実施形態では、前記可動操作部材は、前記ケース内に位置する移動部と、前記ケースの外に挿通される押圧部とを含み、前記移動部には取付部が設けられ、前記磁石は前記取付部内に嵌設される。
【0019】
いくつかの実施形態では、前記操作機構は、前記可動操作部材の底部又は側部に設けられる第2駆動部材をさらに含み、前記第2駆動部材は、前記可動操作部材に向かう方向又は前記可動操作部材から離れる方向に移動し、且つ可動方向に回動する前記可動操作部材と干渉する。
【0020】
いくつかの実施形態では、前記第2駆動部材は、駆動モータ及び接触部を含み、前記接触部は、前記駆動モータの駆動作用により、可動操作部材と干渉することができ、前記接触部の接触面は、球面又は面取り弧面である。
【0021】
いくつかの実施形態において、前記支持部材は、支持軸であり、前記ケースは第1シェル及び第2シェルを含み、前記第1シェルには、第1固定部が設けられ、前記第2シェルには、第2固定部が設けられ、前記可動操作部材には、軸孔が設けられ、
前記支持軸は、前記可動操作部材の軸孔に挿通され、且つ前記支持軸の両端がそれぞれ前記第1固定部内と前記第2固定部内とに取り付けられて固定され、
前記可動操作部材は、前記支軸の周りを移動する。
【0022】
第2態様では、本出願は操作入力デバイスを提供し、前記操作入力デバイスは、第1態様に記載の操作機構を含む。
【発明の効果】
【0023】
従来技術と比較して、本出願は少なくとも以下の技術効果を有する。
本出願に係る操作機構において、可動操作部材を制御するための磁性部材は、物理的なバネではなく、磁気吸引力を用いる磁性部材であり、可動操作部材に接続された磁石の間に磁気吸引力を発生させることにより、可動操作部材を初期位置に復帰させる及び/又は保持することができる。物理バネを採用して可動操作部材の力フィードバックを実現することに比べて、磁性部材と磁石との磁気吸引合わせは、両者の間が互いに干渉し、摩擦が減少し、落下衝撃を受けた場合でも、可動操作部材が可動ストロークにおける任意の位置に移動した場合、磁性部材の磁気吸引作用で初期位置に自動的に復帰することができ、このような構造設計は、操作機構の耐久性、耐衝撃落下性能及び耐摩耗などの能力を大幅に向上させ、操作機構の耐用寿命を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1a】本出願の実施例1に係る操作機構の斜視図である。
図1b】本出願の実施例1に係る操作機構の正面図である。
図1c】本出願の実施例1に係る操作機構の側面図である。
図2】本出願の実施例1に係る操作機構の分解構造模式図である。
図3】本出願の実施例2に係る操作機構の模式図である。
図4】本出願の実施例3に係る操作機構の模式図である。
図5】本出願の実施例4に係る操作機構の模式図である。
図6】本出願の実施例5に係る操作機構の模式図である。
図7a】本出願の実施例6に係る操作機構の模式図である。
図7b】本出願の実施例6に係る操作機構の別の模式図である。
図7c】本出願の実施例6に係る操作機構の別の模式図である。
図8】本出願に係る操作入力デバイスの構造模式図である。
図9】本出願に係る操作入力デバイスの別の構造模式図である。
図10】本出願による操作入力デバイスの別の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本出願の実施例における技術案をより明確に説明するために、以下、以下に実施例の説明に必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下に説明する図面は、本発明のいくつかの実施例だけであり、当業者にとって、創造的労働をしない前提で、更にこれらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【0026】
本発明の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下に図面及び実施形態を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。ここで記述される具体的な実施例が単に本発明を解釈するためのものであり、本発明を限定するためのものではないことは、理解されるべきである。
【0027】
明確な規定及び限定が別途存在しない限り、用語「複数」とは、2つ以上を指し、用語「複数種」とは、2種類以上を指し、用語「接続」、「固定」等は、何れも広義的に理解されるべきであり、例えば、「接続」は、固定接続、取り外し可能な接続、一体的な接続又は電気的な接続であってもよく、直接接続又は中間媒介を介した間接接続であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記用語の本発明における具体的な意味を理解できる。
【0028】
本明細書の記述において、注意すべきことは、本発明の実施例に記載された「上」、「下」等の方位言葉は、図面に示された角度で記述され、本発明の実施例に対する限定として理解されるべきではない。また、コンテキストにおいて、更に注意すべきことは、1つの素子が他の素子の「上」又は「下」に接続されることを言及する場合に、それは、他の素子の「上」又は「下」に直接接続され得るだけでなく、中間素子を介して他の素子の「上」又は「下」に間接的に接続されてもよい。
【0029】
図1aは、本出願の実施例1に係る操作機構の構造模式図であり、図1b及び図1cは、それぞれ本出願の実施例1に係る操作機構の正面図、側面図であり、図2は、本出願の実施例1に係る操作機構の分解構造模式図である。本実施例は、ケース1と、可動操作部材2と、支持部材3と、磁石4と、磁性部材5とを含む操作機構100が開示されている。
【0030】
ケース1は、収容空間を有し、前記可動操作部材2は、前記収容空間内に収容され、且つ少なくとも一部が前記ケース1の外に挿通され、支持部材3は、前記可動操作部材2を支持することに用いられ、且つ前記可動操作部材2は前記支持部材3の周りを移動し、磁石4は、前記可動操作部材2に接続され、磁性部材5は、前記磁石4に対して磁気吸引力を有し、前記磁性部材5と前記磁石4は、磁気吸引作用により前記可動操作部材2を初期位置に復帰させる及び/又は保持する。
【0031】
本出願に係る操作機構では、可動操作部材2を制御するための磁性部材5が物理的なバネではなく、磁気吸引力を用いる磁性部材5であり、磁性部材5と可動操作部材2に接続された磁石4との間に磁気吸引力を発生させることにより、可動操作部材2を初期位置に復帰させる及び/又は保持することができる。物理バネを採用して可動操作部材の力フィードバックを実現することに比べて、磁性部材5と磁石4との磁気吸引合わせにより、両者の間に互いに干渉し、摩擦することが減少し、落下衝撃を受けた場合でも、可動操作部材2が可動ストロークにおける任意の位置に移動した場合、磁性部材5の磁気吸引作用で初期位置に自動的に復帰することができ、このような構造設計によれば、操作機構の耐久性、耐衝撃落下性能及び耐摩耗などの能力を大幅に向上させ、操作機構の耐用寿命を向上させることができる。
【0032】
現在、一般的に、電気アクチュエータを用いてユーザーの入力を操作入力デバイスにフィードバックし、例えば、ユーザーがゲーム機をプレイする場合である。本出願は、磁石4と磁性部材5との相互作用により、ユーザーの操作機構100に対する入力の力を力フィードバックすることができ、制御プログラムにおいてルールを設定することもでき、ユーザーの入力量(押下の力強さ)に基づいて力フィードバックの程度を調整し、さらに、磁石4と磁性部材5を利用して電気アクチュエータを置き換え、力フィードバックを実現し、全体構造の耐久性を向上させる。
【0033】
図2に示すように、操作機構100は、収容空間を有するケース1を含む。ケース1は、第1シェル11及び第2シェル12を含み、前記第1シェル11と第2シェル12とが係合してケース1を形成し、ケース1の内部の収容空間は、磁石4を収容して可動操作部材2等の構造に合わせることができる構造設計である。
【0034】
具体的には、第1シェル11に第1固定部111が設けられ、前記第2シェル12に第2固定部121が設けられ、前記支持部材3の両端がそれぞれ前記第1固定部111と前記第2固定部121内に取り付けられて固定される。第1固定部111、第2固定部121は、軸孔、円溝、ピン孔などであってもよく、支持部材3は、第1固定部111、第2固定部121内で回動することができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、支持部材3は、支持軸又は支持球であってもよく、支持部材3は、可動操作部材2を支持することができる他の構造であってもよく、可動操作部材2が支持部材3の周りを回転し移動できることを確保すればよく、ここでは限定しない。
【0036】
支持部材3は、可動操作部材2を支持することに用いられ、可動操作部材2は支持部材3の周りを回転し移動する。本実施例は支持軸を例とし、支持軸の両端はそれぞれ第1固定部111、第2固定部121内に挿入され、第1固定部111、第2固定部121は円柱溝又は円孔であり、可動操作部材2に軸孔21が設けられる。支持軸は回動可能であり、可動操作部材2を支持軸の周りに回動させる。
【0037】
次に、図2を参照すると、可動操作部材2は、ケース1内に位置する移動部22と、ケース1の外に挿通される押圧部23とを含む。ここで、本出願は、移動部22の延在の長さ、形状に制限がなく、移動部22が押圧部23による力を受けた後、移動部22は磁石4を支持部材3の周りに回動させてモーメントを発生させ、この場合、反力のモーメント、振動力又はストッパーとする時の反力の向上に有利である。
【0038】
移動部22は矩形枠状構造を呈し、移動部22に取付部221が設けられ、磁石4が取付部221内に嵌設されることにより、磁石4と可動操作部材2とが取り外し可能に接続される。取付部221は、取付孔又は取付溝であってもよく、具体的な形態はここで限定されない。理解できるように、磁石4が破損しても、迅速な交換が可能である。他の実施形態では、磁石4はケース1の収容空間1内に取り付けられてもよく、磁石4は可動操作部材2との接続を保持し、可動操作部材2と同期して回動すればよい。磁石4の形状は、四角形、環状、円柱などであってもよく、ここで限定されない。
【0039】
ユーザーの操作を容易にするために、可動操作部材2のケース1外に挿通される部分は押圧部23であり、押圧部23はユーザーの指の形状に合わせる凹溝又は凹領域であってもよく、これにより、ユーザーは可動操作部材2を迅速に押圧することができる。
【0040】
本出願では、磁石4の磁力強度を高めるために、2つの矩形の磁石4が可動操作部材2の取付部221内に嵌設される。ユーザーが可動操作部材2の押圧部23を押圧すると、可動操作部材2が支持部材3の周りを移動して初期位置から回動し、且つ磁石4を移動させる。
【0041】
いくつかの実施形態では、磁性部材5の取り付け位置は、可動操作部材2が初期位置にある時の磁石4の所在する位置に対応する。本出願における初期位置とは、可動操作部材2がユーザーによって押圧されていない時の位置であり、無負荷の位置として解釈してもよい。
【0042】
いくつかの実施形態では、磁性部材5と可動操作部材2における磁石4とが間隔を隔てて設置されることにより、摩擦、摩耗をよりよく減少させることができ、磁性部材5の耐用寿命が長くなり、必要な取り付けスペースも小さくなり、操作機構の構造コンパクト性を向上させることができる。実行可能な形態では、磁性部材5はケース1の内壁に取り付けられ、磁性部材5は磁鉄片であってもよく、2つの磁鉄片はそれぞれ第1シェル11、第2シェル12の内壁に取り付けられ、磁性部材5は可動操作部材2における磁石4と間隔を隔てて設置され、磁性部材5と磁石4とは磁力吸引を行う。
【0043】
磁性部材5が可動操作部材2の初期位置付近に設置されているため、可動操作部材2が他の位置まで回動した後、磁性部材5と磁石4との磁気吸引作用によって可動操作部材2を主動的に復帰させることができ、磁性部材5は非物理的、磁性バネの効果を有し、位置検出の摩耗によるドリフト現象、振動及び落下衝撃による破損を減少させることができる。
【0044】
使用時、ユーザーが可動操作部材2の押圧部23を押圧すると、押圧力の作用により、可動操作部材2は支持部材3に沿って回転し移動し、ユーザーが押圧力を解除すると、可動操作部材2は磁性部材5の磁気吸引力で、可動操作部材2を初期位置に復帰させる。実際の応用において、磁性部材5の取付角度、形状、磁石4との距離等を調整することにより、磁性部材5の磁気吸引力を変化させ、磁性部材5は磁鉄片であり、且つ磁石4と間隔を隔てて設置され、摩耗を受けにくく、操作機構100が落下又は振動等しても、磁性部材5が破損しにくく、構造信頼性が大幅に向上する。
【0045】
いくつかの実施形態では、前記操作機構100は、第1駆動部材6及び回路基板7をさらに含み、第1駆動部材6が電気的に磁界を発生させることを実現するために、第1駆動部材6と回路基板7とが電気的に接続される。前記第1駆動部材6は、前記磁性部材5と前記磁石4との間に設置され、前記可動操作部材2の位置を調整することに用いられる。
【0046】
実行可能な形態では、前記第1駆動部材6は前記収容空間10内に設けられ、第1駆動部材6はコイルであり、コイルが通電されると磁界を発生し、前記磁石4と前記第1駆動部材6は電気的に発生した磁界により磁気吸引作用を行い、且つ前記可動操作部材2の位置を調整する。
【0047】
図2に示すように、第1シェル11には第1収容部112が設けられ、第2シェル12には第2収容部122が設けられ、それに対応して、第1駆動部材6は第1コイル61と第2コイル62を含み、第1コイル61は第1収容部112内に取り付けられ、第2コイル62は第2収容部122内に取り付けられる。第1コイル61、第2コイル62はそれぞれ磁石4の両側に位置することで、磁石との磁気吸引力を強化し、可動操作部材2の移動を制御することができる。この場合、磁性部材5は、前記第1駆動部材6に取り付け、且つ第1駆動部材6の磁石4から離れる側に位置することができる。
【0048】
本出願において、回路基板7は給電デバイス(図示せず)に接続され、回路基板7はフレキシブル回路基板であり、優れた耐折り曲げ性能を有し、ケース内の空間に応じてその取り付け位置を調整することができる。具体的には、回路基板7は、第1電気接続部71及び2つの第2電気接続部72を含み、第1電気接続部71はケース1の外部まで延びて給電デバイスに接続され、2つの第2電気接続部72は、それぞれ第1コイル61及び第2コイル62の磁石4から離れる側に当接する。第1コイル61、第2コイル62が回路基板7の入力電流を取得した後、第1駆動部材6は磁石4に磁力を発生することができ、コイルに発生する磁力の大きさはボイスコイルモータに印加される電流に比例し、これにより、入力電流の大きさを制御することで、コイルに発生する磁力の大きさを制御することができ、コイルに発生する磁力は磁石と相互作用し、さらに反力を可動操作部材2に提供し、可動操作部材2を押下位置から初期位置に回復させ、又は可動操作部材2の回動位置を調整又は制御し、ユーザーの使用感を向上させる。
【0049】
いくつかの実施形態では、操作機構100は、回路基板7に電気的に接続され、可動操作部材2の変位情報を検出するための位置検出素子8をさらに含み、回路基板7は、変位情報を制御信号に変換して外部デバイスに出力することにも用いられる。具体的な実施形態において、位置検出素子8は、収容空間内に取り付けられ、且つ位置検出素子8は、検出された磁石4の磁場強度(ホール効果)に基づいて、磁石4の所在する位置を判断し、即ち、可動操作部材2が可動ストローク中に所在する任意の位置を判断する。
【0050】
使用時に、ユーザーが可動操作部材2における押圧部23を押圧し、可動操作部材2が支持部材3の周りを回動し、前記位置検出素子8によって磁石4の変位をリアルタイムに検出し、磁石4の所在する任意の位置の閾値を外部デバイスに入力し、入力量によって可動操作部材2の変位を綿密に監視する。
【0051】
可動操作部材2の移動量を制御するために、位置検出素子8により可動操作部材2のリアルタイム位置を検出し、第1駆動部材6が磁石4と磁気的に吸着し、可動操作部材2が可動領域の範囲内の任意の位置で移動を停止するように可動操作部材2を制御する。このとき、第1駆動部材6をストッパーとして使用し、第1駆動部材6の反力によって可動操作部材2を任意の位置で停止させるように可動操作部材2における磁石4を制御することができる。
【0052】
他の実施形態では、操作機構100内にメカニカルストッパーを取り付けて、可動操作部材の任意の位置での停止移動を実現することができ、すなわちコイルを使用しなくてもよい。あるいは、操作機構が力フィードバックを実現するように、電動ドライバ(例えばモーター)とコイルとを併用してもよい。
【0053】
また、第1駆動部材6と磁石4とが相互作用して振動モータとしても機能し、クリック音を発生させ、例えば可動操作部材2の可動領域の範囲内で第1駆動部材6に電流を印加するなどして振動感を発生させ、可動操作部材2内の磁石4に振動感がフィードバックされ、さらに押圧部23に伝達され、ユーザーは振動感や振動音を受けることができる。
【0054】
本出願では、位置検出素子8は、非接触で可動操作部材2の位置検出を行い、従来に採用されたポテンショメータ等の検出素子と比較して、本出願の位置検出素子8は、可動操作部材2と摩擦や摩耗を生じることがないため、ドリフト現象を引き起こすことがなく、正確に検出するとともに、構造的な破壊を引き起こすことがなく、操作機構100の構造信頼性が向上する。
【0055】
本出願は、位置検出素子8を用いて可動操作部材2の位置を検出し、制御センターにフィードバックし、第1駆動部材6が発生する磁界によって可動操作部材2を任意の位置で停止するように制御し、可動操作部材の押下量を電動で制御することを実現し、メカニカルストッパーによって手動入力制御を実現することに比べて、電動制御の使用利便性が大幅に向上する。
【0056】
図3は本出願の実施例2に係る操作機構の部分構造斜視図であり、図3に示すように、操作機構100は、可動操作部材2が可動領域の範囲内で移動又は停止を制御するように、可動操作部材2の底部に設置される第2駆動部材9をさらに含む。理解できるように、第2駆動部材9は、実施例1の態様における第1駆動部材6を置き換えてもよく、第1駆動部材6と協働して可動操作部材2の移動を制御してもよい。
【0057】
図3に示すように、第2駆動部材9は、可動操作部材2の底部に設置され、可動操作部材2に向かう方向又は可動操作部材2から離れる方向(第1方向90)に移動でき、可動方向20に回動する可動操作部材2と干渉する。具体的には、第2駆動部材9は、駆動モータ91と接触部92とを含み、接触部92は、駆動モータ91によって第1方向90に移動し、且つ可動方向20に移動する可動操作部材2と干渉する。理解できるように、可動操作部材2が第2駆動部材9に当接する場合、第2駆動部材9は、実施例1に係る技術案における第1駆動部材6の代わりに、力フィードバックと停止の機能を実現する。他の実施形態では、第2駆動部材9と第1駆動部材6とが協働して、異なる運動経路、より複雑な運動方向に対する制御を実現することもでき、両者が協働して使用される場合、力フィードバック作用と停止作用が明確に向上される。
【0058】
図4は本出願の実施例3に係る操作機構の部分構造模式図であり、図4に示すように、操作機構100は、第2駆動部材9及び第1駆動部材6を含み、第1駆動部材6はコイルであり、磁石4に対して磁力を発生させ、さらに反力を可動操作部材2に提供し、可動操作部材2を任意の停止位置から初期位置に回復させ、又は可動操作部材2の停止位置を調整又は制御することができる。第2駆動部材9は、第1方向90に沿って移動可能であり、可動操作部材2は、可動方向20に沿って回動可能であり、第1方向90に沿って移動する第2駆動部材9と当接する。第2駆動部材9は、可動操作部材2を上下方向に振動させてユーザーに振動感触を与える振動モータとして機能することができる。本実施形態における第1方向90は、上下方向において可動操作部材2に向かう方向又は可動操作部材2から離れる方向である。
【0059】
図5は本出願の実施例4に係る操作機構の模式図であり、図5に示すように、操作機構100は、前記可動操作部材3の側部に設置される第2駆動部材9を含み、第2駆動部材9は、駆動モータ91及び接触部92を含み、接触部92は可動操作部材2に向かう方向又は可動操作部材2から離れる方向(第2方向93)に沿って移動し、可動方向に回動する可動操作部材2と干渉する。具体的には、第2方向93に移動する接触部92は、可動操作部材2の移動部と当接する。可動操作部材2の押圧部23が押圧力を受ける場合、可動部22は支持体3を中心に回動し、フルストローク停止位置202まで可動方向20に回動可能となる。第2駆動部材9の接触部92が第2方向93に移動して移動部22と干渉する場合、移動部22は、可動範囲内の任意の位置203に停止することができ、この場合、第2駆動部材9は、ストッパーとして機能することができる。
【0060】
図6は本出願の実施例5に係る操作機構の模式図であり、図6に示すように、操作機構100は第2駆動部材9を含み、第1駆動部材6(コイル)が設けられていない。本実施例では、第2駆動部材9は、ケース1の収容空間内に設けられ、可動操作部材2の移動部22の一側に位置する。第2駆動部材9の接触部92は、駆動モータ91によって第2方向93に移動し、可動方向20に移動する可動操作部材2の移動部22に干渉する。第2駆動部材9は振動モータとして機能し、可動操作部材2を横方向に振動させ、ユーザーに振動の触感を提供することができる。ここで、第2方向93は、可動操作部材2に向かう方向又は可動操作部材2から離れる方向であり、且つ移動部22に対して垂直又は略垂直な方向である。
【0061】
本実施例では、接触部92の接触面を球面又は面取り弧面としてもよく、例えば45度の角度に切断することで、接触部92と可動操作部材2との衝突力を減少させ、摩耗を減少させることができる。第2駆動部材9による横方向の干渉は、横方向の反力を発生させることができ、可動操作部材2を横方向に振動させ、横方向振動モータの効果を奏する。
【0062】
図7aは、本出願の実施例6に係る操作機構の模式図であり、図7bは、本出願の実施例6に係る操作機構の別の模式図であり、図7cは、本出願の実施例6に係る操作機構の別の模式図であり、図7a~図7cに示すように、前記操作機構100は、接続部材101と当接部材102とをさらに含み、接続部材101の第1端101aは、支持部材3に接続され、磁石4は、接続部材101の支持部材3から離れた一端に取り付けられ、当接部材102は、接続部材101の第1端101aに接続され、当接部材102は、可動操作部材2に当接することに用いられる。
【0063】
上記技術案において、磁石4は、接続部材101に取り付けられ、且つ当接部材102を介して磁石4と磁性部材5との磁気吸引力は可動操作部材2に伝達され、可動操作部材2の復帰又は力フィードバックを実現することに寄与する。物理バネを用いて可動操作部材の力フィードバックを実現することに比べて、磁性部材5と磁石4との磁気吸引合わせは、両者の間が互いに干渉し、摩擦が減少し、落下衝撃を受けた場合でも、可動操作部材2が可動ストロークにおける任意の位置に移動した場合、磁性部材5の磁気吸引作用で初期位置に自動的に復帰することができる。
【0064】
いくつかの実施形態では、接続部材101はリンクであり、リンクの第1端101aには、軸孔及び接続部103が設けられ、支持部材3が接続部材101の軸孔を貫通することにより、接続部材101が支持部材3の周りを回動することができる。ケース1の内壁には、回動軸104がさらに設けられ、当接部材102は、回動軸104に外嵌され、且つ当接部材102は、接続部材101の接続部103に接続され、接続部材101が支持部材3の周りを第3方向105に沿って移動する場合、接続部材101は、当接部材102を回動軸104の周りを第3方向の逆方向に沿って移動させる。
【0065】
いくつかの実施形態では、図7bに示すように、第1駆動部材6はコイルであってもよく、コイルが通電されていない場合、ユーザは手動で可動操作部材2を押して可動範囲内で任意に移動させてもよい。
【0066】
いくつかの実施形態では、第1駆動部材6はコイルであってもよく、図7cに示すように、コイルが通電された後に発生する磁力と磁石4とは互いに磁気吸引作用を果たし、磁気吸引作用により、接続部材101は支持部材3の周りを第3方向105に沿って移動し、且つ当接部材102を介して反力を可動操作部材2の移動部22に提供し、可動操作部材2を押下位置から初期位置に復帰させ、又は可動操作部材2の移動位置を調整又は制御する。
【0067】
上記複数の実施形態では、耐振動、耐落下衝撃性を備え、且つ操作機構の信頼性が組立の影響を受けにくく、ユーザー入力に対して高い耐久性を有することができる操作機構が、従来の可変触感コントローラの操作機構よりも、全体的な構造が簡単、コンパクト及び軽量化である。
【0068】
図8は本出願に係る操作入力デバイスの構造模式図であり、図9は本出願に係る操作入力デバイスの別の構造模式図であり、図10は本出願に係る操作入力デバイスの別の構造模式図であり、図8図10に示すように、本出願は、操作入力デバイス200をさらに提供し、該操作入力デバイス200は、上記いずれか1項の操作機構100を含み、該操作入力デバイス200はユーザーが操作しやすいようにゲームハンドルであってもよい。操作機構100は、図5に示すゲームハンドルコントローラや携帯情報機器にも用いることができ、図10に示すように、操作機構100は、他の産業機器の操作入力デバイス200に搭載することができ、産業機器は加工機器、測定機器等であってもよく、操作機構100の適用は、操作入力デバイス200の操作性、耐久性を向上させることができる。
【0069】
上記したのは、本発明の好ましい具体的な実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲は、これに限定されず、当業者が本発明に開示された技術的範囲内において容易に想到できる変更又は置換は、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲を基準とすべきである。
【符号の説明】
【0070】
100 操作機構
1 ケース
11 第1シェル
111 第1固定部
112 第1収容部
12 第2シェル
121 第2固定部
122 第2収容部
2 可動操作部材
20 可動方向
201 初期位置
202 フルストローク停止位置
203 任意停止位置
21 軸孔
22 移動部
221 取付部
23押圧部
3 支持部材
4 磁石
5 磁性部材
6 第1駆動部材
61 第1コイル
62 第2コイル
7 回路基板
71 第1電気接続部
72 第2電気接続部
8 位置検出素子
9 第2駆動部材
90 第1方向
91 駆動モータ
92 接触部
93 第2方向
101 接続部材
102 当接部材
103 接続部
104 回動軸
105 第3方向
200 操作入力デバイス

【要約】
【課題】本発明は操作機構及び操作入力デバイスを提供する。
【解決手段】
操作機構は、収容空間を有するケースと、収容空間内に収容され、且つ少なくとも一部がケースの外に挿通される可動操作部材と、支持部材の周りを移動する可動操作部材を支持することに用いられる支持部材と、可動操作部材に接続される磁石と、磁石に対して磁気吸引力を有し、磁性部材と磁石との磁気吸引作用により可動操作部材を初期位置に復帰及び/又は保持する磁性部材とを含む。本出願の実施例に係る操作機構及び操作入力デバイスによれば、操作機構は、耐振動、耐落下衝撃性を備え、且つ操作機構の信頼性が組立の影響を受けにくく、ユーザー入力に対して高い耐久性を有することができる。
【選択図】図2

図1a
図1b
図1c
図2
図3
図4
図5
図6
図7a
図7b
図7c
図8
図9
図10