(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-22
(45)【発行日】2025-01-30
(54)【発明の名称】コードレスブラシアイロン
(51)【国際特許分類】
A45D 1/00 20060101AFI20250123BHJP
A45D 1/04 20060101ALI20250123BHJP
A45D 1/18 20060101ALI20250123BHJP
【FI】
A45D1/00 501Z
A45D1/00 503C
A45D1/04 A
A45D1/18 A
(21)【出願番号】P 2024129943
(22)【出願日】2024-08-06
【審査請求日】2024-08-06
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 展示日: 令和6年6月12日 展示会名: LIFE CREATION 2024 公開者名: 小泉成器株式会社
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】390019817
【氏名又は名称】小泉成器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【氏名又は名称】野本 裕史
(74)【代理人】
【識別番号】100220423
【氏名又は名称】榊間 城作
(72)【発明者】
【氏名】松本 千草
(72)【発明者】
【氏名】植村 正勝
(72)【発明者】
【氏名】金子 収
【審査官】高橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第209660724(CN,U)
【文献】特開2019-122541(JP,A)
【文献】特表2009-532083(JP,A)
【文献】特開昭55-050312(JP,A)
【文献】中国実用新案第207693139(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2021-0011681(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 1/00
A45D 1/04
A45D 1/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
持ち手部とブラシ部を有するコードレスブラシアイロンにおいて、
前記ブラシ部は、
前記ブラシ部の短手方向の中央部分において前記ブラシ部の長手方向に延びるように配置され、前記ブラシ部の表面から突出する曲面部分を有する第1加熱部と、
前記第1加熱部の曲面部分に立設され、前記ブラシ部の長手方向に並ぶように間隔を空けて配置される複数の第2加熱部と、
前記ブラシ部の短手方向において前記第1加熱部の両側に立設され、前記ブラシ部の長手方向に並ぶように間隔を空けて配置される複数のピン部と、
を備え
、
前記第1加熱部の熱源部は、第1加熱部の曲面形状に沿った曲面形状を有する、
コードレスブラシアイロン。
【請求項2】
前記ピン部は、前記第1加熱部の近くに配置される複数の内側ピン部と、前記内側ピン部の外側に配置される複数の外側ピン部とを含み、
前記内側ピンの先端は、前記外側ピンの先端より高い位置に配置され、
前記外側ピンの先端は、前記第2加熱部の先端より高い位置に配置されている、
請求項1に記載のコードレスブラシアイロン。
【請求項3】
前記内側ピン部と前記外側ピン部は、平面視で互い違いに並ぶように配置されている、請求項2に記載のコードレスブラシアイロン。
【請求項4】
前記ブラシ部を覆うように、前記持ち手部に着脱可能に取り付けられるキャップ部を備え、
前記持ち手部に前記キャップ部が取り付けられた状態では、前記持ち手部と前記キャップ部との間に段差がなく、前記持ち手部と前記キャップ部とがスティック状の一体的な外観を有する、請求項1に記載のコードレスブラシアイロン。
【請求項5】
前記持ち手部の底面には、電源スイッチと第1光源と第2光源が設けられ、
前記第1光源と前記第2光源が消灯している状態で、前記電源スイッチを長押しすると、前記第1加熱部と前記第2加熱部の加熱が開始されずに、前記第1光源が点灯し、
前記第1光源が点灯している状態で、前記電源スイッチを短押しすると、前記第1加熱部と前記第2加熱部の加熱が開始されて、前記第1光源と前記第2光源が点灯し、
前記第1光源と前記第2光源が点灯している状態で、前記電源スイッチを長押しすると、前記第1加熱部と前記第2加熱部の加熱が停止されて、前記第1光源と前記第2光源が消灯する、請求項1に記載のコードレスブラシアイロン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンパクト型のコードレスブラシアイロンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、前髪を家で整えても、外出すると天候や湿度などの影響で崩れてしまうことがあり、そのため、外出先でも、前髪のうねりやトップの分け目を整えたいという要望があった。
【0003】
従来、携帯用(コードレス)のヘアケア装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。この従来のヘアケア装置は、毛髪をブラッシングしながら乾燥させるという用途だけでなく、毛髪および頭皮のマッサージなどの用途にも用いられる。すなわち、この従来のヘアケア装置は、ヘアドライヤの一種でもあり、頭皮ケア装置の一種でもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来のヘアケア装置は、確かに携帯用(コードレス)ではあるものの、例えば女性が化粧ポーチ等に入れて持ち運ぶのに適しているとまでは言えない。コードレスブラシアイロンを、化粧ポーチ等に入れられるサイズ(他の化粧品と同じくらいのサイズ)までコンパクト化すると、加熱部のサイズも小さくなってしまい、その結果、毛髪に十分な熱量を伝えることができず、毛髪を整えることが困難になるという問題がある。しかしながら、上記従来のヘアケア装置では、そのような課題について何ら考慮がなされていない。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、化粧ポーチ等に入れられるサイズまでコンパクト化しても、毛髪に十分な熱量を伝えることができ、容易に毛髪を整えることのできるコードレスブラシアイロンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のコードレスブラシアイロンは、持ち手部とブラシ部を有するコードレスブラシアイロンにおいて、前記ブラシ部は、前記ブラシ部の短手方向の中央部分において前記ブラシ部の長手方向に延びるように配置され、前記ブラシ部の表面から突出する曲面部分を有する第1加熱部と、前記第1加熱部の曲面部分に立設され、前記ブラシ部の長手方向に並ぶように間隔を空けて配置される複数の第2加熱部と、前記ブラシ部の短手方向において前記第1加熱部の両側に立設され、前記ブラシ部の長手方向に並ぶように間隔を空けて配置される複数のピン部と、を備え、前記第1加熱部の熱源部は、第1加熱部の曲面形状に沿った曲面形状を有している。
【0008】
この構成によれば、ブラシ部の表面に長手方向に延びる第1加熱部が設けられているので、コードレスブラシアイロンを化粧ポーチ等に入れられるサイズ(他の化粧品と同じくらいのサイズ)までコンパクト化しても、加熱部のサイズを大きく確保できる。これにより、毛髪に十分な熱量を伝えることができ、毛髪を整えることが容易になる。さらに、この第1加熱部には、ブラシ部の表面から突出する曲面部分が設けられているので、コンパクト型のコードレスブラシアイロンであっても、この曲面部分を利用して毛髪を整える(例えば、前髪などをストレートに整えたり、前髪などにきれいなカールをつくる)ことが容易になる。さらに、アイロンの熱でキューティクルが均一に整うため、外出先でも髪にツヤを出すことができる。
【0009】
また、本発明のコードレスブラシアイロンでは、前記ピン部は、前記第1加熱部の近くに配置される複数の内側ピン部と、前記内側ピン部の外側に配置される複数の外側ピン部とを含み、前記内側ピンの先端は、前記外側ピンの先端より高い位置に配置され、前記外側ピンの先端は、前記第2加熱部の先端より高い位置に配置されてもよい。
【0010】
この構成によれば、ピン部が2列(内側ピン部と外側ピン部の2列)で構成され、内側ピンの先端が外側ピンの先端より高く配置され、外側ピンの先端が第2加熱部の先端より高く配置されるので、前髪などを整えるためにブラシ部を移動させている最中に、毛髪(前髪など)がブラシ部から離れにくくなることで毛髪に十分な熱量を伝えることができ、コンパクト型のコードレスブラシアイロンであっても、毛髪(前髪など)を整えることが容易になる。
【0011】
また、本発明のコードレスブラシアイロンでは、前記内側ピン部と前記外側ピン部は、平面視で互い違いに並ぶように配置されてもよい。
【0012】
この構成によれば、2列のピン部(内側ピン部と外側ピン部)が、平面視で互い違いに並ぶように配置されているので、前髪などを整えるためにブラシ部を移動させている最中に、毛髪(前髪など)がブラシ部から離れにくくなり、コンパクト型のコードレスブラシアイロンであっても、毛髪(前髪など)を整えることが容易になる。
【0013】
また、本発明のコードレスブラシアイロンは、前記ブラシ部を覆うように、前記持ち手部に着脱可能に取り付けられるキャップ部を備え、前記持ち手部に前記キャップ部が取り付けられた状態では、前記持ち手部と前記キャップ部との間に段差がなく、前記持ち手部と前記キャップ部とがスティック状の一体的な外観を有してもよい。
【0014】
この構成によれば、持ち手部にキャップ部を取り付けると、コードレスブラシアイロンがスティック状の一体的な外観となるので、他の化粧品と同じように化粧ポーチ等に入れたときに違和感がなくなる。さらに、加熱が停止してから、キャップ部を取り付けることで、コードレスブラシアイロンを、他の化粧品と同じように化粧ポーチ等に入れて持ち運びしやすくなる。
【0015】
また、本発明のコードレスブラシアイロンでは、前記持ち手部の底面には、電源スイッチと第1光源と第2光源が設けられ、前記第1光源と前記第2光源が消灯している状態で、前記電源スイッチを長押しすると、前記第1加熱部と前記第2加熱部の加熱が開始されずに、前記第1光源が点灯し、前記第1光源が点灯している状態で、前記電源スイッチを短押しすると、前記第1加熱部と前記第2加熱部の加熱が開始されて、前記第1光源と前記第2光源が点灯し、前記第1光源と前記第2光源が点灯している状態で、前記電源スイッチを長押しすると、前記第1加熱部と前記第2加熱部の加熱が停止されて、前記第1光源と前記第2光源が消灯してもよい。
【0016】
この構成によれば、電源スイッチを長押しした後にもう一度、電源スイッチを短押ししないと、第1加熱部と第2加熱部の加熱が開始しない。すなわち、電源スイッチを単に短押ししただけでは、第1加熱部と第2加熱部の加熱が開始されない。これにより、コードレスブラシアイロンを、他の化粧品と同じように化粧ポーチ等に入れて持ち運びする際に、誤って電源スイッチが押されて第1加熱部と第2加熱部の加熱が開始されてしまうのを防止することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、化粧ポーチ等に入れられるサイズまでコードレスブラシアイロンをコンパクト化しても、加熱部のサイズを大きく確保できるので、毛髪に十分な熱量を伝えることができ、毛髪を整えることが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施の形態におけるコードレスブラシアイロン(キャップ部を外した状態)の斜視図である。
【
図2】本発明の実施の形態におけるコードレスブラシアイロン(キャップ部を取り付けた状態)の斜視図である。
【
図3】本発明の実施の形態におけるコードレスブラシアイロンのブラシ部の説明図(平面図)である。
【
図4】本発明の実施の形態におけるコードレスブラシアイロンのブラシ部の説明図(
図1のA方向からみた図)である。
【
図5】本発明の実施の形態におけるコードレスブラシアイロンのブラシ部の説明図(
図1のA方向からみた図)である。
【
図6】本発明の実施の形態におけるコードレスブラシアイロンのブラシ部の説明図(内部構造を示す断面図)である。
【
図7】本発明の実施の形態におけるコードレスブラシアイロンの持ち手部を示す図(
図1のB方向からみた図)である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態のコードレスブラシアイロンについて、図面を用いて説明する。本実施の形態では、例えば女性が化粧ポーチ等に入れて持ち運ぶことができるコンパクト型のコードレスブラシアイロンの場合を例示する。
【0020】
本発明の実施の形態のコードレスブラシアイロンの構成を、図面を参照して説明する。
図1および
図2は、本実施の形態のコードレスブラシアイロンを示す斜視図である。
図1および
図2に示すように、コードレスブラシアイロン1は、持ち手部2とブラシ部3を有する本体4と、持ち手部2に着脱可能に取り付けられるキャップ部5を備えている。
【0021】
キャップ部5は、持ち手部2に取り付けられた状態で、ブラシ部3を覆うように構成されている(
図1参照)。そして、持ち手部2にキャップ部5が取り付けられた状態では、持ち手部2とキャップ部5との間に段差がなく、持ち手部2とキャップ部5とがスティック状の一体的な外観を有している(
図2参照)。なお、本願のコートレスブラシアイロン1のキャップ部5をつけた外観サイズの例として、長辺の長さが14cmより小さく、さらに、短辺もまた2.5cmより小さいサイズであり、一般的なコードレスブラシアイロンよりも小さいサイズであるため、化粧ポーチ等に入れて持ち運ぶことができる。
【0022】
ここで、
図3~
図6を参照して、ブラシ部3の要部について説明する。
図3~
図6は、コードレスブラシアイロン1のブラシ部3の説明図である。
図3に示すように、ブラシ部3は、ブラシ部3の短手方向の中央部分においてブラシ部3の長手方向に延びるように配置される第1加熱部6と、ブラシ部3の長手方向に並ぶように間隔を空けて配置される複数の第2加熱部7を備えている。
図4~
図6に示すように、第1加熱部6は、ブラシ部3の表面から突出する曲面部分を有しており、第2加熱部7は、第1加熱部6の曲面部分の上に立設されている。第1加熱部6と第2加熱部7の材質は、例えば、熱伝導率の高いアルミニウムまたはアルミニウム合金で、効率よく熱を伝える材料を使っているが、アルミニウムまたはアルミニウム合金には限定されない。また、この第1加熱部6や、第2加熱部7にはセラミックコーティングも可能である。ちなみに、加熱部の最高温度の一例として、最高温度は180℃となる。
【0023】
また、
図3~
図6に示すように、ブラシ部3には、複数のピン部8が設けられている。その複数のピン部8は、ブラシ部3の短手方向において第1加熱部6の両側に立設され、ブラシ部3の長手方向に並ぶように間隔を空けて配置されている。ピン部8は、第1加熱部6の近くに配置される複数の内側ピン部9と、内側ピン部9の外側に配置される複数の外側ピン部10を含んでいる。言い換えると、ブラシ部の長手方向の中央に第一加熱部6を有し、前記加熱部の両側にそれぞれ2列のピン(内側ピン9、外側ピン10)を配置する。2列のピンのうち加熱部に近いピンを内側ピン9、内側ピンの隣に配置され、加熱部より遠い位置に配置されているのは外側ピン10という。加熱部を中心にして外側に向かって内側ピン9、外側ピン10とする。この場合、
図3に示すように、内側ピン部9と外側ピン部10は、平面視で互い違いに並ぶように交互に配置されている、ピン部8(内側ピン部9と外側ピン部10)は、例えば樹脂製である。ピン部8(内側ピン部9と外側ピン部10)は、非加熱部であるともいえる。
【0024】
図4は、コードレスブラシアイロン1を
図1のA方向から見た図である。さらに、
図4は、Cを基準とした各ピンや第2加熱部7の高さ(Hi、Ho、Hh)を表わしている図である。
図4に示すように、内側ピンの先端Hiは、外側ピンの先端Hoより高い位置に配置され、外側ピンの先端Hoは、第2加熱部7の先端Hhより高い位置に配置されている。すなわち、Hi>Ho>Hhとなるように設定されている。また、第1加熱部6の長さL1は、第2加熱部7の長さL2よりも小さい。すなわち、L1<L2となるように設定されている。
【0025】
図5は、コードレスブラシアイロン1を
図1のA方向から見た図である。
図5に示すように、ブラシ部3の形状は、複数の曲線形状(曲率R2の曲線形状と、曲率R3の曲線形状と、曲率R4の曲線形状と、曲率R5の曲線形状)の組み合わせによって構成されている。それぞれの曲率は、例えば、R2=3.5mm、R3=5mm、R4=7mm、R5=3.5mmである。また、第1加熱部6の曲面部分は、曲率R1の曲線形状を有しており、例えば、R1=5.8mmである。このR1がブラシ部3の表面から突出している曲面部分であり、高さはL1の第1加熱部である。この複数の曲面形状によって第1加熱部6や第2加熱部7で加熱された毛髪をさらに整えることもできる。
【0026】
図6は、コードレスブラシアイロン1を
図1のA方向から見た図である。さらに、
図6は、ブラシ部3長手方向の中央部の短手方向の断面図である。なお、
図6では、説明に必要な部分のみが図示されている。
図6に示すように、第1加熱部6は、曲面形状である。この場合、第1加熱部6の熱源部11は、第1加熱部6の曲面形状に沿った曲面形状を有しており、第1加熱部6に隣接するようにブラシ部3の内部に配置されている(
図6参照)。
【0027】
つぎに、
図7を参照して、持ち手部2の要部について説明する。
図7は、コードレスブラシアイロン1を
図1のB方向から見た図である。さらに、
図7は、コードレスブラシアイロン1の持ち手部2の説明図(底面図)である。
図7に示すように、持ち手部2の底面には、充電口12と電源スイッチ13と第1光源14と第2光源15が設けられている。第1光源14と第2光源15は、例えばLEDなどで構成することができる。さらに、図示はしていないが、持ち手部2部にバッテリーを備え、コードレスブラシアイロン1はこのバッテリーに充電されているエネルギーで動作する。そのバッテリーの充電は、充電口12に、例えばUSB-TypeCなどのUSB充電式などを接続することで充電が可能となる。なお、充電方式はUSB-TypeCに限定はしておらず、他の方式でも充電できることは可能である。
【0028】
本実施の形態のコードレスブラシアイロン1を使用する場合には、まず、第1光源14と第2光源15が消灯している状態で、電源スイッチ13を長押しすると、第1光源14が点灯する。この時は、第1加熱部6と第2加熱部7の加熱は開始されていない。
【0029】
つぎに、第1光源14が点灯している状態で、電源スイッチ13を短押しすると、第1加熱部6と第2加熱部7の加熱が開始されて、第1光源14と第2光源15が点灯する。このようにして、コードレスブラシアイロン1を使用できるようになる。
【0030】
コードレスブラシアイロン1の加熱中は、第1光源14と第2光源15が点灯している状態であり、そこから、電源スイッチ13を長押しすると、第1加熱部6と第2加熱部7の加熱が停止されて、第1光源14と第2光源15が消灯する。このようにして、コードレスブラシアイロン1の加熱を終了する。
【0031】
このような本実施の形態のコードレスブラシアイロン1によれば、ブラシ部3の表面に長手方向に延びる第1加熱部6が設けられているので、コードレスブラシアイロン1を化粧ポーチ等に入れられるサイズ(他の化粧品と同じくらいのサイズ)までコンパクト化しても、加熱部のサイズを大きく確保できる。これにより、毛髪に十分な熱量を伝えることができ、毛髪を整えることが容易になる。さらに、この第1加熱部6には、ブラシ部3の表面から突出する曲面部分が設けられているので、コンパクト型のコードレスブラシアイロン1であっても、この曲面部分を利用して毛髪を整える(例えば、前髪などをストレートに整えたり、前髪などにきれいなカールをつくる)ことが容易になる。
【0032】
また、本実施の形態では、ピン部8が2列(内側ピン部9と外側ピン部10の2列)で構成され、内側ピンの先端が外側ピンの先端より高く配置され、外側ピンの先端が第2加熱部7の先端より高く配置されるので、前髪などを整えるためにブラシ部3を移動させている最中に、毛髪(前髪など)がブラシ部3から離れにくくなることで毛髪に十分な熱量を伝えることができ、コンパクト型のコードレスブラシアイロン1であっても、毛髪(前髪など)を整えることが容易になる。
【0033】
また、本実施の形態では、2列のピン部8(内側ピン部9と外側ピン部10)が、平面視で互い違いに並ぶように配置されているので、前髪などを整えるためにブラシ部3を移動させている最中に、毛髪(前髪など)がブラシ部3から離れにくくなり、コンパクト型のコードレスブラシアイロン1であっても、毛髪(前髪など)を整えることが容易になる。
【0034】
また、本実施の形態では、持ち手部2にキャップ部5を取り付けると、コードレスブラシアイロン1がスティック状の一体的な外観となるので、他の化粧品と同じように化粧ポーチ等に入れたときに違和感がなくなる。そのため、コードレスブラシアイロン1を、他の化粧品と同じように化粧ポーチ等に入れて持ち運びしやすくなる。
【0035】
また、本実施の形態では、電源スイッチ13を長押しした後にもう一度、電源スイッチ13を短押ししないと、第1加熱部6と第2加熱部7の加熱が開始しない。すなわち、電源スイッチ13を単に短押ししただけでは、第1加熱部6と第2加熱部7の加熱が開始されない。これにより、コードレスブラシアイロン1を、他の化粧品と同じように化粧ポーチ等に入れて持ち運びする際に、誤って電源スイッチ13が押されて第1加熱部6と第2加熱部7の加熱が開始されてしまうのを防止することができる。
【0036】
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0037】
以上のように、本発明にかかるコードレスブラシアイロンは、例えば女性が化粧ポーチ等に入れて持ち運ぶのに適しているという効果を有し、コンパクト型のコードレスブラシアイロン等として有用である。
【符号の説明】
【0038】
1 コードレスブラシアイロン
2 持ち手部
3 ブラシ部
4 本体
5 キャップ部
6 第1加熱部
7 第2加熱部
8 ピン部
9 内側ピン部
10 外側ピン部
11 熱源部
12 充電口
13 電源スイッチ
14 第1光源
15 第2光源
【要約】
【課題】 化粧ポーチ等に入れて持ち運ぶのに適したコードレスブラシアイロンを提供する。
【解決手段】 コードレスブラシアイロン1は、持ち手部2とブラシ部3を有する。ブラシ部3は、ブラシ部3の短手方向の中央部分においてブラシ部3の長手方向に延びるように配置され、ブラシ部3の表面から突出する曲面部分を有する第1加熱部6と、第1加熱部6の曲面部分に立設され、ブラシ部3の長手方向に並ぶように間隔を空けて配置される複数の第2加熱部7と、ブラシ部3の短手方向において第1加熱部6の両側に立設され、ブラシ部3の長手方向に並ぶように間隔を空けて配置される複数のピン部8を備える。
【選択図】
図1