(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-23
(45)【発行日】2025-01-31
(54)【発明の名称】新型スマート水稲被膜節水、耐乾燥性播種一体機
(51)【国際特許分類】
A01C 7/08 20060101AFI20250124BHJP
A01C 5/06 20060101ALI20250124BHJP
A01C 5/08 20060101ALI20250124BHJP
【FI】
A01C7/08 310E
A01C7/08 310T
A01C5/06 F
A01C5/08
(21)【出願番号】P 2024080629
(22)【出願日】2024-05-17
【審査請求日】2024-05-17
(31)【優先権主張番号】202410129089.5
(32)【優先日】2024-01-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524187586
【氏名又は名称】浙江家楽蜜園藝科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】趙福建
(72)【発明者】
【氏名】趙堅
(72)【発明者】
【氏名】趙理
(72)【発明者】
【氏名】邵美紅
(72)【発明者】
【氏名】▲つう▼剣峰
(72)【発明者】
【氏名】周政法
(72)【発明者】
【氏名】王偉明
(72)【発明者】
【氏名】黎儲鋒
【審査官】石原 豊
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第216253878(CN,U)
【文献】中国実用新案第203575033(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01C 5/00-7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業経路に沿って移動する移動体と、移動体の移動方向の後側に設置される器具システ
ムとを含む新型スマート水稲被膜節水、耐乾燥性播種一体機であって、器具システムは、
コントローラと、メイン取り付けフレームと、点滴灌漑ベルト敷設機構と、器具フレーム
昇降機構と、覆土取り機構と、畝溝成形機構と、播種機構と、同期灌水機構と、レーザ膜
切断機構とを含み、器具フレーム昇降機構には、播種機構、覆土取り機構及びレーザ膜切
断機構がそれぞれ接続されており、
ここで、覆土取り機構は、覆土を取り、土壌を各播種条とマルチングフィルムの両側に
均一に分布させて被覆するために用いられ、
畝溝成形機構は、覆土取り機構の一側に位置し、田畑に複数の平行な連続した大畝、播
種溝及び水肥溝を開設するために用いられ、
播種機構は、播種ホイールキャリヤと、穴播きホイールとを含み、穴播きホイールは、
播種ホイールキャリヤの自由軸を介して器具フレーム昇降機構の下方に接続され、穴播き
ホイールに穴播き孔が設けられており、
同期灌水機構は、穴播きホイールの後方に設置され、播種ホイールキャリヤと接続され
る、
ことを特徴とする新型スマート水稲被膜節水、耐乾燥性播種一体機。
【請求項2】
前記器具システムは、器具ホルダと少なくとも一つの電動プッシュロッドとを含む器具
フレーム昇降機構をさらに含み、電動プッシュロッドの一端は、メイン取り付けフレーム
の後端に接続され、電動プッシュロッドの他端は、器具ホルダに接続され、電動プッシュ
ロッドは、器具ホルダの昇降を押す、ことを特徴とする請求項1に記載の新型スマート水
稲被膜節水、耐乾燥性播種一体機。
【請求項3】
器具ホルダの下方に点滴灌漑ベルト敷設機構が設けられており、点滴灌漑ベルト敷設機
構は、ベースホルダと、点滴灌漑ベルトローラホルダと、二段のガイドホイールとを含み
、前記ベースホルダは、メイン取り付けフレームの上部に固定され、二段のガイドホイー
ルは、回転軸を介して点滴灌漑ベルトローラホルダに取り付けられ
、点滴灌漑ベルトは、
二段のガイドホイールに巻きかけられる、ことを特徴とする請求項2に記載の新型スマー
ト水稲被膜節水、耐乾燥性播種一体機。
【請求項4】
覆土取り機構は、取り付けロッドと、集土板と、土壌搬送装置と、分土板とを含み、二
本の取り付けロッドはそれぞれ器具ホルダの一側と接続され、二つの集土板は、それぞれ
傾斜して対応する取り付けロッドと接続され、二つの集土板の中間に集土口が形成され、
集土口は、土壌搬送装置の一側に位置し、前記土壌搬送装置の他端は、分土板による搬送
と連携し、
土壌搬送装置は、輸送フレームと、輸送軸と、輸送モータと、輸送歯車と、チェーンと
、スクレーパとを含み、前記輸送フレームは、器具ホルダに取り付けられ、輸送フレーム
の前後両側に輸送軸を介して一対の輸送歯車が取り付けられ、輸送歯車にチェーンが取り
付けられ、輸送チェーンに均一に間隔をあけてスクレーパが設置されており、輸送軸の外
側と輸送モータにいずれもプーリが取り付けられ、プーリ同士は、ベルトにより伝動接続
される、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の新型スマート水稲被膜節水、耐乾燥性
播種一体機。
【請求項5】
畝溝成形機構は、畝溝成形板と、水肥溝掘りシャベルと、肥料排出ポートと、点滴灌漑
ベルトガイドホイールと、接続ロッドと、補強梁と、調節バネとを含み、
補強横梁の一側に畝溝成形板が取り付けられ、前記補強横梁の上部に一対の接続ロッド
が垂直に取り付けられ、且つ畝溝成形板の上部と接続され、補強梁の下部に調節バネがさ
らに設けられ、前記畝溝成形板の底部に一対の水肥溝掘りシャベルが設置されており、前
記接続ロッドの一側に肥料排出ポートが取り付けられ、肥料排出ポートは、点滴灌漑ベル
トガイドホイールの一側に位置し、肥料排出ポートの開口方向は、地面に垂直に向かう、
ことを特徴とする請求項1又は3に記載の新型スマート水稲被膜節水、耐乾燥性播種一体
機。
【請求項6】
肥料タンクと、電動肥料排出器と、肥料排出管とを含む施肥機構をさらに含み、肥料タ
ンクは、ベースホルダの一側に固定され、電動肥料排出器の一端は、肥料タンクの底部の
穴口と接続され、電動肥料排出器の他端は、肥料排出管と接続され、肥料排出管の下端は
、肥料排出ポートと接続される、ことを特徴とする請求項5に記載の新型スマート水稲被
膜節水、耐乾燥性播種一体機。
【請求項7】
被膜機構は、マルチングフィルムローラと、マルチングフィルムホルダとを含み、マル
チングフィルムホルダは、器具ホルダの下方に固定され、マルチングフィルムローラは、
播種帯に連続したマルチングフィルムを敷設するために用いられる、ことを特徴とする請
求項6に記載の新型スマート水稲被膜節水、耐乾燥性播種一体機。
【請求項8】
同期灌水機構は、水タンクと、水ポンプと、送水管と、制御弁と、分岐水管と、同期灌
水水車と、水車ホルダアセンブリとを含み、前記水タンクの吐出口は、水ポンプに接続さ
れ、水ポンプの出力端は、送水管に接続され、送水管は、複数の分水管を介してそれぞれ
制御弁の入力端に接続され、制御弁の出力端は、分岐水管と接続され、分岐水管は、水車
ホルダアセンブリと接続されて給水を行い、水車ホルダに複数の同期灌水水車が取り付け
られる、ことを特徴とする請求
項7に記載の新型スマート水稲被膜節水、耐乾燥性播種一
体機。
【請求項9】
前記水車ホルダアセンブリは、中空管と、少なくとも二本の位置決め長板とを含み、二
本の位置決め長板は、中空管に取り付けられ、中空管において二本の位置決め長板の間に
位置する箇所に同期灌水水車が取り付けられ、同期灌水水車の一側に歯盤が取り付けられ
、中空管に切欠が設けられており、この切欠は、同期灌水水車の内部に位置し、同期灌水
水車の円形正面に、均一に間隔をあけて設置される複数の水孔が設けられており、中空管
の両端は、分岐水管に接続される、ことを特徴とする請求項8に記載の新型スマート水稲
被膜節水、耐乾燥性播種一体機。
【請求項10】
前記レーザ膜切断機構は、一対の電動伸縮ロッドと、一対のレーザ切断ヘッドと、一対
の調節スライドバーとを含み、電動伸縮ロッドは、対立して器具ホルダに平行に固定され
、各電動伸縮ロッドは、対応する調節スライドバーと接続され、レーザ切断ヘッドは、調
節スライドバーに固定され、電動伸縮ロッドは、調節スライドバーを移動するように駆動
することによって、レーザ切断ヘッドを移動するように駆動して膜切断を実現する、こと
を特徴とする請求
項8に記載の新型スマート水稲被膜節水、耐乾燥性播種一体機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農業機械技術分野に関し、具体的には新型スマート水稲被膜節水、耐乾燥性
播種一体機に関する。
【背景技術】
【0002】
気候の変化と工業、都市における水使用量の継続的な増加に伴い、元々限られた水資源
と農業用水との間の矛盾が日増しに激しくなり、耐乾燥性、節水、軽量化、高収率、高効
率栽培は、既に現代農業の発展の傾向となっていた。水稲被膜による耐乾燥性直播栽培は
、耐乾燥性、節水、節肥、高収率、高効率を実現できる栽培モードであり、渇水干ばつ地
域の水稲産業の発展にとって重要な意義を有する。
【0003】
水稲被膜による耐乾燥性直播栽培は、機械化、スマート化のレベルに対する要求が高く
、従来の水稲被膜乾田直播機械のスマート化のレベルが低く、畝溝構造、点滴灌漑ベルト
敷設、施肥方法、灌水方法、覆土取り方法及び工程は合理的ではない。少なくとも以下の
ことがある。機械的畝溝成形装置の設計上の欠陥により、畝溝構造には水肥溝が欠けてお
り、集中的に位置決めして側条施肥を行うことができず、点滴灌漑ベルトは、水稲株の根
系に近い位置に敷設できず、点滴灌漑ベルトは、畝頂地表面にしか敷設できず、急速な肥
水供給を実現することが困難である。播種中に灌水を行う時、被膜に孔を開設して穴播き
を行う場合に灌水が困難であり、被膜に孔を開設せずに播種を行う場合に条溝により灌水
を行うしかできず、水使用量が大きい。播種装置の設計が合理的ではないため、精密な播
種量での穴播きを実現できず、種子の使用量が大きい。機械設計上の不足のため、側方か
ら土を取って覆土する場合、二つの播種帯のマルチングフィルムの間に膜のない地帯が現
れ、雑草が生い茂っている。前方から土を取って覆土する場合、石、根茎などに引っかか
って止まり、機械を壊し、作動効率を下げることが多い。機械設計上の制限により、被膜
に孔を開設して穴播きを行う場合、合理的な操作順序を実現できない。最終的に渇水、干
ばつ地域において水稲の耐乾燥性播種を行うことが困難であり、水消費量が大きく、肥効
が低く、発芽率が低く、株間が不均一であり、苗が欠けていることが多く、生長ぶりが不
均一であり、生長ぶりが悪く、収率が低く、そしてプロの作業者による操作を必要とし、
生産コストが大幅に増加し、さらなる改良と向上が待たれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、従来の水稲被膜乾田直播機械のスマート化と一体化のレベルが低いこ
とを解決し、畝溝構造、点滴灌漑ベルト敷設、施肥方法、灌水方法及び覆土取り構造が合
理的ではないことによる植え効率が低いことを解決し、生産コストが大きいという問題を
解決する新型スマート水稲被膜節水、耐乾燥性播種一体機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の目的を実現するために、本発明は、以下の技術案により実現される。新型スマー
ト水稲被膜節水、耐乾燥性播種一体機であって、作業経路に沿って移動する移動体と、移
動体の移動方向の後側に設置される器具システムとを含み、器具システムは、メイン取付
フレームと、点滴灌漑ベルト敷設機構と、器具フレーム昇降機構と、覆土取り機構と、畝
溝成形機構と、播種機構と、同期灌水機構と、レーザ膜切断機構とを含み、器具フレーム
昇降機構には、播種機構、覆土取り機構及びレーザ膜切断機構がそれぞれ接続されており
、
ここで、覆土取り機構は、覆土を取り、土壌を各播種条とマルチングフィルムの両側に
均一に分布させて被覆するために用いられ、
畝溝成形機構は、覆土取り機構の一側に位置し、田畑に複数の平行な連続した大畝、播
種溝及び水肥溝を開設するために用いられ、
播種機構は、播種ホイールキャリヤと、穴播きホイールとを含み、穴播きホイールは、
播種ホイールキャリヤの自由軸を介して器具フレーム昇降機構の下方に接続され、穴播き
ホイールに穴播き孔が設けられており、
同期灌水機構は、穴播きホイールの後方に設置され、播種ホイールキャリヤと接続され
、灌水機構により同期穴定量灌水を行う。
【0006】
好ましくは、前記器具システムは、器具ホルダと少なくとも一つの電動プッシュロッド
とを含む器具フレーム昇降機構をさらに含み、電動プッシュロッドの一端は、メイン取り
付けフレームの後端に接続され、電動プッシュロッドの他端は、器具ホルダに接続され、
電動プッシュロッドは、器具ホルダの昇降を押し、器具ホルダにおける様々な機構を、昇
降して調節するように駆動することができ、後続の操作を容易にする。
【0007】
好ましくは、器具ホルダの下方に点滴灌漑ベルト敷設機構が設けられており、点滴灌漑
ベルト敷設機構は、ベースホルダと、点滴灌漑ベルトローラホルダと、二段のガイドホイ
ールとを含み、前記ベースホルダは、メイン取り付けフレームの上部に固定され、二段の
ガイドホイールは、回転軸を介して点滴灌漑ベルトローラホルダに取り付けられ、前記点
滴灌漑ベルトは、二段のガイドホイールに巻きかけられ、点滴灌漑ベルトの一側は固定さ
れており、点滴灌漑ベルトを移動することで二段のガイドホイールから送り出される。二
段のガイドホイールにより点滴灌漑ベルトを水肥溝内の肥料上にスムーズに敷設し、肥料
が下にあり、ベルトが上にあり、点滴灌漑ベルトと肥料を水稲の根圏に近い適切な位置に
位置させ、干ばつの時、極めて小さい灌水量で水稲の成長のための水肥需要を迅速に満た
すことができ、節水、節肥の目的を達成する。
【0008】
好ましくは、覆土取り機構は、取り付けロッドと、集土板と、土壌搬送装置と、分土板
とを含み、二本の取り付けロッドはそれぞれ器具ホルダの一側と接続され、二つの集土板
は、それぞれ傾斜して対応する取り付けロッドと接続され、二つの集土板の中間に集土口
が形成され、集土口は、土壌搬送装置の一側に位置し、前記土壌搬送装置の他端は、分土
板による搬送と連携し、
土壌搬送装置は、輸送フレームと、輸送軸と、輸送モータと、輸送歯車と、チェーンと
、スクレーパとを含み、前記輸送フレームは、器具ホルダに取り付けられ、輸送フレーム
の前後両側に輸送軸を介して一対の輸送歯車が取り付けられ、輸送歯車にチェーンが取り
付けられ、輸送チェーンに均一に間隔をあけてスクレーパが設置されており、輸送軸の外
側と輸送モータにいずれもプーリが取り付けられ、プーリ同士は、ベルトにより伝動接続
され、石、根茎を通ることができ、穏やかに土壌を取って覆土する機能を実現することが
でき、全体として構造が簡単であり、輸送が安定しており、そして分土を効果的かつ正確
に行うことができるという利点を有する。
【0009】
好ましくは、畝溝成形機構は、畝溝成形板と、水肥溝掘りシャベルと、肥料排出ポート
と、点滴灌漑ベルトガイドホイールと、接続ロッドと、補強梁と、調節バネとを含み、
前記補強横梁の一側に畝溝成形板が取り付けられ、前記補強横梁の上部に一対の接続ロ
ッドが垂直に取り付けられ、且つ畝溝成形板の上部と接続され、補強梁の下部に調節バネ
がさらに設けられ、前記畝溝成形板の底部に一対の水肥溝掘りシャベルが設置されており
、前記接続ロッドの一側に肥料排出ポートが取り付けられ、肥料排出ポートは、点滴灌漑
ベルトガイドホイールの一側に位置し、肥料排出ポートの開口方向は、地面に垂直に向か
う。
【0010】
移動体により引っ張られることで田畑に大畝と播種溝を開設し、畝溝成形板の底部の二
つの水肥溝掘りシャベルは、作業時に播種溝底の中央にさらに一本の小さな水肥溝を開設
し、後続の位置決めした施肥を容易にし、用いられる調節バネは、畝と溝成形板の対地圧
力を一定にすることができ、起伏する地面に追従して起伏しており、土を積まない。
【0011】
好ましくは、肥料タンクと、電動肥料排出器と、肥料排出管とを含む施肥機構をさらに
含み、肥料タンクは、ベースホルダの一側に固定され、電動肥料排出器の一端は、肥料タ
ンクの底部の穴口と接続され、電動肥料排出器の他端は、肥料排出管と接続され、肥料排
出管の下端は、肥料排出ポートと接続され、肥料排出ポートと溝掘りシャベルとは、同一
の直線にあり、後続の精確な施肥を容易にする。
【0012】
好ましくは、被膜機構は、マルチングフィルムローラと、マルチングフィルムホルダと
を含み、マルチングフィルムホルダは、器具ホルダの下方に固定され、マルチングフィル
ムローラは、播種帯に連続したマルチングフィルムを敷設するために用いられる。
【0013】
好ましくは、同期灌水機構は、水タンクと、水ポンプと、送水管と、制御弁と、分岐水
管と、同期灌水水車と、水車ホルダアセンブリとを含み、前記水タンクの吐出口は、水ポ
ンプに接続され、水ポンプの出力端は、送水管に接続され、送水管は、複数の分水管を介
してそれぞれ制御弁の入力端に接続され、制御弁の出力端は、分岐水管と接続され、分岐
水管は、水車ホルダアセンブリと接続されて給水を行い、水車ホルダに複数の同期灌水水
車が取り付けられる。同期灌水機は、播種機構に対応し、同期灌水機構は、同期穴灌水の
方法を採用し、各播種穴内にのみ定量で灌水する。
【0014】
好ましくは、前記水車ホルダアセンブリは、中空管と、少なくとも二本の位置決め長板
とを含み、二本の位置決め長板は、中空管に取り付けられ、中空管において二本の位置決
め長板の間に位置する箇所に同期灌水水車が取り付けられ、同期灌水水車の一側に歯盤が
取り付けられ、中空管に切欠が設けられており、この切欠は、同期灌水水車の内部に位置
し、同期灌水水車の円形正面に、均一に間隔をあけて設置される複数の水孔が設けられて
おり、中空管の両端は、分岐水管に接続される。
【0015】
好ましくは、前記レーザ膜切断機構は、一対の電動伸縮ロッドと、一対のレーザ切断ヘ
ッドと、一対の調節スライドバーとを含み、電動伸縮ロッドは、対立して器具ホルダに平
行に固定され、各電動伸縮ロッドは、対応する調節スライドバーと接続され、レーザ切断
ヘッドは、調節スライドバーに固定され、電動伸縮ロッドは、調節スライドバーを移動す
るように駆動することによって、レーザ切断ヘッドを移動するように駆動して膜切断を実
現する。
【発明の効果】
【0016】
従来技術に比べて、本発明の有益な効果は以下のとおりである。
【0017】
電動プッシュロッドにより器具ホルダを昇降するように駆動することができ、器具ホル
ダにおける様々な機構を、昇降して調節するように駆動することができ、昇降して調節す
ることができるという利点を有し、播種一体機全体の設計を満たすことができる。
【0018】
覆土取り機構により、覆土を取り、そして安定した搬送を行うことができ、分土板によ
り種子穴帯、両側の膜上及び種子穴口を土壌で均一に被覆し、土帯を形成する。
【0019】
畝溝成形機構により播種帯の土壌を掘って畝溝形状に開設することができ、且つ開設さ
れる畝と溝は、反対な台形を呈し、水肥溝掘りシャベルにより、溝底の二つの種子穴の行
の間に一本の水肥溝を開設し、肥料を溝底に施肥し、点滴灌漑ベルトは、水肥溝中の肥料
上に敷設され、集中的に位置決めして側条施肥を行うことを実現した。
【0020】
播種機構は、器具フレーム昇降機構の下方にあり、播種機構は、一体機に追従して移動
し、穴播きホイールにおける穴播き孔は、自動播種を行うことができるが、同期灌水機構
は、穴播きホイールの後方に設置され、ケースが同期して作業するものであり、各播種穴
内にのみ均一に定量で灌水し、最少の灌水量を最大限使用することで、水稲種子の発芽の
需要を満たすことができる。
【0021】
本発明は、従来の水稲被膜乾田直播機械のスマート化と一体化のレベルが低いことを解
決し、畝溝構造、点滴灌漑ベルト敷設、施肥方法、灌水方法及び覆土取り構造が合理的で
はないことによる植え効率が低いことを解決し、生産コストが大きいという問題を解決す
る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本出願の実施例における技術案をより明瞭に説明するために、以下は、実施例において
使用される必要がある図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における図面は
、ただ本出願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前
提で、それらの図面に基づき、他の図面を取得することもできる。
【
図2】本発明における移動体及び他の部分の構造概略図である。
【
図4】本発明における器具ホルダの構造概略図である。
【
図5】本発明におけるメイン取り付けフレームと器具フレーム昇降機構との接続概略図である。
【
図6】本発明における覆土取り機構の構造概略図である。
【
図7】本発明における土壌搬送装置の一部の構造概略図である。
【
図8】本発明における畝溝成形機構の構造概略図である。
【
図9】本発明における畝溝成形機構の平面概略図である。
【
図10】本発明における同期灌水機構の一部の構造概略図である。
【
図11】本発明の中空管の一部の構造概略図である。
【
図12】本発明における一部の平面構造概略図である。
【
図13】本発明におけるレーザ膜切断機構の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下は、本発明の図面1-13を結び付けながら、本発明の複数の実施例における技術
案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本発明の一部の実施例だ
けであり、すべての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な
労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属す
る。
【0024】
実施例1
新型スマート水稲被膜節水、耐乾燥性播種一体機であって、作業経路に沿って移動する
移動体1と、移動体1の移動方向の後側に設置される器具システムとを含み、移動体1は
、従来の移動キャタピラ機構を採用し、本発明では具体的に記述しない。本発明における
器具システムは、メイン取り付けフレーム2と、コントローラ15と、点滴灌漑ベルト敷
設機構3と、器具フレーム昇降機構4と、覆土取り機構5と、畝溝成形機構6と、播種機
構7と、点滴灌漑ベルト敷設機構3と、施肥機構と、同期灌水機構8と、被膜機構と、レ
ーザ膜切断機構とを含み、操作時に、畝溝成形機構6により溝掘りして畝を作ること→施
肥機構により集中的に位置決めして側条施肥を行うこと→点滴灌漑ベルト敷設機構3によ
り点滴灌漑ベルト敷設を行うこと→被膜機構により被膜を行うこと→播種機構7により精
密な播種量での播種を行うこと→同期灌水機構8により定量穴灌水を行うこと→覆土取り
機構5により土壌を各各播種条とマルチングフィルムの両側に均一に分布させて被覆する
ことを順に行うことにより、一つの規則的な操作を完了することができ、移動体1は、上
記操作を往復して行うことができる。
【0025】
前記器具フレーム昇降機構4には、覆土取り機構5、畝溝成形機構6、播種機構7、被
膜機構及びレーザ膜切断機構がそれぞれ接続されており、コントローラ15は、制御を必
要とする各機構を制御することができ、コントローラ15は、PLCコントローラ15で
あってもよい。
【0026】
本実施例では、前記器具システムは、器具ホルダ41と少なくとも一つの電動伸縮ロッ
ド42とを含む器具フレーム昇降機構4をさらに含み、電動伸縮ロッド42の一端は、メ
イン取り付けフレーム2の後端に接続され、電動伸縮ロッド42の他端は、器具ホルダ4
1に接続され、電動伸縮ロッド42は、設計時の実際の需要に応じて一つ又は二つ取り付
けられてもよく、電動伸縮ロッド42は、器具ホルダ41の昇降を押し、器具ホルダ41
における様々な機構を、昇降して調節するように駆動することができ、後続の操作を容易
にし、ここで、器具ホルダ41は、メイン取り付けホルダ43と、分土板54のホルダ4
4と、集土板52のホルダ45とを含むものとしてさらに細分化されてもよい。
【0027】
本実施例では、畝溝成形機構6は、メイン取り付けホルダ43の下方に取り付けられ、
取り付け方式として溶接を選択してもよく、複数組のネジアセンブリを採用して接続を行
ってもよく、前記畝溝成形機構6は、畝溝成形板61と、水肥溝掘りシャベル62と、肥
料排出ポート63と、点滴灌漑ベルトガイドホイール64と、接続ロッド65と、補強梁
66と、調節バネ67とを含み、前記補強横梁の一側に畝溝成形板61が取り付けられ、
前記補強横梁の上部に一対の接続ロッド65が垂直に取り付けられ、且つ畝溝成形板61
の上部と接続され、畝溝成形板61は、複数の異なる形状の板金をテーラードブランク溶
接したものであり、畝溝成形板61の畝頂成形部は「漏斗」形状を呈しており、即ち「漏
斗」式畝形成器であり、「矢」式溝掘り器により両側に分けられた土壌は、「漏斗」によ
って標準畝形に整形され、「矢」式溝掘り器の「矢」の先端のなす角は、90度以下であ
り、「漏斗」式畝形成器の頂板は、前へ傾斜し、地面とのなす角は、30度以下であり、
各「漏斗」式畝形成器には、頂板の両側にある2つの側板があり、傾斜方向が逆であり、
側板と地面とのなす角は、60度以下であり、「漏斗」の後部開口の形状は、作った畝の
形状であり、畝の高さと幅は、「漏斗」の後部開口の上縁の高さと幅によって決定され、
畝の勾配は、側板の傾斜度によって決定され、移動体1により引っ張られることで田畑に
おいて播種帯の土壌を掘って二組の畝溝形状に開設することができ、且つ開設される畝と
溝は、反対な台形を呈する。
【0028】
前記畝溝成形板61の底部に一対の水肥溝掘りシャベル62が設置されており、前記接
続ロッド65の一側に肥料排出ポート63が取り付けられ、肥料排出ポート63は、点滴
灌漑ベルトガイドホイール64の一側に位置し、肥料排出ポート63の開口方向は、地面
に垂直に向かい、水肥溝掘りシャベル62により、溝底の二つの種子穴の行の間に一本の
水肥溝を開設し、肥料を溝底に施肥し、点滴灌漑ベルトは、水肥溝中の肥料上に敷設され
、集中的に位置決めして側条施肥を行うことを実現した。
【0029】
前記補強梁66の下部に調節バネ67がさらに設けられており、作業時、畝と溝成形板
の対地圧力を一定にすることができ、起伏する地面に追従して起伏しており、土を積まな
い。
【0030】
本発明は、従来の水稲被膜乾田直播機械のスマート化と一体化のレベルが低いことを解
決し、畝溝構造、点滴灌漑ベルト敷設、施肥方法、灌水方法及び覆土取り構造が合理的で
はないことによる植え効率が低いことを解決し、生産コストが大きいという問題を解決す
る。
【0031】
実施例2
本実施例では、施肥機構は、肥料タンク10と、電動肥料排出器11と、肥料排出管1
2とを含み、肥料タンク10は、ベースホルダ31の一側に固定され、電動肥料排出器1
1の一端は、肥料タンク10の底部の穴口と接続され、電動肥料排出器11の他端は、肥
料排出管12と接続され、肥料排出管12の下端は、肥料排出ポート63と接続され、肥
料排出ポート63と溝掘りシャベルとは、同一の直線にあり、肥料を水肥溝の溝底に施肥
することを容易にし、前記電動肥料排出器11は、従来の肥料排出器を採用し、本発明は
、具体的な原理を記述しない。
【0032】
本実施例では、前記器具ホルダ41の下方に点滴灌漑ベルト敷設機構3が設けられてお
り、点滴灌漑ベルト敷設機構3は、ベースホルダ31と、点滴灌漑ベルトローラホルダ3
2と、二段のガイドホイール33とを含み、前記ベースホルダ31は、メイン取り付けフ
レーム2の上部に固定され、二段のガイドホイール33は、回転軸を介して点滴灌漑ベル
トローラホルダ32に取り付けられ、前記点滴灌漑ベルトは、二段のガイドホイール33
に巻きかけられ、点滴灌漑ベルトの一側は固定されており、点滴灌漑ベルトを移動するこ
とで二段のガイドホイール33から送り出し、二段のガイドホイール33により点滴灌漑
ベルトを水肥溝内の肥料上にスムーズに敷設し、肥料が下にあり、点滴灌漑ベルトが上に
あり、点滴灌漑ベルトと肥料を水稲の根圏に近い適切な位置に位置させ、干ばつの時、極
めて小さい灌水量で水稲の成長のための水肥需要を迅速に満たすことができ、節水、節肥
の目的を達成する。
【0033】
実施例3
本実施例では、前記播種機構7は、播種ホイールキャリヤ71と、穴播きホイール72
とを含み、穴播きホイール72は、播種ホイールキャリヤ71の自由軸を介して器具フレ
ーム昇降機構4の下方に接続され、播種ホイールキャリヤ71は、一定の上下幅で調節可
能であり、播種ホイールキャリヤ71の上方に種子タンクが取り付けられ、種子タンクは
、穴播きホイール72内に送り込まれ、穴播きホイール72は、播種ホイールキャリヤ7
1と回転可能に接続され、移動機器に追従して回転することができ、穴播きホイール72
に穴播き孔73が設けられており、回転時に、均一に播種を行う。
【0034】
前記穴播きホイール72は、穴播きノズルの距離を調節することで穴間距離の大きさを
実現することができ、穴播きホイール72を交換することで種子排出量の大きさを実現す
ることができ、パッドを交換することで播種深さを調整することができる。
【0035】
実施例4
本実施例では、前記同期灌水機構8は、穴播きホイール72の後方に設置され、水車ホ
ルダアセンブリを介して播種ホイールキャリヤ71と接続され、同期灌水機構8は、水タ
ンク81と、水ポンプ82と、送水管83と、制御弁84と、分岐水管85と、同期灌水
水車86と、水車ホルダアセンブリとを含み、水タンク81は、メイン取り付けフレーム
2に取り付けられ、前記水タンク81の吐出口は、水ポンプ82に接続され、水ポンプ8
2の出力端は、送水管83に接続され、送水管83は、複数の分水管を介してそれぞれ制
御弁84の入力端に接続され、制御弁84の出力端は、分岐水管85と接続され、分岐水
管85は、水車ホルダアセンブリと接続されて給水を行い、前記水車ホルダアセンブリは
、中空管87と、少なくとも二本の位置決め長板88とを含み、二本の位置決め長板88
の一端は、播種ホイールキャリヤ71の一端と接続され、二本の位置決め長板88の他端
はそれぞれ中空管87の両端と接続され、中空管87において二本の位置決め長板88の
間に位置する箇所に同期灌水水車86が取り付けられ、中空管87に切欠89が設けられ
ており、この切欠89は、同期灌水水車86の内部に位置し、同期灌水水車86の円形正
面に、均一に間隔をあけて設置される複数の水孔891が設けられており、中空管87の
両端は、分岐水管85に接続される。実際には、分岐水管85により水源を中空管87内
に送り込み、中空管87の切欠89から水が出て同期灌水水車86内に流入し、そして水
孔891を通って流出し、種子穴内に同期して灌水され、各播種穴内に定量で灌水するこ
とを実現する。
【0036】
本実施例では、同期灌水水車86の一側に歯盤が取り付けられ、穴播きホイール72の
側面に歯盤が設計されてもよく、歯盤と歯盤との間は、チェーン535により同期伝動を
実現する。
【0037】
前記同期灌水水車86の両端と中空管87との接続箇所に円形シールリングが設計され
、一定の封止性を確保しながら一定の回転を実現することもでき、同期灌水水車86が左
右に揺れることを防止するために、両端にストッパリングがさらに設計されてもよい。
【0038】
実施例5
本実施例では、前記覆土取り機構5は、取り付けロッド51と、集土板52と、土壌搬
送装置53と、分土板54とを含み、二本の取り付けロッド51はそれぞれ器具ホルダ4
1の一側と接続され、二つの集土板52は、それぞれ傾斜して対応する取り付けロッド5
1と接続され、取り付けロッド51は、分土板54のホルダ44に取り付けられ、二つの
集土板52の中間に集土口が形成され、集土口は、土壌搬送装置53の一側に位置し、前
記土壌搬送装置53の他端は、分土板54による搬送と連携し、前記集土板52は、移動
体1の下部、二本のキャタピラの間にあり、走行方向と一定の角度を成し、移動体1が移
動する時に、一定の範囲の土壌を土壌搬送装置53に入口に集めることで、十分な土壌を
後ろへ搬送することを容易にし、一定の範囲内には、器具ホルダ41の昇降又は器具ホル
ダ41における集土板52の固定高さの調節により集土量の大きさを実現することができ
る。
【0039】
前記土壌搬送装置53は、輸送フレーム531と、輸送軸532と、輸送モータ533
と、輸送歯車534と、チェーン535と、スクレーパ536とを含み、前記輸送フレー
ム531は、器具ホルダ41のメイン取り付けフレーム43に取り付けられ、輸送モータ
533は、輸送フレーム531に取り付けられ、取り付け方式として、モータフレームに
より取り付けられてもよく、輸送フレーム531の前後両側に輸送軸532を介して一対
の輸送歯車534が取り付けられ、輸送歯車534にチェーン535が取り付けられ、輸
送チェーン535に均一に間隔をあけてスクレーパ536が設置されており、輸送フレー
ム531において、スクレーパ536の上下両側に位置する箇所に被覆板55が取り付け
られ、輸送軸532の外側と輸送モータ533にいずれもプーリが取り付けられ、プーリ
同士は、ベルトにより伝動接続され、スクレーパ536を、循環回転するように駆動し、
ここで、分土板54は、土壌搬送装置53の後端の土壌吐出口と接合され、仕切板の形状
を設定する鉄板において、覆土条帯の要求に応じて、仕切板の鉄板に形状、角度の異なる
土壌落下を設定することにより、石、根茎を通ることができ、穏やかに土壌を取って覆土
する機能を実現することができ、全体として構造が簡単であり、輸送が安定しており、そ
して分土を効果的かつ正確に行うことができるという利点を有する。
【0040】
播種一体機は移動し、集土板52を採用することで土壌を集中的かつ効果的に集めるこ
とができ、土壌が輸送フレーム531の下方に積まれている時、輸送モータ533の回転
により輸送軸532及び輸送歯車534の回転を駆動し、輸送歯車534の間のチェーン
535は循環し、さらにスクレーパ536を、循環移動するように駆動し、土壌を規則的
に輸送し、土壌が搬送フレームの上方に到達する場合、重力作用により、分土板54に落
ち込まれ、さらに種子穴帯、両側の膜上及び種子穴口を土壌で均一に被覆し、土帯を形成
する。
【0041】
実施例5
被膜機構は、マルチングフィルムローラ13と、マルチングフィルムホルダ14とを含
み、マルチングフィルムホルダ14は、器具ホルダ41の下方に固定され、マルチングフ
ィルムホルダ14には、マルチングフィルムローラ13が回転可能に接続され、マルチン
グフィルムローラ13は、播種帯に連続したマルチングフィルムを敷設するために用いら
れる。
【0042】
前記レーザ膜切断機構は、一対の電動伸縮ロッド91と、一対のレーザ切断ヘッド92
と、一対の調節スライドバー93とを含み、電動伸縮ロッド91は、対立して器具ホルダ
41に平行に固定され、各電動伸縮ロッド91は、対応する調節スライドバー93と接続
され、レーザ切断ヘッド92は、調節スライドバー93に固定され、電動伸縮ロッド91
は、調節スライドバー93を移動するように駆動することによって、レーザ切断ヘッド9
2を移動するように駆動して膜切断を実現する。
【0043】
電動伸縮レバー42により器具ホルダ41を昇降するように駆動することができ、器具
ホルダ41における様々な機構を、昇降して調節するように駆動することができ、昇降し
て調節することができるという利点を有し、播種一体機全体の設計を満たすことができる
。
【0044】
コントローラ15の操作により、レーザ切断ヘッド92と電動伸縮ロッド91を共に中
間部位から横方向に外へ伸び出せ、レーザ切断ヘッド92と電動伸縮ロッド91は同期し
て起動されて作動し、膜切断を行い、膜切断が完了した後に元の部位に引き戻され、一回
の膜切断作業を完了させることで、被膜効率が低く、膜切断が不完全であり、切断部が不
備であり、田畑における被膜が不備であり、膜切断速度が遅く、そして効果的に昇降して
切断高さと切断幅を調節することができないという問題を解決した。
【0045】
説明すべきこととして、本明細書では、第一と第二などのような関係用語は、一つのエ
ンティティー又は操作を別のエンティティー又は操作から区別するためのものに過ぎず、
必ずしも、これらのエンティティー又は操作の間になんらかのこのような実際の関係又は
順序が存在することを要求又は暗示するものではない。そして、「含む」、「包含」とい
う用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり
、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は機器は、それらの要素を含む
だけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセ
ス、方法、物品又は機器に固有の要素も含む。
【0046】
本発明の実施例を示して記述したが、当業者にとって、本発明の原理と精神から逸脱す
ることなく、これらの実施例に対して様々な変更、修正、置き換えと変形を行うことがで
き、本発明の範囲が、添付される特許請求の範囲及びその均等物によって限定されること
が理解できる。
【符号の説明】
【0047】
図面において、1、移動体、2、メイン取り付けフレーム、3、点滴灌漑ベルト敷設機
構、31、ベースホルダ、32、点滴灌漑ベルトローラホルダ、33、二段のガイドホイ
ール、4、器具フレーム昇降機構、41、器具ホルダ、42、電動プッシュロッド、43
、メイン取り付けホルダ、44、分土板ホルダ、45、集土板ホルダ、5、覆土取り機構
、51、取り付けロッド、52、集土板、53、土壌搬送装置、531、輸送フレーム、
532、輸送軸、533、輸送モータ、534、輸送歯車、535、チェーン、536、
スクレーパ、54、分土板、55、被覆板、6、畝溝成形機構、61、畝溝成形板、62
、水肥溝掘りシャベル、63、肥料排出ポート、64、点滴灌漑ベルトガイドホイール、
65、接続ロッド、66、補強梁、67、調節バネ、7、播種機構、71、播種ホイール
キャリヤ、72、穴播きホイール、73、穴播き孔、8、同期灌水機構、81、水タンク
、82、水ポンプ、83、送水管、84、制御弁、85、分岐水管、86、同期灌水水車
、87、中空管、88、位置決め長板、89、切欠、891、水孔、9、レーザ膜切断機
構、91、電動伸縮ロッド、92、レーザ切断ヘッド、93、調節スライドバー、10、
肥料タンク、11、電動肥料排出器、12、肥料排出管、13、マルチングフィルムロー
ラ、14、マルチングフィルムホルダ、15、コントローラ。
【要約】 (修正有)
【課題】生産コストが大きいという問題を解決する新型スマート水稲被膜節水、耐乾燥性播種一体機を提供する。
【解決手段】移動体1と、器具システムとを含み、器具システムは、メイン取り付けフレーム2と、点滴灌漑ベルト敷設機構3と、器具フレーム昇降機構4と、覆土取り機構5と、畝溝成形機構6と、播種機構7と、同期灌水機構8と、レーザ膜切断機構9とを含み、器具フレーム昇降機構は、様々な機構に対して昇降調節を行い、覆土取り機構は、覆土取りと搬送に用いられることができ、畝溝成形機構により播種帯の土壌を掘って畝溝形状に開設することができ、集中的に位置決めして側条施肥を行うことを実現し、播種機構は、一体機に追従して移動し、穴播きホイールにおける穴播き孔は、自動播種を行うことができるが、同期灌水機構は、各播種穴内にのみ均一に定量で灌水する。
【選択図】
図1