(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-23
(45)【発行日】2025-01-31
(54)【発明の名称】情報処理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 10/20 20180101AFI20250124BHJP
【FI】
G16H10/20
(21)【出願番号】P 2024106297
(22)【出願日】2024-07-01
【審査請求日】2024-07-01
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520340134
【氏名又は名称】株式会社OPERe
(74)【代理人】
【識別番号】110001106
【氏名又は名称】弁理士法人キュリーズ
(72)【発明者】
【氏名】湯浅 優香
(72)【発明者】
【氏名】小川 博教
【審査官】鹿野 博嗣
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-087173(JP,A)
【文献】特開2020-155123(JP,A)
【文献】韓国公開特許第2023-0000664(KR,A)
【文献】韓国公開特許第2023-0011550(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置との通信によって問診対象者に対する問診を行うオンライン問診サービスを提供するための情報処理システムであって、
前記問診対象者に関連する問診票であって異なる医療主体又は同じ医療主体に属する複数の異なる問診票の情報を取得する情報取得部と、
前記複数の異なる問診票の各質問を含む1つの統合問診票を作成する
ことであって、前記複数の異なる問診票の中から内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合する
ことで前記統合問診票を作成する統合処理部と、
前記端末装置を介して、前記統合問診票を前記問診対象者に提示するとともに、前記統合問診票に含まれる各質問に対する回答の入力を前記問診対象者から受け付ける問診処理部と、を備える
情報処理システム。
【請求項2】
前記異なる医療主体は、1つの医療施設内の異なる部門であり、
前記情報取得部は、前記異なる部門の2つ以上の問診票を含む前記複数の異なる問診票の情報を取得する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記同じ医療主体は、1つの医療施設内の1つの部門であり、
前記情報取得部は、前記1つの部門の2つ以上の問診票を含む前記複数の異なる問診票の情報を取得する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記異なる医療主体は、異なる医療施設であり、
前記情報取得部は、前記異なる医療施設の2つ以上の問診票を含む前記複数の異なる問診票の情報を取得する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記複数の異なる問診票のそれぞれは、質問IDがそれぞれ付与された複数の質問を含み、
前記統合処理部は、前記複数の異なる問診票の中から前記質問IDが重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合する
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記複数の異なる問診票のそれぞれは、質問IDがそれぞれ付与された複数の質問を含み、
前記統合処理部は、前記複数の異なる問診票の中から、前記質問IDが異なり且つ内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合する
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記統合問診票に含まれる各質問に対する回答の入力を前記問診処理部が受け付けた後、前記統合問診票に対する回答内容を前記複数の異なる問診票のそれぞれに反映し、回答済みの前記複数の異なる問診票のそれぞれの出力データを生成する分離処理部をさらに備える
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
各問診票の情報を、当該問診票を手書きで記入する場合のフォーマット及び/又はレイアウトを含む態様に関する情報と共に記憶する問診票情報記憶部をさらに備え、
前記分離処理部は、回答済みの前記複数の異なる問診票のそれぞれの前記出力データを、対応する前記態様で生成する
請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記情報取得部は、前記問診対象者に対して予定されている医療行為の内容を示す情報、前記問診対象者による前記端末装置への操作入力の内容、及び医療従事者による端末装置への操作入力の内容のうち、少なくとも1つに基づいて、前記医療行為の内容と対応付けられた前記複数の異なる問診票の情報を取得する
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記端末装置は、前記オンライン問診サービス上のアクセス先を示す二次元コードを読み取ることで、前記二次元コードが示す前記アクセス先にアクセスし、
前記情報取得部は、前記端末装置から前記アクセス先へのアクセスを受け付けたことに基づいて、前記アクセス先と対応付けられた前記複数の異なる問診票の情報を取得する
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
質問IDがそれぞれ付与された複数の質問候補の情報を記憶する質問情報記憶部と、
問診票作成者から前記質問情報記憶部中の質問候補を選択する選択操作を受け付けたことに基づいて、当該選択された各質問候補の質問IDと問診票IDとを含む問診票の情報を作成する問診票作成部と、をさらに備える
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記問診票作成部により作成された問診票の情報を記憶する問診票情報記憶部をさらに備え、
前記情報取得部は、前記複数の異なる問診票の情報を前記問診票情報記憶部から取得する
請求項11に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記質問情報記憶部は、複数の問診対象者からの回答内容に基づいて生成される情報であって質問の品質を示す質問品質情報を質問候補ごとに記憶し、
前記統合処理部は、前記複数の異なる問診票の中から、質問IDが異なり且つ内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合する場合、当該2つ以上の質問を、前記質問品質情報が示す品質が最も高い質問に統合する
請求項11に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記質問情報記憶部は、複数の問診対象者からの回答内容に基づいて生成される情報であって質問の品質を示す質問品質情報を質問候補ごとに記憶し、
前記質問品質情報に基づいて、質問の品質を改善するように各質問候補の内容を修正する質問修正部をさらに備える
請求項11に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記統合問診票に含まれる特定の1つ又は複数の質問とそれに対する回答内容との組み合わせが要注意事項に関する条件を満たしたか否かを判定する条件判定部と、
前記組み合わせが前記条件を満たしたと判定されたことに応じて、前記条件と対応付けられた内容を含む通知を医療従事者に対して行う通知部と、をさらに備える
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項16】
前記問診対象者による各質問への回答内容を前記問診対象者の利用者IDと共に記憶する回答内容記憶部をさらに備え、
前記問診処理部は、前記統合問診票に含まれる質問のうち前記問診対象者が過去に回答済みである質問について、過去の回答内容を再度利用するか否かを前記問診対象者に問い合せたうえで、前記過去に回答済みである質問について前記回答内容記憶部が記憶している前記過去の回答内容を再度利用する処理を行う
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項17】
端末装置との通信によって問診対象者に対する問診を行うオンライン問診サービスを提供するためのコンピュータを、
前記問診対象者に関連する問診票であって異なる医療主体又は同じ医療主体に属する複数の異なる問診票の情報を取得する情報取得部と、
前記複数の異なる問診票の各質問を含む1つの統合問診票を作成する
ことであって、前記複数の異なる問診票の中から内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合する
ことで前記統合問診票を作成する統合処理部と、
前記端末装置を介して、前記統合問診票を前記問診対象者に提示するとともに、前記統合問診票に含まれる各質問に対する回答の入力を前記問診対象者から受け付ける問診処理部と、
として機能させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、オンライン問診サービスを提供するための情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、病院、クリニック、又は調剤薬局等の医療施設では、診察や検査に先だって、問診対象者(患者)の症状や生活習慣等を、医師等の医療従事者が確認するために問診が行われている。一般的に、問診は、問診票の用紙を問診対象者に渡して記入させることで行われる。一方、近年、問診対象者がスマートフォンやタブレット等の端末装置を用いて問診票(オンライン問診票)に電磁的に記入することが可能な情報処理システムも実用化されている。
【0003】
特許文献1には、問診票の各質問に対する問診対象者の回答に関する問診情報を、病院において部門が異なる複数のスタッフ間で共有させるシステムが記載されている。このシステムは、問診対象者ごとの問診情報を管理するサーバと、このサーバとネットワークを介して接続されて、問診票の各質問に対する回答の入力及び入力済みの問診票の表示を行う端末装置と、を備える。サーバは、問診情報を、すべての部門で共通に用いられる共通問診票と部門ごとに個別に用いられる個別問診票とに分割して管理する。
【0004】
具体的には、特許文献1に記載のシステムでは、まず、問診対象者(来院者)が病院に来院すると、総合受付において、端末装置を用いて共通問診票の各質問に回答する入力操作を行い、このとき取得した共通問診票に関する問診情報がサーバに蓄積される。次に、問診対象者は、症状に応じた専門科(内科、外科等)で診察を受けるが、このとき、総合受付と同様に、端末装置を用いて個別問診票の各質問に回答する入力操作を行い、このとき取得した個別問診票に関する問診情報がサーバに蓄積される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のような従来の情報処理システムでは、医療施設(病院)の総合受付において共通問診票に記入し、且つ、当該医療施設の専門科で診察を受けるときに個別問診票に記入することが必要とされ得る。そのため、医療施設において問診対象者に対して2回(複数の専門科で診察を受ける場合は2回よりも多い回数)の問診票記入を強いることがあり、問診対象者の問診票記入の負担が大きくなり得るという課題がある。
【0007】
また、医療施設(病院)側では、総合受付で用いる共通問診票と各専門科で用いる個別問診票とを、質問が重複しない別々の問診票として予め手入力で作成しておく必要がある。これらの問診票は、従来の一般的な問診票とは異なる内容であり得るため、医療施設側で共通問診票及び個別問診票を作成する負担が大きくなり得るという課題もある。
【0008】
そこで、本開示は、問診対象者の問診票記入の負担及び医療施設側の問診票作成の負担を軽減することが可能な情報処理システム及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の第1の態様に係る情報処理システムは、端末装置との通信によって問診対象者に対する問診を行うオンライン問診サービスを提供するためのシステムである。前記情報処理システムは、前記問診対象者に関連する問診票であって異なる医療主体又は同じ医療主体に属する複数の異なる問診票の情報を取得する情報取得部と、前記複数の異なる問診票の各質問を含む1つの統合問診票を作成することであって、前記複数の異なる問診票の中から内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合することで前記統合問診票を作成する統合処理部と、前記端末装置を介して、前記統合問診票を前記問診対象者に提示するとともに、前記統合問診票に含まれる各質問に対する回答の入力を前記問診対象者から受け付ける問診処理部と、を備える。
【0010】
ここで、「問診対象者」は、病気にかかっているような本来的な意味での患者に限らず、健康な人(例えば、妊婦等)も含めて、医療機関(医療施設)を訪れる者をいう。
【0011】
また、「問診票」とは、問診対象者に対する複数の質問を含むドキュメントをいう。「問診票」は、問診対象者自身の症状や生活習慣等を確認するための狭義の問診票に限らず、問診対象者が医療に関して希望する事項(例えば、妊婦が希望する出産計画、治療に関する意思決定の意向やキーパーソン、及び/又は、住所などの基礎情報等)を確認するための質問票であってもよい。すなわち、「問診票」には、このような質問票が含まれるものとする。
【0012】
本開示の第2の態様に係るプログラムは、端末装置との通信によって問診対象者に対する問診を行うオンライン問診サービスを提供するためのコンピュータを、前記問診対象者に関連する問診票であって異なる医療主体又は同じ医療主体に属する複数の異なる問診票の情報を取得する情報取得部と、前記複数の異なる問診票の各質問を含む1つの統合問診票を作成することであって、前記複数の異なる問診票の中から内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合することで前記統合問診票を作成する統合処理部と、前記端末装置を介して、前記統合問診票を前記問診対象者に提示するとともに、前記統合問診票に含まれる各質問に対する回答の入力を前記問診対象者から受け付ける問診処理部と、として機能させる。
【発明の効果】
【0013】
本開示の一態様によれば、問診対象者の問診票記入の負担及び医療施設側の問診票作成の負担を軽減することが可能な情報処理システム及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図2】実施形態に係るサーバ装置の構成例を示す図である。
【
図3】実施形態に係るサーバ装置が記憶する情報の一例を示す図である。
【
図4】実施形態に係る情報処理システムの問診票作成フロー例を示す図である。
【
図5】実施形態に係るサーバ装置が作成する問診票の一例を示す図である。
【
図6】実施形態に係る情報処理システムの問診フロー例を示す図である。
【
図7】
図6のステップS202(統合処理)の具体例を示す図である。
【
図8】
図6のステップS206(分離処理)の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図面を参照しながら、実施形態に係る情報処理システムについて説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0016】
(1)システム構成例
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
【0017】
本実施形態に係る情報処理システム1は、サーバ装置100と、複数の端末装置200(200A,200B,200C)とを有する。サーバ装置100及び各端末装置200は、ネットワーク5に接続されている。ネットワーク5は、インターネットを含む。ネットワーク5は、LAN(Local Area Network)及び/又はWAN(Wide Area Network)を含んでもよい。サーバ装置100は、ネットワーク5を介して各端末装置200と通信可能である。
【0018】
サーバ装置100は、本実施形態に係る情報処理を実行する情報処理装置である。サーバ装置100は、例えばワークステーション又はPCのような汎用コンピュータとしてもよいし、クラウド・コンピューティング(分散コンピューティング)によって論理的に実現されてもよい。つまり、サーバ装置100は、1つのコンピュータで構成してもよいし、複数のコンピュータで構成してもよい。
【0019】
本実施形態では、サーバ装置100は、端末装置200Aとの通信によって問診対象者(例えば、患者)に対する問診を行うオンライン問診サービスを提供する。なお、問診対象者は、病気にかかっているような本来的な意味での患者に限らず、健康な人も含めて、医療機関(医療施設)を訪れる者をいう。医療施設は、病院、クリニック、又は調剤薬局等であるが、以下においては、医療施設が病院である一例を主として想定する。
【0020】
各端末装置200は、例えば、スマートフォン、タブレット端末装置、ウェアラブル端末装置、又はノートPC等の携帯端末装置である。端末装置200は、デスクトップPC等の固定端末装置であってもよい。各端末装置200は、ユーザインターフェイスと、ネットワーク5とのインターフェイスとを有する。ユーザインターフェイスは、表示手段(ディスプレイ)、入力手段(操作入力手段、マイク、及び/又はカメラ等)、出力手段(スピーカ等)を含む。操作入力手段は、例えば、タッチパッド(タッチパネルディスプレイであってもよい)、マウス、キーボードのうち少なくとも1つを含んでもよい。ネットワーク5とのインターフェイスは、有線通信インターフェイス及び無線通信インターフェイスのうち少なくとも1つを含む。
【0021】
各端末装置200は、サーバ装置100と通信することによりオンライン問診サービスを利用可能である。各端末装置200には、オンライン問診サービスのためのアプリケーション(ソフトウェア)がインストールされていてもよい。各端末装置200(各利用者)は、汎用のブラウザを用いてオンライン問診サービスを利用可能であってもよい。また、各端末装置200の利用者は、オンライン問診サービスのアカウントを有し、アカウント情報(利用者情報)がサーバ装置100に登録されてもよい。利用者には、例えば、問診対象者、医療従事者、及び問診票作成者が含まれる。
【0022】
端末装置200Aは、患者等の問診対象者が利用する端末装置200である。端末装置200Aは、医療施設で貸与される端末装置200であってもよいが、本実施形態では、端末装置200Aが、問診対象者が所持(所有)するスマートフォン又はタブレットである一例を主として想定する。図示の例では、端末装置200A及び問診対象者がそれぞれ1つであるが、端末装置200A及び問診対象者がそれぞれ複数であってもよい。
【0023】
端末装置200Bは、医師等の医療従事者が利用する端末装置200である。医療従事者は、問診票に対する回答に基づいて医療行為等を行う者であり、例えば、医師、看護師、助産師、保健師、薬剤師、歯科医師、歯科衛生士、又は歯科技工士等、或いは、それらの補助者が、医療従事者に該当する。一般的に、端末装置200Bは、医療施設内に設置される固定型の端末装置200であるが、携帯型の端末装置200であってもよい。図示の例では、端末装置200B及び医療従事者がそれぞれ1つであるが、端末装置200A及び問診対象者がそれぞれ複数であってもよい。
【0024】
端末装置200Cは、問診票作成者が利用する端末装置200である。問診票作成者は、医療従事者であってもよいし、医療従事者と異なる者であってもよい。なお、問診票作成者は、オンライン問診用に全く新規の問診票を作成する必要は無く、従来の紙の問診票の各質問に対応する内容のオンライン問診用問診票を作成すればよい。図示の例では、端末装置200C及び問診票作成者がそれぞれ1つであるが、端末装置200C及び問診票作成者がそれぞれ複数であってもよい。
【0025】
(2)サーバ装置の構成例
図2は、本実施形態に係るサーバ装置100の構成例を示す図である。
【0026】
サーバ装置100は、通信部110と、記憶部120と、処理部130とを有する。通信部110、記憶部120、及び処理部130は、図示を省略するバス等によって相互に接続されている。
【0027】
通信部110は、処理部130の制御下で、ネットワーク5を介して他装置(例えば、端末装置200)との通信を行う。通信部110による通信は、有線通信であってもよいし、無線通信を含んでもよい。記憶部120は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び補助記憶装置等の種々のメモリを含んで構成される。処理部130により実行されるプログラムは、例えば、記憶部120のROM及び/又は補助記憶装置に記憶されている。処理部130は、1つ又は複数のプロセッサにより構成される。
【0028】
(2.1)記憶部の構成例
本実施形態では、記憶部120は、利用者情報記憶部121と、質問情報記憶部122と、問診票情報記憶部123と、回答済み問診票記憶部124と、条件情報記憶部125とを有する。
【0029】
利用者情報記憶部121は、
図3(a)に示すように、利用者ごとに、アカウント情報を含む利用者情報を記憶する。アカウント情報は、利用者IDを含む。アカウント情報は、利用者名やパスワード、住所等を含んでもよい。アカウント情報は、利用者がオンライン問診サービスにログインする際の利用者認証に用いられてもよい。また、利用者情報は、対応する利用者の役割を示す情報を含む。役割は、「問診対象者」又は「医療従事者」であってもよい。役割は、「問診票作成者」(又は「管理者」)であってもよい。さらに、利用者情報は、対応する利用者が問診対象者である場合、当該問診対象者に対して予定されている医療行為の内容を示す医療内容情報を含んでもよい。医療行為の内容とは、例えば、治療内容である。医療行為の内容とは、当該問診対象者に対して予定されている各医療行為の種別、例えば、外科的治療、及びそれに伴う入院や、麻酔、投薬等の情報を含んでもよい。医療行為の内容とは、当該問診対象者に対して予定されている各医療行為を管轄する部門の情報、例えば、外科、入院部、麻酔科、薬剤部といった情報を含んでもよい。
【0030】
なお、問診対象者は、自身の端末装置200Aを用いてオンライン問診サービスに最初にアクセスした際に利用者情報を登録してもよい。或いは、医療施設(医療従事者)側で利用者情報を登録してもよい。問診対象者は、自身の端末装置200Aを用いて、医療施設(医療従事者)側から提示された二次元コード(例えば、QRコード(登録商標))を読み取ることにより、当該二次元コードに符号化されているアドレス情報(URL)を取得することでオンライン問診サービスにアクセスしてもよい。
【0031】
なお、サーバ装置100は、問診対象者に対して用いるべき複数の異なる問診票を指定するための情報の選択入力を、問診対象者(端末装置200A)又は医療従事者(端末装置200B)から受け付けて、指定された複数の異なる問診票と対応付けられた二次元コードを生成してもよい。すなわち、サーバ装置100は、問診対象者ごとに二次元コードを生成してもよい。
【0032】
質問情報記憶部122は、
図3(b)に示すように、問診票で用いられる質問の候補(質問候補)ごとに、当該質問候補に関する情報を記憶する。質問候補に関する情報は、質問IDと、質問内容(テキスト)と、回答候補(回答の選択肢)とを含む。但し、フリーテキスト形式の回答が要求される場合は回答候補(回答の選択肢)が無くてもよい。これらの情報は、例えば、従来の問診票をスキャン及び文字認識することにより自動的又は半自動的に登録されてもよい。
【0033】
また、質問候補に関する情報は、内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合するための質問種別IDを含んでもよい。すなわち、内容的に重複する2つ以上の質問に対して同一の質問種別IDが対応付けられていてもよい。「内容的に重複する」とは、質問の意味内容が重複(部分的な重複も含む)していること、若しくは、想定される回答が同じになることを意味する。質問種別IDは、「宗教はなんですか?」という質問と、「宗教による治療制限はありますか?」という質問とは、内容的に重複する。但し、後者の質問はその意図が明確であるが、前者の質問はその意図が明確ではないため、後者の質問のほうが好ましい質問(すなわち、高品質な質問)といえる。
【0034】
質問が内容的に重複するか否かは、自然言語処理(AIを含み得る)により自動的に判定されて質問種別IDが付与されてもよい。例えば、単語の一致率に基づく判定、大規模言語モデルを用いた判定等が利用可能である。質問が内容的に重複するか否かは、例えば管理者により判定されて質問種別IDが付与されてもよい。なお、質問が内容的に重複するか否かを自動的に判定する場合、質問が内容的に重複するか否かを後述の統合処理(複数の異なる問診票を統合する処理)の際に都度判定してもよく、その場合には質問種別IDは必須ではない。
【0035】
さらに、質問候補に関する情報は、複数の問診対象者からの回答内容に基づいて生成される情報であって質問の品質を示す質問品質情報を含んでもよい。質問の品質とは、例えば、質問が「良い/悪い」、或いは、「良い/普通/悪い」といったものである。質問品質情報は、医療従事者による評価に応じて付与されてもよいし、例えば大規模言語モデル等を用いた評価により自動的に付与されてもよい。
【0036】
問診票情報記憶部123は、
図3(c)に示すように、質問情報記憶部122の内容に基づいて作成された問診票ごとに、当該問診票の情報を記憶する。問診票の情報は、問診票IDと、当該問診票のフォーマット(例えば、用紙サイズ等)を示すフォーマット情報、当該問診票のレイアウト(例えば、各質問及び/又は回答の記入位置等)を示すレイアウト情報、当該問診票に含まれる各質問の質問IDと、を含む。詳細については後述するが、本実施形態では、問診票作成者は、質問情報記憶部122中の質問候補の中から、作成対象の問診票に含める質問を選択することで問診票を作成可能であり、各質問の内容をテキスト入力することを要しない。
【0037】
回答済み問診票記憶部124は、
図3(d)に示すように、問診対象者の回答内容を含む問診票(すなわち、回答記入済みの問診票)ごとに、当該回答済み問診票の情報を記憶する。回答済み問診票情報は、問診票IDと、利用者ID(具体的には、回答した問診対象者の利用者ID)と、質問ID及びそれに対する回答内容との複数のセットと、を含む。
【0038】
条件情報記憶部125は、
図3(e)に示すように、医療従事者に対する通知を行う条件(すなわち、要注意事項に関する条件)ごとに、当該条件に関する条件情報を記憶する。条件情報は、条件IDと、質問IDとそれに対する回答内容との少なくとも1つのセットと、通知内容の情報と、を含む。条件情報は、通知先の情報をさらに含んでもよい。条件の例として、「タバコを吸っていますか?」という質問に対して回答が「はい」という条件である場合、この条件に合致する場合には、「禁煙指導を行ってください」といった内容を医療従事者(端末装置200B)に通知することとしてもよい。また、複数の質問とそれらに対する回答内容とのセットが条件として設定されていてもよい。
【0039】
要注意事項に関する条件は、医療加算対象として国より定められたルールに基づいて設定されてもよい。このようなルールは膨大な数であるため、回答済み問診票から医療従事者が見落とす可能性があるが、回答済み問診票の内容から医療加算対象や注意等を条件情報に基づいて自動的に判定・通知することを可能とすることで、判定漏れを防止できる。
【0040】
(2.2)処理部の構成例
図2に示すように、処理部130は、記憶部120に記憶されているプログラム(ソフトウェア)を実行することにより、問診票作成部131と、情報取得部132と、統合処理部133と、問診処理部134と、条件判定部135と、通知部136と、分離処理部137と、質問修正部138と、の各機能を実現する。これらの各部は、通信部110を介して端末装置200との通信を行いつつ、記憶部120に記憶された情報を用いた情報処理を行う。
【0041】
まず、本実施形態に係る処理部130の概要について説明する。情報取得部132は、問診対象者に関連する問診票であって異なる医療主体又は同じ医療主体に属する複数の異なる問診票の情報を取得する。具体的には、情報取得部132は、当該複数の異なる問診票の情報を問診票情報記憶部123から取得する。統合処理部133は、当該複数の異なる問診票の各質問を含む1つの統合問診票を作成するとともに、当該複数の異なる問診票の中から内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合する。問診処理部134は、端末装置200を介して、統合問診票を問診対象者に提示するとともに、統合問診票に含まれる各質問に対する回答の入力(すなわち、記入)を問診対象者から受け付ける。なお、複数の異なる問診票及び統合問診票は、電子的な問診票であって、回答の入力(記入)は電磁的な方法で行われる。
【0042】
本実施形態に係る処理部130の構成によれば、問診対象者は、当該複数の異なる問診票の各質問を統合した統合問診票に対して1回の問診票記入を行うだけでよいため、問診対象者の問診票記入の負担を軽減できる。また、当該複数の異なる問診票の各質問のうち、内容的に重複する2つ以上の質問が1つの質問に統合されているため、問診対象者が同じ回答内容を記入することを防止でき、問診対象者の問診票記入の負担を軽減できる。
【0043】
また、医療施設(病院)側では、当該複数の異なる問診票として、従来の紙の問診票に対応する電子版(すなわち、従来の一般的な紙の問診票と同じ内容の電子的な問診票)を用意すればよく、医療施設側で各問診票(電子的な問診票)を作成する負担が大きくなることを抑制できる。
【0044】
よって、本実施形態に係る処理部130の構成によれば、問診対象者の問診票記入の負担及び医療施設側の問診票作成の負担を軽減することが可能である。
【0045】
本実施形態では、複数の異なる問診票が属する異なる医療主体は、1つの医療施設(病院)内の異なる部門(例えば、外科、入院部、麻酔科、薬剤部)であってもよい。情報取得部132は、当該異なる部門の2つ以上の問診票を含む複数の異なる問診票の情報を取得する。この場合、統合処理部133は、当該異なる部門の2つ以上の問診票の各質問を含む1つの統合問診票を作成するとともに、当該異なる部門の2つ以上の問診票の中から内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合する。これにより、問診対象者は、自身に関連する異なる部門の各問診票に対して個別に問診票記入を行う必要が無く、1回の問診票記入を行うだけでよくなる。そのため、問診対象者の問診票記入の負担を軽減できる。
【0046】
或いは、複数の異なる問診票が属する異なる医療施設(例えば、異なる病院、又は、病院と薬局)であってもよい。情報取得部132は、当該異なる医療施設の2つ以上の問診票を含む複数の異なる問診票の情報を取得する。この場合、統合処理部133は、当該異なる医療施設の2つ以上の問診票の各質問を含む1つの統合問診票を作成するとともに、当該異なる医療施設の2つ以上の問診票の中から内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合する。これにより、問診対象者は、自身に関連する異なる医療施設の各問診票に対して個別に問診票記入を行う必要が無く、1回の問診票記入を行うだけでよくなる。そのため、問診対象者の問診票記入の負担を軽減できる。
【0047】
或いは、複数の異なる問診票は、同じ医療主体に属する問診票であってもよい。例えば、複数の異なる問診票は、1つの医療施設内の1つの部門に属する問診票であってもよい。具体的には、同一の部門内において、診察の目的等が異なる場合に複数の異なる問診票が用いられることがある。情報取得部132は、1つの医療施設内の1つの部門に属する複数の異なる問診票の情報を取得する。この場合、統合処理部133は、当該1つの部門の2つ以上の問診票の各質問を含む1つの統合問診票を作成するとともに、当該1つの部門の2つ以上の問診票の中から内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合する。これにより、問診対象者は、自身に関連する1つの部門の各問診票に対して個別に問診票記入を行う必要が無く、1回の問診票記入を行うだけでよくなる。そのため、問診対象者の問診票記入の負担を軽減できる。
【0048】
次に、本実施形態に係る処理部130に関する具体的な構成について説明する。
【0049】
上述のように、質問情報記憶部122は、質問IDがそれぞれ付与された複数の質問候補の情報を記憶する(
図3(b)参照)。問診票作成部131は、問診票作成者から質問情報記憶部122中の質問候補を選択する選択操作を受け付けたことに基づいて、当該選択された各質問候補の質問IDと問診票IDとを含む問診票の情報を作成する。これにより、問診票作成者は、選択肢としての質問候補を選択するだけで問診票の質問内容を作成可能になり、各質問をテキスト入力で入力する必要がなくなるため、問診票作成者の問診票作成の負担を軽減できる。
【0050】
なお、問診票情報記憶部123は、問診票作成部131により作成された問診票の情報を記憶(蓄積)する。情報取得部132は、問診対象者に関連する問診票であって異なる医療主体(本実施形態では、異なる部門)に属する複数の異なる問診票の情報を問診票情報記憶部123から取得する。
【0051】
ここで、情報取得部132は、問診対象者に対して予定されている医療行為の内容を示す情報(
図3(a)参照)、問診対象者による端末装置200Aへの操作入力(選択入力)の内容、及び医療従事者による端末装置200Bへの操作入力(選択入力)の内容のうち、少なくとも1つに応じて、当該医療行為の内容と対応付けられた複数の異なる問診票を取得してもよい。この場合、問診処理部134は、問診対象者に対して予定されている医療行為と対応付けられた複数の異なる問診票を統合した統合問診票を問診対象者に提示してもよい。これにより、問診対象者ごとに適切な各問診票の各質問を含む統合問診票を問診対象者に提示することが可能である。
【0052】
或いは、端末装置200Aは、オンライン問診サービス上のアクセス先を示す二次元コードを読み取ることで、二次元コードが示すアクセス先(例えば、URL)にアクセスしてもよい。情報取得部132は、問診対象者に対して予定されている医療行為の内容を示す情報(
図3(a)参照)、問診対象者による端末装置200Aへの操作入力(選択入力)の内容、及び医療従事者による端末装置200Bへの操作入力(選択入力)の内容のうち、少なくとも1つに応じて、当該二次元コードを生成してもよい。問診処理部134は、端末装置200からアクセス先へのアクセスを受け付けたことに基づいて、当該アクセス先と対応付けられた複数の異なる問診票を取得してもよい。すなわち、二次元コードが示すアクセス先(例えば、URL)に対して複数の異なる問診票が対応付けられていてもよい。これにより、各問診対象者が端末装置200Aを用いて二次元コードを読み取ることで、問診対象者ごとに適切な各問診票の各質問を含む統合問診票を問診対象者に提示することが可能である。
【0053】
本実施形態では、問診対象者に関連する問診票であって異なる医療主体に属する複数の異なる問診票のそれぞれは、質問IDがそれぞれ付与された複数の質問を含む(
図3(c)参照)。統合処理部133は、当該複数の異なる問診票の中から質問IDが重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合してもよい。これにより、当該複数の異なる問診票間で完全に一致するような2つ以上の質問がある場合、当該2つ以上の質問を1つの質問に統合できる。
【0054】
統合処理部133は、当該複数の異なる問診票の中から、質問IDが異なり且つ内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合してもよい。例えば、統合処理部133は、上述の質問種別ID(
図3(b)参照)に基づいて、内容的に重複する2つ以上の質問を特定し、当該2つ以上の質問を1つの質問に統合してもよい。これにより、当該複数の異なる問診票間で一致しないが内容的に重複する2つ以上の質問がある場合、当該2つ以上の質問を1つの質問に統合できる。
【0055】
上述のように、質問情報記憶部122は、複数の問診対象者からの回答内容に基づいて生成される情報であって質問の品質を示す質問品質情報を質問候補ごとに記憶していてもよい(
図3(b)参照)。統合処理部133は、複数の異なる問診票の中から、質問IDが異なり且つ内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合する場合、当該2つ以上の質問を、質問品質情報が示す品質が最も高い質問に統合してもよい。これにより、一致しないが内容的に重複する2つ以上の質問がある場合、当該2つ以上の質問を高品質な1つの質問に統合できる。
【0056】
条件判定部135は、回答済みの統合問診票に含まれる特定の1つ又は複数の質問とそれに対する回答内容との組み合わせが要注意事項に関する条件(
図3(e)参照)を満たしたか否かを判定する。通知部136は、当該組み合わせが当該条件を満たしたと判定されたことに応じて、当該条件と対応付けられた内容を含む通知を医療従事者に対して行う。これにより、回答済み問診票の内容から医療加算対象や注意等を条件情報に基づいて自動的に判定・通知することを可能とし、判定漏れを防止できる。
【0057】
分離処理部137は、統合問診票に含まれる各質問に対する回答の入力を問診処理部134が受け付けた後、統合問診票に対する回答内容を複数の異なる問診票のそれぞれに反映し、回答済みの複数の異なる問診票のそれぞれの出力データを生成する。回答済みの複数の異なる問診票のそれぞれの出力データは、
図3(d)に示すような回答済み問診票情報を含む又は対応付けられている。回答済みの複数の異なる問診票のそれぞれの出力データは、PDF(登録商標)データであってもよいし、印刷可能データ(印刷ジョブデータ)であってもよい。これにより、問診対象者が統合問診票に対して問診票記入を1回のみ行う場合でも、従来の紙の問診票(部門ごとの問診票)と同様な一般的な問診票として出力を得ることができるため、従来の医療施設(病院)でのオペレーションを大幅に変更することを要しない。
【0058】
上述のように、問診票情報記憶部123は、各問診票の情報を、当該問診票を手書きで記入する場合のフォーマット及び/又はレイアウトを含む態様に関する情報と共に記憶する(
図3(c)参照)。分離処理部137は、回答済みの複数の異なる問診票のそれぞれの出力データを、対応する態様(フォーマット及び/又はレイアウト)で生成する。これにより、従来の紙の問診票と同じフォーマット及び/又はレイアウトで回答済みの複数の異なる問診票のそれぞれの出力データを得ることができる。
【0059】
上述のように、質問情報記憶部122は、複数の問診対象者からの回答内容に基づいて生成される情報であって質問の品質を示す質問品質情報を質問候補ごとに記憶していてもよい(
図3(b)参照)。質問修正部138は、質問品質情報に基づいて、質問の品質を改善するように各質問候補の内容を修正してもよい。例えば、質問修正部138は、質問品質情報が示す品質の低い質問候補を特定し、特定した質問候補の質問内容を明確化及び/又は具体化するように修正する。このような修正は、例えば大規模言語モデル等を用いて自動的に行われてもよい。
【0060】
(3)動作フロー例
本実施形態に係る情報処理システム1の動作フローについて説明する。
【0061】
(3.1)問診票作成フロー例
図4は、本実施形態に係る情報処理システム1の問診票作成フロー例を示す図である。この問診票作成フローは、部門ごと又は医療施設ごとの電子的な問診票を作成するフローである。
【0062】
ステップS101において、サーバ装置100の問診票作成部131は、端末装置200Cを介して、作成対象の問診票のフォーマット及び/又はレイアウトを選択する操作を問診票作成者から受け付け、当該選択されたフォーマット及び/又はレイアウトの情報を作成対象の問診票の問診票IDと共に問診票情報記憶部123に格納(追加)する。
【0063】
ステップS102において、サーバ装置100の問診票作成部131は、端末装置200Cを介して、作成対象の問診票に追加する質問として、質問情報記憶部122中の質問候補を選択する選択操作を問診票作成者から受け付け、当該選択された質問候補の質問IDを作成対象の問診票の問診票IDと対応付けて問診票情報記憶部123に格納(追加)する。
【0064】
ステップS103において、サーバ装置100の問診票作成部131は、作成対象の問診票に含める質問の選択が終了したか否かを確認する。作成対象の問診票に含める質問の選択が終了していない場合(ステップS103:NO)、サーバ装置100の問診票作成部131は、処理をステップS102に戻す。一方、作成対象の問診票に含める質問の選択が終了した場合(ステップS103:NO)、サーバ装置100の問診票作成部131は、問診票の作成処理を終了する。
【0065】
図5は、本実施形態に係るサーバ装置100の問診票作成部131が作成する問診票の一例として、医療施設の部門Aの問診票Aを示す図である。作成された問診票Aは、それぞれ質問IDと対応付けられた複数の質問を含む。作成された問診票Aは、各質問と対応付けられた回答候補を含んでもよい。
【0066】
図示の例では、質問1は質問ID#2の質問であり、質問2は質問ID#5の質問であり、質問3は質問ID#8の質問であり、質問3は質問ID#10の質問であり、質問4は質問ID#13の質問であり、質問5は質問ID#15の質問である。
【0067】
(3.2)問診フロー例
図6は、本実施形態に係る情報処理システム1の問診フロー例を示す図である。
【0068】
ステップS201において、サーバ装置100の情報取得部132は、問診対象者に関連する問診票であって異なる医療主体(本実施形態では、異なる部門)に属する複数の異なる問診票の情報を問診票情報記憶部123から取得する。
【0069】
ここで、サーバ装置100の情報取得部132は、問診対象者に対して予定されている医療行為の内容を示す情報に基づいて、当該医療行為の内容と対応付けられた複数の異なる問診票の情報を問診票情報記憶部123から取得してもよい。
【0070】
端末装置200は、オンライン問診サービス上のアクセス先を示す二次元コードを読み取ることで、二次元コードが示すアクセス先にアクセスしてもよい。サーバ装置100の情報取得部132は、端末装置200からアクセス先へのアクセスを受け付けたことに基づいて、当該アクセス先と対応付けられた複数の異なる問診票の情報をサーバ装置100の問診票情報記憶部123から取得してもよい。
【0071】
ステップS202において、サーバ装置100の統合処理部133は、ステップS201で取得した複数の異なる問診票の各質問を含む1つの統合問診票を作成するとともに、ステップS201で取得した複数の異なる問診票の中から内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合する。
【0072】
ここで、ステップS201で取得した複数の異なる問診票のそれぞれは、質問IDがそれぞれ付与された複数の質問を含む。サーバ装置100の統合処理部133は、当該複数の異なる問診票の中から質問IDが重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合してもよい。
【0073】
サーバ装置100の統合処理部133は、当該複数の異なる問診票の中から、質問IDが異なり且つ内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合してもよい。
【0074】
サーバ装置100の質問情報記憶部122は、複数の問診対象者からの回答内容に基づいて生成される情報であって質問の品質を示す質問品質情報を質問候補ごとに記憶していてもよい。サーバ装置100の統合処理部133は、複数の異なる問診票の中から、質問IDが異なり且つ内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合する場合、当該2つ以上の質問を、質問品質情報が示す品質が最も高い質問に統合してもよい。
【0075】
ステップS203において、サーバ装置100の問診処理部134は、端末装置200を介して、ステップS202で作成した統合問診票を問診対象者に提示するとともに、ステップS202で作成した統合問診票に含まれる各質問に対する回答の入力を問診対象者から受け付ける。
【0076】
なお、回答済み問診票記憶部124(回答内容記憶部)は、問診対象者による各質問への回答内容を当該問診対象者の利用者IDと共に記憶している。問診処理部134は、統合問診票に含まれる質問のうち当該問診対象者が過去に回答済みである質問について、過去の回答内容を再度利用(援用、流用)するか否かを当該問診対象者に問い合せたうえで、過去に回答済みである質問について回答済み問診票記憶部124が記憶している過去の回答内容を再度利用する処理を行ってもよい。例えば、問診処理部134は、「前回と同じ質問について前回の回答内容を自動入力しますか?」といったメッセージを端末装置200Aに表示させて、前回の回答内容を自動入力することを問診対象者が選択した場合には前回の回答内容を自動入力してもよい。これにより、問診対象者の問診票記入の負担をさらに軽減できる。また、自動入力された回答内容を問診対象者がマニュアル入力(上書き)することで変更可能としてもよい。
【0077】
ステップS204において、サーバ装置100の条件判定部135は、統合問診票に含まれる特定の1つ又は複数の質問とそれに対する回答内容との組み合わせが要注意事項に関する条件を満たしたか否かを判定する。当該組み合わせが当該条件を満たしたと判定された場合(ステップS204:YES)、ステップS205において、サーバ装置100の通知部136は、当該条件と対応付けられた内容を含む通知を医療従事者に対して行う。
【0078】
そして、ステップS206において、サーバ装置100の分離処理部137は、統合問診票に含まれる各質問に対する回答の入力をサーバ装置100の問診処理部134が受け付けた後、当該統合問診票に対する回答内容を複数の異なる問診票のそれぞれに反映し、回答済みの複数の異なる問診票のそれぞれの出力データを生成する。
【0079】
ここで、サーバ装置100の問診票情報記憶部123は、各問診票の情報を、当該問診票を手書きで記入する場合のフォーマット及びレイアウトに関する情報と共に記憶している。サーバ装置100の分離処理部137は、回答済みの複数の異なる問診票のそれぞれの出力データを、対応するフォーマット及びレイアウトで生成する。
【0080】
図7は、
図6のステップS202(統合処理)の具体例を示す図である。
【0081】
図7(a)に示す例では、サーバ装置100の情報取得部132は、問診対象者に関連する問診票であって異なる部門に属する複数の異なる問診票として、部門Aの問診票Aと、部門Bの問診票Bと、部門Cの問診票Cとを問診票情報記憶部123から取得している。
【0082】
図7(b)に示すように、サーバ装置100の統合処理部133は、情報取得部132が取得した複数の異なる問診票(問診票A、問診票B、及び問診票C)の各質問を含む1つの統合問診票を作成するとともに、情報取得部132が取得した複数の異なる問診票の中から内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合する。
【0083】
図示の例では、問診票A、問診票B、及び問診票Cでは、質問ID#2の質問、質問ID#6の質問、質問ID#8の質問、質問ID#10の質問が問診票間で重複している。そのため、サーバ装置100の統合処理部133は、質問IDが重複する質問を1つの質問に統合する。
【0084】
また、図示の例では、質問ID#3及び質問ID#5は、質問IDが異なるものの、同一の質問種別IDと対応付けられている、内容的に重複する質問であるものとする。そのため、サーバ装置100の統合処理部133は、質問ID#3及び質問ID#5の各質問を1つの質問(図示の例では、質問ID#5の質問)に統合する。
【0085】
図8は、
図6のステップS206(分離処理)の具体例を示す図である。
【0086】
図8(a)に示すように、サーバ装置100の問診処理部134は、統合問診票に含まれる各質問に対する回答の入力を受け付けている。
【0087】
図8(b)に示すように、サーバ装置100の分離処理部137は、統合問診票に対する回答内容を複数の異なる問診票(問診票A、問診票B、及び問診票C)のそれぞれに反映し、回答済みの複数の異なる問診票(問診票A、問診票B、及び問診票C)のそれぞれの出力データを生成する。
【0088】
(4)他の実施形態
上述の実施形態では、問診票作成部131が、問診票作成者から質問情報記憶部122中の質問候補を選択する選択操作を受け付けたことに基づいて、当該選択された各質問候補の質問IDと問診票IDとを含む問診票の情報を作成する一例について説明した。これにより、問診票作成者は、選択肢としての質問候補を選択するだけで問診票の質問内容を作成可能になり、各質問をテキスト入力で入力する必要がなくなる。しかしながら、問診票作成部131は、問診票作成者がテキスト入力で入力した質問内容を含む問診票の情報を作成してもよい。問診票作成部131は、このような新たに入力された質問内容に新たな質問IDを付与して質問情報記憶部122に記憶させて、当該質問内容を再利用可能としてもよい。
【0089】
上述の実施形態においてサーバ装置100が実行している処理の少なくとも一部を端末装置200側で実行するよう変更してもよい。この場合、上述の処理部130に含まれる各部の少なくとも一部を端末装置200に移動してもよいし、上述の記憶部120に含まれる各部の少なくとも一部を端末装置200に移動してもよい。
【0090】
上述の実施形態における動作フロー及び動作例は、必ずしもフロー図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、動作におけるステップは、フロー図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。また、動作におけるステップの一部が削除されてもよく、さらなるステップが処理に追加されてもよい。
【0091】
上述の実施形態に係る動作をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記憶媒体であってもよい。非一過性の記憶媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0092】
本開示で使用する「に基づいて」、「に応じて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」、「のみに応じて」を意味しない。「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」及び「に少なくとも部分的に基づいて」の両方を意味する。同様に、「に応じて」という記載は、「のみに応じて」及び「に少なくとも部分的に応じて」の両方を意味する。また、「含む(include)」、「備える(comprise)」、及びそれらの変形の用語は、列挙する項目のみを含むことを意味せず、列挙する項目のみを含んでもよいし、列挙する項目に加えてさらなる項目を含んでもよいことを意味する。また、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。本開示において、例えば、英語でのa,an,及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
【0093】
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【0094】
(5)付記
上述の実施形態に関する特徴について付記する。
【0095】
・付記1
端末装置との通信によって問診対象者に対する問診を行うオンライン問診サービスを提供するための情報処理システムであって、
前記問診対象者に関連する問診票であって異なる医療主体又は同じ医療主体に属する複数の異なる問診票の情報を取得する情報取得部と、
前記複数の異なる問診票の各質問を含む1つの統合問診票を作成することであって、前記複数の異なる問診票の中から内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合することで前記統合問診票を作成する統合処理部と、
前記端末装置を介して、前記統合問診票を前記問診対象者に提示するとともに、前記統合問診票に含まれる各質問に対する回答の入力を前記問診対象者から受け付ける問診処理部と、を備える
情報処理システム。
【0096】
・付記2
前記異なる医療主体は、1つの医療施設内の異なる部門であり、
前記情報取得部は、前記異なる部門の2つ以上の問診票を含む前記複数の異なる問診票の情報を取得する
付記1に記載の情報処理システム。
【0097】
・付記3
前記同じ医療主体は、1つの医療施設内の1つの部門であり、
前記情報取得部は、前記1つの部門の2つ以上の問診票を含む前記複数の異なる問診票の情報を取得する
付記1に記載の情報処理システム。
【0098】
・付記4
前記異なる医療主体は、異なる医療施設であり、
前記情報取得部は、前記異なる医療施設の2つ以上の問診票を含む前記複数の異なる問診票の情報を取得する
付記1に記載の情報処理システム。
【0099】
・付記5
前記複数の異なる問診票のそれぞれは、質問IDがそれぞれ付与された複数の質問を含み、
前記統合処理部は、前記複数の異なる問診票の中から前記質問IDが重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合する
付記1乃至4のいずれかに記載の情報処理システム。
【0100】
・付記6
前記複数の異なる問診票のそれぞれは、質問IDがそれぞれ付与された複数の質問を含み、
前記統合処理部は、前記複数の異なる問診票の中から、前記質問IDが異なり且つ内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合する
付記1乃至5のいずれかに記載の情報処理システム。
【0101】
・付記7
前記統合問診票に含まれる各質問に対する回答の入力を前記問診処理部が受け付けた後、前記統合問診票に対する回答内容を前記複数の異なる問診票のそれぞれに反映し、回答済みの前記複数の異なる問診票のそれぞれの出力データを生成する分離処理部をさらに備える
付記1乃至6のいずれかに記載の情報処理システム。
【0102】
・付記8
各問診票の情報を、当該問診票を手書きで記入する場合のフォーマット及び/又はレイアウトを含む態様に関する情報と共に記憶する問診票情報記憶部をさらに備え、
前記分離処理部は、回答済みの前記複数の異なる問診票のそれぞれの前記出力データを、対応する前記態様で生成する
付記7に記載の情報処理システム。
【0103】
・付記9
前記情報取得部は、前記問診対象者に対して予定されている医療行為の内容を示す情報、前記問診対象者による前記端末装置への操作入力の内容、及び医療従事者による端末装置への操作入力の内容のうち、少なくとも1つに基づいて、前記医療行為の内容と対応付けられた前記複数の異なる問診票の情報を取得する
付記1乃至8のいずれかに記載の情報処理システム。
【0104】
・付記10
前記端末装置は、前記オンライン問診サービス上のアクセス先を示す二次元コードを読み取ることで、前記二次元コードが示す前記アクセス先にアクセスし、
前記情報取得部は、前記端末装置から前記アクセス先へのアクセスを受け付けたことに基づいて、前記アクセス先と対応付けられた前記複数の異なる問診票の情報を取得する
付記1乃至9のいずれかに記載の情報処理システム。
【0105】
・付記11
質問IDがそれぞれ付与された複数の質問候補の情報を記憶する質問情報記憶部と、
問診票作成者から前記質問情報記憶部中の質問候補を選択する選択操作を受け付けたことに基づいて、当該選択された各質問候補の質問IDと問診票IDとを含む問診票の情報を作成する問診票作成部と、をさらに備える
付記1乃至10のいずれかに記載の情報処理システム。
【0106】
・付記12
前記問診票作成部により作成された問診票の情報を記憶する問診票情報記憶部をさらに備え、
前記情報取得部は、前記複数の異なる問診票の情報を前記問診票情報記憶部から取得する
付記11に記載の情報処理システム。
【0107】
・付記13
前記質問情報記憶部は、複数の問診対象者からの回答内容に基づいて生成される情報であって質問の品質を示す質問品質情報を質問候補ごとに記憶し、
前記統合処理部は、前記複数の異なる問診票の中から、質問IDが異なり且つ内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合する場合、当該2つ以上の質問を、前記質問品質情報が示す品質が最も高い質問に統合する
付記11又は12に記載の情報処理システム。
【0108】
・付記14
前記質問情報記憶部は、複数の問診対象者からの回答内容に基づいて生成される情報であって質問の品質を示す質問品質情報を質問候補ごとに記憶し、
前記質問品質情報に基づいて、質問の品質を改善するように各質問候補の内容を修正する質問修正部をさらに備える
付記11乃至13のいずれかに記載の情報処理システム。
【0109】
・付記15
前記統合問診票に含まれる特定の1つ又は複数の質問とそれに対する回答内容との組み合わせが要注意事項に関する条件を満たしたか否かを判定する条件判定部と、
前記組み合わせが前記条件を満たしたと判定されたことに応じて、前記条件と対応付けられた内容を含む通知を医療従事者に対して行う通知部と、をさらに備える
付記1乃至14のいずれかに記載の情報処理システム。
【0110】
・付記16
前記問診対象者による各質問への回答内容を前記問診対象者の利用者IDと共に記憶する回答内容記憶部をさらに備え、
前記問診処理部は、前記統合問診票に含まれる質問のうち前記問診対象者が過去に回答済みである質問について、過去の回答内容を再度利用するか否かを前記問診対象者に問い合せたうえで、前記過去に回答済みである質問について前記回答内容記憶部が記憶している前記過去の回答内容を再度利用する処理を行う
付記1乃至15のいずれかに記載の情報処理システム。
【0111】
・付記17
端末装置との通信によって問診対象者に対する問診を行うオンライン問診サービスを提供するためのコンピュータを、
前記問診対象者に関連する問診票であって異なる医療主体又は同じ医療主体に属する複数の異なる問診票の情報を取得する情報取得部と、
前記複数の異なる問診票の各質問を含む1つの統合問診票を作成することであって、前記複数の異なる問診票の中から内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合することで前記統合問診票を作成する統合処理部と、
前記端末装置を介して、前記統合問診票を前記問診対象者に提示するとともに、前記統合問診票に含まれる各質問に対する回答の入力を前記問診対象者から受け付ける問診処理部と、
として機能させる
プログラム。
【符号の説明】
【0112】
1 :情報処理システム
5 :ネットワーク
100 :サーバ装置
110 :通信部
120 :記憶部
121 :利用者情報記憶部
122 :質問情報記憶部
123 :問診票情報記憶部
124 :問診票記憶部
125 :条件情報記憶部
130 :処理部
131 :問診票作成部
132 :情報取得部
133 :統合処理部
134 :問診処理部
135 :条件判定部
136 :通知部
137 :分離処理部
138 :質問修正部
200 :端末装置
【要約】
【課題】問診対象者の問診票記入の負担及び医療施設側の問診票作成の負担を軽減する。
【課題手段】端末装置との通信によって問診対象者に対する問診を行うオンライン問診サービスを提供するための情報処理システムは、前記問診対象者に関連する問診票であって異なる医療主体又は同じ医療主体に属する複数の異なる問診票の情報を取得する情報取得部と、前記複数の異なる問診票の各質問を含む1つの統合問診票を作成するとともに、前記複数の異なる問診票の中から内容的に重複する2つ以上の質問を1つの質問に統合する統合処理部と、前記端末装置を介して、前記統合問診票を前記問診対象者に提示するとともに、前記統合問診票に含まれる各質問に対する回答の入力を前記問診対象者から受け付ける問診処理部と、を備える。
【選択図】
図2