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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-23
(45)【発行日】2025-01-31
(54)【発明の名称】多機能マットレス
(51)【国際特許分類】
   A47C 17/04 20060101AFI20250124BHJP
   A47C 27/00 20060101ALI20250124BHJP
【FI】
A47C17/04 B
A47C27/00 R
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021136278
(22)【出願日】2021-08-24
(65)【公開番号】P2023030887
(43)【公開日】2023-03-08
【審査請求日】2024-01-12
(73)【特許権者】
【識別番号】390039985
【氏名又は名称】パラマウントベッド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004026
【氏名又は名称】弁理士法人iX
(72)【発明者】
【氏名】大野 健太
(72)【発明者】
【氏名】島田 開
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 淳一
【審査官】望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3154395(JP,U)
【文献】特開2008-212560(JP,A)
【文献】実公昭47-029782(JP,Y2)
【文献】特開2000-166709(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 17/04
A47C 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体を支持可能な第1表面と前記第1表面と反対の第2表面を含むマットレス形状と、肘掛けを有するソファ形状と、に変形可能な多機能マットレスであって、
身体を支える中央部と、前記中央部の短手方向の両側に位置する側部と、を有し、
前記側部は、屈曲部により長手方向で3つ以上に分割されており、
前記ソファ形状は、前記マットレス形状から分離させることなく前記側部を屈曲させることで前記肘掛けを形成し、
前記ソファ形状は、床面に載置される載置面が前記マットレス形状での前記第2表面となっており、かつ上下方向での露出面が前記マットレス形状の前記第1表面となっていることを特徴とする多機能マットレス。
【請求項2】
前記中央部は、屈曲部により長手方向で4つ以上に分割されており、
床面から前記ソファ形状の座面までの高さ寸法は、前記マットレス形状の厚さ寸法の3倍以上になっていることを特徴とする請求項1に記載の多機能マットレス。
【請求項3】
前記ソファ形状は、前記肘掛けの下方に空間が形成されており、
前記空間に前記側部の一部を収納させることにより、前記肘掛けを有さないソファ形状に変形可能となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の多機能マットレス。
【請求項4】
前記中央部と前記側部との内部には、ポリエステル繊維による綿材が設けられていることを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の多機能マットレス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、多機能マットレスに関する。
【背景技術】
【0002】
マットレスを折り畳むことで、ソファとして使用できる多機能マットレスが知られている(特許文献1~4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実公昭52-2661号公報
【文献】実開平5-88364号公報
【文献】特開2008-212560号公報
【文献】実用新案登録第3223774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、肘掛けを簡単に形成できる多機能マットレスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る多機能マットレスは、マットレス形状と、肘掛けを有するソファ形状と、に変形可能な多機能マットレスであって、身体を支える中央部と、前記中央部の短手方向の両側に位置する側部と、を有し、前記側部は、屈曲部により長手方向で3つ以上に分割されており、前記ソファ形状は、前記マットレス形状から分離させることなく前記側部を屈曲させることで前記肘掛けを形成することを特徴とする多機能マットレスである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態は、肘掛けを簡単に形成できる多機能マットレスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の第1実施形態に係る多機能マットレスを示す斜視図である。
図2】マットレス形状を示す斜視図である。
図3】多機能マットレスのカバー内部およびカバー内部に収納されるクッション材料を示す平面図である。
図4】マットレス形状を上方からみた平面図である。
図5】マットレス形状からソファ形状に変形する場合の途中状態を示す説明図である。
図6】第1ソファ形状を示す斜視図である。
図7】第1ソファ形状から第2ソファ形状に変形する場合の途中状態を示す説明図である。
図8】第2ソファ形状を示す斜視図である。
図9】第1変形例に係る多機能マットレスを示す図4と同様の平面図である。
図10】ソファ形状を示す斜視図である。
図11】本発明の第2実施形態に係る多機能マットレスのマットレス形状を上方からみた平面図である。
図12】マットレス形状からソファ形状に変形する場合の途中状態を示す説明図である。
図13】第1ソファ形状を示す斜視図である。
図14】第2ソファ形状を示す斜視図である。
図15】第2変形例に係る多機能マットレスを示す図11と同様の平面図である。
図16】ソファ形状を示す斜視図である。
図17】本発明の第3実施形態に係る多機能マットレスのマットレス形状を上方からみた平面図である。
図18】マットレス形状からソファ形状に変形する場合の途中状態を示す説明図である。
図19】第1ソファ形状を示す斜視図である。
図20】第2ソファ形状を示す斜視図である。
図21】第3変形例に係る多機能マットレスを示す図3と同様の平面図である。
図22】ソファ形状を示す斜視図である。
図23】本発明の第4実施形態に係る多機能マットレスのマットレス形状を上方からみた平面図である。
図24】マットレス形状からソファ形状に変形する場合の途中状態を示す説明図である。
図25】第1ソファ形状を示す斜視図である。
図26】第2ソファ形状に変形させる場合の途中状態を示す説明図である。
図27】第2ソファ形状を示す斜視図である。
図28】第5実施形態に係る多機能マットレスのマットレス形状を示す平面図である。
図29】ベッド上の多機能マットレスを示す斜視図である。
図30】第4変形例に係る多機能マットレスのマットレス形状を上方からみた平面図である。
図31】第5変形例に係る多機能マットレスのマットレス形状を上方からみた平面図である。
図32】第6実施形態に係る多機能マットレスのマットレス形状を示す平面図である。
図33図33(a)は、マットレス形状からソファ形状に変形する場合の途中状態を示す説明図である。図33(b)は、ソファ形状を示す斜視図である。
図34】第7実施形態に係る多機能マットレスのマットレス形状を示す平面図である。
図35図35(a)は、マットレス形状からソファ形状に変形する場合の途中状態を示す説明図である。図35(b)は、ソファ形状を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態に係る多機能マットレスについて、図1図35を参照して説明する。図1図8は、本発明の第1実施形態に係る多機能マットレスを示している。
図1は、本発明の第1実施形態に係る多機能マットレスを示す斜視図である。
図2は、マットレス形状を示す斜視図である。
図3は、多機能マットレスのカバー内部およびカバー内部に収納されるクッション材料を示す平面図である。
図4は、マットレス形状を上方からみた平面図である。
【0009】
図1に示すように、多機能マットレス10は、マットレス形状11と、ソファ形状13と、に変形可能である。ソファ形状13は、多機能マットレス10をマットレス形状11から折り畳むことにより形成される。この例では、ソファ形状13は、第1ソファ形状13aと、第2ソファ形状13bと、を有している。第1ソファ形状13aは、肘掛けを有するソファ形状となっている。第2ソファ形状13bは、肘掛けがないソファ形状となっている。
【0010】
多機能マットレス10は、カバー20と、カバー20の内部に設けられるクッション材40と、を有している。図2図3に示すように、多機能マットレス10(カバー20)は、マットレス形状11となっている場合に、全長L、幅W、および厚さTを有する直方体形状となっている。
【0011】
多機能マットレス10は、全長L、幅W、および厚さTがマットレス形状11からソファ形状13に変形しやすい値に設定されている。多機能マットレス10の全長Lや幅Wは、マットレス形状とした場合に使用者が就寝しやすい値に設定する必要がある。多機能マットレス10は、例えば全長Lが2m程度、幅Wが1m程度に設定されている。多機能マットレス10の厚さTは、就寝のしやすさおよびマットレス形状11とソファ形状13との間の変形のさせやすさを考慮して、例えば10~14cm程度に設定されている。
【0012】
クッション材40は、例えばポリエステル繊維による綿材として用いたものであり、多機能マットレス10の中芯を構成している。図3に示すように、多機能マットレス10は、カバー20の内部に55個のクッション材40を収納している。すなわち、多機能マットレス10は、分割された複数個のクッション材40をカバー20の内部に収納している。
【0013】
これにより、例えば汚れたり、古くなったりしたクッション材40を個別に交換することができる。また、使用者は、例えば硬さの異なる複数のクッション材40を用いることで、各部位での硬さの異なる好みの多機能マットレス10とすることができる。例えば図3に示す多機能マットレス10は、長手方向(全長L方向)で硬さの異なる4種類のクッション材40a~40dを用いている。なお、クッション材40は、55個以上に分割されていてもよいし、55個以下に分割されていてもよい。
【0014】
図4に示すように、多機能マットレス10(カバー20)は、実線で示す切目部22、一点鎖線で示す山折部23、および破線で示す谷折部24により複数の領域を有している。切目部22、山折部23、および谷折部24は、マットレス形状11からソファ形状13に変形させる場合の屈曲部を構成している。切目部22は、多機能マットレス10の表面10aから裏面10bにわたって切断されている。山折部23は、多機能マットレス10の表面10a側に切込みが形成され、多機能マットレス10の裏面10b側で隣り合う領域に接続されている。谷折部24は、多機能マットレス10の裏面10b側に切込みが形成され、多機能マットレス10の表面10a側で隣り合う領域に接続されている。多機能マットレス10は、第1領域31~第9領域39の複数の領域を有している。
【0015】
多機能マットレス10は、身体を支える中央部25と、中央部25の短手方向の両側に位置する側部26と、を有している。中央部25は、短手方向の中央部に位置して長手方向に延びる部分となっている。側部26は、長手方向で中央部25に沿って延びる部分となっている。側部26の一部は、切目部22により中央部25とは別個に屈曲させることができるようになっている。
【0016】
中央部25は、山折部23および谷折部24により長手方向で3つ以上に分割されている。中央部25は、ソファ形状13の場合に座面や背もたれを形成する部分となっている。側部26は、山折部23、谷折部24、および切目部22などの屈曲部により長手方向で3つ以上に分割されている。側部26は、第1ソファ形状13aの場合に肘掛けや脚部を形成する部分となっている。すなわち、第1ソファ形状13aは、側部26を屈曲させることで、肘掛けや脚部を形成する。
【0017】
第1領域31は、多機能マットレス10の長手方向(全長L方向)の一側(図4中の左側)に位置して、平面視で他側に向けて突出する凸状の領域となっている。第1領域31は、ソファ形状13の場合に、背もたれとなる部分である。
【0018】
第2領域32は、多機能マットレス10の短手方向(幅W方向)の両端側に位置して、第1領域31に隣接している。第2領域32は、第1領域31に隣接する第1部位32aと、第1部位32aの他側に隣接する第2部位32bと、を有している。すなわち、第1部位32aと第2部位32bとは、長手方向に並んでいる。第2領域32は、第1ソファ形状13aの場合に、肘掛けとなる部分である。
【0019】
第1領域31と第2領域32の第1部位32aとが当接する側面には、それぞれ固定部材45a、45bが設けられている(図5参照)。固定部材45a、45bは、例えば面ファスナとなっており、第1領域31と第1部位32aとを着脱可能に接着する。固定部材45a、45bは、面ファスナに限らず、スライドを有するファスナなどでもよい。固定部材45a、45bは、第1領域31と第2領域32とが着脱可能に接着できれば任意のものを用いることができる。固定部材45a、45bは、第2領域32が第1領域31に対してずれるのを抑制している。
【0020】
第3領域33は、長手方向で第2領域32に隣接している。第3領域33は、多機能マットレス10の短手方向(幅W方向)の両端側にそれぞれ設けられている。第3領域33は、第1ソファ形状13aの場合に前上脚部となる部分であり、第2ソファ形状13bの場合に座面となる部分である。
【0021】
第4領域34は、第1領域31よりも長手方向の他側に位置している。第4領域34は、平面視で一側(第1領域31側)に向けて突出する凸状の領域となっている。第4領域34は、第1領域31に隣接する第1部位34aと、第1部位34aの他側に隣接する第2部位34bと、第2部位34bの短手方向に隣接する第3部位34cと、を有している。
【0022】
第1部位34aは、ソファ形状13の場合に、背面部となり、第1領域31が載置される部分である。第2部位34bは、ソファ形状13の場合に、座面となる部分である。第3部位34cは、第1ソファ形状13aの場合に前中脚部となる部分であり、第2ソファ形状13bの場合に座面となる部分である。
【0023】
第5領域35は、長手方向で第4領域34の第3部位34cに隣接している。第5領域35は、多機能マットレス10の短手方向(幅W方向)の両端側にそれぞれ設けられている。第5領域35は、ソファ形状13の場合に、後上脚部となる部分である。
【0024】
第6領域36は、長手方向で第5領域35に隣接している。第6領域36は、多機能マットレス10の短手方向(幅W方向)の両端側にそれぞれ設けられている。第6領域36は、ソファ形状13の場合に、後中脚部となる部分である。
【0025】
第7領域37は、第4領域34よりも長手方向の他側に位置している。第7領域37は、平面視で一側(第4領域34側)に向けて突出する凸状の領域となっている。第7領域37は、第4領域34に隣接する第1部位37aと、第1部位37aの短手方向に隣接する第2部位37bと、を有している。第1部位37aは、ソファ形状13の場合に、第4領域34と第8領域38との間に配置される部分である。第2部位37bは、ソファ形状13の場合に、後下脚部となる部分である。
【0026】
第8領域38は、多機能マットレス10の長手方向(全長L方向)の他側(図4中の右側)に位置して、第7領域37に隣接している。第8領域38は、短手方向の両端側でそれぞれ凹状に形成された領域となっている。第8領域38は、ソファ形状13の場合に、床面に載置される載置面部となる部分である。第4領域34の長手方向の寸法、第7領域37の長手方向の寸法、および第8領域38の長手方向の寸法は、同じ長さとなっている。
【0027】
第9領域39は、第8領域38の凹状に凹んだ領域に位置している。第9領域39は、多機能マットレス10の短手方向の両側にそれぞれ設けられている。第9領域39は、ソファ形状13の場合に、前下脚部となる部分である。第2領域32の第1部位32aおよび第2部位32b、第3領域33、第5領域35、第6領域36、および第9領域39は、同じ大きさ、形状となっている。
【0028】
次に、マットレス形状11から第1ソファ形状13aに変形させる場合について、図5図6を参照して説明する。
図5は、マットレス形状からソファ形状に変形する場合の途中状態を示す説明図である。
図6は、第1ソファ形状を示す斜視図である。
【0029】
まず、図5に示すように、第9領域39を第8領域38に対して谷折りさせて、第9領域39を第8領域38上に載置させる。次に、第7領域37を第8領域38に対して谷折りさせて、第7領域37を第8領域38上に載置させる。次に、第6領域36を第7領域37に対して山折りさせるとともに、第5領域35を第6領域36に対して谷折りさせることにより、第7領域37の第2部位37b上に第6領域36および第5領域35を載置させる。
【0030】
次に、第4領域34を第7領域37に対して山折りさせて、第7領域37上に第4領域34を載置させる。次に、第1領域31を第4領域34に対して谷折りさせるとともに、第1領域31の中間部を山折りさせて、第4領域34上に第1領域31を載置させる。
【0031】
次に、第3領域33を第4領域34に対して谷折りさせて、第4領域34の第3部位34c上に第3領域33を載置させる。最後に、第2領域32を第3領域33に対して山折りさせて、第3領域33上に第2領域32の第2部位32bを載置させることで、マットレス形状11から第1ソファ形状13aに変形させることができる。なお、図5では、説明の便宜のために、固定部材45aと固定部材45bとの接着を剥がした状態を示しているが、マットレス形状11から第1ソファ形状13aの変形では固定部材45aと固定部材45bとが接着したままでよい。
【0032】
図4に示すように、多機能マットレス10は、第1領域31、第4領域34、第7領域37、および第8領域38の間で、山折部23と谷折部24とが長手方向で交互に並んでいる。これにより、図5に示すように、第1領域31を持ち上げて、第8領域38上に第7領域37と第4領域34とを簡単に重ね合わせることができる。この場合、多機能マットレス10の厚さTは、10~14cm程度となっている。従って、使用者は、簡単に第1領域31を持ち上げて、マットレス形状11から第1ソファ形状13aに変形させることができる。また、多機能マットレス10は、中央部や側部を他部から分離せずに屈曲させて第1ソファ形状13aに変形させるため、分離や結合の手間をなくすことができる。また、多機能マットレス10は、第1ソファ形状13aでの横ずれを少なくすることができるので、安定した座り心地とすることができる。
【0033】
固定部材45a、45bは、第1領域31と第2領域32だけではなく、その他の領域に任意に設けてもよい。固定部材45a、45bを設けることで、マットレス形状11およびソファ形状13の形体を効果的に維持させることができる。
【0034】
図6に示すように、ソファ形状13では、床面から肘掛けである第2領域32の上面までの高さ位置が、第8領域38、第9領域39、第4領域34、第3領域33、および第2領域32により多機能マットレス10の厚さTの5倍となっている。すなわち、ソファ形状13では、肘掛けまでの高さが5層となっている。床面から肘掛けまでの高さは、多機能マットレス10の厚さTが10~14cm程度であるとすると、50~70cmとなる。
【0035】
これにより、多機能マットレス10の厚さTを可及的に小さくしても、肘掛けの高さを確保させることができる。また、多機能マットレス10の厚さTを小さくすることにより、ソファ形状13での肘掛けを簡単に形成させることができる。
【0036】
図6に示すように、ソファ形状13では、座面である第4領域34の第2部位34bの上面までの高さ位置が、第8領域38、第7領域37、および第4領域34により多機能マットレス10の厚さTの3倍となっている。すなわち、ソファ形状13では、座面までの高さが3層となっている。床面から座面までの高さは、多機能マットレス10の厚さTが10~14cm程度であるとすると、30~42cmとなる。
【0037】
これにより、多機能マットレス10がソファ形状13である場合には、着座した使用者の膝下の高さを確保することができる。また、座面の両側には、第2領域32による肘掛けが形成される。この肘掛けは、座面よりも2層上方に位置している。従って、多機能マットレス10は、安定した座り心地のソファ形状13(第1ソファ形状13a)とすることができる。
【0038】
また、従来の多機能マットレスは、単にマットレスを折り畳んでソファに変形したものであるので、ソファ形状でもマットレスを変形したものであると認識できるおそれがある。しかし、多機能マットレス10は、第1ソファ形状13aでは前脚部と後脚部との間で第2領域32の第1部位32aの下方に空間S1が形成される。また、上述したように、ソファ形状13では、座面位置が高い。これにより、多機能マットレス10は、ソファ形状13である場合にマットレス形状11から変形したものであると認識され難くなる。すなわち、多機能マットレス10のソファ形状13は、意匠性を向上できる。
【0039】
次に、第1ソファ形状13aから第2ソファ形状13bに変形させる場合について、図7図8を参照して説明する。
図7は、第1ソファ形状から第2ソファ形状に変形する場合の途中状態を示す説明図である。
図8は、第2ソファ形状を示す斜視図である。
【0040】
まず、図7に示すように、第1領域31の固定部材45aから第2領域32の固定部材45bを剥がす。次に、第3領域33を第1領域31側に折り返して、第2領域32を空間S1に収納させる。これにより、図8に示すように、肘掛けを有する第1ソファ形状13aから肘掛けを有さない第2ソファ形状13bに変形させることができる。
【0041】
第2ソファ形状13bでは、肘掛けの分だけ座面を広くすることができる。これにより、例えば第1ソファ形状13aでは、1人掛けで肘掛けを有するソファとして利用することができ、第2ソファ形状13bでは、肘掛けをなくして座面を広くした2人掛けのソファとして利用することができる。また、第1ソファ形状13aでは、両側に肘掛けを有する場合を示している。しかし、多機能マットレス10は、どちらか一方にのみ肘掛けを有するソファ形状に変形させることもできる。このように、多機能マットレス10は、使用者の生活環境にあわせて、マットレス形状11、第1ソファ形状13a、第2ソファ形状13bに簡単に変形させることができる。また、多機能マットレス10は、中央部や側部を他部から分離せずに屈曲させてソファ形状13に変形させるため、分離や結合の手間をなくすことができる。また、多機能マットレス10は、ソファ形状13での横ずれを少なくすることができるので、安定した座り心地とすることができる。
【0042】
多機能マットレス10は、ソファ形状13での床面に載置される載置面(第8領域38の裏面)がマットレス形状11での裏面10bとなっている。また、多機能マットレス10は、ソファ形状13での上下方向の露出面がマットレス形状11の表面10aとなっている。すなわち、多機能マットレス10は、マットレス形状11での表面10aの一部がソファ形状13でもそのまま露出面(上面)となる。
【0043】
換言すると、多機能マットレス10は、マットレス形状11からソファ形状13に変形させた場合に、表面10aが床面に接触しないようになっている。また、ソファ形状13では、マットレス形状11で床面に接触している裏面10bが反転して露出面(上面)にならないようになっている。さらに、図5に示すように、多機能マットレス10は、各領域が重なる場合には表面同士および裏面同士が重なる。これにより、多機能マットレス10は、表面10aに床面などから塵埃が付着するのを抑制できる。従って、多機能マットレス10は、マットレス形状11およびソファ形状13の両方で衛生状態を効果的に保つことができる。
【0044】
多機能マットレス10(カバー20)は、第1領域31~第9領域39をそれぞれ別体として形成してもよい。また、多機能マットレス10(カバー20)は、2つ以上の領域を組み合わせて、他の領域とは別体として形成してもよい。別体として形成された領域は、ファスナなどで他の領域と接続されてもよい。例えば、第1領域31を第2領域32および第4領域34とは別体として形成して、第1領域31と第4領域34との間の谷折部24にファスナなどを設けてもよい。これにより、カバー20は、全体を交換するのではなく、汚れた領域のみを交換することができる。
【0045】
次に、図9図10を参照して、第1変形例に係る多機能マットレス15について説明する。
多機能マットレス15は、多機能マットレス10の一部を変更したものとなっている。多機能マットレス15は、マットレス形状16と、肘掛けを有するソファ形状17と、に変形させることができる。多機能マットレス15は、肘掛けを有さないソファ形状には変形できないものとなっている。
図9は、第1変形例に係る多機能マットレスを示す図4と同様の平面図である。
図10は、ソファ形状を示す斜視図である。
【0046】
図9に示すように、多機能マットレス15は、第1領域31と第2領域32とが一体的に形成されている。また、第2領域32は、第1部位32aと第2部位32bとが一体的に形成されている。これにより、図10に示すように、多機能マットレス15は、肘掛けありのソファ形状17にのみ変形させることができる。
【0047】
多機能マットレス15は、第3領域33~第9領域39までは多機能マットレス10と同じ形状、構成となっている。従って、第3領域33~第9領域39は、多機能マットレス10と多機能マットレス15とで共通化させることができるので、コストを低減させることができる。
【0048】
例えば、多機能マットレス10の第1領域31~第3領域33を第4領域34とファスナなどで分離可能にすることができる。そして、多機能マットレス10の第1領域31~第3領域33を第4領域34から取り外して、図9に示すような第1領域31~第3領域33が一体となったものに変更させることで、簡単に多機能マットレス10を多機能マットレス15に変更させることができる。
【0049】
次に、図11図14を参照して、第2実施形態に係る多機能マットレス50について説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
図11は、本発明の第2実施形態に係る多機能マットレスのマットレス形状を上方からみた平面図である。
【0050】
多機能マットレス50は、マットレス形状51と、ソファ形状52と、に変形可能である。ソファ形状52は、肘掛けを有する第1ソファ形状52aと、肘掛けを有さない第2ソファ形状52bと、を有している。多機能マットレス50は、第1領域61~第7領域67の複数の領域を有している。
【0051】
第1領域61は、多機能マットレス50の長手方向(全長L方向)の一側(図11中の左側)に位置して、平面視で他側に向けて突出する凸状の領域となっている。第1領域61は、ソファ形状52の場合に、背もたれとなる部分である。
【0052】
第2領域62は、多機能マットレス50の短手方向(幅W方向)の両端側に位置して、第1領域61に隣接している。第2領域62は、第1領域61に隣接する第1部位62aと、第1部位62aの他側に隣接する第2部位62bと、を有している。すなわち、第1部位62aと第2部位62bとは、長手方向に並んでいる。第2領域62は、第1ソファ形状52aの場合に、肘掛けとなる部分である。
【0053】
第3領域63は、長手方向で第2領域62に隣接している。第3領域63は、多機能マットレス50の短手方向(幅W方向)の両端側にそれぞれ設けられている。第3領域63は、第1ソファ形状52aの場合に前上脚部となる部分であり、第2ソファ形状52bの場合に背面部となる部分である。
【0054】
第4領域64は、長手方向で第3領域63に隣接している。第4領域64は、多機能マットレス50の短手方向(幅W方向)の両端側にそれぞれ設けられている。第4領域64は、第1ソファ形状52aの場合に後上脚部となる部分であり、第2ソファ形状52bの場合に床面に載置する載置面部となる部分である。第2領域62の第1部位62aおよび第2部位62b、第3領域63、および第4領域64は、同じ大きさ、形状となっている。
【0055】
第5領域65は、第1領域61よりも長手方向の他側に位置している。第5領域65は、平面視で一側(第1領域61側)に向けて突出する凸状の領域となっている。第5領域65は、第1領域61に隣接する第1部位65aと、第1部位65aの他側に隣接する第2部位65bと、第2部位65bの他側に隣接する第3部位65cと、を有している。
【0056】
第1部位65aは、ソファ形状52の場合に、背面部となり、第1領域61が載置される部分である。第2部位65bは、ソファ形状52の場合に、背面部となり第1部位65aと第3部位65cとの間に配置される部分である。第3部位65cは、ソファ形状52の場合に、床面に載置される載置面部となる部分である。
【0057】
第6領域66は、第5領域65よりも長手方向の他側に位置している。第6領域66は、ソファ形状52の場合に、第5領域65の第3部位65c上に載置され、第3部位65cと第7領域67との間に配置される部分である。第6領域66の短手方向の両側は、ソファ形状の場合に、下脚部となる部分である。
【0058】
第7領域67は、多機能マットレス50の長手方向(全長L方向)の他側(図11中の右側)に位置して、第6領域66に隣接している。第7領域67の中央部分は、ソファ形状52の場合に、座面となる部分である。第7領域67の短手方向の両側は、第1ソファ形状52aの場合に中脚部となる部分であり、第2ソファ形状52bの場合に座面となる部分である。第5領域65の第3部位65c長手方向の寸法、第6領域66の長手方向の寸法、および第7領域67の長手方向の寸法は、同じ長さとなっている。
【0059】
次に、マットレス形状51から第1ソファ形状52aに変形させる場合について、図12図13を参照して説明する。
図12は、マットレス形状からソファ形状に変形する場合の途中状態を示す説明図である。
図13は、第1ソファ形状を示す斜視図である。
【0060】
まず、図12に示すように、多機能マットレス50は、マットレス形状51の場合に長手方向の中央に位置する第5領域65の第3部位65cが床面に載置される載置面部となる。そして、第6領域66を第5領域65に対して谷折りさせるとともに、第7領域67を第6領域66に対して山折りさせることにより、第5領域65の第3部位65c上に第6領域66と第7領域67とを載置させる。
【0061】
次に、第5領域65の第2部位65bを第3部位65cに対して谷折りさせるとともに、第1部位65aを第2部位65bに対して山折りさせることにより、第5領域65の第3部位65c上に第2部位65bと第1部位65aとを載置させる。次に、第1領域61を第5領域65に対して谷折りさせるとともに、第1領域61の中間部を山折りさせて、第5領域65の第1部位65a上に第1領域61を載置させる。
【0062】
最後に、第3領域63を第2領域62に対して山折りさせて、第3領域63と第4領域64とを第7領域67上に載置させる。これにより、第2領域62は、第3領域63上および第4領域64上に配置される。このように各領域を折り畳むことで、多機能マットレス50をマットレス形状51から第1ソファ形状52aに変形させることができる。なお、多機能マットレス50にも、各領域間に固定部材(図示せず)を設けて、マットレス形状51およびソファ形状52の形体を効果的に維持させてもよい。
【0063】
次に、第1ソファ形状52aから第2ソファ形状52bに変形させる場合について、図13図14を参照して説明する。
図14は、第2ソファ形状を示す斜視図である。
【0064】
図13に示すように、多機能マットレス50は、第1ソファ形状52aの場合には背もたれとなっている第1領域61の下方に空間S2が形成される。第1ソファ形状52aから第2ソファ形状52bに変形させるには、第2領域62~第4領域64を空間S2に収納させる。
【0065】
具体的には、まず、第2領域62の下に折り畳まれている第3領域63と第4領域64とを第2領域62と一直線となるように戻す。次に、第2領域62の第1部位62aを第1領域61に対して山折りさせ、続いて第2部位62bを第1部位62aに対して谷折させる。次に、第3領域63を第2部位62bに対して山折りさせ、第4領域64を第3領域63に対して谷折りさせる。これにより、第2領域62~第4領域64を空間S2に収納させる。その結果、図14に示すように、肘掛けを有する第1ソファ形状52aから肘掛けを有さない第2ソファ形状52bに変形させることができる。
【0066】
かくして、第2実施形態に係る多機能マットレス50についても、第1実施形態に係る多機能マットレス10と同様の作用、効果を有することができる。多機能マットレス50は、マットレス形状51からソファ形状52に変形させる場合に、長手方向の中央部に位置する第5領域65が床面に載置する載置面部となっている。これにより、使用者は、第1領域61や第7領域67を高く持ち上げることなく、簡単にマットレス形状51からソファ形状52に変形させることができる。また、多機能マットレス50は、第2ソファ形状52bとした場合に第7領域67の全体を座面とすることができる。これにより、第2ソファ形状52bでは、座面の凹凸を可及的に小さくすることができる。また、多機能マットレス50は、中央部や側部を他部から分離せずに屈曲させてソファ形状52に変形させるため、分離や結合の手間をなくすことができる。また、多機能マットレス50は、ソファ形状52での横ずれを少なくすることができるので、安定した座り心地とすることができる。
【0067】
次に、図15図16を参照して、第2変形例に係る多機能マットレス55について説明する。多機能マットレス55は、多機能マットレス50の一部を変更したものとなっている。多機能マットレス55は、マットレス形状56と、肘掛けを有するソファ形状57と、に変形させることができる。多機能マットレス55は、肘掛けを有さないソファ形状には変形できないものとなっている。
図15は、第2変形例に係る多機能マットレスを示す図11と同様の平面図である。
図16は、ソファ形状を示す斜視図である。
【0068】
図15に示すように、多機能マットレス55は、第1領域61と第2領域62とが一体的に形成されている。また、第2領域62は、第1部位62aと第2部位62bとが一体的に形成されている。また、多機能マットレス55は、第3領域63と第4領域64とが一体的に形成されている。これにより、図16に示すように、多機能マットレス55は、肘掛けありのソファ形状57にのみ変形させることができる。
【0069】
多機能マットレス55は、第5領域65~第7領域67までは多機能マットレス50と同じ形状、構成となっている。従って、第5領域65~第7領域67は、多機能マットレス50と多機能マットレス55とで共通化させることができるので、コストを低減させることができる。
【0070】
例えば、多機能マットレス50の第1領域61~第4領域64を第5領域65とファスナなどで分離可能にすることができる。そして、多機能マットレス50の第1領域61~第4領域64を第5領域65から取り外して、図15に示すような第1領域61~第4領域64が一体となったものに変更させることで、簡単に多機能マットレス50を多機能マットレス55に変更させることができる。
【0071】
次に、図17図20を参照して、第3実施形態に係る多機能マットレス70について説明する。なお、第3実施形態では、第1実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
図17は、本発明の第3実施形態に係る多機能マットレスのマットレス形状を上方からみた平面図である。
【0072】
多機能マットレス70は、マットレス形状71と、ソファ形状72と、に変形可能である。ソファ形状72は、肘掛けを有する第1ソファ形状72aと、肘掛けを有さない第2ソファ形状72bと、を有している。多機能マットレス70は、第1領域81~第9領域89の複数の領域を有している。
【0073】
第1領域81は、多機能マットレス70の長手方向(全長L方向)の一側(図17中の左側)に位置して、平面視で他側に向けて突出する凸状の領域となっている。第1領域81は、ソファ形状72の場合に、背もたれとなる部分である。
【0074】
第2領域82は、多機能マットレス70の短手方向(幅W方向)の両端側に位置して、第1領域81に隣接している。第2領域82は、ソファ形状72の場合に第1領域81の下に配置され、後上脚部となる部分である。
【0075】
第3領域83は、第2領域82に隣接している。第3領域83は、多機能マットレス70の短手方向(幅W方向)の両端側にそれぞれ設けられている。第3領域83は、第2領域82に隣接する第1部位83aと、第1部位83aの他側に隣接する第2部位83bと、を有している。第1部位83aは、ソファ形状72の場合に第2領域82の下に配置され、後中脚部となる部分である。第2部位83bは、第1ソファ形状72aの場合に第1部位83aの前方に配置されて前中脚部となり、第2ソファ形状72bの場合に座面となる部分である。
【0076】
第4領域84は、第3領域83に隣接している。第4領域84は、多機能マットレス70の短手方向(幅W方向)の両端側にそれぞれ設けられている。第4領域84は、第1ソファ形状72aの場合に第2領域82の前方に配置されて前上脚部となり、第2ソファ形状72bの場合に座面となる部分である。
【0077】
第5領域85は、第4領域84に隣接している。第5領域85は、多機能マットレス70の短手方向(幅W方向)の両端側にそれぞれ設けられている。第5領域85は、第4領域84に隣接する第1部位85aと、第1部位85aの他側に隣接する第2部位85bと、を有している。すなわち、第1部位85aと第2部位85bとは、長手方向に並んでいる。第5領域85は、第1ソファ形状72aの場合に、肘掛けとなる部分である。第2領域82、第3領域83の第1部位83aと第2部位83b、第4領域84、および第5領域85の第1部位85aと第2部位85bは、同じ大きさ、形状となっている。
【0078】
第6領域86は、第1領域81よりも長手方向の他側に位置している。第6領域86は、第1領域81に隣接する第1部位86aと、第1部位86aの他側に隣接する第2部位86bと、を有している。第1部位86aは、ソファ形状72の場合に第1領域81が載置される部分である。第2部位86bは、ソファ形状72の場合に座面となる部分である。
【0079】
第7領域87は、第6領域86よりも長手方向の他側に位置している。第7領域87は、平面視で一側(第6領域86側)に向けて突出する凸状の領域となっている。第7領域87は、第6領域86に隣接する第1部位87aと、第1部位87aの短手方向の両端側に位置する第2部位87bと、を有している。第1部位87aは、ソファ形状72の場合に、第6領域86と第8領域88との間に配置される部分である。第2部位87bは、ソファ形状72の場合に、後下脚部となる部分である。
【0080】
第8領域88は、第7領域87よりも長手方向の他側に位置している。第8領域88は、他側に向けて突出する凸状の領域となっている。第8領域88は、ソファ形状72の場合に、床面に載置される載置面部となっている。第6領域86の長手方向の寸法、第7領域87の長手方向の寸法、および第8領域88の長手方向の寸法は、同じ長さになっている。
【0081】
第9領域89は、第8領域88に隣接している。第9領域89は、多機能マットレス70の短手方向の両端側にそれぞれ設けられている。第9領域89は、第1ソファ形状72aの場合に第8領域88上に配置されて前下脚部となる部分である。
【0082】
次に、マットレス形状71から第1ソファ形状72aに変形させる場合について、図18図19を参照して説明する。
図18は、マットレス形状からソファ形状に変形する場合の途中状態を示す説明図である。
図19は、第1ソファ形状を示す斜視図である。
【0083】
まず、第9領域89を第8領域88に対して谷折りさせて、第8領域88上に第9領域89を載置させる。次に、第7領域87を第8領域88に対して谷折りさせて、第8領域88上に第7領域87を載置させる。次に、第6領域86を第7領域87に対して山折りさせて、第7領域87上に第6領域86を載置させる。次に、第1領域81を第6領域86に対して谷折りさせるとともに、第1領域81の中間部を山折りさせて、第6領域86の第1部位86a上に第1領域81を載置させる。
【0084】
次に、第2領域82を第1領域81に対して山折りさせて、第1領域81の下に第2領域82を配置させる。次に、第3領域83を第2領域82に対して谷折りさせて、第2領域82の下に第3領域83の第1部位83aを配置させる。次に、第4領域84を第3領域83に対して谷折りさせて、第3領域83の第2部位83b上に第4領域84を配置させる。
【0085】
最後に、第5領域85を第4領域84に対して山折りさせる。これにより、第5領域85は、第4領域84上に位置して、第1領域81から前方に向けて突出させることができる。このように各領域を折り畳むことで、多機能マットレス70をマットレス形状71から第1ソファ形状72aに変形させることができる。なお、多機能マットレス70にも、各領域間に固定部材(図示せず)を設けて、マットレス形状71およびソファ形状72の形体を効果的に維持させてもよい。
【0086】
次に、第1ソファ形状72aから第2ソファ形状72bに変形させる場合について、図19図20を参照して説明する。
図20は、第2ソファ形状を示す斜視図である。
【0087】
図19に示すように、多機能マットレス70は、第1ソファ形状72aの場合には肘掛けとなっている第5領域85の第2部位85bの下方に空間S3が形成される。第1ソファ形状72aから第2ソファ形状72bに変形させるには、第4領域84と第5領域85とを空間S3に収納させる。
【0088】
具体的には、まず、第5領域85の第2部位85bを第1部位85aに対して谷折りさせて、第1部位85a上に第2部位85bを載置させる。次に、第3領域83に対して谷折りされている第4領域84を第3領域83と一直線となるように戻すことにより、第4領域84と第5領域85とを空間S3に収納させる。これにより、図20に示すように、肘掛けを有する第1ソファ形状72aから肘掛けを有さない第2ソファ形状72bに変形させることができる。
【0089】
かくして、第3実施形態に係る多機能マットレス70についても、第1実施形態に係る多機能マットレス10と同様の作用、効果を有することができる。多機能マットレス70は、中央部や側部を他部から分離せずに屈曲させてソファ形状72に変形させるため、分離や結合の手間をなくすことができる。また、多機能マットレス70は、ソファ形状72での横ずれを少なくすることができるので、安定した座り心地とすることができる。
【0090】
次に、図21図22を参照して、第3変形例に係る多機能マットレス75について説明する。多機能マットレス75は、多機能マットレス70の一部を変更したものとなっている。多機能マットレス75は、マットレス形状76と、肘掛けを有するソファ形状77と、に変形させることができる。多機能マットレス75は、肘掛けを有さないソファ形状には変形できないものとなっている。
図21は、第3変形例に係る多機能マットレスを示す図3と同様の平面図である。
図22は、ソファ形状を示す斜視図である。
【0091】
図21に示すように、多機能マットレス75は、第1領域81、第2領域82、第3領域83の第1部位83aが一体的に形成されている。また、第3領域83の第1部位83aと第2部位83bとの間には、切目部22が形成されている。また、第4領域84と第5領域85の第1部位85aとは、一体的に形成されている。これにより、図22に示すように、多機能マットレス75は、肘掛けありのソファ形状77にのみ変形させることができる。
【0092】
多機能マットレス75は、第6領域86~第9領域89までは多機能マットレス70と同じ形状、構成となっている。従って、第6領域86~第9領域89は、多機能マットレス70と多機能マットレス75とで共通化させることができるので、コストを低減させることができる。
【0093】
次に、図23図27を参照して、第4実施形態に係る多機能マットレス90について説明する。なお、第4実施形態では、第1実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
図23は、本発明の第4実施形態に係る多機能マットレスのマットレス形状を上方からみた平面図である。
【0094】
多機能マットレス90は、第1実施形態による多機能マットレス10の第1領域31と第2領域32との間に形成された切目部22が山折部23に変更されているだけであり、その他は多機能マットレス10と同様の構成となっている。また、多機能マットレス90は、多機能マットレス10に設けられた固定部材45a、45bに変えて、固定部材95a~95dが設けられている。
【0095】
固定部材95a~95dは、例えばスライドを有するファスナとなっている。なお、固定部材95a~95dは、面ファスナでもよい。固定部材95a~95dは、多機能マットレス90の側部26にそれぞれ設けられている。
【0096】
固定部材95aは、マットレス形状91の場合に、第1領域31と第2領域32との間に位置して、第1領域31に設けられている。固定部材95bは、マットレス形状91の場合に、固定部材95aに対応する位置で、第2領域32の第1部位32aに設けられている。固定部材95cは、マットレス形状91の場合に、第2領域32の第2部位32bと第3領域33との間に位置して、第3領域33に設けられている。固定部材95dは、マットレス形状91の場合に、第4領域34の第3部位34cと第5領域35との間に位置して、第3部位34cに設けられている。
【0097】
次に、マットレス形状91から第1ソファ形状92aに変形させる場合について、図24図25を参照して説明する。
図24は、マットレス形状からソファ形状に変形する場合の途中状態を示す説明図である。
図25は、第1ソファ形状を示す斜視図である。
【0098】
図24図25に示すように、多機能マットレス90は、多機能マットレス10と同様の手順により、マットレス形状91から肘掛けを有する第1ソファ形状92aに変形させることができる。図24では、説明の便宜のために、固定部材95aと固定部材95bとの接着を剥がした状態を示しているが、マットレス形状91から第1ソファ形状92aの変形では固定部材95aと固定部材95bとが接着したままでよい。
【0099】
図25に示すように、第1ソファ形状92aでは、固定部材95cと固定部材95dとを接着させる。これにより、使用者が第2領域32に肘を掛けた場合に、第2領域32の第2部位32bが浮き上がるのを抑制できる。従って、第1ソファ形状92aの座り心地を向上できる。
【0100】
次に、肘掛けを有さない第2ソファ形状92bに変形させる場合について説明する。
図26は、第2ソファ形状に変形させる場合の途中状態を示す説明図である。
図27は、第2ソファ形状を示す斜視図である。
【0101】
まず、図26に示すように、マットレス形状91の状態にある場合に、第7領域37を第8領域38に対して谷折りさせるとともに、第4領域34を第7領域37に対して山折りさせる。次に、固定部材95aと固定部材95bとの接着を剥がして、第2領域32の第1部位32aを第1領域31の下方に折り曲げ、第2部位32b上に第1部位32aを載置させる。また、第1領域31を第2領域32および第4領域34に対して山折りさせて、第2領域32上および第4領域34上に第1領域31を載置させる。最後に、固定部材95bと固定部材95cとを接着させる。
【0102】
これにより、図27に示すように、多機能マットレス90は、マットレス形状91から肘掛けを有さない第2ソファ形状92bに変形させることができる。この場合、使用者が背もたれ(第1領域31)に寄り掛かっても、固定部材95bと固定部材95cとが接着しているので、背もたれが後方に倒れるのを抑制できる。これにより、第2ソファ形状92bの座り心地を向上できる。
【0103】
第4実施形態に係る多機能マットレス90においても、第1実施形態による多機能マットレス10と同様の作用、効果を有することができる。多機能マットレス90は、中央部や側部を他部から分離せずに屈曲させて第1ソファ形状92aおよび第2ソファ形状92bに変形させるため、分離や結合の手間をなくすことができる。また、多機能マットレス50は、第1ソファ形状92aおよび第2ソファ形状92bでの横ずれを少なくすることができるので、安定した座り心地とすることができる。
【0104】
次に、図28図29を参照して、第5実施形態に係る多機能マットレス100について説明する。なお、第5実施形態では、第1実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
図28は、第5実施形態に係る多機能マットレスのマットレス形状を示す平面図である。
図29は、ベッド上の多機能マットレスを示す斜視図である。
【0105】
多機能マットレス100は、例えばベッド200のボトム202上に敷かれる。ベッド200は、背ボトム202aが起倒可能となっている。多機能マットレス100は、ボトム202の大きさに対応して形成されている。また、多機能マットレス100は、背ボトム202aの起倒に応じて屈曲可能となっている。そして、多機能マットレス100は、平坦マットレス形状101と、肘掛けマットレス形状102と、に変形可能である。
【0106】
多機能マットレス100は、身体を支える中央部104と、中央部104の短手方向の少なくとも一方に位置する側部105と、を有している。中央部104は、短手方向の中央部に位置して長手方向に延びる部分となっている。側部105は、長手方向で中央部104に沿って延びる部分となっている。側部105の一部は、切目部22により中央部104とは別個に屈曲させることができるようになっている。
【0107】
中央部104は、背ボトム202aの起倒に応じて屈曲可能となっている。側部105は、屈曲部としての谷折部24により長手方向で3つ以上に分割されている。側部105は、肘掛けマットレス形状102の場合に肘掛けや脚部を形成する部分となっている。肘掛けマットレス形状102は、中央部104と側部105との間の切目部22により側部105のみを屈曲させることで、肘掛けや脚部を形成する。
【0108】
中央部104は、多機能マットレス100に横臥する使用者の身体を支持する部分となっている。中央部104は、長手方向の一側(図23の左側)に位置する第1領域111と、第1領域111の他側に隣接する第2領域112と、を有している。
【0109】
第1領域111の短手方向の長さ寸法は、第2領域112の短手方向の長さ寸法よりも小さく形成されている。中央部104は、第1領域111と第2領域112とにより一側に向けて突出する凸状に形成されている。第1領域111は、多機能マットレス100に横臥する使用者の頭側に位置している。換言すると、第1領域111は、ベッド200の背ボトム202aに支持される部分となっている。
【0110】
第3領域113は、多機能マットレス100の一側に位置して、第1領域111の短手方向の両側にそれぞれ設けられている。第3領域113は、肘掛けマットレス形状102の場合に、脚部となる部分である。
【0111】
第4領域114は、第3領域113の長手方向の他側に隣接している。第4領域114の長手方向の他側には、第2領域112が隣接している。第4領域114は、肘掛けマットレス形状102の場合に、肘掛けとなる部分である。
【0112】
次に、平坦マットレス形状101から肘掛けマットレス形状102に変形させる場合について説明する。
【0113】
図29に示すように、ベッド200の背ボトム202aが起き上がったときには、多機能マットレス100の中央部104が屈曲する。この状態で、第4領域114を第2領域112に対して谷折りさせるとともに、第3領域113を第4領域114に対して谷折りさせる。これにより、平坦マットレス形状101から肘掛けマットレス形状102に変形させることができる。なお、第3領域113と第2領域112との間に、面ファスナなどの固定部材(図示せず)を設けていてもよい。
【0114】
かくして、第5実施形態に係る多機能マットレス100は、ベッド200の背ボトム202aを起き上がらせたときに、肘掛けを形成させることができる。これにより、ベッド200上の使用者は、背ボトム202aを起き上がらせたときに、安楽な姿勢をとることができる。
【0115】
なお、上述した第5実施形態では、多機能マットレス100をベッド200上に敷いた場合を例に挙げて説明した。しかし、本実施形態の態様はこれに限らず、例えば第1実施形態による多機能マットレス10や第3実施形態による多機能マットレス70をベッド200に敷いてもよい。
【0116】
また、上述した第5実施形態では、多機能マットレス100の短手方向の両側に肘掛けを形成する側部105を設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本実施形態の態様はこれに限らず、例えば多機能マットレス100の短手方向のどちらか一方側にのみ肘掛けを形成する側部を設けてもよい。
【0117】
図30は、第4変形例に係る多機能マットレスのマットレス形状を上方からみた平面図である。
第4変形例に係る多機能マットレス120は、第5実施形態に係る多機能マットレス100の変形例となっている。多機能マットレス100では、脚部としての第3領域113が1つの領域となっている場合を例に挙げて説明した。しかし、図30に示す第4変形例のように、第3領域113は、屈曲可能な複数の部位(例えば、第1部位113a、第2部位113b)を有していてもよい。第3領域113が複数の部位を有することにより、第4領域114の角度や高さを設定することができる。第3領域113の部位の個数は、背ボトム202aが起き上がったときの使用者の快適性を考慮して、実験、シミュレーションにより設定される。
【0118】
図31は、第5変形例に係る多機能マットレスのマットレス形状を上方からみた平面図である。
第5変形例に係る多機能マットレス125は、第5実施形態に係る多機能マットレス100の変形例となっている。多機能マットレス100では、脚部および肘掛けを構成する第3領域113と第4領域114とが側部105の長手方向で隣り合っている場合を例に挙げて説明した。しかし、図31に示す第5変形例のように、脚部および肘掛けを構成する第1領域126と第2領域128とが長手方向で離間していてもよい。多機能マットレス125は、第2領域128を谷折りさせて脚部を形成させ、第1領域126を谷折りさせて第2領域128上に載置することで、第1領域126を肘掛けとすることができる。
【0119】
次に、図32図33を参照して、第6実施形態に係る多機能マットレス130について説明する。なお、第6実施形態では、第1実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
図32は、第6実施形態に係る多機能マットレスのマットレス形状を示す平面図である。
図33(a)は、マットレス形状からソファ形状に変形する場合の途中状態を示す説明図である。図33(b)は、ソファ形状を示す斜視図である。
【0120】
第6実施形態に係る多機能マットレス130は、ソファ形状132の場合の座面までの高さが多機能マットレス130の厚さ(1層)となっている。図32に示すマットレス形状131は、図9に示す第1変形例に係る多機能マットレス15の第1領域31~第4領域34のみを有したものとなっている。
【0121】
図32に示すように、多機能マットレス130は、山折部23および谷折部24により、側部26が3分割となっている。図33(b)に示すように、ソファ形状132となっている場合には、床面から肘掛けまでの高さが多機能マットレス130の厚さの3倍(3層)となっている。この場合、座面から肘掛けまでの高さは、多機能マットレス130の厚さの2倍(2層)となっている。
【0122】
このように構成した第6実施形態に係る多機能マットレス130についても、マットレス形状131から肘掛けを有するソファ形状132に簡単に変形させることができる。また、肘掛けにより使用者の座り心地を向上できる。
【0123】
次に、図34図35を参照して、第7実施形態に係る多機能マットレス140について説明する。なお、第7実施形態では、第1実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
図34は、第7実施形態に係る多機能マットレスのマットレス形状を示す平面図である。
図35(a)は、マットレス形状からソファ形状に変形する場合の途中状態を示す説明図である。図35(b)は、ソファ形状を示す斜視図である。
【0124】
第7実施形態に係る多機能マットレス140は、マットレス形状141となっている状態で、第6実施形態に係る多機能マットレス130の第4領域34に隣接する第5領域145を有している。第4領域34と第5領域145との間は、山折部23が形成されている。第7実施形態に係る多機能マットレス140は、ソファ形状142の場合の座面までの高さが多機能マットレス140の厚さの2倍(2層)となっている。
【0125】
図34に示すように、多機能マットレス140は、山折部23および谷折部24により、側部26が4分割となっている。図35(b)に示すように、ソファ形状142となっている場合には、床面から肘掛けまでの高さが多機能マットレス140の厚さの4倍(4層)となっている。この場合、座面から肘掛けまでの高さは、多機能マットレス140の厚さの2倍(2層)となっている。
【0126】
このように構成した第7実施形態に係る多機能マットレス140についても、マットレス形状141から肘掛けを有するソファ形状142に簡単に変形させることができる。また、肘掛けにより使用者の座り心地を向上できる。
【0127】
また、上述した第1実施形態では、ソファ形状13の場合の座面までの高さが多機能マットレス10の厚さTの3倍(3層)となっている場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明の態様はこれに限らず、例えばソファ形状の場合の座面までの高さが多機能マットレスの厚さの3倍以上となっていてもよい。このことは、第2、第3実施形態についても同様である。
【0128】
また、上述した第1実施形態では、第1ソファ形状13aの場合の肘掛けまでの高さが多機能マットレス10の厚さTの5倍(5層)となっている場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明の態様はこれに限らず、例えばソファ形状の場合の肘掛けまでの高さが多機能マットレスの厚さの5倍以上となっていてもよい。このことは、第2、第3実施形態についても同様である。
【0129】
以上説明した実施形態に基づく多機能マットレスとして、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
【0130】
第1の態様は、マットレス形状と、肘掛けを有するソファ形状と、に変形可能な多機能マットレスであって、身体を支える中央部と、前記中央部の短手方向の両側に位置する側部と、を有し、前記側部は、屈曲部により長手方向で3つ以上に分割されており、前記ソファ形状は、前記マットレス形状から分離させることなく前記側部を屈曲させることで前記肘掛けを形成する。
【0131】
第2の態様は、第1の態様において、前記中央部は、屈曲部により長手方向で4つ以上に分割されており、床面から前記ソファ形状の座面までの高さ寸法は、前記マットレス形状の厚さ寸法の3倍以上になっている。
【0132】
第3の態様は、第1または第2の態様において、前記ソファ形状は、床面に載置される載置面がマットレス形状での裏面となっており、かつ上下方向での露出面が前記マットレス形状の表面となっている。
【0133】
第4の態様は、第1~第3のいずれか1つの態様において、前記ソファ形状は、前記肘掛けの下方に空間が形成されており、前記空間に前記側部の一部を収納させることにより、前記肘掛けを有さないソファ形状に変形可能となっている。
【0134】
第5の態様は、平坦マットレス形状と、肘掛けを有する肘掛けマットレス形状と、に変形可能な多機能マットレスであって、身体を支える中央部と、前記中央部の短手方向の両側の少なくとも一方に位置する側部と、を有し、前記側部は、屈曲部により長手方向で3つ以上に分割されており、前記肘掛けマットレス形状は、前記中央部と前記側部との間の切目部により前記側部のみを屈曲させることで前記肘掛けを形成する。
【0135】
第6の態様は、第1~第5のいずれか1つの態様において、前記中央部と前記側部との内部には、ポリエステル繊維による綿材が設けられている。
【0136】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0137】
10、15、50、55、70、75、90、130、140 多機能マットレス
10a 表面
10b 裏面
11、16、51、56、71、76、91、131、141 マットレス形状
13、17、52、57、72、77、132、142 ソファ形状
13a、52a、72a、92a 第1ソファ形状
13b、52b、72b、92b 第2ソファ形状
20 カバー
22 切目部
23 山折部
24 谷折部
25 中央部
26 側部
40、40a~40d クッション材
100、120、125 多機能マットレス
101 平坦マットレス形状
102 肘掛けマットレス形状
104 中央部
105 側部
200 ベッド
202 ボトム
202a 背ボトム
S1、S2、S3 空間

図1
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