(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-24
(45)【発行日】2025-02-03
(54)【発明の名称】フォントを提供する方法、システム、および非一時なコンピュータ読み取り可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 40/109 20200101AFI20250127BHJP
G06F 40/151 20200101ALI20250127BHJP
G06Q 50/00 20240101ALI20250127BHJP
【FI】
G06F40/109
G06F40/151
G06Q50/00 300
(21)【出願番号】P 2020088516
(22)【出願日】2020-05-21
【審査請求日】2023-05-12
(31)【優先権主張番号】10-2019-0076263
(32)【優先日】2019-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ホ ホングァン
【審査官】長 由紀子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/003385(WO,A1)
【文献】特開2013-033199(JP,A)
【文献】特開2018-032200(JP,A)
【文献】特開2005-242790(JP,A)
【文献】特表2017-514194(JP,A)
【文献】特開2016-126790(JP,A)
【文献】特表2008-525840(JP,A)
【文献】特開2000-66656(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 40/00-58
G06Q 50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムが実行するフォント提供方法であって、
前記コンピュータシステムにおいて、メモリに含まれたコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記フォント提供方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、メッセンジャーのチャットルームで前記コンピュータシステムのユーザによってテキストが入力されると、前記メッセンジャーで利用可能なフォントのうちから少なくとも1つの推奨フォントを選定する段階
、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記テキストの少なくとも一部に前記推奨フォントを適用したプレビューを提供する段階
、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記プレビューに基づいて特定のフォントが選択されると、前記特定のフォントが適用されたテキストをテキストイメージに変換する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記テキストイメージを、前記チャットルームに含まれる他のユーザの電子機器に送信する段階であって、前記テキストイメージは、前記テキストのメタデータ、および前記特定のフォントを指定するフォントスタンプのメタデータを含む、段階、
を含む、フォント提供方法。
【請求項2】
前記提供する段階は、
前記テキストの一部に前記推奨フォントを適用することによって前記テキストに対する1次プレビューを提供する段階、および
前記1次プレビューに基づいて前記推奨フォントのうちから特定のフォントが選択される場合、前記テキスト全体に前記特定のフォントを適用することによって2次プレビューを提供する段階
を含む、請求項1に記載のフォント提供方法。
【請求項3】
前記提供する段階は、
前記テキストの長さが事前に定められた所定の長さ未満であれば、前記テキストの全体に前記推奨フォントを適用することによって前記プレビューを提供する段階、および
前記テキストの長さが前記所定の長さ以上であれば、前記テキストの一部に前記推奨フォントを適用することによって前記プレビューを提供する段階
を含む、請求項1に記載のフォント提供方法。
【請求項4】
前記選定する段階は、
前記コンピュータシステムに格納されたフォントのうちの少なくとも1つのフォントを前記推奨フォントとして選定する段階
を含む、請求項1に記載のフォント提供方法。
【請求項5】
前記選定する段階は、
前記テキストの文脈や前記テキストに敬語表現が含まれているか否か、および前記チャットルームに設定された背景やテーマのうちの少なくとも1つに基づき、前記推奨フォントを選定する段階
を含む、請求項1に記載のフォント提供方法。
【請求項6】
前記選定する段階は、
前記ユーザまたは前記ユーザと関係が設定された他のユーザによる選択履歴に基づき、前記推奨フォントを選定する段階
を含む、請求項1に記載のフォント提供方法。
【請求項7】
前記提供する段階は、
前記プレビューとともに、前記テキストと関連するイメージ基盤の一般スタンプを推奨する段階
を含む、請求項1に記載のフォント提供方法。
【請求項8】
前記推奨する段階は、
前記一般スタンプのうちで前記ユーザによる選択履歴に基づき
人気度の高い一般スタンプを、特定のフォントと関連する一般スタンプ
として推奨する段階
を含む、請求項7に記載のフォント提供方法。
【請求項9】
前記他のユーザの電子機器で前記テキストイメージが選択される場合、前記メタデータに基づき、前記特定のフォントに関する情報を含むサービスページが提供されること
を特徴とする、請求項
1に記載のフォント提供方法。
【請求項10】
前記他のユーザの電子機器で前記テキストイメージが選択される場合、
編集機能が提供されることであって、前記編集機能は、前記メタデータに基づき、前記テキストの少なくとも一部を修正
し、前記フォントスタンプのメタデータに基づき修正されたテキストに前記フォントスタンプを適用する、請求項
1に記載のフォント提供方法。
【請求項11】
前記フォント提供方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットルームで送信しようとするイメージが選択されると、前記イメージに対する編集機能を提供する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記編集機能によって前記
テキストイメージに挿入するテキストが入力されると、前記挿入するテキストに前記推奨フォントを適用したプレビューを提供する段階
をさらに含む、請求項1に記載のフォント提供方法。
【請求項12】
請求項1~
11のうちのいずれか一項に記載のフォント提供方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている、非一時なコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項13】
コンピュータシステムであって、
メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
メッセンジャーのチャットルームで前記コンピュータシステムのユーザによってテキストが入力されると、前記メッセンジャーで利用可能なフォントのうちから少なくとも1つの推奨フォントを選定するフォント選定部、
前記テキストの少なくとも一部に前記推奨フォントを適用したプレビューを提供するプレビュー提供部
、
前記プレビューに基づいて特定のフォントが選択されると、前記特定のフォントが適用されたテキストをテキストイメージに変換した後、前記テキストイメージを前記チャットルームに含まれた他のユーザの電子機器に送信するメッセージ送受信部であって、前記テキストイメージは、前記テキストのメタデータ、および前記特定のフォントを指定するフォントスタンプのメタデータを含む、メッセージ送受信部
を備える、コンピュータシステム。
【請求項14】
前記プレビュー提供部は、
前記テキストの一部に前記推奨フォントを適用することによって前記テキストに対する1次プレビューを提供し、
前記1次プレビューに基づいて前記推奨フォントのうちから特定のフォントが選択される場合、前記テキスト全体に前記特定のフォントを適用することによって2次プレビューを提供すること
を特徴とする、請求項
13に記載のコンピュータシステム。
【請求項15】
前記フォント選定部は、
前記テキストの文脈や前記テキストに敬語表現が含まれているか否か、および前記チャットルームに設定された背景やテーマのうちの少なくとも1つに基づき、前記推奨フォントを選定すること
を特徴にする、請求項
13に記載のコンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、メッセンジャーで利用可能なフォントを提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なコミュニケーションツールであるインスタントメッセンジャーは、メッセージやデータをリアルタイムで送受信することのできるソフトウェアであって、ユーザがメッセンジャー上に会話相手を登録すると、会話リストに登録された相手とリアルタイムでメッセージをやり取りすることができる。
【0003】
このようなメッセンジャー機能は、PCはもちろん、移動通信端末のモバイル環境でもその使用が普遍化している。
【0004】
例えば、特許文献1(公開日2002年09月30日)には、携帯端末機にインストールされたモバイルメッセンジャー間でメッセンジャーサービスを提供することができるようにした、無線通信網を利用した携帯端末機のモバイルメッセンジャーサービスシステムおよび方法が開示されている。
【0005】
このようなメッセンジャーにおいて、タイポグラフィや多様なスタイルのフォントを利用してメッセージにユーザの個性を表現しようとするニーズが高まっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国公開特許第10-2002-0074304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
メッセンジャーにおいて、ユーザが希望するスタイルのフォントを各メッセージに適用して送信することができる。
【0008】
ユーザが入力したメッセージに対してフォントを推奨することができ、推奨フォントを適用したプレビューを提供することにより、フォントを容易に選択することができる。
【0009】
メッセンジャーにおいて、送信側で適用したフォントを受信メッセージにそのまま表示しながら、受信メッセージのフォントに関する情報を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
コンピュータシステムが実行するフォント提供方法であって、前記コンピュータシステムにおいて、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記フォント提供方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、メッセンジャーのチャットルームで前記コンピュータシステムのユーザによってテキストが入力されると、前記メッセンジャーで利用可能なフォントのうちから少なくとも1つの推奨フォントを選定する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記テキストの少なくとも一部に前記推奨フォントを適用したプレビューを提供する段階を含む、フォント提供方法を提供する。
【0011】
コンピュータシステムであって、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、メッセンジャーのチャットルームで前記コンピュータシステムのユーザによってテキストが入力されると、前記メッセンジャーで利用可能なフォントのうちから少なくとも1つの推奨フォントを選定するフォント選定部、および前記テキストの少なくとも一部に前記推奨フォントを適用したプレビューを提供するプレビュー提供部を備える、コンピュータシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、電子機器のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態における、フォントスタンプが適用されたテキストを会話メッセージとして送信する過程を説明するための例示図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、フォントスタンプが適用されたテキストを会話メッセージとして送信する過程を説明するための例示図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、フォントスタンプが適用されたテキストを会話メッセージとして送信する過程を説明するための例示図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、フォントスタンプが適用されたテキストを会話メッセージとして送信する過程を説明するための例示図である。
【
図9】本発明の一実施形態における、フォントスタンプが適用されたイメージを会話メッセージとして送信する過程を説明するための例示図である。
【
図10】本発明の一実施形態における、フォントスタンプが適用されたイメージを会話メッセージとして送信する過程を説明するための例示図である。
【
図11】本発明の一実施形態における、フォントスタンプが適用されたイメージを会話メッセージとして送信する過程を説明するための例示図である。
【
図12】本発明の一実施形態における、フォントスタンプが適用されたイメージを会話メッセージとして送信する過程を説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<発明の概要>
コンピュータシステムが実行するフォント提供方法であって、前記コンピュータシステムにおいて、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記フォント提供方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、メッセンジャーのチャットルームで前記コンピュータシステムのユーザによってテキストが入力されると、前記メッセンジャーで利用可能なフォントのうちから少なくとも1つの推奨フォントを選定する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記テキストの少なくとも一部に前記推奨フォントを適用したプレビューを提供する段階を含む、フォント提供方法を提供する。
【0014】
一側面によると、前記提供する段階は、前記テキストの一部に前記推奨フォントを適用することによって前記テキストに対する1次プレビューを提供する段階、および前記1次プレビューに基づいて前記推奨フォントのうちから特定のフォントが選択される場合、前記テキスト全体に前記特定のフォントを適用することによって2次プレビューを提供する段階を含んでよい。
【0015】
他の側面によると、前記提供する段階は、前記テキストの長さが事前に定められた所定の長さ未満であれば、前記テキスト全体に前記推奨フォントを適用することによって前記プレビューを提供する段階、および前記テキストの長さが前記所定の長さ以上であれば、前記テキストの一部に前記推奨フォントを適用することによって前記プレビューを提供する段階を含んでよい。
【0016】
また他の側面によると、前記選定する段階は、前記コンピュータシステムに格納されたフォントのうちの少なくとも1つのフォントを前記推奨フォントとして選定する段階を含んでよい。
【0017】
また他の側面によると、前記選定する段階は、前記テキストの文脈や前記テキストに敬語表現が含まれているか否か、および前記チャットルームに設定された背景およびテーマのうちの少なくとも1つに基づき、前記推奨フォントを選定する段階を含んでよい。
【0018】
また他の側面によると、前記選定する段階は、前記ユーザまたは前記ユーザと関係が設定された他のユーザによる選択履歴に基づき、前記推奨フォントを選定する段階を含んでよい。
【0019】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記プレビューとともに、前記テキストと関連するイメージ基盤の一般スタンプを推奨する段階を含んでよい。
【0020】
また他の側面によると、前記推奨する段階は、前記一般スタンプのうち、前記ユーザによる選択履歴に基づいて特定のフォントと関連する一般スタンプを推奨する段階を含んでよい。
【0021】
また他の側面によると、前記フォント提供方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記プレビューに基づいて特定のフォントが選択されると、前記特定のフォントが適用されたテキストをイメージに変換する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記イメージに変換されたテキストイメージを前記チャットルームに含まれた他のユーザの電子機器に送信する段階をさらに含んでよい。
【0022】
また他の側面によると、前記送信する段階は、前記テキストイメージに、前記特定のフォントのメタデータを含んで送信する段階を含んでよい。
【0023】
また他の側面によると、前記他のユーザの電子機器で前記テキストイメージが選択される場合、前記メタデータに基づき、前記特定のフォントに関する情報を含むサービスページが提供されてよい。
【0024】
また他の側面によると、前記送信する段階は、前記テキストイメージに、前記特定のフォントが適用されたテキストのメタデータを含んで送信する段階を含んでよい。
【0025】
また他の側面によると、前記他のユーザの電子機器で前記テキストイメージが選択される場合、前記メタデータに基づき、前記テキストの少なくとも一部を修正することのできる編集機能が提供されてよい。
【0026】
さらに他の側面によると、前記フォント提供方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットルームで送信しようとするイメージが選択されると、前記イメージに対する編集機能を提供する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記編集機能によって前記イメージに挿入するテキストが入力されると、前記挿入するテキストに前記推奨フォントを適用したプレビューを提供する段階をさらに含んでよい。
【0027】
前記フォント提供方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている、非一時なコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0028】
コンピュータシステムであって、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、メッセンジャーのチャットルームで前記コンピュータシステムのユーザによってテキストが入力されると、前記メッセンジャーで利用可能なフォントのうちから少なくとも1つの推奨フォントを選定するフォント選定部、および前記テキストの少なくとも一部に前記推奨フォントを適用したプレビューを提供するプレビュー提供部を備える、コンピュータシステムを提供する。
【0029】
<発明の詳細>
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0030】
本発明の実施形態は、メッセンジャーで利用可能なフォントを提供する技術に関する。
【0031】
本明細書において具体的に開示される事項を含む実施形態は、メッセンジャーでユーザが入力したメッセージに対してフォントを推奨することができ、推奨フォントを適用したプレビューを提供することができ、これにより、多様なフォントの推奨はもちろん、フォント選択の容易性を提供することができ、ユーザが希望するスタイルのフォントをメッセージに適用して送信することができる。
【0032】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。
【0033】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータシステムによって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtual reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、
図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0034】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0035】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、メッセージングサービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0036】
図2は、本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図2では、電子機器に対する例として電子機器110の内部構成およびサーバ150の内部構成について説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器110またはサーバ150と同一または類似の内部構成を有してよい。
【0037】
電子機器110およびサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ211、221とは区分される別の永続的記録装置として電子機器110やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器110においてインストールされて実行されるブラウザや、特定のサービスの提供のために電子機器110にインストールされるアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0038】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0039】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器110とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器110および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器120)または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求が、通信モジュール213の制御にしたがってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御にしたがって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器110の通信モジュール213を通じて電子機器110に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器110がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0040】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイスなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器110と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150に接続するかサーバ150が含むことのできる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器120が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0041】
また、他の実施形態において、電子機器110およびサーバ150は、
図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器110は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器110がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンが含んでいる加速度センサやジャイロセンサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が、電子機器110にさらに含まれるように実現されてよい。
【0042】
以下、メッセンジャーで利用可能なフォントを提供することができる方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0043】
本発明では、イメージ基盤のスタンプ(絵文字など;以下、「一般スタンプ」と称する)と同じように、メッセンジャーと関連するサーバプラットフォームを通じてダウンロード可能なコンテンツの一種として、メッセージに含まれるテキストに適用可能なフォント(以下、「フォントスタンプ」と称する)を提供することができる。
【0044】
図3は、本発明の一実施形態における、電子機器のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図であり、
図4は、本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【0045】
本実施形態に係る電子機器110には、コンピュータによって実現されたフォント提供システムが構成されてよい。一例として、フォント提供システムは、独立的に動作するプログラム形態で実現されても、あるいは特定のアプリケーションのイン-アプリ形態で構成され、前記特定のアプリケーション上で動作が可能なように実現されてもよく、場合によっては、サーバ150との連動によってメッセージングサービスが提供されてもよい。
【0046】
電子機器110にインストールされたアプリケーションが提供する命令に基づき、電子機器110に実現されたフォント提供システムは、
図4に示すフォント提供方法を実行してよい。
【0047】
図4に係るフォント提供方法を実行するために、電子機器110のプロセッサ212は、構成要素として、
図3に示すように、フォント選定部310、プレビュー提供部320、メッセージ送受信部330、およびメッセージ表示部340を備えてよい。実施形態によって、プロセッサ212の構成要素は、選択的にプロセッサ212に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ212の構成要素は、プロセッサ212の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0048】
このようなプロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、
図4のフォント提供方法が含む段階410~440を実行するように電子機器110を制御してよい。例えば、プロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、メモリ211が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令を実行するように実現されてよい。
【0049】
ここで、プロセッサ212の構成要素は、電子機器110に記録されたプログラムコードが提供する命令(一例として、電子機器110で実行されたアプリケーションが提供する命令)にしたがってプロセッサ212によって実行される、プロセッサ212の互いに異なる機能の表現であってよい。例えば、電子機器110が推奨フォントを選定するように上述した命令にしたがって電子機器110を制御するプロセッサ212の機能的表現として、フォント選定部310が利用されてよい。
【0050】
プロセッサ212は、電子機器110の制御と関連する命令がロードされたメモリ211から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令は、以下で説明される段階410~440をプロセッサ212が実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0051】
段階410で、フォント選定部310は、会話インタフェース、一例として、電子機器110にインストールされたメッセンジャーのチャットルームの会話メッセージ入力ウィンドウにユーザによってテキストが入力されると、メッセンジャーで利用可能なフォントスタンプのうちの少なくとも1つの推奨フォントを選定してよい。一例として、フォント選定部310は、電子機器110に格納されているフォントスタンプのうちの少なくとも1つのフォントスタンプを推奨してよい。言い換えれば、電子機器110のユーザの要求にしたがってダウンロードがなされ、電子機器110が保有しているフォントスタンプの一部を推奨してよい。電子機器110に格納されているフォントスタンプの他にも、メッセンジャーと関連するサーバプラットフォームで提供するフォントスタンプを対象に推奨フォントを選定することも可能である。他の例として、フォント選定部310は、入力されたテキストの内容や文脈に基づき、少なくとも1つのフォントスタンプを推奨してよい。ユーザが入力したテキストに敬語表現が含まれている場合には、文字幅すべてが等しいモノスペースタイプや、文字の端のストロークに小さな飾りをもつセリフタイプに分類されるフォントなどを推奨してよく、俗語表現が含まれている場合には、筆記体やファンタジーなスタイルなどに分類されるフォントを推奨してよい。また他の例として、フォント選定部310は、メッセンジャーのチャットルームに設定された背景やテーマに基づき、少なくとも1つのフォントスタンプを推奨してよい。例えば、メッセンジャーのチャットルームに設定された背景あるいはテーマのカテゴリ(自然、人物、食べ物など)に基づいてフォントスタンプを推奨してよく、背景またはテーマにテキストが含まれている場合には、背景またはテーマ内のテキストのフォントと類似するか、あるいは対比するスタイルのフォントを推奨してよい。さらに他の例として、フォント選定部310は、電子機器110のユーザ、ユーザと関係が設定された他のユーザ(すなわち、メッセンジャーの友達)、メッセンジャーのユーザ全体のうちの少なくとも1人による選択履歴(人気度)や選好度に基づき、少なくとも1つのフォントスタンプを推奨してよい。上述した選定方法のうちの2つ以上を結合した方法によって、フォントスタンプを推奨することも可能である。
【0052】
段階420で、プレビュー提供部320は、電子機器110のユーザによって入力されたテキストの少なくとも一部に推奨フォントを適用したプレビューを提供してよい。一例として、プレビュー提供部320は、電子機器110のユーザによってチャットルームの入力ウィンドウに入力されたテキストの少なくとも一部に推奨フォントを適用したプレビューを提供してよい。プレビュー提供部320は、推奨フォントそれぞれを入力されたテキストの少なくとも一部に適用することで、推奨フォントに対するプレビューリストを提供してよい。一例として、プレビュー提供部320は、入力されたテキストの最初の単語、あるいは入力されたテキストから抽出された事前に定められた長さの一部テキスト(例えば、入力されたテキストの最初の5文字)に推奨フォントを適用して1次プレビューリストを提供し、ユーザが1次プレビューリストから特定のフォントを選択する場合、入力されたテキスト全体に選択されたフォントを適用して2次プレビューを提供してよい。このとき、プレビュー提供部320は、入力されたテキストの長さに基づき、1次プレビューと2次プレビューを単一の段階で処理してよい。例えば、入力されたテキストの長さが事前に定められた所定の長さ未満であれば、入力されたテキストの一部に対する推奨フォントプレビューは提供せず、入力されたテキスト全体に対する推奨フォントのプレビューを直ぐに提供し、入力されたテキストの長さが所定の長さ以上であれば、入力されたテキストの一部に対する1次プレビューと、入力されたテキスト全体に対する2次プレビューとを段階的に提供してよい。また他の例として、入力されたテキストの長さが事前に定められた長さ以上であれば、入力されたテキストのうちで第1長さに該当するテキストに対する1次プレビューと、入力されたテキストのうちで第1長さよりも長い第2長さに該当するテキストに対する2次プレビューとを段階的に提供してよい。
【0053】
このとき、プレビュー提供部320は、さらに、プレビューが提供されるメッセンジャーのチャットルームに設定された背景色やテーマに基づいてテキスト書式(色、太さ、勾配など)を決定し、選択されたフォントと決定されたテキスト書式が適用されたプレビューを提供してよい。
【0054】
また、プレビュー提供部320は、推奨フォントに対するプレビューとともに、入力されたテキストと関連する一般スタンプをともに推奨して提供してよい。一例として、プレビュー提供部320は、入力されたテキストの内容や文脈に基づき、少なくとも1つの一般スタンプを推奨フォントプレビューとともに推奨してよい。他の例として、プレビュー提供部320は、電子機器110のユーザによる選択履歴に基づいた人気度や、他のユーザによる選好度が高い特定のフォントが含まれた一般スタンプを、推奨フォントプレビューとともに推奨してよい。
【0055】
段階430で、メッセージ送受信部330は、電子機器110のユーザによってプレビューとして表示されたフォントのうちの特定フォントが選択されると、選択された特定のフォントが適用されたテキストをイメージに変換し、チャットルームに含まれる他のユーザの電子機器120に送信してよい。メッセージ送受信部330は、特定のフォントが適用されたテキストをイメージ(以下、「テキストイメージ」と称する)で生成し、テキストイメージをメッセージとして会話相手に伝達してよい。このとき、テキストイメージは、個別のメッセージタイプであるテキストイメージタイプとして処理されてよい。これにより、受信側では、送信側と同じフォントが適用されたテキストメッセージを確認することができる。
【0056】
段階440で、メッセージ表示部340は、チャットルームに含まれたユーザ同士がテキストイメージタイプでやり取りするテキストイメージを、該当のチャットルームに表示してよい。メッセージ表示部340は、メッセンジャーのチャットルームでフォントスタンプが適用された会話メッセージが送受信される場合、該当のチャットルームにテキストイメージタイプとしてテキストイメージを表示してよい。
【0057】
このように、フォントスタンプが適用されたテキストをイメージに変換して送信することにより、受信側が該当のフォントスタンプを保有していなくても、送信側が希望するフォントが反映されたメッセージを受信側に送信することができる。また、テキストイメージで送信する場合には、送受信側へのデータ送信の効率が比較的高く、会話メッセージを迅速に処理してチャットルームに反映することができる。
【0058】
チャットルームでやり取りするテキストイメージタイプのメッセージは、イメージタイプのメッセージであってよく、テキストイメージタイプのメッセージそれぞれに対しては、テキストイメージに該当するテキストに適用されたフォントおよび/またはテキスト書式に関する情報がさらに管理されてよい。一例として、テキストイメージタイプのメッセージに対してテキストに適用されたフォントスタンプのメタデータが含まれてよく、このようなメタデータに基づき、送受信側で該当のフォントスタンプに関する情報を確認することができる。例えば、メッセージ表示部340は、チャットルームに表示されたテキストイメージを選択する場合、テキストに適用されたフォントスタンプをダウンロードすることができるサービスページに移動してよい。
【0059】
また、テキストイメージには、フォントスタンプのメタデータだけでなく、テキストのメタデータがともに含まれてよい。これにより、テキストイメージに対する入力により、テキストイメージのテキストを抽出、コピー、翻訳するなどのテキスト編集が可能となる。また、イメージにテキストイメージが含まれる場合、イメージ上のどの座標値にどのテキストがあるかに関する情報をテキストイメージに含ませて伝達してよく、これを利用することにより、送受信側でイメージに含まれたテキストを同じフォントで編集することが可能となる。メッセージ表示部340は、チャットルームに表示されたテキストイメージを選択する場合、イメージに含まれたテキストの少なくとも一部を修正することのできる編集機能を提供してよい。
【0060】
図5~8は、本発明の一実施形態における、テキストにフォントスタンプを適用して送信する過程を説明するための例示図である。
【0061】
図5を参照すると、プロセッサ212は、チャットルーム500のメッセージ入力ウィンドウ501にテキストが入力されることにより、入力されたテキストの一部の単語に推奨フォントを適用した1次プレビュー画面510を提供してよい。1次プレビュー画面510には、入力されたテキストに対して推奨されたフォントスタンプリスト511および一般スタンプリスト512が含まれてよい。プロセッサ212は、1次プレビュー画面510に入力されたテキストの最初の単語に推奨フォントのそれぞれを適用したプレビューを提供してよい。
【0062】
図6を参照すると、プロセッサ212は、ユーザが1次プレビュー画面510で提供された推奨フォントのうちから特定のフォントを選択する場合、入力されたテキスト全体に選択フォントを適用した2次プレビュー画面620を提供してよい。
【0063】
他の例として、プロセッサ212は、ユーザがメッセージ入力ウィンドウ501に入力したテキストの長さが所定の長さ未満のように短い場合、1次プレビュー画面510において、入力されたテキスト全体に推奨フォントを適用したプレビューを直ぐに提供し、2次プレビュー画面620は省略してよい。
【0064】
図7を参照すると、プロセッサ212は、ユーザが2次プレビュー画面620で特定のフォントが適用されたテキストを確認した後に送信ボタン702を入力する場合、特定のフォントが適用されたテキストをイメージに変換した後、変換されたテキストイメージ730をイメージメッセージタイプで処理してチャットルーム500に表示すると同時に、チャットルーム500に含まれる他のユーザの電子機器120に送信してよい。
【0065】
図8を参照すると、テキストイメージ730を受信した他のユーザの電子機器120では、チャットルーム800で受信されたテキストイメージ730が選択される場合、テキストに適用されたフォントスタンプに関する情報を含むサービスページ80に移動してよい。サービスページ80には、フォントスタンプに関する商品情報はもちろん、フォントスタンプを購入したり、電子機器120にダウンロードしたり、他のユーザにフォントスタンプ情報を送信したりフォントスタンプをプレゼントしたりすることのできるインタフェース、任意のテキストを入力して該当のフォントを適用して見ることのできるテストボックスなどが含まれてよい。
【0066】
本発明は、チャットルーム内でテキスト基盤のメッセージを送信する過程だけでなく、イメージを送信する過程において、送信しようとするイメージにテキストを入力することのできるイメージ編集機能を提供するようになるが、ここで、イメージにテキストを入力するときには、上述したような方式と同じフォント提供機能が提供されてよい。
【0067】
図9~12は、本発明の一実施形態における、イメージにフォントスタンプが適用されたテキストを挿入して送信する過程を説明するための例示図である。
【0068】
図9を参照すると、プロセッサ212は、チャットルーム500でイメージを送信しようとする場合、電子機器110に格納されたイメージリスト905を提供してよい。このとき、ユーザがイメージリスト905から特定のイメージを選択する場合、選択したイメージを編集することのできるイメージ編集画面90を提供してよい。イメージ編集画面90には、イメージにテキストを入力することのできるメニュー91などが含まれてよい。
【0069】
図10を参照すると、プロセッサ212は、ユーザがイメージ編集画面90でテキスト入力メニュー91を選択する場合、テキスト入力ウィンドウ1001を表示してよく、テキスト入力ウィンドウ1001にテキストが入力されることにより、入力されたテキストの一部の単語に推奨フォントを適用した1次プレビュー画面1010を提供してよい。1次プレビュー画面1010には、入力されたテキストに対して推奨されたフォントスタンプリスト1011および一般スタンプリスト1012が含まれてよい。プロセッサ212は、1次プレビュー画面1010に入力されたテキストの最初の単語に推奨フォントそれぞれを適用したプレビューを提供してよい。
【0070】
図11を参照すると、プロセッサ212は、ユーザが1次プレビュー画面1010で提供された推奨フォントのうちから特定のフォントを選択する場合、入力されたテキストの文章全体に選択フォントを適用した2次プレビュー画面1120を提供してよい。
【0071】
プロセッサ212は、ユーザが2次プレビュー画面1120で特定のフォントが適用されたテキストを確認した後にテキスト入力完了ボタン1102を入力する場合、
図12に示すように、イメージ編集画面90では、特定のフォントが適用されたテキスト1230が挿入されたイメージ編集結果を表示してよい。ユーザが、イメージ編集画面90において、イメージに挿入された特定のフォントのテキスト1230を確認した後に送信ボタン1202を入力する場合、特定のフォントのテキスト1230が挿入された状態のイメージ1240をイメージメッセージタイプとして処理してチャットルーム500に表示すると同時に、チャットルーム500に含まれる他のユーザの電子機器120に送信してよい。プロセッサ212は、イメージの送信時にも同じように、イメージに挿入されたテキストのメタデータと、該当のテキストに適用されたフォントスタンプのメタデータのうちの少なくとも1つを含んで送信してよい。
【0072】
したがって、プロセッサ212は、メッセンジャーのチャットルーム500において、テキスト基盤のメッセージを作成する過程はもちろん、イメージ送信のためのイメージ編集過程でも、テキストを入力するときにフォント推奨およびプレビューを提供することができる。これにより、メッセンジャーのユーザは、会話メッセージとして作成されたテキストやイメージに自身が希望するスタイルのフォントを適用して送信することができる。
【0073】
このようなフォントスタンプは、一般スタンプと同じように、メッセンジャーのユーザあるいはスタンプ作成者によって直接生成されてよく、メッセンジャーと関連するサーバプラットフォームを通じて有料または無料アイテムとして販売されてダウンロードされてよい。
【0074】
一般スタンプのうちでテキストが含まれた一般スタンプを製作する場合に、フォントスタンプが活用されることも可能である。一般的に、一般スタンプを作成する場合には、スタンプに挿入しようとするテキストを1つ1つ描くか、商用化されたフォントを活用しなければならないという限界がある。多様なフォントスタイルが商品化されて販売される場合、希望のスタイルのフォントスタンプを購入して一般スタンプの製作に自由に活用することができる。
【0075】
さらに、テキストが含まれた一般スタンプの場合、作成に活用されたフォントスタンプのメタデータを追加することにより、一般スタンプに適用されたフォントスタンプの情報を多様な側面で活用することができる。一例として、メッセンジャーのチャットルーム内で一般スタンプを推奨する過程(例えば、
図5や
図10を参照しながら説明したスタンプ推奨過程)において、特定のフォントで作成された少なくとも1つの一般スタンプを推奨することができる。例えば、一般スタンプのうちでメッセンジャーのユーザが選好すると判断されたフォント、またはユーザが選好するフォントと同一または類似のカテゴリに該当するフォントが適用されたテキストが含まれたスタンプを選別することにより、一般スタンプを推奨することができる。
【0076】
このように、本発明の実施形態によると、メッセンジャーにおいて、ユーザが希望するスタイルのフォントを会話メッセージに適用して送信することができる。このとき、ユーザが入力したメッセージに対してフォントを推奨することができ、推奨フォントを適用したプレビューを提供することにより、フォントを容易に選択することができる。また、ユーザが希望するスタイルのフォントが適用されたメッセージをイメージに変換して送信することにより、送受信側の両方で同じフォントスタイルのメッセージを表示することができる。
【0077】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0078】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0079】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例は、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスクのような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0080】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0081】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0082】
212:プロセッサ
310:フォント選定部
320:プレビュー提供部
330:メッセージ送受信部
340:メッセージ表示部