(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-24
(45)【発行日】2025-02-03
(54)【発明の名称】画像形成装置及びその制御方法、並びに画像形成システム
(51)【国際特許分類】
B41J 29/38 20060101AFI20250127BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20250127BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20250127BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20250127BHJP
【FI】
B41J29/38 203
G06F3/12 325
G06F3/12 305
G06F3/12 385
H04N1/00 E
H04N1/00 127
B41J29/42 F
(21)【出願番号】P 2021150074
(22)【出願日】2021-09-15
【審査請求日】2024-03-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000947
【氏名又は名称】弁理士法人あーく事務所
(72)【発明者】
【氏名】石原 将哉
【審査官】佐藤 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-326428(JP,A)
【文献】特開2007-148492(JP,A)
【文献】特開2007-258892(JP,A)
【文献】特開2005-170000(JP,A)
【文献】特開2010-218566(JP,A)
【文献】国際公開第2015/047033(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
G06F 3/12
H04N 1/00
B41J 29/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理者が操作する管理用端末装置を含む複数の端末装置と接続され、
前記端末装置の固有の情報である認識情報を、前記端末装置から受信する認識情報受信手段と、
前記認識情報受信手段が受信した前記認識情報を記憶する記憶手段と、
前記認識情報受信手段が受信した前記認識情報と、前記記憶手段に記憶されている前記認識情報とを比較して、受信した前記認識情報が前記記憶手段に記憶されているかを判定する判定手段と、
前記管理用端末装置に対して、管理用情報を送信する管理用送信手段と、を備え、
前記判定手段が、受信した前記認識情報が前記記憶手段に記憶されていないと判定した場合は、
前記端末装置での作業内容を案内するよう指示する前記管理用情報を、前記管理用送信手段が前記管理用端末装置に対して送信することで、前記端末装置での作業内容を案内する案内処理を行う、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
管理者が操作する管理用端末装置を含む複数の端末装置と、前記端末装置と接続されて前記端末装置と連携される画像形成装置と、を備えた画像形成システムであって、
新たに前記端末装置が追加で前記画像形成装置に接続された場合に、
前記画像形成装置は、前記端末装置の固有の情報である認識情報に基づいて、新たな前記端末装置が前記画像形成装置に接続されたことを検出し、
新たな前記端末装置
が前記画像形成装置に接続されたことを検出した前記画像形成装置は、新たな前記端末装置での作業内容を案内するよう指示する管理用情報を、前記管理用端末装置に送信する、ことを特徴とする画像形成システム。
【請求項3】
管理者が操作する管理用端末装置を含む複数の端末装置と接続された画像形成装置の制御方法であって、
前記端末装置の固有の情報である認識情報を、前記端末装置から受信する工程と、
前記受信した前記認識情報と
、記憶されている前記認識情報とを比較して、受信した前記認識情報が記憶されているかを判定する工程と、
前記受信した前記認識情報が記憶されていないと判定した場合は、
前記管理用端末装置に対して、前記端末装置での作業内容を案内するよう指示する管理用情報を送信する工程と、
前記受信した前記認識情報が記憶されていないと判定した場合は、前記受信した前記認識情報を記憶する工程と、を備えた、ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書等を用紙に印刷可能であって、端末装置と接続されている画像形成装置及びその制御方法、並びに画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
複写機、ファクシミリ装置、プリンター等の画像形成装置は、例えば複数のパソコン等の端末装置と、ネットワークを介して接続されて使用されることがある。各利用者は、各自のパソコンにより文書を作成する等の作業を行い、端末装置からデータを画像形成装置に送信して印刷指示を送る操作を行うことで、当該文書を画像形成装置が用紙に印刷する。
【0003】
このように、画像形成装置と端末装置が連携されるためには、互いに連携して動作するように、端末装置にプリンタドライバ等のソフトウェアをダウンロードすることが必要となる。また、画像形成装置の操作方法や、画像形成装置を利用する際の端末装置の操作方法等のマニュアル等、利用者に役立つ情報等についても、端末装置にダウンロードして利用者が容易に利用できることが望ましい。これらについては、画像形成装置のメーカー等から提供されているのが一般的であり、利用者が自ら端末装置を操作して、所定のサイトからダウンロードを行う等して利用することとなる。
【0004】
しかし、例えば企業内で、複数の社員が各自の端末装置を使用して画像形成装置を利用する場合、利用者である社員の中には、このような必要なソフトウェアのダウンロード方法等、画像形成装置メーカーが提供している保守サービスの利用方法についての知識が乏しく、ダウンロードの必要性等を理解していない者も多い。そこで、例えば、企業内等においては、画像形成装置等の利用について把握し、画像形成装置と端末装置とによるシステムを管理する担当者(管理者)を配置し、画像形成装置に追加で新たに端末装置を設置した場合は、画像形成装置と端末装置とが連携するように、管理者がその端末装置に必要なソフトウェアをダウンロードする等して端末装置の設定を行ったり、不具合が生じた場合は管理者が対応して不具合を復旧したりする等している場合がある。これにより、各利用者が、画像形成装置の利用に関する知識等を有することなく、画像形成装置の利用を行うことができる。
【0005】
しかし、画像形成装置と端末装置とを連携して利用するための管理業務を管理者がすべて行うこととすると、管理者の負担が大きくなるといった問題が生じることとなる。一般的には、管理者は、画像形成装置と端末装置とを連携して利用するための業務以外にも担当している業務があり、他の業務と兼任してこの管理業務を行っており、管理業務以外の業務に支障が生じる場合もある。
【0006】
また、管理者を配置していない企業においては、画像形成装置メーカー等の保守サービスを利用することとなり、保守サービスの料金が増大するとの問題がある。また、このような保守サービスの対応は、迅速に行えない場合もあり、非効率であるとの問題もある。
【0007】
ここで、例えば、MFPなどの情報処理装置を新しいものに置き換えたり、すでに使用されている情報処理装置を交換して置き換えて使用したりする場合において、交換前の情報処理装置の機器情報である設定値データ等を保存しておき、その設定値データを用いて新たな設定を行う技術は種々公開されている(例えば、特許文献1)。これにより、設定値データを新たに情報処理装置に手動で入力する必要がなく、効率よく設定作業を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、画像形成装置と端末装置とを連携させるために端末装置にプリンタドライバ等のソフトウェアをダウンロードしたり、操作方法等のマニュアル等、利用者に役立つ情報等を端末装置にダウンロードしたり、することについては、セキュリティの面から、利用者あるいは管理者等が手動で行うことが好ましい。ただし、手動で作業する場合は、上述したような問題が生じることとなる。つまり、ソフトウェア等のダウンロードの必要性についての知識が乏しい利用者にとっては、このような作業は困難であるし、このような作業をすべて管理者が行うとなると管理者の負担が大きくなりすぎるとの問題があった。また、画像形成装置メーカー等の保守サービスを利用する場合は、保守サービス料金の増大や、効率の低下等の問題があった。
【0010】
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、端末装置と接続して連携させることを、より円滑に行うことができる画像形成装置及びその制御方法、並びに画像形成システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一態様に係る画像形成装置は、管理者が操作する管理用端末装置を含む複数の端末装置と接続され、前記端末装置の固有の情報である認識情報を、前記端末装置から受信する認識情報受信手段と、前記認識情報受信手段が受信した前記認識情報を記憶する記憶手段と、前記認識情報受信手段が受信した前記認識情報と、前記記憶手段に記憶されている前記認識情報とを比較して、受信した前記認識情報が前記記憶手段に記憶されているかを判定する判定手段と、前記管理用端末装置に対して、管理用情報を送信する管理用送信手段と、を備え、前記判定手段が、受信した前記認識情報が前記記憶手段に記憶されていないと判定した場合は、前記端末装置での作業内容を案内するよう指示する前記管理用情報を、前記管理用送信手段が前記管理用端末装置に対して送信することで、前記端末装置での作業内容を案内する案内処理を行う、ことを特徴とする。
【0012】
このように、上記画像形成装置によれば、端末装置の固有の情報である認識情報に基づいて、記憶されていない認識情報に対応する端末装置の存在を判定し、端末装置での作業内容を案内する案内処理を行う。これにより、画像形成装置に新たに追加で端末装置を接続した場合に、作業内容を案内することから、利用者は、必要な作業を容易に認識でき、効率よく作業を行うことができる。
【0013】
また、上述の画像形成装置において、表示手段を備え、前記判定手段が、受信した前記認識情報が前記記憶手段に記憶されていないと判定した場合は、前記作業内容を前記表示手段が表示することで前記案内処理を行うこととしてもよい。
【0014】
これにより、画像形成装置に新たに追加で端末装置を接続した場合に、画像形成装置の表示手段に作業内容を表示することから、利用者は表示手段を認識することにより、必要な作業を容易に認識でき、効率よく作業を行うことができる。
【0015】
また、上述の画像形成装置において、前記端末装置の内の管理用端末装置に対して、管理用情報を送信する管理用送信手段を備え、前記判定手段が、受信した前記認識情報が前記記憶手段に記憶されていないと判定した場合は、前記作業内容を前記管理用情報として、前記管理用送信手段が前記管理用端末装置に対して送信することで前記案内処理を行うこととしてもよい。
【0016】
これにより、画像形成装置に新たに追加で端末装置を接続した場合に、管理用端末装置に対して作業内容を送信することから、管理用端末装置の利用者である管理者は、容易に新たに端末装置が画像形成装置に接続されたことを認識でき、さらに必要な作業を容易に認識でき、効率よく作業を行うことができる。
【0017】
また、上述の画像形成装置において、前記端末装置に対して、指示信号を送信する指示信号送信手段を備え、前記判定手段が、受信した前記認識情報が前記記憶手段に記憶されていないと判定した場合は、前記作業内容を前記指示信号として、前記記憶手段に記憶されていない前記認識情報に対応する前記端末装置に対して送信することで前記案内処理を行うこととしてもよい。
【0018】
これにより、画像形成装置に新たに追加で接続された端末装置の利用者は、作業内容を認識することができ、必要な作業を容易に認識でき、効率よく作業を行うことができる。
【0019】
また、本発明の一態様に係る画像形システムは、管理者が操作する管理用端末装置を含む複数の端末装置と、前記端末装置と接続されて前記端末装置と連携される画像形成装置と、を備えた画像形成システムであって、新たに前記端末装置が追加で前記画像形成装置に接続された場合に、前記画像形成装置は、前記端末装置の固有の情報である認識情報に基づいて、新たな前記端末装置が前記画像形成装置に接続されたことを検出し、新たな前記端末装置が前記画像形成装置に接続されたことを検出した前記画像形成装置は、新たな前記端末装置での作業内容を案内するよう指示する管理用情報を、前記管理用端末装置に送信する、ことを特徴とする。
【0020】
このように、上記画像形成システムによれば、端末装置の固有の情報である認識情報に基づいて、新たな前記端末装置が前記画像形成装置に接続されたことを検出し、新たな前記端末装置での作業内容を案内する。これにより、画像形成装置に新たに追加で端末装置を接続した場合に、新たな前記端末装置での作業内容を案内することから、利用者は、必要な作業を容易に認識でき、効率よく作業を行うことができる。
【0021】
また、上述の画像形成システムにおいて、新たに前記端末装置が追加で前記画像形成装置に接続された場合に、前記画像形成装置は、前記端末装置のそれぞれにおいて固有の情報である認識情報に基づいて、新たな前記端末装置が前記画像形成装置に接続されたことを検出し、新たな前記端末装置が前記画像形成装置に接続されたことを検出した前記画像形成装置は、前記作業内容を案内することとしてもよい。
【0022】
これにより、画像形成装置に新たに追加で端末装置を接続した場合に、画像形成装置が作業内容を案内することから、利用者は画像形成装置によって、必要な作業を容易に認識でき、効率よく作業を行うことができる。
【0023】
また、上述の画像形成システムにおいて、新たに前記端末装置が追加で前記画像形成装置に接続された場合に、前記画像形成装置は、前記端末装置のそれぞれにおいて固有の情報である認識情報に基づいて、新たな前記端末装置が前記画像形成装置に接続されたことを検出し、新たな前記端末装置が前記画像形成装置に接続されたことを検出した前記画像形成装置は、前記作業内容を案内するよう指示する管理用情報を、前記端末装置の内の管理用端末装置に送信することとしてもよい。
【0024】
これにより、画像形成装置に新たに追加で端末装置を接続した場合に、画像形成装置が管理用端末装置に対して、作業内容を案内するよう指示することから、管理用端末装置の利用者である管理者は、容易に新たに端末装置が画像形成装置に接続されたことを認識でき、さらに必要な作業を容易に認識でき、効率よく作業を行うことができる。
【0025】
また、上述の画像形成システムにおいて、新たに前記端末装置が追加で前記画像形成装置に接続された場合に、前記画像形成装置は、前記端末装置のそれぞれにおいて固有の情報である認識情報に基づいて、新たな前記端末装置が前記画像形成装置に接続されたことを検出し、新たな前記端末装置が前記画像形成装置に接続されたことを検出した前記画像形成装置は、前記作業内容を案内するよう指示する指示信号を、新たに前記画像形成装置に接続された前記端末装置に送信し、前記指示信号を受信した新たに前記画像形成装置に接続された前記端末装置は、前記作業内容を案内することとしてもよい。
【0026】
これにより、画像形成装置に新たに追加で端末装置を接続した場合に、新たに画像形成装置に接続された端末装置が、作業内容を案内することから、新たに画像形成装置に接続された端末装置の利用者は、作業内容を認識することができ、必要な作業を容易に認識でき、効率よく作業を行うことができる。
【0027】
また、本発明の一態様に係る画像形成装置の制御方法は、管理者が操作する管理用端末装置を含む複数の端末装置と接続された画像形成装置の制御方法であって、前記端末装置の固有の情報である認識情報を、前記端末装置から受信する工程と、前記受信した前記認識情報と、記憶されている前記認識情報とを比較して、受信した前記認識情報が記憶されているかを判定する工程と、前記受信した前記認識情報が記憶されていないと判定した場合は、前記管理用端末装置に対して、前記端末装置での作業内容を案内するよう指示する管理用情報を送信する工程と、前記受信した前記認識情報が記憶されていないと判定した場合は、前記受信した前記認識情報を記憶する工程と、を備えた、ことを特徴とする。
【0028】
このように、上記画像形成装置の制御方法によれば、画像形成装置が、端末装置の固有の情報である認識情報が記憶されているか判定することにより、新たに接続された端末装置の存在を判定し、この端末装置での作業内容を案内し、この端末装置の認識情報を記憶するように制御する。これにより、画像形成装置に新たに追加で端末装置を接続した場合に、作業内容を案内することから、利用者は、必要な作業を容易に認識でき、効率よく作業を行うことができる。また、この端末装置の認識情報は記憶されることから、次回からは作業内容を案内することはない。
【発明の効果】
【0029】
本発明によると、端末装置と接続して連携させることを、より円滑に行うことができる画像形成装置及びその制御方法、並びに画像形成システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成システムの構成を示す概略図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の外観概略構成を示す斜視図である。
【
図3】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の制御構成を概略的に示すブロック図である。
【
図4】本発明の第1実施形態に係る端末装置における表示画像の一例を示す図である。
【
図5】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。
【
図6】本発明の第2実施形態に係る画像形成装置における表示の一例を示す図である。
【
図7】本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0032】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成システムの構成を示す概略図である。
【0033】
図1に示すように、画像形成システム500は、画像形成装置100と、複数の端末装置20(20a、20b、20c、20d)と、外部のWebサーバーであるサーバー200と、を備えている。なお、端末装置20は例えば、パソコンであって、複数の利用者はそれぞれ端末装置20を用いて文書を作成する等の作業を行っている。これら複数の端末装置20である端末装置20a、端末装置20b、端末装置20c、端末装置20d及び画像形成装置100のそれぞれは互いにネットワークNWを介して接続され、LAN(Local Area Network)が構築されている。また、端末装置20aは、このLANの管理者が利用する端末装置20であり、管理用端末装置である。なお、LANの管理者は、他の端末装置20の利用者とは異なり、例えば、LANにおける設定等を行う権限を有しており、LANの管理等を行う。また、管理者の端末装置20aであることは画像形成装置100に設定されている。つまり、端末装置20aは、管理用端末装置として、画像形成装置100に設定されている。
【0034】
ここで、第1実施形態では、画像形成装置100がネットワークNWを介して、端末装置20a、端末装置20b、端末装置20c、端末装置20dの4台の端末装置20のそれぞれと接続されていることとしたが、画像形成装置100に接続される端末装置20の台数は4台に限定されるわけではなく、1台であってもよいし、4台以外の複数台であってもよい。また、端末装置20はノートパソコンであってもよいし、タブレット型のパソコンや、スマートフォンであってもかまわない。端末装置20は、ネットワークNWを介して画像形成装置100と接続されており、画像形成装置100に印刷等の作業を実行させることができればよい。
【0035】
利用者は、端末装置20を用いて文書等を作成し、作成した文書の印刷を画像形成装置100に実行させるように、端末装置20から画像形成装置100に指示を送る。この際、文書等の印刷データである電子ファイルが端末装置20から画像形成装置100に送信され、画像形成装置100は電子ファイルに基づいて印刷を実行する。なお、利用者は、端末装置20以外の機器であってネットワークNWに接続されていない機器を用いて電子ファイルを作成して、作成した電子ファイルを端末装置20より画像形成装置100に送信して印刷を実行してもよい。
【0036】
また、画像形成装置100及び端末装置20は、サーバー200とも、ネットワークNWを介して接続されている。サーバー200は、端末装置20及び画像形成装置100とネットワークNWを介して接続されており、端末装置20及び画像形成装置100のそれぞれとはデータの送受信が可能である。なお、サーバー200は、端末装置20における端末装置20a、端末装置20b、端末装置20c、端末装置20dのそれぞれとも、個別にデータの送受信が可能である。サーバー200は、例えば画像形成装置100のメーカーにより運営されるものであり、サーバー200によって、画像形成装置100を利用する際に必要となるソフトウェア等をダウンロードしたり、操作マニュアル等の画像形成装置100を利用するうえで有益な情報等を入手したりすることができる。
【0037】
次に、図面を用いて、画像形成装置100について説明する。
【0038】
図2は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の外観概略構成を示す斜視図である。また、
図3は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の制御構成を概略的に示すブロック図である。
【0039】
図2に示すように、画像形成装置100は、画像形成装置本体110と原稿読取装置120とを備えている。
【0040】
原稿読取装置120は、画像形成装置本体110の上部に設けられており、原稿載置台121、原稿読取部122及び原稿自動送り装置123を備えている。原稿読取装置120は、原稿載置台121に載置された原稿の画像を原稿読取部122にて読み取るか又は原稿自動送り装置123にて自動的に送られる原稿の画像を原稿読取部122にて読み取り、読み取った原稿の画像データを画像形成装置本体110に送信する。原稿読取装置120は、原稿自動送り装置123にて搬送されて原稿読取部122にて読み取られた原稿を原稿排出トレイ123aに排出する。
【0041】
画像形成装置本体110は、シート収容部111、シート搬送部112、画像形成部113、シート排出部114及び操作部115を有している。画像形成装置本体110は、記録用紙等の記録シートである用紙をシート収容部111に収容し、シート収容部111に収容された用紙をシート搬送部112にて搬送し、シート搬送部112にて搬送された用紙に原稿読取装置120又は外部から送信されてきた画像データに基づいてカラー画像又はモノクロ画像を画像形成部113にて形成し、画像形成部113にて画像を形成した用紙をシート排出部114におけるシート排出トレイ114aに排出するようになっている。また、画像形成部113は、外部から送信されてきた印刷データである電子ファイルに基づいて用紙に文書等の印刷を行うことができる。
【0042】
シート収容部111は、複数の給紙カセットを備えており、これら給紙カセットにはそれぞれ異なる種類の用紙が収容されている。例えば、A4サイズの用紙やA3サイズの用紙等のサイズが異なるものや、未使用の用紙や片面が使用済みであるいわゆる裏紙とよばれる用紙等が、複数の給紙カセットに分かれて収容されている。
【0043】
操作部115は、表示部161を含み、操作部165を備えている。なお、表示部161はタッチパネルディスプレイであって、操作に関する画像を表示するだけでなく、表示部161の画面に触れることにより、入力が可能となっている。また、表示部161は、印刷を行う文書や画像等のプレビュー表示等も可能である。また、表示部161は、利用者に対する連絡事項や報知事項等を表示することも可能である。例えば、利用者は、画像形成装置100により画像が形成されてシート排出トレイ114aに排出された用紙(印刷された用紙)を取りに行った際や、原稿のコピーを行うために画像形成装置100の傍まで行った際に、表示部161の表示を認識し、その表示に対応することとなる。操作部165には、図示していないがソフトキーボード等の操作手段が配置されており、利用者は操作部165により、画像形成装置100を操作することができる。
【0044】
また、画像形成装置100は、上述した構成以外に、
図3に示すように制御部180及びデータ送受信部(認識情報受信手段、指示信号送信手段)166をさらに備えている。
【0045】
データ送受信部166は、画像形成装置100の外部とのデータの送受信を行う。データ送受信部166は、例えば、端末装置20からの印刷指示等の作業指示の受信、サーバー200から動作に必要なソフトウェア等をダウンロードしたり、トラブルが生じた場合にその報知信号を端末装置20に送信したりする等、外部とのデータの送受信を行う。また、詳細は後述するが、データ送受信部166は各端末装置20の固有の情報であるMACアドレス(認識情報)を各端末装置20から受信している。さらに、データ送受信部166は、端末装置20に対して、画像形成装置100と連携できるようにするためのソフトウェアや画像形成装置100の操作マニュアル等をダウンロードするように利用者に案内するための動作を行うよう、指示するための信号を端末装置20に送信する。また、データ送受信部166は、各端末装置20に対して電子メールを送付することとしてもよい。
【0046】
制御部180は、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロコンピュータからなる処理部181及び判定部(判定手段)182と、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)やデータ書き換え可能な不揮発性メモリ等の記憶装置を含む記憶部(記憶手段)184とを備えている。
【0047】
また、処理部181は、記憶部184のROMに予め格納された制御プログラムを記憶部184のRAM上にロードして実行することにより、各種構成要素の作動制御を行う。また、記憶部184のRAMは、処理部181に対して作業用のワークエリア及び画像データを格納する画像メモリとしての領域を提供する。また、記憶部184には、画像形成装置100とネットワークNWを介して接続されている端末装置20のそれぞれの固有の情報であるMACアドレスが記憶されている。ここで、MACアドレスは、パソコン等のネットワーク機器が付与されている番号であり、原則、機器ごとに重複することはない。つまり、端末装置20a、端末装置20b、端末装置20c及び端末装置20dにおいて、互いに異なるMACアドレスが付与されている。これら各端末装置20のMACアドレスについては、各端末装置20がネットワークNWにより画像形成装置100と接続されて、画像形成装置100にアクセスした際に、画像形成装置100に収集され記憶部184に記憶される。例えば、端末装置20が画像形成装置100に印刷指示を送信する等、信号を送信した場合には、端末装置20のMACアドレスも画像形成装置100に送信される。なお、MACアドレス以外に、端末装置20ごとに固有の情報があれば、その情報を用いてもよい。
【0048】
判定部182は、記憶部184に記憶されている各端末装置20のMACアドレスと、データ送受信部166により受信した端末装置20のMACアドレスを比較して、記憶部184に記憶されていないMACアドレスを有する端末装置20と画像形成装置100とが接続されていないかを判定する。これにより、画像形成装置100は、初めて画像形成装置100と接続された端末装置20を検出することができる。判定部182は、データ送受信部166により受信した端末装置20のMACアドレスが記憶部184に記憶されていないと判定した場合(記憶部184に記憶されていないMACアドレスを検出した場合)は、処理部181に指示を送る。
【0049】
処理部181は、記憶部184に記憶されていないMACアドレスを検出したとの指示を判定部182から受けた場合は、そのMACアドレスに対応する端末装置20に対して、画像形成装置100と端末装置20とが連携するための作業内容を案内するよう指示するための指示信号を、データ送受信部166に送信させる(案内処理)。
【0050】
画像形成装置100から、端末装置20に対して送信する指示信号は、具体的には、端末装置20の表示装置において、画像形成装置100と連携するために必要となるプリンタドライバ等をダウンロードすること、及び、画像形成装置100の操作方法に関するマニュアル等をダウンロードすること等を促すよう表示を行うよう指示する内容のものである。画像形成装置100から上記指示信号を受信した端末装置20は、図示していないが表示装置においてこのような表示を行う。
【0051】
ここで、利用者が端末装置20を用いて画像形成システム500におけるLANにログインする際には、ログインに必要なログイン名やパスワードを入力するためのログイン画面を開いて、ログイン名やパスワードを入力する。これにより、利用者は端末装置20を用いて画像形成装置100を利用することができる。このログイン画面について図面を用いて説明する。
【0052】
図4は、本発明の第1実施形態に係る端末装置における表示画像の一例を示す図である。
図4に示すように、ログイン画面の表示画像21において、「ログイン名」及び「パスワード」を入力する欄が設けられている。さらに、表示画像21の下段のサポート情報領域22には、「サポート情報」の欄が設けられ、画像形成装置100の操作マニュアルである取扱説明書及びプリンタドライバ等の画像形成装置100を端末装置20により利用するために必要なソフトウェア等をダウンロードするためのサイトへとつながるための表示がなされている。
【0053】
例えば、利用者がサポート情報領域22における「取扱説明書」の「閲覧サイトへ」の表示を選択するよう操作することにより、取扱説明書等の操作マニュアルをダウンロードするためのサイトへとつながることができる。また、利用者がサポート情報領域22における「プリンタドライバ/ソフトウェアダウンロード」の「ダウンロードサイトへ」の表示を選択するよう操作することにより、プリンタドライバ等のソフトウェアをダウンロードするためのサイトへとつながることができる。これらのサイトから、利用者は、端末装置20において画像形成装置100と連携するために必要となるプリンタドライバ等、及び、画像形成装置100の操作方法に関する操作マニュアル等を端末装置20にダウンロードすることができる。具体的には、サーバー200からこれらをダウンロードすることができる。プリンタドライバ等を端末装置20にダウンロードすることにより、利用者は端末装置20により画像形成装置100を利用することができるようになる。また、利用者は画像形成装置100の操作の詳細について調べるための操作マニュアル等を入手(ダウンロード)することもできる。端末装置20を画像形成装置100に接続して、利用するためには、まず初めにこのような作業を行うことが好ましい。
【0054】
例えば、利用者が、端末装置20を画像形成システム500のLANに初めて接続した場合、すなわち、ネットワークNWを介して画像形成装置100に初めて接続されて入力等のアクセスがあった場合は、上記指示信号が画像形成装置100から当該端末装置20に送信されている。この指示信号を受信した端末装置20は、利用者がログイン画面を開いて表示画像21を表示するよう端末装置20を操作した場合に、表示画像21においてサポート情報領域22が目立つように他の表示とは異なる色で表示を行う等、サポート情報領域22を強調する表示を行う。強調するために、異なる色で表示する以外に、例えば、サポート情報領域22を点滅させるような表示としてもよい。また、表示画像21において、プリンタドライバ等のダウンロードや、操作マニュアル等の入手を行うように、文言にて指示する表示を行うこととしてもよい。
【0055】
これにより、初めて画像形成装置100と接続された端末装置20を利用する利用者は、プリンタドライバ等のダウンロードや、操作マニュアル等の入手が必要であることを認識し、これらの作業を行うこととなる。このため、管理者から利用者に、プリンタドライバ等のダウンロードや、操作マニュアル等の入手の作業を行うように指示を行うことや、管理者が利用者に代って予め端末装置20にこれらをダウンロードする作業を行う必要がなくなる。これにより、画像形成システム500に新たに追加された端末装置20の利用者に、作業を行う必要がなくなり、管理者の負担を軽減することができる。また、利用者は円滑に画像形成装置100の利用を行うことができる。
【0056】
次に、図面を用いて画像形成システム500における画像形成装置100の制御動作について説明する。
【0057】
図5は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。
【0058】
画像形成装置100において、端末装置20からの入力があった場合に、各端末装置20のMACアドレスをそれぞれ受信すると(ステップS11)、記憶部184に記憶されているMACアドレスと、受信したMACアドレスを比較する(ステップS12)。比較した結果、受信したMACアドレスが記憶部184に記憶されている場合は(ステップS13:YES)、動作を終了する。比較した結果、受信したMACアドレスが記憶部184に記憶されていない場合は(ステップS13:NO)、記憶されていないMACアドレス(受信したMACアドレス)に対応する端末装置20に対して作業内容を案内するように指示信号を送信する(ステップS14)。そして、このMACアドレスを記憶部184において記憶して(ステップS15)、動作を終了する。
【0059】
以上、第1実施形態について説明した。上述したように、画像形成装置100において、初めて接続された端末装置20を、当該端末装置20のMACアドレスに基づいて検出し、利用者に必要な作業内容を案内するように当該端末装置20に対して指示を行う。指示を受けた端末装置20は、必要な作業内容を強調表示する等して、必要な作業内容を案内することにより、利用者は必要な作業を認識することができる。これにより、端末装置20の利用者が円滑に作業を行うことができるようにし、かつ、管理者への負担を軽減することができるため、効率よく作業を行うことができる。
【0060】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る画像形成システムについて、図面を用いて説明する。なお、本発明の第1実施形態に係る画像形成システム500と同様の点については、説明を省略し、同一の部品には同一の符号を付すこととする。
【0061】
本発明の第1実施形態に係る画像形成システム500において、画像形成装置100の処理部181は、判定部182から、記憶部184に記憶されていないMACアドレスを検出したとの指示を受けた場合は、そのMACアドレスに対応する端末装置20に対して、画像形成装置100と連携するための作業内容を案内するよう指示するための指示信号をデータ送受信部166に送信させたが、本発明の第2実施形態においては、判定部182から、記憶部184に記憶されていないMACアドレスを検出したとの指示を受けた処理部181は、表示部161に、画像形成装置100と端末装置20とが連携するための作業内容を表示させる(案内処理)。この点以外については、第2実施形態に係る画像形成システム500は、第1実施形態と同様である。
【0062】
表示部161における表示について、図面を用いて説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置における表示の一例を示す図である。
【0063】
判定部182は、記憶部184に記憶されている各端末装置20のMACアドレスと、データ送受信部166により受信した端末装置20のMACアドレスを比較して、記憶部184に記憶されていないMACアドレスを有する端末装置20と画像形成装置100とが接続されていないかを判定し、記憶部184に記憶されていないMACアドレスを検出した場合は、処理部181に指示を送る。指示を受けた処理部181は、表示部161に
図6に示す表示を行うよう指示する。具体的には、新しい端末装置20が追加で接続されたことの確認、及び、画像形成装置100と端末装置20とが連携するための作業内容を案内する内容の表示である。
【0064】
また、表示部161において、QRコード(登録商標)及びURLを表示することにより、利用者は当該QRコード及びURLにより、端末装置20等から、サーバー200から提供される画像形成装置100の操作マニュアルである取扱説明書及びプリンタドライバ等の画像形成装置100を端末装置20により利用するために必要なソフトウェア等をダウンロードするためのサイトを閲覧することとし、ソフトウェアのダウンロードや操作マニュアルの入手を行うこととすればよい。なお、QRコードはスマートフォン等により読み込んで利用すればよい。
【0065】
次に、図面を用いて第2実施形態に係る画像形成システム500における画像形成装置100の制御動作について説明する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。
【0066】
図7において、
図5における本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の制御動作の一例を示すフローチャートと異なる点は、ステップS14がステップS24に置き換わっている点である。第2実施形態において、記憶部184に記憶されているMACアドレスと、受信したMACアドレスを比較(ステップS12)した結果、受信したMACアドレスが記憶部184に記憶されていない場合は(ステップS13:NO)、表示部161が作業内容を案内する表示を行い(ステップS24)、このMACアドレスを記憶部184において記憶して(ステップS15)、動作を終了する。これ以外の点は、第1実施形態と同様であることから、説明を省略する。
【0067】
以上、第2実施形態について説明した。上述したように、画像形成装置100において、初めて接続された端末装置20を、当該端末装置20のMACアドレスに基づいて検出し、表示部161において利用者に必要な作業内容を案内する表示を行う。これにより、初めて接続された端末装置20の利用者は、表示部161の表示を認識することにより、必要な作業を認識することができる。また、初めて接続された端末装置20の利用者であっても、表示部161の表示を認識することにより、初めて接続された端末装置20の利用者に必要な作業を促すことができる。このため、端末装置20の利用者が円滑に作業を行うことができるようにし、かつ、管理者への負担を軽減することができ、効率よく作業を行うことができる。
【0068】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る画像形成システムについて、図面を用いて説明する。なお、本発明の第1実施形態に係る画像形成システム500と同様の点については、説明を省略し、同一の部品には同一の符号を付すこととする。
【0069】
本発明の第1実施形態に係る画像形成システム500において、画像形成装置100の処理部181は、判定部182から、記憶部184に記憶されていないMACアドレスを検出したとの指示を受けた場合は、そのMACアドレスに対応する端末装置20に対して、画像形成装置100と連携するための作業内容を案内するよう指示するための指示信号をデータ送受信部166に送信させたが、本発明の第3実施形態においては、判定部182から、記憶部184に記憶されていないMACアドレスを検出したとの指示を受けた処理部181は、管理用端末装置である端末装置20aに対して、画像形成装置100と連携するための作業内容を案内する電子メール(管理用情報)を、データ送受信部(管理用送信手段)166に送信させる(案内処理)。この点以外については、第3実施形態に係る画像形成システム500は、第1実施形態と同様である。
【0070】
端末装置20aに送信する電子メールの内容は、例えば、新たに端末装置20が画像形成システム500におけるLANに新たに追加されていることの連絡、及び、新たに端末装置20において、画像形成装置100の操作マニュアルである取扱説明書及びプリンタドライバ等の画像形成装置100を端末装置20により利用するために必要なソフトウェア等のダウンロード等を促す内容とすればよい。
【0071】
次に、図面を用いて第3実施形態に係る画像形成システム500における画像形成装置100の制御動作について説明する。
図8は、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。
【0072】
図8において、
図5における本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の制御動作の一例を示すフローチャートと異なる点は、ステップS14がステップS34に置き換わっている点である。第3実施形態において、記憶部184に記憶されているMACアドレスと、受信したMACアドレスを比較(ステップS12)した結果、受信したMACアドレスが記憶部184に記憶されていない場合は(ステップS13:NO)、管理用端末装置に対して作業内容を案内する電子メールを送信し(ステップS34)、このMACアドレスを記憶部184において記憶して(ステップS15)、動作を終了する。これ以外の点は、第1実施形態と同様であることから、説明を省略する。
【0073】
以上、第3実施形態について説明した。上述したように、画像形成装置100において、初めて接続された端末装置20を、当該端末装置20のMACアドレスに基づいて検出し、管理用端末装置である端末装置20aに、利用者に必要な作業内容を案内する電子メールを送信する。これにより、管理者は、新たに追加されて接続された端末装置20があることを認識し、必要な作業を認識することができる。また、初めて接続された端末装置20の利用者が必要な作業を行っていない場合は、初めて接続された端末装置20の利用者にこの電子メールを転送することにより、初めて接続された端末装置20の利用者に必要な作業を行うよう促すことができる。このため、端末装置20の利用者が円滑に作業を行うことができるようにし、かつ、管理者への負担を軽減することができ、効率よく作業を行うことができる。
【0074】
なお、上記第3実施形態では、初めて接続された端末装置20を、当該端末装置20のMACアドレスに基づいて検出した画像形成装置100が、端末装置20aに対して電子メールを送信することとしたが、端末装置20aにおいて管理者がログイン画面を開いた場合に、連絡事項として、新たに端末装置20が画像形成システム500におけるLANに追加されていること、及び、画像形成装置100を端末装置20により利用するために必要なソフトウェア等のダウンロード等を促す内容を表示することとしてもよい。
【0075】
(その他の実施形態)
以上、第1~第2実施形態について説明したが、これら実施形態を別個に行ってもよいし、実施形態を選択して組み合わせて行ってもよいし、すべての実施形態を行うこととしてもよい。
【0076】
また、端末装置20はパソコン以外にスマートフォン等であってもよい。サーバー200は、アクセスする端末装置20に応じて、リンクの表示等を切り替えることとしてもよい。例えば、アクセスする端末装置20の画面解像度の幅に応じて、端末装置20がスマートフォンであるかパソコンであるかを判別し、端末装置20がスマートフォンである場合はモバイルアプリのリンクを表示し、端末装置20がパソコンである場合はプリンタドライバのリンクを表示することとすればよい。
【0077】
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、かかる実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
【符号の説明】
【0078】
20 端末装置
21 表示画像
22 サポート情報領域
100 画像形成装置
110 画像形成装置本体
111 シート収容部
112 シート搬送部
113 画像形成部
114 シート排出部
114a シート排出トレイ
115 操作部
120 原稿読取装置
121 原稿載置台
122 原稿読取部
123 原稿自動送り装置
123a 原稿排出トレイ
165 操作部
161 表示部
180 制御部
181 処理部
184 記憶部
182 判定部
166 データ送受信部
200 サーバー
500 画像形成システム
NW ネットワーク