(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-24
(45)【発行日】2025-02-03
(54)【発明の名称】多数の優先順位タイプを有するサービスに対するスケジューリング
(51)【国際特許分類】
H04W 72/566 20230101AFI20250127BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20250127BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20250127BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20250127BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20250127BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20250127BHJP
【FI】
H04W72/566
H04W72/0446
H04W28/04
H04W24/10
H04W72/232
H04W72/1268
(21)【出願番号】P 2022506250
(86)(22)【出願日】2020-07-28
(86)【国際出願番号】 KR2020009950
(87)【国際公開番号】W WO2021020865
(87)【国際公開日】2021-02-04
【審査請求日】2023-07-24
(32)【優先日】2019-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】アリスティデズ・パパサケラリオウ
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0215095(US,A1)
【文献】国際公開第2018/231728(WO,A1)
【文献】OPPO,Summary#2 on UCI enhancements for URLLC,3GPP TSG RAN WG1 #97 R1-1907777,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1907777.zip>,2019年05月17日
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Maintenance for physical uplink control channel,3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1809142,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1809142.zip>,2018年08月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)であって、
HARQ-ACK(hybrid automatic repeat request acknowledgement)情報の優先順位がチャンネル状態情報(CSI)報告の優先順位より小さい場合、前記HARQ-ACK情報と前記CSI報告を物理的アップリンク制御チャンネル(PUCCH)に多重化することを活性化する設定を受信し、前記設定は、前記HARQ-ACK情報の優先順位に従い、
第1ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを提供する第1物理的ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を受信するように構成された送受信機であって、前記第1DCIフォーマットは、
物理的ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)の受信をスケジューリングし、
MCS(modulation and coding)フィールドを含み、
優先順位インジケーターフィールドを含む、前記送受信機と
、
前記送受信機に動作可能に接続されたプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、
前記第1DCIフォーマットの前記優先順位インジケーターフィールドの値に基づいて第1予め決定されたMCSテーブル
及び第2予め決定されたMCSテーブルからMCSテーブルを決定し、
前記優先順位インジケーターフィールドの第1値は、前記第1予め決定されたMCSテーブルと連関されることができ、前記優先順位インジケーターフィールドの第2値は、前記第2予め決定されたMCSテーブルと連関されることができ、前記第1予め決定されたMCSテーブルと前記第2予め決定されたMCSテーブルとは異なり、
前記MCSフィールドの値に基づいて前記MCSテーブルから変調次数及びコードレートを決定するように構成され、
前記送受信機は
、前記変調次数及びコードレートによって前記PDSCHで送信ブロック(TB)を受信するようにさらに構成され、
前記プロセッサは
、前記第1DCIフォーマットの優先順位インジケーターフィールドの値に基づいて前記TB受信に応答して
生成されたHARQ-AC
K情報の優先順位を決定するようにさらに構成され
、
前記送受信機は、前記設定に基づいて、互いに異なる優先順位を有する前記TB受信に対するHARQ-ACK情報と前記CSI報告を前記PUCCHに多重化して送信するようにさらに構成される、ユーザ装置(UE)。
【請求項2】
前記送受信機は、
第1CSI報告及び前記第1CSI報告を送信する第
1PUCC
Hのための第1構成であって、
前記第1構成は
、優先順位フィールドを含み、
前記第1CSI報告は
、前記第1予め決定されたMCSテーブルに相応する第1チャンネル品質情報(CQI)値を含む、前記第1構成
を受信し、
第2CSI報告及び前記第2CSI報告を送信する第2PUCCHのための第2構成であって、
前記第2構成は
、優先順位フィールドを含み、
前記第2CSI報告は
、前記第2予め決定されたMCSテーブルに相応する第2CQI値を含む、前記第2構成を受信
し、
前記第1PUCCHと前記第2PUCCHがオーバーラップし、及び前記第1CSI報告に対応する優先順位が前記第2CSI報告に対応する優先順位より小さい場合、前記第1PUCCHを送信するようにさらに構成される、請求項1に記載のユーザ装置(UE)。
【請求項3】
前記プロセッサは、
第1CSI報告を含む第1PUCCHと、前記TB受信に対するHARQ-ACK情報を含む第2PUCCHとが、時間ドメインでオーバーラップすることを確認するようにさらに構成され、
前記送受信機は、
前記
TB受信に対するHARQ-ACK情報の優先順位が前記第1CSI報告の優先順位より大きい場合、前記第
2PUCCH
を送信し、
前記
TB受信に対するHARQ-ACK情報の優先順位が前記第1CSI報告の優先順位と同一な場合、前記
TB受信に対するHARQ-ACK情報及び前記第1CSI報告を
第3PUCCHに多重化して送信するようにさらに構成さ
れ、
前記第1CSI報告の優先順位は、CSI報告設定に基づいて設定される、請求項
1に記載のユーザ装置(UE)。
【請求項4】
基地局であって、
HARQ-ACK(hybrid automatic repeat request acknowledgement)情報の優先順位がチャンネル状態情報(CSI)報告の優先順位より小さい場合、前記HARQ-ACK情報と前記CSI報告を物理的アップリンク制御チャンネル(PUCCH)に多重化することを活性化する設定を送信し、前記設定は、前記HARQ-ACK情報の優先順位に従い、
第1ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを提供する第1物理的ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を送信するように構成された送受信機であって、前記第1DCIフォーマットは、
物理的ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)の送信をスケジューリングし、
MCS(modulation and coding)フィールドを含み、
優先順位インジケーターフィールドを含む、前記送受信機と
、
前記送受信機に動作可能に接続されたプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、
前記第1DCIフォーマットの前記優先順位インジケーターフィールドの値に基づいて第1予め決定されたMCSテーブル
及び第2予め決定されたMCSテーブルからMCSテーブルを決定し、
前記優先順位インジケーターフィールドの第1値は、前記第1予め決定されたMCSテーブルと連関されることができ、前記優先順位インジケーターフィールドの第2値は、前記第2予め決定されたMCSテーブルと連関されることができ、前記第1予め決定されたMCSテーブルと前記第2予め決定されたMCSテーブルとは異なり、
前記MCSフィールドの値に基づいて前記MCSテーブルから変調次数及びコードレートを決定するように構成され、
前記送受信機は、
前記変調次数及びコードレートによって前記PDSCHで送信ブロック(TB)を送信
し、
前記設定に基づいて、互いに異なる優先順位を有する前記TB送信に応答するHARQ-ACK情報と前記CSI報告が多重化された前記PUCCHを受信するようにさらに構成され、
前記TB送信に
対するHARQ-AC
K情報の優先順位は
、前記第1DCIフォーマットの優先順位インジケーターフィールドの値に基づく、基地局。
【請求項5】
前記送受信機は、
第1CSI報告及び前記第1CSI報告を送信する第
1PUCC
Hのための第1構成であって、
前記第1構成は
、優先順位フィールドを含み、
前記第1CSI報告は
、前記第1予め決定されたMCSテーブルに相応する第1チャンネル品質情報(CQI)値を含む、前記第1構成
を送信し、
第2CSI報告及び前記第2CSI報告を送信する第2PUCCHのための第2構成であって、
前記第2構成は
、優先順位フィールドを含み、
前記第2CSI報告は
、前記第2予め決定されたMCSテーブルに相応する第2CQI値を含む、前記第2構成を送信
し、
前記第1PUCCHと前記第2PUCCHがオーバーラップし、及び前記第1CSI報告に対応する優先順位が前記第2CSI報告に対応する優先順位より小さい場合、前記第1PUCCHを受信するようにさらに構成される、請求項
4に記載の基地局。
【請求項6】
前記プロセッサは、
第1CSI報告を含む第1PUCCHと、前記TB送信に対するHARQ-ACK情報を含む第2PUCCHとが、時間ドメインでオーバーラップすることを確認するようにさらに構成され、
前記送受信機は、
前記
TB送信に対するHARQ-ACK情報の優先順位が前記第1CSI報告の優先順位より大きい場合、前記第
2PUCCH
を受信し、
前記
TB送信に対するHARQ-ACK情報の優先順位が前記第1CSI報告の優先順位と同一な場合、前記
TB送信に対するHARQ-ACK情報及び前記第1CSI報告を含む第
3PUCCHを受信するようにさらに構成さ
れ、
前記第1CSI報告の優先順位は、CSI報告設定に基づいて設定される、請求項
4に記載の基地局。
【請求項7】
異なる優先順位の情報を送受信する
ためにユーザ装置(UE)によって行われる方法であって、
HARQ-ACK(hybrid automatic repeat request acknowledgement)情報の優先順位がチャンネル状態情報(CSI)報告の優先順位より小さい場合、前記HARQ-ACK情報と前記CSI報告を物理的アップリンク制御チャンネル(PUCCH)に多重化することを活性化する設定を受信する段階であって、前記設定は、前記HARQ-ACK情報の優先順位に従う、前記受信する段階と、
第1ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを提供する第1物理的ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を受信する段階であって、前記第1DCIフォーマットは、
物理的ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)の受信をスケジューリングし、
MCS(modulation and coding)フィールドを含み、
優先順位インジケーターフィールドを含む、前記受信する段階と、
前記第1DCIフォーマットの前記優先順位インジケーターフィールドの値に基づいて第1予め決定されたMCSテーブル
及び第2予め決定されたMCSテーブルからMCSテーブルを決定
し、前記優先順位インジケーターフィールドの第1値は、前記第1予め決定されたMCSテーブルと連関されることができ、前記優先順位インジケーターフィールドの第2値は、前記第2予め決定されたMCSテーブルと連関されることができ、前記第1予め決定されたMCSテーブルと前記第2予め決定されたMCSテーブルとは異なる段階と、
前記MCSフィールドの値に基づいて前記MCSテーブルから変調次数及びコードレートを決定する段階と、
前記変調次数及びコードレートによって前記PDSCHで送信ブロック(TB)を受信する段階と
、
前記第1DCIフォーマットの優先順位インジケーターフィールドの値に基づいて前記TB受信に応答して
生成されたHARQ-AC
K情報の優先順位を決定する段階と、
前記設定に基づいて、互いに異なる優先順位を有する前記TB受信に対するHARQ-ACK情報と前記CSI報告を前記PUCCHに多重化して送信する段階と、を含む
、方法。
【請求項8】
第1CSI報告及び前記第1CSI報告を送信する第
1PUCC
Hのための第1構成を受信する段階であって、
前記第1構成は
、優先順位フィールドを含み、
前記第1CSI報告は
、前記第1予め決定されたMCSテーブルに相応する第1チャンネル品質情報(CQI)値を含む、前記第1構成を受信する段階と、
第2CSI報告及び前記第2CSI報告を送信する第2PUCCHのための第2構成を受信する段階であって、
前記第2構成は
、優先順位フィールドを含み、
前記第2CSI報告は
、前記第2予め決定されたMCSテーブルに相応する第2CQI値を含む、前記第2構成を受信する段階と、
前記第1PUCCHと前記第2PUCCHがオーバーラップし、及び前記第1CSI報告に対応する優先順位が前記第2CSI報告に対応する優先順位より小さい場合、前記第1PUCCHを送信する段階と、をさらに含む、請求項
7に記載
の方法。
【請求項9】
第1CSI報告を含む第1PUCCHと前記TB受信に対するHARQ-ACK情報を含む第2PUCCHとが、時間ドメインでオーバーラップすることを確認する段階と、
前記
TB受信に対するHARQ-ACK情報の優先順位が前記第1CSI報告の優先順位より大きい場合、前記第
2PUCCHを送信する段階と
、
前記
TB受信に対するHARQ-ACK情報の優先順位が前記第1CSI報告の優先順位と同一な場合、前記
TB受信に対するHARQ-ACK情報及び前記第1CSI報告を
第3PUCCHに多重化して送信する段階と、をさらに含
み、
前記第1CSI報告の優先順位は、CSI報告設定に基づいて設定される、請求項
7に記載
の方法。
【請求項10】
前記第1DCIフォーマットは、非周期的CSI(A-CSI)報告トリガーフィールドをさらに含み、
前記A-CSI報告トリガーフィールドは、A-CSI報告の多重化をトリガリングするかどうかを指示し、
前記A-CSI報告トリガーフィールドが、前記A-CSI報告の多重化をトリガリングしない場合、前記第1DCIフォーマットによって前記PDSCHが受信される、請求項
8に記載
の方法。
【請求項11】
異なる優先順位の情報を送受信する
ために基地局によって行われる方法であって、
HARQ-ACK(hybrid automatic repeat request acknowledgement)情報の優先順位がチャンネル状態情報(CSI)報告の優先順位より小さい場合、前記HARQ-ACK情報と前記CSI報告を物理的アップリンク制御チャンネル(PUCCH)に多重化することを活性化する設定を送信する段階であって、前記設定は、前記HARQ-ACK情報の優先順位に従う、前記送信する段階と、
第1ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを提供する第1物理的ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を送信する段階であって、前記第1DCIフォーマットは、
物理的ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)の送信をスケジューリングし、
MCS(modulation and coding)フィールドを含み、
優先順位インジケーターフィールドを含む、前記送信する段階と、
前記第1DCIフォーマットの前記優先順位インジケーターフィールドの値に基づいて第1予め決定されたMCSテーブル
及び第2予め決定されたMCSテーブルからMCSテーブルを決定
し、前記優先順位インジケーターフィールドの第1値は、前記第1予め決定されたMCSテーブルと連関されることができ、前記優先順位インジケーターフィールドの第2値は、前記第2予め決定されたMCSテーブルと連関されることができ、前記第1予め決定されたMCSテーブルと前記第2予め決定されたMCSテーブルとは異なる段階と、
前記MCSフィールドの値に基づいて前記MCSテーブルから変調次数及びコードレートを決定する段階と、
前記変調次数及びコードレートによって前記PDSCHで送信ブロック(TB)を送信する段階と
、
前記設定に基づいて、互いに異なる優先順位を有する前記TB送信に応答するHARQ-ACK情報と前記CSI報告が多重化された前記PUCCHを受信する段階と、を含み、
前記TB送信に対するHARQ-ACK情報の優先順位は、前記第1DCIフォーマットの優先順位インジケーターフィールドの値に基づ
く、方法。
【請求項12】
第1CSI報告及び前記第1CSI報告を送信する第
1PUCC
Hのための第1構成を送信する段階であって、
前記第1構成は
、優先順位フィールドを含み、
前記第1CSI報告は
、前記第1予め決定されたMCSテーブルに相応する第1チャンネル品質情報(CQI)値を含む、前記第1構成を送信する段階と、
第2CSI報告及び前記第2CSI報告を送信する第2PUCCHのための第2構成を送信する段階であって、
前記第2構成は
、優先順位フィールドを含み、
前記第2CSI報告は
、前記第2予め決定されたMCSテーブルに相応する第2CQI値を含む、前記第2構成を送信する段階と、
前記第1PUCCHと前記第2PUCCHがオーバーラップし、及び前記第1CSI報告に対応する優先順位が前記第2CSI報告に対応する優先順位より小さい場合、前記第1PUCCHを受信する段階と、をさらに含む、請求項
11に記載
の方法。
【請求項13】
第1CSI報告を含む第1PUCCHと前記TB送信に対するHARQ-ACK情報を含む第2PUCCHとが、時間ドメインでオーバーラップ
することを確認する段階と、
前記
TB送信に対するHARQ-ACK情報の優先順位が前記第1CSI報告の優先順位より大きい場合、前記第
2PUCCHを受信する段階と
、
前記
TB送信に対するHARQ-ACK情報の優先順位が前記第1CSI報告の優先順位と同一な場合、前記
TBに対するHARQ-ACK情報及び前記第1CSI報告を含む第
3PUCCHを受信する段階と、をさらに含
み、
前記第1CSI報告の優先順位は、CSI報告設定に基づいて設定される、請求項
12に記載
の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般的に無線通信システムに関し、より具体的に、ユーザ装置(user equipment;UE)からサービング基地局への多数のサービスのサポートのためのチャンネル状態情報(channel state information;CSI)フィードバックをサポートすることに関する。
【背景技術】
【0002】
4世代(4G)通信システム商用化以後の増加趨勢にある無線データトラフィック需要を満たすために、改善された5G又はpre-5G通信システムを開発するための努力が行われている。このような理由で、5G又はpre-5G通信システムはさらに「4Gネットワーク以後(Beyond 4G Network)」通信システム又は「LTEシステム以後(Post LTE)」の通信システムと呼ばれている。高いデータ送信率(data rate)を達成するために、5G通信システムは超高周波(mmWave)帯域(例えば、60GHz帯域)で具現されることで見なされる。無線波(radio wave)の伝播損失を減少させて送信距離を増加させるために、5G通信システムではビームフォーミング(beamforming)、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)、FD-MIMO(Full Dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)及び大規模アンテナ(large scale antenna)技術が論議されている。さらに、システムのネットワーク改善のために、5G通信システムでは進化された小型セル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud Radio Access Network:cloud RAN)、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、機器間の通信(Device-to-Device(D2D)communication)、無線バックホール(wireless backhaul)、移動ネットワーク(moving network)、協力通信(cooperative communication)、CoMP(Coordinated Multi-Points)、及び受信端干渉除去(reception-end interference cancellation)などの技術開発が行われている。5G通信システムでは進歩されたコーディング変調(Advanced Coding Modulation、ACM)方式であるFQAM(Hybrid FSK and QAM Modulation)及びSWSC(Sliding Window Superposition Coding)と、進歩されたアクセス技術であるFBMC(Filter Bank Multi Carrier)、NOMA(non-orthogonal multiple access)、及びSCMA(sparse code multiple access)などが開発されている。
【0003】
人間が情報を生成して消費する人間中心のネットワークであるインターネットは、事物のような分散されたエンティティーが人間の介入無しに情報を交換して処理するモノのインターネット(Internet of Things;IoT)へ進化している。クラウドサーバーとの接続を通じるIoT技術及びビックデータ(Big Data)処理技術を組み合わせたIoE(Internet of Everything)技術が台頭されている。IoTを具現するために、センシング技術、有無線通信及びネットワークインフラ、サービスインターフェース技術、及び保安技術のような技術要素が要求され、最近には事物間の接続のためのセンサーネットワーク(sensor network)、M2M(Machine to Machine)、MTC(Machine Type Communication)などの技術が研究されている。IoT環境では接続された事物で生成されたデータを収集、分析して人間の生活に新しい価値を創出する知能型IT(Internet Technology)サービスが提供されることができる。IoTは既存のIT(information technology)技術と多様な産業間のコンバージェンス及び複合を介してスマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカー又はコネクテッドカー、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電、進歩された医療サービスなどの分野に応用されることができる。
【0004】
これに、5G通信システムをIoT網に適用するための多様な試みが行われている。例えば、センサーネットワーク(sensor network)、MTC(Machine Type Communication)、M2M(Machine to Machine)などの技術は5G通信技術がビームフォーミング、MIMO、及びアレイアンテナなどの技法によって具現されている。前述したビックデータ処理技術としてクラウドRAN(cloud Radio Access Network)が適用されることも5G技術とIoT技術の間のコンバージェンス(convergence)の一例と言えるだろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、無線通信システムに関し、より具体的に、UEからサービング基地局への多数のサービスのサポートのためのCSIフィードバックをサポートすることに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施例で、UEが提供される。UEは第1ダウンリンク制御情報(downlink control information;DCI)フォーマットを提供する第1物理的ダウンリンク制御チャンネル(physical downlink control channel;PDCCH)を受信するように構成された送受信機を含む。第1DCIフォーマットは物理的ダウンリンク共有チャンネル(physical downlink shared channel;PDSCH)の受信をスケジューリングし、MCS(modulation and coding)フィールドを含み、優先順位インジケーターフィールド(priority indicator field)を含む。UEは送受信機に動作可能に接続されたプロセッサをさらに含む。プロセッサは第1DCIフォーマットの優先順位インジケーターフィールドの値とMCSフィールドの値に基づいたMCSテーブルからの変調次数(modulation order)及びコードレート(code rate)に基づいて第1予め決定されたMCSテーブル又は第2予め決定されたMCSテーブルからMCSテーブルを決定するように構成される。送受信機は変調次数及びコードレートによってPDSCHで送信ブロック(transport block;TB)を受信するようにさらに構成される。プロセッサは第1DCIフォーマットの優先順位インジケーターフィールドの値に基づいてTB受信に応答してHARQ-ACK(hybrid automatic repeat request acknowledgement)情報の優先順位を決定するようにさらに構成される。
【0007】
他の実施例で、基地局が提供される。基地局は第1DCIフォーマットを提供する第1PDCCHを送信するように構成された送受信機を含む。第1DCIフォーマットはPDSCHの送信をスケジューリングし、MCSフィールドを含み、優先順位インジケーターフィールドを含む。基地局は送受信機に動作可能に接続されたプロセッサをさらに含む。プロセッサは第1DCIフォーマットの優先順位インジケーターフィールドの値と、及びMCSフィールドの値に基づいたMCSテーブルからの変調次数、及びコードレートに基づいて第1予め決定されたMCSテーブル又は第2予め決定されたMCSテーブルからMCSテーブルを決定するように構成される。送受信機は変調次数及びコードレートによってPDSCHでTBを送信するようにさらに構成される。TB送信に応答してHARQ-ACK情報の優先順位は第1DCIフォーマットの優先順位インジケーターフィールドの値に基づく。
【0008】
また他の実施例で、UEが異なる優先順位の情報を送受信する方法が提供される。方法は第1DCIフォーマットを提供する第1PDCCHを受信する段階を含む。第1DCIフォーマットはPDSCHの受信をスケジューリングし、MCSフィールドを含み、優先順位インジケーターフィールドを含む。方法は第1DCIフォーマットの優先順位インジケーターフィールドの値に基づいて第1予め決定されたMCSテーブル又は第2予め決定されたMCSテーブルからMCSテーブルを決定する段階と、MCSフィールドの値に基づいてMCSテーブルから変調次数及びコードレートを決定する段階と、変調次数及びコードレートによってPDSCHでTBを受信する段階と、及び第1DCIフォーマットの優先順位インジケーターフィールドの値に基づいたTB受信に応答してHARQ-ACK情報の優先順位を決定する段階と、を含む。
【0009】
他の技術的特徴は次の図面、説明及び請求項から通常の技術者に容易に明らかになり得る。
【0010】
以下の詳細な説明を行う前に、本特許明細書全体にかけて用いられる特定単語及び文句を定義する必要がある。「結合(couple)」という用語及びその派生語は、2以上の要素が互いに物理的に接触しても接触しなくても、2以上の要素間の何らかの直接又は間接通信を指す。「送信する」、「受信する」及び「通信する」という用語だけでなく、これらの派生語は、直接及び間接通信の両方を含む。「含む(include)」及び「構成する(comprise)」という用語だけでなくこの派生語は制限無しに含む(inclusion)ことを意味する。「又は」という用語は包括的であり、及び/又は(and/or)を意味する。「~と連関される(associated with)」という用語だけでなくこの派生語は、「~を含む(include)」、「~内に含まれる(included within)」、「~と相互接続する(interconnect with)」、「~を含有する(contain)」、「~に含有される(be contained within)」、「~に又は、~と接続する(connect to or with)」、「~に又は、~と結合する(couple to or with)」、「~と通信可能である(be communicable with)」、「~と協力する(cooperate with)」、「~をインタリーブする(interleave)」、「~を併置する(juxtapose)」、「~に近づく(be proximate to)」、「~に又は、~とバウンディングされる(be bound to or with)」、「有する(have)」、「所有している(have a property of)」、「~に又は、~と関係を有する(have a relationship to or with)」などを意味する。「制御部」という用語は少なくとも一つの動作を制御する任意のデバイス、システム又はその一部を意味する。前記制御部はハードウェア又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ及び/又はファームウエアで具現されることができる。任意の特定制御部に係る機能はローカル又は遠隔に関わらず中央集中化されたり分散されることができる。「少なくとも一つ(at least one of)」という語句は、項目のリストと共に用いられる時、羅列された項目の中の一つ以上の異なる組み合せが用いられ、リスト内には一つの項目だけが必要なことであることを意味する。例えば、「A、B及びCのうちの少なくとも一つ」は次の組み合せ:A、B、C、A及びB、A及びC、B及びC、及びA及びB及びCのうちのいずれか一つを含む。
【0011】
さらに、以下に説明する様々な機能は、1つ以上のコンピュータプログラムによって具現又はサポートすることができ、各コンピュータプログラムは、コンピュータ可読プログラムコード(computer readable program code)から形成され、コンピュータ可読媒体(computer readable medium)で具現される。用語「アプリケーション」及び「プログラム」用語は、適切なコンピュータ可読プログラムコードで具現するために適応された1つ以上のコンピュータプログラム、ソフトウェア構成要素(software components)、命令語セット(sets of instructions)、手順、機能、オブジェクト(object)、クラス、インスタンス(instance)、関連されたデータ又はその一部を指す。文句「コンピュータ可読プログラムコード」とはソースコード(source code)、オブジェクトコード(object code)及び実行可能なコード(executable code)を含む任意の類型のコンピューターコードが含まれる。「コンピュータ可読媒体」という文句は、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、ハードディスクドライブ、CD(compact disc)、デジタルビデオディスク(DVD)、又はその他の類型のメモリのようにコンピュータによってアクセスされることができる任意の類型の媒体を含む。「非-一時的(non-transitory)」コンピュータ可読媒体は一時的な電気的な又はその他の信号を送信する有線、無線、光学又はその他の通信リンクを排除する。非-一時的コンピュータ可読媒体はデータが永久的に記憶される媒体、及び再記録が可能な光ディスク又は消去可能なメモリ装置のような、データが記憶されて後で上書きされる(overwriting)媒体を含む。
【0012】
他の特定の単語及び文句の定義は本特許文書全体にわたって提供される。通常の技術者はほとんどの場合ではないが、この定義がこのような定義された単語及び文句の以前及び以後の使用に適用されることを理解しなければならない。
【発明の効果】
【0013】
本開示の一実施例によれば、UE又は基地局はユーザ装置(UE)からサービング基地局への多数のサービスのサポートのためのチャンネル状態情報(CSI)フィードバックをサポートすることによって多数の優先順位タイプのサービスをスケジューリングすることができる。
【0014】
本開示及びその利点に対するさらに完全な理解のために、以下の説明を添付図面と併せて参照する。同一照番号は同一部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本開示の実施例による例示的な無線ネットワークを示す
【
図4】本開示の実施例による例示的なDLスロット構造を示す
【
図5】本開示の実施例によるPUSCH送信又はPUCCH送信のための例示的なULスロット構造を示す
【
図6】本開示の実施例による例示的な無線送信経路を示す
【
図7】本開示の実施例による例示的な無線受信経路を示す
【
図8】本開示の実施例によって第1CQI報告及び第2CQI報告を提供するためのUE手順のフローチャートを示す
【
図9】本開示の実施例によって同じなCSI報告で第1CQI報告及び第2CQI報告を提供するためのUE手順のフローチャートを示す
【
図10】本開示の実施例によってUEが時間的にオーバーラップされるリソースでそれぞれの多数のPUCCHで多数のCSI報告を送信するように構成される時のPUCCHで送信するCSI報告を決定するためのUE手順のフローチャートを示す。
【
図11】本開示の実施例によってPDSCH受信をスケジューリングするためにも用いられるDCIフォーマットの検出に基づいてPUCCH送信時にPUSCH送信でトリガリングするA-CSI報告を決定するためのUE手順のフローチャートを示す
【
図12】本開示の実施例によってUEがPUSCH及びPUCCHを同時に送信する時のPUSCH又はPUCCHでUCIを多重化するかを決定するためのUE手順のフローチャートを示す
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下で論議される
図1乃至
図12、及び本特許文書で本開示の原理を説明するために用いられた多様な実施例は例示のみのためのことで、どんな方式でも本開示の範囲を制限する方式に解釈されてはいけない。通常の技術者は本開示の原理が適切に配置された任意のシステム又はデバイスで具現されることができるということを理解することができる。
【0017】
次の文書及び標準説明は本明細書に充分に説明されたように本開示に参照に統合される:3GPP TS 38.211v15.6.0,「NR;Physical channels and modulation;」3GPP TS 38.212v15.6.0,「NR;Multiplexing and Channel coding;」3GPP TS 38.213 15.6.0,「NR;Physical Layer Procedures for Control;」 3GPP TS 38.21415.6.0,「NR;Physical Layer Procedures for Data;」 3GPP TS 38.32115.6.0,「NR;Medium Access Control (MAC)protocol specification;」 and 3GPP TS 38.33115.6.0,「NR;Radio Resource Control (RRC)Protocol Specification。」
【0018】
以下の
図1乃至
図3は無線通信システムにおいてOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)又はOFDMA(orthogonal frequency division multiple access)通信技術を用いて具現される多様な実施例を説明する。
図1乃至
図3の説明は異なる実施例が具現されることができる方式に対する物理的又は構造的制限を意味しない。本の開始の異なる実施例は適切に配置された任意の通信システムで具現されることができる。
【0019】
図1は、本開示による例示的な無線ネットワークを示す。
図1に示された無線ネットワークの実施例は例示のみのためのことである。無線ネットワーク100の他の実施例は本開示の範囲を逸脱せず用いられることができる。
【0020】
図1に示されたように、無線ネットワークはgNB101(例えば、基地局(BS))、gNB102及びgNB103を含む。gNB101はgNB102及びgNB103と通信する。gNB101はさらにインターネット、独占的IP(Internet Protocol)ネットワーク又は他のデータネットワークのような少なくとも一つのネットワーク130と通信する。
【0021】
gNB102はgNB102のカバレージ領域120内の第1複数のUEに対するネットワーク130に無線広帯域アクセス(wireless broadband access)を提供する。第1複数のUEは第1複数のUEは小企業(small business;SB)に位置することができるUE111;企業(enterprise;E)に位置することができるUE112;WiFiホットスポット(hotspot;HS)に位置することができるUE113;第1住居地域(residence;R)に位置することができるUE114;第2住居地域(R)に位置することができるUE115;及びセルフォン(cell phone)、無線ラップトップ(wireless laptop)、無線PDAなどのようなモバイルデバイス(mobile device;M)であれば良いUE116を含む。gNB103はgNB103のカバレッジ領域125内の第2複数のUEに対するネットワーク130に無線広帯域アクセスを提供する。第2複数のUEはUE115及びUE116を含む。一部実施例で、gNB101-103のうちの一つ以上は互いに通信し、5G、LTE、LTE-A、WiMAX、WiFi又は他の無線通信技術を用いてUE111-116と通信することができる。一部実施例で、gNB101-103のうちの一つ以上は互いに通信し、5G/NR、LTE、LTE-A、WiMAX、WiFi又は他の無線通信技術を用いてUE111-116と通信することができる。
【0022】
ネットワークタイプによって「基地局」又は「BS」という用語は、送信ポイント(transmit point、TP)、送受信ポイント(transmit-receive point、TRP)、強化された基地局(enhanced base station、eNodeB又はeNB)、5G基地局(gNB)、マクロセル(macrocell)、フェムト セル(femtocell)、WiFiアクセスポイント(access point、AP)又はその他の無線可能なデバイス(wirelessly enabled device)のようにネットワークに無線アクセスを提供するように構成された任意の構成要素(又は構成要素のコレクション)を指称することができる。基地局は一つ以上の無線通信プロトコル(wireless communication protocol)、例えば、5G 3GPP NR(new radio interface/access)、LTE(long term evolution)、LTE-A(LTE-advanced)、高速パケットアクセス(high speed packet access、HSPA)、Wi-Fi802.11a/b/g/n/acなどによって無線アクセスを提供することができる。便宜上、用語「BS」及び「TRP」という用語は本特許文書で遠隔端末機(remote terminal)に無線アクセスを提供するネットワークインフラ構成要素(network infrastructure component)を指称するのに用いられる。さらに、ネットワークタイプによって、「ユーザ装置」又は「UE」という用語は「移動局(mobile station)」、「加入者局(subscriber station)」、「遠隔端末」、「無線端末」、「受信ポイント(receive point)」又は「ユーザデバイス」のような任意の構成要素を指称することができる。便宜上、「ユーザ装置」及び「UE」という用語は、本特許文書でUEが(移動電話又はスマートフォンのような)モバイルデバイス又は一般的に(デスクトップコンピューター(desktop computer)又は自動販売機(vending machine)のような)固定デバイス(stationary device)で見なされても、BSに無線にアクセスする遠隔無線装置を指称するのに用いられる。
【0023】
点線は、例示及び説明だけのために殆ど原型で示されたカバレッジ領域120及び125の大略的な範囲を示す。カバレッジ領域120及び125のようなgNBと連関されたカバレッジ領域はgNBの設定及び自然的及び人工的障害物(man-made obstruction)に係る無線環境の変化によって不規則な形状を含む他の形状を有することができることを明確に理解しなければならない。
【0024】
以下、より詳細に説明されるように、UE111-116のうちの一つ以上は新しい無線システムで多数のサービスに対する効率的なCSI報告のための回路、プログラミング又はこの組み合せを含む。特定実施例で、gNB101-103の一つ以上は新しい無線システムで多数のサービスに対する効率的なCSI報告のための回路、プログラミング又はこの組み合せを含む。
【0025】
図1は、無線ネットワーク100の一例を示すが、
図1に対する多様な変更が行うことができる。例えば、無線ネットワーク100は任意の数のgNB及び任意の数のUEを任意の適切な配置に含ませることができる。また、gNB101は任意の数のUEと直接通信することができ、ネットワーク130に対する無線広帯域アクセスをこのようなUEに提供することができる。類似にそれぞれのgNB102-103はネットワーク130と直接通信することができ、ネットワークに対する直接無線広帯域アクセスをUEに提供することができる。また、gNB(101、102及び/又は103)は外部電話ネットワーク又は他のタイプのデータネットワークのような他の又は付加的な外部ネットワークに対するアクセスを提供することができる。
【0026】
図2は、本開示の実施例による例示的なgNB102を示す。
図2に示されたgNB102の実施例は例示のみのためのことであり、
図1のgNB101及び103は同一又は類似の構成を持つことができる。しかし、gNBは多様な構成を持ち、
図2は本開示の範囲をgNBの任意の特定具現で制限しない。
【0027】
図2に示されたように、gNB102は多数のアンテナ205a-205n、多数のRF送受信機210a-210n、送信(transmit、TX)処理回路215及び受信(receive、RX)処理回路220を含む。gNB102はさらに制御部/プロセッサ225、メモリ230及びバックホールさらにネットワークインターフェース235を含む。
【0028】
RF送受信機210a-210nはアンテナ205a-205nから、ネットワーク100でUEによって送信された信号のような着信(incoming)RF信号を受信する。RF送受信機210a-210nはIF又は基底帯域信号を生成するように着信RF信号をダウン変換させる。IF又は基底帯域身信号(baseband signal)は基底帯域又はIF信号をフィルタリング、デコーディング及び/又はデジタル化することによって処理された基底帯域信号を生成するRX処理回路220に送信される。RX処理回路220は処理された基底帯域信号を追加の処理のための制御部/プロセッサ225に送信する。
【0029】
TX処理回路215は制御部/プロセッサ225から(音声データ(voice data)、ウェブデータ、電子メール又は対話形ビデオゲームデータ(interactive video game data)のような)アナログ又はデジタルデータを受信する。TX処理回路215は処理された基底帯域又はIF信号を生成するためで発信(outgoing)基底帯域データをエンコーディング、多重化及び/又はデジタル化する。RF送受信機210a-210nはTX処理回路215から発信処理された基底帯域又はIF信号を受信し、基底帯域又はIF信号をアンテナ205a-205nを介して送信されるRF信号でアップ変換する。
【0030】
制御部/プロセッサ225はgNB102の全体動作を制御する一つ以上のプロセッサ又は他の処理デバイスを含むことができる。例えば、制御部/プロセッサ225はよく知られた原理によってRF送受信機210a-210n、RX処理回路220及びTX処理回路215によって順方向チャンネル信号(forward channel signal)の受信及び逆方向チャンネル信号(reverse channel signal)の送信を制御することができる。制御部/プロセッサ225はより進歩された無線通信機能のような付加的な機能をさらにサポートすることができる。例えば、制御部/プロセッサ225は多数のアンテナ205a-205nからの発信信号が、所望の方向に発信信号を効果的に操縦(steering)するように異なるように加重されるビームフォーミング又は方向性ルーティング動作(directional routing operation)をサポートすることができる。多様な他の機能のうちの任意の機能は制御部/プロセッサ225によってgNB102でサポートされることができる。
【0031】
制御部/プロセッサ225はさらにOSのようなメモリ230に常住するプログラム及び他のプロセスを行うことができる。制御部/プロセッサ225は実行プロセスによって要求されるようにメモリ230内外でデータを移動させることができる。
【0032】
制御部/プロセッサ225はさらにバックホール又はネットワークインターフェース235に結合される。バックホール又はネットワークインターフェース235はgNB102がバックホール接続(backhaul connection)又はネットワークを介して他のデバイス又はシステムと通信することができるようにする。インターフェース235は任意の適切な有線又は無線接続を通じる通信をサポートすることができる。例えば、gNB102が(5G、LTE又はLTE-Aをサポートすることのような)セルラー通信システム(cellular communication system)の部分として具現される時、インターフェース235はgNB102が有線又は無線バックホール接続を介して他のgNBと通信することができるようにする。gNB102がアクセスポイントとして具現される時、インターフェース235はgNB102が有線又は無線ローカル領域ネットワーク(local area network)又は有線又は無線接続を介して(インターネットのような)より大きいネットワークに通信することができるようにする。インターフェース235はイーサネット(Ethernet)又はRF送受信機のような有線又は無線接続を通じる通信をサポートする任意の適切な構造を含む。
【0033】
メモリ230は制御部/プロセッサ225に結合される。メモリ230の部分はRAMを含むことができ、メモリ230の他の部分はフラッシュメモリ(Flash memory)又は他のROMを含むことができる。
【0034】
図2は、gNB102の一例を示すが、
図2に対する多様な変更が行うことができる。例えば、gNB102は
図2に示された任意の数のそれぞれの構成要素を含むことができる。特定例として、アクセスポイントは多数のインターフェース235を含むことができ、制御部/プロセッサ225は異なるネットワークアドレス(network address)の間でデータをルーティングするルーティング機能(routing function)をサポートすることができる。他の特定例として、TX処理回路215の単一インスタンス(instance)及びRX処理回路220の単一インスタンスを含むことで示されているが、gNB102は(RF送受信機当たり一つのような)それぞれの多数のインスタンスを含むことができる。また、
図2の多様な構成要素は組み合せるか、より細分化されたり省略されることができ、特定必要によって付加的な構成要素が付加されることができる。
【0035】
図3は、本開示の実施例による例示的なUE116を示す。
図3に示されたUE116の実施例は例示のみのためのことであり、
図1のUE111-115は同一又は類似の構成を持つことができる。しかし、UEは多様な構成を持ち、
図3は本開示の範囲をUEの任意の特定具現で制限しない。
【0036】
図3に示されたように、UE116はアンテナ305、無線周波数(radio frequency;RF)送受信機310、TX処理回路315、マイクロフォン320及び受信(RX)処理回路325を含む。UE116はさらにスピーカー330、プロセッサ340、入出力(input/output、I/O)インターフェース(interface;IF)345、タッチスクリーン(touchscreen)350、ディスプレー355及びメモリ360を含む。メモリ360はОS(operating system)361及び一つ以上のアプリケーション362を含む。
【0037】
RF送受信機310は、アンテナ305から、ネットワーク100のgNBによって送信されて着信RF信号を受信する。RF送受信機310は中間周波数(intermediate frequency;IF)又は基底帯域信号を生成するために着信RF信号をダウン変換する。IF又は基底帯域信号は基底帯域又はIF信号をフィルタリング、デコーディング及び/又はデジタル化することによって処理された基底帯域信号を生成するRX処理回路325に送信される。RX処理回路325は処理された基底帯域信号を(音声データのような)スピーカー330又は(ウェブブラウジングデータ(web browsing data)のような)追加の処理のためのプロセッサ340に送信する。
【0038】
TX処理回路315はマイクロフォン320からアナログ又はデジタル音声データを受信するかプロセッサ340から(ウェブデータ、電子メール又は対話形ビデオゲームデータのような)他の発信の基底帯域データを受信する。TX処理回路315は処理された基底帯域又はIF信号を生成するために発信の基底帯域データをエンコーディング、多重化及び/又はデジタル化する。RF送受信機310はTX処理回路315から発信処理された基底帯域又はIF信号を受信し、基底帯域又はIF信号をアンテナ305を介して送信されるRF信号でアップ変換する。
【0039】
プロセッサ340は一つ以上のプロセッサ又は他の処理デバイスを含むことができ、UE116の全体動作を制御するためにメモリ360に記憶されたOS361を行うことができる。例えば、プロセッサ340はよく知られた原理によってRF送受信機310、RX処理回路325及びTX処理回路315によって順方向チャンネル信号の受信及び逆方向チャンネル信号の送信を制御することができる。一部実施例で、プロセッサ340は少なくとも一つのマイクロプロセッサ又はマイクロ制御部を含む。
【0040】
プロセッサ340はさらにビーム管理のためのプロセスのようにメモリ360に常住する他のプロセス及びプログラムを行うことができる。プロセッサ340は実行プロセス(executing process)によって要求されるようにメモリ360内外でデータを移動させることができる。一部実施例で、プロセッサ340はOS361に基づくかgNB又はオペレーターから受信された信号に応答してアプリケーション362を行うように構成される。プロセッサ340はさらにラップトップコンピューター及びハンドヘルドコンピューター(handheld computer)のような他のデバイスに接続する能力をUE116に提供するI/Oインターフェース345に結合される。I/Oインターフェース345はこのようなアクセサリー(accessory)とプロセッサ340の間の通信経路(communication path)である。
【0041】
プロセッサ340はさらにタッチスクリーン350及びディスプレー355に結合される。UE116のオペレーターはタッチスクリーン350を用いてデータをUE116に入力することができる。ディスプレー355は液晶ディスプレー(liquid crystal display)、発光ダイオードディスプレー(light emitting diode display)、又はウェブサイト(web site)からのようにテキスト及び/又は少なくとも制限されたグラフィックをレンダリング(rendering)できる他のディスプレーであれば良い。
【0042】
メモリ360はプロセッサ340に結合される。メモリ360の一部はランダムアクセスメモリ(random access memory;RAM)を含むことができ、メモリ360の他の部分はフラッシュメモリ又は他の読み出し専用メモリ(read-only memory;ROM)を含むことができる。
【0043】
図3は、UE116の一例を示すが、
図3に対する多様な変更が行うことができる。例えば、
図3の多様な構成要素は組み合せるか、より細分化されたり省略されることができ、特定必要によって付加的な構成要素が付加されることができる。特定例として、プロセッサ340は一つ以上の中央処理ユニット(central processing unit;CPU)及び一つ以上のグラフィック処理ユニット(graphics processing unit;GPU)のような多数のプロセッサに分割されることができる。また、
図3は移動電話又はスマートフォンとして設定されたUE116を示すが、UEは他のタイプの移動又は固定デバイスとして動作するように設定されることができる。
【0044】
4G通信システムの商用化以後に増加した無線データトラフィックに対する需要を満たすため、改善した5G/NR又はpre-5G/NR通信システムを開発するための努力が行われた。したがって、5G/NR又はpre-5G/NR通信システムはさらに「4Gネットワーク以後(beyond 4G network)」又は「LTEシステム以後(post LTE System)」通信システムと呼ばれられている。5G/NR通信システムはより高いデータ送信率を達成するためにより高い周波数(mmWave)帯域、例えば、60GHz帯域で具現されるか力強なカバレッジ及び移動性サポートができるようにするために6GHzのようなより低い周波数帯域で具現されることで見なされる。無線波の伝播損失を減少させて送信距離を増加させるために、5G/NR通信システムではビームフォーミング、MIMO(multiple-input multiple-output)、FD-MIMO(full dimensional MIMO)、アレイアンテナ、アナログビームフォーミング及び大規模アンテナ技術が論議されている。また、5G/NR通信システムでは進歩された小型セル、クラウド無線アクセスネットワーク(RAN)、超高密度ネットワーク、機器の間(D2D)通信、無線バックホール、移動ネットワーク、協力通信、CoMP(coordinated multi-point)、受信端干渉除去などに基づいてシステムネットワーク改善のための開発が行われている。
【0045】
通信システムは基地局又は一つ以上の送信地点からUEへの送信を示すダウンリンク(DL)及びUEから基地局又は一つ以上の受信地点への送信を示すアップリンク(UL)を含む。
【0046】
セル上でDLシグナリング又はULシグナリングのための時間ユニットはスロットと指し、一つ以上のシンボルを含むことができる。シンボルはさらに付加的な時間ユニットの役目ができる。周波数(又は帯域幅(BW))ユニットはリソースブロック(RB)と指す。一つのRBは多数の副搬送波(SC)を含む。例えば、スロットは0.5ミリ秒又は1ミリ秒の持続時間を持つことができ、14個のシンボルを含むことができ、RBは15KHz又は30KHzなどのSCの間間隔を持つ12個のSCを含むことができる。一つのシンボルに対する一つのRB(one RB over one symbol)はPRB(physical RB)として指称される。
【0047】
DL信号は情報コンテンツを伝達するデータ信号、DL制御情報(DL control information;DCI)を伝達する制御信号及びパイロット信号(pilot signal)とも知られた基準信号(reference signal;RS)を含む。gNBはそれぞれの物理的DL共有チャンネル(physical DL shared channel;PDSCH)又は物理的DL制御チャンネル(physical DL control channel;PDCCH)を介してデータ情報又はDCIを送信する。PDSCH又はPDCCHは一つのスロットシンボルを含む多様なスロットシンボルの数を介して送信されることができる。簡潔性のために、UEによってPDSCH受信をスケジューリングするDCIフォーマットはDL DCIフォーマットと指し、UEからPUSCH送信をスケジューリングするDCIフォーマットはULDCIフォーマットと指す。
【0048】
gNBはチャンネル状態情報RS(channel state information RS;CSI-RS)及び復調RS(demodulation RS;DMRS)を含む多数のタイプのRSのうちの一つ以上を送信する。CSI-RSは主にUEが測定を行ってチャンネル状態情報(CSI)をgNBに提供するためのことである。チャンネル測定のために、非ゼロ電力CSI-RS(non-zero power CSI-RS;NZP CSI-RS)リソースが用いられる。干渉測定報告(interference measurement report;IMR)の場合、ゼロ電力CSI-RS(zero power CSI-RS;ZP CSI-RS)設定と連関されたCSI干渉測定(CSI interference measurement;CSI-IM)リソースが用いられる。CSIプロセスはNZP CSI-RS及びCSI-IMリソースから構成される。
【0049】
UEはgNBからDL制御シグナリング又は無線リソース制御(RRC)シグナリングのような上位階層シグナリングを介してCSI-RS送信パラメーターを決定することができる。CSI-RSの送信インスタンス(transmission instance)はDL制御シグナリングによって示されることができるか上位階層シグナリングによって設定されることができる。DMRSはそれぞれのPDCCH又はPDSCHのBWでのみ送信され、UEはDMRSを用いてデータ又は制御情報を復調することができる。
【0050】
図4は、本開示の実施例による例示的なDLスロット構造400を示す。
図4に示されたDLスロット構造400の実施例はただ例示のためのことであり、同一又は類似の構成を持つことができる。
図4は本開示の範囲を任意の特定具現で制限しない。
【0051】
DLスロット410はgNBがデータ情報、DCI又はDMRSを送信することができる
【数1】
シンボル420を含む。DLシステムBW
【数2】
はRBを含む。それぞれのRBは
【数3】
SCを含む。UEにはPDSCH送信BWのために総
【数4】
SC430に対して
【数5】
RBが割り当てられる。DCIを伝達するPDCCHはDLシステムBWにかけて実質的に拡散される制御チャンネル要素(control channel element;CCE)を介して送信される。第1スロットシンボル440はPDCCHを送信するためにgNBによって用いられることができる。第2スロットシンボル450はPDCCH又はPDSCHを送信するためにgNBによって用いられることができる。残りスロットシンボル460はPDSCH及びCSI-RSを送信するためにgNBによって用いられることができる。一部スロットでgNBはさらにシステム情報を伝達する同期化信号及びチャンネルを送信することができる。
【0052】
UL信号はさらに情報コンテンツを伝達するデータ信号、UL制御情報(UL control information;UCI)を伝達する制御信号、データ又はUCI復調と連関されたDMRS、gNBがULチャンネル測定を行うことができるようにするSRS(sounding RS)、及びUEがランダムアクセスを行うことができるようにするランダムアクセス(random access;RA)プリアンブルを含む。UEはデータ情報を送信し、これはさらに送信ブロック又はUL-SCH(UL shared channel)、又はそれぞれの物理的UL共有チャンネル(PUSCH)又は物理的UL制御チャンネル(PUCCH)を通じるUCIとして指称される。PUSCH又はPUCCHは一つのシンボルを含むスロットで可変数のシンボルを介して送信されることができる。
【0053】
UCIはPDSCHでデータ送信ブロック(TB)に対して正しいか正しくない検出を示すHARQ-ACK(hybrid automatic repeat request acknowledgement)情報、UEがUEのバッファーにデータを持っているか否かを示すスケジューリングリクエスト(scheduling request;SR)、及びgNBがUEへのPDSCH又はPDCCH送信のための適切なパラメーターを選択することができるようにするCSI報告を含む。HARQ-ACK情報には毎TBより小さい粒状度(granularity)が設定されることができ、コードブロック(code block;CB)又はCBのグループごとにあっても良く、ここでTBは多数のCBを含む。TBを提供するPDSCH受信がDCIフォーマットによってスケジューリングされる場合、DCIフォーマットはTB受信に応答するHARQ-ACK情報と共にPUCH送信のためのスロットを示すフィールドとPUCCH送信のためのPUCCHリソースを含むことができる。TBを提供するPDSCH受信のためのパラメーターが上位階層によって提供される場合、上位階層はさらにTB受信に応答するHARQ-ACK情報と共にPUCH送信のためのスロットとPUCCH送信のためのPUCCHリソースを提供することができる。
【0054】
スロットでのUEから第1UCI(HARQ-ACK情報、又はSR、又はCSI報告)を含む第1PUCCH送信がスロットでの第2UCIを含む第2PUCCH送信と時間的にオーバーラップされる時、UEはスロットでの第3PUCCH送信で第1UCIタイプ及び第2UCIタイプを多重化するための新しいPUCCHリソースを決定することができる。多重化は移行される予め決定されたタイムライン(timeline)を条件とする。
【0055】
UEからのCSI報告はUEがMCSテーブルにインデックスを提供することによって10%のような予め決定されたブロックエラー率(block error rate;BLER)を持つTBを検出するための最大変調及びコーディング方式(modulation and coding scheme;MCS)をgNBに通知するチャンネル品質インジケーター(CQI)、MIMO(multiple input multiple output)送信原理によって多数の送信機アンテナからの信号を組み合わせる方法をgNBに通知するプリコーディングマトリックスインジケーター(precoding matrix indicator;PMI)、及びPDSCHに対する送信ランク(rank)を示すランクインジケーター(rank indicator;RI)を含むことができる。CSI報告はさらにCSI報告の測定のために用いられるCSI-RSリソースを示すCSI-RSリソースインジケーター(CSI-RS resource indicator;CRI)を含むことができる。
【0056】
UL RSはDMRS及びSRSを含む。DMRSはそれぞれのPUSCH又はPUCCH送信のBWでのみ送信される。gNBはDMRSを用いてそれぞれのPUSCH又はPUCCHで情報を復調することができる。SRSはUL CSIをgNBに提供するためにUEによって送信され、TDDシステムの場合、SRS送信はさらにDL送信のためにPMIを提供することができる。付加的に、gNBと同期化又は初期上位階層接続を設定するために、UEはPRACH(physical random access channel)を送信することができる。
【0057】
UEがPUSCHでのデータ情報とPUCCHでのUCIを同時に送信する時、UEがPUCCH送信を取り消してPUSCH送信でHARQ-ACK情報又はCSIを多重化することができるように予め決定されたタイムライン条件のセットが充足されると、UEはPUSCHでのUL-SCHに対するTB及びUCIをいずれも多重化することができる。類似に、上述したように、UEが第1PUCCHと第2PUCCHを同時に送信する時、UEが第1及び第2PUCCH送信を取り消し、第3 PUCCH送信で相応するUCIを多重化することができるように予め決定されたタイムライン条件のセットが充足されると、UEは第3PUCCHでの相応するすべてのUCIを多重化することができる。
【0058】
図5は、本開示の実施例によってPUSCH送信又はPUCCH送信のための例示的なULスロット構造500を示す。
図5に示されたULスロット構造500の実施例はただ例示のためのことで同一又は類似の構成を持つことができる。
図5は本開示の範囲を任意の特定具現で制限しない。
【0059】
図5に示されたように、スロット510はUEがデータ情報、UCI又はDMRSを送信する
【数6】
シンボル520を含む。ULシステムBW
【数7】
はRBを含む。それぞれのRBは
【数8】
SCを含む。UEにはPUSCH送信BW(“X”=“S”)又はPUCCH送信BW(“X”=“C”)に対して総
【数9】
SC530に対して
【数10】
RBが割り当てられる。スロットの最後の一つ以上のシンボルはSRS送信550又は一つ以上のUEからの短いPUCCH送信を多重化するために用いられることができる。
【0060】
DL送信及びUL送信はDFT-spread-OFDMとして知られたDFTプリコーディングを用いる変形(variant)を含む直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing;OFDM)波形に基づくことができる。
【0061】
図6及び
図7は、本開示による例示的な無線送受信経路を示す。次の説明で、送信経路600はgNB(例えば、gNB102)で具現されることとして説明されることができるが、受信経路700はUE(例えば、UE116)で具現されることとして説明されることができる。しかし、受信経路700はgNBで具現されることができ、送信経路600はUEで具現されることができると理解される。一部実施例で、受信経路700は本開示の実施例で説明されたように2Dアンテナアレイを持つシステムに対するコードブック設計及び構造をサポートするように構成される。
【0062】
送信経路600はチャンネルコーディング及び変調ブロック(channel coding and modulation block)605、直列対並列(serial-to-parallel;S-to-P)ブロック610、大きさN逆高速フーリエ変換(inverse fast Fourier transform;IFFT)ブロック615、並列対直列(parallel-to-serial;P-to-S)ブロック620、サイクリックプレフィックス付加ブロック(add cyclic prefix block)625及びアップ変換器(up-converter;UC)630を含む。受信経路700はダウン変換器(down-converter;DC)755、サイクリックプレフィックス除去ブロック(remove cyclic prefix block)760、直列対並列(S-to-P)ブロック765、大きさN高速フーリエ変換(FFT)ブロック770、並列対直列(P-to-S)ブロック775、及びチャンネルデコーディング及び復調ブロック(channel decoding and demodulation block)780を含む。
【0063】
図6に示されたように、チャンネルコーディング及び変調ブロック605は情報ビット(information bit)のセットを受信し、コーディング(例えば、LDPC(low-density parity check)コーディング)を適用し、一連の周波数ドメイン変調シンボル(frequency-domain modulation symbol)を生成するために入力ビット(例えば、QPSK(quadrature phase shift keying)又はQAM(quadrature amplitude modulation))を変調させる。
【0064】
直列対並列ブロック610はNがgNB102及びUE116で用いられるIFFT/FFT大きさのN個の並列シンボルストリーム(parallel symbol stream)を生成するために直列変調されたシンボル(serial modulated symbol)を並列データ(parallel data)で変換する(例えば、逆多重化する(de-multiplex))。大きさN IFFTブロック615は時間-ドメイン出力信号(time-domain output signal)を生成するためにN個の並列シンボルストリーム上でIFFT演算を行う。並列対直列ブロック620は直列時間-ドメイン信号(serial time-domain signal)を生成するために大きさN IFFTブロック615からの並列時間-ドメイン出力シンボル(parallel time-domain output symbol)を変換する(例えば、多重化する)。サイクリックプレフィックス付加(add cyclic prefix)ブロック625はサイクリックプレフィックス(cyclic prefix)を時間-ドメイン信号に挿入する。アップ変換器630は無線チャンネルを通じる送信のためにサイクリックプレフィックス付加ブロック625の出力をRF周波数で変調させる(例えば、アップ変換させる)。信号はさらにRF周波数に変換する前に基底帯域でフィルタリングされることができる。
【0065】
gNB102から送信されたRF信号は無線チャンネルを通過した後にUE116に到逹し、gNB102での動作との逆動作(reverse operation)はUE116で行われる。
【0066】
図7に示されたように、ダウン変換器255は受信された信号を基底帯域周波数でダウン変換させて、サイクリックプレフィックス除去(remove cyclic prefix)ブロック760は直列時間-ドメイン基底帯域信号を生成するためにサイクリックプレフィックスを除去する。直列対並列ブロック765は時間-ドメイン基底帯域信号を並列時間-ドメイン信号で変換する。大きさN FFTブロック770はN個の並列周波数ドメイン信号を生成するためにFFTアルゴリズムを行う。並列対直列ブロック775は並列周波数ドメイン信号を一連の変調されたデータシンボルに変換する。チャンネルデコーディング及び復調ブロック780は元々の入力データストリームを復元するために変調されたシンボルを復調してデコーディングする。
【0067】
gNB101-103のそれぞれは
図6に図示されているようにダウンリンクでUE111-116に送信するのと類似の送信経路600を具現することができ、
図7に図示されているように、アップリンクでUE111-116から受信するのと類似の受信経路700を具現することができる。同様に、UE111-116のそれぞれはアップリンクでgNB101-103に送信するための送信経路600を具現することができ、ダウンリンクでgNB101-103から受信するための受信経路700を具現することができる。
【0068】
図6及び
図7におけるそれぞれの構成要素はハードウェアのみを用いるかハードウェアとソフトウェア/ファームウエアの組み合せを用いて具現されることができる。特定例として
図6及び
図7での構成要素のうちの少なくとも一部はソフトウェアで具現されることができるが、他の構成要素は構成可能なハードウェア又はソフトウェア及び構成可能なハードウェアの混合によって具現されることができる。例えば、FFTブロック770及びIFFTブロック715は構成可能なソフトウェアアルゴリズムとして具現されることができ、ここで大きさNの値は具現に応じて修正されることができる。
【0069】
また、FFT及びIFFTを用いることで説明されたが、これは例示であるだけで、本開示の範囲を制限することで解釈されることができない。離散フーリエ変換(discrete Fourier transform、DFT)及び逆離散フーリエ変換(inverse discrete Fourier transform、IDFT)関数のような他のタイプの変換が用いられることができる。DFT及びIDFT関数に対してN変数の値は任意の整数(例えば、1、4、3、4など)であっても良いが、FFT及びIFFT関数に対してはN変数の値は2の累乗である任意の整数(すなわち、1、2、4、8、16など)であっても良いことが理解できる。
【0070】
図6及び
図7は、無線送受信経路の例を図示するが、
図6及び
図7に対する多様な変更が行うことができる。例えば、
図6及び
図7における多様な構成要素は組み合せるか、より細分化されたり省略されることができ、特定必要によって付加的な構成要素が付加されることができる。また、
図6及び
図7は無線ネットワークで用いられることができるタイプの送受信経路の例を図示するためのことである。無線ネットワークで無線通信をサポートするために他の適切なアーキテクチャーが用いられることができる。
【0071】
UEからのCSI報告は周期的(P-CSI報告)であっても良く、PUCCH送信で多重化されることができ、半永久的(SP-CSI報告)であっても良く、上位階層によって設定されてDCIフォーマットによって活性化される周期的PUCCH又はPUSCH送信で多重化されることができるか、非周期的(A-CSI報告)であっても良くDCIフォーマットによってスケジューリングされるPUSCH送信で多重化されることができる。例えば、一つのCWを用いたPDSCH送信がRI≦4に適用されることができ、2個のCWを用いたPDSCH送信がRI>4に適用されることができることによってRI値がPMIビット幅とコードワード(CW)の数を決定するからCSI報告ペイロードはRI及び/又はCRIに依存する。
【0072】
CWの数からCQIの数が決定される。例えば、CQI報告帯域(「広帯域」又は「副帯域」)ごとに一つの報告に対し、CWごとに一つのCQIがある。また、UEには多数のNZP(non-zero-power)CSI-RSリソースが設定される時、CRIを報告するため、RI/PMI/CQIペイロードは可変数のポートが異なるCSI-RSリソースと連関される時のCRIの値に依存することができる。したがって、2つの部分(Part 1CSI及びPart 2CSI)を有するCSI報告を用いる必要がある。
【0073】
Part 1CSIはRI/CRI、第1CWに対するCQI、Type II CSIの場合、2つの階層に対する0ではない振幅係数の数のような付加的な情報を含み、予め決定されたペイロードを持つ。Part 2CSIはRI及びCRI情報を含み、一般的に、RI及びCRI値によって可変的なペイロードを持つ。第2部分のペイロードが第1部分のコンテンツに依存しない条件もある。このようなシナリオでは2つの部分のUCIの使用が単純化されることができる。
【0074】
CSI報告のための副帯域は隣接したPRBのセットとして定義される。副帯域でのPRBの数は上位階層によって提供されるかPDCCHでのDCIフォーマットによって提供されるDLシステム帯域幅の関数としてシステム動作で予め決定されることができる。CSI報告に対する構成には副帯域での多数のPRBが含まれることができる。「CSI報告帯域」はCSI報告のための連続的又は非連続的な副帯域のセットとして定義される。例えば、CSI報告帯域はDLシステム帯域幅内のすべての副帯域(広帯域CSI報告)を含むことができる。代案で、CSI報告帯域はDLシステム帯域幅内の副帯域のセットのみを含むことができ、これはさらに部分帯域CSI報告として指称される。
【0075】
UEは少なくとも一つのCSI報告帯域に対するCSI報告のために構成されることができる。このような構成は上位階層又はPDCCHでのDCIフォーマットによる構成であっても良い。mmWave搬送波周波数で動作する時のように多数のCSI報告帯域を介してCSIを報告するように構成される時、UEはN CSI報告帯域の任意のサブセットに対するCSIを報告することができる。サブセットのCSI報告帯域の数は上位階層によって提供されるかCSI報告をトリガリングするPDCCHでのDCIフォーマットによって示されることができる。UEはさらにCSI報告帯域の数に対する値を勧めることができる(recommend)。
【0076】
CSI報告生成のために、UEには例えば、NR仕様に説明されたようにCSI-ReportConfig IEに対する多数の構成が提供されることができ、ここで構成は(a)CQI値をMCSインデックス値(又はSE値)にマッピングするためのテーブル、(b)CSI報告が単一(広帯域)又は多数の(副帯域)CQIを含むかどうか、(c)測定する信号及び報告するCQI数量、(d)CSI報告がPUCCHで多重化される時のPUCCH送信のための周期及びオフセット、(e)PUCCH送信のためのPUCCHリソースなどを含むことができる。
【0077】
UEは送信ブロック(TB)受信のためのブロックエラー率(BLER)によって定量化された異なるそれぞれの受信信頼性を要する多数のサービスタイプとの通信のために構成されることができる。例えば、UEはウェブブラウジング又はファイルダウンロードのようなモバイル広帯域(mobile broadband;MBB)サービスと増強現実又は仮想現実(augmented reality or virtual reality;AR/VR)のような超高信頼性低遅延サービス(ultra-reliable low latency service;URLLC)を同時にサポートすることができ、ここでURLLCはMBBの場合より少なくとも10倍小さいTB BLERを要する。例えば、信号対干渉及び雑音の割合、又は経路損失(path-loss;PL)、又はUEが経験する基準信号受信電力(reference signal received power;RSRP)によって、サービングgNBはTBに対して異なるBLERをターゲット(target)とすることができる。
【0078】
A-CSI報告はDCIフォーマットによってトリガリングされることができ、UEはTBの有無にかかわらず連関されたPUSCH送信又は連関されたPUCCH送信でA-CSI報告を多重化する。フィールドの一つの値/状態はPUSCH送信で多重化されるA-CSI報告がないことを示す。フィールドの他の値は例えば、A-CSI報告のコンテンツを決定するNR仕様に説明されたようにCSI-ReportConfig情報要素(IE)の構成中の一つ以上にマッピングするように上位階層によって設定される。
【0079】
また、CSI報告が一般的にPDSCH受信と連関されてUEがPUSCH送信をスケジューリングするDCIフォーマットに対してPDCCHをモニタリングしないことによってPDSCH受信をスケジューリングするDCIフォーマットによってA-CSI報告をトリガリングすることが有利である。これはPUSCH送信をスケジューリングするDCIフォーマットを提供してA-CSI報告をトリガリングすることができるPDCCH受信のための検索空間セットがPDSCH受信をスケジューリングするDCIフォーマットを提供するPDCCH受信のための検索空間セットから分離した場合であっても良い。
【0080】
UEによるPDSCH受信をスケジューリングするDCIフォーマットにA-CSI報告トリガーを含むことはPUCCH送信でA-CSI報告のトリガリング及び多重化のための意図された機能を提供することができ、ここでUEはさらにPDSCHでTBのデコーディング結果に応答してHARQ-ACK情報を報告する。しかし、このようなメカニズムはUEがPDSCH受信をスケジューリングしてA-CSI報告をトリガリングするDCIフォーマットを検出することができない場合にエラーが発生しやすく、これは総UCIペイロード及び可能にはUEがPUCCH送信のために用いるリソースに対してgNBとUEの間に異なる理解を引き起こす。
【0081】
UEが多数のサービスタイプをサポートする場合、異なるサービスと連関されたCSI報告及び一般的にUCIはそれぞれのサービスの相対的な重要度(relative importance)を反映する異なる重要度の優先順位を持つことができる。PUCCH送信で多重化されたCSI報告の場合、それぞれのPDCCH送信の周期は異なることができ、したがって、UEは異なる優先順位のCSI報告と共に一つ以上のPUCCHを同時に送信する必要がある。
【0082】
単一PUCCH送信でのCSI報告の多重化はCSI報告がそれぞれの異なるサービスの異なる受信信頼性要求事項(reception reliability requirement)を反映する異なる受信信頼性要求事項を持つ時実質的に実現できない場合がある。また、UEはHARQ-ACK情報又は第1優先順位の第1サービスタイプと連関されたSRを有する第1PUCCH及び第2優先順位の第2サービスタイプと連関された一つ以上のCSI報告を持った第2PUCCHを同時に送信する必要がある。
【0083】
したがって、UEがPDSCH受信でTBデコーディングのために例えば、異なるBLERターゲットと連関された別個のCSI報告を提供できるようにする必要がある。UEがPDSCH受信でTBデコーディングのために例えば、それぞれの多数のBLERターゲットと連関された多数のCSI報告を提供できるようにする他の必要がある。UEによるA-CSI報告をトリガリングしない時のUEによるPDSCH受信をスケジューリングするDCIフォーマットを用いてA-CSI報告のトリガリングができるようにする他の必要がある。最後に、それぞれのUCIタイプが異なる送信優先順位を持つ時のUEが一つ以上のPUCCHを同時に送信する時のUEがPUCCHを送信するためのメカニズムを提供する他の必要がある。
【0084】
本開示の多様な実施例はUEがPDSCH受信でTBデコーディングのBLERに対して異なるターゲットと連関された別個のCSI報告を提供することができる。本開示の多様な実施例はさらにUEがPDSCH受信でTBデコーディングのBLERに対するそれぞれの多数のターゲットと連関された多数のCSI報告を提供できる。本開示の多様な実施例は付加的にUEによるA-CSI報告をトリガリングしない時のUEによるPDSCH受信をスケジューリングするDCIフォーマットを用いてA-CSI報告のトリガリングができる。本開示の多様な実施例はそれぞれのUCIタイプが異なる送信優先順位を持つ時のUEが一つ以上のPUCCHを同時に送信する時のUEがPUCCHを送信するメカニズムをさらに提供する。
【0085】
一実施例で、UEに対する構成はUEが同じなCSI報告又はそれぞれの多数のCSI報告で多数のCQI報告を提供するために提供される。例えば、多数のCQI報告はPDSCH受信でTBのデコーディングのためのそれぞれの多数のターゲットBLERと連関されることができる。一実施例で、gNBがセルのBWPに相応する単一CSI報告に対する多数のCQI報告を提供するようにUEを構成するためにCSI-ReportConfig IEに改善事項(enhancements)が提供される。
【0086】
UEはPDSCH受信でTBデコーディングのために例えば、相応するBLERセットに対するCQI報告のセットを提供するように構成されることができる。CQI報告値はPDSCHでTBの変調及びコーディング方式に対するMCSインデックス値又はSE(spectral efficiency)値と同等にマッピングされる。それぞれのマッピングテーブルは本開示でcqi-Tableとして指称される。それぞれのcqi-Tableはさらに連関(association)がシステム動作で定義されることができるBLERと連関されることができるか、以後に説明されるように上位階層によってUEに提供されることができる。例えば、表1及び表2はCQI報告のMCSインデックス値を変調次数及びコードレートにマッピングする第1cqi-Table及び第2cqi-Tableである。
【0087】
【0088】
【0089】
例えば、UEはcqi-Tableの第1MCSインデックス値を示すCQI報告及びcqi-Tableの第2MCSインデックス値を示す第2CQI報告を提供するために向上したCSI-ReportConfig IEによって構成されることができる。第2CQI報告はcqi-Tableのエントリー(entry)を示すことができるか、第1CQI報告に対するオフセットを提供することによって第1CQI報告と異なることができる(最小値及び最大値によって異なる)。また、第1MCSインデックス値と連関された第1BLERはシステム動作で明示されることができるが、第2MCSインデックス値と連関された第2BLERは向上したCSI-ReportConfig IEによって提供されることができるかCSI報告の一部としてUEによって示されることができる。例えば、第1MCSインデックス値段は0.1のような第1BLERと連関されることができ、第2MCSインデックス値はPDSCH受信でTBデコーディングのために0.001のような第2BLERと連関されることができる。
【0090】
図8は、本開示の実施例によって第1CQI報告及び第2CQI報告を提供するためのUE手順800のフローチャートを示す。
図8に図示されたUE手順800の実施例はただ例示のためのことである。
図8に示された一つ以上の構成要素は言及された機能を行うように構成された特殊回路で具現されることができるか、一つ以上の構成要素は言及された機能を行うための命令語を行う一つ以上のプロセッサによって具現されることができる。本開示の範囲を逸脱せず他の実施例が用いられる。
【0091】
図8に示されたように、UEはCSI報告で第1CQI報告及び第2CQI報告を提供するように上位階層によって構成され、ここで例えば、第1CQI報告はTBデコーディングのための第1BLERに相応し、第2CQI報告はTBデコーディングのための第2BLERに相応する。第1及び第2BLERのうちの少なくとも一つは上位階層によってUEに設定されることができるか段階810でCSI報告でUEによって報告される。UEにはCQI報告のためのBLERが設定されないかCSI報告でBLERを報告しない時、BLERはシステム動作で明示されることができる。
【0092】
UEは段階820で第1BLERに相応する第1CQI報告及び第2BLERに相応する第2CQI報告を決定する。UEは段階830で同じであるか別個のPUCCH又はPUSCH送信で第1CQI報告及び第2CQI報告を多重化する。
【0093】
例えば、UEは第1cqi-Tableでの第1MCSインデックス値を示す第1CQI報告及び第2cqi-Tableでの第2MCSインデックス値を示す第2CQI報告を提供するために向上したCSI-ReportConfig IEによって構成されることができる。例えば、第1及び第2cqi-Tableはそれぞれの第1及び第2BLERと連関されることができる。第1及び第2cqi-Tableのうちのいずれかまたは両方をシステム動作で定義されるか向上したCSI-ReportConfig IEによって提供されることができる。
【0094】
UEが同じなCSI報告で多数のCQI報告を提供するように構成される時、Part 1CSIはRI/CRI及び多数のCQI報告を含む。システム動作の仕様又は上位階層を通じる構成によって、UEはそれぞれのCQI報告に対するRI/CRI報告を提供するか多数のCQI報告からそれぞれのCQI報告に対する共通RI/CRI報告を提供することができる。それぞれのCQI報告に対するRI/CRI報告の場合に、異なるPDSCH送信ランクはそれぞれのBLERに対して活性化(enable)されることができ、別個のPart 2CSIはさらにCSI報告に提供されることができる。多数のCQI報告に対する共通RI/CRI報告の場合、CSI報告はUEが実際に多数のCQI報告を提供するという唯一の例外を除いて単一CQI報告を提供する時と同じである。
【0095】
多数のCQI報告は別個の(個個の)CQI報告であっても良いか、基準(reference)役目をする一つのCQI報告を除いて、多数のCQI報告は基準CQI報告に対する差等値(differential value)であっても良い。例えば、基準CQI報告は最も小さいBLERに対することであるか、BLERのセットで最大のBLERに対することであるか、UE受信機アンテナポートの最大数に相応することと同じ基準UE受信機構成に対することであれば良い。UEがCSI報告に多数のCQI報告を含む時、CSI報告はUEが一つのCQI報告のみを含む時と同一であるが、UEには多数のCQI報告に対して多数のそれぞれの構成が提供される。例えば、CQI報告に対する構成は連関されたBLER値又は連関されたcqi-Tableを含むことができる。同じなCSI報告に多数のCQI報告を提供することは特に第2CQIに対してよあ大きいすべてペイロードによってコーディング利得を提供してPUCCHオーバーヘッドを減らすことができることによって第1PUCCH送信で第1CQIを含む第1CSI報告と第2PUCCH送信で第2CQI(RI/CRI又はPMI無し)だけ含む第2CSI報告を別個で提供するより有利であり得る。
【0096】
図9は、本開示の実施例によって同じなCSI報告で第1CQI報告及び第2CQI報告を提供するためのUE手順900のフローチャートを示す。
図9に示されたUE手順900の実施例はただ例示のためのことである。
図9に示された一つ以上の構成要素は言及された機能を行うように設定された特殊回路で具現されることができるか、一つ以上の構成要素は言及された機能を行うための命令語を行う一つ以上のプロセッサによって具現されることができる。本開示の範囲を逸脱せず他の実施例が用いられる。
【0097】
図9に示されたように、UEは段階910でCSI報告のPart 1CSI906のような同じなCSI報告で第1CQI報告902及び第2CQI報告904を提供するように上位階層によって構成される。例えば、第1及び第2CQI報告は第1及び第2BLER、又は第1及び第2UE受信機アンテナ又はgNB送信機アンテナ構成、又は第1cqi-Table及び第2cqi-Tableに相応することができる。UEは段階920で第1CQI報告及び第2CQI報告を決定する。UEは段階930でCSI報告に第1CQI報告及び第2CQI報告を含む。CSI報告はさらにPart 1CSIに対するRI/CRIインディケーション及び Part 2CSIに対する付加的な情報を含むことができる。UEは段階940でPUCCH又はPUSCH送信でCSI報告を多重化する。
【0098】
UEがそれぞれの多数のPUCCH送信で多数のCSI報告を提供するように構成される時、UEは一つ以上のそれぞれのCSI報告を提供する一つ以上のPUCCHを時間-オーバーラップPUCCHリソースに送信する必要がある。UEは単一PUCCH送信で一つ以上のCSI報告を多重化するか一つ以上のPUCCH送信のうちの一部をドロップ(drop)し、単一PUCCH送信で残りPUCCHからCSI報告を多重化するように構成されることができる。例えば、UEは一つを除いたすべての時間-オーバーラップPUCCH送信をドロップすることができる。UEが単一PUCCH送信でCSI報告を多重化するように構成される時、UEにはさらに単一PUCCH送信のためのPUCCHリソースを決定するために別個のPUCCHリソースが設定されることができる。
【0099】
UEはさらに向上したCSI-ReportConfig IEに対する構成の一部であって良い送信優先順位に基づいて単一PUCCHで送信するCSI報告を決定することができる。次には優先順位がインデックスの降順と仮定されるが、優先順位がインデックスの昇順の場合にも同じな原則が適用される。例えば、優先順位がインデックスの降順の場合、第1CSI報告には送信優先順位0が設定されることができ、第2CSI報告には相応するCSI-ReportConfig IEの優先順位パラメーターの相応する値によって送信優先順位1が設定されることができ、UEが相応するPUCCH送信が時間的にオーバーラップされることで決定する時、UEはより小さい送信優先順位0と連関されたCSI報告と共にPUCCHのみを送信する。
【0100】
例えば、第1CSI報告構成は送信優先順位0を持つことができ、第2CSI報告構成は送信優先順位1を持つことができ、相応するPUCCH送信が時間的にオーバーラップする時、UEは単一PUCCH送信でCSI報告を多重化するかCSI-ReportConfig IEによって提供されるパラメーター優先順位に対してより小さい値(より大きい優先順位に相応する)と連関されたCSI報告を送信するように構成されることができる。デフォルトUE動作(default UE behavior)である異なる送信優先順位を持つCSI報告を多重化しない代りに、UEがこのような多重化を行うか否かは異なる送信優先順位値セットを持つ多数のCSI報告に対するかどうかがUEに設定されることができる上位階層によるUEに対する相応する構成に依存することができる。このような構成がUEに提供されない時、UEに対するデフォルト動作はPUCCH送信で異なる送信優先順位と連関されたCSI報告を多重化しないこともある。
【0101】
類似に、UEが第1優先順位を持つHARQ-ACK情報を持つPUCCH及び第2優先順位を持つCSI報告を持つPUCCHを送信し、UEが2個のPUCCH送信が時間的にオーバーラップされることで決定する場合、UEはより大きい優先順位を持つUCI(HARQ-ACK情報又はCSI報告)と共にPUCCHを送信し、同じな優先順位を持つ時のHARQ-ACK情報とCSI報告を同じなPUCCHで多重化することができる。デフォルトUE動作である異なる優先順位を持つCSI報告及びHARQ-ACK情報を多重化しない代りに、UEがこのような多重化を行うかどうかはHARQ-ACK情報及びPUCCH送信で異なる優先順位を持つCSI報告を多重化することが活性化されることを示す上位階層によるUEに対する相応する構成に依存することができる。このような構成は同じなPUCCHで異なる優先順位のCSI報告を多重化するための構成と同一であるか又は分離されることができる。
【0102】
図10は、本開示の実施例によってUEが時間的にオーバーラップされるリソースでそれぞれの多数のPUCCHで多数のCSI報告を送信するように構成される時、PUCCHで送信するCSI報告を決定するためのUE手順1000のフローチャートを示す。
図10に示されたUE手順1000の実施例はただ例示のためのことである。
図10に示された一つ以上の構成要素は言及された機能を行うように設定された特殊回路で具現されることができるか、一つ以上の構成要素は言及された機能を行うための命令語を行う一つ以上のプロセッサによって具現されることができる。本開示の範囲を逸脱せず他の実施例が用いられる。
【0103】
UEは段階1010で第1PUCCH送信での第1CSI報告及び第2PUCCH送信での第2CSI報告を多重化するように上位階層によって構成される。第1及び第2CQI報告は異なるcqi-Tableと連関されることができるそれぞれの第1及び第2CQI報告を含む。UEは段階1020で第1PUCCH送信と第2PUCCH送信が時間的にオーバーラップされるかどうかを決定する。第1及び第2PUCCH送信が時間的にオーバーラップされない時、UEは段階1030で第1CSI報告共に第1PUCCHを送信して第2CSI報告と共に第2PUCCHを送信する。第1及び第2PUCCH送信が時間的にオーバーラップされる時、UEはCSI-ReportConfig IEのように段階1040でPUCCHでそれぞれのCSI報告の送信を設定するIEに含まれる優先順位パラメーターの値を決定し、段階1050で相応する優先順位値がより小さい時の第1CSI報告と共に第1PUCCHを送信し、段階1060で相応する優先順位値がより小さい時の第2CSI報告と共に第2PUCCHを送信する。
【0104】
PDSCH受信でデータシンボルの復調及びTBのデコーディングのために、UEは変調次数及びコードレートを示す適切なエントリーを決定するためにPDSCH受信をスケジューリングするDCIフォーマットでのMCSフィールド値に相応するMCSテーブルが知る必要がある。MCSテーブルの決定は多数の手段によって活性化されることができる。例えば、PDSCH受信をスケジューリングするDCIフォーマットの場合、第1DCIフォーマットは第1MCSテーブルと連関されることができ、第2DCIフォーマットは第2MCSテーブルと連関されることができる。第1DCIフォーマットはさらに第1優先順位と連関されることができ、第2DCIフォーマットは第2優先順位と連関されることができる。例えば、PDSCH受信をスケジューリングするDCIフォーマットの場合、DCIフォーマットの優先順位インジケーターフィールドの第1値は第1MCSテーブルと連関されることができ、DCIフォーマットの優先順位インジケーターフィールドの第2値は第2MCSテーブルと連関されることができる。UEはPDSCH受信で提供されたTBに応答してUEが生成するHARQ-ACK情報に対する優先順位(又はHARQ-ACK情報を含むPUCCHに対する優先順位)を優先順位インジケーターフィールドの値によって決定する。
【0105】
PUSCH送信をスケジューリングするDCIフォーマットに対しても同じな接近方式が適用されることができる。例えば、PUSCH送信をスケジューリングするDCIフォーマットの場合、異なるDCIフォーマット又はDCIフォーマットでの優先順位インジケーターフィールドの異なる値はDCIフォーマットでMCSフィールドの値をマッピングしてPUSCH送信でUL-SCHのTBに対する優先順位を決定するための(又はPUSCH送信の優先順位を決定するための)MCSテーブルを決定するのに用いられることができる。
【0106】
MCSテーブルに対するDCIフォーマットの優先順位インジケーターフィールドに対する値の連関は上位階層によって提供されることができるかシステム動作で予め決定されることができる。例えば、gNBからの上位階層シグナリングは優先順位インジケーターフィールドの第1値がシステム動作で明示された第1MCSテーブルと連関されて優先順位インジケーターフィールドの第2値がシステム動作で明示された第3MCSテーブルと連関されることをUEに示すことができる。例えば、UEは第1MCSテーブルに対する優先順位インジケーターフィールド値0の連関及び第3MCSテーブルに対する優先順位インジケーターフィールド値1の連関を上位階層によって提供されることができる。一般的に、UEは予め決定されたり設定されたMCSテーブルセットからの第1MCSテーブルに対する優先順位インジケーターフィールド値0の連関及び予め決定されたり設定されたMCSテーブルセットからの第2MCSテーブルに対する優先順位インジケーターフィールド値1の連関を上位階層によって提供されることができる。代案で、上位階層によって設定される代わり、優先順位インジケーターフィールドとMCSテーブルの値の間のマッピングはシステム動作で予め決定されることができる。DCIフォーマットの優先順位インジケーターフィールドの値をMCSテーブル(cqi-Table)と連関させる代わり、DCIフォーマットに別個のフィールドを導入することも可能で、ここでフィールドは設定されるか予め決定されたMCSテーブルセットからMCSテーブル(cqi-Table)を示す。
【0107】
一実施例で、PDSCH受信のスケジューリングと連関されたDCIフォーマットによってトリガリングされるA-CSI報告ができるようにすることが考慮される。
【0108】
UEにはUEによるPDSCH受信をスケジューリングするDCIフォーマットを持つPDCCHをモニタリングしてUEからのPUSCH送信をスケジューリングするDCIフォーマットを持つPDCCHをモニタリングするための別個の検索空間セットが設定されることができる。例えば、UEがファイルダウンロード又はウェブブラウジングのようなDL支配的トラフィック(DL dominant traffic)及び稀少ULトラフィック(sparse UL traffic)を有する時、PDSCH受信をスケジューリングする第1DCIフォーマットに対する検索空間セットはPUSCH送信をスケジューリングする第2DCIフォーマットに対する検索空間セットより小さい周期を持つことができる。その後、第2DCIフォーマットを用いることによって必要なより大きい待機時間を避けるために第1DCIフォーマットによってA-CSI報告をトリガリングすることが有利である。
【0109】
UEによるPDSCH受信をスケジューリングする第1DCIフォーマットはA-CSIトリガーフィールドを含むことができる。A-CSIトリガーフィールドはUEからのPUSCH送信をスケジューリングする第2DCIフォーマットでA-CSIトリガーフィールドと同一又は異なることができる。A-CSIトリガーフィールドが第1及び第2DCIフォーマットの両方で同一な場合、UEにはA-CSI報告のコンテンツに対するA-CSIトリガーフィールドの状態のマッピングのための単一構成が提供されることができる。A-CSIトリガーフィールドが大きさ又は状態のマッピングで第1及び第2DCIフォーマットで異なる場合、UEには第1及び第2DCIフォーマットに対するA-CSI報告のコンテンツに対するA-CSIトリガーフィールドの状態のマッピングのための別個の構成が提供されることができる。
【0110】
PDSCH受信をスケジューリングするために用いられるDCIフォーマットのA-CSIトリガーフィールドがUEによってA-CSI報告をトリガリングする場合、A-CSIトリガーフィールドに対する以外のDCIフォーマットのコンテンツ/ビットはPDSCH受信代りにPUSCH又はPUCCH送信をスケジューリングするように再解釈されることができる。
【0111】
一例で、DCIフォーマットがPUSCH送信をスケジューリングするか又はPUCCH送信をスケジューリングするかどうかは上位階層によってUEに設定されることができる。他の例で、DCIフォーマットがPUSCH送信をスケジューリングするか又はPUCCH送信をスケジューリングするか否かはDCIフォーマットの再解釈されたコンテンツによってUEに示されることができる。PUCCH送信でA-CSI報告多重化のために、UEにはHARQ-ACK情報を持つPUCCH送信のためのことより上位階層によって別個のリソース構成が提供されることができる。
【0112】
DCIフォーマットがA-CSI報告と共にPUSCH送信をスケジューリングする時、DCIフォーマットのビット(A-CSI報告トリガーのビット以外のビット)の再解釈は次の情報フィールド:DCIフォーマットが例えば、1ビットを用いて(この情報がDCIフォーマットによって提供される場合)PUSCH送信をスケジューリングしたかどうか、又はPUCCH送信をスケジューリングしたかどうか;搬送波インジケーター;BWPインジケーター;PUSCH送信のための周波数ドメインリソース割り当て;PUSCH送信のための時間ドメインリソース割り当て;周波数ホッピングフラッグ;A-CSI報告変調及びコーディング方式のためのMCS;送信電力制御(TPC)命令;SRSリソースインジケーター;SRSリクエスト;PUSCH送信がUL上にあるか又はSUL搬送波上にあるかどうかに対する補充UL(supplementary UL;SUL)搬送波インジケーター;及び/又は予約されたビート又は付加的なフィールドのうちの一つ以上を提供することができる。
【0113】
DCIフォーマットがA-CSI報告と共にPUCCH送信をスケジューリングする時、DCIフォーマットのビット(A-CSI報告トリガーのビット以外のビット)の再解釈は次の情報フィールド:PUCCHリソースを提供するPUCCHリソースインジケーター;DCIフォーマットを持つPDCCH受信のスロットに対するPUCCH送信のためのスロットを提供するPDCCH対CSI報告タイミングインジケーター;及び/又はPUCCH送信のためのTPC命令のうちの一つ以上を提供することができる。
【0114】
図11は、本開示の実施例によってPDSCH受信をスケジューリングするためにしても用いられるDCIフォーマットの検出に基づいてPUCCH送信上でPUSCH送信でトリガリングするA-CSI報告を決定するためのUE手順1100のフローチャートを示す。
図11に示されたUE手順1100の実施例はただ例示のためのことである。
図11に示された一つ以上の構成要素は言及された機能を行うように構成された特殊回路で具現されることができるか、一つ以上の構成要素は言及された機能を行うための命令語を行う一つ以上のプロセッサによって具現されることができる。本開示の範囲を逸脱せず他の実施例が用いられる。
【0115】
UEは段階1110でPDSCH受信又はPUSCH又はPUCCH送信でのA-CSI報告の多重化をスケジューリングするのに用いられることができるDCIフォーマットを検出する。UEは段階1120でDCIフォーマットでのA-CSI報告トリガーフィールドがPUSCH又はPUCCH送信でのA-CSI報告の多重化をスケジューリングするかどうかを決定する。A-CSI報告トリガーフィールドがPUSCH又はPUCCH送信でA-CSI報告の多重化をトリガリングする場合、UEは段階1130でA-CSI報告トリガーフィールドの値によって示されるようにA-CSI報告と共にPUSCH又はPUCCH送信をスケジューリングすることとしてDCIフォーマットの情報を再解釈する。A-CSI報告トリガーフィールドがPUSCH又はPUCCH送信でA-CSI報告の多重化をトリガリングしない場合、UEは段階1140でDCIフォーマットによってPDSCHを受信する。
【0116】
一実施例で、それぞれの優先順位に基づいて、送信に対する電力割り当てを含むPUSCH又はPUCCHチャンネル送信の決定が考慮される。
【0117】
UEは総送信電力が送信オケージョンiで最大送信電力PCMAX(i)を超過する場合、それぞれの送信優先順位に基づいてチャンネル又は信号送信に対する電力割り当てのための優先順位を決定することができる。例えば、UEがPCell(primary cell)のような第1セル上の第1CSI報告を持つ第1PUCCH及びPSCell(primary secondary cell)のような第2セル上の第2CSI報告を持つ第2PUCCHを送信し、第2CSI報告に対する優先順位値が第1CSI報告に対する優先順位値より小さい場合、UEはPSCell上で第2PUCCH送信に対する電力割り当てを優先順位化する。
【0118】
SR(scheduling request)、SPS PDSCH受信に応答するHARQ-ACK情報、周期的なPUSCH送信などのような優先順位値と連関されることができる他の情報の送信にも同じな原理が拡張されることができる。例えば、第1及び第2PUCCH送信が時間的にオーバーラップされ、そうではなければ総送信電力が送信オケージョンiに対して(優先順位化無しに)PCMAX(i)を超過する時のHARQ-ACK情報又はSRに対する構成と連関された第1PUCCH送信が第2PUCCH送信と連関されたHARQ-ACK情報又はSRに対する構成と連関された優先順位値より小さい優先順位値を持つ場合、UEはHARQ-ACK情報又はSRを有する第2PUCCH送信よりHARQ-ACK情報又はSRを有する第1PUCCH送信に対する電力割り当てを優先順位化する。
【0119】
データ情報又はUCIに対する送信優先順位はさらにPUSCH送信でUCIの多重化を決定するためにUEによって用いられることができる。例えば、PUSCH送信をスケジューリングするDCIフォーマットによるインディケーション又は上位階層によるPUSCH送信の構成からのインディケーションに基づいて、UEはPUSCH送信のための送信優先順位を決定することができる。例えば、PUSCH送信がDCIフォーマットによってスケジューリングされる場合、UEはDCIフォーマット大きさに基づくか、DCIフォーマットのCRCをスクランブリング(scrambling)するRNTIに基づくか、DCIフォーマットの優先順位インジケーターフィールドによる明示的なインディケーションに基づいてPUSCH送信のための優先順位を決定することができる。PDSCH受信をスケジューリングしてPUCCH送信で連関されたHARQ-ACK情報の多重化をトリガリングするDCIフォーマットによるインディケーションに基づくか、上位階層によるPUCCH送信の構成からのインディケーションに基づいて、UEはPUCCH送信(又はPUCCH送信で多重化されたUCI)のための相応する優先順位を決定することができる。
【0120】
PUSCH送信とPUCCH送信が時間的にオーバーラップされ、UEが同時PUSCH及びPUCCH送信ができないか設定されない場合、UEはPUSCHでUCIを多重化し、UCI/PUCCH及びUL-SCH/PUSCHが同じな優先順位と連関される時のPUSCHを送信するか、UCIを多重化せずPUSCHのみを送信し、PUSCHがPUCCHより小さい優先順位パラメーターの値(より大きい優先順位)と連関される場合、PUCCHを送信しないか、PUCCHがPUSCHより小さい優先順位パラメーターの値(より大きい優先順位)と連関される時、PUCCHのみを送信してPUSCHを送信しないように決定することができる。UEが多数のPUSCHを送信する時、例えば、UEがUL搬送波アグリゲーションで動作し、PUCCHがすべての多数のPUSCHより小さい優先順位パラメーターの値(より大きい優先順位)と連関される時、UEは多数のPUSCHを送信しない。PUSCH送信とPUCCH送信が時間的にオーバーラップされ、UEが同時PUSCH及びPUCCH送信ができて設定される時、UEはPUSCH及びPUCCHを送信する。
【0121】
PUCCHで優先順位が異なるUCIタイプを多重化することと類似に、UEがPUSCHで異なる優先順位のUCI及びTB/UL-SCHを多重化するかどうかはサービングgNBからの上位階層シグナリングによって活性化されることができる。構成はUCIタイプごとに成ることができ、HARQ-ACK情報を多重化してCSI報告を多重化するために別個で提供されることができる。同期は異なるUCIタイプが異なる重要性を持つことができ、異なるペイロード又は受信信頼性要求事項を持つことができる。例えば、UEはHARQ-ACK情報を多重化するように示され、PUSCHでTB/UL-SCHの優先順位と異なる優先順位のCSI報告を多重化するように示されないこともある。
【0122】
構成はさらに優先順位値ごとに行うことができ、優先順位値ごとに分離されることができる。例えば、同期はHARQ-ACK情報の重要度が大きく、ペイロードが一般的に小さいため低い優先順位のTB/UL-SCHとPUSCHでのより大きい優先順位のHARQ-ACK情報を多重化することが好ましく、低い優先順位のTB/UL-SCHに対する潜在的否定的な影響は容認されることができるが、その反対は適用されないこともある(この場合、オーバーラップの場合、UEは低い優先順位のHARQ-ACK情報と共にPUCCH送信をドロップ(drop)し、より大きい優先順位のTB/UL-SCHを持つPUSCHを送信する)。例えば、UEはより小さい優先順位のTB/UL-SCHを持つPUSCHでより大きい優先順位のHARQ-ACK情報を多重化するように示されることができ、より大きい優先順位のTB/UL-SCHを持つPUSCHでより小さい優先順位のHARQ-ACK情報を多重化するように示されないこともある。構成はさらにDCIフォーマットによってスケジューリングされるPUSCH送信と上位階層によって設定されるPUSCH送信に対して分離することができる。同じなPUCCHで異なる優先順位のUCIタイプを多重化する場合にも同じな手順が適用されることができる。例えば、UEにはPUCCHでより小さい優先順位のHARQ-ACK情報をより大きい優先順位のCSI報告と多重化するための第1インディケーションが提供されることができ、PUCCHでより大きい優先順位のHARQ-ACK情報をより小さい優先順位のCSI報告と多重化するための第2インディケーションが提供されることができない(この場合、オーバーラップの場合、UEはより小さい優先順位のCSI報告と共にPUCCHをドロップしてより大きい優先順位のHARQ-ACK情報と共にPUCCHを送信する)。
【0123】
図12は、本開示の実施例によってUEがPUSCH及びPUCCHを同時に送信する時のPUSCH又はPUCCHでUCIを多重化するかを決定するためのUE手順1200のフローチャートを示す。
図12に示されたUE手順1200の実施例はただ例示のためのことである。
図12に示された一つ以上の構成要素は言及された機能を行うように構成された特殊回路で具現されることができるか、一つ以上の構成要素は言及された機能を行うための命令語を行う一つ以上のプロセッサによって具現されることができる。本開示の範囲を逸脱せず脱他の実施例が用いられる。
【0124】
図12に示されたように、UEは段階1210で一つ以上のPUSCH及びPUCCHを同時に送信するだろう。UEは段階1220でPUCCH送信(又はPUCCH送信でのUCI)に対する優先順位及び同じな優先順位を持つ一つ以上のPUSCH送信(又はPUSCH送信でのデータ又はUCI)に対する優先順位を決定する。UEは段階1230でUEがPUCCHと一つ以上のPUSCHを同時に送信することができるかどうかを決定する。UEがPUCCH及び一つ以上のPUSCHを同時に送信する場合、UEは段階1240でPUCCH優先順位が一つ以上のPUSCHに対する優先順位と等しいかどうかを決定する。
【0125】
PUCCH優先順位が一つ以上のPUSCHに対する優先順位と等しい場合、UEは段階1250で一つ以上のPUSCHからPUSCHでのUCIを多重化し、一つ以上のPUSCHを送信し、PUCCHを送信しない。PUCCH優先順位が一つ以上のPUSCHに対する優先順位と同じではない場合、UEは段階1260でPUCCH優先順位が一つ以上のPUSCHに対する優先順位より大きいかどうかを決定する。PUCCH優先順位が一つ以上のPUSCHに対する優先順位より大きい場合、UEは段階1270でPUCCHからUCIを多重化せず一つ以上のPUSCHを送信し、PUCCHを送信しない。PUCCH優先順位が一つ以上のPUSCHに対する優先順位より小さい場合、UEは段階1280でUCIを有するPUCCHを送信し、一つ以上のPUSCHのうちの任意のことを送信しない。UEがPUCCHと一つ以上のPUSCHを同時に送信することができる場合、UEは段階1290でPUCCHと一つ以上のPUSCHを送信する。
【0126】
本開示が例示的な実施例に説明されたが、多様な変更及び修正が通常の技術者に提示されることができる。本開示は添付された請求項の範疇内に属するこのような変更及び修正を含むことに意図される。本出願での説明は任意の特定要素、段階又は機能が請求範囲に含まれなければならない必須要素であることを暗示することに解釈されてはいけない。特許された主題(patented subject matter)の範囲は請求項によって定義される。
【符号の説明】
【0127】
100 無線ネットワーク
101-103 gNB
111-116 UE
120,125 カバレージ領域
130 ネットワーク
205a-205n アンテナ
210a-210n RF送受信機
215 送信(transmit、TX)処理回路
220 受信(receive、RX)処理回路
225 制御部/プロセッサ
230 メモリ
235 ネットワークインターフェース
305 アンテナ
310 無線周波数(radio frequency;RF)送受信機
315 TX処理回路
320 マイクロフォン
325 受信(RX)処理回路
330 スピーカー
340 プロセッサ
345 入出力(input/output、I/O)インターフェース(interface;IF)
350 タッチスクリーン(touchscreen)
355 ディスプレー
360 メモリ
361 ОS(operating system)
362 アプリケーション