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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-24
(45)【発行日】2025-02-03
(54)【発明の名称】自動二輪車動力取り出し装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 25/08 20060101AFI20250127BHJP
   F04D 25/08 20060101ALI20250127BHJP
   F04D 29/58 20060101ALI20250127BHJP
【FI】
B60K25/08
F04D25/08 Z
F04D29/58 Z
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2024106607
(22)【出願日】2024-07-02
【審査請求日】2024-07-03
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523055570
【氏名又は名称】佐々木 勉
(74)【代理人】
【識別番号】100121337
【弁理士】
【氏名又は名称】藤河 恒生
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 勉
【審査官】高瀬 智史
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-156363(JP,A)
【文献】登録実用新案第3141570(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2016/0061692(US,A1)
【文献】特開2014-076781(JP,A)
【文献】特開2005-019231(JP,A)
【文献】国際公開第2014/009941(WO,A1)
【文献】特開2016-121976(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 25/08
F04D 25/08
F04D 29/58
B63H 21/175
G01M 17/007
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
台座と、
前側ローラ本体とその中心軸に沿って形成された前側ローラ軸体を有し、該前側ローラ軸体が前記台座に回転自在に取り付けられ、該前側ローラ本体の上に自動二輪車の後輪が載せられ得る前側ローラと、
後側ローラ本体とその中心軸に沿って形成された後側ローラ軸体を有し、該後側ローラ軸体が前記台座に回転自在に取り付けられ、該後側ローラ本体の上に前記自動二輪車の前記後輪が載せられて前記後側ローラ軸体から外部機器を駆動する動力を取り出し得る後側ローラと、
前記台座に固定され前記自動二輪車を上方から押圧して保持し得る自動二輪車保持機構と、
複数枚の羽根と噴出口を有し、該複数枚の羽根の各々が前記前側ローラ軸体に固定された回転軸体のまわりに放射状に取り付けられており、前記自動二輪車の前記後輪が回転したとき、前記前側ローラ軸体の回転に追従して前記複数枚の羽根が回転して前記噴出口から前記自動二輪車のエンジンに向かって風を噴出する送風機と、
を備え
前記噴出口は、フレキシブルで形状を維持可能なノズルの先端に形成されている自動二輪車動力取り出し装置。
【請求項2】
台座と、
前側ローラ本体とその中心軸に沿って形成された前側ローラ軸体を有し、該前側ローラ軸体が前記台座に回転自在に取り付けられ、該前側ローラ本体の上に自動二輪車の後輪が載せられ得る前側ローラと、
後側ローラ本体とその中心軸に沿って形成された後側ローラ軸体を有し、該後側ローラ軸体が前記台座に回転自在に取り付けられ、該後側ローラ本体の上に前記自動二輪車の前記後輪が載せられて前記後側ローラ軸体から外部機器を駆動する動力を取り出し得る後側ローラと、
前記台座に固定され前記自動二輪車を上方から押圧して保持し得る自動二輪車保持機構と、
複数枚の羽根と噴出口を有し、前記自動二輪車の前記後輪が回転したとき、前記前側ローラ軸体の回転に追従して前記複数枚の羽根が回転して前記噴出口から前記自動二輪車のエンジンに向かって風を噴出する送風機と、
を備え、
前記自動二輪車保持機構は、各々の下部において前記台座の左側と右側に固定される一対の側部と、該一対の側部の各々の上部に接続され、前記自動二輪車の上面に接し得る天部と、を有しており、
前記自動二輪車保持機構には、前記一対の側部の各々に、下部から上部までの長さを調整可能なターンバックルが設けられている自動二輪車動力取り出し装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動二輪車の後輪の動力を取り出す自動二輪車動力取り出し装置に関する。
【背景技術】
【0002】
災害地などにおいて、動力を得ることは最も重要なことの一つである。得た動力により、発電機を動かして電力にしたり、ポンプを動かして河川、池などの水源の水を浄化し飲料水や生活用水にしたりすることができる。
【0003】
そのような動力は、例えば、特許文献1に開示されているように、自転車の後輪の回転力とすることができる。特許文献1では、自転車のスタンドを立てて後輪にポンプを連結させ、ペダルをこぐことで生じた後輪の回転力によりポンプを動かして水源の水を浄化し飲料水にしている。また、動力は、例えば、特許文献2に開示されているように、自動二輪車(原付バイク)の後輪の回転力とすることができる。特許文献2では、前側ローラ及び後側ローラが回転自在に取り付けられた台座(架台)と台座に固定され自動二輪車を保持する自動二輪車保持機構(直立保持機構)を備える自動二輪車動力取り出し装置が設けられている。発電機は、回転伝達機構を介して後側ローラに連結されている。そして、特許文献2では、前側ローラ及び後側ローラの上に自動二輪車の後輪を載せ、自動二輪車のエンジンを起動して生じた後輪の回転力により発電機を動かして電力にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開WO00/59832号公報
【文献】特開2019-156363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2に開示されているような自動二輪車の後輪の回転力を動力とすると、特許文献1に開示されているような自転車の後輪の回転力を動力とするのに比べ、燃料が必要になるが、大きな動力を得ることができる。しかし、自動二輪車は、エンジンを起動するとエンジンが発熱する。エンジンは、走行していれば、風を受けて冷却されるが、走行せずに後輪を回転させるならば、何らかの発熱対策が必要である。
【0006】
本発明は係る事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構造でありながら、自動二輪車の後輪の動力を取り出すことができ、かつ、自動二輪車のエンジンの発熱対策ができる自動二輪車動力取り出し装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の自動二輪車動力取り出し装置は、台座と、前側ローラ本体とその中心軸に沿って形成された前側ローラ軸体を有し、該前側ローラ軸体が前記台座に回転自在に取り付けられ、該前側ローラ本体の上に自動二輪車の後輪が載せられ得る前側ローラと、後側ローラ本体とその中心軸に沿って形成された後側ローラ軸体を有し、該後側ローラ軸体が前記台座に回転自在に取り付けられ、該後側ローラ本体の上に前記自動二輪車の前記後輪が載せられて前記後側ローラ軸体から外部機器を駆動する動力を取り出し得る後側ローラと、前記台座に固定され前記自動二輪車を上方から押圧して保持し得る自動二輪車保持機構と、複数枚の羽根と噴出口を有し、該複数枚の羽根の各々が前記前側ローラ軸体に固定された回転軸体のまわりに放射状に取り付けられており、前記自動二輪車の前記後輪が回転したとき、前記前側ローラ軸体の回転に追従して前記複数枚の羽根が回転して前記噴出口から前記自動二輪車のエンジンに向かって風を噴出する送風機と、を備え、前記噴出口は、フレキシブルで形状を維持可能なノズルの先端に形成されている。
【0008】
請求項2に記載の自動二輪車動力取り出し装置は、台座と、前側ローラ本体とその中心軸に沿って形成された前側ローラ軸体を有し、該前側ローラ軸体が前記台座に回転自在に取り付けられ、該前側ローラ本体の上に自動二輪車の後輪が載せられ得る前側ローラと、後側ローラ本体とその中心軸に沿って形成された後側ローラ軸体を有し、該後側ローラ軸体が前記台座に回転自在に取り付けられ、該後側ローラ本体の上に前記自動二輪車の前記後輪が載せられて前記後側ローラ軸体から外部機器を駆動する動力を取り出し得る後側ローラと、前記台座に固定され前記自動二輪車を上方から押圧して保持し得る自動二輪車保持機構と、複数枚の羽根と噴出口を有し、前記自動二輪車の前記後輪が回転したとき、前記前側ローラ軸体の回転に追従して前記複数枚の羽根が回転して前記噴出口から前記自動二輪車のエンジンに向かって風を噴出する送風機と、を備え、前記自動二輪車保持機構は、各々の下部において前記台座の左側と右側に固定される一対の側部と、該一対の側部の各々の上部に接続され、前記自動二輪車の上面に接し得る天部と、を有しており、前記自動二輪車保持機構には、前記一対の側部の各々に、下部から上部までの長さを調整可能なターンバックルが設けられている。
【発明の効果】
【0009】
本発明の自動二輪車動力取り出し装置によれば、簡易な構造でありながら、自動二輪車の後輪の動力を取り出すことができ、かつ、自動二輪車のエンジンの発熱対策ができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係る自動二輪車動力取り出し装置に自動二輪車の後輪を配置したときの状態を縮小して示す右側面図である。
図2】同上の自動二輪車動力取り出し装置を示す右側面図である。
図3】同上の自動二輪車動力取り出し装置を示す平面図である。
図4】同上の自動二輪車動力取り出し装置を示す正面図である。
図5図3の自動二輪車動力取り出し装置にポンプと発電機を取り付けたときの平面図である。
図6】同上の自動二輪車動力取り出し装置の姿勢安定具を用いたときの様子を部分的に示す正面図であって、(a)が姿勢安定具を荷台に固定した場合、(b)が2個の姿勢安定具で自動二輪車の一部を挟み込んだ場合である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態を説明する。本発明の実施形態に係る自動二輪車動力取り出し装置1は、図1に示すように、自動二輪車MCの後輪RWの動力を取り出すものである。この自動二輪車動力取り出し装置1は、図2図4に示すように、台座2と前側ローラ3と後側ローラ4と自動二輪車保持機構5と送風機6とを備える。なお、本願において自動二輪車MCは、エンジンを起動することで後輪RWが回転する二輪車を言い、原動機付自転車、普通自動二輪車、大型自動二輪車を含むものとする。
【0012】
台座2は、後に詳述する前側ローラ3と後側ローラ4と自動二輪車保持機構5と送風機6が取り付けられ、地面に接して、後述するように自動二輪車MCの後輪RWが前側ローラ3と後側ローラ4の上に載せられたときにそれらの重量を支える。台座2(及び前側ローラ3、後側ローラ4、自動二輪車保持機構5)は、金属製又は強靭な合成樹脂製などとすることができる。
【0013】
前側ローラ3は、前側ローラ本体31と前側ローラ軸体32を有している。前側ローラ軸体32は、前側ローラ本体31の中心軸に沿って形成されたものであり、前側ローラ本体31の軸方向の両側に飛び出ている。前側ローラ軸体32は、台座2に回転自在に取り付けられている。通常は、前側ローラ軸体32は、台座2に軸受を介して取り付けられている。前側ローラ本体31は、その上に自動二輪車MCの後輪RWが載せられ得る。
【0014】
前側ローラ軸体32は、好ましくは、台座2に対する前後方向の位置が調整可能である。そのためには、台座2の左部と右部に前後方向に長い締結具挿通孔2a、2aを形成し、前側ローラ軸体32が取り付けられる左右の前側ローラ取付部材21、21を各々の締結具挿通孔2a、2aに沿って締結具21A(図では、各々2個の締結具21A)とともに前後に移動させてその締結具21Aで位置固定するようにできる(図3参照)。前側ローラ軸体32の台座2に対する前後方向の位置が調整可能であると、自動二輪車MCの後輪RWの大きさに合わせて前側ローラ3と後側ローラ4の間の距離を調整することが可能である。なお、左右の前側ローラ取付部材21、21は、台座2の一部である。また、締結具は特に限定されるものではないが、図2図4においては、締結具21Aを含めた全ての締結具は、ワッシャが付いた蝶ネジで示している。
【0015】
後側ローラ4は、前側ローラ3の後方に設けられている。後側ローラ4は、後側ローラ本体41と後側ローラ軸体42を有している。後側ローラ軸体42は、後側ローラ本体41の中心軸に沿って形成されたものであり、後側ローラ本体41の軸方向の両側に飛び出ている。後側ローラ軸体42は、台座2に回転自在に取り付けられている。通常は、後側ローラ軸体42は、台座2に軸受を介して取り付けられている。後側ローラ本体41は、その上に自動二輪車MCの後輪RWが載せられ得る。なお、図2図4においては、前後に移動することはできないが、上記の前側ローラ取付部材21と同様の後側ローラ取付部材22を設けて、それに後側ローラ軸体42が取り付けられるようにしている。後側ローラ取付部材22は、締結具22Aで固定されている。
【0016】
後側ローラ軸体42からは、外部機器を駆動する動力を取り出し得る。例えば、図5に示すように、外部機器をポンプ7及び発電機8とすることができる。外部機器をポンプ7及び発電機8のうち片方だけとすることも可能である。ポンプ7は、ポンプアダプタ7Aを介して後側ローラ軸体42に取り付けることができる。発電機8は、発電機アダプタ8Aを介して後側ローラ軸体42に取り付けることができる。ポンプアダプタ7Aと発電機アダプタ8Aは、図5に示すように単純にポンプ7、発電機8を取り付け易くするものの他、歯車やベルトなどの動力伝達部材が設けられるものであってもよい。なお、図5においては、ポンプ7の上方と下方は省略しているが、上方に水源が有るようにし、ポンプの下方に水を浄化する浄水器を設置することができる。
【0017】
自動二輪車保持機構5は、台座2に固定され自動二輪車MCを上方から押圧して保持し得るものである。自動二輪車保持機構5は、一対の側部51、51と天部52とを有している。一対の側部51、51は、各々の下部において台座2の左側と右側に固定されている。天部52は、一対の側部51、51の各々の上部に接続され、自動二輪車MCの上面に接し得る。
【0018】
一対の側部51、51の各々は、好ましくは、台座2に対する前後方向の位置が調整可能である。そのためには、一対の側部51、51の各々のために、台座2に前後方向に長い締結具挿通孔2bを形成し(図2参照)、一対の側部51、51を各々の締結具挿通孔2bに沿って2個の締結具51Aとともに前後に移動させてその2個の締結具51Aで位置固定するようにできる。一対の側部51、51の各々の台座2に対する前後方向の位置が調整可能であると、自動二輪車MCの荷台CA又は座席SEの位置に合わせて天部52の前後方向の位置、つまり自動二輪車MCを上方から押圧する位置を調整することが可能である。
【0019】
天部52は、自動二輪車MCの上面(詳細には、荷台CA又は座席SEの上面)に接して上方から押圧するために、通常、高さが調整可能である。
【0020】
ここで、天部52は、自動二輪車MCの上面が色々なところで接することが可能なように、各々の高さが調整可能な2本の棒部材520、520で構成するようにできる。そのためには、一対の側部51、51の各々の上部51bに上下方向に長い2個の締結具挿通孔51ba、51baを形成し、2本の棒部材520、520を各々の締結具挿通孔51ba、51baに沿って2個の締結具520A、520Aとともに上下に移動させてその2個の締結具520A、520Aで位置固定するようにできる。
【0021】
また、天部52には、自動二輪車MCの姿勢を安定にするために、複数個の姿勢安定具521を取り付けることができる。姿勢安定具521は、U字ボルト521aとその両端にネジ結合する締結具521b、521cを用いることができる(図4参照)。姿勢安定具521の左右方向の位置を変え得るようにするために、天部52に左右方向に長い締結具挿通孔52aを形成し(図3参照)、姿勢安定具521を締結具挿通孔52aに沿って左右に移動させて締結具521b、521cで位置固定するようにできる。
【0022】
例えば、天部52で荷台CAを上方から押圧する場合、図6(a)に示すように、姿勢安定具521のU字ボルト521aで荷台CAの前後方向に延びるシャフトCAaを天部52に固定することができる。また、例えば、天部52で座席SEなどを上方から押圧する場合、図6(b)に示すように、2個の姿勢安定具521のU字ボルト521aで座席SEなどを挟み込んで安定にすることができる。なお、自動二輪車MCの荷台CA又は座席SEなどの形状に合わせて、姿勢安定具521を、U字ボルト521a等以外のものに適宜代えることも可能である。
【0023】
一対の側部51、51の各々は、好ましくは、下部51aから上部51bまでの長さを調整可能なターンバックル511が設けられている。ターンバックル511の各々は、ターンバックル本体511aと下側ネジ511bと上側ネジ511cとを有している。下部51aから上部51bまでの長さは、ターンバックル本体511aを一の向き(図においては上方から見て時計回り)に回動させると縮み、その逆の向きに回動させると伸びる。天部52を自動二輪車MCの上面に接させた後に一対の側部51、51のターンバックル511により下部51aから上部51bまでの長さを縮めると、天部52により自動二輪車MCを上方から強く押圧して保持することが容易になる。
【0024】
送風機6は、複数枚の羽根61と噴出口62を有している。複数枚の羽根61は、回転軸体63のまわりに各々が放射状に取り付けられている。回転軸体63は、図2に示すように前側ローラ軸体32に固定されるようにしたり、前側ローラ軸体32との間に歯車やベルトなどの動力伝達部材を設けたりすることができる。送風機6は、自動二輪車MCの後輪RWが回転したとき、前側ローラ軸体32の回転に追従して複数枚の羽根61が回転して噴出口62から風を噴出する。なお、図2においては、送風機6は、左右2個設置しているが、十分な風を得られるのならば、片方だけであってもよい。また、図2においては、複数枚の羽根61と回転軸体63と前側ローラ軸体32を破線で示している。
【0025】
送風機6は、載せられた自動二輪車MCのエンジンに向かって噴出口62から風を噴出できるようにする。そのために、噴出口62が先端に形成されているノズル64をフレキシブル(変形可能)で形状を維持できるものとすることも可能である。
【0026】
このように、自動二輪車動力取り出し装置1は、簡易な構造でありながら、自動二輪車MCの後輪RWの動力を取り出すことができ、かつ、自動二輪車のエンジンの発熱対策ができる。
【0027】
以上、本発明の実施形態に係る自動二輪車動力取り出し装置について説明したが、本発明は、上述の実施形態に記載したものに限られることなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内でのさまざまな設計変更が可能である。
【符号の説明】
【0028】
1 自動二輪車動力取り出し装置
2 台座
2a、2b 締結具挿通孔
21 前側ローラ取付部材
21A 締結具
22 後側ローラ取付部材
22A 締結具
3 前側ローラ
31 前側ローラ本体
32 前側ローラ軸体
4 後側ローラ
41 後側ローラ本体
42 後側ローラ軸体
5 自動二輪車保持機構
51 側部
51a 側部の下部
51b 側部の上部
51ba 締結具挿通孔
511 ターンバックル
511a ターンバックル本体
511b 下側ネジ
511c 上側ネジ
51A 締結具
52 天部
52a 締結具挿通孔
520 棒部材
520A 締結具
521 姿勢安定具
521a U字ボルト
521b、521c 締結具
6 送風機
61 羽根
62 噴出口
63 回転軸体
64 ノズル
7 ポンプ
7A ポンプアダプタ
8 発電機
8A 発電機アダプタ
CA 自動二輪車の荷台
CAa シャフト
MC 自動二輪車
RW 自動二輪車の後輪
SE 自動二輪車の座席
【要約】
【課題】簡易な構造でありながら、自動二輪車のエンジンの発熱対策ができる自動二輪車動力取り出し装置を提供する。
【解決手段】この自動二輪車動力取り出し装置1は、台座2と、前側ローラ本体31と前側ローラ軸体32を有し、前側ローラ軸体32が台座2に回転自在に取り付けられ、前側ローラ本体31の上に自動二輪車の後輪が載せられ得る前側ローラ3と、後側ローラ本体41と後側ローラ軸体42を有し、後側ローラ軸体42が台座2に回転自在に取り付けられ、後側ローラ本体41の上に記自動二輪車の後輪が載せられて後側ローラ軸体42から外部機器を駆動する動力を取り出し得る後側ローラ4と、台座2に固定され自動二輪車を上方から押圧して保持し得る自動二輪車保持機構5と、複数枚の羽根61と噴出口62を有し、前側ローラ軸体32の回転に追従して複数枚の羽根61が回転して噴出口62から風を噴出する送風機6と、を備える。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6