(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-27
(45)【発行日】2025-02-04
(54)【発明の名称】止水プラグ
(51)【国際特許分類】
F16L 55/134 20060101AFI20250128BHJP
【FI】
F16L55/134
(21)【出願番号】P 2020099824
(22)【出願日】2020-06-09
【審査請求日】2023-06-05
(73)【特許権者】
【識別番号】391058369
【氏名又は名称】株式会社ホーシン
(74)【代理人】
【識別番号】110003993
【氏名又は名称】弁理士法人野口新生特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100114030
【氏名又は名称】鹿島 義雄
(72)【発明者】
【氏名】野田 尚昭
(72)【発明者】
【氏名】平木 講儒
(72)【発明者】
【氏名】亀井 進
【審査官】岩瀬 昌治
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-173879(JP,A)
【文献】特開2019-148323(JP,A)
【文献】特開平03-209095(JP,A)
【文献】実開平06-006888(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 55/134
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内径が500~5000mmである大径の配管の止水に用いる止水プラグであって、
円筒状の芯管と、
前記芯管の外周面に取り付けられ、注入口より圧力流体を注入することにより
円筒状に拡張する収縮可能な材料で形成された中空チューブと、
前記芯管の左右両側の端面にそれぞれ着脱自在に取り付けられる環状プレートとを
備え、
前記各環状プレートの外径は前記芯管の外径より大径で、かつ、前記中空チューブに圧力流体が注入された拡張状態のチューブ外径より小径であるとともに圧力流体が排出された収縮状態のチューブ外径より大径であり、
前記中空チューブは前記左右の環状プレートの間に挟まれるように配置され、
前記中空チューブの径方向の拡張幅が50~150mmである止水プラグ。
【請求項2】
前記環状プレートの一方に、前記芯管の外径より小径のバイパス流路接続用の接続口が取り付けられる請求項1に記載の止水プラグ。
【請求項3】
前記芯管の一端面に、前記環状プレートに代えて開口を閉止する閉塞板が取り付けられる請求項1に記載の止水プラグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築用配水管や上下水道管などの配管を一時的に止水するために使用する止水プラグ(止水ボールまたは止水栓ともいう)に関する。
【背景技術】
【0002】
建築用配水管や上下水道管などの配管の一部を取り替えたり、マンホール内で作業したりするときに、工事区間の配管を一時的に止水する必要がある。この止水用のプラグとして、円柱状(袋状)のゴム製チューブを用いたもの(特許文献1参照)や、金属製の円形フランジにより円柱状チューブの両端を支えるようにしたもの(特許文献2参照)がある。これらの止水プラグは、マンホール等から持ち込んで配管の止水すべき箇所に挿入し、エアや水などの圧力流体で円柱状の中空チューブを拡張させて配管内壁に密着させ、管内を閉塞するようにして使用される。
【0003】
また、下水管の取り替え工事等において、配管内の流水を完全に停止させないで工事を行いたい場合がある。このような場合、作業を行う工事区間を間に挟んでその上流側と下流側とに止水プラグをそれぞれ取り付けるとともに、これらの止水プラグ間にバイパス流路を接続して流水を継続させるバイパスタイプの止水プラグも使用されている。
【0004】
バイパスタイプの止水プラグとしては、例えば特許文献3に記載されたものがある。
この止水プラグは、
図5に示すように、流水を通過させるバイパス流路の一部となる円筒状の芯管11と、芯管11の両端外周に固定される金属製のフランジ13、14と、環状のゴム製中空チューブ12とが、インサート成型により一体に結合された状態で成形されている。
【0005】
使用時には、工事区間を挟んでその上流側と下流側の配管B内に止水プラグをそれぞれ挿入し、フランジ13に設けた注入口15から圧力流体を中空チューブ12内に注入することにより中空チューブ12を拡張(膨張)させて配管Bに圧接させるようにして取り付ける。そして、上流側と下流側の止水プラグの接続口16にバイパス管を接続してバイパス流路を設ける。
【0006】
この接続口16の口径および接続口16に接続するバイパス管の管径は、工事区間の作業スペースがバイパス管によって占拠されないようにするため、流水を通過させる上で支障のない範囲で小径にしてあり、接続口16に続く芯管11の径についてもバイパス管と同程度の管径にするようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開平11-82864号公報
【文献】実用登録3216785号公報
【文献】特開2018-194020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
止水しようとする下水管等には、200mm~500mm程度の比較的小径の配管もあれば、人が中に入って作業するような大径の、例えば内径が500~1800mm、さらには3000mm、5000mmといった大きなサイズの配管もある。
バイパスタイプの止水プラグについては、上述したように工事区間の作業スペースをできるだけ広く確保する観点から、また、マンホール内へ搬入のしやすさの観点から、これまではバイパス流路の接続口および芯管の径を、止水する配管径に比べて十分に小径にしていた。
【0009】
しかしながら、チューブ外周面が配管壁から離れている拡張前の萎んだ状態から、配管壁に密着させた拡張後の膨れた状態になるまでのチューブの拡張体積は、止水プラグのチューブ外径が大きくなるにつれて増大するようになり、大量の圧力流体を注入して拡張させなければならず、圧力流体の注入に時間を要することになる。
【0010】
圧力流体の注入時間を短縮するにはチューブの拡張体積を減らすことが必要であるが、拡張体積を減らすために芯管の径を大径にし、止水しようとする配管の径に近づけていくと、止水プラグを配管の止水位置に挿入する際にチューブ外周面と配管内壁との隙間が小さくなり、チューブと配管内壁との接触によりチューブ外周面が損傷してしまうおそれがある。
【0011】
一方、安定した止水性を維持するには、チューブ内に注入する圧力流体の内圧を高圧にするほどよいが、内圧が高くなるとチューブに生じる応力が増大してバーストするおそれが高まることになるので、できるだけチューブに生じる応力を小さく抑えることができるチューブ形状(寸法)にすることが望ましい。
【0012】
したがって、圧力流体の注入時間の観点からすれば芯管の直径を大径にする方が望ましいが、それだけでなくバーストが生じにくいという安全上の問題も考慮して芯管の径を決定する方がさらに望ましい。すなわち、圧力流体の注入によってチューブに生じる応力を小さくするにはどのようにすればよいか、具体的にはチューブの内外周幅(すなわち拡張幅)をどのようにすればチューブに生じる応力を小さくできるかを考慮した上で、芯管の外径、チューブの内外周幅(拡張幅)が最適となるように決定することが望ましい。
【0013】
本発明は、止水プラグのチューブに注入する圧力流体の注入量をできるだけ少なくすることで注入時間を短縮することができ、しかも圧力流体を注入したときにバーストが生じにくい形状(寸法)のチューブを用いた止水プラグを提供することを目的とする。
【0014】
また、本発明は、芯管の外周にチューブを取り付ける止水プラグでありながら、チューブを傷つけることなく配管内の止水位置に搬入して装着することができる止水プラグを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するために、本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち、本発明の止水プラグは、内径が500~5000mmである大径の配管の止水に用いる止水プラグであって、円筒状の芯管と、前記芯管の外周面に取り付けられ、注入口より圧力流体を注入することにより拡張する円筒状に収縮可能な材料で形成された中空チューブと、前記芯管の左右両側の端面にそれぞれ着脱自在に取り付けられる環状プレートとを備えた止水プラグであって、前記各環状プレートの外径は前記芯管の外径より大径で、かつ、前記中空チューブに圧力流体が注入された拡張状態のチューブ外径より小径であるとともに圧力流体が排出された収縮状態のチューブ外径より大径であり、前記中空チューブは前記左右の環状プレートの間に挟まれるように配置され、前記中空チューブの径方向の拡張幅が50~150mmにしてある。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、止水プラグは、芯管、中空チューブ、芯管の左右端面に取り付ける環状プレートにより構成される。環状プレートの外径は、芯管の外径より大径で、かつ、中空チューブに圧力流体が注入された拡張状態のチューブ外径より小径であるとともに圧力流体が排出された収縮状態のチューブ外径より大径となるようにしてあるので、配管の止水位置に止水プラグを挿入する際には、中空チューブを収縮状態にして環状プレート外径より中空チューブを小径にした状態で挿入することができるようになり、たとえ(芯管の径を大きくするために)配管の内壁と芯管との間隙を小さくしても、環状プレートによって中空チューブと配管壁とが接触しないようにガードされながら挿入することができる。そして中空チューブが止水位置にセットされた状態で圧力流体を注入することでチューブ外径を環状プレートよりも大径になるように膨らませることで中空チューブを配管壁に圧接することができる。
【0017】
このようにすることで、中空チューブを圧接させるために必要な中空チューブの拡張幅(止水時の中空チューブの内外周差)を50~150mm程度に抑えることができ、中空チューブの拡張体積を小さく抑えることができるようになり、圧力流体の注入時間を短縮できる。
【0018】
そして、環状の中空チューブに圧力流体を注入したときに当該チューブに生じる応力の最大値は、後述する解析計算により拡張幅に比例することが確認できたので、芯管を大径にし、中空チューブの拡張幅を小さくしても、従来の芯管が小径である場合よりもバーストが生じやすくなることはなく安全上の問題も生じない。
【0019】
また、前記環状プレートの一方に、前記芯管の外径より小径のバイパス流路接続用の接続口が取り付けられるようにしてもよい。
これにより、止水プラグに接続するバイパス管の管径を小さくすることで、作業スペースを十分に確保することができる。
また、前記芯管の一端面に、前記環状プレートに代えて開口を閉止する閉塞板が取り付けられるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施例である止水プラグの分解斜視図。
【
図2】上記止水プラグの断面図で配管内に装着した状態を示す図。
【
図3】中空チューブに生じる最大応力σmaxと中空チューブの拡張幅aとの関係についての解析計算結果を示した図。
【
図4】本発明の他の使用形態で用いる閉塞板を示す斜視図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下において、本発明の止水プラグの詳細を実施例に基づき説明する。
図1並びに
図2は、本発明の一実施例であるバイパスタイプの止水プラグの構成を示す図である。
【0022】
本実施例の止水プラグAは、円筒形状であって金属製または樹脂製の芯管1と、この芯管1の周りに着脱自在に装着されていてエアや水などの圧力流体を注入することにより拡張する収縮可能な管状の中空チューブ2とを備えている。中空チューブ2は、耐圧性に優れた弾性を有する伸縮および収縮可能な天然または合成ゴム、又は、樹脂をコーティングした収縮可能な布材、又は、これらの材料を組み合わせた複合材料により作成され、圧力流体を注入するための注入口2aを備えている。なお、説明の便宜上、
図1では中空チューブ2は膨らませた状態で図示し、
図2では萎ませた状態を実線、膨らませた状態を二点鎖線で図示している。
【0023】
中空チューブ2は圧力流体(例えば水)を注入して膨らませた状態で径方向に厚みを有する円筒状のものが用いられ、膨らませた状態での内径と外径との差(内外周幅、拡張幅ともいう)が50~150mmとなるようにしてある。なお、止水可能にするため、中空チューブ2を膨らませた状態でのチューブ外径は、止水対象の配管B(
図2参照)の内壁に圧接できる寸法のもの(配管Bの内径より大きくなる)が用いられることは言うまでもない。また、本発明の止水プラグは配管Bの内壁が200mm以上のものに使用される。
【0024】
中空チューブ2の内径は、圧力流体を注入して膨らませた状態では芯管1が圧接されるようにしてあり、膨らませた状態では芯管1からは外れないが、萎ませた状態にすると外せるようにしてある。
【0025】
本実施例では、芯管1は、アルミ材を用いて押出成形により形成してあり、軸方向に沿って4本の厚肉部3が形成してある。厚肉部3には芯管1の左右端でビスを受ける4つのビス孔9が形成してある。また、注入口2aが貫通するための孔4も加工してある。
【0026】
芯管1の左側の端面には環状プレート5aと、接続口6とが着脱自在に取り付けられ、右側の端面には環状プレート5bが着脱自在に取り付けられる。環状プレート5aには8つのビス孔が形成され、環状プレート5bには4つのビス孔が形成されている。環状プレート5aの8つのビス孔のうち4つのビス孔と、環状プレート5bの4つのビス孔とは芯管1の4つのビス孔9の位置にビス止めできるように形成してあり、環状プレート5aの8つのうち残り4つのビス孔は、バイパス用の接続口6に設けた4つのビス孔にビス止めできるように形成してある。
そして、芯管1と環状プレート5a、5bとの間にはパッキン7、7を介在させ、環状プレート5aと接続口6との間にはパッキン8を介在させることにより止水できるようにしてある。
【0027】
環状プレート5a、5bの外径は、芯管1の外径よりも大径にしてあり、中空チューブ2は環状プレート5a、5bで挟まれることにより、芯管1に対する軸方向の移動が制限されるようにしてある。
【0028】
さらに、環状プレート5a、5bの外径は、中空チューブ2に圧力流体が注入され膨らんだ状態のチューブ外径より小径であり、しかも、圧力流体が排出されて収縮状態になったときのチューブ外径より大径となるようにしてある。また、環状プレート5a,5bの外径は配管Bの内壁より小さくなるようにしてある。
【0029】
止水プラグAの芯管1の外径、中空チューブ2の拡張幅(内外周幅)、環状プレート5a,5bの外径が上述した関係となるようにしておくことで、止水プラグAを配管Bに取り付ける際に、中空チューブ2を萎んだ状態で配管Bに挿入すれば、環状プレート5a,5bによって中空チューブ2はガードされながら挿入することができるようになる。そして止水位置にセットした状態で注入口2aから圧力流体を注入することにより、中空チューブ2は膨らんだ状態になり、配管Bの内壁、および、芯管1を圧接するようになる。
【0030】
なお、中空チューブ2を取り付ける止水位置での配管Bの表面の凹凸状態によっては、先に中空チューブ2だけを萎んだ状態で配管Bの止水位置にセットし、後から芯管1や環状プレート5a,5bをその場で組み付けるようにすることで、配管Bに中空チューブ2を挿入するときの接触による損傷を確実になくすようにすることもできる。
【0031】
ところで芯管1の外径および中空チューブ2の拡張幅についての好適なサイズは、中空チューブ2への圧力流体の注入時間をできるだけ短時間で済ますことができるようにする観点とともに、バースト防止のため圧力流体を注入したときに中空チューブ2に生じる応力をできるだけ小さくなるようにする観点で決定することが望ましい。このうち前者の注入時間の短縮については、中空チューブ2を配管Bに密着させる上で支障がない範囲で芯管1の直径(外径)をできる限り大径にすればよいが、後者の中空チューブ2に生じる応力を小さくする点については、実験または応力解析によって決定する必要がある。
【0032】
そこで、環状の中空チューブ2に生じる応力解析計算を行った。すなわち、
図1、
図2に示すように、配管壁Bと芯管1とで挟まれた状態の中空チューブ2に加わる最大応力(軸線に沿った接線方向の応力σt、周方向に沿った接線方向の応力σθ)と、中空チューブ2の外径と内径との差a(中空チューブ2の拡張幅a)との関係について解析計算を行った。
【0033】
解析計算は、有限要素法(Marc Mentat2012)を用い、
図2に示す環状の中空チューブ2を解析した。
解析計算は、シェル要素モデルを採用し、固定条件として芯管1の一端側を閉塞板で閉じ、その上流側の水圧を0MPa、中空チューブ2内の内圧を1MPaとした。また、芯管1の外径φを500mm、中空チューブ2と芯菅1および配管壁Bとが接触している軸方向長さを500mm、中空チューブ2の肉厚を1mm、摩擦係数を0.3とした。また、中空チューブ2の端部の形状は半円形であり、その半径rはr=a/2である。そして、中空チューブ2のヤング率を3.4GPa、ポアソン比を0.3とした。
そして、中空チューブ2の拡張幅aを100mm、150mm、200mmとして変化させたときの軸線に沿った接線方向の応力σt、周方向に沿った接線方向のσθを算出した。
【0034】
その結果、
図3に示すように、最大応力はσt、σθのいずれも、拡張幅aに比例して大きくなることがわかった。したがって、圧力流体の注入時間の短縮化の観点だけでなく、中空チューブ2に生じる応力を小さくする観点からも、芯管1を大径にして中空チューブ2の拡張幅aを小さくする方が好ましいことがわかった。
【0035】
以上のことから、配管壁に中空チューブ2を密着させるために支障のない範囲(壁面に凹凸等があっても影響を受けずに密着できる範囲)で拡張幅aを小さくすればよいことになる。
【0036】
建築用配水管や上下水道管等の配管で、作業を行うために止水しなければならない配管の内径は200~5000mm程度であり、そのような径の配管であれば内周面に凹凸があったとしても拡張幅aを50mm~150mm程度、好ましくは100mm程度残すようにすれば十分であり、したがって配管内径から拡張幅50mm~150mm程度を差し引いた残りを芯管1の直径にするようにすれば、好ましい止水プラグにすることができることになる。
【0037】
次に止水プラグAの使用方法について説明する。
図2は配管B内で止水プラグAを組み付けた状態を示す。上流側と下流側の配管B内で組み付けられた止水プラグの各接続口6にフレキシブルなバイパス管13を接続してバイパス流路を形成するとともに、中空チューブ2に圧力流体としての水を注入して拡張させ、配管Bの内面に密着させて止水する。工事終了後は各部材を解体して配管から取り出す。
【0038】
このように、本発明の止水プラグによれば、無理な搬入、搬出による中空チューブの損傷もなくなり、使用中のバーストの発生を未然に防止することができる。また、芯管の直径を大きくすることで中空チューブの拡張させる体積(拡張幅)を小さくしているので、比較的少量の圧力流体の注入による少しだけの拡張で中空チューブを配管内面に密着させることが可能となり、止水に要する圧力流体の注入時間を短縮することができる。なお、接続口の径を芯管の直径より小径にすることで必要な流水量に応じたバイパス流路にすることができ、また、扱いやすい小径のフレキシブル管を接続することができる。これにより芯管の径は太くしても、接続口およびバイパス管は従来と同様の管径にすることができるので、工事区間の作業スペースが占拠されてしまうこともない。
【0039】
以上、本発明の代表的な実施例について説明したが、本発明は必ずしも上記の実施形態に特定されるものではない。
上記実施例では、本発明をバイパスタイプの止水プラグに応用した例を示したが、
図4に示す閉塞板10により、芯管1の一端面を完全に閉塞して、完全封鎖用の止水プラグとして形成することもできる。
その他本発明では、その目的を達成し、請求の範囲を逸脱しない範囲内で適宜修正、変更することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、建築用配水管や上下水道管などの配管を一時的に止水する止水プラグとして利用することができる。
【符号の説明】
【0041】
A 止水プラグ
B 配管
1 芯管
2 中空チューブ
2a 注入口
3 厚肉部
5a 環状プレート
5b 環状プレート
6 接続口
7 パッキン
8 パッキン
10 閉塞板