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  • 特許-管理装置及び利用情報管理方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-27
(45)【発行日】2025-02-04
(54)【発明の名称】管理装置及び利用情報管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 8/70 20180101AFI20250128BHJP
   H04M 3/42 20060101ALI20250128BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20250128BHJP
   G06Q 50/40 20240101ALI20250128BHJP
【FI】
G06F8/70
H04M3/42 101
G06F3/0481
G06Q50/40
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021098251
(22)【出願日】2021-06-11
(65)【公開番号】P2022189591
(43)【公開日】2022-12-22
【審査請求日】2023-11-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】加藤 尚文
(72)【発明者】
【氏名】長尾 貴史
(72)【発明者】
【氏名】江川 哲也
(72)【発明者】
【氏名】村木 均至
(72)【発明者】
【氏名】小杉 正則
【審査官】新井 則和
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/054179(WO,A1)
【文献】特開2012-010287(JP,A)
【文献】特開2014-048720(JP,A)
【文献】特開2006-303584(JP,A)
【文献】特開2013-115769(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 8/70
H04M 3/42
G06F 3/0481
G06Q 50/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ利用物の搭載装置を、デバイスにダウンロードされたアプリケーションによって制御する制御システムに利用される管理装置であって、
ダウンロード履歴がある前記アプリケーションの利用満足度の指標となる利用情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記利用情報を蓄積する蓄積部と
前記蓄積部によって蓄積された前記利用情報に基づき、交換された前記アプリケーションを評価し、その評価結果を他者に提供する提供部とを備え、
前記取得部は、前記アプリケーションの交換時に、それまで利用されていた前記アプリケーションの前記利用情報を取得するとともに、ユーザの入力に基づく前記利用情報の満足度に係る入力情報を取得する管理装置。
【請求項2】
前記利用情報は、前記アプリケーションのグラフィカルユーザインターフェースの作成に利用可能な情報である請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記利用情報は、前記アプリケーションの利用時間に係る情報である
請求項1又は請求項2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記利用時間は、前記アプリケーションがダウンロードされてから交換されるまでの時間である請求項3に記載の管理装置。
【請求項5】
前記デバイスは、ユーザによって所持されるモバイル端末である
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の管理装置。
【請求項6】
前記ユーザ利用物は、車両であり、
前記搭載装置は、前記車両に搭載された車載装置である
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の管理装置。
【請求項7】
ユーザ利用物の搭載装置を、デバイスにダウンロードされたアプリケーションによって制御する制御システムに利用される利用情報管理方法であって、
ダウンロード履歴がある前記アプリケーションの利用満足度の指標となる利用情報を取得することと、
取得された前記利用情報を蓄積することと、
蓄積された前記利用情報に基づき、交換された前記アプリケーションを評価し、その評価結果を他者に提供することとを備え、
前記アプリケーションの交換時に、それまで利用されていた前記アプリケーションの前記利用情報を取得するとともに、ユーザの入力に基づく前記利用情報の満足度に係る入力情報を取得することを、前記利用情報を管理する管理装置に実行させる利用情報管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションの利用情報の収集を管理する管理装置及び利用情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両には、例えば、ヒータコントロール装置やオーディオ装置などの種々の車載装置が搭載されている(特許文献1等参照)。これら車載装置は、例えば、運転席に設けられたスイッチ類やタッチパネルを操作して、作動状態を切り替える構造をとることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-117562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、これら車載装置の操作インターフェースとして、例えば、ユーザが所持する高機能携帯電話等の端末を利用することが検討されている。この場合、例えば、専用のアプリケーションを端末にダウンロードし、このアプリケーションを起動して実行することにより、端末を車載装置の操作インターフェースとして利用することが考えられる。アプリケーションの作成者にとっては、アプリケーションを多くダウンロードしてもらうためには、ユーザ満足度の高いアプリケーションの開発が必要であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決する管理装置は、ユーザ利用物の搭載装置を、デバイスにダウンロードされたアプリケーションによって制御する制御システムに利用される構成であって、ダウンロード履歴がある前記アプリケーションの利用満足度の指標となる利用情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記利用情報を蓄積する蓄積部とを備えている。
【0006】
前記課題を解決する利用情報管理方法は、ユーザ利用物の搭載装置を、デバイスにダウンロードされたアプリケーションによって制御する制御システムに利用される方法であって、ダウンロード履歴がある前記アプリケーションの利用満足度の指標となる利用情報を取得することと、取得された前記利用情報を蓄積することとを、前記利用情報を管理する管理装置に実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、アプリケーションの開発に有用な利用情報を収集できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態の管理装置の構成図。
図2】GUIの一例を示す画面図。
図3】GUIの他の例を示す画面図。
図4】新たなアプリケーションを管理装置に要求する際の動作の概要図。
図5】新たなアプリケーションをデバイスにダウンロードする際の動作の概要図。
図6】利用情報を端末から取得して蓄積する際の手順図。
図7】利用情報を提供する際の概要図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の一実施形態を説明する。
図1に示すように、ユーザ利用物1は、ユーザ利用物1に設けられた搭載装置2を備えている。ユーザ利用物1は、例えば、車両3である。搭載装置2は、例えば、ユーザ利用物1が車両3の場合、車載装置2aである。この場合、搭載装置2は、車内を空調するヒータコントロール装置4、及び、車載用の音響機器であるオーディオ装置5、目的地への走行を案内するカーナビゲーション装置(図示略)などである。搭載装置2は、例えば、車内に設けられたスイッチやタッチパネルなどによって操作可能となっていてもよい。
【0010】
ユーザ利用物1は、ユーザが所持するデバイス8で搭載装置2を操作可能にする制御システム9を備えている。デバイス8は、例えば、ユーザによって携帯されるモバイル端末8aであることが好ましい。本例の場合、デバイス8は、例えば、複数機能を有する多機能端末であることが好ましい。多機能端末は、例えば、高機能携帯電話である。制御システム9は、デバイス8の遠隔操作に基づき、搭載装置2を制御する。
【0011】
デバイス8は、デバイス8の作動を制御するデバイス制御部10と、データの書き込みが可能なメモリ11と、ネットワーク通信を実行するネットワーク通信部12と、近距離無線通信を実行する無線モジュール13と、デバイス8の操作時に用いる操作部14と、各種画面を表示する表示部15とを備えている。デバイス制御部10は、操作部14の操作や、外部との通信などに基づき、デバイス8の作動を制御する。ネットワーク通信は、例えば、LTE(Long Term Evolution)、4G、5Gなどである。表示部15は、例えば、タッチパネルであることが好ましい。
【0012】
デバイス8のメモリ11には、搭載装置2を作動させる際に実行されるアプリケーション16が登録されている。アプリケーション16は、デバイス8をグラフィカルユーザインターフェース(GUI:Graphical User Interface)として作動させるためのアプリケーションの一種である。グラフィカルユーザインターフェースは、アイコン、ボタン、プリダウンメニューなどの表示体を、デバイス8の表示部15にグラフィック表示し、この表示体の操作によって搭載装置2を作動させるインターフェースである。アプリケーション16は、搭載装置2ごとに設けられることが好ましい。
【0013】
ユーザ利用物1は、デバイス8と無線通信する通信モジュール17を備えている。通信モジュール17は、通信線18を介して搭載装置2と接続されている。デバイス8及び通信モジュール17の通信は、例えば、近距離無線通信であることが好ましい。近距離無線通信は、例えば、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)などの種々の通信が利用可能である。デバイス8は、近距離無線通信によって、搭載装置2を遠隔操作する。
【0014】
図2に、デバイス8に表示されるヒータコントロール装置4のグラフィカルユーザインターフェースの一例を示す。この例の場合、表示部15には、送風モードを選択する際に操作する表示操作体19(第1表示操作体19a)と、風量を選択する際に操作する表示操作体19(第2表示操作体19b)と、送風温度を選択する際に操作する表示操作体19(第3表示操作体19c)とが表示されている。ここでは、第1表示操作体19aが画面中央に大きく表示され、その下に、小さめの第2表示操作体19b及び第3表示操作体19cが縦に並んで表示されている。
【0015】
図3に、デバイス8に表示されるヒータコントロール装置4の他のグラフィカルユーザインターフェースの例を示す。この例の場合、第1表示操作体19a、第2表示操作体19b、及び第3表示操作体19cが同程度の大きさで表示されている。また、第1表示操作体19aが画面上段に表示され、第2表示操作体19b及び第3表示操作体19cが画面下段に並んで表示されている。
【0016】
図1に示す通り、制御システム9は、デバイス8とネットワーク通信可能な管理装置21によってアプリケーション16の利用が管理されている。管理装置21は、例えば、コンピュータネットワークを管理するサーバであることが好ましい。
【0017】
管理装置21は、ダウンロード履歴があるアプリケーション16の利用満足度の指標となる利用情報D1を取得する取得部22を備えている。取得部22は、デバイス8からネットワーク通信によって利用情報D1を取得する。取得部22は、アプリケーション16の交換時に、それまで利用されていたアプリケーション16の利用情報D1を取得する。利用情報D1は、例えば、アプリケーション16のグラフィカルユーザインターフェースの作成に利用可能な情報である。利用情報D1は、例えば、アプリケーション16の利用時間D1aに係る情報である。利用時間D1aは、アプリケーション16がダウンロードされてから交換されるまでの時間である。
【0018】
管理装置21は、取得部22によって取得された利用情報D1を蓄積する蓄積部23を備えている。蓄積部23は、例えば、サーバに設けられたメモリであることが好ましい。蓄積部23は、取得部22が利用情報D1を取得する度に、それをメモリに書き込んで保持する。
【0019】
管理装置21は、蓄積された利用情報D1に基づいて評価されたアプリケーション16の評価結果を他者に提供する提供部24を備えている。提供部24は、蓄積部23によって蓄積された利用情報D1に基づき、交換されたアプリケーション16を評価し、その評価結果を他者に提供する。提供部24は、例えば、第三者から評価結果の情報提供の依頼を受け付けると、アプリケーション16の評価結果を第三者に提供する。
【0020】
次に、本実施形態の管理装置21(利用情報管理方法)の作用について説明する。
図4に示すように、ユーザは、デバイス8のグラフィカルユーザインターフェースを変更したい場合、デバイス8でアプリケーション16の交換操作を実行する。アプリケーション16の交換操作は、例えば、現在使用中のアプリケーション16を立ち上げ、アプリケーション16の交換画面27を表示部15に表示する。そして、交換画面27の中に表示されているアプリケーション群の中から所望のアプリケーション16を選択する。デバイス8は、ユーザによって選択されたアプリケーション16のダウンロード要求を、管理装置21にネットワーク送信する。
【0021】
図5に示すように、管理装置21は、新たなアプリケーション16のダウンロード要求をデバイス8から受信すると、このアプリケーション16のデータをデバイス8にネットワーク送信する。デバイス8は、新たなアプリケーション16を受信すると、これをメモリ11に書き込む。以上により、デバイス8のアプリケーション16の交換が完了する。
【0022】
続いて、アプリケーション16の交換時に利用情報D1を収集して蓄積する手順を説明する。
図6に示すように、ステップ101において、デバイス8は、メモリ11に書き込んだアプリケーション16について、交換があったか否かを判定する。アプリケーション16の交換があれば、ステップ102に移行する。一方、アプリケーション16の交換がなければ、ステップ101で待機する。
【0023】
ステップ102において、デバイス8は、アプリケーション16の交換があった場合、交換前のアプリケーション16に係る利用情報D1を、ネットワーク通信によって管理装置21に送信する。利用情報D1は、アプリケーション16の交換が完了した後に管理装置21に送信されてもよいし、或いは、新たなアプリケーション16の登録過程の途中で管理装置21に送信されてもよい。
【0024】
ステップ103において、管理装置21は、デバイス8から送信された利用情報D1を取得する。具体的には、デバイス8から送信された利用情報D1を、取得部22が取得する。
【0025】
ステップ104において、管理装置21は、取得部22によって取得された利用情報D1を蓄積する。具体的には、取得部22によって取得された利用情報D1を、蓄積部23が蓄積する。蓄積部23は、例えば、サーバに設けられたメモリに利用情報D1を書き込んで蓄積する。管理装置21は、以上の取得及び蓄積を、アプリケーション16が登録された各々のデバイス8から取得する度に実行する。
【0026】
図7に示すように、管理装置21は、第三者からアプリケーション16の評価結果の提供依頼を受けた場合、アプリケーション16の評価結果を、第三者に提供する。利用情報D1の提供は、提供部24によって実行される。アプリケーション16の評価結果は、例えば、各々のアプリケーション16の評価結果、或いは、満足度が高いアプリケーション16がどのようなものかを表す指標などがある。提供部24は、アプリケーション16の評価結果を、例えば、ネットワーク通信等の無線通信によって、第三者の端末に出力する。
【0027】
評価結果の提供を受けた第三者は、この評価結果に基づき、新たなグラフィカルユーザインターフェースを作成する。具体的には、評価結果の高いアプリケーション16の傾向を割り出し、その傾向に基づいて、新たなアプリケーション16を作成する。このように、アプリケーション16の作成者は、アプリケーション16の評価結果に基づき、新たなアプリケーション16を作成するので、顧客や市場のニーズに合ったグラフィカルユーザインターフェースを作成することが可能となる。
【0028】
上記実施形態の管理装置21(利用情報管理方法)によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)管理装置21は、ユーザ利用物1の搭載装置2を、デバイス8にダウンロードされたアプリケーション16によって制御する制御システム9に利用される。管理装置21は、ダウンロード履歴があるアプリケーション16の利用満足度の指標となる利用情報D1を取得する取得部22を備えている。管理装置21は、取得部22によって取得された利用情報D1を蓄積する蓄積部23を備えている。
【0029】
本構成によれば、デバイス8を搭載装置2の操作インターフェースとして利用する場合には、デバイス8にアプリケーション16をダウンロードする。ユーザは、デバイス8においてアプリケーション16を起動することにより、デバイス8による搭載装置2の操作が可能となる。また、管理装置21は、ダウンロード履歴があるアプリケーション16の利用満足度の指標となる利用情報D1を取得して、蓄積する。よって、アプリケーション16の開発に有用な利用情報D1を収集することができる。
【0030】
(2)取得部22は、アプリケーション16の交換時に、それまで利用されていたアプリケーション16の利用情報D1を取得する。この構成によれば、ユーザがアプリケーション16を交換することは、そのアプリケーション16に不満があることの裏返しである可能性が高い。よって、アプリケーション16の交換タイミングで利用情報D1を収集すれば、本音に近いユーザの利用満足度を収集することに寄与する。
【0031】
(3)管理装置21の提供部24は、蓄積部23によって蓄積された利用情報D1に基づき、交換されたアプリケーション16を評価し、その評価結果を他者に提供する。この構成によれば、収集した利用情報D1から分析したアプリケーション16の評価結果を、必要に応じて他者に提供して、新たな利便性の高いアプリケーション16の作成に繋げることができる。
【0032】
(4)利用情報D1は、アプリケーション16のグラフィカルユーザインターフェースの作成に利用可能な情報である。この構成によれば、収集した利用情報D1に基づき、市場に提供したアプリケーション16のグラフィカルユーザインターフェースを、評価マーケティングすることが可能となる。よって、満足度の高いグラフィカルユーザインターフェースの作成に寄与する。
【0033】
(5)利用情報D1は、アプリケーション16の利用時間D1aに係る情報である。この構成によれば、利用時間D1aを確認するという簡易な方法により、アプリケーション16の利用満足度を判定することができる。
【0034】
(6)利用時間D1aは、アプリケーション16がダウンロードされてから交換されるまでの時間である。この構成によれば、ダウンロードが長期間交換されずに長く使用されていたのであれば、利用満足度が高いといえる。このように、ユーザの意思を的確に反映した利用満足度を収集することができる。
【0035】
(7)デバイス8は、ユーザによって所持されるモバイル端末8aである。この構成によれば、モバイル端末8aを用いて搭載装置2を遠隔操作することが可能となるので、搭載装置2を操作する際の利便性の向上に寄与する。
【0036】
(8)ユーザ利用物1は、車両3である。搭載装置2は、車両3に搭載された車載装置2aである。この構成によれば、車載装置操作用のアプリケーション16のユーザ評価を蓄積して、マーケティングに活かすことができる。
【0037】
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・アプリケーション16が交換された後に再ダウンロードされた場合には、その交換前後の利用時間D1aを合算するように処理してもよい。
【0038】
・利用情報D1の取得タイミングは、アプリケーション16の交換時に限定されない。例えば、利用情報D1を定期的に取得してもよいし、利用情報D1の送信操作がデバイス8で実行された際に取得してもよい。
【0039】
・利用情報D1の満足度に係る詳細をユーザに入力させ、その入力情報も管理装置21に提供するようにしてもよい。
・利用情報D1は、アプリケーション16の利用時間D1aに限定されず、ユーザの満足度が反映される情報であればよい。
【0040】
・アプリケーション16を提供するサーバと、利用情報D1を取得して蓄積するサーバとを別としてもよい。
・取得部22は、サーバにのみ設けられる構成に限らず、サーバ以外の箇所の要素と協同して構築されてもよい。
【0041】
・取得部22、蓄積部23、及び提供部24の各々は、別の媒体に設けられてもよい。
・デバイス8は、コンピュータを備えた端末であればよい。
・搭載装置2は、ヒータコントロール装置4やオーディオ装置5以外の他の装置に変更してもよい。
【0042】
・ユーザ利用物1は、車両3に限定されず、他の装置や機器に変更してもよい。同様に、搭載装置2は、車載装置2aに限定されず、ユーザ利用物1の種類に応じた他の装置や機器に変更してもよい。
【0043】
・取得部22、蓄積部23、及び提供部24の各々は、[1]コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサによって構成されてもよいし、[2]そのようなプロセッサと、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する特定用途向け集積回路(ASIC)等の1つ以上の専用のハードウェア回路との組み合わせによって構成されてもよい。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード、又は指令を格納している。メモリ(コンピュータ可読媒体)は、汎用、又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。或いは、上記プロセッサを含むコンピュータに代えて、各種処理の全てを実行する1つ以上の専用のハードウェア回路によって構成された処理回路が用いられてもよい。
【0044】
・取得部22、蓄積部23、及び提供部24の各々は、独立したプロセッサから構成されてもよいし、機能の一部分が共用のプロセッサから構築されてもよい。このように、取得部22、蓄積部23、及び提供部24の各々は、独立した機能ブロックに限らず、1つの機能ブロックから構成されてもよいし、一部分が共用された機能ブロックから構成されてもよい。
【0045】
・本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
【符号の説明】
【0046】
1…ユーザ利用物、2…搭載装置、2a…車載装置、3…車両、8…デバイス、8a…モバイル端末、9…制御システム、16…アプリケーション、21…管理装置、22…取得部、23…蓄積部、24…提供部、D1…利用情報、D1a…利用時間。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7