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▶ エヌユーシー エレクトロニクス カンパニー リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-27
(45)【発行日】2025-02-04
(54)【発明の名称】搾汁モジュール
(51)【国際特許分類】
   A47J 19/02 20060101AFI20250128BHJP
【FI】
A47J19/02 B
A47J19/02 A
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022563151
(86)(22)【出願日】2022-02-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-07
(86)【国際出願番号】 KR2022002109
(87)【国際公開番号】W WO2023075037
(87)【国際公開日】2023-05-04
【審査請求日】2022-10-18
(31)【優先権主張番号】10-2021-0144416
(32)【優先日】2021-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0174325
(32)【優先日】2021-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513042436
【氏名又は名称】エヌユーシー エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000305
【氏名又は名称】弁理士法人青莪
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジョンブ
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第202874935(CN,U)
【文献】中国実用新案第208769435(CN,U)
【文献】韓国登録特許第10-2239344(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0066864(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0094102(KR,A)
【文献】特開2015-128619(JP,A)
【文献】国際公開第2016/139081(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第108013725(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 19/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搾汁モジュールであって、
内部に網体を収容して本体の上端に結合する搾汁ドラムと、
搾汁対象物が投入される投入口を有し、前記搾汁ドラムの上端に結合する蓋体と、
前記網体の内部に装着され、外周面には螺旋リブが形成され、前記投入口から前記搾汁対象物の伝達を受けて粉砕するスクリューとを備え、
前記スクリューは、
上端に前記投入口に投入された前記搾汁対象物の一部を支持する支持面と、前記支持面と直交する方向に所定の高さで突出して前記搾汁対象物を切断または破砕する破砕部とを有し
記支持面は、一側が前記破砕部の後面から延びて、他側が前記破砕部の前面までつながるように形成され
前記破砕部は、前記スクリューの回転軸を基準に前記支持面の外縁よりも径方向外方に延出する部分を有することを特徴とする、搾汁モジュール。
【請求項2】
前記破砕部は、上端に前記搾汁対象物を切断または破砕する破砕刃が形成されることを特徴とする、請求項1記載の搾汁モジュール。
【請求項3】
記支持面は、周縁に一部が突出した形状に形成される突起部が形成されることを特徴とする、請求項1記載の搾汁モジュール。
【請求項4】
前記スクリューは、前記搾汁対象物を前記スクリューの回転方向に移送させる移送面をさらに有し、
前記移送面は、前記破砕部の下端に形成される断面であることを特徴とする、請求項1記載の搾汁モジュール。
【請求項5】
前記スクリューは、前記スクリュー回転軸を基準に径方向に位置する移送面を有し、
前記移送面は、一定の高さ及び面積で形成されることを特徴とする、請求項1記載の搾汁モジュール。
【請求項6】
前記支持面は、一側が他側よりも相対的に高い位置に形成されることを特徴とする、請求項1記載の搾汁モジュール。
【請求項7】
前記破砕部は、前記支持面の外縁方向に延びて形成される延長部材を備えることを特徴とする、請求項1記載の搾汁モジュール。
【請求項8】
前記蓋体は、
内側面に垂直方向に形成される破砕リブをさらに備え、
前記破砕リブは、前記破砕部との相互作用により前記搾汁対象物を切断または破砕することを特徴とする、請求項1記載の搾汁モジュール。
【請求項9】
前記投入口は、2以上の経路で形成されることを特徴とする、請求項1記載の搾汁モジュール。
【請求項10】
前記投入口は、
小口径の投入口と、前記小口径の投入口と互いに異なる経路で形成される大口径の投入口とを有することを特徴とする、請求項1記載の搾汁モジュール。
【請求項11】
前記大口径の投入口は、前記搾汁対象物を前記スクリューに伝達するようにガイドする投入案内部を有することを特徴とする、請求項1記載の搾汁モジュール。
【請求項12】
前記投入案内部は、
前記大口径の投入口から連続してつながり、前記スクリューの中心軸に向かって傾斜して形成されて、前記搾汁対象物の側面が前記スクリューによって破砕され始めるように補助することを特徴とする、請求項1記載の搾汁モジュール。
【請求項13】
前記投入案内部は、
一部が前記網体の上端領域から外縁に離脱して拡張された構造に形成されることを特徴とする、請求項1記載の搾汁モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジューサー用搾汁モジュールに関し、より詳細には、搾汁対象物の投入前に予め搾汁対象物を切断する手間を省略して改善した構造のジューサー用搾汁モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
通常、搾汁モジュールは、搾汁空間を有する搾汁ドラムと、搾汁ドラム内に搾汁対象物を投入するための投入口を有する蓋体と、搾汁ドラム内で搾汁対象物を搾汁するスクリューと、搾汁液と残渣とを分離する網体とを備える。また、本体は、スクリューを回転させる駆動モータを備え、駆動モータの軸は、搾汁モジュール内のスクリューに接続する。
【0003】
しかし、従来のジューサーは、スクリューに投入される搾汁対象物を、スクリューによる搾汁可能な大きさに切断した後、投入しなければならない。例えば、韓国特許登録第10-0793852号は、スクリューの回転軸から最上端の一側に突出したスクリューの刃により、搾汁対象物を切断または切削するように構成したジューサーの技術について開示している。
【0004】
しかし、この技術は、搾汁対象物の大きさがスクリューの刃の長さより大きい搾汁対象物の場合、搾汁対象物を、投入前にスクリューの刃の長さより小さい大きさに予め切断する必要がある。
【0005】
また、韓国特許登録第10-0966607号は、スクリューの上部面の全体に鋼板を設置して、搾汁の直前に搾汁対象物を破砕するジューサーの技術について開示している。
【0006】
しかし、鋼板を用いた破砕は、ジューサー固有の低速ではなく高速によって破砕する必要がある。また、鋼板の高速による搾汁対象物が回転することを抑制するために、ユーザが大きな力を入れて搾汁対象物を鋼板に圧搾しなければならないという問題がある。
【0007】
また、従来のジューサーは、搾汁対象物を切削した後、搾汁の過程で切削された塊が網体に圧搾されながら粉砕されることから、その切削された塊の圧搾によって網体が瞬間的に変形する現象が発生する。
【0008】
このような現象は、網体の形状を維持する射出物を破壊するか、射出物と網体との結束力を低下させて、射出物と網体との間に、残渣の流出及び搾汁率の低下を引き起こす隙間が発生するという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、本発明は、低速で回転するスクリューの上端に破砕部と支持面とを形成して、搾汁対象物がスクリューの螺旋リブに逹する前に1次的に破砕することで、スクリューと連結されたモータへの負荷を減少させることを目的とする。
【0010】
また、本発明は、ユーザが、搾汁対象物の大きさに応じて、小口径の投入口または大口径の投入口に分けて投入することで、搾汁対象物を切断することなく投入可能にすることを目的とする。
【0011】
また、本発明は、小口径の投入口に投入された搾汁対象物は、破砕部によって優先的に破砕され、大口径の投入口に投入された搾汁対象物のうち一部はスクリューの螺旋にすぐ達し、残りの一部は破砕部によって優先的に破砕されるようにすることで、ユーザが、搾汁対象物の大きさに関係なく便利に搾汁対象物を搾汁ドラムの内部に投入できるようにすることを目的とする。
【0012】
また、蓋体とスクリューとに搾汁対象物を予め破砕する構造を設けることで、投入部を用いて搾汁対象物の投入前に搾汁対象物を予め切断または切削する複雑な過程を省略することができるジューサー用搾汁モジュールを提供することを目的とする。
【0013】
また、搾汁対象物を予め切断または切削することなく投入部から投入するには、投入部の大きさの拡張が不可避であるが、投入部を大きくする場合、人、特に、子供の指が投入部に入り込んでスクリューに逹する虞がある。本発明は、そのような危険を防止する搾汁モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の二重投入構造の搾汁モジュールは、内部に網体を収容して本体の上端に結合し、上部には搾汁対象物が投入される蓋体が結合する搾汁ドラムと、網体の内部に装着されてスクリュー回転軸を基準に回転し、外周面には螺旋リブが形成され、蓋体から搾汁対象物の伝達を受けて粉砕するスクリューとを含み、スクリューは、スクリュー回転軸と交差する方向に形成されて、蓋体に投入された搾汁対象物を支持する支持面と、上端に支持面と交差して形成され、搾汁対象物を切断する破砕部とを含み、蓋体は、搾汁対象物が投入される投入口を含み、投入口は、搾汁対象物を螺旋リブまたは支持面に至るようにガイドする。
【0015】
また、本発明の二重投入構造の搾汁モジュールは、内部に網体を収容して本体の上端に結合する搾汁ドラムと、搾汁対象物が投入される経路が少なくとも2以上の経路で形成される投入口を含み、搾汁ドラムの上端に結合する蓋体と、網体の内部に装着され、外周面には螺旋リブが形成され、投入口から搾汁対象物の伝達を受けて粉砕するスクリューとを含み、スクリューは、上端に搾汁対象物を切断する破砕部を含み、投入口に投入された搾汁対象物の一部を支持する支持面を含む。
【発明の効果】
【0016】
上記目的を達成するため、本発明の搾汁モジュールは、低速で回転するスクリューの上端に破砕部と支持面とを形成して、搾汁対象物がスクリューの螺旋リブに逹する前に1次的に破砕することで、スクリューと連結されたモータへの負荷を減少させることができる。
【0017】
また、本発明の搾汁モジュールは、ユーザが、搾汁対象物の大きさに応じて、小口径の投入口または大口径の投入口に分けて投入することで、搾汁対象物を切断することなく投入することができる。
【0018】
また、本発明の搾汁モジュールは、小口径の投入口に投入された搾汁対象物が、破砕部によって優先的に破砕され、大口径の投入口に投入された搾汁対象物のうち一部はスクリューの螺旋にすぐ達し、残りの一部は破砕部によって優先的に破砕されるようにすることで、ユーザが、搾汁対象物の大きさに関係なく便利に投入することができる。
【0019】
また、本発明の搾汁モジュールは、蓋体とスクリューとに搾汁対象物を予め破砕する構造を設けたことで、投入部を用いて搾汁対象物の投入前に搾汁対象物を予め切断または切削する複雑な過程を省略することができる。
【0020】
また、搾汁対象物を予め切断または切削することなく投入部から投入するには、投入部の大きさの拡張が不可避であり、投入部を大きくする場合、人、特に、子供の指が投入部に入り込んでスクリューに逹する虞があるが、本発明の搾汁モジュールは、そのような危険を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施形態による二重投入構造の搾汁モジュールを図示した斜視図である。
図2】本発明の一実施形態によるドラムの斜視図である。
図3】本発明の一実施形態によるパッキング部が下部ベースから分離された様子を示す斜視図である。
図4】本発明の一実施形態による網体の斜視図である。
図5】本発明の一実施形態によるスクリューの斜視図である。
図6】本発明によるスクリューを変形した第1変形実施形態の斜視図である。
図7】本発明によるスクリューを変形した第2変形実施形態の斜視図である。
図8】本発明の変形実施形態によるスクリューの側面図である。
図9】本発明の変形実施形態によるスクリューの上面図である。
図10】本発明の第1変形実施形態によるスクリューの上端部を図示した図である。
図11】本発明の一実施形態による蓋体の斜視図である。
図12】本発明の一実施形態による蓋体の縦断面図である。
図13】本発明の一実施形態による蓋体を下端から見た図である。
図14】本発明の一実施形態による二重投入構造の搾汁モジュールの断面図である。
図15】本発明の第2変形実施形態によるスクリューの第1使用状態図である。
図16】本発明の第2変形実施形態によるスクリューの第2使用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一部の実施形態を例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付すに際し、同じ構成要素に対しては異なる図面上に表示されていても、できるだけ同じ符号を付している事に留意すべきである。また、本発明を説明するにあたり、関連する公知の構成または機能に関する具体的な説明が、本発明の要旨を不明瞭にし得ると判断した場合には、その詳細な説明は省略する。
【0023】
本発明による実施形態の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、i)、ii)、a)、b)などの符号が使用される。このような符号は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであって、その符号によって当該構成要素の本質または順番や手順などは限定されない。明細書においてある部分がある構成要素を「有する」または「備える」としたときに、これは、明示的に逆の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに備えることを意味する。
【0024】
本発明の一実施形態は、二重投入構造の搾汁モジュールであって、内部に網体を収容して本体の上端に結合し、上部には搾汁対象物が投入される蓋体が結合する搾汁ドラムと、網体の内部に装着されてスクリュー回転軸を基準に回転し、外周面には螺旋リブが形成され、蓋体から搾汁対象物の伝達を受けて粉砕するスクリューとを備える。スクリューは、スクリュー回転軸と交差する方向に形成され、蓋体に投入された搾汁対象物を支持する支持面及び上端に支持面と交差して形成されて搾汁対象物を切断する破砕部を有し、蓋体は、搾汁対象物が投入されて螺旋リブまたは支持面に至るようにガイドする投入口が形成される二重投入構造の搾汁モジュールを提供する。
【0025】
図1乃至図16を参照して、本発明の一実施形態による二重投入構造の搾汁モジュール10は、搾汁ドラム100、網体200、スクリュー300、蓋体400及び本体500の全部または一部を備える。
【0026】
以下では、本発明の構成要素の結合関係について説明する。本発明の一実施形態による二重投入構造の搾汁モジュール10は、内部に搾汁空間を有し、外部面の一側及び他側に、残渣排出口110及び搾汁液排出口150が形成された搾汁ドラム100と、搾汁ドラム100の内部に設置されて、搾汁対象物を搾汁する時に発生した残渣から搾汁液を分離する網体200と、網体200の内部に設置されて搾汁対象物を搾汁するスクリュー300と、搾汁ドラム100の上端に設置され、搾汁対象物が投入される大口径の投入口410及び小口径の投入口420が形成された蓋体400と搾汁ドラム100の下端に結合する本体500とを備える。
【0027】
また、図示しないが、本発明の一実施形態による二重投入構造の搾汁モジュール10は、搾汁ドラム100の搾汁液排出口150を選択的に開閉するために、開閉手段を適用してもよい。また、図示しないが、搾汁ドラム100は、搾汁液排出口150を選択的に開閉するために、開閉手段を適用してもよい。開閉手段としては、コック弁を用いることができ、コック弁は、搾汁液排出口150を前進または後退する弁体を有し、弁体の先端が搾汁液排出口150に向かって配向される構造が好ましい。一方、搾汁液排出口150を開閉する手段は、上記構造以外にも様々なものを採用できる。
【0028】
図2及び図3を参照して、搾汁ドラム100は、残渣排出口110、上部ベース120、下部ベース130、パッキング部140、搾汁液排出口150の全部または一部を備える。
【0029】
図2の搾汁ドラム100と図3の搾汁ドラム100とは相違する形状である。本発明の実施形態は、図2及び図3に示す搾汁ドラム100以外にも、スクリュー300と蓋体400とを結合可能なすべての形態のドラムを採用することができる。
【0030】
図2の搾汁ドラム100は、一般的なドラムを示し、図3の搾汁ドラム100は、残渣排出口110が摺動結合することを特徴とする。
【0031】
搾汁ドラム100には、蓋体400が着脱可能に装着される。また、搾汁ドラム100には、一側に残渣排出口110が形成され、他側には搾汁液排出口150が形成される。
【0032】
上部ベース120は、搾汁ドラム100と一体に形成され、下部ベース130は、上部ベース120と篏合可能に設けられる。
【0033】
パッキング部140は、スクリュー300が搾汁対象物から果汁を搾汁し、濾過された残渣及び残渣内の微細搾汁液が上部ベース120と下部ベース130との隙間から漏れることを防止する。ここで、パッキング部140は、一般的な形態のパッキングである。
【0034】
一方、パッキング部140の下部には、パッキング溝(図示せず)が形成される。パッキング溝には、下部ベース130に形成されるパッキング固定突起を装着または脱着することができる。
【0035】
一方、残渣排出口110の上部ベース120と下部ベース130とは、分離可能な構造で形成される。例えば、上部ベース120と下部ベース130とは、互いにスライドヒンジにより結合して構成される。
【0036】
本発明の一実施形態において、ユーザが残渣排出口110を開放する場合、ユーザは、スライド固定部131を上部ベース120から分離することで、相互間の締結状態を解除することができる。
【0037】
搾汁液排出口150は、搾汁された搾汁液が外部にスムーズに排出されるように下向きに傾斜して構成される。また、搾汁液排出口150は、一端に搾汁液が外部に排出されることを防止または搾汁液が外部に排出されることを許容するように構成された搾汁液開閉口(図示せず)をさらに有する。
【0038】
図4を参照して、網体200は、打抜網210、下部打抜網215、搾汁リブ220、下部搾汁リブ225の全部または一部を備える。
【0039】
網体200は、搾汁ドラム100と着脱可能に装着される。また、網体200は、所定の形状、例えば、円筒状の形状を有する。
【0040】
また、網体200は、上部に行くほど次第に広くなる空間を有する円筒状の形状である。
【0041】
網体200の外部、例えば、外部の全体または全体の周縁のうち一部には、打抜網210が形成される。また、打抜網210は、網体に射出成形されて一体に形成されるか、モジュール化して着脱可能に形成される。
【0042】
また、打抜網210に形成された少なくとも1つの網孔それぞれの大きさは、同一または相違する。例えば、打抜網210の上部に形成された網孔は、打抜網210の下部に形成された網孔と相違する大きさを有する。更に、下部打抜網215は、打抜網210よりも相対的により稠密に形成され、より小さい直径を有する。
【0043】
搾汁リブ220及び下部搾汁リブ225は、網体200の内部に配置され、スクリュー300と連係して、網体200の内部の搾汁対象物を切削、破砕または圧搾するように構成される。搾汁リブ220及び下部搾汁リブ225は、複数個で構成され、そのうち少なくとも1つの搾汁リブ220は、スクリュー300に形成された螺旋リブ310と対応して、垂直方向に次第に厚さが厚くなるか、または薄くなるように形成される。一方、搾汁リブ220及び下部搾汁リブ225は、垂直方向にそれぞれ相違する長さを有する。
【0044】
また、少なくとも1つの下部搾汁リブ225は、網体200の下部に均一にまたは非均一に形成される。下部搾汁リブ225は、搾汁リブ220と同じ個数で形成してもよく、より多い個数で形成してもよい。
【0045】
図5を参照して、本発明によるスクリュー300は、螺旋リブ310、スクリュー回転軸320、移送面330、破砕部340、支持面350の全部または一部を備え、スクリュー300は、網体200の内部に配置される。
【0046】
螺旋リブ310は、スクリュー300の上端から下向きに傾斜して形成される。例えば、螺旋リブ310は、スクリュー300の上側から下側につながり、最上端から放射方向に延びるように形成される。螺旋リブ310は、スクリュー300とともに回転し、網体200に投入された搾汁対象物を切削する。
【0047】
スクリュー回転軸320は、スクリュー300の中心に形成され、本体500に結合する。以下、スクリュー300の結合関係について説明するに際し、スクリュー回転軸320を基準として設定し、結合関係について説明する。ここで、スクリュー回転軸320を基準として設定することは、スクリュー回転軸320と一致する直線を基準として結合関係を述べることを意味する。
【0048】
移送面330は、スクリュー300の上端に形成され、一定の高さ及び面積で形成される所定の板である。移送面330の上側には、大口径の投入口410または小口径の投入口420に投入された搾汁対象物を切削または破砕する破砕部340が形成される。一方、破砕部340から延びて一定の角度で傾斜して形成される支持面350は、移送面の後端に形成される。移送面330は、スクリュー回転軸320を基準に径方向に位置する。
【0049】
破砕部340は、スクリュー300の上部、すなわち、移送面330と支持面350が連結される位置に、一定の高さ及び面積で延びて形成される。例えば、破砕部340は、螺旋リブ310よりも上端に形成される。破砕部340は、支持面350と交差する方向に形成され、破砕部340の上端には、破砕刃344が形成される。例えば、支持面350は、スクリュー回転軸320を基準に外縁に沿って形成されることで、スクリュー回転軸320と交差し、支持面350のうち一部は、破砕部340と交差する。一方、破砕部340は、支持面350と垂直に交差して形成される。また、破砕部340は、スクリュー300の回転方向に基づいて回転し、大口径の投入口410または小口径の投入口420に投入された搾汁対象物を1次的に切断する。破砕部340の上端に形成される破砕刃344は、破砕部340から傾斜して形成される。例えば、スクリュー300を側面から見た時に、破砕刃344は、スクリュー回転軸320を基準に傾斜角を形成しながら傾斜して形成される。ここで、傾斜角は、搾汁対象物が破砕部340に引き込まれる方向に形成される。傾斜角は、搾汁対象物が引き込まれる方向に形成されると、搾汁対象物が破砕部340と接触する時に、搾汁対象物は、破砕刃344の端部と先ず接触する。搾汁対象物が切断される時に、搾汁対象物のうち破砕刃344の端部と接触した部分が先ず切断し始め、次に、搾汁対象物のうち上端部が破砕部340を超えて支持面350の方向に移動する。このように、破砕刃344が傾斜角を形成すると、ニンジンのような搾汁対象物が切削されながら飛び出すことを防止する効果がある。このような効果を奏するためには、傾斜角は搾汁対象物が引き込まれる方向に傾斜するほど効果がより極大化する。仮に、破砕刃344がスクリュー回転軸320と傾斜をなしていないと、搾汁対象物は、破砕部340の面積部分と接触しながら折れるため、搾汁対象物が飛ぶ現象が発生する。一方、破砕部340は、支持面350の外縁方向に延びて形成される延長部材346を有する。延長部材346は、破砕部340に別途形成される部材ではなく、破砕部340の外縁端部を指す用語である。後述する本発明の第1変形実施形態では、延長部材346の位置に破砕収容溝(図6の332)を形成することもできる。破砕収容溝332については別途する。本発明の一実施形態では、破砕部340が延長部材346まで延びて形成されると、搾汁対象物が蓋体400の内側面にぶつかる現象を減少させることができる。これとは異なり、延長部材346の位置に破砕収容溝332が形成されると、スクリュー300が搾汁対象物を効率的に粉砕するために、蓋体400の内側面に形成される破砕リブ460が必要となる。すなわち、搾汁対象物は、破砕収容溝332と破砕リブ460が交差して切削されることから、搾汁対象物が蓋体400の内側面によくぶつかる現象が発生する。しかし、破砕部340を延長部材346まで延ばして形成すると、蓋体400の内側面に破砕リブ460がなくても、スクリュー300が搾汁対象物を効率的に粉砕することができるため、搾汁対象物が蓋体400の内側面にぶつかる現象を減少させることができる。このような技術的特徴は、蓋体400の内部に形成される空間のうち破砕部340が占める空間の割合を増加させる。これにより、破砕部340が搾汁対象物をより効果的に切削することができる。
【0050】
支持面350は、一側が破砕部340の後面から延びて形成され、他側が破砕部340の前面までつながって形成される。ここで、一側は他側よりも相対的により高い位置に形成される。支持面350は、一側から他側につながり、その間には屈曲部355が形成される。屈曲部355は、搾汁対象物が破砕部340に進入して切断される時に、適切な高さで切断が行われるように形成される屈曲状の面である。屈曲部355は、破砕部340の切断面が適切な高さを形成するために、傾斜した傾斜面を形成する。この傾斜面は、上部が凸状の形状に形成される。屈曲部355が凸状の形状に形成されると、搾汁対象物が適切な高さで破砕部340によって切断する効果がある。これにより、支持面350の形状を設計する時に、屈曲部355の傾斜程度を調節しながら設計することができる。
【0051】
支持面350の周縁、すなわち、側面には支持面350の一部が突出した形状の突起部352が形成される。支持面350で流動中の搾汁対象物が支持面350の周縁に押し出されると、搾汁対象物は、支持面350の周縁に形成された突起部352によって破砕される。突起部352によって破砕された搾汁対象物は、下方に落下し、スクリュー300の螺旋リブ310によって粉砕される。
【0052】
また、本発明において、突起部352は、周縁に押し出された搾汁対象物を破砕する機能だけでなく、搾汁対象物を流動させる機能も果たす。例えば、セロリのような野菜は、突起部352によって破砕されず、突起部352によって押し出されて流動される。
【0053】
以下では、図6を参照して、図5で述べたスクリュー300の第1変形実施形態について説明する。
【0054】
本発明の第1変形実施形態のスクリュー300aは、移送面330の上側の一部分には、一定の大きさの破砕収容溝332が形成される。すなわち、移送面330の上側には破砕収容溝332が形成され、破砕収容溝332は、破砕部340とつながる。延長部材346が形成された図5のスクリュー300と比較すると、図6のスクリュー300aは、延長部材346の代わりに、破砕収容溝332を有する。
【0055】
破砕収容溝332は、一定の大きさの収容溝が形成され、破砕収容溝332の大きさだけ破砕リブ460が突出して互いに相互作用して搾汁対象物を切削するだけでなく、切削されていない搾汁対象物(セロリ)を引きずってスクリューの下方に流動させる。
【0056】
スクリュー300aに破砕収容溝332が形成されると、蓋体400の内側面には、破砕リブ460を形成する必要がある。破砕収容溝332の空き空間に搾汁対象物が位置すると、搾汁対象物は、スクリュー300aが回転する時に、破砕リブ460によって粉砕される。
【0057】
以下では、図7及び図8を参照して、図5で述べたスクリュー300bの第2変形実施形態について説明する。
【0058】
第2変形実施形態では、第1変形実施形態が有する破砕収容溝332、収容部360及び破砕部進入段部370をさらに有する。図5のスクリュー300及び図6のスクリュー300aと同じ構成要素に関する説明は省略し、図7及び図8のスクリュー300bに形成される収容部360及び破砕部進入段部370について説明する。
【0059】
収容部360は、支持面350の他側に連結されて形成される。一方、支持面350の他側は、収容部360に連結される。例えば、支持面350の他側が下側に傾斜した収容溝案内部362に連結されることで、支持面350と収容部360とが連結される。したがって、収容部360の高さは、支持面350から相対的に低い位置に形成される。
【0060】
収容部360の一側は支持面350と連結され、収容部360の他側は破砕部進入段部370と連結される。一方、収容部360の一側端部は、支持面350に載置された搾汁対象物が収容部360に載置されるように、所定の角度で傾斜した収容溝案内部362を有する。また、収容部360の他側端部は、破砕部進入段部370と連結されるように、所定の角度で傾斜した上部流動段部364を有する。ここで、収容溝案内部362と上部流動段部364とは、収容部360を基準にいずれも上向きに傾斜して形成される。また、収容溝案内部362の下側には、収容溝案内部362の傾斜面と類似する形態に形成された下部流動段部366が形成される。下部流動段部366は、スクリュー300bのコストダウン及びスクリューの重量の減少を図るために形成される。
【0061】
ここで、上部流動段部364は、長さが長い形状の搾汁対象物が収容部360と破砕部進入段部370との間に横たわる程度の傾斜面で形成される。したがって、長さが長い形状の搾汁対象物は、大口径の投入口410または小口径の投入口420に投入された後、支持面350、収容溝案内部362を順に経由して、相対的に低い位置、すなわち、収容部360に載置される。次に、長さが長い形状の搾汁対象物は、破砕部340によって切断される前に、上部流動段部364と接して傾きながら破砕部進入段部370に横たわる。すなわち、長さが長い形状の搾汁対象物は、上部流動段部364に係止され、収容部360と破砕部進入段部370との間に横たわる。
【0062】
結局、傾斜した搾汁対象物は、移送面330の上側に形成された破砕部340及びホッパー430の内側に形成された破砕リブ460に交差して破砕及び切断される。
【0063】
図9を参照して、(a)は、第1変形実施形態のスクリュー300aを示す図であり、(b)は、第2変形実施形態のスクリュー300bを示す図である。
【0064】
二重投入構造の搾汁モジュール10のスクリュー300a、300bは、第1空間部301、第2空間部302、第3空間部303及び切断部304で形成される。一方、スクリュー300a、300bの外側面には螺旋リブ310が形成され、中心にはスクリュー回転軸320が形成される。
【0065】
また、第1空間部301、第2空間部302、第3空間部303は、スクリュー回転軸320の上側に回転板形状に形成される。第1空間部301、第2空間部302、第3空間部303は、切断部304と垂直にまたは傾斜して形成される。ここで、切断部304が垂直に形成されると、搾汁対象物と接触する面積が最小化することで、切断部304の破砕力を増加させることができる。
【0066】
また、第1空間部301、第2空間部302、第3空間部303は、切断部304からスクリュー回転軸320の回転方向に連続するように連結されて形成される。
【0067】
また、図9(b)に示すように、 第2変形実施形態のスクリュー300bでは、第1空間部301の面積は、残りの面積、すなわち、第2空間部302及び第3空間部303よりも相対的に低い位置に形成されることから、上述の残りの面積と段差構造を形成する。したがって、この段差構造の高さだけ搾汁対象物が下降して切断される。ここで、段差構造は、図10(a)に図示するaと対応する概念または切断部304と第1空間部301との高さの差として理解される。
【0068】
一方、第2空間部302は、第1空間部301と切断部304の前面との間に形成され、第2空間部302は、第1空間部301よりも相対的に高い位置に形成される。
【0069】
また、第3空間部303は、一側が切断部304の後面と連結され、他側は第1空間部301と連結される。
【0070】
また、上部流動段部364は、第1空間部301と第2空間部302を連結するように、第2空間部302から第1空間部301の方向に下向きに傾斜して形成される。
【0071】
また、収容溝案内部362は、第3空間部303と第1空間部301を連結するように、第3空間部303から第1空間部301の方向に下向きに傾斜して形成される。
【0072】
また、突起部352は、第3空間部の周縁の一部が突出して形成される。
【0073】
以下では、スクリュー300a、300bが回転する時に、搾汁対象物が切断及び粉砕される過程についてより詳細に説明する。
【0074】
先ず、搾汁対象物、例えば、セロリを大口径の投入口410または小口径の投入口420に投入すると、スクリュー300a、300bの回転によって、スクリュー300a、300bの上端の切断部304によってセロリのうち一部のみ切削される。ここで、切断部304は、図5の破砕部340と対応する構成要素である。
【0075】
次に、切断部304によって切断されたセロリの下端のうち一部は、切断部304と第2空間部302との間の側面空間に落ちる。または、セロリの下端のうち一部は、切断部304と第3空間部303との間の側面空間に落ちる。一方、落ちていないセロリの残りの一部は、切断部304の垂直面によって移動しながら破砕リブ460によって粉砕される。
【0076】
図9(b)及び図16に示すように、第2変形実施形態のスクリュー300bでは、セロリのうち切断されていない部分、すなわち、セロリの上端は第3空間部303に載置され、スクリュー300bの回転によって相対的に高さが低い第1空間部301の方向に移動しながら第1空間部301に載置される。
【0077】
ここで、第1空間部301は、第3空間部303と階段式構造、すなわち、段差を形成する構造に形成され、この段差により、スクリュー300bの回転時に、セロリが下降する。
【0078】
一方、第2空間部302は、切断部304の前部、すなわち、第1空間部301と切断部304との間に形成される。第2空間部302は、切削されていないセロリの茎のうち相対的に細い茎が切断部304によって切削されるように、セロリを引きずって行く。
【0079】
第3空間部303は、第1空間部301及び第2空間部302がセロリを完璧に引きずって行くことができなかった場合に、セロリを引きずって行くための空間であり、セロリが載置される空間である。第3空間部303の外側の一端には、一部が突出した形状の段部が形成される。この段部は、突起部352と同じ機能を果たす構成要素である。この段部は、第3空間部303で流動中の搾汁対象物が第3空間部303の周縁に押し出されると、搾汁対象物は、周縁に形成された段部によって破砕される。
【0080】
すなわち、第3空間部303は、セロリの太い茎より葉が多く薄い茎側の部分を引きずって行くための構成要素である。したがって、セロリの太い茎の部分は、第1空間部301及び第2空間部302で切断されるか引きずられ、薄い茎は、第3空間部303で引きずられる。
【0081】
一方、上記の説明は、セロリと類似する野菜などの粉砕過程を示すものであり、仮に、大口径の投入口410または小口径の投入口420にニンジンのような堅い搾汁対象物が投入された場合には、切断部304によって切断部304の高さだけニンジンが切断され移送及び粉砕される。
【0082】
このような点で、本発明の切断部304の高さを調節すると、搾汁対象物の切断量を調節することができる。
【0083】
例えば、切断部304が相対的に高い場合、スクリュー300a、300bが一回り回転する時に、相対的により多い量のニンジンが切削及び粉砕される。切断部304が相対的に低い場合、スクリュー300a、300bが一回り回転する時に、相対的により少ない量のニンジンが切削及び粉砕される。したがって、本発明の一実施形態による二重投入構造の搾汁モジュール10は、搾汁対象物の切削量を調節することができる。一方、切断部304の上下の高さが低すぎると、ニンジンのような搾汁対象物を切削することができない場合が発生するため、切断部304を、適正な高さで形成しなければならない。
【0084】
一方、切断部304の刃の長さbは、搾汁対象物を引きずって行く機能と関連がある。ここで、刃の長さbは、図10のbを指す。
【0085】
例えば、切断部304において、搾汁対象物を切削する刃の長さbが相対的に短い場合、セロリのような搾汁対象物の自動投入が難しくなる。ここで、自動投入とは、スクリュー300a、300bの回転に基づいて、セロリが第3空間部303から第1空間部301に下降する過程などの一連の過程を称する。したがって、刃の長さbが相対的に短すぎると、セロリを適切に引きずって行くことができない問題が発生するため、刃の長さbを、所定の長さ以上に形成しなければならない。
【0086】
また、切断部304は、第1空間部301、第2空間部302及び第3空間部303と比較して、回転軸から直径が最も長く形成される。切断部304の直径を最も長く形成すると、搾汁対象物を切断する時に、例えば、切断部304が小口径の投入口420を通過する時点には、小口径の投入口420の下端部と切断部304との間には隙間がほとんど形成されない。したがって、搾汁対象物が下方に落ちることなく、切断部304によって切削される。
【0087】
図11乃至図13を参照して、蓋体400は、大口径の投入口410、小口径の投入口420、ホッパー430、投入案内部440、回転軸収容溝450の全部または一部を備える。
【0088】
図12及び図13に図示する(b)は、図12及び図13に図示する(a)の変形実施形態であり、(a)と比較して、破砕リブ460をさらに備える。したがって、(a)は、図5のスクリュー300に対応する蓋体400であり、(b)は、図6及び図7のスクリュー300a、300bに対応する蓋体400である。以下では、便宜上、(b)の蓋体400を基準に説明する。
【0089】
蓋体400は、搾汁ドラムの上端に結合し、搾汁対象物が投入されて螺旋リブ310または支持面350に至るようにガイドする経路、すなわち、投入口が形成される。ここで、後述する大口径の投入口410は、搾汁対象物が螺旋リブ310に至るようにガイドし、小口径の投入口420は、搾汁対象物が支持面350に至るように経路を形成して、搾汁対象物をガイドする。
【0090】
大口径の投入口410は、相対的に大きさが大きい搾汁対象物が投入される経路であり、小口径の投入口420は、相対的に大きさが小さい搾汁対象物が投入される経路である。
【0091】
ホッパー430は、搾汁ドラム100の内部に搾汁対象物を投入する経路が2つの箇所に分けられるように形成される。すなわち、ホッパー430は、大きさが大きい搾汁対象物が投入される大口径の投入口410と大きさが小さい搾汁対象物が投入される小口径の投入口420と回転軸収容溝450が形成される。一方、ホッパー430の内部には、内側方向に突出して形成される破砕リブ460が垂直方向に形成される。
【0092】
投入案内部440は、大口径の投入口410の下端に形成される。また、投入案内部440の一部が網体200の上端領域から外縁に離脱して拡張された構造に形成される。投入案内部440の一部が網体200の上端領域から外縁に離脱して形成されると、大口径の投入口410に投入される搾汁対象物が網体200に案内される。
【0093】
一方、投入案内部440は、大口径の投入口410に投入されて破砕部340によって切断されていない搾汁対象物が網体200やスクリュー300に伝達されるようにする構成要素である。すなわち、投入案内部440は、スクリュー回転軸320を基準に外縁に形成された大口径の投入口410と網体200を自然に連結するための構成要素である。
【0094】
また、投入案内部440は、大口径の投入口410と重なった状態で形成されて大口径の投入口410から連続してつながり、スクリュー回転軸320に向かって傾斜して形成されて、搾汁対象物の側面が破砕部340または螺旋リブ310によって粉砕され始めるようにする。
【0095】
また、投入案内部440は、端部で網体と段差状に形成され、この際、投入案内部440の端部が網体200の上端の奥側面と一致するように形成される。
【0096】
回転軸収容溝450は、スクリュー300の上側に形成されるスクリュー回転軸320が挿入されるように形成された所定の溝である。
【0097】
破砕リブ460は、ホッパー430の内側面に垂直方向に形成され、スクリュー300a、300bとの相互作用により搾汁対象物を粉砕させる。破砕リブは、複数個で形成される。また、破砕リブは、下方に行くほど狭くなる形状であっても、下方に行くほど広くなる形状であってもよい。
【0098】
図15は本発明の第2変形実施形態によるスクリューの第1使用状態図である。
【0099】
図16は本発明の第2変形実施形態によるスクリューの第2使用状態図である。
【0100】
図15を参照して、搾汁対象物、例えば、ニンジンは、スクリューの上側に形成された支持面350に載置された後、スクリュー300bが一回り回転することで切断される。
【0101】
一方、図16を参照して、搾汁対象物、例えば、セロリは、スクリューの上側に形成された支持面350に載置された後、破砕部340によって切断される前に、上部流動段部364と接して傾斜して破砕部進入段部370に横たわる。すなわち、長さが長い形状の搾汁対象物は、上部流動段部364に係止され、収容部360と破砕部進入段部370との間に横たわった後、スクリュー300bが一回り回転することで切断される。
【0102】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能である。したがって、上記実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、上記実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈すべきである。
図1
図2(a)】
図2(b)】
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9(a)】
図9(b)】
図10(a)】
図10(b)】
図11
図12(a)】
図12(b)】
図13(a)】
図13(b)】
図14
図15
図16