(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-27
(45)【発行日】2025-02-04
(54)【発明の名称】発光素子及び表示装置
(51)【国際特許分類】
H10K 59/122 20230101AFI20250128BHJP
H10K 50/115 20230101ALI20250128BHJP
H10K 50/11 20230101ALI20250128BHJP
H10K 50/854 20230101ALI20250128BHJP
H10K 50/86 20230101ALI20250128BHJP
H10K 50/81 20230101ALI20250128BHJP
H10K 50/82 20230101ALI20250128BHJP
H10K 59/35 20230101ALI20250128BHJP
H10K 50/858 20230101ALI20250128BHJP
【FI】
H10K59/122
H10K50/115
H10K50/11
H10K50/854
H10K50/86 865
H10K50/81
H10K50/82
H10K59/35
H10K50/858
(21)【出願番号】P 2024508865
(86)(22)【出願日】2022-03-23
(86)【国際出願番号】 JP2022013343
(87)【国際公開番号】W WO2023181142
(87)【国際公開日】2023-09-28
【審査請求日】2024-05-15
(73)【特許権者】
【識別番号】520487808
【氏名又は名称】シャープディスプレイテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野見山 翔太
【審査官】渡邊 吉喜
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-205625(JP,A)
【文献】特開2019-102336(JP,A)
【文献】特開2013-254093(JP,A)
【文献】国際公開第2019/188416(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10K 59/122
H10K 50/115
H10K 50/11
H10K 50/854
H10K 50/86
H10K 50/81
H10K 50/82
H10K 59/35
H10K 50/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可視光を反射する平面を上面として備えた第1導電層と、前記平面上に設けられ、前記可視光を透過する第2導電層であって、第1の厚さを有する第1領域、前記第1領域の周囲に位置し、前記第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有する第2領域、及び前記第2領域の周囲に位置し、前記第2の厚さよりも厚い第3の厚さを有する第3領域を含む第2導電層とを含む第1電極と、
前記第2導電層の形状に沿って前記第2導電層上に形成された、少なくとも発光層を含む機能層及び前記機能層上に形成された、前記可視光を透過する第2電極と、
前記可視光の散乱材料及び前記可視光の遮光材料の少なくとも一方を含み、前記第1電極の端部の少なくとも一部を覆うとともに、前記第2電極よりも高く形成されたエッジカバーと、を含む発光素子。
【請求項2】
前記第2導電層は、所定の曲率で形成されている、請求項1に記載の発光素子。
【請求項3】
前記エッジカバーは、前記遮光材料を含む第1エッジカバーと、前記散乱材料を含む第2エッジカバーとを含む、請求項1または2に記載の発光素子。
【請求項4】
前記第2エッジカバーは、前記第1エッジカバー上に設けられている、請求項3に記載の発光素子。
【請求項5】
前記第1エッジカバーは、前記第2エッジカバーによって覆われている、請求項3に記載の発光素子。
【請求項6】
前記エッジカバーは、
第2エッジカバーと、
前記第2エッジカバーの表面の少なくとも一部に設けられた前記遮光材料を含む第1エッジカバーと、を含む、請求項1または2に記載の発光素子。
【請求項7】
前記エッジカバーは、前記散乱材料を含む、請求項1または2に記載の発光素子。
【請求項8】
前記エッジカバーは、前記遮光材料を含む、請求項1または2に記載の発光素子。
【請求項9】
前記第1電極は、アノードであり、
前記第2電極は、カソードである、請求項1から8の何れか1項に記載の発光素子。
【請求項10】
前記第1電極は、カソードであり、
前記第2電極は、アノードである、請求項1から8の何れか1項に記載の発光素子。
【請求項11】
前記発光層は、有機発光層または量子ドットを含む発光層である、請求項1から10の何れか1項に記載の発光素子。
【請求項12】
請求項1から11の何れか1項に記載の発光素子を複数個備え、
前記複数個の発光素子は、第1発光素子と、第2発光素子と、第3発光素子とを含み、
前記第1発光素子は、前記第2発光素子及び前記第3発光素子よりも発光中心波長が長波長側の光を発光し、
前記第2発光素子は、前記第3発光素子よりも発光中心波長が長波長側の光を発光する、表示装置。
【請求項13】
前記第1発光素子が備える前記第2導電層は、第1曲率で形成されており、
前記第2発光素子が備える前記第2導電層は、第2曲率で形成されており、
前記第3発光素子が備える前記第2導電層は、第3曲率で形成されており、
前記第1曲率は、前記第2曲率及び前記第3曲率よりも小さい、請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第2曲率は、前記第3曲率よりも小さい、請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記第1発光素子と前記第2発光素子とは、一部において前記エッジカバーを共有し、
前記第2発光素子と前記第3発光素子とは、一部において前記エッジカバーを共有し、
前記第1発光素子と前記第3発光素子とは、一部において前記エッジカバーを共有する、請求項12から14の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項16】
請求項4に記載の発光素子を複数個備え、
前記複数個の発光素子は、第1発光素子と、第2発光素子と、第3発光素子とを含み、
前記第1発光素子は、前記第2発光素子及び前記第3発光素子よりも発光中心波長が長波長側の光を発光し、
前記第2発光素子は、前記第3発光素子よりも発光中心波長が長波長側の光を発光し、
前記第1発光素子と前記第2発光素子とが共有する前記エッジカバーは、第1共有エッジカバーであり、
前記第2発光素子と前記第3発光素子とが共有する前記エッジカバーは、第2共有エッジカバーであり、
前記第1発光素子と前記第3発光素子とが共有する前記エッジカバーは、第3共有エッジカバーであり、
前記第1共有エッジカバーは、前記第1エッジカバーの高さがより高い前記第1エッジカバーの第1の部分と、前記第1エッジカバーの高さがより低い前記第1エッジカバーの第2の部分とを含み、
前記第2共有エッジカバーは、前記第1エッジカバーの高さがより高い前記第1エッジカバーの第3の部分と、前記第1エッジカバーの高さがより低い前記第1エッジカバーの第4の部分とを含み、
前記第3共有エッジカバーは、前記第1エッジカバーの高さがより高い前記第1エッジカバーの第5の部分と、前記第1エッジカバーの高さがより低い前記第1エッジカバーの第6の部分とを含み、
前記第1の部分及び前記第5の部分は、前記第1発光素子が備える前記発光層である第1発光層の近くに設けられ、
前記第2の部分及び前記第3の部分は、前記第2発光素子が備える前記発光層である第2発光層の近くに設けられ、
前記第4の部分及び前記第6の部分は、前記第3発光素子が備える前記発光層である第3発光層の近くに設けられている、表示装置。
【請求項17】
前記第1の部分の高さと前記第5の部分の高さとは同じであり、
前記第2の部分の高さと前記第3の部分の高さとは同じであり、
前記第4の部分の高さと前記第6の部分の高さとは同じである、請求項16に記載の表示装置。
【請求項18】
前記第1共有エッジカバーの高さと、前記第2共有エッジカバーの高さと、前記第3共有エッジカバーの高さとは、同じである、請求項16または17に記載の表示装置。
【請求項19】
請求項4に記載の発光素子を複数個備え、
前記複数個の発光素子は、第1発光素子と、第2発光素子と、第3発光素子とを含み、
前記第1発光素子は、前記第2発光素子及び前記第3発光素子よりも発光中心波長が長波長側の光を発光し、
前記第2発光素子は、前記第3発光素子よりも発光中心波長が長波長側の光を発光し、
前記第1発光素子と前記第2発光素子とが共有する前記エッジカバーは、第1共有エッジカバーであり、
前記第2発光素子と前記第3発光素子とが共有する前記エッジカバーは、第2共有エッジカバーであり、
前記第1発光素子と前記第3発光素子とが共有する前記エッジカバーは、第3共有エッジカバーであり、
前記第1共有エッジカバー、前記第2共有エッジカバー及び前記第3共有エッジカバーのそれぞれにおいては、前記第1エッジカバーの高さは同じであり、
前記第1共有エッジカバーは、前記第2エッジカバーの高さがより高い前記第2エッジカバーの第7の部分と、前記第2エッジカバーの高さがより低い前記第2エッジカバーの第8の部分とを含み、
前記第2共有エッジカバーは、前記第2エッジカバーの高さが同じであり、
前記第3共有エッジカバーは、前記第2エッジカバーの高さがより高い前記第2エッジカバーの第9の部分と、前記第2エッジカバーの高さがより低い前記第2エッジカバーの第10の部分とを含み、
前記第7の部分及び前記第9の部分は、前記第1発光素子が備える前記発光層である第1発光層の近くに設けられ、
前記第8の部分及び前記第2共有エッジカバーにおける前記第2エッジカバーは、前記第2発光素子が備える前記発光層である第2発光層の近くに設けられ、
前記第10の部分及び前記第2共有エッジカバーにおける前記第2エッジカバーは、前記第3発光素子が備える前記発光層である第3発光層の近くに設けられている、表示装置。
【請求項20】
前記第7の部分の高さと前記第9の部分の高さとは同じであり、
前記第8の部分の高さと前記第10の部分の高さと前記第2共有エッジカバーにおける前記第2エッジカバーの高さとは同じである、請求項19に記載の表示装置。
【請求項21】
前記第1発光素子は、赤色を発する発光素子であり、
前記第2発光素子は、緑色を発する発光素子であり、
前記第3発光素子は、青色を発する発光素子である、請求項12から20の何れか1項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、発光素子及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、発光素子を備えた様々な表示装置が開発されており、特に、OLED(Organic Light Emitting Diode:有機発光ダイオード)または、QLED(Quantum dot Light Emitting Diode:量子ドット発光ダイオード)を備えた表示装置は、低消費電力化、薄型化及び高画質化などを実現できる点から、高い注目を浴びている。
【0003】
このような表示装置の分野においては、色純度及び発光効率の向上のために電極間での光の干渉効果を用いているため、使用者が表示装置の表示領域を視野角が大きい斜め方向から見た場合、使用者が表示装置の表示領域を正面方向から見た場合と比較して、光路差が生じるために色の変化が発生することが知られている。
【0004】
特許文献1には、アノード電極を傾斜またはお椀型形状に形成し、表示装置の色の変化の視野角依存性を改善することについて記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】国際公開公報「WO2019/188416 A1」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載されている表示装置のように、アノード電極を傾斜またはお椀型形状に形成した構成においても、使用者が表示装置の表示領域を視野角が大きい斜め方向から見た場合、使用者が表示装置の表示領域を正面方向から見た場合と比較して、光路差が生じるために色の変化が生じた光が依然として存在する。特許文献1に記載されている表示装置の場合、このような光がそのまま使用者の目に導かれる構成であるため、使用者が表示装置の表示領域を視野角が大きい斜め方向から見た場合の色の変化を改善できないという問題もある。
【0007】
本開示の一態様は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、視野角が大きい斜め方向から見た場合の色の変化を含めた色の変化の視野角依存性を改善した発光素子及び表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の発光素子は、前記の課題を解決するために、
可視光を反射する平面を上面として備えた第1導電層と、前記平面上に設けられ、前記可視光を透過する第2導電層であって、第1の厚さを有する第1領域、前記第1領域の周囲に位置し、前記第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有する第2領域、及び前記第2領域の周囲に位置し、前記第2の厚さよりも厚い第3の厚さを有する第3領域を含む第2導電層とを含む第1電極と、
前記第2導電層の形状に沿って前記第2導電層上に形成された、少なくとも発光層を含む機能層及び前記機能層上に形成された、前記可視光を透過する第2電極と、
前記可視光の散乱材料及び前記可視光の遮光材料の少なくとも一方を含み、前記第1電極の端部の少なくとも一部を覆うとともに、前記第2電極よりも高く形成されたエッジカバーと、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一態様は、視野角が大きい斜め方向から見た場合の色の変化を含めた色の変化の視野角依存性を改善した発光素子及び表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態1の表示装置の概略的な構成を示す平面図である。
【
図2】実施形態1の表示装置に備えられたトランジスタを含む基板の概略的な構成を示す断面図である。
【
図3】(a)は、実施形態1の表示装置に備えられた赤色発光素子の概略的な構成を示す断面図であり、(b)は、実施形態1の表示装置に備えられた緑色発光素子の概略的な構成を示す断面図であり、(c)は、実施形態1の表示装置に備えられた青色発光素子の概略的な構成を示す断面図である。
【
図4】(a)は、実施形態1の表示装置の赤色発光素子、緑色発光素子及び青色発光素子のそれぞれに備えられたエッジカバーの概略的な構成を示す図であり、(b)、(c)、(d)及び(e)は、実施形態1の表示装置の赤色発光素子、緑色発光素子及び青色発光素子のそれぞれに備えることができる他のエッジカバーの概略的な構成を示す図である。
【
図5】実施形態2の表示装置の概略的な構成を示す断面図である。
【
図6】実施形態3の表示装置の概略的な構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施の形態について、
図1から
図6に基づいて説明すれば、次の通りである。以下、説明の便宜上、特定の実施形態にて説明した構成と同一の機能を有する構成については、同一の符号を付記し、その説明を省略する場合がある。
【0012】
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1の表示装置1の概略的な構成を示す平面図である。
【0013】
図1に示すように、表示装置1は、額縁領域NDAと、表示領域DAとを備えている。表示装置1の表示領域DAには、複数の画素PIXが備えられており、各画素PIXは、それぞれ、赤色サブ画素RSPと、緑色サブ画素GSPと、青色サブ画素BSPとを含む。本実施形態においては、1画素PIXが、赤色サブ画素RSPと、緑色サブ画素GSPと、青色サブ画素BSPとで構成される場合を一例に挙げて説明するが、これに限定されることはない。例えば、1画素PIXは、赤色サブ画素RSP、緑色サブ画素GSP及び青色サブ画素BSPの他に、さらに他の色のサブ画素を含んでいてもよい。
【0014】
図2は、実施形態1の表示装置1に備えられたトランジスタTRを含む基板2の概略的な構成を示す断面図である。
【0015】
図2に示すように、表示装置1に備えられたトランジスタTRを含む基板2においては、基板12上に、バリア層3と、トランジスタTRを含む薄膜トランジスタ層4とが、基板12側からこの順に備えられている。そして、トランジスタTRを含む基板2の表面2Sには、第1電極22が設けられている。
【0016】
基板12は、例えば、ポリイミドなどの樹脂材料からなる樹脂基板であってもよく、ガラス基板であってもよい。本実施形態においては、表示装置1を可撓性表示装置とするため、基板12として、ポリイミドなどの樹脂材料からなる樹脂基板を用いた場合を一例に挙げて説明するが、これに限定されることはない。表示装置1を非可撓性表示装置とする場合には、基板12として、ガラス基板を用いることができる。
【0017】
バリア層3は、水、酸素などの異物がトランジスタTR及び後述する各色の発光素子に侵入することを防ぐ層であり、例えば、化学的蒸着(CVD)法により形成される、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、あるいは酸窒化シリコン膜、またはこれらの積層膜で構成することができる。
【0018】
トランジスタTRを含む薄膜トランジスタ層4のトランジスタTR部分は、半導体膜SEM及びドープされた半導体膜SEM’・SEM’’と、無機絶縁膜16と、ゲート電極Gと、無機絶縁膜18と、無機絶縁膜20と、ソース電極S及びドレイン電極Dと、平坦化膜21とを含み、トランジスタTRを含む薄膜トランジスタ層4のトランジスタTR部分以外の部分は、無機絶縁膜16と、無機絶縁膜18と、無機絶縁膜20と、平坦化膜21とを含む。
【0019】
半導体膜SEM・SEM’・SEM’’は、例えば、低温ポリシリコン(LTPS)あるいは酸化物半導体(例えば、In-Ga-Zn-O系の半導体)で構成してもよい。本実施形態においては、トランジスタTRがトップゲート構造である場合を一例に挙げて説明するが、これに限定されることはなく、トランジスタTRは、ボトムゲート構造であってもよい。
【0020】
ゲート電極Gと、ソース電極S及びドレイン電極Dとは、例えば、アルミニウム、タングステン、モリブデン、タンタル、クロム、チタン、銅の少なくとも1つを含む金属の単層膜あるいは積層膜によって構成できる。
【0021】
無機絶縁膜16、無機絶縁膜18及び無機絶縁膜20は、例えば、化学的蒸着(CVD)法によって形成された、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜または、これらの積層膜によって構成することができる。
【0022】
平坦化膜21は、例えば、ポリイミド、アクリルなどの塗布可能な有機材料によって構成することができる。
【0023】
図2に示すように、複数の第1電極22のそれぞれを制御するトランジスタTRを含む制御回路が、トランジスタTRを含む薄膜トランジスタ層4に設けられている。
【0024】
図3の(a)は、実施形態1の表示装置1に備えられた赤色発光素子5Rの概略的な構成を示す断面図であり、
図3の(b)は、実施形態1の表示装置1に備えられた緑色発光素子5Gの概略的な構成を示す断面図であり、
図3の(c)は、実施形態1の表示装置1に備えられた青色発光素子5Bの概略的な構成を示す断面図である。
【0025】
図1及び
図2に示す赤色サブ画素RSPには赤色発光素子5Rが設けられており、
図1及び
図2に示す緑色サブ画素GSPには緑色発光素子5Gが設けられており、
図1及び
図2に示す青色サブ画素BSPには青色発光素子5Bが設けられている。
【0026】
図3の(a)に示すように、赤色発光素子5Rは、
図2に示すトランジスタTRを含む基板2側から第1電極22と、赤色発光層を含む機能層24Rと、第2電極25とをこの順に備えている。
【0027】
図3の(b)に示すように、緑色発光素子5Gは、
図2に示すトランジスタTRを含む基板2側から第1電極22と、緑色発光層を含む機能層24Gと、第2電極25とをこの順に備えている。
【0028】
図3の(c)に示すように、青色発光素子5Bは、
図2に示すトランジスタTRを含む基板2側から第1電極22と、青色発光層を含む機能層24Bと、第2電極25とをこの順に備えている。
【0029】
本実施形態においては、赤色発光素子5R、緑色発光素子5G及び青色発光素子5Bは、第1電極22がアノードであり、第2電極25がカソードである順積構造の場合を一例に挙げて説明するがこれに限定されることはなく、第1電極22がカソードであり、第2電極25がアノードである逆積構造であってもよい。
【0030】
赤色発光素子5R、緑色発光素子5G及び青色発光素子5Bが、上述した順積構造の場合、赤色発光層を含む機能層24R、緑色発光層を含む機能層24G及び青色発光層を含む機能層24Bのそれぞれは、第1電極22と第2電極25との間に、第1電極22側から、正孔注入層と、正孔輸送層と、該当する発光層と、電子輸送層と、電子注入層とをこの順に備えることができる。なお、前記機能層においては、該当する発光層以外の一つ以上の層を適宜省くことができる。
【0031】
また、赤色発光素子5R、緑色発光素子5G及び青色発光素子5Bが、上述した逆積構造の場合、赤色発光層を含む機能層24R、緑色発光層を含む機能層24G及び青色発光層を含む機能層24Bのそれぞれは、第1電極22と第2電極25との間に、第1電極22側から、電子注入層と、電子輸送層と、該当する発光層と、正孔輸送層と、正孔注入層とをこの順に備えることができる。なお、前記機能層においては、該当する発光層以外の一つ以上の層を適宜省くことができる。
【0032】
図3に示す赤色発光素子5R、緑色発光素子5G及び青色発光素子5Bが、上述した順積構造の場合、アノードである第1電極22は可視光を反射する電極材料で形成し、カソードである第2電極25は可視光を透過する電極材料で形成することで、トップエミッション型の発光素子を実現することができる。
【0033】
また、
図3に示す赤色発光素子5R、緑色発光素子5G及び青色発光素子5Bが、上述した逆積構造の場合、カソードである第1電極22は可視光を反射する電極材料で形成し、アノードである第2電極25は可視光を透過する電極材料で形成することで、トップエミッション型の発光素子を実現することができる。
【0034】
図3の(a)に示す赤色発光素子5Rは、可視光を反射する平面22Sを上面として備えた第1導電層22aと、平面22S上に設けられ、前記可視光を透過する第2導電層22bであって、第1の厚さを有する中央領域(第1領域)、前記中央領域(第1領域)の周囲に位置し、前記第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有する周辺領域(第2領域)、及び前記周辺領域(第2領域)の周囲に位置し、前記第2の厚さよりも厚い第3の厚さを有する端部領域(第3領域)を含む第2導電層22bとを含む第1電極22と、第2導電層22bの形状に沿って第2導電層22b上に形成された、少なくとも赤色発光層を含む機能層24R及び機能層24R上に形成された、前記可視光を透過する第2電極25と、前記可視光の散乱材料及び前記可視光の遮光材料の少なくとも一方を含み、第1電極22の端部の少なくとも一部を覆うとともに、第2電極25よりも高く形成されたエッジカバー23と、を含む。
【0035】
本実施形態においては、エッジカバー23を、可視光を散乱する散乱材料を含む感光性樹脂材料で形成することができ、露光及び現像を行うことで、前記感光性樹脂材料を所定形状にパターニングすることができる。なお、前記感光性樹脂材料は可視光を散乱する散乱材料を含むので、可視光よりも短い波長領域に感光性を有する材料を用いることが好ましい。
【0036】
第2導電層22bは、エッジカバー23に近くなる程膜厚が徐々に厚くなるように、所定の曲率で形成されていることが好ましい。すなわち、第2導電層22bの上面は、エッジカバー23に近くなる程膜厚が徐々に厚くなる湾曲面であることが好ましい。本実施形態においては、赤色発光素子5Rに備えられた第2導電層22bを、エッジカバー23に近くなる程膜厚が徐々に厚くなるように、所定の曲率で形成したが、前記中央領域、前記周辺領域及び前記端部領域を含むのであれば、これに限定されることはない。なお、第2導電層22bの中央領域は、第2導電層22bの周辺領域よりもエッジカバー23から遠くに設けられた領域であり、第2導電層22bの端部領域は、第2導電層22bの周辺領域よりもエッジカバー23の近くに設けられた領域である。
【0037】
図3の(b)に示す緑色発光素子5Gは、可視光を反射する平面22Sを上面として備えた第1導電層22aと、平面22S上に設けられ、前記可視光を透過する第2導電層22bであって、第1の厚さを有する中央領域(第1領域)、前記中央領域(第1領域)の周囲に位置し、前記第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有する周辺領域(第2領域)、及び前記周辺領域(第2領域)の周囲に位置し、前記第2の厚さよりも厚い第3の厚さを有する端部領域(第3領域)を含む第2導電層22bとを含む第1電極22と、第2導電層22bの形状に沿って第2導電層22b上に形成された、少なくとも緑色発光層を含む機能層24G及び機能層24G上に形成された、前記可視光を透過する第2電極25と、前記可視光の散乱材料及び前記可視光の遮光材料の少なくとも一方を含み、第1電極22の端部の少なくとも一部を覆うとともに、第2電極25よりも高く形成されたエッジカバー23と、を含む。第2導電層22bは、エッジカバー23に近くなる程膜厚が徐々に厚くなるように、所定の曲率で形成されていることが好ましい。本実施形態においては、緑色発光素子5Gに備えられた第2導電層22bを、エッジカバー23に近くなる程膜厚が徐々に厚くなるように、所定の曲率で形成したが、前記中央領域、前記周辺領域及び前記端部領域を含むのであれば、これに限定されることはない。
【0038】
図3の(c)に示す青色発光素子5Bは、可視光を反射する平面22Sを上面として備えた第1導電層22aと、平面22S上に設けられ、前記可視光を透過する第2導電層22bであって、第1の厚さを有する中央領域(第1領域)、前記中央領域(第1領域)の周囲に位置し、前記第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有する周辺領域(第2領域)、及び前記周辺領域(第2領域)の周囲に位置し、前記第2の厚さよりも厚い第3の厚さを有する端部領域(第3領域)を含む第2導電層22bとを含む第1電極22と、第2導電層22bの形状に沿って第2導電層22b上に形成された、少なくとも青色発光層を含む機能層24B及び機能層24B上に形成された、前記可視光を透過する第2電極25と、前記可視光の散乱材料及び前記可視光の遮光材料の少なくとも一方を含み、第1電極22の端部の少なくとも一部を覆うとともに、第2電極25よりも高く形成されたエッジカバー23と、を含む。第2導電層22bは、エッジカバー23に近くなる程膜厚が徐々に厚くなるように、所定の曲率で形成されていることが好ましい。本実施形態においては、青色発光素子5Bに備えられた第2導電層22bを、エッジカバー23に近くなる程膜厚が徐々に厚くなるように、所定の曲率で形成したが、前記中央領域、前記周辺領域及び前記端部領域を含むのであれば、これに限定されることはない。
【0039】
可視光を反射する平面22Sを上面として備えた第1導電層22aとしては、可視光を反射でき、導電性を有するのであれば、特に限定されないが、例えば、Al、Mg、Li、Agなどの金属材料または、前記金属材料の合金などを用いることができる。本実施形態においては、第1導電層22aを、Alを用いて形成したが、これに限定されることはない。
【0040】
平面22S上に設けられる第2導電層22bとしては、可視光を透過でき、導電性を有するのであれば、特に限定されないが、例えば、透明金属酸化物(例えば、indium tin oxide、indium zinc oxide、indium gallium zinc oxideなど)、Al、Mg、Li、Agなどの金属材料からなる薄膜を用いることができる。本実施形態においては、第2導電層22bを、透明金属酸化物(indium tin oxide)を用いて形成したが、これに限定されることはない。
【0041】
可視光を透過する第2電極25としては、可視光を透過でき、導電性を有するのであれば、特に限定されないが、例えば、透明金属酸化物(例えば、indium tin oxide、indium zinc oxide、indium gallium zinc oxideなど)または、Al、Mg、Li、Agなどの金属材料からなる薄膜または、Al、Agなどの金属材料からなるナノワイア(Nano Wire)などを挙げることができる。本実施形態においては、第2電極25を、透明金属酸化物(indium tin oxide)を用いて形成したが、これに限定されることはない。
【0042】
本実施形態においては、表示装置1に備えられた赤色発光素子5R、緑色発光素子5G及び青色発光素子5Bが何れも、
図3の(a)、
図3の(b)及び
図3の(c)に示すように、前記中央領域、前記周辺領域及び前記端部領域を含む第2導電層22bを含む第1電極22と、第2導電層22bの形状に沿って第2導電層22b上に形成された、該当発光層を含む機能層及び前記機能層上に形成された、前記可視光を透過する第2電極25と、前記可視光の散乱材料及び前記可視光の遮光材料の少なくとも一方を含み、第1電極22の端部の少なくとも一部を覆うとともに、第2電極25よりも高く形成されたエッジカバー23と、を備えている場合を一例に挙げて説明するが、これに限定されることはなく、表示装置1に備えられた赤色発光素子5R、緑色発光素子5G及び青色発光素子5Bのうちの少なくとも一つが、前記中央領域、前記周辺領域及び前記端部領域を含む第2導電層22bを含む第1電極22と、第2導電層22bの形状に沿って第2導電層22b上に形成された、該当発光層を含む機能層及び前記機能層上に形成された、前記可視光を透過する第2電極25と、前記可視光の散乱材料及び前記可視光の遮光材料の少なくとも一方を含み、第1電極22の端部の少なくとも一部を覆うとともに、第2電極25よりも高く形成されたエッジカバー23と、を備えていてもよい。
【0043】
図3の(a)に示す赤色発光素子5Rにおいては、可視光を反射する平面22Sから第2電極25までの膜厚は、第2導電層22bの端部領域を含む部分で最も厚く、第2導電層22bの中央領域を含む部分で最も薄く、第2導電層22bの周辺領域を含む部分では、第2導電層22bの端部領域を含む部分と第2導電層22bの中央領域を含む部分との中間の厚さとなる。したがって、第2導電層22bの周辺領域上を通り抜ける正面方向への反射光RL1と、第2導電層22bの中央領域上を通り抜ける斜め方向への反射光RL1’とにおいては、可視光を反射する平面22Sから第2電極25を通り抜けるまでの光路差を小さくできる。また、第2導電層22bの中央領域上を通り抜ける正面方向への反射光RL2と、第2導電層22bの周辺領域上を通り抜ける斜め方向への反射光RL2’とにおいては、可視光を反射する平面22Sから第2電極25を通り抜けるまでの光路差は比較的小さい。一方、第2導電層22bの周辺領域上を通り抜ける正面方向への反射光RL3と、第2導電層22bの端部領域の縁上を通り抜ける斜め方向への反射光RL3’とにおいては、可視光を反射する平面22Sから第2電極25を通り抜けるまでの光路差は大きいが、反射光RL3’は、前記可視光の散乱材料及び前記可視光の遮光材料の少なくとも一方を含むエッジカバー23によって、散乱または、遮光または、散乱及び遮光されるので、視野角が大きい斜め方向から見た場合の色の変化を含めた色の変化の視野角依存性を改善した赤色発光素子5Rを実現できる。
【0044】
図3の(b)に示す緑色発光素子5Gにおいては、可視光を反射する平面22Sから第2電極25までの膜厚は、第2導電層22bの端部領域を含む部分で最も厚く、第2導電層22bの中央領域を含む部分で最も薄く、第2導電層22bの周辺領域を含む部分では、第2導電層22bの端部領域を含む部分と第2導電層22bの中央領域を含む部分との中間の厚さとなる。したがって、第2導電層22bの周辺領域上を通り抜ける正面方向への反射光GL1と、第2導電層22bの中央領域上を通り抜ける斜め方向への反射光GL1’とにおいては、可視光を反射する平面22Sから第2電極25を通り抜けるまでの光路差を小さくできる。また、第2導電層22bの中央領域上を通り抜ける正面方向への反射光GL2と、第2導電層22bの周辺領域上を通り抜ける斜め方向への反射光GL2’とにおいては、可視光を反射する平面22Sから第2電極25を通り抜けるまでの光路差は比較的小さい。一方、第2導電層22bの周辺領域上を通り抜ける正面方向への反射光GL3と、第2導電層22bの端部領域の縁上を通り抜ける斜め方向への反射光GL3’とにおいては、可視光を反射する平面22Sから第2電極25を通り抜けるまでの光路差は大きいが、反射光GL3’は、前記可視光の散乱材料及び前記可視光の遮光材料の少なくとも一方を含むエッジカバー23によって、散乱または、遮光または、散乱及び遮光されるので、視野角が大きい斜め方向から見た場合の色の変化を含めた色の変化の視野角依存性を改善した緑色発光素子5Gを実現できる。
【0045】
図3の(c)に示す青色発光素子5Bにおいては、可視光を反射する平面22Sから第2電極25までの膜厚は、第2導電層22bの端部領域を含む部分で最も厚く、第2導電層22bの中央領域を含む部分で最も薄く、第2導電層22bの周辺領域を含む部分では、第2導電層22bの端部領域を含む部分と第2導電層22bの中央領域を含む部分との中間の厚さとなる。したがって、第2導電層22bの周辺領域上を通り抜ける正面方向への反射光BL1と、第2導電層22bの中央領域上を通り抜ける斜め方向への反射光BL1’とにおいては、可視光を反射する平面22Sから第2電極25を通り抜けるまでの光路差を小さくできる。また、第2導電層22bの中央領域上を通り抜ける正面方向への反射光BL2と、第2導電層22bの周辺領域上を通り抜ける斜め方向への反射光BL2’とにおいては、可視光を反射する平面22Sから第2電極25を通り抜けるまでの光路差は比較的小さい。一方、第2導電層22bの周辺領域上を通り抜ける正面方向への反射光BL3と、第2導電層22bの端部領域の縁上を通り抜ける斜め方向への反射光BL3’とにおいては、可視光を反射する平面22Sから第2電極25を通り抜けるまでの光路差は大きいが、反射光BL3’は、前記可視光の散乱材料及び前記可視光の遮光材料の少なくとも一方を含むエッジカバー23によって、散乱または、遮光または、散乱及び遮光されるので、視野角が大きい斜め方向から見た場合の色の変化を含めた色の変化の視野角依存性を改善した青色発光素子5Bを実現できる。
【0046】
なお、前記中央領域、前記周辺領域及び前記端部領域を含む第2導電層22bは、以下のような方法を用いて形成することができる。先ず、第2導電層22bを平坦に形成した後に、平坦に形成された第2導電層22b上の全面に、感光性レジスト層を形成した。その後、ハーフトーンマスクを用いて前記感光性レジスト層を露光し、所定の現像液を用いて現像することで、膜厚が最も薄い領域である中央領域、膜厚が最も厚い領域である端部領域及び膜厚が中間の領域である周辺領域を含む感光性レジスト層を形成した。それから、ドライエッチング法またはウェットエッチングを用いて、厚さが異なる感光性レジスト層と平坦に形成された第2導電層22bの一部とを除去することで、膜厚が最も薄い領域である中央領域、膜厚が最も厚い領域である端部領域及び膜厚が中間の領域である周辺領域を含む第2導電層22bを形成した。本実施形態においては、第2導電層22bを、エッジカバー23に近くなる程膜厚が徐々に厚くなるように、所定の曲率で形成するため、前記感光性レジスト層をエッジカバー23に近くなる程膜厚が徐々に厚くなるように、露光及び現像して形成した。
【0047】
本実施形態においては、赤色発光素子5Rが備えている赤色発光層、緑色発光素子5Gが備えている緑色発光層及び青色発光素子5Bが備えている青色発光層のそれぞれが、蒸着法によって形成された有機発光層である場合を一例に挙げて説明するが、これに限定されることはなく、赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層のそれぞれは、第2導電層22bの形状に沿って形成できるのであれば、量子ドットを含む発光層であってもよい。
【0048】
また、
図3の(a)に示す赤色発光素子5Rにおいては、第2導電層22bを第1曲率で形成し、
図3の(b)に示す緑色発光素子5Gにおいては、第2導電層22bを第2曲率で形成し、
図3の(c)に示す青色発光素子5Bにおいては、第2導電層22bを第3曲率で形成し、前記第1曲率は、前記第2曲率及び前記第3曲率よりも小さくなるようにすることが好ましい。さらに、前記第2曲率は、前記第3曲率よりも小さくなるようにすることが好ましい。
【0049】
上記構成によれば、前記第1曲率が前記第2曲率及び前記第3曲率よりも小さいので、一般的に、緑色光及び青色光よりも色味変化が大きい赤色光において色変化をより低減させることができる。また、前記第2曲率が前記第3曲率よりも小さいので、一般的に、青色光よりも色味変化が大きい緑色光において色変化をより低減させることができる。
【0050】
図4の(a)は、実施形態1の表示装置1の赤色発光素子5R、緑色発光素子5G及び青色発光素子5Bのそれぞれに備えられたエッジカバー23の概略的な構成を示す図であり、
図4の(b)、
図4の(c)、
図4の(d)及び
図4の(e)は、実施形態1の表示装置1の赤色発光素子5R、緑色発光素子5G及び青色発光素子5Bのそれぞれに備えることができる他のエッジカバー23a・23b。23c・23dの概略的な構成を示す図である。
【0051】
図4の(a)に示すエッジカバー23は、可視光を散乱する散乱材料を含む感光性樹脂材料で形成された第2エッジカバー31からなる。可視光を散乱する散乱材料としては、市販の可視光を散乱する粒子などを適宜用いることができる。エッジカバー23によれば、可視光を反射する平面22Sで反射された反射光を散乱できるので、発光効率の高い発光素子を実現できる。
【0052】
図4の(b)に示すエッジカバー23aは、可視光を遮光する遮光材料として可視光を吸収するカーボンブラックを含む感光性樹脂材料で形成された第1エッジカバー30aと、可視光を散乱する散乱材料を含む感光性樹脂材料で形成された第2エッジカバー31aとを含む。また、第1エッジカバー30aは、第2エッジカバー31aによって覆われている。本実施形態においては、可視光を遮光する遮光材料としては、可視光を吸収するカーボンブラックを用いた場合を一例に挙げて説明するが、これに限定されることはなく、例えば、可視光を反射する金属材料または市販の可視光を反射する粒子などを用いることができる。エッジカバー23aによれば、可視光を反射する平面22Sで反射された反射光を遮光及び散乱できるので、発光効率と色の変化の低減効果とのバランスの取れた発光素子を実現できる。
【0053】
図4の(c)に示すエッジカバー23bは、第2エッジカバー31bと、第2エッジカバー31bの表面の一部である、例えば、第2エッジカバー31bの傾斜面に設けられ、可視光を遮光する遮光材料として可視光を吸収するカーボンブラックを含む感光性樹脂材料で形成された第1エッジカバー30b・30cと、を含む。なお、第2エッジカバー31bは可視光を透過する材料で形成されてもよく、可視光を散乱する散乱材料を含む感光性樹脂材料で形成されてもよい。エッジカバー23bによれば、可視光を反射する平面22Sで反射された反射光を遮光できるので、色の変化の低減効果が高い発光素子を実現できる。
【0054】
図4の(d)に示すエッジカバー23cは、第2エッジカバー31bと、第2エッジカバー31bの表面全体に設けられ、可視光を遮光する遮光材料として可視光を吸収するカーボンブラックを含む感光性樹脂材料で形成された第1エッジカバー30dと、を含む。エッジカバー23cによれば、可視光を反射する平面22Sで反射された反射光を遮光できるので、色の変化の低減効果が高い発光素子を実現できる。
【0055】
図4の(e)に示すエッジカバー23dは、可視光を遮光する遮光材料として可視光を吸収するカーボンブラックを含む感光性樹脂材料で形成された第1エッジカバー30eからなる。エッジカバー23dによれば、可視光を反射する平面22Sで反射された反射光を遮光できるので、色の変化の低減効果が高い発光素子を実現できる。
【0056】
〔実施形態2〕
次に、
図5に基づき、本発明の実施形態2について説明する。本実施形態の表示装置1aにおいては、可視光を散乱する散乱材料を含む第2エッジカバー31c・31d・31eを、可視光を遮光する遮光材料を含む第1エッジカバー30f・30g・30h上に設けているとともに、青色発光素子5Bが備える一般的に発光効率が低い青色発光層の近くに、可視光を遮光する遮光材料を含む第1エッジカバー30hの第3の部分P3よりも高さが低い第4の部分P4と、可視光を遮光する遮光材料を含む第1エッジカバー30fの第5の部分P5よりも高さが低い第6の部分P6とが配置されている点において、上述した実施形態1とは異なる。その他については実施形態1において説明したとおりである。説明の便宜上、実施形態1の図面に示した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0057】
図5は、実施形態2の表示装置1aの概略的な構成を示す断面図である。
【0058】
図5に示すように、赤色発光素子5Rと緑色発光素子5Gとは、一部においてエッジカバー23fを共有し、緑色発光素子5Gと青色発光素子5Bとは、一部においてエッジカバー23gを共有し、青色発光素子5Bと赤色発光素子5Rとは、一部においてエッジカバー23eを共有する。
【0059】
表示装置1aにおいては、可視光を散乱する散乱材料を含む第2エッジカバー31c・31d・31eが、可視光を遮光する遮光材料を含む第1エッジカバー30f・30g・30h上に設けられている。また、本実施形態の表示装置1aにおいては、エッジカバー23e・23f・23gの高さが同じである場合を一例に挙げて説明するが、これに限定されることはなく、エッジカバー23e・23f・23gの高さは異なっていてもよい。
【0060】
図5に示すように、表示装置1aにおいては、エッジカバー(第1共有エッジカバー)23fは、第1エッジカバー30gの高さがより高い第1エッジカバー30gの第1の部分P1と、第1エッジカバー30gの高さがより低い第1エッジカバー30gの第2の部分P2とを含み、エッジカバー(第2共有エッジカバー)23gは、第1エッジカバー30hの高さがより高い第1エッジカバー30hの第3の部分P3と、第1エッジカバー30hの高さがより低い第1エッジカバー30hの第4の部分P4とを含み、エッジカバー(第3共有エッジカバー)23eは、第1エッジカバー30fの高さがより高い第1エッジカバー30fの第5の部分P5と、第1エッジカバー30fの高さがより低い第1エッジカバー30fの第6の部分P6とを含む。
【0061】
また、
図5に示すように、表示装置1aにおいては、可視光を遮光する遮光材料を含む第1エッジカバー30gの第1の部分P1の高さと可視光を遮光する遮光材料を含む第1エッジカバー30fの第5の部分P5の高さとを同じにし、可視光を遮光する遮光材料を含む第1エッジカバー30gの第2の部分P2の高さと可視光を遮光する遮光材料を含む第1エッジカバー30hの第3の部分P3の高さとを同じにし、可視光を遮光する遮光材料を含む第1エッジカバー30hの第4の部分P4の高さと可視光を遮光する遮光材料を含む第1エッジカバー30fの第6の部分P6の高さとを同じにした場合を一例に挙げて説明するが、これに限定されることはない。
【0062】
本実施形態の表示装置1aにおいては、(第1エッジカバー30gの第1の部分P1の高さ=第1エッジカバー30fの第5の部分P5の高さ)>(第1エッジカバー30gの第2の部分P2の高さ=第1エッジカバー30hの第3の部分P3の高さ)>(第1エッジカバー30hの第4の部分P4の高さ=第1エッジカバー30fの第6の部分P6の高さ)であるとともに、第1の部分P1及び第5の部分P5は、赤色発光素子5Rが備える赤色発光層の近くに設けられ、第2の部分P2及び第3の部分P3は、緑色発光素子5Gが備える緑発光層の近くに設けられ、第4の部分P4及び第6の部分P6は、青色発光素子5Bが備える青色発光層の近くに設けられている。
【0063】
表示装置1aによれば、一般に色味変化が大きい赤色発光素子5Rが備える赤色発光層の近くには高さが高い第1エッジカバーを形成し、一般的に発光効率が低い青色発光素子5Bが備える青色発光層の近くには、高さが低い第1エッジカバーを形成し、色味変化が赤色発光素子5Rが備える赤色発光層よりも小さい緑色発光素子5Gが備える緑色発光層の近くには、高さが中間である第1エッジカバーを形成した。したがって、発光効率と色の変化の低減効果とのバランスの取れた表示装置1aを実現できる。
【0064】
なお、第1エッジカバー30f・30g・30hは、可視光を遮光する遮光材料を含む感光性樹脂材料を、ハーフトーンマスクを用いて露光及び、現像することで形成することができる。
【0065】
〔実施形態3〕
次に、
図6に基づき、本発明の実施形態3について説明する。本実施形態の表示装置1bにおいては、可視光を散乱する散乱材料を含む第2エッジカバー31f・31g・31hを、可視光を遮光する遮光材料を含む第1エッジカバー30i上に設けているとともに、青色発光素子5Bが備える一般的に発光効率が低い青色発光層の近くに、可視光を散乱する散乱材料を含む第2エッジカバー31hと可視光を散乱する散乱材料を含む第2エッジカバー31fの第9の部分P9よりも高さが低い第10の部分P10とが配置されている点において、上述した実施形態1及び2とは異なる。その他については実施形態1及び2において説明したとおりである。説明の便宜上、実施形態1及び2の図面に示した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0066】
図6は、実施形態3の表示装置1bの概略的な構成を示す断面図である。
【0067】
図6に示すように、赤色発光素子5Rと緑色発光素子5Gとは、一部においてエッジカバー23iを共有し、緑色発光素子5Gと青色発光素子5Bとは、一部においてエッジカバー23jを共有し、青色発光素子5Bと赤色発光素子5Rとは、一部においてエッジカバー23hを共有する。
【0068】
表示装置1bにおいては、可視光を散乱する散乱材料を含む第2エッジカバー31f・31g・31hが、可視光を遮光する遮光材料を含む第1エッジカバー30i上に設けられている。また、本実施形態の表示装置1bにおいては、可視光を遮光する遮光材料を含む第1エッジカバー30iの高さが同じである場合を一例に挙げて説明するが、これに限定されることはない。
【0069】
図6に示すように、表示装置1bにおいては、エッジカバー(第1共有エッジカバー)23i、エッジカバー(第2共有エッジカバー)23j及びエッジカバー(第3共有エッジカバー)23hのそれぞれにおいては、第1エッジカバー30iの高さは同じであり、エッジカバー(第1共有エッジカバー)23iは、可視光を散乱する散乱材料を含む第2エッジカバー31gの高さがより高い第2エッジカバー31gの第7の部分P7と、第2エッジカバー31gの高さがより低い第2エッジカバー31gの第8の部分P8とを含み、エッジカバー(第2共有エッジカバー)23jは、可視光を散乱する散乱材料を含む第2エッジカバー31hの高さが同じであり、エッジカバー(第3共有エッジカバー)23hは、可視光を散乱する散乱材料を含む第2エッジカバー31fの高さがより高い第2エッジカバー31fの第9の部分P9と、第2エッジカバー31fの高さがより低い第2エッジカバー31fの第10の部分P10とを含む。
【0070】
また、
図6に示すように、表示装置1bにおいては、可視光を散乱する散乱材料を含む第2エッジカバー31gの第7の部分P7の高さと可視光を散乱する散乱材料を含む第2エッジカバー31fの第9の部分P9の高さとを同じにし、可視光を散乱する散乱材料を含む第2エッジカバー31gの第8の部分P8の高さと可視光を散乱する散乱材料を含む第2エッジカバー31fの第10の部分P10の高さとエッジカバー(第2共有エッジカバー)23jにおける可視光を散乱する散乱材料を含む第2エッジカバー31hの高さとを同じにした場合を一例に挙げて説明するが、これに限定されることはない。
【0071】
本実施形態の表示装置1bにおいては、(第2エッジカバー31gの第7の部分P7の高さ=第2エッジカバー31fの第9の部分P9の高さ)>(第2エッジカバー31gの第8の部分P8の高さ=第2エッジカバー31fの第10の部分P10の高さ)=(第2エッジカバー31hの高さ)であるとともに、第7の部分P7及び第9の部分P9は、赤色発光素子5Rが備える赤色発光層の近くに設けられ、第8の部分P8及び第2エッジカバー31hは、緑色発光素子5Gが備える緑発光層の近くに設けられ、第10の部分P10及び第2エッジカバー31hは、青色発光素子5Bが備える青色発光層の近くに設けられている。
【0072】
表示装置1bによれば、一般に色味変化が大きい赤色発光素子5Rが備える赤色発光層の近くには高さが高い第2エッジカバーを形成し、一般的に発光効率が低い青色発光素子5Bが備える青色発光層の近くには、高さが低い第2エッジカバーを形成し、色味変化が赤色発光素子5Rが備える赤色発光層よりも小さい緑色発光素子5Gが備える緑色発光層の近くにも、高さが低い第2エッジカバーを形成した。したがって、発光効率と色の変化の低減効果とのバランスの取れた表示装置1bを実現できる。
【0073】
なお、第2エッジカバー31f・31g・31hは、可視光を散乱する散乱材料を含む感光性樹脂材料を、ハーフトーンマスクを用いて露光及び、現像することで形成することができる。
【0074】
〔まとめ〕
〔態様1〕
可視光を反射する平面を上面として備えた第1導電層と、前記平面上に設けられ、前記可視光を透過する第2導電層であって、第1の厚さを有する第1領域、前記第1領域の周囲に位置し、前記第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有する第2領域、及び前記第2領域の周囲に位置し、前記第2の厚さよりも厚い第3の厚さを有する第3領域を含む第2導電層とを含む第1電極と、
前記第2導電層の形状に沿って前記第2導電層上に形成された、少なくとも発光層を含む機能層及び前記機能層上に形成された、前記可視光を透過する第2電極と、
前記可視光の散乱材料及び前記可視光の遮光材料の少なくとも一方を含み、前記第1電極の端部の少なくとも一部を覆うとともに、前記第2電極よりも高く形成されたエッジカバーと、を含む発光素子。
【0075】
〔態様2〕
前記第2導電層は、所定の曲率で形成されている、態様1に記載の発光素子。
【0076】
〔態様3〕
前記エッジカバーは、前記遮光材料を含む第1エッジカバーと、前記散乱材料を含む第2エッジカバーとを含む、態様1または2に記載の発光素子。
【0077】
〔態様4〕
前記第2エッジカバーは、前記第1エッジカバー上に設けられている、態様3に記載の発光素子。
【0078】
〔態様5〕
前記第1エッジカバーは、前記第2エッジカバーによって覆われている、態様3に記載の発光素子。
【0079】
〔態様6〕
前記エッジカバーは、
第2エッジカバーと、
前記第2エッジカバーの表面の少なくとも一部に設けられた前記遮光材料を含む第1エッジカバーと、を含む、態様1または2に記載の発光素子。
【0080】
〔態様7〕
前記エッジカバーは、前記散乱材料を含む、態様1または2に記載の発光素子。
【0081】
〔態様8〕
前記エッジカバーは、前記遮光材料を含む、態様1または2に記載の発光素子。
【0082】
〔態様9〕
前記第1電極は、アノードであり、
前記第2電極は、カソードである、態様1から8の何れかに記載の発光素子。
【0083】
〔態様10〕
前記第1電極は、カソードであり、
前記第2電極は、アノードである、態様1から8の何れか1項に記載の発光素子。
【0084】
〔態様11〕
前記発光層は、有機発光層または量子ドットを含む発光層である、態様1から10の何れかに記載の発光素子。
【0085】
〔態様12〕
態様1から11の何れかに記載の発光素子を複数個備え、
前記複数個の発光素子は、第1発光素子と、第2発光素子と、第3発光素子とを含み、
前記第1発光素子は、前記第2発光素子及び前記第3発光素子よりも発光中心波長が長波長側の光を発光し、
前記第2発光素子は、前記第3発光素子よりも発光中心波長が長波長側の光を発光する、表示装置。
【0086】
〔態様13〕
前記第1発光素子が備える前記第2導電層は、第1曲率で形成されており、
前記第2発光素子が備える前記第2導電層は、第2曲率で形成されており、
前記第3発光素子が備える前記第2導電層は、第3曲率で形成されており、
前記第1曲率は、前記第2曲率及び前記第3曲率よりも小さい、態様12に記載の表示装置。
【0087】
〔態様14〕
前記第2曲率は、前記第3曲率よりも小さい、態様13に記載の表示装置。
【0088】
〔態様15〕
前記第1発光素子と前記第2発光素子とは、一部において前記エッジカバーを共有し、
前記第2発光素子と前記第3発光素子とは、一部において前記エッジカバーを共有し、
前記第1発光素子と前記第3発光素子とは、一部において前記エッジカバーを共有する、態様12から14の何れかに記載の表示装置。
【0089】
〔態様16〕
態様4に記載の発光素子を複数個備え、
前記複数個の発光素子は、第1発光素子と、第2発光素子と、第3発光素子とを含み、
前記第1発光素子は、前記第2発光素子及び前記第3発光素子よりも発光中心波長が長波長側の光を発光し、
前記第2発光素子は、前記第3発光素子よりも発光中心波長が長波長側の光を発光し、
前記第1発光素子と前記第2発光素子とが共有する前記エッジカバーは、第1共有エッジカバーであり、
前記第2発光素子と前記第3発光素子とが共有する前記エッジカバーは、第2共有エッジカバーであり、
前記第1発光素子と前記第3発光素子とが共有する前記エッジカバーは、第3共有エッジカバーであり、
前記第1共有エッジカバーは、前記第1エッジカバーの高さがより高い前記第1エッジカバーの第1の部分と、前記第1エッジカバーの高さがより低い前記第1エッジカバーの第2の部分とを含み、
前記第2共有エッジカバーは、前記第1エッジカバーの高さがより高い前記第1エッジカバーの第3の部分と、前記第1エッジカバーの高さがより低い前記第1エッジカバーの第4の部分とを含み、
前記第3共有エッジカバーは、前記第1エッジカバーの高さがより高い前記第1エッジカバーの第5の部分と、前記第1エッジカバーの高さがより低い前記第1エッジカバーの第6の部分とを含み、
前記第1の部分及び前記第5の部分は、前記第1発光素子が備える前記発光層である第1発光層の近くに設けられ、
前記第2の部分及び前記第3の部分は、前記第2発光素子が備える前記発光層である第2発光層の近くに設けられ、
前記第4の部分及び前記第6の部分は、前記第3発光素子が備える前記発光層である第3発光層の近くに設けられている、表示装置。
【0090】
〔態様17〕
前記第1の部分の高さと前記第5の部分の高さとは同じであり、
前記第2の部分の高さと前記第3の部分の高さとは同じであり、
前記第4の部分の高さと前記第6の部分の高さとは同じである、態様16に記載の表示装置。
【0091】
〔態様18〕
前記第1共有エッジカバーの高さと、前記第2共有エッジカバーの高さと、前記第3共有エッジカバーの高さとは、同じである、態様16または17に記載の表示装置。
【0092】
〔態様19〕
態様4に記載の発光素子を複数個備え、
前記複数個の発光素子は、第1発光素子と、第2発光素子と、第3発光素子とを含み、
前記第1発光素子は、前記第2発光素子及び前記第3発光素子よりも発光中心波長が長波長側の光を発光し、
前記第2発光素子は、前記第3発光素子よりも発光中心波長が長波長側の光を発光し、
前記第1発光素子と前記第2発光素子とが共有する前記エッジカバーは、第1共有エッジカバーであり、
前記第2発光素子と前記第3発光素子とが共有する前記エッジカバーは、第2共有エッジカバーであり、
前記第1発光素子と前記第3発光素子とが共有する前記エッジカバーは、第3共有エッジカバーであり、
前記第1共有エッジカバー、前記第2共有エッジカバー及び前記第3共有エッジカバーのそれぞれにおいては、前記第1エッジカバーの高さは同じであり、
前記第1共有エッジカバーは、前記第2エッジカバーの高さがより高い前記第2エッジカバーの第7の部分と、前記第2エッジカバーの高さがより低い前記第2エッジカバーの第8の部分とを含み、
前記第2共有エッジカバーは、前記第2エッジカバーの高さが同じであり、
前記第3共有エッジカバーは、前記第2エッジカバーの高さがより高い前記第2エッジカバーの第9の部分と、前記第2エッジカバーの高さがより低い前記第2エッジカバーの第10の部分とを含み、
前記第7の部分及び前記第9の部分は、前記第1発光素子が備える前記発光層である第1発光層の近くに設けられ、
前記第8の部分及び前記第2共有エッジカバーにおける前記第2エッジカバーは、前記第2発光素子が備える前記発光層である第2発光層の近くに設けられ、
前記第10の部分及び前記第2共有エッジカバーにおける前記第2エッジカバーは、前記第3発光素子が備える前記発光層である第3発光層の近くに設けられている、表示装置。
【0093】
〔態様20〕
前記第7の部分の高さと前記第9の部分の高さとは同じであり、
前記第8の部分の高さと前記第10の部分の高さと前記第2共有エッジカバーにおける前記第2エッジカバーの高さとは同じである、態様19に記載の表示装置。
【0094】
〔態様21〕
前記第1発光素子は、赤色を発する発光素子であり、
前記第2発光素子は、緑色を発する発光素子であり、
前記第3発光素子は、青色を発する発光素子である、態様12から20の何れかに記載の表示装置。
【0095】
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本開示は、発光素子及び表示装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0097】
1、1a、1b 表示装置
3 バリア層
4 薄膜トランジスタ層
5R 赤色発光素子(発光素子)
5G 緑色発光素子(発光素子)
5B 青色発光素子(発光素子)
12 基板
16、18、20 無機絶縁膜
21 平坦化膜
22 第1電極
22a 第1導電層
22b 第2導電層
22S 平面
23 エッジカバー
24R 赤色発光層を含む機能層
24G 緑色発光層を含む機能層
24B 青色発光層を含む機能層
25 第2電極
30a~30i 第1エッジカバー
31、31a~31h 第2エッジカバー
P1~P6 第1エッジカバーの第1の部分~第6の部分
P7~P10 第2エッジカバーの第7の部分~第10の部分
PIX 画素
RSP 赤色サブ画素
GSP 緑色サブ画素
BSP 青色サブ画素
TR トランジスタ
SEM、SEM’、SEM’’ 半導体膜
G ゲート電極
D ドレイン電極
S ソース電極
DA 表示領域
NDA 額縁領域