(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-28
(45)【発行日】2025-02-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、及び、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G16H 20/10 20180101AFI20250129BHJP
【FI】
G16H20/10
(21)【出願番号】P 2022040104
(22)【出願日】2022-03-15
【審査請求日】2024-05-07
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】505071066
【氏名又は名称】メドピア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】230116816
【氏名又は名称】成川 弘樹
(74)【代理人】
【識別番号】100146123
【氏名又は名称】木本 大介
(72)【発明者】
【氏名】石見 陽
(72)【発明者】
【氏名】後藤 直樹
【審査官】中元 淳二
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-146914(JP,A)
【文献】特開2015-082147(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療機関の処方箋の取り扱いを支援する情報処理装置であって、
患者から、処方箋画像と、送付先薬局の指定と、を受け付ける手段を備え、
前記処方箋画像に対する医療機関ユーザの承認の指示を受け付ける手段を備え、
前記承認の指示に対応する処方箋画像を前記送付先薬局に送信する手段を備える、
情報処理装置。
【請求項2】
前記処方箋画像と、前記処方箋のステータスと、を関連付けて記憶する手段を備え、
前記処方箋画像を受け付けた場合、前記ステータスを「承認待ち」に設定する手段を備え、
前記設定する手段は、前記処方箋画像を前記送付先薬局に送信した場合、前記ステータスを「データ送信済」に設定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記設定する手段は、前記医療機関が前記処方箋の原本を前記送付先薬局に送付した場合、前記ステータスを「原本送付済」に設定する、
請求項
2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記医療機関ユーザから前記送付先薬局を変更するための送付先薬局変更指示を受け付ける手段を備え、
前記処方箋画像を送信する手段は、前記送付先薬局変更指示を受け付けた場合、前記処方箋画像を前記送付先薬局変更指示に対応する送付先薬局に送信する、
請求項1~請求項3の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記患者から、オンライン服薬指導又は対面服薬指導の指定を受け付ける手段を備え、
前記患者によって指定された服薬指導形式が対面服薬指導である場合、前記送信する手段は、前記承認の指示を受け付けることなく、前記処方箋画像を前記送付先薬局に送信する、
請求項1~請求項4の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
薬局ユーザ及び前記医療機関ユーザの少なくとも1人に対して、前記オンライン服薬指導が選択された処方箋のステータスと、前記対面服薬指導が選択された処方箋のステータスと、を提示する手段を備える、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータを、請求項1~請求項6の何れかに記載の各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項8】
コンピュータを用いて、医療機関の処方箋の取り扱いを支援する情報処理方法であって、
前記コンピュータが、患者から、処方箋画像と、送付先薬局の指定と、を受け付けるステップを備え、
前記コンピュータが、前記処方箋画像に対する医療機関ユーザの承認の指示を受け付けるステップを備え、
前記コンピュータが、前記承認の指示に対応する処方箋画像を前記送付先薬局に送信するステップを備える、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム、及び、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、患者が医療機関により発行された処方箋に対応する薬剤を受け取るためには、薬局に来局し、当該処方箋を薬局に提示し、薬剤師により調剤された薬剤の提供、及び、薬剤師による服薬指導を受ける。つまり、薬局への処方箋の提供及び服薬指導は、対面で実施される。これを対面服薬指導の原則という。
【0003】
近年、薬局が処方箋に基づく医療用医薬品の提供にあたって行う服薬指導を、オンラインで実施することを認める規制改革が進んでいる。これをオンライン服薬指導といい、現在その普及が期待されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、具体的な医療情報が、薬剤師が必要とする範囲で薬剤師に負担を強いることなく的確迅速に収集され、情報提供され得るようにすることで、薬剤師が専門能力を活かし、処方薬剤情報に基づいて該当利用者特有の指導アドバイスが的確に簡便になされるようにした薬剤師利用者支援を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方でオンライン服薬指導の実施にあたっては、患者は薬局に来局しないため、処方箋を薬局に行かずに提出する必要がある。オンライン服薬指導にあたっての、処方箋の薬局への提出方法は現在、患者自身ではなく処方元の医療機関から患者が希望する薬局にファクシミリやデータで写しを送信し、後日原本を送付することが求められている。つまりオンライン服薬指導の実施にあたって、医療機関は処方箋の発行だけでなく、薬局への処方箋の送付についても担う必要があり、オンライン服薬指導の普及にあたっては、この医療機関に追加で発生する処方箋情報の薬局への提出の負担を軽減することが重要である。
【0007】
特許文献1は、薬剤師を支援することに着目しているが、医療機関ユーザ(例えば、医師及び医療機関のスタッフ)を支援することには着目ていしていない。そのため、薬局への処方箋の提供及び服薬指導をオンラインで実施する場合における医療機関に負担がかかる。
【0008】
本発明の目的は、薬局への処方箋の提供及び服薬指導をオンラインで実施する場合における医療機関の負担を低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様は、
医療機関の処方箋の取り扱いを支援する情報処理装置であって、
患者から、処方箋画像と、送付先薬局の指定と、を受け付ける手段を備え、
前記処方箋画像に対する医療機関ユーザの承認の指示を受け付ける手段を備え、
前記承認の指示に対応する処方箋画像を前記送付先薬局に送信する手段を備える、
情報処理装置である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】
図1の情報処理システムの機能ブロック図である。
【
図4】本実施形態の医療機関データベースのデータ構造を示す図である。
【
図5】本実施形態の薬局データベースのデータ構造を示す図である。
【
図6】本実施形態の医療機関処方箋データベースのデータ構造を示す図である。
【
図7】本実施形態の薬局処方箋データベースのデータ構造を示す図である。
【
図8】本実施形態の処方箋の登録処理のシーケンス図である。
【
図9】
図8の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【
図10】本実施形態の処方箋の承認処理のシーケンス図である。
【
図11】
図10の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【
図12】本実施形態の服薬指導処理のシーケンス図である。
【
図13】
図12の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【
図14】変形例1の送付先薬局の変更処理のシーケンス図である。
【
図15】変形例2の薬局処方箋データベースのデータ構造を示す図である。
【
図16】変形例2の処方箋の送信処理のシーケンス図である。
【
図17】
図16の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【
図18】変形例2の処方箋ステータスの変更処理のシーケンス図である。
【
図19】
図18の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【
図20】
図18の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0012】
(1)情報処理システムの構成
情報処理システムの構成を説明する。
図1は、本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図2は、
図1の情報処理システムの機能ブロック図である。
【0013】
図1に示すように、情報処理システム1は、医療機関クライアント装置10と、患者クライアント装置20と、サーバ30と、薬局クライアント装置40と、を備える。
医療機関クライアント装置10、患者クライアント装置20、サーバ30、及び、薬局クライアント装置40は、ネットワーク(例えば、インターネット又はイントラネット)NWを介して接続される。
【0014】
医療機関クライアント装置10は、サーバ30にリクエストを送信するコンピュータ(「情報処理装置」の一例)である。医療機関クライアント装置10は、医療機関(例えば、病院)のユーザ(以下「医療機関ユーザ」という)に使用される。医療機関ユーザは、例えば、病院に所属する医療従事者(一例として、医師及び薬剤師)、並びに、医療スタッフを含む。医療機関クライアント装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又は、パーソナルコンピュータである。
【0015】
患者クライアント装置20は、サーバ30にリクエストを送信するコンピュータ(「情報処理装置」の一例)である。患者クライアント装置20は、患者ユーザに使用される。患者クライアント装置20は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、医療機関に配置された専用端末、又は、パーソナルコンピュータである。
【0016】
薬局クライアント装置40は、サーバ30にリクエストを送信するコンピュータ(「情報処理装置」の一例)である。薬局クライアント装置40は、薬局のユーザ(以下「薬局ユーザ」という)に使用される。薬局ユーザは、例えば、薬局に所属する薬剤師及び薬局スタッフを含む。薬局クライアント装置40は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又は、パーソナルコンピュータである。
【0017】
サーバ30は、医療機関の処方箋の取り扱いを支援するサービスを提供する。サーバ30は、医療機関クライアント装置10、患者クライアント装置20、又は、薬局クライアント装置40から送信されたリクエストに応じたレスポンスを医療機関クライアント装置10、患者クライアント装置20、又は、薬局クライアント装置40に提供するコンピュータ(「情報処理装置」の一例)である。サーバ30は、例えば、ウェブサーバである。
【0018】
(1-1)医療機関クライアント装置の構成
医療機関クライアント装置10の構成を説明する。
【0019】
図2に示すように、医療機関クライアント装置10は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14とを備える。
【0020】
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0021】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)のプログラム
【0022】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
【0023】
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動することによって、医療機関クライアント装置10の機能を実現するように構成される。プロセッサ12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又は、これらの組み合わせである。
【0024】
入出力インタフェース13は、医療機関クライアント装置10に接続される入力デバイスからユーザの指示を取得し、かつ、医療機関クライアント装置10に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0025】
通信インタフェース14は、医療機関クライアント装置10とサーバ30との間の通信を制御するように構成される。
【0026】
(1-2)患者クライアント装置の構成
患者クライアント装置20の構成を説明する。
【0027】
図2に示すように、患者クライアント装置20は、記憶装置21と、プロセッサ22と、入出力インタフェース23と、通信インタフェース24とを備える。
【0028】
記憶装置21は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置21は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0029】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)のプログラム
【0030】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
【0031】
プロセッサ22は、記憶装置21に記憶されたプログラムを起動することによって、患者クライアント装置20の機能を実現するように構成される。プロセッサ22は、例えば、CPU、ASIC、FPGA、又は、これらの組み合わせである。
【0032】
入出力インタフェース23は、患者クライアント装置20に接続される入力デバイスからユーザの指示を取得し、かつ、患者クライアント装置20に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0033】
通信インタフェース24は、患者クライアント装置20とサーバ30との間の通信を制御するように構成される。
【0034】
(1-1)医療機関クライアント装置の構成
薬局クライアント装置40の構成を説明する。
【0035】
図2に示すように、薬局クライアント装置40は、記憶装置41と、プロセッサ42と、入出力インタフェース43と、通信インタフェース44とを備える。
【0036】
記憶装置41は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置41は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0037】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)のプログラム
【0038】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
【0039】
プロセッサ42は、記憶装置41に記憶されたプログラムを起動することによって、薬局クライアント装置40の機能を実現するように構成される。プロセッサ42は、例えば、CPU、ASIC、FPGA、又は、これらの組み合わせである。
【0040】
入出力インタフェース43は、薬局クライアント装置40に接続される入力デバイスからユーザの指示を取得し、かつ、薬局クライアント装置40に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0041】
通信インタフェース44は、薬局クライアント装置40とサーバ30との間の通信を制御するように構成される。
【0042】
(1-4)サーバの構成
サーバ30の構成を説明する。
【0043】
図2に示すように、サーバ30は、記憶装置31と、プロセッサ32と、入出力インタフェース33と、通信インタフェース34とを備える。
【0044】
記憶装置31は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置31は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0045】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
【0046】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果
【0047】
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶されたプログラムを起動することによって、サーバ30の機能を実現するように構成される。プロセッサ32は、例えば、CPU、ASIC、FPGA、又は、これらの組み合わせである。
【0048】
入出力インタフェース33は、サーバ30に接続される入力デバイスからユーザの指示を取得し、かつ、サーバ30に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0049】
通信インタフェース34は、サーバ30と医療機関クライアント装置10との間の通信を制御するように構成される。
【0050】
(2)実施形態の概要
本実施形態の概要を説明する。
図3は、本実施形態の概要の説明図である。
【0051】
図3に示すように、患者ユーザは、患者クライアント装置20を用いて、処方箋画像情報をサーバ30に送信する。
【0052】
医療機関ユーザは、医療機関クライアント装置10を用いて、サーバ30に送信された処方箋画像情報の内容(つまり、処方箋の内容)を承認する。
【0053】
サーバ30は、医療機関ユーザによって承認された処方箋画像情報を薬局クライアント装置40に送信する。
【0054】
薬局ユーザは、薬局クライアント装置40に送信された処方箋画像情報に対応する薬剤の調剤、及び、オンライン服薬指導を実施する。
【0055】
本実施形態によれば、医療機関ユーザは、患者ユーザによってサーバ30に送信された処方箋画像情報を承認するだけで、薬局ユーザによる調剤及びオンライン服薬指導が実行可能な環境を構築することができる。その結果、薬局への処方箋の提供及び服薬指導をオンラインで実施する場合における医療機関の負担を低減することができる。
【0056】
(3)データベース
本実施形態のデータベースを説明する。以下のデータベースは、記憶装置31に記憶される。
【0057】
(3-1)医療機関データベース
本実施形態の医療機関データベースを説明する。
図4は、本実施形態の医療機関データベースのデータ構造を示す図である。
【0058】
図4の医療機関データベースには、医療機関情報が格納されている。医療機関情報は、医療機関に関する情報である。
医療機関データベースは、「医療機関ID」フィールドと、「医療機関名」フィールドと、「医療機関コンタクト」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0059】
「医療機関ID」フィールドには、医療機関識別情報が格納される。医療機関識別情報は、医療機関を識別する情報である。
【0060】
「医療機関名」フィールドには、医療機関名情報が格納される。医療機関名情報は、医療機関の名称に関する情報である。
【0061】
「医療機関コンタクト」フィールドには、医療機関コンタクト情報が格納される。医療機関コンタクト情報は、医療機関の連絡先に関する情報である。
【0062】
(3-2)薬局データベース
本実施形態の薬局データベースを説明する。
図5は、本実施形態の薬局データベースのデータ構造を示す図である。
【0063】
図5の薬局データベースには、薬局情報が格納されている。薬局情報は、薬局に関する情報である。
薬局データベースは、「薬局ID」フィールドと、「薬局名」フィールドと、「薬局コンタクト」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0064】
「薬局ID」フィールドには、薬局識別情報が格納される。薬局識別情報は、薬局を識別する情報である。
【0065】
「薬局名」フィールドには、薬局名情報が格納される。薬局名情報は、薬局の名称に関する情報である。
【0066】
「薬局コンタクト」フィールドには、薬局コンタクト情報が格納される。薬局コンタクト情報は、薬局の連絡先に関する情報である。
【0067】
(3-3)医療機関処方箋データベース
本実施形態の医療機関処方箋データベースを説明する。
図6は、本実施形態の医療機関処方箋データベースのデータ構造を示す図である。
【0068】
図6の医療機関処方箋データベースには、処方箋情報が格納されている。処方箋情報は、処方箋に関する情報である。
医療機関処方箋データベースは、「処方箋ID」フィールドと、「処方箋送信日時」フィールドと、「送付先薬局ID」フィールドと、「指導希望日時」フィールドと、「処方箋画像」フィールドと、「ジェネリック」フィールドと、「患者名」フィールドと、「患者コンタクト」フィールドと、「医療機関処方箋ステータス」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
医療機関処方箋データベースは、処方箋を発行した医療機関の医療機関識別情報に関連付けられている。
【0069】
「処方箋ID」フィールドには、処方箋識別情報が格納される。処方箋識別情報は、処方箋を識別する情報である。
【0070】
「処方箋送信日時」フィールドには、処方箋送信日時情報が格納される。処方箋送信日時情報は、患者が処方箋画像を医療機関に送信した日時に関する情報である。
【0071】
「送付先薬局ID」フィールドには、送付先薬局識別情報が格納される。送付先薬局識別情報は、処方箋を送信すべき薬局(以下「送付先薬局」という)を識別する情報である。
【0072】
「指導希望日時」フィールドには、指導希望日時情報が格納される。指導希望日時情報は、指導希望日時に関する情報である。指導希望日時は、患者が薬剤師の服薬指導を希望する日時である。
【0073】
「処方箋画像」フィールドには、処方箋画像情報が格納される。処方箋画像情報は、処方箋画像に関する情報である。
【0074】
「ジェネリック」フィールドには、ジェネリック情報が格納される。ジェネリック情報は、患者のジェネリック医薬品の希望の有無に関する情報である。
【0075】
「患者名」フィールドには、患者名情報が格納される。患者名情報は、処方箋の対象となる患者の氏名に関する情報である。
【0076】
「患者コンタクト」フィールドには、患者コンタクト情報が格納される。患者コンタクト情報は、患者の連絡先に関する情報である。患者の連絡先は、例えば、以下の少なくとも1つを含む。
・携帯電話番号
・メールアドレス
・ソーシャルネットワークサービスのアカウント
【0077】
「医療機関処方箋ステータス」フィールドには、医療機関処方箋ステータス情報が格納される。医療機関処方箋ステータス情報は、医療機関における処方箋のステータスに関する情報である。
医療機関処方箋ステータスは、例えば、以下を含む。
・「承認待ち」・・・患者による医療機関への処方箋画像の送信が完了し、且つ、医療機関による処方箋の承認が完了していないことを意味する。
・「データ送信済」・・・医療機関による処方箋の承認が完了し、且つ、薬局による調剤が完了していないことを意味する。
・「原本送付済」・・・医療機関による薬局への処方箋原本の送付が完了し、且つ、処方箋原本が薬局に到着していないことを意味する。
【0078】
(3-4)薬局処方箋データベース
本実施形態の薬局処方箋データベースを説明する。
図7は、本実施形態の薬局処方箋データベースのデータ構造を示す図である。
【0079】
図7の薬局処方箋データベースには、処方箋情報が格納されている。
薬局処方箋データベースは、「処方箋ID」フィールドと、「処方箋受信日時」フィールドと、「送付元医療機関ID」フィールドと、「指導希望日時」フィールドと、「処方箋画像」フィールドと、「ジェネリック」フィールドと、「患者名」フィールドと、「患者コンタクト」フィールドと、「薬局処方箋ステータス」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
薬局処方箋データベースは、処方箋を受領した薬局の薬局識別情報に関連付けられている。
【0080】
「処方箋ID」フィールドには、処方箋識別情報が格納される。
【0081】
「処方箋受信日時」フィールドには、処方箋受信日時情報が格納される。処方箋受信日時情報は、医療機関から処方箋を受信した日時に関する情報である。
【0082】
「送付元医療機関ID」フィールドには、送付元医療機関識別情報が格納される。送付元医療機関識別情報は、処方箋を送付した医療機関(以下「送付元医療機関」という)を識別する情報である。
【0083】
「指導希望日時」フィールドには、指導希望日時情報が格納される。
【0084】
「処方箋画像」フィールドには、処方箋画像情報が格納される。
【0085】
「ジェネリック」フィールドには、ジェネリック情報が格納される。
【0086】
「患者名」フィールドには、患者名情報が格納される。
【0087】
「患者コンタクト」フィールドには、患者コンタクト情報が格納される。
【0088】
「薬局処方箋ステータス」フィールドには、薬局処方箋ステータス情報が格納される。薬局処方箋ステータス情報は、薬局における処方箋のステータスに関する情報である。
薬局処方箋ステータスは、例えば、以下を含む。
・「新規受付」・・・処方箋情報の受信(つまり、医療機関による処方箋の承認)が完了し、且つ、薬局による調剤が完了していないことを意味する。
・「調剤済」・・・薬局による調剤が完了し、且つ、薬局による服薬指導が完了していないことを意味する。
・「服薬指導済」・・・薬局による服薬指導が完了し、且つ、薬局による薬剤の配送手配が完了していないことを意味する。
・「配送手配済」・・・薬局による薬剤の配送手配が完了し、且つ、薬剤が患者に到着していないことを意味する。
・「着荷確認済」・・・薬剤が患者に到着し、且つ、医療機関による薬局への処方箋原本の送付が完了していないことを意味する。
【0089】
(4)情報処理
本実施形態の情報処理を説明する。
【0090】
(4-1)処方箋の登録処理
本実施形態の処方箋登録処理を説明する。
図8は、本実施形態の処方箋の登録処理のシーケンス図である。
図9は、
図8の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0091】
図8の処理のトリガは、例えば、患者クライアント装置20に予め設定された医療機関専用サイトへのアクセスしたことである。医療機関専用サイトには、医療機関識別情報が割り当てられている。
【0092】
図8に示すように、患者クライアント装置20は、処方箋画像の受付(S1120)を実行する。
具体的には、プロセッサ22は、画面P1120(
図9)をディスプレイに表示する。
【0093】
画面P1120は、操作オブジェクトB11200と、フィールドオブジェクトF11200~F11203と、を含む。
【0094】
フィールドオブジェクトF11200は、服薬指導形式(例えば、対面服薬指導又はオンライン服薬指導)を指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0095】
フィールドオブジェクトF11201は、送付先薬局を指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0096】
フィールドオブジェクトF11202は、患者名情報及び患者コンタクト情報を指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0097】
フィールドオブジェクトF11203は、ジェネリック情報を指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0098】
操作オブジェクトB11200は、フィールドオブジェクトF11200~F11203に与えられたユーザ指示を確定させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
フィールドオブジェクトF11200で「オンライン服薬指導」が指定され、且つ、操作オブジェクトB11200が操作されると、プロセッサ22は、フィールドオブジェクトF11200~F11203に与えられたユーザ指示の内容を記憶装置21に記憶し、且つ、画面P1121(
図9)をディスプレイに表示する。
【0099】
画面P1121は、表示オブジェクトA11210と、操作オブジェクトB11210と、を含む。
【0100】
表示オブジェクトA11210は、カメラ(不図示)で撮像された処方箋画像を表示するオブジェクトである。
【0101】
操作オブジェクトB11210は、表示オブジェクトA11210に表示された処方箋画像を確定させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0102】
ステップS1120の後、患者クライアント装置20は、処方箋登録リクエスト(S1121)を実行する。
具体的には、患者ユーザが操作オブジェクトB11210を操作すると、プロセッサ22は、表示オブジェクトA11210に与えられたユーザ指示に対応する処方箋画像情報を記憶装置21に記憶し、且つ、画面P1122(
図9)をディスプレイに表示する。
【0103】
画面P1122は、操作オブジェクトB11220と、フィールドオブジェクトF11220と、を含む。
【0104】
フィールドオブジェクトF11220は、服薬指導希望日時情報を指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0105】
操作オブジェクトB11220は、フィールドオブジェクトF11220に与えられたユーザ指示を確定させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
患者ユーザが操作オブジェクトB11220を操作すると、プロセッサ22は、フィールドオブジェクトF11220に与えられたユーザ指示の内容を記憶装置21に記憶する。
【0106】
プロセッサ22は、処方箋登録リクエストデータをサーバ30に送信する。
処方箋登録リクエストデータは、以下の情報を含む。
・ステップS1120で得られた処方箋画像情報
・ステップS1120~S1121で得られたユーザ指示に対応する情報
【0107】
ステップS1121の後、サーバ30は、処方箋の登録(S1130)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、医療機関専用サイトに割り当てられた医療機関識別情報に関連付けられた医療機関処方箋データベース(
図6)に新規レコードを追加する。
新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
・「処方箋ID」フィールド:新規の処方箋識別情報
・「処方箋送信日時」フィールド:ステップS1121の実行日時に関する情報
・「送付先薬局ID」フィールド:処方箋登録リクエストデータに含まれる送付先薬局の薬局識別情報
・「指導希望日時」フィールド:処方箋登録リクエストデータに含まれる指導希望日時情報
・「処方箋画像」フィールド:処方箋登録リクエストデータに含まれる処方箋画像情報
・「ジェネリック」フィールド:処方箋登録リクエストデータに含まれるジェネリック情報
・「患者名」フィールド:処方箋登録リクエストデータに含まれる患者名情報
・「患者コンタクト」フィールド:処方箋登録リクエストデータに含まれる患者コンタクト情報
・「医療機関処方箋ステータス」フィールド:医療機関処方箋ステータス情報「承認待ち」
【0108】
プロセッサ32は、送付先薬局の薬局識別情報に関連付けられた薬局処方箋データベース(
図7)に新規レコードを追加する。
新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
・「処方箋ID」フィールド:新規の処方箋識別情報
・「処方箋受信日時」フィールド:ステップS1121の実行日時に関する情報
・「送付元医療機関ID」フィールド:処方箋登録リクエストデータに含まれる送付元医療機関の医療機関識別情報
・「指導希望日時」フィールド:処方箋登録リクエストデータに含まれる指導希望情報
・「処方箋画像」フィールド:処方箋登録リクエストデータに含まれる処方箋画像情報
・「ジェネリック」フィールド:処方箋登録リクエストデータに含まれるジェネリック情報
・「患者名」フィールド:処方箋登録リクエストデータに含まれる患者名情報
・「患者コンタクト」フィールド:処方箋登録リクエストデータに含まれる患者コンタクト情報
・「薬局処方箋ステータス」フィールド:薬局処方箋ステータス情報「新規受付」
【0109】
ステップS1130の後、サーバ30は、処方箋登録の完了通知(S1131)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、患者クライアント装置20に、処方箋登録の完了通知を送信する。
【0110】
ステップS1131の後、患者クライアント装置20は、処方箋登録の完了通知の提示(S1110)を実行する。
具体的には、プロセッサ22は、画面P1123(
図9)をディスプレイに表示する。
【0111】
画面P1123には、処方箋登録が完了したことを示すメッセージと、処方箋の原本を医療機関に提出することを促すメッセージと、が表示される。
【0112】
(4-2)処方箋の承認処理
本実施形態の処方箋登録処理を説明する。
図10は、本実施形態の処方箋の承認処理のシーケンス図である。
図11は、
図10の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0113】
図10の処理のトリガは、例えば、医療機関ユーザが、医療機関クライアント装置10を介して、医療機関識別情報を用いて、サーバ30のサービスへのログインに成功したことである。
【0114】
図10に示すように、医療機関クライアント装置10は、処方箋リストリクエスト(S1210)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、処方箋リストリクエストデータをサーバ30に送信する。
処方箋リストリクエストデータは、ログインのために用いられた医療機関識別情報を含む。
【0115】
ステップS1210の後、サーバ30は、処方箋リストの抽出(S1230)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS1210の処方箋リストリクエストデータに含まれる医療機関識別情報に関連付けられた医療機関処方箋データベース(
図6)のレコードを抽出する。
【0116】
ステップS1230の後、サーバ30は、処方箋リストレスポンス(S1231)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、処方箋リストレスポンスデータを医療機関クライアント装置10に送信する。
処方箋リストレスポンスデータは、例えば、ステップS1230で特定されたレコードの処方箋情報を含む。
【0117】
ステップS1231の後、医療機関クライアント装置10は、処方箋リストの提示(S1211)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P1210(
図11)をディスプレイに表示する。
【0118】
画面P1210は、「医療機関処方箋ステータス」オブジェクトと、「処方箋送信日時」オブジェクトと、「患者氏名」オブジェクトと、「患者コンタクト」オブジェクトと、「送付先薬局名」オブジェクトと、「オンライン服薬指導希望日時」オブジェクトと、を含む。
【0119】
「医療機関処方箋ステータス」オブジェクトには、医療機関処方箋ステータス情報が表示される。「医療機関処方箋ステータス」オブジェクトは、操作オブジェクトB12100である。操作オブジェクトB12100は、医療機関処方箋ステータス情報を変更するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0120】
「処方箋送信日時」オブジェクトには、処方箋送信日時情報が表示される。
【0121】
「患者氏名」オブジェクトには、患者名情報が表示される。
【0122】
「患者コンタクト」オブジェクトには、患者コンタクト情報が表示される。
【0123】
「送付先薬局名」オブジェクトには、送付先薬局名情報が表示される。「送付先薬局名」オブジェクトは、操作オブジェクトB12101である。操作オブジェクトB12101は、送付先薬局を変更するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0124】
「オンライン服薬指導希望日時」オブジェクトには、オンライン服薬指導希望日時情報が表示される。
【0125】
ステップS1211の後、医療機関クライアント装置10は、承認リクエスト(S1212)を実行する。
具体的には、医療機関ユーザが、医療機関処方箋ステータス情報「承認待ち」の操作オブジェクトB12100を操作すると、プロセッサ12は、承認リクエストデータをサーバ30に送信する。
承認リクエストデータは、医療機関ユーザによって操作された操作オブジェクトB12100に割り当てられた処方箋識別情報(つまり、承認の対象となる処方箋の処方箋識別情報)を含む。
【0126】
ステップS1212の後、サーバ30は、処方箋データの送信(S1232)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、医療機関処方箋データベース(
図6)を参照して、承認リクエストデータに含まれる処方箋識別情報に対応するレコード(以下「送信対象レコード」という)を特定する。
プロセッサ32は、送信対象レコードの送付先薬局識別情報を特定する。
プロセッサ32は、薬局データベース(
図5)を参照して、当該送付先薬局情報に関連付けられた薬局コンタクト情報を特定する。
プロセッサ32は、当該薬局コンタクト情報が示す連絡先に、送信対象レコードに含まれる処方箋画像情報を送信する。
【0127】
ステップS1232の後、サーバ30は、データベースの更新(S1233)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、送信対象レコードの医療機関処方箋ステータス情報を「データ送信済」に変更する。
【0128】
(4-3)服薬指導処理
本実施形態の服薬指導処理を説明する。
図12は、本実施形態の服薬指導処理のシーケンス図である。
図13は、
図12の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0129】
図12の処理のトリガは、例えば、薬局ユーザが、薬局クライアント装置40を介して、薬局識別情報を用いて、サーバ30のサービスへのログインに成功したことである。
【0130】
図12に示すように、薬局クライアント装置40は、処方箋リストリクエスト(S1340)を実行する。
具体的には、プロセッサ42は、処方箋リストリクエストデータをサーバ30に送信する。
処方箋リストリクエストデータは、ログインのために用いられた薬局識別情報を含む。
【0131】
ステップS1340の後、サーバ30は、処方箋リストの抽出(S1330)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ログインに用いられた薬局識別情報に関連付けられた薬局医療機関処方箋データベース(
図7)のレコードを特定する。
【0132】
ステップS1330の後、サーバ30は、処方箋リストレスポンス(S1331)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、処方箋リストレスポンスデータを薬局クライアント装置40に送信する。
処方箋リストレスポンスデータは、例えば、ステップS1330で特定されたレコードの処方箋情報を含む。
【0133】
ステップS1331の後、薬局クライアント装置40は、処方箋リストの提示(S1341)を実行する。
具体的には、プロセッサ42は、画面P1340(
図13)をディスプレイに表示する。
【0134】
画面P1340は、「薬局処方箋ステータス」オブジェクトと、「処方箋受信日時」オブジェクトと、「送付元医療機関名」オブジェクトと、「患者氏名」オブジェクトと、「患者コンタクト」オブジェクトと、「オンライン服薬指導希望日時」オブジェクトと、を含む。
【0135】
「薬局処方箋ステータス」オブジェクトには、薬局処方箋ステータス情報が表示される。「薬局処方箋ステータス」オブジェクトは、操作オブジェクトB13400である。操作オブジェクトB13400は、薬局処方箋ステータス情報を変更するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0136】
「処方箋受信日時」オブジェクトには、処方箋受信日時情報が表示される。
【0137】
「送付元医療機関名」オブジェクトには、送付元医療機関の医療機関名情報が表示される。
【0138】
「患者氏名」オブジェクトには、患者名情報が表示される。
【0139】
「患者コンタクト」オブジェクトには、患者コンタクト情報が表示される。
【0140】
「オンライン服薬指導希望日時」オブジェクトには、オンライン服薬指導希望日時情報が表示される。
【0141】
ステップS1331の後、薬局クライアント装置40は、処方箋ステータス変更リクエスト(S1342)を実行する。
具体的には、薬局ユーザが、薬剤を調剤し、且つ、オンライン服薬指導を実施した後、薬局処方箋ステータスを変更すべき処方箋の操作オブジェクトB13400を操作すると、プロセッサ42は、処方箋ステータス変更リクエストデータをサーバ30に送信する。処方箋ステータス変更リクエストデータは、例えば、以下の情報を含む。
・薬局ユーザによって操作された操作オブジェクトB13400に対応する処方箋識別情報
【0142】
ステップS1343の後、サーバ30は、データベースの更新(S1332)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、薬局処方箋データベース(
図7)を参照して、処方箋ステータス変更リクエストデータに含まれる処方箋識別情報に関連付けられた「薬局処方箋ステータス」フィールドに「服薬指導済」を格納する。
【0143】
(5)本実施形態の小括
本実施形態によれば、医療機関の処方箋の取り扱いを支援する情報処理装置(例えば、サーバ30)であって、患者から、処方箋画像と、送付先薬局の指定と、を受け付ける手段(S1130)を備え、処方箋画像に対する医療機関ユーザの承認の指示を受け付ける手段(S1232)を備え、承認の指示に対応する処方箋画像を送付先薬局に送信する手段(S1232)を備える、情報処理装置が提供される。
このように、医療機関ユーザが承認の指示を与えると、患者ユーザが撮影した処方箋画像が送付先薬局に送信される。これにより、薬局への処方箋の提供及び服薬指導をオンラインで実施する場合における医療機関の負担を低減することができる。
【0144】
本実施形態によれば、処方箋画像と、処方箋のステータスと、を関連付けて記憶する手段を備え、処方箋画像を受け付けた場合、ステータスを「承認待ち」に設定する手段を備え、設定する手段は、処方箋画像を送付先薬局に送信した場合、ステータスを「データ送信済」に設定してもよい。
このように、処方箋に対するアクションの実施に応じて、処方箋のステータスが変わる。これにより、医療機関ユーザは、処方箋の進捗状況を容易に把握することができる。
【0145】
本実施形態によれば、医療機関が処方箋の原本を送付先薬局に送付した場合、ステータスを原本送付済に設定してもよい。
このように、処方箋に対するアクションの実施に応じて、処方箋のステータスが変わる。これにより、医療機関ユーザは、処方箋の進捗状況を容易に把握することができる。
【0146】
(6)変形例
本実施形態の変形例を説明する。
【0147】
(6-1)変形例1
本実施形態の変形例1を説明する。変形例1は、薬局が調剤を受け付けられない場合に、医療機関ユーザの指示に応じて、送付先薬局を変更する例である。
図14は、変形例1の送付先薬局の変更処理のシーケンス図である。
【0148】
図14の処理のトリガは、例えば、医療機関ユーザが、送付先薬局(以下「変更対象薬局」という)から「調剤を受け付けられない」という連絡を受けた後に、医療機関クライアント装置10を介して、医療機関識別情報を用いて、サーバ30のサービスへのログインに成功したことである。
【0149】
図14に示すように、医療機関クライアント装置10は、
図10と同様に、処方箋リストリクエスト(S1210)を実行する。
サーバ30は、
図10と同様に、処方箋リストの抽出(S1230)及び処方箋リストレスポンス(S1231)を実行する。
医療機関クライアント装置10は、
図10と同様に、処方箋リストの提示(S1211)を実行する。
【0150】
ステップS1211の後、医療機関クライアント装置10は、変更リクエスト(S1410)を実行する。
具体的には、医療機関ユーザが、画面P1210(
図11)の変更対象薬局に対応する「送付先薬局名」オブジェクトの操作オブジェクトB12101を操作し、且つ、新たな送付先薬局(以下「変更後薬局」という)を指定すると、プロセッサ12は、送付先薬局変更リクエストデータをサーバ30に送信する。
送付先薬局変更リクエストデータは、以下の情報を含む。
・医療機関ユーザによって操作された操作オブジェクトB12101に割り当てられた処方箋識別情報(つまり、変更の対象となる処方箋の処方箋識別情報)
・変更後薬局の薬局識別情報
【0151】
ステップS1410の後、サーバ30は、処方箋データの送信(S1430)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、変更リクエストデータに含まれる処方箋識別情報に対応するレコード(以下「変更対象レコード」という)を特定する。
プロセッサ32は、薬局データベース(
図5)を参照して、変更リクエストデータに含まれる薬局識別情報に関連付けられた薬局コンタクト情報を特定する。
プロセッサ32は、当該薬局コンタクト情報が示す連絡先に、変更対象レコードに含まれる処方箋画像情報を送信する。
【0152】
ステップS1430の後、サーバ30は、データベースの更新(S1431)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、変更対象レコードの送付先薬局識別情報を、変更後薬局の薬局識別情報に変更する。
【0153】
変形例1によれば、患者が指定した送付先薬局が調剤を受け付けられない場合であっても、医療機関ユーザの簡易な操作によって、送付先薬局を変更することができる。これにより、薬局への処方箋の提供及び服薬指導をオンラインで実施する場合における医療機関の負担をさらに低減することができる。
【0154】
(6-2)変形例2
変形例2を説明する。変形例2は、オンライン服薬指導の処方箋と、対面服薬指導の処方箋を一括で管理する例である。
【0155】
(6-2-1)薬局処方箋データベース
変形例2の薬局処方箋データベースを説明する。
図15は、変形例2の薬局処方箋データベースのデータ構造を示す図である。
【0156】
図15の薬局処方箋データベースには、処方箋情報が格納されている。
薬局処方箋データベースは、「処方箋ID」フィールドと、「処方箋受信日時」フィールドと、「送付元医療機関ID」フィールドと、「指導希望日時」フィールドと、「処方箋画像」フィールドと、「ジェネリック」フィールドと、「患者名」フィールドと、「患者コンタクト」フィールドと、「薬局処方箋ステータス」フィールドと、「服薬指導形式フィールド」と、「受取希望日時」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
薬局処方箋データベースは、処方箋を受領した薬局の薬局識別情報に関連付けられている。
【0157】
「処方箋ID」フィールドと、「処方箋受信日時」フィールドと、「送付元医療機関ID」フィールドと、「指導希望日時」フィールドと、「処方箋画像」フィールドと、「ジェネリック」フィールドと、「患者名」フィールドと、「患者コンタクト」フィールドと、は
図7と同様である。
【0158】
「薬局処方箋ステータス」フィールドには、薬局処方箋ステータス情報が格納される。薬局処方箋ステータス情報は、薬局における処方箋のステータスに関する情報である。
薬局処方箋ステータスは、例えば、本実施形態の薬局処方箋ステータスに加えて、以下を含む。
・「新規受付」・・・薬局による服薬指導及び薬剤の提供が完了していないことを意味する。
・「受取済」・・・薬局による服薬指導及び薬剤の提供が完了したことを意味する。
【0159】
「服薬指導形式フィールド」には、服薬指導形式情報が格納される。服薬指導形式情報は、服薬指導形式(オンライン服薬指導又は対面服薬指導)に関する情報である。
【0160】
「受取希望日時」フィールドには、受取希望日時情報が格納される。受取希望日時情報は、患者が薬剤の受取を希望する日時(以下「受取希望日時」という)に関する情報である。
【0161】
(6-2-2)処方箋の送信処理
変形例2の処方箋送信処理を説明する。
図16は、変形例2の処方箋の送信処理のシーケンス図である。
図17は、
図16の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0162】
図16の処理のトリガは、例えば、患者クライアント装置20に予め設定された医療機関専用サイトへのアクセスしたことである。医療機関専用サイトには、医療機関識別情報が割り当てられている。
【0163】
図16に示すように、患者クライアント装置20は、
図8と同様に、処方箋画像の受付(S1120)を実行する。
【0164】
ステップS1120の後、患者クライアント装置20は、処方箋送信リクエスト(S2120)を実行する。
具体的には、患者ユーザがフィールドオブジェクトF11200で「対面服薬指導」を指定し、且つ、操作オブジェクトB11210を操作すると、プロセッサ22は、画面P2120(
図17)をディスプレイに表示する。
【0165】
画面P2120は、操作オブジェクトB21200と、フィールドオブジェクトF21200と、を含む。
【0166】
フィールドオブジェクトF21200は、受取希望日時情報を指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0167】
操作オブジェクトB21200は、フィールドオブジェクトF21200に与えられたユーザ指示を確定させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
患者ユーザが操作オブジェクトB21200を操作すると、プロセッサ22は、フィールドオブジェクトF21200に与えられたユーザ指示の内容を記憶装置21に記憶する。
【0168】
プロセッサ22は、処方箋送信リクエストデータをサーバ30に送信する。
処方箋送信リクエストデータは、以下の情報を含む。
・ステップS1120で得られた処方箋画像情報
・ステップS1120及びS2120で得られたユーザ指示に対応する情報
【0169】
ステップS2120の後、サーバ30は、処方箋データの送信(S2130)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、薬局データベース(
図5)を参照して、処方箋送信リクエストデータに含まれる送付先薬局の薬局識別情報に関連付けられた薬局コンタクト情報を特定する。
プロセッサ32は、当該薬局コンタクト情報が示す連絡先に、処方箋送信リクエストデータに含まれる処方箋画像情報を送信する。
【0170】
ステップS2130の後、サーバ30は、データベースの更新(S2131)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、医療機関専用サイトに割り当てられた医療機関識別情報に関連付けられた医療機関処方箋データベース(
図6)に新規レコードを追加する。
新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
・「処方箋ID」フィールド:新規の処方箋識別情報
・「処方箋送信日時」フィールド:ステップS2120の実行日時に関する情報
・「送付先薬局ID」フィールド:処方箋送信リクエストデータに含まれる送付先薬局の薬局識別情報
・「受取希望日時」フィールド:処方箋送信リクエストデータに含まれる受取希望日時情報
・「処方箋画像」フィールド:処方箋送信リクエストデータに含まれる処方箋画像情報
・「ジェネリック」フィールド:処方箋送信リクエストデータに含まれるジェネリック情報
・「患者名」フィールド:処方箋送信リクエストデータに含まれる患者名情報
・「患者コンタクト」フィールド:処方箋送信リクエストデータに含まれる患者コンタクト情報
・「医療機関処方箋ステータス」フィールド:NULL
【0171】
プロセッサ32は、送付先薬局の薬局識別情報に関連付けられた薬局処方箋データベース(
図15)に新規レコードを追加する。
新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
・「処方箋ID」フィールド:新規の処方箋識別情報
・「処方箋受信日時」フィールド:ステップS2130の実行日時に関する情報
・「送付元医療機関ID」フィールド:処方箋送信リクエストデータに含まれる送付元医療機関の医療機関識別情報
・「指導希望日時」フィールド:NULL
・「処方箋画像」フィールド:処方箋送信リクエストデータに含まれる処方箋画像情報
・「ジェネリック」フィールド:処方箋送信リクエストデータに含まれるジェネリック情報
・「患者名」フィールド:処方箋送信リクエストデータに含まれる患者名情報
・「患者コンタクト」フィールド:処方箋送信リクエストデータに含まれる患者コンタクト情報
・「薬局処方箋ステータス」フィールド:薬局処方箋ステータス情報「新規受付」
・「受取希望日時」フィールド:処方箋送信リクエストデータに含まれる受取希望日時情報
【0172】
ステップS2131の後、サーバ30は、処方箋送信の完了通知(S2132)を実行する。
具体的には、患者クライアント装置20に、処方箋送信の完了通知を送信する。
【0173】
ステップS2132の後、患者クライアント装置20は、処方箋送信の完了通知の提示(S2120)を実行する。
具体的には、プロセッサ22は、画面P2121(
図17)をディスプレイに表示する。
【0174】
画面P2121には、処方箋送信が完了したことを示すメッセージが表示される。
【0175】
(6-2-3)処方箋ステータスの変更処理
変形例2の処方箋ステータスの変更処理を説明する。
図18は、変形例2の処方箋ステータスの変更処理のシーケンス図である。
図19は、
図18の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図20は、
図18の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0176】
図18の処理のトリガは、例えば、以下の少なくとも1つである。
・薬局ユーザが、薬局クライアント装置40を介して、薬局識別情報を用いて、サーバ30のサービスへのログインに成功したこと。
・医療機関ユーザが、医療機関クライアント装置10を介して、医療機関識別情報を用いて、サーバ30のサービスへのログインに成功したこと
【0177】
図18に示すように、薬局クライアント装置40は、
図12と同様に、処方箋リストリクエスト(S1340)を実行する。
【0178】
医療機関クライアント装置10は、処方箋リストリクエスト(S2210)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、処方箋リストリクエストデータをサーバ30に送信する。
処方箋リストリクエストデータは、ログインのために用いられた医療機関識別情報を含む。
【0179】
ステップS1340又はS2210の後、サーバ30は、処方箋リストの抽出(S2230)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ログインに用いられた医療機関識別情報に関連付けられた医療機関処方箋データベース(
図6)のレコードを特定する。
プロセッサ32は、ログインに用いられた薬局識別情報に関連付けられた薬局処方箋データベース(
図7)のレコードを特定する。
【0180】
ステップS2230の後、サーバ30は、処方箋リストレスポンス(S2231)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、処方箋リストレスポンスデータを薬局クライアント装置40及び医療機関クライアント装置10に送信する。
薬局クライアント装置40に送信される処方箋リストレスポンスデータは、例えば、ステップS2230で特定された薬局処方箋データベース(
図7)のレコードの処方箋情報を含む。
医療機関クライアント装置10に送信される処方箋リストレスポンスデータは、例えば、ステップS2230で特定された医療機関処方箋データベース(
図6)のレコードの処方箋情報を含む。
【0181】
ステップS2231の後、医療機関クライアント装置10は、処方箋リストの提示(S2211)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P2210(
図20)をディスプレイに表示する。
【0182】
画面P2210は、「薬局処方箋ステータス」オブジェクトと、「処方箋受信日時」オブジェクトと、「患者氏名」オブジェクトと、「患者コンタクト」オブジェクトと、「送付先薬局名」オブジェクトと、「受取希望日時」オブジェクトと、操作オブジェクトB22100~B22101と、を含む。
【0183】
操作オブジェクトB22100~B22101は、P1210(
図11)にも表示される。
操作オブジェクトB22100は、オンライン服薬指導を希望する患者の処方箋の情報を表示させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。画面P2210に表示された操作オブジェクトB22100が操作されると、画面P1210が表示される。
操作オブジェクトB22101は、対面服薬指導を希望する患者の処方箋の情報を表示させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。画面P1210に表示された操作オブジェクトB22101が操作されると、画面P2210が表示される。
【0184】
「薬局処方箋ステータス」オブジェクト、「処方箋受信日時」オブジェクト、「送付元医療機関ID」オブジェクト、「患者氏名」オブジェクト、及び、「患者コンタクト」オブジェクトは、
図13と同様である。
【0185】
「受取希望日時」オブジェクトには、受取希望日時情報が表示される。
【0186】
ステップS2231の後、薬局クライアント装置40は、処方箋リストの提示(S2240)を実行する。
具体的には、プロセッサ42は、画面P2240(
図19)をディスプレイに表示する。
【0187】
画面P2240は、「薬局処方箋ステータス」オブジェクトと、「処方箋受信日時」オブジェクトと、「送付元医療機関名」オブジェクトと、「患者氏名」オブジェクトと、「患者コンタクト」オブジェクトと、「受取希望日時」オブジェクトと、操作オブジェクトB22400~B22402と、を含む。
【0188】
操作オブジェクトB22400~B22401は、P1340(
図13)にも表示される。
操作オブジェクトB22400は、オンライン服薬指導を希望する患者の処方箋の情報を表示させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。画面P2240に表示された操作オブジェクトB22400が操作されると、画面P1340が表示される。
操作オブジェクトB22401は、対面服薬指導を希望する患者の処方箋の情報を表示させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。画面P1340に表示された操作オブジェクトB22400が操作されると、画面P2240が表示される。
【0189】
「薬局処方箋ステータス」オブジェクト、「処方箋受信日時」オブジェクト、「送付元医療機関名」オブジェクト、「患者氏名」オブジェクト、及び、「患者コンタクト」オブジェクトは、
図13と同様である。
「薬局処方箋ステータス」オブジェクトは、操作オブジェクトB22402である。操作オブジェクトB22402は、薬局処方箋ステータス情報を変更するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0190】
「受取希望日時」オブジェクトには、受取希望日時情報が表示される。
【0191】
ステップS2240の後、薬局クライアント装置40は、処方箋ステータス変更リクエスト(S2241)を実行する。
具体的には、薬局ユーザが、薬剤を調剤し、且つ、対面服薬指導を実施した後、薬局処方箋ステータスを変更すべき処方箋の操作オブジェクトB22402を操作すると、プロセッサ42は、処方箋ステータス変更リクエストデータをサーバ30に送信する。処方箋ステータス変更リクエストデータは、例えば、以下の情報を含む。
・薬局ユーザによって操作された操作オブジェクトB22402に対応する処方箋識別情報
【0192】
ステップS2241の後、サーバ30は、データベースの更新(S2232)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、薬局処方箋データベース(
図15)を参照して、処方箋ステータス変更リクエストデータに含まれる処方箋識別情報に関連付けられた「薬局処方箋ステータス」フィールドに「受取済」を格納する。
【0193】
(6-3)変形例2の小括
変形例2によれば、患者ユーザは、処方箋画像を撮影するときに、共通の画面P1120において対面服薬指導又はオンライン服薬指導を選択する(S1120)。対面服薬指導が選択された場合、サーバ30は、医療機関ユーザによる承認の指示を受け付けることなく、処方箋画像を送付先薬局に送信する(S2130)。これにより、服薬指導形式に関わらず、薬局に処方箋を容易に送付することができる。
【0194】
変形例2によれば、薬局ユーザが、サーバ30のサービスにログインすると、オンライン服薬指導を希望する患者の処方箋情報、及び、対面服薬指導を希望する患者の処方箋情報が提示される。これにより、服薬指導形式に関わらず、自身の薬局が取り扱うべき処方箋情報を一元的に確認することができる。
【0195】
変形例2によれば、医療機関ユーザが、サーバ30のサービスにログインすると、オンライン服薬指導を希望する患者の処方箋情報、及び、対面服薬指導を希望する患者の処方箋情報が提示される。これにより、服薬指導形式に関わらず、自身の医療機関が発行した処方箋情報を一元的に確認することができる。
【0196】
(7)その他の変形例
その他の変形例を説明する。
【0197】
記憶装置11は、ネットワークNWを介して、医療機関クライアント装置10と接続されてもよい。記憶装置21は、ネットワークNWを介して、患者クライアント装置20と接続されてもよい。記憶装置31は、ネットワークNWを介して、サーバ30と接続されてもよい。記憶装置41は、ネットワークNWを介して、薬局クライアント装置40と接続されてもよい。
【0198】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
【符号の説明】
【0199】
1 :情報処理システム
10 :医療機関クライアント装置
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
20 :患者クライアント装置
21 :記憶装置
22 :プロセッサ
23 :入出力インタフェース
24 :通信インタフェース
30 :サーバ
31 :記憶装置
32 :プロセッサ
33 :入出力インタフェース
34 :通信インタフェース
40 :薬局クライアント装置
41 :記憶装置
42 :プロセッサ
43 :入出力インタフェース
44 :通信インタフェース