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特許7627094情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-28
(45)【発行日】2025-02-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20250129BHJP
【FI】
A63F7/02 340
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020130076
(22)【出願日】2020-07-31
(65)【公開番号】P2022026539
(43)【公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-07-28
(73)【特許権者】
【識別番号】500265914
【氏名又は名称】株式会社サミーネットワークス
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】村野 直人
【審査官】井上 昌宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-373219(JP,A)
【文献】特開2002-215939(JP,A)
【文献】特開2006-181125(JP,A)
【文献】特開2004-195077(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
G06Q 30/0601
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の遊技機の提供者を選択可能なウェブサイトをユーザ端末に提供するサイト提供部と、
ユーザ端末から前記ウェブサイトを介して送信された、前記ウェブサイトにおいて選択された遊技機の発注情報を受け付ける遊技機発注受付部と、
遊技機の部品について交換時における立ち合いの必要性の有無を表す立ち合い情報を記憶する第1記憶部と、
部品の発注情報を受け付ける部品発注受付部と、前記立ち合い情報に基づき、前記発注情報に係る部品の交換時における立ち合いの必要性を判断し、前記部品の依頼に関する立ち合いの必要性に応じた処理を実行する部品依頼部と、を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記サイト提供部は、複数の遊技機の提供者を選択可能な前記ウェブサイトをユーザ端末に提供可能であり、
前記遊技機発注受付部は、ユーザ端末から前記ウェブサイトを介して送信された、前記ウェブサイトにおいて選択された提供者の遊技機の発注情報を受け付けることが可能であり、
前記遊技機発注受付部が複数の提供者に係る遊技機の発注情報の受け付けた場合に、前記複数の提供者に係る遊技機の設置依頼に関する処理を合わせて実行する依頼実行部と、 を備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
ユーザ端末から遊技機の買取要求を受け付ける買取要求受付部と、
ユーザ端末から遊技機の販売要求を受け付ける販売要求受付部と、
前記買取要求受付部が受け付けた買取要求と前記販売要求受付部が受け付けた前記販売要求とが合致したことに基づいて、前記遊技機の買取及び販売を実行する売買実行部と、
をさらに備える、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
遊技機の部品情報を記憶する第2記憶部と、
ユーザ端末から遊技機の買取要求を受け付ける買取要求受付部と、
前記買取要求受付部が前記買取要求を受け付けた場合に、前記買取要求に合致する遊技機の部品情報に基づいて、前記買取要求に合致する遊技機がリユース可能か否かを判定する判定部と、
をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
プロセッサと記憶部を備える情報処理装置による情報処理方法であって、
前記プロセッサが、
複数の遊技機の提供者を選択可能なウェブサイトをユーザ端末に提供することと、
ユーザ端末から前記ウェブサイトを介して送信された、前記ウェブサイトにおいて選択された遊技機の発注情報を受け付けることと、
部品の発注情報を受け付けることと、
前記記憶部に記憶されている、遊技機の部品について交換時における立ち合いの必要性の有無を表す立ち合い情報に基づき、前記発注情報に係る部品の交換時における立ち合いの必要性を判断し、前記部品の依頼に関する立ち合いの必要性に応じた処理を実行することと、
を含む情報処理方法。
【請求項6】
記憶部を備えたコンピュータに、
複数の遊技機の提供者を選択可能なウェブサイトをユーザ端末に提供することと、
ユーザ端末から前記ウェブサイトを介して送信された、前記ウェブサイトにおいて選択された遊技機の発注情報を受け付けることと、
部品の発注情報を受け付けることと、
前記記憶部に記憶されている、遊技機の部品について交換時における立ち合いの必要性の有無を表す立ち合い情報に基づき、前記発注情報に係る部品の交換時における立ち合いの必要性を判断し、前記部品の依頼に関する立ち合いの必要性に応じた処理を実行することと、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ及びスロットマシン等の遊技機の受注に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、遊技機メーカの受注センター内に設置されているサーバ装置が、パチンコ店等の遊技場から遊技機の希望納期を受け付けて、希望納期に納入可能な遊技機の機種と数量とを発注内容として、発注内容を利用者に配信する、遊技機の受注受付方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-373274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、遊技機の提供者(遊技機メーカ等)の納入可能時期毎に、遊技場に遊技機が納入される。遊技機の納入には遊技機の設置作業が伴うが、複数の遊技機メーカに遊技機が発注されると、それぞれの発注毎に遊技機の設置が行われる。このため、それぞれの発注毎に遊技機の設置依頼に関する処理が発生し、負担が生じていた。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザが複数の提供者に遊技機を発注する際に、遊技機の設置依頼を行うための負担を軽減することを可能とする情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、複数の遊技機の提供者を選択可能なウェブサイトをユーザ端末に提供するサイト提供部と、ユーザ端末からウェブサイトを介して送信された、ウェブサイトにおいて選択された提供者の遊技機の発注情報を受け付ける遊技機発注受付部と、遊技機発注受付部が複数の提供者に係る遊技機の発注情報の受け付けた場合に、複数の提供者に係る遊技機の設置依頼に関する処理を合わせて実行する依頼実行部と、を備える。
【0007】
本発明の他の態様に係る情報処理方法は、プロセッサを備える情報処理装置による情報処理方法であって、プロセッサが、複数の遊技機の提供者を選択可能なウェブサイトをユーザ端末に提供することと、ユーザ端末からウェブサイトを介して送信された、ウェブサイトにおいて選択された提供者の遊技機の発注情報を受け付けることと、複数の提供者に係る遊技機の発注情報の受け付けた場合に、複数の提供者に係る遊技機の設置依頼に関する処理を合わせて実行することと、を含む。
【0008】
本発明の他の態様に係るプログラムは、コンピュータに、複数の遊技機の提供者を選択可能なウェブサイトをユーザ端末に提供することと、ユーザ端末からウェブサイトを介して送信された、ウェブサイトにおいて選択された提供者の遊技機の発注情報を受け付けることと、複数の提供者に係る遊技機の発注情報の受け付けた場合に、複数の提供者に係る遊技機の設置依頼に関する処理を合わせて実行することと、を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザが複数の提供者に遊技機を発注する際に、遊技機の設置依頼を行うための負担を軽減することを可能とする情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の一実施形態に係る情報処理システムの概略構成図である。
図2】本実施形態に係るサーバ装置の構成を示す機能ブロック図である。
図3】本実施形態に係るサーバが備える記憶部の構成を示すブロック図である。
図4】シミュレーションDBの一例を示す図である。
図5】本実施形態に係る部品情報DBの一例を示す図である。
図6】本実施形態に係るサーバ装置が備える処理部の構成を示す機能ブロック図である。
図7】本実施形態に係るユーザ端末の構成を示す機能ブロック図である。
図8】ユーザ端末がウェブサイトにログインしたときに、ユーザ端末の表示部に表示される画面の一例を示す図である。
図9】選択された遊技機メーカのウェブページを表示する画面の一例を示す図である。
図10】遊技機を発注するための購入ページを表示する画面の一例を示す図である。
図11】選択された遊技機の発注を行うためのウェブページの画面の一例を示す図である。
図12】本実施形態に係る情報処理システムにおいて、ユーザ端末がウェブサイトにアクセスしてから遊技機の発注が完了するまでの処理の流れを示すフローチャートである。
図13図12に示した処理が終了してから遊技機の設置依頼が設置会社の通信端末に送信されるまでの流れを示すフローチャートである。
図14】ユーザの操作に基づき選択された遊技機のシミュレーションが実行され、シミュレーションが終了するまでの処理の流れを示すフローチャートである。
図15】2者のユーザの間で中古の遊技機の買取及び販売を行う際に情報処理システムにおいて実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図16】ユーザ端末がサーバ装置に買取要求を送信してから、その買取要求に係る遊技機がリユース可能か否かに応じた処理が実行されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。
図17】ユーザ端末がサーバ装置に部品の発注情報を送信してから、その発注情報に係る遊技機の交換時に立ち合いが必要か否かに応じた処理が実行されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。
図18】本実施形態に係るサーバ装置、ユーザ端末、管理装置及び各種の通信端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有するものとする。
【0012】
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素に、共通の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素を、必要に応じて、例えばユーザ端末20a及び20bのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素の各々を特に区別する必要がない場合には、それぞれの要素に共通の符号のみを付する。例えば、ユーザ端末20a及び20bを特に区別する必要が無い場合には、これらを単に「ユーザ端末20」と称する。
【0013】
図1は、本開示の一実施形態に係る情報処理システム1の概略構成図である。本実施形態に係る情報処理システム1は、サーバ装置10(情報処理装置)、ユーザ端末20、管理会社の管理装置30、設置会社の通信端末40、遊技機メーカの通信端末50及び遊技機の部品メーカの通信端末60を含む。
【0014】
サーバ装置10、ユーザ端末20、管理装置30、各種の通信端末40,50,60は、通信ネットワーク70を介して、互いに通信可能に接続されている。通信ネットワーク70は、各種の態様を取り得る。通信ネットワーク70は、例えば、専用回線を通して相互に接続するデータ伝送ネットワーク(WAN)又はローカル・エリア・ネットワーク(LAN)等であってよい。ここでは、通信ネットワーク70は、公共ネットワークの代表のインターネットであるものとして説明する。
【0015】
ユーザは、ウェブページを利用して遊技機及び遊技機の部品等を発注する利用者である。本実施形態では、ユーザ端末20のユーザは、遊技場の運営者であるものとする。なお、図1には、遊技場A及び遊技場Bの2つの遊技場のユーザ端末が示されているが、情報処理システム1には、1つ又は3つ以上の遊技場のユーザ端末が含まれてよい。また、ユーザは、遊技場の運営者に限定されるものではなく、個人又は遊技機メーカ等であってもよい。
【0016】
本実施形態では、管理会社は、管理装置30を用いてサーバ装置10を管理している会社である。例えば、管理会社は、サーバ装置10に格納されている遊技機(例えば、パチンコ及びパチンコスロット等)を発注等するためのウェブサイトを管理している。管理会社は、遊技機メーカからの要望に応じて、ウェブサイトを更新できる。例えば、管理会社は、管理装置30を用いて、遊技機メーカから各種の画像及びバナー等の情報を取得して、取得した情報に基づいて遊技機メーカのウェブページを作成できる。なお、図1には、1社の管理会社が示されているが、情報処理システム1には複数の管理会社の通信端末が含まれてよい。
【0017】
設置会社は、ウェブサイトを介して発注された遊技機及び遊技機の部品等の流通に関わる業務を行う会社である。設置会社は、例えば、遊技機及び部品の流通の管理、発注された遊技機の設置に関する業務、遊技機等の目視点検、発注された部品の交換時における立ち合い及び保証書発行等を行う。なお、図1には、1社の設置会社が示されているが、情報処理システム1には複数の設置会社の通信端末が含まれてよい。
【0018】
遊技機メーカは、各種の遊技機を製造する会社である。遊技機メーカは、ユーザからの発注に応じて、発注された遊技機をユーザに提供する。なお、本実施形態では、遊技機の提供者が遊技機メーカであるものとして説明するが、遊技機の提供者は遊技機メーカから販売を委託された業者等であってもよい。なお、図1には、2つの遊技機メーカが示されているが、情報処理システム1には、1つ又は3つ以上の遊技機メーカの通信端末が含まれてよい。
【0019】
部品メーカは、遊技機を構成する部品を製造する会社ある。部品メーカは、ユーザの発注に応じて、発注された部品をユーザに提供できる。なお、部品メーカが製造する部品は、複数の機種の遊技機に共通して利用される部品であってもよいし、主として特定の機種の遊技機に利用される部品であってもよい。なお、図1には、1社の部品メーカが示されているが、情報処理システム1には複数の部品メーカの通信端末が含まれてよい。
【0020】
以下、図2図6を参照して、本実施形態に係るサーバ装置10の構成をより詳細に説明する。図2は、本実施形態に係るサーバ装置10の構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、サーバ装置10は、記憶部100、処理部120及び通信部150を備える。
【0021】
記憶部100は、各種の情報を記憶する。記憶部100は、例えば、処理部120が情報処理を実行するために必要な情報及び処理部120による情報処理の結果等を記憶する。記憶部100が記憶している情報の詳細は、図3図5を参照して後述する。
【0022】
処理部120は、ウェブサイトの利用に関わる各種の処理を実行する。例えば、処理部120は、ウェブサイトの提供、遊技機のシミュレーション、遊技機の売買、遊技機あるいは部品の発注等の各種の処理を実行する。処理部120が実行する処理の詳細は、図6を参照して後述する。
【0023】
通信部150は、各種の情報を送受信する。具体的には、通信部150は、処理部120が各種の処理を実行するための情報を受信したり、処理部120による情報処理の結果等を送信したりできる。例えば、通信部150は、各種のウェブページのデータ及び遊技機のシミュレーションに関わるデータ(画像データ及び音声データ等)等をユーザ端末20に送信できる。あるいは、通信部150は、設置会社の通信端末40に設置依頼を送信したり、遊技機の発注情報を遊技機メーカの通信端末50に送信したり、あるいは部品の発注情報を部品メーカの通信端末60に送信したりできる。また、通信部150は、遊技機の発注要求、遊技機の部品の発注要求、遊技機の買取要求及び遊技機の販売要求等を受信できる。
【0024】
図3は、本実施形態に係るサーバ装置10が備える記憶部100の構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態に係る記憶部100は、ユーザDB(データベース)102、提供者情報DB104、ウェブサイト情報106、シミュレーションDB108、要求DB110、部品情報DB112及び立ち合い情報DB114を備える。
【0025】
ユーザDB102は、ユーザに関する各種の情報を格納したデータベースである。ユーザDB102では、ユーザ毎の識別情報に各種の情報が対応付けられている。例えば、各識別情報には、ユーザの遊技場の住所、遊技機の購入履歴及び購入した遊技機の金額等が対応付けられている。また、識別情報には、ユーザが購入した遊技機の金額に応じたポイントが対応付けられてもよい。あるいは、識別情報には、ユーザの購入履歴等に応じたグレード評価が対応付けられてもよい。ユーザは、グレード評価に応じた優遇を受け得る。
【0026】
提供者情報DB104は、遊技機の提供者毎の識別情報に各種の情報を対応付けたデータベースである。例えば、遊技機メーカの識別情報には、遊技機メーカの名称及び遊技機メーカの住所等の各種の遊技機メーカに関する情報が対応付けられてよい。
【0027】
ウェブサイト情報106は、遊技機の発注等を可能とするウェブサイトに関する情報を含む。本実施形態では、ウェブサイトは、複数の遊技機メーカを選択可能なウェブサイトである。すなわち、ユーザは、ウェブサイトを利用することにより、複数の遊技機メーカに遊技機を発注できる。また、ユーザは、ウェブサイトを利用することにより、新品の遊技機を発注するだけでなく、中古の遊技機を買い取ったり、中古の遊技機を販売したり、あるいは遊技機の部品を発注したりできる。また、本実施形態では、ユーザは、ウェブサイトを通じて、遊技機のシミュレーションを体験できる。
【0028】
シミュレーションDB108は、遊技機の機種を示す識別情報に、ウェブサイトを介して実施される遊技機のシミュレーションの遊技に関するパラメータを対応付けたデータベースである。遊技に関するパラメータは、例えば、大当たりの確率及びリーチの確率等の各種のパラメータである。ウェブサイトにおける遊技機のシミュレーションは、シミュレーションDB108に格納された情報に基づいて実施される。なお、シミュレーションDB108に格納されている各種のパラメータは、ユーザ又は管理会社等の操作に基づいて適宜変更され得る。ユーザがパラメータを変更できる場合には、パラメータはユーザ毎に管理されてよい。
【0029】
要求DB110は、各種の要求に関する情報を格納している。例えば、要求DB110は、遊技機の販売要求及び遊技機の買取要求に関する情報を格納している。遊技機の販売要求及び遊技機の買取要求は、例えば、遊技場のユーザ端末20から送信される。
【0030】
販売要求は、遊技場が特定の機種の遊技機を販売したい旨及び遊技機を販売する条件(例えば、販売価格等)を含む情報である。販売価格は、例えば、「1万円~2万円」等の幅を持った価格で示されてもよいし、特定の価格で示されてもよい。また、買取要求は、特定の機種の遊技機を買い取りたい旨及び遊技機を買い取る条件(販売価格等)を含む情報である。
【0031】
部品情報DB112は、ウェブサイトを介して買取可能な遊技機の部品に関する情報(以下、「部品情報」とも称する。)を格納したデータベースである。部品情報DB112には、主として、中古の遊技機の部品に関する情報が格納されている。本実施形態では、中古の遊技機の部品に関する情報は、主として、中古の遊技機の販売を希望する遊技場等のユーザにより提供される。また、部品情報DB112に格納されている情報は、要求DB110に格納されている販売要求に係る遊技機の部品情報を含んでよい。
【0032】
また、部品情報DB112には、ウェブサイトを介して発注可能な部品に関する情報を含んでよい。部品に付与された識別番号のそれぞれには、部品の種類、部品メーカ及び販売価格等の情報が対応付けら得る。発注可能な部品に関する情報は、例えば、部品を発注するためのウェブページに表示され、ユーザは当該情報を参照して発注する部品を選択できる。なお、異なる部品メーカが同一の種類の部品を製造している場合もあり得る。この場合には、部品を発注するためのウェブページには、それぞれの部品メーカが販売する部品に関する情報(例えば、販売価格等)が表示され、ユーザは当該情報を参照して、発注先の部品メーカを選択することもできる。
【0033】
立ち合い情報DB114は、遊技機の部品の種類毎に、部品の交換時に特定の資格者による立ち合いの必要性の有無を表す立ち合い情報を対応付けたデータベースである。遊技機の部品が交換される際、部品の種類によっては特定の資格者による立ち合いが必要となる。立ち合い情報DB114を参照することにより、部品の交換時における立ち会いが必要であるか否かを判断が可能となる。
【0034】
図4は、シミュレーションDB108の一例を示す図である。各識別番号には、遊技機の機種及びシミュレーションにおける遊技に関するパラメータが対応付けられている。シミュレーションにおける遊技に関するパラメータは、大当たりの確率及びリーチの確率等である。なお、各識別番号に対応付けられる情報は、図4に示す情報に限定されるものではない。例えば、シミュレーションにおける遊技に関するパラメータは、特定の演出が発生する確率等の情報を含んでもよい。また、シミュレーションDB108の形式は、表形式に限定されるものではない。
【0035】
図5は、本実施形態に係る部品情報DB112の一例を示す図である。部品情報DB112では、識別番号毎に、遊技機の機種名および遊技機メーカが対応付けられている。本実施形態では、部品情報DB112の遊技機は、ウェブサイトを介して発注可能な遊技機であり、過去に一度以上使用された中古の遊技機であるものとする。
【0036】
識別番号のそれぞれには、遊技機の部品に関する情報が対応付けられている。部品情報は、遊技機が備える各種の基板(主制御基板等)及びレバー等の部品に関する情報を含む。それぞれの部品に関する情報は、部品の名称、部品メーカの名称、その部品の使用期間及び耐用年数等を含む。図5には、部品の種類として、基板及びレバーが示されているが、部品の種類は、これに限定されるものではなく、例えば、筐体、液晶画面及び各種のモータ等であってもよい。
【0037】
図6は、本実施形態に係るサーバ装置10が備える処理部120の構成を示す機能ブロック図である。図6に示すように、処理部120は、サイト提供部122、遊技機発注受付部124、依頼実行部126、シミュレーション実行部128、変更部130、買取要求受付部132、販売要求受付部134、売買実行部136、判定部138、部品発注受付部140及び部品依頼部142を備える。
【0038】
サイト提供部122は、複数の遊技機の提供者を選択可能なウェブサイトをユーザ端末20に提供する。具体的には、サイト提供部122は、ユーザ端末20の要求に応じて、ウェブページのデータを通信部150に送信させることにより、ユーザ端末20にウェブページを提供する。例えば、サイト提供部122は、ユーザ端末20からのアクセス要求に応じて、ウェブサイトにログインするためのログインページをユーザ端末20に提供できる。ユーザ端末20がウェブサイトにログインした後は、サイト提供部122は、ユーザ端末20の要求に応じて、遊技機を発注するためのウェブページ等の各種のウェブページをユーザ端末20に提供できる。例えば、サイト提供部122は、遊技機の提供者を選択するためのウェブページをユーザ端末20に提供できる。さらに、当該ウェブページを介してユーザの操作に基づき提供者が選択されると、サイト提供部122は、選択された提供者が提供する遊技機を選択するためのウェブページをユーザ端末20に提供できる。
【0039】
遊技機発注受付部124は、ユーザ端末20からウェブサイトを介して送信された、ウェブサイトにおいて選択された提供者の遊技機の発注情報を受け付ける。遊技機発注受付部124は、遊技機の発注情報を受け付けると、その発注情報を依頼実行部126に伝達する。遊技機の発注情報は、例えば、遊技機の機種、遊技機メーカ及び納入希望時期等の情報を含んでよい。また、遊技機発注受付部124は、同一のユーザから複数の遊技機メーカに係る遊技機の発注情報を受け付けることができる。
【0040】
依頼実行部126は、遊技機発注受付部124が複数の提供者に係る遊技機の発注情報の受け付けた場合に、複数の提供者に係る遊技機の設置依頼に関する処理を合わせて実行する。遊技機の設置依頼に関する処理は、例えば、遊技機の設置依頼を設置会社の通信端末40に提供したり、遊技機の発注情報を遊技機メーカに提供したりする処理である。これらの処理は、例えば、通信部150を通じて実行されてよい。
【0041】
例えば、遊技機発注受付部124が、2つの遊技機メーカ(遊技機メーカA及び遊技機メーカB)に係る遊技機の発注情報を受け付けているとする。このとき、依頼実行部126は、遊技機メーカAの発注情報を遊技機メーカAに提供し、遊技機メーカBの発注情報を遊技機メーカBに提供できる。また、依頼実行部126は、遊技機メーカA及び遊技機メーカBの発注情報を設置会社の通信端末40に提供できる。これにより、設置会社は、ユーザから遊技機メーカA及び遊技機メーカBの遊技機の発注があったことを認識し、所定の資格者の監督のもと、それぞれの遊技機メーカの遊技機をユーザの遊技場に設置できる。このように、本実施形態では、発注された遊技機に係る複数の遊技機の提供者が互いに異なる場合であっても、合わせて設置依頼が行われる。このため、複数の遊技機の提供者毎に設置依頼を行う必要がなく、遊技機の設置依頼に関わる処理の負担が低減される。
【0042】
シミュレーション実行部128は、ユーザ端末20がウェブサイトにアクセスしている際に、遊技機のシミュレーションを実行する。例えば、シミュレーション実行部128は、遊技機のシミュレーションの実行要求を受け付けると、シミュレーションDB108に格納された情報(例えば、遊技に関するパラメータ等)等に基づいて、遊技機の動作をシミュレーションするための画像データ及び音声データを生成する。生成された画像データ及び音声データは、ユーザ端末20に送信される。これにより、ユーザ端末20において画像の表示及び音声の出力が行われ、遊技機のシミュレーションが進行する。また、シミュレーション実行部128は、シミュレーション中にユーザの操作に基づきユーザ端末20から送信された情報(ユーザの操作に基づく情報)に基づいて、遊技機のシミュレーションを実行する。このため、ユーザの操作に応じて、遊技機のシミュレーションが進行する。
【0043】
なお、シミュレーションは、管理会社が管理しているウェブサイトにおいて実行されてもよいし、他のウェブサイト(例えば、遊技機メーカが運用しているウェブサイト)において実行されてもよい。他のウェブサイトにおいてシミュレーションが実行される場合には、シミュレーション実行部128は、ユーザ端末20からの要求に応じて、ユーザ端末20を他のウェブサイトにリダイレクトしてよい。
【0044】
変更部130は、シミュレーションの遊技に関するパラメータを変更できる。本実施形態では、変更部130は、管理会社の通信端末40あるいはユーザ端末20から送信された情報に基づいて、シミュレーションDB108に格納された各種の情報を変更する。これにより、管理会社あるいはユーザは、シミュレーションの遊技に関するパラメータを変更させることができる。
【0045】
一般的に、パチンコ等の遊技機では大当たりする確率は低く、例えば1/400程度である。このため、シミュレーションにおいて、大当たりする確率が実機における確率と同じであると、ユーザはシミュレーションを通じて遊技機の面白さを十分に理解することができない可能性がある。本実施形態では、シミュレーションの遊技に関するパラメータが適宜変更されるため、例えば、大当たりの確率を実機の遊技機における大当たりの確率よりも高くでき、遊技機の面白さがユーザにより提供される。また、遊技機の専門家である提供者等のユーザは、シミュレーションを通じて、遊技機の特別なモード(例えば、確変及び大当たり等)における動作及び画面の表示態様の変化等を確認することもできる。
【0046】
また、遊技に関するパラメータは、実機の遊技機における遊技に関するパラメータと同一のパラメータにも変更され得る。このため、ユーザは、実機の遊技機の設定と同様の設定でシミュレーションを体験できる。
【0047】
買取要求受付部132は、ユーザ端末20から遊技機の買取要求を受け付けることができる。買取要求受付部132は、受け付けた買取要求を要求DB112に格納する。また、買取要求受付部132は、受け付けた買取要求を売買実行部136に伝達できる。
【0048】
販売要求受付部134は、ユーザ端末20から遊技機の販売要求を受け付けることができる。販売要求受付部134は、受け付けた販売要求を要求DB112に格納する。
【0049】
売買実行部136は、買取要求受付部132が受け付けた買取要求と販売要求受付部134が受け付けた販売要求とが合致したことに基づいて、遊技機の買取及び販売を実行する。具体的には、売買実行部136は、買取要求と販売要求とが合致したことに応じた、遊技機の買取及び販売に関する処理を実行する。
【0050】
例えば、売買実行部136は、要求DB112を参照して、買取要求に合致する販売要求を検索できた場合には、受け付けられた買取要求及び検索された販売要求に係る遊技機の買取及び販売を確定し記録する。なお、売買実行部136は、買取及び販売を確定する前に、買取要求を送信したユーザ端末20に、買取及び販売を確定してよいか確認するための情報を、通信部150を通じて提供してもよい。
【0051】
例えば、特定の機種の遊技機を1万円~2万円で販売したいことを示す販売要求が要求DB112に格納されているとする。この場合には、例えば、売買実行部136は、1万5千円でその機種の遊技機を買い取りたいことを示す買取要求を受け付けると、買取要求に合致する販売要求を要求DB112から検索して、遊技機の買取及び販売が成立することを要求DB112に記録する。その後、売買実行部136は、遊技機の買取及び販売が成立したことを示す情報を、買取要求を送信したユーザ端末20及び販売要求を送信したユーザ端末20等に、通信部150を通じて提供してもよい。
【0052】
判定部138は、買取要求受付部132が買取要求を受け付けた場合に、買取要求に合致する遊技機の部品情報に基づいて、買取要求に合致する遊技機がリユース可能か否かを判定できる。本実施形態では、買取要求受付部132は、買取要求に合致する販売要求を要求DB110から検索し、検索した販売要求に係る遊技機がリユース可能であるか否かを、部品情報DB112に基づいて判定する。
【0053】
例えば、判定部138は、部品情報DB112に格納されている部品の使用期間及び耐用期間に基づいて、対象となっている遊技機の部品が使用可能であるか否かを判定してよい。具体的には、部品の使用期間が耐用期間よりも短い場合には、判定部138は、部品が使用可能であると判定してよい。一方、部品の使用期間が耐用期間以上である場合には、部品が使用可能でないと判定してよい。
【0054】
判定部138は、遊技機に使用可能でない部品を備えるか否かに応じて、遊技機がリユース可能か否かを判定してよい。例えば、判定部138は、買取要求に係る遊技機が備えるすべての部品が使用可能である場合には、その遊技機がリユース可能であると判定してよい。また、判定部138は、買取要求に係る遊技機が使用可能でない部品を備える場合には、その遊技機がリユース可能でないと判定してよい。
【0055】
また、判定部138は、遊技機がリユース可能か否かの判定結果に応じて、遊技機の販売に関する処理を実行してよい。例えば、判定部138は、遊技機がリユース可能であるか否かに応じて、遊技機がリユース可能であるか否かを示す情報をユーザ端末20に送信してよい。あるいは、判定部138は、判定結果に応じて遊技機の販売価格を設定してよい。例えば、判定部138は、遊技機がリユース可能でないと判定した場合には、その遊技機の販売希望者の最低希望販売価格をその遊技機の販売価格に設定してもよい。
【0056】
部品発注受付部140は、部品の発注情報を受け付ける。発注情報は、例えば、発注者を特定する情報、部品の種類、部品が搭載される遊技機を特定する情報、部品メーカ及び希望納入時期等を示す情報を含んでよい。部品発注受付部140は、受け付けた部品の発注情報を部品依頼部142に伝送する。
【0057】
部品依頼部142は、立ち合い情報に基づき、発注情報に係る部品の交換時における立ち合いの必要性を判断し、部品の依頼に関する立ち合いの必要性に応じた処理を実行する。本実施形態では、部品依頼部142は、立ち合い情報DB114を参照して、部品発注受付部140が受け付けた発注情報に係る部品について、交換時に所定の資格者による立ち合いが必要であるか否かを判断する。
【0058】
例えば、部品依頼部142は、交換時における立ち合いが必要であると判断すると、発注情報を部品メーカの通信端末60に提供するとともに、その交換に立ち会うことが可能な特定の資格者が所属する設置会社に立ち合い依頼を実行する。これにより、部品がユーザに提供されるとともに、資格者の立ち合いのもと部品の交換が行われる。一方、部品依頼部142は、交換時における立ち合いが必要でないと判断すると、発注情報を部品メーカに提供し、立ち合い依頼をしなくてもよい。この場合には、部品の交換時における資格者等の立ち合いは行われない。
【0059】
図7は、本実施形態に係るユーザ端末20の構成を示す機能ブロック図である。図7に示すように、本実施形態に係るユーザ端末20は、入力部210、制御部220、出力部230及び通信部240を備える。
【0060】
入力部210は、ユーザの操作に応じて各種の入力信号を生成し、生成した入力信号を制御部220に伝送する。
【0061】
制御部220は、ユーザ端末20の動作を制御する。例えば、制御部220は、入力情報あるいは通信部240が受信した情報等に応じて、出力部230による出力及び通信部240による送受信を制御する。例えば、制御部220は、通信部240が受信した情報に基づいて、出力部230に画像を表示させたり、音声を出力させたりできる。また、制御部220は、入力信号に基づき各種の情報を通信部240に送信させることができる。
【0062】
出力部230は、制御部220による制御に応じて、各種の情報を出力できる。出力部230は、表示部232及び音声出力部234を備える。表示部232は、各種の画面を表示し、例えば、各種のウェブページ等を表示できる。また、音声出力部234は、各種の音声を出力し、例えば、遊技機のシミュレーションが進行する際の音声を出力できる。
【0063】
通信部240は、各種の情報を送受信できる。通信部240は、例えば、通信ネットワーク70を介して、サーバ装置10にウェブサイトへのアクセス要求、発注情報、買取要求及び販売要求等の各種の情報を送信できる。また、通信部240は、通信ネットワーク70を介して、サーバ装置10から各種のウェブページのデータ及びシミュレーションの画像データ及び音声データ等を受信できる。
【0064】
図8図10を参照して、ユーザ端末20がウェブサイトにアクセスする際に、ユーザ端末20の表示部に表示される画面の一例を説明する。
【0065】
図8は、ユーザ端末20がウェブサイトにログインしたときに、ユーザ端末20の表示部232に表示される画面250の一例を示す図である。画面250には、3つの遊技機メーカを示す画像252、254、256が選択可能に表示されている。ユーザは、3つの画像のうちのいずれかを選択すると、選択された画像に対応する遊技機メーカのウェブページが表示部232に表示される。なお、図8に示す画面250には、3つの遊技機メーカの画像が選択可能に表示されているが、2つの遊技機メーカの画像が選択可能に表示されてもよいし、4つ以上の遊技機メーカの画像が選択可能に表示されてもよい。
【0066】
図9は、選択された遊技機メーカのウェブページを表示する画面260の一例を示す図である。画面260には、3つのバナー広告を表示する画像261,262,263と、商品を購入等するためウェブページ(以下、「購入ページ」とも称する。)にアクセスするための画像264とが含まれる。ユーザが画像261,262,263を選択すると、遊技機メーカの商品(遊技機等)の情報を紹介するウェブページが表示部232に表示される。また、ユーザが画像264を選択することにより、購入ページが表示部232に表示される。なお、画面260には、図9に示す画像以外の画像が表示されてもよく、例えば、アカウント情報を管理するためのウェブページにユーザ端末20がアクセスするための画像が含まれてもよい。
【0067】
図10は、遊技機を発注するための購入ページを表示する画面270の一例を示す図である。画面270には、4つの遊技機を示す画像271,272,273,274が表示されている。それぞれの画像は、遊技機の画像を含んでいるものとする。ユーザは、画像271,272,273,274を参照して、購入したい遊技機の画像を選択できる。画像271,272,273,274のいずれかが選択されると、選択された画像に対応する遊技機の名称及び遊技機メーカ等の遊技機に関する情報が含まれるウェブページが表示部232に表示されてよい。
【0068】
また、購入ページは、図10に示す画像以外の画像を含んでよい。例えば、購入ページは、遊技機を例えばフリーワードで検索するためのボックス、遊技機の種類(パチンコ又はパチスロ等)を選択するためのボックス及び導入日を入力するためのボックス等が含まれてよい。ユーザは、これらのボックスに情報を入力することにより、所望の遊技機を検索できてよい。
【0069】
図11は、選択された遊技機の発注を行うためのウェブページの画面280の一例を示す図である。画面280には、遊技機の詳細な情報を示す画像282が含まれている。画像282には、一般には非公開となっている情報が含まれてもよい。ユーザは、遊技機に関する情報を参照して、遊技機を発注すべきかを判断できる。
【0070】
また、ユーザは、遊技機Aを発注する台数、希望納入日及び納入場所を入力できる。なお、ユーザが入力できる情報はこれらの情報に限定されるものではない。ユーザは、発注ボタン288を選択することにより、遊技機Aの発注を確定できる。
【0071】
また、シミュレーションボタン286が選択されると、選択された画像に対応する遊技機のシミュレーションが実行される。これにより、ユーザ端末20の出力部230において、遊技機を模擬した画像及び音声が出力される。このとき、ユーザの操作に応じたシミュレーションが実行される。例えば、遊技機がパチンコである場合には、ユーザの操作に応じて、パチンコ玉の出射及び出射の強さ等が制御される。ユーザは、遊技機のシミュレーションを体験したうえで、遊技機を発注するか否かを判断できる。
【0072】
なお、ユーザの操作に基づいて、シミュレーションの遊技に関するパラメータが変更されたうえで、シミュレーションが実行されてよい。これにより、ユーザは、遊技機の面白さをより理解したうえで、遊技機を発注するか否かを判断できる。
【0073】
(情報処理システムによる処理の第1例)
図12は、本実施形態に係る情報処理システム1において、ユーザ端末20がウェブサイトにアクセスしてから遊技機の発注が完了するまでの処理の流れを示すフローチャートである。
【0074】
まず、ユーザ端末20の通信部240は、ユーザの操作に基づいて、遊技機のウェブサイトへのアクセス要求をサーバ装置10に送信する(ステップS101)。次いで、サーバ装置10の通信部150は、アクセス要求に応じて、ログインページのデータをユーザ端末20に送信する(ステップS103)。送信されたログインページのデータは、ユーザ端末20の通信部240により受信される。
【0075】
ユーザ端末20の出力部230は、ログインページを表示する(ステップS105)。ログインページには、ユーザID及びパスワードを入力するための画像が含まれる。ユーザの操作に基づいて、ユーザID及びパスワードが入力されると、通信部240は、遊技機のウェブサイトへのログイン要求をサーバ装置10に送信する(ステップS107)。このとき、通信部240は、ユーザID及びパスワードをサーバ装置10に送信してよい。
【0076】
次いで、サーバ装置10のサイト提供部122は、送信されたユーザID及びパスワードに基づいて、ユーザのログイン認証を実行する(ステップS109)。次いで、サーバ装置10の通信部150は、遊技機メーカを選択するための選択ページのデータをユーザ端末20に送信する(ステップS111)。送信されたデータは、ユーザ端末20の通信部240により受信される。
【0077】
次いで、ユーザ端末20の表示部232は、選択ページを表示する(ステップS113)。次いで、ユーザ端末20の通信部240は、ユーザの操作に基づいて、ユーザが選択した遊技機メーカへのアクセス要求をサーバ装置10に送信する(ステップS115)。ここでは、遊技機メーカAが選択されているものとする。
【0078】
次いで、サーバ装置10の通信部150は、選択された遊技機メーカのウェブページのデータをユーザ端末20に送信する(ステップS117)。このとき、ユーザ端末20の通信部240は、送信されたウェブページのデータを受信する。次いで、ユーザ端末20の表示部232は、遊技機メーカのウェブページを表示する(ステップS119)。
【0079】
次いで、ユーザ端末20の通信部240は、ユーザの操作に基づいて、遊技機を発注するための購入ページへのアクセス要求をサーバ装置10に送信する(ステップS121)。次いで、サーバ装置10の通信部150は、購入ページのデータをユーザ端末20に送信する(ステップS123)。このとき、送信された購入ページのデータは、ユーザ端末20の通信部240により受信される。次いで、ユーザ端末20の表示部232は、購入ページを表示する(ステップS125)。
【0080】
次いで、ユーザ端末20の通信部240は、ユーザの操作に基づいて、遊技機を特定する情報をサーバ装置10に送信する(ステップS127)。次いで、サーバ装置10の通信部150は、特定された遊技機の発注ページのデータをユーザ端末20に送信する(ステップS129)。次いで、ユーザ端末20の表示部232は、発注ページを表示する(ステップS131)。
【0081】
次いで、ユーザ端末20の通信部240は、ユーザの操作に基づいて、発注情報をサーバ装置10に送信する(ステップS133)。発注情報には、例えば、発注者の情報、遊技機の種類、遊技機メーカ、遊技機の数及び納入希望日等の情報が含まれてよい。次いで、サーバ装置10の遊技機発注受付部124は、ステップS133において送信された発注情報を受け付ける(ステップS135)。
【0082】
次いで、サーバ装置10の通信部150は、受付完了ページのデータをユーザ端末20に送信する(ステップS137)。次いで、ユーザ端末20の表示部232は、受付完了ページを表示する(ステップS139)。これにより、ユーザは、遊技機の発注が完了したことを認識できる。また、受付完了ページには、発注された遊技機のメーカとは異なる遊技機メーカにアクセスするための画像が選択可能に表示されているものとする。
【0083】
次いで、ユーザ端末20の制御部220は、他の遊技機メーカのウェブページへのアクセスを要求する操作があるか否かを判定する(ステップS141)。例えば、制御部220は、他の遊技機メーカにアクセスするための画像を選択する入力操作がユーザにより行われた場合には、YESと判定してよい。一方、制御部220は、他の遊技機メーカにアクセスするための画像を選択する入力操作がユーザにより行われず、例えば、ウェブサイトからのログアウトを要求する操作が行われた場合には、NOと判定してよい。
【0084】
ステップS141においてYESと判定されると、ステップS115に戻り、ユーザ端末20の通信部240は、選択された遊技機メーカへのアクセス要求をサーバ装置10に送信する。一方、ステップS141においてNOと判定されると、図12に示す処理は終了する。
【0085】
続いて、図13のフローチャートを参照して、図12に示した処理が終了してから遊技機の設置依頼が設置会社の通信端末40に送信されるまでの流れを説明する。ここでは、図13に示す処理が開始される時点において、図12に示した処理において遊技機メーカA及び遊技機メーカBの遊技機がユーザにより発注されているものとする。すなわち、サーバ装置10は、遊技機メーカA及び遊技機メーカBの遊技機の発注情報を受け付けているものとする。
【0086】
まず、サーバ装置10の通信部150は、遊技機メーカAの通信端末50aに遊技機の発注情報を送信する(ステップS201)。また、通信部150は、遊技機メーカBの通信端末50bに遊技機の発注情報を送信する(ステップS203)。さらに、通信部150は、設置会社の通信端末40に、遊技機メーカA及び遊技機メーカBの遊技機の設置依頼を送信する(ステップS205)。通信部150が設置依頼を送信すると、図13に示す処理は終了する。
【0087】
図13に示す処理が終了すると、発注された遊技機メーカA及び遊技機メーカBの遊技機が、所定の納入日にユーザの遊技場に納入される。さらに、設置会社の資格者による監視のもと、遊技場において納入された遊技機の設置が行われる。
【0088】
本実施形態では、複数の遊技機の提供者を選択可能なウェブサイトがユーザ端末20に提供される。また、ユーザ端末20からウェブサイトを介して送信された、ウェブサイトにおいて選択された提供者の遊技機の発注情報が受け付けられる。さらに、複数の提供者に係る遊技機の発注情報の受け付けられた場合に、複数の提供者に係る遊技機の設置依頼に関する処理が合わせて実行される。本実施形態によれば、複数の提供者の遊技機が発注される際に、それらの提供者毎に設置依頼が行われる場合と比べて、遊技機の設置依頼を行うための負担が低減される。
【0089】
なお、本実施形態では、2つの遊技機メーカに係る遊技機の設置依頼が合わせて行われるものとして説明したが、必ずしも設置依頼が合わせて行われる必要はない。例えば、2つの遊技機メーカに係る遊技機の納入日が同じである場合に限り、合わせて設置依頼が行われてよい。この場合、2つの遊技機メーカに係る遊技機の納入日が異なる場合には、それぞれの発注について別個の設置依頼が行われてよい。
【0090】
(情報処理システムによる処理の第2例)
図14を参照して、ウェブサイトを介して遊技機のシミュレーションが実行される例を説明する。図14は、ユーザの操作に基づき選択された遊技機のシミュレーションが実行され、シミュレーションが終了するまでの処理の流れを示すフローチャートである。図14に示す処理が開始される時点では、ユーザ端末20には、図11に示したような遊技機の発注ページが表示され、ユーザは発注ページに表示されたシミュレーションを実行させるためのボタンを選択できるものとする。以下、図14に示すフローチャートに沿って、処理の流れを説明する。
【0091】
まず、ユーザ端末20の通信部240が、ユーザの操作に基づいて、サーバ装置10に遊技機のシミュレーションの実行要求を送信する(ステップS301)。例えば、通信部240は、発注ページに含まれるシミュレーションを実行させるためのボタンを選択する操作に基づいて、遊技機のシミュレーションの実行要求を送信する。
【0092】
次いで、サーバ装置10のシミュレーション実行部128は、シミュレーションを実行する(ステップS303)。このとき、シミュレーション実行部128は、シミュレーションの画像データ及び音声データを生成し、生成されたデータが通信部150を介してユーザ端末20に送信される。また、シミュレーション実行部128は、ユーザ端末20の指示に応じてシミュレーションが実行してよい。
【0093】
ユーザ端末20の出力部230は、サーバ装置10から送信されたデータに基づいてシミュレーションの画像及び音声が出力する(ステップS305)。このとき、ユーザ端末20の通信部240はユーザの操作に基づいてシミュレーションの指示をサーバ装置10に送信する。なお、シミュレーションが実行されている際に、ユーザの操作に基づいて、シミュレーションの遊技に関するパラメータが適宜変更されてもよい。
【0094】
ユーザの操作に基づいて、ユーザ端末20の通信部240がシミュレーションの終了要求をサーバ装置10に送信すると(ステップS307)、サーバ装置10のシミュレーション実行部128はシミュレーションを終了する。シミュレーションが終了すると、図14に示す処理は終了する。
【0095】
従来では、新しい遊技機が遊技機メーカから販売される際には、展示会等において新しい遊技機が展示され、遊技場の運営者等が集まってプレイすることで発注する遊技機の選定が行われていた。本例によれば、ユーザは、遊技機のシミュレーションをオンラインで体験できる。このため、ユーザは、展示会等に足を運ばなくても、発注する遊技機を適切に選定できるようになる。
【0096】
(情報処理システムによる処理の第3例)
図15を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1による処理の第3例について説明する。図15は、2者のユーザの間で中古の遊技機の買取及び販売を行う際に情報処理システム1において実行される処理の流れを示すフローチャートである。以下、図15に示すフローチャートに沿って説明する。本例では、ユーザ端末20a及びユーザ端末20bは、それぞれ遊技場A及び遊技場Bにより所有されているものとする。
【0097】
まず、ユーザ端末20aは、ユーザの操作に基づいて、サーバ装置10に販売要求を送信する(ステップS401)。販売要求は、遊技場Aの運営者等が販売したい中古の遊技機に関する情報(遊技機の機種名、希望販売価格、遊技機メーカ及び使用期間等)を含む。
【0098】
次いで、サーバ装置10の販売要求受付部134は、ステップS401において送信された販売要求を受け付ける(ステップS403)。次いで、販売要求受付部134は、記憶部100の要求DB110に受け付けた販売要求を格納する(ステップS405)。なお、要求DB110には、ここで格納された販売要求以外の販売要求も格納されているものとする。
【0099】
次いで、ユーザ端末20bの通信部240は、ユーザの操作に基づいて、買取要求をサーバ装置10に送信する(ステップS407)。買取要求は、遊技場Bの運営者等が買い取りたい遊技機に関する情報(遊技機の機種名、希望買取価格、遊技機メーカ及び使用期間等)を含む。
【0100】
次いで、サーバ装置10の買取要求受付部132は、ステップS407において送信された買取要求を受け付ける(ステップS409)。買取要求受付部132は、受け付けた買取要求を売買実行部136に伝達する。このとき、買取要求受付部132は、受け付けた買取要求を要求DB110に格納してもよい。
【0101】
次いで、売買実行部136は、買取要求受付部132が受け付けた買取要求に合致する販売要求が要求DB110に格納されているか否かを判定する要求判定処理を実行する(ステップS411)。ここでは、ステップS401において送信された要求DB110に格納されている販売要求が、ステップS407において送信された買取要求に合致するものとする。
【0102】
次いで、売買実行部136は、買取要求と販売要求とが合致したことを記録する(ステップS413)。具体的には、売買実行部136は、ステップS401において送信された販売要求とステップS407において送信された買取要求とが合致したことを要求DB110に記録する。
【0103】
次いで、サーバ装置10の通信部150は、ユーザ端末20aに販売要求に合致する買取要求があることを通知する(ステップS415)。次いで、通信部150は、ユーザ端末20bに買取要求に合致する販売要求があることを通知し(ステップS417)、図15に示す処理が終了する。
【0104】
図15に示す処理が終了すると、遊技場Bから遊技場Aに買い取り金額が支払われることにより、販売及び買取が確定してよい。販売及び買取が確定したことを示す情報は、例えば、ユーザ端末20a及びユーザ端末20bに送信されたり、設置会社の通信端末40に送信されたり、要求DB110に格納され得る。その後、遊技場Aの中古の遊技機が遊技場Bに配送され、配送された遊技機が、例えば設置会社の資格者の監視のもと遊技場Bに設置される。
【0105】
本例では、買取要求と販売要求とが合致した場合に買取及び販売が実行され、遊技機が販売主から買取主に配送される。このため、買い取り手がない状態において、販売要求の対象となる遊技機を在庫として、設置会社等が保管する必要性が低減される。この結果、在庫に遊技機が残るリスクが低減される。
【0106】
(情報処理システムによる処理の第4例)
図16を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1による処理の第4例を説明する。本例では、ユーザ端末20は、遊技機メーカが所有している通信端末であるものとして説明する。本例では、遊技機メーカが、情報処理システム1を利用して、中古の遊技機を買い取り、買い取った中古の遊技機をリユースして販売することが考えているものとする。
【0107】
図16は、ユーザ端末20がサーバ装置10に買取要求を送信してから、買取要求に係る遊技機がリユース可能か否かに応じた処理が実行されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。以下、図16に示すフローチャートに沿って説明する。
【0108】
まず、ユーザ端末20の通信部240は、ユーザの操作に基づいて、サーバ装置10に買取要求を送信する(ステップS501)。ここでは、買取要求は、特定の遊技機に関する情報(遊技機の種類、遊技機メーカ、希望買取価格及び納入希望日)を含むものとする。次いで、買取要求受付部132は、ステップS501において送信された買取要求を受け付ける(ステップS503)。買取要求受付部132は、受け付けた買取要求を判定部138に伝送する。
【0109】
次いで、判定部138は、ステップS501において送信された買取要求に合致する遊技機がリユース可能か否かを、その遊技機の部品情報に基づいて判定する(ステップS505)。具体的には、判定部138は、図5を参照して説明した部品情報DB112を参照して、買取要求に合致する遊技機の部品情報に基づき、遊技機がリユース可能か否かを判定する。なお、部品情報DB112に格納されている部品情報は、販売要求に係る遊技機の部品情報であるものとする。
【0110】
ステップS505において遊技機がリユース可能であると判定部138により判定された場合には、サーバ装置10の通信部150は、遊技機が買取可能である旨と販売価格をユーザ端末20に送信する(ステップS507)。一方、ステップS505において遊技機がリユース可能でないと判定部138により判定された場合には、サーバ装置10の通信部150は、遊技機が買取可能でない旨をユーザ端末20に送信する(ステップS509)。
【0111】
ステップS507又はステップS509において遊技機がリユース可能であるか否かに応じた処理が実行されると、図16に示す処理が終了する。
【0112】
本例では、遊技機メーカが情報処理システム1を利用して、遊技機(例えば中古の遊技機)を買い取ることができる。遊技機メーカは、買い取った中古の遊技機のソフトウェアを修正することにより、新たな遊技機としてリユースできる。
【0113】
従来、遊技機がリユース可能か否かを人が判断していた。本実施形態では、サーバ装置10により自動的にリユース可能か否かが判断されるため、リユース可能か否かを判断するための負担が低減される。
【0114】
なお、本例では、遊技機がリユース可能でないと判定された場合には、ユーザはその遊技機を買い取れないものとして説明した。これに限らず、遊技機がリユース可能でないと判定された場合であっても、その遊技機を買い取ることが可能であってもよい。この場合には、その遊技機の販売価格は、必要に応じて、例えば通常の価格よりも安くなるように調整されてもよい。このとき、ユーザは、買い取った遊技機の部品を交換等することにより遊技機をリユースし、情報処理システム1を利用して他のユーザ(例えば、遊技場)に販売できる。
【0115】
また、サーバ装置10の判定部138は、ステップS503において買取要求が受け付けられた後に、ステップS505において、遊技機がリユース可能か否かを判定するとともに、図15に示したステップS411と同様の処理(買取要求に合致する販売要求が要求DB110に格納されているか否かを判定する処理)を実行してもよい。これにより、判定部138は、リユースの目的又は遊技機(例えば、中古の遊技機)の買い取りの目的の少なくともいずれかの目的が達成されるか否かを判定できる。なお、判定部138は、図15に示したステップS411と同様の処理を実行する場合には、買取要求に合致する販売要求が存在するときに、買取要求と販売要求とが合致したことを要求DB110に格納してもよい。
【0116】
(情報処理システムによる処理の第5例)
図17を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1による処理の第5例を説明する。図17は、ユーザ端末20がサーバ装置10に部品の発注情報を送信してから、その発注情報に係る遊技機の交換時に立ち合いが必要か否かに応じた処理が実行されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。以下、図17に示すフローチャートに沿って説明する。
【0117】
まず、ユーザ端末20の通信部240は、遊技機の部品の発注情報をサーバ装置10に送信する(ステップS601)。部品の発注情報は、遊技機の種類、部品の種類及び部品メーカ等の情報を含む。送信された部品の発注情報は、サーバ装置10の通信部150により受信される。次いで、サーバ装置10の部品発注受付部140は、ステップS605において送信された部品の発注情報を受け付ける(ステップS603)。
【0118】
次いで、部品依頼部142は、立ち合い情報に基づいて、部品の交換時における立ち合いの必要性を判断する(ステップS605)。具体的には、部品依頼部142は、立ち合い情報DB114を参照し、ステップS603において受け付けられた発注情報に係る部品の交換時における立ち合い情報に基づいて、立ち合いの必要性を判断する。
【0119】
ステップS605において部品の交換時における立ち合いが必要ないと部品依頼部142により判断された場合には、サーバ装置10の通信部150は、部品の発注情報を部品メーカの通信端末60に送信する(ステップS607)。これにより、部品メーカからユーザの遊技場に部品が配送されるようになる。
【0120】
ステップS605において部品の交換時における立ち合いが必要であると部品依頼部142により判断された場合にも、サーバ装置10の通信部150は、部品の発注情報を部品メーカの通信端末60に送信する(ステップS609)。この場合には、サーバ装置10の通信部150は、部品の交換時における立ち合い依頼情報を設置会社の通信端末40に送信する(ステップS611)。これにより、発注情報に係る部品が交換される際に、設置会社の資格者により立ち合いが行われる。
【0121】
ステップS607~ステップS611において、立ち合いの必要性に応じた部品の依頼に関する処理が実行されると、図17に示す処理が終了する。
【0122】
本例によれば、交換時に立ち合いが必要な部品が発注された場合には、設置会社に立ち合い依頼情報が送信される。これにより、所定の資格者の立ち合いのもと、円滑に遊技機の部品の交換が行われる。
【0123】
図18は、本実施形態に係るサーバ装置10、ユーザ端末20、管理装置30及び各種の通信端末40,50,60(以下、これらの装置をまとめて「サーバ装置等」とも称する。)のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ装置等90は、演算部に相当するCPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphics Processing Unit)を有するプロセッサ90aと、記憶部に相当するRAM(Random Access Memory)90bと、記憶部に相当するROM(Read only Memory)90cと、通信部90dと、入力部90eと、出力部90fと、を有する。これらの各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続される。なお、本例ではサーバ装置等90が一台のコンピュータで構成される場合について説明するが、サーバ装置等90は、複数のコンピュータが組み合わされて実現されてもよい。また、図18で示す構成は一例であり、サーバ装置等90はこれら以外の構成を有してもよいし、これらの構成のうち一部を有さなくてもよい。ここで、演算部は、図6に示した処理部120(サイト提供部122、遊技機発注受付部124、依頼実行部126、シミュレーション実行部128、変更部130、買取要求受付部132、販売要求受付部134、売買実行部136、判定部138、部品発注受付部140及び部品依頼部142)あるいは図7に示した制御部220等であり得る。
【0124】
CPU90aは、RAM90b又はROM90cに記憶されたプログラムの実行に関する制御やデータの演算、加工を行う制御部である。CPU90aは、複数の遊技機の提供者を選択可能なウェブサイトをユーザ端末に提供して、提供者の遊技機の発注情報を受け付け、複数の提供者に係る遊技機の設置依頼に関する処理を合わせて実行するプログラム(依頼実行プログラム)を実行する演算部である。CPU90aは、入力部90eや通信部90dから種々のデータを受け取り、データの演算結果を出力部90fに表示したり、RAM90bに格納したりする。
【0125】
RAM90bは、記憶部のうちデータの書き換えが可能なものであり、例えば半導体記憶素子で構成されてよい。RAM90bは、CPU90aが実行するプログラム等のデータを記憶してよい。なお、これらは例示であって、RAM90bには、これら以外のデータが記憶されていてもよいし、これらの一部が記憶されていなくてもよい。
【0126】
ROM90cは、記憶部のうちデータの読み出しが可能なものであり、例えば半導体記憶素子で構成されてよい。ROM90cは、例えば依頼実行プログラムや、書き換えが行われないデータを記憶してよい。
【0127】
通信部90dは、サーバ装置等90を他の機器に接続するインターフェースである。通信部90dは、インターネット等の通信ネットワークに接続されてよい。
【0128】
入力部90eは、ユーザからデータの入力操作を受け付けるものであり、例えば、各種のボタン、マウス、キーボード及びタッチパネルを含んでよい。入力部90eは、例えば、タッチ操作、クリック操作又はキーボード入力操作等の各種の操作を受け付ける。例えば、ユーザ端末20の入力部は、ユーザからウェブページに含まれる画像を選択したり、各種のテキスト情報を生成したりするための入力操作を受け付けることができる。
【0129】
出力部90fは、表示部あるいは音声出力部として機能するものである。出力部90fは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の各種の表示装置を備え、各種の情報を表示してよい。ユーザ端末20の出力部90fは、例えば、各種のウェブページ及び遊技機のシミュレーションの画像等を表示してよい。また、出力部90fは、例えば、スピーカ等の各種の音声出力装置を備え、各種の情報を音声として出力してよい。ユーザ端末20の出力部90fは、例えば、遊技機のシミュレーション等の音声を出力してよい。
【0130】
依頼実行プログラムは、RAM90bやROM90c等のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供されてもよいし、通信部90dにより接続される通信ネットワークを介して提供されてもよい。サーバ装置等90では、CPU90aが依頼プログラムを実行することにより、図6を用いて説明した様々な動作が実現される。なお、これらの物理的な構成は例示であって、必ずしも独立した構成でなくてもよい。例えば、サーバ装置等90は、CPU90aとRAM90bやROM90cが一体化したLSI(Large-Scale Integration)を備えていてもよい。
【0131】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【0132】
上記実施形態では、特定のユーザから複数の遊技機メーカに係る遊技機の発注があった場合には、原則それらの発注に係る遊技機の設置依頼が合わせて実行されるものとして説明した。複数の発注に係る遊技機の設置依頼は常に合わせて実行される必要はなく、例えば、特定の条件が満たされた場合にのみ複数の発注に係る遊技機の設置依頼が実行されてもよい。例えば、複数の発注のそれぞれの納入時期が同一である場合に、複数の発注に係る遊技機の設置依頼は常に合わせて実行されてよい。
【0133】
上記実施形態では、ウェブサイトが各種の遊技機メーカに共通のログインページを有しており、ユーザ端末20がそのログインページからログインした後に遊技機メーカが選択されるものとして説明した。これに限らず、ウェブサイトは遊技機メーカ毎のログインページを有してよい。この場合、ユーザ端末20は遊技機メーカ毎のログインページにアクセスし、遊技機メーカ毎のユーザID及びパスワードをサーバ装置10に送信することにより、遊技機メーカのウェブページ(例えば、購入ページ等)にアクセスできる。
【0134】
また、上記実施形態では、遊技機の設置及び部品の交換時の立ち合いの依頼がサーバ装置10から設置会社の通信端末40に直接送信されるものとして説明した。これに限らず、遊技機の設置及び部品の交換時の立ち合いの依頼は、サーバ装置10から設置会社とは異なる主体(企業等)の通信端末に送信され、その主体から設置会社に必要な依頼が行われてもよい。
【0135】
また、サーバ装置10が備える機能は、上記実施形態において説明した機能に限定されるものではなく、遊技機の販売を促進する各種の機能を備えてよい。例えば、サーバ装置10は、ユーザ端末20による要求に応じて、販売されている遊技機を紹介するカタログのデータをダウンロードさせる機能を備えてよい。これにより、紙媒体のカタログを印刷、配送及び訪問による手渡し等により生じる作業及びコストが削減される。
【0136】
また、サーバ装置10は、新たな遊技機が登録された場合には、新たな遊技機に関する情報を登録済みのユーザ端末20に送信してよい。例えば、サーバ装置10は、新たな遊技機が販売開始されることを示すメールをユーザ端末20等に送信してよい。
【0137】
また、サーバ装置10が備える機能は、複数の情報処理装置が協働することにより実現されてもよく、サーバ装置10が備える機能の一部が他の情報処理装置に備えられてもよい。
【0138】
また、購入履歴に応じた評価(例えばお得意様)に応じて、特定の評価を有するユーザに限定の遊技機が販売されてもよい。また、発注する遊技機の台数に応じた優遇が行われてもよい。例えば、遊技機を1台だけ発注する場合に比べて、遊技機を島単位で発注する場合には、優先的に遊技機が納入されてもよい。
【0139】
また、上述したフローチャートにおける各ステップの処理は、本明細書で説明する順序に沿って時系列に実行されてもよいし、矛盾が生じない範囲において、各ステップの処理が上述した順序と異なる順序で実行されるようにしてもよい。また、各ステップの処理は本明細書で説明したように直列で実施されてもよいし、複数のステップの処理が並列的に実行されてもよい。
【符号の説明】
【0140】
1…情報処理システム、10…サーバ装置、122…サイト提供部、124…遊技機発注受付部、126…依頼実行部、128…シミュレーション実行部、130…変更部、132…買取要求受付部、134…販売要求受付部、136…売買実行部、138…判定部、140…部品発注受付部、142…部品依頼部、20…ユーザ端末、30…管理装置
図1
図2
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図6
図7
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図10
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