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特許7627519インクジェットヘッドノズル検査用フィルム供給装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-29
(45)【発行日】2025-02-06
(54)【発明の名称】インクジェットヘッドノズル検査用フィルム供給装置
(51)【国際特許分類】
   H10K 71/13 20230101AFI20250130BHJP
   H10K 50/10 20230101ALI20250130BHJP
   H10K 50/844 20230101ALI20250130BHJP
   B05C 11/00 20060101ALI20250130BHJP
   B05C 5/00 20060101ALI20250130BHJP
   B41J 2/165 20060101ALI20250130BHJP
【FI】
H10K71/13
H10K50/10
H10K50/844
B05C11/00
B05C5/00 101
B41J2/165 501
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023540044
(86)(22)【出願日】2021-09-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-12
(86)【国際出願番号】 KR2021011850
(87)【国際公開番号】W WO2022158675
(87)【国際公開日】2022-07-28
【審査請求日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】10-2021-0007189
(32)【優先日】2021-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523225128
【氏名又は名称】ユニジェット カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】イ,ソン ジン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジョン フン
(72)【発明者】
【氏名】メン,ホ
(72)【発明者】
【氏名】シム,セ ヒョン
【審査官】小久保 州洋
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0376830(US,A1)
【文献】特開2016-192407(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0083420(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2007-0070506(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0235803(US,A1)
【文献】特開2019-059166(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10K 50/00 - 102/20
B41J 2/165
B05C 11/00
B05C 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
グローブボックス内に備えられるインクジェット装備のヘッドノズルから噴射されるインク滴の吐出状態を検査するための検査フィルムを供給するインクジェットヘッドノズル検査用フィルム供給装置であり、
前記インクジェット装備の前記ヘッドノズルのメンテナンスを行うための前記グローブボックス内のメンテナンス領域に設置される固定ベースと、前記固定ベースの一側上部に固定される四角ボックス状の筐体と、前記筐体の上部に取り付けられる供給マニホールドとを含んで構成されるカートリッジ締結部と、
一側が開放された四角ボックス状に形成され、下面が前記固定ベースの上面に安着すると共に開放された部分が前記筐体に安着して前記カートリッジ締結部に締結可能に構成されるカバーボックスと、前記カバーボックスの他側に複数の連結棒によって締結される外側プレートと、前記カバーボックスの上部と前記外側プレートの上部にわたって締結される接続マニホールドと、前記接続マニホールドの上部に組み立てられるテストベッドと、前記カバーボックスと前記外側プレートとの間に互いに平行に備えられて入れ替え可能な検査フィルム供給ロールが取り付けられる巻出しローラ、及び入れ替え可能な検査フィルム回収ロールが取り付けられる巻取りローラと、を含んで形成されるカートリッジ部と、を含んで構成されるインクジェットヘッドノズル検査用フィルム供給装置。
【請求項2】
前記供給マニホールドは、
正圧を提供される正圧ポートと連結される少なくとも一つの正圧供給孔と、負圧を提供される負圧ポートと連結される少なくとも一つの負圧供給孔とを含んで構成され、
前記接続マニホールドは、
前記正圧供給孔の正圧を提供されるように前記正圧供給孔に接続される少なくとも一つの正圧接続孔と、前記正圧接続孔の正圧を前記テストベッドに提供する正圧排出孔と、前記負圧供給孔の負圧を提供されるように前記負圧供給孔に接続される少なくとも一つの負圧接続孔と、前記負圧接続孔の負圧を前記テストベッドに提供する負圧排出孔とを含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドノズル検査用フィルム供給装置。
【請求項3】
前記筐体の内部には、
回転駆動部と、前記回転駆動部の回転力によって回転しながら前記筐体の外部に露出される駆動ギヤとが備えられ、
前記巻取りローラは、
前記カバーボックスの開放された部分に露出されて前記駆動ギヤと噛み合う被動ギヤが軸結合されるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドノズル検査用フィルム供給装置。
【請求項4】
前記カートリッジ部は、
前記カバーボックスと前記外側プレートとの間に前記巻取りローラと平行に備えられ、前記カバーボックスの開放された部分に露出される伝達ギヤが軸結合される被動摩擦ローラを含んで構成され、
前記カートリッジ締結部は、
前記伝達ギヤと噛み合う測定ギヤと、前記測定ギヤと軸結合される回転ディスクと、前記回転ディスクの回転量を感知するフォトセンサとを含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドノズル検査用フィルム供給装置。
【請求項5】
前記固定ベースの上面にはガイドレールが形成され、前記カバーボックスと前記外側プレートの下面には前記ガイドレールによってガイドされるガイダーが備えられることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドノズル検査用フィルム供給装置。
【請求項6】
前記筐体と前記カバーボックスの互いに向かい合う面には前記カートリッジ締結部に対する前記カートリッジ部の取り付け位置をガイドするためのガイド突起と、前記ガイド突起が挿入されるガイドブッシングとがそれぞれ備えられることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドノズル検査用フィルム供給装置。
【請求項7】
前記巻出しローラは、
前記巻出しローラと軸結合されて前記カバーボックスの開放された部分に露出されるプーリーと、前記プーリーに巻かれて所定の摩擦力を発生する摩擦ワイヤと、前記摩擦ワイヤの両端を固定する固定ブラケットと、を含んで構成される摩擦手段によって摩擦支持されるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドノズル検査用フィルム供給装置。
【請求項8】
前記巻出しローラは、
前記カバーボックスの上に回転可能に支持される第1巻出し体と、前記外側プレートの上に回転可能に支持される第2巻出し体で構成され、
前記巻取りローラは、
前記カバーボックスの上に回転可能に支持される第1巻取り体と、前記外側プレートの上に回転可能に支持される第2巻取り体で構成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドノズル検査用フィルム供給装置。
【請求項9】
前記複数の連結棒は、前記カバーボックスと前記外側プレートから取り外し可能に構成され、前記カバーボックスと前記外側プレートから前記複数の連結棒が取り外される際、前記カバーボックスから前記外側プレートが取り外されるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドノズル検査用フィルム供給装置。
【請求項10】
前記巻出しローラと巻取りローラには、
前記検査フィルム供給ロールまたは前記検査フィルム回収ロールの相対回転を防止するように、前記検査フィルムの一部分がかかって挿入される回転防止突起が形成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドノズル検査用フィルム供給装置。
【請求項11】
前記巻出しローラと巻取りローラの両端には、
前記検査フィルム供給ロールまたは前記検査フィルム回収ロールの離脱を防止する円形フランジが一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドノズル検査用フィルム供給装置。
【請求項12】
前記接続マニホールドの両側には支持ブラケットがそれぞれ備えられ、前記支持ブラケットの上部には前記検査フィルムの水平状態を維持するために上部がラウンド状に形成されるフィルム支持バーが備えられることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドノズル検査用フィルム供給装置。
【請求項13】
前記筐体と前記カバーボックスには前記カートリッジ締結部に対する前記カートリッジ部の取り付け状態を固定するために互いに締結可能な締結手段がそれぞれ備えられることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドノズル検査用フィルム供給装置。
【請求項14】
前記検査フィルムの表面には多孔性のインク滴安着層が備えられることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドノズル検査用フィルム供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はインクジェットヘッドノズル検査装置に関し、より詳しくは、グローブボックス内に備えられるインクジェット装備のヘッドノズルから噴射されるインク滴の吐出状態を検査するための検査フィルムの入れ替えを迅速で簡便に行うことができるインクジェットヘッドノズル検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、インクジェット技術が発展されるにつれ、ディスプレイ半導体分野などのような多様な分野でインクジェット技術が使用されている。
【0003】
例えば、LCD、カラーフィルタ(Color filter)、OLED RGB、OLED TFE(Thin Film Encapsulation)など、非常に小さい領域にインクをプリントするか精密コーティングをする工程などにインクジェット技術が使用されおり、カラーフィルタまたはOLED RGBは数十または数マイクロサイズのバンク(bank)内に正確に定量のインク滴を弾着させて各色を表現するように適用されており、このような場合の物理的誤差は1%未満であるべきである。
【0004】
上述したように、インクジェット技術を利用して精密な工程を行うためには、インクジェット装備のヘッドノズルから吐出されるインク滴が正確な方向に吐出される状態が維持されるべきである。
【0005】
よって、前記ヘッドノズルのインク滴の吐出状態を周期的に検査して前記ヘッドノズルから吐出されるインク滴が正確な方向ではない斜線方向に吐出されるか吐出されないなどの問題が発生しないようにし、問題が発生したら不良ノズルは使用を中止して他のノズルを利用して補正するなどのメンテナンスを行うべきである。
【0006】
前記ヘッドノズルのインク滴の吐出状態を周期的に検査するための方法として、インク滴が吐出される時点にビジョン装置を利用してインク滴の吐出状態、速度などを観察し、ヘッドノズルのインク滴の吐出状態が正常であるのかを判断する方法がある。
【0007】
しかし、上述した方法は多数のノズルから吐出されるインク滴を一々ビジョン装置で撮影し判断すべきであるため時間がかかるという短所があり、それを補完するための技術が開発されている。
【0008】
インクジェットヘッドの備えられる多数のノズルから吐出されるインク滴の吐出状態を速く検査するための技術として、特許文献1に開示の「基板処理装置、吐出量測定ユニット、並びに基板処理方法」がある。
【0009】
しかし、上述したような「基板処理装置、吐出量測定ユニット、並びに基板処理方法」は、特定ガス雰囲気で密閉構成されるグローブボックス内に前記基盤処理装置が設置されており、前記吐出量測定ユニットも前記グローブボックス内に設置されているため、供給ローラと回収ローラを新しい供給ローラと回収ローラに入れ替える作業がグローブボックス内で行われるべきであるため非常に煩わしいという問題点がある。
【0010】
よって、供給ローラと回収ローラを迅速に入れ替え、インク滴の吐出状態を迅速に検査する技術が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】韓国公開特許 第10-2016-0083420号(2016年07月12日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
前記従来技術による問題点を解決するための本発明の目的は、グローブボックス内に備えられるインクジェット装備のヘッドノズルから噴射されるインク滴の吐出状態を検査するための検査フィルムの入れ替えを迅速で簡便に行うようにして検査時間を短縮するインクジェットヘッドノズル検査装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記技術的課題を解決するための本発明のインクジェットヘッドノズル検査装置は、インクジェット装備のヘッドノズルのメンテナンスを行うためのグローブボックス内のメンテナンス領域に設置される固定ベースと、前記固定ベースの一側上部に固定される四角ボックス状の筐体と、前記筐体の上部に取り付けられる供給マニホールドとを含んで構成されるカートリッジ締結部と、一側が開放された四角ボックス状に形成され、下面が前記固定ベースの上面に安着すると共に開放された部分が前記筐体に安着して前記カートリッジ締結部に締結可能に構成されるカバーボックスと、前記カバーボックスの他側に複数の連結棒によって締結される外側プレートと、前記カバーボックスの上部と前記外側プレートの上部にわたって締結される接続マニホールドと、前記接続マニホールドの上部に組み立てられるテストベッドと、前記カバーボックスと前記外側プレートとの間に互いに平行に備えられて入れ替え可能な検査フィルム供給ロールが取り付けられる巻出しローラ、及び入れ替え可能な検査フィルム回収ロールが取り付けられる巻取りローラと、を含んで構成される。
【0014】
好ましくは、前記供給マニホールドは、正圧を提供される正圧ポートと連結される少なくとも一つの正圧供給孔と、負圧を提供される負圧ポートと連結される少なくとも一つの負圧供給孔とを含んで構成され、前記接続マニホールドは、前記正圧供給孔の正圧を提供されるように前記正圧供給孔に接続される少なくとも一つの正圧接続孔と、前記正圧接続孔の正圧を前記テストベッドに提供する正圧排出孔と、前記負圧供給孔の負圧を提供されるように前記負圧供給孔に接続される少なくとも一つの負圧接続孔と、前記負圧接続孔の負圧を前記テストベッドに提供する負圧排出孔とを含んで構成される。
【0015】
好ましくは、前記筐体の内部には、回転駆動部と、前記回転駆動部の回転力によって回転しながら前記筐体の外部に露出される駆動ギヤとが備えられ、前記巻取りローラは、前記カバーボックスの開放された部分に露出されて前記駆動ギヤと噛み合う被動ギヤが軸結合されるように構成される。
【0016】
好ましくは、前記カートリッジ部は、前記カバーボックスと前記外側プレートとの間に前記巻取りローラと平行に備えられ、前記カバーボックスの開放された部分に露出される伝達ギヤが軸結合される被動摩擦ローラを含んで構成され、前記カートリッジ締結部は、前記伝達ギヤと噛み合う測定ギヤと、前記測定ギヤと軸結合される回転ディスクと、前記回転ディスクの回転量を感知するフォトセンサとを含んで構成される。
【0017】
好ましくは、前記固定ベースの上面にはガイドレールが形成され、前記カバーボックスと前記外側プレートの下面には前記ガイドレールによってガイドされるガイダーが備えられる。
【0018】
好ましくは、前記筐体と前記カバーボックスの互いに向かい合う面には前記カートリッジ締結部に対する前記カートリッジ部の取り付け位置をガイドするためのガイド突起と、前記ガイド突起が挿入されるガイドブッシングとがそれぞれ備えられる。
【0019】
好ましくは、前記巻出しローラは、前記巻出しローラと軸結合されて前記カバーボックスの開放された部分に露出されるプーリーと、前記プーリーに巻かれて所定の摩擦力を発生する摩擦ワイヤと、前記摩擦ワイヤの両端を固定する固定ブラケットとを含んで構成される摩擦手段によって摩擦支持されるように構成される。
【0020】
好ましくは、前記巻出しローラは、前記カバーボックスの上に回転可能に支持される第1巻出し体と、前記外側プレートの上に回転可能に支持される第2巻出し体で構成され、前記巻取りローラは、前記カバーボックスの上に回転可能に支持される第1巻取り体と、前記外側プレートの上に回転可能に支持される第2巻取り体で構成される。
【0021】
好ましくは、前記複数の連結棒は、前記カバーボックスと前記外側プレートから取り外し可能に構成され、前記カバーボックスと前記外側プレートから前記複数の連結棒が取り外される際、前記カバーボックスから前記外側プレートが取り外されるように構成される。
【0022】
好ましくは、前記巻出しローラと巻取りローラには、前記検査フィルム供給ロールまたは検査フィルム回収ロールの相対回転を防止するように、前記検査フィルムの一部分がかかって挿入される回転防止突起が形成される。
【0023】
好ましくは、前記巻出しローラと巻取りローラの両端には、前記検査フィルム供給ロールまたは検査フィルム回収ロールの離脱を防止する円形フランジが一体に形成される。
【0024】
好ましくは、前記接続マニホールドの両側には支持ブラケットがそれぞれ備えられ、前記支持ブラケットの上部には前記検査フィルムの水平状態を維持するために上部がラウンド状に形成されるフィルム支持バーが備えられる。
【0025】
好ましくは、前記筐体と前記カバーボックスには前記カートリッジ締結部に対する前記カートリッジ部の取り付け状態を固定するために互いに締結可能な締結手段がそれぞれ備えられる。
【0026】
前記技術的課題を解決するための本発明のインクジェットヘッドノズル検査装置は、インクジェット装備が内蔵されるグローブボックス内に設置されるカートリッジ締結部と、前記インクジェット装備のヘッドノズルのインク滴の吐出状態を検査するためのテストベッドが備えられ、前記テストベッドの上部に検査フィルムを供給するように入れ替え可能な検査フィルム供給ロールと検査フィルム回収ロールが取り付けられ、前記カートリッジ締結部に着脱可能に構成されるカートリッジ部と、を含む。
【0027】
好ましくは、前記カートリッジ締結部は、前記インクジェット装備のヘッドノズルのメンテナンスを行うための前記グローブボックス内にのメンテナンス領域に設置される。
【0028】
好ましくは、前記カートリッジ締結部は、正圧を提供される正圧ポートと連結される少なくとも一つの正圧供給孔と、負圧を提供される負圧ポートと連結される少なくとも一つの負圧供給孔とを含んで構成され、前記正圧供給孔の正圧と前記負圧供給孔の負圧は前記カートリッジ部に提供される。
【0029】
好ましくは、前記カートリッジ締結部は、回転駆動部と、前記回転駆動部の回転力によって回転する駆動ギヤとを含んで構成され、前記駆動ギヤの回転力が前記カートリッジ部に提供される。
【0030】
好ましくは、前記カートリッジ締結部は、前記検査フィルム供給ロールから巻き出される検査フィルムと摩擦によって回転するように前記カートリッジ部に備えられる被動摩擦ローラの回転力を提供されて回転する測定ギヤと、前記測定ギヤと連結されて回転する回転ディスクと、前記回転ディスクの回転量を感知するフォトセンサとを含んで構成され、前記フォトセンサで感知された前記回転ディスクの回転量に基づいて前記検査フィルム供給ロールから巻き出された検査フィルムの巻き出し量を算出するように構成される。
【0031】
好ましくは、前記カートリッジ締結部は、前記カートリッジ部の取り付け位置をガイドするための少なくとも一つの取り付けガイドが備えられる。
【0032】
好ましくは、前記カートリッジ部は、前記カートリッジ締結部から正圧を提供される少なくとも一つの正圧接続孔と、前記カートリッジ締結部から負圧を提供される少なくとも一つの負圧接続孔とを含んで構成され、前記カートリッジ締結部から前記正圧接続孔に供給される正圧と前記カートリッジ締結部から前記負圧接続孔に供給される負圧は前記テストベッドの上部に供給される。
【0033】
好ましくは、前記カートリッジ部は、前記検査フィルム供給ロールが取り付けられる巻出しローラと、前記巻出しローラに取り付けられる検査フィルム供給ロールの検査フィルムを巻き取る検査フィルム回収ロールが取り付けられる巻取りローラとを含んで構成され、前記巻取りローラは前記カートリッジ締結部から回転力を提供されて回転するように構成され、前記巻出しローラは摩擦手段によって摩擦支持されるように構成される。
【0034】
好ましくは、前記巻出しローラに取り付けられる検査フィルム供給ロールから巻き出される検査フィルムの検査表面が前記テストベッドの反対側を向かうように移送された後、前記巻取りローラに取り付けられる検査フィルム回収ロールに巻き取られるように構成される。
【0035】
好ましくは、前記カートリッジ部は、前記検査フィルム供給ロールから巻き出される検査フィルムと摩擦によって回転する被動摩擦ローラを含んで構成され、前記被動摩擦ローラの回転力が前記カートリッジ締結部側に提供される。
【0036】
好ましくは、前記カートリッジ締結部は、正圧を提供される正圧ポートと連結される少なくとも一つの正圧供給孔と、負圧を提供される負圧ポートと連結される少なくとも一つの負圧供給孔とを含んで構成され、前記カートリッジ部は、前記正圧供給孔の正圧を提供されるように前記正圧供給孔に接続される少なくとも一つの正圧接続孔と、前記負圧供給孔の負圧を提供されるように前記負圧供給孔に接続される少なくとも一つの負圧接続孔とを含んで構成され、前記正圧接続孔に供給される正圧と前記負圧供給孔に供給される負圧は前記テストベッドの上部に供給されて前記検査フィルムを浮き上がらせるように構成される。
【0037】
好ましくは、前記カートリッジ締結部は、回転駆動部と、前記回転駆動部の回転力によって回転する駆動ギヤとを含んで構成され、前記カートリッジ部は、前記検査フィルム供給ロールが取り付けられる巻出しローラと、前記巻出しローラに取り付けられる検査フィルム供給ロールの検査フィルムを巻き取る検査フィルム回収ロールが取り付けられる巻取りローラとを含んで構成され、前記巻出しローラは摩擦手段によって摩擦支持されるように構成され、前記巻取りローラには被動ギヤが軸結合され、前記駆動ギヤの回転力が前記被動ギヤに伝達されて前記巻取りローラが回転駆動するように構成される。
【0038】
好ましくは、前記カートリッジ部は、前記検査フィルム供給ロールから巻き出される検査フィルムと摩擦によって回転する被動摩擦ローラを含んで構成され、前記被動摩擦ローラには伝達ギヤが軸結合され、前記カートリッジ締結部は、前記伝達ギヤの回転力を伝達されて回転する測定ギヤと、前記測定ギヤと連結されて回転する回転ディスクと、前記回転ディスクの回転量を感知するフォトセンサとを含んで構成され、前記フォトセンサで感知された前記回転ディスクの回転量に基づいて前記検査フィルム供給ロールから巻き出された検査フィルムの巻き出し量を算出するように構成される。
【0039】
前記技術的課題を解決するための本発明のインクジェットヘッドノズル検査装置で使用される検査フィルムの表面には多孔性のインク滴安着層が備えられる。
【発明の効果】
【0040】
上述したような本発明は、グローブボックス内に備えられるインクジェット装備のヘッドノズルから噴射されるインク滴の吐出状態を検査するための検査フィルムの入れ替えを迅速で簡便に行うようにして検査時間を短縮するという利点がある。
【0041】
本発明の効果は前記で言及した効果に限らず、言及されていない他の効果は以下の記載から通常の技術者に明確に理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】本発明の一実施例によるインクジェットヘッドノズル検査装置を示す一側方向の斜視図である。
図2】本発明の一実施例によるインクジェットヘッドノズル検査装置を示す多側方向の斜視図である。
図3】本発明の一実施例によるインクジェットヘッドノズル検査装置を示す一部分解斜視図である。
図4】本発明の一実施例によるインクジェットヘッドノズル検査装置のカートリッジ締結部の内部を示す斜視図である。
図5】本発明の一実施例によるインクジェットヘッドノズル検査装置のカートリッジ部の一部構成を示す分解斜視図である。
図6】本発明の一実施例によるインクジェットヘッドノズル検査装置のカートリッジ部に備えられるテストベッド部分を示す分解斜視図である。
図7】本発明の一実施例によるインクジェットヘッドノズル検査装置を示す断面図である。
図8】本発明の一実施例によるインクジェットヘッドノズル検査装置のカートリッジ部に備えられる検査フィルム部分を示す断面図である。
図9】本発明の一実施例によるインクジェットヘッドノズル検査装置のカートリッジ締結部にカートリッジ部が締結される過程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
本発明はその技術的思想または主要な特性から逸脱せずに他の様々な形態で実施され得る。よって、本発明の実施例は全ての点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。
【0044】
第1、第2などの用語は多様な構成要素を説明するのに使用されるが、前記構成要素は前記用語に限定されない。
【0045】
前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱しないながらも第1構成要素は第2構成要素と命名されてもよく、類似して第2構成要素も第1構成要素と命名されてもよい。
【0046】
及び/またはという用語は、複数項目の組み合わせまたは複数項目のうちいずれかの項目を含む。
【0047】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるか「接続されて」いると言及されれば、その他の構成要素に直接連結されているか、または接続されていてもよいが、中間に他の構成要素が存在する可能性もあると理解すべきである。
【0048】
その反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されているか「直接接続」されていると言及されれば、その中間に他の構成要素が存在しないと理解すべきである。
【0049】
本出願で使用された用語は単に特定の実施例を説明するために使用されたものであって、本発明を限定する意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。
【0050】
本出願において、「含む」または「備える」、「有する」などの用語は明細書の上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定するものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないと理解すべきである。
【0051】
異なるように定義されない限り、ここで使用される技術的か科学的な用語を含む全ての用語は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
【0052】
一般的に使用される辞書に定義されているものと同じ用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有すると解釈すべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的なまたは過度に形式的な意味で解釈されない。
【0053】
以下、添付した図面を参照して本発明による好ましい実施例を詳細に説明するが、図面符号に関係なく同じであるか対応する構成要素は同じ参照番号を与えてそれに関する重複する説明は省略する。
【0054】
本発明を説明するに当たって、関連する公知技術に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明確する恐れがあると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0055】
本発明の一実施例によるインクジェットヘッドノズル検査装置は、図1乃至図3に示したように、カートリッジ締結部100とカートリッジ部200で構成される。
【0056】
まず、前記カートリッジ締結部100について詳細に説明する。
【0057】
前記カートリッジ締結部100はインクジェット装備が内蔵されるグローブボックス内に設置され、前記カートリッジ部200が着脱可能に構成される。
【0058】
詳しくは、前記カートリッジ締結部100は、前記グローブボックスの内部空間のうち前記インクジェット装備のヘッドノズルのメンテナンスを行うためのメンテナンス領域、つまり、作業者がグローブボックスを利用して接近可能な領域に設置される。
【0059】
前記カートリッジ締結部100は、図1乃至図4に示したように、固定ベース110と、筐体120と、供給マニホールド130を含んで構成される。
【0060】
前記固定ベース110は前記カートリッジ締結部100がグローブボックス内に設置されるように構成される部分であって、前記固定ベース110はインクジェット装備のヘッドノズルのメンテナンスを行うためのグローブボックス内のメンテナンス領域に設置される。
【0061】
詳しくは、前記固定ベース110は、グローブボックス内のメンテナンス領域上で平面上X軸またはY軸方向に移動可能なステージに設置される。
【0062】
前記固定ベース110の上面には前記カートリッジ部200の取り付けをガイドするためのガイドレール111が形成され、前記カートリッジ部200には前記ガイドレール111に沿ってスライド可能な第1ガイダー211と第2ガイダーが備えられ、前記ガイドレール111によって前記カートリッジ部200が取り付けられる際に取り付け位置にガイドされる。
【0063】
詳しくは、前記カートリッジ部200を構成するカバーボックス210の下面に第1ガイダー211が備えられ、前記カートリッジ部200を構成する外側プレート220の下面に第2ガイダー221が備えられる。
【0064】
前記筐体120は前記固定ベース110の一側上部に固定されている部分であって、四角ボックス状に形成される。
【0065】
図3及び図4に示したように、前記筐体120の内部には、回転駆動部121と、前記回転駆動部121の回転力によって回転し、前記筐体120の下部に露出される駆動ギヤ123が備えられる。
【0066】
前記回転駆動部121はモータ、減速機などの回転駆動のための手段であり、前記回転駆動部121はグローブボックス内の電源提供装置から電源を提供されて回転力を発生する。
【0067】
前記駆動ギヤ123は前記回転駆動部121の駆動軸に軸結合されて回転される部分であって、前記駆動ギヤ123は前記カートリッジ部200が締結される方向に向かって前記筐体120の外部に露出されるように構成される。
【0068】
前記カートリッジ締結部110とカートリッジ部200を締結する際、前記回転駆動部121によって回転駆動する前記駆動ギヤ123の回転力が前記カートリッジ部200に提供される。
【0069】
一方、図4に示したように、前記筐体120の内部には前記カートリッジ部200に備えられる被動摩擦ローラ245の回転力を提供されて回転する測定ギヤ125aが備えられ、前記測定ギヤ125aと連結されて回転する回転ディスク125bと、前記回転ディスク125bの回転量を感知するフォトセンサ125cとを含んで備えられる。
【0070】
例えば、軸受などの転がり手段に回転可能に支持される回転軸の一側に前記測定ギヤ125aが軸結合し、前記回転軸の他側に前記回転ディスク125bが軸結合されることで、前記測定ギヤ125aが回転する際に前記回転ディスク125bが一体に回転される。
【0071】
前記フォトセンサ125cは前記回転ディスク125bの回転量を感知し、感知された前記回転ディスク125bの回転量に基づいて前記被動摩擦ローラ245の回転量を算出する。
【0072】
前記被動摩擦ローラ245は検査フィルム供給ロールR1から巻き出される検査フィルムFと摩擦によって回転する部分であって、前記被動摩擦ローラ245の回転量を算出することで前記検査フィルム供給ロールR1から巻き出された検査フィルムFの巻き出し量を算出する。
【0073】
前記カートリッジ部200が取り付けられる前記筐体12の対応面にはガイド突起127が備えられ、前記ガイド突起127に対応する前記カートリッジ部200の対応部にはガイドブッシング217が備えられ、前記ガイド突起127と前記ガイドブッシング217によって前記カートリッジ締結部100に対する前記カートリッジ部200の取り付け位置がガイドされる。
【0074】
詳しくは、前記筐体120と向かい合う前記カートリッジ部200のカバーボックス210の対応面に前記ガイドブッシング217が備えられる。
【0075】
一方、前記筐体120の側面部分には前記カートリッジ部200のカバーボックス210と締結するための第1締結手段190が備えられ、第1締結手段190と対応する前記カバーボックス210の対応部分には第2締結手段290が備えられ、前記第1締結手段190と第2締結手段290によって前記カートリッジ締結部100に対する前記カートリッジ部200の取り付け状態を固定させる。
【0076】
前記供給マニホールド130は前記筐体120の上部に取り付けられる。
【0077】
前記供給マニホールド130の一側にはグローブボックス内の正圧提供装置と連結されて正圧を提供される正圧ポート131aと、グローブボックス内の負圧提供装置と連結されて負圧を提供される負圧ポート132aが備えられる。
【0078】
前記供給マニホールド130の他側には前記正圧ポート131aと連結される正圧が供給される正圧供給孔131bと、前記負圧ポート132aと連結される負圧が供給される負圧供給孔132bが備えられる。
【0079】
本実施例の供給マニホールド130は2つの正圧ポート131aと正圧供給孔131b、一つの負圧ポート132aと負圧供給孔132bが備えられる場合について例示したが、前記正圧ポート131a、負圧ポート132a、正圧供給孔131b、負圧供給孔132bの個数は多様に変更されてもよい。
【0080】
前記カートリッジ締結部110とカートリッジ部200を締結する際、前記正圧供給孔131bの正圧と前記負圧供給孔132bの負圧は前記カートリッジ部200の接続マニホールド230に提供される。
【0081】
次に、前記カートリッジ部200について詳細に説明する。
【0082】
前記カートリッジ部200は、前記インクジェット装備のヘッドノズルをインク滴の吐出状態を検査するためのテストベッド235が備えられ、前記テストベッド235の上部に検査フィルムFを供給するために検査フィルム供給ロールR1と検査フィルム回収ロールR2が取り付けられる。
【0083】
一方、前記カートリッジ部200は前記カートリッジ締結部100に締結されるか取り外されるように構成される。
【0084】
例えば、前記カートリッジ部200は、グローブボックスと開閉ドアを介して互いに空間が連結されるか互いに空間が分離されるように構成される副室(Antechamber)を介して前記グローブボックス内メンテナンス領域に供給した後、作業者が前記カートリッジ締結部100に簡単に取り付けられる。
【0085】
前記カートリッジ部200は、図1乃至図3図5及び図6に示したように、カバーボックス210、外側プレート220、接続マニホールド230、テストベッド235、巻出しローラ341と巻取りローラ243を含んで構成される。
【0086】
前記カバーボックス210は一側が開放された四角ボックス状の形状に形成され、下面が前記固定ベース110の上面に安着すると共に開放された部分が前記筐体120に安着して前記カートリッジ締結部100に締結可能に構成される。
【0087】
前記外側プレート220は前記カバーボックス210の他側に複数の連結棒250によって締結され、おおよそ「I」字状に形成される。
【0088】
前記複数の連結棒250は前記カバーボックス210と前記外側プレート220を互いに連結するか取り外すように構成され、例えば、各連結棒250の一端部が前記外側プレート220の第1孔h1を貫通してカバーボックス210の第2溝h2に固定され、各連結棒250の他端部に備えられるノブ250nが前記外側プレート220の第1孔h1にまたがるように構成される。
【0089】
よって、前記連結棒250の一端部が第1孔h1を貫通した後、第2溝h2に位置した状態で前記ノブ250nを回転させることで、前記連結棒250が前記カバーボックス210と前記外側プレート220が互いに一定間隔を維持した状態で締結させるようになる。
【0090】
前記連結棒250の一端部と前記第2溝h2には、前記連結棒250が回転する際に互いに締結可能なボルト、ナット構造やかかり片など公知の締結構造が適用される。
【0091】
前記接続マニホールド230は、前記カバーボックス210の上部と前記外側プレート220の上部にわたって締結される。
【0092】
前記接続マニホールド230は、図6に示したように、おおよそ四角形状のブロック状に形成され、前記供給マニホールド130の正圧供給孔131bの正圧を提供されるように前記正圧供給孔131bに接続される少なくとも一つの正圧接続孔231aと、前記正圧接続孔231aの正圧を前記テストベッド235に提供する正圧排出孔231bと、前記供給マニホールド130の負圧供給孔132bの負圧を提供されるように前記負圧供給孔132bに接続される少なくとも一つ負圧接続孔232aと、前記負圧接続孔232aの負圧を前記テストベッド235に提供する負圧排出孔232bとを含んで構成される。
【0093】
つまり、カートリッジ締結部100とカートリッジ部200を締結する際、前記カートリッジ締結部100の供給マニホールド130と前記カートリッジ部200の接続マニホールド230が互いに接続され、この際、前記正圧供給孔131bと前記正圧接続孔231aが互いに接続され、前記負圧供給孔132bが前記負圧接続孔232aと互いに接続される。
【0094】
一方、前記正圧供給孔131bと前記正圧接続孔231aとの間、前記負圧供給孔132bと前記負圧接続孔232aとの間にはOリングが備えられ、前記Oリングは供給マニホールド130や接続マニホールド230のうちいずれか一側に備えられる。
【0095】
前記カートリッジ締結部100の供給マニホールド130から前記正圧接続孔231aに供給された正圧と前記負圧接続孔232aに供給された負圧は前記テストベッド235に提供される。
【0096】
前記テストベッド235は前記接続マニホールド230の上部に組み立てられる。
【0097】
前記テストベッド235は、図6に示したように、下部ブロック235aと上部ブロック235bが互いに一体に構成される構造で形成され、正圧と負圧を利用して所定間隔で基板を浮き上がらせる公知の浮上装置と同じ乃至類似した構造で構成され、詳細な説明は省略する。
【0098】
前記テストベッド235は前記接続マニホールド230の正圧排出孔231bと負圧排出孔232bに連結され、前記テストベッド235の上部ブロックの上面に正圧と負圧が共に作用するように構成される。
【0099】
前記接続マニホールド230の正圧排出孔231bと負圧排出孔232bにはOリングOが備えられる。
【0100】
一方、前記接続マニホールド230の両側には支持ブラケット233がそれぞれ備えられ、前記支持ブラケット233の上部には前記検査フィルムFの水平状態を維持するために上部がラウンド状に形成されるフィルム支持バー234が備えられる。
【0101】
よって、前記フィルム支持バー234によって前記テストベッド235の上部に前記検査フィルムFの水平に維持される状態で供給され、前記テストベッド235の上面に作用する正圧と負圧によって前記検査フィルムFが前記テストベッド235の上部に所定間隔で浮き上がった状態で維持されるようになる。
【0102】
前記巻出しローラ241と巻取りローラ243は前記カバーボックス210と前記外側プレート220との間に互いに平行に備えられて入れ替え可能な検査フィルムロールが取り付けられ、詳しくは、前記巻出しローラ241には検査フィルム供給ロールR1が取り付けられ、前記巻取りローラ243には検査フィルム回収ロールR2が取り付けられる。
【0103】
前記巻出しローラ241は、図5及び図7に示したように、前記カバーボックス210の上に第1軸受B1によって回転可能に支持される第1巻出し体241-1と、前記外側プレート220の上に第2軸受B2によって回転可能に支持される第2巻出し体241-2に分割されて構成される。
【0104】
一方、前記巻出しローラ241の第1巻出し体241-1には、前記検査フィルム供給ロールR1の相対回転を防止するように前記検査フィルム供給ロールR1の一部分がかかって挿入される第1回転防止突起241-1pが形成される。
【0105】
そして、前記巻出しローラ241の両端には前記検査フィルム供給ロールR1の離脱を防止する第1円形フランジ241pが一体に形成される。
【0106】
前記巻出しローラ241は、図3に示したように、前記巻出しローラ241と軸結合されて前記カバーボックス210の開放された部分に露出されるプーリー241aと、前記プーリー241aに巻かれて所定の摩擦力を発生する摩擦ワイヤ241bと、前記摩擦ワイヤ241bの両端を固定する固定ブラケット241cとを含んで構成される摩擦手段によって摩擦支持されるように構成される。
【0107】
前記巻出しローラ241が前記摩擦手段によって摩擦支持されることで、前記検査フィルム供給ロールR1に巻かれている検査フィルムFが前記巻取りローラ243によって繰り出される場合、前記検査フィルムFは前記摩擦手段によって所定の張力が作用するようになる。
【0108】
前記巻取りローラ243は、図5及び図7に示したように、前記カバーボックス210の上に第3軸受B3によって回転可能に支持される第1巻取り体243-1と、前記外側プレート220の上に第4軸受B4によって回転可能に支持される第2巻取り体243-2に分割されて構成される。
【0109】
一方、前記巻取りローラ243の第1巻取り体243-1には前記検査フィルム回収ロールR2の相対回転を防止するように前記検査フィルム回収ロールR2の一部分がかかって挿入される第2回転防止突起243-1pが形成される。
【0110】
そして、前記巻取りローラ243の両端には前記検査フィルム回収ロールR2の離脱を防止する第2円形フランジ243pが一体に形成される。
【0111】
前記巻取りローラ243は、図3に示したように、前記カバーボックス210の開放された部分に露出されて前記駆動ギヤ123と噛み合う被動ギヤ243gが軸結合されるように構成される。
【0112】
前記巻取りローラ243は前記カートリッジ締結部100から回転力を提供されて回転するように構成され、詳しくは、前記駆動ギヤ123の回転力が前記被動ギヤ243gに伝達されて前記巻取りローラ243が回転駆動するように構成される。
【0113】
一方、前記カバーボックス210と前記外側プレート220との間に被動摩擦ローラ245が更に備えられ、前記被動摩擦ローラ245は前記巻出しローラ241と平行に備えられ、前記カバーボックス210の開放された部分に露出される伝達ギヤ245gが軸結合するように構成される。
【0114】
詳しくは、前記被動摩擦ローラ245は第3孔h3、第4孔h4に備えられる軸受によって回転可能に支持される。
【0115】
よって、前記伝達ギヤ245gの回転力が前記測定ギヤ125aに伝達され、前記測定ギヤ125aに伝達された回転力が回転ディスク125bを回転させるようになって、前記回転ディスク125bの回転量をフォトセンサ125cが感知して前記検査フィルム供給ロールR1から巻き出された検査フィルムFの巻き出し量を算出する。
【0116】
上述したような巻出しローラ241と巻取りローラ243の構成によって、前記巻出しローラ241に取り付けられる検査フィルム供給ロールR1から巻き出された検査フィルムFの検査表面がテストベッド235で上方に向かうように移送された後、前記巻取りローラ243に取り付けられる検査フィルム回収ロールR2に巻き取られるようになる。
【0117】
一方、図8に示したように、前記検査フィルム供給ロールに巻かれている検査フィルムの表面には多孔性のインク滴安着層F2が備えられ、詳しくは、PETフィルムF1の表面にAAO(Anodic aluminium oxide)層またはナノパーティクル(Nanoparticle)層がコーティングされるようにしてインク滴安着層F2を構成し、それによって、検査フィルムFの表面に弾着されたインク滴Dが装置移動や振動のため位置が変わるエラーを防止することができる。
【0118】
本発明は添付した図面を参照して好ましい実施例を中心に記述したが、当業者であればこのような記載から本発明の範疇を逸脱することなく多くの多様で自明な変形が可能であることは明白である。よって、本発明の範疇はこのような多くの変形例を含むように記述された特許請求の範囲によって解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9